JP4284112B2 - 液体封入式マウント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は防振技術に属するものであって、例えば自動車のエンジン等の防振支持手段として用いられ、弾性体の変形と、これに伴う作動液体の移動により、緩衝及び振動低減を行う液体封入式マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のエンジンやトランスミッションを含むパワーユニットを防振支持するエンジンマウントとして、弾性体の変形と、これに伴う作動液体の移動により、緩衝及び振動低減を行う液体封入式マウントが知られており、その典型的な従来技術が、例えば下記の特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特公昭63−61533号公報(第2図、第3図)
【0004】
特許文献1に記載された液体封入式マウントは、鉛直方向のショックによる低周波大振幅の変位入力に対しては、弾性体の鉛直方向の変形に伴って、その上下両側に画成された液室間で作動液体がオリフィスを介して液柱共振により反復移動し、この時の流動抵抗によって大きな減衰力を発揮する。また、水平方向のショックによる低周波大振幅の変位入力に対しては、弾性体の水平方向の変形に伴って、その変形方向両側に画成された液室間で作動液体がオリフィスを介して液柱共振により反復移動し、この時の流動抵抗によって大きな減衰力を発揮する。したがって、この液体封入式マウントによれば、鉛直方向の入力振動と水平方向の入力振動の双方に対して有効な減衰力を発揮することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の液体封入式マウントによれば、弾性体の上下両側及び水平方向両側にそれぞれ液室を画成しているため、弾性体の形状が複雑になり、その成形に際して高度の成形技術が必要となる。また、水平方向の液室に所要の容積を確保するには、弾性体の外径を大きくしなければならず、水平方向の液室を設けたことによる弾性体の耐久性を補償するには、その鉛直方向の肉厚を大きくしなければならず、その結果、マウントのサイズの大型化を来すことが避けられない。しかも、弾性体には水平方向両側の液室間を連通するオリフィスを形成する必要があり、このオリフィスは、長期間の使用によるゴム材質の劣化などにより、断面積が変化することによって、減衰特性が変化することも懸念される。
【0006】
本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、弾性体の形状が複雑になったり大型化を来すことなく、鉛直方向の入力振動と水平方向の入力振動の双方に対して有効な減衰力を発揮することが可能で、かつ耐久性に優れた液体封入式マウントを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明は、第一取付部材と、その内周に一体的に設けられた弾性体と、前記弾性体の内周に一体的に設けられた第二取付部材と、前記弾性体で画成された第一液室と前記第一液室の容積変化に応じて容積が変化する第二液室の間を仕切る隔壁とを備え、前記第一及び第二液室がオリフィスを介して互いに連通された液体封入式マウントにおいて、前記弾性体の最大減衰発生軸Oが重力方向線に対して傾斜し、かつ前記弾性体の内面形状が前記最大減衰発生軸O に対して非対称であって、前記弾性体の傾斜方向における高位側の有効変形可能部分2aの内面近似直線Lと前記最大減衰発生軸Oとのなす角度βが、前記弾性体2の傾斜方向における低位側の有効変形可能部分2bの内面近似直線Lと、前記最大減衰発生軸Oとのなす角度βより相対的に小さいものである。
【0008】
ここで、最大減衰発生軸Oとは、第一液室の容積変化率が最大すなわちオリフィス内の作動液の移動及びこれによる減衰力が最大となるような第二取付部材の相対変位の方向と平行で、かつ第二取付部材を通る直線のことであり、また、内面近似直線とは、弾性体における有効変形可能部分の内面をこの面に対して垂直な平面で切断したときの内面曲線について、数学的な一次近似を行った直線のことである。
【0009】
すなわち、請求項1に係る発明は、弾性体を傾斜させた構造とすることによって、鉛直方向の入力振動及び水平方向の入力振動のいずれにおいても、第一液室の容積が変化するのでオリフィス内で液体が流動し、有効な減衰力を発生する。そして、弾性体の内面とこの弾性体の最大減衰発生軸とのなす角度を、高位側で相対的に小さく、低位側で相対的に大きくすることによって、弾性体に引張応力を生じにくくすることができる。
【0010】
また、請求項2の発明に係る液体封入式マウントは、請求項1に記載の構成において、弾性体の傾斜方向における高位側有効変形可能部分の中心近似直線Lと、この弾性体の最大減衰発生軸Oとのなす角度γを、弾性体の傾斜方向における低位側有効変形可能部分の中心近似直線Lと前記最大減衰発生軸Oとのなす角度γ同等とすることによって、重力方向線と最大減衰発生軸Oとのなす角度αを一定に保つことができるようにしたものである。
【0011】
ここで、外面近似直線とは、弾性体における有効変形可能部分の外面をこの面に対して垂直な平面で切断したときの外面曲線について、数学的な一次近似を行った直線のことであり、中心近似直線とは、内面近似直線と前記外面近似直線との中間を通る直線のことである。
【0012】
また、請求項3の発明に係る液体封入式マウントは、請求項1又は2に記載の構成において、弾性体と第二取付部材の接合面のうち、前記弾性体の傾斜方向における低位側の接合面の近似直線 と前記弾性体2の最大減衰発生軸Oとのなす角度δを、前記弾性体の傾斜方向における高位側の接合面の近似直線 と前記最大減衰発生軸Oとのなす角度δより相対的に小さくすることによって、弾性体の傾斜方向低位側に作用する圧縮歪を低減し、かつ高位側に作用する圧縮歪を増加させることにより、結果として大変位が入力した時の高位側の引張歪の低減を図ったものである。
【0013】
ここで、接合面の近似直線とは、弾性体と第二取付部材の接合面をこの面に対して垂直な平面で切断したときの線について、数学的な一次近似を行った直線のことである。
【0014】
また、請求項4の発明に係る液体封入式マウントは、請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、重力方向に対する第一取付部材と第二取付部材の相対変位量Hを、弾性体の高位側有効変形可能部分の内面近似直線Lの迎え角βが0度以上となる範囲に制限した構成とすることによって、弾性体に引張応力を生じさせないようにすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る液体封入式マウントの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は第一の形態による液体封入式マウント100を示す無負荷状態の鉛直断面図、図2はこの液体封入式マウント100における中心軸線O、最大減衰発生軸O、内面近似直線L,L、外面近似直線L,L、中心近似直線L,L及び接着面近似直線L,Lの関係を説明するための図、図3は図1の液体封入式マウント100の最大変位状態を示す鉛直断面図、図4は図1の液体封入式マウント100の装着例を示す鉛直断面図である。
【0016】
まず図1において、参照符号1は円筒状のベース11と、その上端に下端がカシメにより互いに連結された中間筒12と、更にその上部開口に嵌合固定された中央部材13からなる第一取付部材であり、ベース11、中間筒12及び中央部材13は、金属板を打ち抜きプレス成形することによって製作されている。この第一取付部材1は、全体としてほぼ円筒状をなすものであって、その円筒の中心軸線Oと直交する平面に対して、中央部材13の上端開口部が所定の傾斜角αをなしており、ベース11において、取付ボルト(不図示)を介して図3に示される車体フレーム200側に取り付けられる。
【0017】
第一取付部材1における中央部材13の上部フランジ13aは、上側へ開いたテーパ状に形成されており、この上部フランジ13aには、ゴム状弾性材料で成形された環状の弾性体2が一体的に加硫接着されている。弾性体2は、図3に示される被支持体であるエンジンやトランスミッションを含むパワーユニット300の荷重を弾性的に支持する主体であるため、その肉厚が十分に大きく、かつ内周ほど厚肉の略円錐状に形成されており、上述のように、中央部材13の上端開口部(上部フランジ13a)が第一取付部材1の中心軸線Oと直交する平面に対して傾斜角αをなしているため、図1に示される無負荷状態では、弾性体2の最大減衰発生軸Oも、第一取付部材1の中心軸線Oに対して傾斜角αをもって傾斜している。
【0018】
最大減衰発生軸Oとは、先に説明したように、第二取付部材3に変位を与えた時に、弾性体2が変形を受けることによる第一液室Aの容積変化率、言い換えれば第一及び第二液室A,B間でのオリフィスC内の作動液の移動及びこれによる減衰力が最大となる変位の方向と平行で、かつ第二取付部材3を通る直線をいう。
【0019】
図1における参照符号3は、弾性体2の内周に一体的に加硫接着された第二取付部材である。この第二取付部材3は、金属等で製作されたものであって、第一取付部材1における中央部材13の内周の上方に位置しており、外周面は、弾性体2の内周部との加硫接着面、すなわち請求項1に記載された接合面に相当する部分が、第一取付部材1における中央部材13の上部フランジ13aと対応するテーパ面、すなわち下方ほど小径となるテーパ面に形成されており、上面3cが第一取付部材1の中心軸線Oと直交する平面をなし、その一部に突設された突起部3dに挿通される取付ボルト(不図示)を介して、図3に示されるパワーユニット300側に連結される。
【0020】
弾性体2を中心軸線O及び最大減衰発生軸Oを通る平面で切断した断面形状(図1の断面形状)は、前記最大減衰発生軸Oに対して非対称となっている。詳しくは、図2に示されるように、弾性体2の傾斜方向における高位側有効変形可能部分2aの内面近似直線Lと最大減衰発生軸Oとのなす角度βと、低位側有効変形可能部分2bの内面近似直線Lと最大減衰発生軸Oとのなす角度βは、βが相対的に小さく、βが相対的に大きくなっている(β<β)。また、高位側有効変形可能部分2aの中心近似直線Lと最大減衰発生軸Oとのなす角度γが、低位側有効変形可能部分2bの中心近似直線Lと前記最大減衰発生軸Oとのなす角度γ同等である(γ =γ 。また、弾性体2の内周部と第二取付部材3との加硫接着面のうち、弾性体2の傾斜方向における低位側の接着面3bの近似直線Lと最大減衰発生軸Oとのなす角度δは、高位側の接着面3aの近似直線Lと最大減衰発生軸Oとのなす角度δより相対的に小さいものとなっている(δ>δ)。更に、前記高位側有効変形可能部分2aの内面近似直線Lは、第一取付部材1の中心軸線Oと直交する平面に対する所定の迎え角βを有する。
【0021】
なお、上述の説明において、内面近似直線Lは、弾性体2における高位側有効変形可能部分2aの内面をこの面に対して垂直な平面で切断したときの内面曲線について、数学的な一次近似を行った直線であり、同様に、内面近似直線Lは、弾性体2における低位側有効変形可能部分2bの内面をこの面に対して垂直な平面で切断したときの内面曲線について、数学的な一次近似を行った直線である。また、図2におけるL,Lは外面近似直線で、このうち外面近似直線Lは、弾性体2における高位側有効変形可能部分2aの外面をこの面に対して垂直な平面で切断したときの外面曲線について、数学的な一次近似を行った直線であり、同様に、外面近似直線Lは、弾性体2における低位側有効変形可能部分2bの外面をこの面に対して垂直な平面で切断したときの外面曲線について、数学的な一次近似を行った直線である。更に、中心近似直線Lは、高位側有効変形可能部分2aの内面近似直線Lと外面近似直線Lとの中間を通る直線、中心近似直線Lは、低位側有効変形可能部分2bの内面近似直線Lと外面近似直線Lとの中間を通る直線である。
【0022】
説明を図1に戻すと、第一取付部材1における中央部材13及び中間筒12の内周面には、弾性体2のゴム状弾性材料の一部からなる弾性膜21が被着されている。また、前記中央部材13の上部フランジ13aの傾斜方向における低位側には、ストッパ受け13bが突設されており、このストッパ受け13bの上面には、弾性体2のゴム状弾性材料の一部からなる緩衝突起22が形成されている。
【0023】
弾性体2、弾性膜21及び緩衝突起22と、第一取付部材1における中央部材13及び中間筒12と、第二取付部材3は、一体の加硫成形体をなしている。すなわちこの加硫成形体は、ゴム加硫成形用金型内に、互いに嵌合連結した中央部材13及び中間筒12と、第二取付部材3とをセットして型締めし、金型によってこれら中央部材13及び中間筒12と第二取付部材3の間に画成された成形用キャビティ内に、未加硫ゴム材料を充填し、加熱・加圧することによって、弾性体2、弾性膜21及び緩衝突起22の加硫成形と、中央部材13及び中間筒12と第二取付部材3への加硫接着を同時に行ったものである。
【0024】
第一取付部材1におけるベース11と中間筒12との互いのカシメ部1aには、ダイアフラム4の外周部と、その上側に配置された隔壁5の外周部が固定されている。
【0025】
ダイアフラム4は、ゴム状弾性材料からなるものであって、弾性体2に比較して十分に薄肉に形成されており、円滑な変位・変形を許容するためにベロー状に屈曲した断面形状に成形されている。また、第一取付部材1にカシメ固定される外周部は、金属製の補強環41で補強されている。
【0026】
隔壁5は、伏せ皿状のものであって、第一取付部材1の内周における弾性体2とダイアフラム4との間の密閉空間を、弾性体2側の第一液室Aとダイアフラム4側の第二液室Bとに仕切るように配置されており、この隔壁5に形成された外周鍔部51が、第一取付部材1のベース11と中間筒12とのカシメ部1aに、ダイアフラム4の外周の補強環41と互いに重合した状態に挟着固定されている。また、外周鍔部51及びその内周から立上る段差部52は、第一取付部材1における中間筒12の内周面に被着された弾性膜21に密接されている。
【0027】
隔壁5の段差部52の外周面には、円周方向に延びる有端の溝が形成されていて、この溝が、中間筒12の内周面に被着された弾性膜21で外周から囲まれることによって、円周方向へ略C字形に延びるオリフィスCをなしている。そしてこのオリフィスCは、一端が切欠53を介して第一液室Aへ開放されると共に、他端が小孔54を介して第二液室Bへ開放され、すなわち、第一液室Aと第二液室Bは、オリフィスCを介して互いに連通している。
【0028】
第一液室A、第二液室B及びこれを連通するオリフィスCからなる密閉空間には、例えばシリコーンオイル等、適当な粘性を有する作動液が充填されている。この作動液は、弾性体2、第二取付部材3、中央部材13及び中間筒12からなる加硫成形体と、ベース11との間に、ダイアフラム4及び隔壁5を、液槽に貯留した前記シリコーンオイル等の液体中で組み込むことによって、前記液体の一部が封入されたものである。
【0029】
オリフィスCは、円周方向長さ及び断面積によって、その内部に存在する作動液の液柱共振周波数が適切に設定され、内部を作動液が高速で流れる際に、流動抵抗による有効な減衰力を発生するものである。
【0030】
第二取付部材3には、金属板の打ち抜きプレス等によって製作されたストッパ6が取り付けられる。このストッパ6の先端6aは、第一取付部材1における中央部材13のストッパ受け13bの上面に形成されたゴム状弾性材料からなる緩衝突起22に、第一取付部材1の中心軸線Oと平行な方向への距離Hをもって離間対向している。すなわちこのストッパ6は、緩衝突起22との当接によって、中心軸線Oと平行な方向への第一取付部材1と第二取付部材3の相対変位を制限するものである。
【0031】
また、第二取付部材3が、第一取付部材1に対して下方へ相対変位することによって弾性体2が変形を受けるのに伴い、その傾斜方向における高位側有効変形可能部分2aの内面の迎え角β(図2参照)は減少して行くが、図3に示されるように、ストッパ6の先端6aと緩衝突起22が互いに接触した時点でも、前記迎え角βが0度以上となるように、図1における離間距離Hが規定されている。
【0032】
以上のように構成された液体封入式マウント100は、図4に示されるように第一取付部材1のベース11が車体フレーム200側に取り付けられると共に、第二取付部材3がパワーユニット300側に取り付けられる。そして、この取付状態では、第一取付部材1の中心軸線Oは、ほぼ重力方向線と一致する。
【0033】
また、この形態による液体封入式マウント100を複数用いる場合は、弾性体2の傾斜方向が互いに対称になるように、言い換えれば、図4に示されるようにストッパ6が互いに対向するか、又は図4とは逆に互いに背中合わせの方向となるように配置される。このようにすることによって、弾性体2の最大減衰発生軸Oが、第一取付部材1の中心軸線Oに対して傾斜角αをなしていることによるモーメントを相殺することができる。
【0034】
図4の取付状態において、車体フレーム200側とパワーユニット300側との間でエンジンや路面からの振動が入力されると、第一取付部材1と第二取付部材3が反復的に相対変位され、両取付部材1,2間の弾性体2が反復変形を受ける。このため、第一液室Aの容積が変化して、作動液は、ダイアフラム4の変位を伴いながら、オリフィスC内を、第一液室Aと第二液室Bのうち相対的に低圧となる側へ向けて反復流動され、オリフィスCにおける液柱共振周波数では、オリフィスC内の粘性による高減衰を発生するので、ショック入力に対する良好な緩衝性を得ると共に、これに起因する振動を短時間で収束することができる。
【0035】
本形態による液体封入式マウント100は、最大減衰発生軸Oが、第一取付部材1の中心軸線O、言い換えれば重力方向線に対して傾斜角αをなしているので、第一取付部材1の中心軸線Oと平行な方向(重力方向)の振動V及び前記中心軸線Oと直交する方向(水平方向)の振動Vの双方に対する減衰機能を有する。
【0036】
すなわち、弾性体2が変形を受けることによってオリフィスC内の作動液の移動及びこれによる減衰力が最大となる第二取付部材3の変位方向である最大減衰発生軸Oが、重力方向線に対して傾斜角αをなしているので、第一取付部材1と第二取付部材3が、鉛直方向へ相対変位したときばかりでなく、水平方向へ相対変位したときも、第一液室Aの容積が変化することになり、オリフィスC内の作動液の移動による減衰力を生じる。また、このような水平方向の振動Vの入力による第一液室Aの容積変化(オリフィスC内の作動液の流量)は、第一取付部材1の中心軸線O及び弾性体2の最大減衰発生軸Oを通る面に沿った方向(図1における左右方向)において最大となる。
【0037】
そして、先に説明した従来の技術によれば、鉛直方向の振動Vと水平方向の振動Vの双方に対する低減効果を得るには、弾性体の上下両側及び水平方向両側にそれぞれ液室を画成した構造としていたが、本形態では、弾性体2の最大減衰発生軸Oを第一取付部材1の中心軸線O(重力方向線)に対して傾斜させたことによって、同等の効果を実現している。このため、基本的な構成材料は、従来の技術による液体封入式マウントと大差がなく、製造コストの上昇やサイズの大型化を抑えることができる。
【0038】
なお、最大減衰発生軸Oの傾斜角αの大小は、鉛直方向に対する減衰性能及び車両の前後方向(V方向)に対する減衰性能の大小を決定する。このため、傾斜角αは、振動特性等を考慮して適切に決定される。
【0039】
この液体封入式マウント100は、上述のように、水平方向の振動Vに対する減衰機能を有するため、例えば車両の前後方向への振動が比較的大きく、前後方向ばね定数を高めることができない横置きエンジン用のエンジンマウントとして有用である。
【0040】
ピストン式レシプロエンジンでは、気筒内でのピストンの往復運動をクランク軸の回転運動に変換しているため、これに伴って発生する機関振動は、クランク軸の軸心に沿った方向に対しては小さく、クランク軸の軸心と直交する方向に対して大きくなる。そして、横置きエンジンは、クランク軸が車両の前後方向と直交する向きとなるように配置されたエンジンであり、したがって、このような横置きエンジンでは、振動が大きくなる方向(クランク軸の軸心と直交する方向)が車両の上下及び前後方向となる。
【0041】
そこで、パワーユニット300の防振支持に用いられる複数のエンジンマウントのうち、1個以上を、本形態の液体封入式マウント100とすることによって、上述のような横置きエンジンを備えるパワーユニット300による車両の前後方向への振動を有効に低減することができる。すなわち、本形態の液体封入式マウント100は、例えば図4における左右方向が、車両の前後方向となるように配置すれば、横置きエンジンから入力される前後方向の振動Vによって、第一液室Aの容積変化によるオリフィスC内の作動液の移動が惹起され、車体側への振動の伝達を低減することができる。
【0042】
また、オリフィスCの流路長さや断面積によって、オリフィスCにおける作動液の液柱共振周波数を、例えば横置きエンジンの駆動による車両の前後方向への共振周波数域と合致するように設定しておけば、その周波数域の前後方向振動Vによって、作動液が第一液室Aと第二液室B間で液柱共振によりオリフィスC内を反復移動するので、車体の前後方向への振動Vを一層有効に吸収することができる。
【0043】
次に、本形態の液体封入式マウント100による鉛直方向の振動Vに対する減衰機能について説明する。図4の取付状態において、車体フレーム200側とパワーユニット300側との間で鉛直方向の振動Vが入力されると、第一取付部材1と第二取付部材3が鉛直方向に反復して相対変位され、両取付部材1,2間で弾性体2が反復変形を受ける。このため、第一液室Aの容積が変化し、作動液が、ダイアフラム4の変位を伴いながら、オリフィスC内を、第一液室Aと第二液室Bのうち相対的に低圧となる側へ向けて液柱共振により反復流動されることによって、車体の鉛直方向の振動Vを一層有効に吸収することができる。
【0044】
また、第一液室Aの容積を縮小させる方向への第一取付部材1と第二取付部材3の上下相対変位量が所定値まで増大すると、その時点で、図3に示されるように、第二取付部材3に取り付けられているストッパ6の先端6aが、第一取付部材1における中央部材13のストッパ受け13bに設けられた緩衝突起22と当接する。このため、それ以上の第一取付部材1と第二取付部材3の相対変位が規制され、弾性体2の変形が抑えられる。
【0045】
そして、弾性体2の断面形状が、その最大減衰発生軸Oに対して非対称、すなわち弾性体2の傾斜方向における高位側有効変形可能部分2aの内面と最大減衰発生軸Oとのなす角度βと、低位側有効変形可能部分2bの内面と最大減衰発生軸Oとのなす角度βは、β<βであるため、弾性体2の高位側の内面の迎え角βを比較的大きくとることができる。しかも、図3に示されるように、ストッパ6の先端6aと緩衝突起22が互いに接触する最大変位量まで第一取付部材1と第二取付部材3が相対変位しても、迎え角βが0度以上に保持されるため、前記高位側有効変形可能部分2aの内面側には変形に伴う引張応力が発生しない。
【0046】
また、弾性体2の傾斜方向における高位側有効変形可能部分2aの中心近似直線Lと最大減衰発生軸Oとのなす角度γが、低位側有効変形可能部分2bの中心近似直線Lと最大減衰発生軸Oとのなす角度γ同等であるため、図3に示されるように、ストッパ6の先端6aと緩衝突起22が互いに接触する最大変位量まで第一取付部材1と第二取付部材3が相対変位しても、最大減衰発生軸Oの傾斜角度αは一定に保たれる。このため、オリフィスCによる安定した減衰特性が確保される。
【0047】
図5は、図1に示される第一の形態による液体封入式マウント100の優位性を検証するための、比較例としての液体封入式マウントを示す無負荷状態の鉛直断面図、図6は、図5の液体封入式マウントの最大変位状態を示す鉛直断面図である。
【0048】
図5に示される比較例としての液体封入式マウントは、弾性体2の断面形状が、その最大減衰発生軸Oに対して略対称となっているほかは、図1と同様の構成を有するものである。すなわち、弾性体2は、その最大減衰発生軸Oが、第一取付部材1の中心軸線Oに対して傾斜角αをもって傾斜しており、弾性体2の傾斜方向における高位側有効変形可能部分2aの内面近似直線(図示省略)と最大減衰発生軸Oとのなす角度βは、低位側有効変形可能部分2bの内面近似直線(図示省略)と最大減衰発生軸Oとのなす角度βと互いに等しい(β=β)。このため、弾性体2における高位側有効変形可能部分2aの内面は、第一取付部材1の中心軸線Oと直交する平面に対する所定の迎え角βが、図1の形態のものに比較して小さなものとなっている。また、弾性体2の内周部と第二取付部材3との加硫接着面の近似直線(図示省略)が弾性体2の最大減衰発生軸Oに対してなす角度も、前記傾斜方向における高位側と低位側で互いに等しいものとなっている(δ=δ)。
【0049】
したがってこの比較例においては、図6に示されるように、ストッパ6の先端6aと緩衝突起22が互いに接触する最大変位量まで第一取付部材1と第二取付部材3が相対変位した状態では、迎え角βが負になることによって、弾性体2における高位側有効変形可能部分2aの内面部分に引張応力が発生するのに対し、図1の形態によれば、先に説明したように、迎え角βが0度以上に保持されるため、高位側有効変形可能部分2aの内面側に変形に伴う引張応力が発生しない。
【0050】
また、比較例においては、δ=δであるため、第一取付部材1と第二取付部材3が図5に示される距離Hだけ変位して、図6に示される最大変位状態となったときの、弾性体2の低位側有効変形可能部分2bに対する圧縮方向の変位成分ε’が大きく、一方、高位側有効変形可能部分2aに対する圧縮方向の変位成分ε’が小さいものとなっている。これに対し、図1の形態においては、δ>δであるため、第一取付部材1と第二取付部材3が図3に示される最大変位状態まで相対変位したときの、弾性体2の低位側有効変形可能部分2bに対する圧縮方向の変位成分εは、比較例におけるε’よりも減少する一方、高位側有効変形可能部分2aに作用する圧縮方向の変位成分εは、比較例におけるε’よりも増加する。したがって、低位側有効変形可能部分2bにおける過大な圧縮歪の発生が抑えられると共に、高位側有効変形可能部分2aにおける引張歪も抑制され、その結果、図1に示される形態による液体封入式マウント100は、弾性体2の優れた耐久性を確保することができる。
【0051】
なお、この種の液体封入式マウントには、図1におけるダイアフラム4に代えて、第二液室Bの容積変化をフリーピストンや厚肉の弾性体等によって許容する構造としたものがあり、本発明は、このような液体封入式マウントについて適用することもできる。図7は、本発明を、フリーピストン8を用いた液体封入式マウントに適用した第二の形態を示す無負荷状態の鉛直断面図である。
【0052】
すなわち、図7に示される形態による液体封入式マウントは、第一取付部材1におけるベース11の内周に内筒7が配置され、その上部フランジ7aが、隔壁5の外周鍔部51と共に、第一取付部材1におけるベース11と中間筒12とのカシメ部1aに挟着固定されている。また、この内筒7の内周には、円盤状のフリーピストン8が配置されており、第二液室Bは、このフリーピストン8と隔壁5との間に画成されている。
【0053】
フリーピストン8は、外周面に円周方向へ連続して形成された溝に、内筒7の内周面と密接摺動可能なOリング81が装着されており、このOリング81を介して、第一取付部材1の軸心(図1における中心軸線O)と平行な方向に移動自在であると共に、内筒7との間のシールが図られている。したがって、振動の入力によって弾性体2が反復変形を受け、第一液室Aの容積が変化し、作動液がオリフィスCを介して第一液室Aと第二液室Bの間を反復流動するのに伴って、フリーピストン8は、内筒7の内周を第一取付部材1の軸心方向へ反復移動するものである。
【0054】
その他の部分は第一の形態と同様であって、先に説明した図2と同様、弾性体2の高位側有効変形可能部分2aの内面近似直線Lと最大減衰発生軸Oとのなす角度βは、低位側有効変形可能部分2bの内面近似直線Lと最大減衰発生軸Oとのなす角度βより相対的に小さく、高位側有効変形可能部分2aの中心近似直線Lと最大減衰発生軸Oとのなす角度γは、低位側有効変形可能部分2bの中心近似直線Lと前記最大減衰発生軸Oとのなす角度γ同等であり、弾性体2の低位側有効変形可能部分2bの内周部と第二取付部材3との接着面3bの近似直線Lと最大減衰発生軸Oとのなす角度δは、高位側有効変形可能部分2aとの接着面3aの近似直線Lと最大減衰発生軸Oとのなす角度δより相対的に小さく、高位側有効変形可能部分2aの内面近似直線Lは、第一取付部材1の中心軸線Oと直交する平面に対する所定の迎え角βを有する。したがって、第一の形態と同様の作用・効果を奏するものである。
【0055】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る液体封入式マウントによれば、弾性体の最大減衰発生軸が重力方向線に対して傾斜しているので、鉛直方向の入力振動及び水平方向の入力振動の双方に対する減衰機能を奏する。このため、水平方向の入力振動低減用の液室やオリフィスを新たに形成する必要がなく、弾性体の形状が複雑になったり大型化を来すこともない。また、弾性体の内面と最大減衰発生軸とのなす角度を、傾斜方向高位側で相対的に小さく、低位側で相対的に大きくしたため、弾性体の高位側部分の内周部に引張応力が生じにくくなり、弾性体の優れた耐久性を確保することができる。
【0056】
請求項2の発明に係る液体封入式マウントによれば、最大減衰発生軸の傾斜角が一定に保たれるため、オリフィスによる安定した減衰特性を確保することができる。
【0057】
請求項3の発明に係る液体封入式マウントによれば、弾性体と第二取付部材の接合面と最大減衰発生軸とのなす角度を、低位側で相対的に小さくしたため、請求項1による効果に加え、弾性体の傾斜方向低位側に作用する圧縮歪が低減され、したがって弾性体の優れた耐久性を確保することができる。
【0058】
請求項4の発明に係る液体封入式マウントによれば、鉛直方向に対する第一取付部材と第二取付部材の相対変位量を、弾性体の内面の迎え角が0度以上となる範囲に制限したことによって、弾性体の高位側部分の内周部における引張応力の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の形態による液体封入式マウント100を示す無負荷状態の鉛直断面図である。
【図2】図1の液体封入式マウント100における中心軸線O、最大減衰発生軸O、内面近似直線L,L、外面近似直線L,L、中心近似直線L,L及び接着面近似直線L,Lの関係を説明するための図である。
【図3】図1の液体封入式マウント100の最大変位状態を示す鉛直断面図である。
【図4】図1の液体封入式マウント100の装着例を示す鉛直断面図である。
【図5】第一の形態による液体封入式マウント100の優位性を検証するための、比較例としての液体封入式マウントを示す無負荷状態の鉛直断面図である。
【図6】図5の液体封入式マウントの最大変位状態を示す鉛直断面図である。直断面図である。
【図7】本発明の第二の形態による液体封入式マウント100を示す無負荷状態の鉛直断面図である。
【符号の説明】
1 第一取付部材
11 ベース
12 中間筒
13 中央部材
13a 上部フランジ
13b ストッパ受け
2 弾性体
2a 高位側有効変形可能部分
2b 低位側有効変形可能部分
21 弾性膜
22 緩衝突起
3 第二取付部材
3a,3b 接着面(接合面)
4 ダイアフラム
41 補強環
42 バルブ
5 隔壁
51 外周鍔部
52 段差部
53 切欠
54 小孔
55 円筒部
6 ストッパ
7 内筒
8 フリーピストン
A 第一液室
B 第二液室
C オリフィス
中心軸線
最大減衰発生軸

Claims (4)

  1. 第一取付部材(1)と、その内周に一体的に設けられた弾性体(2)と、前記弾性体(2)の内周に一体的に設けられた第二取付部材(3)と、前記弾性体(2)で画成された第一液室(A)と前記第一液室の容積変化に応じて容積が変化する第二液室(B)間を仕切る隔壁(5)とを備え、前記第一及び第二液室(A,B)がオリフィス(C)を介して互いに連通された液体封入式マウントにおいて、前記弾性体(2)の最大減衰発生軸(O)が重力方向線に対して傾斜し、かつ前記弾性体(2)の内面形状が前記最大減衰発生軸(O )に対して非対称であって、前記弾性体(2)の傾斜方向における高位側の有効変形可能部分(2a)の内面近似直線(L)と前記最大減衰発生軸(O)とのなす角度(β)が、前記弾性体(2)の傾斜方向における低位側の有効変形可能部分(2b)の内面近似直線(L)と、前記最大減衰発生軸(O)とのなす角度(β)より相対的に小さいことを特徴とする液体封入式マウント。
  2. 弾性体(2)の傾斜方向における高位側有効変形可能部分(2a)の中心近似直線(L)と、この弾性体(2)の最大減衰発生軸(O)とのなす角度(γ)が、前記弾性体(2)の傾斜方向における低位側有効変形可能部分(2b)の中心近似直線(L)と前記最大減衰発生軸(O)とのなす角度(γ)と同等であることを特徴とする請求項1に記載の液体封入式マウント。
  3. 弾性体(2)と第二取付部材(3)の接合面のうち、前記弾性体(2)の傾斜方向における低位側の接合面(3b)の近似直線(L と前記弾性体(2)の最大減衰発生軸(O)とのなす角度(δ)が、前記弾性体(2)の傾斜方向における高位側の接合面(3a)の近似直線(L と前記最大減衰発生軸(O)とのなす角度(δ)より相対的に小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体封入式マウント。
  4. 重力方向に対する第一取付部材(1)と第二取付部材(3)の相対変位量(H)が、弾性体(2)の高位側有効変形可能部分(2a)の内面近似直線(L)の迎え角(β)が0度以上となる範囲に制限されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体封入式マウント。
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