JPS59231237A - 流体入りマウント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は流体入りマウントの改良に係シ、特に損失係数
を理想値に近づけて適正々ダンピングを具備させ、更に
は流体の移動量制御を行い得、又一定理上の荷重が作用
した時にはバネ定数を上昇させると同時に流体の移動量
を増加せしめ得るようにしだ流体入りマウントに関する
。

第１０図に示されるように車体フレーム等の固定部材側
へ固着され、中空体を主要部とするベース部材７２０と
、エンジン等の振動源に連結される取付部材７１０とを
ゴム材から成る剪断型の弾性部材７３０で結合するとと
もに、ベース部材７２０にダイヤフラム７４０を付設し
て内部に室７０２を形成し、更に該室７０２内にオリフ
ィス７５１を形成して成る仕切部材７５０をベース部材
７２０側に設けて横断的に配し、該仕切部材７５０によ
シ画成された上下の室７０４，７０３　内に流体（図示
では液体）を封入して成るエンジンマウント等の流体入
りマウント７０１は知られている。

この種流体人シマウント７０１をエンジンマウントとし
て用いる場合、これに具備させるダンピングは振動周波
数の１０〜１５Ｈ，、近傍で損失係数（ｔａｎδ）を０
．３程度とすることにょシ最も理想的となる。即ちｔａ
ｎδが０．３よりも小さな値であると、カーシェイクに
対する防振効果が少なくなり、逆に０．３よりも大きな
値であると、動バネ定数が高くなって２次振動等の振動
遮断特性が悪化してしまう。従ってｔａｎδとしては０
．３程度が最も良いことがわかる。

しかしながら実際に従来の設計に基づいて第１０図の如
き流体人シマウント７０１を制作すれば、ｔａｎδは０
．４〜０．６となり、目標値である０、　３とはならず
、１５Ｈ２におけるｔａｎδの値は０．５２で＝３− あった。

そこでｔａｎδの値を抑えて適正なる値とするために、
例えば第１１図に示されるように埋板状のベース部材８
２０と、円板状の取付部材８１０とを傾斜角を変えた圧
縮型の弾性部材８３０で結合することが試みられるが、
これによると、弾性部材８３０が図示の如く圧縮型であ
るため、大荷重の作用に伴う大きな圧縮方向変位に対し
て弾性部材８３０が座屈を起とし易いという欠点がある
。

又第１２図に示されるように上下の２室７０４゜７０３
から成る流体室７０２内に液体りとともに、気体Ｇを混
在させることが試みられるが、これによると、気体Ｇが
液体り中に溶は込む量が温度及び圧力によシ変化するた
め、気体Ｇの体積が一定しないという欠点がある。

本発明は以上の実情に鑑みて成されたもので、その目的
とする処は、弾性部材を圧縮型に変更したシ、液体中に
気体を混在させることなく、オリフィスを通過する流体
の移動量を従来のそれよシも小として損失係数を理想値
に近づけ、適正なダ４− ンピングを具備して成る流体人シマウントを提供するに
あシ、更にはオリフィス面積を変化させて衝撃荷重が作
用した時にはオリフィスを通過する流体の移動量を増加
させ、十分なダンピングが得られる等の流体の移動量制
御を行い得る流体人シマウントを提供し、又オリフィス
面積に左右されることなく、一定理上の荷重が作用した
時にはバネ定数を上昇させると同時にオリフィスを通過
する流体の移動量を増加させ、強力なダンピング力を発
生させて変位を抑え得る流体人シマウントを提供するに
ある。

斯かる目的を達成すべく本発明は、その特定発明である
第１発明では、ベース部材と、取付部材とを結合した弾
性部材とは流体の移動能力の異なる新たな弾性部材でも
って流体室内における取付部材側と、ベース部材側とを
結合して当該流体室を２室に画成したととを要旨とし、
更にこれに併合する第２発明では、オリフィスにこれを
通過する流体の移動量制御を行うバルブ機構を付設した
ことを、又同第３発明では、取付部材側及びべ一ス部材
側の少なくとも一方に、取付部材に一定以上の変位が与
えられた時に上記２個の弾性部材のうち少なくとも１個
の弾性部材の一端面を押圧して流体の移動能力を増大せ
しめるストッパ一部材を設けたことを夫々要旨としてい
る。

以下に本発明に係る流体入りマウントの各実施例を第１
図乃至第９図に基づいて詳述する。

第１図は本発明の主要部を成す第１発明に係る流体入り
マウントの第１実施例を中央縦断面で示スモので、マウ
ント１は、エンジン等の振動源に連結される截頭円錐型
の取付部材１０と、これよシ犬径であって、車体フレー
ム等の固定部材側に固着される段付円筒型のベース部材
２０の大径円筒部２１とをゴム材から成り、比較的大面
積なる剪断型の弾性部材３０で結合するとともに、ベー
ス部材２０の小径円筒部２５端にダイヤフラム４０を付
設して内部に流体室２を形成し、更に該室２内に臨む取
付部材１０の端面に有底円管型であって、その底部５２
寄シ周壁に放射状にオリフィス５１・・・を形成して成
るオリフィス形成部材５０の底部５２側を固着して一体
化し、該オリフィス形成部材５０の開放側周壁５３と、
上記ベース部材２０の小径円筒部２５とをゴム材から成
シ、前記とは異なる比較的小面積なる剪断型の新たな弾
性部材６０で結合して成る。斯くして流体室２内は新だ
な弾性部材６０によシ２室３，４に画成され、これら２
室３，４はオリフィス５１・・・を介して相連通してい
る○ 即ち流体入りマウント１は、実施例では中心線を水平方
向とした横置型であシ、そのベース部材２０は、埋板部
２２ａの内周から一側方に向かって雌テーパ状中空部２
２ｂを連続形成した部材と、同様の埋板部２３ａの内周
から他側方に向かって中空部２３ｂを連続形成した部材
とを夫々の埋板部２２ａ及び２３ａで重ね合わせ、溶接
等によシ固着して成る大径円筒部２１の上記中空部２３
ｂ端に、小径円筒部２５の一端部から外周方向に連続形
成した前記よシ小径なる埋板部２６周縁をカシメ付け、
溶接等によシ固着して構成され、更に小径円筒部２５の
他端には中空状のダイヤフラム７− 取付部２７端が同じくカシメ付け、溶接等により固着さ
れている。又重ね合わせた両環板部２２ａ。

２３ａ　　は固定部材側への取付片２４を構成し、この
取付片２４には取付ネジ孔２４ａ・・・　が形成されて
いる。

一方取付部材１０はベース部材２０より小径なる截頭円
錐型を成し、その大面積端面の中心に振動源への取付ネ
ジ１１を突設するとともに、小面積端面の中央部には円
穴１２を、更にその中心にはネジ穴１３を同心的に形成
して成る。

斯かる段付円筒型のベース部材２０の大径円筒部２１を
構成する雌テーバ状中空部２２ｂの内周に大径なる厚肉
環状の弾性部材３０の外周を焼付け、該弾性部材３０の
内周に截頭円錐型の取付部材１０の外周をその取付ネジ
１１を外方に臨ませた状態で焼付ける。

そして取付部材１０に形成しだ円穴１２内に有底円筒型
のオリフィス形成部材５０の底部５２を嵌合し、この底
部５２の内方から角型穴９付頭ボルト８を取付部材１０
に形成したネジ穴１３に締８− 結してオリフィス形成部材５０を取付部材１０に一体化
する。

更にベース部材２０の小径円筒部２５の内周に前記とは
異なシ小径なる厚肉環状の新たな弾性部材６０の外周を
焼付け、該弾性部材６０の内周に上記オリフィス形成部
材５０の開放側周壁５３の外周を焼付ける。

又ベース部材２０の小径円筒部２５に固着した中空状の
ダイヤフラム取付部２７の端部にダイヤフラム４０の周
縁を嵌着し、焼付けて該ダイヤフラム４０をベース部材
２０に固着する。

尚取付部材１０はベース部材２０と同心をもって以上の
如く流体入シマウント１が構成されている０ 斯くして新たな弾性部材６０によ！ｌ１２室３，４に画
成され、且つ取付部材１０側に設けたオリフィス５１・
・・によシ相連通せしめられた流体室２内に流体（図示
では液体）を封入する。この時、自由状態において、ダ
イヤフラム４０は図示の如く撓んだ状態にある。

而してベース部材２０と、取付部材１０とを結合した流
体室２の外側の弾性部材３０よシも小径々る、即ち横断
面積の小さい新だな弾性部材６０で流体室２内における
取付部材１０側のオリフィス形成部材５０と、ベース部
材２０の内周側とを結合して流体室２を左右２室３，４
に画成したため、両弾性体３０及び６０の内周側の変位
量は同一となシ、振動荷重の作用によシ応動する外側の
弾性部材３０の一方の室４から他方の室３への流体移動
量Ｖ１から内側の弾性部材６０の流体移動量■２を差し
引いた値（ＶニーＶ２）が結果的に流体の移動量となる
ことがわかる。斯かる作用を第２図に示しだ。

従って本第１発明によれば、従来の流体移動量ｖ１に比
し、流体室２内を２室に画成する新たガ弾性部材６０に
よる流体移動量７２分を差し引いた値（Ｖｌ−Ｖ２）　
　として流体移動量を低下することができるため、ダン
ピングが低下し、即ち損失係数（ｔａｎδ）を理想値で
ある０、３近傍に設定することができた。

ことで本第１発明に係る流体入りマウント１の構造をモ
デル化すれば第３図に示す如くで、ベース部材２０は内
径を２段に異ならせたシリンダでアシ、ピストンロンド
である取付部材１０の中間部に構成したピストンたる弾
性部材３０がシリンダ２０の大径スリーブ２０ａに摺動
するとともに、取付部材１０の先部に構成した別のピス
トンたる新たな弾性部材６０が小径スリーブ２０ｂに摺
動し、このピストン６０によシ画成された２個の流体室
３，４を連通ずるオリフィス５１を通過する流量を以上
の如く一体化して成る両ピストン３０及び６０で制御す
るとととなる。又ダイヤフラム４０は小径スリーブ２０
ｂにフリーピストンの如く摺動していることと同様にな
る。

尚斯かるモデル図からも理解されるようにオリフィス５
１はベース部材２０側に設けても良い。

ところで第４図に示されるように第２実施例では、取付
部材１１０を円柱型とするとともに、段付円筒型のベー
ス部材１２０の大径円筒部１２１端にダイヤフラム１４
０を付設し、上記円柱型の取付部材１１− １１０と、ベース部材１２０の小径円筒部１２５とを小
径なる環状の弾性部材１３０で結合し、更に厚肉円板型
であって、その外周を２つの雄テーパ部１５４゜１５５
とした錘１５０を取付部材１１０の端面に角型穴１０９
付頭ボルト１０８にて固着し、この錘１５０の外周とベ
ース部材１２０の大径円筒部１２１とを大径なる環状の
新たな弾性部材１６０で結合しても既述した効果が得ら
れる。この場合、錘１５０には当該マウント１０１の中
心線と平行なるオリフィス１５１が形成されているため
、錘１５０はオリフィス形成部材を兼ねている。

尚ボルト１０８の頭は錘１５０に略々埋設状態にある０ 又取付部材側にトルクロンドやラジアスロッドを連結す
る場合には、ロンドの曲げ方向や捩り方向の荷重に追従
して流体室の外側の弾性部材が柔かく変形することが望
ましい。

そこで第５図に示されるように第３実施例では、ベース
部材２２０の小径円筒部２２５の内周を流体室２０２側
が大径力る酸テーパ部２２８に形成するとと１２− もに、取付部材２１０の先部外周を同じく流体室２０２
側が大径なる雄テーパ部２１４に形成し、これらテーパ
部２２８及び２１４をアンブレラ型の弾性部材２３０で
結合して弾性部材２３０の内周側２３１を流体室２０２
側へ没入させる。その他の構成は第４図に示した第２実
施例と同様である。

斯かるマウント２０１によれば、外側の弾性部材２３０
をアンブレラ型とし、その内周側２３１を流体室２０２
側へ没入したため、取付部材２１０の曲げ方向並びに捩
シ方向に対するよシ柔かい弾性を具備させることができ
、従って取付部材２１０の曲げ方向及び捩シ方向の動き
を許容することができ、以ってトルクロンドやラジアス
ロッドのマウントとしても好適することとなる。

更に第６図に示される第４実施例の如く、ベース部材３
２０の小径円筒部３２５の内周を前記とは逆に流体室３
０２側が小径なる酸テーパ部３２９に形成するとともに
、取付部材３１０の基部外周を同じく流体室３０２側が
小径なる雄テーパ部３１５に形成し、これらテーパ部３
２９及び３１５をアンブレラ型の弾性部材３３０で結合
して弾性部材３３０の外周側３３２を流体室３０２側へ
没入させれば、取付部材３１０の曲げ及び捩り方向の動
きを許容することができるとともに、圧縮方向の荷重の
増加に応じて尚該外側の弾性部材３３０のバネ成分を硬
くするととができる。

尚内側の弾性部材の形状を変えても良い。

次に第２発明について説明する。

先ず取付部材に衝撃荷重が作用すると、オリフィスを通
って移動する流体の通過抵抗が増大するため、流体室の
外側の弾性部材及び内側の弾性部材の壁を変形させる割
合が増加することとなり、これによシダンピングが得ら
れにくくなる。

そこで本第２発明では第７図に示されるように、オリフ
ィスの流路面積を可変とするバルブ機構を設ける。

尚本実施例の基本的構成は第１発明で述べた第４図のも
のと略々同様であるため、同部材には２ケタまでの同符
号を４００番台に載せて示し、その説明の重複を避けた
。

第７図に示す如く本実施例では、錘４５０に平行なる２
本の通路４５５，４５５を径方向に対向させて形成し、
一方の通路４５５の右流体室４０４側を大径外るバルブ
収納部４５６とするとともに、他方の通路４５５の左流
体室４０３側を大径外るバルブ収納部４５６とし、これ
ら収納部４５６．４５６　内に円形バルブ４７１とコイ
ルスプリング４７５とから成るパルプ機構４γ０を夫々
収納する０ 即ち円形バルブ４７１の中心にオリフィス４７２を形成
するとともに、その外周にはスプライン状の入部４７３
・・・を放射状に形成し、斯かるバルブ４７０を通路４
５５の収納部４５６内に入れ、その背面側と、収納部４
５６内周に嵌着したスナップリング状のスプリングシー
ト４７６との間にコイルスプリング４７５を張設してバ
ルブ４７１を収納部４５６のバルブシート壁４５７に圧
接する。従って常時はバルブ４７１の中心に形成したオ
リフィス４７２により左右の流体室４０３　、４０４　
が相連通し、既述と同様の作用効果を奏することがわか
る。

そしてコイルスプリング４７５の弾発力を当該マ１５− ラント４０１の一方の流体室内の流体圧が衝撃荷重の作
用によシ急激に上昇する所定値に設定し、との時にバル
ブ４７１をバルブシート壁４５７から後退させるように
構成する。

而して２本の通路４５５　、４５５　に円形バルブ４７
１とコイルスプリング４７５とから成るパルプ機構４７
０を夫々付設したため、通常の振動はバルブ４７１の中
心のオリフィス４７２のみによる減衰力を得ることがで
きるとともに、衝撃荷重が作用した場合には、一方のバ
ルブ４７１が後退し、その外周の入部４７３・・・をも
流体が流れるため、流体の移動量が増加して確保され、
十分カダンピングを得ることができる。

以上の如くパルプ機構４７０を円形バルブ４７１とコイ
ルスプリング４７５とから構成し、流体圧の変化に応じ
てオリフィスの流路面積を２段階に可変としたが、第８
図に示した変更実施例の如く、ベース部材５２０側にオ
リフィス５８６を形成し、このオリフィス５８６の中間
部に仕切バルブ５８１を配置し、この仕切バルブ５８１
をソレノイド５８２の作動１６− によシその流路面積を制御するようにしたパルプ機構５
８０により行えば、当該マウント５０１の変位速度及び
変位量等に応じてオリフィス面積を自動的に可変とする
ことができる。

即ち一般に流体人シマウントには、微小振動に対しては
、オリフィス面積を小として十分なダンピングにより変
位量を抑えること、又パルス的荷重に対しては、オリフ
ィス面積を大としてできるだけバネ定数を低くシ、力の
伝達を抑えること、更に最大変位に達する直前には、オ
リフィス面積を小としてバネ定数を高くシ、変位を抑え
ること等が要求される。

そこで第８図に示す如く本変更実施例では、錘５５０に
はオリフィスを形成せず、ベース部材５２０の外周の一
部に左右の流体室５０３，５０４　を相連通するオリフ
ィス５８６を形成したオリフィス形成部材５８５を固着
するとともに、オリ、フイス５８６の中間部に仕切バル
ブ５８１を進退自在に臨ませ、この仕切パルプ５８１の
進退動を制御するソレノイド５８２をオリフィス形成部
材５８５にビス結合５８３する。

そして当該マウント５０１の変位速度及び変位量等を任
意の手段により検知し、これらのデータに基づいてソレ
ノイド５８２の作動制御を行う。

而してオリフィス５８６の流路面積の変更を、変位速度
及び変位量等のデータに基づいて作動制御されるソレノ
イド５８２と仕切パルプ５８１とから成るパルプ機構５
８０、即ちソレノイドパルプにより複雑に制御するよう
に構成すれば、衝撃荷重に対する効果を発揮することは
勿論、前記した各要求をも満足することができ、従って
種々の状況に対して理想的なダンピングを得ることがで
きる。

次に第３発明について説明する。

先ず第２発明でも述べたように、流体入りマウントが最
大変位に達する直前にバネ定数を高くしてその変位を抑
えるとともに、でき得れば、オリアイスを通過する流体
の移動量を強制的に増加させて強力なダンピング力を発
生することができれば好都合である。

そこで本第３発明では第９図に示されるように、少なく
とも１個の弾性部材の一端面を一定以上の変位が与えら
れた時に押圧するストッパ一部材を設ける。

尚本実施例の基本的構成も第４図のものと略々同様であ
るため、同部材には２ケタまでの同符号を６００番台に
載せて示し、その説明の重複を避けたＯ 第９図に示す如く本実施例では、取付部材６１０と錘６
５０とのボルト６０８による結合の際に、取付部材６１
０と錘６５０との間に円板型のストッパ一部材６９１を
介装するとともに、錘６５０とボルト６０９の頭部との
間にも円板型のストッパ一部材６９３を介装し、これら
２枚のストッパ一部材６９１及び６９３には錘６５０に
形成したオリフィス６５１と同心のオリフィス６９２，
６９４　　を夫々形成する。

斯くして左右の流体室６０３及び６０４内に夫々配設さ
れた取付部材６１０側に一体の２枚のストッパ一部材６
９１　、６９３　の外周縁部をともに、流体室６０３゜
６０４を画成した内側の弾性部材６６０の中間部へ突出
して臨む環状ブツシュ部６９１ａ及び６９３ａに湾曲形
成する。

１９− 又ベース部材６２０の小径円筒部６２５端に左右方向に
離間した埋板部６９５ｂ　、　６９５ｃ　　と、とれら
の外周を連続する円筒部６９５ａとから成るストッパー
胴部６９５を延出して一体に形成し、左側の埋板部６９
５ｂの内面に外側の弾性部材６３０と一体の環状ストッ
パ一部６３９を焼付けるとともに、左側の埋板部６９５
ｃの内面にも弾性体から成る環状ストッパ一部６９９を
焼付ける〇 一方取付部材６１０の取付ネジ６１１側端面に更に円板
型のストッパ一部材６９７を固着し、このストッパ一部
材６９７の外周縁を上記ストッパー胴部６９５に設けた
弾性体製の環状ストッパ一部６３９及び６９９間の中間
位置に臨ませて初期設定する。

而してマウント６０１の左右の流体室６０３及び６０４
内に夫々ストッパ一部材６９Ｌ　６９３　を取付部材６
１０側と一体化して設けたため、マウント６０１の圧縮
及び伸張方向に作用する荷重の増大に伴って一方のスト
ッパ一部材の環状ブツシュ部が内側の弾性部材６６０の
一端面に押圧し、次第に弾性部材６６０の壁を変形させ
、これによりバネ定数を上昇せし２０− めるとともに、一方の流体室の容積が強制的に小さくさ
れることによジオリフイス６９２　、６５１　　及び６
９４を通過する流体の移動量が強制的に増大せしめられ
、これによシ減衰力が増大し、以上相俟って当該マウン
ト６０１の最大変位前における変位を抑制し、しかも強
力なるダンピング力を得ることができる。

又ベース部材６２０に一体にストッパー胴部６９５を設
け、このストッパー胴部６９５に左右方向、即ちマウン
ト６０１の変位方向へ離間して弾性体から成る２個の環
状ストッパ一部６３９　、６９９を設けるとともに、取
付部材６１０に一体に前記とは別のストッパ一部材６９
７を設けたため、当該マウン）　６０１の最大変位置前
において、ストッパ一部材６９７　カ一方のストッパ一
部に押圧して更にバネ定数を上昇せしめることができ、
以って変位を一層抑制することができる。

ところで本実施例では２枚のストッパ一部材をともに取
付部材側に設けて内側の弾性部材を押圧するように構成
したが、圧縮若しくは伸張方向の倒れか一方のみに以上
の作用を行わせるためにはストッパ一部材は１枚で良く
、又ストッパ一部材をベース部材側に設けたり、流体室
外に設けて外側の弾性部材を押圧するように構成しても
勿論良いＯ 尚以」二全ての実施例では、流体入りマウントを横置型
として説明したが、縦置型であっても良いのは勿論であ
る。

以上の説明から明らかな如く本発明に係る第１発明によ
れば、ベース部材と、取付部材とを結合した弾性部材と
は流体の移動能力の異なる新たな弾性部材でもって流体
人シマウントの流体室内における取付部材側と、ベース
部材側とを結合して尚該流体室を２室に画成しただめ、
オリフィスを通過する流体の移動量を従来のそれよりも
小として損失係数を理想値に近づけるととができ、従っ
て適正外ダンピングをマウントに具備することができる
。

更に斯かる第１発明を主要部とする第２発明では、オリ
フィスにとれを通過する流体の移動量制御を行うパルプ
機構を付設したため、オリフィス面積を変化させるとと
ができ、従って衝撃荷重が作用した時にはオリフィスを
通過する流体の移動量を増加させて十分なダンピングが
得られる等の流体の移動量制御を行うことができる。

又同じく第３発明では、取付部材側及びベース部材側の
少なくとも一方に、取付部材に一定以上の変位が与えら
れた時に２個の弾性部材のうち少なくとも１個の弾性部
材の一端面を押圧して流体の移動能力を増大せしめるス
トッパ一部材を設けたため、一定以上の荷重が作用した
時にはバネ定数を上昇させるのみならず、同時にオリフ
ィスを通過する流体の移動量を増加させることができ、
従って強力外ダンピング力を発生せしめて変位を効果的
に抑制することができる。

尚以上を組合わせれば優れた相乗的効果を奏することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第９図は本発明の実施例を示すもので、第１
図は本発明の主要部を成す第１発明に係２３− る流体入シマウントの第１実施例を示す中央縦断面図、
第２図はその作用説明図、第３図は同モデル図、第４図
は第２実施例を示す中央縦断面図、第５図は同第３実施
例を示す同様の図、第６図は同第４実施例を示す同様の
図、第７図は第２発明に係る流体入りマウントの一実施
例を示す中央縦断面図、第８図は同変更実施例を示す同
様の図、第９図は第３発明に係る流体入りマウントの一
実施例を示す中央縦断面図、第１０図乃至第１２図は従
来例を示すもので、第１０図は基本的な従来の流体人シ
マウントの中央縦断面図、第１１図及び第１２図はその
変更例を夫々示す各同様の図である。 尚図面中１・・・は流体人シマウント、２・・・は流体
室、１０・・・は取付部材、２０・・・はベース部材、
３０・・・は弾性部材、４０・・・はダイヤフラム、５
１・・・はオリフィス、６０・・・は新たな弾性部材、
４７０及び５８０はバルブ機構、６９１及び６９３はス
トッパ一部材である。 ＝２４− 第６図 第８図 図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）振動源に連結される取付部材と、振動源をマウン
   トするベース部材とを弾性部材で結合するとともに、ベ
   ース部材にダイヤフラムを付設して内部に流体室を形成
   し、更に該流体室を２室に画成してこれら２室を取付部
   材側、又はベース部材側の何れか一方に設けたオリフィ
   スによシ相連通せしめて成る流体人シマウントにおいて
   、上記流体室内における上記取付部材側と、上記ベース
   部材側とを上記弾性部材とは流体の移動能力の異なる新
   たな弾性部材で結合して上記流体室を上記２室に画成し
   たことを特徴とする流体入シマウンド。
2. （２）振動源に連結される取付部材と、振動源をマウン
   トするベース部材とを弾性部材で結合するとともに、ベ
   ース部材にダイヤフラムを付設して内部に流体室を形成
   し、更に該流体室牽２室に画成してこれら２室を取付部
   材側、又はベース部材側の何れか一方に設けたオリフィ
   スによシ相連通せしめて成る流体入シマウントにおいて
   、上記流体室内における上記取付部材側と、上記ベース
   部材側とを上記弾性部材とは流体の移動能力の異々る新
   たな弾性部材で結合して上記流体室を上記２室に画成し
   、更に上記オリフィスには該２室内の流体の移動量を制
   御するバルブ機構を付設したことを特徴とする流体人シ
   マウント。
3. （３）振動源に連結される取付部材と、振動源をマウン
   トするベース部材とを弾性部材で結合するとともに、ベ
   ース部材にダイヤフラムを付設して内部に流体室を形成
   し、更に該流体室を２室に画成してこれら２室を取付部
   材側、又はベース部材側の何れか一方に設けたオリフィ
   スによ）相連通せしめて成る流体人シマウントにおいて
   、上記流体室内における上記取付部材側と、上記ベース
   部材側とを上記弾性部材とは流体の移動能力の異なる新
   た人弾性部材で結合して」ニ記流体室を上記２室に画成
   し、更に上記取付部材側及び上記ベース部材側の少なく
   とも一方に、上記取付部材に一定以上の変位が与えられ
   た時に上記各弾性部材のうち少なくとも１個の弾性部材
   の一端面を押圧して流体の移動能力を増大せしめるスト
   ッパ一部材を設けたことを特徴とする流体人シマウント
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