JP4661329B2 - 表示システム、表示コントローラ及び表示制御方法 - Google Patents

表示システム、表示コントローラ及び表示制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、表示システム、表示コントローラ及び表示制御方法に関する。
近年、EL(electroluminescence)素子を用いた表示デバイスが注目されている。特に有機材料の薄膜により形成されたEL素子を有する有機ELパネルは、自発光型であるためバックライトが不要となり広視野角を実現する。また、液晶パネルと比較すると高速応答であるため、簡素な構成でカラー動画表示を容易に実現できるようになる。
このような有機ELパネルは、液晶パネルと同様に単純マトリクス型とアクティブマトリクス型とがある。単純マトリクス型の有機ELパネルを駆動する場合、パルス幅変調(Pulse Width Modulation:以下PWMと略す)により階調制御を行うことができる。表示コントローラは、有機ELパネルを駆動するドライバ(データドライバ、走査ドライバ)に対して制御信号を出力して階調制御を行う。
ところで、有機ELパネルを駆動する水平方向及び垂直方向のドライバそれぞれは、その出力ビット数が有機ELパネルのドット数と一致するものが選ばれていた。
図22に、従来の有機ELパネルを含む表示システムの第1の構成例を示す。
図22では、有機ELパネル10が、走査ドライバ20及びデータドライバ30によって駆動される。データドライバ30は、表示コントローラ40が内蔵するフレームメモリ42に記憶された表示エリアの表示データに基づいて、有機ELパネル10のデータラインを駆動する。走査ドライバ20は、有機ELパネル10の走査ラインを走査する。
図22に示すように、有機ELパネル10の走査ラインを走査する走査ドライバ20として、該有機ELパネルの走査ライン数と一致する出力ビット数のものが選ばれていた。そして走査ドライバ20の出力ビット数が足りないときに、複数の走査ドライバをカスケード接続することにより、走査側の出力ビット数を走査ライン数に一致させていた。
例えば特許文献1には、走査ライン数に一致した出力ビット数を有する走査ドライバを前提に、種々の解像度規格の映像信号に対応した表示を実現する技術が開示されている。
図23に、従来の有機ELパネルを含む表示システムの第2の構成例を示す。
図23では、走査ドライバ22の出力ビット数が、有機ELパネル10の走査ライン数より多い場合を示している。この場合、走査ドライバ22の出力ビット数に合わせたメモリ領域をフレームメモリ42に確保し、あたかも走査ドライバ22の出力ビット数と同じ走査ライン数の有機ELパネルを駆動するかのように制御していた。
特開平11−7269号公報
しかしながら、第1の構成例で説明したように、走査ライン数と一致する出力ビット数を有する走査ドライバを採用する場合、採用できる走査ドライバの種類が制限されてしまう。そのため、有機ELパネルを用いた表示システムのコスト高を招く。特に、安価で入手できる走査ドライバがあるにもかかわらず、新たに走査ドライバを設計し直す場合には、多大なコストがかかってしまう。
また、第2の構成例で説明したように疑似的に有機ELパネルの駆動を制御する場合、フレームメモリに無駄にメモリ領域を確保する必要がある。そのため、フレームメモリの容量を削減して表示コントローラの低コスト化を図ることが困難となる。
以上のように、走査ライン数と異なる出力ビット数を有する走査ドライバの設計変更を行うことなく、該走査ドライバを用いた表示システムを構築できることが望ましい。また単純マトリクス型の有機ELの場合、1垂直走査期間内に発光しない期間が発生することは輝度の低下を招くことを意味するため、できるだけ輝度の低下を抑えた上で、走査ライン数と異なる出力ビット数を有する走査ドライバを含む表示システムを提供できることが望ましい。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的の1つは、出力ビット数と異なる走査ライン数を有するパネルを駆動できる表示システム、表示コントローラ及び表示制御方法を提供することにある。
また本発明の他の目的は、輝度の低下を招くことなく、出力ビット数と異なる走査ライン数を有するパネルを駆動できる表示システム、表示コントローラ及び表示制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、
複数の走査ラインと、複数のデータラインと、複数の画素とを有する電気光学装置と、
前記電気光学装置の走査ラインの数より多い出力ビット数を有する走査ドライバと、
1ライン分の表示データに基づいて前記複数のデータラインを駆動するデータドライバと、
前記走査ドライバを制御するための表示コントローラとを含み、
前記表示コントローラが、
前記電気光学装置の走査ラインの1つを走査開始ラインとして指定するための走査開始ライン指定レジスタと、
1垂直走査分の表示データを、前記走査開始ラインの表示データから順次1ライン分の表示データ単位で、前記データドライバに対して供給する表示データ供給部と、
前記走査開始ラインの表示データの供給タイミングに基づいて垂直同期信号を生成し、該垂直同期信号を前記走査ドライバに対して供給する垂直同期信号生成部とを含み、
前記走査ドライバが、
前記垂直同期信号により開始される1垂直走査期間内で1又は複数の水平走査期間が経過した後に、前記複数の走査ラインを走査する表示システムに関係する。
また本発明は、
第1〜第m(mは2以上の整数)の走査ラインと、複数のデータラインと、複数の画素とを有する電気光学装置と、
第1〜第J(h+m≦J、hは0以上の整数、Jは整数)の走査ライン駆動部を有し、前記第1〜第Jの走査ライン駆動部のうちm個の走査ライン駆動部により前記第1〜第mの走査ラインを走査する走査ドライバと、
1ライン分の表示データに基づいて前記複数のデータラインを駆動するデータドライバと、
前記走査ドライバを制御するための表示コントローラとを含み、
前記表示コントローラが、
前記第1〜第mの走査ラインのうち走査開始ラインとして指定された走査ラインを駆動する前記m個の走査ライン駆動部の1つを指定するための走査開始ライン指定レジスタと、
1垂直走査分の表示データを、前記走査開始ラインの表示データから順次1ライン分の表示データ単位で、前記データドライバに対して供給する表示データ供給部と、
前記走査開始ラインの表示データの供給タイミングに基づいて垂直同期信号を生成し、該垂直同期信号を前記走査ドライバに対して供給する垂直同期信号生成部とを含み、
前記走査ドライバが、
前記垂直同期信号により規定される1垂直走査期間内に第i(1≦i<J、iは整数)の走査ライン駆動部が走査ラインを選択するための選択パルスを生成した後に第(i+1)の走査ライン駆動部が選択パルスを生成する表示システムに関係する。
また本発明に係る表示システムでは、
第(h+1)の走査ライン駆動部が、前記第1の走査ラインに選択パルスを供給する場合に、
前記走査開始ライン指定レジスタには、
前記走査開始ラインとして第(m−h+1)の走査ラインに対して前記選択パルスを出力する第(m+1)の走査ライン駆動部を指定するためのデータが設定されてもよい。
また本発明に係る表示システムでは、
前記複数の画素の各画素は、エレクトロルミネセンス素子を含むことができる。
上記のいずれかの発明においては、電気光学装置の走査ライン数が、走査ドライバの出力ビット数より少ない。そして、1垂直走査分の表示データを、順次1ライン分の表示データ単位で、データドライバに対して供給する表示コントローラに対し、電気光学装置の走査ラインの1つを走査開始ラインとして、或いは走査開始ラインを駆動する走査ドライバの走査ライン駆動部を指定する。このとき、表示コントローラは、走査開始ラインの表示データから順次1ライン分の表示データ単位で、表示データをデータドライバに対して供給すると共に、走査開始ラインの表示データの供給タイミングに基づいて垂直同期信号を生成して走査ドライバに供給するようにする。
そして、走査ドライバは、垂直同期信号に同期して各走査ラインを選択していくが、垂直同期信号により開始される1垂直走査期間内で1又は複数の水平走査期間が経過した後に、電気光学装置の走査ラインを走査する。
この結果、走査開始ライン以降のラインに対しては、単に表示データが供給されるのみで、電気光学装置の走査ラインは選択されない期間となる。その後、電気光学装置の最初の走査ラインの選択期間において、1垂直走査分の表示データのうち1ライン目の表示データに基づいてデータ線を駆動するように、該1ライン目の表示データの供給タイミングを合わせることで、走査ライン数と異なる出力ビット数を有する走査ドライバでも、該走査ドライバの構成を変更することなく正常に画像を表示させることができるようになる。
更に、それ以降、表示に寄与しない選択期間がなくなるため、輝度の低下を防止し、表示品位を維持できる表示システムを提供できる。
また本発明は、
電気光学装置の走査ラインの数より多い出力ビット数を有する走査ドライバを制御するための表示コントローラであって、
前記電気光学装置の走査ラインの1つを走査開始ラインとして指定するための走査開始ライン指定レジスタと、
1垂直走査分の表示データを、前記走査開始ラインの表示データから順次1ライン分の表示データ単位で、前記電気光学装置の複数のデータラインを駆動するデータドライバに対して供給する表示データ供給部と、
前記走査開始ラインの表示データの供給タイミングに基づいて垂直同期信号を生成し、該垂直同期信号を前記走査ドライバに対して供給する垂直同期信号生成部とを含み、
前記走査ドライバに、前記垂直同期信号により開始される1垂直走査期間内で1又は複数の水平走査期間が経過した後に、前記複数の走査ラインを走査させる表示コントローラに関係する。
また本発明は、
第1〜第J(h+m≦J、mは2以上の整数、hは0以上の整数、Jは整数)の走査ライン駆動部を有し、前記第1〜第Jの走査ライン駆動部のうちm個の走査ライン駆動部により電気光学装置の第1〜第mの走査ラインを走査する走査ドライバを制御するための表示コントローラであって、
前記第1〜第mの走査ラインのうち走査開始ラインとして指定された走査ラインを駆動する前記m個の走査ライン駆動部の1つを指定するための走査開始ライン指定レジスタと、
1垂直走査分の表示データを、前記走査開始ラインの表示データから順次1ライン分の表示データ単位で、前記電気光学装置の複数のデータラインを駆動するデータドライバに対して供給する表示データ供給部と、
前記走査開始ラインの表示データの供給タイミングに基づいて垂直同期信号を生成し、該垂直同期信号を前記走査ドライバに対して供給する垂直同期信号生成部とを含み、
前記走査ドライバに、前記垂直同期信号により規定される1垂直走査期間内に第i(1≦i<J、iは整数)の走査ライン駆動部が走査ラインを選択するための選択パルスを生成させた後に第(i+1)の走査ライン駆動部が選択パルスを生成させる表示コントローラに関係する。
また本発明に係る表示コントローラでは、
第(h+1)の走査ライン駆動部が、前記第1の走査ラインに選択パルスを供給する場合に、
前記走査開始ライン指定レジスタには、
前記走査開始ラインとして第(m−h+1)の走査ラインに対して前記選択パルスを出力する第(m+1)の走査ライン駆動部を指定するためのデータが設定されてもよい。
また本発明に係る表示コントローラでは、
前記複数の画素の各画素は、エレクトロルミネセンス素子を含むことができる。
上記のいずれかの発明においては、電気光学装置の走査ライン数が、走査ドライバの出力ビット数より少ない。そして、1垂直走査分の表示データを、順次1ライン分の表示データ単位で、データドライバに対して供給する表示コントローラに対し、電気光学装置の走査ラインの1つを走査開始ラインとして、或いは走査開始ラインを駆動する走査ドライバの走査ライン駆動部を指定する。このとき、表示コントローラは、走査開始ラインの表示データから順次1ライン分の表示データ単位で、表示データをデータドライバに対して供給すると共に、走査開始ラインの表示データの供給タイミングに基づいて垂直同期信号を生成して走査ドライバに供給するようにする。
そして、走査ドライバは、垂直同期信号に同期して各走査ラインを選択していくが、垂直同期信号により開始される1垂直走査期間内で1又は複数の水平走査期間が経過した後に、電気光学装置の走査ラインを走査する。
この結果、走査開始ライン以降のラインに対しては、単に表示データが供給されるのみで、電気光学装置の走査ラインは選択されない期間となる。その後、電気光学装置の最初の走査ラインの選択期間において、1垂直走査分の表示データのうち1ライン目の表示データに基づいてデータ線を駆動するように、該1ライン目の表示データの供給タイミングを合わせることで、走査ライン数と異なる出力ビット数を有する走査ドライバでも、該走査ドライバの構成を変更することなく正常に画像を表示させることができるようになる。
更に、それ以降、表示に寄与しない選択期間がなくなるため、輝度の低下を防止し、表示品位を維持できる表示コントローラを提供できる。
また本発明は、
電気光学装置の走査ラインの数より多い出力ビット数を有する走査ドライバを制御するための表示制御方法であって、
前記電気光学装置の走査ラインの1つを走査開始ラインとして指定し、
1垂直走査分の表示データを、前記走査開始ラインの表示データから順次1ライン分の表示データ単位で前記電気光学装置の複数のデータラインを駆動するデータドライバに対して供給すると共に、前記走査開始ラインの表示データの供給タイミングに基づいて生成した垂直同期信号を前記走査ドライバに対して供給し、
前記走査ドライバに、前記垂直同期信号により開始される1垂直走査期間内で1又は複数の水平走査期間が経過した後に、前記複数の走査ラインを走査させる表示制御方法に関係する。
また本発明は、
第1〜第J(h+m≦J、mは2以上の整数、hは0以上の整数、Jは整数)の走査ライン駆動部を有し、前記第1〜第Jの走査ライン駆動部のうちm個の走査ライン駆動部により電気光学装置の第1〜第mの走査ラインを走査する走査ドライバを制御するための表示制御方法であって、
前記第1〜第mの走査ラインのうち走査開始ラインとして指定された走査ラインを駆動する前記m個の走査ライン駆動部の1つを指定し、
1垂直走査分の表示データを、前記走査開始ラインの表示データから順次1ライン分の表示データ単位で前記電気光学装置の複数のデータラインを駆動するデータドライバに対して供給すると共に、前記走査開始ラインの表示データの供給タイミングに基づいて生成した垂直同期信号を前記走査ドライバに対して供給し、
前記垂直同期信号により規定される1垂直走査期間内に前記走査ドライバの第i(1≦i<J、iは整数)の走査ライン駆動部により走査ラインを選択するための選択パルスを生成させた後に該走査ドライバの第(i+1)の走査ライン駆動部により選択パルスを生成させる表示制御方法に関係する。
また本発明に係る表示制御方法では、
第(h+1)の走査ライン駆動部が、前記第1の走査ラインに選択パルスを供給する場合に、
前記走査開始ラインとして第(m−h+1)の走査ラインに対して前記選択パルスを出力する第(m+1)の走査ライン駆動部を指定することができる。
また本発明に係る表示制御方法では、
前記複数の画素の各画素は、エレクトロルミネセンス素子を含むことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 表示システム
図1に、本実施形態の表示システムの構成例のブロック図を示す。
表示システム500は、有機ELパネル(広義には表示パネル、更に広義には電気光学装置)510、データドライバ(陽極ドライバ)520、走査ドライバ(陰極ドライバ、ラインドライバ)530、表示コントローラ540を含む。なお表示システム500にこれらのすべての回路ブロックを含める必要はなく、その一部の回路ブロックを省略する構成にしてもよい。また表示システム500は、ホスト550を含むように構成してもよい。
有機ELパネル510は単純マトリクス型である。図1では有機ELパネル510の電気的な構成を示している。即ち、有機ELパネル510は、複数の走査ライン(狭義には陰極)と、複数のデータライン(狭義には陽極)と、各走査ライン及び各データラインに接続されるエレクトロルミネセンス素子である有機EL素子とを含む。
より具体的には、有機ELパネルは、ガラス基板に形成される。このガラス基板には、図1のX方向に複数配列されそれぞれY方向に伸びるデータラインDL1〜DLn(nは2以上の整数)が形成される。また、このガラス基板の上には、データラインと交差するように、図1のY方向に複数配列されそれぞれX方向に伸びる走査ラインGL1〜GLm(mは2以上の整数)が形成される。1画素がR成分、G成分、B成分の3つの色成分により構成される場合、R成分用のデータライン、G成分用のデータライン、及びB成分用のデータラインを1組として、有機ELパネル510には、複数組のデータラインが配列される。
そしてデータラインDLj(1≦j≦n、jは整数)と走査ラインGLk(1≦k≦m、kは整数)との交差点に対応する位置に、有機EL素子が形成される。
図2に、有機EL素子の構造の説明図を示す。
有機EL素子は、ガラス基板600に、データラインとして設けられる陽極602となる透明電極(例えばITO(Indium Thin Oxide))が形成される。陽極602の上方には、走査ラインとして設けられる陰極604が形成される。そして、陽極602と陰極604との間に、発光層等を含む有機層が形成される。
有機層は、陽極602の上面に形成された正孔輸送層606と、正孔輸送層606の上面に形成された発光層608と、発光層608と陰極604との間に形成された電子輸送層610とを有する。
データラインと走査ラインとの間の電位差を与えると(即ち、陽極602と陰極604との間に電位差を与えると)、陽極602からの正孔と陰極604からの電子とが発光層608内で再結合する。このとき発生したエネルギーにより発光層608の分子が励起状態となり、基底状態に戻るときに放出されるエネルギーが光となる。この光は、透明電極で形成された陽極602とガラス基板600とを通る。
図1において、データドライバ520は、表示データに基づいてデータラインを駆動する。このときデータドライバ520は、表示データに対応したパルス幅を有するPWM信号を生成し、該PWM信号に基づいて各データラインを駆動する。
走査ドライバ530は、複数の走査ラインのそれぞれを順次選択して走査する。この結果、選択された走査ラインと交差するデータラインに接続される有機EL素子に電流が流れて発光する。
表示コントローラ540は、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)等の
ホスト550により設定された内容に従って、データドライバ520及び走査ドライバ530を制御する。より具体的には、表示コントローラ540は、データドライバ520に対して、例えば動作モードの設定を行うと共に、内部で生成した垂直同期信号YD、水平同期信号LP、PWM信号を生成するための階調クロックGCLK、ドットクロックDCLK、ディスチャージ信号DIS(広義にはブランキング調整信号)、及び表示データDの供給を行う。垂直同期信号YDにより、垂直走査期間が規定される。水平同期信号LPにより、水平走査期間が規定される。
なお、データドライバ520、走査ドライバ530及び表示コントローラ540の一部又は全部を有機ELパネル510上に形成してもよい。
1.1 データライン駆動回路
図3に、図1のデータドライバ520の構成例を示す。
データドライバ520は、シフトレジスタ522、ラインラッチ524、PWM信号生成回路526、駆動回路528を含む。
シフトレジスタ522は、各フリップフロップが各データラインに対応して設けられ、該各フリップフロップが順次接続された複数のフリップフロップを含む。各フリップフロップには、表示コントローラ540からのドットクロックDCLKが共通に入力される。シフトレジスタ522の初段のフリップフロップには、表示コントローラ540から例えば4ビット単位で、R成分の表示データ、G成分の表示データ、B成分の表示データ、R成分の表示データ、・・・の順で、ドットクロックDCLKに同期して入力される。R成分の表示データは、R成分用のデータラインを駆動するためのデータである。G成分の表示データは、G成分用のデータラインを駆動するためのデータである。B成分の表示データは、B成分用のデータラインを駆動するためのデータである。そして、シフトレジスタ522は、ドットクロックDCLKに同期して、各表示データをシフトしながら取り込む。
ラインラッチ524は、シフトレジスタ522に取り込まれた一水平走査単位の表示データを、表示コントローラ540から供給される水平同期信号LPに同期してラッチする。
PWM信号生成回路526は、各データラインを駆動するためのPWM信号を生成する。より具体的には、PWM信号生成回路526は、当該データラインに対応した表示データに基づいて、その変化点が階調クロックにより特定されるPWM信号を生成する。このPWM信号は、該表示データに対応した階調クロックGCLKのクロック数の期間に相当するパルス幅を有する。例えばR成分用、G成分用及びB成分用それぞれに独立な階調クロックを供給し、色成分毎にPWM信号を生成するようにしても良い。
駆動回路528は、PWM信号生成回路526によって生成されたPWM信号に基づいてデータラインを駆動する。駆動回路528には、表示コントローラ540からのディスチャージ信号DISが入力される。このディスチャージ信号DISにより、水平同期信号LPにより規定される水平走査期間内の水平表示期間が特定される。水平表示期間は、ディスチャージ信号DISの立ち下がりエッジを起点とし、次のディスチャージ信号DISの立ち上がりエッジを終点とする期間である。ディスチャージ信号DISがHレベルの期間内に、水平同期信号LPのパルスが出力される。
駆動回路528は、ディスチャージ信号DISがHレベルのときデータラインを接地電位に接続し、ディスチャージ信号DISがLレベルのときPWM信号のパルス幅に対応した期間だけデータラインに所定の電流を供給する。
データドライバ520では、ディスチャージ信号DISがHレベルのとき、ラインラッチ524に次の水平走査期間の表示データをラッチすることで、書き換え途中の表示データによりデータラインを駆動してしまうことを回避できる。
1.2 走査ドライバ
図4に、図1の走査ドライバ530の構成例を示す。
走査ドライバ530は、シフトレジスタ532、駆動回路534を含む。
シフトレジスタ532は、各フリップフロップが各走査ラインに対応して設けられ、各フリップフロップが順次接続された複数のフリップフロップを含む。各フリップフロップには、表示コントローラ540からの水平同期信号LPが共通に入力される。そしてシフトレジスタ532の初段のフリップフロップには、表示コントローラ540からの垂直同期信号YDが入力される。そしてシフトレジスタ532は、水平同期信号LPに同期して、垂直同期信号YDのパルスをシフトする。
駆動回路534は、第1〜第J(h+m≦J、hは0以上の整数、Jは整数)の走査ライン駆動部536〜536を含む。第1〜第Jの走査ライン駆動部536〜536のそれぞれは、シフトレジスタ532の各フリップフロップの出力に基づいて選択パルスを生成する。これにより、走査ドライバ530は、垂直同期信号により規定される1垂直走査期間内に第i(1≦i<J、iは整数)の走査ライン駆動部536が走査ラインを選択するための選択パルスを生成した後に、第(i+1)の走査ライン駆動部536i+1が選択パルスを生成することができる。
駆動回路534には、表示コントローラ540からのディスチャージ信号DISが入力される。駆動回路534の第1〜第Jの走査ライン駆動部536〜536のそれぞれは、ディスチャージ信号DISがHレベルのときすべての走査ラインを接地電位に接続し、ディスチャージ信号DISがLレベルのとき選択された走査ラインのみを接地電位に接続し、他の走査ラインを所定の電位に接続する。
1.3 ディスチャージ動作
図5に、有機EL素子の電気的な等価回路図の一例を示す。
有機EL素子は、抵抗成分R1とダイオードD1とが直列接続され、ダイオードD1と並列に接続される寄生容量C1を含む構成と等価的に考えることができる。寄生容量C1は、陽極602と陰極604との間に電位差が与えられたときに接合面で形成された空乏層に相当する容量成分と考えることができる。このように、有機EL素子は、容量性の負荷と考えることができる。
そのため表示システム500では、ディスチャージ信号DISを用いて有機ELパネル510の有機EL素子のディスチャージ動作を行い、前の水平走査期間の影響を無くすことができる。
図6に、ディスチャージ動作を説明するための説明図を示す。但し、図1に示す表示システムと同一部分には同一符号を付す。
ディスチャージ信号DISがLレベルのとき、走査ドライバ530では、選択された走査ラインのみを接地電位にし、他の走査ラインを電位V−GLに接続する。またデータドライバ520では、各PWM信号に対応したパルス幅の期間だけ所定の電流をデータラインに供給する。この結果、選択された走査ラインに接続された有機EL素子に電流が流れる。
またディスチャージ信号DISがHレベルのとき、すべての走査ラインを接地電位に接続すると共に、すべてデータラインを接地電位に接続することで、各有機EL素子の両端の電位が等しくなり、有機EL素子のディスチャージが可能となる。
そして水平走査期間内の水平表示期間の長さを調整することで、有機ELパネルの種類や製造ばらつきに依存するちらつきを防止したり、輝度の調整が可能となる。このようにディスチャージ信号DISを用いてブランキング期間を調整することができ、ディスチャージ信号DISをブランキング調整信号ということができる。
2. 表示コントローラ
図7に、本実施形態における表示コントローラ540の構成の概要のブロック図を示す。
表示コントローラ540は、ホストインタフェース(InterFace:以下I/Fと略す)
110、ドライバI/F120、フレームメモリ130、制御部140、設定レジスタ部150を含む。
ホストI/F110は、ホスト550とのインタフェース処理を行う。より具体的には、ホストI/F110は、表示コントローラ540とホスト550との間のデータや各種制御信号の送受信の制御を行う。
ドライバI/F120は、データドライバ520及び走査ドライバ530とのインタフェース処理を行う。より具体的には、ドライバI/F120は、表示コントローラ540とデータドライバ520及び走査ドライバ530との間のデータや各種制御信号の送受信の制御を行う。ドライバI/F120は、データドライバ520及び走査ドライバ530に対する各種表示制御信号を生成するドライバ信号生成部122を含む。ドライバ信号生成部122は、設定レジスタ部150の設定データに基づいて各種表示制御信号を生成する。
フレームメモリ130は、ホストI/F110を介してホスト550から供給される例えば1フレーム分の(1垂直走査分の)表示データを記憶する。設定レジスタ部150の設定データは、ホストI/F110を介してホスト550によって設定される。
制御部140は、ホストI/F110、ドライバI/F120、フレームメモリ130及び設定レジスタ部150の制御を司る。
このような表示コントローラ540では、フレームメモリ130から一定の読み出し周期で(例えば1/160秒ごとに)表示データが読み出され、該表示データがドライバI/F120を介してデータドライバ520に対して出力される。そのため、フレームメモリ130に対するホスト550からの表示データの書き込みタイミングと、該フレームメモリ130からデータドライバ520への表示データの読み出しタイミングとは非同期である。このようなフレームメモリ130に対するアクセス制御は、制御部140のメモリコントローラ142(広義には表示データ供給回路)によって行われる。
メモリコントローラ142は、ホストI/F110を介してホスト550からのフレームメモリ130のアクセスがあったときは、ホスト550が指定したフレームメモリ130のアドレスに基づいてフレームメモリ130にデータを書き込んだり、フレームメモリ130からデータを読み出したりする制御を行う。またメモリコントローラ142は、1垂直走査分の表示データを、順次1水平走査単位(1ライン単位)でドライバI/F120を介してデータドライバ520に供給する制御を行う。
ところで本実施形態では、上記の走査ドライバ530が、第1〜第Jの走査ライン駆動部536〜536のうちm個の走査ライン駆動部により有機ELパネル510の第1〜第mの走査ラインGL1〜GLmを走査する。そのため本実施形態における表示コントローラ540が、フレームメモリの容量を無駄に費やすことなく、走査ライン数と不一致の出力ビット数を有する走査ドライバ530により有機ELパネル510の走査を行わせる。
図8に、本実施形態の説明図を示す。なお図8において、図1又は図7と同一部分には同一符号を付して、適宜説明を省略する。
図8に示すように走査ドライバ530の出力ビット数が有機ELパネル510の走査ライン数より多い場合、表示コントローラ540は、走査ドライバ530に対してオフセット期間を指定できるようにする。そして、オフセット期間以外の表示期間では、表示コントローラ540は、データドライバ520に対して表示データを供給する一方、走査ドライバ530に対して垂直同期信号YD及び水平同期信号LPを供給する。またオフセット期間では、表示コントローラ540は、フレームメモリ130をアクセスすることなくデータドライバ520に対する表示データの供給を停止し、且つ走査ドライバ530に対して表示期間と同様に垂直同期信号YD及び水平同期信号LPを供給する。
こうすることで、フレームメモリ130の容量を無駄に費やすことなく、走査ライン数と不一致の出力ビット数を有する走査ドライバ530により有機ELパネル510の走査を行わせることができる。
以下では、このような表示コントローラ540のより具体的な構成例について説明する。
図9に、図7の表示コントローラ540の構成要部のブロック図を示す。
設定レジスタ部150は、走査ライン数設定レジスタ200、オフセットライン数設定レジスタ210、オフセット期間設定レジスタ220、走査開始ライン指定レジスタ230、階調パルス設定レジスタ240を含むことができる。
走査ライン数設定レジスタ200には、有機ELパネル510(電気光学装置)の走査ライン数に対応した設定データが設定される。オフセットライン数設定レジスタ210には、データドライバ520に対する表示データの供給が停止されるオフセット期間に対応した設定データが、有機ELパネル510の走査ライン単位で設定される。走査開始ライン指定レジスタ230には、有機ELパネル510の第1〜第mの走査ラインGL1〜GLmのうち走査開始ラインとして指定された走査ラインを駆動するm個の走査ライン駆動部の1つを指定するための設定データ、或いは有機ELパネル510の走査ラインの1つを走査開始ラインとして指定するための設定データが設定される。
階調パルス設定レジスタ240には、階調クロックGCLKの各パルスの間隔を指定するための設定データが設定される。
図10に、図9の走査ライン数設定レジスタ200、オフセットライン数設定レジスタ210、オフセット期間設定レジスタ220及び走査開始ライン指定レジスタ230の説明図を示す。
図10では、走査ドライバ530の第1〜第Jの走査ライン駆動部536〜536によって駆動されるJ本の走査ラインを模式的に示している。
走査ライン数設定レジスタ200には、有機ELパネル510の第1〜第mの走査ラインの数に対応した設定データが設定される。第1の走査ライン駆動部536から順にスキャン方向に走査する場合、オフセットライン数設定レジスタ210には、有機ELパネル510の走査ラインに接続されない走査ライン駆動部の数に対応した設定データが設定される。そしてオフセット期間設定レジスタ220には、有機ELパネル510の走査ラインを駆動する走査ライン駆動部が、オフセットライン数の対象となった走査ライン駆動部より先に選択される(オフセット期間後段挿入)か、オフセットライン数の対象となった走査ライン駆動部が有機ELパネル510の走査ラインを駆動する走査ライン駆動部より先に選択される(オフセット期間前段挿入)かを指定する設定データが設定される。
走査開始ライン指定レジスタ230には、後述するように有機ELパネル510の走査ラインのうち走査開始ラインを指定するための設定データが設定される。
図11に、図9の階調パルス設定レジスタ240の説明図を示す。
階調パルス設定レジスタ240には、階調クロックGCLKの各パルスの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジのタイミングを規定するための制御データが設定される。この階調パルス設定レジスタ240により、水平表示期間の起点となる基準タイミングと、第1の階調パルスのエッジ(立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジ)との間隔tw1が設定される。また階調クロックGCLKの第1の階調パルスのエッジと、第2の階調パルスのエッジとの間隔tw2が設定される。即ち、階調パルス設定レジスタ240により、階調クロックGCLKの第(i−1)(2≦i≦N、iは整数)の階調パルスのエッジと第iの階調パルスのエッジとの間隔twiが設定される。
このようにPWM信号の変化点を特定するための階調クロックGCLKの各階調パルスのエッジのタイミングを個別に設定できるため、例えばきめ細かくガンマ補正曲線を設定できるようになる。
図9に戻って説明を続ける。メモリコントローラ142は、アドレス生成部300を含む。アドレス生成部300は、フレームメモリ130のアドレスを生成する。より具体的には、アドレス生成部300は、データドライバ520に供給される表示データをフレームメモリ130から読み出すためのアドレス、又はホスト550からの表示データをフレームメモリ130に書き込むためのアドレスを生成する。アドレス生成部300は、フレームメモリ130から表示データを読み出すためのアドレスを、垂直同期信号YDと水平同期信号LPにより更新する。
ドライバ信号生成部122は、YD生成部(垂直同期信号生成部)400、LP生成部(水平同期信号生成部)410、GCLK生成部(階調クロック生成部)420を含む。YD生成部400は、走査ライン数設定レジスタ200及びオフセットライン数設定レジスタ210の設定データに基づいて垂直同期信号YDを生成する。LP生成部410は、走査ライン数設定レジスタ200及びオフセットライン数設定レジスタ210の設定データに基づいて垂直同期信号YDを生成する。GCLK生成部420は、階調パルス設定レジスタ240の設定データに基づいて階調クロックGCLKを生成する。より具体的には、GCLK生成部420は、水平表示期間の起点となる基準タイミングと第1の階調パルスのエッジとの間隔、及び第(i−1)の階調パルスのエッジと第iの階調パルスのエッジとの間隔を、階調パルス設定レジスタ240の設定データに基づいて設定した階調クロックGCLKを出力する。
またドライバ信号生成部122は、ドットクロックDCLK及びディスチャージ信号DISを生成することができる。ドットクロックDCLKは、例えばシステムクロックを分周して生成される。ディスチャージ信号DISは、図示しないディスチャージ信号設定レジスタの設定データに基づいて、その立ち上がりタイミング及び立ち下がりタイミングが定められる。
ドライバ信号生成部122が生成したドットクロックDCLK、ディスチャージ信号DIS、垂直同期信号YD、水平同期信号LP及び階調クロックGCLKは、データドライバ520又は走査ドライバ530に供給される。
図12に、表示コントローラ540によりオフセット期間前段挿入が指定された場合の走査ドライバ530の制御例の説明図を示す。
図12では、走査ライン数設定レジスタ200にはm、オフセットライン数設定レジスタ210にはh、オフセット期間設定レジスタ220にはオフセット期間前段挿入を指定する設定データが設定された例を示している。
このように、走査ドライバ530の第1〜第hの走査ライン駆動部536〜536が生成した選択パルスが、有機ELパネル510の走査ラインに供給されず、第(h+1)〜第Jの走査ライン駆動部536h+1〜536が生成した選択パルスが有機ELパネル510の第1〜第mの走査ラインGL1〜GLmに供給される。なお第L(L<J、Lは自然数)の走査ライン駆動部536が生成した選択パルスが、有機ELパネル510の第mの走査ラインGLmに供給されるようにJが十分大きい場合であってもよい。
図13に、オフセット期間前段挿入が指定された表示コントローラ540の動作例のタイミング図を示す。
図13では、ライン番号、バリッド信号validが表示コントローラ540の内部信号であるものとする。またJが(m+h)に等しいものとする。
オフセット期間中にはバリッド信号validが非アクティブとなり、表示期間中にはバリッド信号validがアクティブとなる。
オフセット期間設定レジスタ220によりオフセット期間前段挿入が指定された場合(オフセット期間を表示期間の前に設定するように指定された場合)、表示コントローラ540(メモリコントローラ142)が、垂直同期信号YDにより規定される垂直走査期間では、走査ライン数設定レジスタ200の設定データに対応した回数であるm回だけ1水平走査期間毎に1ライン単位でデータドライバ520に表示データを供給する。その後、表示コントローラ540は、オフセットライン数設定レジスタ210の設定データに対応した回数であるh回だけ1水平走査期間毎のデータドライバへの表示データの供給を停止する。即ち、表示期間だけ1ライン単位で表示データを供給し、オフセット期間では表示データの供給動作を停止させる。
なお図13では、2つの垂直同期信号YDにより規定される1垂直走査期間より、1つ前の水平走査期間から表示データを出力する例を示しているが、この場合でも1垂直走査期間の長さが変わるものではない。そのため、図13の場合でも、垂直同期信号YDにより規定される垂直走査期間では、走査ライン数設定レジスタ200の設定データに対応した回数であるm回だけ1水平走査期間毎に1ライン単位でデータドライバ520に表示データを供給した後、オフセットライン数設定レジスタ210の設定データに対応した回数であるh回だけ1水平走査期間毎のデータドライバへの表示データの供給を停止するということができる。
図14に、表示コントローラ540によりオフセット期間後段挿入が指定された場合の走査ドライバ530の制御例の説明図を示す。
図14では、走査ライン数設定レジスタ200にはm、オフセットライン数設定レジスタ210にはh、オフセット期間設定レジスタ220にはオフセット期間後段挿入を指定する設定データが設定された例を示している。
このように、走査ドライバ530の第1〜第mの走査ライン駆動部536〜536が生成した選択パルスが、有機ELパネル510の走査ラインに供給され、第(m+1)〜第Jの走査ライン駆動部536m+1〜536が生成した選択パルスが有機ELパネル510の第1〜第mの走査ラインに供給されない。
図15に、オフセット期間後段挿入の表示コントローラ540の動作例のタイミング図を示す。
図15では、ライン番号、バリッド信号validが表示コントローラ540の内部信号であるものとする。またJが(m+h)に等しいものとする。
オフセット期間中にはバリッド信号validが非アクティブとなり、表示期間中にはバリッド信号validがアクティブとなる。
オフセット期間設定レジスタ220によりオフセット期間後段挿入が指定された場合(オフセット期間を表示期間の後に設定するように指定された場合)、表示コントローラ540(メモリコントローラ142)が、垂直同期信号YDにより規定される垂直走査期間では、オフセットライン数設定レジスタ210の設定データに対応した回数であるh回だけ1水平走査期間毎のデータドライバ530への表示データの供給を停止する。その後、表示コントローラ540は、走査ライン数設定レジスタ200の設定データに対応した回数であるm回だけ1水平走査期間毎に1ライン単位でデータドライバ520に表示データを供給する。
なお図15では、2つの垂直同期信号YDにより規定される1垂直走査期間より、1つ後の水平走査期間から表示データを出力する例を示しているが、この場合でも1垂直走査期間の長さが変わるものではない。そのため、図15の場合でも、垂直同期信号YDにより規定される垂直走査期間では、オフセットライン数設定レジスタ210の設定データに対応した回数であるh回だけ1水平走査期間毎のデータドライバへの表示データの供給を停止した後、走査ライン数設定レジスタ200の設定データに対応した回数であるm回だけ1水平走査期間毎に1ライン単位でデータドライバ520に表示データを供給するということができる。
従って、図12〜図15に示したように、垂直同期信号YDにより規定される垂直走査期間と同じ長さの期間内に、オフセットライン数設定レジスタ210の設定データに対応した回数(h回)の前記表示データの供給停止動作と、走査ライン数設定レジスタ200の設定データに対応した回数(m回)の表示データの供給動作を行う。
また表示コントローラ540は、オフセット期間設定レジスタ220の内容にかかわらず、即ち、オフセット期間を表示期間の前に設定するか、該表示期間の後に設定するかにかかわらず、水平同期信号LPをデータドライバ520に供給する。
以上のように、オフセット期間を表示期間の前、又は後に設定できるようにすることで、フレームメモリ130の容量を無駄に費やすことなく、走査ライン数と不一致の出力ビット数を有する走査ドライバ530により有機ELパネル510の走査を行わせることが可能となる。また、本実施形態における表示コントローラ540によれば、既存のデータドライバ520及び走査ドライバ530を流用した上で、走査ライン数と不一致の出力ビット数を有する走査ドライバ530により有機ELパネル510の走査を行わせることが可能となる。
図16に、本実施形態の表示コントローラ540によって行われるPWMの動作例のタイミング図を示す。図16では、階調クロックGCLKを用いてPWM信号を生成するデータドライバ520の動作例のタイミング図を示している。
表示コントローラ540から垂直同期信号YDのパルスが入力されると、1垂直走査期間が開始される。そして垂直同期信号YDがHレベルの期間に表示コントローラ540から水平同期信号LPのパルスが入力されると、1水平走査期間が開始される。また表示コントローラ540からのディスチャージ信号DISがHレベルからLレベルに変化するタイミングを基準タイミングとして、水平表示期間が開始される。水平表示期間は、次のディスチャージ信号DISがHレベルに変化するタイミングで終了する。
水平表示期間では、表示コントローラ540が、ドットクロックDCLKを出力すると共に、該ドットクロックDCLKに同期して表示データを順次出力する。また、GCLK生成部420は、階調パルス設定レジスタ240の設定データに基づいて、階調クロックGCLKを水平表示期間内に出力する。
表示コントローラ540からの表示データをシフトレジスタ522に取り込んだデータドライバ520は、ディスチャージ信号DISがHレベルの期間内に、水平同期信号LPにより1水平走査単位の表示データをラインラッチ524にラッチする。従って、データドライバ520は、表示コントローラ540からの表示データが供給された水平走査期間の次の水平走査期間で、該表示データに対応したPWM信号PWMGを生成する。図16では、表示データが「2」であるため、PWM信号PWMGのパルス幅は、ディスチャージ信号DISの立ち下がりエッジから第2の階調パルスのエッジまでの期間となる。このように、階調クロックの階調パルス毎にその間隔を異ならせることができるため、きめ細かく設定可能な幅を有するPWM信号を生成することができる。
またディスチャージ信号DISによりブランキング期間が調整され水平表示期間を可変とし、該水平表示期間内で階調パルスの間隔を異ならせることができる。これにより、有機ELパネル510のサイズや有機EL素子の種類に応じて、PWM信号のパルス幅を絶対値として設定できるため、所望の階調表現が容易となる。
なお図16では、各階調パルスの立ち上がりエッジで、基準タイミングと階調パルスとの間隔、又は各階調パルスの間隔が設定されるものとして説明したが、各階調パルスの立ち下がりで設定されるようにしてもよい。
2.1 輝度の改善
ところで、単純マトリクス型の有機ELパネル510では、輝度が低下し、表示品位を劣化させてしまう場合がある。なお輝度の低下が必ずしも表示品位を劣化させるものではなく、表示画像をより際立たせる目的で意図的に非表示ラインを設定することもある。従って、輝度の低下により表示品位を劣化させる場合、以下のように制御することで、輝度の低下を防止できる。
図17に、本実施形態の表示コントローラ540によりオフセット期間が前段挿入された場合の走査ドライバ530の動作例のタイミング図を示す。
図17では、オフセットライン数設定レジスタ210には4(=h)が設定され、mが64、Jが68である例を示している。第p(1≦p≦68、pは整数)の走査ライン駆動部536が生成した選択パルスをGOpとする。
1垂直走査期間は、例えば選択パルスGO1の立ち上がりエッジで開始され、次の選択パルスGO1の立ち上がりエッジで終了する期間である。
しかしながらオフセット期間が表示期間の前段に挿入されるため、選択パルスGO1の立ち上がりエッジで開始され、選択パルスGO5の立ち上がりエッジで終了するオフセット期間は、非表示エリアの駆動期間に相当する。これに対して、選択パルスGO5の立ち上がりエッジで開始され、次の選択パルスGO1の立ち上がりエッジで終了する表示期間は、表示エリアの駆動期間に相当する。
従って、1垂直走査期間のうちオフセット期間は表示に寄与しない期間となり、表示画像の輝度を低下させてしまう。この輝度の低下は、表示品位を劣化させる場合がある。
そこで本実施形態では、1垂直走査分の表示データをスキャン方向に従って1ライン単位で供給する場合に、表示開始ラインを指定できるようにし、該表示開始ラインの表示データをデータドライバ520に供給した後に、垂直同期信号YDを出力させるようにしている。
図18に、本実施形態における表示開始ラインの説明図を示す。
走査ドライバ530は、出力ビット数が72(=J)であり、走査ライン数が64(=m)の有機ELパネル510を走査するものとする。
ここで、表示コントローラ540が、図18に示すような画像の1垂直走査分の表示データをフレームメモリ130に保持し、スキャン方向に従って1ライン単位(1水平走査単位)でデータドライバ520に供給する。即ち、第1の走査ラインGL1の選択期間に対応して1ライン目の表示データをデータドライバ520に供給した後、次の第2の走査ラインGL2の選択期間に対応して2ライン目の表示データをデータドライバ520に供給する。同様にして第63の走査ラインGL63の選択期間に対応して63ライン目の表示データをデータドライバ520に供給した後、次の第64の走査ラインGL64の選択期間に対応して64ライン目の表示データをデータドライバ520に供給する。そして第64の走査ラインGL64の選択期間に対応して64ライン目の表示データをデータドライバ520に供給した後、次の第1の走査ラインGL1の選択期間に対応して1ライン目の表示データをデータドライバ520に供給する。これ以降、同様に繰り返す。
表示コントローラ540では、走査開始ラインが指定される。表示コントローラ540では、図9の走査開始ライン指定レジスタ230に、上記の走査開始ラインに対応した設定データが設定される。第(h+1)の走査ライン駆動部536h+1が、第1の走査ラインGL1に選択パルスを供給する場合に、走査開始ライン指定レジスタ230には、走査開始ラインとして第(m−h+1)の走査ラインGL(m−h+1)に対して選択パルスを出力する第(m+1)の走査ライン駆動部536m+1を指定するためのデータが設定されることが望ましい。
図18では、走査開始ラインとして、61ライン(走査ドライバ530では第61の走査ラインGL61を駆動する第65の走査ライン駆動部53665)が指定される。即ち、mが64、hが4として、第5(=h+1)の走査ライン駆動部536が、第1の走査ラインGL1に選択パルスを供給する場合に、走査開始ライン指定レジスタ230には、走査開始ラインとして第61(=m−h+1)の走査ラインGL61(=m−h+1)に対して選択パルスを出力する第65(=m+1)の走査ライン駆動部53665を指定するためのデータが設定される。
そしてまず表示コントローラ540は、走査開始ラインである61ライン目の表示データをデータドライバ520から順に1ライン単位で、1垂直走査分の表示データを順次供給し始める。このとき表示コントローラ540は、走査開始ラインである61ライン目の表示データの供給タイミングに基づいて垂直同期信号YDを生成し、該垂直同期信号を走査ドライバ530に対して供給する。その結果、走査ドライバ530に、垂直同期信号YDにより規定される1垂直走査期間内に各走査線を順次選択させる。
図19に、図18の動作例のタイミング図を示す。
図19に示すように、走査開始ラインとして指定された61ライン目の表示データを表示開始ラインデータとして出力した後に、垂直同期信号YDをアクティブにして出力する。従って、次の水平走査期間では、表示コントローラ540は、62ライン目の表示データを出力する。これに対して走査ドライバ530は、垂直同期信号YDをスタートパルスとして、水平同期信号LPに同期してシフトを行う。そのため、走査ドライバ530の第1の走査ラインGL1が選択された期間では、データドライバ520が62ライン目の表示データに基づいてデータ線を駆動する。従って、有機ELパネル510の表示画像に影響を与えることがない。
そして最終ラインである64ライン目の表示データをデータドライバ520に供給する期間では、第4の走査ラインGL4が選択される。その次の水平走査期間では、表示コントローラ540が、1ライン目の表示データをデータドライバ520に供給する。このとき、走査ドライバ530が第5の走査ラインGL5を選択するため、有機ELパネル510には、1ライン目の表示データに対応する画像が表示される。これ以降、走査ドライバ530の走査タイミングに合わせて、正常な表示データが順次データドライバ520に供給される。この結果、正常な画像を有機ELパネル510に表示させることが可能となる。
以下、この点について具体的に説明する。
図20に、本実施形態における表示コントローラ540によって走査開始ラインが指定された場合の走査ドライバ530の動作例のタイミング図を示す。
図20では、図18に示すように走査ドライバ530の出力と有機ELパネル510の走査ラインとが接続されているものとする。即ち、走査ドライバ530の第1〜第4の走査ライン駆動部536〜536、第69〜第72の走査ライン駆動部53669〜53672が有機ELパネル510の走査ラインに接続されない。従って、第1〜第4の走査ライン駆動部536〜536、第69〜第72の走査ライン駆動部53669〜53672の選択期間が、非表示エリアの駆動期間となる。また第5〜第68の走査ライン駆動部536〜53668の選択期間が、表示エリアの駆動期間となる。
なお図20では、理解を容易にするために、データドライバ520が供給する表示データのライン番号を、水平走査期間毎に示している。
表示コントローラ540は、走査開始ラインである61ライン目の表示データを供給すると共に、その供給タイミングに基づいて垂直同期信号YDをアクティブにする。より具体的には、表示コントローラ540は、走査開始ラインである61ライン目の表示データを供給した後、垂直同期信号YDをアクティブにする。これにより、走査ドライバ530は、第1の走査ライン駆動部536から順に選択パルスをアクティブにする。
従って、61ライン目の表示データは、次の水平走査期間において取り込まれ、選択パルスGO1がアクティブの期間では、データドライバ520が、61ライン目の表示データに基づいて、有機ELパネル510のデータ線を駆動する。同様に、選択パルスGO2がアクティブの期間では、データドライバ520が、62ライン目の表示データに基づいて、有機ELパネル510のデータ線を駆動する。このように64ライン目の表示データが供給されるまでの間、表示に寄与しない期間となる。
そして、選択パルスGO4がアクティブの期間で表示コントローラ540により供給された表示データは、選択パルスGO5がアクティブの期間で取り込まれる。この期間では、データドライバ520が、1ライン目の表示データに基づいて、有機ELパネル510のデータ線を駆動する。同様に、選択パルスGO6がアクティブの期間では、データドライバ520が、2ライン目の表示データに基づいて、有機ELパネル510のデータ線を駆動する。これ以降、同様にして、選択パルスGO5〜GO68がアクティブとなる期間では、表示に寄与する表示期間となる。
ところで、この表示期間中に、走査開始ラインとして指定された61ライン目の表示データに基づいて駆動される(62ライン目の表示データが供給される)選択パルスGO65の選択期間では、再び垂直同期信号YDがアクティブとなって選択パルスGO1がアクティブとなる。この選択パルスGO1が出力される走査ラインは、表示に寄与しない。
これ以降、選択パルスGO66、GO67、・・・、GO72の順にアクティブとなると共に、同時に選択パルスGO2、3、・・・の順にアクティブとなる。
従って、最初に選択パルスGO5がアクティブになるまでは表示に寄与しないものの、次の垂直走査期間以降では、図20に示すように表示期間にオフセット期間が重複するようになり、結果的に表示期間が連続する。このため、輝度の低下を抑え、表示品位を維持させることができるようになる。
図21に、本実施形態において、走査ドライバ530が選択する走査ラインと表示コントローラ540が供給する表示データとの関係を示す。
図21において、上下方向に、左側から順に、出力ビット数が72の走査ドライバ530の出力ビットの番号、有機ELパネル510の64本の走査ラインの番号を示している。また左右方向に、時間の流れに沿って、表示コントローラ540が供給する表示データの表示ラインの番号を示している。そして、図21においても、表示開始ラインとして、有機ELパネル510の61ライン目の走査ラインが設定されているものとする。
例えば表示コントローラ540は、走査開始ラインである61ライン目の表示データを出力後、垂直同期信号YDをアクティブにする。これにより、第1の走査ライン駆動部536が選択パルスを生成する次の水平走査期間では、表示コントローラ540は、62ライン目の表示データをデータドライバ520に供給する。
こうして順次データドライバ520に表示データを供給すると共に、走査ラインを選択していく。そして、第4の走査ライン駆動部536が選択パルスを生成する選択期間では、表示コントローラ540は、1ライン目の表示データをデータドライバ520に供給する。従って、第5の走査ライン駆動部536が選択パルスを生成する選択期間では、データドライバ520は、1ライン目の表示データに基づいて有機ELパネル510のデータ線を駆動し、有機ELパネル510に1ライン目の表示データに対応した画像を表示させることができる。
同様に第68の走査ライン駆動部53668が選択パルスを生成する選択期間まで繰り返す。但し、61ライン目の表示データを供給する第60の走査ライン駆動部53660の選択期間では、再び垂直同期信号YDをアクティブにして、これ以降走査ドライバ530に、各走査ライン駆動部を順次選択させる。
以上のように、本実施形態によれば、駆動開始当初では表示に寄与しない期間が存在するものの、次の垂直走査期間以降では、表示期間内にオフセット期間が存在することとなり、表示期間を連続させることができる。このため、輝度の低下を抑え、表示品位を維持させることができるようになる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、本発明は上述の有機ELパネルの駆動に適用されるものに限らず、液晶表示装置、プラズマディスプレイ装置の駆動に適用可能である。
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
本実施形態の表示システムの構成例のブロック図。 有機EL素子の構造の説明図。 図1のデータドライバの構成例のブロック図。 図4の走査ドライバの構成例のブロック図。 有機EL素子の電気的な等価回路の一例を示す図。 ディスチャージ動作を説明するための説明図。 本実施形態における表示コントローラの構成の概要のブロック図。 本実施形態の説明図。 図7の表示コントローラの構成要部のブロック図。 図9の走査ライン数設定レジスタ、オフセットライン数設定レジスタ、オフセット期間設定レジスタ及び走査開始ライン指定レジスタの説明図。 図9の階調パルス設定レジスタの説明図。 本実施形態の表示コントローラによるオフセット期間前段挿入の場合の走査ドライバの制御例の説明図。 オフセット期間前段挿入の表示コントローラの動作例のタイミング図。 本実施形態の表示コントローラによるオフセット期間後段挿入の場合の走査ドライバの制御例の説明図。 オフセット期間後段挿入の表示コントローラの動作例のタイミング図。 本実施形態の表示コントローラによって行われるPWMの動作例のタイミング図。 本実施形態の表示コントローラによりオフセット期間が前段挿入された場合の走査ドライバの動作例のタイミング図。 本実施形態における表示開始ラインの説明図。 図18の動作例のタイミング図。 本実施形態における表示コントローラによって走査開始ラインが指定された場合の走査ドライバの動作例のタイミング図。 本実施形態において走査ドライバが選択する走査ラインと表示コントローラが供給する表示データとの関係を示す図。 従来の有機ELパネルを含む表示システムの第1の構成例の図。 従来の有機ELパネルを含む表示システムの第2の構成例の図。
符号の説明
10、510 有機ELパネル、 20、22、530 走査ドライバ、
30、520 データドライバ、 40、540 表示コントローラ、
42、130 フレームメモリ、 110 ホストI/F、 120 ドライバI/F、
122 ドライバ信号生成部、 140 制御部、 142 メモリコントローラ、
150 設定レジスタ部、 200 走査ライン数設定レジスタ、
210 オフセットライン数設定レジスタ、 220 オフセット期間設定レジスタ、
230 走査開始ライン指定レジスタ、 240 階調パルス設定レジスタ、
300 アドレス生成部、 400 YD生成部、 410 LP生成部、
420 GCLK生成部、 500 表示システム、
522、532 シフトレジスタ、 524 ラインラッチ、
526 PWM信号生成回路、 528、534 駆動回路、
536〜536 第1〜第Jの走査ライン駆動部、 550 ホスト、
600 ガラス基板、 602 陽極、 604 陰極、 606 正孔輸送層、
608 発光層、 610 電子輸送層、 D 表示データ、
DCLK ドットクロック、 DIS ディスチャージ信号、
DL1〜DLn 第1〜第nのデータライン、 GCLK 階調クロック、
GL1〜GLm 第1〜第mの走査ライン、 LP 水平同期信号、
YD 垂直同期信号

Claims (6)

  1. 第1〜第m(mは2以上の整数)の走査ラインと、複数のデータラインと、複数の画素とを有する電気光学装置と、
    第1〜第J(h+m≦J、hは0以上の整数、Jは整数)の走査ライン駆動部を有し、前記第1〜第Jの走査ライン駆動部のうちm個の走査ライン駆動部により前記第1〜第mの走査ラインを走査する走査ドライバと、
    1ライン分の表示データに基づいて前記複数のデータラインを駆動するデータドライバと、
    前記走査ドライバを制御するための表示コントローラとを含み、
    前記表示コントローラが、
    前記第1〜第mの走査ラインのうち走査開始ラインとして指定された走査ラインを駆動する前記m個の走査ライン駆動部の1つを指定するための走査開始ライン指定レジスタと、
    1垂直走査分の表示データを、前記走査開始ラインの表示データから順次1ライン分の表示データ単位で、前記データドライバに対して供給する表示データ供給部と、
    前記走査開始ラインの表示データ供給した後に垂直同期信号を生成し、該垂直同期信号を前記走査ドライバに対して供給する垂直同期信号生成部とを含み、
    前記走査ドライバが、
    前記垂直同期信号により規定される1垂直走査期間内に第i(1≦i<J、iは整数)の走査ライン駆動部が走査ラインを選択するための選択パルスを生成した後に第(i+1)の走査ライン駆動部が選択パルスを生成し、
    第(h+1)の走査ライン駆動部が、前記第1の走査ラインに選択パルスを供給する場合に、
    前記走査開始ライン指定レジスタには、
    前記走査開始ラインとして第(m−h+1)の走査ラインに対して前記選択パルスを出力する第(m+1)の走査ライン駆動部を指定するためのデータが設定されることを特徴とする表示システム。
  2. 請求項1おいて、
    前記複数の画素の各画素は、エレクトロルミネセンス素子を含むことを特徴とする表示システム。
  3. 第1〜第J(h+m≦J、mは2以上の整数、hは0以上の整数、Jは整数)の走査ライン駆動部を有し、前記第1〜第Jの走査ライン駆動部のうちm個の走査ライン駆動部により電気光学装置の第1〜第mの走査ラインを走査する走査ドライバを制御するための表示コントローラであって、
    前記第1〜第mの走査ラインのうち走査開始ラインとして指定された走査ラインを駆動する前記m個の走査ライン駆動部の1つを指定するための走査開始ライン指定レジスタと、
    1垂直走査分の表示データを、前記走査開始ラインの表示データから順次1ライン分の表示データ単位で、前記電気光学装置の複数のデータラインを駆動するデータドライバに対して供給する表示データ供給部と、
    前記走査開始ラインの表示データ供給した後に垂直同期信号を生成し、該垂直同期信号を前記走査ドライバに対して供給する垂直同期信号生成部とを含み、
    前記走査ドライバに、前記垂直同期信号により規定される1垂直走査期間内に第i(1≦i<J、iは整数)の走査ライン駆動部が走査ラインを選択するための選択パルスを生成させた後に第(i+1)の走査ライン駆動部が選択パルスを生成させ
    第(h+1)の走査ライン駆動部が、前記第1の走査ラインに選択パルスを供給する場合に、
    前記走査開始ライン指定レジスタには、
    前記走査開始ラインとして第(m−h+1)の走査ラインに対して前記選択パルスを出力する第(m+1)の走査ライン駆動部を指定するためのデータが設定されることを特徴とする表示コントローラ。
  4. 請求項において、
    前記電気光学装置の複数の画素の各画素は、エレクトロルミネセンス素子を含むことを特徴とする表示コントローラ。
  5. 第1〜第J(h+m≦J、mは2以上の整数、hは0以上の整数、Jは整数)の走査ライン駆動部を有し、前記第1〜第Jの走査ライン駆動部のうちm個の走査ライン駆動部により電気光学装置の第1〜第mの走査ラインを走査する走査ドライバを制御するための表示制御方法であって、
    前記第1〜第mの走査ラインのうち走査開始ラインとして指定された走査ラインを駆動する前記m個の走査ライン駆動部の1つを指定し、
    1垂直走査分の表示データを、前記走査開始ラインの表示データから順次1ライン分の表示データ単位で前記電気光学装置の複数のデータラインを駆動するデータドライバに対して供給すると共に、前記走査開始ラインの表示データ供給した後に生成した垂直同期信号を前記走査ドライバに対して供給し、
    前記垂直同期信号により規定される1垂直走査期間内に前記走査ドライバの第i(1≦i<J、iは整数)の走査ライン駆動部により走査ラインを選択するための選択パルスを生成させた後に該走査ドライバの第(i+1)の走査ライン駆動部により選択パルスを生成させ
    第(h+1)の走査ライン駆動部が、前記第1の走査ラインに選択パルスを供給する場合に、
    前記走査開始ラインとして第(m−h+1)の走査ラインに対して前記選択パルスを出力する第(m+1)の走査ライン駆動部を指定することを特徴とする表示制御方法。
  6. 請求項において、
    前記電気光学装置の複数の画素の各画素は、エレクトロルミネセンス素子を含むことを特徴とする表示制御方法。
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