JP2006001299A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】 操縦安定性を維持しつつ転倒防止性能を向上することを可能にした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 トレッド部1の外表面から厚さ方向に少なくとも溝深さ−1.6mmまでの部位において、クラウンセンターCからのタイヤ軸方向の距離D1が接地幅Wに対して0.4W〜0.5Wとなる位置P1と0.6W以上となる位置P2との間にショルダーゴム層12を規定し、位置P1よりクラウンセンター側にセンターゴム層11を規定し、該センターゴム層1を第1のゴム組成物Aから構成する一方で、ショルダーゴム層12を第2のゴム組成物Bから構成し、第2のゴム組成物Bの凝着摩擦指数(又は、実測摩擦力に基づく摩擦指数)を第1のゴム組成物Aの凝着摩擦指数の50〜90%にする。
【選択図】 図1
【解決手段】 トレッド部1の外表面から厚さ方向に少なくとも溝深さ−1.6mmまでの部位において、クラウンセンターCからのタイヤ軸方向の距離D1が接地幅Wに対して0.4W〜0.5Wとなる位置P1と0.6W以上となる位置P2との間にショルダーゴム層12を規定し、位置P1よりクラウンセンター側にセンターゴム層11を規定し、該センターゴム層1を第1のゴム組成物Aから構成する一方で、ショルダーゴム層12を第2のゴム組成物Bから構成し、第2のゴム組成物Bの凝着摩擦指数(又は、実測摩擦力に基づく摩擦指数)を第1のゴム組成物Aの凝着摩擦指数の50〜90%にする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、レクリエーショナル・ビークル(以下、RV車という)用として好適な空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、操縦安定性を維持しつつ転倒防止性能を向上することを可能にした空気入りタイヤに関する。
近年のRV車等の車高が比較的高い車両において、高速走行の機会が増え、そのために旋回時の車両の転倒を防ぐ性能がより重視されてきている(例えば、特許文献1参照)。ところで、車両の転倒は、タイヤのコーナリング特性によって影響され、高荷重や高スリップ角での走行時のコーナリングフォースが大きいことが直接的な原因になっている。即ち、転倒防止性能を向上するためには、高荷重や高スリップ角での走行時のコーナリングフォース最大値を減じることが有効である。しかしながら、一般的に、コーナリングフォース最大値を減じるとコーナリングパワーも低下し、通常走行時の操縦安定性も悪化する傾向がある。そのため、操縦安定性を維持しつつ転倒防止性能を向上することは困難である。
特開2002−172916号公報
本発明の目的は、操縦安定性を維持しつつ転倒防止性能を向上することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド部の外表面から厚さ方向に少なくとも溝深さ−1.6mmまでの部位において、クラウンセンターからのタイヤ軸方向の距離が接地幅Wに対して0.4W〜0.5Wとなる位置P1と0.6W以上となる位置P2との間にショルダーゴム層を規定し、前記位置P1よりクラウンセンター側にセンターゴム層を規定し、該センターゴム層を第1のゴム組成物から構成する一方で、前記ショルダーゴム層を第2のゴム組成物から構成し、第2のゴム組成物の凝着摩擦指数を第1のゴム組成物の凝着摩擦指数の50〜90%にしたことを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド部の外表面から厚さ方向に少なくとも溝深さ−1.6mmまでの部位において、クラウンセンターからのタイヤ軸方向の距離が接地幅Wに対して0.4W〜0.5Wとなる位置P1と0.6W以上となる位置P2との間にショルダーゴム層を規定し、前記位置P1よりクラウンセンター側にセンターゴム層を規定し、該センターゴム層を第1のゴム組成物から構成する一方で、前記ショルダーゴム層を第2のゴム組成物から構成し、第2のゴム組成物の実測摩擦力に基づく摩擦指数を第1のゴム組成物の実測摩擦力に基づく摩擦指数の50〜90%にしたことを特徴とするものである。
ここで、接地幅Wとは、JATMAイヤーブック(2004年度版)に規定される空気圧−負荷能力対応表において、最大負荷能力に対応する空気圧をタイヤに充填し、その最大負荷能力の70%の荷重を掛けたときのタイヤ軸方向の接地幅である。
本発明では、トレッド部のセンター領域に位置するセンターゴム層を第1のゴム組成物から構成する一方で、ショルダー領域に位置するショルダーゴム層を第1のゴム組成物よりもコーナリングフォースの減少に寄与する第2のゴム組成物から構成する。このショルダーゴム層は、通常の走行条件では殆ど接地せず、高荷重での走行時や高スリップ角での走行時に接地するように規定する。これにより、通常走行時のコーナリングパワーを維持しながら、高荷重や高スリップ角での走行時におけるコーナリングフォースの増加を抑えることが可能になる。従って、操縦安定性を悪化させることなく転倒防止性能を向上することができる。
本発明において、コーナリングフォースを小さくするための第1の指標として、ショルダーゴム層を構成する第2のゴム組成物の凝着摩擦指数をセンターゴム層を構成する第1のゴム組成物の凝着摩擦指数に比べて相対的に小さくする。非対称のトレッドパターンを有し、タイヤ表裏の装着方向が指定された空気入りタイヤの場合、車両装着時に車両外側に位置するショルダーゴム層を第2のゴム組成物から構成すれば良い。
但し、単に第2のゴム組成物の凝着摩擦指数を低下させた場合、ウェット性能が悪化することになる。そのため、第2のゴム組成物のヒステリシス摩擦指数を第1のゴム組成物のヒステリシス摩擦指数の100〜250%にすることが好ましい。このように第2のゴム組成物のヒステリシス摩擦指数を維持することにより、ウェット性能の悪化を抑制することができる。更に、配合上の工夫を加えることで第2のゴム組成物のヒステリシス摩擦指数をより大きくすれば、ウェット性能を向上することも可能である。
ここで、凝着摩擦指数とは、ゴムの破断応力TBとゴムの動的貯蔵弾性率E’とから求められる指数(TB/E0.25)である。ゴムの破断応力TBは、JIS K6251に準拠して測定したものである。ゴムの動的貯蔵弾性率E’は、粘弾性スペクトロメータ(東洋精機製作所製)を用いて、温度−10℃、初期歪10%、振幅±2%、周波数20Hzの条件にて測定したものである。
一方、ヒステリシス摩擦指数は、ゴムの損失正接tanδとゴムの動的貯蔵弾性率E’とから求められる指数(tanδ/E0.25)である。ゴムの損失正接tanδは、粘弾性スペクトロメータ(東洋精機製作所製)を用いて、温度−10℃、初期歪10%、振幅±2%、周波数20Hzの条件にて測定したものである。
第2のゴム組成物のヒステリシス摩擦指数を大きくしてウェット性能の悪化を抑制するために、第2のゴム組成物として、平均ガラス転移温度Tgが−35℃以上であるジエン系ゴム100重量部に対して、窒素吸着比表面積が20〜100m2 /gであるカーボンブラック及びシリカの少なくとも一方を20〜55重量部含んだゴム組成物を用いることが好ましい。特に、第2のゴム組成物におけるシリカの配合量を全補強剤量の70〜100重量%にすると良い。
本発明において、コーナリングフォースを小さくするための第2の指標として、ショルダーゴム層を構成する第2のゴム組成物の実測摩擦力に基づく摩擦指数を、センターゴム層を構成する第1のゴム組成物の実測摩擦力に基づく摩擦指数に比べて相対的に小さくする。非対称のトレッドパターンを有し、タイヤ表裏の装着方向が指定された空気入りタイヤの場合、車両装着時に車両外側に位置するショルダーゴム層を第2のゴム組成物から構成すれば良い。
但し、単に第2のゴム組成物の実測摩擦力に基づく摩擦指数を低下させた場合、耐摩耗性が悪化することになる。そのため、第2のゴム組成物のランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数を、第1のゴム組成物のランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数の100〜200%にすることが好ましい。このように第2のゴム組成物のランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数を維持することにより、耐ショルダー摩耗性能の低下を抑制することができる。更に、配合上の工夫を加えることで第2のゴム組成物の耐摩耗指数をより大きくすれば、耐ショルダー摩耗性能を向上することも可能である。
ここで、実測摩擦力に基づく摩擦指数は、以下の測定方法により求めることができる。即ち、幅2cm、直径10cmの円筒状のゴム試験片を作成し、この試験片をシリコーンカーバイトクロスを貼った直径1mの回転ドラムに押し付け、この回転ドラムを速度30km/hで回転させる。そして、ゴム試験片と回転ドラムの回転速度比を変えながらゴムの摩擦力を測定し、最も大きい摩擦力を摩擦指数とする。
一方、ランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数は、以下の測定方法により求めることができる。即ち、ランボーン摩耗試験機(岩本製作所製)を用いて、JIS K6264に準拠し、荷重15N、スリップ率50%の条件にて摩耗減量を測定する。そして、摩耗減量の逆数を耐摩耗指数とする。
第2のゴム組成物の耐摩耗指数を大きくして耐摩耗性能の悪化を抑制するために、第2のゴム組成物として、平均ガラス転移温度Tgが−105〜−50℃であるジエン系ゴム100重量部に対して、窒素吸着比表面積が100〜300m2 /gであるカーボンブラック及びシリカの少なくとも一方を55〜120重量部含んだゴム組成物を用いることが好ましい。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図1において、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架され、該カーカス層4のタイヤ幅方向の端部がビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には、複数のベルト層6がタイヤ全周にわたって埋設されている。これらベルト層6は、それぞれ引き揃えられた複数本の補強コードを含み、その補強コードが層間で互いに交差するように配置されている。
トレッド部1において、クラウンセンターCからのタイヤ軸方向の距離D1が接地幅Wに対して0.4W〜0.5Wとなる位置P1と、クラウンセンターCからのタイヤ軸方向の距離D2が0.6W以上となる位置P2との間には、ショルダーゴム層12が規定されている。一方、位置P1よりクラウンセンター側には、センターゴム層11が規定されている。そして、トレッド部1のセンター領域に位置するセンターゴム層11はゴム組成物A(第1のゴム組成物)から構成され、ショルダー領域に位置するショルダーゴム層12はゴム組成物Aよりも低グリップ化されたゴム組成物B(第2のゴム組成物)から構成されている。
ショルダーゴム層12は、通常の走行条件では殆ど接地せず、高荷重での走行時や高スリップ角での走行時に接地する。そのため、通常走行時のコーナリングパワーを維持しながら、高荷重や高スリップ角での走行時におけるコーナリングフォースの増加を抑えることが可能になる。従って、操縦安定性を悪化させることなく転倒防止性能を向上することができる。
ショルダーゴム層12を主として高荷重での走行時や高スリップ角での走行時だけに選択的に接地させるために、位置P1のクラウンセンターCからの距離D1を0.4W〜0.5Wの範囲とし、位置P2のクラウンセンターCからの距離D2を0.6W以上に設定することが必要である。距離D1が0.4W未満より小さいとコーナリングパワーが低下し、逆に0.5Wより大きいとコーナリングフォース最大値の減少効果が得られない。距離D1は、より好ましくは、0.425W〜0.525Wの範囲に設定するのが良い。一方、距離D2が0.6Wより小さいとコーナリングフォース最大値の減少効果が得られない。距離D2の上限はトレッド幅によって決まる。
ショルダーゴム層12は、トレッド部1の外表面から厚さ方向に少なくとも溝深さ−1.6mmまでの部位に存在している。例えば、溝深さが8mmである部分ではショルダーゴム層12の厚さが6.4mmになっている。つまり、摩耗限界は、通常、残溝1.6mm程度であるので、ショルダーゴム層12の厚さを十分に厚く設定することにより、新品時から摩耗末期まで所望の効果を持続することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、コーナリングフォースを小さくするための第1の指標として、ショルダーゴム層12を構成するゴム組成物Bの凝着摩擦指数をセンターゴム層11を構成するゴム組成物Aの凝着摩擦指数の50〜90%にすることが行われる。ここで、ゴム組成物Bの凝着摩擦指数がゴム組成物Aの凝着摩擦指数の50%より小さいとコーナリングフォース最大値が減少し過ぎて危険回避性能が悪化し、逆に90%より大きいとコーナリングフォース最大値の減少効果が得られない。ゴム組成物Bの凝着摩擦指数は、より好ましくは、ゴム組成物Aの凝着摩擦指数の60〜85%の範囲に設定するのが良い。
但し、ゴム組成物Bの凝着摩擦指数を低下させた場合、ウェット性能が悪化することになる。そこで、ゴム組成物Bのヒステリシス摩擦指数をゴム組成物Aのヒステリシス摩擦指数の100〜250%にすると良い。つまり、転倒防止性能は乾燥路面におけるコーナリングフォース最大値に影響されるが、乾燥路面における摩擦性能は凝着摩擦指数の影響が支配的であり、ウェット路面における摩擦性能はヒステリシス摩擦指数の影響が支配的である。従って、ゴム組成物Bについて、転倒防止性能のために凝着摩擦指数を低減しても、ヒステリシス摩擦指数を維持することにより、ウェット性能の悪化を効果的に抑制することができる。更に、ゴム組成物Bのヒステリシス摩擦指数をより大きくすれば、ウェット性能を向上することも可能である。ここで、ゴム組成物Bのヒステリシス摩擦指数がゴム組成物Aのヒステリシス摩擦指数の100%より小さいとウェット性能が低下し、逆に250%より大きいと転がり抵抗が増大する。
ゴム組成物Bのヒステリシス摩擦指数を大きくしてウェット性能の悪化を抑制するために、ゴム組成物Bとして、平均ガラス転移温度Tgが−35℃以上であるジエン系ゴム100重量部に対して、窒素吸着比表面積(N2 SA)が20〜100m2 /gであるカーボンブラック及びシリカの少なくとも一方を20〜55重量部含んだゴム組成物を用いると良い。ここで、ジエン系ゴムの平均ガラス転移温度Tgが−35℃未満であると損失正接tanδが低いためウェット性能が不十分になる。また、カーボンブラック又はシリカの窒素吸着比表面積が20m2 /g未満であると機械的性質が不十分になるためチップやカット等の問題が生じ易くなり、逆に100m2 /gを超えると転倒防止効果が不十分になる。更に、カーボンブラック及びシリカの総量が、ジエン系ゴム100重量部に対して、20重量部未満であると機械的性質が不十分になるためチップやカット等の問題が生じ易くなり、逆に55重量部を超えると転倒防止効果が不十分になる。
上述のようにゴム組成物Bのヒステリシス摩擦指数を大きくする場合、ゴム組成物Bにおけるシリカの配合量を全補強剤量(シリカとカーボンブラックとの総量)の70〜100重量%にすると良い。このようにゴム組成物Bにおけるシリカの配合量を全補強剤量の70〜100重量%にすることで、ゴムの動的貯蔵弾性率E’が小さくなり、ヒステリシス摩擦指数を大きくなるので、ウェット性能の悪化を抑制することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、コーナリングフォースを小さくするための第2の指標として、ショルダーゴム層12を構成するゴム組成物Bの実測摩擦力に基づく摩擦指数を、センターゴム層11を構成するゴム組成物Aの実測摩擦力に基づく摩擦指数の50〜90%にすることが行われる。ここで、ゴム組成物Bの実測摩擦力に基づく摩擦指数がゴム組成物Aの実測摩擦力に基づく摩擦指数の50%より小さいとコーナリングフォース最大値が減少し過ぎて危険回避性能が悪化し、逆に90%より大きいとコーナリングフォース最大値の減少効果が得られない。ゴム組成物Bの実測摩擦力に基づく摩擦指数は、より好ましくは、ゴム組成物Aの実測摩擦力に基づく摩擦指数の60〜85%の範囲に設定するのが良い。
但し、ゴム組成物Bの実測摩擦力に基づく摩擦指数を低下させた場合、耐摩耗性が悪化することになる。そこで、ゴム組成物Bのランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数をゴム組成物Aのランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数の100〜200%にすると良い。これにより、ゴム組成物Bについて、転倒防止性能のために摩擦指数を低減しても、耐摩耗指数を維持することにより、耐ショルダー摩耗性能の低下を効果的に抑制することができる。更に、ゴム組成物Bの耐摩耗指数をより大きくすれば、耐ショルダー摩耗性能を向上することも可能である。ここで、ゴム組成物Bのランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数がゴム組成物Aのランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数の100%より小さいと耐ショルダー摩耗性能が低下し、逆に200%より大きいとウェット性能が悪化する。
ゴム組成物Bの耐摩耗指数を大きくして耐摩耗性能の悪化を抑制するために、ゴム組成物Bとして、平均ガラス転移温度Tgが−105〜−50℃であるジエン系ゴム100重量部に対して、窒素吸着比表面積が100〜300m2 /gであるカーボンブラック及びシリカの少なくとも一方を55〜120重量部含んだゴム組成物を用いると良い。ここで、ジエン系ゴムの平均ガラス転移温度Tgが−50℃を超えると耐摩耗性能が悪化し、平均ガラス転移温度Tgが−105℃未満のジエン系ゴムを得ることは実質的に困難である。また、カーボンブラック又はシリカの窒素吸着比表面積が100m2 /g未満であると耐摩耗性能が不十分になり、逆に300m2 /gを超えるとゴムの混練加工性が悪化してカーボンブラックやシリカを十分に分散させることが困難になるため、かえって耐摩耗性能が悪化する。更に、カーボンブラック及びシリカの総量が、ジエン系ゴム100重量部に対して、55重量部未満であると耐摩耗性能が不十分になり、逆に120重量部を超えると転倒防止効果が不十分になる。
上述した空気入りタイヤでは、ショルダーゴム層を構成するゴム組成物Bをセンターゴム層を構成するゴム組成物Aから異ならせ、ゴム組成物Bとしてゴム組成物Aよりも摩擦指数が小さいものを使用することが必要であるが、タイヤ表裏の装着方向が指定されていない空気入りタイヤでは、上記関係をクラウンセンターの両側で満たすことが望ましい。しかしながら、非対称のトレッドパターンを有し、タイヤ表裏の装着方向が指定された空気入りタイヤの場合、車両装着時に車両外側に位置するショルダーゴム層だけをゴム組成物Bから構成すれば良い。
次に、実際にタイヤサイズ185/65R15の空気入りタイヤを製作して行った実験結果について説明する。
〔実験1〕
トレッド部のセンターゴム層をゴム組成物Aを使用し、ショルダーゴム層にゴム組成物Bを使用し、ゴム組成物Aの凝着摩擦指数を100としたときのゴム組成物Bの凝着摩擦指数を85とした。そして、ショルダーゴム層を規定する位置P1,P2(クラウンセンターからの距離)と、ショルダーゴム層の厚さとを種々異ならせて従来例11、比較例11及び実施例11の空気入りタイヤを得た。これら従来例11、比較例11及び実施例11におけるトレッド構造をそれぞれ図2〜図4に示した。従来例11は所謂ウイングチップにゴム組成物Bを採用したものである。実施例11はショルダーゴム層の厚さtを溝深さ(d)+2mmとしたものである。
トレッド部のセンターゴム層をゴム組成物Aを使用し、ショルダーゴム層にゴム組成物Bを使用し、ゴム組成物Aの凝着摩擦指数を100としたときのゴム組成物Bの凝着摩擦指数を85とした。そして、ショルダーゴム層を規定する位置P1,P2(クラウンセンターからの距離)と、ショルダーゴム層の厚さとを種々異ならせて従来例11、比較例11及び実施例11の空気入りタイヤを得た。これら従来例11、比較例11及び実施例11におけるトレッド構造をそれぞれ図2〜図4に示した。従来例11は所謂ウイングチップにゴム組成物Bを採用したものである。実施例11はショルダーゴム層の厚さtを溝深さ(d)+2mmとしたものである。
従来例11、比較例11及び実施例11のタイヤについて、新品時及び50%摩耗時のコーナリングフォース最大値(CFmax)と、新品時及び50%摩耗時のコーナリングパワー(CP)を測定し、その結果を表1に示した。コーナリングフォース最大値及びコーナリングパワーは、それぞれ従来例11の新品時の値を100とする指数にて示した。コーナリングフォース最大値は小さいことが望まれるが、コーナリングパワーは指数値で98以上を維持することが要求される。
この表1から判るように、ゴム組成物Bから構成されるショルダーゴム層を従来例11よりも拡張した比較例11のタイヤは、新品時のコーナリングフォース最大値が小さくなっていたものの、ショルダーゴム層が薄いため摩耗時にはコーナリングフォース最大値が増大していた。これに対して、実施例11のタイヤは、コーナリングパワーを維持しつつ、新品時及び摩耗時のコーナリングフォース最大値が小さくなっていた。
〔実験2〕
トレッド部のセンターゴム層をゴム組成物Aを使用し、ショルダーゴム層にゴム組成物Bを使用し、ゴム組成物Aの凝着摩擦指数を100としたときのゴム組成物Bの凝着摩擦指数を85とした。そして、ショルダーゴム層の厚さtを溝深さ(d)+2.0mmにしつつ、ショルダーゴム層を規定する位置P1,P2(クラウンセンターからの距離)を種々異ならせて比較例12〜14及び実施例12〜13の空気入りタイヤを得た。これら比較例12〜14及び実施例12〜13におけるトレッド構造を図5に示した。
トレッド部のセンターゴム層をゴム組成物Aを使用し、ショルダーゴム層にゴム組成物Bを使用し、ゴム組成物Aの凝着摩擦指数を100としたときのゴム組成物Bの凝着摩擦指数を85とした。そして、ショルダーゴム層の厚さtを溝深さ(d)+2.0mmにしつつ、ショルダーゴム層を規定する位置P1,P2(クラウンセンターからの距離)を種々異ならせて比較例12〜14及び実施例12〜13の空気入りタイヤを得た。これら比較例12〜14及び実施例12〜13におけるトレッド構造を図5に示した。
比較例12〜14及び実施例12〜13のタイヤについて、新品時のコーナリングフォース最大値(CFmax)と、新品時のコーナリングパワー(CP)を測定し、その結果を表2に示した。コーナリングフォース最大値及びコーナリングパワーは、それぞれ従来例11の新品時の値を100とする指数にて示した。
この表2から判るように、実施例12〜13のタイヤは、コーナリングパワーを維持しつつコーナリングフォース最大値を低減することができた。一方、比較例12では、位置P1がクラウンセンターに近過ぎるためコーナリングパワーが低下していた。比較例13では、位置P1がクラウンセンターから遠過ぎるためコーナリングフォース最大値の減少効果が得られなかった。比較例14では、位置P2がクラウンセンターに近過ぎるためコーナリングフォース最大値の減少効果が得られなかった。
〔実験3〕
トレッド部のセンターゴム層をゴム組成物Aを使用し、ショルダーゴム層にゴム組成物Bを使用し、ゴム組成物Aの凝着摩擦指数を100としたときのゴム組成物Bの凝着摩擦指数を種々異ならせて比較例15〜16及び実施例14〜15の空気入りタイヤを得た。これら比較例15〜16及び実施例14〜15におけるトレッド構造を図5に示した。
トレッド部のセンターゴム層をゴム組成物Aを使用し、ショルダーゴム層にゴム組成物Bを使用し、ゴム組成物Aの凝着摩擦指数を100としたときのゴム組成物Bの凝着摩擦指数を種々異ならせて比較例15〜16及び実施例14〜15の空気入りタイヤを得た。これら比較例15〜16及び実施例14〜15におけるトレッド構造を図5に示した。
比較例15〜16及び実施例14〜15のタイヤについて、新品時のコーナリングフォース最大値(CFmax)と、新品時のコーナリングパワー(CP)を測定し、その結果を表3に示した。コーナリングフォース最大値及びコーナリングパワーは、それぞれ従来例11の新品時の値を100とする指数にて示した。
この表3から判るように、実施例14〜15のタイヤは、コーナリングパワーを維持しつつコーナリングフォース最大値を低減することができた。一方、比較例15では、ショルダーゴム層を構成するゴム組成物Bの凝着摩擦指数が低過ぎるためコーナリングフォース最大値が低下し過ぎて、危険回避性能が悪化していた。比較例16では、ショルダーゴム層を構成するゴム組成物Bの凝着摩擦指数が高過ぎるためコーナリングフォース最大値の減少効果が得られなかった。
〔実験4〕
表4は、センターゴム層に使用されるゴム組成物Aと、ショルダーゴム層に使用されるゴム組成物B(B11,B12,B13)の配合例を示すものである。これらゴム組成物について、凝着摩擦指数及びヒステリシス摩擦指数をそれぞれ測定し、その結果を表4に併せて示した。表4において、凝着摩擦指数及びヒステリシス摩擦指数はゴム組成物Aの値を100とする指数である。
表4は、センターゴム層に使用されるゴム組成物Aと、ショルダーゴム層に使用されるゴム組成物B(B11,B12,B13)の配合例を示すものである。これらゴム組成物について、凝着摩擦指数及びヒステリシス摩擦指数をそれぞれ測定し、その結果を表4に併せて示した。表4において、凝着摩擦指数及びヒステリシス摩擦指数はゴム組成物Aの値を100とする指数である。
〔実験5〕
トレッド部のセンターゴム層をゴム組成物Aを使用し、ショルダーゴム層にゴム組成物Bを使用し、ゴム組成物Aの実測摩擦力に基づく摩擦指数を100としたときのゴム組成物Bの実測摩擦力に基づく摩擦指数を61とした。そして、ショルダーゴム層を規定する位置P1,P2(クラウンセンターからの距離)と、ショルダーゴム層の厚さとを種々異ならせて従来例21、比較例21及び実施例21の空気入りタイヤを得た。これら従来例21、比較例21及び実施例21におけるトレッド構造をそれぞれ図2〜図4に示した。従来例21は所謂ウイングチップにゴム組成物Bを採用したものである。実施例21はショルダーゴム層の厚さtを溝深さ(d)+2mmとしたものである。
トレッド部のセンターゴム層をゴム組成物Aを使用し、ショルダーゴム層にゴム組成物Bを使用し、ゴム組成物Aの実測摩擦力に基づく摩擦指数を100としたときのゴム組成物Bの実測摩擦力に基づく摩擦指数を61とした。そして、ショルダーゴム層を規定する位置P1,P2(クラウンセンターからの距離)と、ショルダーゴム層の厚さとを種々異ならせて従来例21、比較例21及び実施例21の空気入りタイヤを得た。これら従来例21、比較例21及び実施例21におけるトレッド構造をそれぞれ図2〜図4に示した。従来例21は所謂ウイングチップにゴム組成物Bを採用したものである。実施例21はショルダーゴム層の厚さtを溝深さ(d)+2mmとしたものである。
従来例21、比較例21及び実施例21のタイヤについて、新品時及び50%摩耗時のコーナリングフォース最大値(CFmax)と、新品時及び50%摩耗時のコーナリングパワー(CP)を測定し、その結果を表5に示した。コーナリングフォース最大値及びコーナリングパワーは、それぞれ従来例21の新品時の値を100とする指数にて示した。コーナリングフォース最大値は小さいことが望まれるが、コーナリングパワーは指数値で98以上を維持することが要求される。
この表5から判るように、ゴム組成物Bから構成されるショルダーゴム層を従来例21よりも拡張した比較例21のタイヤは、新品時のコーナリングフォース最大値が小さくなっていたものの、ショルダーゴム層が薄いため摩耗時にはコーナリングフォース最大値が増大していた。これに対して、実施例21のタイヤは、コーナリングパワーを維持しつつ、新品時及び摩耗時のコーナリングフォース最大値が小さくなっていた。
〔実験6〕
トレッド部のセンターゴム層をゴム組成物Aを使用し、ショルダーゴム層にゴム組成物Bを使用し、ゴム組成物Aの実測摩擦力に基づく摩擦指数を100としたときのゴム組成物Bの実測摩擦力に基づく摩擦指数を61とした。そして、ショルダーゴム層の厚さtを溝深さ(d)+2.0mmにしつつ、ショルダーゴム層を規定する位置P1,P2(クラウンセンターからの距離)を種々異ならせて比較例22〜24及び実施例22〜23の空気入りタイヤを得た。これら比較例22〜24及び実施例22〜23におけるトレッド構造を図5に示した。
トレッド部のセンターゴム層をゴム組成物Aを使用し、ショルダーゴム層にゴム組成物Bを使用し、ゴム組成物Aの実測摩擦力に基づく摩擦指数を100としたときのゴム組成物Bの実測摩擦力に基づく摩擦指数を61とした。そして、ショルダーゴム層の厚さtを溝深さ(d)+2.0mmにしつつ、ショルダーゴム層を規定する位置P1,P2(クラウンセンターからの距離)を種々異ならせて比較例22〜24及び実施例22〜23の空気入りタイヤを得た。これら比較例22〜24及び実施例22〜23におけるトレッド構造を図5に示した。
比較例22〜24及び実施例22〜23のタイヤについて、新品時のコーナリングフォース最大値(CFmax)と、新品時のコーナリングパワー(CP)を測定し、その結果を表6に示した。コーナリングフォース最大値及びコーナリングパワーは、それぞれ従来例21の新品時の値を100とする指数にて示した。
この表6から判るように、実施例22〜23のタイヤは、コーナリングパワーを維持しつつコーナリングフォース最大値を低減することができた。一方、比較例22では、位置P1がクラウンセンターに近過ぎるためコーナリングパワーが低下していた。比較例23では、位置P1がクラウンセンターから遠過ぎるためコーナリングフォース最大値の減少効果が得られなかった。比較例24では、位置P2がクラウンセンターに近過ぎるためコーナリングフォース最大値の減少効果が得られなかった。
〔実験7〕
トレッド部のセンターゴム層をゴム組成物Aを使用し、ショルダーゴム層にゴム組成物Bを使用し、ゴム組成物Aの実測摩擦力に基づく摩擦指数を100としたときのゴム組成物Bの実測摩擦力に基づく摩擦指数を種々異ならせて比較例25〜26及び実施例24〜25の空気入りタイヤを得た。これら比較例25〜26及び実施例24〜25におけるトレッド構造を図5に示した。
トレッド部のセンターゴム層をゴム組成物Aを使用し、ショルダーゴム層にゴム組成物Bを使用し、ゴム組成物Aの実測摩擦力に基づく摩擦指数を100としたときのゴム組成物Bの実測摩擦力に基づく摩擦指数を種々異ならせて比較例25〜26及び実施例24〜25の空気入りタイヤを得た。これら比較例25〜26及び実施例24〜25におけるトレッド構造を図5に示した。
比較例25〜26及び実施例24〜25のタイヤについて、新品時のコーナリングフォース最大値(CFmax)と、新品時のコーナリングパワー(CP)を測定し、その結果を表7に示した。コーナリングフォース最大値及びコーナリングパワーは、それぞれ従来例21の新品時の値を100とする指数にて示した。
この表7から判るように、実施例24〜25のタイヤは、コーナリングパワーを維持しつつコーナリングフォース最大値を低減することができた。一方、比較例25では、ショルダーゴム層を構成するゴム組成物Bの摩擦指数が低過ぎるためコーナリングフォース最大値が低下し過ぎて、危険回避性能が悪化していた。比較例26では、ショルダーゴム層を構成するゴム組成物Bの摩擦指数が高過ぎるためコーナリングフォース最大値の減少効果が得られなかった。
〔実験8〕
表8は、センターゴム層に使用されるゴム組成物Aと、ショルダーゴム層に使用されるゴム組成物B(B21,B22)の配合例を示すものである。これらゴム組成物について、実測摩擦力に基づく摩擦指数及びランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数をそれぞれ測定し、その結果を表8に併せて示した。表8において、実測摩擦力に基づく摩擦指数及びランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数はゴム組成物Aの値を100とする指数である。
表8は、センターゴム層に使用されるゴム組成物Aと、ショルダーゴム層に使用されるゴム組成物B(B21,B22)の配合例を示すものである。これらゴム組成物について、実測摩擦力に基づく摩擦指数及びランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数をそれぞれ測定し、その結果を表8に併せて示した。表8において、実測摩擦力に基づく摩擦指数及びランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数はゴム組成物Aの値を100とする指数である。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ベルト層
11 センターゴム層
12 ショルダーゴム層
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ベルト層
11 センターゴム層
12 ショルダーゴム層
Claims (9)
- トレッド部の外表面から厚さ方向に少なくとも溝深さ−1.6mmまでの部位において、クラウンセンターからのタイヤ軸方向の距離が接地幅Wに対して0.4W〜0.5Wとなる位置P1と0.6W以上となる位置P2との間にショルダーゴム層を規定し、前記位置P1よりクラウンセンター側にセンターゴム層を規定し、該センターゴム層を第1のゴム組成物から構成する一方で、前記ショルダーゴム層を第2のゴム組成物から構成し、第2のゴム組成物の凝着摩擦指数を第1のゴム組成物の凝着摩擦指数の50〜90%にした空気入りタイヤ。
- 第2のゴム組成物のヒステリシス摩擦指数を第1のゴム組成物のヒステリシス摩擦指数の100〜250%にした請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ表裏の装着方向が指定された空気入りタイヤにおいて、車両装着時に車両外側に位置するショルダーゴム層を第2のゴム組成物から構成した請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 第2のゴム組成物として、平均ガラス転移温度Tgが−35℃以上であるジエン系ゴム100重量部に対して、窒素吸着比表面積が20〜100m2 /gであるカーボンブラック及びシリカの少なくとも一方を20〜55重量部含んだゴム組成物を用いた請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 第2のゴム組成物におけるシリカの配合量を全補強剤量の70〜100重量%にした請求項4に記載の空気入りタイヤ。
- トレッド部の外表面から厚さ方向に少なくとも溝深さ−1.6mmまでの部位において、クラウンセンターからのタイヤ軸方向の距離が接地幅Wに対して0.4W〜0.5Wとなる位置P1と0.6W以上となる位置P2との間にショルダーゴム層を規定し、前記位置P1よりクラウンセンター側にセンターゴム層を規定し、該センターゴム層を第1のゴム組成物から構成する一方で、前記ショルダーゴム層を第2のゴム組成物から構成し、第2のゴム組成物の実測摩擦力に基づく摩擦指数を第1のゴム組成物の実測摩擦力に基づく摩擦指数の50〜90%にした空気入りタイヤ。
- 第2のゴム組成物のランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数を第1のゴム組成物のランボーン摩耗試験に基づく耐摩耗指数の100〜200%にした請求項6に記載の空気入りタイヤ。
- タイヤ表裏の装着方向が指定された空気入りタイヤにおいて、車両装着時に車両外側に位置するショルダーゴム層を第2のゴム組成物から構成した請求項6又は請求項7に記載の空気入りタイヤ。
- 第2のゴム組成物として、平均ガラス転移温度Tgが−105〜−50℃であるジエン系ゴム100重量部に対して、窒素吸着比表面積が100〜300m2 /gであるカーボンブラック及びシリカの少なくとも一方を55〜120重量部含んだゴム組成物を用いた請求項6〜8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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JP2004176665A JP2006001299A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | 空気入りタイヤ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2004
- 2004-06-15 JP JP2004176665A patent/JP2006001299A/ja active Pending
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