JP4647941B2 - シリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体、その製造方法および硬化性シリコーンレジン組成物 - Google Patents

シリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体、その製造方法および硬化性シリコーンレジン組成物 Download PDF

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Description

本発明は、シリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体、その製造方法および硬化性シリコーンレジン組成物に関し、詳しくは、ヒドロシリル化反応硬化性シリコーンレジン組成物の硬化物とヒドロシリル化反応硬化性もしくは有機過酸化物硬化性シリコーンゴム組成物の硬化物とからなり、シリコーンレジン組成物の硬化物とシリコーンゴム組成物の硬化物とが強固に接着している一体化成形体、その製造方法、および、該一体化成形体の製造に有用なヒドロシリル化反応硬化性シリコーンレジン組成物に関する。
シリコーンレジンとシリコーンゴムとが強固に接着した複合体は、電気機器、電子機器、OA機器、精密機器、自動車部品等の分野で有用なため、特開平6−207104でその製造方法も含めて提案されている。また、高硬度シリコーン樹脂皮膜を有するシリコーンゴムからなる硬質キートップ押釦スイッチカバー部材が特開平6−309988で提案されている。しかし、シリコーンレジンとシリコーンゴムとが強固に接着した一体化成形体を安定性よく製造することは容易でない。
特開平6−207104号公報 特開平6−309988号公報
そこで、本発明者らはシリコーンレジンとシリコーンゴムとがより強固に接着した一体化成形体および安定性よく製造する方法を鋭意研究した結果、シリコーンレジンとシリコーンゴムとがより強固に接着した一体化成形体およびそれを安定性よく製造する方法を発明することに成功した。
本発明の目的は、シリコーンレジンとシリコーンゴムとがより強固に接着した一体化成形体、該一体化成形体を安定性よく製造する方法、および、該一体化成形体の製造に有用なヒドロシリル化反応硬化性シリコーンレジン組成物を提供することにある。
本発明は、
(1)(A1)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、式:RSiO3/2(但し、Rは炭素原子数1〜6の一価炭化水素基である。)で示されるシロキサン単位が全シロキサン単位の30モル%以上であるポリオルガノシロキサンレジン 100重量部、
(A2)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサン{本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(A1)中のアルケニル基のモル数が0.1以上1.0未満となる量}、および
(A3)成分(A1)と成分(A2)を架橋硬化させ得る量の白金族元素系触媒からなる硬化性シリコーンレジン組成物(A)の硬化物と、
(B1)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するポリジオルガノシロキサン 100重量部、
(B2)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサン{本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(B1)中のアルケニル基のモル数が1.0以上20以下となる量}、および
(B3) 成分(B1)と成分(B2)を架橋硬化させ得る量の白金族元素系触媒または有機過酸化物からなるシリコーンゴム組成物(B)の硬化物とからなることを特徴とする、シリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体。
(2)(A1)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、式:RSiO3/2(但し、Rは炭素原子数1〜6の一価炭化水素基である。)で示されるシロキサン単位が全シロキサン単位の30モル%以上であるポリオルガノシロキサンレジンと(A4)25℃の屈折率が1.45〜1.56の範囲であり、分子量が150以上であり一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有する非シリコーン系有機化合物の合計100重量部[[ただし、成分(A4)は、成分(A1)100重量部当たり2〜40重量部である]、
(A2)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサン{本成分のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(A1)と成分(A4)中のアルケニル基の合計モル数が0.1以上1.0未満となる量}、および
(A3)成分(A1)と成分(A2)と成分(A4)を架橋硬化させ得る量の白金族元素系触媒からなる硬化性シリコーンレジン組成物(A)の硬化物と、
(B1)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するポリジオルガノシロキサン 100重量部、
(B2)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサン{本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(B1)中のアルケニル基のモル数が1.0以上20以下となる量}、および
(B3) 成分(B1)と成分(B2)を架橋硬化させ得る量の白金族元素系触媒または有機過酸化物からなる硬化性シリコーンゴム組成物(B)の硬化物とからなることを特徴とする、シリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体。
(3) 硬化性シリコーンレジン組成物(A)の硬化物のJIS K 7215によるタイプDデユロメータ硬さが50〜90であることを特徴とする(1)または(2)に記載のシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体。
(4) 硬化性シリコーンレジン組成物(A)と、シリコーンゴム組成物(B)とを同一金型へ投入して、同時に硬化成形を行うことを特徴とする、(1)または(2)に記載のシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体の製造方法。
(5) 硬化性シリコーンレジン組成物(A)を金型中で硬化成形し、ついで該金型ヘシリコーンゴム組成物(B)を投入して硬化成形を行うことを特徴とする、(1)または(2)に記載のシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体の製造方法。
(6) 硬化性シリコーンレジン(A)の硬化物のJIS K7215によるタイプDデユロメータ硬さが50〜90であることを特徴とする(4)または(5)に記載のシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体の製造方法。
(7)(A1a)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、式:RSiO3/2(但し、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基である。)で示されるシロキサン単位が全シロキサン単位の30モル%以上であるポリアルキルアルケニルシロキサンレジンと(A4a)25℃の屈折率が1.45〜1.56の範囲であり、分子量が150以上であり一分子中に少なくとも3個のアルケニル基を有する炭化水素化合物の合計100重量部[ただし、成分(A4a)は、成分(A1a)100重量部当たり2〜40重量部である]、
(A2)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサン{本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(A1a)と成分(A4a)中のアルケニル基の合計モル数が0.1以上1.0未満となる量}、および
(A3)成分(A1a)と成分(A2)と成分(A4a)を架橋硬化させ得る量の白金族元素系触媒からなることを特徴とする硬化性シリコーンレジン組成物。
請求項1〜請求項3のシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体は、シリコーンレジンとシリコーンゴムとが強固に接着しているという特徴を有し、請求項4〜請求項6のシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体の製造方法は、かかる一体化成形体を安定性よく製造することができるという特徴を有し、請求項7の硬化性シリコーンレジン組成物は、硬化して高硬度の硬化物を与えると言う特徴を有する。
本発明で一体化成形体の製造に使用される硬化性シリコーンレジン組成物(A)は、成分(A1)中のケイ素原子結合アルケニル基と成分(A2)中のケイ素原子結合水素原子が成分(A3)の触媒作用によりヒドロシリル化反応して架橋し、硬化する。
成分(A1)である一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、式:RSiO3/2(但し、Rは炭素原子数1〜6の一価炭化水素基である。)で示されるシロキサン単位が全シロキサン単位の30モル%以上であるオルガノポリシロキサンレジンは、硬化性シリコーンレジン組成物の主剤である。そのケイ素原子結合アルケニル基としては、炭素原子数12以下のものが好ましく、例えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基が挙げられる。中でも、ビニル基、ブテニル基、ヘキセニル基が好ましい。これらのアルケニル基は一分子中に少なくとも2個存在し、3個以上が好ましい。同一分子中では一種類のアルケニル基であるが、二種類以上のアルケニル基でもよい。
式:RSiO3/2(但し、Rは炭素原子数1〜6の一価炭化水素基である。)で示されるシロキサン単位は、全シロキサン単位の30モル%以上であるが、50モル%以上であることが好ましい。Rは炭素原子数1〜6の一価炭化水素基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基;フェニル基が例示されるが、プロピル基、フェニル基が好ましい。このようなポリオルガノシロキサンレジンの重量平均分子量は200〜80,000の範囲であることが好ましく、300〜20,000の範囲がより好ましい。硬化性シリコーンレジン組成物(A)中の成分(A1)は、一種類のポリオルガノシロキサンレジンでもよく、また、二種類以上のポリオルガノシロキサンレジンの混合物でもよい。25℃における性状は、液状と固体状のいずれかであるが、成形加工性の点で液状であることが好ましい。
このような成分(A1)の具体例として、下記平均分子式で示されるポリオルガノシロキサンレジンが挙げられる(式中、Meはメチル基、Phはフェニル基、Viはビニル基、Hexはヘキセニル基を表し、以下同様である。)
(PhSiO3/2) 30 [ViMe2SiO1/2]10
(PhSiO3/2)7(Me2SiO2/2)0.6 [HexMeSiO2/2]2
(PhSiO3/2)15(ViMeSiO2/25
(PhSiO3/2)70(Me2SiO2/2)10(HexMeSiO2/220
(C37SiO3/2)13(ViMe2SiO1/22
このような成分(A1)は、対応するオルガノクロロシランまたはオルガノアルコキシシランを共加水分解し、ついで微量のカリ触媒存在下で加熱することにより残存シラノール基またはアルコキシ基を縮合させた後、酸で中和することにより容易に製造することができる。
成分(A2)は、成分(A1)の架橋剤であり、そのケイ素原子結合水素原子が成分(A1)中のアルケニル基にヒドロシリル化反応する。本成分は一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するが、一分子中に少なくとも3個のケイ素原子結合水素原子を有するものが好ましい。ケイ素原子結合有機基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基;フェニル基が例示されるが、メチル基とフェニル基が好ましい。成分(A2)の重量平均分子量は100〜20,000の範囲であることが好ましく、200〜7,000の範囲がより好ましい。成分(A2)は、成分(A1)との混和性の点で常温において液状であることが好ましい。硬化性シリコーンレジン組成物(A)の硬化物の硬度の点で分岐状〜レジン状のものが好ましい。硬化性シリコーンレジン組成物(A)中の成分(A2)は、一種類でもよく、また、二種類以上の混合物でもよい。
成分(A2)の具体例として、下記平均分子式で示されるものが挙げられる。
(Me2HSiO1/26(PhSiO3/2)4
(Me2HSiO1/25(PhSiO3/2)5
(Me2HSiO1/24(PhSiO3/2)6
(Me2HSiO1/24(MePhSiO2/2)2(SiO4/2)2
(Me2HSiO1/26(MePhSiO2/2)2(SiO4/2)2
このような成分(A2)は、対応するオルガノクロロシランまたはオルガノアルコキシシランを酸触媒の存在下で加水分解後、加熱によりシラノール基またはアルコキシ基を部分縮合させ、部分縮合物を1,1,3,3-テトラメチル-1,3-ジシロキサンと平衡化反応させた後、中和することにより容易に製造することができる。あるいはオルガノアルコキシシランの替わりにオルガノアルコキシシランとテトラアルコキシシランを酸触媒の存在下で共加水分解等することにより容易に製造することができる。
成分(A2)の配合量は、成分(A2)中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(A1)中のアルケニル基のモル数が0.1以上1.0未満となる量であり、0.30〜0.99となる量が好ましく、0.40〜0.98となる量がより好ましい。これは、このモル数比が0.1未満であると硬化性シリコーンレジン組成物(A)が十分に硬化せず、また、1.0以上であると、シリコーンゴム組成物(B)との接着性が低下するためである。
成分(A3)は、成分(A1)中のアルケニル基と成分(A2)中のケイ素原子結合水素原子とのヒドロシリル化反応、すなわち、成分(A1)と成分(A2)の架橋反応、ひいては硬化性レジン組成物(A)の硬化を促進する触媒である。成分(A3)は、白金族元素であるルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムまたは白金自体、またはそれらの化合物からなり、ケイ素原子結合水素原子とアルケニル基をヒドロシリル化反応する能力を持つ触媒である。これらのなかでは白金系触媒が好ましく、具体的には、白金黒、白金担持カーボン微粉末、白金担持シリカ微粉末、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液、白金のオレフィン錯体、塩化白金酸のジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金のジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、これら白金族元素系触媒を含有する熱可塑性シリコーン樹脂粉末が例示される。成分(A3)の配合量は、いわゆる触媒量であり、好ましくは、(A1)成分に対して(A3)成分中の金属が重量単位で0.1〜1,000ppmとなる量である。これは、0.1ppm未満であると組成物の硬化が遅くなり、また、1,000ppmを越える量加えても硬化性はさほど向上せず、むしろ不経済であるためである。
少なくとも2個のアルケニル基を有し、25℃の屈折率が1.45〜1.56の範囲であり、分子量が150以上である非シリコーンの有機化合物である成分(A4)は、硬化性シリコーンレジン組成物(A)の硬化後の硬さ、曲げ強度を向上させる成分である。25℃の屈折率が1.45〜1.56の範囲以外では、成分(A1)や成分(A2)との相溶性が低下しがちである。また、その分子量が150未満の場合には、揮発性が高くなって、硬化性シリコーンレジン組成物(A)の加熱硬化時に、成分(A2)中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(A1)と成分(A4)中のアルケニル基の合計モル数が変動しがちとなり、臭気が強まりがちである。このような成分(A4)の具体例としては、1,3-ジイソプロペニルベンゼン、トリアリル−1,2,4-ベンゼントリカルボキシレート、トリアリル-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)-トリオン、1,2,4−トリビニルシクロヘキサン、1,3,5−トリビニルシクロヘキサン、トリビニルベンゼンが挙げられる。架橋密度が高まるので、1分子中に3個のアルケニル基を有するものが好ましい。成分(A1)がポリアルキルアルケニルシロキサンレジンであると、硬化物の硬さがあまり大きくならないが、成分(A4)を含有すると硬化物の硬さが向上するので有効である。成分(A4)の配合量は、成分(A1)100重量部あたり2〜40重量部の範囲であり、好ましくは2〜30重量部の範囲である。2重量部未満の場合は、硬化性シリコーンレジン組成物(A)の硬化後の硬さや曲げ強度が不十分であり、40重量部を超える場合は、硬化性シリコーンレジン組成物(A)の硬化物の耐熱性が低下しがちであるからである。
硬化性シリコーンレジン組成物(A)が、成分(A4)を含む場合には、成分(A2)は、成分(A2)中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(A1)と成分(A4)中のアルケニル基の合計モル数が、0.1以上1.0未満となる量が必要である。
硬化性シリコーンレジン組成物 (A)は、成分(A1)〜成分(A3)を必須成分として含有することを特徴とするが、この他に、貯蔵安定性および取扱作業性を向上させる成分として、(A5)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有することが好ましい。成分(A5)として、具体的には、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、2−フェニル−3−ブチン−2−オール等のアルキンアルコール;3−メチル−3−ペンテン−1−イン、3,5−ジメチル−3−ヘキセン−1−イン等のエンイン化合物;1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラヘキセニルシクロテトラシロキサン、ベンゾトリアゾールが例示される。成分(A5)の含有量は、シリコーンレジン組成物 (A)の室温下での硬化を抑制し、加熱下で硬化可能とする量が好ましく、具体的には成分(A1)と成分(A2)の合計量100重量部あるいは成分(A1)と成分(A2)と成分(A4)の合計量100重量部当たり0.0001〜10重量部の範囲が好ましく、0.001〜5重量部がより好ましい。
硬化性シリコーンレジン組成物(A)は、シリコーンゴムとの接着性を向上させるために、(A6)接着性向上剤を含有することができる。具体的には、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のアクリロキシ基含有オルガノアルコキシシラン;3−アミノプロピルトリメトキシシラン,3−(2−アミノエチル)−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノ基含有オルガノアルコキシシラン;3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のエポキシ基含有オルガノアルコキシシランのようなシランカップリング剤の他、3−グリシドキシプロピルトリアルコキシシランと末端シラノール基封鎖ジメチルオリゴシロキサンの縮合反応生成物、3−グリシドキシプロピルトリアルコキシシランと末端シラノール基封鎖メチルビニルオリゴシロキサンの縮合反応生成物、3−グリシドキシプロピルトリアルコキシシランと末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体の縮合反応生成物が挙げられる。成分(A6)の含有量は、成分(A1)と成分(A2)の合計量100重量部あるいは成分(A1)と成分(A2)と成分(A4)の合計量100重量部当たり0.1〜10重量部の範囲が好ましく、0.1〜5重量部がより好ましい。
硬化性シリコーンレジン組成物(A)は、酸化鉄、フェロセン、酸化セリウム、セリウムポリシロキサンなどの耐熱剤、顔料等を含有しても良い。また、より高硬度で機械的特性に優れる硬化物を得るために、ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、二酸化チタン、カーボンブラック、アルミナ、石英粉末等の無機質充填剤、これらの表面をオルガノアルコキシシラン、オルガノクロロシラン、オルガノシラザン等の有機ケイ素化合物により疎水化処理してなる無機質充填剤を含有してもよい。なお、硬化物の透明性が要求される場合には、透明性を損なわない範囲内の量の無機質充填剤を含有することが好ましい。さらにその他任意の成分として、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、メチルフェニルジエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン等のアルコキシシラン類を含有することができる。
硬化性シリコーンレジン組成物(A)は、上記の成分(A1)〜成分(A3)あるいは成分(A1)〜成分(A4)、必要に応じてその他任意成分を均一に混合することにより調製される。本組成物を調製するためのミキサーとして、例えば、ロスミキサー、プラネタリミキサー、ホバートミキサーが挙げられる。
硬化性シリコーンレジン組成物(A)は、ヒドロシリル化反応抑制剤を含有していない場合は常温放置でも硬化させることができるが、ヒドロシリル化反応抑制剤を含有している場合は加熱することにより迅速に硬化させることができる。硬化温度は限定されず、例えば30〜350℃、好ましくは100〜200℃である。この硬化物は、JIS K 7215に規定されるタイプDデュロメータによる硬さが50〜90であることが好ましく、65〜80であることがより好ましい。
シリコーンゴム組成物(B)は、成分(B1)中のケイ素原子結合アルケニル基と成分(B2)中のケイ素原子結合水素原子が成分(B3)の触媒作用によりヒドロシリル化反応して架橋し、硬化する。
一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するポリジオルガノシロキサンである成分(B1)は、シリコーンゴム組成物(B)の主成分である。成分(B1)の分子構造は実質的に直鎖状であるが、分子鎖の一部が多少分岐していてもよい。成分(B1)中のケイ素原子結合アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基が例示される。このアルケニル基の結合位置は限定されず、分子鎖末端、分子鎖側鎖、あるいはその両方であってもよく、得られるシリコーンゴムの機械的特性が優れることから、少なくとも分子鎖末端にあることが好ましい。成分(B1)中のアルケニル基以外のケイ素原子結合有機基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;フェネチル基等に代表される1価飽和炭化水素基や、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基が例示される。成分(B1)の粘度は限定されないが、25℃において10〜1,000,000mPa・sの範囲内であることが好ましく、100〜200,000mPa・sの範囲内であることがより好ましい。
このような成分(B1)として、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルヘキセニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルヘキセニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルヘキセニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルヘキセニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルヘキセニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルヘキセニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン共重合体が例示される。
一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサンである成分(B2)は成分(B1)の架橋剤である。成分(B2)の分子構造は限定されず、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状、分岐鎖状、環状、樹脂状が例示される。成分(B2)中のケイ素原子結合有機基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;フェネチル基等のアラルキル基に代表される一価飽和炭化水素基;3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基が例示される。成分(B2)の粘度は限定されないが、25℃において1〜10,000mPa・sの範囲内であることが好ましい。成分(B1)が、一分子中に2個のアルケニル基を有するポリジオルガノシロキサンである場合には、成分(B2)は、一分子中に3個以上のケイ素原子結合水素原子を有することが好ましく、成分(B1)が、一分子中に3個以上のアルケニル基を有するポリジオルガノシロキサンである場合には、成分(B2)は、一分子中に2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサンのみからなってもよい。
このような成分(B2)として、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ポリメチルハイドロジェンシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、環状ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、環状ポリメチルハイドロジェンシロキサン、式:R3SiO1/2で示されるシロキサン単位と式:R2HSiO1/2で示されるシロキサン単位と式:SiO4/2で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、式:R2HSiO1/2で示されるシロキサン単位と式:SiO4/2で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、式:RHSiO2/2で示されるシロキサン単位と式:RSiO3/2で示されるシロキサン単位または式:HSiO3/2で示されるシロキサン単位からなるオルガノシロキサン共重合体、およびこれらポリオルガノシロキサンの二種以上の混合物が例示される。なお、上式中のRは上述した一価飽和炭化水素基やハロゲン化アルキル基であり、前記と同様の基が例示される。
シリコーンゴム組成物(B)において、成分(B2)の配合量は、本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(B1)中のケイ素原子結合アルケニル基のモル数が、1.0以上20以下となる範囲内の量であり、好ましくは、この比が1.0以上10以下となる範囲内の量である。これは、成分(B2)の配合量が、上記範囲の下限未満であると、シリコーンゴム組成物(B)が十分に硬化しなくなる傾向があるからであり、一方、上記範囲の上限をこえると、得られるシリコーンゴムのシリコーンレジン組成物(A)の硬化物への接着性や、機械的強度が低下する傾向があるからである。
成分(B3)のうち白金族元素系触媒は、既に説明したとおりである。有機過酸化物は、成分(B1)を架橋させてシリコーンゴム組成物(B)を硬化させるためのものである。有機過酸化物としては、ビスベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエイト、ビス(p−メチルベンゾイル)パーオキサイド、ビス(o−メチルベンゾイル)パーオキサイド、ビス(2,4−ジメチルベンゾイル)パーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ(t−ブチル)パーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシンが例示される。
成分(B3)の配合量は、シリコーンゴム組成物(B)を硬化させ得る量であり、成分(B3)が白金族元素系触媒の場合には、 成分(B1)に対して成分(B3)中の金属が重量単位で0.1〜1000ppmの範囲であることが好ましい。これは、0.1ppm未満であると硬化が遅くなり、また、1000ppmを越えても硬化性はさほど向上せず、むしろ不経済であるためである。また、成分(B3)が有機過酸化物の場合には、成分(B1)100重量部当たり0.1〜10重量部の範囲であることが好ましい。
シリコーンゴム組成物(B)は、成分(B1)〜成分(B3)からなるが、これらの成分に加えて、成分(B1)100重量部当たり10〜60重量部の乾式シリカ、湿式シリカのような補強性シリカと両末端シラノール基封鎖ジオルガノシロキサンオリゴマー,オルガノヒドロキシシラン,ヘキサオルガノジシラザン等のクレープハードニング防止剤、あるいは、オルガノアルコキシシラン、オルガノクロロシラン、オルガノシラザン等の有機ケイ素化合物により疎水化処理した補強性シリカを含有することが好ましい。補強性シリカを含有するとシリコーンゴムの接着強度が著しく向上する。シリコーンゴム組成物(B)がヒドロシリル化反応硬化性である場合は、上述したヒドロシリル化反応抑制剤を含有することが好ましい。その他に、シリコーンゴム組成物用の各種添加剤を含有することは本発明の目的を損なわない限り差し支えない。かかる添加剤としては、けいそう土粉末,石英粉末,炭酸カルシウム粉末,カーボンブラック、アルミナ粉末、水酸化アルミ粉末等の無機質充填剤;水酸化セリウム,セリウムシラノレート,セリウム脂肪酸塩等の耐熱剤;ステアリン酸,ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸や、その金属塩等の離型剤;顔料が例示される。
シリコーンゴム組成物(B)は、成分(B1)〜成分(B3)を均一に混合することによって容易に製造されるが、補強性シリカを含有する場合は、予め成分(B1)と補強性シリカとクリープハードニング防止剤、あるいは成分(B1)と疎水化補強性シリカをニーダーミキサー、攪拌羽付きミキサー等のミキサーで加熱下均一になるまで混練して冷却後、攪拌羽付きミキサーや2本ロール等を用いて、成分(B2)および成分(B3)添加配合することが好ましい。
シリコーンゴム組成物(B)の硬化物は、JIS K 6253によるタイプAデュロメータ硬さが30〜70であることが好ましく、40〜60であることがより好ましい。
本発明のシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体は、硬化性シリコーンレジン組成物(A)とシリコーンゴム組成物(B)とを同一金型へ投入して、同時に硬化成形を行うことにより、あるいは、硬化性シリコーンレジン組成物(A)を金型中で加熱して半硬化状態あるいは硬化状態とし、ついで硬化性シリコーンゴム組成物(B)を該金型に投入して硬化成形を行うことにより、製造することができる。その際、100℃〜250℃に加熱された金型中で、数秒〜数分間加圧成形することが好ましい。
かくして得られた一体化成形体は、高硬度のシリコーンレジン部位とエラストマー状のシリコーンゴム部位が強固に接着しているので、例えば、キーボードに代表されるOA機器、電気機器、電子機器、自動車部品、精密機器等の分野で好適に使用される。シリコーンレジン部位、シリコーンゴム部位ともに、その形状は特に限定されない。フィルム状、シート状、テープ状、ブロック状、ロッド状、チューブ状が例示される。
本発明の硬化性シリコーンレジン組成物は、(A1a)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、式:RSiO3/2(但し、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基である。)で示されるシロキサン単位が全シロキサン単位の30モル%以上であるポリアルキルアルケニルシロキサンレジンと(A4a)25℃の屈折率が1.45〜1.56の範囲であり、分子量が150以上であり一分子中に少なくとも3個のアルケニル基を有する炭化水素化合物の合計100重量部[ただし、成分(A4a)は、成分(A1a)100重量部当たり2〜40重量部である]、
(A2)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサン{本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(A1a)と成分(A4a)中のアルケニル基の合計モル数が0.1以上1.0未満となる量}、および
(A3)成分(A1a)と成分(A2)と成分(A4a)を架橋硬化させ得る量の白金族元素系触媒からなるが、請求項2に規定されている硬化性シリコーンレジン組成物(A)において、成分(A1)が成分(A1a)に特定され、成分(A4)が(A4a)に特定されている以外は、組成、必須成分、任意成分、製造方法、硬化特性、硬化条件、硬化物の特性等も含めて同様である。
成分(A1a)中のRは炭素原子数1〜6のアルキル基であり、Rとして例示されたアルキル基が例示される。成分(A1a)の具体例として、
(C37SiO3/2)13(ViMe2SiO1/22
(C37SiO3/2)8(ViMe2SiO1/22がある。
成分(A4a)は、25℃の屈折率が1.45〜1.56の範囲であり、分子量が150以上であり一分子中に少なくとも3個のアルケニル基を有する炭化水素化合物であり、具体例として1,2,4−トリビニルシクロヘキサン、1,3,5−トリビニルシクロヘキサン、トリビニルベンゼンがある。成分(A1a)と成分(A2)と成分(A3)とからなる硬化性シリコーンレジン組成物の硬化物は、硬さがさほど大きくないが、成分(A4a)を含有させることにより充分に大きくなる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。なお、実施例と比較例中、部は重量部を意味する。粘度は25℃における値である。重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定し標準ポリスチレン換算して求めた値である。硬化性シリコーンレジン組成物の硬化物の硬さは、JIS K 7215−1986「プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法」に従ってタイプDデュロメータにより測定した。シリコーンゴム組成物の硬化物の硬さは、JIS K 6253−193「硬さ試験方法」に従ってタイプAデュロメータにより測定した。Phはフェニル基、Meはメチル基、Viはビニル基を意味する。一体化成形体のシリコーンレジンは硬化性シリコーンレジン組成物の硬化物を意味し、シリコーンゴムはシリコーンゴム組成物の硬化物を意味する。
[実施例1]
平均分子式: (PhSiO3/2)7(ViMe2SiO1/23
で表わされ、重量平均分子量が1600であるポリフェニルメチルビニルシロキサンレジン84gと、平均分子式: (PhSiO3/2)(ViMe2SiO1/23
で表わされ、重量平均分子量が408であるポリフェニルメチルビニルシロキサンレジン16gの混合物、
平均分子式: (PhSiO3/2)6(HMe2SiO1/24
で表わされ、重量平均分子量が1100であるポリフェニルメチルハイドロジェンシロキサン84g、1−エチニル−1−シクロヘキサノール0.17gを混合し、さらに、白金と1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンとの錯体(白金金属量4重量%)0.017gを加えて混合して硬化性シリコーンレジン組成物(R1)を得た。なお、硬化性シリコーンレジン組成物(R1)中のケイ素結合水素原子のモル数/ビニル基のモル数は、0.79であった。
両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合生ゴム( ビニル基含有量0.064重量%、重合度5,000)930g、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合生ゴム(ビニル基含有量1.44重量%、重合度5,000)50g、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン生ゴム(ビニル基含有量0.01重量%、重合度5,000)30g、粘度が60センチストークスの両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサンオリゴマー70g、比表面積200m2/gの乾式法シリカ100g、比表面積200m2/gの湿式法シリカ540gをニーダーミキサーに投入して、減圧下、175℃で60分間混練してシリコーンゴムベースを得た。冷却後、2本ロール上で、このシリコーンゴムベース1720gに、平均分子式: MeSiO(MeHSiO2/2)(Me2SiO2/23SiMe
で表される両末端トリメチルシロキシ封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体16g、粘度が20センチストークスの両末端トリメチルシロキシ封鎖ポリメチルハイドロジェンシロキサン3.5g、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン3.5gを添加し混練して、シリコーンゴム組成物(E1)を得た。なお、シリコーンゴム組成物(E1)中のケイ素結合水素原子のモル数/ビニル基の合計モル数は、2.9であった。
硬化性シリコーンレジン組成物(R1)とシリコーンゴム組成物(E1)を、半量づつ同一金型に投入し、20MPaの圧力下、170℃で5分間プレス成型して、長さ60mm、幅40mm、厚さ8mmのシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成型体を得た。シリコーンレジン部位とシリコーンゴム部位をつかんで反対方向に引っ張った際に、シリコーンレジンとシリコーンゴムは強固に接着しており、シリコーンレジンとシリコーンゴム間で界面剥離は起こらなかった。なお、シリコーンレジンはタイプDデュロメータ硬さ72を示し、シリコーンゴムはタイプAデュロメータ硬さ57を示した。
[実施例2]
平均分子式: (PhSiO3/2)7(ViMe2SiO1/23
で表わされ、重量平均分子量が1600であるポリフェニルメチルビニルシロキサンレジン77gと、平均分子式: (PhSiO3/2)(ViMe2SiO1/23
で表わされ、重量平均分子量が408であるポリフェニルメチルビニルシロキサンレジン23gの混合物、平均分子式: (PhSiO3/2)6(HMe2SiO1/24
で表わされ、重量平均分子量が1,100であるポリフェニルメチルハイドロジェンシロキサン75g、1−エチニル−1−シクロヘキサノール0.21gを混合し、さらに、白金と1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンとの錯体(白金金属量4重量%)0.016gを加え混合して、硬化性シリコーンレジン組成物(R2)を得た。硬化性シリコーンレジン組成物(R2)のケイ素結合水素原子のモル数/ビニル基のモル数は、0.79であった。
硬化性シリコーンレジン組成物(R2)と実施例1で調製したシリコーンゴム組成物(E1)を、半量づつ同一金型に投入し、5MPaの圧力下、150℃で10分間プレス成型して、長さ60mm、幅40mm、厚さ8mmのシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成型体を得た。シリコーンレジン部位とシリコーンゴム部位をつかんで反対方向に引っ張った際に、シリコーンレジンとシリコーンゴムは強固に接着しており、シリコーンレジンとシリコーンゴム間で界面剥離は起こらなかった。なお、このシリコーンレジンはタイプDデュロメータ硬さ71を示し、シリコーンゴムはタイプAデュロメータ硬さ57を示した。
[実施例3]
2本ロール上で、実施例1で調製したシリコーンゴムベース1720gに、平均分子式:
MeSiO(MeHSiO2/2)(Me2SiO2/23SiMe
で表される両末端トリメチルシロキシ封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体16g、粘度が20センチストークスの両末端トリメチルシロキシ封鎖ポリメチルハイドロジェンシロキサン3.5gを混合し、さらに、1−エチニル−1−シクロヘキサノール1.5g、白金と1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンとの錯体(白金金属量4重量%)0.15gを添加し混練してシリコーンゴム組成物(E2)を得た。なお、シリコーンゴム組成物(E2)中のケイ素結合水素原子のモル数/生ゴム中のビニル基の合計モル数は、2.9であった。
実施例1で調製した硬化性シリコーンレジン組成物(R1)とシリコーンゴム組成物(E2)を、半量づつ同一金型に投入し、5MPaの圧力下、150℃で5分間プレス成型して、長さ60mm、幅40mm、厚さ8mmのシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成型体を得た。シリコーンレジン部位とシリコーンゴム部位をつかんで反対方向に引っ張った際に、シリコーンレジンとシリコーンゴムは強固に接着しており、シリコーンレジンとシリコーンゴム間で界面剥離は起こらなかった。なお、このシリコーンレジンはタイプDデュロメータ硬さ72を示し、シリコーンゴムはタイプAデュロメータ硬さ57を示した。
[実施例4]
実施例1で調製した硬化性シリコーンレジン組成物(R1)を金型に投入し、5MPaの圧力下、150℃で1分間プレス成型して半硬化状態とした。続いて実施例1で調製したシリコーンゴム組成物(E1)を、同じ金型に投入し、5MPaの圧力下、150℃でさらに10分間プレス成型して、長さ60mm、幅40mm、厚さ8mmのシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成型体を得た。シリコーンレジン部位とシリコーンゴム部位をつかんで反対方向に引っ張った際に、シリコーンレジンとシリコーンゴムは強固に接着しており、シリコーンレジンとシリコーンゴム間で界面剥離は起こらなかった。なお、このシリコーンレジンはタイプDデュロメータ硬さ71を示し、シリコーンゴムはタイプAデュロメータ硬さ57を示した。
[実施例5]
平均分子式: (C37SiO3/2)8(ViMe2SiO1/22
で表わされるプロピルメチルビニルポリシロキサンレジン(ビニル基含有量4.2重量%、重量平均分子量10,000)50g、1,2,4-トリビニルシクロヘキサン2g、平均分子式:
(PhSiO3/2)6(HMe2SiO1/24
で表わされ、重量平均分子量が1,100であるポリフェニルメチルハイドロジェンシロキサン26g、1−エチニル−1−シクロヘキサノール0.07gを混合し、さらに、セリウムポリシロキサン0.3gと白金と1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンとの錯体(白金金属量4重量%)0.01gを加え混合して硬化性シリコーンレジン組成物(R3)を得た。なお、硬化性シリコーンレジン組成物(R3)中のケイ素結合水素原子のモル数/組成物中のビニル基のモル数は、0.87であった。
硬化性シリコーンレジン組成物(R3)と実施例1で調製したシリコーンゴム組成物(E1)を、半量づつ同一金型に投入し、5MPaの圧力下、150℃で5分間プレス成型して、長さ60mm、幅40mm、厚さ8mmのシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成型体を得た。シリコーンレジン部位とシリコーンゴム部位をつかんで反対方向に引っ張った際に、シリコーンレジンとシリコーンゴムは強固に接着しており、シリコーンレジンとシリコーンゴム間で界面剥離は起こらなかった。なお、このシリコーンレジンはタイプDデュロメータ硬さ72を示し、シリコーンゴムはタイプAデュロメータ硬さ57を示した。
[比較例1]
平均分子式: (PhSiO3/2)7(ViMe2SiO1/23
で表わされ、重量平均分子量が1600であるポリフェニルメチルビニルシロキサンレジン84gと、平均分子式: (PhSiO3/2)(ViMe2SiO1/23
で表わされ、重量平均分子量が408であるポリフェニルメチルビニルシロキサンレジン16gの混合物、平均分子式: (PhSiO3/2)4(HMe2SiO1/26
で表わされ、重量平均分子量が1100であるポリフェニルメチルハイドロジェンシロキサン84g、1−エチニル−1−シクロヘキサノール0.17gを混合し、さらに、白金と1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンとの錯体(白金金属量4重量%)0.017gを加え混合して、硬化性シリコーンレジン組成物(R4)を得た。なお、硬化性シリコーンレジン組成物(R4)中のケイ素結合水素原子のモル数/組成物中のビニル基のモル数は、1.7であった。
硬化性シリコーンレジン組成物(R4)と実施例1で調製したシリコーンゴム組成物(E1)を、半量づつ同一金型に投入し、5MPaの圧力下、150℃で10分間プレス成型して、長さ60mm、幅40mm、厚さ8mmのシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成型体を得た。シリコーンレジン部位とシリコーンゴム部位をつかんで反対方向に成型体を引っ張った際に、シリコーンレジンとシリコーンゴム間で界面剥離が生じた。なお、このシリコーンレジンはタイプDデュロメータ硬さ72を示し、シリコーンゴムはタイプAデュロメータ硬さ57を示した。
[比較例2]
平均分子式: (PhSiO3/2)7(ViMe2SiO1/23
で表わされ、重量平均分子量が1600であるポリフェニルメチルビニルシロキサンレジン77gと、平均分子式: (PhSiO3/2)(ViMe2SiO1/23
で表わされ、重量平均分子量が408であるポリフェニルメチルビニルシロキサンレジン23gの混合物、平均分子式:Me3SiO(Me2SiO2/2)4(MeHSiO2/2)8(Ph2SiO2/2)4SiMe3
で表わされ、重量平均分子量が1300であるポリメチルフェニルハイドロジェンシロキサン46g、1−エチニル−1−シクロヘキサノール0.17gを混合し、さらに、白金と1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンとの錯体(白金金属量4重量%)0.017gを加え混合して、硬化性シリコーンレジン組成物(R5)を得た。なお、硬化性シリコーンレジン組成物(R5)中のケイ素結合水素原子のモル数/組成物中のビニル基のモル数は、0.58であった。
2本ロール上で、実施例1で調製したシリコーンゴムベース1720gに、平均分子式:
MeSiO(MeHSiO2/2)(Me2SiO2/23SiMe
で表される両末端トリメチルシロキシ封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体4g、1−エチニル−1−シクロヘキサノール1.5g、および白金と1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンとの錯体(白金金属量4重量%)0.15gを添加し混練して、シリコーンゴム組成物(E3)を得た。なお、シリコーンゴム組成物(E3)中のケイ素結合水素原子のモル数/ビニル基の合計モル数は、0.44であった。
硬化性シリコーンレジン組成物(R5)を金型に投入し、5MPaの圧力下、150℃で1分間プレス成型して半硬化状態とした。続いてシリコーンゴム組成物(E3)を、同じ金型に投入し、5MPaの圧力下、150℃でさらに10分間プレス成型して、長さ60mm、幅40mm、厚さ8mmのシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成型体を得た。シリコーンレジン部位とシリコーンゴム部位をつかんで反対方向に成型体を引っ張った際に、シリコーンレジンとシリコーンゴム間で界面剥離が生じた。なお、このシリコーンレジンはタイプDデュロメータ硬さ48を示し、シリコーンゴムはタイプAデュロメータ硬さ50を示した。

Claims (6)

  1. (A1)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、式:RSiO3/2(但し、Rは炭素原子数1〜6の一価炭化水素基である。)で示されるシロキサン単位が全シロキサン単位の30モル%以上であるポリオルガノシロキサンレジン 100重量部、
    (A2)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサン{本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(A1)中のアルケニル基のモル数比が0.1以上1.0未満となる量}、および
    (A3)成分(A1)と成分(A2)を架橋硬化させ得る量の白金族元素系触媒からなる硬化性シリコーンレジン組成物(A)の硬化物(ただし、JIS K 7215によるタイプDデュロメータ硬さが50〜90である)と、
    (B1)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するポリジオルガノシロキサン 100重量部、
    (B2)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサン{本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(B1)中のアルケニル基のモル数が1.0以上20以下となる量}、および
    (B3) 成分(B1)と成分(B2)を架橋硬化させ得る量の白金族元素系触媒または有機過酸化物からなるシリコーンゴム組成物(B)の硬化物とからなることを特徴とする、シリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体。
  2. (A1)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、式:RSiO3/2(但し、Rは炭素原子数1〜6の一価炭化水素基である。)で示されるシロキサン単位が全シロキサン単位の30モル%以上であるポリオルガノシロキサンレジンと(A4)25℃の屈折率が1.45〜1.56の範囲であり、分子量が150以上であり一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有する非シリコーン系有機化合物の合計100重量部[ただし、成分(A4)は、成分(A1)100重量部当たり2〜40重量部である]、
    (A2)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサン{本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(A1)と成分(A4)中のアルケニル基の合計モル数が0.1以上1.0未満となる量}、および
    (A3)成分(A1)と成分(A2)成分(A4)を架橋硬化させ得る量の白金族元素系触媒からなる硬化性シリコーンレジン組成物(A)の硬化物(ただし、JIS K 7215によるタイプDデュロメータ硬さが50〜90である)と、
    (B1)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するポリジオルガノシロキサン 100重量部、
    (B2)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサン{本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(B1)中のアルケニル基のモル数が1.0以上20以下となる量}、および
    (B3) 成分(B1)と成分(B2)を架橋硬化させ得る量の白金族元素系触媒または有機過酸化物からなるシリコーンゴム組成物(B)の硬化物とからなることを特徴とする、シリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体。
  3. シリコーンゴム組成物(B)の硬化物は、JIS K 6253によるタイプAデュロメータ硬さが30〜70であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体。
  4. 硬化性シリコーンレジン組成物(A)と、シリコーンゴム組成物(B)とを同一金型へ投入して、同時に硬化成形を行うことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体の製造方法。
  5. 硬化性シリコーンレジン組成物(A)を金型中で硬化成形し、ついで該金型ヘ硬化性シリコーンゴム組成物(B)を投入して硬化成形を行うことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のシリコーンレジンとシリコーンゴムの一体化成形体の製造方法。
  6. (A1a)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有し、式:RSiO3/2(但し、Rは炭素原子数1〜6のアルキル基である。)で示されるシロキサン単位が全シロキサン単位の30モル%以上であるポリアルキルアルケニルシロキサンレジンと(A4a)25℃の屈折率が1.45〜1.56の範囲であり、分子量が150以上であり一分子中に少なくとも3個のアルケニル基を有する炭化水素化合物の合計100重量部[ただし、成分(A4a)は、成分(A1a)100重量部当たり2〜40重量部である]、
    (A2)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサン{本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数/成分(A1a)と成分(A4a)中のアルケニル基の合計モル数が0.1以上1.0未満となる量}、および
    (A3)成分(A1a)と成分(A2)と成分(A4a)を架橋硬化させ得る量の白金族元素系触媒からなることを特徴とする、硬化性シリコーンレジン組成物。
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