JP4638071B2 - 液体封入ダンパーマウント - Google Patents

液体封入ダンパーマウント Download PDF

Info

Publication number
JP4638071B2
JP4638071B2 JP2001053637A JP2001053637A JP4638071B2 JP 4638071 B2 JP4638071 B2 JP 4638071B2 JP 2001053637 A JP2001053637 A JP 2001053637A JP 2001053637 A JP2001053637 A JP 2001053637A JP 4638071 B2 JP4638071 B2 JP 4638071B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damper
bracket
liquid chamber
elastic body
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001053637A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002257184A (ja
Inventor
康生 宮本
雅史 古屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001053637A priority Critical patent/JP4638071B2/ja
Priority to US09/992,278 priority patent/US6776402B2/en
Publication of JP2002257184A publication Critical patent/JP2002257184A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4638071B2 publication Critical patent/JP4638071B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車輪を懸架するダンパーの上部を車体に支持する液体封入ダンパーマウントに関する。
【0002】
【従来の技術】
図10には従来の自動車用のダンパーマウントMの一例が示される。このダンパーマウントMは、車輪から入力される荷重を減衰させる油圧ダンパー11の上端を車体12(ホイールハウスの上壁)の開口12aに支持するためのもので、油圧シリンダを収納した円筒状のダンパーケース13と、油圧シリンダに摺動自在に嵌合するピストンに接続されてダンパーケース13の上面から出没自在に突出するダンパーロッド14とを備える。ダンパーロッド14は、ダンパーケース13に近い側から大径部14aおよび小径部14bを備えており、小径部14bの先端側外周に雌ねじ14cが形成される。大径部14aおよび小径部14b間の段部の上方にワッシャ15、下面が開放したカップ状の第1ブラケット16、カラー17およびワッシャ18が嵌合し、雌ねじ14cに螺合するナット19により締結される。
【0003】
第1ブラケット16の内部において、ワッシャ15の下方の大径部14aの外周に弾性体で構成されたバンプストッパ20が嵌合しており、このバンプストッパ20の下面がダンパーケース13の上面に所定の隙間を介して対向している。従って、車輪に大きな荷重が入力されてダンパーケース13内にダンパーロッド14が大きく退没したときに、ダンパーケース13の上面がバンプストッパ20の下面に当接することにより、油圧ダンパー11の最大収縮量を規制することができる。ダンパーロッド14の周囲を囲む開口21aを備えた円板状の第2ブラケット21が、複数本のボルト22…で車体12の開口12aの周囲に固定されており、その第2ブラケット21の下面外周部に装着したばね座23に懸架ばね24の上端が支持される。第2ブラケット21の下面と第1ブラケット16の上面との間にリング状の下部弾性体25が支持され、かつ第2ブラケット21の上面とワッシャ18の下面との間にリング状の上部弾性体26が支持される。
【0004】
従って、車輪から荷重が入力されたとき、油圧ダンパー11自体の減衰力に加えて下部弾性体25および上部弾性体26が減衰力を発生し、更に車輪の移動に伴う油圧ダンパー11の軸線の傾きを下部弾性体25および上部弾性体26の弾性変形により吸収することができる。
【0005】
図11には従来の自動車用のダンパーマウントMの他の一例が示される。尚、図10で説明したダンパーマウントMの部材に対応する部材には、共通の符号を付すことで重複する説明を省略する。
【0006】
このダンパーマウントMは図10で説明したダンパーマウントMよりも更に大きい減衰力を得るために液封構造を採用したものである。即ち、ブロック状の弾性体27の内周面および外周面がそれぞれカラー17の外周面および第2ブラケット21の内周面に焼き付けられ、かつ弾性体27の下面はダンパーケース13の上面に支持される。第2ブラケット21の開口21bに、隔壁板28、ダイヤフラム29、ダイヤフラムホルダ30およびキャップ31の外周が重ね合わされ、キャップ31の外周を第2ブラケット21にかしめることで、前記第2ブラケット21、隔壁板28、ダイヤフラム29、ダイヤフラムホルダ30およびキャップ31が一体に結合される。
【0007】
そして弾性体27、第2ブラケット21および隔壁板28により作動液が封入された第1液室32が区画されるとともに、隔壁板28およびダイヤフラム29により作動液が封入された第2液室33が区画され、第1液室32および第2液室33が隔壁板28に形成した連通路28aにより連通する。作動液には、エチレングリコールや粘性シリコンオイル等が用いられる。
【0008】
従って、車輪から荷重が入力されたとき、油圧ダンパー11自体の減衰力に加えて弾性体27も減衰力を発生し、更に連通路28aを通過する作動液によっても減衰力が発揮される。即ち、ダンパーロッド14が上向きに偏倚して弾性体27が圧縮変形すると第1液室32の容積が縮小するため、第1液室32から押し出された作動液が連通路28aを通過し、第2液室33に流入してダイヤフラム29を膨張させる。逆に、ダンパーロッド14が下向きに偏倚して弾性体27が引張変形すると第1液室32の容積が拡大するため、第2液室33のダイヤフラム29が負圧で収縮し、作動液が連通路28aを通過して第1液室32に吸入される。このようにダンパーロッド14の上下動に伴って第1液室32および第2液室33の作動液が連通路28aを通過して交互に行き来し、その際に減衰力が発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図11で説明した従来の液体封入ダンパーマウントMは、ダンパーロッド14の上端よりも上方に第1液室32、隔壁板28、第2液室33、ダイヤフラム29およびキャップ31が配置されるため、その上下方向の寸法が大型化するだけでなく、それらの部材が車体12(ホイールハウスの上壁)を貫通してエンジンルーム内に大きく突出するという問題があった。
【0010】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、液体封入ダンパーマウントの上下方向の寸法を小型化することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、円筒状のダンパーケースと、このダンパーケースの上端から突出するダンパーロッドと、上面が閉じられ且つ下面が開放されたカップ状に形成されて該上面前記ダンパーロッドに嵌合、固定された第1ブラケットと、この第1ブラケットの内部で前記ダンパーロッドの外周に嵌合されたバンプストッパとを有して自動車の車輪を懸架するダンパーを、車体に固定した第2ブラケットに前記ダンパーロッドの上端側で支持するための液体封入ダンパーマウントであって、前記第1ブラケットよりも上方で前記ダンパーロッドを前記第2ブラケットに接続する第1弾性体と、前記第1ブラケットの外周を囲むように筒状に形成されて、前記第2ブラケットを前記第1ブラケットに接続する第2弾性体と、前記ダンパーロッドの周囲で前第1,第2弾性体および前記第1,第2ブラケットにより区画されて、前記第2弾性体および前記第1ブラケットの各上面に跨って形成される第1液室と、少なくとも一部がダイヤフラムで区画された第2液室と、前記第1液室および前記第2液室を連通させる連通路とを備え、前記第2弾性体は、前記第2ブラケットに対する前記ダンパーの上下動に伴って上下方向に剪断変形し、前記第1液室の容積を拡大・縮小することを特徴とする液体封入ダンパーマウントが提案される。
【0012】
上記構成によれば、円筒状のダンパーケースと、このダンパーケースの上端から突出するダンパーロッドと、上面が閉じられ且つ下面が開放されたカップ状に形成されて該上面ダンパーロッドに嵌合、固定された第1ブラケットと、この第1ブラケットよりも上方でダンパーロッドを車体側の第2ブラケットに接続する第1弾性体と、第1ブラケットの内部で前記ダンパーロッドの外周に嵌合されたバンプストッパとを有するダンパーにおいて、第1ブラケットに第2ブラケットを接続する第2弾性体が、第1ブラケットの外周を囲むように筒状に形成され、ダンパーの上下動に伴って上下方向に剪断変形して、第2弾性体および第1ブラケットの各上面に跨って形成される第1液室の容積を変化させるので、ダンパーの上部に設けたブロック状の弾性体を圧縮・引張変形させて第1液室の容積を変化させる従来のものに比べて、第1液室の容積変化量を大きく確保しながらダンパーマウントの上下方向の寸法を小型化することができる。
【0013】
また請求項2に記載された発明によれば、円筒状のダンパーケースと、このダンパーケースの下端から突出するダンパーロッドとを有して自動車の車輪を懸架するダンパーを、車体に固定したブラケットに前記ダンパーケースの上端側で支持するための液体封入ダンパーマウントであって、前記ダンパーケースの上面に固定した支持ロッドを前記ブラケットに接続する第1弾性体と、前記ダンパーケースの上端外周を囲むように筒状に形成されて、前記ブラケットを前記ダンパーケースに接続する第2弾性体と、前記支持ロッドの周囲で前第1,第2弾性体、前記ブラケットおよび前記ダンパーケースにより区画されて、前記第2弾性体および前記ダンパーケースの各上面に跨って形成される第1液室と、少なくとも一部がダイヤフラムで区画された第2液室と、前記第1液室および前記第2液室を連通させる連通路とを備え、前記第2弾性体は、前記ブラケットに対する前記ダンパーの上下動に伴って上下方向に剪断変形し、前記第1液室の容積を拡大・縮小することを特徴とする液体封入ダンパーマウントが提案される。
【0014】
上記構成によれば、円筒状のダンパーケースと、このダンパーケースの下端から突出するダンパーロッドと、ダンパーケースの上面に固定した支持ロッドを車体側のブラケットに接続する第1弾性体とを有するダンパーにおいて、ダンパーケースにブラケットを接続する第2弾性体が、ダンパーケースの上外周を囲むように筒状に形成され、ダンパーの上下動に伴って上下方向に剪断変形して、第2弾性体およびダンパーケースの各上面に跨って形成される第1液室の容積を変化させるので、ダンパーの上部に設けたブロック状の弾性体を圧縮・引張変形させて第1液室の容積を変化させる従来のものに比べて、第1液室の容積変化量を大きく確保しながらダンパーマウントの上下方向の寸法を小型化することができる。
【0015】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または2の構成に加えて、前記ダイヤフラムは前記第2弾性体の下側であり、かつ前記ダンパーの外周に設置される懸架ばねの内側に設けられていることを特徴とする液体封入ダンパーマウントが提案される。
【0016】
上記構成によれば、ダイヤフラムを第2弾性体の下側に設けたので該ダイヤフラムにより区画さる第2液室の容積を大きく確保することができ、またダイヤフラムを懸架ばねの内側に設けたので、ダンパーを車体に組み付けるときに工具等でダイヤフラムを傷付け難くすることができる。
【0017】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記第1弾性体に形成される通路を介して前記第2液室と連通する補助第2液室を更に備えることを特徴とする液体封入ダンパーマウントが提案される。
【0018】
尚、実施例の油圧ダンパー11は本発明のダンパーに対応し、実施例の第2ブラケット52は本発明のブラケットに対応する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0020】
図1〜図3は本発明の第1実施例を示すもので、図1は自動車のリヤサスペンションの斜視図、図2は液体封入ダンパーマウントの縦断面図(図1の2−2線拡大断面図)、図3は液室への作動液の注入方法を示す図である。
【0021】
図1は自動車の左後輪のサスペンションを示すものである。図示せぬ車輪を回転自在に支持するナックル41は、前方に延びるラジアスロッド42によって車体に連結されるとともに、左右方向に延びるアッパーアーム43、フロントロアアーム44およびリヤロアアーム45によって車体に連結される。ナックル41の上下動は懸架ばね24を一体に備えた油圧ダンパー11により緩衝される。周知の油圧ダンパー11は、ナックル41の上下動に応じて相対移動するシリンダおよびピストンによってオイルの流れを発生させ、そのオイルが絞りを有する油圧バルブを通過する際の抵抗力によって減衰力を発生させるものである。油圧ダンパー11の上端は液体封入ダンパーマウントMを介して車体に支持される。
【0022】
次に、図2を参照しながら第1実施例の液体封入ダンパーマウントMの構造を説明する。ダンパーマウントMは、ダンパーケース13とダンパーロッド14とを備えた油圧ダンパー11の上端を車体12の開口12aに支持するためのもので、そのダンパーロッド14にはダンパーケース13に近い側から大径部14aおよび小径部14bが形成される。大径部14aおよび小径部14b間の段部の上方にワッシャ15、下面が開放したカップ状の第1ブラケット16、カラー17およびワッシャ18が嵌合し、小径部14bの雌ねじ14cに螺合するナット19により締結される。第1ブラケット16の内部において、ワッシャ15の下方の大径部14aの外周に弾性体で構成されたバンプストッパ20が嵌合しており、このバンプストッパの下面がダンパーケース13の上面に所定の隙間を介して対向している。
【0023】
カラー17の外周に焼き付けられた環状の第1弾性体51が、第1ブラケット16の上面およびワッシャ18の下面間に挟まれて固定される。第2ブラケット52は上部ブラケット53および下部ブラケット54を溶接で一体化したもので、上部ブラケット53および下部ブラケット54を貫通する複数本のボルト22…で車体12の開口部12aの周縁に固定される。第2ブラケット52の上部ブラケット53の内周部は第1弾性体51の内部に一体に埋め込まれる。一方、第1ブラケット16の外周部にカラー55が圧入されており、概略円筒状の第2弾性体56の内周面が前記カラー55の外周面に焼き付けられ、外周面が前記第2ブラケット52の下部ブラケット54の内周面に焼き付けられる。第2弾性体56の下部に一体に形成されたダイヤフラム57の下端が、固定リング58で第1ブラケット16の外周部下端に固定される。
【0024】
而して、第1ブラケット16、第2ブラケット52、第1弾性体51および第2弾性体56によって第1液室59が区画され、第1ブラケット16、第2弾性体56およびダイヤフラム57によって第2液室60が区画される。第1液室59および第2液室60は、カラー55の内周面に形成した連通路55aを介して相互に連通する。
【0025】
次に、図3を参照しながら液体封入ダンパーマウントMの第1液室59および第2液室60に作動液を注入する手法を説明する。
【0026】
第1ブラケット16、第2ブラケット52、第1弾性体51および第2弾性体56を一体化したものを上下反転した状態で、その上方から作動液注入治具61を装着する。作動液注入治具61は下面が開放したカップ状の部材であり、その下端外周に下部ブラケット54の外周面に当接するシール部材62を備えるとともに、その内部に一体に形成した筒状壁61aの外側面に、第1ブラケット16の下端(図3では上端)に当接するシール部材63を備える。このとき第2弾性体56と一体のダイヤフラム57の下端(図3では上端)は前記固定リング58で固定されておらず、第2液室60は開放している。
【0027】
装着状態にある作動液注入治具61の作動液注入室61bは第2液室60および第1液室59に連通し、かつシール部材62,63によってシールされた状態になり、その作動液注入室61bには作動液注入管64およびエアー排出管65が接続される。従って、図示せぬ負圧源に接続されたエアー排出管65により第2液室60および第1液室59内のエアーを真空引きした後に、図示せぬ作動液タンクに接続された作動液注入管64により第2液室60および第1液室59内に作動液を注入することで、エアーの残留を防止しながら作動液を短時間で注入することができる。そして作動液注入治具61を上方に退避させた後に、ダイヤフラム57を固定リング58で締め付けて第2液室60を閉塞する。尚、エアーの真空引きおよび作動液を注入を複数回繰り返すことで、エアーの残留を一層確実に防止することができる。
【0028】
従って、車輪から荷重が入力されたとき、油圧ダンパー11自体の減衰力に加えて第1、第2弾性体51,56の弾性変形により減衰力を得ることができ、更に連通路55aを通過する作動液によっても減衰力が発揮される。即ち、ダンパーロッド14が上向きに偏倚したとき、第1弾性体51が上下方向に圧縮されるとともに、第2弾性体56が上下方向の剪断力で弾性変形して第1液室59の容積が縮小するため、第1液室59から押し出された作動液が連通路55aを通過し、第2液室60に流入してダイヤフラム57を膨張させる。逆に、ダンパーロッド14が下向きに偏倚したとき、第1弾性体51が上下方向に引き伸ばされるとともに、第2弾性体56が上下方向の剪断力で弾性変形して第1液室59の容積が拡大するため、第2液室60のダイヤフラム57が負圧で収縮して作動液が連通路55aを通過して第1液室59に吸入される。このようにダンパーロッド14の上下動に伴って第1液室59および第2液室60の作動液が連通路55aを通過して交互に行き来し、その際に減衰力が発生する。
【0029】
而して、本実施例を示す図2と従来例を示す図11とを比較すると明らかなように、本実施例のものは第1液室59の容積変化に最も寄与する円筒状の第2弾性体56が第1ブラケット16の外周を囲むように配置されているため、第1液室59および第2液室60をダンパーロッド14の上端よりも低い位置に設けることが可能となり、油圧ダンパー11のダンパーマウントMの上下方向の寸法を小型化することができる。また車体12に対して油圧ダンパー11が傾斜しても、第1弾性体51および第2弾性体56の変形により上記傾斜を吸収することができる。しかもダンパーロッド14が第1弾性体51で車体12に接続されているため、万一第2弾性体56が破断した場合でも、油圧ダンパー11がホイールハウス内に脱落する虞はない。
【0030】
またダイヤフラム57を第2弾性体56と一体に形成したことでコストの削減を図ることができ、更に第1液室59を第1ブラケット16の外周を囲むように形成したことで、その容積を大きく確保することができるだけでなく、ダイヤフラム57を第2弾性体56の下側に設けたので、そのダイヤフラム57により区画さる第2液室60の容積を大きく確保することができる。更にまた、ダイヤフラム57を懸架ばね24の内側に設けたので、油圧ダンパー11を車体に組み付けるときに工具等でダイヤフラム57を傷付け難くすることができる。
【0031】
次に、図4および図5に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
【0032】
図4に示すように、第2実施例のダンパーマウントMは第2ブラケット52の上部ブラケット53に作動液注入孔53bを備えており、この作動液注入孔53bは第1液室59および第2液室60への作動液の注入後に、ボール66を圧入して閉塞される。その他の構造および作用は第1実施例と同じである。
【0033】
図5にはダンパーマウントMの第1液室59および第2液室60に作動液を注入する手法の第2実施例が示される。
【0034】
第1ブラケット16、第2ブラケット52、第1弾性体51および第2弾性体56を一体化したものを正立状態で支持する作動液注入治具67は、第1ブラケット16の内部に嵌合する円柱状の支持部67aと、第2ブラケット52の下部ブラケット54の外周に嵌合する円筒状の周壁部67bとを備えており、支持部67aの上面に設けたシール部材68が第1ブラケット16の上部内面に当接してシールするとともに、周壁部67bの上部内面に設けたシール部材69が下部ブラケット54の外周面に当接してシールすることで、ダイヤフラム57に臨む負圧室70を区画する。負圧室70には負圧源に連なるエアー排出管71が接続される。そして切換えバルブ72で負圧源と作動液タンクとに選択的に連通可能なノズル73が、上部ブラケット53に作動液注入孔53bに当接する。
【0035】
従って、第1液室59および第2液室60内のエアーをノズル73で吸引した後に、切換えバルブ72を切り換えてノズル73から第1液室59および第2液室60内に作動液を短時間で注入することができ、併せて作動液へのエアーの混入を防止することができる。第1液室59および第2液室60内のエアーをノズル73で吸引する際に、これと同期して負圧室70を減圧することにより、ダイヤフラム57の破断を防止することができる。
【0036】
図6は、前記第2実施例の変形例であって、第2実施例では上部ブラケット53の作動液注入孔53bをボール66(図4参照)の圧入により封止しているのに対し、本変形例ではリベット74により封止している。
【0037】
次に、図7に基づいて本発明の第3実施例を説明する。
【0038】
上記第1、第2実施例ではダイヤフラム57が第2弾性体56と一体に設けられていたが、第3実施例ではダイヤフラム57が第1弾性体51と一体に設けられる。第1弾性体51は第2ブラケット52の上部ブラケット53の開口53a近傍の下面と、ワッシャ18の下面とに焼き付けられており、上部ブラケット53の上面にダイヤフラム57により第2液室60が区画される。第1液室59および第2液室60は、第1弾性体51に形成した連通路51aを介して相互に連通する。
【0039】
従って、車輪から荷重が入力されたとき、油圧ダンパー11および第2弾性体56の剪断変形による減衰力に加えて、連通路51aを通過する作動液によっても減衰力が発揮される。即ち、ダンパーロッド14が上向きに偏倚したとき、第2弾性体56が上下方向の剪断力で弾性変形して第1液室59の容積が縮小するため、第1液室59から押し出された作動液が連通路51aを通過し、第2液室60に流入してダイヤフラム57を膨張させる。逆に、ダンパーロッド14が下向きに偏倚したとき、第2弾性体56が上下方向の剪断力で弾性変形して第1液室59の容積が拡大するため、第2液室60のダイヤフラム57が負圧で収縮して作動液が連通路51aを通過して第1液室59に吸入される。このようにダンパーロッド14の上下動に伴って第1液室59および第2液室60の作動液が連通路51aを通過して交互に行き来し、その際に減衰力が発生する。
【0040】
而して、本第3実施例によっても、上記第1、第2実施例と同様の作用効果を発揮することができる。特に、第1ブラケット16の上面全体がピストンとして機能するため、第1液室59の容積変化を大きくして減衰力を高めることができる。しかもダイヤフラム57が第2ブラケット52の上部ブラケット53の上面に配置されているため、ホイールハウス内の飛び石等でダイヤフラム57が損傷するのを未然に防止することができる。
【0041】
次に、図8に基づいて本発明の第4実施例を説明する。
【0042】
第4実施例は上記第3実施例を改良したもので、第1液室59および第2液室60が第2ブラケット52の上部ブラケット53に形成した連通路53cを介して連通する。第1弾性体51に設けた環状のシール部材75がカラー17の外周面に摺動自在に嵌合しており、このカラー17の上部に形成された補助第2液室76が第1弾性体51に形成した通路51bを介して第2液室60に連通する。
【0043】
而して、ダンパーロッド14が上向きに偏倚すると、第2弾性体56の剪断変形により第1液室59の容積が縮小するのに対して補助第2液室76が増大し、ダンパーロッド14が下向きに偏倚すると、第2弾性体56の剪断変形により第1液室59の容積が増大するのに対して補助第2液室76が縮小するため、ダイヤフラム57により区画された第2液室60の容積変化を最小限に抑えてダイヤフラム57の負荷を軽減することができる。本第4実施例のその他の作用効果は、上記第3実施例の作用効果と同一である。
【0044】
次に、図9に基づいて本発明の第5実施例を説明する。
【0045】
図2に示す第1実施例では油圧ダンパー11のダンパーケース13からダンパーロッド14が上向きに突出しているのに対し、図9に示す第5実施例の油圧ダンパー11は上下が逆に取り付けられている。従って、ダンパーケース13の上面に固定した支持ロッド77にカラー17を介して第1弾性体51が嵌合し、その上面に当接するワッシャ18がナット19で締結される。本実施例ではダンパーケース13と支持ロッド77とが一体であるため、バンプストッパ20および第1ブラケット16が不要になり、連通路55aを備えたカラー55がダンパーケース13の外周面に直接固定される。本実施例によっても、前記第1、第2実施例と同じ作用効果を達成することができる。
【0046】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0047】
例えば、実施例では後輪の油圧ダンパー11のダンパーマウントMを例示したが、本発明は前輪の油圧ダンパーのダンパーマウントに対しても適用することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、円筒状のダンパーケースと、このダンパーケースの上端から突出するダンパーロッドと、上面が閉じられ且つ下面が開放されたカップ状に形成されて該上面ダンパーロッドに嵌合、固定された第1ブラケットと、この第1ブラケットよりも上方でダンパーロッドを車体側の第2ブラケットに接続する第1弾性体と、第1ブラケットの内部で前記ダンパーロッドの外周に嵌合されたバンプストッパとを有するダンパーにおいて、第1ブラケットに第2ブラケットを接続する第2弾性体が、第1ブラケットの外周を囲むように筒状に形成され、ダンパーの上下動に伴って上下方向に剪断変形して、第2弾性体および第1ブラケットの各上面に跨って形成される第1液室の容積を変化させるので、ダンパーの上部に設けたブロック状の弾性体を圧縮・引張変形させて第1液室の容積を変化させる従来のものに比べて、第1液室の容積変化量を大きく確保しながらダンパーマウントの上下方向の寸法を小型化することができる。
【0049】
また請求項2に記載された発明によれば、円筒状のダンパーケースと、このダンパーケースの下端から突出するダンパーロッドと、ダンパーケースの上面に固定した支持ロッドを車体側のブラケットに接続する第1弾性体とを有するダンパーにおいて、ダンパーケースにブラケットを接続する第2弾性体が、ダンパーケースの上外周を囲むように筒状に形成され、ダンパーの上下動に伴って上下方向に剪断変形して、第2弾性体およびダンパーケースの各上面に跨って形成される第1液室の容積を変化させるので、ダンパーの上部に設けたブロック状の弾性体を圧縮・引張変形させて第1液室の容積を変化させる従来のものに比べて、第1液室の容積変化量を大きく確保しながらダンパーマウントの上下方向の寸法を小型化することができる。
【0050】
更に請求項3に記載された発明によれば、ダイヤフラムを第2弾性体の下側に設けたので該ダイヤフラムにより区画さる第2液室の容積を大きく確保することができ、またダイヤフラムを懸架ばねの内側に設けたので、ダンパーを車体に組み付けるときに工具等でダイヤフラムを傷付け難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のリヤサスペンションの斜視図
【図2】液体封入ダンパーマウントの縦断面図(図1の2−2線拡大断面図)
【図3】液室への作動液の注入方法を示す図
【図4】第2実施例に係る液体封入ダンパーマウントの縦断面図
【図5】液室への作動液の注入方法を示す図
【図6】第2実施例の変形例に係る液体封入ダンパーマウントの縦断面図
【図7】第3実施例に係る液体封入ダンパーマウントの縦断面図
【図8】第4実施例に係る液体封入ダンパーマウントの縦断面図
【図9】第5実施例に係る液体封入ダンパーマウントの縦断面図
【図10】従来のダンパーマウントの縦断面図
【図11】従来の液体封入ダンパーマウントの縦断面図
【符号の説明】
11 油圧ダンパー(ダンパー)
12 車体
13 ダンパーケース
14 ダンパーロッド
16 第1ブラケット
20 バンプストッパ
24 懸架ばね
51 第1弾性
51a 連通路
51b 通路
52 ブラケット、第2ブラケット
53c 連通路
55a 連通路
56 第2弾性
57 ダイヤフラム
59 第1液室
60 第2液室
76 補助第2液室
77 支持ロッド

Claims (4)

  1. 円筒状のダンパーケース(13)と、このダンパーケース(13)の上端から突出するダンパーロッド(14)と、上面が閉じられ且つ下面が開放されたカップ状に形成されて該上面前記ダンパーロッド(14)に嵌合、固定された第1ブラケット(16)と、この第1ブラケット(16)の内部で前記ダンパーロッド(14)の外周に嵌合されたバンプストッパ(20)とを有して自動車の車輪を懸架するダンパー(11)を、車体(12)に固定した第2ブラケット(52)に前記ダンパーロッド(14)の上端側で支持するための液体封入ダンパーマウントであって、
    前記第1ブラケット(16)よりも上方で前記ダンパーロッド(14)を前記第2ブラケット(52)に接続する第1弾性体(51)と、
    前記第1ブラケット(16)の外周を囲むように筒状に形成されて、前記第2ブラケット(52)を前記第1ブラケット(16)に接続する第2弾性体(56)と、
    前記ダンパーロッド(14)の周囲で前第1,第2弾性体(51,56)および前記第1,第2ブラケット(16,52)により区画されて、前記第2弾性体(56)および前記第1ブラケット(16)の各上面に跨って形成される第1液室(59)と、
    少なくとも一部がダイヤフラム(57)で区画された第2液室(60)と、
    前記第1液室(59)および前記第2液室(60)を連通させる連通路(51a,53c,55a)とを備え、
    前記第2弾性体(56)は、前記第2ブラケット(52)に対する前記ダンパー(11)の上下動に伴って上下方向に剪断変形し、前記第1液室(59)の容積を拡大・縮小することを特徴とする液体封入ダンパーマウント。
  2. 円筒状のダンパーケース(13)と、このダンパーケース(13)の下端から突出するダンパーロッド(14)とを有して自動車の車輪を懸架するダンパー(11)を、車体(12)に固定したブラケット(52)に前記ダンパーケース(13)の上端側で支持するための液体封入ダンパーマウントであって、
    前記ダンパーケース(13)の上面に固定した支持ロッド(77)を前記ブラケット(52)に接続する第1弾性体(51)と、
    前記ダンパーケース(13)の上端外周を囲むように筒状に形成されて、前記ブラケット(52)を前記ダンパーケース(13)に接続する第2弾性体(56)と、
    前記支持ロッド(77)の周囲で前第1,第2弾性体(51,56)、前記ブラケット(52)および前記ダンパーケース(13)により区画されて、前記第2弾性体(56)および前記ダンパーケース(13)の各上面に跨って形成される第1液室(59)と、
    少なくとも一部がダイヤフラム(57)で区画された第2液室(60)と、
    前記第1液室(59)および前記第2液室(60)を連通させる連通路(55a)とを備え、
    前記第2弾性体(56)は、前記ブラケット(52)に対する前記ダンパー(11)の上下動に伴って上下方向に剪断変形し、前記第1液室(59)の容積を拡大・縮小することを特徴とする液体封入ダンパーマウント。
  3. 前記ダイヤフラム(57)は前記第2弾性体(56)の下側であり、かつ前記ダンパー(11)の外周に設置される懸架ばね(24)の内側に設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の液体封入ダンパーマウント。
  4. 記第1弾性体(51)に形成される通路(51b)を介して前記第2液室(60)と連通する補助第2液室(76)を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の液体封入ダンパーマウント。
JP2001053637A 2000-11-20 2001-02-28 液体封入ダンパーマウント Expired - Fee Related JP4638071B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001053637A JP4638071B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 液体封入ダンパーマウント
US09/992,278 US6776402B2 (en) 2000-11-20 2001-11-19 Liquid-encapsulated damper mount and hydraulic damper mounting structure in suspension of automobile

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001053637A JP4638071B2 (ja) 2001-02-28 2001-02-28 液体封入ダンパーマウント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002257184A JP2002257184A (ja) 2002-09-11
JP4638071B2 true JP4638071B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=18914074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001053637A Expired - Fee Related JP4638071B2 (ja) 2000-11-20 2001-02-28 液体封入ダンパーマウント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4638071B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04290628A (ja) * 1991-03-19 1992-10-15 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式筒型マウント装置およびその製作方法
JPH04133905U (ja) * 1991-06-03 1992-12-14 東洋ゴム工業株式会社 筒型防振マウント
JPH11210808A (ja) * 1998-01-22 1999-08-03 Bridgestone Corp マウント装置
JPH11230240A (ja) * 1998-02-16 1999-08-27 Honda Motor Co Ltd 液体封入ダンパーマウント

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04290628A (ja) * 1991-03-19 1992-10-15 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式筒型マウント装置およびその製作方法
JPH04133905U (ja) * 1991-06-03 1992-12-14 東洋ゴム工業株式会社 筒型防振マウント
JPH11210808A (ja) * 1998-01-22 1999-08-03 Bridgestone Corp マウント装置
JPH11230240A (ja) * 1998-02-16 1999-08-27 Honda Motor Co Ltd 液体封入ダンパーマウント

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002257184A (ja) 2002-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6776402B2 (en) Liquid-encapsulated damper mount and hydraulic damper mounting structure in suspension of automobile
US4657219A (en) Fluid-filled engine mount device
JP4230568B2 (ja) 油圧緩衝器のばねシート固定構造
JP2002070912A (ja) 油圧緩衝器のチューブ構造及びチューブ製造方法
JPS5912438Y2 (ja) 油圧緩衝器
JP2001193782A (ja) 油圧緩衝器
JP4638071B2 (ja) 液体封入ダンパーマウント
WO2017175785A1 (ja) 緩衝器及び緩衝器の製造方法
JPS623004B2 (ja)
JP2001241554A (ja) 車両用緩衝器の密封装置
JPH0719643U (ja) 車両用緩衝装置
EP1621372A1 (en) Hydraulic shock absorber of motor cycle or the like
JP3678253B2 (ja) 液体封入式マウント
JPH0614129Y2 (ja) シリンダユニットの減圧シール支持構造
JPS59231237A (ja) 流体入りマウント
JP4284112B2 (ja) 液体封入式マウント
JPH1054402A (ja) メタルベローズアキュムレータ
JP2002195336A (ja) 油圧緩衝器のバルブ構造
JP2001173704A (ja) 油圧緩衝器
JP3573296B2 (ja) 自動車用エンジンマウント
JPH10110763A (ja) 油圧式緩衝器
JP3122193B2 (ja) 防振装置
JPH058078U (ja) ガススプリング
JPS61171930A (ja) 防振装置
JPH045790Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070530

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090323

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101125

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees