JP2011244846A - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

X線コンピュータ断層撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被検体の被爆量を必要最小限にした上で、略1呼吸周期に亘って被検体にダイナミックスキャンを実行すること。
【解決手段】X線管16は、X線を発生する。X線検出器18は、X線管16から発生され被検体を透過したX線を検出し、検出されたX線に応じた電気信号を生成する。データ収集回路24は、X線検出器18を介して電気信号に応じた投影データを収集する。回転フレーム14は、X線管16とX線検出器18とを被検体P回りに回転可能に支持する。入力部42は、被検体Pの呼吸動を計測する呼吸センサ100から、呼吸動の呼吸周期のうちの特定の呼吸位相に由来するトリガ信号を繰り返し入力する。スキャン制御部46は、被検体Pを略1呼吸周期に亘ってスキャン位置を固定させた状態で繰り返しスキャンするために、X線管16からのX線の発生とデータ収集回路24による投影データの収集とをトリガ信号に同期して制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、ダイナミックスキャンを実行するX線コンピュータ断層撮影装置に関する。
X線コンピュータ断層撮影装置によるスキャン方式の一つにダイナミックスキャンがある。ダイナミックスキャンは、天板位置を固定した状態で、同一位置のスキャン領域を繰り返しスキャンする方式である。ダイナミックスキャンにより同一のスキャン領域の時間変化を観察することができる。例えば、ダイナミックスキャンは、被検体内の動きや血流動態を観察する場合に利用されることが多い。
ダイナミックスキャンにより少なくとも1呼吸周期分の画像データを収集したい場合があるが、X線の曝射開始のタイミングや曝射停止のタイミングを操作者自身が判断しなければならない。被検体の呼吸動は、被検体によっても異なるし、同一の被検体であってもその時々の状況により変化する。正確に1呼吸周期分だけダイナミックスキャンを実行しようとすると、曝射停止タイミングを早め、スキャン時間が不足してしまう虞がある。また、スキャン時間の不足を避けようとすると、曝射開始タイミングを早め、スキャン時間が1呼吸周期分よりも多すぎてしまう虞がある。このように、正確に1呼吸周期分だけダイナミックスキャンを実行することは困難である。
目的は、被検体の被爆量を必要最小限にした上で、略1呼吸周期に亘って被検体にダイナミックスキャンを実行することができるX線コンピュータ断層撮影装置を提供することにある。
本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置は、X線を発生するX線管と、前記X線管から発生され被検体を透過したX線を検出し、前記検出されたX線に応じた電気信号を生成するX線検出器と、前記X線検出器を介して前記電気信号に応じた投影データを収集する収集部と、前記X線管と前記X線検出器とを前記被検体回りに回転可能に支持する回転機構と、前記被検体の呼吸動を計測する呼吸センサから、前記呼吸動の呼吸周期のうちの特定の呼吸位相に由来するトリガ信号を繰り返し入力する入力部と、前記被検体を略1呼吸周期に亘ってスキャン位置を固定させた状態で繰り返しスキャンするために、前記X線管からのX線の発生と前記収集部による投影データの収集とを前記入力されたトリガ信号に同期して制御する制御部と、前記投影データに基づいて前記被検体に関する画像のデータを再構成する再構成部と、を具備する。
本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の構成を示す図。 図1のスキャン機構の外観を示す図。 図1の呼吸センサにより計測される被検体の呼吸動と腹部の動きとの関係を示す図。 レーザ測長器とコンピュータとの組合せにより構成される、図1の呼吸センサの外観を示す図。 図1の呼吸センサにより発生される呼吸波形とトリガ信号との関係を示す図。 本実施形態に係るダイナミックスキャンに関するスキャン位置と時刻との関係を示す図。 本実施形態に係るスキャン領域の形状の一例を示す図。 本実施形態に係るスキャン領域の形状の一例を示す図。 本実施形態に係るスキャン領域の形状の一例を示す図。 図1の表示部により表示されるスキャン条件の設定画面の一例を示す図。 図1の表示部により表示されるスキャン条件の設定画面の一例を示す図。 実施例1に係るシステム制御部による呼吸同期ダイナミックスキャンの制御処理の典型的な流れを示す図。 図12の呼吸同期ダイナミックスキャンに関するシーケンス図。 図1の表示部に表示される再構成範囲と再構成対象の呼吸位相との設定画面の一例を示す図。 実施例2に係る、天板移動を伴うダイナミックスキャンに関するスキャン位置を時刻との関係を示す図。 実施例2に係る呼吸同期ダイナミックスキャンに関するスキャン領域の形状の一例を示す図。 実施例2に係る呼吸同期ダイナミックスキャンに関するスキャン領域の形状の一例を示す図。 実施例2に係るシステム制御部による呼吸同期ダイナミックスキャンの制御処理の典型的な流れを示す図。 図18の呼吸同期ダイナミックスキャンに関するシーケンス図。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係わるX線コンピュータ断層撮影装置(以下、X線CT装置と呼ぶことにする。)を説明する。
X線CT装置には、X線管とX線検出器とが1体となって被検体の周囲を回転するROTATE/ROTATEタイプや、リング状に多数の検出素子が配列され、X線管のみが被検体の周囲を回転するSTATIONARY/ROTATEタイプ等様々なタイプがあるが、いずれのタイプにも本実施形態は適用可能である。ここでは、ROTATE/ROTATEタイプとして説明する。
図1は、本実施形態に係るX線CT装置の構成を示す図である。図1に示すようにX線CT装置は、スキャン機構10と画像処理装置40とを装備する。図2は、スキャン機構10の外観を示す図である。
図1や図2に示すように、スキャン機構10は、被検体PをX線でスキャンするための架台12を有する。架台12は、円環又は円板状の回転フレーム14を搭載する。回転フレーム14は、X線管16とX線検出器18とを被検体P回りに回転可能に支持している。回転フレーム14は、回転駆動部20に接続されている。回転駆動部20は、画像処理装置40内のスキャン制御部46による制御に従って回転フレーム14を回転し、X線管16とX線検出器18とを被検体P回りに回転する。
なお、Z軸は、回転フレーム14の回転軸に規定される。Y軸は、X線管16のX線焦点とX線検出器18の検出面の中心とを結ぶ軸に規定される。Y軸は、Z軸に直交する。X軸は、Y軸とZ軸とに直交する軸に規定される。このように、XYZ直交座標系は、X線管16の回転とともに回転する回転座標系を構成する。
X線管16は、高電圧発生部22から高電圧の印加を受けてコーン状のX線を発生する。高電圧発生部22は、スキャン制御部46による制御に従ってX線管16に高電圧を印加する。
X線検出器18は、X線管16から発生され被検体Pを透過したX線を検出し、検出されたX線の強度に応じた電流信号を生成する。X線検出器18としては、面検出器や多列検出器と呼ばれるタイプのものが適用されるとよい。このタイプのX線検出器18は、2次元状に配列された複数のX線検出素子を装備する。例えば、1000個のX線検出素子がZ軸を中心とした円弧に沿って配列される。このX線検出素子の配列方向はチャンネル方向と呼ばれる。チャンネル方向に沿って配列された複数のX線検出素子は、X線検出素子列と呼ばれる。例えば64個のX線検出素子列は、Z軸で示すスライス方向に沿って配列される。X線検出器18には、データ収集回路(DAS:data acquisition system)24が接続されている。
データ収集回路24は、スキャン制御部46による制御に従ってX線検出器18からチャンネルごとに電流信号を読み出す。データ収集回路24は、読み出された電流信号を増幅し、増幅された電流信号をデジタル変換することによって、デジタル信号である投影データを生成する。なおデータ収集回路24は、X線が曝射されていない期間にX線検出器18から電気信号を読み出し、投影データを生成することも可能である。生成された投影データは、図示しない非接触データ伝送部を介して画像処理装置40に供給される。
架台12の近傍には、寝台26が設置されている。寝台26は、天板28、天板支持機構30、及び天板駆動部32を有する。天板28には、被検体Pが載置される。天板支持機構30は、天板28をZ軸に沿って移動可能に支持する。典型的には、天板支持機構30は、天板28の長軸がZ軸に平行するように天板28を支持する。天板駆動部32は、スキャン制御部47による制御に従って天板支持機構30を駆動し、天板28をZ軸方向に沿って移動する。
画像処理装置40には、ケーブル等を介して呼吸センサ100が接続されている。呼吸センサ100は、被検体Pの呼吸動を計測する。呼吸センサ100は、典型的には、呼吸動を計測するために、呼吸動に伴う腹部の動きを計測する。
図3は、呼吸動に伴う腹部の動きを示す図である。図3に示すように、通常、腹部は、吸気でふくらみ、呼気でへこむ。呼吸動に伴い、体内器官の位置や形状も変化する。例えば、肺野は、呼吸に伴い位置や形状が大きく変化する。すなわち、肺野内に発生された腫瘍も呼吸に伴い位置が大きく変化することとなる。ここで、ある吸気から次の吸気までの時間を呼吸周期と呼ぶことにする。呼吸周期は、被検体の呼吸の仕方により変化するものであり一定でなく、呼吸周期毎に時間が変化する。なお、本実施形態に係る呼吸周期の定義は、これのみに限定されず、例えば、ある呼気から次の呼気までの時間を1の呼吸周期としてもよい。
呼吸センサ100としては、例えば、被検体Pの腹部の動きを計測するレーザ測長器とコンピュータとの組合せが利用可能である。
図4は、レーザ測長器102とコンピュータ104との組合せにより構成される呼吸センサ100の外観を示す図である。図3に示すように、レーザ測長器102は、腹部の動きをレーザにより計測する。計測値は、レーザ測長器102からコンピュータ104に供給される。コンピュータ104は、供給された計測値に基づいてリアルタイムに呼吸動を計測する。典型的には、コンピュータ104は、測定値をリアルタイムに監視し、測定値の時間変化を示す呼吸波形を発生する。また、コンピュータ104は、計測値をリアルタイムに監視し、被検体の呼吸動が呼吸波形上の特定の呼吸位相に到達したことを契機としてトリガ信号を発生する。トリガ信号は、複数の呼吸位相のうちの特定の1位相で発生されるように設定される。呼吸波形のデータやトリガ信号は、X線CT装置の画像処理装置40に供給される。
図5は、呼吸センサ100により発生される呼吸波形とトリガ信号との関係を示す図である。図5に示すように、呼吸波形は、横軸が時間に規定され、縦軸が計測値に規定されたグラフである。計測値は、例えば、腹部表面の位置が高いほど大きく、腹部表面の位置が低いほど小さい値を有するように設定される。トリガ信号は、例えば、計測値が呼吸波形上の頂点(ピーク)又はその近傍に到達したことを契機として発生される。この場合、トリガ信号は、被検体が最も深く息を吸っている時点の呼吸位相に対応する。コンピュータ104は、この呼吸波形にトリガを示すマークを重ねて呼吸センサ100のモニタに表示する。
なお本実施形態に係る呼吸センサ100は、レーザ測長器を用いるタイプに限定されない。例えば、圧力センサを用いるタイプであってもよい。この場合、圧力センサは、被検体の腹部と、腹部に巻かれたバンドとの間に取り付けられる。圧力センサは、バンドと腹部との間に働く圧力を繰り返し計測する。計測値は、圧力センサに接続されたコンピュータに供給される。このコンピュータは、圧力センサからの計測値を監視し、圧力変化を計測することにより、呼吸動を計測する。
本実施形態に係る呼吸センサ100は、光学カメラを用いるタイプであってもよい。この場合、光学カメラは、腹部上に載せられた光反射材を繰り返し撮影する。光学カメラからの画像データは、光学カメラに接続されたコンピュータに供給される。このコンピュータは、光学カメラからの画像データに基づいて光反射材の位置を監視し、光反射材の動きを計測することにより、呼吸動を計測する。
なお本実施形態に係る呼吸センサ100は、上述のタイプに限定されない。本実施形態に係る呼吸センサは、被検体の呼吸動(呼気の状態と吸気の状態と)を計測可能なものであればどのようなタイプであってもよい。
画像処理装置40は、入力部42、平均呼吸周期算出部44、スキャン制御部46、前処理部48、データ関連付け部50、再構成部52、画像合成部54、3次元画像処理部56、表示部58、操作部60、記憶部62、及びシステム制御部64を備える。
入力部42は、呼吸センサ100から呼吸波形のデータとトリガ信号とを入力する。入力された呼吸波形のデータやトリガ信号は、システム制御部64により認識される。なお必ずしも呼吸波形のデータは入力される必要はない。
平均呼吸周期算出部44は、トリガ信号や呼吸波形に基づいて被検体Pの平均呼吸周期を算出する。平均呼吸周期は、後述するデータ収集待ち時間の設定に利用される。
スキャン制御部46は、略1呼吸周期に亘ってダイナミックスキャンを実行するために、本実施形態に特有なスキャン法、すなわち、呼吸に同期したダイナミックスキャン(以下、呼吸同期ダイナミックスキャンと呼ぶことにする。)を実現する。具体的には、スキャン制御部46は、被検体Pを略1呼吸周期に亘ってダイナミックスキャンするため(すなわち、スキャン位置を固定した状態で、同一のスキャン領域を略1呼吸周期に亘って繰り返しスキャンするため)に、X線管16からのX線の発生とデータ収集回路24による投影データの収集とを呼吸センサ100からのトリガ信号に同期して制御する。また、スキャン制御部46は、被検体に関する複数のスキャン領域の各々を略1呼吸周期に亘ってダイナミックスキャンするため(すなわち、天板28を各スキャン位置に間欠的に移動させながら、各スキャン位置において略1呼吸周期に亘って繰り返しスキャンをするため。換言すれば、ダイナミックスキャンと天板移動とを繰り返すため)に、X線管16からのX線の発生とデータ収集回路24による投影データの収集と天板支持機構30による天板28の間欠的な移動とを呼吸センサ100からのトリガ信号に同期して制御する。
前処理部48は、データ収集回路24から供給された投影データに対数変換や感度補正等の前処理を施す。
データ関連付け部50は、投影データの収集時刻(X線管16の回転角度:ビュー)とトリガ信号が発生された時刻とに従って投影データとトリガ信号とを関連付ける。トリガ信号が関連付けられた投影データは、記憶部62に記憶される。
再構成部52は、投影データに基づいて複数の呼吸位相に関する複数のCT画像のデータを再構成する。本実施形態に係るCT画像のデータとしては、1ボリュームに関する3次元画像のデータ(ボリュームデータ)や、1スライスに関する断層画像のデータ(スライスデータ)が適用可能である。以下、説明を具体的に行うため、CT画像のデータは、3次元画像のデータであるものとする。この場合、再構成部52は、コーン角を考慮した画像再構成を行うとよい。これにより、より精度の高い3次元画像のデータが生成される。また、再構成部52は、操作者により操作部60を介して指定された呼吸位相に関する3次元画像のデータを再構成することも可能である。さらに複数のスキャン領域の各々に対してダイナミックスキャンが行われた場合、再構成部は、複数のスキャン領域に関する複数の3次元画像のデータを再構成することも可能である。
画像再構成法には、フル再構成法(Full再構成法)とハーフ再構成法(Half再構成法)とがある。フル再構成法は、1ボリュームの3次元画像のデータを再構成するために、被検体の周囲1周、すなわち約2π[rad]分の投影データを必要とする。また、ハーフスキャン法では、1ボリュームの3次元画像のデータを再構成するために、π+α[rad](α:ファン角)分の投影データを必要とする。利用される画像再構成法は、操作者により操作部60を介して任意に設定可能である。
画像合成部54は、複数のスキャン領域に関する複数の3次元画像のデータに基づいて、複数のスキャン領域に関する単一の合成3次元画像のデータを発生する。
3次元画像処理部56は、3次元画像のデータや合成3次元画像のデータに3次元画像処理を施し、2次元の表示画像のデータを発生する。
表示部58は、表示画像を表示機器に表示する。また、表示部58は、本実施形態に係る呼吸同期ダイナミックスキャンのスキャン計画を設定するための設定画面を表示機器に表示する。表示機器としては、例えばCRTディスプレイや、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等が適宜利用可能である。
操作部60は、入力機器を介して操作者からの各種指令や情報入力を受け付ける。入力機器としては、キーボードやマウス、スイッチ等が利用可能である。
記憶部62は、トリガ信号が関連付けられた投影データや、CT画像のデータ、表示画像のデータを記憶する。また、記憶部62は、平均呼吸周期を記憶してもよい。さらに記憶部62は、X線CT装置の制御プログラムを記憶している。この制御プログラムは、本実施形態に係る呼吸同期ダイナミックスキャンを行うためのX線CT装置の制御機能をシステム制御部64に実行させるためのものである。
システム制御部64は、X線CT装置の中枢として機能する。具体的には、システム制御部64は、記憶部62に記憶されている制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従って各部を制御する。
以下にシステム制御部64の制御により実現される呼吸同期ダイナミックスキャンについて詳細に説明する。まずは、図6を参照しながら本実施形態の呼吸同期ダイナミックスキャンの基礎となるダイナミックスキャンについて説明する。図6は、ダイナミックスキャンにおけるスキャン位置と時刻との関係を示す図である。図6に示すように、ダイナミックスキャンにおいてスキャン位置、すなわち天板位置は、固定される。このようにダイナミックスキャンにおいては、同じスキャン位置でスキャンが繰り返されるので、被検体Pの体内のスキャン領域の時間変化を表示画像で観察することができる。なおスキャン位置とは、X線管16の焦点の鉛直下に位置する天板28上のZ位置であるとする。
ここで、1呼吸周期(換言すれば、あるトリガと次のトリガとの時間間隔)を100%に正規化し、百分率%によって呼吸位相を表すことにする。そして本実施形態においては、0%から99%まで10%間隔で3次元画像のデータを収集するものとする。すなわち、1呼吸周期分のダイナミックスキャンにより10の呼吸位相に関する10の3次元画像のデータが収集される、この場合、回転フレーム14(すなわち、X線管16及びX線検出器18)は、10回転する。1回転に0.5秒かかるとすると、1のスキャン位置について5秒間スキャンが行われることとなる。なお、10%という数字は、説明を具体的に行うために示されたものであり、本実施形態は、これに限定されない。5%や20%等のあらゆる数値、すなわち、1呼吸周期中に幾つの3次元画像を収集してもよい。
次に本実施形態に係るスキャン領域(再構成領域)の形状について説明する。図7、図8、及び図9は、スキャン領域の形状のパターンを示す図である。X線検出器18が面検出器の場合、コーン角を考慮した再構成が再構成部52により行われる。図7や図9に示すスキャン領域は、フル再構成法により再構成可能な領域を示す。図8に示すスキャン領域は、ハーフ再構成法により再構成可能な領域を示す。図7に示すスキャン領域は、ZY平面において六角形状を有しており、3次元空間においては、台形を底辺回りに360度回転することにより形成される形状を有している。図8や図9のスキャン領域は、XY平面において四角形状を有しており、3次元空間においては、円柱形状を有している。なおフル再構成法を利用する場合であっても、コーン角が小さい場合には、図8のように円柱状の領域を再構成領域とすることも可能である。なお、スキャン領域の範囲(撮影範囲)と再構成領域の範囲(再構成範囲)とは、必ずしも同一である必要はない。再構成領域は、スキャン領域内であれば、任意の範囲に設定可能である。
次にシステム制御部64の制御のもとに行われる呼吸同期ダイナミックスキャンを実施例1と実施例2とに分けて詳細に説明する。実施例1では、天板28の位置を固定して1つのスキャン領域をダイナミックスキャンする方式について説明する。実施例2では、天板28を間欠的に移動させて複数のスキャン領域の各々をダイナミックスキャンする方式(広範囲の呼吸同期ダイナミックスキャン)について説明する。
(実施例1)
以下に実施例1に係る呼吸同期ダイナミックスキャンにおけるX線CT装置の動作例について説明する。
まず呼吸同期ダイナミックスキャンの開始前に、操作者により操作部60を介してスキャン条件の設定が行われる。図10と図11とは、スキャン条件の設定画面の一例を示す図である。図10は、スキャン条件のうちの撮影範囲の設定画面を示している。スキャノグラム上には、撮影範囲を示す四角形71が重ねられている。四角形71の各辺は、マウス等を介して移動可能である。操作者は、四角形71の各辺をマウスを介してドラッグすることにより撮影範囲を設定することができる。設定された撮影範囲のサイズとFOVのサイズとは、図11の撮影範囲の表示欄とFOVの表示欄とにそれぞれ表示される。なお撮影範囲を数字で設定することも可能である。この場合、入力された数値に応じた撮影範囲がスキャノグラム上に反映される。管電圧や管電流等の他のスキャン条件も操作部60を介して同様に設定可能である。
本実施形態に係るX線CT装置と呼吸センサ100とは、呼吸同期ダイナミックスキャンの開始前から接続されており、入力部42には、呼吸センサ100からリアルタイムにトリガ信号と呼吸波形のデータとが入力されている。平均呼吸周期算出部44は、呼吸同期スキャンの前段階において、トリガ信号や呼吸波形に基づいて平均呼吸周期を算出する。具体的には、操作者は、まず図11の設定画面上に表示された「呼吸周期取得」ボタンB1を押す。平均呼吸周期算出部44は、ボタンB1が押されたことを契機として、既定の呼吸数分のトリガ信号や呼吸波形のデータを入力部42から取り込む。既定の呼吸数は、例えば、“5”等の任意の数字に設定可能である。そして平均呼吸周期算出部44は、既定の呼吸数分のトリガ信号や呼吸波形に基づいて被検体の平均呼吸周期を算出する。算出された平均呼吸周期は、図11の設定画面の「平均呼吸周期」の欄に表示される。
呼吸同期ダイナミックスキャンの準備が整うと操作者は、図11の設定画面上に表示された「スキャン実行」ボタンB2等を押す。システム制御部64は、ボタンB2が押されることを契機として、呼吸同期ダイナミックスキャンを開始する。
図12は、実施例1に係るシステム制御部64による呼吸同期ダイナミックスキャンの制御処理の典型的な流れを示す図である。図13は、実施例1に係る呼吸同期ダイナミックスキャンに関するシーケンス図である。
まずシステム制御部64は、呼吸センサ100からトリガ信号(第1のトリガ信号)が入力されることを待機している(ステップS1)。第1のトリガ信号が入力されるとシステム制御部64は、第1のトリガ信号が入力された時点から既定のデータ収集待ち時間が経過されるまで待機する(ステップS2)。データ収集待ち時間は、平均呼吸周期に基づいてスキャン制御部46により設定される。例えば、データ収集待ち時間は、平均呼吸周期の60%分の時間に設定される。この場合、データ収集待ち時間は、平均呼吸周期・(3/5)の時間に設定される。なお、データ収集待ち時間は、平均呼吸周期の60%のみに限定されない。データ収集待ち時間は、被検体の呼吸周期に変動があったとしても、第1のトリガ信号が入力されてから、次のトリガ信号(第2のトリガ信号)が入力される時点までの時間に設定される。
第1のトリガ信号が入力された時点からデータ収集待ち時間が経過したことを契機として(ステップS2:YES)、システム制御部64は、スキャン制御部46にデータ収集を開始させる(ステップS3)。ステップS3においてスキャン制御部46は、データ収集回路24を制御して投影データの収集を開始する。この時点においては、まだX線曝射は開始されない。X線曝射の前段階から投影データを収集することによって、この後の第2のトリガ信号を確実に投影データに関連付けることができるので、再構成段階における投影データ(特にX線曝射直後に関する投影データ)の特定精度を向上させることができる。
投影データの収集が開始されるとシステム制御部64は、呼吸センサ100から次のトリガ信号(第2のトリガ信号)が入力されることを待機する(ステップS4)。第2のトリガ信号が入力されると(ステップS4:YES)、システム制御部64は、スキャン制御部46を制御してX線曝射を開始させる(ステップS5)。具体的には、スキャン制御部46は、第2のトリガ信号が入力されたことを契機として高電圧発生部22にX線発生の開始指示を出力する。開始指示の出力を受けて高電圧発生部22は、X線管16に高電圧を供給し、X線を曝射させる。X線曝射の開始時刻は、第2のトリガ信号の検出直後が望ましいが、実際には、1.第2のトリガ信号をX線CT装置内のコンピュータ(システム制御部64)が検出してからスキャン制御部46が高電圧発生部22にX線曝射の開始指示をするまでの時間や、2.管電流を上昇させてから設定値に管電流が安定するまでの時間等が必要である。そのため、X線曝射は、第2のトリガ信号が発生されてから数10ミリ秒(ms)遅れて開始される。安定的な管電流のもとに発生されたX線を利用して収集された投影データが再構成に利用される。以下、トリガ信号が検出されてから管電流が安定するまでの最短時間を、曝射ディレイ時間と呼ぶことにする。すなわち、トリガ信号の入力時点から曝射ディレイ時間経過後にスキャンのためのX線が発生される。本実施形態においては、トリガ信号が入力された直後にX線曝射の開始指示が自動的になされるので、あるトリガ信号の検出タイミングから次のトリガ信号の検出タイミングを予測してその予測タイミングでX線曝射の開始指示をしていた従来に比して、X線曝射の開始タイミングの制御が容易である。
X線曝射が開始されるとシステム制御部64は、呼吸センサ100から次のトリガ信号(第3のトリガ信号)が入力されることを待機する(ステップS6)。第3のトリガ信号が入力されると(ステップS6:YES)、システム制御部64は、第3のトリガ信号が入力された時点から再構成補償時間TAが経過するまで待機する(ステップS7)。再構成補償時間TAは、再構成の原理的な制限により設けられたデータ収集時間である。以下に再構成補償時間TAについて詳細に説明する。
再構成部52がフル再構成法を利用してある呼吸位相に関する3次元画像のデータを収集する場合、再構成対象の呼吸位相を中心とした1呼吸周期分の投影データだけでは足りない。さらに中心よりも前半にX線管16の半回転分、中心よりも後半にも半回転分、合計1回転分の投影データが原理的に必要である。ここで、X線管16が半回転するのに要する時間を、のりしろTBと呼ぶことにする。すなわち、ある呼吸位相に関する3次元画像のデータを収集する場合、X線曝射の合計時間は、再構成対象の呼吸位相を中心とした1呼吸周期分の時間+2・TBが必要である。すなわち、再構成補償時間TAは、2・TBに設定される。なお、再構成補償時間TAは、X線管が1回転するのに要する時間2・TBと曝射ディレイ時間との合計時間に設定されても良い。再構成補償時間TAに利用される曝射ディレイ時間は、経験則により決定された値であっても、実測の曝射ディレイ時間に従って決定された値であってもどちらでも良い。曝射ディレイ時間を加えることで、より正確に略1呼吸周期分のダイナミックスキャンを実行することができる。
再構成部52がハーフ再構成法を利用してある呼吸位相に関する3次元画像のデータを収集する場合も、再構成対象の呼吸位相を中心として1呼吸周期分の投影データだけでは足りない。さらに中心よりも前半に〔(180°+ファン角α)/2〕分、中心よりも後半にも〔(180°+ファン角α)/2〕分、合計(180°+ファン角α)分の投影データが原理的に必要である。従ってX線曝射の合計時間は、1呼吸周期分の時間+(180°+ファン角α)分の時間2・TB(β:X線管16が半回転とファン角α分だけ回転するのに要する時間)が必要である。すなわち、再構成時間補償時間TAは、X線管16が半回転とファン角α分だけ回転するのに要する時間2・TBに設定される。なお、再構成補償時間TAは、X線管16が半回転とファン角α分だけ回転するのに要する時間2・TBと曝射ディレイ時間との合計時間に設定されても良い。再構成補償時間TAに利用される曝射ディレイ時間は、経験則によって決定された値であっても、実測の曝射ディレイ時間に従って決定された値であってもどちらでも良い。
なおトリガ信号は、毎回同一の呼吸位相で呼吸センサ100から発生されるとは限らない。例えば、上述においては吸気のピークにおいてトリガ信号が発生されるように設定された場合であっても、必ずしも吸気のピークで発生されるとは限らず、多少発生タイミングがばらつくことがある。このようなトリガ信号の発生タイミングのばらつき時間を考慮して再構成補償時間TAが設定されてもよい。この場合、再構成補償時間TAは、2・β+曝射ディレイ時間+トリガばらつき時間に設定される。トリガばらつき時間は、経験則に基づいて決定された固定値に設定されるとよい。既定のトリガばらつき時間を加えることで、さらにより正確に略1呼吸周期分のダイナミックスキャンを実行することができる。
第3のトリガ信号が入力された時点から再構成補償時間TAが経過したことを契機として(ステップS7:YES)、システム制御部64は、スキャン制御部46を制御してダイナミックスキャンを終了させる(ステップS8)。ステップS8においてスキャン制御部46は、データ収集回路24を制御して投影データの収集を終了させ、高電圧発生部22を制御してX線曝射を終了させる。
ステップS8が終了するとシステム制御部64は、実施例1に係る呼吸同期ダイナミックスキャンの制御処理を終了させる。
呼吸同期ダイナミックスキャンの制御処理が終了されると再構成部52は、収集された投影データに基づいて、操作者により指定された複数の呼吸位相に関する複数の3次元画像のデータを再構成する。例えば、トリガ2とトリガ3との間の呼吸位相は、トリガ2を基準(0%)としてトリガ3を100%に設定される。同様にトリガ3とトリガ4との間の呼吸位相は、トリガ3を基準(0%)としてトリガ4を100%に設定される。呼吸位相は、このように既定された百分率%により指定する。
再構成範囲と再構成対象の呼吸位相とは、操作者により操作部60を介して任意に設定可能である。図14は、表示部58に表示される再構成範囲と再構成対象の呼吸位相との設定画面の一例を示す図である。再構成範囲は、通常は、撮影範囲に応じて自動的に設定される。撮影範囲よりも狭い範囲に再構成範囲を設定したい場合、操作者により操作部60を介して設定可能である。呼吸位相は、再構成開始の呼吸位相、再構成間隔、再構成終了の呼吸位相を操作部により百分率%で指定可能である。例えば、0%から90%まで10%おきに再構成する場合、再構成の開始呼吸位相の欄に「0%」、再構成間隔の欄に「90%」、再構成の終了呼吸位相の欄に「10%」と入力すれば良い。なお、再構成対象の呼吸位相は、複数に限定されない。例えば、1呼吸周期のうちの一つの呼吸位相について再構成されてもよい。
図13に示すように、再構成に利用可能な投影データの収集時間範囲(再構成利用可能時間)は、X線の曝射開始時点(より正確には、管電流が安定した時点)からX線の曝射終了時点(より正確には、管電流が低下し始めた時点)までの時間範囲である。再構成可能な呼吸位相の時間範囲(再構成可能時間)は、再構成利用可能時間よりも限定される。すなわち、再構成可能時間は、再構成利用可能時間よりも2・TBだけ短い時間である。より詳細には、再構成可能時間の開始時間は再構成利用可能時間の開始時からTB後の時点であり、再構成可能時間の終了時間は再構成利用可能時間の終了時からTB遡った時点である。再構成対象の呼吸位相は、この再構成可能時間内から設定される。
フル再構成の場合、再構成部52は、収集された投影データから再構成対象の呼吸位相を中心として1回転分の投影データを抽出し、抽出された投影データに基づいて3次元画像のデータを再構成する。ハーフ再構成の場合、再構成部52は、収集された投影データから再構成対象の呼吸位相を中心として180°+ファン角α分の投影データを抽出し、抽出された投影データに基づいて3次元画像のデータを再構成する。
このようにして複数の呼吸位相に関する複数の3次元画像のデータが再構成される。なおトリガ2とトリガ3との間、トリガ3とトリガ4との間(より詳細には、再構成補償時間TA)に同一の呼吸位相がある場合、同一の呼吸位相が二重に再構成されてしまう。この一の呼吸位相に関する3次元画像を二重に再構成してしまうことを防止するため、再構成対象の呼吸位相を、トリガ2とトリガ3との間、あるいはトリガ3とトリガ4との間の何れか一方に選択可能とする。例えば、再構成対象の呼吸位相は、操作者により操作部60等を介してスキャン時刻の早い方又は遅い方の何れか一方に設定されるとよい。早い方の場合、再構成対象の呼吸位相は、トリガ2とトリガ3との間のものが採用される。
3次元画像のデータが再構成されると3次元画像処理部56は、再構成された3次元画像のデータに3次元画像処理を施し、表示画像のデータを発生する。3次元画像処理としては、例えば、ボリュームレンダリングやサーフェスレンダリング、MPR、画素値投影法が採用される。3次元画像処理の種類は、予め操作者により操作部60を介して設定される。複数の呼吸位相に関する複数の表示画像のデータが再構成された場合、3次元画像処理部56は、同一の画像処理条件に従って3次元画像処理を施すと良い。例えば、ボリュームレンダリングの場合、同一の視点位置・視点方向が適用されると良い。また、MPRの場合、同一の断面位置が適用されると良い。
表示部58は、発生された表示画像を表示する。複数の呼吸位相に関する複数の表示画像のデータが再構成された場合、呼吸位相の時刻順に沿って複数の表示画像を動画形式で表示する。具体的には、表示部58は、0%から順番に表示画像を表示する。
上記構成により実施例1に係るX線CT装置は、X線曝射の開始タイミングと終了タイミングとを呼吸波形のトリガ信号の発生タイミング(X線CT装置への入力タイミング)に基づいて制御している。より詳細には、実施例1に係るX線CT装置は、トリガ信号の入力直後にX線曝射を開始する。これにより、あるトリガ信号の検出タイミングから次のトリガ信号の検出タイミングを予測してその予測タイミングでX線曝射の開始指示をしていた従来に比して、X線曝射の開始タイミングの制御を容易に行うことができ、且つ被検体の呼吸動に応じた適切なタイミングでX線曝射を開始することができる。しかし、トリガ信号の入力直後にX線曝射を開始させようとしても実際には入力直後にX線曝射が開始されなかったり、安定的な線量のX線、すなわち、スキャンのためのX線が入力直後に曝射されない場合がある。この遅れを解消するために、実施例1に係るX線CT装置は、次のトリガ信号の入力時点から補償時間経過後にX線曝射を終了している。すなわち、補償時間(再構成補償時間、再構成補償時間+曝射ディレイ時間、あるいは再構成補償時間+曝射ディレイ時間+トリガばらつき時間)を設けることで、開始タイミングの遅れ時間を埋め合わせることができる。
このように実施例1に係るX線CT装置は、トリガ信号の入力直後にX線を発生し、トリガ信号の入力直後から開始される略1呼吸周期に限定してX線を発生し続けることができる。従ってX線CT装置は、被検体の呼吸動の変化に応じて過不足なく略1呼吸周期分のスキャン時間を確保することができる。かくして実施例1に係るX線CT装置は、被検体の被爆量を必要最小限にした上で、略1呼吸周期に亘って被検体にダイナミックスキャンを実行することができる。
(実施例2)
以下、実施例2に係る広範囲の呼吸同期ダイナミックスキャンにおける動作例について説明する。なお以下の説明において、実施例1と略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
まずは、実施例2に係る広範囲の呼吸同期ダイナミックスキャンの基礎となる天板移動とダイナミックスキャンとについて説明する。なお、以下の説明を具体的に行うため、呼吸同期スキャンは、3つのダイナミックスキャンを含むものとする。しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。例えば、ダイナミックスキャンは、2回でもよいし、4回以上であってもよい。
広範囲の呼吸同期ダイナミックスキャンにおける撮影範囲は、例えば、図10の設定画面上で操作者により操作部60を介して指定される。指定された撮影範囲が一回のダイナミックスキャンの撮影範囲を超えている場合(すなわち、撮影範囲が広範囲な場合)、スキャン制御部46は、指定された撮影範囲と個々のダイナミックスキャンの撮影範囲とに基づいて、広範囲の呼吸同期スキャンにおいて実行すべきダイナミックスキャンの回数(設定回数)と天板移動の回数とを算出する。算出されたダイナミックスキャンの回数と天板移動の回数とは、スキャン制御部46によりスキャン条件として設定される。
図15は、広範囲の呼吸同期ダイナミックスキャンにおけるスキャン位置と時刻との関係を示す図である。図15に示すように、実施例2において天板28は、スキャン制御部46の制御により、X線曝射期間中に停止され、X線曝射停止中に移動される。例えば、第1のスキャン位置においてX線曝射が行われ、第1のスキャン領域がダイナミックスキャンされる。X線曝射が停止された後、天板28は、既定量だけ移動され第2のスキャン位置に配置される。そして第2のスキャン位置においてX線曝射が行われ、第2のスキャン領域がダイナミックスキャンされる。X線曝射が停止された後、天板28は、既定量だけ移動され第3のスキャン位置に配置される。そして第3のスキャン位置においてX線曝射が行われ、第3のスキャン領域がダイナミックスキャンされる。X線曝射が停止されると、広範囲の呼吸同期スキャンが終了される。このように広範囲の呼吸同期ダイナミックスキャンにおいて天板28は、間欠的に移動される。なお一回の天板28の移動量は、予め設定されている。
次に広範囲の呼吸同期ダイナミックスキャンにおけるスキャン領域の形状について説明する。図16は、個々のスキャン領域が図7のような円錐と円柱とを組み合わせた形状の場合における、指定スキャン領域(広範囲の呼吸同期ダイナミックスキャンにおけるスキャン領域)の形状を示す図である。図17は、個々のスキャンが図8や図9のような円柱形状の場合における、指定スキャン領域の形状を示す図である。図16や図17に示すように、個別のスキャン領域がオーバラップする場合がある。この場合、オーバラップ部分は、再構成時又は画像合成時において除外されるか、あるいは、重み付け平均により合成されるとよい。
次に図18と図19とを参照しながら実施例2に係る呼吸同期スキャンの動作例について説明する。図18は、実施例2に係るシステム制御部64による呼吸同期ダイナミックスキャンの制御処理の典型的な流れを示す図である。図19は、実施例2に係る呼吸同期ダイナミックスキャンのシーケンス図である。なお、実施例1と同様の処理は、同一の番号を付して説明は省略する。また、実施例2の場合も実施例1と同様に平均呼吸周期の算出やスキャン条件の設定が行われるが、実施例1と同様の処理のため説明は省略する。
操作者により「スキャン実行」ボタンが押されることを契機として、システム制御部64は、広範囲の呼吸同期ダイナミックスキャンを開始する。まずシステム制御部64は、呼吸センサ100からトリガ信号(第1のトリガ信号)が入力されることを待機している(ステップS1)。第1のトリガ信号が入力されるとシステム制御部64は、第1のトリガ信号が入力された時点からデータ収集待ち時間が経過されるまで待機する(ステップS2)。第1のトリガ信号が入力された時点からデータ収集待ち時間が経過したことを契機として(ステップS2:YES)、システム制御部64は、スキャン制御部46にデータ収集を開始させる(ステップS3)。投影データの収集が開始されるとシステム制御部64は、呼吸センサ100から次のトリガ信号(第2のトリガ信号)が入力されることを待機する(ステップS4)。第2のトリガ信号が入力されると(ステップS4:YES)、システム制御部64は、スキャン制御部46を制御してX線曝射を開始させる(ステップS5)。X線曝射が開始されるとシステム制御部64は、呼吸センサ100から次のトリガ信号(第3のトリガ信号)が入力されることを待機する(ステップS6)。第3のトリガ信号が入力されると(ステップS6:YES)、システム制御部64は、第3のトリガ信号が入力された時点から再構成補償時間TAが経過するまで待機する(ステップS7)。第3のトリガ信号が入力された時点から再構成補償時間TAが経過したことを契機として(ステップS7:YES)、システム制御部64は、スキャン制御部46を制御してX線曝射と投影データの収集とを停止させる(ステップS8)。
X線曝射と投影データの収集とが停止されるとシステム制御部64は、広範囲の呼吸同期ダイナミックスキャンを終了するか否かを判定する(ステップS9)。例えば、システム制御部64は、ダイナミックスキャンの設定回数と実行回数とを比較することにより、呼吸同期スキャンを終了するか否かを判定する。
ダイナミックスキャンの実行回数が設定回数よりも低いと判定した場合、システム制御部64は、呼吸同期スキャンを継続すると判定する(ステップS9:NO)。呼吸同期スキャンを継続すると判定した場合、システム制御部64は、スキャン制御部46に天板28の移動を行わせる(ステップS10)。ステップS10においてスキャン制御部46は、天板駆動部32を制御して天板支持機構30に天板28を既定量だけ移動させ、次のダイナミックスキャンのスキャン位置に配置する。天板28の移動が行われるとシステム制御部64は、ステップS2に進む。ステップS2においてシステム制御部64は、第3のトリガ信号が入力された時点からデータ収集待ち時間が経過するまで待機する。そしてシステム制御部64は、ステップS9において実行回数が設定回数と同じになるまで、ステップS2からステップS9までを同様にして繰り返す。これにより複数のスキャン領域がダイナミックスキャンされる。
なお、被検体の呼吸動が急に短くなった場合等、天板28の移動中に次のトリガ信号が発生してしまい、天板28の移動中にX線曝射が開始されてしまう場合がある。このような事態を防止するためシステム制御部64は、天板28の移動中にトリガ信号が入力された場合、スキャン制御部46を制御し、X線曝射の開始を、次のトリガ信号が入力されるまで延期させることができる。
ステップS9において実行回数が設定回数と同じであると判定した場合、システム制御部64は、広範囲の呼吸同期ダイナミックスキャンを終了すると判定する(ステップS9:YES)。そしてシステム制御部64は、実施例2に係る呼吸同期ダイナミックスキャンの制御処理を終了させる。
実施例2に係る呼吸同期ダイナミックスキャンの制御処理が終了されると再構成部52は、複数のスキャン領域に関する複数の3次元画像のデータを再構成する。この際、再構成部52は、広範囲のスキャン領域に含まれる複数のスキャン領域の各々について、操作者により指定された呼吸位相の3次元画像のデータを再構成する。例えば、呼吸位相0%の3次元画像のデータが複数のスキャン領域の各々について再構成される。
次に画像合成部54は、複数のスキャン領域に関する複数の3次元画像のデータに画像合成処理を施し、広範囲のスキャン領域に関する単一の合成3次元画像のデータを発生する。実施例2においては、個々のスキャン領域の呼吸位相が精度良く整合しているので、3次元画像間の位置ずれ等が少ない合成3次元画像のデータを発生することができる。合成3次元画像のデータが発生されると3次元画像処理部56は、合成3次元画像のデータを3次元画像処理し、広範囲のスキャン領域に関する表示画像(以下、合成表示画像と呼ぶことにする。)のデータを発生する。そして表示部58は、発生された合成表示画像を表示する。例えば、表示部58は、実施例1のように、複数の呼吸位相に関する複数の合成表示画像を時系列に動画形式で表示する。
上記構成により実施例2に係るX線CT装置は、X線曝射や投影データ収集の開始タイミングだけでなく、天板移動の開始タイミングをトリガ信号の発生タイミング(X線CT装置への入力タイミング)に応じて制御している。従って実施例2に係るX線CT装置は、被検体の呼吸動に同期して自動的に天板移動とダイナミックスキャンとを繰り返すことができる。従って操作者が天板28の移動開始タイミングやX線の曝射開始タイミングを判断する必要がなくなるので、被検体の呼吸動に応じて過不足なくスキャン時間を確保できる。かくして実施例2に係るX線CT装置は、被検体の被爆量を必要最小限にした上で、略1呼吸周期に亘って被検体にダイナミックスキャンを実行することができる。また、実施例2に係るX線CT装置は、広範囲に亘る呼吸同期ダイナミックスキャンに関する操作者の負担を削減することができる。
(変形例1)
表示部58は、図13や図19に示すような、トリガ、呼吸波形、X線曝射、データ収集、及び寝台移動の少なくとも1つのタイミングを時系列に示すシーケンス図を表示してもよい。シーケンス図を示すことにより、操作者等は、各動作のタイミングを呼吸位相に関連付けて詳細に検討することができる。
(変形例2)
スキャン制御部46は、同じ画質(画像SD)を得るための被爆量を低減するために、X線管16が被検体の前面側や背面側に位置する際はX線を弱く、側面側に位置する際はX線を強くするとよい。このようなX線の線量の変化は、管電流をX線管16の回転角度に応じて、例えば、サイン波状に変化させることにより実現できる。適切な管電流を求めるためにスキャノグラムが利用されると良い。
(変形例3)
上述のステップS5において、スキャン制御部46は、第2のトリガ信号が入力された時点にX線曝射を開始させるとした。しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。例えば、スキャン制御部46は、第2のトリガが入力された時点から既定時間経過後の時点にX線曝射を開始させてもよい。この既定時間は、操作者により操作部60を介して任意に設定可能である。この既定時間を設けることにより、呼吸同期スキャンの終了時刻を正確に決定することができる。これにより、あるトリガ信号の検出タイミングから次のトリガ信号の検出タイミングを予測してその予測タイミングでX線曝射の開始指示をしていた従来に比して、呼吸同期スキャンの時間を略1呼吸周期により近づけることができ、被検体Pの被爆量を低減することができる。従って変形例3に係るX線CT装置は、トリガ信号の入力時点から既定時間経過直後の時点にX線を発生し、この時点から開始される略1呼吸周期に限定してX線を発生し続けることができる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…スキャン機構、14…回転フレーム、16…X線管、18…X線検出器、20…回転駆動部、22…高電圧発生部、24…データ収集回路(DAS)、28…天板、30…天板支持機構、32…天板駆動部、40…画像処理装置、42…入力部、44…平均呼吸周期算出部、46…スキャン制御部、48…前処理部、50…データ関連付け部、52…再構成部、54…画像合成部、56…3次元画像処理部、58…表示部、60…操作部、62…記憶部、64…システム制御部

Claims (14)

  1. X線を発生するX線管と、
    前記X線管から発生され被検体を透過したX線を検出し、前記検出されたX線に応じた電気信号を生成するX線検出器と、
    前記X線検出器を介して前記電気信号に応じた投影データを収集する収集部と、
    前記X線管と前記X線検出器とを前記被検体回りに回転可能に支持する回転機構と、
    前記被検体の呼吸動を計測する呼吸センサから、前記呼吸動の呼吸周期のうちの特定の呼吸位相に由来するトリガ信号を繰り返し入力する入力部と、
    前記被検体を略1呼吸周期に亘ってスキャン位置を固定させた状態で繰り返しスキャンするために、前記X線管からのX線の発生と前記収集部による投影データの収集とを前記入力されたトリガ信号に同期して制御する制御部と、
    前記投影データに基づいて前記被検体に関する画像のデータを再構成する再構成部と、
    を具備するX線コンピュータ断層撮影装置。
  2. 前記制御部は、前記トリガ信号が前記入力部により入力された直後の呼吸周期に前記X線管にX線を発生させる、請求項1記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  3. 前記制御部は、前記トリガ信号が前記入力部により入力された第1の時点から曝射ディレイ時間経過した第2の時点にX線を発生させる、又は前記第1の時点から曝射ディレイ時間と第1の既定時間との合計時間経過した第3の時点にX線を発生させる、請求項2記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  4. 前記制御部は、前記トリガ信号が前記入力部により入力された時点から第2の既定時間経過した時点に、前記X線管によるX線の発生を終了させる、請求項2記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  5. 前記第2の既定時間は、前記再構成部がフル再構成法を利用する場合、前記X線管が360度分回転するのに必要な時間であり、前記再構成部がハーフ再構成法を利用する場合、前記X線管が180度+ファン角分回転するのに必要な時間である、請求項4記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  6. 前記第2の既定時間は、前記再構成部がフル再構成法を利用する場合、前記X線管が360度分回転するのに必要な時間と曝射ディレイ時間との合計であり、前記再構成部がハーフ再構成法を利用する場合、前記X線管が180度+ファン角分回転するのに必要な時間と曝射ディレイ時間との合計である、請求項4記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  7. 前記第2の既定時間は、前記再構成部がフル再構成法を利用する場合、前記X線管が360度分回転するのに必要な時間と曝射ディレイ時間と第3の既定時間との合計であり、前記再構成部がハーフ再構成法を利用する場合、前記X線管が180度+ファン角分回転するのに必要な時間と曝射ディレイ時間と第3の既定時間との合計である、請求項4記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  8. 前記制御部は、前記繰り返し入力されるトリガ信号のうちの第1のトリガ信号が前記入力部により入力された第1の時点又は前記第1の時点から第1の既定時間経過後に前記X線管によるX線の発生を開始させ、前記第1のトリガ信号の次の第2のトリガ信号が前記入力部により入力された第2の時点から第2の既定時間経過した時点に、前記X線管によるX線の発生を終了させる、請求項2記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  9. 前記再構成部は、前記投影データに基づいて、前記呼吸周期のうちの、操作者からの指示に従う呼吸位相に関する画像のデータを再構成する、請求項1記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  10. 前記画像のデータに応じた表示画像を表示する表示部をさらに備える、請求項1記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  11. X線を発生するX線管と、
    前記X線管から発生され被検体を透過したX線を検出し、前記検出されたX線に応じた電気信号を生成するX線検出器と、
    前記X線検出器を介して前記電気信号に応じた投影データを収集する収集部と、
    前記X線管と前記X線検出器とを前記被検体回りに回転可能に支持する回転機構と、
    前記被検体が載置される天板と、
    前記天板を前記回転機構の回転軸方向に沿って移動可能に支持する移動機構と、
    前記被検体の呼吸動を計測する呼吸センサから、前記呼吸動の呼吸周期のうちの特定の呼吸位相に由来するトリガ信号を繰り返し入力する入力部と、
    前記被検体に関する複数のスキャン領域の各々を略1呼吸周期に亘って繰り返しスキャンするために、前記X線管からのX線の発生と前記収集部による投影データの収集と前記移動機構による前記天板の間欠的な移動とを前記入力されたトリガ信号に同期して制御する制御部と、
    前記投影データに基づいて前記複数のスキャン領域に関する複数の画像のデータを再構成する再構成部と、
    を具備するX線コンピュータ断層撮影装置。
  12. 前記制御部は、前記繰り返し入力されるトリガ信号のうちの第1のトリガ信号が前記入力部により入力された第1の時点に前記X線管によるX線の発生を開始させ、前記第1のトリガ信号の次の第2のトリガ信号が前記入力部により入力された第2の時点から既定時間経過した時点に、前記X線管によるX線の発生を終了させ、さらに前記天板を既定量だけ移動させる、請求項11記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  13. 前記再構成部は、前記投影データに基づいて、操作者からの指示に従う特定の呼吸位相に関する前記複数の画像のデータを再構成する、請求項11記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  14. 前記複数の画像のデータに基づいて、前記複数のスキャン領域に関し、前記特定の呼吸位相に関する単一の画像のデータを発生する画像合成部をさらに備える、請求項13記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
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