JP4637396B2 - 角度測定器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、種々の被測定物の凹角部の角度を該凹角部の開き側である内側とは反対側の外側から測定することのできる角度測定器に関し、例えば、板材などを曲げ加工するプレスブレーキなどの曲げ機械に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
プレスブレーキを使用して金属製板材などを曲げ加工する際に、加工対象の板材を下型と上型とで挟みつけて押し曲げるが、その板材の曲げ部から下型又は上型が離れると、該板材の曲げ部での弾性によって該板材の変形が僅かに戻るという現象(所謂、スプリングバック)が生ずる。そのため、曲げ加工後に、その板材を取り出して、その時の曲げ角度を測定することで曲げ加工の良否を判定している。そこで、プレスブレーキにおいては、曲げ加工後に行う板材の取り出し及び曲げ部の曲げ角度の測定といった面倒な作業を解消するため、板材の曲げ部の曲げ角度を角度測定器を用いて検出することが広く行われている。
この種の角度測定器として、例えば、特許第2630720号に記載のものが知られている。この角度測定器は、プレスブレーキにより略V字状に曲げ加工される板材の凹角部の角度を該凹角部の内側である開き側から測定するものであり、該凹角部の開き側の内面に接触する平行リンク状の角部接触具と、該角部接触具が凹角部の内面に接して生じるリンク結合部の直線変位を回転角変位に変換する変換機構と、該変換機構により変換された回転角変位を検出するロータリエンコーダとを具備し、該ロータリエンコーダの検出出力に基づき凹角部の角度を求めるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の角度測定器においては、角部接触具の直線変位をラック・ピニオン機構及び歯車機構からなる変換機構によって回転角変位に変換するため、その変換機構で生じるメカ的な誤差によって、測定精度が制限され、より一層の測定精度の向上が難しい。また、角度接触具と変換機構とロータリエンコーダが必要であるため、部品点数が多くなり、小型化するにも限界がある上、製造コストを低廉にするのにも限界があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みて為されたもので、小型かつシンプルな構造を持つと共に、測定対象の凹角部の角度を開き側とは反対側の外側から精度良く測定することのできる角度測定器を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る角度測定器は、被測定物の凹角部に、該凹角部の開き側である内側とは反対側の外側の一箇所に直接若しくは間接的に接触して、当該凹角部の開き角度に応じた変位を生じる角部接触部材であって、固定された軸に枢支され、その一端部が前記被測定物の凹角部の前記外側の一箇所に直接若しくは間接的に接触するように構成された基部と、前記基部の前記一端部から前記軸を中心とする円弧状に延びた磁気応答部材で構成された円弧部とを含み、前記基部の前記一端部が前記被測定物の凹角部の前記外側の一箇所に直接若しくは間接的に接触することに応じて前記円弧部の前記磁気応答部材が円弧に沿って変位するように構成された前記角部接触部材と、前記角部接触部材の変位を検出する誘導型の位置検出手段であって、所定の交流信号で励磁される複数のコイルを前記磁気応答部材の変位方向に沿って固定配置したコイル部であって、該磁気応答部材の変位に応じて各コイルに対するインダクタンスが変化する前記コイル部と、このインダクタンス変化に基づき前記磁気応答部材が所定の範囲にわたって変化する間で各コイルに生じる電圧をそれぞれ取り出し、それらの電圧から該磁気応答部材の変位に応じた所定の周期関数特性に従う振幅の交流出力信号を生成する演算回路とを有する前記位置検出手段とを具えたものである。これによれば、角部接触部材を被測定物の凹角部に該凹角部の開き側とは反対側の外側で直接若しくは間接的に接触させることで、該角部接触部材が当該凹角部の開き角度に応じた変位を生ずる。この角部接触部材の変位が誘導型の位置検出手段により検出される。位置検出手段が検出した変位は、所定の演算式や換算用テーブルなどの適宜の変換手段により凹角部の角度値に変換することができる。このように、角部接触部材で生じる変位を直接に位置検出手段で検出できるので、従来のような機械的な運動変換手段を介する場合のような誤差を生じる部分が存在せず、従って、小型かつシンプルな構造とすることができ、精度の良い角度検出を行うことができる。誘導型の位置検出器には、精度の良いものが開発されており、それを用いることで、より一層、精度の良い角度検出が行える。
【0007】
また、前記角部接触部材は、前記凹角部に直接接触して回転変位するよう所定の部材に配置されてなる磁気応答部材であり、前記位置検出手段は、所定の交流信号で励磁される複数のコイルを前記磁気応答部材の回転変位方向に沿って配置したコイル部であって、該磁気応答部材の回転変位に応じて各コイルに対するインダクタンスが変化するものと、このインダクタンス変化に基づき前記磁気応答部材が所定の範囲にわたって変化する間で各コイルに生じる電圧をそれぞれ取り出し、それらの電圧から該磁気応答部材の回転変位に応じた所定の周期関数特性に従う振幅の交流出力信号を生成する演算回路とを有するものであっても良い。
【0009】
前記磁気応答部材は、典型的には、磁性体又は導電体の少なくとも一方を含むものである。磁気応答部材が磁性体からなる場合は、磁気応答部材のコイルに対する近接又は侵入の度合いが増すほど、そのコイルの自己インダクタンスが増加し、磁気応答部材の端部が1つのコイルの一端から他端まで変位する間でそのコイルの両端間電圧が漸増する。複数のコイルが検出対象の変位方向に沿って順次配列されてなることにより、これらコイルに対する磁気応答部材の位置が、検出対象の変位に応じて相対的に変位するにつれ、各コイルの両端間電圧の漸増(又は漸減)変化が順番に起こる。よって、このコイル端子間電圧の漸増(又は漸減)変化を、所定周期関数の部分的位相範囲での変化に見立ててこれらを組み合わせて利用することにより、検出対象位置に応じて所定の周期関数特性に従う振幅をそれぞれ示す複数の交流出力信号を生成することができる。すなわち、各コイルの端子間電圧をそれぞれ取り出し、それらを加算及び/又は減算して組み合わせることにより、検出対象位置に応じて所定の周期関数特性に従う振幅をそれぞれ示す複数の交流出力信号を生成することができる。
【0010】
例えば、典型的には、磁気応答部材の端部が1つのコイルの一端から他端まで変位する間に生じる該コイルの両端間電圧の漸増変化カーブは、例えばサイン関数における0度から90度までの範囲の関数値変化になぞらえることができる。また、この漸増変化カーブは、その振幅を負に反転して、所定レベル(オフセットレベル)を加算する電圧シフトを行えば、所定レベルから漸減する漸減変化カーブに変換することができる。このような漸減変化カーブは、例えばサイン関数における90度から180度までの範囲の関数値変化になぞらえることができる。かくして、順番に並んだ4つのコイルにおける、順番に起こる、それらの両端間電圧の漸増変化は、必要に応じて適宜の加算及び/又は減算を施すことにより、サイン関数における0度から90度までの範囲の関数値変化、90度から180度までの範囲の関数値変化、180度から270度までの範囲の関数値変化、270度から360度までの範囲の関数値変化、にそれぞれなぞらえることができる。各範囲におけるカーブの傾斜方向や電圧シフトのオフセットレベルは、適切なアナログ演算により、適宜コントロールすることができる。しかして、検出対象位置に応じてサイン関数特性に従う振幅を示す第1の交流出力信号を生成することができ、また、このサイン関数に対して90度位相のずれた同一特性の周期関数つまりコサイン関数の特性に従う振幅を示す第2の交流出力信号を生成することもできる。
【0011】
このように、好ましい一実施形態として、検出対象位置に応じてサイン及びコサイン関数特性に従う振幅をそれぞれ示す2つの交流出力信号を生成することができる。例えば、検出対象位置を角度θに置き換えて示すと、概ね、サイン関数特性を示す振幅を持つ交流出力信号は、sinθcosωtで示すことができるものであり、コサイン関数特性を示す振幅を持つ交流出力信号は、cosθsinωtで示すことができるものである。これは、レゾルバといわれる位置検出器の出力信号の形態と同様のものであり、極めて有用なものである。例えば、前記アナログ演算回路で生成された前記2つの交流出力信号を入力し、これら2つの交流出力信号における振幅値の相関関係からその振幅値を規定する前記サイン及びコサイン関数における位相値を検出し、検出した位相値に基づき前記検出対象の位置検出データを生成する振幅位相変換部を具備するようにするとよい。
【0012】
なお、磁気応答部材として、銅のような良導電体を使用した場合は、渦電流損によってコイルの自己インダクタンスが減少し、磁気応答部材の端部が1つのコイルの一端から他端まで変位する間でそのコイルの両端間電圧が漸減することになる。この場合も、上記と同様に検出することが可能である。磁気応答部材として、磁性体と導電体を組み合わせたハイブットタイプのものを用いてもよい。
別の実施形態として、磁気応答部材として永久磁石を含み、コイルは磁性体コアを含むようにしてもよい。この場合は、コイルの側の磁性体コアにおいて永久磁石の近接に応じて対応する箇所が磁気飽和又は過飽和となり、磁気応答部材すなわち永久磁石が1つのコイルの一端から他端まで変位する間でそのコイルの両端間電圧が漸減することになる。
【0013】
かくして、この発明によれば、位置検出手段は、1次コイルのみを設ければよく、2次コイルは不要であるため、小型かつシンプルな構造のものとなり、角度測定器を小型のものとできる。また、複数のコイルを検出対象の変位方向に沿って順次配列してなり、磁気応答部材の端部が1つのコイルの一端から他端まで変位する間でそのコイルの両端間電圧が漸増(又は漸減)する特性の変化が、各コイル間で順番に起こるので、各コイルの電圧をそれぞれ取り出してそれらを加算及び/又は漸減して組み合わせることにより、検出対象位置に応じて所定の周期関数特性に従う振幅をそれぞれ示す複数の交流出力信号(例えばサイン及びコサイン関数特性に従う振幅をそれぞれ示す2つの交流出力信号)を容易に生成することができ、利用可能な位相各範囲を広くとることができる。例えば、上記のように、0度から360度までのフルの位相角範囲で検出を行うことも可能である。同じ温度特性を示す複数のコイルの出力電圧を加算又は減算して組み合わせて所定の周期関数特性に従う振幅をそれぞれ示す複数の交流出力信号を生成するので、温度特性が自動的に補償されることとなり、温度変化の影響を排除した位置検出を行うことができる。更に、これら複数の交流出力信号における振幅値の相関関係から該振幅値を規定する所定周期関数(例えばサイン及びコサイン関数)における位相値を検出することで、検出対象の変位が微小でも高分解能での位置検出が可能である。したがって、高分解能で角度検出が行える。
【0014】
上記の角度測定器において、角部接触部材は、被測定物である板材を上型と下型とで曲げ加工する曲げ機械における該下型に配置されるものである。このように、角部接触部材を下型に配置することで、板材の凹角部の開き角度に応じた変位を該凹角部の外側で生じさせることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
この実施の形態では、プレスブレーキに適用した角度測定器を説明する。
図1は、角度測定器の一実施例を示す図であり、図1(A)は、リニア揺動タイプの角度測定器におけるコイル部10と磁気応答部材11との物理的配置関係の一例を断面図によって示すもの、同図(B)は(A)のコイル部10と磁気応答部材11との支持構造を断面によって示す右側面図、同図(C)は該コイル部10の電気回路の一例を示す図である。
図1において、角度測定器は、プレスブレーキの下型2と上型4とにより所定の角度に曲げ加工される被測定物である金属製板材Wの凹角部Waの曲げ角度θwの略半分の曲がり角度θαを検出する。コイル部10及び磁気応答部材11は、一対の側板12a及び12bを介して下型2に取り付けられており、板材Wの凹角部Waの角度変化に応じて磁気応答部材11がコイル部10に対して相対的に揺動変位する。
コイル部10は、両側板12a,12b間で一方の側板12aに基板13を介して固定されており、所定の1相の交流信号によって励磁される複数のコイル区間(図示例では4個のコイル区間LA,LB,LC,LD)を、磁気応答部材11の変位方向に沿って順次配列してなる。例えば、コイル区間LA,LB,LC,LDは、磁気応答部材11の変位方向に沿って配列された磁性体コアのそれぞれに巻回されてなる。磁性体コアは筒状をしており、その軸線方向は磁気応答部材11の変位方向と一致している。各コイル区間LA,LB,LC,LDは、巻数、コイル長等の性質が同等であるとする。
磁気応答部材11は、例えば、ケイ素鋼板若しくは鉄板などのような磁性体からなり、下型2の曲げ空間部2b内に一端が位置するよう両側板12a,12bに軸14を介して揺動自在に軸支された基部11aと、該基部11aの一端からコイル部10に向けて延びる円弧状の円弧部11bとを有する。基部11aには、磁気応答部材11を所定の姿勢に保持するためのウエイト15が設けられる。ウエイト15は、両側板12a,12b間に設けられた丸棒状の保持部材16に当接しており、これによって、磁気応答部材11が所定の姿勢に保持される。すなわち、磁気応答部材11は、板材Wの曲げ加工前の状態において、基部11aがその長手方向で下型2の板材セット面2aと平行になり、かつ、円弧部11bの先端11b1がコイル部10に侵入可能となる姿勢に保持される。これにより、凹角部Waの角度変化に応じた磁気応答部材11の揺動変位を忠実に得ることができる。勿論、ウエイト15に代えて、板ばね若しくはスプリングなどの弾性部材により磁気応答部材11の基部11aを付勢することで、磁気応答部材11を上記のような姿勢に保持するように構成することもできる。また、磁気応答部材11の材質は、上記のような磁性体に限らず、銅又はアルミニウムのような導電体であってもよく、要は磁気に対して応答し、コイルに対する誘導係数を変化させる性質のものであればよい。
【0016】
プレスブレーキでは、加工対象の板材Wは、一点鎖線で示されるように、下型2の板材セット面2a上にセットされ、その状態で上型4が所定位置まで下降される。これによって、板材Wは、二点鎖線で示されるように、下型2の曲げ空間部2b内で略V字状に曲げ加工される。前記板材Wの曲げ加工過程において、磁気応答部材11は、基部11aの一端側の角部が凹角部Waの開き側である内側とは反対側の外側で該凹角部Waの一方の曲がり部Wa1の外面に接触することにより、該曲がり部Wa1の曲がり方向に押圧される。これにより、凹角部Waの曲げ角度が大きくなるにつれ、軸14を支点に矢印P方向に揺動して、円弧部11bがコイル部10のコイル空間に侵入する。一例として、磁気応答部材11の円弧部11bがコイル部10のコイル空間に侵入するとき、磁気応答部材11の円弧部11bの先端11b1が、最初にコイル区間LAに侵入し、次に、コイル区間LB,LCの順に侵入していき、最後にコイル区間LDに侵入する。こうして、円弧部11bの先端11b1が最後のコイル区間LDに侵入すると、ウエイト15が両側板12a,12b間に設けられたストッパ17に当接して、磁気応答部材11のそれ以上の揺動が禁止される。二点鎖線11b1’は最後のコイル区間LDにまで侵入した円弧部11bの先端を示している。上記のコイル部10において、4つのコイル区間LA,LB,LC,LDに対応する範囲が有効検出範囲である。1つのコイル区間の長さをKとすると、その4倍の長さ4Kが有効検出範囲となる。この有効検出範囲4Kは、曲がり部Wa1の曲がり角度範囲に対応しており、本実施例では、例えば、曲がり部Wa1の曲がり角度範囲として、0度から70度までの角度範囲に対応している。
【0017】
図1(C)に示すように、各コイル区間LA,LB,LC,LDは、交流電源18から発生される所定の1相の交流信号(仮にsinωtで示す)によって定電圧又は定電流で励磁される。各コイル区間LA,LB,LC,LDの両端間電圧をそれぞれVA,VB,VC,VDで示すと、このそれぞれの電圧VA,VB,VC,VDを取り出すために、端子19〜23が設けられる。容易に理解できるように、各コイル区間LA,LB,LC,LDは、物理的に切り離された別々のコイルである必要はなく、一連のコイルの全長を4分割する位置に端子19〜23を設けるだけでよい。すなわち、端子19,20間のコイル部分がコイル区間LA、端子20,21間のコイル部分がコイル区間LB、端子21,22間のコイル部分がコイル区間LC、端子22,23間のコイル部分がコイル区間LD、となる。各コイル区間の出力電圧VA,VB,VC,VDは、アナログ演算回路24及び25に所定の組み合わせで入力され、所定の演算式に従って加算又は減算されることで、各アナログ演算回路24及び25から磁気応答部材11の揺動位置に応じたサイン及びコサイン関数特性を示す振幅をそれぞれ持つ2つの交流出力信号(つまり互いに90度位相のずれた振幅関数特性を持つ2つの交流出力信号)が生成される。例示的に、アナログ演算回路24の出力信号をsinθsinωtで示し、アナログ演算回路25の出力信号をcosθsinωtで示す。アナログ演算回路24及び25は、オペアンプOP1,OP2と抵抗回路群RS1,RS2とを含んで構成される。
【0018】
勿論、上記に限らず、各コイル区間LA〜LDとして物理的に別々のコイルを使用し、これらを直列接続して所定の1相の交流信号によって一括励磁するか、若しくは所定の1相の交流信号によって別々の励磁回路を介して同相励磁するようにしてもよい。しかし、最初に述べたような1つのコイルを所要の複数の各コイル区間に対応して複数の中間位置で分けて使用する実施形態が最もシンプルである。なお、本実施例では、以下、各コイル区間LA〜LDを、単に「コイル」という。
【0019】
以上の構成により、磁気応答部材11の各コイルに対する近接又は侵入の度合いが増すほど該コイルの自己インダクタンスが増加し、該部材11の先端11b1が1つのコイルの一端から他端まで変位する間で該コイルの両端間電圧が漸増する。複数のコイルLA,LB,LC,LDが磁気応答部材11の変位方向(揺動方向)に沿って順次配列されてなることにより、これらコイルに対する磁気応答部材11の位置が、検出対象の凹角部Waの角度変化に応じて相対的に変位するにつれ、図2(A)に例示するように、各コイルの両端間電圧VA,VB,VC,VDの漸増変化が順番に起こる。図2(A)において、或るコイルの出力電圧が傾斜している区間において、当該コイルの一端から他端に向かって磁気応答部材11の端部11b1が変位していることになる。典型的には、磁気応答部材11の先端11b1が或る1つのコイルの一端から他端まで変位する間に生じる該コイルの両端間電圧の漸増変化カーブは、サイン又はコサイン関数における90度の範囲の関数値変化になぞらえることができる。そこで、各コイルの出力電圧VA,VB,VC,VDをそれぞれ適切に組み合わせて加算及び/又は減算することにより、磁気応答部材11の揺動位置に応じたサイン及びコサイン関数特性を示す振幅をそれぞれ持つ2つの交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtを生成することができる。
【0020】
すなわち、アナログ演算回路24では、コイルLA,LB,LC,LDの出力電圧VA,VB,VC,VDを下記式(1)のように演算することで、図2(B)に示すようなサイン関数特性の振幅カーブを示す交流出力信号を得ることができ、これは、等価的に「sinθsinωt」で示すことができる。
(VA−VB)+(VD−VC) …式(1)
【0021】
また、アナログ演算回路25では、コイルLA,LB,LC,LDの出力電圧VA,VB,VC,VDを下記式(2)のように演算することで、図2(B)に示すようなコサイン関数特性の振幅カーブを示す交流出力信号を得ることができる。なお、図2(B)に示すコサイン関数特性の振幅カーブは、実際はマイナス・コサイン関数特性つまり「−cosθsinωt」であるが、サイン関数特性に対して90度のずれを示すものであるからコサイン関数特性に相当するものである。従って、これをコサイン関数特性の交流出力信号といい、以下、等価的に「cosθsinωt」で示す。
(VA+VB)−(VC+VD) …式(2)
【0022】
なお、式(2)で求めたマイナス・コサイン関数特性の交流出力信号「−cosθsinωt」を電気的に180度位相反転処理することで、実際に、cosθsinωtで示される信号を生成し、これをコサイン関数特性の交流出力信号としてもよい。しかし、後段の位相検出回路(振幅位相変換回路)26で、例えば、コサイン関数特性の交流出力信号を「−cosθsinωt」の形で減算演算に使用するような場合は、マイナス・コサイン関数特性の交流出力信号「−cosθsinωt」のままで使用すればよい。
【0023】
各交流出力信号の振幅成分であるサイン及びコサイン関数における位相角θは、磁気応答部材11の揺動位置に対応しており、90度の範囲の位相角θが、1個のコイルの長さKに対応している。従って、4Kの長さの有効検出範囲は、位相角θの0度から360度までの範囲に対応している。よって、この位相角θを検出することにより、4Kの長さの範囲における磁気応答部材11の揺動位置をアブソリュートで検出することができる。
【0024】
ここで、温度特性の補償について説明すると、温度に応じて各コイルのインピーダンスが変化し、その出力電圧VA,VB,VC,VDも変動する。例えば、図2(A)で実線のカーブに対して破線で示すように各電圧が一方向に増加または減少変動する。しかし、これらを加減算合成したサイン及びコサイン関数特性の交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtにおいては、図2(B)で実線のカーブに対して破線で示すように正負両方向の振幅変化として表れる。これを振幅係数Aを用いて示すと、Asinθsinωt及びAcosθsinωtとなり、この振幅係数Aが周辺環境温度に応じて変化することとなり、この変化は2つの交流出力信号において同じように現われる。ここから明らかなように、温度特性を示す振幅係数Aは、それぞれのサイン及びコサイン関数における位相角θに対して影響を及ぼさない。従って、この実施例においては、自動的に温度特性の補償がされていることとなり、精度のよい角度検出が期待できる。
【0025】
サイン及びコサイン関数特性の交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtにおける振幅関数sinθ及びcosθの位相成分θを、位相検出回路(若しくは振幅位相変換手段)26で計測することで、磁気応答部材11の揺動位置をアブソリュートで検出することができる。この位相検出回路26としては、例えば本出願人の出願に係る特開平9−126809号公報に示されたようなレゾルバ原理に従う位相計測方式を用いて構成するとよい。例えば、第1の交流出力信号sinθsinωtを電気的に90度シフトすることで、交流信号sinθcosωtを生成し、これと第2の交流出力信号cosθsinωtを加減算合成することで、sin(ωt+θ)およびsin(ωt−θ)なる、θに応じて進相および遅相方向に位相シフトされた2つの交流信号(位相成分θを交流位相ずれに変換した信号)を生成し、その位相θを測定することで、検出対象角度に対応する磁気応答部材11の位置検出データを得ることができる。あるいは、公知のレゾルバ出力を処理するために使用されるR−Dコンバータを、この位相検出回路26として使用するようにしてもよい。
【0026】
また、図2(B)に示すように、サイン及びコサイン関数特性の交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtにおける振幅特性は、角度θと磁気応答部材11の揺動位置xとの対応関係が線形性を持つものとすると、真のサイン及びコサイン関数特性を示していない。しかし、位相検出回路26では、見かけ上、この交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtをそれぞれサイン及びコサイン関数の振幅特性を持つものとして位相検出処理する。その結果、検出した位相角θは、磁気応答部材11の揺動位置xに対して、線形性を示さないことになる。しかし、位置検出にあたっては、そのように、検出出力データ(検出した位相角θ)と実際の検出位置との非直線性はあまり重要な問題とはならない。つまり、所定の反復再現性をもって位置検出を行なうことができればよいのである。また、必要とあらば、位相検出回路26の出力データを適宜のデータ変換テーブルを用いてデータ変換することにより、検出出力データと実際の検出対象位置との間に正確な線形性を持たせることが容易に行なえる。よって、本発明でいうサイン及びコサイン関数の振幅特性を持つ交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtとは、真のサイン及びコサイン関数特性を示していなければならないものではなく、図2(B)に示されるように、実際は三角波形状のようなものであってよいものであり、要するに、そのような傾向を示していればよい。つまり、サイン等の三角関数に類似した周期関数であればよい。なお、図2(B)の例では、観点を変えて、その横軸の目盛をθと見立ててその目盛が所要の非線形目盛からなっているとすれば、横軸の目盛をxと見立てた場合には見かけ上三角波形状に見えるものであっても、θに関してはサイン関数又はコサイン関数ということができる。
【0027】
こうして、位相検出回路26で求められる磁気応答部材11の位置検出データは、凹角部Waを形成する2つの曲がり部Wa1及びWa1のなす角度(すなわち、凹角部Waの曲げ角度)θwの半分の曲がり角度θαに対応しており、従って、その位置検出データを所定の演算式を用いて演算するか、所定のデータ変換テーブルを用いてデータ変換するかすることによって、曲がり部Wa1の曲がり角度θαを得ることができる。また、必要に応じて、その曲がり角度θαに基づき所定の演算を行うことで該曲がり角度θαを2倍することで凹角部Wa全体の曲げ角度θwを得ることができる。
【0028】
次に、図3を参照して、本発明に係る角度測定器の他の実施例を説明する。図3は、回転揺動タイプの角度測定器の一実施例を示す図であり、図3(A)はこの実施例に係る角度測定器におけるコイル部30と磁気応答部材31との物理的配置関係の一例を断面図によって示すもの、同図(B)は(A)に示すコイル部30と磁気応答部材31との支持構造を断面によって示す右側面図である。なお、コイル部30における電気回路は前述した実施例のものと同様に構成されるため、その説明は省略する。また、説明の便宜上、コイル部30のコイルには、前述の実施例で用いた符号と同じ符号を付す。
図3に示す角度測定器では、例えば、コイル部30及び磁気応答部材31が一対の側板32a及び32bを介してプレスブレーキの下型2に取り付けられており、板材Wの凹角部Waの角度変化に応じて磁気応答部材31がコイル部30に対して相対的に回転変位する。
コイル部30は、両側板32a,32b間で一方の側板32bに丸棒状の支持部材33により固定されており、所定の1相の交流信号によって励磁される複数のコイル(図示例では4個のコイルLA,LB,LC,LD)を、磁気応答部材31の変位方向に沿って順次配列してなる。例えば、コイルLA,LB,LC,LDは、磁気応答部材31の変位方向に沿って配列された磁性体コアのそれぞれに巻回されてなる。磁性体コアは筒状をしており、その軸線方向は磁気応答部材31の変位方向と直交している。各コイルLA,LB,LC,LDは、巻数、コイル長等の性質が同等であるとする。
磁気応答部材31は、例えば、ケイ素綱板や鉄板などのような磁性体により略半円環状に形成されてなる磁気応答部31aと、この磁気応答部31aの内側に設けられた略半円形状の基部31bとを具備してなる。この磁気応答部材31は、下型2において、板材Wの凹角部Waの曲がり方向と対向する側に設けられており、基部31bが所定の位置で軸34を介して両側板32a,32bに回転自在に保持されることによって、磁気応答部31aの一端が下型2の曲げ空間部2b内に位置し、かつ、該磁気応答部31aの外周端部の一面が各コイルLA,LB,LC,LDの端部にエアギャップを介して非接触に対向している。磁気応答部31aの外周端部は、一例として、図3(A)に示すような円弧部を複数(図示例では、3つ円弧部31a1,31b2,31c3)有するクローバ形に形成されており、磁気応答部材31の各コイルLA,LB,LC,LDに対する相対的回転角度(図3(A)の円周方向の角度)に応じて、中央の円弧部31a2と各コイルLA,LB,LC,LDの端部との対向面積が変化する。基部31bには、磁気応答部材31を所定の姿勢に保持するための円弧状の長穴31b1が設けられる。この長穴31b1は、基部31bの所定の位置から磁気応答部材31の回転方向とは反対方向に延びており、該長穴31b1には、両側板32a,32bに保持されてなる丸棒状の保持部材35が摺動可能に貫入されている。保持部材35は、長穴31b1の一端(図示例では、長穴31b1の左端)に位置されており、これによって、磁気応答部材31は、その上面が下型2の板材セット面2aと略平行になり、かつ、中央の円弧部31a2とコイルLA,LB,LC,LDとの対向面積が変化する姿勢に保持される。これにより、凹角部Waの角度変化に応じた磁気応答部材31の回転変位を忠実に得ることができる。勿論、長穴31b1及び保持部材35に代えて、板ばね若しくはスプリングなどの弾性部材により磁気応答部31a若しくは基部31bを付勢することで、磁気応答部材31を上記のような姿勢に保持するように構成することもできる。
【0029】
プレスブレーキでは、加工対象の板材Wは、一点鎖線で示されるように、下型2の板材セット面2a上にセットされ、その状態で上型4が所定位置まで下降される。これによって、板材Wは、二点鎖線で示されるように、下型2の曲げ空間部2b内で略V字状に曲げ加工される。前記板材Wの曲げ加工過程において、磁気応答部材31は、一端側の角部が凹角部Waの開き側である内側とは反対側の外側で該凹角部Waの一方の曲がり部Wa1の外面に接触することにより、該曲がり部Wa1の曲がり方向に押圧される。これにより、凹角部Waの曲げ角度が大きくなるにつれ、軸34を支点に矢印Q方向に回転して、磁気応答部31aの中央の円弧部31a2と各コイルLA,LB,LC,LDの端部との対向面積が変化する。一例として、磁気応答部材31が矢印Q方向に回転するとき、最初に、円弧部31a2とコイルLAの端部との対向面積が最大になり、次に、その円弧部31a2とコイルLBの端部との対向面積が最大になり、その次に、その円弧部31a2とコイルLCの端部との対向面積が最大になり、最後にその円弧部31a2とコイルLDの端部との対向面積が最大になる。こうして、磁気応答部材31における円弧部31a2と最後のコイルLDの端部の対向面積が最大になると、保持部材35が基部31bの長穴31b1の他端(図示例では、長穴31b1の右端)に位置され、これによって、磁気応答部材31のそれ以上の回転が禁止される。二点鎖線31’は、最後のコイルLDの端部と対向した磁気応答部材31の位置を示している。上記のコイル部30において、4つのコイルLA,LB,LC,LDに対応する範囲が有効検出範囲である。1つのコイル区間の範囲(直径)をKとすると、その4倍の範囲4Kが有効検出範囲となる。この有効検出範囲4Kは、曲がり部Wa1の曲がり角度範囲に対応しており、本実施例では、例えば、曲がり部Wa1の曲がり角度範囲として、0度から70度までの角度範囲に対応している。
【0030】
各コイルLA,LB,LC,LDは、前述した実施例の図1(C)に示される交流電源から発生される所定の1相の交流信号(仮にsinωtで示す)によって定電圧又は定電流で励磁される。各コイル区間において、磁気応答部材31の各コイルに対する近接又は対向の度合いが増すほど該コイルの自己インダクタンスが増加し、該部材の円弧部31a2が1つのコイルの端部の一端から他端まで変位する間で該コイルの両端間電圧が漸増する。複数のコイルLA,LB,LC,LDが磁気応答部材31の変位方向(回転揺動方向)に沿って順次配列されてなることにより、これらコイルに対する磁気応答部材31の円弧部31a2の位置が、曲げ部Waの角度変化に応じて相対的に変位するにつれ、前述した実施例の図2(A)に示されるような、各コイルLA,LB,LC,LDの両端間電圧VA,VB,VC,VDの漸増変化が順番に起こる。各コイル区間の出力電圧VA,VB,VC,VDは、図1(C)に示されるアナログ演算回路24及び25に所定の組み合わせで入力され、所定の演算式に従って加算又は減算されることで、各アナログ演算回路24及び25から磁気応答部材31の回転揺動位置に応じたサイン及びコサイン関数特性を示す振幅をそれぞれ持つ2つの交流出力信号(つまり互いに90度位相のずれた振幅関数特性を持つ2つの交流出力信号)が生成される。すなわち、アナログ演算回路24及び25により、出力電圧VA,VB,VC,VDを前出の式(1)と(2)を用いて演算することで、図2(B)に示されるような、磁気応答部材31の回転位置に応じたサイン及びコサイン関数特性を示す振幅をそれぞれ持つ2つの交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtを生成することができる。各交流出力信号の振幅成分であるサイン及びコサイン関数における位相角θは、磁気応答部材31の回転位置に対応しており、90度の範囲の位相角θが、1個のコイルの範囲(直径)Kに対応している。従って、4Kの有効検出範囲は、位相角θの0度から360度までの範囲に対応している。よって、この位相角θを検出することにより、4Kの範囲における磁気応答部材31の回転揺動位置をアブソリュートで検出することができる。
なお、温度特性の補償については、前述の実施例と同様であり、従って、本実施例においても、自動的に温度特性の補償がされることから、精度のよい角度検出が期待できる。
【0031】
サイン及びコサイン関数特性の交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtにおける振幅関数sinθ及びcosθの位相成分θを、図1(C)に示される位相検出回路(若しくは振幅位相変換手段)26で計測することで、磁気応答部材31の回転揺動位置をアブソリュートで検出することができる。すなわち、上記の位相検出回路26を用いて、例えば、第1の交流出力信号sinθsinωtを電気的に90度シフトすることで、交流信号sinθcosωtを生成し、これと第2の交流出力信号cosθsinωtを加減算合成することで、sin(ωt+θ)およびsin(ωt−θ)なる、θに応じて進相および遅相方向に位相シフトされた2つの交流信号(位相成分θを交流位相ずれに変換した信号)を生成し、その位相θを測定することで、検出対象角度に対応する磁気応答部材31の位置検出データを得ることができる。
【0032】
こうして、位相検出回路26で求められる磁気応答部材31の位置検出データは、凹角部Waを形成する2つの曲がり部Wa1及びWa1のなす角度(すなわち、凹角部Waの曲げ角度)θwの半分の角度θαに対応しており、従って、その位置検出データを所定の演算式を用いて演算するか、所定のデータ変換テーブルを用いてデータ変換するかすることにより、曲がり部Wa1の曲がり角度θαを得ることができる。勿論、必要に応じて、その曲がり角度θαに基づき所定の演算を行うことで該曲がり角度θαを2倍してなる曲げ角度θwを得ることができる。
【0033】
前述の各実施例では、板材Wの凹角部Waの角度変化に応じて磁気応答部材がコイル部に対して揺動若しくは回転する場合を説明したが、板材Wの凹角部Waの角度変化に応じて磁気応答部材がコイル部に対してリニアに変位するよう構成することもできる。その一例を図4を参照して説明する。図4は、リニアタイプの角度測定器の一実施例を示す図であり、図4(A)はこの実施例に係る角度測定器のコイル部40と磁気応答部材41とを下型2に取り付ける場合の配置例を示す図、同図(B)は(A)の下型2に取り付けられるコイル部40と磁気応答部材41との物理的配置関係の一例を断面図によって示す部分拡大図である。なお、コイル部40における電気回路は前述した実施例のものと同様に構成されるため、その説明は省略する。また、説明の便宜上、コイル部40のコイルには、前述の実施例で用いた符号と同じ符号を付す。
図4に示す角度測定器では、コイル部40及び磁気応答部材41がプレスブレーキの下型2に取り付けられており、板材Wの凹角部Waの角度変化に応じて磁気応答部材41がコイル部40に対して相対的にリニアに変位する。なお、図4(A)において、下型2には、コイル部40及び磁気応答部材41が対をなして複数組(図示例では、6組)取り付けられているが、これは、下型2へのコイル部40及び磁気応答部材41の取り付け位置の一例を示したものであり、実際には、対をなす複数組のコイル部40及び磁気応答部材41のうち、一組のコイル部40及び磁気応答部材41を下型2の所定の位置に取り付けることによって、所期の目的は達成される。
コイル部40は、下型2において、凹角部Waの形状に対応するV字溝2cの一方の傾斜面2c1に直交するように設けられた盲穴2d内に配置されており、所定の1相の交流信号によって励磁される複数のコイル区間(図示例では4個のコイル区間LA,LB,LC,LD)を、磁気応答部材41の変位方向に沿って順次配列してなる。例えば、コイル区間LA,LB,LC,LDは、巻数、コイル長等の性質が同等であるとする。
磁気応答部材41は、例えば、棒状のケイ素鋼もしくは鉄のような磁性体からなり、コイル部40と反対側の端部にローラ41a、ワッシャ41bがその順に設けられており、コイル部40に侵入可能となるようワッシャ41bの下部に嵌装された保持部材としてのコイルばね42を介して下型2に安定的に保持される。すなわち、コイルばね42の端部を盲穴2d内に嵌め込んで固定することにより、コイル部40に侵入可能に安定的に保持される。従って、板材Wの曲げ加工前の状態において、磁気応答部材41は、コイルばね42により下型2のV字溝2c内に突出した状態に保持されることになる。これにより、凹角部Waの角度変化に応じた磁気応答部材41の変位を忠実に得ることができる。
【0034】
プレスブレーキでは、加工対象の板材Wは、一点鎖線で示されるように、図示しない上型の下降に伴って下型2のV字溝2cにより略V字状に曲げ加工される。前記板材Wの曲げ加工過程において、磁気応答部材41は、ローラ41aの外周面が凹角部Wの開き側とは反対側の外側で一方の曲がり部Wa1の外面に接触することにより、該曲がり部Wa1の曲げ方向に押圧される。これにより、曲げ部Waの曲げ角度が大きくなるにつれ、コイルばね42の付勢力に抗して盲穴2d内に押し込まれることで、コイル部40のコイル空間に侵入する。一例として、磁気応答部材41がコイル部40のコイル空間に侵入するとき、磁気応答部材41の先端41cが、最初にコイル区間LAに侵入し、次に、コイル区間LB,LCの順に侵入していき、最後にコイル区間LDに侵入する。こうして、先端41cが最後のコイル区間LDに侵入すると、ローラ41aが下型2の盲穴2d内に没入することから、磁気応答部材41のそれ以上の移動が禁止される。二点鎖線41c’は最後のコイル区間LDにまで侵入した磁気応答部材41の先端を示している。上記のコイル部40において、4つのコイル区間LA,LB,LC,LDに対応する範囲が有効検出範囲である。1つのコイル区間の長さをKとすると、その4倍の長さ4Kが有効検出範囲となる。この有効検出範囲4Kは、曲がり部Wa1の曲がり角度範囲に対応しており、本実施例では、例えば、曲がり部Wa1の曲がり角度範囲として、0度から70度までの角度範囲に対応している。
【0035】
各コイル区間LA,LB,LC,LDは、前述した実施例の図1(C)に示すされる交流電源から発生される所定の1相の交流信号(仮にsinθで示す)によって定電圧又は定電流で励磁される。各コイル区間において、磁気応答部材41の各コイルに対する近接又は侵入の度合いが増すほど該コイルの自己インダクタンスが増加し、該部材の先端41cが1つのコイルの一端から他端で変位する間で該コイルの両端間電圧が漸増する。複数のコイル区間LA,LB,LC,LDが磁気応答部材41の変位方向に沿って順次配列されてなることにより、これらのコイルに対する磁気応答部材41の先端41cの位置が、凹角部Waの角度変化に応じて相対的に変位するにつれ、前述した実施例の図2(A)に示されるような、各コイル区間LA,LB,LC,LDの両端間電圧VA,VB,VC,VDの漸増変化が順番に起こる。各コイル区間の出力電圧VA,VB,VC,VDは、図1(C)に示されるアナログ演算回路24及び25に所定の組み合わせで入力され、所定の演算式に従って加算又は減算されることで、各アナログ演算回路24及び25から磁気応答部材41の直線変位位置に応じたサイン及びコサイン関数特性を示す振幅をそれぞれ持つ2つの交流出力信号(つまり互いに90度位相のずれた振幅関数特性を持つ2つの交流出力信号)が生成される。すなわち、アナログ演算回路24及び25により、出力電圧VA,VB,VC,VDを前出の式(1)と(2)を用いて演算することで、図2(B)に示されるような、磁気応答部材11の直線変位位置に応じたサイン及びコサイン関数特性を示す振幅をそれぞれ持つ2つの交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtを生成することができる。各交流出力信号の振幅成分であるサイン及びコサイン関数における位相角θは、磁気応答部材41の直線変位位置に対応しており、90度の範囲の位相角θが、1個のコイルの長さに対応している。従って、4Kの長さの有効検出範囲は、位相角θの0度から360度までの範囲に対応している。よって、この位相角θを検出することにより、4Kの長さにおける磁気応答部材41の直線変位位置をアブソリュートで検出することができる。
なお、温度特性の補償については、前述の実施例と同様であり、従って、本実施例においても、自動的に温度特性の補償がされることから、精度のよい角度検出が期待できる。
【0036】
サイン及びコサイン関数特性の交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtにおける振幅関数sinθ及びcosθの位相成分θを、図1(C)に示される位相検出回路(若しくは振幅位相変換手段)26で計測することで、磁気応答部材41の直線変位位置をアブソリュートで検出することができる。すなわち、上記の位相検出回路26を用いて、例えば、第1の交流出力信号sinθsinωtを電気的に90度シフトすることで、交流信号sinθcosωtを生成し、これと第2の交流出力信号cosθsinωtを加減算合成することで、sin(ωt+θ)およびsin(ωt−θ)なる、θに応じて進相および遅相方向に位相シフトされた2つの交流信号(位相成分θを交流位相ずれに変換した信号)を生成し、その位相θを測定することで、検出対象角度に対応する磁気応答部材41の位置検出データを得ることができる。
【0037】
こうして、位相検出回路26で求められる磁気応答部材41の位置検出データは、凹角部Waを形成する2つの曲がり部Wa1及びWa1のなす角度(すなわち、凹角部Waの曲げ角度)θwの半分の角度θαに対応しており、従って、その位置検出データを所定の演算式を用いて演算するか、所定のデータ変換テーブルを用いてデータ変換するかすることにより、曲がり部Wa1の曲がり角度θαを得ることができる。勿論、必要に応じて、その曲がり角度θαに基づき所定の演算を行うことで該曲がり角度θαを2倍してなる曲げ角度θwを得ることができる。
【0038】
図4では、角度測定器のコイル部40と磁気応答部材41を下型2のV字溝2cの傾斜面2c1に直交して配置した場合を示したが、図5に示されるように、コイル部40と磁気応答部材41を下型2のV字溝2cの傾斜面2c1に90度よりも小さい角度で配置してもよい。この場合、加工対象の板材Wの曲がり部Wa1の曲げ角度に応じて磁気応答部材41がコイル部40に対して変位するので、図4に示される角度測定器と同様な構成とすることで、板材Wの凹角部Waの曲がり部Wa1の曲がり角度θαを検出することができる。なお、図5(A)において、符号2eは板材保持用ローラであり、該板材保持用ローラ2eは、V字溝2cと板材セット面2aとの境界角部に設けられ、板材Wの曲げ加工時に、板材Wを保持する。
【0039】
上述したリニアタイプの角度測定器において、磁気応答部材41が板材Wの凹角部Waに接触して該凹角部Waの角度変化に応じて変位する場合を説明したが、図6に示されるように、磁気応答部材41が凹角部Waに該凹角部Waの角度変化に応じて揺動する揺動部材50を介して間接的に接触するように構成することもできる。この場合、揺動部材50の角度変化に応じて磁気応答部材41がコイル部40に対して変位するので、図4に示される角度測定器と同様な構成とすることで、板材Wの凹角部Waの曲がり部Wa1の曲がり角度θαを検出することができる。
【0040】
前述した各実施例において、サイン及びコサイン関数特性の交流出力信号sinθsinωt及びcosθsinωtにおける振幅関数sinθ及びcosθの位相成分θの変化範囲は、0度から360度までのフル範囲での変化に限らず、それよりも狭い限られた角度範囲での変化であってもよい。その場合は、コイルの構成を簡略化することができる。また、磁気応答部材の微小変位検出を目的とする場合などは有効検出範囲は狭くてもよいので、そのような場合に、検出可能位相範囲は360度未満の適宜の範囲であってよい。
また、前述した各実施例では、誘導型の位置検出器として、励磁コイルの自己インダクタンス変化を測定することで磁気応答部材の変位を検出するタイプのものを用いたが、その誘導型位置検出器に代えて、コイル部を1次コイルと2次コイルとで構成し、磁気応答部材の変位に応じて2次コイルに誘起される誘導出力交流信号に基づき該磁気応答部材の変位を検出するタイプのものを用いることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上、説明した通り、本発明に係る角度測定器によれば、角部接触部材が被測定物の凹角部に、該凹角部の開き側とは反対側の外側で直接若しくは間接的に接触して、該角部接触部材に生ずる当該凹角部の開き角度に応じた変位を、誘導型の位置検出手段により直接に検出するので、従来のような機械的な運動変換手段を介する場合のような誤差を生じる部分が存在せず、従って、小型かつシンプルな構造とすることができ、精度の良い角度検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る角度測定器の一実施例を示すもので、(A)はコイル部と磁気応答部材との概略構成断面図、(B)は(A)のコイル部と磁気応答部材との支持構造を断面によって示す右側面図、(C)はコイル部に関連する電気回路図。
【図2】 図1の角度測定器における磁気応答部材の検出動作説明図。
【図3】 本発明に係る角度測定器の他の実施例を示すもので、(A)はコイル部と磁気応答部材との概略構成断面図、(B)は(A)のコイル部と磁気応答部材との支持構造を断面によって示す右側面図である。
【図4】 本発明に係る角度測定器の更に他の実施例を示すもので、(A)は下型へのコイル部及び磁気応答部材の配置例を示す図、(B)は(A)に示す1組のコイル部及び磁気応答部材の物理的配置関係を示す説明図。
【図5】 図4に示す角度測定器の変形例を示すもので、下型へのコイル部及び磁気応答部材の他の配置例を示す説明図。
【図6】 図4に示す角度測定器の他の変形例を示すもので、揺動部材の角度変化に応じて磁気応答部材がコイル部に対して変位するタイプの角度測定器の一実施例を示す説明図。
【符号の説明】
10、30、40 コイル部
11、31、41 磁気応答部材
24,25 アナログ演算回路
26 位相検出回路

Claims (7)

  1. 被測定物の凹角部に、該凹角部の開き側である内側とは反対側の外側の一箇所に直接若しくは間接的に接触して、当該凹角部の開き角度に応じた変位を生じる角部接触部材であって、
    固定された軸に枢支され、その一端部が前記被測定物の凹角部の前記外側の一箇所に直接若しくは間接的に接触するように構成された基部と、
    前記基部の前記一端部から前記軸を中心とする円弧状に延びた磁気応答部材で構成された円弧部と
    を含み、前記基部の前記一端部が前記被測定物の凹角部の前記外側の一箇所に直接若しくは間接的に接触することに応じて前記円弧部の前記磁気応答部材が円弧に沿って変位するように構成された前記角部接触部材と、
    前記角部接触部材の変位を検出する誘導型の位置検出手段であって、
    所定の交流信号で励磁される複数のコイルを前記磁気応答部材の変位方向に沿って固定配置したコイル部であって、該磁気応答部材の変位に応じて各コイルに対するインダクタンスが変化する前記コイル部と、
    このインダクタンス変化に基づき前記磁気応答部材が所定の範囲にわたって変化する間で各コイルに生じる電圧をそれぞれ取り出し、それらの電圧から該磁気応答部材の変位に応じた所定の周期関数特性に従う振幅の交流出力信号を生成する演算回路と
    を有する前記位置検出手段
    を具えた角度測定器。
  2. 被測定物の凹角部に、該凹角部の開き側である内側とは反対側の外側に接触して、当該凹角部の開き角度に応じた変位を生じる角部接触部材であって、
    前記被測定物の凹角部の前記外側の面に接触するように配置される接触面を有し、該接触面の裏面側において面に平行な固定された軸に枢支された揺動部材と、
    前記揺動部材を枢支する前記軸を挟む2箇所で前記接触面の裏面側から該揺動部材を押すように押圧力が付勢される第1及び第2の直線変位部材と
    を含み、前記各直線変位部材は磁気応答部材で構成され、前記直線変位部材による押圧によって前記揺動部材が前記被測定物の凹角部の角度に倣って揺動変位し、これに応じた直線変位が前記第1及び第2の直線変位部材に生じるように構成された前記角部接触部材と、
    前記第1及び第2の直線変位部材のそれぞれに対応して設けられた、該直線変位部材の直線変位を検出する誘導型の第1及び第2の位置検出手段であって、前記各位置検出手段は、
    所定の交流信号で励磁される複数のコイルを、対応する前記直線変位部材の前記磁気応答部材の直線変位方向に沿って配置したコイル部であって、該磁気応答部材の直線変位に応じて各コイルに対するインダクタンスが変化する前記コイル部と、
    このインダクタンス変化に基づき前記磁気応答部材が所定の範囲にわたって変化する間で各コイルに生じる電圧をそれぞれ取り出し、それらの電圧から該磁気応答部材の直線変位に応じた所定の周期関数特性に従う振幅の交流出力信号を生成する演算回路と
    を有する前記第1及び第2の位置検出手段と
    を具えた角度測定器。
  3. 前記磁気応答部材は、磁性体又は導電体の少なくとも一方を含む請求項1又は2に記載の角度測定器。
  4. 前記コイル部は、前記磁気応答部材が変位する方向に沿って延びた実質的に1つのコイルからなり、この1つのコイルの所定の中間位置から出力端子をそれぞれ導き出すことで、該1つのコイルによって前記複数のコイルが形成されてなる請求項1乃至3のいずれかに記載の角度測定器。
  5. 前記演算回路は、前記の取り出した各電圧を加算及び/又は減算することより、前記磁気応答部材の変位に応じた所定の周期関数特性に従う振幅をそれぞれ示す複数の交流出力信号を生成するアナログ演算回路であって、これら複数の各交流出力信号の振幅を規定する前記周期関数特性は所定位相だけ異なる同一特性の周期関数からなるものである請求項乃至4のいずれかに記載の角度測定器。
  6. 前記生成された複数の交流出力信号を入力し、これら交流出力信号における振幅値の相関関係からその振幅値を規定する前記所定の周期関数における特定の位相値を検出し、この検出した位相値に基づき前記磁気応答部材の変位を生成する振幅位相変換部を更に具えた請求項に記載の角度測定器。
  7. 前記角部接触部材は、前記被測定物である板材を上型と下型とで曲げ加工する曲げ機械における該下型に配置されてなる請求項1乃至6のいずれかに記載の角度測定器。
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