JP3379915B2 - 電流−磁束変換用の磁気回路 - Google Patents

電流−磁束変換用の磁気回路

Info

Publication number
JP3379915B2
JP3379915B2 JP09073899A JP9073899A JP3379915B2 JP 3379915 B2 JP3379915 B2 JP 3379915B2 JP 09073899 A JP09073899 A JP 09073899A JP 9073899 A JP9073899 A JP 9073899A JP 3379915 B2 JP3379915 B2 JP 3379915B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
magnetic
gap
central leg
split
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09073899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000284031A (ja
Inventor
光治 今泉
浩之 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Denki Co Ltd
Original Assignee
Osaka Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Denki Co Ltd filed Critical Osaka Denki Co Ltd
Priority to JP09073899A priority Critical patent/JP3379915B2/ja
Publication of JP2000284031A publication Critical patent/JP2000284031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3379915B2 publication Critical patent/JP3379915B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
  • Transformers For Measuring Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流、電圧、電力
(量)などを計測するために使用される、ホール素子、
MR素子、薄膜フラックスゲートなどの磁気センサに磁
束を印加するための電流−磁束変換用の磁気回路の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気センサに印加するための、電流に比
例した磁束を発生させるには、ヨークと呼ばれる磁気回
路(鉄心)が必要である。従来、磁気回路としては、図
5の(a)に示されるカットコア型と、図5の(b)に
示される三脚型とがある。カットコア型では、ヨーク2
1(鉄心)に電流線22が巻かれ、電流線22に流れる
電流によってヨーク21に磁束が発生する。ヨーク21
にはギャップ23が設けられ、ギャップ23には磁気セ
ンサ24が挿入される。電流線22の電流に比例した磁
界がギャップ23に発生し、その磁界によって磁気セン
サ24は磁界の大きさに比例した電気信号を出力する。
三脚型でも、同様に、ヨーク25(鉄心)に電流線26
が巻かれ、電流線26に流れる電流によってヨーク25
に磁束が発生する。ヨーク25にはギャップ27が設け
られ、ギャップ27には磁気センサ28が挿入される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】三脚型の磁気回路にお
いて、これを図6のように磁性板材により構成する場合
を考える。この場合、電流線26をヨーク25のどこか
に、例えば中央脚部に巻回して、ヨーク25内に磁束を
発生させることが必要である。このことを考えると、ヨ
ークが分割できずに一体成形されていると、電流線26
の巻回作業がしづらい。
【0004】また、磁気センサをこのヨーク25の中央
脚部に形成されたギャップ27に挿入する場合を考え
る。ギャップ27内の磁束密度分布に均一性がないと、
挿入される磁気センサの位置により、磁気センサに印加
される磁束の量が異なってしまい、磁気センサの出力が
一定しない。このことを考えると、ギャップ27内の磁
束密度分布に均一性があれば、磁気センサからの出力
は、磁気センサの挿入位置精度に因らないものとなり、
製造上とても有利となる。しかし、図7の(a),
(b)に示されるような、磁性板材により構成される磁
気回路の場合、ギャップ27内の均一な磁束密度分布
は、ヨーク25を構成する磁性板材の板厚dによって図
7(c)に示されるように決定されてしまい、その広さ
を磁性板材の板厚に関係なく設定することができなかっ
た。 (発明の目的)本発明の第1の目的は、電流線の巻回作
業を容易にし、部品の種類を少なくすることができる電
流−磁束変換用の磁気回路を提供することである。
【0005】本発明の第2の目的は、電流線の巻回作業
を容易にし、部品の種類を少なくすると同時に、ギャッ
プの磁束密度分布の均一性のある範囲を磁性板材の板厚
に関係なく設定することができる電流−磁束変換用の磁
気回路を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記第1の目的を達成
するために、請求項1記載の本発明は、磁性板材を折り
曲げることによって構成された三脚型ヨークから成り、
中央脚部に磁気センサが挿入されるためのギャップを備
えた電流−磁束変換用の磁気回路において、前記三脚型
ヨークを、同一形状の一対の分割ヨークを組み付ける
とによって形成し、前記各分割ヨークを、組み付け前に
電流線が中央脚部の周囲に収められることの可能な形状
とし、前記一対の分割ヨークの組み付け状態では、前記
一対の分割ヨークの中央脚部が間を空けて位置すること
によってギャップを形成するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0007】 また、上記第2の目的を達成するため
に、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の電流−磁
束変換用の磁気回路において、前記一対の分割ヨークの
組み付け状態では、前記一対の分割ヨークの中央脚部の
板厚方向に垂直な面相互が間を空けて重なり合うように
位置することによってギャップを形成するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る電流−磁束変換用の磁気回路を示す斜視図であり、
(a)は分割ヨークの1つのみを、(b)は組み付け完
了直前の状態を、(c)は組み付け完了状態を、それぞ
れ示している。
【0009】三脚型ヨーク1は同一形状の一対の分割ヨ
ーク2,2’が左右から互い違いに組み付けられること
によって形成されるが、分割ヨーク2(2’)は磁性板
材がプレス機などにより折曲加工されて図1(a)のよ
うな形状に成形される。この形状は、中央脚部を構成す
る中央脚構成部分3(3’),4(4’)が三脚型ヨー
ク1の中央から左右方向にそれぞれずれた位置にあり、
また、窓部分5が中央脚構成部分3,4の間のスペース
6を通って外側に開放している形である。
【0010】 分割ヨーク2,2’を組み付ける場合に
は、分割ヨーク2’を逆さまにし、中央脚構成部分3と
4’が、そして、中央脚構成部分4と3’が、それぞれ
接合するように左右方向に互い違いに組み付ける。これ
によって、図1(c)に示されるように、中央脚構成部
分3と4’によって上部の中央脚部7が形成され、中央
脚構成部分4と3’によって下部の中央脚部8が形成さ
れる。また、電流線コイルの挿入される窓部分は5と
5’の位置に形成される。中央脚部7,8は、その側面
(その板厚方向に垂直な面)相互が間を空けて重なり合
うように位置し、その間隙がギャップ9を形成する。こ
のギャップ9は磁気センサが挿入される空間である。
【0011】電流線を巻回する場合には、図2に示され
るように、分割ヨーク2,2’を組み付ける前に、予め
単独で形成された電流線コイル10を分割ヨーク2
(2’)のスペース6を通して窓部分5(5’)に、即
ち、中央脚部7,8の周囲に収め、その後分割ヨーク
2,2’を組み付ける。これによって、電流線コイル1
0の三脚型ヨーク1への巻回作業が格段に簡易化され
る。なお、図2では電流線コイル10は1ターンのもの
を示しているが、複数ターンの電流線コイルであっても
同様である。そして、分割ヨーク2,2’は同一形状で
あるので、部品の種類を少なくすることができる。
【0012】ギャップ9の磁束密度分布が均一性のある
範囲は、中央脚部7,8の重なり合う範囲を調整するこ
とによって設定され、分割ヨーク1を構成する磁性板材
の板厚の大きさには関係がない。したがって、ギャップ
9に挿入される磁気センサの感磁部分の面積に応じて中
央脚構成部分3(3’),4(4’)の長さを調整する
ことによって、ギャップ9の磁束密度分布の均一性のあ
る範囲を磁性板材の板厚に関係なく設定することがで
き、設計の自由度を増すことができる。
【0013】図3は本発明の実施の他の形態である電流
−磁束変換用の磁気回路を示す斜視図であり、(a)は
分割ヨークの1つのみを、(b)は組み付け完了直前の
状態を、(c)は組み付け完了状態を、それぞれ示して
いる。
【0014】三脚型ヨーク11は同一形状の一対の分割
ヨーク12,12’が上下から互い違いに組み付けられ
ることによって形成されるが、分割ヨーク12(1
2’)は磁性板材がプレス機などにより折曲加工されて
図3(a)のような形状に成形される。この形状は、側
脚部13(13’),14(14’)に比べて中央脚部
15(15’)が折り畳まれて2倍の厚さになってお
り、中央脚部15(15’)が三脚型ヨーク11の中央
から左右方向にずれた位置にあり、また、窓部分16,
17が上下方向に向いて開口している形である。
【0015】 分割ヨーク12,12’を組み付ける場
合には、分割ヨーク12’を逆さまにし、側脚部13と
14’が、そして、側脚部14と13’が、それぞれ接
合するように上下方向に互い違いに組み付ける。これに
よって、図3(c)に示されるように、中央脚部15に
よって上部の中央脚部が形成され、中央脚部15’によ
って下部の中央脚部が形成される。また、電流線コイル
の挿入される窓部分は分割ヨーク12,12’の窓部分
16,17が合わさって形成される。中央脚部15,1
5’は、その側面(その板厚方向に垂直な面)相互が間
を空けて重なり合うように位置し、その間隙がギャップ
18を形成する。このギャップ18は磁気センサが挿入
される空間である。
【0016】電流線を巻回する場合には、図4に示され
るように、分割ヨーク12,12’を組み付ける前に、
予め単独で形成された電流線コイル10を分割ヨーク1
2(12’)の窓部分16,17に、即ち、中央脚部1
5,15’の周囲に収め、その後分割ヨーク12,1
2’を組み付ける。これによって、電流線コイル10の
三脚型ヨーク11への巻回作業が格段に簡易化される。
そして、分割ヨーク12,12’は同一形状であるの
で、部品の種類を少なくすることができる。
【0017】また、ギャップ18に挿入される磁気セン
サの感磁部分の面積に応じて中央脚部15,15’の長
さを調整することによって、ギャップ18の磁束密度分
布の均一性のある範囲を磁性板材の板厚に関係なく設定
することができ、設計の自由度を増すことができる点
は、図1に示される実施形態と同様である。
【0018】なお、ギャップの磁束密度分布の均一性の
ある範囲が小さくてもよい場合、即ち、中央脚部7,8
または15,15’の断面積内におさまる場合には、中
央脚部7と8を、または15と15’を、中央から左右
方向にずらした位置にせずに、中央に位置させるように
してもよい。
【0019】
【発明の効果】 以上説明したように、請求項1記載の
本発明によれば、三脚型ヨークを、同一形状の一対の
割ヨークを組み付けることによって形成し、各分割ヨー
クを、組み付け前に電流線が中央脚部の周囲に収められ
ることの可能な形状とし、一対の分割ヨークの組み付け
状態では、一対の分割ヨークの中央脚部が間を空けて位
置することによってギャップを形成するようにしたか
ら、電流線の巻回作業を容易にし、部品の種類を少なく
することができる。
【0020】 また、請求項2記載の本発明によれば、
一対の分割ヨークの組み付け状態では、一対の分割ヨー
クの中央脚部の板厚方向に垂直な面相互が間を空けて重
なり合うように位置することによってギャップを形成す
るようにしたから、電流線の巻回作業を容易にし、部品
の種類を少なくすると同時に、ギャップの磁束密度分布
の均一性のある範囲を磁性板材の板厚に関係なく設定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である電流−磁束変換用
の磁気回路を示す斜視図である。
【図2】図1の電流−磁束変換用の磁気回路に電流線コ
イルを巻回する様子を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の他の形態である電流−磁束変換
用の磁気回路を示す斜視図である。
【図4】図3の電流−磁束変換用の磁気回路に電流線コ
イルを巻回する様子を示す斜視図である。
【図5】従来の磁気回路を用いた電流変換装置を示す図
である。
【図6】従来の磁気回路と電流線の関係を示す図であ
る。
【図7】従来の三脚型ヨークのギャップでの磁束密度分
布を示す図である。
【符号の説明】
1 三脚型ヨーク 2,2’ 分割ヨーク 3,3’,4,4’ 中央脚構成部分 5 窓部分 6 スペース 7,8 中央脚部 9 ギャップ 10 電流線コイル 11 三脚型ヨーク 12,12’ 分割ヨーク 13,13’,14,14’ 側脚部 15,15’ 中央脚部 16,17 窓部分 18 ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 15/18 - 15/26 G01R 33/032 G01R 33/06 - 33/09 H01F 3/00 - 3/14 H01F 27/24 - 27/25 H01F 41/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性板材を折り曲げることによって構成
    された三脚型ヨークから成り、中央脚部に磁気センサが
    挿入されるためのギャップを備えた電流−磁束変換用の
    磁気回路において、前記三脚型ヨークを、同一形状の一
    対の分割ヨークを組み付けることによって形成し、前記
    各分割ヨークを、組み付け前に電流線が中央脚部の周囲
    に収められることの可能な形状とし、前記一対の分割ヨ
    ークの組み付け状態では、前記一対の分割ヨークの中央
    脚部が間を空けて位置することによってギャップを形成
    するようにしたことを特徴とする電流−磁束変換用の磁
    気回路。
  2. 【請求項2】 前記一対の分割ヨークの組み付け状態で
    は、前記一対の分割ヨークの中央脚部の板厚方向に垂直
    な面相互が間を空けて重なり合うように位置することに
    よってギャップを形成するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の電流−磁束変換用の磁気回路。
JP09073899A 1999-03-31 1999-03-31 電流−磁束変換用の磁気回路 Expired - Fee Related JP3379915B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09073899A JP3379915B2 (ja) 1999-03-31 1999-03-31 電流−磁束変換用の磁気回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09073899A JP3379915B2 (ja) 1999-03-31 1999-03-31 電流−磁束変換用の磁気回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000284031A JP2000284031A (ja) 2000-10-13
JP3379915B2 true JP3379915B2 (ja) 2003-02-24

Family

ID=14006933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09073899A Expired - Fee Related JP3379915B2 (ja) 1999-03-31 1999-03-31 電流−磁束変換用の磁気回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3379915B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN202661525U (zh) * 2012-01-19 2013-01-09 邹高芝 穿芯式高精度开环型霍尔电流传感器用同轴双环路磁芯结构组件
JP7070020B2 (ja) * 2018-04-20 2022-05-18 Tdk株式会社 磁路形成部材及びこれを用いた磁気センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000284031A (ja) 2000-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3379915B2 (ja) 電流−磁束変換用の磁気回路
JPH08186028A (ja) ギャップ付き巻線チップインダクタ
JP2954500B2 (ja) 電流変成器
JPH1042496A (ja) リニアモータ
JP3383922B2 (ja) 巻線形チップトランス
JPH1140430A (ja) 磁心およびインダクタンス素子
JPH09131003A (ja) 電動機
JP2001035723A (ja) ドラムコア,ドラム型直交コア及びそれらを用いた可変型リニアリティーチョークコイル,ベース付き可変型リニアリティーチョークコイル並びに直交トランス
JP2000348954A (ja) チョークコイル
JPS58162015A (ja) 小型トランス
JP3317681B2 (ja) 電流−磁気変換回路
JP3330452B2 (ja) 電流トランス
JP2569628Y2 (ja) 可飽和リアクタ
JPH0525369U (ja) 電流センサ
JPS6236195Y2 (ja)
JPS6118455Y2 (ja)
JP2607663Y2 (ja) 近接スイッチ用検知コイル
JP3054397U (ja) コイル用ボビン及びトランスケース並びにトランス
JP3466753B2 (ja) 磁界印加コア
JP2601999Y2 (ja) 磁気ヘッドのノイズ低減装置
JP2000283998A (ja) 電気量−磁束変換用の磁気回路
JPS6119110A (ja) チヨ−クコイル
JPH056643Y2 (ja)
JPH0733181Y2 (ja) 磁気センサ装置
JP2544267Y2 (ja) 薄型インダクタ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081213

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees