JP4639831B2 - 筐体、筐体の成形方法、筐体の成形装置、及び筐体の成形金型 - Google Patents

筐体、筐体の成形方法、筐体の成形装置、及び筐体の成形金型 Download PDF

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Description

本発明は、筐体、筐体の成形方法、筐体の成形装置、及び筐体の成形金型に関するものである。
従来、回路素子が搭載されたプリント基板などを筐体に内蔵している電子制御装置を車両前方部のエンジンルーム内に搭載するものがある。
エンジンルームに電子制御装置を搭載する車両が障害物などに衝突した場合、電子制御装置は、車両の前方方向からの荷重によってエンジンルームと車室とを区画しているダッシュパネルから車室内に押し出される可能性ある。
そこで、車両が障害物などに衝突した際にエンジンルームに搭載される電子制御装置が車室内に押し込まれないようにするためには、ダッシュパネルから電子制御装置が車室内に押し出される前に電子制御装置が潰れるようにすることが考えられる。
この場合、電子制御装置の筐体に加わる荷重に対して垂直な方向に溝部を設ければよい。こうすることによって、電子制御装置に加わる荷重は、筐体の溝部に局部的に集中することとなり、ダッシュパネルを突き破る前に電子制御装置が潰れやすくなる。
ところが、電子制御装置の筐体をアルミダイカスト成形もしくは射出成形にて製造すると、溝部によって膜厚が薄くなった部分にショート、巣、ポロシティなどの空隙が生じ、筐体としての性能が低下してしまうという問題があった。
また、溝部を備える筐体としては、図16のケースの部分的断面図に示すように、筐体(ケース)20の溝21を含む略全域において膜厚が略均一であり、筐体に内蔵する回路基板に対向する面が突出し、反対面におけるその突出に対応する位置が窪むような構造も考えられる。しかしながら、筐体20に内蔵する回路基板と筐体との距離を近づけることによって、回路基板から発生する熱を筐体から放熱させるような場合、溝21に対応する位置が突出することによって筐体20と回路基板との距離が遠くなってしまい放熱性が低下する可能性があり、あまり好ましくない。
また、溝21の対応する位置が突出することによって筐体20と回路基板との距離が近くなる場合がある。このように筐体20と回路基板との距離が近くなると、筐体20の突出した部分が回路基板やその回路基板に実装された素子と干渉する可能性があり、回路基板に不具合が生じることがありうる。
また、筐体の略全域において膜厚が略均一であるため、機械的強度が高くなってしまう可能性がありうる。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、内蔵する電子部品への悪影響や放熱性の低下を生じさせることなく機械的強度を低下させることができる筐体、筐体の成形方法、筐体の成形装置、及び筐体の成形金型を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の筐体は、車両のダッシュパネルによって車室と区画されたエンジンルームに搭載される電子制御装置における回路基板を内蔵するための筐体であって、筐体の回路基板と対向する面反対側の面に直線状の第1の溝を備え
第1の溝の底部の曲率半径は0.3±0.1mmであることを特徴とするものである。
このように、筐体の回路基板と対向する面反対側の面に直線上の第1の溝を備えることによって、回路基板と筐体との距離を近づけることができ、内蔵する回路基板への悪影響や放熱性の低下を生じさせることなく機械的強度が低下された筐体とすることができる。また、このように、第1の溝の底部の曲率半径を0.3±0.1mmとすることによって、筐体の機械的強度をより一層低下させることができる。
また、上記目的を達成するために請求項2に記載の筐体は、車両のダッシュパネルによって車室と区画されたエンジンルームに搭載される電子制御装置における回路基板を内蔵するための筐体であって、筐体の前記回路基板と対向する面の反対側の面に直線状の第1の溝を備え、筐体の回路基板と対向する面は、第2の溝を備えることを特徴とするものである。
このように、筐体の回路基板と対向する面の反対側の面に直線上の第1の溝を備えることによって、回路基板と筐体との距離を近づけることができ、内蔵する回路基板への悪影響や放熱性の低下を生じさせることなく機械的強度が低下された筐体とすることができる。また、このように、略平面である面が第2の溝そなえるような場合は、その第2の溝に対向する位置に第1の溝に配置されることによって、筐体の機械的強度をより一層低下させることができる。
また、上記目的を達成するために請求項3に記載の筐体は、車両のダッシュパネルによって車室と区画されたエンジンルームに搭載される電子制御装置における回路基板を内蔵するための筐体であって、筐体の回路基板と対向する面の反対側の面に直線状の第1の溝を備え、筐体は、上側部材と下側部材とを備えるものであり、第1の溝は上側部材と下側部材の両方に設けられることを特徴とするものである
このように、筐体の回路基板と対向する面の反対側の面に直線上の第1の溝を備えることによって、回路基板と筐体との距離を近づけることができ、内蔵する回路基板への悪影響や放熱性の低下を生じさせることなく機械的強度が低下された筐体とすることができる。
また、上記目的を達成するために請求項4に記載の筐体は、車両のダッシュパネルによって車室と区画されたエンジンルームに搭載される電子制御装置における回路基板を内蔵するための筐体であって、筐体の回路基板と対向する面の反対側の面に直線状の第1の溝を備え、筐体は、上側部材と下側部材とを備えるものであり、第1の溝は上側部材と下側部材の少なくとも一方に設けられるものであり、第1の溝が設けられる部材は、他方の部材に比べて、筐体の回路基板と対向する面と前記回路基板との距離が遠いことを特徴とするものである。
のように、筐体の回路基板と対向する面の反対側の面に直線上の第1の溝を備えることによって、回路基板と筐体との距離を近づけることができ、内蔵する回路基板への悪影響や放熱性の低下を生じさせることなく機械的強度が低下された筐体とすることができる。
また、請求項5に記載の筐体では、筐体の回路基板と対向する面は、第2の溝を備えることを特徴とするものである。このように、略平面である面が第2の溝そなえるような場合は、その第2の溝に対向する位置に第1の溝に配置されることによって、筐体の機械的強度をより一層低下させることができる。
さらに、請求項6に示すように、第2の溝を格子状に配置することによって、もし筐体に加わる応力が第1の溝から逃げたとしても、筐体に加わる応力が第2の溝に印加されやすくなり、筐体の機械的強度を低下させることができる。
また、請求項7に記載の筐体では、筐体は、上側部材と下側部材とを備えるものであり、第1の溝は上側部材と下側部材の少なくとも一方に設けられるものであり、第1の溝が設けられる部材は、他方の部材に比べて、筐体の回路基板と対向する面と回路基板との距離が近いことを特徴とするものである。
このように、第1の溝が設けられる部材(上側部材もしくは下側部材)を他方の部材(下側部材もしくは上側部材)に比べて回路基板に近くし、放熱材料を薄くすることによって、回路基板に搭載された回路素子からの発熱を効率的に放熱することができる。
また、請求項8に示すように、第1の溝は、筐体の上側部材と下側部材の両方に設けるようにしてもよい。さらに、請求項9に示すように、第1の溝は、筐体の上側部材と下側部材の少なくとも一方に設けられるものであり、第1の溝が設けられる部材は、他方の部材に比べて、筐体の回路基板と対向する面と回路基板との距離を遠くするようにしてもよい。
また、請求項10に示すように、筐体は、第1の溝に対応する位置の厚みを0.1mm以上0.8mm以下とすることによって、機械的強度がより一層低下された筐体とすることができる。
また、請求項11に記載の筐体では、第1の溝は、前記筐体の前記回路基板の素子実装面に平行する面に配置されることを特徴とするものである。
このように、筐体の回路基板の素子実装面に平行する面に第1の溝が形成されるように設けられることによって、筐体の機械的強度を低下させることができる。
また、第1の溝は、請求項12に示すように複数設けてもよい。また、第1の溝を複数設ける場合は、請求項13に示すように複数の第1の溝が互いに平行する方向に設けてもよいし、請求項14に示すように複数の第1の溝が互いに直交する方向に設けてもよい。また、第1の溝は、請求項15に示すように第1の溝の形成面における少なくとも一部に設けるようにしてもよいし、請求項16に示すように第1の溝の長手方向において分割して設けるようにしてもよい。
また、筐体材料としては、請求項17、請求項18に示すようにアルミニウム、樹脂とすることができる。さらに、請求項19に示すように、強化材料を含む樹脂とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における金型によって成形されるケースの組み付け前の状態を示す分解図である。図2(a)は本発明の実施の形態における金型によって成形されるケースを搭載した車両が衝突した際の車室内の様子を説明するイメージ図であり、(b)は比較例のイメージ図である。なお、本実施の形態に示すケースは、車両のエンジンECU(Electric Control Unit)のケースとして用いられる。
図1に示すように、エンジンECU40は、ケース20と、そのケース20に収容される回路基板30とにより構成される。
ケース20は、例えばアルミニウムや樹脂等からなり、一方が開放された箱状の上部材20aと、上部材20aの開放面を閉塞する略矩形板状の底の浅い下部材20bとにより構成される。そして、上部材20aと下部材20bとを、例えば図示されない螺子等によって締結することで、回路基板30を収容する内部空間を構成する。
また、ケース20は、車両衝突時にエンジンECU40がダッシュパネル51を突き破る前にエンジンECU40を潰れやすくするための溝21a、21bを備える。回路基板30は、図示されない配線パターンや配線パターン間を接続するビアホール等が形成されてなる基板に、マイコン、パワートランジスタ、抵抗、コンデンサ、コネクタ等の電子部品を実装してなるものである。
このエンジンECU40は、エンジンルーム内のダッシュパネルとエンジン52との間にブラケットとボルトなどで固定されて取り付けられる。
エンジンルーム内にエンジンECU40が固定された車両が障害物などに前方から衝突すると、衝突時の前方からの衝突衝撃によりエンジンルーム内の空間が潰れてしまう場合がある。このようにエンジンルーム内の空間が潰れてしまうと、図2(a)に示すように、エンジンECU40は、前方からの衝突衝撃によりダッシュパネル51を突き破り車室内に押し出される可能性あった。もしくは、エンジンECU40は、ダッシュパネル51を車室内に押し込み、前席の足下のスペースをなくしてしまう可能性があった。
そこで、ケース20に溝21a、21bを設けることによって、図2(b)に示すように、車両が障害物などに前方から衝突した場合であっても、エンジンECU40がダッシュパネル51を突き破ったり、車室内に押し込んだりする前にエンジンECU40を潰すことができる。この溝21a、21bは、ケース20(上部材20a、下部材20b)の回路基板と対向する面の反対側の面に形成されるものである。そして、ケース20(上部材20a、下部材20b)の回路基板30と対向する面は略平面である。すなわち、本実施形態においては、溝21a,21bは衝突衝撃を受ける方向、言い換えると、車両の前方方向(後方方向)に対し、垂直になるように配置されることが好ましい。
ここで、ケース20の成形方法について説明する。なお、本発明の特徴点に関しての説明は、上部材20aと下部材20bとで同様である。したがって、以下の実施の形態においては、説明を簡単にするために下部材20bのみを対象として説明する。
第1の実施の形態においては、下部材20bの製造にアルミダイカスト成形を用いた例について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態における成形装置の概略構成を示すブロック図であり、(a)は突部の形成面と直交する面にゲートを備える成形装置であり、(b)は突部の形成面側にゲートを備える成形装置である。
図3(a)に示すように、成形装置は、金型10、突部12、押し棒13、スリーブ14、プランジャ15、キャビティ16などを備える。
金型10は、固定型と可動型とからなり、この固定型と可動型とを閉じたときに成形品(下部材20b)を形作る空間であるキャビティ16を形成する。また、金型10は、溝21bを形成するためのものであり、金型10の側壁からその側壁に対向する側壁に通じる直線状の突部12を備える。さらに、金型10は、アルミニウムの溶湯(以下、単に溶湯とも称する)をキャビティ16内に射出するための射出口であるゲート11a、11bを備える。このゲート11a、11bは、突部12に対して対性をもって設けられる。また、突部12の先端の角度は、車両衝突時の応力が溝21bに集中しやすくするために小さい方が好ましい。
なお、ゲート11a、11bは、突部12に対して対性をもって設ければよく、図3(a)に示すように、キャビティ16の突部12の形成面と直交する面に設けてもよいし、図3(b)に示すように、キャビティ16の突部の形成面側に設けてもよい。また、図示はしないが、ゲート11a、11bは、キャビティ16の突部12の形成面に平行する面に設けてもよいし、キャビティ16の突部12の形成面側に複数設けてもよいし、キャビティ16の突部12の形成面側と形成面と直交する面とに設けてもよいし、キャビティ16の突部12の形成面側と形成面と直交する面とに複数設けてもよい。
押し棒13は、成形された成形品(下部材20b)を金型10から押し出し、離型させるためのものである。プランジャ15は、ゲート11a、11bと連結されているスリーブ14内に供給された溶湯をゲート11a、11bを介してキャビティ16内に射出するためのものである。
このような成形装置において下部材20bを成形する場合、まず、可動型を作動させ、金型10を閉じて型締め状態にする。この状態でキャビティ16内に離型剤を供給し、キャビティ16の内面に離型剤を付着させる。その後、金型温度を所定の温度に調整した状態で、プランジャ15を駆動することによって、スリーブ14内の溶湯をゲート11a、11bを介して所定の射出速度(例えば、10〜60m/s程度)、所定の鋳造圧力(例えば、50〜100MPs程度)でキャビティ16内に供給する。そして、キャビティ16内の溶湯が凝固したら、可動型を移動して金型10を開く。さらに、押し棒13によって形成された成形品(下部材20b)を押し出すことによって、成形品(下部材20b)を金型10から離型する。
ここで、本発明の特徴点による効果をよりわかりやすくするために比較例を用いて説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態における成形装置に対する比較例を示す説明面であり、(a)はゲートの位置と筐体材料の流れの関係を説明する説明図であり、(b)は空隙が生じる領域の拡大図である。図5は、本発明の第1の実施の形態におけるゲートの位置と筐体材料の流れの関係を説明する説明図であり、(a)は突部の形成面と直交する面にゲートを設けた場合の説明図であり、(b)は突部の形成面側にゲートを設けた場合の説明図であり、(c)は突部の形成面と直交する面に複数のゲートを設けた場合の説明図である。
図4に示すように比較例においては、ゲート11は、突部12の形成面と直交する面の一方向のみに設けられる。したがって、溶湯は、キャビティ16の一方向(紙面左から右方向)のみから射出されることとなる。この場合、図4(b)に示すように、突部12(溝21b)に対向する領域Aは、突部12によって溶湯が流れにくくなるため、チル22の間に巣、ポロシティ、ショートなどの空隙23が生じやすくなる。
通常、エンジンECU40のケース20は、気密性が要求されるものである。したがって、上述のように、エンジンECU40のケース20の構成部材である下部材20bに空隙23が生じると、ケース20の気密性が低減し、エンジンECU40に不具合が生じる可能性ある。
しかしながら、第1の実施の形態における成形装置では、図5(a)〜(c)に示すように、ゲート11a、11bを突部12(溝21b)に対して対性をもって設けることによって、空隙23の発生を抑制している。すなわち、図5(a)に示すように、キャビティ16の突部12の形成面と直交する面に突部12(溝21b)に対して対性をもって設けたられたゲート11aとゲート11bとから射出される溶湯は、突部12(溝21b)に対向する領域Aで出会うこととなる。このように、突部12(溝21b)に対向する領域Aで溶湯が出会うようにすることによって、チル22の間に生じる空隙23の発生を抑制することができる。
また、図5(b)に示すように、キャビティ16の突部12の形成面側に突部12(溝21b)に対して対性をもってゲート11a、11bを設けることによっても、突部12(溝21b)に対向する領域Aで溶湯が出会うようにすることができる。また、図5(c)に示すように、キャビティ16の突部12の形成面と直交する面に突部12(溝21b)に対して対性をもって複数のゲート11a、11bを設けることによっても、突部12(溝21b)に対向する領域Aで溶湯が出会うようにすることができる。
また、上述のように、チル22の間に生じる空隙23の発生を抑制することができため、従来では、溝21b部は0.8mm程度の厚みが限界であったのに対して、肉厚の薄い(例えば、溝21bの厚み0.1〜0.8mm程度、それ以外の領域の厚み1.5mm程度)ケース20を成形することもできる。このように、肉厚の薄いケース20を形成することによって、コストも安価にすることができる。
また、エンジンECU40がダッシュパネル51を突き破るなどする前にエンジンECU40を潰すことができるようにするためのケース20としては、溝21bの機械的な伸びは小さい方が望ましい。上述のように溝21bの厚みを0.1〜0.8mm程度とすることによって、溝21bの機械的な伸びを小さくすることもできる。
図6のアルミダイカストの肉厚と結晶の微粒化の関係を示すSEM画像に示されるように、溝21bの結晶は、肉厚が5.0mmの場合に比べて肉厚が1.0mmの場合の方が表面部及び中心部共に微細化していることがわかる。このように、結晶が微細化することによって、アルミダイカストによる成形品(下部材20b)は、機械的な伸びが小さくなるものである。なお、数mm程度の厚みの材料を0.数mm程度にすることにより、四分の一程度の機械的な伸びに低減することができる。
なお、ゲート11a、11bの数を増やすことによって、突部12(溝21b)に対向する領域Aで溶湯を安定して出会うようにすることができ、より一層空隙23の少ない下部材20bを成形することができる。しかし、ゲート11a、11bを増やすことによって、金型10のコストも高くなる。したがって、ゲート11a、11bの数は、成形品(下部材20b)の品質とコストを考慮して決定するとよい。
また、溝21a、21bは、上部材20aと下部材20bとのいずれか一方に設けるようにしてもよい。また、溝21a、21bを、上部材20aと下部材20bとの両方に設ける場合、片方の部材(上部材20aもしくは下部材20b)に設ける溝21a、21bは、部材(上部材20aもしくは下部材20b)の略全域において膜厚が略均一であり、部材(上部材20aもしくは下部材20b)に内蔵する回路基板30に対向する面が突出し、反対面におけるその突出に対応する位置が窪むような構造としてもよい。このように、一方の部材(上部材20aもしくは下部材20b)を略全域において膜厚が略均一となるような溝21a、21bとすることによって、コストを低減させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態における成形装置に対する比較例のゲートの位置と筐体材料の流れの関係を説明する説明図である。図8は、本発明の第2の実施の形態におけるゲートの位置と筐体材料の流れの関係を説明する説明図であり、(a)は突部の形成面と直交する面にゲートを設けた場合の説明図であり、(b)は突部の形成面側にゲートを設けた場合の説明図であり、(c)は突部の形成面と直交する面に複数のゲートを設けた場合の説明図である。
第2の実施の形態における下部材20bの成形方法は、上述の第1の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態と異なる点は、溶湯の射出速度、流量を調整する点である。
下部材20bの溝21bを形成する位置は、回路基板30に形成されるコネクタの形状や位置などによって異なり、例えば、図7に示すように、一方に偏った位置(中心からずれた位置)に形成する場合もありうる。このように溝21bを一方に偏った位置に形成する場合、ゲート11a、11bを突部12に対して対性をもって設けることが難しくなる場合がある。
図7に示すように、突部12の形成面と直交する面にゲート11a、11bを設け、溝21bを一方に偏った位置に形成する場合、ゲート11aから射出された溶湯は、突部12(溝21b)に対向する領域Aを通過した位置でゲート11bから射出された溶湯と出会うこととなる。したがって、ゲート11aから射出された溶湯は、突部12(溝21b)に対向する領域Aにおいて突部12によって流れにくくなるため、空隙23が生じやすくなる。
しかしながら、第2の実施の形態における成形装置では、図8(a)〜(c)に示すように、ゲート11a、11bの開口径を調整するなどして、ゲート11aとゲート11bとから射出する溶湯の流量を調整することによって、空隙23の発生を抑制している。すなわち、図8(a)に示すように、溝21bから遠い方のゲート11bから射出する溶湯の流量を溝21bに近い方のゲート11aから射出する溶湯の流量よりも適切な量だけ多くすることによって、ゲート11aとゲート11bとから射出される溶湯を突部12(溝21b)に対向する領域Aで出会うようにすることができる。このように、突部12(溝21b)に対向する領域Aで溶湯が出会うようにすることによって、チル22の間に生じる空隙23の発生を抑制することができる。
また、図8(b)に示すように、キャビティ16の突部12の形成面側にゲート11a、11bを設け、ゲート11bから射出する溶湯の流量をゲート11aから射出する溶湯の流量よりも適切な量だけ多くすることによっても、突部12(溝21b)に対向する領域Aで溶湯が出会うようにすることができる。また、図8(c)に示すように、キャビティ16の突部12の形成面と直交する面に複数のゲート11a、11bを設け、ゲート11bから射出する溶湯の流量をゲート11aから射出する溶湯の流量よりも適切な量だけ多くすることによっても、突部12(溝21b)に対向する領域Aで溶湯が出会うようにすることができる。
また、ゲート11aとゲート11bとから射出する溶湯の射出速度を調整することによって、ゲート11aとゲート11bとから射出される溶湯を突部12(溝21b)に対向する領域Aで出会うようにしてもよい。例えば、図8(a)において、ゲート11aとゲート11bから射出される溶湯の流量を略同じとした場合を例として説明する。この場合、溝21bから遠い方のゲート11bから射出する溶湯の射出速度を溝21bに近い方のゲート11aから射出する溶湯の射出速度よりも適切な速度だけ速くすることによって、突部12(溝21b)に対向する領域Aで溶湯が出会うようにすることができる。
このように、ゲート11aとゲート11bとから射出する溶湯の流量、射出速度を調整することによって、ゲート11a、11bを突部12に対して対性をもって設けることなく空隙23の発生を抑制することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図9は、本発明の第3の実施の形態におけるゲートの位置と筐体材料の流れの関係を説明する説明図であり、(a)は突部の形成面と直交する面と突部の形成面側とにゲートを設けた場合の説明図であり、(b)は突部の形成面側に複数のゲートを設けた場合の説明図であり、(c)は突部の形成面と直交する面と突部の形成面側とに複数のゲートを設けた場合の説明図である。
第3の実施の形態における下部材20bの成形方法は、上述の第1及び第2の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第3の実施の形態において、上述の第1及び第2の実施の形態と異なる点は、突部12の数とゲート11a〜11cの数及び形成位置である。
下部材20bに形成する溝21bの数は、複数設ける場合もあり、例えば、図9(a)〜(c)に示すように二つ形成する場合もありうる。図9(a)〜(c)においては、複数の溝21bを互いが平行となるように設ける場合である。このように複数の溝21bを形成する場合には、金型10に突部12を複数設けると共に、ゲート11a〜11bを複数設ける。そして、ゲート11a〜11cを突部12に対して対性をもって設けたり、ゲート11a〜11cから射出する溶湯の流量・射出速度を調整したりすることによって、突部12(溝21b)に対向する領域Aで溶湯が出会うようにし、チル22の間に生じる空隙23の発生を抑制する。
例えば、図9(a)に示すように、ゲート11aとゲート11cとをキャビティ16の突部12の形成面と直交する面に対向するように設ける。そして、ゲート11bをキャビティ16の突部12の形成面側の突部12間でありゲート11aとゲート11bとを結ぶ直線上に設ける。さらに、ゲート11cから射出する溶湯の流量をゲート11a、11bよりも適切な量だけ多くするか、もしくは、射出速度を適切な速度だけ早くする。こうすることによって、ゲート11aとゲート11cから射出される溶湯、ゲート11cとゲート11bとから射出される溶湯をそれぞれ突部12(溝21b)に対向する領域Aで出会うようにすることができる。
また、図9(b)に示すように、ゲート11aとゲート11c、ゲート11cとゲート11bとをキャビティ16の突部12の形成面側に、それぞれ溝21bに対して対性をもって設ける。こうすることによっても、ゲート11aとゲート11cから射出される溶湯、ゲート11cとゲート11bとから射出される溶湯をそれぞれ突部12(溝21b)に対向する領域Aで出会うようにすることができる。
また、図9(c)に示すように、ゲート11aとゲート11cとをキャビティ16の突部12の形成面と直交する面に対向するように複数設ける。そして、ゲート11bをキャビティ16の突部12の形成面側の突部12間でありゲート11aとゲート11bとを結ぶ直線上に複数設ける。さらに、ゲート11cから射出する溶湯の流量をゲート11a、11bよりも適切な量だけ多くするか、もしくは、射出速度を適切な速度だけ早くする。こうすることによっても、ゲート11aとゲート11cから射出される溶湯、ゲート11cとゲート11bとから射出される溶湯をそれぞれ突部12(溝21b)に対向する領域Aで出会うようにすることができる。
なお、本実施の形態においては、金型10に突部12を二つ形成する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、二つ以上形成してもよい。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図10は、本発明の第4の実施の形態における成形装置の概略構成を示すブロック図であり、(a)は突部の形成面と直交する面にゲートを備える成形装置であり、(b)は突部の形成面側にゲートを備える成形装置でありである。図11は、本発明の第4の実施の形態における樹脂繊維配向の様子を説明する説明図であり、(a)はゲートが突部の形成面と直交する面の一方のみに設けられる場合の説明図であり、(b)はゲートが突部の形成面と直交する面の両側に設けられる場合の説明図である。
第4の実施の形態における下部材20bの成形方法は、上述の第1乃至第3の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第4の実施の形態において、上述の第1乃至第3の実施の形態と異なる点は、下部材20b(ケース20)を樹脂の射出成形によって成形する点である。
図10(a)に示すように、成形装置は、金型10、突部12、押し棒13、キャビティ16、ノズル17、トーピード18などを備える。
このような成形装置において下部材20bを成形する場合、まず、可動型を作動させ、金型10を閉じて型締め状態にする。この状態でキャビティ16内に離型剤を供給し、キャビティ16の内面に離型剤を付着させる。その後、金型温度を所定の温度に調整した状態で、トーピード17によって温度を均一化された溶湯樹脂をノズル17及びゲート11a、11bを介して所定の射出速度(例えば、10〜60m/s程度)、所定の射出圧力(例えば、50〜100MPs程度)でキャビティ16内に供給する。そして、キャビティ16内の溶湯樹脂が凝固したら、可動型を移動して金型10を開く。さらに、押し棒13によって形成された成形品(下部材20b)を押し出すことによって、成形品(下部材20b)を金型10から離型する。
樹脂の射出成形にて下部材20b(ケース20)を成形する場合であっても、ゲート11a〜11cを突部12に対して対性をもって設けたり、ゲート11a〜11cから射出する溶湯樹脂の流量・射出速度を調整したりすることによって、突部12(溝21b)に対向する領域Aで溶湯樹脂が出会うようにし、チル22の間に生じるひけなどの空隙23の発生を抑制することができる。
なお、樹脂にて下部材20b(ケース20)を成形する場合、強化材料としてガラス繊維を含有した樹脂を用いる場合がある。このようにガラス繊維を含有した樹脂を射出成形する場合、図11(a)に示すように溶湯樹脂がキャビティ16の一方向(紙面左から右方向)のみから射出されると、ガラス繊維は射出方法に略平行な繊維配向となる。
しかしながら、図11(b)に示すように、突部12(溝21b)に対向する領域Aで溶湯樹脂が出会うよう射出すると、突部12(溝21b)に対向する領域A付近においてガラス繊維は溝21bと略平行な繊維配向となりウェルドが形成される。突部12(溝21b)に対向する領域A付近においてウェルドが形成されると、ウェルドが形成されない場合に比べて破壊強度が20〜50%程度低下する。
このように、強化材料としてガラス繊維を含有した樹脂を用いて射出成形すると、破壊強度が20〜50%程度低下するので、エンジンECU40がダッシュパネル51を突き破るなどする前にエンジンECU40を潰すことができるようにするためのケース20を成形するには好ましい。
(変形例1)
なお、上述の実施の形態においては、突部12を複数設ける場合は、その複数の突部12を平行するように金型10に形成する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。変形例1として、複数の突部12を直交するように金型10に形成してもよい。このように、複数の突部12が直交するように形成された金型10を用いて下部材20bを成形すると、図12に示すように溝21bも直交するように形成される。
車両が障害物などに前方から衝突した際に、エンジンECU40がダッシュパネル51を突き破るなどする前にエンジンECU40を潰すことができるようにするためのケース20は、衝突方向に対して溝21a、21bが直交するように搭載する必要がる。したがって、溝部21a、21bが直交するように形成されたケース20(上部材20a、下部材20b)の場合、エンジンルーム内における搭載の自由度が増すことなり好適である。
(変形例2)
なお、上述の実施の形態においては、突部12は、金型10の側壁からその側壁に対向する側壁に通じるように設けられる例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。変形例2として、突部12を部分的に金型10に形成してもよい。すなわち、突部12は、金型10の側壁と、その側壁に対向する側壁とから直線状に形成し、両側壁から形成される突部12の端部同士が所定の間隔を隔てて対向するように形成する。または、突部12は、金型10の側壁と、その側壁に対向する側壁との間に部分的、すなわち、突部12の長手方向において少なくとも一部に形成する。
このように、突部12が分割して形成された金型10を用いて下部材20bを成形すると、図13(a)に示すように溝21bも分割するように形成される。また、突部12が金型10の側壁と、その側壁に対向する側壁との間に部分的に形成された金型10を用いて下部材20bを成形すると、図13(b)に示すように溝21bも下部材20bの側壁と、その側壁に対向する側壁との間に部分的に形成される。
(変形例3)
なお、変形例3として、上述の実施の形態において、成形装置における金型10の突部12(溝21b)に対向する部位に、溶湯(アルミニウムの溶湯、もしくは樹脂)を金型10外部に逃がす材料抜部60を設けるようにしてもよい。このように、突部12(溝21b)に対向する部位に材料抜部60を設けることによって、突部12(溝21b)に対向する領域Aで溶湯が流れやすくなり、より一層空隙23の発生を抑制することができる。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図15は、本発明の第5の実施の形態におけるケースの概略構成を示す斜視図である。
第5の実施の形態におけるケース20は、上述の第1乃至第4の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第5の実施の形態において、上述の第1乃至第4の実施の形態と異なる点は、ケース20(下部材20b)に格子状の溝211を設けた点である。
図15に示すように、ケース20の下部材20bは、ケース20に内蔵する回路基板30に対向する面に略平面とみなすことができる程度の格子状の溝211を備え、その回路基板30と対向する面の反対側の面に溝21bを備える。また、下部材20b上には、回路基板30によって生じる熱を下部材20bによって放熱するための放熱剤(図示せず)を設ける。格子状の溝211は、この放熱剤の移動を低減するためのものである。
したがって、回路基板30によって生じる熱を下部材20bにて放熱するので、回路基板30と下部材20bとの距離は放熱剤を設けることができる範囲内で近い方が好ましい。例えば、ケース20(上部材20a、下部材20b)の一方(下部材20b)のみから回路基板30によって生じる熱を放熱させる場合は、少なくとも、放熱部材として機能する下部材20bは、上部材20aに比べて回路基板30との距離が近くなるようにすると好ましい。
なお、溝211の高さは溝21b部の厚み(例えば、0.8mm)よりも十分小さいものとする。また、溝21bの底部の曲率半径を例えば0.3±0.1mm(小さい方が望ましい)とすることによって、溝21bの機械的強度が低下し好適である。また、溝21bは、溝211に対向する位置に配置することによって、下部材20bの機械的強度をより一層低下させることができる。
このように、下部材20bの回路基板30と対向する面は略平面とみなすことができる程度の溝211を備え、その面の反対側の面に直線上の溝21bを備えることによって、もしケース20に加わる応力が溝21bから逃げたとしても、ケース20に加わる応力が溝211に印加されやすくなり、筐体の機械的強度を低下させることができる。
このように、下部材20bの回路基板30と対向する面は略平面とみなすことができる程度の溝211を備え、その面の反対側の面に直線上の溝21bを備えることによって、回路基板30に実装した電子部品(放熱素子など)とケース20(下部材20b)を極限まで近づけることができ、放熱剤の厚みを薄くすることができる。したがって、ケース20の放熱性を溝21a、21bがない状態のケースと同等の放熱性を実現できる。
また、下部材20bの回路基板30と対向する面は略平面とみなすことができるため、回路基板30に実装された電子部品(発熱素子など)の実装位置を制限しないケース20とすることができる。したがって、多くの品種がある回路基板30に共通した筐体にすることにより、製造コストを低減でき、安価な筐体にすることができる。
なお、本実施の形態においては回路基板30に対向する面に格子状の溝211を設ける例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、格子状でない溝を回路基板30と対向する面に形成することによっても、ケース20に加わる応力が溝21bから逃げたとしても、ケース20に加わる応力が溝211に印加されやすくなり、筐体の機械的強度を低下させることができる。
また、例えば、回路基板30に対向する面に溝211を設けない場合であっても、回路基板30と対向する面は、溝21bを形成することによって生じる突出部などがなく、略平面であるので回路基板30と下部材20bとの距離を近づけたい場合であっても、機械的強度が低下された筐体とすることができる。
本発明の第1の実施の形態における金型によって成形されるケースの組み付け前の状態を示す分解図である。 (a)は本発明の第1の実施の形態における金型によって成形されるケースを搭載した車両が衝突した際の車室内の様子を説明するイメージ図であり、(b)は比較例のイメージ図である。 本発明の第1の実施の形態における成形装置の概略構成を示すブロック図であり、(a)は突部の形成面と直交する面にゲートを備える成形装置であり、(b)は突部の形成面側にゲートを備える成形装置である。 本発明の第1の実施の形態における成形装置に対する比較例を示す説明面であり、(a)はゲートの位置と筐体材料の流れの関係を説明する説明図であり、(b)は空隙が生じる領域の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態におけるゲートの位置と筐体材料の流れの関係を説明する説明図であり、(a)は突部の形成面と直交する面にゲートを設けた場合の説明図であり、(b)は突部の形成面側にゲートを設けた場合の説明図であり、(c)は突部の形成面と直交する面に複数のゲートを設けた場合の説明図である。 本発明の第1の実施の形態におけるアルミダイカストの肉厚と結晶の微粒化の関係を示すSEM画像である。 本発明の第2の実施の形態における成形装置に対する比較例のゲートの位置と筐体材料の流れの関係を説明する説明図である。 本発明の第2の実施の形態におけるゲートの位置と筐体材料の流れの関係を説明する説明図であり、(a)は突部の形成面と直交する面にゲートを設けた場合の説明図であり、(b)は突部の形成面側にゲートを設けた場合の説明図であり、(c)は突部の形成面と直交する面に複数のゲートを設けた場合の説明図である。 本発明の第3の実施の形態におけるゲートの位置と筐体材料の流れの関係を説明する説明図であり、(a)は突部の形成面と直交する面と突部の形成面側とにゲートを設けた場合の説明図であり、(b)は突部の形成面側に複数のゲートを設けた場合の説明図であり、(c)は突部の形成面と直交する面と突部の形成面側とに複数のゲートを設けた場合の説明図である。 本発明の第4の実施の形態における成形装置の概略構成を示すブロック図であり、(a)は突部の形成面と直交する面にゲートを備える成形装置であり、(b)は突部の形成面側にゲートを備える成形装置でありである。 本発明の第4の実施の形態における樹脂繊維配向の様子を説明する説明図であり、(a)はゲートが突部の形成面と直交する面の一方のみに設けられる場合の説明図であり、(b)はゲートが突部の形成面と直交する面の両側に設けられる場合の説明図である。 本発明の変形例1におけるゲートの位置と筐体材料の流れの関係を説明する説明図である。 本発明の変形例2におけるゲートの位置と筐体材料の流れの関係を説明する説明図であり、(a)は突部を分割して設けた場合の説明図であり、(b)は突部を部分的に設けた場合の説明図である。 本発明の変形例3における突部と材料抜部とのの位置関係を説明する説明図である。 本発明の第5の実施の形態におけるケースの概略構成を示す斜視図である。 本発明におけるケースに対する比較例のケースの部分的断面図である。
符号の説明
10 金型、11a〜11c ゲート、12 突部、13 押し棒、14 スリーブ、15 プランジャ、16 キャビティ、17 ノズル、18 トーピード、20 ケース、20a 上部材、20b 下部材、21a〜21b 溝、22 チル、23 空隙、30 回路基板、40 エンジンECU、51 ダッシュパネル、52 エンジン

Claims (19)

  1. 車両のダッシュパネルによって車室と区画されたエンジンルームに搭載される電子制御装置における回路基板を内蔵するための筐体であって、
    前記筐体の前記回路基板と対向する面の反対側の面に直線状の第1の溝を備え
    前記第1の溝の底部の曲率半径は0.3±0.1mmであることを特徴とする筐体。
  2. 車両のダッシュパネルによって車室と区画されたエンジンルームに搭載される電子制御装置における回路基板を内蔵するための筐体であって、
    前記筐体の前記回路基板と対向する面の反対側の面に直線状の第1の溝を備え、
    前記筐体の前記回路基板と対向する面は、第2の溝を備えることを特徴とする体。
  3. 車両のダッシュパネルによって車室と区画されたエンジンルームに搭載される電子制御装置における回路基板を内蔵するための筐体であって、
    前記筐体の前記回路基板と対向する面の反対側の面に直線状の第1の溝を備え、
    前記筐体は、上側部材と下側部材とを備えるものであり、前記第1の溝は当該上側部材と下側部材の両方に設けられることを特徴とする体。
  4. 車両のダッシュパネルによって車室と区画されたエンジンルームに搭載される電子制御装置における回路基板を内蔵するための筐体であって、
    前記筐体の前記回路基板と対向する面の反対側の面に直線状の第1の溝を備え、
    前記筐体は、上側部材と下側部材とを備えるものであり、前記第1の溝は当該上側部材と下側部材の少なくとも一方に設けられるものであり、当該第1の溝が設けられる部材は、他方の部材に比べて、前記筐体の前記回路基板と対向する面と当該前記回路基板との距離が遠いことを特徴とする体。
  5. 前記筐体の前記回路基板と対向する面は、第2の溝を備えることを特徴とする請求項に記載の筐体。
  6. 前記第2の溝は、格子状に配置されることを特徴とする請求項2又は請求項5に記載の筐体。
  7. 前記筐体は、上側部材と下側部材とを備えるものであり、前記第1の溝は当該上側部材と下側部材の少なくとも一方に設けられるものであり、当該第1の溝が設けられる部材は、他方の部材に比べて、前記筐体の前記回路基板と対向する面と当該回路基板との距離が近いことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項5又は請求項6記載の筐体。
  8. 前記筐体は、上側部材と下側部材とを備えるものであり、前記第1の溝は当該上側部材と下側部材の両方に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項5又は請求項6に記載の筐体。
  9. 前記筐体は、上側部材と下側部材とを備えるものであり、前記第1の溝は当該上側部材と下側部材の少なくとも一方に設けられるものであり、当該第1の溝が設けられる部材は、他方の部材に比べて、前記筐体の前記回路基板と対向する面と当該前記回路基板との距離が遠いことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項5又は請求項6に記載の筐体。
  10. 前記筐体は、前記第1の溝に対応する位置の厚みが0.1mm以上0.8mm以下であり、それ以外の厚みが1.5mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の筐体。
  11. 前記第1の溝は、前記筐体の前記回路基板の素子実装面に平行する面に配置されることを特徴とする請求項10に記載の筐体。
  12. 前記第1の溝は、複数設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の筐体。
  13. 前記複数の第1の溝は、互いに平行する方向に設けられることを特徴とする求項12記載の筐体。
  14. 前記複数の第1の溝は、互いに直交する方向に設けられることを特徴とする請求項1に記載の筐体。
  15. 前記第1の溝は、当該第1の溝の形成面における少なくとも一部に設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の筐体。
  16. 前記第1の溝は、当該第1の溝の長手方向において分割して設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項1のいずれかに記載の筐体。
  17. 前記筐体は、アルミニウムからなることを特徴とする請求項1乃至請求項1のいずれかに記載の筐体。
  18. 前記筐体は、樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の筐体。
  19. 前記筐体は、強化材料を含む樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の筐体。
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