JP4641832B2 - 薄膜ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、電池駆動を念頭においた低消費電力型の薄膜ガスセンサに関する。
一般的にガスセンサは、ガス漏れ警報器などの用途に用いられており、ある特定ガス、例えば、一酸化炭素(CO)、メタンガス(CH)、プロパンガス(C)、メタノール蒸気(CHOH)等に選択的に感応するデバイスであり、その性格上、高感度、高選択性、高応答性、高信頼性、低消費電力が必要不可欠である。
ところで、家庭用として普及しているガス漏れ警報器には、都市ガス用やプロパンガス用の可燃性ガス検知を目的としたもの、燃焼機器の不完全燃焼ガス検知を目的としたもの、または、両方の機能を合わせ持ったものなどがあるが、いずれもコストや設置性(ガス検知が必要であるが電源供給不能の箇所である点)の問題から普及率はそれほど高くない。そこで、普及率の向上を図るべく、設置性の改善、具体的には、電池駆動によるガス漏れ警報器としてコードレス化することが望まれている。
ガス漏れ警報器の電池駆動を実現するためにはガスセンサの低消費電力化が最も重要である。しかしながら、接触燃焼式や半導体式のガスセンサを動作させるためには、ガスセンサのガス感知膜を200℃〜500℃の高温に加熱する必要があり、この加熱が電力を消費する要因となっている。SnOなどの粉体を焼結して作製したガス感知膜によるガスセンサでは、スクリーン印刷等の方法を用いてガス感知膜の厚みを可能な限り薄くしてガス感知膜の熱容量を小さくしているが、ガス感知膜以外の熱容量の低減化は考慮されていなかった。このため、従来技術のセンサ構造では、電池により駆動するには依然熱容量が大きすぎ、これを高温に加熱するには大きい電力が必要で電池の消耗が大きくなり、電池駆動で3〜5年の寿命を保証することは不可能であり、従来構造のままでは電池駆動のガス感知膜によるガスセンサは実用化が困難であった。
そこで、微細加工プロセスにより高断熱・低熱容量のダイヤフラム構造として、実用上許容しうる低消費電力の薄膜ガスセンサが開発実用化されて現在に至っている。このような薄膜ガスセンサの従来技術が、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載された薄膜ガスセンサは、特にガス感知層を覆うガス選択燃焼用のフィルタ層として、一次粒子径が1.0μm以下のAl,Cr,Fe,Ni,ZnO,SiOなどの多孔質金属酸化物を用い、膜厚を酸化物一次粒子径から最大100μmにすることにより、十分な応答性を有し、ガス選択性に優れ、妨害物質が共存するような劣悪な環境下にあっても安定に動作する薄膜ガスセンサとしている。
特開2001−221760号公報(段落番号0014,図1)
しかしながら、特許文献1記載の薄膜ガスセンサのように、粒子径を略均一化することで問題点が生じる場合があった。この点について図を参照しつつ説明する。図8は、従来技術の薄膜ガスセンサの断面SEM写真である。図8に示す薄膜ガスセンサは、ダイヤフラム構造の熱絶縁支持層100、ヒーター層101、SiO絶縁層102、感知層103、第一ガス選択燃焼層104がある。第一ガス選択燃焼層104は、特許文献1のフィルタ層に相当するものであり、感知層103を覆うように設けられ、さらに各所に孔105(SEM写真中の黒い箇所)が形成されている多孔質体である。
この第一ガス選択燃焼層104の多孔質形成について説明する。図9は従来技術の第一ガス選択燃焼層104で使用される触媒粉末の粒度分布である。図9の横軸は平均直径を粒径として表し、縦軸は生起確率を表す。なお、粒子の平均直径については各種定義があるが、本明細書中における平均直径とは、例えば、触媒を担持する前のアルミナ(Al)粉末の単一の粒子の長軸径・短軸径の平均値である2軸平均径や長軸径・短軸径・中間軸の平均値である3軸平均径などである。上記図8の断面SEM写真で示す第一ガス選択燃焼層104は、図9の粒度分布のように、粒径(粒子の平均直径)の平均値=4μm、標準偏差=2μm程度のアルミナ(Al)粉末を触媒粉末として用いる。さて、このように第一ガス選択燃焼層104を構成するアルミナ粉末では粒径のばらつきは少ないが、このため、図8でも示すようにアルミナ粒子間に形成される孔105もばらつきが少ないものの、狭く小さいものとなっている。
このように個々の孔105が狭く小さいことに起因し、外部から検出ガスが濃度拡散してきても感知層103に至るまでに複雑な経路をたどることとなり、感知層103に到達するまで時間を要してガスセンサの応答性が向上できないおそれがあった。
また、孔105が狭く小さいことに起因し、触媒に妨害ガスが接触する機会が少なって燃焼効率が低いため、ガスの選択性が向上できないおそれもあった。
さらにまた、例えば40℃80%RHという高温高湿環境下でヒータ層101に通電してヒーターをオンオフさせてガスセンサを動作させると、アルミナ粒子間の孔105に水分が凝縮しやすくなる。いったん水分が凝縮すると、凝縮した水分がガスの濃度拡散の遮蔽物になるとともに、HOが分解したOH基が感知層103を構成するSnO表面の吸着サイトに吸着され、センサ感度が低下するおそれもある。
そこでこの発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、第一ガス選択燃焼層に従来よりも容積が大きい空隙を形成し、応答性、選択性および耐環境性を向上させた薄膜ガスセンサを提供することにある。
このような本発明の請求項1に係る薄膜ガスセンサは、
貫通孔を有するSi基板と、
この貫通孔の開口部に張られるダイアフラム様の熱絶縁支持層と、
熱絶縁支持層上に設けられるヒーター層と、
熱絶縁支持層およびヒーター層を覆うように設けられる電気絶縁層と、
電気絶縁層上に設けられる一対の感知電極層と、一対の感知電極層を渡されるように設けられる感知層と、感知層の表面に設けられる第一ガス選択燃焼層と、を有するガス感知層と、
を備える薄膜ガスセンサであって、
前記第一ガス選択燃焼層は、アルミナ(Al23の平均直径の平均値が5μm未満であるアルミナ小径粉末およびアルミナの平均直径の平均値が5μm以上15μm以下であるアルミナ大径粉末の混合物に第一の触媒を担持させてなる触媒粉末を含む焼結材を焼結させた多孔質体による層であることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る薄膜ガスセンサは、
請求項1に記載の薄膜ガスセンサにおいて、
前記混合物は、小径アルミナ粒子の平均直径の平均値の生起確率が、大径アルミナ粒子の平均直径の平均値の生起確率よりも大きくなるように配合した混合物であることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る薄膜ガスセンサは、
請求項1または請求項2に記載の薄膜ガスセンサにおいて、
前記第一の触媒は、パラジウム(Pd)であることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る薄膜ガスセンサは、
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の薄膜ガスセンサにおいて、
前記感知層と前記第一ガス選択燃焼層との間に介在するように設けられ、第二の触媒を担持した薄膜の第二ガス選択燃焼層、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る薄膜ガスセンサは、
請求項に記載の薄膜ガスセンサにおいて、
前記第二ガス選択燃焼層は、第二の触媒として白金(Pt)を担持したSnO 2 による薄膜の層であることを特徴とする。
以上のような本発明によれば、第一ガス選択燃焼層に従来よりも容積が大きい空隙も形成し、応答性、選択性および耐環境性を向上させた薄膜ガスセンサを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(第1形態)の薄膜ガスセンサについて図を参照しつつ説明する。図1は本形態の薄膜ガスセンサの断面構造図である。図2は本形態の薄膜ガスセンサの断面SEM写真である。薄膜ガスセンサは、Si基板1、熱絶縁支持層2、ヒーター層3、電気絶縁層4、ガス感知層5を備える。熱絶縁支持層2は、詳しくは、熱酸化SiO層2a、CVD−Si層2b、CVD−SiO層2cの三層構造となっている。また、ガス感知層5は、詳しくは、接合層5a,感知電極層5b,感知層5c,第一ガス選択燃焼層5dを備える。この感知層5cはSb−doped SnO層であり、第一ガス選択燃焼層5dはPd担持Al焼結材である。
図2で示すSEM写真では、熱絶縁支持層2、ヒーター層3、電気絶縁層4、感知層5c、第一ガス選択燃焼層5dまでが判別可能に示されている(他の構成は表示倍率を増やすことで見えるものである)。
この薄膜ガスセンサ10では、Sb−doped SnO層の感知層5cの表面に、AlにPdを触媒として担持した第一ガス選択燃焼層5dを覆うように構成して検知ガスより酸化活性の強いガスを燃焼させて、ある特定ガス(例えばCHやCO)のみを感知層5cまで到達させてガス感度を向上させる構成である。
続いて各部構成について説明する。
Si基板1はシリコン(Si)により形成され、貫通孔を有するように形成される。
熱絶縁支持層2はこの貫通孔の開口部に張られてダイアフラム様に形成され、Si基板1の上に設けられる。
熱絶縁支持層2は、詳しくは、熱酸化SiO層2a、CVD−Si層2b、CVD−SiO層2cの三層構造となっている。
熱酸化SiO層2aは熱絶縁層として形成され、ヒーター層3で発生する熱をSi基板1側へ熱伝導しないようにして熱容量を小さくする機能を有する。また、この熱酸化SiO層2aはプラズマエッチングに対して高い抵抗力を示し、後述するがプラズマエッチングによるSi基板1への貫通孔の形成を容易にする。
CVD−Si層2bは、熱酸化SiO層2aの上側に形成される。
CVD−SiO層2cは、CVD−Si層2bの上側に形成され、ヒーター層3との密着性を向上させるとともに電気的絶縁を確保する。CVD(化学気相成長法)によるSiO層は内部応力が小さい。
ヒーター層3は、薄膜状のNi−Cr膜(ニッケル−クロム膜)であって、熱絶縁支持層2のほぼ中央の上面に設けられる。また、図示しない電源供給ラインも形成される。
電気絶縁層4は、電気的に絶縁を確保するスパッタSiO層からなり、熱絶縁支持層2およびヒーター層3を覆うように設けられる。ヒーター層3と感知電極層5bとの間に電気的な絶縁を確保し、また、電気絶縁層4は感知層5cとの密着性を向上させる。
接合層5aは、例えば、Ta膜(タンタル膜)またはTi膜(チタン膜)からなり、電気絶縁層4の上に設けられる。この接合層5aは、感知電極層5bと電気絶縁層4との間に介在して接合強度を高める機能を有している。
感知電極層5bは、例えばPt膜(白金膜)またはAu膜(金膜)からなり、感知層5cの感知電極となるように左右一対に設けられる。
感知層5cは、Sb−doped SnO層からなり、一対の感知電極層5b,5bを渡されるように電気絶縁層4の上に形成される。
第一ガス選択燃焼層5dは、第一の触媒であるパラジウム(Pd)を担持した焼結体であり、先に説明したようにPd担持Al焼結材である。Alは多孔質体であるため多数の空隙(後述)が形成されており、多数の空隙を通過する検知ガスがPdに接触する機会を増加させて燃焼反応を促進させる。第一ガス選択燃焼層5dは、電気絶縁層4、接合層5a、一対の感知電極層5b,5b、感知層5cの表面を覆うように設けられる。
このような薄膜ガスセンサはダイアフラム構造により高断熱,低熱容量の構造としている。薄膜ガスセンサの構成はこのようなものである。
続いて、本発明の特徴的な部分について詳細に説明する。
第一ガス選択燃焼層5dの機能は、検出ガス(CHセンサの場合はCHであり、COセンサの場合はCOである。)が感知層5cに達するように透過させ、主な妨害ガス(CHセンサの場合はH,COであり、COセンサの場合はH,CHである。)を、ヒーターで高温に加熱しパラジウム(Pd)の酸化触媒作用で燃焼させて感知層5cに到達しないようにすることである。従って、第一ガス選択燃焼層5dは、触媒粉末およびバインダを含む焼結材を焼結する場合、内部に十分な量と大きさの空隙が存在するようにして、パラジウム(Pd)に接触し易くして燃焼を促進するとともに、外部からガスが濃度拡散しやすい構造とする必要がある。
また、バインダが触媒粉末の粒間に入り込んで粒間の空隙を埋めてしまわないようにするために、バインダはできるだけ少ない量にして触媒粉末を固着させる必要がある。
そこで、触媒粉末として用いられるアルミナ粉末を、単一の粒子の平均直径が小さい小径アルミナ粒子による小径アルミナ粉末と、単一の粒子の平均直径が大きい大径アルミナ粒子による大径アルミナ粉末と、の混合物であるようなアルミナ粉末とし、このようなアルミナ粉末にPd触媒を担持させて触媒粉末としている。続いて、このような大径アルミナ粉末を構成する大径アルミナ粒子の好ましい大きさと、小径アルミナ粉末を構成する小径アルミナ粒子の好ましい大きさと、について説明する。図3は混合物に含まれる大径アルミナ粉末と小径アルミナ粉末とのそれぞれの粒度分布を示す特性図、図4は混合物であるアルミナ粉末の粒度分布である。
図3で示すように、小径アルミナ粉末の粒度分布は、単一の小径アルミナ粒子の平均直径(粒径)の平均値が5μm未満であり、詳しくは粒径の平均値=4μm、標準偏差=2μm程度の正規分布であり、また、大径アルミナ粉末の粒度分布は、単一の大径アルミナ粒子の平均直径(粒径)の平均値が5μm以上15μm以下であり、詳しくは粒径の平均値=10μm、標準偏差=2μm程度の正規分布である。
これら大径アルミナ粉末と小径アルミナ粉末とを混合すると、図4の粒度分布に従うようなアルミナ粉末が得られる。詳しくは大径アルミナ粉末と小径アルミナ粉末とを混合した粉末の粒度分布であり、図4の横軸はPd担持前の小径アルミナ粉末および大径アルミナ粉末の平均直径を粒径として表し、縦軸は生起確率を表す。すなわち、4μmと10μmとで2つのピークを持つような粒度分布を有するアルミナ粉末である。
このようなアルミナ粉末を用いる第一ガス選択燃焼層5dの実際の構造は、図2で示すようになる。特に本形態では大径アルミナ粒子と小径アルミナ粒子とからなり、大径アルミナ粒子同士が接する部分に小径アルミナ粒子が多数存在し、大径アルミナ粒子間に大きな空隙ができている箇所には小径アルミナ粒子は存在せず、ガスの濃度拡散が容易にできる空隙5eが存在している。
続いて、本形態の薄膜ガスセンサの製造方法について概略説明する。
まず、板状のシリコンウェハー(図示せず)に対して熱酸化法によりその片面(または表裏両面)に熱酸化を施して熱酸化SiO膜たる熱酸化SiO層2aを形成する。
そして、熱酸化SiO層2aを形成した面にCVD−Si膜をプラズマCVD法にて堆積してCVD−Si層2bを形成する。そして、このCVD−Si層2bの上面にCVD−SiO膜をプラズマCVD法にて堆積してCVD−SiO層2cを形成する。
さらに、CVD−SiO層2cの上面にNi−Cr膜をスパッタリング法により堆積してパターニングすることによりヒーター層3を形成する。そして、このCVD−SiO層2cとヒーター層3との上面にスパッタSiO膜をスパッタリング法により堆積して、スパッタSiO層である電気絶縁層4を形成する。
この電気絶縁層4の上に接合層5a、感知電極層5bを形成する。成膜はRFマグネトロンスパッタリング装置を用い、通常のスパッタリング法によって行う。成膜条件は接合層(TaあるいはTi)5a、感知電極層(PtあるいはAu)5bとも同じで、Arガス(アルゴンガス)圧力1Pa、基板温度300℃、RFパワー2W/cm、膜厚は接合層5a/感知電極層5b=500Å/2000Åである。
一対の感知電極層5b,5bに渡されるように電気絶縁層4の上にSb−doped SnO膜がスパッタリング法により堆積され、感知層5cが形成される。
成膜はRFマグネトロンスパッタリング装置を用い、反応性スパッタリング法によって行う。ターゲットにはSbを0.5wt%含有するSnOを用いる。成膜条件はAr+Oガス圧力2Pa、基板温度150〜300℃、RFパワー2W/cmである。感知層5cの大きさは、50ないし200μm角程度、厚さは0.2ないし1.6μm程度が望ましい。
続いて、電気絶縁層4、接合層5a、一対の感知電極層5b,5bおよび感知層5cを覆うように、第一ガス選択燃焼層5dが形成される。この第一ガス選択燃焼層5dは、小径アルミナ粉末と大径アルミナ粉末との混合物であるアルミナ粉末にPd触媒を担持させた粉末である触媒粉末、シリカゾルバインダまたはアルミゾルバインダというようなバインダ、粘度調整用に添加される粘度調整材、を有機溶剤または水に混合させて撹拌の上で粘性がある印刷ペーストを生成する。ここに、有機溶剤を用いる場合は有機溶剤に溶け、かつ加熱により消失する粘度調整材としてメチルセルロース等の樹脂を採用することができる。また、水を用いる場合は水溶性であり、かつ加熱により消失する粘度調整材としてエチルセルロース等の樹脂を採用することができる。これらは適宜選択される。この印刷ペーストを用いてメタルマスクを有するスクリーン印刷機でスクリーン印刷で印刷する。焼成後の第一ガス選択燃焼層5dとなる印刷ペーストの大きさは、感知層5cを十分に覆えるようにする。このようにスクリーン印刷により厚みを薄くすることで、熱容量の低減を図る。
この印刷ペーストを室温で乾燥後、例えば500℃で1時間焼成させる。焼成前の印刷ペーストは、撹拌時に混入した気泡とともに触媒粉末およびバインダを含み、特に大径アルミナ粒子が体積を多く占めるペースト体であり、粘性が高く所望の形状になるようになされている。このような印刷ペーストは、内在する気泡の周囲に大径アルミナ粒子が存在するとともに小径アルミナ粒子およびバインダが隣接する大径アルミナ粒子間に形成される隙間に入り込んだ状態で存在している。そしてこの印刷ペーストを焼成すると、溶剤または水は蒸発によりなくなり、粘度調整材は焼失によりなくなり、気泡箇所はそのまま空隙5eとなって、第一ガス選択燃焼層5dが焼結する。
このような焼成後の第一ガス選択燃焼層5dは、大径アルミナ粒子間の空隙に小径アルミナ粒子が入り込んだ状態で焼結され、アルミナ粒間の固着力を強化することができる。従ってバインダの添加量を従来より少なくすることが可能であり、主成分を“触媒粉末”とすることができる。また、気泡が存在した箇所を大きな間隙5eとして形成することができる。
最後にシリコンウェハー(図示せず)の裏面から微細加工プロセスとしてエッチングによりシリコンを除去して貫通孔を形成してSi基板1とし、ダイヤフラム構造の薄膜ガスセンサを形成する。薄膜ガスセンサの製造方法はこのようになる。
このような本形態の薄膜ガスセンサでは、第一ガス選択燃焼層5dにより妨害ガス(CHセンサの場合はH,COであり、COセンサの場合はH,CHである。)を選択して燃焼させて検出ガス(CHセンサの場合はCH、COセンサの場合はCOである。)を優先的に通過させる。この際、外部からの検出ガスは、大きな空隙5eを利用して濃度拡散し、感知層5cに容易に到達するため、ガスセンサの応答性を向上させることができる。また、第一の触媒であるパラジウムに接触する機会を増大させるため、妨害ガスの燃焼効率を高め、選択性を向上させることができる。
また、本形態の薄膜ガスセンサでは、広く大きい空隙5eとして水分が凝縮しにくくしているため、例えば40℃80%RHという高温高湿環境下でヒーターをオンオフさせてガスセンサを動作させたとしても、従来技術のように凝縮した水分がガスの濃度拡散の遮蔽物になるような事態や、または、HOが分解したOH基が感知層5cを構成するSnO表面の吸着サイトに吸着されるという事態の発生を従来よりも抑制し、センサ感度の低下を抑制することができる。
続いて本発明の改良形態(第2形態)について図を参照しつつ説明する。図5は他の形態の薄膜ガスセンサの断面構造図である。薄膜ガスセンサ20は、Si基板1、熱絶縁支持層2、ヒーター層3、電気絶縁層4、ガス感知層5を備える。熱絶縁支持層2は、詳しくは、熱酸化SiO層2a、CVD−Si層2b、CVD−SiO層2cの三層構造となっている。本形態ではガス感知層5が先に説明した形態と相違するものであり、詳しくは、接合層5a,感知電極層5b,感知層5c,第一ガス選択燃焼層5dに加え,第二ガス選択燃焼層5fを備える。この感知層5cはSb−doped SnO層であり、第一ガス選択燃焼層5dはPd担持Al焼結材であり、第二ガス選択燃焼層5fはPt−doped SnO層である。なお、この第一ガス選択燃焼層5dも、図2のSEM写真で示すような空隙5eを備える。
続いて、相違点である第二ガス選択燃焼層5fについてのみ説明し、他は先の形態と同じ構成・機能を有するものであり、同じ符号を付すとともに重複する説明を省略する。
第二ガス選択燃焼層5fは、第二の触媒である白金(Pt)を含む薄膜であり、先に説明したようにPt−doped SnO層である。第二ガス選択燃焼層5fは、感知層5cの表面に、Pt−doped SnO膜がスパッタリング法により堆積されて形成される。さらに、第二ガス選択燃焼層5fの表面には第一ガス選択燃焼層5dが覆うように形成される。この第一ガス選択燃焼層5dは、電気絶縁層4、接合層5a、一対の感知電極層5b,5b、感知層5cの表面も覆うように設けられる。
このように構成しても本発明の効果を奏しうる。
以上、第1,第2形態について説明した。しかしながら、これら形態では更なる変更が可能である。この点について説明する。図6は変更形態における薄膜ガスセンサの第一ガス選択燃焼層で使用される触媒粉末の粒度分布である。
これまで述べてきた第一ガス選択燃焼層5dでは、大径アルミナ粉末と小径アルミナ粉末を等量ずつ混合して生起確率が同じになるようにしていたが、等量に混合する必要はない。特に、大径アルミナ粒子同士が接する部分に形成される隙間に、小径アルミナ粒子を十分に集めてバインダとしての固着力を確保するためには、大径アルミナ粉末に比べて小径アルミナ粉末の量を多くすると有効である。そこで、小径アルミナ粒子の平均直径の平均値の生起確率が、大径アルミナ粒子の平均直径の平均値の生起確率よりも大きくなるように配合した混合物にすると良い。例えば、図6の大径アルミナ粉末に比べて小径アルミナ粉末の量を多くして混合した触媒粉末の粒度分布で示すような混合物である。この粒度分布におけるそれぞれの生起確率は、大径アルミナ粉末と小径アルミナ粉末との総体積を略同一とするような生起確率とした分布である。このような粒度分布にすることにより、大径アルミナ粒子同士が接する部分に形成される隙間に小径アルミナ粒子が十分に集まって固着力をより強固にすることができる。
なお、本明細書中ではアルミナ粉末の粒度分布を、横軸を粒径で表して正規分布すると仮定して述べてきたが、アルミナ粉末を粉砕した時に得られる図7のような粒度分布、すなわち横軸を粒径の対数に対する生起確率が正規分布になるような粒度分布を採用しても良い。このような場合でも、これまでの議論の本質は何ら変わらない。
本発明を実施するための最良の形態の薄膜ガスセンサの断面構造図である。 本発明を実施するための最良の形態の薄膜ガスセンサの断面SEM写真である。 混合物に含まれる大径アルミナ粉末と小径アルミナ粉末とのそれぞれの粒度分布を示す特性図である。 混合物であるアルミナ粉末の粒度分布である。 他の形態の薄膜ガスセンサの断面構造図である。 変更形態における薄膜ガスセンサの第一ガス選択燃焼層で使用される触媒粉末の粒度分布である。 粒径の対数に対する生起確立を表す触媒粉末の粒度分布である。 従来技術の薄膜ガスセンサの断面SEM写真である。 従来技術の第一ガス選択燃焼層で使用される触媒粉末の粒度分布である。
符号の説明
10,20:薄膜ガスセンサ
1:Si基板
2:熱絶縁支持層
2a:熱酸化SiO
2b:CVD−Si
2c:CVD−SiO
3:ヒーター層
4:電気絶縁層
5:ガス感知層
5a:接合層
5b:感知電極層
5c:感知層(Sb−doped SnO層)
5d:第一ガス選択燃焼層(Pd担持Al焼結材)
5e:空隙
5f:第二ガス選択燃焼層(Pt−doped SnO層)

Claims (5)

  1. 貫通孔を有するSi基板と、
    この貫通孔の開口部に張られるダイアフラム様の熱絶縁支持層と、
    熱絶縁支持層上に設けられるヒーター層と、
    熱絶縁支持層およびヒーター層を覆うように設けられる電気絶縁層と、
    電気絶縁層上に設けられる一対の感知電極層と、一対の感知電極層を渡されるように設けられる感知層と、感知層の表面に設けられる第一ガス選択燃焼層と、を有するガス感知層と、
    を備える薄膜ガスセンサであって、
    前記第一ガス選択燃焼層は、アルミナ(Al23の平均直径の平均値が5μm未満であるアルミナ小径粉末およびアルミナの平均直径の平均値が5μm以上15μm以下であるアルミナ大径粉末の混合物に第一の触媒を担持させてなる触媒粉末を含む焼結材を焼結させた多孔質体による層であることを特徴とする薄膜ガスセンサ。
  2. 請求項1に記載の薄膜ガスセンサにおいて、
    前記混合物は、小径アルミナ粒子の平均直径の平均値の生起確率が、大径アルミナ粒子の平均直径の平均値の生起確率よりも大きくなるように配合した混合物であることを特徴とする薄膜ガスセンサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の薄膜ガスセンサにおいて、
    前記第一の触媒は、パラジウム(Pd)であることを特徴とする薄膜ガスセンサ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の薄膜ガスセンサにおいて、
    前記感知層と前記第一ガス選択燃焼層との間に介在するように設けられ、第二の触媒を担持した薄膜の第二ガス選択燃焼層、
    を備えることを特徴とする薄膜ガスセンサ。
  5. 請求項に記載の薄膜ガスセンサにおいて、
    前記第二ガス選択燃焼層は、第二の触媒として白金(Pt)を担持したSnO 2 による薄膜の層であることを特徴とする薄膜ガスセンサ。
JP2005072124A 2005-03-15 2005-03-15 薄膜ガスセンサ Active JP4641832B2 (ja)

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