JP4648954B2 - 零相変流器 - Google Patents

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本発明は、零相変流器に関し、特に、電路に流れる零相電流を検出するために用いて好適なものである。
高圧架空配電路において地絡事故などが発生した場合には、前記高圧架空配電路に零相電流が流れる。そこで、この零相電流を検出するために、気中開閉器には、トラック型の零相変流器(ZCT;Zero Phase Current Transformer)が取り付けられていることが多い。
このトラック型零相変流器として、トラック型の鉄心に2つ乃至3つのコイルが巻き回され、これら2つ乃至3つのコイルが並列に接続されて構成されたものが提案されている(特許文献1、2を参照)。かかるトラック型零相変流器によれば、コイル内に循環電流を流すことができ、残留電流を低減させることができるという利点がある。
また、零相変流器が取り付けられていない気中開閉器には、前記トラック型零相変流器を取り付けることができない。そこで、このような気中開閉器には、分割型3CT方式の零相変流器が用いられることが多い。具体的に、三相電路における各相の零相電流を検出する3つの零相変流器において、鉄心とコイルを分割構造とするようにした分割型3CT方式の零相変流器が提案されている(特許文献3を参照)。かかる分割型3CT方式の零相変流器は、鉄心が分割されているため、既存の気中開閉器に取り付けることができるという利点がある。
また、分割型の零相変流器として、積層された薄板状の鋼板を2つ有し、それら2つの鉄心同士を接合するようにしたものがある。具体的に、前記積層された薄板状の鋼板の端部が櫛状になるように構成された2つの鉄心を有し、それら2つの鉄心同士が、接合された際に重なり合うようにした零相変流器が提案されている(特許文献4を参照)。かかる零相変流器では、鉄心同士を突き当てて接合するものよりも、接合箇所における磁気抵抗を小さくすることができるという利点がある。
特公平6−58857号公報 特公平8−33424号公報 特公平2−33424号公報 特公昭54−34451号公報
しかしながら、前述した分割型の零相変流器では、鉄心に巻き回されるコイルの位置に制約が生じるとともに、零相変流器の大きさが鉄心の大きさによって一意に定まってしまう。したがって、取り付け箇所によっては、零相変流器を気中開閉器に取り付けることが困難である場合が生じてしまうとともに、高い耐電圧を維持するように零相変流器を構成することが容易ではない。
以上のように、従来の技術では、既存の気中開閉器などに零相変流器を取り付けることが困難になる場合があるという問題点があった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、零相変流器を容易に取り付けることができるようにすることを目的とする。
本発明の零相変流器は、鉄心と、前記鉄心に対して巻き回されたコイルとを有する複数のコイル部材が環状に連結され、その連結された複数のコイル部材を用いて、電路に流れる零相電流を検出する零相変流器であって、前記複数のコイル部材のコイルは、並列に接続され、前記複数のコイル部材の連結部分を回転軸として、前記複数のコイル部材の少なくとも1つが動くようにし、前記複数のコイル部材のコイルは、それぞれ同じ巻数で前記鉄心に巻き回されており、前記複数のコイル部材の連結部分のみが屈曲しており、前記複数のコイル部材の全ての連結部分は、着脱可能であり、前記零相変流器の内周の長さは、連結されるコイル部材の数に応じて可変であることを特徴とする。
本発明によれば従来よりも格段に取り付けやすい零相変流器を実現することができる。
(第1の実施形態)
次に、添付の図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態における零相変流器の構成の一例を示す外観図である。
図1において、零相変流器100は、複数のコイル部材200a〜200hを有し、これら複数のコイル部材200a〜200hが連結されて構成される。コイル部材200a〜200hは、それぞれ同一のものである。なお、図1では、8つのコイル部材200a〜200hを連結させる場合を例に挙げて示しているが、コイル部材200の数は、8つに限定されない。
図2は、コイル部材200aの構成の一例を示す外観図である。また、図3は、コイル部材200aの構成の一例を示す正面図と側断面図である。なお、前述したように、コイル部材200a〜200hは、それぞれ同一のものであるので、コイル部材200b〜200hについての詳細な説明を省略する。
図2及び図3において、コイル部材200aは、ボビン210と、鉄心(コア)220と、絶縁板230と、コイル240とを有している。
ボビン210は、鉄心220とコイル240とを絶縁するためのものであり、絶縁材料により成型されたものである。鉄心220は、薄板形状の複数枚の磁性体からなる。前記磁性体としては、例えばパーマロイが挙げられる。ただし、前記磁性体は、パーマロイに限定されないということは言うまでもない。
本実施形態では、これら複数枚の薄板形状の磁性体を積層して鉄心220を構成するようにしている。このとき、積層された複数枚の薄板形状の真ん中に絶縁板230が配設されるようにしている。そして、絶縁板230を挟んで積層された複数枚の薄板形状の磁性体が、ボビン210の中空部に配設されるようにしている。また、ボビン210の中空部に配設された複数枚の薄板形状の磁性体により、鉄心220の両端部が櫛形状を有するようにしている。
コイル240は、絶縁被覆が施された導電体製の電線であり、ボビン210に巻き回されている。以上のように、本実施形態では、コイル240が、ボビン210を介して鉄心220に巻き回されるようにしている。そして、コイル240の巻き始め241は、絶縁板230を介して電気的に分割された一方の磁性体に接続される。コイル240の巻き終わり242は、絶縁板230を介して電気的に分割された他方の磁性体に接続される。2次負担抵抗301は、絶縁板230を介して分割された一方の磁性体と他方の磁性体との
間に電気的に接続されており、コイル240からの出力を取り出すようにしている。
また、ボビン210には、他のコイル部材200b、200hと連結するための突起部211、212と、孔部213、214とが形成されている。
図4は、互いに連結された2つのコイル部材200a、200bの構成の一例を示す正面図である。
図4に示すように、コイル部材200aのボビン210に形成されている孔部213、214に、コイル部材200bのボビン410に形成されている突起部411、412が装着されることにより、コイル部材200aとコイル部材200bとが連結される。このようにして装着された孔部213、214と突起部とから定められる軸を回転軸として、コイル部材200aとコイル部材200bとが動くようになっている。また、図4には示していないが、コイル部材200aのボビンに形成されている突起部211、212は、コイル部材200hに形成されている孔部213、214に装着される。
このように、本実施形態では、複数のコイル部材200a〜200hは、着脱可能に構成されるとともに、コイル部材200a〜200hの連結部分を回転軸として動くように構成される。なお、このようにして互いに連結された複数のコイル部材200a〜200hがその連結部分を回転軸として回転する際に、その回転軸と、鉄心220の回転軸とが同一になるようにするのが好ましい。このようにする方法の一例として、例えば、薄板形状の磁性体の端部に穴を設ける方法がある。具体的に説明すると、薄板形状の磁性体が積層されたときに、薄板形状の磁性体に形成されている穴によって、薄板形状の磁性体が積層されている方向に貫通孔が形成されるようにするとともに、その貫通孔が前記回転軸と一致するようにする。このようにすれば、薄板形状の磁性体と絶縁された状態で前記貫通孔にボルトを通すとともに、そのボルトをナットで留めるようにすることで、コイル部材200a〜200hの回転軸と、鉄心220の回転軸とを一致させるようにすることができる。
図5は、零相変流器100の使用時における構成の一例を示した外観図である。図5に示すように、本実施形態の零相変流器100は、使用に際して、着脱可能な複数のコイル部材200a〜200hが環状に連結される。
図6は、開閉器に取り付けられた零相変流器100の様子の一例を示した外観図である。なお、図6では、16個のコイル部材200を有する零相変流器100を示している。
図6に示すように、零相変流器100は、1次導体602が貫通している開閉器603を囲むようにして取り付けられる。なお、1次導体602は、三相の電路602a〜602cにより構成される。ただし、本実施形態の零相変流器100を適用することが可能な電路は、三相の電路に限定されるものではないということは言うまでもない。
前述したように、コイル部材200a〜200rを連結して零相変流器100が構成されるようにしたので、開閉器603の大きさに応じて、連結するコイル部材200の数を変えることができる。これにより、零相変流器100の大きさを調整することができるとともに、零相変流器100の磁路の長さを調整することができる。
また、前述したように、コイル部材200a〜200rが、コイル部材200a〜200rの連結部分を回転軸として動くようにしたので、開閉器603の大きさや取り付け箇所に応じて、コイル部材200a〜200rの位置を調節することができ、零相変流器100の形状を調整することができる。
また、コイル部材200a〜200rが着脱可能に構成されているので、コイル部材200a〜200rを現場で組み立てることができる。これにより、持ち運びが容易になるとともに、開閉器603の大きさなどが事前に分からない場合であっても、零相変流器100を開閉器603に確実に取り付けることができる。
図7は、三相の電路602a〜602cに1次電流IA、IB、ICが流れたときに生じ
る磁束と、1次電流IA、IB、ICが流れることによって零相変流器100に生じる漏れ
磁束との一例を示した図である。図8は、1次電流IA、IB、ICが三相平衡電流である
場合における1次電流IA、IB、ICと残留電流との関係を示したベクトル図である。な
お、図7及び図8を用いて行う説明では、3つのコイル部材200c、200g、200rに着目する。
図7及び図8に示すように、コイル部材200rのコイルは、電路602aに流れる一次電流IAから、漏れ磁束の影響を最も大きく受けるが、電路602b、602cに流れ
る一次電流IB、ICからの影響も受ける。また、コイル部材200cのコイルは、電路602bに流れる一次電流IBから、漏れ磁束の影響を最も大きく受けるが、電路602a
、602cに流れる一次電流IA、ICからの影響も受ける。同様に、コイル部材200gのコイルは、電路602cに流れる一次電流ICから、漏れ磁束の影響を最も大きく受け
るが、電路602a、602bに流れる一次電流IA、IBからの影響も受ける。
このように、各コイル部材200c、200g、200rのコイルは、それぞれ各相の電路602a〜602cに流れる1次電流IA、IB、ICから影響を受けるが、等価的に
1相の電流からのみの影響を受けると近似することができる。
具体的に説明すると、コイル部材200rのコイルは、電路602aに流れる一次電流IAからのみ影響を受け、コイル部材200cのコイルは、電路602bに流れる一次電
流IBからのみ影響を受け、コイル部材200gのコイルは、電路602cに流れる一次
電流ICからのみ影響を受けると近似することができる。
このように考えると、図8に示すように、各相における等価1次電流は、ベクトル量であるIa、Ib、Icとなる。等価1次電流Iaとコイル部材200rのコイルとの組み合わせによる出力と、等価1次電流Ibとコイル部材200cのコイルとの組み合わせによる
出力と、等価1次電流Icとコイル部材200gのコイルとの組み合わせによる出力との
和が残留電流となる。
ここで、コイル部材200c、200g、200rの各コイルが全て直列に接続されている場合の残留電流を考える。
等価1次電流Ia、Ib、Icとコイル部材200r、200c、200gのコイルとの
間に生じる相互漏れインダクタンスを、それぞれma、mb、mcとし、コイル部材200
c、200g、200rのコイル1個あたりの巻き数をNとし、巻数がN回の場合の励磁インピーダンスをZeとすると、等価1次電流Ia、Ib、Icからの漏れ磁束によって発生する残留電圧をVzは、以下の(1式)で表される。また、1次換算残留電流をIzは、以下の(2式)で表される。
z=ma・Ia+mb・Ib+mc・Ic ・・・(1式)
z=[(ma・Ia+mb・Ib+mc・Ic)/(3・Ze)]・N ・・・(2式)
ここで、以下の(3式)が成り立つ。
a・Ia+mb・Ib+mc・Ic=0 ・・・(3式)
また、鉄心220の透磁率が、磁束の大きさによって変わらない場合には、以下の(4式)と(5式)とが成り立つ。
a=mb=mc ・・・(4式)
z=0 ・・・(5式)
次に、本実施形態のように、コイル部材200c、200g、200rの各コイルが並列に接続されている場合の残留電流を考える。
図9は、このように、コイル部材200r、200c、200gの各コイルが並列に接続されている場合の零相変流器の等価回路の一例を示す図である。なお、図9では、簡易的に残留電流と零相電流とを区別して表している。また、コイル部材200r、200c、200gの各コイル901〜903の直流抵抗をrとしている。さらに、励磁インピーダンスをZeとし、2次負担抵抗をZbとしている。
図9において、コイル部材200c、200g、200rの各コイル901、902、903に流れる励磁電流のベクトル和が残留電流となる。図8に示すように、励磁電流は、各コイル901、902、903の直流抵抗r(の値)を変化させると、等価1次電流Ia、Ib、Icを直径とする円の円周上を移動する。したがって、コイル部材200r、
200c、200gの各コイルが並列に接続されている場合の零相変流器の残留電流Irpは、以下の(9式)で表される。
Figure 0004648954
前記(9式)において、[1/(m+rp)]を、以下の(10式)のように定義する。
Figure 0004648954
相互漏れインダクタンスma、mb、mcの違いは、鉄心220における透磁率の違いで
ある。また、各コイル901〜903の直流抵抗rが小さくなるほど、各コイル901、902、903への励磁電流が小さくなり、残留電流も小さくなる。
ここで、コイル部材200c、200g、200rの各コイル901〜903が全て直列に接続されている場合の漏れインピーダンスによる励磁電流の大きさと、前記各コイル901〜903が並列に接続されている場合の漏れインピーダンスによる励磁電流の大きさとを比較する。
各コイル901〜903の直流抵抗rが、漏れインピーダンスmに比べて十分大きい場合(m≪rの場合)、残留電流の大きさは、各コイル901〜903が全て直列に接続されている場合と並列に接続されている場合とで同じである。一方、前述したように、各コイル901〜903が並列に接続されている場合には、漏れインピーダンスmによる励磁電流が小さくなるのに比例して残留電流は小さくなる。すなわち、各コイル901〜903が並列に接続されている場合には、漏れインピーダンスmが、各コイル901〜903の直流抵抗rよりも十分に大きいと、残留電流を小さくすることができる。
ここで、残留電流の低減率を求める。なお、ここでは、鉄心220が、軟磁性材を使用したパーマロイである場合について考える。漏れ磁束の大きさの最大値と最小値との比率
は、開閉器603の形状から実測すると、4:1程度となる。この範囲において、鉄心220の磁束密度が0.1T(=1000Gauss)以下の場合、透磁率の変化の比率は、おおよそ0.7以上1.0以下の範囲の何れかの値となる。したがって、漏れインピーダンスmが相互漏れインダクタンスma、mb、mcの平均の大きさであるとすると、以下
の(11式)が成り立つ。
Figure 0004648954
前記(2式)、(9式)、及び(11式)から、コイル部材200c、200g、200rの各コイルが全て直列に接続されている零相変流器の残留電流に対する、コイル部材200c、200g、200rの各コイルが並列に接続されている零相変流器100の残留電流の低減率をKとすると、以下の(12式)が成立する。
K≒(r/m) ・・・(12式)
以上のように、本願発明者らは、鋭意研究の結果、コイル部材200の各コイルが並列に接続されるように零相変流器100を構成するとともに、電路602a〜602cに流れる一次電流IA、IB、ICに基づいて零相変流器100(コイル部材200)に発生す
る漏れインピーダンスmよりもコイル部材200に巻き回されるコイルの直流抵抗rが小さくなるように零相変流器100を構成すれば、残留電流に起因する漏れ磁束が、コイル部材200のコイル内部で循環電流となり、残留電流を減少させることができるという知見を得た。
また、本願発明者らは、コイル部材200のコイル240を形成する部分の電線の直流抵抗(巻線の直流抵抗)r3が、他のコイル部材200との接続を行うための電線の直流
抵抗(渡り線の直流抵抗)r2の20000分の1以上、1000分の1以下の範囲にな
るようにするのが適切であるという知見を得た。以下にその理由について説明する。
図10は、巻線と渡り線との抵抗比(=r3/r2)と、残留電流との関係を示した図である。なお、図10では、コイルの巻き数を500、電線の直径を0.3mmとしてコイル部材200を構成した場合の関係を示している。
抵抗比の上限値を1000分の1としたのは、図10に示す特性1000からも分かるように、残留電流を80mA以下にすることができるからである。具体的に説明すると、残留電流を80mA以下にすれば、残留電流を開閉器603の電流感度(一般には200mA)の半分以下にすることができ、零相変流器100を適切に動作させることができるからである。一方、前記抵抗比の下限値を20000分の1としたのは、前記抵抗比をこの値よりも低減させることは、現実的に困難であるからである。
さらに、本願発明者らは、図5に示したようにして複数のコイル部材200が環状にされた場合に、前記渡り線(のみ)によって閉路が形成されるようにするのが適切であるという知見を得た。以下、図11〜図18を参照しながら渡り線によって閉路が形成されるということが如何なることを意味するのかを説明する。
図11は、6個のコイル部材のコイルが並列に接続された場合の零相変流器の回路構成の一例を示した図である。具体的に説明すると、図11(a)は、前記渡り線によって閉路が形成された場合の零相変流器の回路構成を示し、図11(b)は、前記渡り線によっ
て閉路が形成されていない場合の零相変流器の回路構成を示す。
図11(a)では、6個のコイル部材200のコイル240a〜240fが並列に接続された場合に、6個のコイル240a〜240fの巻き始め241a〜241f同士を接続するための渡り線243によって閉路が形成されている。同様に、6個のコイル240a〜240fの巻き終わり242a〜242f同士を接続するための渡り線244によって閉路が形成されている。
これに対し、図11(b)では、6個のコイル部材のコイル1140a〜1140fが並列に接続された場合に、6個のコイル1140a〜1140fの巻き始め同士を接続するための渡り線1143によって閉路が形成されていない。同様に、6個のコイル1140a〜1140fの巻き終わり同士を接続するための渡り線1144によっても閉路が形成されていない。
図12は、前記渡り線によって閉路が形成された場合の零相変流器の等価回路の一例を示した図である。なお、図12では、分かりやすく説明するために、3つのコイル部材のコイルを示す。
図12において、零相変流器の各部に流れる電流a〜iは、1次電流が600Aの三相の電流であると、以下の(13式)に示すようになる。
Figure 0004648954
ここで、各コイル2201〜2203と、1次電流との間に生じる相互インダクタンスをそれぞれma、mb、mcとし、それぞれの値を5Ωとする。また、各コイル2201〜
2203の巻線部分の直流抵抗Z2を1Ωとし、各コイル2201〜2203の渡り線部
分の直流抵抗Z3をxΩする。さらに、励磁インピーダンスをZeとし、負担抵抗Zbを1
Ωとする。そうすると、以下の(14式)に示すような関係が成り立つ。
Figure 0004648954
また、励磁インピーダンスZeは、負担抵抗Zbに比べてはるかに大きいので、励磁インピーダンスをZeと、負担抵抗Zbとの和は、励磁インピーダンスをZeに近似することが
できる。ここで、各コイル部材における励磁インピーダンスにばらつきがないものとすると、各コイル2201〜2203の渡り線部分の直流抵抗Z3のみの変化に起因する残留
電流IRは、前記(13式)と前記(14式)とを用いると、以下の(15式)のように
なる。
Figure 0004648954
図13は、このようにして求めた残留電流IRと、各コイル2201〜2203の渡り
線部分の直流抵抗Z3との関係を示した図である。また、図14は、各コイル2201〜
2203の渡り線部分の直流抵抗Z3が0.001Ω付近の残留電流IRと、各コイル2201〜2203の渡り線部分の直流抵抗Z3との関係を拡大して示した図である。図14
からも分かる通り、各コイル2201〜2203の渡り線部分の直流抵抗Z3が0.00
1Ωのオーダである場合には、残留電流IRと、各コイル2201〜2203の渡り線部
分の直流抵抗Z3との関係は、以下の(16式)のようになる。
R≒2・Z3 ・・・(16式)
図15は、前記渡り線によって閉路が形成されていない場合の零相変流器の等価回路の一例を示した図である。なお、図15においても、図12と同様に分かりやすく説明するために、3つのコイル部材のコイルを示す。
図15においても、零相変流器の各部に流れる電流a〜iは、前記(13式)に示すようになる。そして、前記(14式)に示す関係も成り立つ。
また、前述したのと同様に、励磁インピーダンスをZeと、負担抵抗Zbとの和を、励磁インピーダンスをZeに近似するとともに、各コイル部材における励磁インピーダンスに
ばらつきがないものとすると、各コイル2501〜2503の渡り線部分の直流抵抗Z3
のみの変化に対する残留電流IRは、前記(13式)と前記(14式)とを用いると、以
下の(17式)のようになる。
Figure 0004648954
図16は、このようにして求めた残留電流IRと、各コイル2501〜2503の渡り
線部分の直流抵抗Z3との関係を示した図である。また、図17は、各コイル2501〜
2503の渡り線部分の直流抵抗Z3が0.001Ω付近の残留電流IRと、各コイル2501〜2503の渡り線部分の直流抵抗Z3との関係を拡大して示した図である。図1か
らも分かる通り、各コイル2501〜2503の渡り線部分の直流抵抗Z3が0.001
Ωのオーダである場合には、残留電流IRと、各コイル2501〜2503の渡り線部分
の直流抵抗Z3との関係は、以下の(18式)のようになる。
R≒4.5・Z3 ・・・(18式)
前記(16式)と前記(18式)とから、前記渡り線によって閉路が形成されている場合の方が、そうでない場合に比べて、残留電流IRを半分以下に低減させることができる
ことが分かる。
以上のように、本願発明者らは、鋭意研究の結果、図5に示したようにして複数のコイル部材200が環状にされた場合に、前記渡り線(のみ)によって閉路が形成されるようにした方が、零相変流器の性能を大幅に向上させることができるという知見を得た。
さらに、本願発明者らは、鉄心220により形成される磁路の長さに対する、コイル240の巻幅の割合が50%以上90%以下になるように、コイル部材200を構成するのが好ましいという知見を得た。これは、前記割合を50%よりも小さくすると、コイル240の巻厚が厚くなり、零相変流器100が大きくなりすぎてしまい、前記前記割合を90%よりも大きくすると、コイル部材200の回転角度が小さくなりすぎるからである。
また、鉄心220とコイル240との重量比を約1:3〜1:6の範囲にするのが好ましいという知見を得た。このようにすれば、高価な部品(材料)である鉄心220の重量を必要最小限にすることができるので、残留特性を大きく低減させることなく、より低価格の零相変流器100を実現することができるからである。ただし、コストは高くなるが、より高い残留特性を得るために、鉄心220とコイル240との重量比を約1:1〜
1:2とするケースもあるということは言うまでもない。
以上のように、本実施形態では、図4及び図5に示したように、コイル部材200の各コイルが並列に接続されるように零相変流器100を構成するとともに、電路602a〜603cに流れる一次電流IA、IB、ICに基づいて零相変流器100(コイル部材20
0)に発生する漏れインピーダンスmよりもコイル部材200に巻き回されるコイルの直流抵抗rが小さくなるように零相変流器100を構成し、残留電流を減少させることができるようにした。これにより、複数のコイル部材200を環状に連結させて零相変流器100を構成しても、電路602に流れる零相電流を高精度に検出することができる。しかも、開閉器603の外装ケースが零電位であることを利用すれば、零相変流器100を低圧仕様で取り付けることができ、零相変流器100のコストを低くすることができる。
また、電路602a〜603cに定格の一次電流IA、IB、ICが流れた場合に、コイ
ル部材200の鉄心220における磁束密度が、鉄心220の何れの箇所においても0.1T以下になるようにした。これにより、電路602a〜602cに定格の一次電流IA、IB、ICが流れた場合の漏れ磁束による鉄心220の透磁率の変化を、漏れ磁束の変化に対して比較的小さくすることができ、残留電流を一層小さくすることができる。
さらに、コイル部材200の各コイルが並列に接続された際に、各コイルの渡り線の部分によって閉路が形成されるようにしたので、残留電流をより一層小さくすることができる。
なお、前記において、鉄心220における磁束密度を、0.1T以下としたが、この上限値は、鉄心220に使用する材質によって定められる目安である。現状では、鉄心220に用いられる高透磁率の磁性材のB−H曲線は、磁束密度が0.1T以下になると線形特性に近い特性を強く示すので、前記上限値を0.1Tとした。しかしながら、線形特性に近い特性を強く示す磁束密度の値が0.1Tよりも大きくなる磁性体が開発された場合には、前記上限値も、その磁性体の進歩とともに変わる(大きくなる)ことになる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態と前述した第1の実施形態とでは、コイル部材のコイルの結線方法と、コイル部材に使用する材料の一部とが異なるだけであるので、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図17に付した符号と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図18は、本実施形態のコイル部材の構成の一例を示す正面図と側断面図である。図19は、互いに連結された2つのコイル部材の構成の一例を示す正面図である。
前述した第1の実施形態のコイル部材200では、図3に示したように、複数枚の薄板形状の磁性体が、絶縁板230を挟んで積層されるようにした。そして、コイル240の巻き始め241が、絶縁板230を介して分割された一方の磁性体に接続されるようにするとともに、コイル240の巻き終わり242は、絶縁板230を介して分割された他方の磁性体に接続されるようにした。
これに対し、図18及び図19に示すように、本実施形態のコイル部材1200では、絶縁板230を設けずに複数枚の薄板形状の磁性体を積層させるようにしている。また、ボビン210の突起部211が形成されている領域と孔部213が形成されている領域とに沿って、電極板1250が配設されるようにしている。また、ボビン210の突起部212が形成されている領域と孔部214が形成されている領域とに沿って、電極板1260が配設されるようにしている。さらに、コイル240の巻き始め241が電極板1250に接続されるようにするとともに、巻き終わり242が電極板1260に接続されるようにしている。
このような構成の2つのコイル部材1200a、1200bが連結されると、図19に示すように、コイル部材1200aの電極板1250と、コイル部材1200bの電極板1350とが電気的に接続される。また、コイル部材1200aの電極板1260と、コイル部材1200bの電極板1360とが電気的に接続される。こうして、複数のコイル部材1200のコイル240が並列に接続されるようになる。
以上のように本実施形態では、電極板1250、1260、1350、1360を用いてコイル部材1200のコイル240が並列に接続されるようにしたので、前述した第1の実施形態のように、絶縁板230を設ける必要がなくなる。これにより、同じ形状のボビンを使用した場合、本実施形態の方が、前述した第1の実施形態よりも、より多くの磁性体を積層させることができる。したがって、前述した第1の実施形態の効果に加えて、零相変流器の磁気特性をより向上させることができるという効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態と前述した第1の実施形態とでは、コイル部材のコイルの結線方法と、コイル部材に使用する材料の一部とが異なるだけであるので、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図17に付した符号と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図20は、本実施形態のコイル部材の構成の一例を示す正面図と側断面図である。図21は、互いに連結された2つのコイル部材の構成の一例を示す正面図である。
前述した第1及び第2の実施形態におけるボビン210は、絶縁材料により成型されたものである。これに対し、図20及び図21に示すように、本実施形態では、ボビン1411、1412は、導電材料により成型され、これら2つのボビン1411、1412は、互いに間隔を有して配設されるようにしている。そして、コイル240の巻き始め241がボビン1411に接続されるようにするとともに、巻き終わり242がボビン1412に接続されるようにしている。
また、コイル240とボビン1411、鉄心220とボビン1411、鉄心220とボビン1412、及びコイル240とボビン1412は、それぞれ絶縁板1450、1460、1470、1480を用いて絶縁される。さらに、前述した第2の実施形態と同様に、本実施形態においても、絶縁板230を設けずに複数枚の薄板形状の磁性体を積層させるようにしている。
このような構成の2つのコイル部材1400a、1400bが連結されると、図21に示すように、コイル部材1400aのボビン1411と、コイル部材1400bのボビン1511とが電気的に接続される。また、コイル部材1400aのボビン1412と、コイル部材1400bのボビン1512とが電気的に接続される。こうして、複数のコイル部材1400のコイル240が並列に接続されるようになる。
以上のように本実施形態では、導電材料により成型されたボビン1411、1412、1511、1512を用いて、コイル部材1400のコイル240が並列に接続されるようにしたので、前述した第2の実施形態と同様に、より多くの磁性体を積層させることができ、零相変流器の磁気特性をより向上させることができる。
なお、2つのボビン1411、1412が、互いに間隔を有するようにするために、様々な方法を採ることができる。例えば、2つのボビン1411、1412が、隙間を有するようにして、2つのボビン1411、1412に空間絶縁を施すようにしてもよいし、2つのボビン1411、1412の間に絶縁板を設けるようにして、2つのボビン1411、1412に絶縁を施すようにしてもよい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態と前述した第1の実施形態とでは、コイル部材のコイルの結線方法と、コイル部材に使用する材料の一部とが異なるだけであるので、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図17に付した符号と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図22は、本実施形態のコイル部材の構成の一例を示す正面図と側断面図である。図23は、互いに連結された2つのコイル部材の構成の一例を示す正面図である。
図22及び図23に示すように、本実施形態では、コネクタ付きリード線1650、1750を用いて、複数のコイル部材1600のコイル240が並列に接続されるようにしている。
図22において、本実施形態のコネクタ付きリード線1650は、メス型の2極のコネクタ1650aと、オス型の2極のコネクタ1650bと、これらコネクタ1650a、1605bを繋ぐ2本のリード線1650c、1650dとを有している。
そして、コイル240の巻き始め241がコネクタ1650aの第1の極に接続されるようにするとともに、巻き終わり242がコネクタ1650aの第2の極に接続されるようにする。
このような構成の2つのコイル部材1600a、1600bが連結される際には、図23に示すように、コイル部材1600aに設けられているオス型のコネクタ1650bと、コイル部材1600bに設けられているメスのコネクタ1750aとが相互に接続されるようにする。こうして、複数のコイル部材1600のコイル240が並列に接続されるようになる。
以上のように本実施形態では、コネクタ付きリード線1650、1750を用いて、複数のコイル部材1600のコイル240が並列に接続されるようにしたので、前述した第2の実施形態と同様に、より多くの磁性体を積層させることができ、零相変流器の磁気特性をより向上させることができる。この他、前述した第1〜第3の実施形態よりも、コイル部材1600の構成が簡単になるので、コイル部材1600をより容易に製造することができるという効果もある。
本発明の第1の実施形態を示し、零相変流器の構成の一例を示す外観図である。 本発明の第1の実施形態を示し、コイル部材の構成の一例を示す外観図である。 本発明の第1の実施形態を示し、コイル部材の構成の一例を示す正面図と側断面図である。 本発明の第1の実施形態を示し、互いに連結された2つのコイル部材の構成の一例を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態を示し、零相変流器の使用時における構成の一例を示した外観図である。 本発明の第1の実施形態を示し、開閉器に取り付けられた零相変流器の様子の一例を示した外観図である。 本発明の第1の実施形態を示し、三相の電路に1次電流が流れたときに生じる磁束と、1次電流が流れることによって零相変流器に生じる漏れ磁束との一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、1次電流が三相平衡電流である場合における1次電流と残留電流との関係を示したベクトル図である。 本発明の第1の実施形態を示し、コイル部材の各コイルが並列に接続されている場合の零相変流器の等価回路の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、巻線と渡り線との抵抗比と、残留電流との関係を示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、6個のコイル部材のコイルが並列に接続された場合の零相変流器の回路構成の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、渡り線によって閉路が形成された場合の零相変流器の等価回路の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、残留電流と渡り線部分の直流抵抗との関係を示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、渡り線部分の直流抵抗が0.001Ω付近の残留電流と、渡り線部分の直流抵抗との関係を拡大して示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、渡り線によって閉路が形成されていない場合の零相変流器の等価回路の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、残留電流と渡り線部分の直流抵抗との関係を示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、渡り線部分の直流抵抗が0.001Ω付近の残留電流と、渡り線部分の直流抵抗との関係を拡大して示した図である。 本発明の第2の実施形態を示し、コイル部材の構成の一例を示す正面図と側断面図である。 本発明の第2の実施形態を示し、互いに連結された2つのコイル部材の構成の一例を示す正面図である。 本発明の第3の実施形態を示し、コイル部材の構成の一例を示す正面図と側断面図である。 本発明の第3の実施形態を示し、互いに連結された2つのコイル部材の構成の一例を示す正面図である。 本発明の第4の実施形態を示し、コイル部材の構成の一例を示す正面図と側断面図である。 本発明の第4の実施形態を示し、互いに連結された2つのコイル部材の構成の一例を示す正面図である。
符号の説明
100 零相変流器
200 コイル部材
210 ボビン
211、212 突起部
213、214 孔部
220 鉄心
240 コイル
243、244 渡り線
602 1次導体
603 開閉器
1411、1412 ボビン

Claims (7)

  1. 鉄心と、前記鉄心に対して巻き回されたコイルとを有する複数のコイル部材が環状に連結され、その連結された複数のコイル部材を用いて、電路に流れる零相電流を検出する零相変流器であって、
    前記複数のコイル部材のコイルは、並列に接続され、
    前記複数のコイル部材の連結部分を回転軸として、前記複数のコイル部材の少なくとも1つが動くようにし
    前記複数のコイル部材のコイルは、それぞれ同じ巻数で前記鉄心に巻き回されており、
    前記複数のコイル部材の連結部分のみが屈曲しており、
    前記複数のコイル部材の全ての連結部分は、着脱可能であり、
    前記零相変流器の内周の長さは、連結されるコイル部材の数に応じて可変であることを特徴とする零相変流器。
  2. 前記複数のコイル部材は、それぞれ同一のものであることを特徴とする請求項1に記載の零相変流器。
  3. 前記電路に定格電流が流れた場合に、前記複数のコイル部材の鉄心における磁束密度が、前記鉄心の何れの箇所においても0.1T以下になるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の零相変流器。
  4. 前記コイルを形成するための電線は、前記複数のコイル部材同士を電気的に接続するための接続部分と、前記コイルを形成するためのコイル部分とを含み、
    前記コイルの巻き始め側における前記接続部分のみによって、閉路が形成されるようにするとともに、前記コイルの巻き終わり側における前記接続部分のみによって、閉路が形成されるようにしたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の零相変流器。
  5. 前記電路に流れる電流によって、前記複数のコイル部材に発生する漏れ磁束に基づく漏れインピーダンスよりも、前記複数のコイル部材のコイルにおける直流抵抗を小さくするようにしたことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の零相変流器。
  6. 前記コイル部材の数が4以上であることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の零相変流器。
  7. 前記複数のコイル部材が環状に連結されるのと同時に、前記複数のコイル部材のコイルが並列に接続されるようにしたことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の零相変流器。
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