JP4649125B2 - 基準穴穴開け機、及びその誤差補正方法 - Google Patents

基準穴穴開け機、及びその誤差補正方法 Download PDF

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Description

本発明は特に、多層プリント配線板の導体層に形成されたガイドマークを観測して基準穴を形成する基準穴穴開け機に関するものである。
通常、上記の基準穴は多層プリント配線板の相対する辺の外周部近辺に1個づつ計2個のガイドマークを設け、ガイドマークを観測してマークの中心に基準穴を形成していた。
後工程で使用する治具板に2本のピンが植設されている。2本のピンをこの基準穴に挿通して多層プリント配線板の位置を確保する。導体層に形成された配線の巾やランドの直径が大きい間は、基準穴の径を治具板のピン径より多少大きくして余裕を取れば、実用上十分な加工精度が得られた。
しかし、多層プリント配線板の配線パターンが細密化されランド径も小となると、各工程の加工精度を向上する必要が生じたが、単にガイドマークの位置に基準穴を形成する方法では、基準穴の径を小とすると2個の基準穴の中心距離と治具板の2個のピンの中心距離不一致から発生する不良品が多発するという欠点があった。
また、ガイドマークが2個のみでは、このガイドマークを貫通する直線周辺の多層プリント配線板の状況が反映されるに過ぎない。多層プリント配線板のコーナ部近傍に各1個、計4個のガイドマークを形成し、多層プリント配線板の全面の状況を反映させたい、とのユーザの強い希望に答えられないという問題があった。
ガイドマークの位置に基準穴を開けずに、治具板のピンの中心距離に合わせて基準穴を開け、ガイドマークと近接した基準穴との距離の和を最小とする方法は振り分け式と呼ばれる。
4個のガイドマークの座標を観測して、穴開け機の機械座標系(Xm、Ym、0m)に対するプリント配線板の設計時の設計座標系(Xp、Yp、0p)の在り方(Xm軸とXp軸の傾き、0pの機械座標系での座標)を推定し、基準穴を機械座標系の座標で表して穴開けする多点方式が採用されることとなり、振り分け式と多点方式を結合した、いわゆる、多点振り分け方式が使用されることとなった。
振り分け式と多点方式を結合した多点振り分け方式を採用すると、プリント配線板である多層プリント配線板の一辺の長さに匹敵するほどの距離を隔てたガイドマークを観測して、穴開け機の機械座標系(Xm、Ym、0m)で表される座標値として出力する必要がある。
通常、穴開け機は、ガイドマークを観測する左右2個のカメラが、Ym座標がほぼ一定になるように、穴開け機の架台等の不動部分に固着されている。可動テーブルにプリント配線板を載置して、可動テーブルをYm方向に移動して、カメラとプリント配線板の相対位置を変化し、ガイドマークをカメラ視野に入れて次々に観測する。
可動テーブルの移動に伴う精度は測定機級の精密さが要求される。
しかし、穴開け機のような通常の多量生産に使用される産業機械としては測定機並みの構造や精度はコスト的に採用できず、経年変化も考慮した大きな移動量の場合の、支持機構や送り機構の移動方向の傾きの補正と、ヨーイングその他の影響による移動量の部分的な狂いの補正を低コストで行わねばならないという問題があった。
この改善策として、下記の文献に多点振り分け方式の詳細な提案がある。また、可動テーブルの精度補償として、可動テーブルにY軸に平行にY軸治具板を搭載してガイドマーク観測用カメラで治具板に形成された基準マークである治具板小穴を観測する精度補償案が提案されている。
複数枚のエッチング加工済みの内層用両面プリント配線板を重ねて、それぞれの配線板の導体部に形成されたパターンの位置関係を正しく揃えることをレイアップという。
図12に多層プリント配線板の1種である両面プリント配線板のガイドマークを観測してレイアップ用基準穴を形成する穴開け機31の外観を示す斜視図と、図13にプリント配線板を載置してYm方向に移動する可動テーブルの平面図、および、Y軸治具板の投影図が示されている。
なお、Y軸治具板と同構成でX軸に平行に配置されたX軸治具板も示されている。
特願2000−130764号
図12において、両面基板用穴開け機31の筐体2の内部に架台3が固定されて、固定部分にXm、Ym、Zmの3軸からなる直交座標系が設定されている。X移動架台10X、10XはXm軸に平行に移動可能である。Y移動架台11はYm軸に平行に移動する。ガイドマーク観測用カメラ32、32aと穴開け用スピンドル7、7、および、クランパ用エアシリンダ9a、9aが、左右一対のY移動架台11、11に固着されている。
可動テーブル12がガイドマーク観測用カメラ32、32aの中間を通過するように配置され、両面プリント配線板は可動テーブル上の所定の位置に載置され、カメラ32、32aで、プリント配線板の表裏の導体に形成されたレイアップ用ガイドマークを観測して、レイアップ治具板用のレイアップ基準穴が形成される。
始めに奥の2個のガイドマークを観測し、可動テーブルをYmの正方向に移動させる。次いで、手前の2個のガイドマークを観測する。得られたガイドマーク4個、または、表裏8個の座標から4個のレイアップ用基準穴の座標を計算し、先ず、手前の基準穴2個を形成し、次いで、可動テーブル12を移動させて奥の基準穴2個を形成する。
図13を参照して説明する。可動テーブル12上の左右の13、13aは基準穴の形成可能範囲でガイドマークの存在範囲でもある。即ち、カメラ32、32aはX軸方向にこの範囲内で移動する。X軸治具板14、14は可動テーブル12上に、図示されていないビス14sでXm軸方向に平行に固定されている。Y軸治具板15、15は可動テーブル12上に、ビス15sでYm軸方向に平行に固定されている。X軸治具板14、14には図示されていないが横1列に連なった治具板小穴14hが、Y軸治具板15、15には縦に一列に治具板小穴15hが複数個形成されている。
穴開け機31の図示しない制御部内の記憶装置に、治具板小穴14h、15hの間隔h、または、座標値を記憶しておく。
プリント配線板の作業開始時にカメラ32、32aの間隔を両面プリント配線板のガイドマーク座標に合わせて固定した後、X軸治具板14、14の治具板小穴を観測して、例えば、カメラ32aのカメラ視野のローカル座標の原点のXm座標を逆算して記憶する。一連の作業中でもカメラ32aで治具板小穴を観測して確認することもできる。
同様に、奥と手前のガイドマークの位置で可動テーブル12を停止し、カメラ32aでY軸治具板15、15の治具板小穴15hを観測して、可動テーブルの停止位置を逆算して記憶する。可動テーブル12の送りむら補正に有効である。
この他にも、可動テーブルの送り方向が直角からずれた場合の補正方法等も提案されて、大きな問題もなく、安価に基準穴穴開け機が提供されている。
本発明が解決しようとする問題点の一つは、穴開け機周辺の温度変化に対する考慮が必要となったことである。
すなわち、穴開け機を設置する部屋としては、年間を通じてある基準温度が一定に保たれることが望ましい。条件が一定に近い場合は、上記X軸治具板およびY軸治具板の使用で好結果を得ることができるが、設置場所の室温が季節変化等によって上下すると、穴開け機は温度変化による伸縮が生じ、治具板小穴の間隔も変動する。
小規模の多層配線板メーカの増加に伴い、作業場の室温を基準温度に保てない場合も多く、温度変化の影響は無視できないものとなっている。メーカとしては自己完結する一連の工程は基準温度から離れた室温で済ます傾向があり、基準温度から離れた温度で正しい寸法に加工したいとの要求が発生する。
このような場合は室温の変化に応じて年に数回、その時の室温に合わせて治具板の再測定を行い、基準穴座標を登録し直す必要があるが、治具板の再測定はかなりの手間を要すると共に、自動で再測定、再登録することは極めて困難になるという問題があった。
本発明が他に解決しようとする問題点としては、ガイドマーク観測用カメラで治具板小穴を観測してカメラ位置を補正する方法を採用したとしても、治具板小穴からガイドマーク観測位置までカメラが戻る際に発生する移動誤差に対しては測定できず、従ってその部分の補償もできない点である。
したがって、装置販売後においても、数年ごとに行われる定期保守作業の精度補償にも関係するので無視できない問題となっている。
本発明はプリント配線板に基準穴を形成する基準穴穴開け機であって、
直交するXm軸とYm軸を持つ機械座標系を設定した架台と
記架台上に配置され、搭載されたプリント基板をYm軸方向に移動する可動テーブルと、
前記可動テーブルのXm軸方向に設置され、複数の基準マークが形成されている基準治具板と、
前記可動テーブルに設置された上記基準治具板より大きい線膨張率を持つ材料で形成され、前記基準治具板に近接してXm軸方向に配置された複数の基準マークを有するX軸参照治具板、及び該X軸参照治具板と同じ線膨張率を有し前記可動テーブルのYm軸方向の両端に配置された複数の基準マークを有するY軸参照治具板と
前記Ym軸に座標を持つように上記架台上に搭載され、前記基準治具板と前記X軸参照治具板の基準マークを観測するための主カメラ(6)と、
前記主カメラ(6)と共に所定の位置関係を保持して移動し、前記プリント基板に対して基準穴を開けるための部材を駆動するスピンドルと
上記架台に固定され、上記Y軸参照治具板の基準マークを観測する2台の参照カメラを備え、
前記主カメラによる前記基準治具板と前記X軸参照治具板の基準マークの観測値から、前記基準治具板の2個の基準マークの中心距離、および前記参照治具板の2個の基準マークの中心距離を算出し、温度変化による前記基準治具板に対する前記X軸、及びY軸の参照治具板の変化率kを算出し記憶すると共に、
該変化率kがあらかじめ定めてあって閾値を上回った時は、前記X軸参照治具板、および前記Y軸参照治具板のすべての基準マークの座標値を変化率kに基づいて書き換え、この書き換えられた座標値に基づいて機械系の温度変動に基づく誤差を修正し、上記スピンドルを駆動して上記プリント基板の基準穴の穴開けを行うように制御する制御部とを備えたことを主要な特徴としている。
本発明の基準穴穴開け機は、例えば、プリント配線板加工の始めに、基準治具板およびX軸参照治具板に形成された基準マークである治具板小穴の対応する2個の中心距離を観測することにより、参照治具板の温度変化率kを算出する。予め設定された敷居値を超えたら、X軸参照治具板、Y軸参照治具板のすべての治具板小穴の座標値を書き換えて、自動的に温度補正ができ、治具板の再測定を省略できるという利点がある。
また、本発明の基準穴穴開け機は、Y軸参照治具板の治具板小穴を視野に入れ、架台に固定された参照カメラを備えている。主カメラがプリント配線板のガイドマークを観測するときに、上記の参照カメラは視野に入ったY軸参照治具板の治具板小穴を観測する。
参照カメラが観測した治具板小穴の座標値で主カメラの位置を補正することにより、可動テーブルの誤差である蛇行や送りむらを補正できる。また、参照カメラは常に参照治具板の基準マークを視野に入れたままなので、カメラが動くことで誤差の入り込む余地のないという利点もある。
次の4節に分けて説明する。
1.プリント配線板である多層プリント配線板の構造説明
2.本発明を適用した基準穴穴開け機の説明
3.温度補正の原理の説明
4.穴開け工程と可動テーブルの移動に伴う誤差の補正方法の説明
1.多層プリント配線板の構造説明
電子機器の配線用に使用される多層プリント配線板は表裏2層の外部に露出した導体層と、数層の露出しない内層の導体層で構成され、各導体層の間に絶縁性の基板が挿入され、この基板によって導体層が接着された構造となっている。
多層プリント配線板の導体層としては、たとえば厚さ18μm程度の銅箔が使用される。
基板材料としては、熱硬化性のガラス・エポキシ樹脂の使用が主流であり、高多層配線板ではガラス・ポリイミド樹脂、ガラス・BT樹脂等の耐熱樹脂も使用される。
多層プリント配線板の製造法として、以下、図5乃至図7を参照して、多層プリント配線板の特徴を備えた最低の層数である6層の多層プリント配線板の製造法を簡単に説明する。
図5(a)は両面プリント配線板61の表面の導体層に形成されたパターンを平面図として示し、図5(b)は6層の多層プリント配線板の構成部材を示した側面図、
図5(c)は6層の多層プリント配線板の側面図である。構成要素である両面プリント配線板61の構成を模式的に示した斜視図である。
図5(a)を参照して説明する。内層を構成する両面プリント配線板61には、表裏の銅箔面に最終製品となる(図では6個の)単一配線板パターン61a、・・・61a等が、通常エッチングによって形成されている。
両面プリント配線板61の外周のコーナ近傍に(レイアップ)基準穴65、……、65を形成するための(レイアップ)ガイドマーク66、……、66と(後加工)基準穴68、……、68を形成するための(後加工)ガイドマーク69、……、69が同一エッチング工程で形成されている。
(レイアップ)基準穴65、……、65と(後加工)基準穴68、……、68は図では×印で示されているが、実際は何のマークも、穴もない。
図5(b)に示すように、2枚の両面プリント配線板61、61は、その間に熱硬化前の基板材料のプリプレグ64aを挟んで仮止めされ、レイアップされた両面プリント配線板61bとなる。表裏にプリプレグ64、64と無垢の銅箔(導体)62、62を配置してホットプレスで加熱加圧する。
銅箔62や両面プリント配線板61の間に挿入されたプリプレグ64、64a、64が熱硬化して(絶縁)基板に変化し、各導体間の接着も完了し、同図(c)に側面図として示された、1枚の多層プリント配線板60となる。
図6を参照して、レイアップ工程を説明する。同図(a)はレイアップ治具板の使用状況を、(b)にレイアップされた両面プリント配線板61bの側面図を示す。
2枚の両面配線板61、61の導体(銅箔)62に形成された単一配線板のパターン61a同士が正しく重なるよう、位置決めすることをレイアップと呼ぶ。
通常は、両面プリント配線板61、61に形成された(レイアップ)基準穴65、……、65をレイアップ治具板67に植設された位置決めピン67a、……、67aに挿通することにより、レイアップされる。
即ち、1枚の両面配線板61、基準穴付きプリプレグ64a、両面配線板61を位置決めピン67a、……、67aに挿通してレイアップ治具板67に載置し、次に、上記3枚を矢印67b、……、67bで示す位置で熱による溶着を施すか、機械的にハトメ等で仮止めするとレイアップされた両面プリント配線板61bとなる。
1枚の両面プリント配線板61の表裏の単一配線板のパターン61a同士はエッチング工程で正しく重なるよう形成されている。従って、2枚の両面プリント配線板61、61の基準穴65、……、65と単一配線板のパターン61aの関係位置を等しくすればレイアップは正しく行われる。
前述のように、基準穴を示すマークはないので、(レイアップ)ガイドマーク66、……、65を観測して基準穴65、……、65の形成位置を推定する。例えば、図12に示す専用の基準穴穴開け機31のCCDカメラで、ガイドマーク66、……、66を観測して、この値から(レイアップ)基準穴65、……、65の位置を推定し、そこに基準穴を形成する。
図5(a)に示すように、エッチングで両面配線板61に形成された単一配線板パターン61a、・・・61aや、(レイアップ)ガイドマーク66、……、66等の座標は、配線板設計時に使用した配線板座標系(Xp、Yp、0p)51上の座標で表されている。
実際の基準穴形成作業に先立って、基準穴穴開け機31の工程設計が行われ、穴開け機31の可動テーブル12上で、プリント配線板である上記両面プリント配線板61を載置する位置が決められる。穴開け機31に設定された機械座標系50(図1〜図4に示されている)と配線板座標系51の対応する座標軸XmとXp、および、YmとYpは平行とされるのが一般である。また、両面プリント配線板61の載置位置から、配線板座標系51の原点0pの機械座標系50の座標(Xm0p、Ym0p)として決定される。
上記の関係から、配線板座標系51で示された(レイアップ)ガイドマーク66、……、66の座標(Xp、Yp)は機械座標系50の座標に座標変換されて、穴開け機の記憶装置に記憶される。
プリント配線板は、例えばプリント配線板の外形を案内して可動テーブル12に載置されるが、種々の誤差要因により、穴開け機の機械座標系50とプリント配線板の配線板座標系51の対応する座標軸は平行でなく、ある傾斜角を持ち、配線板座標系51の原点0pも予め定められた機械座標系50の座標(Xm0p、Ym0p)とは一致しない。
従って、プリント配線板の(レイアップ)ガイドマーク66、……、66を観測して、その観測結果から、機械座標系50のXm軸と配線板座標系51のXp軸との傾斜角、および、配線板座標系51の原点0pの機械座標系50上での座標値を推定する。
ガイドマークを単位質点と考えて4個のガイドマーク66、……、66の重心を求めると、配線板座標系51が回転してもガイドマークと重心の相対位置は不変である。配線板座標系51の座標軸と平行で原点がこの重心である座標系を作って先ず重心を求め、次いで座標軸の傾斜を最小自乗法等で推定する。こうして機械座標系50上で配線板座標系51が定まると、基準穴も機械座標系上の座標を求めることができる。
推定された、配線板座標系51のXp軸の傾斜角、および、配線板座標系51の原点の機械座標系50での座標値を使って、(レイアップ)基準穴65、……、65の配線板座標系51の座標を、機械座標系50の座標値に座標変換すれば、この座標が穴開け機の基準穴形成位置となる。
更に、レイアップ治具板67の複数の位置決めピン67aの相互の中心間距離に一致させると作業が楽となる。ここまで考慮して基準穴を形成する基準穴の形成方法は多点振り分け方式と呼ばれる。
ホットプレス終了後の多層プリント配線板60は、この後、多層プリント配線板の内層パターンに対応した新たな基準穴が開けられ、この新基準穴を基準として最外層の導体配線パターンのエッチング、スルーホール・バイアホールの穴開け加工等が行われる。更に、めっき工程、防錆処理工程等を施し、機械加工で単一配線板に分割し、所要の外形形状に切り出す等の後加工を行って多層プリント配線板が完成する。
上記の多様な工程の中で、精度上、内層の配線パターンと関係する工程は、図7の斜視図に示すように、内部の導体の周辺部に形成された(後加工)ガイドマーク69、……、69を観測して、(後加工)基準穴68、……、68を形成し、(後加工)治具板70に植設された位置決めピン70a、……、70aに挿通して、必要な加工を行う。
(後加工)ガイドマーク69は多層配線板60の内層に形成されているので、可視光線で観測できない。従って、上記の多層配線板60の内層に形成された(後加工)ガイドマーク69、……、69を観測して、(後加工)基準穴68、……、68を形成するのに、例えば、図1に示す、X線(基準穴)穴開け機が使用される。(後加工)ガイドマーク69、……、69を観測して、(後加工)基準穴68、……、68の位置を推定するのに、レイアップ基準穴を形成するのと同様多点振り分け方式が使用される。
なお、図5または図7で、4個1組のガイドマーク69と基準穴68が各1組図示されているが、実際は必要工程数だけのガイドマーク69と基準穴68の組が用いられる場合が多い。
また、これらの基準穴は前述のレイアップ基準穴を含めて後加工用治具板のための基準穴と総称して良い。
2.本発明を適用した基準穴穴開け機の説明
本発明の実施の形態である多点振り分け方式の基準穴穴開け機(以下穴開け機と略称する)の一例として、X線を使用して内層のガイドマークを観測する穴開け機を図1〜図3を参照して説明する。図1は本発明の穴開け機1の外観の斜視図であり、筺体2を透視して表している。
図2、3は穴開け機を投影図として示し、図2(a)は穴開け機1の正面図、図2(b)は側面図である。図3(a)(b)は穴開け機1の可動テーブル12の位置を変えた平面図を示し、図2、図3とも筺体2を透視して内部を表している。
また、各図に記入した機械座標系(Xm、Ym、Zm、原点Om)は、例えば筺体1や架台3等、穴開け機1の不動部分に固定された座標系で、送り装置の各種機械部分の移動方向の多くは、この座標軸に平行とされている。X線カメラで多層プリント配線板のガイドマークを観測して得られる座標値や、基準穴の穴開け座標も基本的にこの座標系を用いて算出される。
なお、図1の白抜きの矢印17は作業者の定位置であって、作業者はYm軸の正方向である矢の方向に向かって立ち、基準穴を穴開けする多層プリント配線板を投入し、穴開けが終われば穴開け機1から取り出す。
以下の説明で、後述するように、多層プリント配線板に形成されたガイドマークと穴開け機で形成する基準穴は共に4個で、基準穴は対応するガイドマークの近傍に形成されるものとする。ガイドマークは3個以上であれば振り分け方式を使用した同様の方法で処理できる。
穴開け機1の筺体2の内部に、架台3が固定されている。左右1対のX移動架台10、10は、ほぼ、チャンネル状に形成され、左右で鏡像関係をなす形状とされている。このX移動架台10、10は架台3の上端に配置された直線ガイド10a、10aによって支承されている。ボールねじ10bとこれと係合するX移動架台10の下面に取り付けられたボールナット(図示せず)により、基準穴を穴開けするプリント配線板の大きさに従って、あらかじめ、Xm軸に平行に移動してガイドマークが観測可能の位置に待機している。
なお、X移動架台10、10を個別に駆動するために、ボールねじ10bは各X移動架台10毎に配置されている。
なお、図2(a)に示すように、スピンドル7はエアタービン又は高周波モータを回転源とする高速モータであって、回転軸に取り付けられたチャック7aを介して、通常超硬合金製のドリル7bを装着してプリント配線板に基準穴を穴開けする。
なお、本実施例では主カメラ6、6を2台用いる構成に基づき説明している。
X移動架台10、10の上部にX線発生装置4、4が固定され、下部には直線ガイド11a、11aが取り付けられている。そして、Y移動架台11、11がこの直線ガイド11aで支承されている。ボールねじ11bとこれと係合するY移動架台11の下面に取り付けられたボールナット(図示せず)により、Y移動架台11、11はYm軸に平行に移動可能である。
Y移動架台11、11はチャンネル状に形成され、上部にX線防護管5が配置され、図1、図2に示すように、これと並んでクランパ9とクランパ9を上下動させるエアシリンダ9aが設置されている。下部にはスピンドル7と(X線)主カメラ6が固定されている。
Ym軸と平行に筺体の中央部分に配置され、図示しない部材で架台3に固定された直線ガイド12aとボールねじ12bにより支承され、駆動されて、多層プリント配線板を搭載する可動テーブル12はYm軸に平行に移動する。
可動テーブル12は12Aの位置で、基準穴を穴開けする多層プリント配線板を載置し、Ym軸に沿って移動してガイドマーク測定、基準穴開け位置に引き込まれる。
なお、ボールねじ10b、11b、12bを駆動し、X移動架台10、10とY移動架台11、11、および可動テーブル12の移動を制御する制御装置は図示されていない。
アングル状の左右2個の参照カメラ腕22a、22aが一端の固定端22bが架台3に固着され、多端に参照カメラ22、22が固定されている。
参照カメラ22は可動テーブル12の下面から、後述する参照治具板15の治具板小穴15hを観測する。また、左側の参照カメラ22と左側の主カメラ6、右側の参照カメラ22と右側の主カメラ6が固定され、可動テーブル12の移動に係わる誤差を補正する働きをする。
また、図示されていない制御装置は、一連の穴開け作業手順に従って、上記の各種装置の制御を行う。X線発生装置4、4に内蔵されたX線発生管4aから放射されたX線は、X線防護管5と、その先端に移動可能に配置されたクランパ9に開けられた孔を通して、図示しない多層プリント配線板のガイドマークを通過し、下の主カメラ6、6に入射する。
更に観測装置で観測したガイドマークのX線像から座標値を算出し、この座標値と予め入力された基準穴の設計座標から、基準穴穴開け位置を計算するのが最大の役割である。
図3(a)に、加工できるプリント配線板の最大の大きさである最大プリント配線板外形71と、最小の大きさの最小プリント配線板外形71aが一点鎖線で記入されている。
場合により、観測装置に可視光線用のCCDカメラを使用してもよい。
図4を参照して可動テーブル12の細部を説明する。(a)は可動テーブル12の平面図であり、(b)から(d)は可動テーブル12へ装着される3種の治具板の係合方法を示し、(e1)、(e2)は治具板小穴14hの詳細を示す。
可動テーブル12は通常金属製で平坦な板状に形成され、ガイドマーク透視、基準穴穴開けのための第1の逃げ穴(1、2穴用)13、13、第2の逃げ穴(3、4穴用)13a、13aが左右に1個づつ開けられている。
多層プリント配線板は、その外形の大きさに従って、プリント配線板の先端部分が揃うようにして、一点鎖線のように載置される。奥の基準穴2穴は逃げ穴13を使って、手前の基準穴の2穴は逃げ穴13aを使って穴開けが行われる。
作業者位置を示す図1の白抜き矢印17から見て、可動テーブル12の奥の一辺に近く、Xm軸に平行になるよう可動テーブル12に基準治具板21が支承されている。基準治具板21は断面が長方形で細長い棒状の板とされ、この基準治具板21の長手方向の一辺と平行である仮想直線上に、これら治具板小穴21h、……、21hの穴中心があり、また、治具板小穴21hは隣り合った治具板小穴21hと等中心間隔であるように、基準治具板21を貫通して形成されている。
基準治具板21は、例えば図4(c)に示すように、1点をXm、Ym座標が変化しないようにビス21sで支持し、両端は図4(b1)に示す長孔に対して同図(b2)に示すように段付きのビス止めとし、この両端は筐体が熱膨張等の影響を受けたときに多少Xm方向にスライドできるようにしている。
X軸参照治具板14、Y軸参照治具板15、15の形状は基準治具板21とほぼ同様で、参照治具板14、15は断面が長方形で細長い棒状の板とされ、このX、Y軸参照治具板14、または、15の長手方向の一辺と平行である仮想直線上に、これら治具板小穴14h、……、14h、15h、……、15hの穴中心があり、また、治具板小穴14h、または、15hは隣り合った治具板小穴14h、または、15hと等中心間隔であるように、X、Y軸参照治具板14、または、15を貫通して形成されている。
図4(e1)、(e2)に記入したように、X軸参照治具板14の治具板小穴14hの穴中心間隔は基準治具板21の治具板小穴21hの穴中心間隔と同一の長さhに形成されるのが好ましい。
X軸参照治具板14は長手の辺をXm軸に平行に、基準治具板21に近接して中央部と、その両端が段付きのビス14sで可動テーブル12に固定される。
Y軸参照治具板15は2個形成され、それぞれ、可動テーブル12のYm軸に平行な2辺の近傍に1個づつ長手の辺を同じく段付きのビス15sでYm軸に平行して固定される。
X軸参照治具板14、Y軸参照治具板15は、それぞれ、両端を図(d)に示す段付のビス14s、15sで止め、この両端の取付孔は可動テーブル12が熱膨張等の影響を受けたときに、X軸参照治具板14はXm方向、Y軸参照治具板15はYm方向にそれぞれその形状を保つように図4(b1)のような長孔によって形成するようにしている。
なお、正確にはX軸参照治具板14の治具板小穴14h、Y軸参照治具板15の治具板小穴15hのそれぞれ中心がある仮想直線が、X軸参照治具板14はXm軸に、Y軸参照治具板15はYm軸に、それぞれ平行に自由に伸縮できるように支承される。
なお、基準治具板、参照治具板は温度管理された環境下で必要な精度を保って加工され、治具板小穴の座標値はすべて計測され記録されている。
穴開け機による基準穴の穴開け工程の詳細は後述するが、可動テーブル12をYm方向に順次送ると、プリント配線板のガイドマーク観測位置に固定された左右2台の(X線)主カメラ6、6により、基準治具板21の治具板小穴21h、21hの穴中心間隔とX軸参照治具板14の治具板小穴14h、14hの穴中心間隔、および、プリント配線板のガイドマーク69、69を観測する。
架台3に固定された左右の参照カメラ22、22は、それぞれ、Y軸参照治具板15、15の治具板小穴15hを観測する。即ち、基準治具板21の治具板小穴21h、X軸参照治具板14の治具板小穴14h、および、プリント配線板のガイドマーク69が主カメラ6の視野に入ったときに、少なくとも1個のY軸参照治具板15の治具板小穴15hが参照カメラ22の視野に入るように治具板小穴15hの穴中心間隔を定めれば好ましい。
主カメラ6、6で基準治具板21の治具板小穴21h、X軸参照治具板14の治具板小穴14hの中心間距離を観測して温度による可動テーブル12の熱変異量を推定し、穴開け機の制御部の記憶装置に記憶している治具板小穴14h、15hの座標値、または中心間距離を修正再記憶する。
3.温度補正の原理の説明
ここで線膨張率の定義を定めておく。温度変化によって長さが変化するとき、ある物体の温度t2のときの長さをL2、t1のときの長さをL1、線膨張率をα(1/K)とすれば、次式が成立する。
〔 L2−L1=(L1)×(t2−t1)×α ………(2) 〕
理科年表では、基準とするL1は0度Cのときの長さと定めているが、多層プリント配線板の製造を行う工場の室温の温度変化の範囲は293K近辺で比較的に狭い温度範囲なので、L1は任意の室温における長さとし、αも一定として差し支えない。
一例として、代表的な低線膨張率の合金として知られたインバールは、Ni36%,Fe64%のニッケル系合金であり、その線膨脹係数は293Kにおいて、〔0.13×(10の6乗分の1)〕である。通常の機械材料である鋼やステンレス鋼、アルミ合金等の線膨脹係数が〔10〜20×(10の6乗分の1)〕前後であるのと比較すると、通常の機械材料のほぼ100分の1程度である。最近では、インバールより線膨脹率は多少大きいものの、線膨張率が〔1.2〜4.5×(10の6乗分の1)〕程度の合金が低線膨張率の合金として市販され、比較的入手も容易となっている。ここでは使用実績等から判断して、〔5×(10の6乗分の1)〕以下の線膨張率を持つ合金を総称して低線膨張率の合金と呼ぶことにする。
本発明では、基準治具板21は上記の低線膨張率の合金で形成し、X軸参照治具板14とY軸参照治具板15は基準治具板21よりも線膨張率の大きな通常の機械材料で形成する。
図8を参照して、温度による長さ補正の1例を説明する。
図8(a)に示すように、基準治具板21に相当するA治具板を低線膨張率の合金で形成し、X軸参照治具板14に相当するB治具板を通常の機械材料で形成する。
温度t0にてA治具板に治具板小穴21hに相当する基準穴M、Nを、B治具板に治具板小穴14hに相当する基準穴P、Qを、同一中心間距離a0で形成する。
図8(b)に示すように、A治具板、B治具板をXm軸に平行に可動テーブル12上に載置し、作業者位置から見て、穴開け機の左方の主カメラ6に相当するCカメラで基準穴M、Pを、他の右方の主カメラ6に相当するDカメラで基準穴N、Qを観測する。
CおよびDカメラの視野には、視野の中心C点、または、D点を原点とするカメラ座標系(x、y、0)が作られ、x、y軸は相当する機械座標系の座標軸Xm、Ymと平行とされている。
カメラには、基準穴M、N、P、Qの像が、たとえば、暗い画面に明るい中実円として捕らえられる。この像の幾何学的な重心を像の中心とし、重心位置をカメラ座標系の座標として出力する。カメラ視野に像を捕らえ、像の重心の座標を出力することをカメラで観測すると呼ぶ。
なお、カメラ視野にx、y軸に平行な直線で区画された正方形の多数のセルが形成されており、画面の各セルの明度を適当な敷居値で二値化して基準穴の像として捕らえ、その像の重心を計算してカメラ座標系の原点からの距離として表示する、従来からの方法が使用されている。
説明を簡単にするため、観測時にはCカメラのXm座標は固定し、基準穴M、Pの重心が視野の中心C点にあるようにA治具板、B治具板をXm軸に平行に移動して微調整し、変位はすべてDカメラ側で発生させる。
温度t1のとき、Dカメラの視野の中心D点とB治具板の基準穴Qを一致させてDカメラを固定する。A治具板の基準穴Nを観測して、カメラ座標系で測った変位ΔNx1を得る。
別途、正確な標準スケールと比較して、B治具板の基準穴PQの中心距離b1を測定する。a1、b1、ΔNx1が測定値として図示しない記憶装置に記憶される。b1はC、Dカメラの中心間距離《c1》としても記憶される。
〔 《a1》=b1+《ΔNx1》=《c1》+《ΔNx1》 …………(3)〕
〔 《b1》=b1=《c1》 …………(4)〕
ここで、《ΔNx1》のような2重かっこ付の符号はDカメラによる観測値または観測値から導かれた値を示す。
同図(c)は温度t2の時を示し、この測定値から次の式が求まる。温度t2においてc2はc1のときb1として記憶されたままである。
〔《a2》=《c2》+《ΔNx2》=b1+《ΔNx2》…………(5)〕
〔《b2》=《c2》+《ΔQx2》=b1+《ΔQx2》…………(6)〕
(6)から(4)を引くと、
〔《b2》−《b1》=《ΔQx2》 …………(7)〕
(5)から(3)を引くと
〔《a2》−《a1》=《ΔNx2》−《ΔNx1》 …………(8)〕
ここで、実際の長さの関係を調べる。温度がt1からt2に変化したとき、C、Dカメラの中心間距離はGだけ変化して、(c2=b1+G)となる。
〔 b2=《c1》+G=b1+G+《ΔQx2》 …………(9)〕
〔 a1=b1+《ΔNx1》 …………(10)〕
〔 a2=c2+《ΔNx2》=b1+G+《ΔNx2》 ………(11)〕
(11)から(10)を引くと、
〔 a2−a1=G+《ΔNx2》−《ΔNx1》 …………(12)〕
A治具板を形成した低線膨脹率の合金は、例えば工場内程度の温度変化ではa1=a2とみなせるので、(12)(8)式から、
〔 《ΔNx2》−《ΔNx1》=−G=《a2》−《a1》 …………(13)〕
一方、温度がt1からt2に変化したとき、実際のB治具板の基準穴PQ間の中心距離を、変化率をkとして記述すると、
〔 b2=b1×(1+k)=b1+G+《ΔQx2》 ………(14)〕
(7)(13)を代入してGと《ΔQx2》を消去して、
〔b1×(1+k)=b1+(《b2》−《b1》)−(《a2》−《a1》)
…………(15)〕
〔k=(1/b1)×{(《b2》−《b1》)−(《a2》−《a1》)}
…………(16)〕
このように、《b2》、《a2》は基準穴M、N、P、Qを観測して得られ、b1、《b1》、《a1》は測定値として記憶されているから、変化率kは新旧のAB治具板の基準穴中心距離の観測値と記憶装置に記憶された数値のみで求めることができる。
なお、基準穴M、N、P、Qの中心距離を測定するとして説明したが、各基準穴の座標が既知であれば、基準穴の中心距離に換算でき変化率kも容易に算出できる。
穴開け機の周囲温度が変化した場合は、AB治具板の基準穴を観測して変化率kを算出し、B治具板の基準穴の座標値を補正すれば良い。
即ち、X軸参照治具板、及びY軸参照治具板に対応するB治具板のすべての基準穴の座標(Xi1、Yi1)を下式(17)に従って変更する。
〔 Xi2=Xi1×(1+k)、Yi2=Yi1×(1+k)……(17)〕
上記の操作は毎朝作業開始時に行ってもほとんど時間がかからないが、kが小さいときは座標値はほとんど変わらないので、あまり頻繁に行っても無意味であり、実用的には適当な数値を定めて変化率kがこの値を超えたとき書き換えることにすれば良い。
上記の補正により、基準温度以外の任意の室温で自動的に正しい距離を得ることができる。参照治具板の基準マークの座標値を修正することにより温度変化を補正できるこの方法は基準穴穴開け機の温度補正方法として優れている。
4.穴開け工程と可動テーブルの蛇行や送りむらの防止方法の説明
図9〜図10を参照して穴開け機による穴開け工程を説明する。図9〜図10は穴開け機のプリント配線板72を載置する可動テーブル12をZm軸に沿って見下ろした模式図であり、主カメラ6、6(Cカメラ、Dカメラ)、参照カメラ22、22(Eカメラ、Fカメラ)との関係を示している。
プリント配線板72の図面のガイドマーク73の位置、外形寸法、基準穴位置から可動テーブル12上の最適な載置位置が定まる。
次いで、主カメラ6,6を移動してガイドマーク73を視野に入れる位置に固定する。
以上が準備工程となる。
図9(a)に示す第1工程で、可動テーブル12を移動し、主カメラ6、6は視野に入った基準治具板21の治具板小穴21hを観測する。《a2》が得られる。
図9(b)に示す第2工程で、可動テーブル12を移動し、主カメラ6、6は視野に入ったX軸参照治具板14の治具板小穴14hを観測する。《b2》が得られる。
すでに記憶してある《a1》、《b1》と上記の数値から、前述の式(16)により温度による変化率kを算出する。あらかじめ定めてあった値と比較し、値を上回ればX軸参照治具板14、Y軸参照治具板15のすべての治具板小穴14h、15hの座標値を式(17)に従って書き換える。以上の工程は自動でも手動でも選択可能である。
プリント配線板72に穴開けする実作業に入る。
図10(a)に示す第3工程でプリント配線板72を可動テーブル12に載置する。可動テーブル12は移動し、主カメラ6、6が奥側のガイドマーク73を視野に入れる位置で停止する。主カメラ6、6でガイドマーク73の像を観測し、その座標値を出力する。同時に参照カメラ22、22で視野に入った左右のY軸参照治具板15、15の治具板小穴15h、15hを観測しその座標を出力する。これらの座標値は一時記憶される。
図10(b)に示す第4工程で可動テーブル12は再度移動し、主カメラ6、6が手前側のガイドマーク73を視野に入れる位置で停止する。主カメラ6、6でガイドマークの像を観測し、その座標値を出力する。同時に参照カメラ22、22で視野に入った左右のY軸参照治具板15、15の治具板小穴15h、15hを観測しその座標を出力する。これらの座標値は一時記憶される。
図10(a)に示すように、プリント配線板72は外形ガイド等で可動テーブル12上に載置されるので、誇張して示す配線板座標系51の座標原点0pは想定位置0paよりずれ、座標軸も機械座標系のXm軸に対し角度α傾いてしまう。多点方式は複数のガイドマークを観測して配線板座標系51の真の位置を推定する必要がある。本実施例では4個のガイドマークの機械座標系50で表した座標値から推定する。
第4工程の観測が終わると、制御部で基準穴位置を算出する。
配線板座標系の座標原点座標、傾斜角度を推定する。
第5工程以降は手前側の基準穴形成、奥側基準穴形成、プリント配線板72取り出しと機械加工の工程が続き、1枚のプリント配線板72の加工が終了する。
プリント配線板72の2枚目以降は温度変化率の算出を行わずに、即プリント配線板の観測加工が行われる。
図10(a)に示すように、プリント配線板72は外形ガイド等で可動テーブル12上に載置されるので、誇張して示す配線板座標系51の座標原点0pは想定位置0paよりずれ、座標軸も機械座標系のXm軸に対し角度α傾いてしまう。
この状態で配線板座標系で表された基準穴の位置を算出する必要がある。多点方式は多数のガイドマークを観測して配線板座標系51の真の位置を推定して、その後に基準穴の座標を機械座標系の座標値に変換する。本例では4個のガイドマーク73の機械座標系50で表した座標値から配線板座標系51の真の位置を推定する。
奥と手前のガイドマーク観測の際、可動テーブル12はほとんどプリント配線板72の一辺の長さ程度移動する。この間の可動テーブル12の移動の誤差である蛇行や送りむらは無視できない値となる。以前からY治具板は採用されているが、主カメラ6、6で観測していたので、主カメラ6がY軸参照治具板からガイドマーク観測位置まで戻る間の誤差は計測不能であった。専用の参照カメラ22、22の採用で、可動テーブル12の蛇行や送りむらによって生じる計測不能域のない主カメラ6、6の座標値補正が行える。
図11を参照して説明する。図11(a)は奥側ガイドマーク観測時の図10(a)のカメラ視野を記入した詳細図である。
すべて機械座標系50の座標値で左側の主カメラ6の視野中心をC(U1、V1)、右側の主カメラ6の視野中心をD(U2、V2)、左側の参照カメラ22の視野中心をE(U3、V3)、右側の参照カメラ22の視野中心をF(U4、V4)とする。
左側参照カメラ22の視野に入ったY軸参照治具板15の治具板小穴15hの座標値を(X3、Y3)、右側を(X4、Y4)とする。参照カメラ22の上記治具板小穴15h、15hの観測値を(Δx3、Δy3)、(Δx4、Δy4)とする。
治具板小穴15hの座標値は記憶されているので、参照カメラ22のカメラ中心の座標が得られる。すなわち、
〔 U3=X3+Δx3 V3=Y3+Δy3 ……(18) 〕
〔 U4=X4+Δx4 V4=Y4+Δy4 ……(19) 〕
また、主カメラ6と参照カメラ22は架台3を介して固定されているので、Δx1、Δy1、Δx2、Δy2は変わらない。この値は、たとえば、X軸参照治具板観測時に取得した値を使用すればよい。従って主カメラ6、6の視野中心座標は
〔 U1=U3+Δx1=X3+Δx1+Δx3 ……(20) 〕
〔 V1=V3+Δy1=Y3+Δy1+Δy3 ……(21) 〕
〔 U2=U4+Δx2=X4+Δx2+Δx4 ……(22) 〕
〔 V2=V4+Δy2=Y4+Δy2+Δy4 ……(23) 〕
と書き表せる。
図11(b)は主カメラ6、6の視野に入った両面プリント配線板72のガイドマーク73、73を詳細な模式図として表している。主カメラ6、6の視野中心を原点とし、座標軸が機械座標軸とそれぞれ平行なカメラ座標によるガイドマーク73,73の座標値を、それぞれ、(δx1、δy1)、(δx2、δy2)とする。
2個のガイドマーク73、73の機械座標系50で表示した座標値(X1、Y1)(X2、Y2)は
〔 X1=U1+δx1 Y1=V1+δy1 ……(24) 〕
〔 X2=U2+δx1 Y2=V2+δy2 ……(25) 〕
として求めることができる。
このように、参照カメラ22によるY軸参照治具板15の基準マーク(治具板小穴15h)の観測値で、主カメラ6の座標値を補正することにより、可動テーブル12の移動に伴う誤差である蛇行や送りむらの影響をうち消すことができる。
なお、図11(b)で左右のガイドマーク73の像を結ぶ破線の傾きは載置されたプリント配線板の座標軸の傾きαに近いと考えられる。
なお、本実施例では主カメラ6を2台使用する構成としたが、それに限るものではなく、主カメラ6を1台用いる構成にしてもよい。この場合、1台の主カメラの移動により、基準治具板21及びX軸参照治具板14のそれぞれ2個の基準マークが観測される。
本発明の実施の形態である(基準穴)穴開け機の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態である(基準穴)穴開け機の構造を模式的に示す正面図及び側面図である。 本発明の実施の形態である(基準穴)穴開け機の構造を模式的に示す平面図である。 穴開け機の可動テーブルの構成を説明する模式図である。 穴開け機の対象プリント配線板である多層プリント配線板の説明図である。 両面配線板をレイアップする工程を説明する模式図である。 多層プリント配線板形成後の治具板の使用状況を説明する模式図である。 基準治具板と参照治具板を使って温度変化係数を求める方法を説明する模式図である。 基準治具板と参照治具板による温度変化補正作業を説明する模式図である。 多層プリント配線板の基準穴観測作業を説明する模式図である。 参照カメラの観測から主カメラ位置を補正する方法の説明図である。 レイアップ前の両面配線板のガイドマークを観測する、従来例の振り分け(基準穴)穴開け機の構成を説明する斜視図である。 図12に示す穴開け機の可動テーブルに設置された治具板を説明する模式図である。
符号の説明
1 穴開け機、2 筺体、3 架台、4 X線発生装置、4a X線発生管、
5 X線防護管、5a 穴、6 (X線)主カメラ、10 X移動架台、11 Y移動架台、12 可動テーブル、10a、11a、12a 直線ガイド(LMガイド)、10b、11b、12b ボールねじ、13 逃げ穴、13a 逃げ穴、14 X軸参照治具板、15 Y軸参照治具板、14h、15h、21h 治具板小穴(基準マーク)14s、21s、21b 小ねじ、17 作業者位置(白抜き矢印)、
21 基準治具板、22 参照カメラ、22a 参照カメラ腕、22b 固定端、
31 (両面配線板用の)(基準穴)穴開け機、32、32a CCDカメラ、
50 機械座標系(Xm、Ym、Zm、座標原点Om)、
51 配線板座標系(Xp、Yp、座標原点Op)、Opa 計画時の座標原点、
α 回転角(Xm軸とXp軸のなす角度)、60 多層プリント配線板、61 両面配線板、61a 単一配線板のパターン、61b (レイアップされた)両面配線板、62 導体、63 (絶縁)基板、64、 プリプレグ、64a プリプレグ(基準穴付き)、65 (レイアップ)基準穴、66 (レイアップ)ガイドマーク、67 レイアップ治具板、68 (後加工)基準穴、69 (後加工)ガイドマーク、70 (後加工)治具板、70a 位置決めピン、71 最大配線板外形、71a 最小配線板外形、72 プリント配線板、73 (プリント配線板)ガイドマーク

Claims (3)

  1. プリント配線板に基準穴を形成する基準穴穴開け機であって、
    直交するXm軸とYm軸を持つ機械座標系を設定した架台と
    記架台上に配置され、搭載されたプリント基板をYm軸方向に移動する可動テーブルと、
    前記可動テーブルのXm軸方向に設置され、複数の基準マークが形成されている基準治具板と、
    前記可動テーブルに設置された上記基準治具板より大きい線膨張率を持つ材料で形成され、前記基準治具板に近接してXm軸方向に配置された複数の基準マークを有するX軸参照治具板、及び該X軸参照治具板と同じ線膨張率を有し前記可動テーブルのYm軸方向の両端に配置された複数の基準マークを有するY軸参照治具板と
    前記Ym軸に座標を持つように上記架台上に搭載され、前記基準治具板と前記X軸参照治具板の基準マークを観測するための主カメラ(6)と、
    前記主カメラ(6)と共に所定の位置関係を保持して移動し、前記プリント基板に対して基準穴を開けるための部材を駆動するスピンドルと
    上記架台に固定され、上記Y軸参照治具板の基準マークを観測する2台の参照カメラを備え、
    前記主カメラによる前記基準治具板と前記X軸参照治具板の基準マークの観測値から、前記基準治具板の2個の基準マークの中心距離、および前記参照治具板の2個の基準マークの中心距離を算出し、温度変化による前記基準治具板に対する前記X軸、及びY軸の参照治具板の変化率kを算出し記憶すると共に、
    該変化率kがあらかじめ定めてあって閾値を上回った時は、前記X軸参照治具板、および前記Y軸参照治具板のすべての基準マークの座標値を変化率kに基づいて書き換え、この書き換えられた座標値に基づいて機械系の温度変動に基づく誤差を修正し、上記スピンドルを駆動して上記プリント基板の基準穴の穴開けを行うように制御する制御部を有する基準穴穴開け機。
  2. 温度t1において前記主カメラで観測した前記参照治具板の2個の前記基準マークの中心距離の観測値を《b1》とし、前記基準治具板の対応する基準マーク間の中心距離の観測値を《a1》とし、
    前記参照治具板の2個の前記基準マークの中心距離を別途測定してb1を得て前記《b1》=b1として記憶され、
    温度t2において前記参照治具板の2個の前記基準マークの中心距離の観測値が《b2》であり前記基準治具板の対応する前記基準マーク間の中心距離の観測値が《a2》であるとき、温度t2における前記基準治具板の対応する基準マーク間の中心距離をb2とし 〔 b2=b1×(1+k)〕で表すとき、変化率kは下記式で算出されることを特徴とする請求項1に記載の基準穴穴開け機。
    k=(1/b1)×{(《b2》−《b1》)−(《a2》−《a1》)}
  3. 直交するXm軸とYm軸を持つ機械座標系を設定した架台に、Ym軸に平行して移動する可動テーブルを有し、前記Ym軸の座標を持つように搭載された主カメラで、前記可動テーブルに設置されている前記Xm軸に平行に支承された基準治具板の2個の基準マークの観測を行う第1工程と
    前記基準治具板と近接して前記Xm軸に平行にX軸参照治具板を搭載した前記可動テーブルを移動して前記主カメラで前記X軸参照治具板の対応する2個の基準マークの観測を行う第2工程と
    前記第1工程の観測値と前記第2工程の観測値から温度変化による前記X軸参照治具板の変化率kを算出し、予め定められた値と比較する第3工程と
    前記変化率kが前記値を超過したときに、観測前に設定されていた前記X軸参照治具板および前記可動テーブルのYm軸に沿って配置されているY軸参照治具板の基準マーク間距離のすべての座標値を、前記変化率kを用いて書き換える第4工程とを備え、
    該第4行程により書き換えられた前記X軸参照治具板、及びY軸参照治具板の基準マークを参照して、前記可動テーブルに搭載されているプリント基板に対して基準穴を開ける第5行程を備えている基準穴穴開け機の誤差補正方法。、
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