JP4634888B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、主に自動車に使用される空気入りタイヤに関する。
RV(Recreational Vehicle)は、重心が高いことに加えて、近年のエンジンの高出力化等によってコーナリングにおける耐ロールオーバー性能の向上が図られている。一般に、耐ロールオーバー性能を向上させるために、タイヤのパターンブロックの剛性を下げる技術が知られている。この技術は、フロント輪相当の荷重下でのコーナリングフォースを低減し、限界時のアンダーステア特性を強く発揮させることで耐ロールオーバー性能を高めている。しかしながら、この技術では、パターンブロックの剛性が低下しているので、主に直進走行時における微小操舵の応答性能が悪くなるという問題がある。さらに、この技術では、制動時に大きな荷重がフロント輪に掛かることによってパターンブロックが座屈するという問題が生じる。そのため、路面との実接地面積が減少してタイヤゴムの粘弾性特性を生かせずに制動性能が悪化することとなる。
一方、タイヤのパターンブロックの剛性を下げずに耐ロールオーバー性能の向上を図る空気入りタイヤが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この空気入りタイヤは、路面との実接地面積を減少させるようにパターンブロックの形状を設計することでコーナリングフォースの増加を抑制して耐ロールオーバー性能の向上を図っている。
特開2002−172916号公報(段落0005)
しかしながら、この空気入りタイヤでは、路面との実接地面積を減少させるようにパターンブロックが形成されているために、前記したと同様に制動性能が悪化するおそれがある。
そこで、本発明は、自動車の直進走行時における微小操舵の応答性能、および制動性能を悪化させることなく、耐ロールオーバー性能を高めることができる空気入りタイヤを提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明の空気入りタイヤは、第1トレッドゴムと、路面に対する摩擦係数が前記第1トレッドゴムよりも小さい第2トレッドゴムとを備える空気入りタイヤであって、タイヤ赤道線からトレッド接地端までの距離D1に対する、タイヤ赤道線から前記第1トレッドゴムと前記第2トレッドゴムとのゴム境界線までの距離D2の比(D2/D1)が、1以上、1.1以下であり、前記第2トレッドゴムが第1トレッドゴムの片側のみに配置されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決する本発明の空気入りタイヤは、第1トレッドゴムと、路面に対する摩擦係数が前記第1トレッドゴムよりも小さい第2トレッドゴムとを備える空気入りタイヤであって、タイヤ赤道線からトレッド接地端までの距離D1に対する、タイヤ赤道線から前記第1トレッドゴムと前記第2トレッドゴムとのゴム境界線までの距離D2の比(D2/D1)が、1以上、1.1以下であり、リボン状の第2トレッドゴムが第1トレッドゴム上に環状に巻回されていることを特徴とする。
この空気入りタイヤでは、自動車が直進走行する際に、タイヤ赤道線からトレッド接地端までの間に配置されるトレッドゴムが路面と接触する。このとき、この空気入りタイヤは、(D2/D1)が、1以上、1.1以下に設定されているので、路面とは第1トレッドゴムのみが接触する。つまり、この空気入りタイヤは、第1トレッドゴムの摩擦係数に基づいて路面をグリップする。一方、自動車が高速でコーナリングすることによって限界時の傾斜姿勢となったときに、この空気入りタイヤは、(D2/D1)が、1以上、1.1以下に設定されているので、第2トレッドゴムが路面と接触する。つまり、空気入りタイヤは、コーナリングのアウト側で、第1トレッドゴムの摩擦係数よりも小さい第2トレッドゴムの摩擦係数に基づいて路面をグリップする。したがって、この空気入りタイヤでは、限界時に路面に対するグリップ力が弱められてアウト側に横滑りすることによって耐ロールオーバー性能が高められる。
また、この空気入りタイヤでは、自動車の直進走行時に路面と接触しない第2トレッドゴムの特性によって耐ロールオーバー性能が高められている。つまり、この空気入りタイヤでは、自動車の直進走行時にのみ路面と接触する第1トレッドゴムの特性とは無関係に耐ロールオーバー性能が高められる。したがって、この空気入りタイヤは、トレッド部に形成されたパターンブロックの剛性を下げる必要もないので、自動車の直進走行時における微小操舵の応答性能、および制動性能を悪化させることがない。また、この空気入りタイヤは、従来の空気入りタイヤ(例えば、特許文献1参照)と異なって、トレッド部に形成されたパターンブロックの実接地面積が低下することもないので、制動性能を悪化させることがない。
お、30℃におけるtanδは、周波数・温度換算則(WLF換算則)に基づいて規定されたドライ路面での制動指数である。
の空気入りタイヤは、路面に対するグリップ力に優れるとともに、制動性能に優れる。そして、ドライ路面に対するグリップ力や制動性能は特に優れる。
また、前記課題を解決する本発明の空気入りタイヤは、路面に対する摩擦係数が、トレッドゴムよりも小さいサイドウォールゴムを備える空気入りタイヤであって、タイヤ赤道線からトレッド接地端までの距離L1に対する、タイヤ赤道線から前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとのゴム境界線までの距離L2の比(L2/L1)が、1以上、1.1以下であることを特徴とする。
この空気入りタイヤは、自動車が直進走行する際に、(L2/L1)が、1以上、1.1以下に設定されているので、トレッドゴムの摩擦係数に基づいて路面をグリップする。一方、自動車が高速でコーナリングすることによって限界時の傾斜姿勢となったときに、この空気入りタイヤは、(L2/L1)が、1以上、1.1以下に設定されているので、コーナリングのアウト側で、トレッドゴムの摩擦係数よりも小さいサイドウォールゴムの摩擦係数に基づいて路面をグリップする。したがって、この空気入りタイヤでは、限界時に路面に対するグリップ力が弱められてアウト側に横滑りすることによって耐ロールオーバー性能が高められる。
また、この空気入りタイヤでは、自動車の直進走行時にのみ路面と接触するトレッドゴムの特性とは無関係に耐ロールオーバー性能が高められる。したがって、この空気入りタイヤは、トレッド部に形成されたパターンブロックの剛性を下げる必要もないので、自動車の直進走行時における微小操舵の応答性能、および制動性能を悪化させることがない。また、この空気入りタイヤは、従来の空気入りタイヤ(例えば、特許文献1参照)と異なって、トレッド部に形成されたパターンブロックの実接地面積が低下することもないので、制動性能を悪化させることがない。
このような空気入りタイヤにおいては、路面に対する前記摩擦係数の指数としての、30℃における前記サイドウォールゴムのtanδが、30℃における前記トレッドゴムよりも小さいものであってもよい。
このような空気入りタイヤにおいては、30℃における前記トレッドゴムのtanδが、0.15以上あることが望ましい。この空気入りタイヤは、路面に対するグリップ力に優れるとともに、制動性能に優れる。そして、ドライ路面に対するグリップ力や制動性能は特に優れる。
本発明の空気入りタイヤは、自動車の直進走行時における微小操舵の応答性能、および制動性能を悪化させることなく、耐ロールオーバー性能を高めることができる。
次に、本発明の空気入りタイヤの実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤの回転軸に沿った断面を部分的に示す図である。
図1に示すように、空気入りタイヤT1(以下、単に「タイヤT1」という)は、ビード部2と、サイドウォール部5と、トレッド部1と、ショルダ部4とで主に構成されている。
ビード部2は、空気室11の気密性を保つようにタイヤT1をリム9に組み付けるためのものであり、周知のとおり、リム9の周方向に沿うように環状に延びている。そして、ビード部2の内部には、ビードワイヤ2aが配置されている。ビードワイヤ2aは、その緊縮力でビード部2をリム9に固定するものであり、高炭素鋼等からなる線材が環状に束ねられて形成されている。また、このビードワイヤ2aは、後記するカーカス6をビード部2で支持している。
サイドウォール部5は、ビード部2から延びてタイヤT1の両側壁を形成しており、次に説明するトレッド部1およびショルダ部4、ならびに前記したビード部2とともに、リム9周りに環状の空気室11を画成している。
トレッド部1は、路面と接する部分であり、複数のパターンブロック13が形成されている。そして、トレッド部1には、後記するトレッドゴム10が配置されている。
ショルダ部4は、サイドウォール部5とトレッド部1とを繋ぐように配置されており、トレッド部1が路面と接した際に、路面と離隔するようになっている。このショルダ部4は、タイヤT1の回転時にトレッド部1で発生した熱を放散させる役目をも担っている。
このようなビード部2、サイドウォール部5、ショルダ部4、およびトレッド部1は、一体となって、リム9周りでトロイド状に延びることとなる。そして、ビード部2、サイドウォール部5、ショルダ部4、およびトレッド部1の内部には、カーカス6が配置されている。このカーカス6は、タイヤT1の骨格となるものであり、リム9周りで延びるトロイド状の形状を呈している。そして、カーカス6の端部は、ビードワイヤ2aを巻き込むように折り返されることによって、前記したようにビードワイヤ2aで支持されることとなる。ちなみに、本実施形態でのカーカス6は、ラジアルカーカスの形態が採用されており、その材質は、ポリエステル、レーヨン、ポリアミド、ポリアラミド等の合成繊維をゴム引きしたものである。
このようなカーカス6と後記するトレッドゴム10との間には、ベルト7が配置されている。このベルト7は、トレッド部1の周方向に沿うように配置されており、カーカス6をタイヤT1の内側に向かって締め付けることによって、トレッド部1の外周面がタイヤT1の幅方向に平坦になるようにしている。本実施形態でのベルト7は、複数のスチールコード(図示せず)がタイヤ赤道線14aに対して20°程度で傾斜するように互いに平行に配置されて、これらスチールコードがゴム引きされて形成されたものである。そして、本実施形態では、ベルト7が2層配置されている。ちなみに、一方のベルト7を構成するスチールコードの傾きは、他方のベルト7を構成するスチールコードの傾きと逆になっている。
そして、タイヤT1の内壁面には、ビード部2、サイドウォール部5、ショルダ部4、およびトレッド部1の全体に亘ってインナライナ8が形成されている。このインナライナ8は、チューブに相当するゴム層であり、空気室11からのいわゆるエア漏れを防止するものである。
次に、トレッドゴム10について説明する。トレッドゴム10は、トレッド部1からショルダ部4の一部に掛けて配置されている。そして、このトレッドゴム10は、トレッド部1では、ベルト7の外周側に配置されて路面と接触するようになっており、ショルダ部4では、サイドウォール部5を構成するサイドウォールゴム15が、その表面を覆っている。
このようなトレッドゴム10は、第1トレッドゴム10aと、第2トレッドゴム10bとで構成されている。そして、第1トレッドゴム10aは、トレッド部1の中央部をその周方向に延びるように配置されており、第2トレッドゴム10bは、第1トレッドゴム10aに沿うようにその両側にそれぞれ配置されている。このようなトレッドゴム10は、製造時には第1トレッドゴム10a、および第2トレッドゴム10bを同時に2層押し出しすることによって形成され、通常のタイヤ成形工程でベルト7上に配置すればよい。
第1トレッドゴム10aと、第2トレッドゴム10bとのゴム境界線14bは、タイヤ赤道線14aから距離D2の位置に設定されている。そして、このタイヤT1は、自動車が直進走行する際に、トレッド部1が路面と接触する外端、つまりトレッド接地端14cとタイヤ赤道線14aとの距離をD1とすると、距離D1に対する距離D2の比(D2/D1)が、1以上、1.1以下になるように設定されている。本実施形態でのトレッド接地端14cは、タイヤT1を正規のリム9に取り付け、かつタイヤT1に正規の内圧でエアを充填するとともに、タイヤT1に正規の荷重を付加した際に、路面と接地するタイヤT1の回転軸方向の外縁を意味する。なお、ここでの「正規のリム9」とは、タイヤT1の規格が属する規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、「正規のリム9」としては、例えばJATMA(日本自動車タイヤ協会)規格での標準リムが挙げられる。また、「正規の内圧」とは、前記規格で定まるエア圧であり、この「正規の内圧」としては、例えばJATMA規格での「最高空気圧」が挙げられる。また、「正規の荷重」とは、前記規格で定まる荷重であり、例えばJATMA規格での「最大負荷能力」が挙げられる。
このようなトレッドゴム10では、路面に対する第2トレッドゴム10bの摩擦係数が、路面に対する第1トレッドゴム10aの摩擦係数よりも小さくなっている。そして、本実施形態では、路面に対する摩擦係数の指数としての、30℃における第2トレッドゴム10bのtanδが、30℃における第1トレッドゴム10aのtanδよりも小さくなっている。ちなみに、30℃におけるtanδは、周波数・温度換算則(WLF換算則)に基づいて規定されたドライ路面での制動指数である。そして、このトレッドゴム10では、30℃における第1トレッドゴム10aのtanδが、0.15以上となるように設定されており、パターンブロック13は、第1トレッドゴム10aで形成されている。このような30℃におけるゴム材のtanδは、周知の試験機で測定することができ、30℃におけるtanδが前記範囲となるような第1トレッドゴム10a、および第2トレッドゴム10bを所定の位置に配置することによってトレッドゴム10は形成される。なお、前記第1トレッドゴム10aのゴム硬度は、60以上であることが望ましい。ここでの「ゴム硬度」は、JIS K 6253に準拠して測定されたものである。
次に、本実施形態に係るタイヤT1の作用効果について適宜図面を参照しながら説明する。参照する図面において、図2は、自動車が旋回(コーナリング)した際のタイヤの挙動を示す模式図である。
図1に示すタイヤT1では、自動車が直進走行する際に、タイヤ赤道線14aからトレッド接地端14cまでの間に配置されるトレッドゴム10が路面と接触する。このとき、このタイヤT1は、(D2/D1)が、1以上、1.1以下に設定されているので、路面とは第1トレッドゴム10aのみが接触する。つまり、このタイヤT1は、第1トレッドゴム10aの摩擦係数に基づいて路面をグリップする。一方、自動車が高速でコーナリングすることによって限界時の傾斜姿勢となったときに、タイヤT1は、横たわみを生じる。そして、このとき(D2/D1)が、1以上、1.1以下に設定されているので、第2トレッドゴム10bが路面と接触する。つまり、図2に示すように、タイヤT1は、旋回アウト側で、路面Rに対する第2トレッドゴム10bの面圧が高くなるとともに、路面Rに対する第1トレッドゴム10aの面圧が低くなる。その結果、タイヤT1は、旋回アウト側で、第1トレッドゴム10aの摩擦係数よりも小さい第2トレッドゴム10bの摩擦係数に基づいて路面をグリップする。さらに具体的には、タイヤT1は、旋回アウト側で、30℃におけるtanδが、第1トレッドゴム10aよりも小さい第2トレッドゴム10bが優先的に路面Rをグリップする。したがって、このタイヤT1では、限界時に路面Rに対するグリップ力が弱められて旋回アウト側に横滑りすることによって耐ロールオーバー性能が高められる。このようなタイヤT1の耐ロールオーバー性能の向上は、特にRV(Recreational Vehicle)のように重心の高い自動車で有効となる。
また、図1に示すタイヤT1では、前記したように、自動車の直進走行時に路面と接触しない第2トレッドゴム10bの特性によって耐ロールオーバー性能が高められている。つまり、このタイヤT1では、自動車の直進走行時にのみ路面と接触する第1トレッドゴム10aの特性とは無関係に耐ロールオーバー性能が高められる。したがって、このタイヤT1は、従来の空気入りタイヤ(例えば、特許文献1参照)と異なって、トレッド部1に形成されたパターンブロック13の剛性を下げる必要もないので、自動車の直進走行時における微小操舵の応答性能、および制動性能を悪化させることがない。
また、このタイヤT1は、30℃における第1トレッドゴム10aのtanδが、0.15以上であるために、自動車が直進走行する際に、路面に対するグリップ力や制動性能に優れる。そして、ドライ路面に対するグリップ力や制動性能は特に優れる。
また、このタイヤT1は、第1トレッドゴム10aのゴム硬度が、60以上であるので、例えば、夏場にタイヤT1の内部の飽和温度が高温になるような場合であっても、制動時におけるタイヤT1のパターンブロック13の座屈が防止される。
以上のようなタイヤT1によれば、自動車の直進走行時における微小操舵の応答性能、および制動性能を悪化させることなく、耐ロールオーバー性能を高めることができる。
また、このタイヤT1によれば、路面に対して優れたグリップ力や制動性能を発揮することができる。
また、タイヤT1によれば、高温環境下で自動車が使用される場合において、制動時にパターンブロック13の座屈が防止されるので、良好な制動性能を発揮することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。図3、図4、および図5は、他の実施形態に係るタイヤの回転軸に沿った断面を部分的に示す図である。なお、後記する他の実施形態に係るタイヤにおいて、前記実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
前記実施形態では、第2トレッドゴム10bが第1トレッドゴム10aの両側に配置されたものを示したが、図3に示すように、本発明は、第2トレッドゴム10bが第1トレッドゴム10aの片側のみに配置されたタイヤT2であってもよい。このタイヤT2は、回転方向性や車両装着時の外側面が規定されたものに適用することができる。
また、前記実施形態では、トレッドゴム10の両端部の全てが第2トレッドゴム10bで形成されているが、図4に示すように、本発明は、リボン状の第2トレッドゴム10bが第1トレッドゴム10a上に環状に巻回されたタイヤT3であってもよい。このタイヤT3では、トレッド部1を形成する際に、ベルト7上に配置した第1トレッドゴム10a周りに、リボン状の第2トレッドゴム10bを貼り付けることによって配置することができる。そのため、このタイヤT3の製造には、例えば、第1トレッドゴム10aおよび第2トレッドゴム10bを2層押し出しする特別な押し出し機を要しない。なお、図4に示すタイヤT3では、トレッド部1の両端に第2トレッドゴム10bが配置されているが、回転方向性が規定されたタイヤT3では、片端のみに第2トレッドゴム10bが配置されたものであってもよい。
また、前記実施形態では、トレッド部1に第1トレッドゴム10aと第2トレッドゴム10bとからなるトレッドゴム10が配置されているが、図5に示すように、本発明は、トレッドゴム10が一種類のゴム材で構成されており、第1サイドウォールゴム15aと第2サイドウォールゴム15bとからなるサイドウォールゴム15を備えるタイヤT4であってもよい。なお、第2サイドウォールゴム15bは、特許請求の範囲にいう「サイドウォールゴム」に相当する。
このタイヤT4は、第1サイドウォールゴム15aがビード部2側からショルダ部4側にかけて配置されているとともに、ショルダ部4に位置するトレッドゴム10の上面を覆うように第2サイドウォールゴム15bが配置されている。
トレッドゴム10と、第2サイドウォールゴム15bとのゴム境界線14bは、タイヤ赤道線14aから距離L2の位置に設定されている。そして、このタイヤT4は、自動車が直進走行する際に、トレッド部1が路面と接触する外端、つまりトレッド接地端14cとタイヤ赤道線14aとの距離をL1とすると、距離L1に対する距離L2の比(L2/L1)が、1以上、1.1以下になるように設定されている。
このようなタイヤT4では、路面に対する第2サイドウォールゴム15bの摩擦係数が、路面に対するトレッドゴム10の摩擦係数よりも小さくなっている。そして、本実施形態では、路面に対する摩擦係数の指数としての、30℃における第2サイドウォールゴム15bのtanδが、30℃におけるトレッドゴム10のtanδよりも小さくなっている。
そして、このトレッドゴム10は、前記したトレッドゴム10aと同じく、30℃におけるtanδが、0.15以上となるように設定されており、パターンブロック13は、トレッドゴム10で形成されている。このようなトレッドゴム10のゴム硬度は、60以上であることが望ましい。なお、ここでの「ゴム硬度」は、JIS K 6253に準拠して測定されたものである。
次に、タイヤT4の作用効果について説明する。
このタイヤT4では、自動車が直進走行する際に、タイヤ赤道線14aからトレッド接地端14cまでの間に配置されるトレッドゴム10が路面と接触する。このとき、このタイヤT4では、トレッドゴム10のみが路面と接触する。つまり、このタイヤT4は、トレッドゴム10の摩擦係数に基づいて路面をグリップする。一方、自動車が高速でコーナリングすることによって限界時の傾斜姿勢となったときに、タイヤT4は、横たわみを生じる。そして、このとき(L2/L1)が、1以上、1.1以下に設定されているので、第2サイドウォールゴム15bが路面と接触する。つまり、図示しないが、タイヤT4は、旋回アウト側で、路面に対する第2サイドウォールゴム15bの面圧が高くなるとともに、路面に対するトレッドゴム10の面圧が低くなる。その結果、タイヤT4は、旋回アウト側で、トレッドゴム10の摩擦係数よりも小さい第2サイドウォールゴム15bの摩擦係数に基づいて路面をグリップする。さらに具体的には、タイヤT4は、旋回アウト側で、30℃におけるtanδが、トレッドゴム10よりも小さい第2サイドウォールゴム15bが優先的に路面をグリップする。したがって、このタイヤT4では、限界時に路面に対するグリップ力が弱められて旋回アウト側に横滑りすることによって耐ロールオーバー性能が高められる。
また、このタイヤT4では、トレッドゴム10の特性とは無関係に耐ロールオーバー性能が高められる。したがって、このタイヤT4は、従来の空気入りタイヤ(例えば、特許文献1参照)と異なって、図5に示すトレッド部1に形成されたパターンブロック13の剛性を下げる必要もないので、自動車の直進走行時における微小操舵の応答性能、および制動性能を悪化させることがない。
また、このタイヤT4は、30℃におけるトレッドゴム10のtanδが、0.15以上であるために、自動車の直進走行時に、路面に対するグリップ力や制動性能に優れる。そして、ドライ路面に対するグリップ力や制動性能は特に優れる。
また、このタイヤT4では、トレッド部1の両側に第2サイドウォールゴム15bが配置されているが、本発明は、トレッド部1の片側のみに第2サイドウォールゴム15bが配置されたものであってもよい。このタイヤT4は、回転方向性が規定されたものに適用することができる。
また、このタイヤT4は、トレッドゴム10のゴム硬度が、60以上であるので、例えば、夏場にタイヤT4の内部の飽和温度が高温になるような場合であっても、制動時におけるタイヤT4のパターンブロック13の座屈が防止される。
また、本発明は、図5に示すトレッドゴム10とベルト7との間に、トレッドゴム10と異なるゴム材で形成されたトレッドベース層(図示せず)を有するものであってもよい。
次に、実施例を示しながら本発明をさらに具体的に説明する。
(実施例1)
実施例1では、図1に示すタイヤT1と同様の構造を有する、225/65R17規格のものを常法によって作製した。
そして、作製されたタイヤT1の、トレッド接地端14cとタイヤ赤道線14aとの距離D1に対する、ゴム境界線14bとタイヤ赤道線14aとの距離D2の比(D2/D1)を表1に示す。
Figure 0004634888
次に、作製されたタイヤT1について、第1トレッドゴム10a、および第2トレッドゴム10bの粘弾性測定試験、タイヤT1を装着した実車の耐ロールオーバー性能試験、微小操舵の応答性能試験、ならびにタイヤT1のウエット制動距離測定試験(以下、「ウエット制動試験」という)を後記する要領で行った。その結果を表1に示す。なお、本実施例における耐ロールオーバー性能試験、微小操舵の応答性能試験、およびウエット制動試験の測定結果は、後記する比較例との対比の便宜上、100として表1に記す。
<粘弾性測定試験>
短冊状の第1トレッドゴム10a(幅5mm、厚み2mm)、および短冊状の第2トレッドゴム10b(幅5mm、厚み2mm)のそれぞれを試験片とした。そして、スペクトロメータ試験機(岩本製作所製)を使用して、この試験片の30℃におけるtanδ(以下、tanδ(30℃)と記す)を測定した。なお、測定は、初期伸長率10%、加振歪率±2%、振動数10Hzの条件下で行った。
<耐ロールオーバー性能試験>
作製したタイヤT1をホイール(サイズ:17×6・1/2JJ)のリム9に組み付けた後に実車に装着した。なお、タイヤT1のエア圧は、210kPaであった。そして、NHTSA NCAP-Dynamic Rollover Test法に準拠して耐ロールオーバー性能試験を行った。この試験では、実車に装着した前後の内輪が同時に5.08cm(2インチ)浮いたときの走行速度を測定した。ちなみに、この走行速度が大きい程、耐ロールオーバー性能が優れていることを示している。
<微小操舵の応答性能試験>
前記と同様にしてタイヤT1を装着した実車を、ドライ路面(アスファルト路面)のテストコースで走行させ、そのときの実車の応答性能をドライバの官能試験によって評価した。ちなみに、この官能試験では、本実施例のタイヤT1を装着した実車の応答性能を基準として100に設定し、応答性能を10刻みで評価しており、この数値が大きい程、応答性能が優れていることを示している。
<ウエット制動試験>
前記と同様にしてタイヤT1を装着した実車を、帯水路面(平均水深:1mm)上で走行させた。そして、100km/時間で走行中に急ブレーキを掛けた際の制動距離を測定した。ちなみに、この制動距離が小さい程、ウエット制動性能が優れていることを示している。
(比較例1および比較例2)
比較例1および比較例2では、表1に示すように(D2/D1)を設定した以外は、実施例1のタイヤT1と同様の構造を有する、225/65R17規格のタイヤを常法によって作製した。
次に、作製したタイヤについて、実施例1と同様にして、粘弾性測定試験、耐ロールオーバー性能試験、微小操舵の応答性能試験、およびウエット制動試験を行った。その結果を表1に示す。なお、比較例1および比較例2における耐ロールオーバー性能試験、微小操舵の応答性能試験、およびウエット制動試験の測定結果は、実施例1の各試験の測定値を100とした場合における相対値で表1に記す。
(比較例3および比較例4)
比較例3および比較例4では、1種類のゴム材からなる単一のトレッドゴム10を有する以外は、実施例1のタイヤT1と同様の構造を有する、225/65R17規格のタイヤを常法によって作製した。
次に、作製したタイヤについて、実施例1と同様にして、耐ロールオーバー性能試験、微小操舵の応答性能試験、およびウエット制動試験を行った。その結果を表1に示す。なお、比較例3および比較例4における耐ロールオーバー性能試験、微小操舵の応答性能試験、およびウエット制動試験の測定結果は、実施例1の各試験の測定値を100とした場合における相対値で表1に記す。また、粘弾性測定試験は、トレッドゴム10について行った。その結果を表1に示す。
(実施例および比較例で作製されたタイヤの評価)
表1に示すように、比較例1での(D2/D1)は、1.2であって、1.1を超えているので、耐ロールオーバー性能試験で求められた相対値が、95となっている。つまり、実施例1で作製されたタイヤT1は、比較例1のタイヤと比較して耐ロールオーバー性能に優れている。
また、比較例2では、微小操舵の応答性能試験で求められた相対値が98となっているとともに、ウエット制動試験で求められた相対値が106となっている。つまり、実施例1で作製されたタイヤT1は、比較例2のタイヤと比較して微小操舵の応答性能、およびウエット制動性能に優れている。
また、比較例3では、1種類のゴム材からなる単一のトレッドゴム10のtanδ(30℃)が0.18であることから、耐ロールオーバー性能試験で求められた相対値が、95となっている。つまり、実施例1で作製されたタイヤT1は、比較例3のタイヤと比較して耐ロールオーバー性能に優れている。
また、比較例4では、1種類のゴム材からなる単一のトレッドゴム10のtanδ(30℃)が0.12であることから、微小操舵の応答性能試験で求められた相対値が、98となっているとともに、ウエット制動試験で求められた相対値が108となっている。つまり、実施例1で作製されたタイヤT1は、比較例4のタイヤと比較して微小操舵の応答性能、およびウエット制動性能に優れている。
実施形態に係る空気入りタイヤの回転軸に沿った断面を部分的に示す図である。 自動車が旋回(コーナリング)した際のタイヤの挙動を示す模式図である。 他の実施形態に係る空気入りタイヤの回転軸に沿った断面を部分的に示す図である。 他の実施形態に係る空気入りタイヤの回転軸に沿った断面を部分的に示す図である。 他の実施形態に係る空気入りタイヤの回転軸に沿った断面を部分的に示す図である。
符号の説明
T1 タイヤ(空気入りタイヤ)
T2 タイヤ(空気入りタイヤ)
T3 タイヤ(空気入りタイヤ)
T4 タイヤ(空気入りタイヤ)
10a 第1トレッドゴム
10b 第2トレッドゴム
14a タイヤ赤道線
14b ゴム境界線
14c トレッド接地端
15b 第2サイドウォールゴム(サイドウォールゴム)
R 路面

Claims (2)

  1. 第1トレッドゴムと、路面に対する摩擦係数が前記第1トレッドゴムよりも小さい第2トレッドゴムとを備える空気入りタイヤであって、
    タイヤ赤道線からトレッド接地端までの距離D1に対する、タイヤ赤道線から前記第1トレッドゴムと前記第2トレッドゴムとのゴム境界線までの距離D2の比(D2/D1)が、1以上、1.1以下であり、
    前記第2トレッドゴムが第1トレッドゴムの片側のみに配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 第1トレッドゴムと、路面に対する摩擦係数が前記第1トレッドゴムよりも小さい第2トレッドゴムとを備える空気入りタイヤであって、
    タイヤ赤道線からトレッド接地端までの距離D1に対する、タイヤ赤道線から前記第1トレッドゴムと前記第2トレッドゴムとのゴム境界線までの距離D2の比(D2/D1)が、1以上、1.1以下であり、
    リボン状の第2トレッドゴムが第1トレッドゴム上に環状に巻回されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
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