JPH0890211A - 電子機器用箱体、その製造方法およびその使用方法 - Google Patents

電子機器用箱体、その製造方法およびその使用方法

Info

Publication number
JPH0890211A
JPH0890211A JP6219089A JP21908994A JPH0890211A JP H0890211 A JPH0890211 A JP H0890211A JP 6219089 A JP6219089 A JP 6219089A JP 21908994 A JP21908994 A JP 21908994A JP H0890211 A JPH0890211 A JP H0890211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
box body
box
opening
sprue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6219089A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3021296B2 (ja
Inventor
Toshiki Kobayashi
俊樹 小林
Naoki Sugiyama
直己 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MINO KOGYO KK
Denso Corp
Original Assignee
MINO KOGYO KK
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MINO KOGYO KK, NipponDenso Co Ltd filed Critical MINO KOGYO KK
Priority to JP6219089A priority Critical patent/JP3021296B2/ja
Publication of JPH0890211A publication Critical patent/JPH0890211A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3021296B2 publication Critical patent/JP3021296B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 箱体側に欠け込み、変形等を生じさせること
なくアルミダイカスト鋳造法等により成形された箱体の
湯口ゲートを切断、除去できる電子機器用箱体、その製
造方法および使用方法を提供する。 【構成】 鋳造型から取出した状態では、湯口28から
箱体20外方向に延長するような形状で湯口ゲート47
が形成されている。この湯口ゲート47はキャビティ内
に溶湯を流込むために設けられた射出スリーブにより形
成されたもので、成形後の箱体20には不要である。湯
口ゲート47は湯口ゲート切断線に沿ってハンマーやプ
レスなどで切断し除去される。このとき、湯口28の板
厚t2 を底板25の板厚t1 より2倍〜3倍程度厚くし
たことから、湯口ゲート切断線付近、すなわち箱体20
の湯口28の強度が増加している。したがって、湯口ゲ
ート47の切断時に底板25に向って欠け込みが生じな
い。また湯口ゲート切断線付近の変形も生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器のプリント基
板を収納する電子機器用箱体、その製造方法およびその
使用方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】車両に搭載され車両のエンジン制御を行う
エンジンコントロールユニット(以下「ECU」とい
う)は、マイクロコンピュータを含む電子回路部品等が
搭載されたプリント基板を箱体内部に固定し、このプリ
ント基板の周囲を包むように密閉した箱体により構成さ
れる。
【0003】図8および図9に示す背景技術例のよう
に、ECU1は、電子回路部品7およびコネクタ6を搭
載したプリント基板2、このプリント基板2を内部に収
容する箱体3、箱体3の開口を覆う平蓋4からなる。箱
体3は器形状であり、アルミダイカスト鋳造法により側
板3a、3b、3c、3d、底板3eが一体成形されて
いる。側板3dには、ECU1の外部の図示しないコネ
クタにコネクタ6を接続するためコネクタ6の幅と高さ
に合わせてコネクタ用開口部3fが形成されている。
【0004】箱体3の材料には、電磁シールド特性、放
熱特性等が良好であり、軽量であることからアルミニウ
ムが一般的に採用されている。アルミニウムは、特に軽
量化の要求度が高い自動車用に適し、アルミダイカスト
鋳造法により複雑な形状、薄肉かつ平坦な形状に比較的
容易に成形できる。箱体3等のような箱形状のものをア
ルミダイカスト鋳造法により成形する場合、溶融状態の
アルミニウム(以下「溶湯」という)を流込むため湯口
8を箱体3の側板3a、3b、3c、3dのいずれかの
開口側の端面に設けるのが一般的である。図10には、
側板3dと底板3eとの接合部に湯口8を設けた鋳造型
10の構成を示す。
【0005】鋳造型10は、主に固定型11、可動型1
2、射出プランジャ13から構成され、固定型11の外
壁11aと可動型12の内壁12aとから区画形成され
るワークの形状を形取ったキャビティ14と、溶湯15
をキャビティ14内に流込むための流路になる射出スリ
ーブ16が形成されている。本背景技術例の場合、ワー
クの形状は箱体3の形状である。アルミダイカスト鋳造
法では、主に次に示す工程〜により箱体3が成形さ
れる。
【0006】射出プランジャ13によって射出スリー
ブ16を介してキャビティ14内に溶湯15が流込まれ
充填される。 充填された溶湯15はキャビティ14の形状に凝固
し、箱体3が形成される。 形成された箱体3を鋳造型10から取出す。図11お
よび図12に示すように、鋳造型10から取出した箱体
3の底板3eには、湯口8すなわち箱体3の側板3dと
底板3eとの接合部付近に不要な湯口ゲート9が残り、
この湯口ゲート9を次工程で切断、除去する必要があ
る。
【0007】図12の矢印下方の図に示すように、湯
口ゲート9は、図11に示す湯口ゲート切断線9aに沿
って図示しないハンマーやプレスなどで切断し除去され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示すように、箱体3の湯口ゲート切断線9a付近の板
厚が底板3eの板厚t1 と同程度に薄肉の場合、湯口ゲ
ート切断線9a付近の強度が不足することから湯口ゲー
ト9の切断時に底板3eに向って欠け込み8bが生ずる
という問題がある。また、底板3eに欠け込み8bが生
じなくても湯口ゲート切断線9a付近が変形するという
問題がある。
【0009】この問題は、湯口ゲート切断線9a付近の
板厚が薄肉の場合、箱体3の側板3d以外の側板3a、
3b、3cのいずれの開口側の端面に湯口9の位置を変
更しても、前述と同様湯口ゲート9の切断、除去時に側
板3a、3b、3cのいずれかに向って欠け込みまたは
変形が生じ回避できない。本発明は、このような問題を
解決するためになされたもので、箱体側に欠け込み、変
形等を生じさせることなくアルミダイカスト鋳造法等に
より成形された箱体の湯口ゲートを切断、除去できる電
子機器用箱体、その製造方法およびその使用方法を提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の請求項1記載の電子機器箱体は、鋳造法によ
り成形される一面開口の器状の電子機器用箱体であっ
て、箱体の四面側壁のうち一面側壁の一部にコ字状の欠
壁部を有し、この欠壁部の前記箱体の底壁側部分が湯口
ゲート相当部の開口部に対応し、この湯口ゲート相当部
に鋳込まれる鋳造体を湯口ゲート相当部の付根部で切
断、除去できるようにこの湯口ゲート相当部の前記開口
部を前記底壁よりも厚肉にしたことを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項2記載の電子機器箱
体は、鋳造法により形成される一面開口の器状の電子機
器用箱体であって、箱体の四面側壁のうち一面側壁の一
部にコ字状の欠壁部を有し、この欠壁部を仕切る面は、
前記箱体の底壁に平行な第1縁面と、この第1縁面の一
方の端部より前記一面開口の開口面まで延びる第2縁面
と、前記第1縁面の他方の端部より前記一面開口の開口
面まで延びる第3縁面とからなり、前記欠壁部を有する
一面側壁の前記第1縁面から該一面側壁に略垂直方向に
前記箱体外部側に延びる湯口ゲート相当部を有し、この
湯口ゲート相当部の底面と前記箱体の前記底壁面とが段
差を有することを特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項3記載の電子機器箱
体は、請求項2記載の電子機器箱体であって、前記湯口
ゲート相当部の前記開口部の厚さt2 は、前記箱体の前
記底壁の厚さt1 よりも大きいことを特徴とする。ま
た、本発明の請求項4記載の電子機器箱体は、請求項3
記載の電子機器箱体であって、前記厚さt2 は、前記厚
さt1 と比較して2倍〜3倍の大きさであることを特徴
とする。
【0013】また、本発明の請求項5記載の電子機器箱
体は、請求項1、2、3または4記載の電子機器箱体で
あって、前記鋳造法は、アルミダイカスト鋳造法である
ことを特徴とする。また、本発明の請求項6記載の電子
機器箱体の製造方法は、請求項1〜5のいずれか1項記
載の電子機器用箱体の製造方法であって、固定型と可動
型との間で前記箱体の形状に形成されたキャビティ内に
湯口ゲートから溶湯を流し込み、充填する工程と、前記
キャビティの形状に鋳込まれ凝固した鋳造体を前記固定
型と前記可動型とから取り出す工程と、前記湯口ゲート
に鋳込まれ凝固し前記鋳造体と一体成形された鋳造体不
要部を前記湯口ゲート相当部の前記付根部で切断、除去
する工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】また、本発明の請求項7記載の電子機器箱
体の使用方法は、請求項1〜5のいずれか1項記載の電
子機器用箱体の使用方法であって、前記欠壁部は、外部
装置接続用孔として使用することを特徴とする。
【0015】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1、3または
4記載の電子機器用箱体によると、湯口ゲート相当部に
鋳込まれる鋳造体を湯口ゲート相当部の付根部で切断、
除去できるようにこの湯口ゲート相当部の開口部を底壁
よりも厚肉にしたことから、湯口ゲート相当部の強度が
増加し、湯口ゲート相当部に鋳込まれる鋳造体を切断、
除去する際、欠壁部から底壁に向って生ずる欠け込みお
よび変形を防止する効果がある。また、湯口ゲート相当
部の開口部の厚さt2 は、箱体の底壁の厚さt1 よりも
2倍〜3倍の大きさにするのが好ましい。
【0016】また、本発明の請求項2記載の電子機器用
箱体によると、湯口ゲート相当部の底面と箱体の底壁面
とが段差を有することから、湯口ゲート相当部に鋳込ま
れる鋳造体を底壁方向へ曲げたときこの段差に形成され
る湯口ゲート相当部に鋳込まれる鋳造体の付根に応力集
中が生じこの鋳造体を切断し易くなる効果がある。ま
た、本発明の請求項5記載の電子機器用箱体によると、
湯口ゲート相当部の開口部を底壁よりも厚肉にしたこと
から、底壁および側壁に溶湯が流れ易くなり、アルミダ
イカスト鋳造法による箱体の製造品質を向上させる効果
がある。
【0017】さらに、本発明の請求項6記載の電子機器
用箱体の製造方法によると、湯口ゲート相当部の開口部
を底壁よりも厚肉にしたこと、または湯口ゲート相当部
の底面と箱体の底壁面とが段差を有することから、湯口
ゲート相当部に鋳込まれる鋳造体を切断、除去する際、
欠壁部から底壁に向って生ずる欠け込みおよび変形を防
止し箱体の製造品質を向上させる効果がある。
【0018】さらにまた、本発明の請求項7記載の電子
機器用箱体の使用方法によると、湯口ゲート相当部に鋳
込まれる鋳造体を切断、除去する際、底壁の変形を防止
することから、底壁の変形により外部装置接続用孔が狭
くなることがなく外部装置接続用孔を介して外部接続装
置等を箱体内部にスムーズに挿入できる効果がある。
【0019】
【実施例】本発明の電子機器の箱体構造を自動車に搭載
するECUの箱体に適用した実施例を図1〜図5に示
す。図1および図2に示すように、ECU19は、電子
回路部品7およびコネクタ6を搭載したプリント基板2
と、このプリント基板2の周囲を取囲み、内部に保持し
密閉する箱体20と、箱体20の開口を覆う平蓋4とか
らなる。箱体20は器形状であり、アルミダイカスト鋳
造法により側板21、22、23、24、底板25が一
体成形されている。側板24と底板25との接合部には
底板25の板厚より厚くなるように後述する湯口28が
形成されている。箱体20の内側四隅には、箱体20内
部にプリント基板2と平蓋4を重ねて載置するための棚
部26が張出すように形成されているとともにねじ部2
7が形成されている。また底板25に平行な第1縁面2
4bと、この第1縁面24bの一方の端部より箱体20
の開口の開口面まで延びる第2縁面24cと、第1縁面
24bの他方の端部より前記開口面まで延びる第3縁面
24dとから仕切られるコネクタ用開口部24aがコネ
クタ6の幅と高さに合わせて側板24に形成され、基板
2に取付けられたコネクタ6がECU19外部の装置等
とコネクタ接続可能になっている。このコネクタ6に
は、ECU19外部の図示しないセンサ装置等との信号
をECU19が送受信するための図示しないコネクタが
接続されている。
【0020】平蓋4は、例えばアルミニウムを材料とす
る例えば一辺150mm、例えば板厚1mm程度の正方
形状にプレス成形などにより形成されたプレートであ
り、この平蓋4の四隅には箱体20の棚部26にねじ固
定するため、箱体20のねじ部27に適合する位置に貫
通穴31が形成されている。プリント基板2上には、電
子回路部品7とコネクタ6とがはんだ付けまたはねじ止
め等により搭載されているとともに、プリント基板2の
四隅には箱体20の棚部26にねじ固定するため箱体2
0のねじ部27に適合する位置に図示しない貫通穴が形
成されている。プリント基板2は、箱体20の棚部26
に載置されるとともにさらにプリント基板2上に重ねて
平蓋4が載置され、平蓋4の貫通穴31とプリント基板
2の図示しない貫通穴とを介してねじ33によりねじ部
27に共締固定されている。
【0021】次に図3に示すように、アルミダイカスト
鋳造法により箱体20を成形する鋳造型40および鋳造
工程について説明する。鋳造型40は、主に固定型4
1、可動型42、射出プランジャ43から構成されてい
る。固定型41と可動型42とを嵌合させたとき固定型
41の外壁41aと可動型42の内壁42aとから区画
形成されるキャビティ44の形状がワークの形状になる
ように固定型41と可動型42とが形成されている。ま
たキャビティ44の一部分には、キャビティ44内に溶
湯45を流込むための流路になる射出スリーブ46およ
び湯口28が形成されている。
【0022】湯口28は、箱体20であるワークの形状
を形成するキャビティ44と射出スリーブ46との接続
部分を構成している。湯口28の板厚t2 は、箱体20
の底板25の板厚t1 と比較して2倍〜3倍程度の板厚
になるように形成され、底板25の湯口28側の端部と
射出スリーブ46との間には固定型41方向に延びる段
部28aと射出スリーブ46の付根部28bとが形成さ
れている。この段部28aと付根部28bとにより底板
25と射出スリーブ46とが可動型42に対して同一平
面に形成されることがなく、後述する射出スリーブ46
の切断、除去時に底板25に向って欠け込みが生じるの
を防止している。
【0023】射出プランジャ43によって射出スリー
ブ46を介してキャビティ44内に溶湯45が流込まれ
充填される。 充填された溶湯45はキャビティ44の形状に凝固
し、箱体20が形成される。 形成された箱体20を鋳造型40から取出す。
【0024】図4に示すように、鋳造型40から取出さ
れた箱体20は、プリント基板2と平蓋4とをねじ部2
7にねじ固定するに必要な大きさおよび板厚に棚部26
が形成される以外は、側板21、22、23、24と底
板25はすべて同じ板厚で薄肉に形成される。ところが
図5に示すように、鋳造型40から取出した状態では、
湯口28すなわち底板25を箱体20外方向に延長する
ような形状で湯口ゲート47が形成されている。この湯
口ゲート47はキャビティ44内に溶湯45を流込むた
めに設けられた射出スリーブ46により形成されたもの
で、成形後の箱体20には不要であることから次工程で
切断、除去する必要がある。
【0025】図5の矢印下方の図に示すように、湯口
ゲート47は湯口ゲート切断線47aに沿って図示しな
いハンマーやプレスなどで切断、除去される。このと
き、前述のように湯口28の板厚t2 を底板25の板厚
t1 より2倍〜3倍程度厚くしたことから、湯口ゲート
切断線47aより箱体20の内方向の湯口28を形成す
る底板25の強度が増加している。また、底板25と射
出スリーブ46との間に段部28aを設けたことから、
湯口ゲート47を底板25方向へ曲げたとき湯口ゲート
47の付根部28bに応力集中が生じ易くなっている。
したがって、湯口ゲート47の切断時に底板25に向っ
て欠け込みが生じることがなく、また湯口ゲート切断線
47a付近の変形も生じない。
【0026】ここで、湯口28の板厚および湯口28を
設ける位置について説明する。図5に示すように、アル
ミダイカスト鋳造法で一体成形する点およびプリント基
板2上の部品実装上の制約などの点から湯口28の板厚
t2 は、箱体20の底板25または側板21、22、2
3、24の板厚t1 の2倍〜3倍の板厚の範囲が望まし
い。この理由は、湯口28の板厚がこれより薄い場合、
湯口28の強度が不足することになり、背景技術例で示
したように底板25に向って欠け込みが生ずる可能性が
あるからである。また、湯口28の板厚がこれより厚い
場合、湯口28から箱体20にかけて溶湯が流れる面積
の差が大きくなり溶湯流れ不良の原因となり、アルミダ
イカスト鋳造法による箱体の成形が困難になるからであ
る。
【0027】湯口28を設ける位置は、コネクタ用開口
部24aが形成されている側板24と底板25との接合
部に設定するのが望ましい。この理由を図6および図7
に示す比較例に基づいて説明する。図6に示すように、
比較例は、コネクタ用開口部24aを形成しない側板2
3に湯口38を形成した例である。湯口38の強度を増
加させるため湯口38の板厚を側板24にコネクタ用開
口部24aを形成した場合と同様、箱体20の底板25
または側板21、22、23、24の板厚t1 の2倍〜
3倍の範囲の板厚t3 に形成する。すると図7に示すよ
うに、ダイカスト鋳造法の制約からこの湯口38を厚く
することにより箱体20の開口側から底板25までの範
囲について側板23の板厚を板厚t3 に形成することに
なる。したがって、側板23全面が板厚t3 に形成され
るため、湯口38を側板23に形成した場合、側板24
に形成した場合と比較して大幅な重量増加を招くことに
なる。これは、湯口38を箱体20の側板23以外の側
板21または側板22に形成した場合でも同様である。
【0028】以上の理由から、自動車用として特に要求
度が高い軽量化という条件をも満足するには、コネクタ
用開口部24aが形成された側板24と底板25との接
合部に湯口28を設けるのが望ましい。本実施例による
と、箱体20のコネクタ用開口部24aが形成された側
板24と底板25との接合部に設けた湯口28の板厚を
底板25の板厚より2倍〜3倍厚くしたことから、湯口
28を形成する底板25の強度が増加する効果がある。
【0029】また、本実施例によると、湯口28を形成
する底板25の強度が増加したことに加え、底板25と
射出スリーブ46との間に段部28aを設けたことか
ら、鋳造後の湯口ゲート9を切断、除去する際、コネク
タ用開口部24aから底板25に向って生ずる欠け込み
および湯口ゲート切断線47a付近の変形を防止する効
果がある。
【0030】さらに、本実施例によると、湯口28の板
厚を底板25または側板21、22、23、24の板厚
t1 の2倍〜3倍の板厚にしたことにより底板25、側
板21、22、23、24それぞれに溶湯が流れ易くな
り、アルミダイカスト製造法による箱体20の製造品質
が向上できる効果がある。さらにまた、本実施例による
と、湯口ゲート切断線47a付近の変形を防止できるこ
とから、底板25の変形によりコネクタ用開口部24a
が狭くなることがなくコネクタ6に接続されるECU1
9外部のセンサ装置等のコネクタがコネクタ用開口部2
4aにスムーズに挿入できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるECU筐体を示す図2の
I−I線断面図である。
【図2】本発明の実施例によるECU筐体を部分的に破
断した斜視図である。
【図3】本発明の実施例によるECU筐体の箱体の鋳造
型の模式的断面図である。
【図4】本発明の実施例によるECU筐体の湯口ゲート
切断、除去前の箱体の平面図である。
【図5】本発明の実施例によるECU筐体の箱体の湯口
ゲート切断、除去工程を示す図4のV−V線断面図であ
る。
【図6】比較例であるECU筐体の湯口ゲート切断、除
去前の箱体の平面図である。
【図7】比較例の湯口ゲート切断、除去工程を示す図6
のVII −VII 線断面図である。
【図8】背景技術例であるECU筐体を部分的に破断し
た斜視図である。
【図9】背景技術例の図8のIX−IX線断面図である。
【図10】背景技術例であるECU筐体の箱体の鋳造型
の模式的断面図である。
【図11】背景技術例であるECU筐体の湯口ゲート切
断、除去前の箱体の平面図である。
【図12】背景技術例の湯口ゲート切断、除去工程を示
す図11のXII −XII 線断面図である。
【符号の説明】
1、19 ECU 2 プリント基板 3、20 箱体 4 平蓋 6 コネクタ 7 電子部品 8、28 湯口 9、47 湯口ゲート(湯口ゲート相当部に鋳込まれ
る鋳造体) 10、40 鋳造型 11、41 固定型 12、42 可動型 13、43 射出プランジャ 14、44 キャビティ 15、45 溶湯 16、46 射出スリーブ 21、22、23 側板 24 側板 (側壁) 24a コネクタ用開口部(欠壁部) 24b 第1縁面 24c 第2縁面 24d 第3縁面 25 底板 (底壁) 26 棚部 28a 段部 (段差) 28b 付根部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 5/02 J 7301−4E Z 7301−4E

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造法により成形される一面開口の器状
    の電子機器用箱体であって、 箱体の四面側壁のうち一面側壁の一部にコ字状の欠壁部
    を有し、 この欠壁部の前記箱体の底壁側部分が湯口ゲート相当部
    の開口部に対応し、この湯口ゲート相当部に鋳込まれる
    鋳造体を湯口ゲート相当部の付根部で切断、除去できる
    ようにこの湯口ゲート相当部の前記開口部を前記底壁よ
    りも厚肉にしたことを特徴とする電子機器用箱体。
  2. 【請求項2】 鋳造法により形成される一面開口の器状
    の電子機器用箱体であって、 箱体の四面側壁のうち一面側壁の一部にコ字状の欠壁部
    を有し、 この欠壁部を仕切る面は、前記箱体の底壁に平行な第1
    縁面と、この第1縁面の一方の端部より前記一面開口の
    開口面まで延びる第2縁面と、前記第1縁面の他方の端
    部より前記一面開口の開口面まで延びる第3縁面とから
    なり、 前記欠壁部を有する一面側壁の前記第1縁面から該一面
    側壁に略垂直方向に前記箱体外部側に延びる湯口ゲート
    相当部を有し、 この湯口ゲート相当部の底面と前記箱体の前記底壁面と
    が段差を有することを特徴とする電子機器用箱体。
  3. 【請求項3】 前記湯口ゲート相当部の前記開口部の厚
    さt2 は、前記箱体の前記底壁の厚さt1 よりも大きい
    ことを特徴とする請求項2記載の電子機器用箱体。
  4. 【請求項4】 前記厚さt2 は、前記厚さt1 と比較し
    て2倍〜3倍の大きさであることを特徴とする請求項3
    記載の電子機器用箱体。
  5. 【請求項5】 前記鋳造法は、アルミダイカスト鋳造法
    であることを特徴とする請求項1、2、3または4記載
    の電子機器用箱体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項記載の電子
    機器用箱体の製造方法であって、 固定型と可動型との間で前記箱体の形状に形成されたキ
    ャビティ内に湯口ゲートから溶湯を流し込み、充填する
    工程と、 前記キャビティの形状に鋳込まれ凝固した鋳造体を前記
    固定型と前記可動型とから取り出す工程と、 前記湯口ゲートに鋳込まれ凝固し前記鋳造体と一体成形
    された鋳造体不要部を前記湯口ゲート相当部の前記付根
    部で切断、除去する工程と、 を含むことを特徴とする電子機器用箱体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記欠壁部は、外部装置接続用孔として
    使用することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
    記載の電子機器用箱体の使用方法。
JP6219089A 1994-09-13 1994-09-13 電子機器用箱体、その製造方法およびその使用方法 Expired - Fee Related JP3021296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6219089A JP3021296B2 (ja) 1994-09-13 1994-09-13 電子機器用箱体、その製造方法およびその使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6219089A JP3021296B2 (ja) 1994-09-13 1994-09-13 電子機器用箱体、その製造方法およびその使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0890211A true JPH0890211A (ja) 1996-04-09
JP3021296B2 JP3021296B2 (ja) 2000-03-15

Family

ID=16730089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6219089A Expired - Fee Related JP3021296B2 (ja) 1994-09-13 1994-09-13 電子機器用箱体、その製造方法およびその使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3021296B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999065631A1 (fr) * 1998-06-19 1999-12-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Appareils electroniques, procede de fabrication d'appareils electroniques et dispositif de moule metallique
WO1999065632A1 (fr) * 1998-06-19 1999-12-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Appareil electronique, procede de fabrication de celui-ci et moule
WO1999067044A1 (fr) * 1998-06-22 1999-12-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Moule, dispositif electronique, et procede de fabrication correspondant
JP2000024768A (ja) * 1998-07-10 2000-01-25 Ndc:Kk アルミニウム系ダイカスト成形品の製造方法
JP2002011546A (ja) * 2000-04-28 2002-01-15 Toshiba Corp 金型装置ならびに鋳造物・筐体部品の製造方法
US6779881B2 (en) 2001-09-13 2004-08-24 Seiko Epson Corporation Ink, ink set, and ink jet recording method
US7140414B1 (en) 2004-10-20 2006-11-28 Hayes Lemmerz International, Inc. Method of removing a gate remnant from a casting
US7654305B2 (en) 2007-12-14 2010-02-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Die for die casting, method of manufacturing cast product, and cast product
US8069025B2 (en) 2007-12-26 2011-11-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Logic simulator and logic simulation method
US9273692B2 (en) 2012-11-07 2016-03-01 Nidec Corporation Centrifugal fan, housing component cast, and method of manufacturing housing component
JP2017213586A (ja) * 2016-06-01 2017-12-07 三菱電機株式会社 放熱プレートの製造装置、放熱プレートの製造方法および放熱プレート成形体
KR101849466B1 (ko) * 2016-09-23 2018-04-17 오병후 차량용 전기분배함의 제조방법
US10067537B2 (en) 2012-08-08 2018-09-04 Google Llc Electronic device housing and assembly method
US10108223B2 (en) 2012-07-16 2018-10-23 Google Llc Electronic device housing and assembly method
CN109304438A (zh) * 2017-07-26 2019-02-05 株式会社日立制作所 压铸模具及压铸设备
WO2019151466A1 (ja) * 2018-02-05 2019-08-08 川崎重工業株式会社 筐体の製作方法
WO2020217924A1 (ja) * 2019-04-26 2020-10-29 日立オートモティブシステムズ株式会社 金属成型体の製造方法、および、金属成型体
WO2023051207A1 (zh) * 2021-09-28 2023-04-06 荣耀终端有限公司 电子设备的中框、中框组件及电子设备

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101741879B1 (ko) * 2014-09-18 2017-06-01 구명화 봉 조합 연결구를 이용한 골 네트

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999065632A1 (fr) * 1998-06-19 1999-12-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Appareil electronique, procede de fabrication de celui-ci et moule
WO1999065631A1 (fr) * 1998-06-19 1999-12-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Appareils electroniques, procede de fabrication d'appareils electroniques et dispositif de moule metallique
WO1999067044A1 (fr) * 1998-06-22 1999-12-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Moule, dispositif electronique, et procede de fabrication correspondant
JP2000024768A (ja) * 1998-07-10 2000-01-25 Ndc:Kk アルミニウム系ダイカスト成形品の製造方法
JP2002011546A (ja) * 2000-04-28 2002-01-15 Toshiba Corp 金型装置ならびに鋳造物・筐体部品の製造方法
US6779881B2 (en) 2001-09-13 2004-08-24 Seiko Epson Corporation Ink, ink set, and ink jet recording method
US7140414B1 (en) 2004-10-20 2006-11-28 Hayes Lemmerz International, Inc. Method of removing a gate remnant from a casting
US7654305B2 (en) 2007-12-14 2010-02-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Die for die casting, method of manufacturing cast product, and cast product
US8069025B2 (en) 2007-12-26 2011-11-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Logic simulator and logic simulation method
US10108223B2 (en) 2012-07-16 2018-10-23 Google Llc Electronic device housing and assembly method
US10067537B2 (en) 2012-08-08 2018-09-04 Google Llc Electronic device housing and assembly method
US9273692B2 (en) 2012-11-07 2016-03-01 Nidec Corporation Centrifugal fan, housing component cast, and method of manufacturing housing component
JP2017213586A (ja) * 2016-06-01 2017-12-07 三菱電機株式会社 放熱プレートの製造装置、放熱プレートの製造方法および放熱プレート成形体
KR101849466B1 (ko) * 2016-09-23 2018-04-17 오병후 차량용 전기분배함의 제조방법
CN109304438A (zh) * 2017-07-26 2019-02-05 株式会社日立制作所 压铸模具及压铸设备
WO2019151466A1 (ja) * 2018-02-05 2019-08-08 川崎重工業株式会社 筐体の製作方法
JP2019135057A (ja) * 2018-02-05 2019-08-15 川崎重工業株式会社 筐体の製作方法
CN111683767A (zh) * 2018-02-05 2020-09-18 川崎重工业株式会社 壳体的制作方法
KR20200111256A (ko) * 2018-02-05 2020-09-28 카와사키 주코교 카부시키 카이샤 하우징의 제작 방법
CN111683767B (zh) * 2018-02-05 2022-01-14 川崎重工业株式会社 壳体的制作方法
WO2020217924A1 (ja) * 2019-04-26 2020-10-29 日立オートモティブシステムズ株式会社 金属成型体の製造方法、および、金属成型体
WO2023051207A1 (zh) * 2021-09-28 2023-04-06 荣耀终端有限公司 电子设备的中框、中框组件及电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3021296B2 (ja) 2000-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0890211A (ja) 電子機器用箱体、その製造方法およびその使用方法
EP2629495B1 (en) Electronic devices with support frames and mechanically-bonded plastic and methods for forming such electronic devices
US6212755B1 (en) Method for manufacturing insert-resin-molded product
EP2226185A1 (en) Metal-resin compound member
JP2001085858A (ja) 電子制御機器のケース
US6275385B1 (en) Electronic control device and jig device therefor having casing inclination compensating part
JP5621217B2 (ja) 電子モジュールの製造方法及び電子モジュール並びに車両
JP2001085866A (ja) 電子制御機器のケース
US5995374A (en) Resin-coated mount substrate and method of producing the same
JPH11284375A (ja) 電子制御装置の筐体構造
JP2003204179A (ja) 電子モジュール及びその製造方法
JPH11289178A (ja) 電子制御装置の筐体構造
JPH0996135A (ja) 樹脂モールドキー
JP3269449B2 (ja) バスバーインサート樹脂板
JP2002280234A (ja) ノイズフィルタ
JP2007214186A (ja) モールドパッケージおよびその製造方法
JPH07108350A (ja) 鋳造型の製造方法
JP4190622B2 (ja) 電子機器用筐体への部品装着方法
US7436677B2 (en) Electronic device
JPH03248551A (ja) 合成樹脂封止型電子部品
CN218072019U (zh) 一种用于汽车事件记录系统的铝型材外壳结构
WO2022145223A1 (ja) カバー部材、金型装置および電子装置
JP3868610B2 (ja) モールド式電子ユニット
JP2005308527A (ja) 電流センサ
JPH0621280U (ja) 回路基板

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110114

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees