JPH11289178A - 電子制御装置の筐体構造 - Google Patents

電子制御装置の筐体構造

Info

Publication number
JPH11289178A
JPH11289178A JP8891198A JP8891198A JPH11289178A JP H11289178 A JPH11289178 A JP H11289178A JP 8891198 A JP8891198 A JP 8891198A JP 8891198 A JP8891198 A JP 8891198A JP H11289178 A JPH11289178 A JP H11289178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed circuit
case
circuit board
locking
connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8891198A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Takahashi
学 高橋
Hiroshi Ono
宏 大野
Akihiro Yanagisawa
章裕 柳沢
Kozo Iwata
浩三 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP8891198A priority Critical patent/JPH11289178A/ja
Publication of JPH11289178A publication Critical patent/JPH11289178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内挿されるプリント基板のサイズに係わりな
く、筐体の標準化が図れる筐体構造を提供する。 【解決手段】 筐体構造1は、ケース10、プリント基
板20,及びカバー30から構成される。ケース10の
左右内壁には、一対のガイドレール11が、上部内壁に
は、二つの棒状の係止部材13,13が、それぞれ設け
られている。係止部材13,13は、開口部12近傍か
ら奥行き方向に延びるように設けられ、その開口部側の
端面が係止面13a,13aを形成している。係止部材
13,13は、プリント基板20がケース10の予め定
められた挿入位置まで挿入されたときに、プリント基板
20に固定されたコネクタ40に当接し、プリント基板
20の挿入方向の動きを間接的に係止する。一方、カバ
ー30に設けられた係止突起33,33は、コネクタ4
0に反挿入側から当接し、プリント基板20の反挿入方
向への動きを係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御装置の筐
体構造に関し、詳しくは、筐体を構成するケース及びカ
バーと筐体に内挿されるプリント基板との取付構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】エンジン制御ECU(以下、単に「EC
U」という)においては、一般にその制御対象が大規模
になれば、これを実現する個々の電気回路素子が大きく
なるとともに、電気回路素子の種類及び数も増加する。
この結果、当該電気回路素子を実装したプリント基板、
及びこのプリント基板を収納する筐体のサイズも制御対
象の規模によって様々なものとなる。
【0003】しかしながら、このようなプリント基板及
び筐体は、一般に工業的に量産されるため、その製造コ
ストを低減すべく、サイズをある程度標準化する必要が
ある。このような標準化を行う方法として、従来はプリ
ント基板をある程度大規模仕様が実現できるサイズに標
準化するとともに、これに対応した筐体を製造してい
た。そして、制御対象が小さく、プリント基板に実装す
る電気回路素子が少ない場合には、当該プリント基板の
一部を未実装にすることにより対処していた。
【0004】このような従来の筐体構造を、図5に示し
た筐体とプリント基板の組付展開図、及び図6に示した
筐体とプリント基板との組立断面図(図5におけるE−
E断面矢視図)に基づいて説明する。図5に示すよう
に、当該筐体構造301は、直方体形状の一側面が開口
した封筒形状の筐体310に対し、長方形状の基板本体
321に種々の電気回路素子を実装し、その上面端部に
ネジ350によりコネクタ340を装着したプリント基
板320を、筐体310内側面に設けたレール311、
311に沿って挿入して構成される。図6に示すよう
に、筐体310の奥部壁面には、下面にテーパを有する
突起部313が突設されており、挿入されたプリント基
板320の挿入端部が上記突起部313のテーパ面に沿
って潜り込む態様で仮止めされる。そして、カバー33
0を筐体310の後方から装着して開口部を閉塞するこ
とにより組付けが行われる。このとき、カバー330の
側面に設けられた突起333,333が、その下面に設
けられたテーパにより、プリント基板320の手前側端
部を押圧する。すなわち、プリント基板320は、筐体
310の突起部313とカバー330の突起333、3
33とにより挟持される態様で固定される。そして、カ
バー330の両側面から突出して設けられたU字状の爪
部材331,331が、筐体310の両側面に設けられ
た突起部315,315に乗り上げて嵌合することによ
り組付けが完了する。このように、標準化されたプリン
ト基板に対し、標準化された筐体が対応する構成となっ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ECU
の仕向地、制御機能等によっては、要請されるプリント
基板の規模も様々であり、特に大規模サイズに標準化さ
れたプリント基板を適用させたために、当該プリント基
板上に未実装の部分が多い場合には、本来必要のない未
実装部分の基板材料等が余分に嵩むこととなり、材料コ
スト面での不都合が生じるという問題があった。また、
上記従来の構成では、プリント基板のサイズと筐体のサ
イズとが1:1に対応しているため、プリント基板を複
数種類に標準化すると、当該プリント基板に応じた複数
種類の筐体が必要となる。このため、各々の筐体の再設
計や製造、あるいは管理のために多大なコスト及び時間
を費やさざるをえないという問題があった。
【0006】上記問題に鑑み、本発明は、内挿されるプ
リント基板のサイズに係わりなく、筐体の標準化が図れ
るプリント基板と筐体との取付構造を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するためになされた本願請求項1記載の電子制御
装置の筐体構造は、種々の電気回路素子が実装されたプ
リント基板と、中空の本体に、このプリント基板を挿入
するための開口部が設けられ、その挿入をガイドするた
めに、本体内側面の上記開口部近傍から奥行き方向に平
行に延びる、少なくとも一対のガイドレールが設けられ
たケースと、このケースに上記プリント基板を内挿した
状態で上記開口部に装着固定されるカバーとを備えてい
る。そして、このケース及びカバーにより構成される筐
体を、内挿されるプリント基板のサイズに係わりなく、
標準化することができる構成として、上記プリント基板
の反挿入側端部には、実装された電気回路素子に電気的
に接続される複数のピン及び該ピンを収納する枠体より
構成されるコネクタが固定され、上記ケースには、当該
コネクタに係合して、プリント基板の挿入方向の動きを
係止する第1係止手段が設けられ、上記カバーには、当
該コネクタ又はプリント基板に係合して、プリント基板
の反挿入方向の動きを係止する第2係止手段が設けられ
ている。
【0008】上記構成においては、筐体内におけるプリ
ント基板の固定が、従来のようなプリント基板の挿入先
後端の挟持により行われるのではなく、プリント基板上
に固定されたコネクタの係止により間接的に行われる。
このため、このコネクタの大きさのみ標準化すれば、プ
リント基板自体の大きさを標準化する必要がなくなる。
すなわち、プリント基板におけるコネクタよりも挿入側
の領域については、ケースに内挿可能な範囲で、その大
きさを自由に設定することができる。
【0009】上記構成によれば、プリント基板について
は、従来未実装とせざるを得なかった部分の領域をあえ
て設ける必要がなくなり、実装部品の大きさや数に応じ
てその大きさを必要最小限に設定することが可能とな
る。このため、特に複数種類のプリント基板の各々を大
量に生産する場合には、材料コストの低減が図れるとい
う効果が得られる。一方、ケースについては、従来のよ
うに、複数種類のプリント基板の各々に対応した大きさ
のものを個々に製造する必要がなく、その大きさをある
程度標準化できるため、製造コストを低く抑えることが
できる。
【0010】上記各係止手段としては、コネクタを掛止
させる態様、あるいはコネクタに部材を当接させてその
動きを係止させるもの等、様々な態様が考えられる。こ
の後者の具体的構成としては、請求項2に記載されるよ
うに、上記第1係止手段として、上記ケースの内壁に設
けられ、上記開口部側に面した係止面を有する係止部材
を採用し、上記第2係止手段として、上記カバーの上記
開口部に対向する面の予め定められた位置に設けられた
係止突起を採用することが考えられる。
【0011】このような構成をとれば、上記カバーが上
記開口部に装着される際に、上記係止部材の係止面が上
記コネクタの挿入側面に当接して、上記プリント基板の
挿入方向の動きを係止し、上記係止突起が、上記プリン
ト基板の反挿入側端面又は上記コネクタの反挿入側面に
当接して、上記プリント基板の反挿入方向の動きを係止
しすることにより、上記プリント基板が上記ケースに対
して固定される。
【0012】また、上記係止部材の態様は、請求項3に
具体的に記載されるように、上記ケースの上部内壁にお
いて、上記開口部近傍から奥行き方向に延びる一又は二
以上の棒状部材からなるものでもよいし、あるいは、請
求項4に記載のように、上記係止部材は、上記ケース内
部の両側壁に設けられた、上記開口部近傍から奥行き方
向に延びる複数の板状部材からなるものでもよい。
【0013】このように、上記係止部材を奥行き方向に
延びる態様としたのは、当該係止部材を奥行き方向に延
びるガイドレールとともに、上記ケースに対して一体的
に成形する場合に都合がよいことを考慮したものであ
る。すなわち、請求項5に記載のように、上記ケースの
開口部を、直方体形状のケース本体の一側面が開放され
て形成された態様とし、上記係止部材及びガイドレール
が、上記開口部からの型抜きにより、上記ケースに一体
的に形成されるものが考えられる。
【0014】例えば、上記ケースとして樹脂製のものを
射出成形にて製造する場合には、溶融させた樹脂材を外
型と内型よりなる鋳造用の型に注入して硬化させた後、
内型を型抜きをすることにより、上記係止部材及びガイ
ドレール等をケースに対して一体成形する方法が採られ
る。上記構成は、ケース内側の形状を成形する内型を抜
くためにケースの一面を開放したものである。この場
合、この開放された面をプリント基板を挿入する開口部
として適用させる。上記構成は、ケースを鋳型成形等に
より大量生産する場合に好適である。
【0015】更に、上記コネクタは、請求項6に記載の
ように、その下面に設けられたベースを介して上記プリ
ント基板の反挿入側端部の上面に固定され、上記カバー
の係止突起は、上記ベースの反挿入側面に当接し、上記
プリント基板の反挿入方向の動きを係止可能であること
を特徴とするものでもよい。
【0016】上記構成は、請求項2に記載した上記カバ
ーの係止突起がプリント基板の反挿入側端面ではなく、
コネクタの反挿入側面に当接する構成を実現するための
具体例である。このように、係止突起の当接面を、コネ
クタ下部のベースの側面に設定することにより、プリン
ト基板端面に設定した場合よりも当接面の面積を大きく
とることができる。このことは、プリント基板を挟持す
る際の受圧面積を増加させることになり、係止突起に作
用する応力集中の回避につながる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下
記実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範
囲に属する限り種々の形態をとりうることはいうまでも
ない。 [第1実施例]図1は、本発明の第1実施例にかかる筐
体構造を示した組付展開図、図2は、図1におけるA−
A方向から見た組立断面図である。
【0018】図1に示すように、筐体構造1は、直方体
箱形状の一側面が開放された樹脂製のケース10と、こ
の開口部12から挿入されるプリント基板20と、プリ
ント基板20の挿入後に開口部12を閉塞するカバー3
0とから構成される。以下、図1に示すように、ケース
10の奥行き方向(プリント基板20の挿入方向)をX
方向、ケース10の幅方向をY方向、ケース10の高さ
方向をZ方向として説明する。
【0019】ケース10の左右内壁下方には、プリント
基板20の挿入時のガイドとなる一対のガイドレール1
1,11が、開口部12近傍から奥行き方向に延びるよ
うに設けられている。このガイドレール11は、それぞ
れ2本のガイド部材112,113が上下に平行に延出
して構成されている。
【0020】また、ケース10の上部内壁には、二つの
棒状の係止部材13,13が、互いに左右に所定の間隔
を開けた状態で、開口部12近傍から奥行き方向に延び
るように設けられている。この係止部材13,13は、
その開口部側の端面が係止面13a,13aを形成し、
プリント基板20がケース10の予め定められた挿入位
置まで挿入されたときに後述するコネクタ40の枠体に
当接し、プリント基板20の挿入方向の動きを間接的に
係止できる構成となっている。
【0021】更に、ケース10の左右の外側面の上記開
口部12近傍には、係合突起15,15が設けられてい
る。この係合突起15,15は、後述するカバー30の
爪部31,31と係合可能な板状の小片であり、それぞ
れX方向に傾斜するテーパ面15aを有する。
【0022】また、上記プリント基板20は、長方形状
の基板本体21に、各種実装部品(図示せず)と、コネ
クタ40とが配設されて構成されている。このコネクタ
40は、直方体形状の下面に板状のベース41,41が
突設されており、このベース41を介して基板本体21
の反挿入側端部上面に装着されている。なお、この装着
は、図2に示すように、ネジ50を基板本体21の裏面
側から挿通させ、ベース41,41に設けられたネジ穴
(図示せず)に螺合させることにより行われる。
【0023】また、上記カバー30は、ケース10の開
口部12に嵌合可能な長方形状の外形を有する板状のカ
バー本体32と、カバー本体32の左右両端からX方向
に延出したU字状の爪部31,31と、カバー本体32
の下方左右にX方向に突設された2つの係止突起33,
33とから構成される。
【0024】上記カバー本体32の中央には長方形状の
透孔35が設けられ、図2に示すように、組立時には上
記コネクタ40の一端がこの透孔35を挿通して外部に
露出可能となっている。また、上記爪部31,31は、
カバー本体32との間で透孔31a,31aを形成し、
この透孔31a,31aに上記係合突起15,15が嵌
合することにより、カバー30のケース10への固定が
なされる。更に、上記係止突起33,33は、図2に示
すように、その先端がコネクタ40のベース41の壁面
に当接することにより、挿入されたプリント基板20の
X方向手前側(反挿入方向)への動きを係止できるよう
に構成されている。
【0025】以下に、本実施例の筐体構造1の取付手順
について説明する。まず、コネクタ40を後端に装着し
たプリント基板20(回路素子は実装済み)を、その先
端からケース10内のガイドレール11に沿って挿入す
る。挿入されるプリント基板20は、まず、基板本体2
1の左右側縁部が、ガイドレール11の2本のガイド部
材112及び113により形成された溝にガイドされつ
つ挿入される。そして、コネクタ40の枠体の挿入側端
面が、ケースに設けられた係止部材13,13の係止面
13a,13aに部分的に当接し、プリント基板20の
X方向(挿入方向)の動きが係止され、プリント基板2
0の挿入工程が完了する。
【0026】この状態で、カバー30のカバー本体32
が、ケース10の開口部12に挿入嵌合される。このと
き、カバー30の係止突起33,33が、コネクタ40
下面のベース41,41の側面に当接する。そして、カ
バー30のケース10への固定は、カバー30の両側に
設けられたU字型の爪部31,31がケース10の両側
面に設けられた係合突起15,15に対し、そのテーパ
面15a,15aを乗り上げ、透孔31a,31aに係
合突起15,15が嵌合することにより完了する。
【0027】上記構成において、プリント基板20は、
コネクタ40が、カバー30の係止突起33,33とケ
ース10に設けられた係止部材13,13とにより挟持
されることにより、ケース10に対して間接的に固定さ
れる態様をとる。上記構成によれば、プリント基板のケ
ース内での固定を、従来のようにプリント基板端面の拘
束により行わず、プリント基板の上面に設けられたコネ
クタ40の拘束により行う態様をとるため、コネクタ4
0より奥行き側に設けたられた基板本体21の大きさを
自由に設定することが可能となる。このため、プリント
基板の大きさに応じた筐体を個別に製造する必要がな
く、筐体の標準化が図れる。また、プリント基板の実装
部品が少ない場合には、上記基板本体21を小さく設定
することができるため、基板に使用する材料に無駄が生
じない。この結果、特にプリント基板を大量生産する場
合においては、材料コスト等の効果的な削減を図ること
ができる。更に、従来のように、プリント基板の先端と
後端をテーパ面で押圧する態様ではないため、プリント
基板上の回路素子等にストレスがかかることもない。ま
た、上記コネクタ40については、制御対象によって、
収納されるピンがフルブロックとなる場合、あるいは、
数ブロック抜きとなる場合等種々考えられるが、この場
合は、コネクタ40の枠体を標準化しておくことにより
対処することができる。
【0028】なお、本実施例においては、プリント基板
20を固定するに際し、カバー30の係止突起33、3
3をコネクタ40下面のベース41,41の側面に当接
させる態様をとったが、上記係止突起33,33をプリ
ント基板20の手前側端縁部に当接させる態様をとって
もよい。この場合においても、プリント基板20の先端
は拘束されないので同様の効果が得られる。また、本実
施例では、ケース10を鋳造法により一体成形する態様
を想定したために、外型及び内型からなる鋳造型への樹
脂素材の注入、及び内型を抜く際の便宜等を勘案し、上
記係止部材13,13として、開口部12近傍から奥行
き方向に延びる棒状部材を採用した。しかし、ケース1
0をこのような加工法によらないで成形する場合には、
あえて奥行き方向に延びる形状とせず、奥行き方向に長
さの短い角材等を採用してもよいし、あるいは、棒状部
材を開口部12近傍の左右に横渡しした態様としてもよ
い。更に、本実施例では、ガイドレール11,11をケ
ース10側面の下方に一対設けたが、ケースのZ方向の
大きさ、コネクタの取付位置等の都合により、ケースの
中央、あるいは上方に設けてもよい。更に、複数のプリ
ント基板が収納可能となるように、ガイドレールを複数
対設けた態様のものでもよいことはもちろんである。 [第2実施例]図3は、本発明の第2実施例にかかる筐
体構造を示した組付展開図、図4は、図3におけるB−
B方向から見た組立断面図である。
【0029】なお、第2実施例は、第1実施例とは、プ
リント基板の拘束の態様が異なる以外は同様であるた
め、同じ構成要素には、同じ符号を付し、その説明を省
略する。本実施例の筐体構造201のケース210の左
右内壁下方には、プリント基板20の挿入時のガイドと
なるガイドレール11,11がX方向に延びるように設
けられている。この各々のガイドレール11は、2本の
ガイド部材112,113が上下に平行に延出して構成
されている。
【0030】また、ケース210の左右内壁上部には、
二つの板状の係止部材213,213が、開口部12近
傍から奥行き方向に延びるように設けられている。この
係止部材213,213は、その開口部側の端面が係止
面213a,213aを形成し、プリント基板20がケ
ース210の予め定められた挿入位置まで挿入されたと
きに後述するコネクタ40の枠体に当接し、プリント基
板20の挿入方向の動きを間接的に係止できる構成とな
っている。
【0031】本実施例の筐体構造201の取付手順にお
いては、まず、コネクタ40を装着したプリント基板2
0(回路素子は実装済み)が、その先端からケース21
0内のガイドレール11に沿って挿入される。挿入され
るプリント基板20は、まず、基板本体21の左右側縁
部が、ガイドレール11の2本のガイド部材112及び
113により形成された溝にガイドされつつ挿入され
る。そして、コネクタ40の枠体の挿入側端面が、ケー
スに設けられた係止部材213,213の係止面213
a,213aに部分的に当接し、プリント基板20のX
方向(挿入方向)の動きが係止され、プリント基板20
の挿入工程が完了する。
【0032】この状態で、カバー30のカバー本体32
が、ケース210の開口部12に挿入嵌合される。そし
て、カバー30の係止突起33,33が、コネクタ下面
のベース41,41の側面に当接する。そして、カバー
30のケース210への固定は、カバー30の両側に設
けられたU字型の爪部31,31がケース10の両側面
に設けられた係合突起15,15に対し、そのテーパ面
15a,15aを乗り上げ、透孔31a,31aに係合
突起15,15が嵌合することにより完了する。
【0033】上記構成において、プリント基板20は、
コネクタ40が、カバー30の係止突起33,33とケ
ース10に設けられた係止部材213,213とにより
挟持されることにより、ケース210に対して間接的に
固定される態様をとる。上記構成によれば、プリント基
板のケース内での固定を、従来のようにプリント基板端
面の拘束により行わず、プリント基板20に設けられた
コネクタ40の拘束により行う態様をとるため、コネク
タ40より奥行き側に設けられた基板本体21の大きさ
を自由に設定することが可能となる。このため、プリン
ト基板の大きさに応じた筐体を個別に製造する必要がな
く、筐体の標準化が図れる。また、プリント基板の実装
部品が少ない場合には、上記基板本体21を小さく設定
することができるため、基板に使用する材料に無駄が生
じない。この結果、特にプリント基板を大量生産する場
合においては、材料コストの効果的な削減を図ることが
できる。更に、従来のように、プリント基板の先端と後
端をテーパ面で押圧する態様ではないため、プリント基
板上の回路素子等にストレスがかかることもない。ま
た、上記コネクタ40については、制御対象によって、
収納されるピンがフルブロックとなる場合、あるいは、
数ブロック抜きとなる場合等種々考えられるが、この場
合は、コネクタ40の枠体を標準化しておくことにより
対処することができる。
【0034】なお、本実施例においては、プリント基板
20を固定するに際し、カバー30の係止突起33、3
3をコネクタ40下面のベース41,41の側面に当接
させる態様をとったが、上記係止突起33,33をプリ
ント基板20の手前側端縁部に当接させる態様をとって
もよい。この場合においても、プリント基板20の先端
は拘束されないので同様の効果が得られる。また、本実
施例では、ケース210を鋳造法により一体成形する態
様を想定したために、外型及び内型からなる鋳造型への
樹脂素材の注入、及び内型を抜く際の便宜等を勘案し、
上記係止部材213,213として、開口部12近傍か
ら奥行き方向に延びる棒状部材を採用した。しかし、ケ
ース210をこのような加工法によらないで成形する場
合には、あえて奥行き方向に延びる形状とせず、奥行き
方向に長さの短い角材等を採用してもよいし、あるい
は、棒状部材を開口部12近傍の左右に横渡しした態様
としてもよい。更に、本実施例では、ガイドレール1
1,11をケース210側面の下方に一対設けたが、ケ
ースのZ方向の大きさ、コネクタの取付位置等の都合に
より、ケースの中央、あるいは上方に設けてもよい。更
に、複数のプリント基板が収納可能となるように、ガイ
ドレールを複数対設けてもよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例にかかる筐体構造を示し
た組付展開図である。
【図2】 本発明の第1実施例にかかる筐体構造の組立
断面図である。
【図3】 本発明の第2実施例にかかる筐体構造を示し
た組付展開図である。
【図4】 本発明の第2実施例にかかる筐体構造の組立
断面図である。
【図5】 従来の筐体構造を示した組付展開図である。
【図6】 従来の筐体構造の組立断面図である。
【符号の説明】
1・・・筐体構造、 10・・・ケース、11・・・ガ
イドレール、 13・・・係止部材, 13a・・・係
止面,20・・・プリント基板、 21・・・基板本
体、30・・・カバー、 32・・・カバー本体、33
・・・係止突起、 40・・・コネクタ、 41・・・
ベース、112・・・ガイド部材、 113・・・ガイ
ド部材、201・・・筐体構造、 210・・・ケー
ス、213・・・係止部材、 213a・・・係止面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 浩三 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種々の電気回路素子が実装されたプリン
    ト基板と、 中空の本体に、前記プリント基板を挿入するための開口
    部が設けられ、前記プリント基板の挿入をガイドすべ
    く、前記本体の内側面の前記開口部近傍から奥行き方向
    に平行に延びる、少なくとも一対のガイドレールが設け
    られたケースと、 前記プリント基板を前記ケースに内挿した状態で、前記
    開口部に装着され、前記開口部に固定されるカバーと、 を備える電子制御装置の筐体構造であって、 前記プリント基板の反挿入側端部には、前記電気回路素
    子に電気的に接続される複数のピン及び該ピンを収納す
    る枠体より構成されるコネクタが固定され、 前記ケースには、前記コネクタに係合して、前記プリン
    ト基板の挿入方向の動きを係止する第1係止手段が設け
    られ、 前記カバーには、前記コネクタ又は前記プリント基板に
    係合して、前記プリント基板の反挿入方向の動きを係止
    する第2係止手段が設けられたことを特徴とする電子制
    御装置の筐体構造。
  2. 【請求項2】 前記第1係止手段は、前記ケースの内壁
    に設けられ、前記開口部側に面した係止面を有する係止
    部材であり、 前記第2係止手段は、前記カバーの前記開口部に対向す
    る面の予め定められた位置に設けられた係止突起であ
    り、 前記カバーが前記開口部に装着される際に、前記係止面
    が、前記コネクタの挿入側面に当接して、前記プリント
    基板の挿入方向の動きを係止し、前記係止突起が、前記
    プリント基板の反挿入側端面又は前記コネクタの反挿入
    側面に当接して、前記プリント基板の反挿入方向の動き
    を係止することにより、前記プリント基板が前記ケース
    に対して固定されることを特徴とする請求項1記載の電
    子制御装置の筐体構造。
  3. 【請求項3】 前記係止部材は、前記ケースの上部内壁
    において、前記開口部近傍から奥行き方向に延びる一又
    は二以上の棒状部材からなることを特徴とする請求項2
    記載の電子制御装置の筐体構造。
  4. 【請求項4】 前記係止部材は、前記ケース内部の両側
    壁に設けられた、前記開口部近傍から奥行き方向に延び
    る複数の板状部材からなることを特徴とする請求項2記
    載の電子制御装置の筐体構造。
  5. 【請求項5】 前記ケースは直方体形状を有し、前記開
    口部は、前記ケースの一側面が開放されて形成され、前
    記係止部材及び前記ガイドレールは、前記開口部からの
    型抜きにより、前記ケースに一体的に形成されたことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子制御装
    置の筐体構造。
  6. 【請求項6】 前記コネクタは、その下面に設けられた
    ベースを介して前記プリント基板の反挿入側端部の上面
    に固定され、前記カバーの係止突起は、前記ベースの反
    挿入側面に当接し、前記プリント基板の反挿入方向の動
    きを係止可能であることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の電子制御装置の筐体構造。
JP8891198A 1998-04-01 1998-04-01 電子制御装置の筐体構造 Pending JPH11289178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8891198A JPH11289178A (ja) 1998-04-01 1998-04-01 電子制御装置の筐体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8891198A JPH11289178A (ja) 1998-04-01 1998-04-01 電子制御装置の筐体構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11289178A true JPH11289178A (ja) 1999-10-19

Family

ID=13956135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8891198A Pending JPH11289178A (ja) 1998-04-01 1998-04-01 電子制御装置の筐体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11289178A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007335766A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Sumitomo Wiring Syst Ltd 回路基板の収納構造
JP2011119332A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Autonetworks Technologies Ltd 電子ユニット構成用モジュール及び電子ユニット
JP2011165366A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Panasonic Corp 電子制御装置
JP2012119621A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Denso Corp 電子装置
JP2012151212A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Denso Corp 電子装置
CN102761006A (zh) * 2011-04-26 2012-10-31 株式会社本田艾莱希斯 带连接器的电子机器
CN102842797A (zh) * 2011-06-20 2012-12-26 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 电子装置
JP2021061700A (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 矢崎総業株式会社 電気接続箱

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007335766A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Sumitomo Wiring Syst Ltd 回路基板の収納構造
JP4508162B2 (ja) * 2006-06-16 2010-07-21 住友電装株式会社 回路基板の収納構造
JP2011119332A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Autonetworks Technologies Ltd 電子ユニット構成用モジュール及び電子ユニット
JP2011165366A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Panasonic Corp 電子制御装置
JP2012119621A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Denso Corp 電子装置
JP2012151212A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Denso Corp 電子装置
CN102761006A (zh) * 2011-04-26 2012-10-31 株式会社本田艾莱希斯 带连接器的电子机器
JP2012231004A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Honda Elesys Co Ltd 導通端子半田ストレス防止構造
CN102842797A (zh) * 2011-06-20 2012-12-26 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 电子装置
JP2021061700A (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 矢崎総業株式会社 電気接続箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6007387A (en) Connector producing method and a connector produced by insert molding
US4057879A (en) Headers with insertable latch members
JPH10189203A (ja) インサートモールドで電気コネクタを製造する方法
JP2002159709A (ja) 遊技機の回路基板用ケース
US6333854B1 (en) Memory card
JPH08330032A (ja) 基板用コネクタ
JP2003182471A (ja) 車両の電子式制御装置用ハウジング
JP2001185270A (ja) 被せモールドされたハウジング部材を有する電気コネクタと被せモールド方法
JPH11289178A (ja) 電子制御装置の筐体構造
JPH0890211A (ja) 電子機器用箱体、その製造方法およびその使用方法
JP2000183542A (ja) 電子制御機器及びその治具構造
JPH11284375A (ja) 電子制御装置の筐体構造
JPH0717192Y2 (ja) パッケージング装置
JP3736788B2 (ja) 電子回路装置
JP2006315280A (ja) コネクタ付きケースの成形構造
CN111465861B (zh) 电流传感器
JPH113740A (ja) コネクタ及びコネクタの製造方法
JP3411900B2 (ja) コネクタ一体型ケースの成形方法
JP3899334B2 (ja) 電気接続用プラグ
JP2002358864A (ja) ヒューズボックス
JP2674976B2 (ja) プリント基板の取付構造
KR910006570B1 (ko) 자기헤드의 제조방법
JP2004134257A (ja) 基板用コネクタ及びコネクタ付きケース
EP1538711B1 (en) Connector
JP2005011587A (ja) プレスフィットピン、インシュレータ及びそのインサート成型方法