JP4661282B2 - ポリアミド酸微粒子及びポリイミド微粒子の製造方法 - Google Patents
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するために、工業的な生産方式として適用することは困難である。
(a)テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する溶液調整工程、
(b)第一溶液と第二溶液とをそれぞれチューブ反応器に送液して、チューブ内での反応により、混合溶液からポリアミド酸微粒子を連続的に析出させるチューブ反応工程、を含み、
チューブ反応工程において、チューブ内の混合溶液の攪拌を超音波照射で行うことを特徴とするポリアミド酸微粒子の製造方法。
(a)テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する溶液調整工程、
(b)第一溶液と第二溶液とをそれぞれチューブ反応器に送液して、チューブ内での反応により、混合溶液からポリアミド酸微粒子を連続的に析出させるチューブ反応工程、
(c)ポリアミド酸微粒子をイミド化することによってポリイミド微粒子を得るイミド化工程、を含み、
チューブ反応工程において、チューブ内の混合溶液の攪拌を超音波照射で行うことを特徴とするポリイミド微粒子の製造方法。
(a)テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する溶液調整工程、
(b)第一溶液と第二溶液とをそれぞれチューブ反応器に送液して、チューブ内での反応により連続的に生成するポリアミド酸を粒子状析出物となる前に回収するチューブ反応工程、
(c)チューブ反応工程で回収したポリアミド酸を含む反応液を、バッチ反応器中で更に反応させてポリアミド酸微粒子を析出させるバッチ反応工程、を含み、
チューブ反応工程において、チューブ内の混合溶液の攪拌を超音波照射で行うことを特徴とするポリアミド酸微粒子の製造方法。
(a)テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する溶液調整工程、
(b)第一溶液と第二溶液とをそれぞれチューブ反応器に送液して、チューブ内での反応により連続的に生成するポリアミド酸を粒子状析出物となる前に回収するチューブ反応工程、
(c)チューブ反応工程で回収したポリアミド酸を含む反応液を、バッチ反応器中で更に反応させてポリアミド酸微粒子を析出させるバッチ反応工程、
(d)ポリアミド酸微粒子をイミド化することによってポリイミド微粒子を得るイミド化工程、を含み、
チューブ反応工程において、チューブ内の混合溶液の攪拌を超音波照射で行うことを特徴とするポリイミド微粒子の製造方法。
(a)テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する溶液調整工程、
(b)第一溶液と第二溶液とをそれぞれチューブ反応器に送液して、チューブ内での反応により、混合溶液からポリアミド酸微粒子を連続的に析出させるチューブ反応工程、を含み、
チューブ反応工程において、チューブ内の混合溶液の攪拌を超音波照射で行うことを特徴とする。
(a)テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する溶液調整工程、
(b)第一溶液と第二溶液とをそれぞれチューブ反応器に送液して、チューブ内での反応により、混合溶液からポリアミド酸微粒子を連続的に析出させるチューブ反応工程、
(c)ポリアミド酸微粒子をイミド化することによってポリイミド微粒子を得るイミド化工程、を含み、
チューブ反応工程において、チューブ内の混合溶液の攪拌を超音波照射で行うことを特徴とする。
(a)テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する溶液調整工程、
(b)第一溶液と第二溶液とをそれぞれチューブ反応器に送液して、チューブ内での反応により連続的に生成するポリアミド酸を粒子状析出物となる前に回収するチューブ反応工程、
(c)チューブ反応工程で回収したポリアミド酸を含む反応液を、バッチ反応器中で更に反応させてポリアミド酸微粒子を析出させるバッチ反応工程、を含み、
チューブ反応工程において、チューブ内の混合溶液の攪拌を超音波照射で行うことを特徴とする。
(a)テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する溶液調整工程、
(b)第一溶液と第二溶液とをそれぞれチューブ反応器に送液して、チューブ内での反応により連続的に生成するポリアミド酸を粒子状析出物となる前に回収するチューブ反応工程、
(c)チューブ反応工程で回収したポリアミド酸を含む反応液を、バッチ反応器中で更に反応させてポリアミド酸微粒子を析出させるバッチ反応工程、
(d)ポリアミド酸微粒子をイミド化することによってポリイミド微粒子を得るイミド化工程、を含み、
チューブ反応工程において、チューブ内の混合溶液の攪拌を超音波照射で行うことを特徴とする。
溶液調整工程は、前記第1〜第4発明のいずれにも共通する工程である。溶液調整工程では、テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する。すなわち、本発明では、テトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物は、それぞれ別個の溶液として調製しておくことを必須とする。
第一溶液で用いるテトラカルボン酸二無水物は、特に制限されず、例えば従来のポリイミド 合成で用いられているものと同様のものも使用できる。例えば、3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)、3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物(PMDA)、1,3−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、1,4−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、2,3,3',4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2',6,6'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,4,5−テトラカルボン酸二無水物、アントラセン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,8,9,10−テトラカルボン酸二無水物等の芳香族テトラカルボン酸無水物、ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物等の脂肪族テトラカルボン酸無水物、シクロブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物等の脂環族テトラカルボン酸無水物、チオフェン−2,3,4,5−テトラカルボン酸無水物、ピリジン−2,3,5,6−テトラカルボン酸無水物等の複素環族テトラカルボン酸無水物等を使用することができる。これらは、1種又は2種以上を用いることができる。本発明では、特にBTDA、PMDA等が好ましい。
第二溶液で用いるジアミン化合物は、特に制限されず、例えば従来のポリイミド 合成で用いられているものと同様のものも使用できる。例えば、4,4'−ジアミノジフェニルメタン(DDM)、4,4'−ジアミノジフェニルエーテル(DPE)、4,4'−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル(BAPB)、1,4'−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(TPE−Q)、1,3'−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(TPE−R)、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、3,4'−ジアミノジフェニルエーテル、4,4'−ジアミノジフェニルスルフォン、3,4−ジアミノジフェニルスルフォン、3,3'−ジアミノジフェニルスルフォン、4,4'−メチレン−ビス(2−クロロアニリン)、3,3'−ジメチル−4,4'−ジアミノビフェニル、4,4'−ジアミノジフェニルスルフィド、2,6'−ジアミノトルエン、2,4−ジアミノクロロベンゼン、1,2−ジアミノアントラキノン、1,4−ジアミノアントラキノン、3,3'−ジアミノベンゾフェノン、3,4−ジアミノベンゾフェノン、4,4'−ジアミノベンゾフェノン、4,4'−ジアミノビベンジル、R(+)−2,2'−ジアミノ−1,1'−ビナフタレン、S(+)−2,2'−ジアミノ−1,1'−ビナフタレン等の芳香族ジアミン、1,2−ジアミノメタン、1,4−ジアミノブタン、テトラメチレンジアミン、1,10−ジアミノドデカン等の脂肪族ジアミン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、4,4'−ジアミノジシクロヘキシルメタン等の脂環族ジアミンのほか、3,4−ジアミノピリジン、1,4−ジアミノ−2−ブタノン等を使用することができる。これらは、1種又は2種以上を用いることができる。本発明では、特にDPE、TPE−R等が好ましい。
(イ)第1及び第2発明
第1及び第2発明におけるチューブ反応工程では、第一溶液と第二溶液とをそれぞれ定量ポンプを用いて、超音波槽に浸漬したチューブ反応器に送液する。2つの溶液はチューブの微少空間で急速に混合・均一化し、超音波照射による攪拌で反応が進行する従い、チューブ内でポリアミド酸微粒子が連続的に析出するので、これを回収する。本発明の方法は、ポリアミド酸微粒子の析出が速い反応系に適用することが特に好ましい。ポリアミド酸微粒子の析出が遅いような反応系では、粒子の析出を完了させるのに必要な滞留時間を確保するために、膨大な長さのチューブを用意する必要が生じる。
第3及び第4発明におけるチューブ反応工程についても、前記(イ)項と同様に2つの溶液は定量ポンプを用いて、超音波槽に浸漬したチューブ反応器に送液する。超音波照射による攪拌で反応が進行する従い、チューブ内でポリアミド酸が連続的に生成するが、本発明の方法では、前記(イ)項と異なり、生成したポリアミド酸が粒子状の析出物となる前にチューブより排出して、これを回収する。そして、次工程のバッチ反応器によりポリアミド酸微粒子を析出させる。ポリアミド酸微粒子の析出が遅いような反応系や、チューブの長さが短く微粒子を析出させるための反応時間(滞留時間)がチューブ内で十分確保できないような場合に本発明の方法は有効である。
第一溶液と第二溶液との混合比率は、用いるテトラカルボン酸二無水物やジアミン化合物の種類、各溶液の濃度等によって適宜変更できるが、通常は無水テトラカルボン酸:ジアミン化合物=1:0.5〜1.5程度(モル比)、好ましくは1:0.9〜1.1となるように混合すれば良い。この範囲外で第一溶液と第二溶液とを混合して反応を行った場合、得られるポリアミド酸微粒子及びポリイミド微粒子の収率が低下してしまうおそれがある。故に、これら2つの溶液をチューブに送液する定量ポンプは、反応当量が変動しないように、脈動の少ない容積式ポンプを選択することが好ましい。ポンプの流速についての制限は特になく、チューブ反応器の仕様(長さ、内径)、反応に必要な滞留時間、生産量等を考慮して適宜設定すれば良い。
チューブ反応器として用いるチューブの材質は、特に制限はなく、使用する原料や溶媒に対して耐食性を有する材質を適宜選択すれば良い。例えば、PTFE、PFA、FEP等の樹脂製チューブ、SUS、チタン等の金属性チューブが使用できる。
第3発明及び第4発明におけるバッチ反応工程では、チューブより排出するポリアミド酸を含む反応液を、超音波攪拌装置又は高速剪断型分散機を備えたバッチ反応器に回収して引き続き反応を行う。バッチ反応器中でポリアミド酸は更なる分子成長反応と分子間の凝集・結合が起こり、最終的には微粒子として析出する。
イミド化工程は、第2発明及び第4発明に共通する工程である。イミド化工程では、前記工程で得られるポリアミド酸微粒子を、遠心分離等の公知の方法により固液分離して回収し、イミド化することによってポリイミド微粒子を得る。イミド化する方法は、ポリアミド酸微粒子からそのままポリイミド微粒子が得られる限りは特に制限されないが、本発明では、(I)有機溶媒中で加熱してイミド
化する方法(熱閉環)、(II)有機溶媒中における化学反応によりイミド化する
方法(化学閉環)、又は(III)乾式(無溶媒下)で加熱することによりイミド化
する方法(乾式熱閉環)を採用することが望ましい。この中でも特に上記(III)
による方法が有機系廃液の発生がなく、より望ましい。
散させ、通常130℃以上、好ましくは130〜250℃程度の温度で加熱すれば良い。有機溶媒としては、ポリアミド酸の貧溶媒であり、かつ、イミド化反応に必要な温度以上の沸点を有するものであれば制限されない。特に、本発明では、上記有機溶媒中に水と共沸混合物を構成し得る溶媒(以下「共沸溶媒」ともいう)を含むことが好ましい。すなわち、本発明では、共沸溶媒を上記有機溶媒の一部又は全部として用いることが好ましい。共沸溶媒としては、例えばキシレン、エチルベンゼン、オクタン、シクロヘキサン、ジフェニルエーテル、ノナン、ピリジン、ドデカン等を用いることができる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。本発明では、共沸溶媒は上記有機溶媒中10容積%以上含むことが好ましい。共沸溶媒を使用することによって、特に副生する水(主に縮合水)を共沸させ、これを還流等により反応系外へ除去できることから、未反応のアミド結合の加水分解を抑制し、粒子の形態の変化、分子量の低下等を防止できる結果、単分散性に優れたポリイミド 微粒子がより確実に得られる。
できる。例えば、ポリアミド酸微粒子をピリジン及び無水酢酸からなる有機溶媒中に分散させ、撹拌しながら通常15〜115℃程度の温度で24時間程度加熱すれば良い。両溶媒の配合割合は適宜設定すれば良い。
空中、不活性ガス中等の雰囲気下で上記粒子を機械的な攪拌や気流により流動させながら加熱すれば良い。加熱温度は、一般的には130〜300℃程度とすれば良い。また、流動方法は、公知の攪拌流動装置等を用いることができる。この方法によっても、粒子を凝集させることなくイミド化することが可能である。特に、この方法では、溶媒等が実質的に存在しない条件下でイミド化を行うので、加熱効率が良く、また安全性等においても有利である。
ポリイミド微粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、そのSEM写真から任意の100個の微粒子を選び出し、これらの粒径の平均値を算出した。
SEM写真から選び出した任意の100個の微粒子より、これらの粒径の標準偏差を求め、前記の平均粒径の値で除して算出した。
まず、第一溶液としてPMDA;1.1mol(239.9g)をアセトンに溶解させた5L(3955g)溶液、第二溶液としてDPE;1.1mol(220.2g)をアセトンに溶解させた5L(3955g)溶液をそれぞれ調製した。次いで、両溶液を25℃で定量ポンプを用いて、各流速0.1L/minでチューブ反応器(PTFE製、内径8mm×長さ40m)に送液して混合し、周波数28kHzの超音波を照射して攪拌・反応させることにより、ポリアミド酸微粒子を連続的に析出させた。チューブから排出したポリアミド酸微粒子を固液分離により回収し、ロータリーエバポレーター中に投入して、1.3KPaの減圧下、200℃で5時間加熱してイミド化を行った。得られたポリイミド粒子は、平均粒径242nmであり、変動係数7.9%の単分散状であった。
まず、第一溶液としてBTDA;0.8mol(257.8g)をアセトンに溶解させた5L(3955g)溶液、第二溶液としてDPE;0.8mol(160.2g)をアセトンに溶解させた5L(3955g)溶液をそれぞれ調製した。次いで、両溶液を25℃で定量ポンプを用いて、各流速0.1L/minでチューブ反応器(PTFE製、内径8mm×長さ40m)に送液して混合し、周波数28kHzの超音波を照射して攪拌・反応させることにより、ポリアミド酸微粒子を連続的に析出させた。チューブから排出したポリアミド酸微粒子を固液分離により回収し、ロータリーエバポレーター中に投入して、1.3KPaの減圧下、200℃で5時間加熱してイミド化を行った。得られたポリイミド粒子は、平均粒径385nmであり、変動係数9.8%の単分散状であった。
まず、第一溶液としてBTDA;1.0mol(322.2g)をアセトンに溶解させた5L(3955g)溶液、第二溶液としてDPE;1.0mol(200.2g)をアセトンに溶解させた5L(3955g)溶液をそれぞれ調製した。次いで、両溶液を25℃で定量ポンプを用いて、各流速0.4L/minでチューブ反応器(SUS製、内径5mm×長さ20m)に送液して混合し、周波数28kHzの超音波を照射して攪拌・反応させることにより、連続的にポリアミド酸を生成させた。チューブから排出したポリアミド酸を含む反応液を、超音波攪拌装置を装備したバッチ反応器に投入して、更に周波数28kHzの超音波照射で20分反応させることにより、ポリアミド酸微粒子を析出させた。固液分離により回収したポリアミド酸微粒子を、ロータリーエバポレーター中に投入して、1.3KPaの減圧下、220℃で4時間加熱してイミド化を行った。得られたポリイミド粒子は、平均粒径408nmであり、変動係数9.6%の単分散状であった。
まず、第一溶液としてPMDA;1.6mol(349.0g)をアセトンに溶解させた5L(3955g)溶液、第二溶液としてDPE;1.6mol(320.3g)をアセトンに溶解させた5L(3955g)溶液をそれぞれ調製した。次いで、両溶液を25℃で定量ポンプを用いて、各流速0.4L/minでチューブ反応器(PTFE製、内径5mm×長さ20m)に送液して混合し、周波数28kHzの超音波を照射して攪拌・反応させることにより、連続的にポリアミド酸を生成させた。チューブから排出したポリアミド酸を含む反応液を、高速剪断型分散機を装備したバッチ反応器に投入して、回転数5000rpmの攪拌で15分間反応させることにより、ポリアミド酸微粒子を析出させた。固液分離により回収したポリアミド酸微粒子を、ロータリーエバポレーター中に投入して、1.3KPaの減圧下、220℃で4時間加熱してイミド化を行った。得られたポリイミド粒子は、平均粒径245nmであり、変動係数9.1%の単分散状であった。
まず、第一溶液としてPMDA;2.1mol(458.0g)をアセトンに溶解させた5L(3955g)溶液、第二溶液としてDPE;1.6mol(420.4g)をアセトンに溶解させた5L(3955g)溶液をそれぞれ調製した。次いで、両溶液を25℃で定量ポンプを用いて、各流速0.4L/minでチューブ反応器(PTFE製、内径10mm×長さ5m)に送液して混合し、周波数28kHzの超音波を照射して攪拌・反応させることにより、連続的にポリアミド酸を生成させた。チューブから排出したポリアミド酸を含む反応液を、高速剪断型分散機を装備したバッチ反応器に投入して、回転数8000rpmの攪拌で10分間反応させることにより、ポリアミド酸微粒子を析出させた。固液分離により回収したポリアミド酸微粒子を、ロータリーエバポレーター中に投入して、1.3KPaの減圧下、220℃で4時間加熱してイミド化を行った。得られたポリイミド粒子は、平均粒径260nmであり、変動係数8.8%の単分散状であった。
Claims (12)
- テトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物からポリアミド酸を合成する方法において、
(a)テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する溶液調整工程、
(b)第一溶液と第二溶液とをそれぞれチューブ反応器に送液して、チューブ内での反応により、混合溶液からポリアミド酸微粒子を連続的に析出させるチューブ反応工程、を含み、
チューブ反応工程において、チューブ内の混合溶液の攪拌を超音波照射で行うことを特徴とするポリアミド酸微粒子の製造方法。 - テトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物からポリイミドを合成する方法において、
(a)テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する溶液調整工程、
(b)第一溶液と第二溶液とをそれぞれチューブ反応器に送液して、チューブ内での反応により、混合溶液からポリアミド酸微粒子を連続的に析出させるチューブ反応工程、
(c)ポリアミド酸微粒子をイミド化することによってポリイミド微粒子を得るイミド化工程、を含み、
チューブ反応工程において、チューブ内の混合溶液の攪拌を超音波照射で行うことを特徴とするポリイミド微粒子の製造方法。 - テトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物からポリアミド酸を合成する方法において、
(a)テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する溶液調整工程、
(b)第一溶液と第二溶液とをそれぞれチューブ反応器に送液して、チューブ内での反応により連続的に生成するポリアミド酸を粒子状析出物となる前に回収するチューブ反応工程、
(c)チューブ反応工程で回収したポリアミド酸を含む反応液を、バッチ反応器中で更に反応させてポリアミド酸微粒子を析出させるバッチ反応工程、を含み、
チューブ反応工程において、チューブ内の混合溶液の攪拌を超音波照射で行うことを特徴とするポリアミド酸微粒子の製造方法。 - テトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物からポリイミドを合成する方法において、
(a)テトラカルボン酸二無水物を含む第一溶液と、ジアミン化合物を含む第二溶液とをそれぞれ調製する溶液調整工程、
(b)第一溶液と第二溶液とをそれぞれチューブ反応器に送液して、チューブ内での反応により連続的に生成するポリアミド酸を粒子状析出物となる前に回収するチューブ反応工程、
(c)チューブ反応工程で回収したポリアミド酸を含む反応液を、バッチ反応器中で更に反応させてポリアミド酸微粒子を析出させるバッチ反応工程、
(d)ポリアミド酸微粒子をイミド化することによってポリイミド微粒子を得るイミド化工程、を含み、
チューブ反応工程において、チューブ内の混合溶液の攪拌を超音波照射で行うことを特徴とするポリイミド微粒子の製造方法。 - バッチ反応工程において、バッチ反応器内の反応液の攪拌を超音波照射又は高速剪断型分散機で行う請求項3記載のポリアミド酸微粒子の製造方法。
- バッチ反応工程において、バッチ反応器内の反応液の攪拌を超音波照射又は高速剪断型分散機で行う請求項4記載のポリイミド微粒子の製造方法。
- 第一溶液及び第二溶液における溶媒が2−プロパノン、3−ペンタノン、エピクロロヒドリン、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトアニリド、メタノール、エタノール、イソプロパノール、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピロリドンの少なくとも1種を含む請求項1又は3に記載のポリアミド酸微粒子の製造方法。
- 第一溶液及び第二溶液における溶媒が2−プロパノン、3−ペンタノン、エピクロロヒドリン、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトアニリド、メタノール、エタノール、イソプロパノール、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピロリドンの少なくとも1種を含む請求項2又は4に記載のポリイミド微粒子の製造方法。
- イミド化工程において、ポリアミド酸微粒子を有機溶媒中で加熱することによりイミド化を行う請求項2又は4に記載のポリイミド微粒子の製造方法。
- イミド化工程において、ポリアミド酸微粒子を水と共沸混合物を構成し得る有機溶媒を含む溶媒中で加熱し、水を共沸により反応系外に除去しながらイミド化を行う請求項2又は4に記載のポリイミド微粒子の製造方法。
- イミド化工程において、溶媒中での加熱を130〜250 ℃で行う請求項9又は10に記載のポリイミド微粒子の製造方法。
- イミド化工程において、ポリアミド酸微粒子を乾式で加熱することによりイミド化を行う、請求項2又は4に記載のポリイミド微粒子の製造方法。
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