JP4656306B2 - キャンド・リニアモータ電機子およびキャンド・リニアモータ - Google Patents
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図において、100は電機子を構成する固定子、101は筐体、102はキャン、103はキャン固定用ボルト、104は押え板、105は電機子巻線、106は端子台、107は冷媒供給口、108は冷媒排出口、200は界磁を構成する可動子、201は界磁ヨーク支持部材、202は界磁ヨーク、203は永久磁石である。可動子200は、界磁ヨーク支持部材201の長さ分の距離を隔てて上下に界磁ヨーク202が備えられ、その四隅に界磁ヨーク支持部材201が配置され、上下の界磁ヨーク202の対向面に永久磁石203がそれぞれ取り付けられている。そして、可動子200の中空空間内に固定子100が挿入され、永久磁石203が固定子100の電機子巻線105と対向するように配置されている。可動子200は、図示しない直線転がり案内や静圧軸受案内等によって支持されている。
このような構成において、所定の電流を電機子巻線105に流すと永久磁石203の作る磁界との作用により可動子200に推力が発生し、可動子200は矢印で示す進行方向に移動する。
図において、109はOリング、110は冷媒通路である。固定子100は、内部を中空とする、電機子巻線を額縁状(口の字形)に囲むように設けた金属製の筐体101と、筐体101の両開口部を密閉するため筐体101の外形を象った板状のキャン102と、キャン102を筐体101に固定するためのキャン固定用ボルト103と、キャン固定用ボルト103の通し穴を持ちキャン102を均等な荷重でもって押えるための押え板104と、筐体101の中空内に配置された複数のコイル群よりなる平板状に成形された3相の電機子巻線105と、筐体101の中空部より少し大き目に象られたOリング109により構成されている。キャン102の材質には、例えば、ステンレスなどの非磁性の金属、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂や熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイド(PPS)、さらにはガラス繊維やカーボン繊維をエポキシ樹脂で含浸したGFRPやCFRPが使用されている。筐体101の中空部の形状は、電機子巻線105の外周を囲うように象られている。電機子巻線105は、巻線固定部材111と一体に樹脂モールドされており、電機子巻線105と一体になった巻線固定部材111は、筐体101の中空内に配置され、巻線固定部材111と筐体101とがボルト(図示しない)により固定される。筐体101の表裏の縁には、周回した溝が設けられており、そこにOリング109が配置される。そして、キャン102が筐体101の表裏に配置される。キャン102の上から筐体101の縁に沿って押え板104が敷かれ、キャン固定用ボルト103にて締め付けられ、キャン102と筐体101が固定される。電機子巻線105は、複数の集中巻コイルを3相分用意したもので構成されている。電機子巻線105への電力供給は、筐体101に取り付けられた端子台106から行われる。端子台106と電機子巻線105はリード線(図示しない)で各々電気的に接続されている。また、冷媒は筐体101に設けた冷媒供給口107より供給され、冷媒排出口108より排出される。その間に、冷媒は冷媒通路110を流れ、銅損により発熱する電機子巻線105を冷却する。また、冷媒には導電率が極めて小さく絶縁性が高いフッ素系不活性冷媒(例えば住友3M製ハイドロフルエーテル(HFE))が使用されている。
従来のキャンド・リニアモータ電機子は、キャンにはステンレス等の金属、エポキシ樹脂、PPS、GFRP、CFRP等の樹脂が使用されている。しかし、ステンレスの熱伝導率は約15(W/(m・k))、樹脂の熱伝導率は約0.3(W/(m・k))であり、断熱材として使用されている硬質ウレタンフォームやグラスウールの熱伝導率0.02〜0.05(W/(m・k))に比べ数10〜数100倍も大きい。つまり、電機子巻線の発生銅損による熱は冷媒により回収され熱交換されるものの、キャンの熱伝導率が大きいために熱の一部が冷媒通路を介してキャンに伝導し、電機子表面の温度上昇を引き起こす。ひいては、電機子表面の温度上昇が熱膨張などの精度劣化や大気の揺らぎなどを引き起こし、リニアモータの位置制御に用いるレーザー測長器の測定誤差に影響を与えていた。
また、キャン表面への熱伝導を低減するために、キャンの厚さを大きくしたり、キャン表面に硬質ウレタンフォームやグラスウールなどの断熱材で覆うことが考えられるが、大きな断熱効果を得るためにはキャン材や断熱材の厚さを大幅に大きくし(電機子自体の厚さを大)、可動子の上下永久磁石間の長さである磁気的空隙長も大きくしなければならなかった。その結果、ギャップ磁束密度が低下し、所定の推力に対する電流増加、ひいては電機子巻線の発熱量を増加させた。よって、電機子表面の温度上昇を低減することができなかった。
請求項1の発明は、複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線と、前記電機子巻線を額縁状に囲むように設けた金属製の筐体と、前記筐体の両開口部を密閉するキャンと、前記電機子巻線と前記キャンとの間に形成された冷媒通路とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、前記キャンの外側面もしくは内側面に真空断熱材を設けたことを特徴としたものである。
また、請求項2の発明は、複数のコイル群よりなる円筒状に成形された電機子巻線と、前記電機子巻線を囲むように設けた円筒状のキャンと、前記キャンの両開口部を密閉する金属製の筐体と、前記電機子巻線と前記キャンとの間に形成された冷媒通路とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、前記キャンの外側面もしくは内側面に真空断熱材を設けたことを特徴としたものである。
請求項3の発明は、複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線と、前記電機子巻線を額縁状に囲むように設けた金属製の筐体と、前記筐体の両開口部を密閉するキャンと、前記電機子巻線と前記キャンとの間に形成された冷媒通路とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、前記キャン自体を真空断熱材で構成したことを特徴としたものである。
請求項4の発明は、複数のコイル群よりなる円筒状に成形された電機子巻線と、前記電機子巻線を囲むように設けた円筒状のキャンと、前記キャンの両開口部を密閉する金属製の筐体と、前記電機子巻線と前記キャンとの間に形成された冷媒通路とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、前記キャン自体を真空断熱材で構成したことを特徴としたものである。
請求項5の発明は、請求項1または2に記載のキャンド・リニアモータ電機子において、前記真空断熱材が前記筐体の外側面を覆うように設けられたことを特徴としたものである。
請求項6の発明は、請求項1または2に記載のキャンド・リニアモータ電機子において、前記筐体を前記キャンと一体化して前記キャンを箱状に形成すると共に、前記真空断熱材が前記キャンの外側面を覆うように設けられたことを特徴としたものである。
請求項7の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のキャンド・リニアモータ電機子において、前記冷媒通路内に支柱を設け、前記キャンを前記支柱により固定したことを特徴としたものである。
請求項8の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のキャンド・リニアモータ電機子において、前記キャンを予め湾曲させ、前記キャンの湾曲した凸面を前記冷媒通路側に向けて配置したことを特徴としたものである。
請求項9の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のキャンド・リニアモータ電機子において、前記冷媒通路に流す冷媒を水もしくは純水としたことを特徴としたものである。
請求項10の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のキャンド・リニアモータ電機子において、前記キャンもしくは前記真空断熱材を樹脂製としたことを特徴としたものである。
請求項11の発明は、キャンド・リニアモータに係り、請求項1〜10の何れか1項に記載のキャンドリニアモータ電機子と、前記電機子と磁気的空隙を介して対向配置されるとともに交互に極性が異なる複数の永久磁石を隣り合わせて並べて配置した界磁とを備え、前記電機子と前記界磁の何れか一方を固定子に、他方を可動子として、前記界磁と前記電機子を相対的に走行するようにしたことを特徴したものである。
また、真空断熱材でキャンの内側面を覆う構成(キャンと冷媒通路との間に真空断熱材を介在)にしても、上記と同じ効果が得られると共に、真空断熱材が電機子表面に現れないので、運搬時や組立時の異物との接触による真空断熱材の破損を防ぐことができる。
請求項3および4記載の発明によると、キャンそのものを真空断熱材としているので、請求項1、2記載の発明と同様の効果を得ることができる。さらには、冷媒通路内での冷媒圧力が小さい使用環境下、例えば冷媒の流量が少ない使用環境下においては、冷媒圧力による真空断熱材の変形が小さく、キャンを真空断熱材として構成しても強度上問題無く使用することができる。従って、部品点数を減らし、製作を容易にかつ安価にすることができる。
請求項5記載の発明によると、冷媒通路とつながる冷媒供給口と冷媒排出口を備えた前記筐体の外側面にも真空断熱材で覆って構成しているので、電機子巻線から筐体、温度上昇した冷媒が通過する冷媒排出口を有する筐体の表面温度上昇を大幅に低減することができる。
請求項6記載の発明によると、筐体を無くしキャンと一体化しているので、電機子の推力反作用が小さく高い剛性を必要としないものに対し、製作を容易にかつ安価にすることができる。
請求項7記載の発明によると、冷媒通路内に支柱を設け、キャンと樹脂層を支柱によって機械的に固定しているので、冷媒流量の増加に伴う冷媒通路内の圧力上昇が起きたとしても、キャンの変形量を抑えることができる。よって、冷媒流量を増やすことができ、電機子表面の温度上昇をさらに低減することができる。
請求項8記載の発明によると、キャンを予め湾曲させて、冷媒通路側に凸面がくるように配置させているので、請求項7記載同様、冷媒通路内の圧力が上昇したとしても、キャンの外側への膨らみ量を抑えることができる。よって、冷媒流量を増やし電機子表面の温度上昇を低減することができる。さらには、請求項7記載のものに比べ、支柱などの部材を用いないので、製作を容易にかつ安価にすることができる。
請求項9記載の発明によると、冷媒を従来のHFEに比べ熱伝導率と定圧比熱の大きい純水とすることで、冷媒の熱回収率を高め、電機子表面の温度上昇を低減することができる。
請求項10記載の発明によると、キャンや真空断熱材の外袋を樹脂製としているので、可動子の永久磁石の移動に伴い金属に発生するに渦電流を無くすことができる。よって、渦電流による発熱を無くし、電機子の温度上昇を低減することができる。
請求項11記載の発明によると、キャンド・リニアモータの電機子と永久磁石を有する界磁とを対向させて、電機子と界磁の何れか一方を固定子、他方を可動子として構成しているので、請求項1〜10の効果を有するキャンド・リニアモータを提供することができる。
本発明が、従来技術と異なる点は以下のとおりである。
すなわち、3相の電機子巻線105と、電機子巻線105を額縁状に囲むように設けた筐体101と、筐体101の両開口部を密閉する筐体ための板状のキャン102aと、電機子巻線105とキャン102aとの間に形成された冷媒通路110とを具備したキャンド・リニアモータ電機子(固定子100)において、キャン102aにはその外側面を覆うように薄い真空断熱材120aを設けている点である。
ここで、キャン102aの材質はステンレスなどの金属や熱硬化性樹脂のエポキシ樹脂、熱可塑性樹脂のポリフェニレンサルファイド(PPS)、ガラス繊維やカーボン繊維をエポキシ樹脂で含浸したGFRPやCFRPが使用されている。また、筐体101の表裏の縁には、周回した溝が設けられており、そこにOリング109が配置されている。
それから、該真空断熱材120aはキャン102aと同じ外形に象られ、縁が表裏の外袋を接合する部分(以下、この部分を溝と呼ぶ)を構成している。また、該真空断熱材120aは、外袋に樹脂や金属製のラミネートフィルム、芯材に断熱材となるシリカ粉末やグラスウールが用いられ、内部を真空にして構成されている。真空断熱材120aの上から筐体101の縁に沿って押え板104が敷かれ、キャン固定用ボルト103にて締め付けられ、キャン102aと真空断熱材120aと筐体101が一体に固定される。
図3は従来技術と本発明の電機子表面の温度上昇を比較したものである。
図3の横軸は、従来技術がキャンのみの厚さ、本発明がキャンの厚さ(1.5mmに固定)と真空断熱材の厚さの和である。また、キャンの材質はCFRP、真空断熱材の芯材はグラスウールとしている。図3の結果より、従来技術がキャンの厚さを大きくしても大きな低減効果が得られないのに対し、真空断熱材を併用した本発明が薄いものでも大きな効果が得られることがわかる。1.5mm以上の真空断熱材を使用することで、従来技術に比べ約1/3の温度上昇低減が可能である。
図4は本発明の第2実施例を示すキャンド・リニアモータであって、図1におけるA−A’線に沿って断面を1/4にカットした正断面図である。
第2実施例が第1実施例と異なる点は、真空断熱材120aをキャン102aの内側面、つまり冷媒通路110とキャン102aの間に介在させた点である。キャン102aは、第1実施例同様に冷媒通路110内の圧力上昇に伴う変形防止を目的としているが、さらに、真空断熱材120aを保護する役割もある。
図5は本発明の第3実施例を示すキャンド・リニアモータであって、図1におけるA−A’線に沿って断面を1/4にカットした正断面図である。
図において、102bはキャンである。
第3実施例が第1実施例および第2実施例と異なる点は、キャン自体を真空断熱材とした点である。
図6は本発明の第4実施例を示すキャンド・リニアモータであって、図1におけるA−A’線に沿って断面を1/4にカットした正断面図である。
図において、120bは真空断熱材である。
第4実施例は第2実施例をもとに構成しているが、第4実施例が第2実施例と異なる点は、筐体101の外側面にも真空断熱材120bで覆った点である。真空断熱材120bは断面に4箇所の溝を有した箱形となっており、4箇所の溝の部分で筐体101、キャン102a、押え板104とがキャン固定用ボルト103により一体に固定されている。また、冷媒供給口107や冷媒排出口108が設けられている筐体101の部分にも真空断熱材120bが覆われている。
図7は本発明の第5実施例を示すキャンド・リニアモータであって、図1におけるA−A’線に沿って断面を1/4にカットした正断面図である。
図において、102cはキャン、111cは巻線固定部材、120cは真空断熱材、130は支柱、131は支柱用Oリング、132は支柱固定用ボルト、133は支柱固定用インサートナットである。
第5実施例は第2実施例をもとに構成しているが、第5実施例が第2実施例と異なる点は、冷媒通路110内に支柱130を設けた点である。支柱130は巻線固定部材111cと一体に形成されており、支柱130の先端に支柱用Oリング131が置かれると共に支柱固定用インサートナット133が埋め込まれ、支柱用固定ボルト132によってキャン102cと機械的に締結されている。なお、真空断熱材120cは支柱130の部分が溝に加工されており、溝に設けた穴に支柱用固定ボルト132を通し、キャン102cと支柱130とがいっしょに固定されている。
図8は本発明の第6実施例を示すキャンド・リニアモータであって、図1におけるA−A’線に沿って断面を1/4にカットした正断面図である。
図において、102dは湾曲キャン、120dは真空断熱材である。
第6実施例は第2実施例をもとに構成しているが、第6実施例が第2実施例と異なる点は、冷媒通路110内に設けていた支柱130を取り除き、予めV字状に湾曲させたキャン102dを冷媒通路110側に凸面がくるように配置させた点である。
図9は本発明の第7実施例を示すキャンド・リニアモータであって、図1におけるA−A’線に沿って断面を1/4にカットした正断面図である。
図において、102eはキャン、120eは真空断熱材、111eは巻線固定部材である。
第7実施例は第2実施例をもとに構成しているが、第7実施例が第2実施例と異なる点は、キャン102e、真空断熱材120eの外袋、巻線固定部材111eをすべて樹脂製とし、さらには、冷媒を水または純水としている点である。なお、導電率の高い冷媒である水または純水を使用しているので、電機子巻線105の冷媒に対する絶縁性を確保するため、巻線固定部材111eには吸水率が小さく、浸水下でも絶縁抵抗が低下しない例えばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂が使用されている。
図10は第8実施例を示すキャンド・リニアモータの全体斜視図、図11は図10におけるA−A’線に沿って断面を1/4にカットした正断面図である。
図において、102fはキャン、120fは真空断熱材である。
第8実施例が第1実施例〜第7実施例と異なる点は、筐体を取り除き、箱状に形成したキャン102fの内部に電機子巻線105と巻線固定部材111を設けキャン102fと固定し、キャン102fの外周に真空断熱材120fで覆った点である。なお、キャン102fは樹脂製であり、樹脂成形によって箱状に形成している。真空断熱材120fも同様に全周を閉じた箱状に形成している。
図12は本発明の第9実施例を示すキャンド・リニアモータの全体斜視図、図13は図12におけるA−A’線に沿って断面を1/4にカットした正断面図である。
図において、500は可動子、501は筐体、502はキャン、505は電機子巻線、506は端子台、507は冷媒供給口、508は冷媒排出口、510は冷媒通路、511は巻線固定部材、520は真空断熱材、600は固定子、602は界磁ヨーク、603は永久磁石である。
第9実施例が第1実施例〜第8実施例と異なる点は、電機子巻線、永久磁石、キャン、冷媒流路、真空断熱材を円筒状に形成した点にある。
具体的に説明すると、固定子600は、ストローク方向に長い円柱状の界磁ヨーク602の外周に多極を構成する複数の永久磁石603が配置されている。一方、可動子500は中間に電機子巻線505が配置され、その内外周に巻線固定部材511、冷媒通路510、真空断熱材520、キャン502が設けられている。ここで、筐体501とキャン502にはステンレスが使用され、これらは溶接によって接合されている。また、電機子巻線505は巻線固定部材511と一体にモールドされ筐体501とボルト(図示しない)により固定されている。冷媒は一方の筐体501に設けられた冷媒供給口507から供給され、筐体501内部の管路を通り冷媒通路510に流れ、その後、他方の筐体501内の管路を通って冷媒排出口508から排出される。可動子500は、その中空空間内に固定子600が挿入され、図示しない直線転がり案内や静圧軸受案内等によって支持されている。このような構成において、所定の電流を電機子巻線505に流すことで永久磁石603の作る磁界との作用により可動子500に推力が発生し、可動子500は矢印で示す進行方向に移動する。そのとき電機子巻線に生じる発熱はその表面を通る冷媒によって回収され、キャン表面の温度上昇を極めて小さなものにしている。
101、501 筐体
102、102a、102b、102c、102d、102e、102f キャン
502 キャン
103 キャン固定用ボルト
104 押え板
105、505 電機子巻線
106、506 端子台
107、507 冷媒供給口
108、508 冷媒排出口
109 Oリング
110、510 冷媒通路
111、111c、111e 巻線固定部材
120a、120b、120c、120d、120e、120f 真空断熱材
520 真空断熱材
130 支柱
131 支柱用Oリング
132 支柱固定用ボルト
133 支柱固定用インサートナット
150 支柱用キャン
151 湾曲キャン
200、500 可動子
201 界磁ヨーク支持部材
202、602 界磁ヨーク
203、603 永久磁石
Claims (11)
- 複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線と、
前記電機子巻線を額縁状に囲むように設けた金属製の筐体と、
前記筐体の両開口部を密閉するキャンと、
前記電機子巻線と前記キャンとの間に形成された冷媒通路と
を具備したキャンド・リニアモータ電機子において、
前記キャンの外側面もしくは内側面に真空断熱材を設けたことを特徴とするキャンド・リニアモータ電機子。 - 複数のコイル群よりなる円筒状に成形された電機子巻線と、
前記電機子巻線を囲むように設けた円筒状のキャンと
前記キャンの両開口部を密閉する金属製の筐体と、
前記電機子巻線と前記キャンとの間に形成された冷媒通路と
を具備したキャンド・リニアモータ電機子において、
前記キャンの外側面もしくは内側面に真空断熱材を設けたことを特徴とするキャンド・リニアモータ電機子。 - 複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線と、
前記電機子巻線を額縁状に囲むように設けた金属製の筐体と、
前記筐体の両開口部を密閉するキャンと、
前記電機子巻線と前記キャンとの間に形成された冷媒通路と
を具備したキャンド・リニアモータ電機子において、
前記キャン自体を真空断熱材で構成したことを特徴とするキャンド・リニアモータ電機子。 - 複数のコイル群よりなる円筒状に成形された電機子巻線と、
前記電機子巻線を囲むように設けた円筒状のキャンと
前記キャンの両開口部を密閉する金属製の筐体と、
前記電機子巻線と前記キャンとの間に形成された冷媒通路と
を具備したキャンド・リニアモータ電機子において、
前記キャン自体を真空断熱材で構成したことを特徴とするキャンド・リニアモータ電機子。 - 前記真空断熱材が前記筐体の外側面を覆うように設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のキャンド・リニアモータ電機子。
- 前記筐体を前記キャンと一体化して前記キャンを箱状に形成すると共に、前記真空断熱材が前記キャンの外側面を覆うように設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のキャンド・リニアモータ電機子。
- 前記冷媒通路内に支柱を設け、前記キャンを前記支柱により固定したことを特徴とする請求項1、〜4の何れか1項に記載のキャンド・リニアモータ電機子。
- 前記キャンを予め湾曲させ、前記キャンの湾曲した凸面を前記冷媒通路側に向けて配置したことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のキャンド・リニアモータ電機子。
- 前記冷媒通路に流す冷媒を水もしくは純水としたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のキャンド・リニアモータ電機子。
- 前記キャンもしくは前記真空断熱材を樹脂製としたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のキャンド・リニアモータ電機子。
- 請求項1〜10の何れか1項に記載のキャンド・リニアモータ電機子と、前記電機子と磁気的空隙を介して対向配置されるとともに交互に極性が異なる複数の永久磁石を隣り合わせて並べて配置した界磁とを備え、前記電機子と前記界磁の何れか一方を固定子に、他方を可動子として、前記界磁と前記電機子を相対的に走行するようにしたことを特徴とするキャンド・リニアモータ。
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