JP3899334B2 - 電気接続用プラグ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相手側リセプタクルと嵌合することによって電気的に接続するプラグに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のケーブル付きバレルが実装されている電気接続用プラグ(以下、プラグと略称する)と、複数のピンコンタクトを有するリセプタクルとが接続される電気接続用のコネクタがある。この場合、電気機器あるいは電子機器側にリセプタクルが実装され、このリセプタクルにケーブル付きのプラグが脱着される。そして、このような電気接続用のコネクタにおいては、プラグとリセプタクルとの接続を確実にするために、ロック機構を設ける場合がある。(例えば、特許文献1)
【0003】
この従来のプラグ100は、図9および図10に示すように、プラグハウジング101と、このプラグハウジング101を縦方向に貫通する横並びの複数のコンタクト収納部102にそれぞれ収容保持され、各ケーブル103の端部を固定したソケット型のバレル(図示せず)と、を備えている。そして、プラグハウジング101の外壁面105には、バレルを抜け止めする弾性係止片106がプラグ100を装着する方向B側の位置(図9の下方位置)にU字状形状の溝107により区画形成されている。また、電気機器あるいは電子機器側のプリント配線板に取り付けられたリセプタクルに装着された際に、プラグハウジング101の外壁面105にリセプタクルとの装着状態をロックするためのロック機構108が形成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−164294号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この弾性係止片106はプラグハウジング101の外壁面105にU字状形状に形成された溝107によって区画されたものであるので、プラグハウジング101を製造するための金型は、図11に示すように、コンタクト収容部102(図10)と相手側リセプタクルに保持されている複数のピンコンタクトが挿入されるための挿入穴109とを成形する前後方向(コンタクト金具を収容する方向と平行する方向であって、矢印A、Bの方向)に開閉する一対の金型(後方スライド金型110aおよび前方スライド金型110b)では、弾性係止片106の前方(図11における下方で、矢印B方向)にある外壁面105が邪魔をしてこのU字状形状に形成された溝107を成形することができず、別途左右方向(外壁面105と直交する方向であって、矢印Cの方向)にスライドする主金型111が必要となる。このため、成形金型の構成が複雑となり、金型のコストが高くなるだけでなく、プラグ製作時のコストも高くなることになる。
【0006】
また、図示していないが、ヘッダを取り囲むシュラウドを有するプラグにおいては、弾性係止片を成形するための主金型111を左右方向にスライドしようとしてもこのシュラウドが邪魔となり、スライドできないために、弾性係止片を成形できないことになる。
【0007】
さらには、この従来のプラグ100は、プリント配線板に取り付けられたリセプタクルに手動で装着するロック機構付きのプラグである。前述のプラグ100の利点を活かしつつ、プラグ100をパネルに移動自在に取り付け、プリント配線板等に取り付けられたリセプタクルと嵌合できる、いわゆるドロアー用のプラグが求められている。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決すべく、ハウジングの外壁面に形成される弾性係止片が前後方向に開閉する一対の金型でコンタクト収容部やシュラウド等を含めて成形できる構成として、成形金型の構成を簡素化することができ、さらには、パネルにプラグを取り付ける際に、プラグがパネルに正しく取り付けられているかを目視可能なプラグを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明者は、上記目的を満たすため、以下のような新たなコネクタを提供する。
【0010】
(1) フォーウォール形のシュラウドと、該シュラウドに囲まれた直方体状のヘッダと、を備えている絶縁性のプラグハウジングを有している電気接続用プラグであって、前記ヘッダには、前記プラグハウジングの後方から前方に向けて複数のケーブル付きバレルが挿入されて整列配置され、縦横区画されている複数のコンタクト収容部と、前記ヘッダにおける相対する外壁はU字状の溝によって区画される複数の弾性係止片と、を備えており、前記弾性係止片によって、前方に向かって開口する段差部が形成され、該段差部は前記コンタクト収容部に連通しており、前記段差部に前記バレルに形成されたランスが突出し、該ランスが前記弾性係止片に係止されることを特徴とする電気接続用プラグ。
【0011】
この発明によれば、ヘッダのコンタクト収容部を構成する外壁に設けられた弾性係止片は、ヘッダにおける外壁にU字状の溝によって区画された矩形状の立設壁であって、この弾性係止片の先端には、前方に向かって開口する段差部が形成されている構成になっている。このように、弾性係止片の立設壁の前方側の段差部より前方は空間となっていて邪魔されないことになり、プラグハウジングを成形する際に、弾性係止片の立設壁を含めて成形しても、金型は前方にスライドできることになる。従って、ヘッダがシュラウドに囲まれたプラグハウジングの場合、従来のように弾性係止片を成形するための左右方向にスライドする金型ではシュラウドが邪魔して成形できなかったのが、弾性係止片を上記のような構成にすることで、シュラウドを有するプラグハウジングを前後方向に開閉する一対の金型で弾性係止片も含めて成形することができ、成形金型の構成が簡素化されるため、金型のコストが低減され、また、プラグ製作時のコストも低減されることになる。
【0012】
段差部の水平面は、コンタクト収容部に個々に連通しているので、バレルがコンタクト収容部に挿入された際に、バレルに形成されたランスが段差部に突出して弾性係止片の先端部に係止されて、バレルがコンタクト収容部から抜け出るのを防止される。
【0013】
尚、シュラウドの内壁側(ヘッダに対面する側)にリセプタクルと装着する際のガイドを設けてよい。このガイドを設けることにより、プラグがリセプタクルと嵌合される際に、案内されてリセプタクルと装着されることになり、嵌合が容易となる。
【0014】
また、バレルは、オープンバレルであってもよく、クローズドバレルであってもよい。このバレルには、プラグハウジングから抜け出るのを防止するために、ヤリ状に突き出るランスが設けられている。
【0015】
ここで、前後方向とは、プラグハウジングの高さ方向であって、プラグハウジングのコンタクト収容部にバレルを挿入する方向と平行する方向をいう。また、前方とは、ケーブル付きバレルがハウジングのコンタクト収容部に挿入される挿入方向であって、リセプタクルに装着する際にリセプタクルと対面する側であって、リセプタクルのピンコンタクトを挿入する挿入穴が形成された側をいう。
【0016】
(2) 前記プラグハウジングにおける前記シュラウドの相対する側壁面のそれぞれの両翼に所定距離離間して線対称に配置された一対の第1フランジと、前記プラグハウジングの前記相対する側壁面に突出形成されており、前記一対の第1フランジにおける所定距離間寸法と同一または所定距離間寸法より短い長さを有しており、前記一対の第1フランジの間に平面視できるように配置されている第2フランジと、を備えており、前記第1フランジと前記第2フランジとによってパネルに狭持されていることを特徴とする(1)に記載の電気接続用プラグ。
【0017】
この発明によれば、第1フランジは、シュラウドの外壁面の両翼に所定距離離間して線対称に配置されて設けられており、第2フランジは、この第1フランジ間の距離と略同一かそれより短い長さであって、第1フランジから略パネルの厚みに相当する寸法分離れて、第1フランジに平行する形で設けられているので、第1フランジと第2フランジとは、平面視においてお互い重なり合わないことになり、プラグハウジングの成形時に第1フランジ部分および第2フランジ部分を成形する金型は邪魔されることなく前後方向にスライド可能である。従って、プラグハウジングを成形する際、第1フランジおよび第2フランジを含めて前後方向に開閉する一対の金型で成形することができる。
【0018】
また、プラグは第1フランジと第2フランジによって、パネルを挟み込むことでパネルに取り付けられる。すなわち、パネルは後述するように2つに分割されており、一方のパネルの一辺にはプラグハウジングのコネクタの外周面に嵌合される凹部が形成されており、他方のパネルの一辺には同じくプラグハウジングの外周面に嵌合される凹部が形成されており、これらパネルの凹部を対向させてパネルを一体化するとプラグハウジングの外周形状と略同一の形状の開口が形成されることになる。そして、この開口にプラグが取り付けられることになる。このように、プラグは第1フランジとこの第1フランジから所定距離(パネルの厚み相当の寸法)離間して設けられた第2フランジとの間にパネルを挟み込んで取り付けられるので、プラグはこれらフランジによってパネルに固定される。
【0019】
また、この開口はプラグハウジングのシュラウドの外周寸法より多少大きい寸法とすることで、プラグがパネルの開口内で可動でき、プラグをリセプタクルに装着する際に、プリント配線板等に取り付けられたリセプタクルとパネルに取り付けられたプラグとの取付誤差を吸収できることになる。
【0020】
また、第2フランジは第1フランジの間に設けられていることになるので、裏面視において、パネルとシュラウドとの突合せ部分の第1フランジに相当する長さが目視できるため、プラグをパネルに取り付ける際に、プラグハウジングの左右両翼部分の各パネルとシュラウドの側壁とに形成される左右両翼の隙間の開き具合を目視で確認して、プラグがパネルに正常に取り付けられているかを確認することができる。
【0021】
尚、第2フランジの略中央域に第1フランジ側に向けて第3フランジを設けてもよい。この第3フランジを設けることにより、プラグのパネルへの取り付け位置が規制され、プラグをパネルに取り付ける際の位置決めがより容易となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0023】
図1は、本発明による一実施の形態における電気接続用プラグの構成を示す部分破断斜視図であり、図2は図1に示すプラグハウジングの縦断面図である。また、図3は、本実施形態のプラグをパネルに取り付ける状態を示す分解斜視図であり、図4は、本実施形態のプラグをパネルに取り付けた状態を示す底面図である。尚、これらの図では、判りやすくするために、寸法を適宜調整してある。
【0024】
本発明のプラグの実施形態について、図1および図2により説明する。
【0025】
図1および図2に示すように、プラグ1は、プラグ本体としての合成樹脂製のプラグハウジング2と、このプラグハウジング2を縦方向に貫通する横並びの複数のコンタクト収容部3にそれぞれ収容保持され、各ケーブル10aの端部を固定したソケット型のバレル10(図8参照)とを備えている。
【0026】
プラグハウジング2は、フォーウォール(四周壁)形のシュラウド(shroud)4と、該シュラウド4に囲まれた略直方体状のヘッダ5とから構成されている。ヘッダ5には、縦方向に貫通する横並びに2列に縦横区画されて複数(本実施例では12極)のコンタクト収容部3が形成されている。
【0027】
また、ヘッダ5の長手方向の相対する外壁6,6には、U字状の溝7によって区画される複数(本実施例ではそれぞれの外壁に6個)の弾性係止片8が形成されている。この弾性係止片8の先端部の形状はコンタクト収容部3側を切り欠いたL字状の断面形状を呈している(図2参照)。尚、この形状はこれに限定されることなく、例えば、切り欠きがないものであってもよい。そして、この弾性係止片8の前方には、弾性係止片8よって前方に向かって開口する段差部9が形成されている。尚、この段差部9の水平面はコンタクト収容部3に連通している。また、ヘッダ5の前面には各コンタクト収容部3に連通するリセプタクルのピンコンタクトの端子を挿通するための貫通孔12が複数形成されている。
【0028】
ヘッダ5の外壁6は、上記のような構成で弾性係止片8が形成されているので、コンタクト収容部3に挿入されたバレル10に形成されたランス11が段差部9に突出して、弾性係止片8の先端部に係止されて、バレル10を抜け止めしている(図8参照)。段差部9はいわゆるハウジングランスを構成する。
【0029】
また、シュラウド4の長手方向の相対する側壁13a,13bには、その両翼に所定距離L(図4参照)離間して、各側壁13a,13bの長手中心線に対して線対称の位置に一対の第1フランジ14a,14bが配設されている。そして、この一対の第1フランジ14a,14bに対して、後述するパネル20(図3参照)の厚み相当の寸法を隔てた前方位置(図中の第1フランジ14a,14bの下方)に、一対の第1フランジ14a,14bに平行して第2フランジ15が配設されている。この第2フランジ15の長さL(図4参照)は、一対の第1フランジ14a,14b間の距離Lと略同一ないしは短い寸法であって、プラグハウジング2を平面視した際に、一対の第1フランジ14a,14b間に第2フランジ15の両端が見えるようになっている(図4参照。尚、図4は裏面視した状態の図である)。さらに、一方の側壁13aには、第2フランジ15の略中央域に、後方(図中の第1フランジ14a,14b側)に向けて延伸する第3フランジ16が配設されている。尚、本実施形態では、第2フランジ15は、第1フランジ14a,14bの前方に位置するようにして配設しているが、この配置を反対にしてもよい。また、第3フランジ16は側壁13bに設けてもよい。
【0030】
また、シュラウド4の四周の側壁13の内壁側(ヘッダ5に対面する側)に一対のガイド17が形成されている(図2および図3参照)。このガイド17によって、プラグ1を相手方リセプタクル40(図7参照)に装着する際に、プラグ1がリセプタクル40に正規に嵌合されるように案内されることになる。
【0031】
このプラグ1が取り付けられるパネル20は、図3に示すように、第1パネル20aと第2パネル20bとの2つに分割されており、第1パネル20aには、長手方向の一辺の略中央部にプラグハウジング2のシュラウド4を嵌入するための第1凹部21が形成され、さらに、この第1凹部21には、シュラウド4の側壁13aに配設された第3フランジ16を嵌入するための第2凹部22が第1パネル20aの中央方向に向けて形成されている。また、第2パネル20bには、長手方向の一辺の略中央部にプラグハウジング2のシュラウド4を嵌入するための第3凹部23が第2パネル20bの中央方向に向けて形成されている。これら第1パネル20aの第1凹部21と第2パネル20bの第3凹部23とを対向させて一体化してパネル20とした際に、プラグハウジング2の外形形状と略同一の形状で、該外形寸法より大きい寸法の開口24(図4参照)が形成される。尚、これら凹部21,22,23は、第1パネル20aと第2パネル20bとを突き合わせて一体化した際に、これら凹部21,22,23によって形成される開口の形状がプラグハウジング2の外形形状とほぼ同じ形状であるのが好ましい。
【0032】
パネル20にプラグ1を取り付けるには、図3に示すように、第1パネル20aに形成された第1凹部21をプラグ1のシュラウド4の側壁13aに向けて、第1パネル20aを一対の第1フランジ14a,14bと第2フランジ15とで狭持されるように嵌め込んで保持する。一方、第2パネル20bに形成された第3凹部23をプラグ1のシュラウド4の側壁13bに向けて、第2パネル20bを側壁13bに配設された一対の第1フランジ14a,14bと第2フランジ15とで狭持されるように嵌め込んで取り付ける。このようにして、プラグ1は図4に示すように、第1フランジ14a,14bと第2フランジ15に第1パネル20aと第2パネル20bを狭持してパネル20に取り付けられる。尚、第1パネル20aの第1凹部21と第2パネル20bの第3凹部23とによって形成される開口24は、シュラウド4の外形寸法より大きいので、プラグ1が開口24内を移動可能となっている。
【0033】
また、第2フランジ15はシュラウド4の側壁13bより短い寸法で、側壁13bの両翼部分を空けた形で配設されているので、プラグ1をパネル20に取り付けた際に、第2フランジ15の左右両端部分には、第1パネル20aとシュラウド4の側壁13aとで形成される長手方向の両端部分の隙間間隔h,h、および、第2パネル20bとシュラウド4の側壁13bとで形成される長手方向の両端部分の隙間間隔h,hの寸法を目視することができ、これら隙間間隔h,h,h,hを目視で確認することにより、プラグ1がパネル20に正常に装着されていることを知ることができる(図4参照)。すなわち、第1パネル20aとシュラウド4の側壁13aとで形成される一方の隙間間隔hと他方の隙間間隔hが同一寸法であり、また、第2パネル20bとシュラウド4の側壁13bとで形成される一方の隙間間隔hと他方の隙間間隔hが同一寸法であることを目視で確認すれば、正常に装着されていることになる。
【0034】
次に、プラグハウジング2を成形する金型について、図5および図6に基づいて説明する。図5は、本実施形態のプラグを成型する金型の型の開き状態を示す側面模式図であり、図6は、本実施形態のプラグを成型する成型金型の型の開き状態を示す正面模式図である。
【0035】
本発明のプラグのプラグハウジング2を成形する金型は、図5および図6に示すように、後方スライド金型30aと前方スライド金型30bとで構成される。後方スライド金型30aは、コンタクト収容部3(図1参照)を形成するためのコンタクト収容部成形部31と第1フランジ14a,14bおよび第2フランジ15を形成するためのフランジ成形部32とを有し、前方スライド金型30bは、弾性係止片8を形成するための弾性係止片成形部33とシュラウド4を形成するためのシュラウド成形部34と貫通孔12とを形成するための貫通孔成形部35を有している。
【0036】
弾性係止片8の先端側前方は、前述のように前方に開口した段差部9が形成されているので、図5に示す前方スライド金型30bの弾性係止片成形部33の幅方向縦断面において、弾性係止片8の前方方向が開放されていることになる。このため、前方スライド金型30bが前方方向にスライドできることになり、従来のように左右方向にスライドする主金型を不要とした。
【0037】
また、第2フランジ15は、前述のように一対の第1フランジ14a,14bの間に位置しているので、後方スライド金型30aおよび前方スライド金型30bの一対の第1フランジ14a,14b、第2フランジ15、および第3フランジ16を形成するためのフランジ成形部32の長手方向縦断面は、図6に示すように、第2フランジ15が平面視において第1フランジ14a,14bの間に納まっているので、後方スライド金型30aは後方方向(矢印Aの方向)に、また、前方スライド金型30bは前方方向(矢印Bの方向)にスライドできることになる。これによって、プラグハウジング2は前後方向に開閉する金型により成形できることになる。
【0038】
次に、本発明のプラグ1が挿抜される相手方リセプタクル40について、図7、図8により説明する。図7は、本実施形態のプラグと嵌合する相手方リセプタクルの構成を示す斜視図であり、図8は本実施形態のプラグがリセプタクルに装着された連結状態を示す縦断面図である。尚、これらの図では、判りやすくするために、寸法を適宜調整してある。
【0039】
本発明のプラグ1はパネル20に取り付けられて、電気機器や電子機器のプリント配線板等に取り付けられたリセプタクル40に挿抜される。
【0040】
この相手方リセプタクル40は、図7に示すように、絶縁性の合成樹脂で直方体形に形成されたリセプタクルハウジング41と、このリセプタクルハウジング41を貫通する状態で複数が横並びで、いわゆるデュアルインライン形に2列に縦横配置された複数のピンコンタクト42とを備えている。
【0041】
複数のピンコンタクト42は、リセプタクルハウジング41の底面44から突出しており、この突出部分の略先端は、プリント配線板50を貫通して、はんだ付け51によりプリント配線板50の裏面側でスルーホール52に固定される(図8参照)。これによって、各ピンコンタクト42をプリント配線板50に固定する機能を果たしている。尚、ピンコンタクト42の突出部分をプレスフィットピンとしてプリント配線板50に成形されたスルーホール52に圧入して接合してもよい。
【0042】
リセプタクルハウジング41は、図7に示すように、連結側端面41a側に矩形状に開口し、対応する相手方のプラグ1の一部を挿抜させる凹部43を有している。この凹部43には、図8に示すように、凹部43の内壁にプラグハウジング2のヘッダ5の外壁6が規制され、また、リセプタクルハウジング41の外壁はプラグハウジング2のシュラウド4の内壁に規制されて、プラグ1が一定深さまで挿入される。そして、ピンコンタクト42がバレル10に接合連結される。
【0043】
以上のように本発明に係る電気接続用プラグに関して、例を示す図面を参照しつつ具体的に説明したが、本発明はもとより図示例に限定される訳ではなく、前述の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。例えば、コンタクト収容部が2列に千鳥状に整列配置されたもの、1列に整列配置されたもの等であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
この発明によるプラグは、ヘッダの外壁に形成される弾性係止片がU字状の溝で区画され、該弾性係止片の前方には前方に向かって開口する段差部が形成されているので、弾性係止片の前方にはヘッダの外壁がなく開放されていることになる。このため、プラグハウジングを成形する際に、弾性係止片を含めて成形しても、金型を前方方向にスライドできることになり、従来のように左右方向にスライドする金型は不要となる。従って、シュラウドを有するプラグハウジングでも、前後方向に開閉する金型で、弾性係止片、シュラウド、コンタクト収容部等を含めて成形できるので、金型の構成が簡略化されるため、金型のコストが低減され、プラグ製作のコストも低減されることになる。
【0045】
また、プラグハウジングのシュラウドの側壁面には、その両翼に所定間隔離間して線対称に第1フランジを配設し、この第1フランジ間の所定間隔より短い長さであって、第1フランジから所定寸法(略パネルの厚み相当)離れた位置に、第1フランジの間に平面視できるようにして、第2フランジを配設して、これらフランジによって、2つに分割されたパネルを狭持されるようにしてプラグをパネルに取り付けるようにした。これにより、第1フランジと第2フランジは平面視において重なり合っていないため、フランジも含めてプラグハウジングを成形する際に、金型を前後方向にスライドできることになる。従って、前述の前後方向に開閉する金型で、弾性係止片、シュラウド、コンタクト収容部、フランジ等を有するプラグハウジング2を成形できることになり、金型の構成が簡略化されるので、金型のコストが低減され、プラグ製作時のコストも低減されることになる。
【0046】
また、第1フランジと第2フランジは平面視において重なり合っていないため、パネルをプラグのフランジに狭持して取り付けても、平面視または底面視いずれからもパネルとプラグとの収まりが目視できるため、プラグがパネルに正常に取り付けられているかを目視で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による一実施の形態における電気接続用プラグの構成を示す部分破断斜視図である。
【図2】 図1に示すプラグハウジングの縦断面図である。
【図3】 本実施形態の電気接続用プラグをパネルに取り付ける状態を示す分解斜視図である。
【図4】 本実施形態の電気接続用プラグをパネルに取り付けた状態を示す底面図である。
【図5】 本実施形態の電気接続用プラグを成型する金型の型の開き状態を示す側面模式図である。
【図6】 本実施形態の電気接続用プラグを成型する成型金型の型の開き状態を示す正面模式図である。
【図7】 本実施形態のプラグと嵌合する相手方リセプタクルの構成を示す斜視図である。
【図8】 本実施形態のプラグがリセプタクルに装着された連結状態を示す縦断面図である。
【図9】 従来例の電気接続用プラグの構成を示す斜視図である。
【図10】 従来例の電気接続用プラグの一部断面を示した側面図である。
【図11】 従来例の電気接続用プラグを成型する金型の型の開き状態を示す側面模式図である。
【符号の説明】
1 電気接続用プラグ(プラグ)
2 プラグハウジング
3 コンタクト収容部
4 シュラウド
5 ヘッダ
6 外壁
7 溝
8 弾性係止片
9 段差部
10 バレル
13 側壁
14 第1フランジ
15 第2フランジ
16 第3フランジ
20 パネル
20a 第1パネル
20b 第2パネル
21 第1凹部
22 第2凹部
23 第3凹部
30a 後方スライド金型
30b 前方スライド金型
31 コンタクト収容部成形部
32 第1、第2フランジ成形部(第1、第2、第3フランジ成形部)
33 弾性係止片成形部
34 シュラウド成形部
35 貫通孔成形部
40 リセプタクル
41 リセプタクルハウジング
42 ピンコンタクト
50 プリント配線板

Claims (2)

  1. フォーウォール形のシュラウド、及びこのシュラウドに囲まれた略直方体状のヘッダで構成され、対向する一対の金型で成形された絶縁性のプラグハウジングと、
    前記ヘッダの後方から前方に向けて挿入される複数のケーブル付きバレルと、を備え、
    前記ヘッダは、前記複数のケーブル付きバレルが整列配置され、横並びに2列に縦横区画された複数のコンタクト収容部と、当該ヘッダにおける相対する外壁に形成され、U字状の溝によって区画される複数の弾性係止片と、この弾性係止片によって前方に向かって開口し、水平面が前記各コンタクト収容部に連通する段差部と、当該ヘッダの前面に形成され、前記各コンタクト収容部に連通する相手リセプタクルのピンコンタクトの端子を挿通するための複数の貫通孔と、を有し、
    前記バレルに形成されたランスが前記段差部に突出し、当該ランスが前記弾性係止片に係止されることを特徴とする電気接続用プラグ。
  2. 前記シュラウドの相対する側壁面のそれぞれの両翼に所定距離、離間して線対称に配置される一対の第1フランジと、
    前記シュラウドの相対する側壁面に突出形成し、前記一対の第1フランジにおける所定距離間寸法と同一、又は所定距離間寸法より短い長さを有し、前記一対の第1フランジの間に平面視できるように配置される第2フランジと、を備え、
    前記第1フランジと前記第2フランジとによって第1パネルと第2パネルとの2つに分割されたパネルに形成された凹部に移動可能に狭持されていることを特徴とする請求項1に記載の電気接続用プラグ。
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