JPH11307350A - 変成器およびその製造方法 - Google Patents

変成器およびその製造方法

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JPH11307350A
JPH11307350A JP10110674A JP11067498A JPH11307350A JP H11307350 A JPH11307350 A JP H11307350A JP 10110674 A JP10110674 A JP 10110674A JP 11067498 A JP11067498 A JP 11067498A JP H11307350 A JPH11307350 A JP H11307350A
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Hiroyuki Akita
裕之 秋田
Yuji Nakahara
裕治 中原
Kenichi Azuma
健一 東
Takashi Matsuda
隆視 松田
Shiro Murata
士郎 村田
Kenzo Gomi
賢三 五味
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次巻線の巻線作業が容易で、一次導体の鉄
心に対する姿勢のばらつきが少なく安価な変流器を提供
する。 【解決手段】 コア片6a、6bが薄肉部6cを介して
連結された磁性部材6を積層してなり薄肉部6cを折曲
させることにより環状に形成された鉄心8と、各コア片
6a、6bに順次巻回された二次巻線7と、鉄心8の環
状部を貫通して配設される3片の一次導体4とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば漏電遮断
器に内臓され、地絡電流を検出する零相変流器等のよう
な変成器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の例えば零相変流器は、例
えば三菱漏電遮断器、技術資料集(Y−0207−E)
(1988年3月発行)で図18に示すように、環状の
鉄心1にトロイダル状に二次巻線2が巻回され、その中
心に3相の一次導体3が配置されている。そして、この
一次導体3に流れる電流にアンバランスが生じると、鉄
心1に磁束が発生し二次巻線2に電流が流れ、これを検
知することにより漏電が検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の零相変流器は以
上のように構成されているので、二次巻線2をトロイダ
ル状に巻回するための特殊な巻線機を必要とし、巻線作
業に多くの時間を要するという問題点があった。また、
3本の一次導体3の姿勢が鉄心1に対して対称でなく、
両者の組立性悪に起因して平衡特性に影響するほどの位
置のアンバランスと誤差を生じ、平衡特性を出すのが困
難であるという問題点があった。
【0004】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、二次巻線の巻線作業が容易で、
一次導体の鉄心に対する姿勢のばらつきが少なく安価な
変流器を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る変成器は、コア片が薄肉部を介して連結された磁性材
料を積層してなり薄肉部を折曲させることにより環状に
形成された鉄心と、各コア片に順次巻回された二次巻線
と、鉄心の環状部を貫通して配設される一次導体とを備
えたものである。
【0006】また、この発明の請求項2に係る変成器
は、コア片が薄肉部を介して連結された磁性材料を積層
してなり薄肉部を折曲させることにより環状に形成され
た鉄心と、各コア片に順次巻回された二次巻線と、鉄心
の環状部を貫通して配設される3片の一次導体とを備え
たものである。
【0007】また、この発明の請求項3に係る変成器
は、コア片が薄肉部を介して連結された磁性材料を積層
してなり薄肉部を折曲させることにより環状で且つ12
0°対称に形成された鉄心と、各コア片に順次巻回され
た二次巻線と、鉄心の環状部を貫通し鉄心に対して12
0°対称に配設される3片の一次導体とを備えたもので
ある。
【0008】また、この発明の請求項4に係る変成器
は、コア片が薄肉部を介して連結された磁性材料を積層
してなり薄肉部を折曲させることにより環状に形成され
た鉄心と、各コア片に順次巻回された二次巻線と、鉄心
の環状部を貫通しそれぞれ対応するコア片に平行で且つ
所定の間隔を介して120°対称に配設される3片の一
次導体とを備えたものである。
【0009】また、この発明の請求項5に係る変成器
は、コア片が薄肉部を介して連結された磁性材料を積層
してなり薄肉部を折曲させることにより長寸コア部と短
寸コア部が交互に配置される六角環状に形成された鉄心
と、各コア片に順次巻回された二次巻線と、鉄心の環状
部を貫通しそれぞれ長寸コア片に位置するコア片に平行
で且つ所定の間隔を介して120°対称に配設される3
片の一次導体とを備えたものである。
【0010】また、この発明の請求項6に係る変成器
は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、一次導体が
嵌合される貫通穴および鉄心の環状部がシールド部材を
介して嵌合される外周面を有し絶縁部材でなる絶縁支持
部材を備えたものである。
【0011】また、この発明の請求項7に係る変成器
は、請求項6において、各コア片両端の内外側に二次巻
線の巻厚より高い突起部を形成したものである。
【0012】また、この発明の請求項8に係る変成器の
製造方法は、磁性材料でなり薄肉部を介して連結される
複数のコア片でなる鉄心部材を形成し所定の枚数積層す
る工程と、各コア片に二次巻線を順次巻回する工程と、
積層された鉄心部材の薄肉部を折曲させて環状とし鉄心
を形成する工程と、鉄心の環状部を貫通させて一次導体
を配設する工程とを包含したものである。
【0013】また、この発明の請求項9に係る変成器の
製造方法は、磁性材料でなり薄肉部を介して連結される
複数のコア片でなる鉄心部材を形成し所定の枚数積層す
る工程と、各コア片に二次巻線を順次巻回する工程と、
積層された鉄心部材の薄肉部を一次導体を取り囲むよう
に折曲させて環状とし鉄心を形成する工程とを包含した
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態を零相変流器を例に図に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1における零相変流器の構
成を示す正面断面図、図2は図1における零相変流器の
構成を示す側面断面図、図3は図1における零相変流器
の構成を展開して示す展開斜視図、図4は図1における
零相変流器の外観を示す斜視図、図5は図1に示す鉄心
を構成する磁性部材の構成を示す平面図、図6は図1に
示す鉄心と二次巻線および一次導体の構成を示す正面図
である。
【0015】図において、4は一端側に負荷回路と接続
するための接続穴4aが設けられ、他端側がお互い3角
状に配置され端部にリレー部(図示せず)と接続するた
めの接続ネジ穴4bが設けられた3本の一次導体、5は
一端側にフランジ部5aが設けられ、中心部に各一次導
体4の他端側がそれぞれ嵌合して貫通する貫通穴5bが
設けられた絶縁支持部材、6は図5に示すように長寸コ
ア片6aおよび短寸コア片6bが交互に3片ずつ薄肉部
6cを介して連結された磁性部材で、所定の枚数積層さ
れ、各長、短寸コア片6a、6bに順次二次巻線7が巻
回された後、図6に示すように薄肉部6cを折曲させる
ことにより環状に形成して鉄心8が構成され、後述の第
1のシールドブロック9の外周面に沿って嵌挿される。
【0016】9は一端側にフランジ部9aが設けられ、
中央部に絶縁支持部材5の外周面が嵌合される嵌合穴9
bが設けられた筒状の第1のシールドブロック、10は
この第1のシールドブロック9の外周部に嵌挿された鉄
心8を覆うように配設される第2のシールドブロック
で、外径は絶縁支持部材5のフランジ部5aおよび第1
のシールドブロック9のフランジ部9aの各外形と同一
形状に形成されている。11は開口端11aが絶縁支持
部材5のフランジ部5a、第1のシールドブロック9の
フランジ部9aおよび第2のシールドブロック10の各
外周面と嵌合し、閉塞端側には各一次導体4の他端側が
それぞれ嵌合して貫通する貫通穴11bが設けられた絶
縁カバー部材である。
【0017】次に、上記のように構成された変流器の製
造方法について説明する。まず、図4に示すように長寸
コア片6aおよび短寸コア片6bが交互に3片ずつ薄肉
部6cを介して連結された磁性部材6をプレス打ち抜き
により形成する。次いで、この磁性部材6を所定の枚数
積層し例えば抜きかしめ等により一体化する。そして、
各長、短寸コア片6a、6bに順次巻線を施して二次巻
線7が形成される。その後、図6に示すように各薄肉部
6cを折曲させることにより環状として鉄心8が形成さ
れる。
【0018】次に、図3に示すように各一次導体4を他
端側がお互い3角状となるように配置し、絶縁支持部材
5を矢印A方向から押し込んで各一次導体4の他端側を
絶縁支持部材5の各貫通穴5bに嵌合させる。次いで、
第1のシールドブロック9を矢印B方向から押し込んで
第1のシールドブロック9の嵌合穴9bに絶縁支持部材
5の外周面を嵌合させる。次いで、上記二次巻線7が巻
回された鉄心8を第1のシールドブロック9の外周面に
嵌合させる。次いで、第2のシールドブロック10を矢
印C方向から端面が第1のシールドブロック9のフラン
ジ部9aに当接するまで押し込む。
【0019】この時点で、二次巻線7および鉄心8は第
1および第2のシールドブロック9、10により周囲が
完全にシールドされた状態となる。そして、最後に絶縁
カバー部材11を図中矢印D方向に押し込んで、絶縁カ
バー部材11の開口端11aを絶縁支持部材5のフラン
ジ部5a、第1のシールドブロック9のフランジ部9a
および第2のシールドブロック10の各外周面に嵌合さ
せ、各一次導体4の他端側を貫通穴11bを貫通させて
他方に突出させることにより変流器が完成する。
【0020】このように上記実施の形態1によれば、薄
肉部6cを介して連結された各長、短寸コア片6a、6
bに順次二次巻線7を巻回した後、各薄肉部6cを折曲
させることにより環状に形成して鉄心8を構成するよう
にしているので、トロイダル巻線機等の特殊な巻線機を
用いることなく容易に巻線を施すことができるようにな
り、ひいてはコストの低減が可能になる。
【0021】また、各一次導体4の他端側がそれぞれ各
長寸コア片6aに対応し且つ平行に配置されているの
で、各一次導体4近傍を占める鉄心8の割合が大きくな
るので、各一次導体4周りの磁路長が短くなって感度が
向上するため、鉄心8を構成する磁性部材6として透磁
率の低い安価な材料を用いることができ、ひいてはコス
トの低減が可能になる。さらにまた、絶縁支持部材5の
各貫通穴5bで各一次導体4の他端側を支持し、外周側
で第1のシールドブロック9を介して鉄心8を支持する
ようにしているので、各一次導体4と鉄心8の位置決め
を容易に行うことができ、組立作業時間の短縮化が可能
になる。
【0022】なお、上記実施の形態1においては、鉄心
8の環状部を3片の一次導体4が貫通する構成の零相変
流器について説明したが、鉄心の環状部を一片の一次導
体が貫通する通常一般的に用いられる変流器や計器用変
圧器等の変成器全般に適用しても良く、上記と同様の効
果を得ることができることは言うまでもない。また、上
記鉄心の製造方法では、各薄肉部6cを折曲させること
により環状にして鉄心8を形成した後、各一次導体の他
端側を鉄心8の環状部を貫通させて配置する場合につい
て説明したが、予め配置された一次導体の周囲に、薄肉
部を折曲させて環状とし鉄心を形成するようにしても良
く、このようにすれば、一次導体の配置された現場に即
した組立が可能になるという効果を得ることができる。
【0023】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2における零相変流器の鉄心の構成を示す正面図、図
8は図7に示す鉄心を構成する磁性部材の構成を示す平
面図、図9はこの発明の実施の形態2における零相変流
器の鉄心の図7とは異なる構成を示す正面図、図10は
図9に示す鉄心を構成する磁性部材の構成を示す平面
図、図11はこの発明の実施の形態2における零相変流
器の鉄心の図7とはさらに異なる構成を示す正面図、図
12は図11に示す鉄心を構成する磁性部材の構成を示
す平面図である。
【0024】上記実施の形態1では、薄肉部6cを介し
て連結された各長、短寸コア片6a、6bに順次二次巻
線7を巻回した後、各薄肉部6cを折曲させることによ
りダイヤ型の環状に形成して鉄心8を構成するようにし
ているが、この実施の形態2においては、磁性部材12
を図8に示すように薄肉部12aを介して連結される6
片の同一寸法のコア片12bで構成し、各コア片12b
に順次二次巻線13を巻回した後、各薄肉部12bを折
曲させることにより図7に示すような六角型の環状に形
成して鉄心14を構成し、各一次導体15を120°対
称で且つ対応するコア片12bと平行に配置したもので
ある。
【0025】また、磁性部材16を図10に示すように
薄肉部16aを介して連結される多数のコア片16bで
構成し、各コア片16bに順次二次巻線17を巻回した
後、各薄肉部16aを折曲させることにより図9に示す
ような多角型の環状に形成して鉄心18を構成し、各一
次導体15を120°対称に配置するようにしても良
い。
【0026】さらにまた、磁性部材19を図12に示す
ように薄肉部19aを介して連結される多数の弧状のコ
ア片19bで構成し、各コア片19bに順次二次巻線2
0を巻回した後、各薄肉部19aを折曲させることによ
り図11に示すような丸型の環状に形成して鉄心21を
構成し、各一次導体15を120°対称に配置するよう
にしても良い。
【0027】このように上記実施の形態2によれば、各
鉄心14、18、21をそれぞれ120°対称に構成す
るとともに、各一次導体15をそれぞれ120°対称に
配置するようにしているので、図7においては、3片の
各一次導体15に対する鉄心14の位置関係が、図9に
おいては、3片の各一次導体15に対する鉄心18の位
置関係が、図11においては、3片の各一次導体15に
対する鉄心21の位置関係がそれぞれ同等になるので、
各一次導体15を流れる各相の電流によって、各鉄心1
4、18、21に発生する各磁束数のばらつきが小さく
なり、各一次導体15を各鉄心14、18、21に接近
させて感度を向上させることができるようになるため、
透磁率の低い安価な材料を用いることができ、ひいては
コストの低減が可能になる。なお、上記各構成によれ
ば、各一次導体4、15を△配置にした場合について示
しているが、Y配置にしても同様の効果を発揮し得るこ
とは言うまでもない。
【0028】また、上記各構成によれば、環状鉄心の各
コーナ部に薄肉部が位置するものについて説明したが、
図13に示すように、鉄心22の直線部分に薄肉部22
aが位置するような構成としても良い。
【0029】実施の形態3.図14はこの発明の実施の
形態3における零相変流器の鉄心の構成を示す平面図、
図15は図14に示す鉄心を構成する磁性部材の構成を
示す平面図、図16は図15における磁性部材の要部の
構成を詳細に示す平面図である。図において、上記実施
の形態1におけると同様な部分は同一符号を付して説明
を省略する。
【0030】23は図15に示すように6片のコア片2
3aが薄肉部23bを介して連結された磁性部材で、図
16に示すようにコア片23aの内外側に、後述の二次
巻線の巻厚よりも高い突起部23cが形成されている。
そして、磁性部材23は所定の枚数積層され、各コア片
23aに順次二次巻線24が巻回された後、図14に示
すように薄肉部23bを折曲させることにより環状に形
成して鉄心25が構成され、第1のシールドブロック9
の外周面に沿って嵌挿される。
【0031】このように上記実施の形態3によれば、各
コア片23aの両端の内外側に二次巻線24の巻厚より
高い突起部23cを形成しているので、鉄心25を第1
のシールドブロック9の外周面に嵌合する場合、鉄心2
5と第1のシールドブロック9の外周面が各突起部23
cにより確実に当接するようになるので、位置決め精度
が向上する。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、コア片が薄肉部を介して連結された磁性材料を積
層してなり薄肉部を折曲させることにより環状に形成さ
れた鉄心と、各コア片に順次巻回された二次巻線と、鉄
心の環状部を貫通して配設される一次導体とを備えたの
で、二次巻線の巻線作業が容易で、安価な変成器を提供
することができる。
【0033】また、この発明の請求項2によれば、コア
片が薄肉部を介して連結された磁性材料を積層してなり
薄肉部を折曲させることにより環状に形成された鉄心
と、各コア片に順次巻回された二次巻線と、鉄心の環状
部を貫通して配設される3片の一次導体とを備えたの
で、二次巻線の巻線作業が容易で、安価な零相変流器を
提供することができる。
【0034】また、この発明の請求項3によれば、コア
片が薄肉部を介して連結された磁性材料を積層してなり
薄肉部を折曲させることにより環状で且つ120°対称
に形成された鉄心と、各コア片に順次巻回された二次巻
線と、鉄心の環状部を貫通し鉄心に対して120°対称
に配設される3片の一次導体とを備えたので、二次巻線
の巻線作業が容易であることは勿論のこと、一次導体の
鉄心に対する姿勢のばらつきを少なくして感度を向上さ
せ、安価な零相変流器を提供することができる。
【0035】また、この発明の請求項4によれば、コア
片が薄肉部を介して連結された磁性材料を積層してなり
薄肉部を折曲させることにより環状に形成された鉄心
と、各コア片に順次巻回された二次巻線と、鉄心の環状
部を貫通しそれぞれ対応するコア片に平行で且つ所定の
間隔を介して120°対称に配設される3片の一次導体
とを備えたので、二次巻線の巻線作業が容易であること
は勿論のこと、一次導体の鉄心に対する姿勢のばらつき
を少なく且つ接近して配置して感度をさらに向上させ、
安価な零相変流器を提供することができる。
【0036】また、この発明の請求項5によれば、コア
片が薄肉部を介して連結された磁性材料を積層してなり
薄肉部を折曲させることにより長寸コア部と短寸コア部
が交互に配置される六角環状に形成された鉄心と、各コ
ア片に順次巻回された二次巻線と、鉄心の環状部を貫通
しそれぞれ長寸コア片に位置するコア片に平行で且つ所
定の間隔を介して120°対称に配設される3片の一次
導体とを備えたので、二次巻線の巻線作業が容易である
ことは勿論のこと、一次導体の鉄心に対する姿勢のばら
つきを少なく且つ接近して配置して感度をさらに向上さ
せ、安価な零相変流器を提供することができる。
【0037】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1ないし5のいずれかにおいて、一次導体が嵌合され
る貫通穴および鉄心の環状部がシールド部材を介して嵌
合される外周面を有し絶縁部材でなる絶縁支持部材を備
えたので、一次導体と鉄心の位置決めが容易となり、組
立時間の短縮化が可能な変成器を提供することができ
る。
【0038】また、この発明の請求項7によれば、請求
項6において、各コア片両端の内外側に二次巻線の巻厚
より高い突起部を形成したので、位置決め精度の向上を
図ることが可能な変成器を提供することができる。
【0039】また、この発明の請求項8によれば、磁性
材料でなり薄肉部を介して連結される複数のコア片でな
る鉄心部材を形成し所定の枚数積層する工程と、各コア
片に二次巻線を順次巻回する工程と、積層された鉄心部
材の薄肉部を折曲させて環状とし鉄心を形成する工程
と、鉄心の環状部を貫通させて一次導体を配設する工程
とを包含したので、二次巻線の巻線作業が容易で、安価
な変成器を得ることが可能な変成器の製造方法を提供す
ることができる。
【0040】また、この発明の請求項9によれば、磁性
材料でなり薄肉部を介して連結される複数のコア片でな
る鉄心部材を形成し所定の枚数積層する工程と、各コア
片に二次巻線を順次巻回する工程と、積層された鉄心部
材の薄肉部を一次導体を取り囲むように折曲させて環状
とし鉄心を形成する工程とを包含したので、二次巻線の
巻線作業が容易で、安価な変成器を得ることが可能な変
成器の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における零相変流器
の構成を示す正面断面図である。
【図2】 図1における零相変流器の構成を示す側面断
面図である。
【図3】 図1における零相変流器の構成を展開して示
す展開斜視図である。
【図4】 図1における零相変流器の外観を示す斜視図
である。
【図5】 図1に示す鉄心を構成する磁性部材の構成を
示す平面図である。
【図6】 図1に示す鉄心と二次巻線の構成を示す正面
図である。
【図7】 この発明の実施の形態2における零相変流器
の鉄心の構成を示す正面図である。
【図8】 図7に示す鉄心を構成する磁性部材の構成を
示す平面図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における零相変流器
の鉄心の図7とは異なる構成を示す正面図である。
【図10】 図9に示す鉄心を構成する磁性部材の構成
を示す平面図である。
【図11】 この発明の実施の形態2における零相変流
器の鉄心の図7とはさらに異なる構成を示す正面図であ
る。
【図12】 図11に示す鉄心を構成する磁性部材の構
成を示す平面図である。
【図13】 この発明の実施の形態2における零相変流
器の鉄心の図7とはさらにまた異なる構成を示す正面図
である。
【図14】 この発明の実施の形態3における零相変流
器の鉄心の構成を示す平面図である。
【図15】 図14に示す鉄心を構成する磁性部材の構
成を示す平面図である。
【図16】 図15における磁性部材の要部の構成を詳
細に示す平面図である。
【図17】 従来の零相変流器の構成を一部を破断して
示す斜視図である。
【符号の説明】
4,15 一次導体、5 絶縁支持部材、5b 貫通
穴、6,12,16,19,23 磁性部材(磁性材
料)、6a 長寸コア片、6b 短寸コア片、6c,1
2a,16a,19a,22a 薄肉部、12b,16
b,19b,23a コア片、23c 突起部、7,1
3,17,20,24 二次巻線、8,14,18,2
1,22,24,29 鉄心、9 第1のシールドブロ
ック、10 第2のシールドブロック、11 絶縁カバ
ー部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 隆視 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 村田 士郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 五味 賢三 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア片が薄肉部を介して連結された磁性
    材料を積層してなり上記薄肉部を折曲させることにより
    環状に形成された鉄心と、上記各コア片に順次巻回され
    た二次巻線と、上記鉄心の環状部を貫通して配設される
    一次導体とを備えたことを特徴とする変成器。
  2. 【請求項2】 コア片が薄肉部を介して連結された磁性
    材料を積層してなり上記薄肉部を折曲させることにより
    環状に形成された鉄心と、上記各コア片に順次巻回され
    た二次巻線と、上記鉄心の環状部を貫通して配設される
    3片の一次導体とを備えたことを特徴とする変成器。
  3. 【請求項3】 コア片が薄肉部を介して連結された磁性
    材料を積層してなり上記薄肉部を折曲させることにより
    環状で且つ120°対称に形成された鉄心と、上記各コ
    ア片に順次巻回された二次巻線と、上記鉄心の環状部を
    貫通し上記鉄心に対して120°対称に配設される3片
    の一次導体とを備えたことを特徴とする変成器。
  4. 【請求項4】 コア片が薄肉部を介して連結された磁性
    材料を積層してなり上記薄肉部を折曲させることにより
    環状に形成された鉄心と、上記各コア片に順次巻回され
    た二次巻線と、上記鉄心の環状部を貫通しそれぞれ対応
    するコア片に平行で且つ所定の間隔を介して120°対
    称に配設される3片の一次導体とを備えたことを特徴と
    する変成器。
  5. 【請求項5】 コア片が薄肉部を介して連結された磁性
    材料を積層してなり上記薄肉部を折曲させることにより
    長寸コア部と短寸コア部が交互に配置される六角環状に
    形成された鉄心と、上記各コア片に順次巻回された二次
    巻線と、上記鉄心の環状部を貫通しそれぞれ長寸コア片
    に位置するコア片に平行で且つ所定の間隔を介して12
    0°対称に配設される3片の一次導体とを備えたことを
    特徴とする変成器。
  6. 【請求項6】 一次導体が嵌合される貫通穴および鉄心
    の環状部がシールド部材を介して嵌合される外周面を有
    し絶縁部材でなる絶縁支持部材を備えたことを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載の変成器。
  7. 【請求項7】 各コア片両端の内外側に二次巻線の巻厚
    より高い突起部が形成されていることを特徴とする請求
    項6記載の変成器。
  8. 【請求項8】 磁性材料でなり薄肉部を介して連結され
    る複数のコア片でなる鉄心部材を形成し所定の枚数積層
    する工程と、上記各コア片に二次巻線を順次巻回する工
    程と、上記積層された鉄心部材の薄肉部を折曲させて環
    状とし鉄心を形成する工程と、上記鉄心の環状部を貫通
    させて一次導体を配設する工程とを包含したことを特徴
    とする変成器の製造方法。
  9. 【請求項9】 磁性材料でなり薄肉部を介して連結され
    る複数のコア片でなる鉄心部材を形成し所定の枚数積層
    する工程と、上記各コア片に二次巻線を順次巻回する工
    程と、上記積層された鉄心部材の薄肉部を一次導体を取
    り囲むように折曲させて環状とし鉄心を形成する工程と
    を包含したことを特徴とする変成器の製造方法。
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