JP2008273485A - 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】操縦安定性を維持しつつ転覆特性の向上を図ること。
【解決手段】トレッド部10を、キャップトレッド層15と、キャップトレッド層15よりも硬度が低いアンダートレッド層16とにより形成する。また、センター部12とショルダー部13とでキャップトレッド層15とアンダートレッド層16との厚さの比率を異ならせ、キャップトレッド層15の厚さに対するアンダートレッド層16の厚さの比率を低荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置から中荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置に向かうに従って増加させる。これらにより、センター部12よりもショルダー部13の剛性を低くすることができるため、低荷重時の最大コーナリングフォースを確保しつつ、中荷重時の最大コーナリングフォースを低減することができる。この結果、操縦安定性を維持しつつ転覆特性を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法に関するものである。特に、この発明は、トレッド部が、硬度が異なる複数のゴムによる積層構造で形成される空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法に関するものである。
従来の空気入りタイヤでは、路面に接地するトレッド面を有するトレッド部に、性質の異なる複数のゴム材料が用いられている。例えば、トレッド部は、トレッド面を形成するキャップトレッド層と、キャップトレッド層のタイヤ径方向内方に位置するアンダートレッド層とから形成されているものがある。この場合、キャップトレッド層には、低転動抵抗性などに優れたゴム材料が用いられ、アンダートレッド層には、操縦安定性を向上させる目的で、高硬度のゴム材料が用いられる。
また、アンダートレッド層は、ベルト層をキャップトレッド層のオイルマイグレーションから保護する機能、即ちオイルバリア機能を有しており、軟化材の配合量が比較的少なくなっている。このため、高硬度の材料からなるアンダートレッド層は、高発熱性になる虞があり、この場合、転動抵抗性が低下する。従って、従来の空気入りタイヤでは、アンダートレッド層のセンター領域の硬度を高くし、ショルダー領域の硬度を低くすることにより、センター領域で操縦安定性を向上させつつ、ショルダー領域では転動抵抗性を確保しているものがある。しかし、このような空気入りタイヤの場合、アンダートレッド層のセンター領域の硬度とショルダー領域の硬度のみで特性を調整しているので、設定可能なタイヤ性能が制限されてしまうという問題点があった。
そこで、従来の空気入りタイヤでは、アンダートレッド層のタイヤ幅方向におけるセンター領域とショルダー領域とで、厚さを異ならせているものがある。例えば、特許文献1に記載の自動車用空気入りタイヤでは、アンダートレッド層のセンター領域の硬度よりもショルダー領域の硬度を低くしていると共に、ショルダー領域のタイヤ径方向における厚さを、センター領域のタイヤ径方向における厚さよりも厚くしている。このように、アンダートレッド層のセンター領域には高硬度のゴム材料を配設し、ショルダー領域には低硬度のゴム材料を配設することにより、ショルダー領域には低発熱性のゴム材料が配設されるので、転動抵抗の低減と操縦安定性の向上とを同時に図ることができる。さらに、アンダートレッド層のセンター領域とショルダー領域とで厚さを異ならせているので、センター領域とショルダー領域とでは、厚さと硬度とを組み合わせてゴム材料を選定することにより、広範囲の中からゴム材料を選定することができる。これらの結果、所望のタイヤ性能を設定することができる。
特開2000−198319号公報
特許文献1に記載の自動車用空気入りタイヤでは、上述したようにアンダートレッド層をセンター領域とショルダー領域とで硬度及び厚さを異ならせることにより転動抵抗の低減と操縦安定性の向上とを両立しているが、操縦安定性を向上させた場合、最大コーナリングフォースも増加する。この最大コーナリングフォースは、操縦安定性と車両の転覆特性とに寄与し、これらは相反する性能となっている。つまり、操縦安定性を向上させるため最大コーナリングフォースを増加させた場合、転覆特性が低下する虞があり、また、転覆特性を向上させるために最大コーナリングフォースを低下させた場合、操縦安定性が低下する虞がある。
このように、操縦安定性と車両の転覆特性とは相反する性能となっているが、近年では車両の高重心化と空気入りタイヤの低偏平率化の傾向が強くなっているため、操縦安定性と転覆特性とを改良すべき要望が多くなっている。即ち、車両の高重心化は転覆特性の低下の要因となり、また、空気入りタイヤを低偏平率化した場合には最大コーナリングフォースが増加するため、これも転覆特性の低下の要因になる。従って、このような車両の転覆を回避するため、転覆特性を向上させる必要がある。しかし、転覆特性を向上させるために最大コーナリングフォースを低下させた場合、操縦安定性が低下し易くなる。これらのように、操縦安定性と転覆特性とを両立することは、大変困難なものとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、操縦安定性を維持しつつ転覆特性の向上を図ることのできる空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係る空気入りタイヤは、タイヤ径方向における最外部分に、接地面となるトレッド面を形成するキャップトレッド層と、前記キャップトレッド層のタイヤ径方向内方に位置すると共に前記キャップトレッド層の硬度よりも硬度が低いアンダートレッド層と、を有するトレッド部が設けられた空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部は、前記キャップトレッド層の厚さに対する前記アンダートレッド層の比率が、低荷重時における接地幅のタイヤ幅方向の端部である低荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置から中荷重時における接地幅のタイヤ幅方向の端部である中荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置に向かうに従って増加していることを特徴とする。
この発明では、キャップトレッド層の厚さに対するアンダートレッド層の厚さの比率が、低荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置から中荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置に向かうに従って増加している。また、これらのキャップトレッド層とアンダートレッド層とは、キャップトレッド層の硬度よりもアンダートレッド層の硬度の方が低くなっている。これらのためトレッド部は、低荷重時接地幅端の位置での剛性よりも中荷重時接地幅の位置での剛性の方が低くなっているため、低荷重時の最大コーナリングフォースを確保しつつ、中荷重時の最大コーナリングフォースを低減することができる。従って、直線走行時や緩やかな旋回時などの低荷重時では、最大コーナリングフォースが確保されているため操縦安定性を確保することができ、急旋回時などの中荷重時では、最大コーナリングフォースが低くなるため車両の耐転覆性を向上させることができる。この結果、操縦安定性を維持しつつ転覆特性の向上を図ることができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤは、前記トレッド部は、タイヤ幅方向における前記低荷重時接地幅端よりもタイヤ赤道線寄りの位置での前記キャップトレッド層の厚さをA、前記アンダートレッド層の厚さをBとし、前記中荷重時接地幅端の位置での前記キャップトレッド層の厚さをa、前記アンダートレッド層の厚さをbとした場合に、前記キャップトレッド層の厚さと前記アンダートレッド層の厚さとの比率が(5≧(A/B)/(a/b)≧2)の範囲内となっていることを特徴とする。
この発明では、キャップトレッド層とアンダートレッド層との厚さの比率を(5≧(A/B)/(a/b)≧2)の範囲内にしているので、より確実に低荷重時の最大コーナリングフォースを確保しつつ中荷重時の最大コーナリングフォースを低くすることができる。つまり、キャップトレッド層とアンダートレッド層との厚さの比率が5<(A/B)/(a/b)の場合、中荷重時接地幅端の位置でのキャップトレッド層に対するアンダートレッド層の厚さの割合が大き過ぎるため、中荷重時接地幅端で剛性が低下し過ぎる虞がある。このため、中荷重時の最大コーナリングフォースが低下し過ぎて、操縦安定性が低下し過ぎる虞がある。
また、キャップトレッド層とアンダートレッド層との厚さの比率が2>(A/B)/(a/b)の場合、中荷重時接地幅端の位置でのキャップトレッド層に対するアンダートレッド層の厚さの割合が小さ過ぎるため、中荷重時接地幅端で剛性が低くならない虞がある。このため、中荷重時の最大コーナリングフォースが低下せず、転覆特性の向上が困難になる虞がある。また、低荷重時接地幅端よりもタイヤ赤道線寄りの位置でのキャップトレッド層に対するアンダートレッド層の厚さの割合が大き過ぎるため、この部分のトレッド部の剛性の確保が困難になる虞がある。このため、低荷重時の最大コーナリングフォースの確保が困難になり、操縦安定性が低下する虞がある。
このため、キャップトレッド層とアンダートレッド層との厚さの比率を(5≧(A/B)/(a/b)≧2)の範囲内にすることにより、より確実に低荷重時の最大コーナリングフォースを確保しつつ中荷重時の最大コーナリングフォースを低くすることができる。この結果、より確実に操縦安定性を維持しつつ転覆特性の向上を図ることができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤは、前記トレッド部は、前記キャップトレッド層のJIS−A硬度が60〜80の範囲内で、且つ、前記アンダートレッド層のJIS−A硬度が48〜60の範囲内となっており、さらに、前記キャップトレッド層と前記アンダートレッド層とのJIS−A硬度の差は5ポイント以上になっていることを特徴とする。
この発明では、低荷重時接地幅端における位置から中荷重時接地幅端における位置に向かうに従って比率が変化するキャップトレッド層の硬度とアンダートレッド層の硬度とを、上記の範囲内にすることにより、より確実に低荷重時接地幅端における位置の剛性よりも中荷重時接地幅における位置の剛性を低くすることができる。これにより、より確実に低荷重時の最大コーナリングフォースを確保しつつ中荷重時の最大コーナリングフォースを低くすることができる。この結果、より確実に操縦安定性を維持しつつ転覆特性の向上を図ることができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、タイヤ径方向における最外部分に、接地面となるトレッド面を形成するキャップトレッド層と、前記キャップトレッド層のタイヤ径方向内方に位置すると共に前記キャップトレッド層の硬度よりも硬度が低いアンダートレッド層と、を有するトレッド部が設けられた空気入りタイヤの製造方法において、加硫成型前に、低荷重時における接地幅のタイヤ幅方向の端部である低荷重時接地幅端よりもタイヤ幅方向外方側の位置における前記キャップトレッド層の外周面を切欠き、且つ、前記低荷重時接地幅端よりもタイヤ幅方向外方側の位置における前記アンダートレッド層の内周面を隆起させることを特徴とする。
この発明では、加硫成型前のキャップトレッド層の形状を、低荷重時接地幅端よりもタイヤ幅方向外方側の位置における外周面を切欠き、アンダートレッド層の形状を、低荷重時接地幅端のタイヤ幅方向外方側の位置における内周面を隆起させている。これにより、低荷重時接地幅端のタイヤ幅方向外方側の位置では、タイヤ幅方向内方側と比較してキャップトレッド層の厚さに対するアンダートレッド層の厚さが厚くなる。このため、トレッド部は、低荷重時接地幅端における位置よりもタイヤ幅方向外方側の位置の方が剛性が低くなる。この低荷重時接地幅端における位置よりもタイヤ幅方向外方側の位置は、中荷重以上の荷重が作用した場合にトレッド面が接地する部分であるため、トレッド部は、中荷重時に接地する部分の剛性が低くなっている。
これらにより、加硫成型前のキャップトレッド層とアンダートレッド層の形状を上記の形状で成型することにより、低荷重時の最大コーナリングフォースを確保しつつ中荷重時の最大コーナリングフォースを低減することができる。従って、低荷重時の操縦安定性を確保すると共に中荷重時の耐転覆性を向上させることのできる空気入りタイヤを製造することができる。この結果、操縦安定性を維持しつつ転覆特性の向上を図ることができる。
本発明に係る空気入りタイヤは、操縦安定性を維持しつつ転覆特性の向上を図ることができる、という効果を奏する。また、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、操縦安定性を維持しつつ転覆特性の向上を図ることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
(実施の形態)
以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内方とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道線に向かう方向、タイヤ幅方向外方とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道線に向かう方向の反対方向をいう。また、タイヤ径方向とは、前記回転軸と直交する方向をいい、タイヤ周方向とは、前記回転軸を回転の中心となる軸として回転する方向をいう。
図1は、この発明に係る空気入りタイヤの要部を示す子午面断面図である。同図に示す空気入りタイヤ1は、子午面断面で見た場合、タイヤ径方向の最も外側となる部分にトレッド部10が設けられている。また、前記トレッド部10のタイヤ幅方向の端部、即ち、トレッドショルダー部22付近からタイヤ径方向内方側の所定の位置までは、サイドウォール部21が設けられている。つまり、空気入りタイヤ1におけるタイヤ幅方向の両端には、サイドウォール部21が設けられている。さらに、このサイドウォール部21のタイヤ径方向内方側には、ビード部28が設けられている。このビード部28は、当該空気入りタイヤ1の2箇所に設けられており、タイヤ赤道線5を中心として対称になるように、タイヤ赤道線5の反対側にも設けられている。このビード部28にはビードコア29が設けられており、ビードコア29のタイヤ径方向外方にはビードフィラー30が設けられている。
また、トレッド部10のタイヤ径方向内方には、複数のベルト層25が設けられている。このベルト層25のタイヤ径方向内方、及びサイドウォール部21のタイヤ赤道線5側には、カーカス26が連続して設けられている。このカーカス26は、ビード部28でビードコア29に沿ってタイヤ幅方向外方に折り返されている。また、このカーカス26の内側、或いは、当該カーカス26の、空気入りタイヤ1における内部側には、インナーライナ27がカーカス26に沿って形成されている。
また、トレッド部10は、キャップトレッド層15とアンダートレッド層16とを有している。このうち、キャップトレッド層15は、トレッド部10の表面であり、空気入りタイヤ1の接地時における接地面となるトレッド面11を形成している。また、アンダートレッド層16は、キャップトレッド層15のタイヤ径方向内方に位置しており、キャップトレッド層15を形成するゴム材料の硬度よりも硬度が低いゴム材料により形成されている。
このように、硬度が異なるゴム材料により形成されるキャップトレッド層15とアンダートレッド層16とは、詳しくは、キャップトレッド層15はJIS−A硬度が60〜80の範囲内のゴム材料により形成されており、アンダートレッド層16はJIS−A硬度が48〜60の範囲内のゴム材料により形成されている。さらに、キャップトレッド層15を形成するゴム材料とアンダートレッド層16を形成するゴム材料とのJIS−A硬度の差は、5ポイント以上になっている。ここで、JIS−A硬度とは、JIS K6253に準拠するタイプAのデュロメーターにより温度25℃において測定した値をいう。
また、トレッド部10は、キャップトレッド層15の厚さに対するアンダートレッド層16の比率が、低荷重時における接地幅である低荷重時接地幅LWのタイヤ幅方向の端部である低荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置から、中荷重時における接地幅である中荷重時接地幅MWのタイヤ幅方向の端部である中荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置に向かうに従って増加している。
詳しくは、アンダートレッド層16は、アンダートレッド層16における低荷重時接地幅端のタイヤ幅方向の位置である低荷重時接地幅端位置部17から、アンダートレッド層16における中荷重時接地幅端のタイヤ幅方向の位置である中荷重時接地幅端位置部18に向かうに従って、厚さが増加している。反対に、キャップトレッド層15は、低荷重時接地幅端位置部17から中荷重時接地幅端位置部18に向かうに従って、厚さが減少している。
なお、ここでいう低荷重時接地幅LWとは、空気入りタイヤ1を正規リムにリム組みし、且つ、正規内圧を充填するとともに正規荷重の40%負荷をかけたときにこの空気入りタイヤ1が路面と接地する際のタイヤ幅方向の幅をいう。また、中荷重時接地幅MWとは、空気入りタイヤ1を正規リムにリム組みし、且つ、正規内圧を充填するとともに正規荷重の70%負荷をかけたときにこの空気入りタイヤ1が路面と接地する際のタイヤ幅方向の幅をいう。ここで、正規リムとは、JATMAで規定する「標準リム」、TRAで規定する「Design Rim」、あるいはETRTOで規定する「Measuring Rim」である。また、正規内圧とは、JATMAで規定する「最高空気圧」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「INFLATION PRESSURES」である。また、正規荷重とは、JATMAで規定する「最大負荷能力」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「LOAD CAPACITY」である。
トレッド部10は、これらのように形成されるため、トレッド部10の、タイヤ幅方向における低荷重時接地幅端位置部17よりもタイヤ赤道線5側の位置をセンター部12とし、中荷重時接地幅端位置部18よりもタイヤ幅方向外方側の位置をショルダー部13とした場合に、アンダートレッド層16は、センター部12では厚さがほぼ一定になっており、ショルダー部13ではセンター部12での厚さよりも厚さが厚くなっている。また、キャップトレッド層15は、センター部12では厚さがほぼ一定になっており、ショルダー部13では、センター部12での厚さよりも厚さが薄くなっている。
さらに、トレッド部10は、センター部12におけるキャップトレッド層15の厚さをA、アンダートレッド層16の厚さをBとし、中荷重時接地幅端位置部18の位置でのキャップトレッド層15の厚さをa、アンダートレッド層16の厚さをbとした場合に、キャップトレッド層15の厚さとアンダートレッド層16の厚さとの比率は、(5≧(A/B)/(a/b)≧2)の範囲内になっている。
なお、キャップトレッド層15の厚さに対するアンダートレッド層16の比率は、中荷重時接地幅端のタイヤ幅方向の位置における比率がセンター部12の全て部分における比率よりも大きくなくてもよい。キャップトレッド層15の厚さに対するアンダートレッド層16の比率は、少なくとも低荷重時接地幅端位置部17のタイヤ幅方向における位置から、中荷重時接地幅端位置部18のタイヤ幅方向における位置に向かうに従って増加していればよい。
図2は、図1の空気入りタイヤが有するキャップトレッド層とアンダートレッド層との加硫前の形状を示す説明図である。トレッド部10は、上述したようにキャップトレッド層15とアンダートレッド層16とから形成されている。トレッド部10は、このようにキャップトレッド層15とアンダートレッド層16を張り合わせて加硫成型することによって形成されるが、このトレッド部10は、空気入りタイヤ1の製造時には、加硫成型前に、まずキャップトレッド層15の素材であるキャップトレッド層素材41と、アンダートレッド層16の素材であるアンダートレッド層素材51とをそれぞれ押出成型する。
このように、キャップトレッド層素材41を押出成型する際には、タイヤ幅方向における低荷重時接地幅端の位置である低荷重時接地幅端位置部44よりもタイヤ幅方向外方側の位置における外周面42を切欠き、切欠部45を形成する。これに対し、キャップトレッド層素材41の内周面43は、平滑な形状で形成する。これにより、キャップトレッド層素材41は、低荷重時接地幅端位置部44よりもタイヤ幅方向外方側の位置における厚さが、低荷重時接地幅端位置部44よりもタイヤ赤道線5寄りの位置における厚さよりも薄くなる。
また、アンダートレッド層素材51を押出成型する際には、タイヤ幅方向における低荷重時接地幅端の位置である低荷重時接地幅端位置部54よりもタイヤ幅方向外方側の位置における内周面53を隆起させ、隆起部55を形成する。これに対し、アンダートレッド層素材51の外周面52は、平滑な形状で形成する。これにより、アンダートレッド層素材51は、低荷重時接地幅端位置部54よりもタイヤ幅方向外方側の位置における厚さが、低荷重時接地幅端位置部54よりもタイヤ赤道線5寄りの位置における厚さよりも厚くなる。
空気入りタイヤ1の加硫成型時には、キャップトレッド層素材41の内周面43とアンダートレッド層素材51の外周面52とを接触させてキャップトレッド層素材41とアンダートレッド層素材51とを張り合わせた状態で、キャップトレッド層素材41の外周面42側からモールド60を加圧して加硫成型する。これにより、トレッド部10にはキャップトレッド層15の外周面側にトレッドパターン(図示省略)が形成されると共に、センター部12とショルダー部13とでキャップトレッド層15とアンダートレッド層16との厚さを異ならせることができる。
この空気入りタイヤ1を車両に装着して走行すると、トレッド面11のうち下方に位置するトレッド面11が路面に接触しながら当該空気入りタイヤ1は回転する。車両走行時には、このようにトレッド面11が路面に接触するため、トレッド部10には車両の重量などによる荷重が作用する。このトレッド部10に作用する荷重は、車両の走行状態によって変化し、低速走行をしている際のコーナリング時などには、トレッド部10に作用する荷重は比較的小さく、高速走行をしている際のレーンチェンジ時やコーナリング時などには、トレッド部10に作用する荷重は比較的大きくなる。
車両走行時には、このようにトレッド部10に作用する荷重が変化しながらトレッド面11が路面に接地するが、トレッド部10は作用する荷重によって変形するため、このトレッド部10の変形に応じて各状態におけるコーナリングフォースの最大値、即ち、最大コーナリングフォースは変化する。このトレッド部10の変形は、トレッド部10の剛性に対する荷重の大きさに応じて変形量が異なるが、トレッド部10は、タイヤ幅方向における位置によってキャップトレッド層15とアンダートレッド層16との比率が異なるため、剛性もタイヤ方向における位置によって異なっている。
詳しくは、トレッド部10は、キャップトレッド層15の厚さに対するアンダートレッド層16の厚さの比率が、低荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置から中荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置に向かうに従って増加している。また、これらのキャップトレッド層15とアンダートレッド層16とは、キャップトレッド層15の硬度よりもアンダートレッド層16の硬度の方が低くなっている。これらのためトレッド部10は、低荷重時接地幅端の位置での剛性よりも中荷重時接地幅端の位置での剛性の方が低くなっている。つまり、トレッド部10は、アンダートレッド層16の低荷重時接地幅端位置部17のタイヤ幅方向における位置での剛性よりも中荷重時接地幅端位置部18のタイヤ幅方向における位置での剛性の方が低くなっている。
トレッド部10に荷重が作用した際には、荷重が低荷重の場合にはトレッド部10は低荷重時接地幅LWで接地するため、ショルダー部13は接地せずにトレッド部10において剛性が高い部分であるセンター部12のみが接地する。これに対し、車両が旋回する事などによりトレッド部10に作用する荷重が中荷重になった場合には、中荷重時接地幅MWで接地するため、トレッド部10はセンター部12のみでなく、センター部12よりも剛性が低いショルダー部13も接地する。
最大コーナリングフォースは、トレッド部10の剛性以外の条件が同じ場合、トレッド部10の剛性が高くなるに従って大きくなる傾向にある。このため、低荷重時にはトレッド部10において剛性が高い部分であるセンター部12のみが接地し、中荷重時にはトレッド部10において剛性が低い部分であるショルダー部13も接地するので、中荷重時の最大コーナリングフォースは、低荷重時の最大コーナリングフォースと比較して低くなる。
換言すると、トレッド部10を上述した形態で形成することにより、低荷重時の最大コーナリングフォースを確保しつつ、中荷重時の最大コーナリングフォースを低減することができる。従って、直線走行時や緩やかな旋回時などの低荷重時では、最大コーナリングフォースが確保されているため操縦安定性を確保することができ、急旋回時などの中荷重時では、最大コーナリングフォースが低くなるため車両の耐転覆性を向上させることができる。この結果、操縦安定性を維持しつつ転覆特性の向上を図ることができる。
また、キャップトレッド層15とアンダートレッド層16との厚さの比率を(5≧(A/B)/(a/b)≧2)の範囲内にしているので、より確実に低荷重時の最大コーナリングフォースを確保しつつ中荷重時の最大コーナリングフォースを低くすることができる。つまり、キャップトレッド層15とアンダートレッド層16との厚さの比率を(A/B)/(a/b)≦5にすることにより、中荷重時接地幅端の位置でのキャップトレッド層15に対するアンダートレッド層16の厚さの割合が大きくなり過ぎるのを抑制でき、中荷重時接地幅端で剛性が低下し過ぎることを抑制することができる。このため、中荷重時の最大コーナリングフォースが低下し過ぎることを抑制でき、中荷重時の操縦安定性を確保することができる。
また、キャップトレッド層15とアンダートレッド層16との厚さの比率を(A/B)/(a/b)≧2にすることにより、中荷重時接地幅端の位置で、キャップトレッド層15に対するアンダートレッド層16の厚さを確保することができるため、より確実に中荷重時接地幅端での剛性を低下させることができる。これにより、より確実に中荷重時の最大コーナリングフォースが低下させることができ、転覆特性を向上させることができる。また、キャップトレッド層15とアンダートレッド層16との厚さの比率を(A/B)/(a/b)≧2にすることにより、センター部12でのキャップトレッド層15に対するアンダートレッド層16の厚さの割合が大きくなり過ぎるのを抑制でき、より確実にセンター部12の剛性を確保することができる。このため、より確実に低荷重時の最大コーナリングフォースを確保することができ、所定の操縦安定性を得ることができる。
従って、キャップトレッド層15とアンダートレッド層16との厚さの比率を(5≧(A/B)/(a/b)≧2)の範囲内にすることにより、より確実に低荷重時の最大コーナリングフォースを確保しつつ中荷重時の最大コーナリングフォースを低くすることができる。この結果、より確実に操縦安定性を維持しつつ転覆特性の向上を図ることができる。
また、低荷重時接地幅端における位置から中荷重時接地幅端における位置に向かうに従って比率が変化するキャップトレッド層15の硬度とアンダートレッド層16の硬度とを、キャップトレッド層15はJIS−A硬度を60〜80の範囲内にし、アンダートレッド層16はJIS−A硬度を48〜60の範囲内にしている。さらに、キャップトレッド層15とアンダートレッド層16とのJIS−A硬度の差を5ポイント以上にしている。これにより、より確実に低荷重時接地幅端における位置の剛性よりも中荷重時接地幅端における位置の剛性を低くすることができる。従って、より確実に低荷重時の最大コーナリングフォースを確保しつつ中荷重時の最大コーナリングフォースを低くすることができる。この結果、より確実に操縦安定性を維持しつつ転覆特性の向上を図ることができる。
また、キャップトレッド層素材41は、低荷重時接地幅端位置部44よりもタイヤ幅方向外方側の位置における外周面42に切欠部45を形成しており、アンダートレッド層素材51は、低荷重時接地幅端位置部54のタイヤ幅方向外方側の位置における内周面53に隆起部55を形成している。これにより、キャップトレッド層素材41及びアンダートレッド層素材51の低荷重時接地幅端位置部44、54のタイヤ幅方向外方側の位置では、低荷重時接地幅端位置部44、54よりもタイヤ幅方向内方側と比較してキャップトレッド層素材41の厚さに対するアンダートレッド層素材51の厚さが厚くなる。
このため、このように押出成型したキャップトレッド層素材41とアンダートレッド層素材51とにより形成されたトレッド部10は、低荷重時接地幅端における位置よりもタイヤ幅方向外方側の位置の方が剛性が低くなる。この低荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置よりもタイヤ幅方向外方側の位置は、中荷重以上の荷重が作用した場合にトレッド面11が接地する部分であるため、トレッド部10は、中荷重時に接地する部分の剛性が低くなる。これらにより、加硫成型前のキャップトレッド層素材41とアンダートレッド層素材51の形状を上記の形状で成型することにより、低荷重時の最大コーナリングフォースを確保しつつ中荷重時の最大コーナリングフォースを低減することができる。従って、低荷重時の操縦安定性を確保すると共に中荷重時の耐転覆性を向上させることのできる空気入りタイヤ1を製造することができる。この結果、操縦安定性を維持しつつ転覆特性の向上を図ることができる。
なお、このように形成される空気入りタイヤ1は、乗用車に装着可能に形成された乗用車用の空気入りタイヤ1であるのが好ましい。乗用車用の空気入りタイヤ1とは、例えば、カーカス26が有機繊維によって形成される空気入りタイヤ1である。
以下、上記の空気入りタイヤ1について、本発明の空気入りタイヤ1と、この本発明の空気入りタイヤ1と比較する従来例の空気入りタイヤ1とについて行なった性能の評価試験について説明する。性能評価試験は、転覆特性と操縦安定性との2項目について行なった。
試験方法は、205/45R17サイズの空気入りタイヤ1をリムに組み付け、この空気入りタイヤ1を排気量1500ccの車両に装着してテスト走行をすることによって行なった。各試験項目の評価方法は、転覆特性については、試験を行なう空気入りタイヤ1を装着した車両でISO3888−2に規定するダブルレーンチェンジテスト(エルクテスト)を行い、車両の車輪がリフトアップするか否かによって耐転覆性を判定した。この判定では、車輪がリフトアップした場合には×とし、試験速度が60km/hでリフトアップしなかった場合を○とし、試験速度が62km/hでリフトアップしなかった場合を◎とし、判定が○及び◎の場合には、転覆特性が優れていると判断した。さらに、この評価方法では、試験速度が速い場合においても車輪がリフトアップしない方が、転覆特性が優れていると判断できるため、判定が○の場合よりも◎の場合の方が、転覆特性が優れていると判断した。
また、操縦安定性については、試験を行なう空気入りタイヤ1を装着した車両で乾燥路面を操舵走行し、その際の操縦安定性を官能評価によって評価した。評価結果は、後述する従来例1の操縦安定性の評価を100とする指数で示している。この指数が大きいほど操縦安定性がよくなっており、操縦安定性に対する性能が優れている。また、この操縦安定性は、指数が2ポイント以上の差がある場合に、優位差があるものとする。
これらの試験は、従来の空気入りタイヤ1の一例である従来例と、本発明に係る空気入りタイヤ1である本発明1〜4とを、それぞれ上記の方法で試験する。これらの空気入りタイヤ1のうち、従来例の空気入りタイヤ1では、センター部12におけるキャップトレッド層15の厚さAとショルダー部13におけるキャップトレッド層15の厚さaとが同じ厚さになっており、センター部12におけるアンダートレッド層16の厚さBとショルダー部13におけるアンダートレッド層16の厚さbとが同じ厚さになっている。これに対し、本発明1〜4に係る空気入りタイヤ1では、全てセンター部12におけるキャップトレッド層15の厚さAよりもショルダー部13におけるキャップトレッド層15の厚さaの方が薄くなっており、センター部12におけるアンダートレッド層16の厚さBよりもショルダー部13におけるアンダートレッド層16の厚さbの方が厚くなっている。
これらの従来例、本発明1〜4の空気入りタイヤ1を上記の方法で評価試験をし、得られた結果を表1に示す。
Figure 2008273485
表1に示した上記の試験結果で明らかなように、センター部12とショルダー部13とでキャップトレッド層15とアンダートレッド層16との厚さの比率を異ならせ、キャップトレッド層15の厚さに対するアンダートレッド層16の厚さの比率を低荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置から中荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置に向かうに従って増加させることにより、操縦安定性を維持しつつ転覆特性を向上させることができる(本発明1〜4)。
また、キャップトレッド層15とアンダートレッド層16との厚さの比率を(5≧(A/B)/(a/b)≧2)の範囲内にすることにより、より確実に中荷重時の最大コーナリングフォースを低くすることができるため、より確実に転覆特性を向上させることができる(本発明1、2)。
以上のように、本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド層が硬度が異なる複数のゴム材料からなる空気入りタイヤに有用であり、特に、乗用車に装着される空気入りタイヤに適している。
この発明に係る空気入りタイヤの要部を示す子午面断面図である。 図1の空気入りタイヤが有するキャップトレッド層とアンダートレッド層との加硫前の形状を示す説明図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
5 タイヤ赤道線
10 トレッド部
11 トレッド面
12 センター部
13 ショルダー部
15 キャップトレッド層
16 アンダートレッド層
17、44、54 低荷重時接地幅端位置部
18 中荷重時接地幅端位置部
21 サイドウォール部
22 トレッドショルダー部
25 ベルト層
26 カーカス
27 インナーライナ
28 ビード部
29 ビードコア
30 ビードフィラー
41 キャップトレッド層素材
42、52 外周面
43、53 内周面
45 切欠部
51 アンダートレッド層素材
55 隆起部
60 モールド

Claims (4)

  1. タイヤ径方向における最外部分に、接地面となるトレッド面を形成するキャップトレッド層と、前記キャップトレッド層のタイヤ径方向内方に位置すると共に前記キャップトレッド層の硬度よりも硬度が低いアンダートレッド層と、を有するトレッド部が設けられた空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッド部は、前記キャップトレッド層の厚さに対する前記アンダートレッド層の比率が、低荷重時における接地幅のタイヤ幅方向の端部である低荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置から中荷重時における接地幅のタイヤ幅方向の端部である中荷重時接地幅端のタイヤ幅方向における位置に向かうに従って増加していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部は、タイヤ幅方向における前記低荷重時接地幅端よりもタイヤ赤道線寄りの位置での前記キャップトレッド層の厚さをA、前記アンダートレッド層の厚さをBとし、前記中荷重時接地幅端の位置での前記キャップトレッド層の厚さをa、前記アンダートレッド層の厚さをbとした場合に、前記キャップトレッド層の厚さと前記アンダートレッド層の厚さとの比率が(5≧(A/B)/(a/b)≧2)の範囲内となっていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッド部は、前記キャップトレッド層のJIS−A硬度が60〜80の範囲内で、且つ、前記アンダートレッド層のJIS−A硬度が48〜60の範囲内となっており、さらに、前記キャップトレッド層と前記アンダートレッド層とのJIS−A硬度の差は5ポイント以上になっていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. タイヤ径方向における最外部分に、接地面となるトレッド面を形成するキャップトレッド層と、前記キャップトレッド層のタイヤ径方向内方に位置すると共に前記キャップトレッド層の硬度よりも硬度が低いアンダートレッド層と、を有するトレッド部が設けられた空気入りタイヤの製造方法において、
    加硫成型前に、低荷重時における接地幅のタイヤ幅方向の端部である低荷重時接地幅端よりもタイヤ幅方向外方側の位置における前記キャップトレッド層の外周面を切欠き、且つ、前記低荷重時接地幅端よりもタイヤ幅方向外方側の位置における前記アンダートレッド層の内周面を隆起させることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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