JP4634654B2 - 合成樹脂製容器蓋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製容器蓋、更に詳しくは成形型を使用して射出又は圧縮成形される合成樹脂製容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体調味料の如き液体を収容したガラス或いは適宜の合成樹脂から形成された容器の口頸部に適用される容器蓋として、容器の口頸部に装着される本体部とこの本体部にヒンジ手段を介して接続された冠帽部とから構成された合成樹脂製容器蓋が提案され、実用に供されている。本体部の適宜部位には環状係止突条が形成されている。冠帽部は円形天面壁とこの天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、スカート壁の内周面には環状被係止突条が形成されている。冠帽部はヒンジ手段のヒンジ中心軸線を旋回中心として旋回自在であり、本体部を覆う閉位置と本体部を露呈せしめる開位置との間を旋回動せしめられる。冠帽部が閉位置に位置せしめられると、冠帽部の被係止突条が本体部の係止突条に係止せしめられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
当業者には周知の如く、上述した形態の合成樹脂製容器蓋は所要成形型を使用して射出又は圧縮成形することによって形成される。成形された容器蓋を成形型から取り出す際には、本体部に配設された環状係止突条に起因して本体部にアンダーカットが存在すると共に、冠帽部に配設された環状被係止突条に起因してアンダーカットが存在する。本明細書において使用する語句「アンダーカット」は、突出部に起因して、成形型から容器蓋を取り出す際の成形型に対する容器蓋の相対的移動方向に見て、突出部の後方に存在する空間にして、成形型から容器蓋を取り出す際に所謂無理抜きを生成せしめる空間、換言すれば突出部の背後に存在する空間を意味する。本発明者等の経験によれば、本体部に存在するアンダーカットに関しては特に問題が発生することはないが、冠帽部に存在するアンダーカットに起因して、従来の容器蓋には次のとおりの問題がある。即ち、冠帽部のアンダーカットはスカート壁の内周面に配設されており、従って所謂無理抜きが円滑に遂行されるためには、成形型から容器蓋を取り出す際にスカート壁がその自由端に向かって漸次半径方向外方に撓まされることが重要であるが、特にヒンジ手段が存在する領域においては、スカート壁の自由端乃至その近傍にヒンジ手段の一部が接続されていること、そしてまた成形型のコア即ちスカート壁の内周面を規定している成形型部材を冠帽部から相対的に離脱せしめる際に、通常、ヒンジ手段の周方向両側部においてはスカート壁の外側に成形型部材が存在し続けることに起因して、スカート壁が所要とおりに撓むことができず、これに起因して被係止突条が虐待即ち被係止突条に望ましくない力が加えられ、被係止突条が相当変形されてしまう傾向がある。
【0004】
そして、冠帽部に配設されている被係止突条に相当な変形が生成されると、例えば次のとおりの不都合が発生する。殺菌のために高温に加熱した液体を容器に充填する場合、容器の口頸部に容器蓋を装着して密封した後に、容器蓋の外面に冷却水を噴射する。かくすると、冠帽部内に存在する空気が急冷され、これによって冠帽部内に負圧が生成される。被係止突条に相当な変形が生成されている場合、本体部の係止突条と冠帽部の被係止突条とが周方向全体に渡って充分緊密に密接されず、両者間に若干の隙間が生成されることになり、冠帽部内に生成された負圧に起因して上記隙間から冷却水が冠帽部内に侵入してしまう。
【0005】
本発明は上述したとおりの事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、上述したとおりの形態の容器蓋において、冠帽部に配設されている環状被係止突条に起因してアンダーカットが存在しているにもかかわらず、容器蓋を成形型から取り出す際に被係止突条の変形を回避乃至抑制することができる、新規且つ改良された容器蓋を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は鋭意検討の結果、驚くべきことに、冠帽部に存在するアンダーカットに関連せしめて捨てアンダーカットを存在せしめることによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。本明細書において使用する語句「捨てアンダーカット」は、容器蓋自体の機能の点から見れば不必要なものであるが、成形の際の望ましくない変形を回避乃至抑制するために存在せしめられているアンダーカットを意味する。
【0007】
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する容器蓋として、容器の口頸部に装着される本体部と、ヒンジ手段を介して該本体部に接続されており、該本体部を覆う閉位置と該本体部を露呈せしめる開位置との間を該ヒンジ手段のヒンジ中心線を旋回中心として旋回自在である冠帽部とを具備し、該本体部には環状係止突条が形成されており、該冠帽部は円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、該冠帽部の該スカート壁の内周面には、該冠帽部が該閉位置にせしめられると該本体部の該環状係止突条に係止せしめられる環状被係止突条が形成されており、該環状被係止突条に起因してアンダーカットが存在する、成形型を使用して射出又は圧縮成形される合成樹脂製容器蓋において、
該冠帽部の該スカート壁の内周面には、該冠帽部が該開位置に位置せしめられている状態において、該環状被係止突条の下方を周方向に延びる付加突条が配設されており、該付加突条に起因して捨てアンダーカットが存在せしめられている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
【0008】
該付加突条は周方向に連続して延びる環状、或いは該ヒンジ手段が存在する領域に対応して周方向に弧状に延在する形態でよい。該冠帽部の該スカート壁の内周面基端と該環状被係止突条の先端とを結ぶ直線をL1とし、該冠帽部の該スカート部の該内周面基端と該付加突条の先端とを結ぶ直線をL2とすると、L2はL1よりも半径方向内側に存在するのが好適である。
【0009】
アンダーカットに起因する望ましくない変形を回避乃至抑制するために捨てアンダーカットを配設する基本的技術概念は、本体部とヒンジ手段を介して本体部に接続された冠帽部とを具備する形態の容器蓋に限られるものではなく、アンダーカットの存在に起因して望ましくない変形が生成される虞がある容器蓋に広く適用することができるものである。かかる見地から、本発明によれば、新規且つ改良された容器蓋として、成形型を使用して射出又は圧縮成形することによって形成される、アンダーカットを含む合成樹脂製容器蓋において、
該成形型から容器蓋を取り出す際の、該成形型に対する容器蓋の相対的移動方向に見て、該アンダーカットの後方には捨てアンダーカットが配設されている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が適用される。
【0010】
アンダーカットに所要とおりに関連せしめて捨てアンダーカットを配設することによって突条(被係止突条)に生成される変形を回避乃至抑制することができる理由は、必ずしも明確ではないが、無理抜きに必要な力に起因して突条に作用する望ましくない力が付加突条に分散される故である、と本発明者等は推定している。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された合成樹脂容器蓋の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0012】
図1乃至図3を参照して説明すると、本発明に従って構成された全体を番号2で示す容器蓋は、ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から全体が一体に成形されている。かかる容器蓋2は本体部4と冠帽部6とを具備している。冠帽部6はヒンジ手段8を介して本体部4に接続されており、図1に実線で示す開位置と二点鎖線で示す閉位置との間を、ヒンジ中心線10を中心として旋回自在である。
【0013】
本体部4は実質上水平に延びる円形上面壁12を有し、かかる上面壁12の下面には、略円筒形状のスカート壁14と、略円筒形状のシール手段16とが形成されている。スカート壁14は上面壁12の外周縁から下方に垂下せしめられており、かかるスカート壁14の内周面の軸方向中間部には、半径方向内方に突出した環状被係止手段18が形成されている。シール手段16は、スカート壁14と同心状に配置されている。かかるシール手段16は、上面壁12の下面から下方に向かって半径方向外方に若干傾斜しているが、その自由端部は下方に向かって半径方向内方に若干屈曲せしめられている。
【0014】
上面壁12の上面には、その周縁部から上方に延びる略円筒形状の係止壁20が形成されている。かかる係止壁20の外周面上端には、半径方向外方に突出した環状係止突条22が形成されている。また、上面壁12の上面には、係止壁20よりも半径方向内側に略円筒形状の注出案内壁24も形成されている。注出案内壁24は、係止壁20と同心状に配置されており、その上端部は半径方向外方に湾曲せしめられている。係止壁20は比較的低く、注出案内壁24は係止壁20を超えて上方に延出せしめられている。
【0015】
上面壁12には、上記シール手段16及び注出案内壁24よりも半径方向内側に破断可能ライン26が形成されており、かかる破断可能ライン26によって切取領域28が規定されている。破断可能ライン26は、上面壁12の下面の肉厚を低減せしめた所謂スコアから形成されており、略半円形状部とかかる略半円形状部の両端から略弦状に延びる一対の弦状部とを有し、切取領域28は略半円形状部と略二等辺三角形状部とを合わせた形状である。そして、切取領域28には、その略二等辺三角形状部の頂角部位から上方に延びる連結柱30が付設されている。かかる連結柱30の上半部には、実質上水平に延びる引張リング32が接続されており、かかる引張リング32は注出案内壁24と実質上同心状に配置されている。引張リング32の内周面にはそこに掛けられる指の滑りを防止するための弧状突条33が軸方向に間隔を置いて3個形成されている。後に言及する如く、引張リング32に指を掛けて引っ張ることにより破断可能ライン26が破断されると共に切取領域28が上面壁12から除去され、上面壁12に流出開口が形成される。
【0016】
図1及び図3を参照して説明を続けると、冠帽部6は円形天面壁34及びこの天面壁34の周縁から垂下する(即ち冠帽部6が図1において二点鎖線で示す閉位置に位置せしめられている時に天面壁34の周縁から下方に延びる)円筒状のスカート壁36を有する。天面壁34には、その内周面から垂下する(即ち冠帽部6が図1において二点鎖線で示す閉位置に位置せしめられている時に天面壁34の内面から下方に延びる)円筒形状のシール手段38も形成されている。かかるシール手段38の外径は、冠帽部6が図1において二点鎖線で示す閉位置に位置せしめられている時に上方に向かって若干減少せしめられている。スカート壁36の外径は、冠帽部6が図1に実線で示す開位置に位置せしめられている状態において、下方に向かって若干減少せしめられている。
【0017】
図1を主に参照して説明を続けると、冠帽部6のスカート壁36の内周面における自由端部には、半径方向内方に突出する環状被係止突条40が形成されており、この被係止突条40に起因して環状のアンダーカット42が存在する。そして、スカート壁36の内周面には、冠帽部6が実線で示す開位置に位置せしめられている状態において被係止突条40の下方を、周方向に延びる付加突条44が配設されており、この付加突条44に起因して捨てアンダーカット46が存在せしめられていることが重要である。図示の実施形態においては、付加突条44は、断面において略台形状であり、周方向に連続して延びる環状である。しかしながら、付加突条44は必ずしも環状である必要はなく、ヒンジ手段8が存在する領域に対応して周方向に弧状である形態でもよい。スカート壁36の外周面自由端部には、ヒンジ中心線10の直径方向反対側を所定角度に渡って周方向に延びる突出部48が形成されている。
【0018】
再び図1乃至図3を参照して説明を続けると、ヒンジ手段8は薄肉のヒンジ主要部50及びかかるヒンジ主要部50の周方向両端に近接して配置されている一対のヒンジ補助部52から構成されている。ヒンジ主要部50は、本体部4におけるスカート壁14の外周面上端と、冠帽部6におけるスカート壁36の外周面自由端とを接続している。冠帽部6が旋回する際の旋回中心となるヒンジ中心線10はヒンジ主要部50に存在する。ヒンジ補助部52は、本体部4におけるスカート壁14の外周面上端近傍と、冠帽部6におけるスカート壁36の外周面自由端近傍とを接続している。かかるヒンジ補助部52は、冠帽部6が図1に実線で示す開位置から旋回閉動せしめられると、弾性的に引き伸ばされ、冠帽部6が旋回開動される際に、この弾性的引っ張り力によって冠帽部6を図1に実線で示す開位置に位置付ける。
【0019】
上述したとおりの容器蓋2は、図1に図示するとおり、ガラス或いはポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂から形成することができる容器の口頸部54が装着される。口頸部54は上面が開口された略円筒形状であり、その外周面上端には環状係止突条56が形成されている。容器蓋2は、その本体部4のシール手段16を口頸部54内に挿入し、そのスカート壁14を口頸部54の外周に被嵌せしめることによって口頸部54に装着される。シール手段16の外周面は口頸部54の内周面に密接せしめられる。スカート壁14の内周面に形成されている被係止突条18は、口頸部54の係止突条56を弾性的に乗り越えて、これに係止せしめられ、容器の口頸部54に容器蓋2が保持される。
【0020】
容器の内容物を消費する際は、突出部48に指を掛けて、図1に二点鎖線で示す閉位置に位置する冠帽部6を上方に強制すると、冠帽部6の被係止突条40は、本体部4の係止突条22を弾性的に乗り越える。冠帽部6はヒンジ中心線10を旋回中心として旋回開動せしめられ、注出案内壁24を露呈せしめる。冠帽部6は、上述した、ヒンジ補助部52の弾性的引っ張り力によって図1に実線で示す開位置に位置付けられる。そして、引張リング32に指を掛けて引っ張って破断可能ライン26を破断せしめ、切取領域28を除去して流出開口を形成する。次いで、容器を適宜に傾斜せしめれば、容器内の内容物が注出案内壁24に案内されて排出される。内容物を所定量注出した後、冠帽部6をヒンジ補助部52の弾性的引っ張り力に抗して、ヒンジ中心線10を旋回中心として旋回閉動せしめると、冠帽部6は、本体部4の上面壁12及びその上面に形成されている注出案内壁24を覆う。冠帽部6のシール手段38は、本体部4の注出案内部24内に進入せしめられ、シール手段38の外周面が注出案内壁24の内周面に密接せしめられる。冠帽部6の被係止突条40は、本体部4の係止突条22を弾性的に乗り越え、冠帽部6が本体部4に係止せしめられる。
【0021】
次に、上述したように構成された容器蓋2の射出成形の一例を図1及び図4に基づいて説明する。図4は容器蓋2を射出成形するための成形型58を断面で図示している。かかる成形型58は下型60及び上型62とから構成されている。下型60は、内側コア64と、中間コア66と、外側コア68(ノックアウト部材)と、枠体70から構成されている。内側コア64は、略円柱形状であり、その内部には冷却水流路64aが形成されている。かかる内側コア64の端面は、容器蓋2の本体部4における上面壁12の下面の、シール手段16よりも半径方向内側の領域を規定している。内側コア64の外周面上端部は、容器蓋2の本体部4におけるシール手段16の内周面を規定している。中間コア66は、略円筒形状であり、内側コア64の外周面に対し相対的に摺動可能に嵌合されている。かかる中間コア66の外周面上端部は、容器蓋2の本体部4における、被係止突条18を含むスカート壁14の内周面を規定している。中間コア66の内周面上端部は、容器蓋2の本体部4におけるシール手段16の外周面を規定している。中間コア66の端面は、容器蓋2の本体部4における上面壁12の下面の、スカート壁14とシール手段16との間の領域を規定している。外側コア68(ノックアウト部材)は、略円筒形状であり、中間コア66の外周面に対し相対的に摺動可能に嵌合されている。かかる外側コア68の端面は、容器蓋2の本体部4におけるスカート壁14の自由端を規定している。枠体70は一定の厚さを有するブロック材から構成されており、貫通孔70a及び凹部70bを有する。貫通孔70aは、外側コア68を相対的に摺動可能に嵌合すると共に、容器蓋2の本体部4におけるスカート壁14の外周面を規定している。凹部70bは、容器蓋2の冠帽部6における外面を規定している。貫通孔70aの上端周縁と凹部70bの周縁との間に位置する、枠体70の端面は、ヒンジ主要部50の下面(冠帽部6が図1に実線で示す開位置に位置する状態において)及びヒンジ補助部52の下面(冠帽部6が図1に実線で示す開位置に位置する状態において)を規定している。
【0022】
上述したように構成された下型60と組み合わされる上型62は、第一のコア72と、第二のコア74と、枠体76とから構成されている。第一のコア72は第一の内側コア78と、第一の中間コア80と、第一の外側コア82とから構成されている。第一の内側コア78は略円柱形状であり、その内部には一端がその先端面に開口し且つ他端が図示しない射出成形機に連結され溶融状態の合成樹脂素材を注出する注出路78aが形成されている。かかる第一の内側コア78の端面は、容器蓋2の本体部4における上面壁12の上面中央部を規定している。第一の内側コア78の外周面下端部は、容器蓋2の本体部4における、引張リング32の内周面及び連結柱30の半径方向内側の面を規定している。第一の中間コア80は略円筒形状であり、第一の内側コア78の外周面に対し相対的に摺動可能に嵌合されている。かかる第一の中間コア80の内周面下端部は、容器蓋2の本体部4における、引張リング32の外周面及び連結柱30の半径方向外側の面を規定している。第一の中間コア80の端面は、容器蓋2の本体部4における上壁面12の上面の注出案内壁24より半径方向内側であって、上壁面12の上面中央部を除く領域と、容器蓋2の本体部4における上壁面12の上面の、注出案内壁24と連結柱30との間の領域とを規定している。第一の中間コア80の外周面下端部は、容器蓋2の本体部4における注出案内壁24の内周面を規定している。第一の外側コア82は略円筒形状であり、第一の中間コア80の外周面に対し相対的に摺動可能に嵌合されている。かかる第一の外側コア82の、端面と外周面とに渡る領域には、環状凹面82aが形成されており、これによって容器蓋2の本体部4における係止壁20の、内周面及び上端が規定されている。第一の外側コア82の内周面下端部は、容器蓋2の本体部4における注出案内壁24の外周面を規定している。第一の外側コア82の端面は、容器蓋2の本体部4における上壁面12の上面の、注出案内壁24と係止壁20との間の領域を規定している。
【0023】
第二のコア74は第二の内側コア84と、第二の外側コア86とから構成されている。第二の内側コア84は略円柱形状であり、その端面は容器蓋2の冠帽部6における天面壁34の内面の、シール手段38よりも半径方向内側の領域を規定している。第二の内側コア84の外周面下端部は、容器蓋2の冠帽部6におけるシール手段38の内周面を規定している。第二の外側コア86は略円筒形状であり、第二の内側コア84の外周面に対し相対的に摺動可能に嵌合されている。かかる第二の外側コア86の内周面下端部は、容器蓋2の冠帽部6におけるシール手段38の外周面を規定している。第二の外側コア86の端面は、容器蓋2の冠帽部6における天面壁34の内面の、スカート壁36とシール手段38との間の領域を規定している。第二の外側コア86の外周面下端部は、容器蓋2の冠帽部6における、被係止突条40及び付加突条44を含むスカート壁36の内周面を規定しており、アンダーカット42を規定する環状凸部86aと、捨てアンダーカット46を規定する環状凸部86bとを有する。枠体76は一定の厚さを有するブロック材から構成されている。かかる枠体76は、貫通孔76a及び貫通孔76bを有し、容器蓋2におけるヒンジ主要部50の周方向両端に対応する部位に、図5に図示するように凸部76cを有する。凸部76cは、容器蓋2における、ヒンジ補助部52の上面(容器蓋2の冠帽部6が図1に実線で示す開位置に位置する状態において)及びヒンジ主要部50の周方向両端を規定すると共に、容器蓋2のヒンジ補助部52が存在する部位における、冠帽部6のスカート壁36の外周面自由端部と、本体部4のスカート壁14の外周面上端部とを規定している。貫通孔76aは、第一の外側コア82を相対的に摺動可能に嵌合しており、貫通孔76aの内周面は、容器蓋2の本体部4における、係止突条22を含む、係止壁20の外周面を規定している。貫通孔76bは、第二の外側コア86を相対的に摺動可能に嵌合している。枠体76の端面は、容器蓋2の本体部4における上壁面12の上面の、係止壁20より半径方向外側の領域と、容器蓋2の冠帽部6におけるスカート壁36の自由端とを規定している。上述したように構成された、上型62と下型60とを図4に図示する型締め状態に組み合わせることにより容器蓋2の本体部4を形成する成形空間88と、容器蓋2の冠帽部6を形成する成形空間90とが形成される。
【0024】
次に上述したように構成された成形型58を用いて容器蓋2を射出成形するに際しては、先ず、上型62及び下型60を図示しない移動手段によって図4に図示する型締め状態である成形位置に位置付け、図示しない射出成形機から上型62における第一の内側コア78の注出路78aを介して、例えばポリエチレン、ポリプロピレンの如き溶融状態の合成樹脂が上記成形空間に注入され、容器蓋2が射出成形される。そして、所定の冷却時間が経過した後に、型開きのための作動が開始される。まず、下型60の枠体70が上記成形空洞の一部を規定する成形位置から所定距離(容器蓋2の本体部4におけるスカート壁14の、係止手段18以下の領域が、枠体70及び中間コア66によって保持される範囲)だけ開方向即ち容器蓋2から離隔する方向(図4において下方)に移動する。これによって、容器蓋2におけるヒンジ主要部50の下面(冠帽部6が図1に実線で示す開位置に位置する状態において)及びヒンジ補助部52の下面(冠帽部6が図1に実線で示す開位置に位置する状態において)と共に冠帽部6の外面が開放される。(冠帽部6の外径が、上記したように冠帽部6が図1に実線で示す開位置に位置せしめられている状態において下方に向かって若干減少されている故、枠体70が上記所定距離しか開方向に移動しなくても冠帽部6の外面は開放される。)これと並行して、下型60の内側コア64も成形位置から所定距離だけ開方向即ち容器蓋2から離隔する方向(図4において下方)に移動され、容器蓋2における、本体部4のシール手段16の内周面及び上面壁12の下面の、シール手段16より半径方向内側の領域が開放される。
【0025】
次いで、上型62の第一の内側コア78が成形位置から離隔する開方向即ち容器蓋2から離隔する方向(図4において上方)に移動させられる。かかる第一の内側コア78の移動により合成樹脂のゲート部が破断され、容器蓋2の本体部4における、上面壁12の中央部上面、連結柱30の半径方向内側の面及び引張リング32の内周面が開放される。次いで、上型62の、第一の中間コア80及び第二の内側コア84が成形位置から離隔する開方向即ち容器蓋2から離隔する方向(図4において上方)に移動させられると、容器蓋2の本体部4における、引張リング32の外周面、連結柱30の半径方向外側の面、注出案内壁24の内周面、上面壁12の上面の注出案内壁24より半径方向内側であって、上壁面12の上面中央部を除く領域、上面壁12の上面の、注出案内壁24と連結柱30との間の領域、容器蓋2の冠帽部6における、天面壁34の内面の、シール手段38より半径方向内側の領域及びシール手段38の内周面が開放される。
【0026】
図5を参照して説明を続けると、その後、上型62の第一の外側コア82が成形位置から離隔する開方向即ち容器蓋2から離隔する方向(図4において上方)に移動させられると、容器蓋2における本体部4の係止壁20より半径方向内側は、図5に図示する如く、全て開放され、係止壁20は半径方向内側に撓むことが許容される。第一の外側コア82の開方向への移動と並行して、上型62の第二の外側コア86も成形位置から離隔する開方向即ち容器蓋2から離隔する方向(図4において上方)に移動させられる。これによって、容器蓋2の冠帽部6におけるシール手段38外周面、天面壁34の内面の、スカート壁36とシール手段38との間の領域、及び被係止突条40と付加突条44とを含む、スカート壁36の内周面が開放される。この際、第二の外側コア86の凸部86aは、容器蓋2の冠帽部6における被係止突条40から無理抜きされるが、図5に図示する、容器蓋2におけるヒンジ補助部52が存在する部位においては、容器蓋2の冠帽部6におけるスカート壁36の自由端部の半径方向外側に、枠体76の凸部76cが存在し続けるにもかかわらず、離型後に被係止突条40が変形されることが効果的に防止乃至抑制される。かかる理由については必ずしも明確ではないが、第二の外側コア86が成形位置から離隔する開方向即ち容器蓋2から離隔する方向(図4において上方)に移動すると、第二の外側コア86の凸部86bが容器蓋2における付加突条44に押圧され、容器蓋2の冠帽部6におけるスカート壁36の軸方向中間部を図5に二点鎖線で図示するように半径方向外方に弓状に変位せしめる。これに起因して被係止突条40も半径方向外方斜め下方向に変位せしめられ、無理抜きに必要な力に起因して被係止突条40に作用する望ましくない力が付加突条44に分散される故である、と本発明者等は推定している。スカート壁36の内周面基端と被係止突条40の先端とを結ぶ直線をL1とし、スカート部36の内周面基端と付加突条44の先端とを結ぶ直線をL2とすると、L2はL1よりも半径方向内側に存在するのが好適である(図4を参照されたい)。L2をL1よりも半径方向内側に存在せしめることによって、容器蓋2の冠帽部6におけるスカート壁36の自由端部は、第二の外側コア86の凸部86bの作用によって半径方向外方に大きく変位され、それによって被係止突条40も半径方向外方斜め下方向に、より大きく変位せしめられ、無理抜きに必要な力に起因して被係止突条40に作用する望ましくない力が、より付加突条44に分散される。
【0027】
下型60の、中間コア66と共に外側コア68及び枠体70が、上型62の枠体76に対して、相対的に開方向に移動すると、上述した如く、容器蓋2における本体部4の係止壁20より半径方向内側は全て開放され、そしてまた冠帽部6の内側面も全て開放されているので、容器蓋2は、中間コア66、外側コア68及び枠体70にスカート壁14を保持された状態で開方向に移動される。容器蓋2の係止壁20は半径方向内方に撓み、係止突条22を含む係止壁20の外周面は、上型62の枠体76から開放される。そして、下型60の中間コア66及び外側コア68が、下型60の枠体70及び内側コア64に対して相対的に閉方向即ち上方へ移動することにより、容器蓋2の本体部4におけるスカート壁14の外周面が開放される。
【0028】
その後、下型60の外側コア68が、下型60の中間コア66に対して相対的に閉方向に移動させられると、容器蓋2の本体部4におけるスカート壁14の外周面は開放されているので、スカート壁14は半径方向外方に撓み、容器蓋2の本体部4におけるスカート壁14の被係止手段18は、下型60の中間コア66の凸部66aを弾性的に乗り越える。また、容器蓋2の本体部4におけるシール手段16は半径方向内方に弾性的に撓む。而して、容器蓋2の本体部4における、シール手段16の外周面、上面壁16の下面の、シール手段16とスカート壁14との間の領域、スカート壁14の内周面が開放され、容器蓋2は完全に成形型58から離型される。
【0029】
以下、本発明の実施例及び比較実施例について説明する。
〔実施例〕図1乃至図3に図示するとおりの形態の容器蓋を、図4及び図5で説明したとおりの成形型で射出成形した。容器蓋は線状低密度ポリエチレン(LLDPE)から20個製作し、かかる容器蓋を、殺菌加熱した内容物を収容した容器に装着した。そして、容器蓋の外面を20℃の冷却水で冷却した。容器蓋の冠帽部内への冷却水の侵入の有無を確認をした。これらの結果は下記表1のとおりであった。
【0030】
〔比較例〕冠帽部のスカート壁の内周面に付加突条が配設されていないことを除けば実施例の容器蓋と同一の容器蓋を20個製作した。そして、実施例と同様に、容器蓋を、殺菌加熱した内容物を収容した容器に装着した。そして、容器蓋の外面を20℃の冷却水で冷却した。容器蓋の冠帽部内への冷却水の侵入の有無を確認をした。これらの結果は下記表1のとおりであった。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】
本発明の容器蓋においては、冠帽部に配設されている環状被係止突条に起因してアンダーカットが存在しているにもかかわらず、容器蓋を成形型から取り出す際に被係止突条の変形を回避乃至抑制されるようにせしめる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を示す断面図。
【図2】図1に示す容器蓋の底面図。
【図3】図1に示す容器蓋の上面図。
【図4】図1に示す容器蓋を製造するための成形型の要部を断面図で示す図。
【図5】図1に示す容器蓋を成形型から離型する様子を図3の線A−Aにおける部位にて示した部分断面図。
【符号の説明】
2:容器蓋
4:本体部
6:冠帽部
8:ヒンジ手段
10:ヒンジ中心軸線
22:係止突条
34:天面壁
36:スカート壁
40:被係止突条
42:アンダーカット
44:付加突条
46:捨てアンダーカット
58:成形型
Claims (5)
- 容器の口頸部に装着される本体部と、ヒンジ手段を介して該本体部に接続されており、該本体部を覆う閉位置と該本体部を露呈せしめる開位置との間を該ヒンジ手段のヒンジ中心線を旋回中心として旋回自在である冠帽部とを具備し、該本体部には環状係止突条が形成されており、該冠帽部は円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、該冠帽部の該スカート壁の内周面には、該冠帽部が該閉位置にせしめられると該本体部の該環状係止突条に係止せしめられる環状被係止突条が形成されており、該環状被係止突条に起因してアンダーカットが存在する、成形型を使用して射出又は圧縮成形される合成樹脂製容器蓋において、
該冠帽部の該スカート壁の内周面には、該冠帽部が該開位置に位置せしめられている状態において、該環状被係止突条の下方を周方向に延びる付加突条が配設されており、該付加突条に起因して捨てアンダーカットが存在せしめられている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。 - 該付加突条は周方向に連続して延びる環状である、請求項1記載の合成樹脂製容器蓋。
- 該付加突条は該ヒンジ手段が存在する領域に対応して周方向に弧状に延在する、請求項1記載の合成樹脂製容器蓋。
- 該冠帽部の該スカート壁の内周面基端と該環状被係止突条の先端とを結ぶ直線をL1とし、該冠帽部の該スカート部の該内周面基端と該付加突条の先端とを結ぶ直線をL2とすると、L2はL1よりも半径方向内側に存在する、請求項1から3までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
- 成形型を使用して射出又は圧縮成形することによって形成される、アンダーカットを含む合成樹脂製容器蓋において、
該成形型から容器蓋を取り出す際の、該成形型に対する容器蓋の相対的移動方向に見て、該アンダーカットの後方には捨てアンダーカットが配設されている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
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