JPH11508414A - 変圧器 - Google Patents

変圧器

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JPH11508414A
JPH11508414A JP9536995A JP53699597A JPH11508414A JP H11508414 A JPH11508414 A JP H11508414A JP 9536995 A JP9536995 A JP 9536995A JP 53699597 A JP53699597 A JP 53699597A JP H11508414 A JPH11508414 A JP H11508414A
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Abstract

(57)【要約】 発電所、変電所、電力線の主電気工学設備、また無線工学、計測装置、自動制御に於ける主電気工学設備として使用される数形式の変圧器を提供する。一次巻線は二つの巻線区画から成り、この二つの巻線区画は変圧器の動作中、これの内の一つの巻線区画に誘導された磁束が、他の巻線区画によって補償されるように巻回され、接続される。変圧器(図2)は磁気回路、及びこの磁気回路のコア上に同方向に巻回され、且つその巻数を等しくする二つの巻線区画から成る1次巻線を含んでいる。二つの巻線区画の巻線はそれたの外側リードを介して互いに接続され、その内側リードは電源に接続する入力端として用いられる。2次巻線は磁気回路のコアに巻回した1次巻線と同じコアにその上から重ねて巻回され、負荷RHは2に巻線に接続される。ここに開示の変圧器の実施例は、1次巻線の巻線区画が磁気回路の一つのコアに巻回されるか(3例)、又は二つのコアに巻回されるか(4例)によって区別され、巻線区画の巻線方向の違い(同一方向と反対方向)、それに伴う巻線接続の違い、また2次巻線の存在の有無(不在例は1例)によって区別される。

Description

【発明の詳細な説明】 変圧器 発明の属する技術分野 本発明は電気工学の分野に属し、発電所、変電所、電力線の基本的電気工学設 備、並びに無線工学、計測装置、自動制御に於ける基本的電気工学設備に関する 。 従来の技術 変圧器は誘導結合した二つ以上の巻線を有し、一つの電圧の交流電流(正弦波 )を同じ周波数を持つ他の電圧の交流電流に変換するように設計された電気エネ ルギーの電磁静電変換装置である。 変圧器の動作原理は1831年M.Faradayによって発見された電磁誘導効果にその 基礎を置いている(B.N.Sergeenko,V.M.Kiselev,N.A.Akimova.Electrical Machines.Transformers.Pub.“Vysshaya Shkola,”Moscow,1989,p.350 ) 。変圧器はその構造及び用法に従って、電力用、溶接用、計測用、その他特殊用 法の変圧器に分けられる。 産業用電力ネットワークに必要な構成要素としての電源変圧器は、最も広く使 用されている。 変圧器は二つの基礎的な部分である磁気回路及び巻線を有している。更に、高 電力変圧器は冷却システムを有している。 磁気回路は変圧器の巻線、タップ、及びその他の要素を載置、固定する変圧器 構成上の基礎をなすものであって、巻線間の磁気結合を増幅する役割を果たす。 磁気回路のうち、巻線が配置される部分をコア(磁心)と呼び、 磁気回路を閉成する他の部分をヨークと呼ぶ。変圧器の巻線は供給電力によって 磁場を形成する役を果たす。電力が供給される側の変圧器の巻線は1次巻線と呼 ばれ、電力を取り出す側の巻線を2次巻線と呼ぶ。 これまでに知られている発明は、特殊な変圧器の創作又は変圧器の特殊な構成 要素の変形等に関し、例えば、或る材料を用いた磁気回路及びその構造上の外観 の実現、n個の磁気回路の相互接続、種々の絶縁及び冷却システムの利用、巻線 の実現、雑音余裕度(noise immunity)の向上のための付加要素等に関係している 。 特許明細書第 PCT(WO),93/14508号は、車両用変圧器を開示している。この小 型軽量の変圧器はシェル形の鉄製コアを含み、この上に誘導結合した入出力用巻 線が巻回されている。この入出力巻線の間に、エアギャップを持った磁気要素が 設けられ、他方、強力な磁気結合を作り出す磁気要素が出力巻線の間に配置され る。この要素はコアによって囲まれたギャップ5d内には配置され、ギャップの ない磁気回路と、この磁気回路を保持して、それをコア及び巻線から絶縁する絶 縁板とから成っている。 特許明細書第 PCT(WO),93/16479号は、コアを強磁性体のワイヤで構成した変 圧器を開示している。強磁性体ワイヤをスパイラル状に巻いたコアが提供されて いる。このコアは接地に対し短絡が生じた際に、回路を開成するように動作する スイッチの差動電流センサに使用される。この強磁性体ワイヤはスパイラル状に 互いに平行になるように巻回され、コアの長さ全体にわたって延在している。コ アは電流線近くに位置し、その線内での短絡を監視する。両線は電源に接続され る。電流線中の電流は反対方向に流れる。コアはこの電流によって生じた磁場と 相互作用する。強磁性体ワイヤを使用すれば、コア断面を増加せずにコアの表面 積、すなわちサイズ、を実 質的に増加することができる。 特許明細書第 RU,C1,2041514号は、シリコン、硼素、鉄を含む磁性合金から 形成した一個又は数個のストリップコアと、このコアに誘導結合する幾つかの巻 線から成る変圧器を開示している。この場合、磁性合金は更に、銅、並びにニオ ブ、タンタル、タングステン、モリブデン、クロム、及びバナジウムのグループ から選んだ一つ又は数個の成分を以下の合金成分割合(原子百分率)で含んでい る。即ち、銅:0.5から2.0; ニオブ、タンタル、タングステン、モリブ デン、クロム、及びバナジウムのグループから選んだ一つ又は数個の成分:2か ら5; シリコン:5から18; 硼素:4から12; 鉄:残部。 特許明細書第 PCT(WO),93/18529号は、一つの巻線を有する3、4種の絶縁ユ ニットを含む変圧器を開示している。この種の変圧器は短時間で容易に組み立て られる。 特許明細書第 RU,C1,2046425号は、制動(damping)スクリーン内に配置され 、端子を有する単一巻き、又は多重巻きの1次巻線及び2次巻線を含み、ストリ ップ状の絶縁体を有する変流器を開示している。前述の巻線は挿入支持接続ブッ シングによって確保され、エポキシ化合物によってカバーされる。変流器は更に 、絶縁ブッシング、1次巻線上に設けたスクリーン、及び支持クランプを備えて いる。絶縁ブッシングはクランプの半楕円形の溝に載置され、制動スクリーンは 開かれていて、二つの部分から成り、この二つの部分の間のギャップに載置され る絶縁パッドを有している。挿入支持ブッシングは制動スクリーンの確保に適応 する仕方で絶縁ブッシングに載置される。 特許明細書第 RU,C1,2035776号は、ソケットに載置した磁器製のハウジング を含む高電圧変圧器を開示している。このソケット上 には、磁器ハウジングに封入した活性部が、圧縮(compressing)ポスト上に位置 している。活性部はヨーク、巻線が位置する上下水平コアを有する混合直交(rec tangular)磁気回路から成っている。雑音を低減するため、変圧器は追加のスク リーン、即ち、中間スクリーン、上下スクリーン、及び容量性クリーンを備えて いる。 特許明細書第 PCT(WO),93/18529号は、高電圧変圧器用の巻線を開示している 。接続要素を巻線の導電部分に取り付けて、その機械特性の向上を図ると共に、 第2の接続要素を前述の接続要素に、絶縁性要素を用いて接続している。斯うし た巻線は、巻線数の少ない低電圧用巻線として、樹脂モールド形の乾式変圧器に 使用できる。 特許明細書第 RU,C1,2027238号は、環状コア上に配置した1次巻線と、この 1次巻線を取り囲む2次巻線を含む大電流変流器を開示している。この2次巻線 はN個の区間に分かれたトーラス(torus)の内側空洞内に置かれる可撓性の導体 の束から成っている。ここでNは2次巻線の巻数を示す。導体の束はトーラスの 外側に1以上の層に配置される。 しかし、これら公知の変圧器は一つの原理、特に1次巻線に電力を供給し、2 次巻線から電力を取り出すという原理に基づいて構成されており、それらは以下 のような欠点を有している。即ち、 − 逓昇形変圧器に於ける多重巻き2次巻線は比較的狭い周波数(50から4 00Hz)で動作するが、この限定された変圧器の周波数は、高周波に於ける磁 気回路の損失に関係してくる。 − 巻線の高抵抗は、所定の出力電圧を得るための2次巻線の巻数を計算する 際し、変圧器の無負荷条件への考慮を必要とする。 − 上記の欠点を少なくするために、あらゆる可能な種類の付加的要素、絶縁 要素等を用いれば、変圧器の構造は複雑になる。 発明の開示 本発明の基本的目的は、1次巻線の断面に等しい断面の線からなる線によって 2次巻線を巻くことを可能にし、高電圧変圧器の2次巻線の巻数を低減し、且つ 現存の変圧器とは異なる種類の数を拡張し得る変圧器を創り出すことである。 この目的は、磁気回路と、少なくとも二つの巻線と、電源に接続する入力端と 、負荷に接続する出力端を含み、一次巻線が同じ巻数の巻線を備えた二つの巻線 区画から成っていて、これら巻線区画が互いに直列に接続されている構造を持つ 変圧器によって達成される。 本発明は、1次巻線の二つの巻線区画の巻線が、磁気回路の一つのコア上に同 一方向に巻回され、両巻線区画がその巻線の外側リードを介して直列に接続され 、この接続点を負荷に対する出力端とし、両巻線区画の巻線の内側リードを電源 に接続する入力端して用いる変圧器を提案する。 前述の技術結果は、1次巻線の二つの巻線区画の巻線を磁気回路の一つのコア 上に同一方向に巻回し、両巻線区画の巻線の外側リードを直列に接続し、両巻線 区画の巻線の内側リードを電源に接続する入力端として用いる変圧器を創ること によって達成される。 2次巻線は磁気回路の同じコア上に、1次巻線の両巻線区画の上から巻回され る。 前術の技術結果は、1次巻線の二つの巻線区画の巻線を磁気回路の一つのコア 上に反対方向に巻回し、第1巻線区画の巻線の外側リードと第2巻線区画の内側 リードを互いに直列に接続し、第1巻線区画の巻線の内側リードと第2巻線区画 の外側リードを電源に接続する入力端として用いる変圧器を創ることによって達 成される。 2次巻線は磁気回路の同じコア上に、1次巻線の両巻線区画の上 から巻回される。 示された目的は、1次巻線の二つの巻線区画の巻線を一つの磁気回路の二つの コア上に同一方向に巻回し、第1巻線区画の巻線の外側リードと第2巻線区画の 内側リードを互いに直列に接続し、第1巻線区画の巻線の内側リードと第2巻線 区画の外側リードを電源に接続する入力端とする変圧器を創ることによって達成 される。この時、2次巻線は1次巻線の両巻線区画上に、磁気回路の両コアを囲 むように巻回する。 同様の技術結果は、1次巻線の両巻線区画の巻線を一つの磁気回路の二つのコ ア上に反対方向に巻回し、両巻線区画の巻線の外側リードを互いに直列に接続し 、それらの内側リードを電源に接続する入力端として用いる変圧器を創ることに よって達成される。 2次巻線は1次巻線の両巻線区画上に、磁気回路の両コアを囲むようにして巻 回される。 同様の技術結果は、1次巻線の二つの巻線区画の巻線を一つの磁気回路の二つ のコア上に同一方向に巻回し、第1巻線区画の巻線の内側リードを第2巻線区画 の外側リードに、第1巻線区画の巻線の外側リードを第2巻線区画の内側リード にそれぞれ接続し、両巻線区画のこれら接続点を電源に接続する入力端として用 いることによって達成される。 2次巻線は1次巻線の両巻線区画上に、磁気回路の両コアを囲むようにして巻 回される。 示された目的は、1次巻線の二つの巻線区画の巻線を一つの磁気回路の二つの コア上に反対方向に巻回し、両巻線区画をそれら巻線の内側リード及び外側リー ドによって相互に接続し、これら接続点を電源に接続する入力端として用いる変 圧器を創ることによって達成される。 2次巻線は1次巻線の両巻線区画上に、磁気回路の両コアを囲むようにして巻 回される。 1次巻線の両巻線区画が、変圧器の動作中、巻線区画の一つに発生する磁束が 、他の巻線区画に発生する磁束を補償するように巻回され、互いに接続されるこ とは本発明の基礎をなすものである。 ここに提案する変圧器の1次巻線の二つの巻線区画を、電圧U1の交流ネット ワークに接続すれば、そこに電流i0が流れる。この電流i0による一つの巻線区 画による起磁力i01は変圧器の磁気回路に交流磁束F1を発生させる。同様に 、第1巻線区画の起磁力i01に等しい起磁力i02が第2巻線区画に生じる。 両巻線区画は互いに直列に接続されているから、磁束F1とは反対向きに第2巻 線区画に現れる交流磁束F2は、第1巻線区画の磁束F1を補償する。しかし、起 磁力の誘導によって、磁気回路の透磁率は変化する。ネットワークの電流が半サ イクルの間に降下すると、磁気回路に透磁率の回復が起こり、その結果、起電力 が1次及び2次巻線に誘導される。1次巻線の電流半周期の間に、2次巻線の電 圧は全周期を通過する。 両巻線がその巻数を同じにして、反対方向に巻かれていて、その対向リード同 志(第1巻線区画の外側リードと第2巻線区画の内側リード)が直列に接続され ている場合、1次巻線中の磁束i0はゼロに等しい。即ち、両巻線区画の巻線が 一方向に巻かれている場合と同様な技術結果が得られる。負荷抵抗RHが2次巻 線に接続されている場合には、電圧波形は変化しない。出力電圧は1次巻線の巻 数に較べて2次巻線の巻数の増加に依存する。 斯うした本発明が提案する変圧器を実現すれば以下の結果が生まれる。 1)2次巻線の巻数を10から20分の一に減少でき、その結果 、変圧器の形寸は小さくなる。 2)1次巻線の線の断面に等しい断面を持つ太い線で2次巻線を巻くことが可 能になる。 3)2次巻線は、変圧器の出力端に於ける必要な高電圧に応じて、1次巻線の 巻数より多いか、または少ない巻数を持つことができる。 図面の簡単な説明 以下、添付の図面を参照して、本発明実施の具体例について、更に本発明を説 明する。添付図面中: 図1は本発明(回路)による装置、即ち変圧器を示す図であり、 図2は本発明(回路)による変圧器の他の実施例(回路)を示す図であり、 図3は本発明(回路)による変圧器の更に他の実施例を示す図であり、 図4は本発明(回路)による変圧器の更に他の実施例を示す図であり、 図5は本発明(回路)による変圧器の更に他の実施例を示す図であり、 図6は本発明(回路)による変圧器の更に他の実施例を示す図であり、 図7は本発明(回路)による変圧器の更に他の実施例を示す図であり、 図8はフェライトを用いた磁気回路を有する変圧器の1次及び2次巻線に於け る電流及び電圧増加の依存関係を様式化して示した図であり、そして 図9は薄鋼板を用いた磁気回路を有する変圧器の1次及び2次巻 線に於ける電流及び電圧増加の依存関係を様式化して示した図である。 本発明の最適実施形態 以下、本発明による変圧器の実施形態を包括的に説明する。 本発明による変圧器(図1)は、磁気回路1、1次巻線の第1巻線区画2、1 次巻線の第2巻線区画3、第1巻線区画の巻線の内側及び外側リードa1、x1、 1次巻線の第2巻線区画の内側及び外側リードa2、x2、第1巻線区画に接続す る負荷抵抗RH1、及び第2巻線区画に接続する負荷抵抗RH2を含んでいる。これ ら1次巻線の二つの巻線区画は、磁気回路1上で第1巻線区画2、その上に第2 巻線区画3の順で、一方向に同じ巻数で巻かれる。巻線の外側リードx1、x2は 直列に接続され、巻線の内側リードa1、a2はそれぞれ電源に接続される。負荷 抵抗は巻線の各巻線区画に並列に接続される。即ち、RH1は電源から第1巻線区 画の巻線、及び両巻線区画の巻線の接続点に向かう電流路に接続され、これと対 応するようにして、RH2は1次巻線の第2巻線区画に接続される。 図2に示す本発明の実施例による変圧器は、図1の実施例による変圧器と類似 した変圧器であるが、2次巻線4を備えている点で相違している。この2次巻線 は磁気回路1の同じコア上で、1次巻線の第1及び第2巻線区画の上に、第3層 として巻回される。A及びXは2次巻線の入口及び出口(巻線層の内側、外側リ ード)、RHは2次巻線のリードA、Xに接続した負荷抵抗を示す。 図3に示す本発明の実施例による変圧器は、図2の実施例による変圧器と類似 した変圧器であるが、1次巻線の両巻線区画が反対方向に巻回してある点で異な っている。第1巻線区画の巻線の外側リードx1第2巻線区画の巻線の内側リー ドa2は、互いに直列に 接続され、両巻線区画の他のリードa1とx2は電源に接続する入力端となる。 図4に図示の実施例による本発明の変圧器は、図2の実施例による変圧器と類 似した変圧器であるが、その相違点は1次巻線の第1及び第2巻線区画2、3が 、磁気回路1の二つコアに別々に巻回されている点である。これら巻線区画は互 いに反対のリード、即ち第1巻線区画の巻線の内側リードと第2巻線区画の巻線 の外側リードを介して接続される。2次巻線4は1次巻線の両巻線区画の巻線上 に巻回され、磁気回路の両方コアを取り巻くように巻回される。 図5に図示の実施例による本発明の変圧器は、図4の実施例による変圧器と類 似した変圧器であるが、それとの相違点は1次巻線の二つの巻線区画の巻線が反 対方向に巻かれ、両巻線区画の巻線の外側リードx1、x2は互いに直列に接続さ れ、両巻線区画の巻線の内側リードa1、a2は、電源に接続する入力端となって いる点である。 図6に図示の実施例による本発明の変圧器は、図4の実施例による変圧器と類 似した変圧器であるが、それとの相違点は第1巻線区画の巻線の内側リードa1 第2巻線区画の巻線の外側リードx2、及び第1巻線区画の巻線の外側リードx1 と第2巻線区画の巻線の内側リードa2がそれぞれ互いに接続され、それぞれの 接続点が電源に接続する入力端となっている点である。 図7に図示の実施例による本発明の変圧器は、図6の実施例による変圧器と類 似した変圧器であるが、それとの相違点は両巻線区画は反対方向に巻回されてい て、それぞれの巻線区画の巻線は、それらの内側リードa1、a2及び外側リード x1、x2によって接続されており、それら接続点が電源に接続する入力端となっ ている点である。 図1に図示の実施例による変圧器の動作原理は以下の通りである。 I.オープン回路(無負荷状態) 巻線区画2、3の巻線の内側リードa1、a2は、別々に電源Uに接続され、こ れら巻線区画の巻線の外側リードx1、x2は互いに直列に接続される。それら巻 線区画の巻線に電流iが流れると、この電流は巻線の各巻線区画に、iwに等し い起磁力を発生させる。各巻線区画内の磁束は等しく向きは反対だから、それら は相互に補償され、コアの磁化の逆転は起こらないが、磁気回路に於ける磁場の 重畳原理保存の結果として、後者は微視的なレベルで磁場と相互作用し、ドメイ ン構造にストレス相互作用を起こし、磁気回路を構成する材料の透磁率に変化が 生じる。それ故、1次巻線の巻線区画を通る電流の時間的変化は透磁率を変化さ せ、この透磁率の変化が巻線区画の接続点と、それら巻線の内側リードの間の巻 線に、電源からの通過電流に関連した時間に合わせた位相だけシフトした起電力 を生じさせる。このため、変圧器の出力電圧は唯一つの1次巻線だけによっても 10〜20倍に増加される。 II.動作モード(負荷接続状態) 負荷抵抗RH1は電源Uから巻線の第1巻線区画2に流れる電流iの電流路に接 続されると共に、両巻線区画の外側リードの接続点に接続される。負荷抵抗RH2 は同様にして巻線の第2巻線区画3に接続される。電源からの電流iは形成され た閉ループを通して流され、1次電流iは負荷に比例して各ループで増加され、 ループに於ける起電力の変化、即ち起電力の増加が起こる。 負荷抵抗が低い(例えば、巻線抵抗に等しい)所では、電圧Uは巻線抵抗に於 ける電圧降下に等しくなるだろう。負荷抵抗が無限大に向かって増加するとき、 2次電圧Uはそれに比例して増加し、そ の結果、変圧器の出力に於ける起電力は、一つの1次巻線があれば何十倍にも増 加する。 図2から図7に示した実施例による変圧器の動作原理は、図1の実施例の変圧 器の動作原理に類似している。 相違点は2次巻線4が存在している点である。それらの実施例に於ける起磁力 のための1次巻線はオープンのままだから、無負荷起電力は常に其処に誘導され る。即ち、自己誘導電流は1次巻線には形成されず、全ての起磁力エネルギーは 2次巻線の起電力として与えられる。斯うした状態では、2次巻線の巻線導体の 単位長当たりの電界強度は、電源によって設定される一次巻線の電界強度の十倍 を越える。その結果、2次巻線は1次巻線に較べてより少ない巻数であることが 可能であると共に、電圧は主電圧の何十倍にもなる。2次巻線の電圧及び電流形 は1次巻線の電圧及び電流の形を踏襲する。 図8はフェライトを用いた磁気回路を有する変圧器の1次及び2次巻線に於け る電流及び電圧増加の依存関係を様式化して示す図である。 磁気回路の透磁率μは正弦波電流と共に、時間によって以下のように変化する 。即ち、0からπ/4まで増加し、π/4からπ/2まで下降する。そしてπ/ 2からπ3/4までの間、透磁率の復帰速度は再び増加し、π3/4からπまで の間は、μの復帰は緩慢になる。斯うした透磁率変化の結果、起電力は2次巻線 中に2倍の周期で誘導され、1次巻線中の電流の1/2周期に対して、2次電流 の完全な1周期が対応する。 図9は薄鋼板を用いた磁気回路を有する変圧器の1次及び2次巻線に於ける電 流及び電圧増加の依存関係を様式化して示す図である。この種の磁気回路では、 1次及び2次電流曲線の波形は、π/6 からπ/4にシフトされるが、電流波形は維持される。 各種の変圧器の変成率は、それぞれ実験的に決定される。 本発明の理解を更に深めるため、以下、種類の異なる変圧器の動作を具体例に よって示す。ここに例を示していない変圧器についても、同様の結果が得られて いる。 例 1: 磁気回路として、M600HH−8 K100−60−15フェラ イトリングを用いた。重ね巻きした1次巻線の二つの巻線区画を、4個のリング から構成した磁気回路のコアに巻回した。両巻線区画の巻線の外側リードを直列 に接続し、負荷抵抗RHをその一端が上記巻線区画の接続点に接続し、他端が巻 線区画の内側リードに接続するようにして各巻線区画に平行に接続し、各巻線区 画の内側リードを電源に接続した。各巻線区画の巻数は等しく60とした。この 変圧器の変成率は11であった。この変圧器の出力電圧測定結果を表1の例1の 行に示す。 変圧器をフェライトのU−字形磁気回路で構成した場合も同様の結果が得られ た。 例 2: 薄鋼板を用いて2.5kW出力用に設計したリング状の磁気回路を 使用して、1次巻線の二つの巻線区画をこの磁気回路のコアに巻回した。両巻線 区画の巻線は同一方向に巻いて、その外側リードを直列に接続すると共に、その 内側リードを電源に接続した。更に、1次巻線の上に2次巻線を巻いた(この場 合の巻回方向は変圧器動作に影響を与えない)。 この場合の変成率は、実験的に5と決定された。 1次巻線の一つの巻線区画の巻数を110とし、2次巻線の巻数も等しく11 0とし、1次及び2次巻線の線径を共に等しく1.2mmとした。負荷抵抗は2 次巻線のリード間に接続した。電圧は1次巻線の入力端、及び2次巻線の出力端 、即ち負荷抵抗の両端に於 いて計測した。その測定結果を表1の例2の行に示す。 例 3: U−字形のフェライトを磁気回路に使用し、磁気回路を4個のユニ ットから構成した。1次巻線の二つの巻線区画は、一つのコアに一つの巻線区画 を設けるようにして磁気回路の二つのコアに巻回した。両巻線区画は巻数を同じ にして、反対方向に巻回した。一次巻線の巻数の合計を120とした。両巻線区 画の巻線の外側リード同志を直列に接続し、内側リードを電源に接続した。2次 巻線は両方のコアを囲むようにして1次巻線の上に巻回し、この2次巻線の巻数 を120とした。この時の変圧器の変成率は10であることが分かった。結果を 表1、例3の行に示す。 例 4: U−字形薄鋼板を用いて形成した磁気回路を使用した。1次巻線の 二つの巻線区画は、一つのコアに一つの巻線区画を設けるようにして磁気回路の 両コアに巻回した。両巻線区画を同一方向に巻回し、各巻線区画の巻数を120 とした。第1巻線区画の巻線の外側リードと第2巻線区画の巻線の内側リードを 接続すると共に、第一巻線区画の巻線の内側リードと第2巻線区画の巻線の外側 リードを接続し、これらの接続点を電源に接続した。2次巻線はその巻数を12 0として、1次巻線上に巻回した。 この変圧器の変成率は8.5であった。計測結果を表1の例4の行に示す。 産業への適用の可能性 ここに挙げた種類の変圧器の例は全て、3年から5年にわたって製作され、稼 働してきた。全ての例はテストされ、研究所に於ける使用並びに産業に携わる企 業に於いて電気工学設備として役立つことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),CA,JP,KR,U S 【要約の続き】 別される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.磁気回路と、少なくとも二つの巻線と、電源に接続する入力端と、負荷に 接続する出力端を含む変圧器であって、一次巻線は同じ巻数の巻線を備えた二つ の巻線区画から成っていて、これら巻線区画は互いに直列に接続されると共に、 互いの磁束を相互に補償することを特徴とする変圧器。 2.前記1次巻線の二つの巻線区画の巻線は、磁気回路の一つのコア上に同一 方向に巻回され、両巻線区画はその巻線の外側リードを介して直列に接続され、 この接続点は負荷に対する出力端として用いられ、両巻線区画の巻線の内側リー ドは電源に接続する入力端として用いられることを特徴とする請求項1に記載の 変圧器。 3.前記1次巻線の二つの巻線区画の巻線は、磁気回路の一つのコア上に同一 方向に巻回され、両巻線区画はその巻線の外側リードを介して直列に接続され、 両巻線区画の巻線の内側リードは電源に接続する入力端として用いられることを 特徴とする請求項1に記載の変圧器。 4.前記1次巻線の二つの巻線区画の巻線は、磁気回路の一つのコア上に反対 方向に巻回され、第1巻線区画の巻線の外側リードと第2巻線区画の内側リード は互いに直列に接続されると共に、第1巻線区画の巻線の内側リードと第2巻線 区画の外側リードは電源に接続する入力端として用いられることを特徴とする請 求項に1記載の変圧器。 5.2次巻線は磁気回路の同一コアに、1次巻線の両巻線区画の上から重ねて 巻回されることを特徴とする請求項3又は4に記載の変圧器。 6.前記1次巻線の二つの巻線区画の巻線は、一つの磁気回路の 二つのコア上に同一方向に巻回され、第1巻線区画の巻線の外側リードと第2巻 線区画の内側リードは互いに直列に接続されると共に、第1巻線区画の巻線の内 側リードと第2巻線区画の外側リードは電源に接続する入力端として用いられる ことを特徴とする請求項1に記載の変圧器。 7.前記1次巻線の二つの巻線区画の巻線は、一つの磁気回路の二つのコア上 に反対方向に巻回され、両巻線区画の巻線の外側リードは互いに直列に接続され 、それら巻線の内側リードは電源に接続する入力端として用いられることを特徴 とする請求項1に記載の変圧器。 8.前記1次巻線の二つの巻線区画の巻線は、一つの磁気回路の二つのコア上 に同一方向に巻回され、第1巻線区画の巻線の内側リードは第2巻線区画の外側 リードに、第1巻線区画の巻線の外側リードは第2巻線区画の内側リードにそれ ぞれ接続され、両巻線区画のこれら接続点は電源に接続する入力端として用いら れることを特徴とする請求項1に記載の変圧器。 9.前記1次巻線の二つの巻線区画の巻線は、一つの磁気回路の二つのコア上 に反対方向に巻回され、両巻線区画はそれら巻線の内側リード及び外側リードに よって相互に接続され、これら接続点は電源に接続する入力端として用いられる ことを特徴とする請求項1に記載の変圧器。 10.2次巻線は1次巻線の両巻線区画上に、磁気回路の両コアを囲んで巻回 されることを特徴とする請求項6乃至9の何れか一つに記載の変圧器。
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