JPH10118016A - 医療用画像形成装置 - Google Patents

医療用画像形成装置

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JPH10118016A
JPH10118016A JP8282575A JP28257596A JPH10118016A JP H10118016 A JPH10118016 A JP H10118016A JP 8282575 A JP8282575 A JP 8282575A JP 28257596 A JP28257596 A JP 28257596A JP H10118016 A JPH10118016 A JP H10118016A
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JP
Japan
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region
interest
image
unit
imaging
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JP8282575A
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Masahiro Ozaki
真浩 尾嵜
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • G06T7/0012Biomedical image inspection
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭部等の骨,血管等が複雑に入り組んだ部位
でも明確な関心領域画像を得ることを可能とする。 【解決手段】 入力部3を介して関心領域を設定すると
共に、閾値として骨のCT値を入力すると、システム制
御部4が、前記関心領域の画像を形成する画素から骨の
CT値を有する画素を取り除くように再構成部1を制御
する。この制御により再構成部1は、X線CT装置のX
線検出器から入力端子7を介して供給される前記関心領
域の撮像データに対して、前記骨のCT値を有する画素
を取り除き、これを表示制御部5を介してモニタ装置6
に供給する。これにより、前記関心領域の断層像を血管
を強調した断層像とすることができる。従って、頭部等
の骨,血管等が複雑に入り組んだ部位でも明確な関心領
域画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばX線CT
(Computed Tomography )装置,磁気共鳴イメージング
装置(MRI装置),X線透視撮影装置等により得られ
た画像(再構成画像等)内に設定された関心領域(RO
I:Region Of Interest)の画像を形成する医療用画像
形成装置に関し、特に頭部等の骨,血管等が複雑に入り
組んだ部位でも明確な関心領域画像を形成可能とした医
療用画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被検体に対してX線を曝射して該被検体
の断層像を撮像するX線CT装置においては、診断用の
画像を得る前に、被検体に注入した造影剤が、撮像を行
う目的の部位(血管等)に行き渡ったか否かを判別する
ためのプリスキャンを行う場合がある。
【0003】このプリスキャンを行う場合は、診断箇所
に弱いレベルのX線を曝射し、これにより形成された画
像(プリスキャン画像)をモニタ装置に表示する。オペ
レータは、例えばキーボード等を操作して、このモニタ
装置に表示されたプリスキャン画像内に、前記造影剤の
有無の観察を行う箇所であることを示す関心領域(RO
I)を設定する。この関心領域は、前記造影剤の有無の
観察を行う箇所を、例えば円形状の枠で囲むような形で
設定される。
【0004】この関心領域が設定されると、X線CT装
置は、前記モニタ装置に表示されたプリスキャン画像の
うち、関心領域の画像の輝度レベルを多少上げると共
に、他の領域の輝度レベルを下げることにより、該関心
領域の画像を明確化してオペレータ等による観察を容易
化する。
【0005】そして、オペレータは、このように表示さ
れる関心領域の画像を観察しながら造影剤の有無を確認
し、該造影剤が診断箇所に十分行き渡ったことを確認し
たタイミングで撮像の開始を指定する。これにより、診
断箇所に造影剤が十分行き渡った状態で撮像を行うこと
ができ、診断に有用な断層像を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなプ
リスキャンによる造影剤の有無の確認は、例えば腹部の
大動脈等のような太い血管に前記関心領域を設定して行
う場合には容易であるが、頭部等のような骨及び血管等
が複雑に入り組んで形成される箇所においては大変困難
であった。
【0007】すなわち、頭部の場合、骨及び血管等が複
雑に入り組んで形成されているため、物質のX線吸収率
を示す各部のCT値が殆ど同じ値となり、前記設定され
た関心領域内の画像が全体的に灰色を帯びた画像とな
る。このため、骨の近傍にある内頸動脈等の細かな血管
は、該関心領域内の画像として殆ど表示されず、前記造
影剤の有無を確認するのは困難であった。
【0008】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、頭部等の骨や血管等が複雑に入り組んだ部位
でも、明確な関心領域画像を形成することができるよう
な医療用画像形成装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る医療用画像
形成装置は、上述の課題を解決するために表示手段に表
示された診断用の画像内に、観察を行う箇所を特定する
ための関心領域を設定する関心領域設定手段と、前記関
心領域内の不要な画像を取り除くための閾値を設定する
ための閾値設定手段と、前記閾値設定手段により設定さ
れた閾値に応じて不要な画素を取り除いた関心領域の画
像を形成し、これを前記表示手段に表示する画像形成手
段とを有する構成となっている。
【0010】このような医療用画像形成装置は、前記画
像形成手段が、前記閾値以上の画素を有する不要な画像
を取り除き、或いは前記閾値以下の画素を有する不要な
画像を取り除いて関心領域内の画像を形成し、これを表
示手段に表示する。これにより、頭部等の骨や血管等が
複雑に入り組んだ部位でも、明確な関心領域画像を形成
することができる。
【0011】次に、本発明に係る医療用画像形成装置
は、被検体に造影剤を注入する造影剤注入手段と、被検
体の診断用の画像をX線を用いて撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像された画像を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された画像内に、観察を行う箇所を
特定するための関心領域を設定する関心領域設定手段
と、前記関心領域内の不要な画像を取り除くための閾値
を設定するための閾値設定手段と、前記閾値設定手段に
より設定された閾値に応じて不要な画素を取り除いた関
心領域の画像を形成し、これを前記表示手段に表示する
画像形成手段とを有する。また、前記表示手段に表示さ
れる関心領域の画像で確認される前記造影剤注入手段に
より被検体に注入された造影剤の濃度に応じて、任意に
撮像開始を指示し得る撮像開始指示手段と、前記撮像開
始指示手段により撮像開始が指示されるまでは、通常の
撮像時のX線量よりも少ないX線量で撮像を行うように
前記撮像手段を制御し、前記撮像開始指示手段により撮
像開始が指示された際には、通常の撮像時のX線量で撮
像を行うように前記撮像手段を制御する撮像制御手段と
を有する。
【0012】このような医療用画像形成装置は、造影剤
注入手段により被検体に造影剤が注入されると、撮像制
御手段が、通常の撮像時(本スキャン時)のX線量より
も少ないX線量で撮像(プリスキャン)を行うように前
記撮像手段を制御する。
【0013】前記画像形成手段は、このプリスキャンに
より撮像された画像から、前記閾値以上の画素を有する
不要な画像を取り除き、或いは前記閾値以下の画素を有
する不要な画像を取り除いて関心領域内の画像を形成
し、これを表示手段に表示する。
【0014】オペレータは、このプリスキャン時に表示
手段に表示される関心領域の画像により造影剤の濃度を
監視し、この造影剤が所望の濃度となったタイミングで
撮像開始指示手段を介して本スキャンを指示する。撮像
制御手段は、この本スキャンの開始が指示されると、通
常のX線量で撮像を行うように前記撮像手段を制御す
る。
【0015】これにより、関心領域の画像から不要な画
像を取り除くことができるため、例えば頭部等の骨や血
管等が複雑に入り組んだ部位でも、明確な関心領域画像
を形成することができ、注入された造影剤の有無を正確
に確認することができる。
【0016】また、プリスキャン時には、本スキャン時
のX線量よりも少ないX線量で撮像を行うようにしてい
るうえ、本スキャンにおいても、前記造影剤の有無を正
確に確認することができることから必要最低限とするこ
とができるため、被検体の被爆量を低減して当該医療用
画像形成装置の安全性の向上を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る医療用画像形
成装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しな
がら詳細に説明する。
【0018】本発明に係る医療用画像形成装置はX線C
T装置に適用することができる。
【0019】この本発明の実施の形態に係るX線CT装
置は、例えばリング状のガントリの内径の相対向する位
置にX線管及びX線検出器が回転自在に設けられた、い
わゆる第3世代(Rotate-Rotate 方式)のX線CT装置
となっている。
【0020】このX線CT装置は、被検体の断層像の撮
像の際には、寝台上の被検体を前記ガントリの中心軸上
に位置させると共に、前記X線管及びX線検出器をガン
トリの内径に沿って回転させ、該1回転する間に所定間
隔でX線管を駆動して複数回のX線の曝射を行う。そし
て、このX線の曝射毎に被検体を透過するX線を前記X
線検出器で検出し、前記1回転する間に得られるX線検
出器からの複数の検出出力に基づいて、1枚の断層像を
再構成してモニタ装置に表示するようになっている。
【0021】このような撮像を、前記寝台上の被検体を
ガントリの中心軸に沿って徐々に移動させながら繰り返
し行うことにより、該移動間隔に応じた被検体の複数の
断層像を得ることができ(ヘリカルスキャン)、病変部
等の細部にわたる観察等を可能とすることができる。
【0022】ここで、このようなX線CT装置の要部
は、図1に示すように前記X線検出器からの検出出力で
ある撮像データに基づいて被検体の断層像を再構成する
再構成部1と、前記再構成部1により再構成された断層
像を記憶し読み出すための例えば磁気ディスク装置で構
成される記録再生部2と、重点的に観察を行いたい箇所
である関心領域(ROI)を指定すると共に、骨等の不
要な部位を関心領域画像から取り除くための閾値である
CT値、体動に対応するための前記CT値のマージン、
前記関心領域画像を常に一定の画素数で演算して表示さ
せるための画素数を入力するための入力部3とを有して
いる。
【0023】また、当該X線CT装置の要部は、当該X
線CT装置全体の動作制御を行うシステム制御部4と、
前記再構成部1で形成された断層像及び関心領域画像を
表示制御する表示制御部5と、前記表示制御部5により
表示制御され前記断層像及び関心領域画像を表示画面上
に表示するモニタ装置6とを有している。
【0024】次に、このような構成を有する本実施の形
態に係るX線CT装置の動作説明をする。
【0025】例えば、頭部の内頸動脈に造影剤を流して
頭部の血管の状態を撮像する場合、当該X線CT装置に
おいては、まず、プリスキャンを行うべく、通常の撮像
時よりも弱いレベルのX線を曝射するように前記X線管
を駆動する。前記X線管より曝射されたX線は前記X線
検出器で検出され、この検出出力である撮像データとし
て再構成部1に供給される。再構成部1は、この撮像デ
ータに基づいてリファレンス画像としての頭部の断層像
を形成し、これをシステム制御部4を介して表示制御部
5に供給する。表示制御部5は、このリファレンス画像
が供給されると、これを表示するようにモニタ装置6を
表示制御する。これにより、モニタ装置6の表示画面上
に、前記プリスキャンにより形成された頭部の断層像が
表示される。
【0026】なお、前記リファレンス画像が予め撮像さ
れ記録再生部2に記憶されている場合は、オペレータが
入力部3を操作してこれの読み出しを指定することによ
り、システム制御部4が、前記リファレンス画像を記録
再生部2から再生する。そして、これを表示制御部5を
介してモニタ装置6に供給する。これにより、予め撮像
され記録再生部2に記憶されていたリファレンス画像を
前記モニタ装置6の表示画面上に表示することができ
る。
【0027】次に、このように前記モニタ装置6にリフ
ァレンス画像が表示されると、オペレータは、前記リフ
ァレンス画像内の内頸動脈(IJA)を含むように、入
力部3を操作して関心領域(ROI)の設定を行う。こ
の関心領域の設定がなされると、前記システム制御部4
は、該設定された関心領域を囲む、例えば円形状の枠を
表示するように表示制御部5を制御する。これにより、
図2に示すように前記リファレンス画像に重畳されたか
たちで円形状の枠が表示され、オペレータは、内頸動脈
(IJA)を含むかたちで関心領域が設定されたことを
認識することができる。
【0028】ここで、この図2は、頭部を横からスライ
スした場合の解剖図であるため、前記関心領域内の内頸
動脈は確認容易となっているが、この時点で実際にモニ
タ装置6に表示される断層像の関心領域画像は、該関心
領域内の骨や血管等の各部位が殆ど同じ値のCT値を示
すことから全体的に灰色を帯びた画像となり、内頸動脈
(IJA)の確認が困難なものとなっている。
【0029】このため、当該X線CT装置においては、
前記関心領域の設定がなされると、オペレータが前記入
力部3を操作して、リファレンス画像の骨の部分を形成
するCT値を入力する。このCT値(CT Number :CT V
alue)は、水分を基準値(0)とするX線の吸収率をあ
らわす値であり、組織により固有の値を有している。例
えば、水は「0」、脂肪は「−100」、血液は「1
6」、骨は「800〜1000」等の値を有している。
【0030】前記システム制御部4は、前記骨のCT値
が入力されると、これをリファレンス画像から除去可能
な閾値を形成し、これを再構成部1に供給する。再構成
部1は、この閾値が供給されると、前記リファレンス画
像を形成する画像データから該閾値以上の画素値を示す
画素を除去し、これを表示制御部5を介してモニタ装置
6に供給する。これにより、前記リファレンス画像とし
て、骨を除去し前記内頸動脈(IJA)を強調したかた
ちのリファレンス画像をモニタ装置6に表示することが
できる。
【0031】すなわち、前記関心領域のリファレンス画
像は、図3(a)に示すように血管,骨の順に高い値と
なるCT値を示す画素により形成されている。この図3
(a)は、造影剤の注入前におけるCT値を示すものな
のであるが、造影剤が注入されると、同図(b)に示す
ように血管部分のCT値に変化を生ずる。このCT値の
変化を血管及び骨を含めて全体的にとらえると、図4
(a)中点線で示す造影剤注入前と、同図(a)中実線
で示す造影剤注入後とでは差程変化はない。
【0032】しかし、これを血管部分に限ってみると、
図4(b)中点線で示す造影剤注入前と、同図(b)中
実線で示す造影剤注入後とでは大きな変化があらわれて
いることがわかる。
【0033】このため、前記骨のCT値に基づいて前記
リファレンス画像から骨の画像を除去し、これを関心領
域画像として表示することにより、前記内頸動脈(IJ
A)を強調したかたちのリファレンス画像をモニタ装置
6に表示することができる。従って、この頭部のように
骨及び血管等が複雑に入り組んだ箇所でも、細かな血管
まで明瞭に観察可能とすることができ、造影剤を注入し
た際に、この関心領域画像を観察することで、内頸動脈
に造影剤が行き渡ったか否かを正確に判断することがで
きる。
【0034】次に、このようにして内頸動脈に造影剤が
十分行き渡ったことを判断すると、オペレータは、その
タイミングで入力部3を操作して撮像の開始を指定す
る。これにより、前記内頸動脈に造影剤が十分行き渡っ
た状態でその部分の断層像を撮像することができ、少な
い回数のX線曝射で診断に有用な断層像を確実に撮像す
ることができ、被検体に対する被爆低減を通じて当該X
線CT装置の安全性の向上を図ることができる。
【0035】なお、前記閾値として、前記関心領域内の
画像から少なくとも血管を取り除くためのCT値を入力
した場合、再構成部1は、前記リファレンス画像を形成
する画像データから血管のCT値以下画素を除去し、こ
れを表示制御部5を介してモニタ装置6に供給する。こ
れにより、前記リファレンス画像として、骨のみの画像
を表示することができ、例えば細かな骨まで観察可能と
することができる。このため、細かな箇所の骨折の診断
等に貢献することができる。
【0036】次に、前記関心領域内の画像の撮像中に被
検体が動いてしまうと、表示する関心領域画像に乱れを
生ずる。このため、当該X線CT装置は、前記骨等のC
T値に対して予測される体動に応じたマージンを設定可
能となっている。
【0037】すなわち、オペレータは、体動が予測され
る場合、前記入力部3を操作して図5に斜線で示すよう
に骨のCT値に所望のマージンを設定する。前記システ
ム制御部4は、前記マージンが設定されると、前記骨の
閾値にマージンを加算した値以下の画素値を有する画素
を取り除いた関心領域画像を形成するように再構成部1
を制御する。これにより、関心領域画像の観察中に被検
体が動いても、これに拘らず明瞭な関心領域画像をモニ
タ装置6に表示することができる。
【0038】次に、例えば血管内を流れる造影剤の濃度
を正確に判断するには、表示される関心領域画像の造影
剤の表示色の変化等の基づいて判断する必要がある。そ
して、この判断を正確に実行可能とするためには、常に
一定の感度で関心領域画像を表示する必要がある。
【0039】このため、当該X線CT装置においては、
前記システム制御部4が、前記関心領域の設定がなされ
た際に、図6に示すように関心領域の大きさを、予め定
められたX画素×Y画素の一定画素数に制御する。
【0040】具体的には、前記システム制御部4は、設
定された関心領域の大きさが例えば1000画素以上で
あれば前記モニタ装置6に「関心領域サイズを小さくし
て下さい」等のメッセージを表示制御する。また、この
逆に、設定された関心領域の大きさが例えば1000画
素以下であれば前記モニタ装置6に「関心領域サイズを
大きくして下さい」等のメッセージを表示制御する。そ
して、このメッセージを見たオペレータは、関心領域の
大きさを1000画素とするように該関心領域の設定を
やり直す。
【0041】これにより、常に一定の画素数で関心領域
画像の表示用の演算を行うことができ、モニタ装置6に
表示する画像の感度を一定なものとすることができる。
このため、前記モニタ装置6に表示される画像を観察す
るオペレータ等は、前記一定の感度で表示される画像
の、場合に応じた表示具合を学習することができ、以
後、この経験測に基づいて、前記造影剤の有無等を正確
に判断可能とすることができる。従って、断層像の撮像
を、さらに正確なタイミングで実行可能とすることがで
きる。
【0042】最後に、上述の実施の形態では、本発明に
係る医療用画像形成装置をX線CT装置に適用する一例
を説明したが、当該医療用画像形成装置は、この他、磁
気共鳴イメージング装置(MRI装置),X線透視撮影
装置等のように、撮像により得られた画像に関心領域を
設定する装置であれば何にでも適用可能である。例え
ば、医療用画像形成装置をMRI装置に適用した場合に
は、上述の閾値として所望のプロトン値を入力し、前記
再構成部1に相当する画像形成部がこのプロトン値に基
づいて関心領域画像を形成するようにすればよい。
【0043】また、上述の実施の形態では、オペレータ
が入力部を操作して関心領域の計算範囲を決定するため
の閾値,マージンを入力することとしたが、これは、関
心領域の設定箇所等に対応したこれらの値が記憶された
テーブルを設け、該関心領域が設定された際にこのテー
ブルを参照して各表示制御を行うようにしてもよく、こ
の他、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれ
ば設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論で
ある。
【0044】
【発明の効果】本発明に係る医療用画像形成装置は、頭
部等の骨や血管等が複雑に入り組んだ部位でも、明確な
関心領域画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る医療用画像形成装置を適用した実
施の形態のX線CT装置の要部を示すブロック図であ
る。
【図2】頭部の所望の箇所に関心領域が設定された様子
を説明するための該頭部の横断面図である。
【図3】前記関心領域における、造影剤注入前の断層像
及び造影剤注入後の断層像を示す図である。
【図4】造影剤注入前後における、関心領域全体の画像
のCT値の変化及び部分的な画像のCT値の変化を説明
するための図である。
【図5】前記関心領域に表示された骨のCT値に対し
て、体動を考慮したマージンが設定された様子を示す模
式図である。
【図6】常に一定の画素数で行われる前記関心領域の演
算を説明するための図である。
【符号の説明】
1…再構成部,2…記録再生部,3…入力部,4…シス
テム制御部 5…表示制御部,6…モニタ装置,7…撮像データの入
力端子 ROI…関心領域,IJA…内頸動脈

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示手段に表示された診断用の画像内
    に、観察を行う箇所を特定するための関心領域を設定す
    る関心領域設定手段と、 前記関心領域内の不要な画像を取り除くための閾値を設
    定するための閾値設定手段と、 前記閾値設定手段により設定された閾値に応じて不要な
    画素を取り除いた関心領域の画像を形成し、これを前記
    表示手段に表示する画像形成手段とを有する医療用画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 被検体に造影剤を注入する造影剤注入手
    段と、 被検体の診断用の画像をX線を用いて撮像する撮像手段
    と、 前記撮像手段で撮像された画像を表示する表示手段と、 前記表示手段に表示された画像内に、観察を行う箇所を
    特定するための関心領域を設定する関心領域設定手段
    と、 前記関心領域内の不要な画像を取り除くための閾値を設
    定するための閾値設定手段と、 前記閾値設定手段により設定された閾値に応じて不要な
    画素を取り除いた関心領域の画像を形成し、これを前記
    表示手段に表示する画像形成手段と、 前記表示手段に表示される関心領域の画像で確認される
    前記造影剤注入手段により被検体に注入された造影剤の
    濃度に応じて、任意に撮像開始を指示し得る撮像開始指
    示手段と、 前記撮像開始指示手段により撮像開始が指示されるまで
    は、通常の撮像時のX線量よりも少ないX線量で撮像を
    行うように前記撮像手段を制御し、前記撮像開始指示手
    段により撮像開始が指示された際には、通常の撮像時の
    X線量で撮像を行うように前記撮像手段を制御する撮像
    制御手段とを有する医療用画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記閾値設定手段により設定された閾値
    に対して所望のマージンを設定するためのマージン設定
    手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の医療用画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記関心領域設定手段により設定される
    関心領域の大きさを、予め定められた一定画素数に制御
    する画素制御手段を有することを特徴とする請求項1,
    請求項2又は請求項3記載の医療用画像形成装置。
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