JP4635610B2 - 反射型フォトマスクブランク、反射型フォトマスク、及び反射型フォトマスクの製造方法 - Google Patents

反射型フォトマスクブランク、反射型フォトマスク、及び反射型フォトマスクの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、極端紫外光すなわちEUV(Extreme Ultra Violet)光、特に軟X線領域の波長を有する光によるフォトリソグラフィー法を用いた半導体装置の製造方法、そのための反射型フォトマスク、及びこれに用いられる反射型フォトマスクブランクに関する。
近年の半導体素子における高集積化に伴い、フォトリソグラフィー法によるSi基板上への必要なパターン転写の微細化が加速している。
従来のランプ光源(波長365nm)やエキシマレーザー光源(波長248nm,193nm)を用いたフォトリソグラフィー法における光源の短波長化は露光限界に近づいてきたことから、特に100nm以下の微細加工を可能にする新たなフォトリソグラフィー法の確立が急務となってきた。
このため、より短波長域のエキシマレーザー光であるF2レーザー光(波長157nm)によるフォトリソグラフィー法の開発が進められているが、通常、露光波長の半波長のサイズが実質的な現像限界であることから、この場合にも70nm程度が限界であった。
そこで、近年、F2レーザー光よりも1桁以上短い10ないし15nmの波長を有するEUV光(波長13nm)を光源とするEUVリソグラフィー法の開発が行われている。
EUV光の波長領域における物質の屈折率が1よりわずかに小さい程度であることから、このEUVリソグラフィー法では、従来の露光源で用いられるような屈折光学系が使用できず、反射光学系による露光が用いられる。また、EUV光の波長域ではほとんどの物質が高い光吸収性を持つことから、パターン転写用フォトマスクとして、既存の透過型フォトマスクではなく、反射型フォトマスクが用いられる。このように、EUVリソグラフィー法では、露光に使用する光学系及びフォトマスクなどが、従来の露光技術とは顕著に異なる。
このEUVリソグラフィー用の反射型フォトマスクは、平坦なSi基板もしくは合成石英基板上にEUV波長域における反射率の大きなミラー(反射鏡)を設け、更にその上にEUV光に対して特に吸収性の高い重金属からなる光吸収層を、所望の露光パターンに応じてパターン加工して形成したものである。
EUV光に対するミラー(反射鏡)は、屈折率の大きく異なる材料の組み合わせによる多層反射膜から構成される。反射型フォトマスクでは、多層反射膜表面が光吸収層パターンにより覆われた吸収領域と、光吸収層がなく、多層反射膜表面が露出した反射領域とのEUV露光反射率のコントラストにより、露光パターンのパターン転写を行う。
通常、光吸収層に形成されたパターンの検査は、波長190nm〜260nm程度のDUV(遠紫外)光をマスク表面に入射させ、その反射光を検出し、その反射率のコントラストを調べることにより行われる。
具体的には、光吸収層のパターン加工前に、多層反射膜の保護層として光吸収層直下に任意に設けられるバッファー層表面が反射領域となり、パターン加工された光吸収層表面からなる吸収領域との反射率のコントラストにより、光吸収層が設計通りにパターン形加工されているかどうかの第1段階目の検査がまず行われる。そこでは、本来エッチングされるべき光吸収層がエッチングされずにバッファー層上に残っている箇所(黒欠陥)や、本来エッチングされずにバッファー層上に残るべき光吸収層の一部がエッチングされた箇所(白欠陥)の検出を行う。なお、バッファー層は光吸収層をドライエッチングにより加工する際、及び光吸収層のパターン欠陥の修正処理を行なう際に多層膜を損傷して反射率が低下するのを防止する目的で形成される。バッファー層には、光吸収層のドライエッチングに対して耐性が高いこと、修正工程において耐性が高いこと、ならびに、不要なバッファー膜を除去する際に光吸収層の損傷が少ないことが要求される(例えば、特許文献1参照)。
この第1段階目の検査において検出された欠陥を修正した後、更にバッファー層の除去を行い、バッファー層直下の多層反射膜表面を露出させた後、光吸収層に形成されたパターンに対する第2段階目の最終検査が行われるが、この検査は、光吸収層表面からなる吸収領域と、多層反射膜表面からなる反射領域との反射率のコントラストを観測することにより行われる。尚、バッファー層の除去は行わなくても良い場合もあるが、多層反射膜表面にバッファー層の被覆膜があると多層反射膜の反射率を低下させる傾向があるため、バッファー層は除去される場合が多い。
先に述べた第1段階目、及び第2段階目のDUV検査光による光吸収層パターンの検査においては、それぞれ光吸収層が除去されたバッファー層表面と、光吸収層が除去されずに残った光吸収層表面、及びバッファー層が除去された多層反射膜表面と光吸収層表面とのDUV光反射率コントラストを観測することにより行われる。従って、検査精度をより向上させるためには、第1段階目の検査においては、バッファー層表面と光吸収層表面、第2段落目の検査においては多層反射膜表面と光吸収層表面において、それぞれDUV検査波長における反射率の差が大きいことが望まれる。
このような要求に対し、従来から用いられている透過型の低反射クロムマスクブランクと同様に、光吸収層の上にクロムやタンタルの酸化物や窒化物などを設けた多層光吸収層とすることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、クロムやタンタルの酸化物層や窒化物層は、DUV検査光での反射率は高くなるけれども、単体のクロム層やタンタル層と比較して、EUV光での吸収係数が小さくなるため、吸収層に必要な膜厚が70nm以上に厚くする必要があった。
また、EUV光波長においては反射光学系による露光を用いるため、マスクに入射する光は、基板に対して垂直ではなく、例えば5ないし6度の入射角度で斜入射される。この影響により、例えば空間像が非対称になったり、X−Y方向差が発生しやすい。このため光吸収層の膜厚はできる限り薄いことが望まれている。
特開平7−333829号公報 特開2004−39884号公報
本発明は、上記事情を鑑みて得られたもので、露光パターンの転写時におけるEUV光露光反射率のみならず、光吸収層のパターン検査におけるDUV光露光反射率が十分に低く、反射領域に対して、十分な反射率コントラストが得られる光吸収層を有し、精度の高い検査及び精度の高いマスクパターン転写が可能な反射型フォトマスクを提供することを目的とする。
また、本発明は、マスクパターン転写時におけるEUV光露光反射率のみならず、光吸収層パターン検査におけるDUV光露光反射率が十分に低く、反射領域に対して、十分な反射率コントラストが得られる光吸収層を有し、精度の高い検査で、精度の高いパターン転写が可能な反射型フォトマスクを加工し得る反射型フォトマスクブランクを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、マスクパターン転写時におけるEUV光露光反射率のみならず、光吸収層パターン検査におけるDUV光露光反射率が十分に低く、反射領域に対して、十分な反射率コントラストが得られる光吸収層を有し、精度の高い検査で、精度の高いパターン転写が可能な反射型フォトマスクおよびこれを加工し得る反射型フォトマスクブランクの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の反射型フォトマスクブランクは、基板と、該基板上に設けられた多層反射膜と、該多層反射膜上に設けられたタンタルを主成分として含有するエッチングストッパー層と、前記エッチングストッパー層上に設けられたバッファ層と、前記バッファ層上に設けられ、インジウムとスズまたは亜鉛を含有する光吸収膜を有する光吸収層とを具備することを特徴とする。
本発明の反射型フォトマスクブランクは、その光吸収層が、光吸収膜上に形成されたタンタルを含有する反射防止膜をさらに含むことが好ましい。
本発明の反射型フォトマスクブランクは、タンタルを含有する反射防止膜が、酸素、窒素、炭素、及び珪素からなる群から選択される少なくとも1種の元素をさらに含有することが好ましい。
本発明の反射型フォトマスクブランクは、その光吸収膜上に、クロムを含有する反射防止膜をさらに含むことが好ましい。
本発明の反射型フォトマスクブランクは、そのクロムを含有する反射防止膜が、酸素、窒素、及び炭素からなる群から選択される少なくとも1種の元素をさらに含有することが好ましい。
本発明の反射型フォトマスクブランクは、その多層反射膜と光吸収層との間に、炭素を主成分として含有するバッファー層をさらに含むことが好ましい。
本発明の反射型フォトマスクブランクは、そのバッファー層と多層反射膜との間に、タンタル及びクロムのうち少なくとも1つを主成分として含有するエッチングストッパー層をさらに含むことが好ましい。
本発明の反射型フォトマスクは、上記反射型フォトマスクブランクの光吸収層がパターン加工されたことを特徴とする。
反射型フォトマスクの製造方法は、上記反射型フォトマスクブランクの光吸収層上に、フォトレジスト層を形成し、露光、現像することにより、所定のパターンに応じて該フォトレジスト層を部分的に除去し、該光吸収層の一部を露出させる工程、及び該フォトレジスト層を介して、該光吸収層をドライエッチングすることにより、該光吸収層をパターン加工する工程を具備することを特徴とする。
本発明によれば、反射型フォトマスクブランク及び反射型フォトマスクに使用される光吸収層が、インジウムを含有することにより、EUV光露光によるパターン転写露光時のみならずDUV光による検査露光時においても、反射領域に対し良好な反射率コントラストが得られ、反射型フォトマスクの検査精度およびそのパターン転写精度が良好となる。また、この反射型フォトマスクを用いてEUV光露光を行うことにより、精度の高い微細なパターンで半導体装置を製造することができる。
本発明の反射型フォトマスクブランクは、基板と、基板上に設けられた多層反射膜と、多層反射膜上に設けられた光吸収層とを有し、この光吸収層は、インジウムを含有する。
反射型フォトマスクブランクは反射型フォトマスクを加工する前の製品であって、光吸収層は、転写される露光パターンに応じたパターン加工がなされていない。
図1は、本発明にかかる反射型フォトマスクブランクの一例の構成を表す概略断面図、及び図2は、本発明にかかる反射型フォトマスクの一例の構成を表す概略断面図を各々示す。
図1に示すように、本発明の反射型フォトマスクブランク10は、基板1上に多層反射膜2、バッファー層3、及び光吸収膜4を順次積層した構造を有する。バッファー層3は任意に設けられ得る。また、多層反射膜2は多層積層されているけれども、簡略して単層で示している。
本発明の反射型フォトマスクは、光吸収層がパターン加工されていること以外は、上記反射型フォトマスクブランクと同様の構成を有する。
また、図2に示すように、本発明の反射型フォトマスク20は、光吸収膜4の代わりに、パターン加工された光吸収膜4aが設けられていること、及びバッファー層3の代わりにパターン加工されたバッファー層3aが設けられていること以外は、図1と同様の構造を有する。反射型フォトマスク20では、このパターン加工により、光吸収膜4が部分的に除去されて多層反射膜2表面の一部が露出された部分が反射領域B、除去されず残った光吸収層4表面が吸収領域Aを構成している
本発明によれば、使用される光吸収層がインジウムを含有する光吸収膜を有することにより、光吸収層の吸収係数を大きくすることができる。また、これにより、光吸収層の膜厚を薄くすることができる。光吸収層の膜厚が薄くなると、寸法制御良くパターンを形成することができる。
また、本発明の反射型フォトマスクの製造方法は、上記反射型フォトマスクブランクを用いて上記反射型フォトマスクを得るための方法の一例であって、上記反射型フォトマスクブランクの光吸収層上に、フォトレジスト層を形成し、露光、現像することにより、所定のパターンに応じて該フォトレジスト層を部分的に除去し、光吸収層の一部を露出させる工程、及びフォトレジスト層を介して、光吸収層をドライエッチングすることにより、光吸収層をパターン加工する工程を具備する。
図3ないし図12に、本発明の反射型フォトマスクの製造工程の一例を説明するための図を示す。
基板としては、熱膨張係数の小さい材料で平坦度が良く、表面粗さが小さい材料が好ましく、例えば図3に示すように、SiO2−TiO2ガラスを平坦に研磨して表面を清浄にしたガラス基板1を用意する。
次に、基板1の上にDCマグネトロンスパッタによりMo2.8nmとSi4.2nmを交互に約40周期積層して、図4に示すように、波長13〜14nm領域のEUV光に対して反射率が最大となるような多層反射膜2を作製することができる。なお、この多層反射膜2は多層膜であるけれども、簡略のため、図中では単層で示している。
その後、図5に示すように、多層反射膜2上に、例えば炭素等のバッファ層3をDCマグネトロンスパッタにより例えば15nm成膜することができる。
さらに、図6に示すように、バッファ層3上に、インジウムを含有する光吸収膜4として、例えばアルゴンと酸素を含む雰囲気で、インジウムをターゲットとしてDCマグネトロンスパッタにより酸化インジウムを例えば27nm成膜することができる。あるいは、酸化インジウムをターゲットとして、アルゴンと酸素の混合雰囲気で、酸化インジウムを例えば27nm成膜することができる。
光吸収膜4上には、図示しない反射防止膜を形成することができる。反射防止膜として、例えば酸化窒化タンタルをスパッタにより例えば15nm成膜することができる。この場合には、光吸収膜4及び反射防止膜が光吸収層として機能し得る。
その後、光吸収膜4及び任意の反射防止膜を例えば電子線リソグラフィー技術によりパターン加工することができる。
まず、光吸収膜4または任意の反射防止膜上に、図7に示すように、電子線露光用レジスト塗布液を塗布し、べーキングを行うことにより、電子線露光用レジスト層5を形成する。
次に、レジスト層5に電子線描画装置により所望のパターンを描画し、例えば2.38at%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液等の現像液により、現像処理を行ない、図8に示すように、光吸収膜4及び任意の反射防止膜をエッチングするためのマスクとなるレジストパターン5aを形成することができる。
反射防止膜を設けた場合、まず、レジストパターン5aをマスクとして反射防止膜をドライエッチングによりエッチングすることができる。例えばタンタルと、窒素、酸素、炭素、珪素の中から選ばれる1つ以上の元素とを含む膜を反射防止膜とした場合、塩素を含むガス雰囲気下でエッチングすることができる。また、クロムと、窒素、酸素、炭素の中から選ばれる1つ以上の元素とを含む膜を反射防止膜とした場合、塩素と酸素を含むガス雰囲気下でエッチングすることができる。
塩素を含む雰囲気下でドライエッチングを行なった場合、反射防止膜のエッチングが進行し、下層のインジウムを含む層に到達するとエッチング速度は急速に低下する。インジウムを含む膜は塩素雰囲気下でもエッチングされるが、反応生成物である塩化インジウムの蒸気圧が非常に低いため、150℃以下の基板温度ではエッチング速度が非常に小さい。基板加熱を行なうことにより、インジウムを含む層を塩素ガス雰囲気下でエッチングすることもできるが、加熱することにより反射多層膜の層間の原子拡散が進行して反射率が変動することから、インジウムを含む吸収膜を塩素ガス雰囲気下でエッチングすることは好ましくない。一方、インジウムなどのIII族元素はメタンを含むガス雰囲気下でドライエッチングすることができる。メタンプラズマとの反応により揮発性物質を生成する元素は12から15族元素にほとんど限定されることから、反射防止膜、あるいはバッファー層及び光吸収膜間に任意に設けられるエッチングストッパー層に対し、非常に高い選択性が得られる。
例えば反射防止膜のエッチング後に、メタンを含む雰囲気下でドライエッチングすることにより、レジストおよび反射防止膜パターンの寸法変動が非常に小さい条件で、図9に示すように、インジウムを含む光吸収膜をエッチングすることができる。ただし、メタンを含む雰囲気下ではプラズマにより分解されたメタンが重合することにより、インジウムが露出している部分以外でポリマーの堆積が進行する。このポリマーは酸素ガス雰囲気のプロセスにより容易に除去することができる。また、メタンを含むプラズマと酸素を含むプラズマを交互に行うことができる。
さらにその後、図10に示すように、ドライエッチング後に残留したレジスト層5aおよび発生した堆積物を例えば酸素プラズマやレジスト剥離剤などにより除去できる。
レジスト除去後のEUVマスクに、図11に示すようにDUV光を照射して検査し、形成した光吸収層のパターンが設計通りに形成されているかを検査し、必要に応じて修正を行なうことができる。
修正処理が終了した後、マスクのバッファー膜3をエッチング除去し、パターン加工されたバッファー膜3aとすることができる。バッファー膜3のエッチングはドライエッチングでもウェットエッチングでも良い。塩素系もしくはフッ素系のドライエッチングによるインジウムのエッチング速度は非常に低いことから、この工程による吸収膜のエッチングによる寸法変動は非常に小さい。このようにして、図12に示すように、本発明に係る反射型フォトマスク30が得られる。ここで、マスクのバッファー膜3をエッチング除去しない場合には、図2と同様の構成を有する反射型フォトマスクが得られる。
本発明に用いられる多層反射膜としては、EUV光の波長で高い反射率を持たせるために、屈折率の異なる材料を多層に積層した膜を用いることができる。波長13nm付近EUV光を使用する場合、Mo層とSi層の組み合わせを用いることができる。高い反射率を得るためには各層間の界面で急峻に屈折率が変化することが望まれる。多層膜の最上層はMoの方が反射率を高くできるが、表面に生成する酸化膜が不安定であることから、最上層にSiを形成し得る。
本発明に用いられる光吸収層は、少なくとも1層の光吸収膜を有する。
ここで使用される光吸収膜はマスク上にパターン加工され、露光プロセスにおいて光強度の小さい領域を形成するものをいう。光吸収膜としては、EUV波長の光を吸収する能力の高い材料が使用され得る。吸収能力は露光に用いられる光の波長における光学定数で定まる。
本発明では、使用される光吸収膜がインジウムを含有する。
光吸収膜がインジウムを含有することにより、膜の消衰係数(光学定数の虚数部)が大きくなり、より小さい膜厚で吸収の大きい膜とすることができるという利点がある。
インジウム単体をスパッタリングにより成膜すると、結晶粒子が成長しやすく、パターンの粗さ(Line edge roughness)が大きくなったり、応力の経時変化が大きくなり、応力制御が困難となる傾向がある。また、インジウムは単体では融点が非常に低く、マスクパターンを形成するプロセスにおいて耐性が十分ではない。このため、本発明の光吸収層には、インジウムの他に、酸素、スズ、亜鉛、窒素、リン、及びアンチモンからなる群から選択される少なくとも1種の成分を添加することができる。例えばスズ、亜鉛等は、吸収係数が大きく、メチル化合物の蒸気圧が高いことから、これらの元素を添加すると、パターン加工時のドライエッチングをメタン含有ガスで行うと、選択的にエッチングされやすいという利点がある。また、例えば窒素、リン、アンチモンなどは、水素化合物の蒸気圧が高いことから、これらの元素を添加すると、メタンを用いたプラズマエッチングの速度が大きく、寸法を制御しやすいという利点がある。
本発明に用いられる光吸収膜は、EUV光に対する反射率が0.6%未満であることが好ましい。反射率が小さいほど、コントラストが良くなり、良好なマスク像が得られる。0.6%を超えると、コントラストが不十分となり、露光プロセスにおいて解像度に悪影響を及ぼす傾向がある。
また、DUV光に対する反射率が10%未満であることが好ましい。反射率が低いほど、検査時のコントラストが大きくなるために、微小な欠陥の検出に対して有利となる傾向があり、10%を超えると、逆にコントラストが低下し、欠陥の検出限界が低下する傾向がある。
例えばアンチモンインジウム膜を用いた場合、波長257nmにおける光反射率は52%である。
また、光吸収層の膜厚は、20nmないし100nmであることが好ましい。膜厚がこの範囲内であると、より寸法制御の良いパターンの形成が可能となる。20nm未満であると、EUV光及びDUV光による露光反射率が十分に低くならない傾向があり、100nmを超えると、パターン形成時の寸法変動量が大きく、正確なパターンを得るのが難しくなる傾向があり、また、マスクとして露光に使用する際に斜入射によりできる影の影響が大きくなる傾向がある。
また、本発明に用いられる光吸収層は、光吸収膜と、光吸収膜上に任意に設けられた反射防止膜を含み得る。
本発明に用いられる反射防止膜とは、光吸収膜のパターン上にあって、光吸収膜のパターン形成後の欠陥検査に用いる光の波長において反射率が低いものをいう。これを設けることによりDUV光波長を用いた欠陥検査におけるコントラストを高めることができる。
反射防止膜の材料として、フッ素または塩素を含む雰囲気下でドライエッチングの可能な材料を好適に用いることができる。例えばタンタルと、窒素、酸素、炭素、及び珪素の中から選ばれる1つ以上の元素とを含む膜、クロムと、窒素、酸素、及び炭素の中から選ばれる1つ以上の元素とを含む膜などをあげることができる。本発明に使用可能な反射防止膜は上記に限定されるものではなく、検査用のDUV光波長における光学特性から反射率の低いものを選択することができる。
反射防止膜として、好ましくは、主成分として、タンタル及びクロムのうち少なくとも1種を含有する膜を用いることができる。
タンタルを含有する反射防止膜は、適切な成膜条件を選択することにより、EUV光に対する反射率が0.08%ないし0.4%、及びDUV光に対する反射率が1%ないし8%と低く、かつインジウムを含有する光吸収膜をエッチングする際にエッチングマスクとして機能し得、光吸収膜のパターン加工を寸法精度良く形成することができる。
クロムを含有する反射防止膜は、EUV光に対する反射率が0.1%ないし0.6%、及びDUV光に対する反射率が2%ないし8%と低く、かつインジウムを含有する光吸収膜をエッチングする際にエッチングマスクとして機能し得、光吸収膜のパターン加工を寸法精度良く形成することができる。
この主成分は、反射防止膜中に10at%ないし60at%含まれることが好ましい。10at%未満であると、EUV波長の光の吸収が小さく、膜厚を小さくする効果が小さくなる傾向があり、60at%を超えると、金属性が高いためにDUV波長における反射率が高くなる傾向がある。
反射防止膜は、タンタルを主成分とするとき、酸素、窒素、炭素、及び珪素からなる群から選択される少なくとも1種の元素を副成分としてさらに含有することができる。
これらの副成分を含有する反射防止膜は、エッチングマスクとしての機能に加えて、DUV波長領域の光を使用したパターン欠陥検査において良好なコントラストを得ることができる。
これらの副成分の含有量は、反射防止膜中40at%ないし90at%であることが好ましい。40at%未満であると、タンタルの含有量が多すぎるために、反射防止効果が小さくなる傾向がある。90at%を超えると、膜の化学的な安定性が低下する傾向があり、また、タンタルの含有量が少ないために膜厚を低下する効果が低くなる傾向がある。
反射防止膜は、クロムを主成分とするとき、酸素、窒素、及び炭素からなる群から選択される少なくとも1種の元素を副成分としてさらに含有することができる。
これらの副成分を含有する反射防止膜は、エッチングマスクとしての機能に加えて、DUV波長領域の光を使用したパターン欠陥検査において良好なコントラストを得ることができる。
これらの副成分の含有量は、反射防止膜中50at%ないし80at%であることが好ましい。50at%未満であると、クロム含有量が多いために、反射防止効果が低くなる傾向がある。80at%を超えると、膜の化学的な安定性が低下し、吸収能力が低下することにより、膜厚を低減する効果が小さくなる傾向がある。
より好ましい反射防止膜としては、タンタルシリサイドをターゲットして、アルゴンと酸素と窒素ガスの雰囲気下でのDCスパッタリングにより形成される窒化タンタルを好適に用いることができる。
また、本発明では、光吸収層と反射防止膜との間に、バッファー層をさらに設けることができる。このバッファー層には、光吸収層のドライエッチングに対して耐性が高く、修正工程において耐性が高く、かつ修正工程後バッファー膜が除去される際に、光吸収層の損傷が少ない材料が使用され得る。また、光吸収層のドライエッチング後、バッファー膜が表面に露出した部分は、反射率が高い方が検査時のコントラストを大きくできる。バッファー膜の材料として吸収係数の大きい材料を用いた場合は、この露出した部分はエッチング除去され得る。一方、バッファー膜の材料として吸収係数の小さい材料を用いた場合は、除去せずに残し、反射多層膜の表面状態の経時変化などによる反射率の変動を防止する膜として機能させることもできる。
バッファー層の材料として、クロム、クロムの酸化物、窒化物、炭化物およびその混合物、酸化シリコン、炭素などを挙げる事ができる。
より好ましくは炭素を主成分として含有するバッファー層を用いることができる。
炭素を主成分として含有するバッファー層は、酸素プラズマにより除去することが可能なので、反射防止膜への損傷が少ない傾向がある。
バッファー層中の炭素の含有量は、70at%ないし100at%であることが好ましい。70at%未満であると、化学的な安定性が不足し、洗浄時に膜厚が変動する傾向がある。
炭素を主成分として含有するバッファー層と多層反射膜との間に、タンタル及びクロムのうち少なくとも1つを主成分として含有するエッチングストッパー層をさらに設けることができる。
エッチングストッパー層を設けると、光吸収層をエッチングした後、光吸収層表面に残留するレジストおよび反応生成物等を酸素プラズマにより除去する際に、バッファー膜が損傷を受けることを防止することができる。
エッチングストッパー層の材料としては、反射防止膜とのエッチング選択比が大きい材料を選択することが望ましい。反射防止膜としてタンタルを含有する膜を用いた場合は、窒化クロムを好適に用いることができる。
なお、本発明を用いると、半導体装置の製造方法におけるEUVリソグラフィーにおいて、精度の高いパターン転写が可能となることから、微細化されたパターンを有する半導体装置を製造することができる。
以下、実施例を示し、本発明をより詳細に説明する。
実施例1
図13ないし図25を用い、実施例1の反射型フォトマスクの製造工程について説明する。
基板11として、図13に示すように、6インチ×6インチ×0.25インチの大きさの合成石英ガラス基板を用意した。
図14に示すように、基板11上に、DCマグネトロンスパッタ装置を用いてMoとSiのターゲットを交互に使用し、基板温度25℃、アルゴン雰囲気で、2.8nmの膜厚を有するMo層、及び4.2nmの膜厚を有するSi層を1周期として40周期積層し、280nmの厚さを有する多層反射膜12を形成した。多層反射膜12の最上層はSiとした。この多層反射膜12の波長257nmにおける光反射率は63%であった。
次に、図15に示すように、多層反射膜12上に、温度150℃で、プラズマCVD法によりアモルファスカーボン膜からなるバッファー層13を10nm成膜した。
さらに、図16に示すように、バッファー層13上に、クロムをターゲットとして、温度25℃で、アルゴンと窒素を流量比2:1としたガス雰囲気下で、DCマグネトロンスパッタリングにより、窒化クロム膜を15nm成膜し、レジスト剥離の際のエッチングストッパー層17を形成した。
その後、図17に示すように、エッチングストッパー層17上に、インジウムとアンチモンをターゲットとして、アルゴンガス雰囲気下でのDCマグネトロンスパッタリングによりアンチモン化インジウムから成る光吸収膜14を27nmの厚さに形成した。
さらに、アルゴンと酸素ガス雰囲気下で、タンタルとシリコンをターゲットとして、DCマグネトロンスパッタリングにより、エッチングストッパー層14の上に、酸化タンタルシリサイドからなる反射防止膜15を18nm成膜することにより、図18に示すように、EUV光用反射型マスクブランク30を得た。
上記マスクブランク30に、電子線レジストFEP171(富士フイルムアーチ社製)を300nmの厚さにスピンコートし、ホットプレートにて110℃で10分間ベーキングをおこない、図19に示すように、レジスト層16を形成した。
次いで、図20に示すように、電子線描画装置を用いて、10μC/cm2のドーズ量でパターンを描画した。描画後のブランクをホットプレートにて110℃で10分間ベーキングをおこない、2.38wt%の水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液で90秒間現像し、純水でリンス後にスピン乾燥し、レジストパターン16aを得た。
続いて、図21に示すように、レジストパターン16aをエッチングマスクとして、SF6ガスを用いた反応性イオンエッチングにより、反射防止膜15をエッチングして反射防止膜パターン15aを得た。
引き続き、図22に示すように、レジストパターン16a、及び反射防止膜15aパターンをエッチングマスクとして、メタンと水素のガス雰囲気下で反応性イオンエッチングを行ない、光吸収膜14をパターン加工して、光吸収膜パターン14aを得た。このとき、エッチング終点は、インジウムの発光をモニタリングすることにより検知した。
さらに、図23に示すように、酸素ガス雰囲気下でプラズマアッシングを行ない、残留したレジストパターン16a、および反応性イオンエッチングの際に生成した図示しないメタンの重合生成物等を除去した。
この状態で、図24に示すように、波長257nmの検査用DUV光を照射し、形成した光吸収層のパターンが設計通りに形成されているかを検査し、必要に応じて修正を行なった。
露光レジストパターン16aで保護されていた部分の反射防止膜15aの波長257nmの検査光による露光反射率は1.6%であった。また、エッチングにより露出した窒化クロムからなるエッチングストッパー層17の表面の反射率は39.7%であった。
別途、反射防止膜15を設けない以外は同様にして、基板上に、多層反射膜、バッファー層、エッチングストッパー層、光吸収層、及びレジスト層を形成し、光吸収層のエッチング及びレジストパターンの除去を行った。この場合の反射率は54.7%であった。反射防止膜を設けたことにより波長257nmの検査光のコントラストは、16%から92%に向上して検査に十分なコントラストが得られることを確認した。
検査、修正後、硝酸第2セリウムアンモニウムと過塩素酸の混合水溶液により、露出した窒化クロムからなるエッチングストッパー層17をエッチング除去し、図25に示すように、本発明に係る反射型EUV用フォトマスク40を得た。
エッチング後に露出したアモルファスカーボンからなるバッファー層の波長257nmにおける光の反射率は46.8%であり、反射防止膜15aの完成後の最終検査においてもコントラストは63%と十分な値が得られることを確認した。露光波長である13.5nmにおける光反射率は、反射防止膜部分で0.46%、カーボンが露出した部分の反射率は59.4%であった。したがって、露光波長における反射光学濃度は2.1と十分な値であった。
なお、この反射光学濃度は、−log{(反射防止膜部分の反射率)/(バッファー層露出部の反射率)}により求められる。
比較例1
光吸収膜として、アンチモン化インジウムから成る膜の代わりに、タンタルとケイ素からなり、タンタルを上記反射防止膜より多く含有するタンタルシリサイド膜を、タンタルとケイ素をターゲットとしてアルゴン雰囲気でスパッタリングにより、27nm成膜すること以外は、実施例1と同様にして反射型EUV用フォトマスクを形成したところ、露光波長13.5nmにおける反射率は2.3%、カーボンが露出した部分の反射率は59.4%であった。従って、露光波長における反射光学濃度は1.4であり、十分な値が得られなかった。光吸収膜の膜厚を変えることで反射率は変化し、この成膜条件で上記実施例1と同等の反射率0.46%が得られる膜厚は、約48nmであり、上記実施例1の光吸収層の膜厚よりも約20nm大きくする必要があった。
また、波長257nmの検査光による反射防止層の光反射率は2.0%であった。得られた反射型EUV用フォトマスクについて、エッチング後に露出したアモルファスカーボンからなるバッファー層の波長257nmにおける光反射率は46.8%であり、反射防止膜の完成後の最終検査においてもコントラストは92%となり、上記実施例とほぼ同等の値が得られた。
比較例2
光吸収膜として、クロムと窒素からなる膜を、クロムをターゲットとして、アルゴンと窒素の雰囲気でスパッタリングすることにより27nm成膜すること以外は実施例1と同様にして、反射型EUV用フォトマスクを作成したところ、露光波長である13.5nmにおける反射率は2.4%、カーボンが露出した部分の反射率は58.5%であった。したがって、露光波長における反射光学濃度は1.4であり、十分な値が得られなかった。光吸収層の膜厚を大きくすることにより、反射率は小さくなるが、上記実施例1に近い0.52%の反射率が得られる膜厚は、約49nmであり、上記比較例1と同様に、上記実施例の光吸収層の膜厚よりも約20nm大きくする必要があった。
本発明にかかるEUV光用反射型フォトマスクは、半導体素子、半導体装置及び電子回路装置等の製造工程で、EUV光用レジストを用いて微細なパターンを形成するために好適に用いることができる。
本発明にかかる反射型フォトマスクブランクの一例の構成を表す概略断面図 本発明にかかる反射型フォトマスクの一例の構成を表す概略断面図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図 本発明の反射型フォトマスクの製造工程の他の一例を説明するための図
符号の説明
1,11…基板、2,12…EUV反射多層膜、3,13…バッファー層、4,14…光吸収膜、14a…吸収膜パターン、15…反射防止膜、15a…反射防止膜パターン、5,16…レジスト層、5a,16a…レジストパターン、17…エッチングストッパー

Claims (8)

  1. 基板と、該基板上に設けられた多層反射膜と、該多層反射膜上に設けられたタンタルを主成分として含有するエッチングストッパー層と、前記エッチングストッパー層上に設けられたバッファ層と、前記バッファ層上に設けられ、インジウムとスズまたは亜鉛を含有する光吸収膜を有する光吸収層とを具備することを特徴とする反射型フォトマスクブランク。
  2. 前記光吸収層は、前記光吸収膜上に形成されたタンタルを含有する反射防止膜をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の反射型フォトマスクブランク。
  3. 前記タンタルを含有する反射防止膜は、酸素、窒素、炭素、及び珪素からなる群から選択される少なくとも1種の元素をさらに含有することを特徴とする請求項2に記載の反射型フォトマスクブランク。
  4. 前記光吸収膜上に、クロムを含有する反射防止膜をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の反射型フォトマスクブランク。
  5. 前記クロムを含有する反射防止膜は、酸素、窒素、及び炭素からなる群から選択される少なくとも1種の元素をさらに含有することを特徴とする請求項4に記載の反射型フォトマスクブランク。
  6. 前記バッファー層は、炭素を主成分として有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の反射型フォトマスクブランク。
  7. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の反射型フォトマスクブランクの光吸収層がパターン加工されたことを特徴とする反射型フォトマスク
  8. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の反射型フォトマスクブランクの光吸収層上に、フォトレジスト層を形成し、露光、現像することにより、所定のパターンに応じて該フォトレジスト層を部分的に除去し、該光吸収層の一部を露出させる工程、及び該フォトレジスト層を介して、該光吸収層をドライエッチングすることにより、該光吸収層をパターン加工する工程を具備する反射型フォトマスクの製造方法
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