JPH0540102A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JPH0540102A
JPH0540102A JP3198003A JP19800391A JPH0540102A JP H0540102 A JPH0540102 A JP H0540102A JP 3198003 A JP3198003 A JP 3198003A JP 19800391 A JP19800391 A JP 19800391A JP H0540102 A JPH0540102 A JP H0540102A
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洋暉 岡崎
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毅 松本
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Osaka Gas Co Ltd
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Toshiba Corp
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 特定の種類のガスに対する良好な選択性を
確保し、誤差のない適正な検知を可能とする。 【構成】 ステムと、このステムに垂直状態に植設した
リードピンと、これらリードピンにそれぞれリードフレ
ームを介して保持した矩形状のヒータ基板4と、このヒ
ータ基板4に埋設したヒータ7と、このヒータ基板4の
表面に設けた感ガス体13と、この感ガス体13を覆う
ように形成した第1触媒層14と、この第1触媒層14
とは異なる組成を有しその第1触媒層14の上に重ねて
形成した第2触媒層15とを備え、感ガス体13の抵抗
値変化をセンサ出力として取出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、大気中のガスを検知
するガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大気中の還元性ガスを検知するも
のとして、N型半導体特性を示すSnO2 ,ZnO,F
2 3 などの金属酸化物半導体の焼結体を用いたガス
センサが知られている。
【0003】これは、金属酸化物半導体に還元性ガスが
触れると、その金属酸化物半導体の電気伝導度が増大す
る、つまり抵抗値が減少するという現象を利用したもの
である。
【0004】一方、上記の焼結体タイプのガスセンサに
代り、薄膜タイプのガスセンサに関する研究が、エネル
ギの有効利用を前提とするシステム化の傾向に対応した
素子の微小化,多機能化の要請に応えて進められてい
る。
【0005】この薄膜タイプのガスセンサは、ヒータを
内蔵した基板の表面に、金属酸化物半導体を種々の薄膜
形成法で被着せしめて薄膜とし、それを感ガス体とした
構造のもので、ヒータの発熱で感ガス体を加熱すること
により、同感ガス体に周囲雰囲気中のガスを感応させる
ものである。たとえば特願昭63−75548号に示さ
れるものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の焼結
体型および薄膜型のいずれのガスセンサにおいても、ガ
スの種類に対する選択性が十分でないという問題があ
る。また、特に高湿度中での使用に当たっては、抵抗値
の経時変化が大きくなり、長期的な信頼性が損なわれる
という問題もある。この発明は上記の事情を考慮したも
ので、請求項1および請求項2のガスセンサは、特定の
種類のガスに対する良好な選択性を確保し、誤差のない
適正な検知を可能とすることを目的とする。請求項3の
ガスセンサは、高湿度中の使用であっても、抵抗値の経
時変化を小さく抑え、長期的な信頼性の向上を図ること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のガスセンサ
は、互いに異なる組成を有する複数の触媒層を感ガス体
の上に重ねて形成する。
【0008】請求項2のガスセンサは、W−Cu−Al
2 3 系の触媒層を感ガス体の上に形成し、その触媒層
にフッ素,イットリウム,コバルト,クロムのうち少な
くとも1つの元素または酸化物を 0.5wt%ないし 5.0wt
%添加する。
【0009】請求項3のガスセンサは、W−Cu−Al
2 3 系の触媒層を感ガス体の上に形成し、その触媒層
に第8属鉄族金属,クロム,マンガンのうち少なくとも
1つの元素または酸化物を 0.1wt%ないし 5.0wt%添加
する。
【0010】
【作用】請求項1のガスセンサでは、ガスが感ガス体に
到達する過程において、先ず外側の触媒層で反応が起き
て中間生成物ができ、次にその中間生成物と内側の触媒
層とで反応が起きてさらに別の生成物ができる。請求項
2のガスセンサでは、誤検知の原因となり易いアルコー
ル系ガスに対する感度が低下し、たばこ煙に対する感度
が増加する。請求項3のガスセンサでは、耐湿性が高ま
る。
【0011】
【実施例】以下、この発明の第1実施例について図面を
参照して説明する。この第1実施例は請求項1のガスセ
ンサに相当する。図4において、1は本体の基台となる
ステムで、そのステム1にリードピン2a,2b,2
c,2dが垂直状態に植設される。これらリードピンに
それぞれリードフレーム3,3,3,3を介して矩形状
のヒータ基板4が保持される。
【0012】リードフレーム3は、導電性材料を板状に
成形したもので、一端がリードピンの上端に溶接され、
他端がヒータ基板4上の後述するボンディングパッドに
パラレルギャップウェルダにて溶接される。ヒータ基板
4は、絶縁部材たとえばアルミナを主成分とするセラミ
ックで形成されている。そして、ステム1の上面側にス
テンレス製で網状のネットキャップ10が取付けられ、
上記ヒータ基板4が保護される。ヒータ基板4の表面の
構成を図1および図2に示し、同ヒータ基板4の内部の
構成を図2および図3に示す。
【0013】まず、ヒータ基板4の表面において、四隅
の対角となる位置にそれぞれ電極リード用ボンディング
パッド5,5およびヒータリード用ボンディングパッド
6,6が設けられる。ボンディングパッド5,5は、上
記リードフレーム3,3を介してリードピン2b,2d
に接続される。ボンディングパッド6,6は、上記リー
ドフレーム3,3を介してリードピン2a,2cに接続
される。
【0014】ヒータ基板4の内部に蛇行状のヒータ7が
設けられる。このヒータ7は、一端が上記ボンディング
パッド6,6のうちの一方に接続され、他端が残る他方
のボンディングパッド6に接続される。
【0015】また、ヒータ基板4の表面には、一方の電
極リード用ボンディングパッド5と電気的に導通する電
極11が設けられるとともに、他方の電極リード用ボン
ディングパッド5と電気的に導通する電極12が設けら
れる。電極11,12はヒータ基板4の表面のほぼ中央
位置まで延びて互いに近接しており、その近接部分の上
に感ガス体13が設けられる。
【0016】感ガス体13は、たとえばSnO2 などの
金属酸化物半導体膜であり、上記ヒータ7の発熱を受け
て熱を帯びることにより、周囲雰囲気中のガスに感応し
て抵抗値が変化する。つまり、感ガス体13は、周囲雰
囲気中のガスの濃度が高いほど、抵抗値が減少する特性
を有する。
【0017】そして、ヒータ基板4の表面において、感
ガス体13を覆うように触媒層14および触媒層15が
順次重ねて形成される。この触媒層14,15の形成に
当たっては、通常、有機バインダー水溶液を用いて触媒
粉末をスラリー(surry )化し、その触媒スラリーを塗
布,焼成する方法が用いられる。
【0018】触媒層14,15は、互いに異なる組成を
有するもので、触媒層14としてW−Cu−Al2 3
系の触媒を用い、触媒層15としてPt−Rh−Al2
3 系の触媒を用いている。
【0019】すなわち、触媒層14は、Al2 3 に対
してWおよびCuを担持させたものである。触媒層15
は、Al2 3 に対してPtおよびRhを担持させたも
のである。
【0020】一方、上記リードピン2a,2c、リード
フレーム3,3、ボンディングパッド5,5、および電
極11,12により、感ガス体13の抵抗値変化をセン
サ出力として取出す手段が構成されている。また、リー
ドピン2b,2d、リードフレーム3,3、ボンディン
グパッド6,6により、ヒータ7に印加電圧を導く手段
が構成されている。つぎに、上記の構成において作用を
説明する。
【0021】リードピン2b,2d間に電圧を印加する
と、ヒータ7に電流が流れ、ヒータ7が発熱する。これ
により、ヒータ基板4の温度が上昇し、感ガス体13が
熱を帯びる。
【0022】この状態で、周囲雰囲気中にガスが存在す
ると、そのガスが触媒層15および触媒層14を通して
感ガス体13に到達する。そして、ガスへの感応によ
り、感ガス体13の抵抗値が減少する。この抵抗値の減
少量は、ガスの濃度に応じて定まり、センサ出力として
リードピン2a,2cから取出される。したがって、リ
ードピン2a,2cに検知回路を接続することにより、
ガスの濃度を知ることができる。
【0023】ところで、ガスが感ガス体13に到達する
過程では、先ず触媒層15で反応が起きて中間生成物が
でき、次のその中間生成物と触媒層14とでさらに反応
が起きて別の生成物ができ、それが感ガス体13に到達
する。
【0024】このように、ガスが感ガス体13に達する
までに二段階にわたる生成変化が介在することにより、
感ガス体13が感応し得るガスの種類が絞られることに
なり、特定の種類のガスに対して良好な選択性が確保さ
れる。ここで、種々のガスに対する感度の相異を実験に
より確かめたところ、図5に示すデータが得られた。
【0025】すなわち、H2 ガスに対して高い感度を持
ち、他のたばこ煙やアルコール等の雑ガスに対してはほ
ぼ感度を持たない。この特性は、電子レンジ等の焦げ目
センサとして最適である。
【0026】ここでの感度は、空気中での感ガス体13
の抵抗値を、該当ガス300ppm中での感ガス体13の抵抗
値で除算した値である(感度=空気中の抵抗値/該当ガ
ス300ppm中の抵抗値)。参考のため、触媒層が1つしか
ない場合について実験すると、図6および図7に示すデ
ータが得られた。
【0027】まず、図6は触媒層14(W−Cu−Al
2 3 系)だけの場合のデータであり、H2 ガスだけで
なくC2 5 OHガスやCOガスに対しても高い感度を
持ち、選択性が不十分である。
【0028】図7は触媒層15(Pt−Rh−Al2
3 系)だけの場合のデータであり、H2 ガスに対する感
度がやや減り、CH4 ガスおよびたばこ煙に対する感度
がやや増えており、やはり選択性が不十分である。
【0029】なお、上記実施例では、触媒層14として
W−Cu−Al2 3 系の触媒を用い、触媒層15とし
てPt−Rh−Al23 系の触媒を用いたが、反対
に、触媒層14としてPt−Rh−Al2 3 系の触媒
を用い、触媒層15としてW−Cu−Al2 3 系の触
媒を用いてもよい。
【0030】この場合、実験によれば、図8に示すよう
に、H2 ガスおよびCH4 ガスに対して高い感度を持
ち、他のたばこ煙やアルコール等の雑ガスに対してはほ
ぼ感度を持たない特性が得られた。これは、都市ガス用
のガス漏れセンサとして最適である。次に、この発明の
第2実施例について説明する。
【0031】この実施例は、W−Cu−Al2 3 系の
触媒層14だけしかない場合は図6に示したように相対
的にたばこ煙に対する感度が低く、誤動作の原因になり
易いアルコール系のガスに対しては感度が高いことに対
処しており、たばこ煙に対しても確実な検知を可能とす
ることを目的としており、請求項2のガスセンサに相当
する。すなわち、図9および図10に示すように、感ガ
ス体13の上にW−Cu−Al2 3 系の触媒層14の
みを形成し、触媒層15を除去している。
【0032】そして、触媒層14の形成に際し、その触
媒粉末に対してフッ素,イットリウム,コバルト,クロ
ムのうち少なくとも1つの元素または酸化物を0.5wt%
ないし 5.0wt%添加する構成としている。 (1)フッ素[F]の添加例。 触媒粉末に対し、フッ素元素の重量が 0.5wt%ないし
5.0wt%となるよう、フッ化アンモニウムを添加する。
この場合、図11に示す実験データが得られた。
【0033】すなわち、誤検知の原因となり易いアルコ
ール系ガスに対する感度が下がり、たばこ煙に対する感
度が上がっている。この特性は、空気清浄器等に使用す
るたばこ煙センサとして最適である。ここでの感度は、
COガスの感度を“1”としたときの相対感度である。 (2)イットリウム[Y]の添加例。 触媒粉末に対し、イットリウム元素の重量が 0.5wt%な
いし 5.0wt%となるよう、硝酸イットリウムを添加す
る。この場合、図12に示す実験データが得られた。す
なわち、誤検知の原因となり易いアルコール系ガスに対
する感度がある程度下がっている。これは、結果的にた
ばこ煙に対する感度を高める作用をする。 (3)コバルト[Co]の添加例。 触媒粉末に対し、コバルト元素の重量が 0.5wt%ないし
5.0wt%となるよう、硫酸コバルトを添加する。この場
合、図13に示す実験データが得られた。すなわち、誤
検知の原因となり易いアルコール系ガスに対する感度が
ある程度下がっている。これは、結果的にたばこ煙に対
する感度を高める作用をする。 (4)クロム[Cr]の添加例。 触媒粉末に対し、クロム元素の重量が 0.5wt%ないし
5.0wt%となるよう、硫酸クロムを添加する。この場
合、図14に示す実験データが得られた。すなわち、誤
検知の原因となり易いアルコール系ガスに対する感度が
下がり、たばこ煙に対する感度が上がっている。 (5)フッ素[F]とクロム[Cr]の添加例。 触媒粉末に対し、フッ素元素の重量およびクロム元素の
重量がそれぞれ 0.5wt%ないし 5.0wt%となるよう、フ
ッ化アンモニウムと硫酸クロムを添加する。この場合、
図15に示す実験データが得られた。すなわち、誤検知
の原因となり易いアルコール系ガスに対する感度が下が
り、たばこ煙に対する感度が上がっている。この発明の
第3実施例について説明する。
【0034】この実施例は、高湿度中での使用に当たっ
ては抵抗値の経時変化が大きくなり、長期的な信頼性が
損なわれてしまう問題に対処したもので、たとえ高湿度
中の使用であっても、抵抗値の経時変化を小さく抑え、
長期的な信頼性の向上を図ることを目的としており、請
求項3のガスセンサに相当する。
【0035】すなわち、第2実施例と同じく、図9およ
び図10に示すように、感ガス体13の上にW−Cu−
Al2 3 系の触媒層14のみを形成し、触媒層15を
除去している。
【0036】そして、触媒層14の形成に際し、その触
媒粉末に対して第8属鉄族金属(鉄,コバルト,ニッケ
ル),クロム,マンガンのうち少なくとも1つの元素ま
たは酸化物を 0.1wt%ないし 5.0wt%添加する構成とし
ている。 (1)ニッケル[Ni]の添加例(硝酸ニッケルを添加
剤として使用)。 触媒粉末に対し、ニッケル元素の重量が 0.1wt%ないし
5.0wt%となるよう、硝酸ニッケルを添加する。この場
合、図16に示す実験データが得られた。なお、 3.0wt
%のときのデータと 5.0wt%のときのデータとが略重な
っている。
【0037】すなわち、添加無しの 0wt%の場合は感ガ
ス体13の抵抗値の経時変化が大きいが、添加によって
感ガス体13の耐湿性が高まり、感ガス体13の抵抗値
の経時変化が小さくなる。特に、 1.0wt%の場合の耐湿
性が高くなる。 (2)ニッケル[Ni]の添加例(硫酸ニッケルを添加
剤として使用)。 触媒粉末に対し、ニッケル元素の重量が 0.1wt%ないし
5.0wt%となるよう、硫酸ニッケルを添加する。この場
合、図17に示す実験データが得られた。なお、 0.1wt
%のときのデータと 0.5wt%のときのデータとが略重な
っている。
【0038】すなわち、添加無しの 0wt%の場合は感ガ
ス体13の抵抗値の経時変化が大きいが、添加によって
感ガス体13の耐湿性が高まり、感ガス体13の抵抗値
の経時変化が小さくなる。特に、 0.1wt%ないし 0.5wt
%の場合での耐湿性が高くなる。 (3)コバルト[Co]の添加例。 触媒粉末に対し、コバルト元素の重量が 0.5wt%ないし
3.0wt%となるよう、硫酸コバルトを添加する。 (4)クロム[Cr]の添加例。 触媒粉末に対し、クロム元素の重量が 0.5wt%ないし
3.0wt%となるよう、硫酸クロムを添加する。 (5)マンガン[Mn]の添加例。 触媒粉末に対し、マンガン元素の重量が 0.5wt%ないし
3.0wt%となるよう、硝酸マンガンを添加する。 (6)鉄[Fe]の添加例。 触媒粉末に対し、鉄元素の重量が 0.5wt%ないし 3.0wt
%となるよう、酸化第二鉄を粉末状態で添加し混合す
る。 (7)ニッケル[Ni]とマンガン[Mn]の添加例。 触媒粉末に対し、ニッケル元素の重量およびマンガン元
素の重量がそれぞれ1.0wt%となるよう、硫酸ニッケル
と硝酸マンガンを添加する。
【0039】これら(3)ないし(7)の実験データを
図18に示しており、共に感ガス体13の耐湿性が高ま
り、抵抗値の経時変化が小さくなるという効果が得られ
る。特に、コバルト 1.0wt%の場合の耐湿性が最も高
い。したがって、高湿度中の使用であっても、長期的な
信頼性の向上を図ることができる。なお、薄膜タイプの
ガスセンサを例に説明したが、図19に示す円筒タイプ
のガスセンサについても同様に実施可能である。
【0040】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、
【0041】請求項1のガスセンサは、互いに異なる組
成を有する複数の触媒層を感ガス体の上に重ねて形成す
る構成としたので、特定の種類のガスに対する良好な選
択性を確保し、誤差のない適正な検知が可能である。
【0042】請求項2のガスセンサは、W−Cu−Al
2 3 系の触媒層を感ガス体の上に形成し、その触媒層
にフッ素,イットリウム,コバルト,クロムのうち少な
くとも1つの元素または酸化物を 0.5wt%ないし 5.0wt
%添加する構成としたので、特定の種類のガスに対する
良好な選択性を確保し、誤差のない適正な検知が可能で
ある。
【0043】請求項3のガスセンサは、W−Cu−Al
2 3 系の触媒層を感ガス体の上に形成し、その触媒層
に第8属鉄族金属,クロム,マンガンのうち少なくとも
1つの元素または酸化物を 0.1wt%ないし 5.0wt%添加
する構成としたので、高湿度中の使用であっても、感度
の経時変化を小さく抑え、長期的な信頼性の向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例におけるヒータ基板を上
方から見た図。
【図2】図1のA−A線断面を矢印方向に見た図。
【図3】同実施例におけるヒータの構成を示す図。
【図4】同実施例の全体的な構成を示す斜視図。
【図5】同実施例における感度を示す図。
【図6】従来における感度を参考のために示す図。
【図7】従来における別組成の触媒での感度を参考のた
めに示す図。
【図8】同実施例の変形例における感度を示す図。
【図9】この発明の第2実施例におけるヒータ基板を上
方から見た図。
【図10】図9のA−A線断面を矢印方向に見た図。
【図11】同実施例におけるフッ素添加時の感度を示す
図。
【図12】同実施例におけるイットリウム添加時の感度
を示す図。
【図13】同実施例におけるコバルト添加時の感度を示
す図。
【図14】同実施例におけるクロム添加時の感度を示す
図。
【図15】同実施例におけるフッ素+クロム添加時の感
度を示す図。
【図16】この発明の第3実施例における硝酸ニッケル
添加時の感度を示す図。
【図17】同実施例における硫酸ニッケル添加時の感度
を示す図。
【図18】同実施例における各種元素を添加した場合の
それぞれの感度を示す図。
【図19】同実施例の変形例の構成を示す図。
【符号の説明】
1…ステム、2a,2b,2c,2d…リードピン、3
…リードフレーム、4…ヒータ基板、7…ヒータ、13
…感ガス体、14…第1触媒層、15…第2触媒層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、この基板に設けたヒータと、前記
    基板に設けた感ガス体と、互いに異なる組成を有し前記
    感ガス体を覆うように順次重ねて形成した複数の触媒層
    とを備え、前記感ガス体の抵抗値変化をセンサ出力とす
    ることを特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】基板と、この基板に設けたヒータと、前記
    基板に設けた感ガス体と、この感ガス体を覆うように形
    成したW−Cu−Al2 3 系の触媒層とを備え、この
    触媒層にフッ素,イットリウム,コバルト,クロムのう
    ち少なくとも1つの元素または酸化物を 0.5wt%ないし
    5.0wt%添加し、前記感ガス体の抵抗値変化をセンサ出
    力とすることを特徴とするガスセンサ。
  3. 【請求項3】基板と、この基板に設けたヒータと、前記
    基板に設けた感ガス体と、この感ガス体を覆うように形
    成したW−Cu−Al2 3 系の触媒層とを備え、この
    触媒層に第8属鉄族金属,クロム,マンガンのうち少な
    くとも1つの元素または酸化物を 0.1wt%ないし 5.0wt
    %添加し、前記感ガス体の抵抗値変化をセンサ出力とす
    ることを特徴とするガスセンサ。
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