JP4633321B2 - コンピュータトモグラフによる像の作成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、像を作成するために検査対象物の周りを運動するX線源を有するコンピュータトモグラフによる検査対象物の像の作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線源が検査対象物の周りを運動する最中に、検査対象物の投影が行なわれ、これらの投影に対応付けられているデータが像を作成するために使用される。投影が行なわれている最中に検査対象物またはその一部分が運動すると、像は不鮮明な像を生じる運動アーチファクトを有する。この問題は特に、投影が心臓の速い収縮相の期間中に行なわれるときに、心臓または心臓付近の肺構造の撮像の際に生ずる。
【0003】
まさに心臓または心臓付近の肺構造の撮像の際の運動アーチファクトを少なくとも減ずるために、ドイツ特許出願公開第19854039号明細書には、CT像を発生するために検査すべき生物の身体の周りを動かされるX線源を有するCT装置を用いて、静止相または運動相と共に周期的に動かされる身体範囲のCT像発生方法が開示されている。この方法において、投影は、静止相の期間中に取得された投影に対応付けられているデータのみの像再構成のために使用される。
【0004】
しかし、この方法における欠点は、静止相または運動相と共に周期的に運動する身体範囲の運動に限られていることである。
【0005】
それに対してハインツ・モルネベルク発行"医用診断のための像形成装置"(パルリシスMCD出版、ドイツ国エアランゲン市、1995年,第136および137頁)には、検査対象物またはその一部分の非周期的な運動に対しても適している、運動アーチファクトを減ずる方法が記載されている。運動は例えば蠕動、呼吸、振戦または一般に検査対象物またはその一部分の非静止により発生される。
【0006】
この方法(いわゆるマルチスキャン技術)ではX線源が検査対象物の周りを複数回運動し、投影に対応付けられているデータが続いて平均化される。それにより、生起する運動アーチファクトが減ぜられる。この方法の欠点は、検査対象物の周りをX線源が複数回運動するために検査対象物が曝されるX線線量が高められることである。さらに、検査対象物の運動に対応付けられているデータも像を作成するために使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、投影が行なわれている最中に検査対象物またはその一部分の必ずしも周期的ではない運動の不利な影響を減ずる条件を達成する装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題は、像を作成するために検査対象物の周りを運動するX線源を有するコンピュータトモグラフによる検査対象物の像の作成装置であって、像を作成するために使われる多数の投影が検査対象物の周りのX線源の少なくとも1回転中に行なわれる装置において、
a)2つの半回転における相補性のX線のデータの比較を行い、連続する投影の最大偏差を持つ投影角度が位置している半回転内の投影のデータは誤らせられているとみなして、投影の、検査対象物の運動により誤らせられているデータを求める手段と、
b)一方の半回転の投影の、少なくとも検査対象物の運動により誤らせられているデータを他方の半回転におけるそれらの相補性データにより置換する手段と
を含んでいることを特徴とするコンピュータトモグラフによる像の作成装置によって解決される。
【0009】
すなわち本発明によれば、検査対象物の投影は検査対象物の周りのX線源の少なくとも1回転中に行なわれる。続いて、投影に対応付けられ検査対象物の運動により誤らせられているデータが求められ、このデータが続いてそれらの相補性データにより置換される。データおよびそれらの相補性データは例えばパラレルジオメトリでの投影から取得される。データおよびそれらの相補性データに対応付けられている投影は180°だけずらされた投影角度を有する。現在のコンピュータトモグラフは一般にファン投影を行なうので、これらから平行投影が補間規則および分類規則(例えば公知のリビニング(Rebinning法))により初めて発生される。平行投影は種々の時点で測定されたファン投影の測定値から成っている。平行投影の測定時点として例えばその中央チャネルの測定時点を定めることができる。
【0010】
すなわち本発明による装置の利点として、検査対象物またはその一部分の運動により誤らせられていないデータのみが像の作成に使用される。検査対象物の運動が周期的に行われることも不要である。
【0011】
誤らせられているデータを求めるために、本発明の実施態様によれば、投影のデータとそれらの相補性データとの偏差が求められ、その偏差が上限値σsを超過するとき、データまたはそれらの相補性データが誤らせられているとみなされる。この考察の背景は、投影のデータとそれらの相補性データとは不動の検査対象物の際には等しいことである。すなわち投影のデータとそれらの相補性データとの偏差は検査対象物の運動に対する尺度である。
【0012】
本発明の好ましい実施態様によれば、投影に平行座標が対応付けられ、投影のデータとそれらの相補性データとの偏差が、
a)投影のデータとそれらの相補性データとの差信号ΔS1(θ,p)を、0とπとの間の各投影角度(θ)および各チャネルp∈〔−P,P〕に対して次の式
ΔS1(θ,p)=S(θ,p)−S(θ+π,−p) (1)
(ここで信号S(θ,p)は0とπとの間の投影角度(θ)に、信号S(θ+π,−p)はそれらの相補性データに対応付けられている)
により計算することと、
b)偏差を、チャネルp∈〔Ps,Pe〕にわたる0とπとの間の各投影角度(θ)に対するΔS1(θ,p)の標準偏差σ1(θ)として次の式
σ1(θ)=σp{ΔS1(θ,p)} (2)
(ここで〔Ps,Pe〕⊂〔−P,P〕)
により計算することと
により求められる。
【0013】
すなわち本発明によれば、差信号ΔS1(θ,p)が0とπとの間の各投影角度θに対して、および各チャネルp∈〔−P,P〕に対して形成される。続いて差信号ΔS1(θ,p)の標準偏差σ1(θ)が形成される。標準偏差σ1(θ)は本発明によればすべてのチャネルp∈〔−P,P〕にわたって形成され得る。投影のデータが検査対象物の運動により誤らせられている場合、この投影のすべてのデータがそれらの相補性データにより置換される。しかし標準偏差σ1(θ)はチャネルpの部分範囲〔Ps,Pe〕にわたっても形成され得る。次いで特に局部的に限られた運動アーチファクト(すなわち検査対象物の部分範囲の運動)が発見され、それにより投影の誤らせられているデータが局限される。これにより、投影の、検査対象物の部分運動により誤らせられているデータのみをそれらの相補性データにより置換することが可能である。
【0014】
しかし、投影のデータとそれらの相補性データとの偏差を求めることにより、投影のデータまたはそれらの相補性データが検査対象物の運動により誤らせられているか否かは認識され得ない。すなわち、誤らせられているデータが0とπとの間の投影角度θまたはπと2πとの間の投影角度θに対応付けられているかどうかの別の対応付けが必要である。従って、本発明の実施態様によれば、投影のデータとその後続の投影のデータとの偏差が、X線源の少なくとも1回転に対応付けられているすべての投影角度θに対して求められ、偏差の最大偏差に相当する投影角度θmaxが求められ、投影角度θmaxが0とπとの間に位置する場合、誤らせられているデータが0とπとの間の投影角度θに対応付けられ、投影角度θmaxがπと2πとの間に位置する場合、誤らせられているデータがπと2πとの間の投影角度θに対応付けられる。
【0015】
本発明の好ましい実施態様によれば、投影に平行座標が対応付けられ、投影のデータとそれらの相補性データとの偏差が、
a)投影のデータとその後続の投影のデータとの差信号ΔS2(θ,p)を、Δθと2πとの間の各投影角度(θ)および各チャネルp∈〔−P,P〕(ここで投影の投影角度(θ)およびその後続の投影はΔθだけ異なる)に対して次の式
ΔS2(θ,p)=S(θ,p)−S(θ−Δθ,p) (3)
に従って計算することと、
b)偏差を、チャネルp∈〔−P,P〕にわたるΔθと2πとの間の各投影角度(θ)に対する差信号ΔS2(θ,p)の標準偏差σ2(θ)として次の式
σ2(θ)=σp{ΔS2(θ,p)} (4)
により計算することと
により求められる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明を実施例を示した図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1に概要を示されているコンピュータトモグラフは、ファン状のX線束2を送り出すX線源1と、512個の個別検出器を含んでいる検出器行から成っている検出器3とを有する。X線束2が出発するX線源1の焦点は参照符号4を付されている。検査対象物(図示されている実施例の場合には患者)は寝台6上に載っている。この寝台6はガントリ8の測定開口7を通って延びている。
【0018】
X線源1と検出器3とはガントリ8に互いに向かい合って取付けられている。ガントリ8は参照符号zを付されているコンピュータトモグラフのz軸線(つまりシステム軸線)の周りに回転可能に支えられており、θ方向に患者5を走査するために参照符号θを付されている矢印の方向にz軸線の周りを少なくとも360°(2π)に等しい角度だけ回転される。その際に、発生器装置9により駆動されるX線源1から出発するX線束2が円形断面の測定領域10を捕捉する。X線源1の焦点4はz軸線上に位置している回転中心の周りに円形に湾曲されている焦点軌道15上を運動する。
【0019】
X線源1と検出器3との予め定められた角度位置(いわゆる投影角度θ)において測定値がいわゆる投影の形態で取得され、相応のデータが検出器3から電子計算装置11に到達する。この実施例の場合、X線源1および検出器3は図1に示されているように投影角度θ=0に合わされており、すなわちX線源1と検出器3とは互いに垂直に向けられており、X線源1は検出器3の上側に合わされている。さらにX線源1と検出器3とは患者5の周りを矢印θの方向に運動するので、この実施例の場合には全体で1500回の投影が患者5の周りの1回転中に種々の投影角度θにより行なわれる。2つの後続の投影の間の投影角度θは角度Δθだけ相違する。
【0020】
ガントリ8に付設されている駆動装置13がガントリ8の1回転に対して十分であるだけでなく、ガントリ8を連続的に回転させることができ、さらに寝台6、従って患者5とX線源1および検出器3を有するガントリ8との間のz方向への相対的なシフトを可能にする別の駆動装置が設けられている場合、いわゆるらせん走査も実行できる。
【0021】
この実施例の場合には計算装置11が投影に対応付けられているデータから平行投影を公知のリビニング法により計算する。これらの平行投影から計算装置11が第1の作動モードで一般に知られているように投影により捕捉された患者5の層の像を作成し、これらの像がモニタ12上に再現される。このような像が例として図2に示されている。この像は360°(2π)の投影角度範囲にわたる1500回の平行投影を有するいわゆる標準シーケンス技術での患者5の頸椎柱の撮像を示す。この実施例の場合、図2に示されている像は患者5の部分運動に基づいて、図2に示されている像のなかに重畳表示されている長方形20により囲まれている運動アーチファクトを有する。
【0022】
計算装置11に接続されているキーボード19により能動化され得る第1の作動モードで、計算装置11が本発明による装置に基づいて像を作成する。
【0023】
この実施例の場合、計算装置11が0とπとの間の各投影角度θおよび検出器3の各チャネルpに対するリビニング法により発生された平行投影から適当なコンピュータプログラムにより差信号ΔS1(θ,p)を
ΔS1(θ,p)=S(θ,p)−S(θ+π,−p) (1)
(ここで信号S(θ,p)は0とπとの間の投影角度(θ)に、信号S(θ+π,−p)はそれらの相補性データに対応付けられている)
により計算する。
【0024】
続いて計算装置11がコンピュータプログラムにより検出器3のすべてのチャネルpにわたる各投影角度θに対する差信号ΔS1(θ,p)の標準偏差σ1(θ)を
σ1(θ)=σp{ΔS1(θ,p)} (2)
により計算する。
【0025】
その後に計算装置11がコンピュータプログラムにより各投影角度θに対する標準偏差σ1(θ)を上限値σsと比較する。標準偏差σ1(θ)が上限値σsを超過すると、投影角度θを有する投影のデータまたはそれらの相補性データは誤らせられているとみなされる。それにより計算装置11がコンピュータプログラムにより、これらの投影に対応付けられているデータが患者5の運動に基づいて誤らせられていることによって、投影角度範囲θ1〜θ2を認識する。
【0026】
しかし式(1)、(2)は、患者5の運動により誤らせられているデータが0〜πの投影角度範囲に対応付けられているか、π〜2πの投影角度範囲に対応付けられているかについての知識をまだ与えない。すなわち式(1)、(2)は、〔θ1,θ2〕⊂〔π,2π〕であるか〔θ1,θ2〕⊂〔0,π〕であるかについての知識を与えない。従って、計算装置11がコンピュータプログラムにより、Δθと2πとの間の各投影角度および各チャネルpに対して投影のデータとその後続の投影のデータとの差信号ΔS2(θ,p)を計算する。投影およびその後続の投影の投影角度θはΔθだけ異なる。差信号ΔS2(θ,p)は
ΔS2(θ,p)=S(θ,p)−S(θ−Δθ,p) (3)
に従って計算される。
【0027】
続いて計算装置11がコンピュータプログラムにより、すべてのチャネルにわたってΔθと2πとの間の各投影角度θに対する差信号ΔS2(θ,p)の別の標準偏差σ2(θ)を
σ2(θ)=σp{ΔS2(θ,p)} (4)
により計算する。
【0028】
Δθと2πとの間の各投影角度θに対する計算された標準偏差σ2(θ)から計算装置11が、標準偏差σ2(θ)が最大である投影角度θmaxを求める。いまθmaxが0とπとの間に位置しているならば、0とπとの間の投影角度θに対するデータは誤らせられている。従って、投影角度範囲〔θ1,θ2〕⊂〔0,π〕のなかのデータはθmax∈〔0,π〕のとき誤らせられており、または投影角度範囲〔θ1,θ2〕⊂〔π,2π〕のなかのデータはθmax∈〔π,2π〕のとき誤らせられている。
【0029】
続いて、誤らせられている投影のデータがそれらの相補性データにより置換される。θmax∈〔0,π〕であれば、信号S(θ,p)は信号S(θ+π,−p)により置換され、θmax∈〔π,2π〕であれば、信号S(θ,p)は信号S(θ,p)により置換される。その際にθ∈(〔θ1,θ2〕 モジュロπ)である。
【0030】
図3は本発明による装置に基づいて作成された像の例を示す。図3に示されている像は図2に示されている像に相当するが、患者5の運動により誤らせられているデータはそれらの相補性データにより式5に従って置換された。さらに図3に示されている像は追加的に、投影のデータとそれらの相補性データとの重み付けされた平均値が形成されることによって、誤らせられているデータと誤らせられていないデータとの間の直線的な移行範囲のなかで40回の投影により、またすべてのチャネルにわたって補正された。
【0031】
この実施例の場合にはさらに別の作動モードが用意されており、それに基づいて計算装置11が適当なコンピュータプログラムにより、コンピュータトモグラフにより撮像された像から差像を計算する。一方の像に対しては本発明による装置が応用されず、他方の像に対しては本発明による装置が応用される。この差像は患者5の運動の運動成分に相当する。続いて計算装置11がコンピュータプログラムにより、この差像を、本発明による装置により作成されなかった像に加算する。こうして生じた像は運動成分を強く描写する。図2、3に示されている像により作成されたこのような像が図4に示されている。
【0032】
この装置により3つの像のシーケンスが発生される。第1の像は運動成分無しであり(図3に示されている像を参照)、第2の像は運動成分有りであり(図2に示されている像を参照)、第3の像は運動成分に限られている(図4に示されている像を参照)。これらの3つの像の速い連続で患者5の運動が表示可能である。
【0033】
患者5の特に局部的に限られた運動を捕捉し、投影のそれにより誤らせられているデータを局限するために、別の作動モードでは標準偏差σ1(θ)が検出器3のチャネルpの部分範囲〔Ps,Pe〕にわたってのみ求められる。こうして投影のチャネルの患者5の運動により誤らせられている部分範囲のみが求められる。この部分範囲は投影毎に変動し得る。それにより、例えば大動脈脈動のような局部的に限られた運動アーチファクトの際に補正が非常に小さい範囲に限られ、最適な量子利用が達成される。
【0034】
本発明による装置が一行の検出器3を有するコンピュータトモグラフにより説明された。本発明による装置は多行の検出器3を有するコンピュータトモグラフに対しても応用可能である。この場合、必要であれば、患者5の多くの層が同時に撮像される。その際には投影角度θあたり能動化された検出器行が投影の数に相応する数の投影が撮像される。
【0035】
検査対象物は必ずしも患者5でなくてもよい。本発明による装置は動物または物品に対しても応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による装置に適したコンピュータトモグラフの概略図
【図2】 運動アーチファクトを有する像を示す図
【図3】 本発明による装置により作成された像を示す図
【図4】 運動を強く描写する像を示す図
【符号の説明】
1 X線源
2 X線束
3 検出器
4 焦点
5 患者
6 寝台
7 測定開口
8 ガントリ
9 発生器装置
10 測定領域
11 計算装置
12 モニタ
13 駆動装置
15 焦点軌道
19 キーボード
20 長方形
θ 投影角度
Claims (5)
- 像を作成するために検査対象物(5)の周りを運動するX線源(1)を有するコンピュータトモグラフによる検査対象物の像の作成装置であって、像を作成するために使われる多数の投影が検査対象物(5)の周りのX線源(1)の少なくとも1回転中に行なわれる装置において、
a)2つの半回転(0〜π、π〜2π)における相補性のX線のデータの比較を行い、連続する投影の最大偏差を持つ投影角度(θ max )が位置している半回転内の投影のデータは誤らせられているとみなして、投影の、検査対象物(5)の運動により誤らせられているデータを求める手段と、
b)一方の半回転の投影の、少なくとも検査対象物(5)の運動により誤らせられているデータを他方の半回転におけるそれらの相補性データにより置換する手段と
を含んでいることを特徴とするコンピュータトモグラフによる像の作成装置。 - 誤らせられているデータを求めるために投影のデータとそれらの相補性データとの偏差が求められ、その偏差が上限値σsを超過するとき、データまたはそれらの相補性データが誤らせられているとみなされることを特徴とする請求項1記載の像の作成装置。
- 投影に平行座標が対応付けられ、投影のデータとそれらの相補性データとの偏差が、
a)投影のデータとそれらの相補性データとの差信号ΔS1(θ,p)を、0とπとの間の各投影角度(θ)および各チャネルp∈〔−P,P〕に対して次の式
ΔS1(θ,p)=S(θ,p)−S(θ+π,−p) (1)
(ここで信号S(θ,p)は0とπとの間の投影角度(θ)に、信号S(θ+π,−p)はそれらの相補性データに対応付けられている)
により計算し、
b)偏差を、チャネルp∈〔Ps,Pe〕にわたる0とπとの間の各投影角度(θ)に対する差信号ΔS1(θ,p)の標準偏差σ1(θ)として次の式
σ1(θ)=σp{ΔS1(θ,p)} (2)
(ここで〔Ps,Pe〕⊂〔−P,P〕)
により計算する
ことによって求められることを特徴とする請求項2記載の像の作成装置。 - 投影のデータとその後続の投影のデータとの偏差が、X線源(1)の少なくとも1回転に対応付けられているすべての投影角度(θ)に対して求められ、偏差の最大偏差に相当する投影角度θmaxが求められ、投影角度θmaxが0とπとの間に位置する場合、誤らせられているデータが0とπとの間の投影角度(θ)に対応付けられ、投影角度θmaxがπと2πとの間に位置する場合、誤らせられているデータがπと2πとの間の投影角度(θ)に対応付けられることを特徴とする請求項2または3記載の像の作成装置。
- 投影に平行座標が対応付けら、投影のデータとそれらの相補性データとの偏差が、
a)投影のデータとその後続の投影のデータとの差信号ΔS2(θ,p)を、Δθと2πとの間の各投影角度(θ)および各チャネルp∈〔−P,P〕(ここで投影の投影角度(θ)およびその後続の投影はΔθだけ異なる)に対して次の式
ΔS2(θ,p)=S(θ,p)−S(θ−Δθ,p)に従って計算し、
b)偏差を、チャネルp∈〔−P,P〕にわたるΔθと2πとの間の各投影角度(θ)に対する差信号ΔS2(θ,p)の標準偏差σ2(θ)として次の式
σ2(θ)=σp{ΔS2(θ,p)}
により計算する
ことによって求められることを特徴とする請求項4記載の像の作成装置。
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