JP4636269B2 - 木材改質剤組成物及び木材の処理方法 - Google Patents

木材改質剤組成物及び木材の処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、架橋してゴム質の被膜を形成するシリコーン組成物に難燃性付与可能なポリリン酸アンモニウムを添加混合した木材改質剤組成物に関し、更に詳述すると、これで木材類を処理することにより、一度の処理で、木質感を損なうことなく、木材に良好な難燃性を付与することが可能であり、更に湿気等の水分による難燃成分の白化現象も防止できる木材改質剤組成物に関する。また、本発明は、この組成物を用いた木材の処理方法に関する。
木材の難燃処理には、物理的作用によるものと化学的作用によるものが知られている。前者の例としては、ホウ酸,ホウ砂などによるものが挙げられる。ホウ酸は燃焼時の加熱により熱分解して酸化ホウ素となり、この酸化ホウ素が可燃物を覆って酸素や熱を遮断することにより難燃剤としての効果を発揮する。一方、化学的作用によるものとしては、ハロゲン系の難燃化用組成物が挙げられ、組成物自体の気化あるいは熱分解によって生成した気体がラジカル捕捉剤として働き、気体燃焼時のラジカル連鎖反応を止める効果を呈することが知られている。加えて、含ハロゲン発生ガス自身の燃焼により発生する可燃性ガスの希釈による燃焼抑制効果も有する。
また、リン酸アンモニウムなどのリン酸化合物及びジシアンジアミドなども木質材料用の難燃化用組成物として知られており、難燃化処理時もしくは燃焼時の加熱によりオルトリン酸エステルとなって、セルロースの分解経路をブロックすることにより脱水炭化を促進させ、炎の発生を防ぐようになっている。かかる難燃化用組成物を用いた処理方法として、例えば特開昭53−20402号公報(特許文献1)には、特公昭49−48600号公報(特許文献2)のセルロース難燃化処理方法を改良して木質材料の難燃化に適用したものが開示されている。この公報の処理方法によれば、リン酸と尿素を加熱して縮合させた縮合リン酸アンモニウム水溶液に、木質材料を浸漬し乾燥させた後、所定温度に加熱して反応させることにより、木質材料に難燃性を付与するようになっている。
しかし、これら組成物自体は難燃効果が認められるものの、木質材料の特性を考えると大量の組成物を必要としたり、難燃化処理に多大な時間や手間を要したりするものが多い。
その上、上記のような薬剤を多量に木質材料に注入した場合、空気中の湿気により薬剤が木材表面から析出する白化現象がみられる。更にそれを防ぐため表面処理剤や塗料で覆う場合があるが、どうしても作業上最低二度の手間がかかり煩雑になることや、コストの面でも不利であることが指摘される。
特開昭53−20402号公報 特公昭49−48600号公報
本発明はかかる現状に鑑み、架橋してゴム質の被膜を形成するシリコーン組成物に難燃性付与可能なポリリン酸アンモニウムを添加混合し、これで木材類を処理することにより、一度の処理で、木質感を損なうことなく、木材に良好な難燃性を付与可能であり、更に湿気等の水分による難燃成分の白化現象も防止できる木材改質剤組成物及びこの組成物を用いた木材の処理方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記の問題を解決するために鋭意検討した結果、下記成分
(A)1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサンエマルジョン:100質量部(固形分)
(B)アミノ基含有オルガノアルコキシシランと酸無水物との反応生成物:0.5〜20質量部
(C)エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解物:0〜20質量部
(D)コロイダルシリカ及び/又はポリシルセスキオキサン:0〜50質量部
(E)硬化触媒:0〜10質量部
を含有するシリコーン組成物に、
(F)ポリリン酸アンモニウムを上記シリコーン組成物の固形分100質量部に対して1〜800質量部を添加混合することにより得られる木材改質剤組成物により、意外なことにうまく(F)成分を安定的に混合できることを見出し、更に上記課題を解決できることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記成分
(A)1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサンエマルジョン:100質量部(固形分)
(B)アミノ基含有オルガノアルコキシシランと酸無水物との反応生成物:0.5〜20質量部
(C)エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解物:0〜20質量部
(D)コロイダルシリカ及び/又はポリシルセスキオキサン:0〜50質量部
(E)硬化触媒:0〜10質量部
を含有するシリコーン組成物に、
(F)ポリリン酸アンモニウムを上記シリコーン組成物の固形分100質量部に対して1〜800質量部を添加混合してなることを特徴とする木材改質剤組成物を提供する。この場合、(G)成分として更にホウ素系化合物を添加することが好ましい。
また、本発明は、上記木材改質剤組成物を木材に浸漬処理、又は減圧注入処理及び/又は加圧注入処理することを特徴とする木材の処理方法を提供する。
本発明によれば、特定のシリコーン組成物とポリリン酸アンモニウムからなる木材改質剤組成物を木材に処理することにより、一度の処理で、木質感を損なうことなく、木材に良好な難燃性を付与可能であり、その難燃剤の湿気による白化をも解消可能な効果を有する。
以下、本発明で使用される各成分について詳述する。
(A)成分におけるオルガノポリシロキサンは、1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するものであり、下記一般式(1)で示されるものが好ましく用いられる。
Figure 0004636269

[式中、Rは同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基、Xは同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、又はヒドロキシル基、YはX又は(O−SiX2c−Xで示される同一又は異種の基、aは0〜1,000の正数、bは100〜10,000の正数、cは1〜1,000の正数であるが、Xの少なくとも2個、好ましくは両末端のXのうち、それぞれ1個はヒドロキシル基である。]
ここで、Rは同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、フェニル基、トリル基、ナフチル基などが挙げられるが、好ましくはメチル基である。Xは同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、又はヒドロキシル基であり、具体的にはヒドロキシル基以外にメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、フェニル基、トリル基、ナフチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキシ基、テトラデシルオキシ基などが挙げられる。YはX又は−(O−SiX2c−Xで示される同一又は異種の基であり、aは1,000より大きくなると得られる皮膜の強度が不十分なものとなるので、0〜1,000の正数、好ましくは0〜200の正数とされ、bは100未満では皮膜の柔軟性が乏しいものとなり、10,000より大きいとその引裂き強度が低下するので100〜10,000の正数、好ましくは1,000〜5,000の正数とされ、cは1〜1,000の正数とされる。また、架橋性の面から1分子中に2個以上のヒドロキシル基を有する必要があり、好ましくは両末端にそれぞれ1個のOH基を有するものである。
このようなオルガノポリシロキサンの具体例としては、下記のものなどが挙げられる。
Figure 0004636269
このようなオルガノポリシロキサンは、公知の方法によって合成することができる。例えば、金属水酸化物のような触媒存在下にオクタメチルシクロテトラシロキサン等の環状シロキサンとα,ω−ジヒドロキシシロキサンオリゴマー等を平衡化反応させることにより得られる。また、この(A)成分はエマルジョンの形態で使用されることが好ましいので、このものは公知の乳化重合法でエマルジョンとすればよく、従ってこれはあらかじめ環状シロキサンあるいはα,ω−ジヒドロキシシロキサンオリゴマー、α,ω−ジアルコキシシロキサンオリゴマー、アルコキシシラン等をアニオン系界面活性剤あるいはカチオン系界面活性剤を用いて水中に乳化分散させた後、必要に応じて酸、アルカリ性物質等の触媒を添加して重合反応を行うことにより容易に合成することができる。
ここで、上記アニオン系界面活性剤あるいはカチオン系界面活性剤としては、特に制限はないが、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキルアミン塩酸塩、アルキルアミン酢酸塩などが例示される。この使用量としては、シロキサン量の0.1〜20質量%程度である。
また、酸、アルカリ性物質等の触媒としては、硫酸、塩酸、リン酸、酢酸、ギ酸、乳酸、トリフロロ酢酸、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アンモニアなどが例示され、これらは触媒量とすることができる。なお、界面活性剤としてアルキルベンゼンスルホン酸、アルキル硫酸、アルキルリン酸などの酸性物質を使用する場合には、触媒を用いる必要はない。
(B)成分であるアミノ基含有オルガノアルコキシシランと酸無水物との反応生成物は、シリコーン皮膜と基材である木材との密着性を向上させるための成分であり、アミノ基含有アルコキシシランとジカルボン酸無水物とを反応させたものである。原料であるアミノ基含有アルコキシシランは、下記一般式(2)で示される。
ARgSi(OR)3-g (2)
[式中、Rは前記と同じ、Aは式−R1(NHR1hNHR2(R1は同一又は異種の炭素数1〜6のアルキレン基、フェニレン基等の2価炭化水素基、R2はR又は水素原子、hは0〜6の整数)で表されるアミノ含有基、gは0、1又は2である。]
具体的には下記のものが挙げられる。
Figure 0004636269
上記アミノ基含有アルコキシシランと反応させるためのジカルボン酸無水物としては、例えばマレイン酸無水物、フタル酸無水物、コハク酸無水物、メチルコハク酸無水物、グルタル酸無水物、イタコン酸無水物等を挙げることができる。これらの中ではマレイン酸無水物が好ましい。アミノ基含有オルガノアルコキシシランと酸無水物との反応は、アミノ基/酸無水物(モル比)が0.5〜2となるような上記両者の配合比により、必要に応じて親水性有機溶剤中で室温あるいは加温下に混合することで容易に実施することができる。このときの親水性有機溶剤としてはメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、テトラヒドロフランなどが例示される。(B)成分の配合量は、(A)成分の固形分100質量部に対して0.5〜20質量部であり、0.5質量部より少ない場合には木材との密着性効果が弱くなり、20質量部より多い場合には皮膜が硬くもろいものとなる。より好ましくは、1〜10質量部である。
(C)成分であるエポキシ基含有オルガノアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解物は、シリコーン皮膜と基材との密着性を向上させるための成分であり、具体的にはγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルジメトキシメチルシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルジメトキシメチルシランなどが挙げられる。(C)成分の配合量は、(A)成分の固形分100質量部に対して0〜20質量部であり、好ましくは、0〜10質量部である。配合量が20質量部より多い場合には皮膜が硬くもろいものとなる。なお、(C)成分を配合する場合、その効果を有効に発揮させる点から1質量部以上、特に3質量部以上とすることが好ましい。
(D)成分であるコロイダルシリカ及び/又はポリシルセスキオキサンは皮膜補強剤として添加するものであり、具体的にはコロイダルシリカ、トリメトキシメチルシランの加水分解縮合物であるポリメチルシルセスキオキサン等が挙げられる。コロイダルシリカとしては、市販のものを使用することも可能で、その種類に制限はないが例えば粒径5〜50nmのものをナトリウム、アンモニウム、アルミニウムなどで安定化したもので良く、具体的にはスノーテックス(日産化学工業社製)、ルドックス(デュポン社製)、シリカドール(日本化学工業社製)、アデライトAT(旭電化工業社製)、カタロイドS(触媒化成工業社製)などが挙げられる。ポリメチルシルセスキオキサンは、界面活性剤水溶液に縮合触媒として硫酸などの酸、又は水酸化カリウム等のアルカリ化合物を添加し、更にトリメトキシメチルシランを滴下、撹拌することでポリメチルシルセスキオキサンを含有した乳化物が得られる。この際、ポリシルセスキオキサンの架橋度を調整するためにアルコキシトリアルキルシラン、ジアルコキシジアルキルシラン、テトラアルコキシシランなどを添加することは差し支えない。また、ポリシルセスキオキサンの反応性を高めるためにビニルシラン、エポキシシラン、アクリルシラン、メタクリルシランなどを添加することも差し支えない。なお、(D)成分の配合量は(A)成分の固形分100質量部に対して0〜50質量部であり、好ましくは0〜30質量部である。配合量が50質量部より多い場合にはシリコーン皮膜が硬くて脆いものとなる。なお、(D)成分を配合する場合、その効果を有効に発揮させる点から3質量部以上、特に15質量部以上とすることが好ましい。また、(D)成分の平均粒径は2〜200nmが好適である。
(E)成分である硬化触媒は本発明の組成物の成分を縮合反応により、素早く架橋硬化させるために配合するものであり、具体的にはジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジオクテート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチルスズジバーサテート、ジオクチルスズジアセテート、ジブチルスズビスオレイルマレート、オクチル酸スズ、ステアリン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛、酢酸亜鉛、オクチル酸鉄等の有機酸金属塩、n−ヘキシルアミン、グアニジン等のアミン化合物などを挙げることができる。なお、これらの硬化触媒は水溶性である場合を除き、予め界面活性剤を用いて水中に乳化分散したエマルジョンの形態にしておくことが望ましい。この(E)成分の配合量は、(A)成分の固形分100質量部に対して0〜10質量部であり、好ましくは、0〜5質量部であり、更に好ましくは、0.1〜5質量部である。配合量が10質量部を超えると不揮発分として皮膜中に残存する触媒成分が皮膜特性を阻害する。
なお、シリコーン組成物には、コーティング被膜の特性を更に向上させるために本発明を逸脱しない範囲でシランカップリング剤、シリコーン樹脂、シリコーンオイル、シリコーン樹脂パウダー等を添加配合することは任意である。シランカップリング剤としては、アクリロキシ基、メタクリロキシ基、メルカプト基、カルボキシル基、シアノ基等を含有する各種のものが挙げられる。シリコーン樹脂としては、トリアルキルシロキシポリシリケートなどが挙げられ、シリコーンオイルとしては、α,ω−ジヒドロキシアルキルポリシロキサン、アルキルポリシロキサンなど、シリコーン樹脂パウダーとしてはシリコーンレジンパウダー、シリコーンゴムパウダーなどが挙げられる。
このようにして得られたシリコーン組成物に、木材に難燃性を付与する成分である(F)ポリリン酸アンモニウムを添加する。該ポリリン酸アンモニウムは市販品を使用することもでき、該市販品としては、エキソリット(Exolit)−422(商品名、ヘキスト社製)、エキソリット(Exolit)−700(商品名、ヘキスト社製)、フォスチェク(Phos−chek)−P/30(商品名、モンサント社製)、フォスチェク(Phos−chek)−P/40(商品名、モンサント社製)、スミセーフ−P(商品名、住友化学株式会社製)、テラージュ(TERRAJU)(登録商標、チッソ株式会社製)−S10、テラージュ(TERRAJU)(登録商標、チッソ株式会社製)−S20を挙げることができる。(F)成分の添加量は上記シリコーン組成物の固形分100質量部に対して1〜800質量部である。更には200〜600質量部添加するのが、難燃性付与の観点からより好ましい。この(F)成分が1質量部より少なくなると難燃性が弱くなり、800質量部より多くなると木材改質剤組成物の安定性が悪くなる場合があり、好ましくない。また、(F)成分は、本発明の木材改質剤組成物の調製時において、水に溶解させた水溶液の形で上記シリコーン組成物に混合添加するのが好ましい。
本発明の木材改質剤組成物には、(F)成分以外に更に難燃性成分として(G)ホウ素系化合物を添加してもよい。この(G)成分としては、ホウ酸、硼砂、Tim−borと呼ばれるU.S.Borax社のホウ酸塩化合物(Na2813・4H2O)、ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリエチル、ホウ酸トリプロピル、ホウ酸トリブチル等のホウ酸トリアルキルなどが挙げられるが、特に好ましくは硼砂、Tim−borなどのホウ酸塩である。(G)成分の添加量はシリコーン組成物の固形分100質量部に対して1〜800質量部であり、難燃性付与の観点から200〜600質量部の範囲がより好ましい。この(G)成分が1質量部より少なくなると難燃性が弱くなり、800質量部より多くなると木材改質剤組成物の安定性が悪くなる場合がある。
また、(G)成分は本発明の木材改質剤組成物の調製時において、(F)成分と同様に、水に溶解させた水溶液の形で上記シリコーン組成物に混合添加するのが好ましい。
更に、任意成分として、本発明の木材改質剤組成物に各種の増粘剤、顔料、染料、浸透剤、帯電防止剤、消泡剤、難燃剤、抗菌剤、撥水剤などを適宜配合してもよい。
本発明の木材改質剤組成物が処理可能な木材については特に制限がなく、各種の木材類、例えば無垢材、合板、単板積層材、LVL、パーチクルボード材などの処理が可能である。
更に、本発明の木材改質剤組成物の処理により得られる被膜は、吸水防止性を有し、ゴム質であるため基材への追随性が良好であるので、クラックなども起こりづらく、湿気などによる難燃成分の白化防止効果を付与することが可能となる。
また、この木材改質剤組成物を塗工する方法についても、特に制限はなく、浸漬処理、減圧・加圧注入処理(減圧下又は加圧下で薬剤中に浸漬した木材に薬剤を注入させる方法)等の公知の方法により行うことができる。その後、常温で乾燥させることによりゴム質を有する硬化被膜が形成される。乾燥の際に、加熱することにより硬化が促進され、処理時間を短縮することができる。
以下、本発明について、調製例及び実施例を挙げて詳細に記述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、下記の例において部及び%はそれぞれ質量部と質量%を示す。
<調製例1>
オクタメチルシクロテトラシロキサン498g、トリエトキシフェニルシラン2g、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液50g及び10%ドデシルベンゼンスルホン酸水溶液50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、水400gを徐々に加えて希釈し、圧力300kg/cm2で高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを撹拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2リットルガラスフラスコに移し、50℃で24時間重合反応を行った後、10℃で24時間熟成してから10%炭酸ナトリウム水溶液12gでpH6.2に中和した。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.4%で、エマルジョン中のオルガノポリシロキサンは非流動性の軟ゲル状のものであり、平均組成が
[(CH32SiO2/2]/[(C65)SiO3/2]=100/0.1(モル比)
で表される末端が水酸基封鎖されたものであった。この様にして(A)成分を44.4%含有するエマルジョン「A−1」を得た。
<調製例2>
オクタメチルシクロテトラシロキサン500g、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液50g及び10%ドデシルベンゼンスルホン酸水溶液50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、水400gを徐々に加えて希釈し、圧力300kg/cm2で高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを撹拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2リットルガラスフラスコに移し、50℃で24時間重合反応を行った後、10℃で24時間熟成してから10%炭酸ナトリウム水溶液12gでpH6.2に中和した。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.5%で、エマルジョン中のオルガノポリシロキサンは
HO−[(CH32SiO]n−H
で示され、粘度1,000Pa・s以上の生ゴム状のものであった。この様にして(A)成分を44.5%含有するエマルジョン「A−2」を得た。
<調製例3>
マレイン酸無水物154gをエタノール500gに溶解した後、3−アミノプロピルトリエトキシシラン346gを室温下1時間で滴下し、更に80℃でエタノール還流下24時間反応を行い淡黄色透明な(B)成分を50%含有する溶液「B−1」を得た。この溶液は、105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.1%であり、溶液中の反応生成物は、IR、GC、NMR、GCMS等の機器分析を行なったところ約60%が下記式で示されるものの混合物であり、残りの約40%がそれらから誘導されたオリゴマーであった。
Figure 0004636269
<調製例4>
ジオクチルスズジラウレート300gとポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(EO10モル付加物)50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に混合した後、水650gを徐々に加えて水中に乳化分散させ、ついで圧力300kg/cm2で高圧ホモジナイザーに2回通し、(E)成分を30%含有するエマルジョン「E−1」を得た。
<調製例5>
ポリリン酸アンモニウムを10g、イオン交換水90gを加熱混合し、溶解させ、(F)成分のポリリン酸アンモニウムの10%の水溶液「F−1」を得た。
<調製例6>
U.S.Borax社のTim−borと呼ばれるホウ酸塩化合物(Na2813・4H2O)を15g、イオン交換水85gを混合溶解させ、(G)成分のホウ酸塩化合物の10%の水溶液「G−1」を得た。
表1に示す純分配合組成に基づき、調製例1〜6より得た各成分及び(C)成分としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン「C−1」、(D)成分としてコロイダルシリカ(日産化学工業社製スノーテックスC:有効成分20%)「D−1」を用いて各シリコーン組成物を得た。このシリコーン組成物500gに撹拌下でカルボキシメチルセルロース(第一工業製薬社製「セロゲンF−SA」)を4g添加し、25℃における粘度を15Pa・sとし、各種シリコーン組成物1〜7を得た。
Figure 0004636269

注:成分の配合量は、エマルジョン(固形分としては40%)としての配合量であり、他の成分は有効量である。
<実施例1〜7>
表1に示したシリコーン組成物1〜7に(F)成分、(G)成分を添加混合し、本発明の木材改質剤組成物1〜7を調製した。その結果を表2に示す。また、室温で3ヶ月放置後の液の安定性結果も表2に併記した。
(○:外観変化なし、△:やや分離傾向あり、×:沈殿、分離あり)
Figure 0004636269
次に、本発明の実施形態を例示し、準不燃試験及び白化試験の結果から本発明の木材改質剤組成物の効果について説明する。なお、この実施形態で処理対象木材への木材改質剤組成物の注入は、減圧・加圧注入処理(減圧下、次いで加圧下で薬剤中に浸漬した木材に薬剤を注入させる方法)によって次のように実施した。
《準不燃試験》
難燃化処理した試験片について燃焼発熱試験を実施し、これらの防火耐火性能を建築基準法に依拠する国土交通省の定める木質準不燃材料に関する基準と比較した。試験は以下の条件及び方法により実施した。
(1)試験片
樹種:スギ
寸法:100.0×100.0×14.0mm(幅×長さ×厚さ)
状態:処理前に60℃の乾燥機中で48時間乾燥させた。
(2)処理液:木材改質剤組成物1〜7、(F),(G)成分の10%水溶液
(3)減圧・加圧処理条件
減圧:4kPa、1時間
加圧:980kPa、1.5時間
養生:25℃/14日間乾燥後、60℃/24時間乾燥
処理対象木材への木材改質剤組成物を上記条件にて注入した結果を表3に示す。
Figure 0004636269
表3において、各注入量の内容は以下のとおりである。
注入量a(g):試験片に含浸された木材改質剤組成物の重量を示し、次式で求められる。
処理後重量(g)−処理前重量(g)
注入量b(kg/m3):試験片に含浸された木材改質剤組成物の重量を試験片1m3当たりに換算した重量を示し、次式で求められる。
(処理後重量(kg)−処理前重量(kg))÷材積(m3
注入量c(kg/m3):試験片に含浸された木材改質剤組成物の固形分の重量を試験片1m3当たりに換算した重量を示し、次式で求められる。
注入量b(kg/m3)×固形分比率(%)
(4)試験方法
試験装置及び試験方法はISO5660「Cone calorimeter method」に準拠し、試験システムは円錐形状反射板を備えた輻射電気ヒーター、点火用プラグ、試験片ホルダー、ガス濃度分析装置、排気ガス流量測定装置、熱流計等で構成されている。試験片は、側面と裏面を厚さ0.025mmのアルミ箔で包み、密度65kg/m3の無機質繊維を充填した試験片ホルダーにセットし、94×94mmの正方形の開口部を有する枠体で押さえた。
試験手順は以下のとおりである。
(i)排気ガス流量を0.024±0.002m3/秒に調整する。
(ii)試験ホルダーに設置した試験片に50kW/m2の輻射熱を照射する。
(iii)輻射熱の照射と同時に点火プラグを作動させて、電気スパークを与える。
(iv)排気ガス中の酸素濃度を2秒間隔で測定する。
(v)加熱時間を10分間とし、加熱終了後、ホルダーから試験片を取り外してその重量を測定する。
(vi)加熱終了後、非加熱面まで貫通する亀裂及び穴の有無を観察する。
(vii)ISO5660に基づき、単位面積あたりの発熱速度及び10分間の総発熱量を算出する。
建築基準法に依拠する国土交通省の定める木質難燃材料及び木質準難燃材料に関する基準には次のように規定され、この基準をクリアーしたものが木質難燃材料あるいは木質準難燃材料として大臣認定される。
(1)加熱開始後、10分間の総発熱量が8MJ/m2以下であること。
(2)加熱開始後10分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂及び穴が生じないこと。
(3)加熱開始後10分間、最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えないこと。試験結果を表4に示す。
Figure 0004636269
《白化試験》
白化試験は以下の方法で実施した。
(1)試験片
樹種:スギ
寸法:100.0×100.0×14.0mm(幅×長さ×厚さ)
状態:処理前に60℃の乾燥機中で48時間乾燥させた。
(2)処理液:木材改質剤組成物1,3,4,5、(F),(G)成分の10%水溶液
(3)減圧・加圧処理条件
減圧:4kPa、1時間
加圧:980kPa、1.5時間
養生:25℃/14日間乾燥後、60℃/24時間乾燥
処理対象木材への木材改質剤組成物を上記条件により注入した結果を表5に示す。
Figure 0004636269

表5において、各注入量の内容は以下のとおりである。
注入量a(g):試験片に含浸された木材改質剤組成物の重量を示し、次式で求められる。
処理後重量(g)−処理前重量(g)
注入量b(kg/m3):試験片に含浸された木材改質剤組成物の重量を試験片1m3当たりに換算した重量を示し、次式で求められる。
(処理後重量(kg)−処理前重量(kg))÷材積(m3
注入量c(kg/m3):試験片に含浸された木材改質剤組成物の固形分の重量を試験片1m3当たりに換算した重量を示し、次式で求められる。
注入量b(kg/m3)×固形分比率(%)
(5)試験方法
試験片を60℃/80%RHの加湿条件下で24時間放置した後、25℃/30%RH下で24時間放置する。このサイクルを10回繰り返し、試験片の外観変化を目視で観察する。試験結果を表6に示す。
Figure 0004636269

Claims (3)

  1. (A)1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサンエマルジョン:100質量部(固形分)
    (B)アミノ基含有オルガノアルコキシシランと酸無水物との反応生成物:0.5〜20質量部
    (C)エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解物:0〜20質量部
    (D)コロイダルシリカ及び/又はポリシルセスキオキサン:0〜50質量部
    (E)硬化触媒:0〜10質量部
    を含有するシリコーン組成物に、
    (F)ポリリン酸アンモニウムを上記シリコーン組成物の固形分100質量部に対して1〜800質量部を添加混合してなることを特徴とする木材改質剤組成物。
  2. (G)成分として更にホウ素系化合物を添加することを特徴とする請求項1記載の木材改質剤組成物。
  3. 請求項1又は2記載の木材改質剤組成物を木材に浸漬処理、又は減圧注入処理及び/又は加圧注入処理することを特徴とする木材の処理方法。
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