JP2011188622A - キャンド・リニアモータ電機子およびキャンド・リニアモータ - Google Patents

キャンド・リニアモータ電機子およびキャンド・リニアモータ Download PDF

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昭仁 豊田
Toru Shikayama
透 鹿山
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Abstract

【課題】キャンド・リニアモータ電機子の厚さを大きくせずに、電機子表面の温度上昇を低減し、かつ、電機子表面への断熱性能の経年変化を起こさないキャンド・リニアモータ電機子およびキャンド・リニアモータを提供する。
【解決手段】複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線105と、前記電機子巻線105の表面に配置したキャン102と、前記キャン102の内部に形成された冷媒流路110とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、電機子巻線105は該巻線を額縁状に囲むように内部を中空とする金属製の筐体101の中に設けられると共に、筐体101の両開口部をキャン102により密封してあり、キャン102の外周面に内部を真空にして密閉した平板状真空容器121を設けてあり、キャン102と筐体101と電機子巻線105に囲まれた空間に真空部分122を構成したものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体製造装置や工作機のテーブル送りに使用されると共に、リニアモータ本体の温度上昇低減が要求されるキャンド・リニアモータ電機子およびキャンド・リニアモータに関する。
従来、半導体製造装置や工作機のテーブル送りに使用されると共に、リニアモータ本体の温度上昇低減が要求されるキャンド・リニアモータ電機子およびキャンド・リニアモータとして、図5、図6、図7に示されるものが提案されている(特許文献1および特許文献2参照)。
図5は従来技術に共通なキャンド・リニアモータの全体斜視図である。
図5において、100は電機子を構成する固定子、101は筐体、102はキャン、103はキャン固定用ボルト、104は押え板、105は電機子巻線、106は端子台、107は冷媒供給口、108は冷媒排出口、200は界磁を構成する可動子、201は界磁ヨーク支持部材、202は界磁ヨーク、203は永久磁石である。
可動子200は、上下方向に設けられた2枚の平板状の界磁ヨーク202と、2枚の界磁ヨーク202の内側対向面に各々設けられた永久磁石203と、該界磁ヨーク202の四隅に所定の長さ分の距離を隔てて上下方向に設けられた界磁ヨーク支持部材201と、から構成されており、図示しない直線転がり案内や静圧軸受案内等によって支持されている。
また、固定子100は、永久磁石203と磁気的空隙を介して対向し、且つ、可動子200の進行方向に沿って直線状に設けると共に複数のコイル群よりなる平板状に成形された3相の電機子巻線105と、電機子巻線105を保持する巻線固定部材111と、電機子巻線105を額縁状(口の字形)に囲むように設けた内部を中空とする金属製の筐体101と、筐体101の両開口部を密閉するため筐体101の外形を象ったキャン102と、キャン102を筐体101に固定するためのキャン固定用ボルト103と、キャン固定用ボルト103の通し穴を持ちキャン102を均等な荷重でもって押えるための押え板104とから構成されている。
このような構成において、電機子巻線105への電力供給は、筐体101 に取り付けられた端子台106から行われる。端子台106と電機子巻線105はリード線(図示しない)で各々電気的に接続されている。所定の電流を電機子巻線105に流すと永久磁石203の作る磁界との作用により可動子200に推力が発生し、可動子200は矢印で示す進行方向に移動する。
図6は特許文献1を示すキャンド・リニアモータの固定子の正断面図であって、図5におけるA−A’線に沿って断面をカットした部分に相当する。
図6において、109はOリング、110は冷媒流路である。
電機子巻線105は、巻線固定部材111と一体に樹脂モールドされており、電機子巻線105と一体になった巻線固定部材111は、筐体101の中空内に配置され、巻線固定部材111と筐体101とがボルト(図示しない)により固定される。筐体101の表裏の縁には、周回した溝が設けられると共に、その溝に筐体101の中空部より少し大き目に象られたOリング109が配置されており、Oリング109で冷媒の液漏れを防ぐようにシールしている。そして、電機子巻線105とキャン102の間には冷媒流路110が設けられており、該冷媒流路110に冷媒を流すことで、電機子巻線が発生するコイルの銅損による熱を回収し、リニアモータ表面の温度上昇を低減している。
図7は特許文献2を示すキャンド・リニアモータの固定子の正断面図であって、図5におけるA−A’線に沿って断面をカットした部分に相当する。
特許文献2が特許文献1と異なる点は、電機子表面の温度上昇を低減させるため、キャン外周面を覆うように薄い真空断熱材を設けた点である。
図7において、120が真空断熱材である。真空断熱材120はキャン102と同じ外形に象られており、縁が表裏の外袋を接合した部分となっている。真空断熱材120は、外袋に樹脂や金属製のラミネートフィルム、芯材に断熱材となるシリカ粉末やグラスウールやポリエステルが用いられ、内部を真空にして構成されている。このように構成されたキャンド・リニアモータは、電機子表面から周囲へ逃げる熱を真空断熱材120により流れにくくし、電機子表面である真空断熱材120の外表面での温度上昇を小さくしている。
特開2002−27730号公報(第6頁、図2) 特開2006−325351号公報(第12頁、図2)
しかしながら、従来のキャンド・リニアモータ電機子およびキャンド・リニアモータは、電機子巻線とキャンの間に設けた冷媒流路に冷媒を流すことにより、電機子巻線が発生する熱を冷媒で回収しているが、一部の熱がキャンに流れ、電機子表面の温度上昇低減に限界があった。
また、キャンの外周面を覆うように薄い真空断熱材を設けたキャンド・リニアモータ電機子では、真空断熱材が外気に接触しているため、外傷による真空破壊がおこるという問題があった。さらに、芯材である断熱材を覆っているラミネートフィルムなどの外袋部において、キャンや筐体の両開口部との密着性が悪く、経年的な真空漏れが発生してしまい断熱性能の低下がおこるという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、電機子本体の厚さを大きくせずに、電機子表面の温度上昇を低減し、かつ、電機子表面への断熱性能の経年変化を起こさないキャンド・リニアモータ電機子およびキャンド・リニアモータを提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は次のように構成したものである。
請求項1に記載の発明は、複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線と、前記電機子巻線の表面に配置したキャンと、前記キャンの内部に形成された冷媒流路とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、前記キャンの外周面に、内部を真空にして密閉した平板状真空容器を設けたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のキャンド・リニアモータ電機子において、前記電機子巻線は該巻線を額縁状に囲むように内部を中空とする金属製の筐体の中に設けられると共に、前記筐体の両開口部を前記キャンにより密封したことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線と、前記電機子巻線の表面に配置したキャンと、前記キャンの内部に形成された冷媒流路とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、前記電機子巻線は該巻線を額縁状に囲むように内部を中空とする金属製の筐体の中に設けられると共に、前記筐体の両開口部を前記キャンにより密封してあり、前記キャンと前記筐体と前記電機子巻線に囲まれた空間に真空部分を構成したことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線と、前記電機子巻線の表面に配置したキャンと、前記キャンの内部に形成された冷媒流路とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、前記電機子巻線は該巻線を額縁状に囲むように内部を中空とする金属製の筐体の中に設けられると共に、前記筐体の両開口部を前記キャンにより密封してあり、前記キャンの外周面に、内部を真空にして密閉した平板状真空容器を設けてあり、前記キャンと前記筐体と前記電機子巻線に囲まれた空間に真空部分を構成したことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、キャンド・リニアモータに係り、請求項1〜4の何れか1項に記載のキャンド・リニアモータ電機子と、前記電機子と磁気的空隙を介して対向配置されると共に交互に極性が異なる複数の永久磁石を隣り合わせて並べて配置した界磁とを備え、前記電機子と前記界磁の何れか一方を固定子に、他方を可動子として、前記電機子と前記界磁を相対的に走行するようにしたことを特徴としている。
請求項1、2に記載の発明によると、熱伝導率が極めて小さい内部を真空にして密閉した平板状真空容器で、キャンの外周面を覆っているため、平板状真空容器を通って逃げる熱流量を遮断することができ、電機子表面での温度上昇を低減することができる。
また、平板状真空容器と冷媒流路を内蔵したキャンを重ね合わせているため、冷媒の流量を多くし、冷媒の熱回収率を高めつつ、冷媒の圧力によるキャン変形を低減することができる。
さらに、薄い真空断熱材でキャンを覆っている場合と比べ、外傷に強く、真空破壊による断熱性能の低下を防ぐことができる。
また、請求項3に記載の発明によると、電機子内部全体を熱伝導率が極めて小さい真空状態にしているため、冷媒流路を内蔵したキャンに伝導する熱流量を減少させることができ、さらに冷媒流路を流れる冷媒により熱を回収するため、電機子厚を大きくすることなく電機子表面での温度上昇を低減することができる。
また、請求項4に記載の発明によると、電機子内部全体を熱伝導率が極めて小さい真空状態にしているため、キャンに伝導する熱流量を減少させることができ、さらに、熱伝導率が極めて小さい内部を真空にして密閉した平板状真空容器で、キャンの外周面を覆っているため、平板状真空容器を通って逃げる熱流量を遮断することができ、電機子表面での温度上昇を低減することができる。
また、平板状真空容器と冷媒流路を内蔵したキャンを重ね合わせているため、冷媒の流量を多くし、冷媒の熱回収率を高めつつ、冷媒の圧力によるキャン変形を低減することができる。さらに、薄い真空断熱材でキャンを覆っている場合と比べ、外傷に強く、真空破壊による断熱性能の低下を防ぐことができる。
また、請求項5に記載の発明によると、キャンド・リニアモータの電機子と永久磁石を有する界磁とを対向させて、電機子と界磁の何れか一方を固定子、他方を可動子として構成しているので、請求項1〜4の効果を有するキャンド・リニアモータを提供することができる。
本発明の第1実施例を示すキャンド・リニアモータの全体斜視図 図1におけるA−A’線に沿って断面をカットしたキャンド・リニアモータ固定子の正断面図 本発明の第2実施例を示すキャンド・リニアモータ固定子の正断面図であり、図1におけるA−A’線に沿う断面をカットした位置に相当するもの 本発明の第3実施例を示すキャンド・リニアモータであり、図1におけるA−A’線に沿って断面をカットしたキャンド・リニアモータ固定子の正断面図 従来技術に共通なキャンド・リニアモータの全体斜視図、 特許文献1を示すキャンド・リニアモータの固定子の正断面図であって、図5におけるA−A’線に沿って断面をカットした部分に相当するもの、 特許文献2を示すキャンド・リニアモータの固定子の正断面図であって、図5におけるA−A’線に沿って断面をカットした部分に相当するもの、
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示すキャンド・リニアモータの全体斜視図、図2は図1におけるA−A’線に沿って断面をカットしたキャンド・リニアモータ固定子の正断面図である。なお、本実施形態の構成要素が従来技術と同じものについては、同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について説明する。
図1、図2において、121は平板状真空容器、122は真空部分である。
第1実施形態の可動子と固定子の基本的な構成要素は従来技術と同じであるが、固定子を構成する電機子の特徴については以下のとおりである。
すなわち、複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線105は、巻線固定部材111と一体に樹脂モールドされており、電機子巻線105と一体になった巻線固定部材111は、筐体101の中空内に配置され、巻線固定部材111と筐体101とがボルト(図示しない)により固定されている。筐体101の表裏の縁には、周回した溝が設けられると共に、その溝に筐体101の中空部より少し大き目に象られたOリング109が配置されており、Oリング109で冷媒の液漏れを防ぐようにシールしている。
また、電機子巻線105の表面にはキャン102が配置されると共に、キャン102の内部には冷媒が流れる冷媒流路110を設けられている。ここで、キャン102の材質には、例えば、ステンレスなどの非磁性金属もしくは熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂または熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイド(PPS)、あるいはガラス繊維やカーボン繊維をエポキシ樹脂で含浸したGFRPやCFRPが使用されている。そして、冷媒流路110を流れる冷媒には導電率が極めて小さく、絶縁性が高いフッ素系不活性冷媒(例えば住友3M製ハイドロフルエーテル(HFE))や純水が使用されている。
さらにまた、キャン102の外周表面には、内部を真空にして密閉した平板状真空容器121がキャン102と同じ外形に象られて配置されている。平板状真空容器121の材質は、キャン102と同様に、ステンレスなどの非磁性金属もしくは熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂または熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイド(PPS)、あるいはガラス繊維やカーボン繊維をエポキシ樹脂で含浸したGFRPやCFRPで構成されている。平板状真空容器121の上から筐体101の縁に沿って押え板104が敷かれ、キャン固定用ボルト103にて締め付けられ、キャン102と平板状真空容器121と筐体101が一体に固定される。
第1実施形態はこのような構成にしたことにより、キャン102内部に形成された冷媒流路110に冷媒を流すことで、電機子巻線が発生するコイルの銅損による熱を冷媒で回収しているが、一部の熱がキャン102から平板状真空容器121に伝わったとしても、平板状真空容器121を通って逃げる熱流量を真空部分122で遮断することができ、電機子表面での温度上昇を低減することができる。また、平板状真空容器121と冷媒流路110を内蔵したキャン102を重ね合わせているため、冷媒の流量を多くし、冷媒の熱回収率を高めつつ、冷媒の圧力によるキャン変形を低減することができる。さらに、薄い真空断熱材120でキャン102を覆っている場合と比べ、外傷に強く、真空破壊による断熱性能の低下を防ぐことができる。
図3は、本発明の第2実施形態を示すキャンド・リニアモータ固定子の正断面図であり、図1におけるA−A’線に沿う断面をカットした位置に相当するものである。なお、本実施形態の構成要素が従来技術と同じものについては、同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について説明する。

図3において、122は真空部分である。
第2実施形態が従来技術と異なる点は、以下のとおりである。
すなわち、複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線105と、電機子巻線105の表面に配置したキャン102と、電機子巻線105とキャン102との間、もしくはキャン102内に形成された冷媒流路とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、電機子巻線105は該巻線を額縁状に囲むように内部を中空とする金属製の筐体101の中に設けられると共に、該筐体101の両開口部をキャン102により密封してあり、該電機子の内部におけるキャン102と筐体101と電機子巻線105に囲まれた空間に真空部分122を構成した点である。
第2実施形態はこのような構成にしたことにより、冷媒流路110を内蔵したキャン102に伝導する熱流量を減少させることができ、さらに冷媒流路110を流れる冷媒により熱を回収するため、電機子厚を大きくすることなく電機子表面での温度上昇を低減することができる。
図4は、本発明の第3実施形態を示すキャンド・リニアモータであり、図1におけるA−A’線に沿って断面をカットしたキャンド・リニアモータ固定子の正断面図である。なお、本実施形態の構成要素が従来技術と同じものについては、同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について説明する。
図4において、121は平板状真空容器、122は真空部分である。
第3実施形態が従来技術と異なる点は、以下のとおりである。
すなわち、複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線105と、電機子巻線105の表面に配置したキャン102と、電機子巻線105とキャン102との間、もしくはキャン102内に形成された冷媒流路とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、電機子巻線105は該巻線を額縁状に囲むように内部を中空とする金属製の筐体101の中に設けられると共に、筐体101の両開口部をキャン102により密封してあり、キャン102の外周面に、内部を真空にして密閉した平板状真空容器121を設けてあり、キャン102と筐体101と電機子巻線105に囲まれた空間に真空部分122を構成した点である。
第3実施形態はこのような構成にしたことにより、キャン102に伝導する熱流量を減少させることができ、さらに、平板状真空容器121を通って逃げる熱流量を遮断することができ、電機子表面での温度上昇を低減することができる。また、平板状真空容器121と冷媒流路110を内蔵したキャン102を重ね合わせているため、冷媒の流量を多くし、冷媒の熱回収率を高めつつ、冷媒の圧力によるキャン変形を低減することができる。さらに、薄い真空断熱材120でキャン102を覆っている場合と比べ、外傷に強く、真空破壊による断熱性能の低下を防ぐことができる。
本発明は、電機子内部を真空にし、キャンの外周面もしくは内周面に、平板状真空容器を設けることにより、キャンに伝導する熱流量を減少させることができ、さらに、電機子表面から周囲へ逃げる熱流量を遮断できるので、電機子表面での温度上昇を低減することができる。よって、温度上昇が極めて小さいことが要求される半導体露光装置や検査装置などの用途に適用することができる。
100 固定子
101 筐体
102 キャン
103 キャン固定用ボルト
104 押え板
105 電機子巻線
106 端子台
107 冷媒供給口
108 冷媒排出口
109 Oリング
110 冷媒流路
111 巻線固定部材
120 真空断熱材
121 平板状真空容器
122 真空部分
123 空隙部分
140 保護カバー
200 可動子
201 界磁ヨーク支持部材
202 界磁ヨーク
203 永久磁石

Claims (5)

  1. 複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線と、前記電機子巻線の表面に配置したキャンと、前記キャンの内部に形成された冷媒流路とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、
    前記キャンの外周面に、内部を真空にして密閉した平板状真空容器を設けたことを特徴とするキャンド・リニアモータ電機子。
  2. 前記電機子巻線は該巻線を額縁状に囲むように内部を中空とする金属製の筐体の中に設けられると共に、前記筐体の両開口部を前記キャンにより密封したことを特徴とする請求項1記載のキャンド・リニアモータ電機子。
  3. 複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線と、前記電機子巻線の表面に配置したキャンと、前記キャンの内部に形成された冷媒流路とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、
    前記電機子巻線は該巻線を額縁状に囲むように内部を中空とする金属製の筐体の中に設けられると共に、前記筐体の両開口部を前記キャンにより密封してあり、
    前記キャンと前記筐体と前記電機子巻線に囲まれた空間に真空部分を構成したことを特徴とするキャンド・リニアモータ電機子。
  4. 複数のコイル群よりなる平板状に成形された電機子巻線と、前記電機子巻線の表面に配置したキャンと、前記キャンの内部に形成された冷媒流路とを具備したキャンド・リニアモータ電機子において、
    前記電機子巻線は該巻線を額縁状に囲むように内部を中空とする金属製の筐体の中に設けられると共に、前記筐体の両開口部を前記キャンにより密封してあり、
    前記キャンの外周面に、内部を真空にして密閉した平板状真空容器を設けてあり、
    前記キャンと前記筐体と前記電機子巻線に囲まれた空間に真空部分を構成したことを特徴とするキャンド・リニアモータ電機子。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のキャンド・リニアモータ電機子と、前記電機子と磁気的空隙を介して対向配置されると共に交互に極性が異なる複数の永久磁石を隣り合わせて並べて配置した界磁とを備え、前記電機子と前記界磁の何れか一方を固定子に、他方を可動子として、前記電機子と前記界磁を相対的に走行するようにしたことを特徴とするキャンド・リニアモータ。
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