JP4653886B2 - 金型温調システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形金型を所期の温度に維持調整する金型温調機へ循環供給する媒体を管理する媒体供給管理装置と金型温調機とを組み合わせた金型温調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の金型温調システムの一例を示す全体構成図である。
【0003】
この金型温調システム120は、プラスチック製品などを成形する成形金型Mを所期の温度に維持調整する複数の金型温調機111と一台の媒体供給管理装置101とを送り側の循環路LA、返り側の循環路LBで接続し、媒体を金型温調機111を介して、成形金型Mと媒体供給管理装置101との間で循環させて、金型の温度調整を行っている。
【0004】
媒体供給管理装置101は、周知のものであり、図示していない媒体供給ポンプ、熱交換器、電源を備えて、媒体に所定の供給圧力をかけながら循環させ、また、成形金型Mと金型温調機111との間を循環して温度が上昇した媒体に、より低温の媒体を供給することで、この媒体を冷却し所定の温度に調整する。
【0005】
このため、媒体供給管理装置101には、熱交換器に用いる冷却水が、一般の水道水などの水源W0から、軟水器108、二次媒体供給管路W2iを介して供給され、使用後の冷却水は、二次媒体排出管路W2oを介して排出されている。また、二次媒体供給管路W2iには、ドレンのためのドレンバルブVc、二次媒体排出管路W2oには、同様のドレンバルブVc、空気抜きのためのバルブVb、排水を手動で操作するための制水弁Vaを備えている。
【0006】
金型温調機111も周知のものであり、不図示の加熱器などを備え、成形金型Mとの間で媒体を循環させて金型Mの温度を上げる一方、金型Mの温度を下げる場合には、媒体供給管理装置101との管路を開いて、より温度の低い媒体の供給を受け、温度の高い媒体を媒体供給管理装置101に返す。
【0007】
加えて、金型温調機111は、加圧空気源A0から、所定の圧力の加圧空気を加圧空気供給管路LDによって供給され、この加圧空気を用いて成形金型Mの交換などの際に、金型M内に残った媒体をパージ排出管路LC1〜3と通常の返り側の循環路LBで媒体供給管理装置101側にエアーパージして、排出するようになっている。また、それぞれの管路には、適宜、開閉弁Vが設けられている。
【0008】
このシステム120では、温度調整の対象とする成形金型Mの到達温度が、100℃を超え、150℃や、それ以上になることがあるが、そのような金型Mの到達温度においても、温度調整のための媒体が管路内で沸騰状態となって調整の効率が落ちたり、調整不可能となるのを防ぐために、媒体に到達温度に対応した圧力をかける必要があり、このため、上述したように、媒体供給管理装置101に内蔵された媒体供給ポンプは、所定の供給圧力を与えることができるものであり、また、金型M内に残った媒体をエアーパージする場合に供給する加圧空気の圧力もこれに対応したものとなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシステムでは、媒体の供給圧力を維持するために、媒体供給管理装置101に内蔵された媒体供給ポンプは常時作動状態としておかねばならず、金型Mの温度調節のために低い温度の媒体を供給する必要のない場合には、送り出される媒体を、金型温調機111へ供給せずに、媒体供給管理装置101内で循環させるようにしていた。
【0010】
しかし、これでは、圧力維持のためだけに媒体供給ポンプを常時作動させることとなり、電力節約の観点から改善が望まれていた。また、ポンプが作動すれば、それだけ、媒体にもポンプ作動により発生する熱が与えられ、この熱による温度上昇を打ち消すために媒体供給管理装置101に余分の冷却水を必要とし、効率を下げることとなっていた。
【0011】
さらに、上述したように、金型温調機111と媒体供給管理装置101とは密接な関係にあるにも拘わらず、両者の間の場所的な繋がりは考慮されず、無駄な設置スペースを必要とし、また、両者の間の制御的な繋がりもあまり考慮されず、金型温調機111、媒体供給管理装置101の一方が作動不良となっても、他方がそれに合わせて自動的に作動停止をしたりするようにはなっておらず、手動により対応するようになっていた。
【0012】
本発明は上記の問題点に鑑みて提案されたもので、媒体の供給圧力維持のためだけに媒体供給ポンプを作動させる必要がなく、場所的、制御的な繋がりがよい金型温調システムを実現する媒体供給管理装置を用いた金型温調システムを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の金型温調システムは、成型金型に接続されるとともに、この成型金型に媒体を循環供給し、この成型金型を所期の温度に維持調整する金型温調機と、この金型温調機へ供給する低温媒体を管理する媒体供給管理装置とを備えた金型温調システムであって、前記金型温調機と前記媒体供給管理装置とは、相互に近接して設置されるとともに、相互に関係する制御信号をやりとりする構成とされ、前記媒体供給管理装置は、前記低温媒体を貯留すると共に熱交換器を備えて貯留した低温媒体の温度を調整する媒体貯留タンクと、この媒体貯留タンクに貯留した低温媒体を前記金型温調機へ送り出し循環させる媒体供給ポンプと、前記金型温調機へ供給される前記低温媒体の供給圧力を所定圧力に保持する圧力保持機構とを備え、前記金型温調機は、前記媒体供給管理装置の媒体供給ポンプが設けられた送り側の循環路と、返り側の循環路とによって前記媒体供給管理装置の媒体貯留タンクに接続され、前記圧力保持機構は、前記媒体供給ポンプの送出側と前記金型温調機との間の送り側の循環路に設けられるとともに、前記媒体供給ポンプから送り出された前記低温媒体を一旦貯留する予備タンクと、加圧空気源に接続されるとともに、調整弁で調整された一定圧力の与圧空気を、この予備タンク内の与圧空気の圧力を一定に保持するために供給する与圧空気供給管路とを備えており、前記金型温調機と前記成型金型との間だけで前記媒体の循環を行うときには、前記媒体供給管理装置の媒体供給ポンプの作動を停止させるようにしたことを特徴とする。
【0014】
この媒体供給管理装置は、まず、金型温調機に対して媒体供給管理装置を別のものとして扱うのではなく、制御的かつ場所的に密接な関係を持った一体的なものとして扱うことを特徴とする。具体的には、相互に近接させたり、一つの共通機台の上に双方を設置したり、また、相互に関係する制御信号をやりとりするようにして、自動的な制御ができるようにしたものである。
【0015】
したがって、設置場所の節約ができ、無駄がなくなり、また、共通の機台に設置した場合には、共に移動させたりすることができる。また、制御的に一体化したので、一方が作動不良の場合には、他方も作動停止をさせたりすることができ、全体として、取扱がしやすくなる。
【0016】
また、この媒体供給管理装置は、予備タンクを設け、ここに媒体供給ポンプから送り出される媒体を一旦貯留し、この予備タンクに与圧空気を供給して、この与圧空気の圧力を媒体の金型温調機への供給圧力とした圧力保持機構を設けたことを特徴とする。つまり、空気を加圧源としているので、圧力保持の柔軟性が高く、媒体供給ポンプなどで供給圧力を維持するのに比べて、非常に少ないエネルギで供給圧力の維持ができる。
【0017】
また、前記媒体を循環させる必要のない場合には、前記媒体供給ポンプの作動を停止させるようにしている。
【0018】
この媒体供給管理装置は、媒体の供給圧力維持のためには、媒体供給ポンプを用いないようにしたものである。したがって、電力の節約が可能であり、また、圧力維持のためのポンプの作動による発熱がなく、熱交換器、ひいては、媒体供給管理装置の熱効率が向上する。
【0019】
請求項2に記載の金型温調システムは、請求項1において、前記金型温調機内の媒体をエアーパージする際に、前記予備タンクに供給される与圧空気を用いることを特徴とする。
【0020】
この媒体供給管理装置は、予備タンクへの与圧空気をエアーパージにも用いたもので、別途エアーパージのための管路を設ける必要がなくなる。
【0021】
請求項3に記載の金型温調システムは、請求項1または2において、前記媒体供給管理装置は、前記金型温調機を載置する架台を備えたことを特徴とする。
【0022】
この媒体供給管理装置は、金型温調機と媒体供給管理装置とを一体化した上に、更に、媒体供給管理装置側に架台を設け、この架台に金型温調機を載せるようにしたものである。したがって、金型温調機を設置する余分のスペースが不要となり、また、密接な関係にある両者を同時に移動させたりすることができる。
【0023】
請求項4に記載の金型温調システムは、請求項1から3のいずれか1項において、前記熱交換器には、この熱交換器に用いられる二次媒体の流量及び温度の両方または一方を制御する二次媒体制御装置を設けたことを特徴とする。
【0024】
この媒体供給管理装置は、熱交換器に用いる二次媒体、通常は冷却水などの流量、温度を制御する二次媒体制御装置を設けたものである。したがって、二次媒体は必要に応じて、使用され、制御されるので、使い放しであった従来に比べ、環境への影響を少なくし、エネルギー消耗を減らすことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0028】
図1は、本発明の金型温調機への媒体供給管理装置、金型温調システムの一例を示す全体構成図である。
【0029】
この金型温調システム20は、媒体供給管理装置10と金型温調機11を包含したものであり、それぞれの基本的な構成は、図5で示した従来例の金型温調システム120と共通する部分が多く、異なるのは、媒体供給管理装置10の要部である媒体貯留タンク1と予備タンク4aを含んだ圧力保持機構4である。また、図5と共通する部分は、同じ符合を付して重複説明を省略する。
【0030】
なお、ここでは、媒体供給管理装置10と金型温調機11との一体性をより明確に示すべく、媒体供給管理装置10としては、図5の媒体供給管理装置101に対応する媒体貯留タンク1だけでなく、金型温調機11に関連する部分全体を包含したものとして把握している。
【0031】
つまり、この金型温調システム20は、プラスチック製品などを成形する成形金型Mを所期の温度に維持調整する複数の金型温調機11と一台の媒体貯留タンク1とを送り側の循環路LA、返り側の循環路LBで接続し、媒体Wを金型温調機11を介して、成形金型Mと媒体貯留タンク1との間で循環させて、金型の温度調整を行うもので、この金型温調機11を除く部分を媒体供給管理装置10と呼んでいる。
【0032】
なお、図では、二点鎖線の想像線で、複数の金型温調機11からの管路が合流して成形金型Mに入り、また、成形金型Mから出た管路が分岐して金型温調機11に向かうように示してしているが、これは便宜的にそう示したもので、実際には、個々の金型温調機11は、成形金型Mの異なる部分、例えば、雄型、雌型、スプール部、パンチ部などの温度調節を目的とするもので、それぞれ独立の管路で成形金型Mと接続されているものである。
【0033】
媒体供給管理装置10は、上述の媒体貯留タンク1に加え、このタンク1内に設けられ、貯留された媒体Wの温度調節を行う熱交換器2、このタンク1から媒体Wを金型温調機11側へ送り出す媒体供給ポンプ3、送り側の循環路LAに設けられ、予備タンク4aを含んだ圧力調整機構4、図2で後述する架台5、タンク1に純水を供給、補充する純水供給装置6、熱交換器2に用いられる二次媒体W2(i,o)の流量、温度を制御する二次媒体制御装置7を備えている。
【0034】
媒体貯留タンク1は、金型Mの温度調節に用いられる媒体Wを貯留しておくもので、媒体Wとしては金型M内で高温になった場合にも反応性の低い純水を用い、これに対応して、このタンク1の材質も反応性の少ないステンレスが良い。
【0035】
このタンク1には、タンク1内を大気に開放しながら、大気からの粉塵の流入を防止する通気ダクト1a、循環路LBで帰ってきた媒体Wから不純物を除去するための媒体フィルタ1b、貯留された媒体Wが一定量に達したか否かを検知するレベル計1c、用済みの媒体Wを排出するためのドレン排水管路1dが備えられている。
【0036】
熱交換器2は、例えば、タンク1に貯留された媒体W内を貫通する螺旋状、あるいは、複層渦巻き状、あるいは、並列管状のパイプで構成され、その中を通過する二次媒体と媒体Wの間で熱を交換して、媒体Wの温度を調整、この場合、温度を下げるもので、必要に応じて、熱交換効率を上げるためにフィンを設けたものを用いてもよい。この熱交換器2のパイプ内には、水源W0から水道水などの供給を受けた二次媒体制御装置7からの二次媒体が、二次媒体供給管路W2iによって供給され、二次媒体排出管路W2oによって還流されている。
【0037】
媒体供給ポンプ3は、ステンレス製のものが、媒体Wに悪影響を与えないので良い。
【0038】
圧力調整機構4は、媒体供給ポンプ3から送り出された媒体Wを一旦貯留する予備タンク4a、この予備タンク4aに貯留された媒体Wの量を検知するレベルゲージ4b、予備タンク4a内の与圧空気の圧力を一定に保つために、加圧空気源A0から、調整弁4cで調整された一定圧力の与圧空気を送る与圧空気供給管路LDから構成されている。また、予備タンク4aには、圧力調整可能なチェックバルブCAを設け、余分の媒体Wを媒体貯留タンク1に還流させる還流管路LEも備えられている。
【0039】
このような圧力調整機構4によれば、調整弁4cで与圧空気の圧力を一定に保持しておけば、この与圧空気の圧力が、金型温調機11へ供給される媒体Wの供給圧力となり、この供給圧力は、たとえ、媒体供給ポンプ3を停止させたままでも、維持され、媒体供給ポンプなどで供給圧力を維持するのに比べて、非常に少ないエネルギで供給圧力の維持ができる。
【0040】
また、低温の媒体Wを金型温調機11へ供給する必要のないとき、例えば、金型温調機11と成形金型Mとの間だけで媒体の循環が行われているときには、媒体供給ポンプ3を止めておくことができ、電力の節約が可能であり、また、圧力維持のためのポンプの作動による発熱がなく、熱交換器、ひいては、媒体供給管理装置の熱効率が向上する。
【0041】
さらに、この与圧空気の圧力は、金型内の到達温度に対応した所定の供給圧力となっており、そのまま、成形金型Mなどのエアーパージの加圧空気としても用いることができる。その場合、別途エアーパージのための管路を設ける必要がなくなり、コストダウンを図ることができる。
【0042】
なお、圧力調整機構4の与圧空気をエアーパージに用いるためには、まず、媒体供給ポンプ3を停止させ、予備タンク4a内の媒体が与圧空気の圧力だけで金型温調機11へ送り出された後も、与圧空気の圧力を維持するようにすると良い。こうすると、自然に、この与圧空気で、成形金型M内の媒体Wが排出され、エアーパージをすることができる。
【0043】
純水供給装置6は、二次媒体供給管路W2iから通常の水道水などである二次媒体の供給を受け、これを濾過し軟水化して、純水である媒体Wとして、媒体供給管路WZfでタンク1に供給する。
【0044】
二次媒体制御装置7は、温度センサなどを備え、二次媒体供給管路W2iに設けられたバルブVの開度を調整して、二次媒体の流量や温度を必要に応じて調整している。したがって、二次媒体は必要に応じて、使用され、制御されるので、使い放しであった従来に比べ、環境への影響を少なくし、エネルギー消耗を減らすことができる。
【0045】
なお、循環路LA1〜LA4,LB1〜4は、送り出しの循環路LAが接続されている金型温調機11に対応して分岐し、また、それぞれの金型温調機11から返り側の循環路LBに合流する前のものである。また、それぞれの管路には、適宜、開閉弁Vや逆流を防止するチェックバルブCが設けられている。
【0046】
また、この媒体供給管理装置10、金型温調システム20は、密接な関係にある金型温調機11と媒体供給管理装置10とを一体のものであると把握して構成されており、図2〜図4で説明するように、相互に近接させたり、一つの共通機台や架台上に双方を設置したりしている。
【0047】
また、相互に関係する制御信号をやりとりするようにして、自動的な制御ができるように、例えば、媒体供給ポンプ3の異常が発生した場合や、媒体貯留タンク1に貯留された媒体Wの温度が制限以上に上昇した場合には、金型温調機11の作動を停止し、これに対応させて、樹脂成形機の作動を停止させたりすることができるものである。
【0048】
したがって、設置場所の節約ができ、無駄がなくなり、また、共通の機台に設置した場合には、共に移動させたりすることができる。また、制御的に一体化したので、一方が作動不良の場合には、他方も作動停止をさせたりすることができ、全体として、取扱がしやすくなる。
【0049】
図2は、図1の媒体供給管理装置、金型温調システムの外観正面図、図3は、その外観側面図、図4は、その外観裏面図である。
【0050】
これらの図において、図1に示された各部分は、同一の符合を以て示されており、本発明の媒体供給管理装置10、金型温調システム20の具体的な装置配置がよく解る。
【0051】
図2に示された11aは、金型温調機11の操作パネルであり、11bはエアーパージをさせるためのエアーパージボタンである。
【0052】
また、媒体供給管理装置10を構成する媒体貯留タンク1、媒体供給ポンプ3、予備タンク4aを備えた圧力調整機構4などと、6台の金型温調機11が、一つの架台5の上に設置され、この架台5には、自在コロ5aが設置されていて、移動可能となっている。
【0053】
したがって、金型温調機を設置する余分のスペースが不要となり、また、密接な関係にある媒体供給管理装置と金型温調機との両者を同時に移動させたりすることができる。
【0054】
なお、これらの図では、金型温調機11が6台示されているが、図1では、図面の都合上、その内4台だけを示したもので、また、媒体供給管理装置と組み合わされる金型温調機の台数は、例示の台数に限定されるものではなく、実際の必要に応じて増減するものである。
【0055】
また、上述した種々の特徴は、媒体供給管理装置と、これと金型温調機とを組み合わせた金型温調システムに共通のものである。
【0056】
【発明の効果】
請求項1に記載の金型温調システムによれば、まず、金型温調機に対して媒体供給管理装置を別のものとして扱うのではなく、制御的かつ場所的に密接な関係を持った一体的なものとして扱うようにしたので、設置場所の節約ができ、無駄がなくなり、また、共通の機台に設置した場合には、共に移動させたりすることができる。また、制御的に一体化したので、一方が作動不良の場合には、他方も作動停止をさせたりすることができ、全体として、取扱がしやすくなる。
【0057】
また、予備タンクを設け、ここに媒体供給ポンプから送り出される媒体を一旦貯留し、この予備タンクに与圧空気を供給して、この与圧空気の圧力を媒体の金型温調機への供給圧力とした圧力保持機構を設け、空気を加圧源としているので、圧力保持の柔軟性が高く、媒体供給ポンプなどで供給圧力を維持するのに比べて、非常に少ないエネルギで供給圧力の維持ができる。
【0058】
また、媒体の供給圧力維持のためには、媒体供給ポンプを用いないようにしたので、電力の節約が可能であり、また、圧力維持のためのポンプの作動による発熱がなく、熱交換器、ひいては、媒体供給管理装置の熱効率が向上する。
【0059】
請求項2に記載の金型温調システムによれば、請求項1の効果に加え、予備タンクへの与圧空気をエアーパージにも用いたもので、別途エアーパージのための管路を設ける必要がなくなる。
【0060】
請求項3に記載の金型温調システムによれば、請求項1または2の効果に加え、金型温調機と媒体供給管理装置とを一体化した上に、更に、媒体供給管理装置側に架台を設け、この架台に金型温調機を載せるようにしたので、金型温調機を設置する余分のスペースが不要となり、また、密接な関係にある両者を同時に移動させたりすることができる。
【0061】
請求項4に記載の金型温調システムによれば、請求項1から3のいずれかの効果に加え、熱交換器に用いる二次媒体の流量、温度を制御する二次媒体制御装置を設けたので、使い放しであった従来に比べ、環境への影響を少なくし、エネルギー消耗を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金型温調機への媒体供給管理装置、金型温調システムの一例を示す全体構成図
【図2】図1の媒体供給管理装置、金型温調システムの外観正面図
【図3】図1の媒体供給管理装置、金型温調システムの外観側面図
【図4】図1の媒体供給管理装置、金型温調システムの外観裏面図
【図5】従来の金型温調システムの一例を示す全体構成図
【符号の説明】
1 媒体貯留タンク
2 熱交換器
3 媒体供給ポンプ
4 圧力保持機構
4a 予備タンク
4c 調整弁
5 架台
6 純水供給装置
7 二次媒体制御装置
10 媒体供給管理装置
11 金型温調機
20 金型温調システム
LA、LB 循環路
W 媒体
W2 二次媒体
Claims (4)
- 成型金型に接続されるとともに、この成型金型に媒体を循環供給し、この成型金型を所期の温度に維持調整する金型温調機と、この金型温調機へ供給する低温媒体を管理する媒体供給管理装置とを備えた金型温調システムであって、
前記金型温調機と前記媒体供給管理装置とは、相互に近接して設置されるとともに、相互に関係する制御信号をやりとりする構成とされ、
前記媒体供給管理装置は、前記低温媒体を貯留すると共に熱交換器を備えて貯留した低温媒体の温度を調整する媒体貯留タンクと、この媒体貯留タンクに貯留した低温媒体を前記金型温調機へ送り出し循環させる媒体供給ポンプと、前記金型温調機へ供給される前記低温媒体の供給圧力を所定圧力に保持する圧力保持機構とを備え、
前記金型温調機は、前記媒体供給管理装置の媒体供給ポンプが設けられた送り側の循環路と、返り側の循環路とによって前記媒体供給管理装置の媒体貯留タンクに接続され、
前記圧力保持機構は、前記媒体供給ポンプの送出側と前記金型温調機との間の送り側の循環路に設けられるとともに、前記媒体供給ポンプから送り出された前記低温媒体を一旦貯留する予備タンクと、加圧空気源に接続されるとともに、調整弁で調整された一定圧力の与圧空気を、この予備タンク内の与圧空気の圧力を一定に保持するために供給する与圧空気供給管路とを備えており、
前記金型温調機と前記成型金型との間だけで前記媒体の循環を行うときには、前記媒体供給管理装置の媒体供給ポンプの作動を停止させるようにしたことを特徴とする金型温調システム。 - 請求項1において、
前記金型温調機内の媒体をエアーパージする際に、前記予備タンクに供給される与圧空気を用いることを特徴とする金型温調システム。 - 請求項1または2において、
前記媒体供給管理装置は、前記金型温調機を載置する架台を備えたことを特徴とする金型温調システム。 - 請求項1から3のいずれか1項において、
前記熱交換器には、この熱交換器に用いられる二次媒体の流量及び温度の両方または一方を制御する二次媒体制御装置を設けたことを特徴とする金型温調システム。
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