JPH06269445A - ら旋スキャン形x線ct装置及びr−r形x線ct装置 - Google Patents

ら旋スキャン形x線ct装置及びr−r形x線ct装置

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JPH06269445A
JPH06269445A JP5059967A JP5996793A JPH06269445A JP H06269445 A JPH06269445 A JP H06269445A JP 5059967 A JP5059967 A JP 5059967A JP 5996793 A JP5996793 A JP 5996793A JP H06269445 A JPH06269445 A JP H06269445A
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ray
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JP5059967A
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Kazuhiro Sato
一弘 佐藤
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 呼吸の動きに応じた再構成像を算出したい。 【構成】 ら旋スキャン形X線CT装置において、スキ
ャナの計測開始位置として、図3に示すようにQ1
2、Q3、Q4の90゜間隔の4点を結ぶ。一方、呼吸
モニタ13を利用して図4に示すように呼吸の1サイク
ルの先頭位置とQ1、Q2、Q3、Q4との同期化をはか
る。一方、各回の計測に際してベッドの移動開始位置は
必ず同一位置にしておく。このような状態のもとで、先
頭位置Q1でのベッド移動によるら旋計測を行う。同じ
く先頭位置Q2で、更にQ3、Q4でら旋計測を行う。先
頭位置Q1、Q2、Q3、Q4でそれぞれ得たら旋CT計測
データを、4つの位相P1、P2、P3、P4で分類し、各
位相区分毎の再構成像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、呼吸対応化をはかるら
旋スキャン形X線CT装置及びR−R形X線CT装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置は、断層像を高速で得るこ
とのできる装置として有効である。断層像は、病巣部位
の解明や特定、そして治療目的のために積極的に利用さ
れる。こうしたCT断層像の利用法は、直接利用である
が、他の治療目的のための補助的な手段としても利用さ
れることが多い。例えばマイクロトロンなどの強力放射
線や電子線を被検者の腹部などの疾患部に照射し腫瘍を
治療する場合、被照射部位の呼吸による移動を予め知る
ことが重要である。それは呼吸により腫瘍位置が移動す
るためである。この移動を実時間で知る方法は現在のと
ころ種々研究されているが、まだ実用的な装置はない。
一方、安静時の呼吸が規則的であることを利用して、予
めX線CT装置で呼吸信号と共に対象部位を計測し、そ
の呼吸信号とX線の計測データを元に呼吸時の各位相に
おける断層像を再構成する。そして断層像上で対象臓器
あるいは腫瘍の移動位置を計測しておく。そのなかで、
呼吸時の各位相のうち息を吐いたときの区間が臓器移動
が少ないことから、照射治療時に呼吸信号を計測して各
位相で作成したCT断層像を元にして息を吐いたときに
放射線や電子線照射を行うことが考えられる。
【0003】こうした呼吸位相毎の再構成は、高速で行
えば、CT計測と放射線治療とをオンライン的に高速で
達成できる。高速CT計測法の1つに、ら旋スキャン法
によるCT計測法がある。これを実現するのが、ら旋ス
キャン形X線CT装置である。X線CT装置として、X
線管と検出器が連続的に回転する装置(スリップリング
式とも云う)を用いることが多い。
【0004】ら旋スキャン形X線CT装置は、被検体を
載せたままベッドを移動させると共にスキャナを回転さ
せて、被検体上のら旋スキャンを行わせようとするもの
である。ら旋スキャンの軌跡は、三角関数(正弦波又は
余弦波)の軌跡となる。このら旋スキャン形X線CT装
置によれば、被検体の体軸方向に沿う1回の移動で、体
軸方向に直角な方向での複数のスライス面での再構成像
を得ることができるとの利点を持つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】体軸方向の移動にとっ
て困ることは、被検体の呼吸である。この移動中に呼吸
があると、呼吸によって被検体の部位が動くことにな
り、再構成を困難にする。スライス位置の指定に失敗す
ることもある。
【0006】この対策としては、その移動中に呼吸を停
止させたり、呼吸による変動分を補正したり、変動して
もその変動分が影響を与えないようにスライス幅を大き
くしたりする等のやり方をとることが多い。
【0007】しかし、呼吸を停止させることは被検者に
負担を強いることであるため得策とは云えず、変動分の
補正も処理が複雑であり、スライス幅を大きくしても一
種の平均化処理であり呼吸の影響をなくすることはでき
ない。
【0008】また、放射線治療時の位置決め用としてC
T計測結果を利用する場合には呼吸による治療部位の移
動を積極的につかまえることが必要となる。ら旋スキャ
ンCT計測において、これを実現するには、呼吸の各位
相での断層像を得ることが必要であり、そのためには、
複数回にわたってのら旋スキャン計測が必要となる。そ
して、各回毎に得たら旋CT計測データ(ローデータ)
から、特定した位相についてのデータを選択する。しか
し、このやり方にあっては、計測開始位置はランダムで
あった。このような計測データにより、呼吸の各位相に
おける断層像を再構成していた。この計測では、2回目
以降の計測開始位置は呼吸とはなんら関係づけてなく、
計測したローデータは計測部位の回りで平均に分布せず
偏ったものとなる。このようなローデータから画像を再
構成する場合、計測データがない角度では他の呼吸位相
でのローデータから補間して再構成計算を行わなければ
ならず、再構成画像は劣化する。
【0009】本発明の目的は、呼吸の影響を少なくする
のではなく、呼吸の影響の具合いを正しく反映した再構
成像を得ることを可能にするら旋スキャン形X線CT装
置を提供するものである。
【0010】更に本発明の目的は、呼吸による診断部位
や治療部位の変動を正しく検出可能にするら旋スキャン
形X線CT装置を提供するものである。
【0011】更に本発明は、ローティート/ローティー
ト形にも適用するX線CT装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検体を搭載
したベッドを連続的に移動させると共にこの移動中にガ
ントリを連続的に回転してX線を照射するら旋スキャン
形X線CT装置において、ベッドを同一の開始位置から
複数回にわたって移動させると共に、各回の移動時にお
けるX線計測開始位置は、被検体の呼吸の同一位相時点
とする(請求項1)。
【0013】更に本発明は、X線CT計測データを被検
体の呼吸の区分位相毎に分類し、任意の区分位相での再
構成を、この位相で得られた上記分類後の計測データを
用いて行うこととした(請求項2)。
【0014】更に本発明は、被検体を搭載したベッドを
連続的に移動させると共にこの移動中にガントリを連続
的に回転してX線を照射するら旋スキャン形X線CT装
置において、被検体の呼吸をモニタしながらベッドを複
数回繰り返し移動させると共に、この計測したX線CT
計測データをモニタした呼吸の区分位相毎に分類し、任
意の区分位相での再構成をこの位相で得られた上記分類
後の計測データを用いて行うこととした(請求項3)。
【0015】更に本発明は、被検体を搭載したベッドを
固定した状態でガントリを回転してX線を照射するR−
R形X線CT装置において、ガントリを複数回にわたっ
て回転させると共に、各回の回転時の計測開始位置をガ
ントリの同一回転角度とし且つその回転角度位置は被検
体の呼吸の区分位相毎の時点とする(請求項4)。
【0016】
【作用】本発明によれば、同一の開始位置から複数回に
わたってベッドを移動させると共に、各回の移動時にお
けるX線計測開始位置は、被検体の呼吸の同一位相時点
とする(請求項1)。かくして、再構成時には位相を区
分し、その区分位相毎に得たCT計測データを1まとめ
にして、これを再構成する(請求項2)。
【0017】更に本発明によれば、被検体の呼吸をモニ
タしておき、これに合わせてら旋スキャンを行ってX線
CT計測データを得、データ処理時に、呼吸の位相を区
分し区分毎に一連のCT計測データを得、この一連のC
T計測データからこの区分位相での再構成像を得る(請
求項3)。
【0018】更に本発明によれば、R−Rスキャン形に
も適用できる(請求項4)。
【0019】
【実施例】図1は、本発明のら旋スキャン形X線CT装
置の実施例図を示す。スキャナ10は、ガントリと、互
いに対向するX線源とX線検出器とより成る。このスキ
ャナ10の回転中に、被検体11を載せたベッド12を
ガントリの開口部に向かって移動し、被検体11に対す
るら旋スキャンを行う。被検体11の一部に呼吸モニタ
13を取り付けておき、このら旋スキャンに同期して呼
吸信号を取り込む。スキャナ10は、外部からの回転制
御と外部へのCT計測信号の取り出しとを併せて達成す
るものであって、これはスリップリング機構をスキャナ
に取り付けることで可能となる。
【0020】画像処理装置14は、呼吸モニタ13から
の呼吸処理を取り込み、ら旋スキャンで得たCT計測デ
ータ(ローデータとも云う)の処理を行う。CRTモニ
タ15は、再構成画像の表示の他に操作卓16とのマン
マシンインターフェース装置としても使用する。操作卓
16は各種入力及び指示に使う。画像処理装置14は、
呼吸信号と共に、CT計測データをCTスキャナ10か
ら取り込む。呼吸モニタ13は、被検者の呼吸を気流の
変化として検出するものや、腹部に気圧変化検出用ベル
トを巻くやり方のもの、等を使う。
【0021】図2は、図1のCT装置によるら旋スキャ
ンの軌跡の様子を示す。図ではX線管の軌跡としている
ものが、ら旋スキャン軌跡となる。この軌跡は、正弦波
三角関数波形となる。体軸方向の各点とら旋スキャン軌
跡とは必ず一点で交わる(ここで、一点とは1つの投影
角との意である)。体軸方向に直交するスライス面で再
構成するには全体として0゜〜360゜分(ハーフスキ
ャンでは0゜〜180゜、以下同じ)の投影角のデータ
が必要である。そこで、不足分である各スライス面の0
゜〜360゜分の投影角のデータを求める必要がある。
そのやり方には、スライス面の前後のデータをそのまま
0゜〜360゜用に持ってくるやり方や、スライス面の
前後のデータに、スライス面からの距離補間を行って、
0゜〜360゜用の投影角のデータを作るやり方等があ
る。
【0022】図3は、本実施例の計測例を示す図であ
る。360゜分回転するスキャナ10の90゜毎の回転
角度位置をQ1、Q2、Q3、Q4とする。この4つの位置
1〜Q4をスキャナの計測開始点とした4回のCT計測
を行う。そして4回のCT計測に際して、ベッドの移動
開始位置はすべて同じである。更に、4回のスキャナの
CT計測開始点は、被検者の呼吸サイクルの同一位相時
点(例えば呼吸サイクルの先頭時点)に同期させる。図
4には、呼吸モニタで検出した呼吸信号の3サイクル分
を示す。呼吸の1サイクルとは、呼吸の吸い込みからは
き出しまでの区間(又ははき出しから吸い込みまでの区
間)を示すものであるが、本実施例ではこうした定義に
とらわれることなく、任意の区間で区切った呼吸信号の
中の繰り返し幅を呼吸の1サイクルと定義する。こうし
た呼吸サイクルの先頭時点a、b、c、dをスキャナの
計測開始位置Q1、Q2、Q3、Q4にそれぞれ一致させる
(同期化)。この4つの呼吸サイクルとスキャナ計測開
始点Q1〜Q4と先頭時点a〜dとの関係を各サイクル毎
に示すと以下となる。尚、1つのサイクルについて、図
4では、4つの区分位相P1〜P4に分けている。この区
分する理由は、再構成に際し呼吸区分で計測データを分
類し、呼吸区分で再構成を行うためである。また、区分
位相P1〜P4は、それぞれスキャナの90゜回転角の大
きさに一致する。開始点Q1では、P1=0゜〜90゜、
2=90゜〜180゜、P3=180゜〜270゜、P
4=270゜〜360゜とする。開始点Q2では、Q1
基準としての角度でみればP1=90゜〜180゜、P2
=180゜〜270゜、P3=270゜〜360゜、P4
=360゜〜450゜であり、Q2を基準としての角度
でみればP1=0゜〜90゜、P2=90゜〜180゜、
3=180゜〜270゜、P4=270゜〜360゜と
なる。Q3、Q4についても同様である。
【0023】(1)、第1呼吸サイクル 図4の左側のサイクルである。このサイクルに入る前に
先立って、ベッドを規定の移動開始位置Rに停止させて
おくと共に、スキャナを図3の位置Q1に停止させてお
く。この状態で呼吸モニタで被検体の呼吸を監視し、開
始時点aをみつける。この時点aで、ベッドの定速移動
及びスキャナの360゜分の回転を開始する。尚、ベッ
ド及びスキャナとも定速になるためにはある時間が必要
である故に、実際の開始位置よりも手前にセッテイング
しておく。位置Q1からスキャナは360゜回転し、そ
の間ベッドが連続移動し、被検体へのら旋スキャンが行
われたことになる。かくして、第1呼吸サイクルでの3
60゜分のら旋CT計測データを得る。
【0024】(2)、第2呼吸サイクル このサイクルにあっては、ベッドは規定の移動開始位置
Rに停止させておくと共に、スキャナは図3の位置Q2
に停止させておく。そして、呼吸モニタで被検体の呼吸
を監視し、開始時点bをみつける。この時点bで、ベッ
ドの移動、スキャナの360゜分の回転を開始し、第2
呼吸サイクルでの360゜分のら旋CT計測データを得
る。
【0025】(3)、第3呼吸サイクル このサイクルにあっては、ベッドは規定の移動開始位置
Rに停止させておくと共に、スキャナを図の位置Q3
停止させておく。Q0とQ3とは180゜の角度を持つ。
そして、呼吸モニタで被検体の呼吸を監視し、開始時点
cをみつける。この時点cでベッドの移動、スキャナの
360゜分の回転を開始し、第3呼吸サイクルでの36
0゜分のら旋CT計測データを得る。
【0026】(4)、第4呼吸サイクル このサイクルでは、Q3と90゜の角度離されたQ4の位
置にスキャナを停止させておく。そして時点dを呼吸モ
ニタからみつけて、第4呼吸サイクルでの360゜分の
ら旋CT計測データを得る。
【0027】以上の(1)〜(4)の各サイクルにあっ
て、スキャナの回転速度とベッドの移動速度と呼吸サイ
クルの大きさ(呼吸速度)との大小関係は任意の組合せ
が可能である。また、4サイクル連続でa、b、c、d
をみつける例の他に、2サイクル毎、3サイクル毎とい
ったようにa、b、c、dをみつける例もある。
【0028】以上の4サイクルにわたってのら旋CT計
測データの格納時、又は格納後に区分位相P1〜P4に従
ってCT計測データを分類する。この分類は、呼吸モニ
タの検出呼吸信号を利用して行う。計測したら旋CT計
測データをP1、P2、P3、P4の区分位相毎に事前に区
分しておくやり方がよい。区分したデータは以下の通り
となる。
【0029】(1)、第1呼吸サイクル 区分位相P1に属するら旋CT計測データ群D(Q1、P
1)(Q1を基準にしての0゜〜90゜の計測データ群に
相当) 区分位相P2に属するら旋CT計測データ群D(Q1、P
2)(Q1を基準にしての90゜〜180゜の計測データ
群に相当) 区分位相P3に属するら旋CT計測データ群D(Q1、P
3)(Q1を基準にしての180゜〜270゜の計測デー
タ群に相当) 区分位相P4に属するら旋CT計測データ群D(Q1、P
4)(Q1を基準にしての270゜〜360゜の計測デー
タ群に相当)
【0030】(2)、第2呼吸サイクル 区分位相P1に属するら旋CT計測データ群D(Q2、P
1)(Q1を基準にしての90゜〜180゜の計測データ
群に相当) 区分位相P2に属するら旋CT計測データ群D(Q2、P
2)(Q1を基準にしての180゜〜270゜の計測デー
タ群に相当) 区分位相P3に属するら旋CT計測データ群D(Q2、P
3)(Q1を基準にしての270゜〜360゜の計測デー
タ群に相当) 区分位相P4に属するら旋CT計測データ群D(Q2、P
4)(Q1を基準にしての360゜〜450゜の計測デー
タ群に相当)
【0031】(3)、第3呼吸サイクル 区分位相P1に属するら旋CT計測データ群D(Q3、P
1)(Q1を基準にしての180゜〜270゜の計測デー
タ群に相当) 区分位相P2に属するら旋CT計測データ群D(Q3、P
2)(Q1を基準にしての270゜〜360゜の計測デー
タ群に相当) 区分位相P3に属するら旋CT計測データ群D(Q3、P
3)(Q1を基準にしての360゜〜450゜の計測デー
タ群に相当) 区分位相P4に属するら旋CT計測データ群D(Q3、P
4)(Q1を基準にしての450゜〜540゜の計測デー
タ群に相当)
【0032】(4)、第4呼吸サイクル 区分位相P1に属するら旋CT計測データ群D(Q4、P
1)(Q1を基準にしての270゜〜360゜の計測デー
タ群に相当) 区分位相P2に属するら旋CT計測データ群D(Q4、P
2)(Q1を基準にしての360゜〜450゜の計測デー
タ群に相当) 区分位相P3に属するら旋CT計測データ群D(Q4、P
3)(Q1を基準にしての450゜〜540゜の計測デー
タ群に相当) 区分位相P4に属するら旋CT計測データ群D(Q4、P
4)(Q1を基準にしての540゜〜630゜の計測デー
タ群に相当)
【0033】次に、呼吸の区分位相毎にデータを分類す
る。 (1)、区分位相P2による分類 データ群D(Q1、P1) データ群D(Q2、P1) データ群D(Q3、P1) データ群D(Q4、P1
【0034】(2)、区分位相P2による分類 データ群D(Q1、P2) データ群D(Q2、P2) データ群D(Q3、P2) データ群D(Q4、P2
【0035】(3)、区分位相P3による分類 データ群D(Q1、P3) データ群D(Q2、P3) データ群D(Q3、P3) データ群D(Q4、P3
【0036】(4)、区分位相P4による分類 データ群D(Q1、P4) データ群D(Q2、P4) データ群D(Q3、P4) データ群D(Q4、P4
【0037】ここで、区分位相P1による分類でみる
に、 データ群D(Q1、P1)…Q1(0゜の意。図3参照)
を基準にしての0゜〜90゜のデータ群 データ群D(Q2、P1)…Q1を基準にしての90゜〜
180゜のデータ群 データ群D(Q3、P1)…Q1を基準にしての180゜
〜270゜のデータ群 データ群D(Q4、P1)…Q1を基準にしての270゜
〜360゜のデータ群 となる。即ち、この4つのデータ群とは、スキャナ開始
点をQ1とした場合の、区分位相P1での360゜分のら
旋CT計測データである。従って、この4つのデータ郡
を利用して再構成すれば、呼吸サイクル中の区分位相P
1での断層像を得ることができる。ここで、360゜分
のら旋CT計測データとは、1つのスライス面における
360゜分のデータとの意味ではない。再構成は1つの
スライス面に関してのものである故に、この1つのスラ
イス面に対する360゜分の投影角のデータが再構成の
ためには必要である。再構成に必要な360゜分の投影
角のデータを、360゜分のら旋CT計測データから得
るためには種々のやり方がある。最も単純なものは、3
60゜分のら旋CT計測データを、任意のスライス面
(例えば中間位置である180゜の位置にスライス面を
設定する)での360゜分の投影角のデータとしてその
ままもってくるやり方である。他のやり方としては、任
意のスライス面を設定し、このスライス面と360゜分
のら旋CT計測データとの間の距離を考慮し、この距離
をパラメータとする補間演算で求めるやり方である。ま
た、360゜分のら旋CT計測データではなく、760
゜分のら旋CT計測データを利用する例や360゜分未
満のら旋CT計測データを利用する例もある。これらの
種々のやり方については特開昭59−11738号や、
特願昭60−227006号等で詳しく述べられてい
る。
【0038】次に区分位相P2による分類でみるに以下
となる。 データ群D(Q1、P2)…Q2(90゜の意。図3参
照)を基準にしての0゜〜90゜のデータ群 データ群D(Q2、P2)…Q2を基準にしての90゜〜
180゜のデータ群 データ群D(Q3、P2)…Q2を基準にしての180゜
〜270゜のデータ群 データ群D(Q4、P2)…Q2を基準にしての270゜
〜360゜のデータ群これは、スキャナ開始点をQ2
した場合の区分位相P2での360゜分のら旋CT計測
データである。これを再構成することで、区分位相P2
での断層像を得ることができる。同様に、区分位相P3
による分類を再構成すればスキャナ開始点をQ3(18
0゜の意。図3参照)とした場合の、区分位相P3での
断層像を得ることができ、区分位相P4による分類を再
構成すればスキャナ開始点をQ4(270゜の意。図3
参照)とした場合の、区分位相P4での断層像を得るこ
とができる。
【0039】このように本実施例によれば、呼吸を4つ
に区分し、各区分毎に分類されるら旋CT計測データを
再構成することで、区分毎の再構成像を得る。この区分
毎に得られる再構成像は以下のような意義がある。 (1)、呼吸位相区分毎の再構成を行っているため、こ
の区分毎にどのような断層像の変化があるかを知ること
ができるようになった(はき出し時や吸い込み時などの
各区分毎に診断や治療の部位がどの位置にどのようにな
っているか等)。 (2)、位相区分を更に小さくすることで、再構成像は
呼吸の更に細かい動きに応じたものとなる。 (3)、呼吸の細かい動きに応じた再構成像を得たこと
で、放射線治療部位の位置指定へ利用できるようになっ
た。
【0040】以上の本実施例での呼吸モニタによる呼吸
シーケンス及び開始点Q1〜Q4及び再構成区間と計測区
間との関係を図5に示す。
【0041】尚、スキャナ(X線管を含む)は連続回転
しているため最初の位置Q1では呼吸の1サイクルの最
初に一致させることは簡単であるが、X線管のX線を出
す位置Q2、Q3、Q4で被検者の呼吸の1サイクルの最
初に必ずしも一致するとは限らない。しかしながら、X
線管の回転と被検者の呼吸は独立であり、またX線管の
回転時間は一定であるためベッドの戻りの速度を制御す
ることにより、上記のタイミングを作り出すことは容易
である。これはベッド移動機構(図示せず)の制御で達
成できる。
【0042】上記の例はX線管と検出器が連続的に回転
するスリップリング方式X線CT装置をら旋スキャンに
採用した例であったが、ら旋スキャンではなく被検体静
止しての通常のX線CT計測に利用するローティート/
ローティート方式のX線CT装置においても適用可能で
ある。ローティート/ローティート方式X線CT装置で
はX線管がX線を出して計測を開始する空間的な位置は
図5に示すように固定位置Aである。即ち、スリップリ
ング方式ではX線の発生は、回転中のどの位置でも可能
であるが、ローティート/ローティート方式ではX線の
発生開始位置は固定位置A(真上位置)であり、図3に
示したQ1→Q2→Q3→Q4の如く90゜毎に開始位置を
設定することは機構的に不可能な例が多い。従って、図
3のやり方は採用できない。
【0043】そこで、ローティート/ローティート方式
では、図3の例と逆に呼吸を監視して呼吸の1サイクル
の中でX線を出して計測を開始するタイミングをずらす
ようにする。勿論、ベッドによる移動はなく、被検体は
静止させたままの計測となる。この具体的なタイミング
の例を図6、図7に示す。スリップリング方式と同様に
4分割で断層像を再構成する場合を考える。X線管の空
間的な計測開始位置は常に同じ位置Aとし、この位置が
1〜Q4ともなる。被検者の呼吸を監視して図7に示す
ように、1回目の計測はQ1、2回目の計測はQ2、3回
目の計測はQ3、4回目の計測はQ4の呼吸のタイミング
位置から計測を開始する。そして、4回の計測で得られ
るローデータを呼吸位相で分類し、その分類後のデータ
から呼吸位相毎に再構成する。
【0044】本実施例においもて、呼吸の動きに応じた
再構成像を得ることができる。
【0045】更に、図4や図7の如き制御シーケンス上
での同期化の他に、データ処理時にソフトウェアで同期
化してP1〜P4の区分で分類するやり方もありうる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、ら旋スキャンによるC
T計測に際し、被検体の呼吸による診断部位や病巣部位
の移動があっても、その呼吸を区分した位相毎に再構成
できるようになったため、呼吸の動きに応じてその部位
の正しい位置の特定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のら旋スキャン形X線CT装置の実施例
図である。
【図2】ら旋スキャン例を示す図である。
【図3】本発明のら旋スキャンでの計測例図である。
【図4】本発明のら旋スキャンでの制御シーケンス図で
ある。
【図5】本発明のら旋スキャンと再構成とを示す図であ
る。
【図6】本発明のローティート/ローティートX線CT
装置での計測例図である。
【図7】本発明のローティート/ローティートX線CT
装置での制御シーケンス図である。
【符号の説明】
10 スキャナ 11 被検者 12 ベッド 13 呼吸モニタ 14 画像処理装置 15 CRTモニタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を搭載したベッドを連続的に移動
    させると共にこの移動中にガントリを連続的に回転して
    X線を照射するら旋スキャン形X線CT装置において、 ベッドを同一の開始位置から複数回にわたって移動させ
    ると共に、各回の移動時におけるX線計測開始位置は、
    被検体の呼吸の同一位相時点とするら旋スキャン形X線
    CT装置。
  2. 【請求項2】 請求項1で得たX線CT計測データを被
    検体の呼吸の区分位相毎に分類し、任意の区分位相での
    再構成を、この位相で得られた上記分類後の計測データ
    を用いて行うこととしたら旋スキャン形X線CT装置。
  3. 【請求項3】 被検体を搭載したベッドを連続的に移動
    させると共にこの移動中にガントリを連続的に回転して
    X線を照射するら旋スキャン形X線CT装置において、 被検体の呼吸をモニタしながらベッドを複数回繰り返し
    移動させると共に、この計測したX線CT計測データを
    モニタした呼吸の区分位相毎に分類し、任意の区分位相
    での再構成をこの位相で得られた上記分類後の計測デー
    タを用いて行うこととしたら旋スキャン形X線CT装
    置。
  4. 【請求項4】 被検体を搭載したベッドを固定した状態
    でガントリを回転してX線を照射するR−R形X線CT
    装置において、 ガントリを複数回にわたって回転させると共に、各回の
    回転時の計測開始位置をガントリの同一回転角度とし且
    つその回転角度位置は被検体の呼吸の各区分位相毎の時
    点とするR−R形X線CT装置。
JP5059967A 1993-03-19 1993-03-19 ら旋スキャン形x線ct装置及びr−r形x線ct装置 Pending JPH06269445A (ja)

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