JP4646227B2 - 鋳鉄の鋳造方法及びその方法を使用した内燃機関用シリンダヘッドの製造方法 - Google Patents

鋳鉄の鋳造方法及びその方法を使用した内燃機関用シリンダヘッドの製造方法 Download PDF

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本発明は、鋳鉄による鋳造に際し、その鋳造物の一部における耐摩耗性及び耐熱性を向上するようにした鋳造方法と、この鋳造方法を使用した内燃機関用シリンダヘッドの製造方法とに関するものである。
従来、内燃機関におけるシリンダヘッド等のように、部分的に耐摩耗性及び耐熱性が必要な部分には、耐摩耗性及び耐熱性を有する合金製の部材を、冷し嵌めにて固着するか、鋳込むようにしていたが、前記部材のガタ付き及び脱落が発生するおそれがあるばかりか、コストの大幅なアップ等を招来するという問題があった。
そこで、本発明者達は、先の特許出願(特願2004−059455号)において以下に述べるようにした鋳造方法を提案した。
すなわち、この先願の鋳造方法は、
「鋳鉄の鋳造を行う鋳物型内に、0.5〜1.5wt%の黒鉛粉末と、3〜10wt%の銅粉末と、10〜20wt%のニッケル粉末と、10〜15wt%の鉄−クロム合金粉末と、15〜30wt%のコバルト−モリブデン−クロム合金粉末と、残りが純鉄粉末を混合し固め成形して成る金属粉末圧粉体を配設し、次いで、前記鋳物型内に、溶融した鋳鉄を注ぎ込み、この溶融した鋳鉄の熱を利用して前記金属粉末圧粉体を焼結及び拡散させることにより、鋳造時に、鋳造物の一部に前記金属粉末圧粉体による焼結層を生成するとともに、その焼結層を鋳造物の母材に結合する。」
というものである。
この先願の鋳造方法において、前記金属粉末圧粉体に対する黒鉛粉末の添加は、焼結の促進及び鋳造物のうち前記金属粉末圧粉体の母材組織を耐熱性を有するオーステナイトにする効果を図るためであるが、その配合比が0.5wt%未満では焼結促進の効果が少なく、その配合比が1.5wt%を超えると炭化物の生成が多くなり靱性の低下及び被削性の低下が生じる。
前記金属粉末圧粉体に対する銅粉末の添加は、融点の低い銅による液相の発生にて焼結を促進する効果を図るためであるが、その配合比が3wt%未満では焼結促進の効果が少なく他の合金粉末における未拡散の部分が多く残り、その配合比が10wt%を超えると液相の発生量が多くなるため焼結層の変形が生じて寸法精度が悪くなる。
前記金属粉末圧粉体に対するニッケル粉末の添加は、純鉄粉末に拡散して鋳造物のうち前記金属粉末圧粉体の母材組織をオーステナイトにする効果を図るためであるが、その配合比が10wt%未満ではオーステナイト生成量が少なくなる一方、純鉄粉末が未拡散のままで残る部分におけるフェライト(このフェライトが多くなると、その分だけ前記オーステナイト生成量が少なくなる)及び黒鉛粉末だけが拡散している状態のままで残る部分におけるパーライト(このパーライトが多くなると、その分だけ前記オーステナイト生成量が少なくなる)が多くなって、耐熱性が低下することになり、また、その配合比が20wt%を超えると添加量に見合った効果が得られない。
前記金属粉末圧粉体に対する鉄−クロム合金粉末の添加は、クロムの一部が純鉄粉末に拡散して鋳造物のうち前記金属粉末圧粉体の母材組織を耐熱性を有するオーステナイトにする効果と、未拡散の鉄−クロム合金粉末による耐摩耗性の向上の効果とを図るためであるが、その配合比が10wt%未満ではオーステナイト生成量が少なくなる一方、純鉄粉末が未拡散のままで残る部分におけるフェライト及び黒鉛粉末だけが拡散している状態のままで残る部分におけるパーライトが多くなって、耐熱性が低下することになり、また、その配合比が15wt%を超えると添加量に見合った効果が得られないばかりか、金属粉末圧粉体への固め成形性が悪化する。
前記金属粉末圧粉体に対するコバルト−モリブデン−クロム合金粉末の添加は、このコバルト−モリブデン−クロム合金は高硬度の硬質粒子であることから、これを分散することによる耐摩耗性の向上の効果と、コバルト及び/又はクロムの一部が前記金属粉末圧粉体の母材組織に拡散して、前記硬質粒子の母材組織への結合を強固にするとともに母材組織をオーステナイトにする効果とを図るためであるが、その配合比が15wt%未満では耐摩耗性向上の効果が少なく、その配合比が30wt%を超えると金属粉末圧粉体への固め成形性が悪化するために鋳造に際して十分な焼結が得られずに耐摩耗性が低下する。
そして、金属粉末圧粉体に対する純鉄粉末の添加は、粉末の混合物を所定の形状に固め成形するときにおける成形性向上の効果と、固め成形後における多孔質の密度を高くし空隙率を低くする効果とを図るためである。
前記先願の鋳造方法においては、鋳造物の一部における耐摩耗性を向上するために、金属粉末圧粉体にコバルト−モリブデン−クロム合金粉末を、15〜30wt%添加するものであるが、このコバルト−モリブデン−クロム合金粉末は、著しく高価であることにより、コストが大幅にアップするのであり、しかも、このコバルト−モリブデン−クロム合金粉末は、極めて高い硬度の硬質粒子であることにより、鋳造物の一部における耐摩耗性を向上できるものの、前記鋳造物のうち耐摩耗性を向上した部分に接当する相手部材における摩耗を増大させるという問題があった。
本発明は、基本的に前記先願の鋳造方法を踏襲するものの、金属粉末圧粉体による耐摩耗性の向上を、相手部材における摩耗を増大することなく、低コストで達成することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を達成するため本発明における鋳造方法は、請求項1に記載したように、
「鋳鉄の鋳造を行う鋳物型内に、各種粉末を混合し固め成形して成る金属粉末圧粉体を設置し、次いで、前記鋳物型内に、溶融した鋳鉄を注ぎ込み、この溶融した鋳鉄の熱を利用して前記金属粉末圧粉体を焼結及び拡散させることにより、鋳造時に、鋳造物の一部に前記金属粉末圧粉体による焼結層を生成するとともに、その焼結層を鋳造物の母材に結合するようにした鋳造方法において、
前記金属粉末圧粉体における各種粉末の配合比が、黒鉛粉末0.5〜1.5wt%、銅粉末3〜10wt%、ニッケル粉10〜20wt%、成分として鉄37.2wt%とクロム62wt%とを含む鉄−クロム合金粉末10〜30wt%、成分として鉄38wt%とモリブデン60.4wt%とを含む鉄−モリブデン合金粉末10〜30wt%、残り純鉄粉末になっている。」
ことを特徴としている。
次に、本発明におけるシリンダヘッドの製造方法は、請求項2に記載したように、
「前記請求項1の記載において、前記金属粉末圧粉体をリング状にして、このリング状の金属粉末圧粉体を、内燃機関におけるシリンダヘッドを鋳造する鋳造型内のうち、当該シリンダヘッドにおける吸気ポート及び排気ポートのいずれか一方又は両方における弁座部に設置し、この状態でシリンダヘッドを鋳造し、鋳造後に前記弁座部を、前記金属粉末圧粉体における焼結層がバルブシートに露出するように機械加工する。」
ことを特徴としている。
鉄−モリブデン合金粉末は、前記先願の発明において耐摩耗性を向上するために使用したコバルト−モリブデン−クロム合金粉末よりも遥かに廉価であるから、この鉄−モリブデン合金粉末を、前記コバルト−モリブデン−クロム合金粉末に代えて使用することにより、鋳造物の一部における耐摩耗性を、前記先願発明の場合よりも低コストで、確実に向上することができる。
この場合おいて、前記鉄−モリブデン合金粉末における配合比は、10〜30wt%にすることが好ましく、10wt%未満では、耐摩耗性向上の効果が低く、30wt%を超えると添加量に見合った効果を得ることができないのである。
鉄−モリブデン合金粉末は、高硬度な硬質粒子であり、これを焼結層に分散させることによって耐摩耗性を向上させる効果がある。
また、この粉末粒子は、鉄−モリブデン合金であるため、鋳造時の焼結の際に、焼結層内及び基地組織へ拡散して、基地組織との密着性を増し、焼結層内からの脱落を防止することができる。
一方、前記鉄−モリブデン合金粉末における硬度は、前記先願発明に使用したコバルト−モリブデン−クロム合金粉末における硬度よりも低いことにより、前記鋳造物のうち耐摩耗性を向上した部分に接当する相手部材における摩耗を、先願発明の場合よりも低くすることができる。
また、請求項2に記載した製造方法によると、吸気ポート及び排気ポートのいずれか一方又は両方の弁座部における耐熱性を向上し、且つ、前記弁座部におけるバルブシートの耐摩耗性と、このバルブシートに着座を繰り返すバルブ側における耐摩耗性との両方を同時に向上したシリンダヘッドを、より低コストで製造することができる。
以下、本発明の実施の形態を、内燃機関における鋳鉄製のシリンダヘッドを鋳造することに適用した場合について説明する。
図1及び図2は、内燃機関における鋳鉄製のシリンダヘッド1を示し、このシリンダヘッド1は、従来から良く知られているように、その内部に、吸気ポート2及び排気ポート3と、冷却水ジャケット4とが形成され、前記吸気ポート2におけるシリンダヘッド1の下面1aへの開口部には、ポペット型の吸気バルブ5が着座するバルブシート面6aを有する弁座部6が、前記排気ポート3におけるシリンダヘッド1の下面1aへの開口部には、ポペット型の排気バルブ7が着座するバルブシート面8aを有する弁座部8が各々設けられている。
図3は、前記シリンダヘッド1を鋳造するための鋳造型Aを示す、この鋳造型Aは、前記シリンダヘッド1における下面を形成する下型A1と、前記シリンダヘッド1の上面を形成する上型A2と、前記吸気ポート2を形成する中子A3と、前記排気ポート3を形成する中子A4と、前記冷却水ジャケット4を形成する中子A5とによって構成されており、この鋳物型Aにおける空間部に、溶融した鋳鉄を注ぎ込むことにより、前記シリンダヘッド1を鋳造するように構成している。
この鋳造に際しては、前記吸気ポート2用の中子A3及び排気ポート3用の中子A4のうち、前記弁座部6、7の箇所に、図4に示すように、以下に述べる各種の金属粉末の混合物を多孔質のリング状に固め成形して成る金属粉末圧粉体Bを、当該金属粉末圧粉体Bが前記中子A3、A4の表面から突出するようにして固定装着しておき、この状態で、前記溶融した鋳鉄を注ぎ込むことで、この溶融した鋳鉄の熱を利用して前記金属粉末圧粉体を焼結及び拡散させることにより、鋳造時に、前記シリンダヘッド1のうち吸気ポート2及び排気ポート3における弁座部6、7の部分に前記金属粉末圧粉体Bによる焼結層を生成するとともに、その焼結層を鋳造物の母材に結合するようにする。
図5及び図6は、鋳造後におけるシリンダヘッド1を示すものであり、この鋳造されたシリンダヘッド1には、その下面1aを二点鎖線D1で示すようにする機械加工するとともに、その吸気ポート2及び排気ポート3における前記下面1aに対する開口部内を二点鎖線D2で示すようにする機械加工することにより、前記金属粉末圧粉体Bによる焼結層を、前記吸気ポート2及び排気ポート3の弁座部6、8における円錐形のバルブシート面6a、8aに露出するのであり、これにより、前記吸気ポート2及び排気ポート3の弁座部6、8における耐摩耗性及び耐熱性を向上できる。
ところで、前記金属粉末圧粉体Bは、黒鉛粉末と、銅粉末と、ニッケル粉末と、鉄−クロム合金粉末と、鉄−モリブデン合金粉末と、残りが純鉄粉末を混合して、多孔質に固め成形して成るものであり、その各種粉末の配合比は、前記黒鉛粉末を0.5〜1.5wt%に、前記銅粉末を3〜10wt%に、前記ニッケル粉末を10〜20wt%に、前記鉄−クロム合金粉末を10〜30wt%に、そして、前記鉄−モリブデン合金粉末を10〜30wt%にしている。
ここにおいて、前記黒鉛粉末の添加は、焼結の促進及びシリンダヘッド1のうち前記弁座部6、8の付近における母材組織を耐熱性を有するオーステナイトにする効果を図るためであり、その配合比が0.5wt%未満では焼結促進の効果が少なく、その配合比が1.5wt%を超えると炭化物の生成が多くなり靱性の低下及び被削性の低下が生じる。
前記銅粉末の添加は、融点の低い銅による液相の発生にて焼結を促進する効果を図るためであり、その配合比が3wt%未満では焼結促進の効果が少なく他の合金粉末における未拡散の部分が多く残り、その配合比が10wt%を超えると液相の発生量が多くなるため焼結層の変形が生じて寸法精度が悪くなる。
前記ニッケル粉末の添加は、鉄粉末に拡散してシリンダヘッド1のうち前記弁座部6、8の付近における母材組織をオーステナイトにする効果を図るためであり、その配合比が10wt%未満ではオーステナイト生成量が少なくなる一方、純鉄粉末が未拡散のままで残る部分におけるフェライト及び黒鉛粉末だけが拡散している状態のままで残る部分におけるパーライトが多くなって、耐熱性が低下することになり、また、その配合比が20wt%を超えると添加量に見合った効果が得られない。
前記鉄−クロム合金粉末の添加は、クロムの一部がシリンダヘッド1のうち前記弁座部6、8の付近における母材組織に拡散して、この部分における母材組織を耐熱性を有するオーステナイトにする効果と、未拡散の鉄−クロム合金粉末による耐摩耗性の向上の効果とを図るためであり、その配合比が10wt%未満ではオーステナイト生成量が少なくなる一方、純鉄粉末が未拡散のままで残る部分におけるフェライト及び黒鉛粉末だけが拡散している状態のままで残る部分におけるパーライトが多くなって、耐熱性が低下することになり、また、その配合比が15wt%を超えると添加量に見合った効果が得られないばかりか、金属粉末圧粉体への固め成形性が悪化する。
前記鉄−モリブデン合金粉末の添加は、これを分散することによる耐摩耗性の向上の効果を図るものであり、その配合比が10wt%未満では、耐摩耗性向上の効果が低く、その配合比が30wt%を超えると添加量に見合った効果を得ることができない。
そして、前記純鉄粉末の添加は、粉末の混合物を所定の形状に固め成形するときにおける成形性向上の効果と、固め成形後における多孔質の密度を高くし空隙率を低くする効果とを図るためである。
次に、耐摩耗性の評価を、本発明による実施例1及び実施例2と、前記先願発明による比較例1及び比較例2とについて、以下に述べる実物単体摩擦試験によって実施した。
この実物単体摩擦試験は、前記弁座部6の部分を200℃にした状態で、この弁座部6におけるバルブシート面6aに対して、バネにて付勢されるポペット型の吸気バルブ5を、モータ駆動の回転カムにてその一回転当たり一回着座させることを、前記回転カムにおける毎分の回転数を1200にして8時間にわたって継続することによって、前記バルブシート面6a側における摩耗量と、この着座する吸気バルブ5側における摩耗量との両方を測定するという実験である。
この実験において、前記実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2に使用する各種粉末における成分は、表1の通りにした。
また、前記各種粉末における粒径は、黒鉛粉末を除いて、表2の通りにした。
そして、実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2において、各種粉末の配合比は、表3の通りにした。
そして、これら、実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2の各々についての「実物単体摩擦試験」の結果は、図7の通りであった。
すなわち、前記実施例1及び実施例2のように、コバルト−モリブデン−クロム合金粉末を使用すること(比較例)に代えて鉄−モリブデン合金粉末を使用した場合には、バルブシート面6aにおける摩耗は、比較例の場合よりも若干増大することになるものの、前記バルブシート面6aに着座する吸気バルブ5側の摩耗は、比較例1及び2の場合よりも大幅に低減できるのであり、しかも、実施例1及び実施例2のように、コバルト−モリブデン−クロム合金粉末に代えて鉄−モリブデン合金粉末を使用した場合には、コストを、前記比較例の場合の約25〜30%程度に低減することができる。
また、前記した実験において、前記鉄−モリブデン合金粉末における配合比の下限値は、10wt%であり、これより未満と少ない場合には、耐摩耗性向上の効果は低い。その結果を比較例2に示す。
この比較例2は、特に耐摩耗に影響すると考えられる粉末の配合比を下限以下に変更した場合であり、すなわち、鉄−モリブデン合金粉末を5wt%、鉄−クロム合金粉末を5wt%、ニッケル粉末を7.5wt%、その他は同じ配合比にした場合であり、この比較例2による「実物単体摩擦試験」の結果は、図7の通り、焼結層の摩耗は多い結果となった。
一方、前記鉄−モリブデン合金粉末における配合比の上限値は、30wt%以下であり、これを超えて多くした場合は、添加量に見合った効果を得ることができない。
内燃機関用シリンダヘッドにおける一部を示す縦断正面図である。 図1の要部拡大図である。 前記シリンダヘッドにおける鋳物型の一部を示す縦断正面図である。 前記鋳物型に装填する金属粉末圧粉体の斜視図である。 鋳造したシリンダヘッドの一部を示す縦断正面図である。 図5の要部拡大図である。 実物単体摩擦試験の結果を示す図である。
1 シリンダヘッド
2 吸気ポート
3 排気ポート
4 冷却水ジャケット
5 吸気バルブ
7 排気バルブ
6、8 弁座部
6a、8a バルブシート面
A 鋳物型
A1 下型
A2 上型
A3、A4、A5 中子
B 金属粉末圧粉体

Claims (2)

  1. 鋳鉄の鋳造を行う鋳物型内に、各種粉末を混合し固め成形して成る金属粉末圧粉体を設置し、次いで、前記鋳物型内に、溶融した鋳鉄を注ぎ込み、この溶融した鋳鉄の熱を利用して前記金属粉末圧粉体を焼結及び拡散させることにより、鋳造時に、鋳造物の一部に前記金属粉末圧粉体による焼結層を生成するとともに、その焼結層を鋳造物の母材に結合するようにした鋳造方法において、
    前記金属粉末圧粉体における各種粉末の配合比が、黒鉛粉末0.5〜1.5wt%、銅粉末3〜10wt%、ニッケル粉10〜20wt%、成分として鉄37.2wt%とクロム62wt%とを含む鉄−クロム合金粉末10〜30wt%、成分として鉄38wt%とモリブデン60.4wt%とを含む鉄−モリブデン合金粉末10〜30wt%、残り純鉄粉末になっていることを特徴とする鋳鉄の鋳造方法。
  2. 前記請求項1の記載において、前記金属粉末圧粉体をリング状にして、このリング状の金属粉末圧粉体を、内燃機関におけるシリンダヘッドを鋳造する鋳造型内のうち、当該シリンダヘッドにおける吸気ポート及び排気ポートのいずれか一方又は両方における弁座部に設置し、この状態でシリンダヘッドを鋳造し、鋳造後に前記弁座部を、前記金属粉末圧粉体における焼結層がバルブシートに露出するように機械加工することを特徴とする内燃機関用シリンダヘッドの製造方法。
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