JP2000139892A - 呼吸同期システム - Google Patents

呼吸同期システム

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JP2000139892A
JP2000139892A JP10336491A JP33649198A JP2000139892A JP 2000139892 A JP2000139892 A JP 2000139892A JP 10336491 A JP10336491 A JP 10336491A JP 33649198 A JP33649198 A JP 33649198A JP 2000139892 A JP2000139892 A JP 2000139892A
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time
respiratory
respiration
breath
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Takayuki Nagaoka
孝行 長岡
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線CT装置を用いて、呼吸同期画像を取得
する際に、スキャン時間以上の高い時間分解能で、画像
を生成することを可能とする呼吸同期システムを提供す
る。 【解決手段】 X線CT装置4を用いて患者7を透過す
るX線データを検出して画像情報を撮影し、呼吸検出手
段5をもちいて前記患者の呼吸運動を検出して呼吸情報
を計測する画像診断システムにおいて、画像情報の撮影
と、呼吸情報の計測を同期させる同期手段3と、画像情
報と呼吸情報を対応付けて呼吸に同期した画像情報であ
る呼吸同期画像情報を生成する照合手段1と、前記の呼
吸同期画像情報を解析する解析手段2よりなり、特に画
像再構成をする前の画像情報であるローデータを、前記
呼吸情報に対応させて、呼吸同期画像情報を生成、解析
する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、呼吸運動の取得と
同時に画像診断装置をもちいて臓器の位置を計測する診
断システムに属する。
【0002】
【従来の技術】呼吸に同期して医療機器を制御する分野
としては、放射線治療における呼吸同期照射と、診断に
おける呼吸同期撮影が大きな比重を占めている。
【0003】放射線治療においては、病巣部の周辺の正
常組織の被爆を抑えつつ、病巣に必要量の線量を投与す
ることが、大きな課題であり、照射の位置精度の向上が
重要である。呼吸に同期させない照射方法では、患者を
精度良く固定できたとしても、患者の呼吸運動に伴って
臓器が移動し、臓器に付随する病巣部も移動するため、
呼吸による臓器の移動範囲以上に照射の位置精度を向上
させることはできない。そこで、呼吸に伴って移動する
病巣に対し、呼吸同期照射法が検討された。
【0004】病巣の静止期間に同期させた照射について
は「呼吸同期照射法の開発とその臨床評価」(辻比呂
志、他5名:映像情報Medical:Vol.25:No.1
9:P1071〜1077:1993年)に記載されて
おり、X線透視装置による方法が報告されている。
【0005】また、治療計画に用いているX線CT装置
を用いて、病巣の静止期間を抽出する方法も検討されて
いる。この方法は、患者の同一部位で、連続して複数回
スキャンし、少しずつ時間をずらして再構成した画像
を、逐次サブトラクション(差分)処理することで臓器
の運動を検出する方法である。呼吸同期撮影に関して
は、主にX線CT装置やMRI等で、呼吸によるムービ
ングアーチファクトを低減する目的で行なわれ、呼吸情
報の任意の位相でトリガを発生し、画像診断装置の撮影
の起動をかける方法が取られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような呼吸同期照射あるいは呼吸同期撮影においても、
X線CT装置やMRIは、画像データを取得するための
最小の時間が長い為、いかに呼吸運動に同期しようと
も、時間分解能自体が向上するものではない。例えばX
線CT装置におけるスキャン時間は、1秒以上であるた
め、得られる画像はスキャン時間1秒間の平均した画像
である。
【0007】呼吸同期撮影の画像として考えた場合、臓
器の動きの少ない呼吸運動の位相に同期したものであれ
ば、呼吸によるムービングアーチファクトをある程度は
低減できるが、それでも呼吸に同期しないで撮影した場
合の最も良い画像程度のムービングアーチファクトは残
ることになる。
【0008】また、呼吸同期照射の設定の為の画像とし
て考えた場合、仮に、時間差1秒以内で逐次画像再構成
をして、再構成した画像同士を差分等の処理によって比
較したとしても、これは1秒間の平均画像の比較でしか
なく、言わば移動平均であり、時間分解能が向上したも
のではない。そのため、臓器のスキャン時間以内の素早
い運動に対しては、不確定さが残るという問題がある。
【0009】このように、呼吸に伴って動く臓器の運動
をX線CT装置によって解析する場合には、スキャン時
間が、時間分解能の上限になってしまい、現状のスキャ
ン時間のまま、よりムービングアーチファクトの少ない
画像を取得したり、より精度のよい治療をするために
は、スキャン時間以上の高い時間分解能で、画像を生成
する手段が望まれていた。
【0010】本発明の目的は、X線CT装置を用いて、
呼吸同期画像を取得する際に、スキャン時間以上の高い
時間分解能で、画像を生成することを可能とする呼吸同
期システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、X線CT装置を用いて患者を透過するX線データを
検出して画像情報を撮影し、呼吸検出手段をもちいて前
記患者の呼吸運動を検出して呼吸情報を計測する画像診
断システムにおいて、画像情報の撮影と、呼吸情報の計
測を同期させる同期手段と、画像情報と呼吸情報を対応
付けて呼吸に同期した画像情報である呼吸同期画像情報
を生成する照合手段と、前記の呼吸同期画像情報を解析
する解析手段よりなり、特に画像再構成をする前の画像
情報であるローデータを、前記呼吸情報に対応させて、
呼吸同期画像情報を生成、解析する構成とした。
【0012】また、前記呼吸同期システムにおいて、1
スキャン以上かつ1呼吸周期以上に亘って連続的に呼吸
同期画像情報を取得し、該呼吸同期画像情報の取得期間
を通じて呼吸情報を平均した平均呼吸情報波形を作成
し、該平均呼吸情報波形において、平均した呼吸周期内
でスキャン時間に比べて短い時間に対応した、1スキャ
ン分の完全なローデータ作成することで、時間分解能を
向上できる構成とした。
【0013】また、前記呼吸同期システムにおいて、平
均呼吸情報波形における平均した呼吸周期内でのスキャ
ン時間に比べ短い時間毎に、1スキャン分の完全なロー
データ作成し、関心領域内の断層像画像の重心を演算し
て関心領域内にある臓器のスキャン平面内における運動
状態を検出できる構成とした。
【0014】また、前記呼吸同期システムにおいて、平
均呼吸情報波形における平均した呼吸周期内でのスキャ
ン時間に比べて短い時間毎に、1スキャン分の完全なロ
ーデータ作成し、関心領域内の断層像画像のCT値の変
化を演算して、関心領域内にある臓器のスキャン平面に
垂直な方向における運動状態を検出できる構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】図1を用いて、本発明の実施形態
について説明する。本呼吸同期システムは、照合手段1
と、解析手段2と、同期手段3とによって構成される。
図1では、本呼吸同期システムを用いた呼吸同期治療シ
ステムについて説明する。
【0016】呼吸同期治療を行なうためには、治療前に
治療計画を作成し、最適な治療手技を採択する。呼吸同
期治療の治療計画をする上で必要な構成は、患者7の撮
影をして、画像情報8を取得するX線CT装置4と、患
者7の呼吸運動を検出して、呼吸情報9を取得する呼吸
検出手段5である。
【0017】そして、治療計画後の治療において必要な
構成は、解析手段2の解析結果に応じて治療の可否を判
定する治療許可手段10と、実際に患者7に対して、例
えば放射線を照射する等の治療に用いられる治療装置1
1と、治療時の患者7の呼吸情報9を取得する、呼吸検
出手段12である。呼吸検出手段12は、呼吸検出手段
6と同一の装置であっても良い。
【0018】先ず、治療計画段階において、X線CT装
置4は、患者7の断層像を撮影し画像情報8を生成す
る。この画像情報8はローデータである。呼吸検出手段
5は、患者7の呼吸状態をモニタし、例えば、腹部の動
き等を捉えることで、呼吸運動を計測し、電気信号に変
換し、呼吸情報9を取得する。
【0019】同期手段3は、X線CT装置4の生成する
画像情報8と、呼吸検出手段5の生成する呼吸情報9を
同期させるために、計測開始時あるいは一定時間間隔で
同期信号13を発生する。この同期信号13は、X線C
T装置4では画像情報8に、呼吸検出手段5では呼吸情
報9に同時に記録される。あるいは、X線CT装置4お
よび呼吸検出手段2を同時に起動するためのトリガとな
る。
【0020】同期方法の別の例としては、例えば、X線
CT装置4が撮影開始時に同期信号13を発生し、呼吸
検出手段5は、同期信号13を検出してから呼吸運動の
検出を開始する方法がある。また、逆に呼吸検出手段5
が呼吸運動の検出を開始する時に同期信号13を発生
し、X線CT装置4が、同期信号13を検出してから撮
影を開始する方法もある。これらの例の様に、同期信号
13をX線CT装置4または呼吸検出手段5が発生する
場合は、同期手段3の機能はX線CT装置4または呼吸
検出手段5に包含されると考える。
【0021】上記の様な同期方法によって、X線CT装
置4の生成する画像情報8と、呼吸検出手段5の生成す
る呼吸情報9を同期させることができる。
【0022】照合手段1は、画像情報8と呼吸情報9と
を、計測時間を基に対応付ける。そして、照合手段1
は、呼吸情報9を表す波の位相に対応した画像情報であ
る呼吸同期画像データ14を生成する。この呼吸同期画
像データ14は画像情報そのものであるローデータと呼
吸情報9とを対応付けたものになる。
【0023】解析手段2は、呼吸同期画像データ14を
解析して、臓器の静止していると見なせる期間の呼吸情
報9を表す波の位相を抽出し、解析結果として呼吸位相
データ15を生成する。解析手段の詳細な解析方法につ
いては後述する。
【0024】次に、治療段階では、治療許可手段10
は、臓器静止期間と見なせる期間(呼吸位相データ1
5)を基に、治療許可期間を設定する。患者7の呼吸運
動は、呼吸検出手段12によって治療中も検出する。
【0025】呼吸検出手段12によって生成された治療
時の呼吸情報9は、治療許可手段10によって治療許可
期間と比較され、現在の患者7に対して治療可能か否か
判定し、治療装置11に対して治療許可信号16を出力
する。治療装置11は、治療許可信号16を検出してい
る間だけ、患者7に対して放射線の照射等の治療を行な
う。
【0026】次に図2を用いて、X線CT装置4が生成
する画像情報8について説明する。X線CT装置4は、
多数(n個)のチャンネル{ch(1),ch(2),
ch(3),・・・,ch(n−1),ch(n)}を
有する円弧状の検出器17が、X線管18と対向する形
で患者7の周囲を、X線を出しながら回転することで、
患者7の断層像を取得する。X線管18と検出器17と
はその中間に位置した患者7の断属像の中心を通るX−
Y軸に対して同期して時計方向に360度(1スキャ
ン)回転する。そして検出器17は患者7の1スキャン
分の断属像のデータを検出する。
【0027】X線管18の角度の分解能は、一般に装置
によって異なる。X線CT装置では、この装置毎の最小
角度をヴューと呼ぶ。例えば、1回転=2π(rad)
を、N等分する分解能を仮定する(1回転=Nヴュ
ー)。最小角度をαと定義すると、αとNの関係は、α
=2π/Nである。
【0028】X線CT装置4による画像情報8は、ま
ず、ローデータと呼ばれ、チャンネル×ヴューの2次元
の広がりを持ち、夫々のデータの大きさが特定の時刻
(角度)における特定のチャンネルの計測値を表す、2
次元のデータとして生成される。このローデータを、装
置の幾何学的形態に基づいて、画像再構成という処理を
行なった物が、通常表示される断層像画像である。
【0029】本発明では、画像情報として、このローデ
ータを取り扱う。図3はローデータ8と呼吸情報9との
対応(同期)付けを説明するためのもので、ローデータ
8に対しては、従軸にチャネル方向、横軸にヴュー方向
を示す。チャネル方向にはn個のチャネル{ch
(1),ch(2),ch(3),・・・ch(n−
1),ch(n)}を示し、ヴュー方向にはX線管18
の回転角度およびそれに対応する時刻を示す。呼吸情報
9に対しては、従軸に患者7の腹部の変位を示し、横軸
にはその時刻を示す。
【0030】X線管18の連続回転によって、mスキャ
ンを行なった時のローデータ8では、回転が途切れてい
ないので、ヴュー方向の任意の位置から1スキャン分の
データを切りだすことができる。X線管18の角速度を
ω、計測開始からの時間をtとすると、X線管18の角
度は、θ=ωtとして表せる。最小の時間単位(時間分
解能)をτと定義すると、τ=α/ωと表せる。1スキ
ャンにかかる時間をTと定義すると、T=2π/ω=N
τである。
【0031】図中には、特に時刻tから時刻t+Tまで
のローデータを示しているが、時刻tの時のチャンネル
列データと時刻t+Tの時のチャンネル列データとで
は、X線管18の角度は同じである。
【0032】同期手段3によりX線CT装置4に同期し
て呼吸検出手段5を起動し、取得した呼吸情報9は、そ
の波形を図3の下側に示すように、波形が下降する時が
患者7の呼気、上昇する時が吸気を表わしている。この
呼気と吸気との間の波形は平坦になって変動が少なく、
この間が患者7の対象臓器の静止期間とみなすことがで
きる。呼吸運動の周期は、通常3〜5秒程度であり、X
線CT装置4の1スキャンにかかる時間つまりスキャン
時間が1秒の場合(T=1秒)には、1呼吸間に3〜5
スキャンすることになる。照合手段1は、画像情報(ロ
ーデータ)8の始まりと呼吸情報9の始まりを一致させ
ることで、2つのデータ間の対応を付ける。つまり、ロ
ーデータ8の時刻tと、呼吸情報9の時刻tとを対応付
けることにより、1スキャン分のローデータ8の時刻
t,t+τ,・・・,τ+Tと、呼吸情報9の時刻t,
・・・,t+Tとを対応付けることができる。
【0033】次に図4を基に、データを解析する方法の
詳細を説明する。今、図のように、任意の周期に亘って
呼吸情報を平均した平均呼吸波形19を考える。縦軸は
呼吸運動で、横軸は時刻である。時刻の最大は平均呼吸
周期である。平均呼吸周期を1として規格化し、時刻:
0〜時刻:平均呼吸周期の中で、任意の時刻を時間位相
と定義する。時間位相φ:0≦φ≦1である。
【0034】例えば、平均呼吸周期3.25秒の患者に
対して、1秒スキャンで4呼吸分(13秒)のスキャン
を行なうと、13スキャンをすることになる。図5
(a)は、このとき作成されるローデータ8と呼吸情報
9であり、nチャンネル×13Nヴューの広がりを持っ
ている。X線管の角速度は一定なので、X線管の任意の
角度θに対応するチャンネル列データcd(1)〜cd
(13)は、図中のローデータ8上で、黒く塗りつぶし
た部分の様にローデータ8中に均等に配置される。この
チャネル列データcd(1)〜cd(13)に対して、
時間位相φ(1)〜φ(13)で表示された呼吸情報9
の4呼吸分の波形9−0〜9−3が対応している。各波
形9−0〜9−3は点線で示す0〜1の間に分布してお
り、波形9−0を基準にした場合、波形9−1〜9−3
は少しずつ左へシフトした形になっている。例えば、波
形9−0と時間位相φ(2)との交点に対して、波形9
−1と時間位相φ(5)との交点は左にシフトした位置
にあり、以下同様に、波形9−2および9−3とそれぞ
れの時間位相φ(8)およびφ(11)との交点も、そ
の前の交点に対して左へシフトした位置にある。
【0035】通常、呼吸情報の周期と、スキャン時間が
厳密に一致することは、殆ど無いと考えられるので、例
えば、この実施例のように4周期で13スキャンを実施
した場合、任意の角度8のチャンネル列データに対応す
る時間位相に関しても均等に広がっていると見なせる。
【0036】確かに、呼吸周期とスキャン時間の関係に
よっては、特定の呼吸状態に、任意の角度θのチャンネ
ル列データが集中することも考えられる。しかし、現行
の標準的なX線CT装置はスキャン時間を幾通りか設定
できるので、この場合は、スキャン時間を変更すること
で対応できる。したがって、夫々のチャンネル列データ
cd(1)〜cd(13)に対応する時間位相φ(1)
〜φ(13)は、0〜1の間に均等に分布すると見なせ
る。
【0037】今、図5(b)に示すように、4周期に亘
って呼吸情報を平均した平均呼吸波形20を考える。縦
軸は呼吸運動で、横軸は時間位相である。この平均呼吸
波形20に時間位相φ(1)〜φ(13)を表示する。
角度θは、任意であったので、この図中で隣り合った時
間位相同志の間に任意の角度に対応するチャンネル列デ
ータが存在する。したがって、任意に選んだ区間21中
に1スキャン分の完全なローデータ22が存在すること
になる。
【0038】隣り合った時間位相同志の間の時間は、平
均呼吸周期をスキャン数で除した時間になるので、この
実施例では、0.25=3.25/13秒で、1スキャ
ンしたのと同様の画像ができる。
【0039】図5(a)および(b)を用いてさらに説
明すると、図5(a)の時間位相φ(1)〜φ(13)
に対応するチャネルデータ列cd(1)〜cd(13)
は、図5(b)の平均呼吸波形20の時間位相φ(1)
〜φ(13)の位置にプロットされる。波形9−1の時
間位相φ(1)〜φ(3)に位置するチャネルデータ列
cd(1)〜cd(3)は、図5(b)の時間位相φ
(1)〜φ(3)の位置にプロットされる。波形9−2
の時間位相φ(4)〜φ(7)のチャネル列データcd
(4)〜cd(7)は、図5(b)の時間位相φ(4)
〜φ(7)の位置プロットされる。この場合、波形9−
0に対して波形9−1は左にシフトしているので、図5
(b)のようにプロットされる。すなわち、時間位相φ
(4)〜φ(7)は、時間位相φ(1)〜φ(3)のす
ぐ前の左側に位置している。以下、波形9−2および9
−3の時間位相に相当するチャネルデータ列も、図5
(b)のようにプロットされる。時間位相区間21は1
スキャン分のローデータ22を有することになる。この
点について説明すると、図5(a)のローデータ8のチ
ャネル列データcd(1)〜cd(13)は、13回の
スキャン〔1〕〜〔13〕によって得られる。図5
(b)の13回のスキャン〔1〕’〜〔13〕’は図5
(a)のスキャン〔1〕〜〔13〕に対応するものであ
る。スキャン〔1〕’は図5(a)の時間位相φ(1)
からφ(2)への1スキャン〔1〕に相当し、〔2〕’
はスキャン〔2〕,〔3〕’はスキャン〔3〕,・・・
〔13〕’はスキャン〔13〕に相当する。いま、時間
位相区間21に注目すると、スキャン〔1〕’,
〔4〕’,〔7〕’,〔12〕’がこの区間21を通過
する。この通追区間21は1スキャンの1/4周期で9
0°の位相差があり、スキャン〔1〕’は90°〜18
0°,〔4〕’は180°〜270°,〔7〕’は27
0°〜360°,〔12〕’は360°〜90°の位相
をもっている。1スキャンは1秒であり、区間21は1
/4=0.25秒に相当する。この0.25秒内にスキ
ャン〔1〕’,〔4〕’,〔7〕’,〔12〕’の1/
4周期のローデータが入ることになる。従って区間21
は1スキャン分(360°分)のローデータ22を有
し、スキャン時間1秒に比べて短い時間0.25秒中に
1スキャン分のローデータを含むことになる。
【0040】図6を基に解析方法を示す。mスキャン分
の呼吸同期画像データ14を、呼吸情報を基にして1呼
吸毎に分離する。
【0041】次に、平均呼吸周期をスキャン数で分割
し、同じ区画内にあるチャンネル列データをヴュー毎に
並べ替える。このようにして、平均呼吸周期中のスキャ
ン数で分割された各時間位相毎に、1スキャン数で分割
された各時間位相毎に、1スキャン分の完全なローデー
タ22を対応付けることができる。
【0042】つまり、平均呼吸周期Trの患者に対し
て、スキャン時間T,呼吸回数Nrで、撮影した場合、
実質的にTr/(NrT)のスキャン時間で、呼吸位相
に同期して撮影した場合と同等の画像データ(ローデー
タ)22を得ることができる。さらに、説明を加える
と、図6(a)〜(d)は、13回のスキャンで得られ
たローデータ8のチャネル列データcd(1)〜cd
(13)を4つのグループに分け、各グループに対して
呼吸情報9を対応付けたものである。50,51,52
および53は、13回のスキャンで同じ位相のローデー
タを示している。すなわち、(a)〜(d)の呼吸情報
9において、同じ位相のところのローデータを示してい
る。このローデータ50,51,52,53は隣り相っ
た同志で90度の位相差を有し、これらを合成すると3
60度のローデータになる。(e)は平均呼吸情報波形
20に対するローデータ22を示し、前記合成した1ス
キャンの360度分のデータを有している。このローデ
ータ22は前記0.25=3、25/13秒中に1スキ
ャン分のデータを有することになる。すなわち、平均呼
吸情報波形20において、平均した呼吸周期0〜1内で
スキャン時間1秒に比べて短い時間0.25秒中に1ス
キャン分のローデータ22になる。
【0043】このローデータ22を再構成すれば、実質
的には、Tr/(NrT)のスキャン時間で、呼吸位相
に同期して撮影した場合と同等の断層像画像23が得ら
れる。 ただし、実際には、呼吸周期にはバラツキがあ
るので、平均呼吸周期にデータをあわせ、前後の時間の
データからデータの補間をする事もあり、完全な1スキ
ャン分のローデータを有する時間が平均呼吸周期中のス
キャン数で除した時間に対して上下することもある。
【0044】次に、図7および図8を用いて、短い時間
間隔で得られた画像データ22から臓器の動きを判定す
る方法を説明する。ここでは、再構成した断層像画像2
3から臓器運動を捉える方法を説明する。まず、オペレ
ーターが、目的とする臓器を含む関心領域24を設定す
る。設定は、解析手段2に接続されている表示手段25
を見ながら行なう。
【0045】解析手段2は、任意の画像に対し、関心領
域24内の画像の重心位置と、関心領域24全体のCT
値の平均を演算することができる。このような機能自体
は、画像解析として一般的な機能である。解析手段2
は、例えば、上述した例では、平均呼吸波形19の13
個の時間位相区間k(1)〜k(13)に対応して13
枚の断層像画像p(1)〜p(13)を作成することが
できる。
【0046】そして、断層像画像p(1)〜p(13)
に対応した夫々重心位置座標G1(x,y)〜G13
(x,y)と、CT値平均値C(1)〜C(13)が演
算できる。目標となる臓器が、スキャン平面内の関心領
域内で移動すると、当然画像の重心も移動すると考えら
れる。各時間位相毎の重心位置変化をスキャン平面内に
示すと図9のような軌跡を描く。
【0047】重心の移動距離の長いときほど、臓器が速
く運動していることを示し、短いときほど、臓器運動が
緩やかなことを示す。例えば、重心位置G1〜G2,G
2〜G3,G1〜G13間は移動距離が長く臓器が速く
動いていることを示し、その他の重心位置間は短かく臓
器運動が穏やかなことを示す。
【0048】さらに、オペレーターは、軌跡の間隔にし
きい値を設定することで、臓器静止期間のマージンを変
更することができる。
【0049】また、通常、臓器のZ方向の動きは、臓器
の大きさの変化をもって判断するが、この場合は、臓器
を含む関心領域内の平均的なCT値が変化する。この変
化が小さい時ほど臓器の動きが遅く、静止していると見
なせる時である。術者は、変化量にしきい値を設定する
ことで、臓器静止期間のマージンを変更することができ
る。図1の臓器静止期間の呼吸位相データ15は重心位
置の差およびCT値平均値の差を検出するためのデータ
である。
【発明の効果】本発明によれば、X線CT装置を用い
て、呼吸同期画像を取得する際に、スキャン時間以上の
高い時間分解能で、画像を生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例を説明するための図である。
【図3】本発明の実施例を説明するための波形図であ
る。
【図4】本発明の実施例を説明するための波形図であ
る。
【図5】図5(a)(b)は本発明の実施例を説明する
ための波形図である。
【図6】本発明の実施例を説明するための波形図であ
る。
【図7】本発明の実施例を説明するためのブロック図で
ある。
【図8】本発明の実施例を説明するための図である。
【図9】本発明の実施例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 照合手段 2 解析手段 3 同期手段 4 X線CT装置 5 呼吸検出手段 7 患者 8 画像情報(ローデータ) 9 呼吸情報 10 治療許可手段 11 治療装置 12 呼吸検出手段 13 同期信号 14 呼吸同期画像データ 15 呼吸位相データ 16 治療許可信号 17 検出器 18 X線管 19 平均呼吸波形 20 平均呼吸波形

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像診断置を用いて患者を透過したX線
    データを検出して画像情報を計測し、呼吸検出手段を用
    いて前記患者の呼吸情報を検出して、この呼吸情報と前
    記画像情報より前記患者の呼吸に同期した信号を得る呼
    吸同期システムにおいて、前記画像情報の計測と、前記
    呼吸情報の検出を同期させる同期手段と、前記画像情報
    を前記呼吸情報に対応した情報を得るための解析手段
    と、この解析手段により呼吸に同期した呼吸同期画像情
    報を生成する生成手段とを備えたことを特徴とする呼吸
    同期システム。
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