JP4631488B2 - 液滴吐出制御装置 - Google Patents
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Description
例えば4×4のドットマトリックスで1つの画素を表現すれば、17階調の濃淡を表現することができる。画素の分解能を上げれば、より高階調が得られる。しかしながら、1画素の分解能を上げると、1画素内に形成するドット数が増加するため、印刷速度が低下するという問題がある。
この方法によれば、例えば、1画素のドット生成区間に、例えば、第1パルスから第4パルスまでの4つの駆動パルスを時系列的に配置させ、これら4つの駆動パルスのうち、1又は複数の駆動パルスを用いて、3種類の異なる径のドットを形成することで、4階調を表現している。このように、ドット径を変えることによって階調表現を行うことができることから、ドット径の種類を増やし、さらに階調数を増やすことによって、さらなる高画質化を期待することができる。
このように、複数の駆動パルスの中から1又は複数の駆動パルスを選択して複数の階調表現を行うようにし、所定数の階調情報からなる印字データとプログラムデータとを送信するようにした場合、例えばノズル数の増加により印字データのビット数が増加したり、階調数の増加に伴い駆動パルス数が増加しこれに伴ってプログラムデータのビット数が増加したりした場合には、制御装置から記録ヘッドに送信すべきデータのデータ量が増加することから、所定の印刷周期内ではデータ転送を行うことができない場合があり、印刷周期を延ばさざるを得ない場合がある。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、印刷速度の低下を抑制しつつ、多階調表示化や多ノズル化を図ることの可能な液滴吐出制御装置を提供することを目的としている。
このとき、制御装置では、データ変換手段によって、一の印字データと出力順がその直前の印字データとについて同一ノズルに対応する画素情報どうしを比較し、一の印字データを、画素情報に変化があるか否かを表すノズル毎の変化情報と画素情報に変化のあったノズルに対応する画素情報とからなる変換データに変換し、この変換データを印字データに代えて出力する。そして、入力した変換データを復元手段によって、所定数の画素情報からなる印字データに復元する。
また、上記した液滴吐出制御装置は、前記制御装置は、前記印字データ及び前記プログラムデータを、前記駆動パルス選択信号生成手段に対してシリアル転送するように構成される。
まず、第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の液滴吐出制御装置をインクジェットプリンタに適用した場合の概略構成を示す斜視図である。
操作パネル7は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDランプ等で構成され、液晶メッセージ等を表示する表示部(図示せず)と、各種スイッチ等で構成される操作部(図示せず)とを備えている。
制御装置6の制御により、給紙装置5は、記録用紙Pを一枚ずつ間欠送りする。この記録用紙Pは、印字部3の下部近傍を通過する。このとき、印字部3が記録用紙Pの送り方向とは略直交する方向に往復移動して、記録用紙Pへの印刷が行われる。すなわち、印字部3の往復動及び記録用紙Pの間欠送りが、印刷における主操作方向及び副操作方向となって、インクジェット方式の印刷が行われる。
印字部3は、その下部に、多数のノズル124を備えるインクの種類に対応した複数のヘッドユニット35と、各ヘッドユニット35にインクを供給する複数のインクカートリッジ31と、各ヘッドユニット35及びインクカートリッジ31を搭載したキャリッジ32と、キャリッジ32と平行に配設されたリニアスケール33と、リニアスケール33のスケールを読み取ってキャリッジの移動位置を検出するエンコーダ34と、ヘッドユニット35と後述する制御装置6との間を電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル36とを有している。
このインクジェットヘッド100は、図3に示すように、振動板121と、この振動板121を変位させる圧電式アクチュエータ122と、内部に液体であるインクが充填され振動板121の変位により内部の圧力が増減されるキャビティ(圧力室)123と、このキャビティ123に連通しキャビティ123内の圧力の増減によりインクを液滴として吐出するノズル124とを少なくとも備えている。
キャビティ基板126は、図示のように所定形状に形成され、これにより、キャビティ123と、これに連通するリザーバ128とが形成されている。また、リザーバ128は、インク供給チューブ129を介してインクカートリッジ31に接続されている。
このような構成からなる圧電式アクチュエータ122では、第1電極131と第2電極132との間に印加される印加波形により、図3に示すように上下方向に伸び縮みするモードを利用している。この圧電式アクチュエータ122は、圧電素子127が積層されているために、大きな駆動力が得られるのが特徴である。
なお、図3に示すノズル基板125に形成されるインクジェットヘッド100毎のノズル124は、例えば図4に示すように配列されている。この図4の例では、4色のインク(イエローY,マゼンタM,シアンC,ブラックK)に適用した場合のノズル124の配列パターンを示している。
キャリッジ32は、往復動機構42のキャリッジガイド軸422に往復動自在に支持されると共に、タイミングベルト421の一部に固定されている。
給紙ローラ52は、記録用紙Pの送り経路で記録用紙Pを挟んで上下に対向する従動ローラ52aと駆動ローラ52bとで構成され、駆動ローラ52bは給紙モータ51に連結されている。これにより、給紙ローラ52は、トレイ21に設置した多数枚の記録用紙Pを、印刷装置4に向かって1枚ずつ送り込めるようになっている。なお、トレイ21に代えて、記録用紙Pを収容する給紙カセットを着脱自在に装着し得るような構成であってもよい。
この制御装置6は、図5に示すように、ホストコンピュータ60から入力された印刷データなどを受け取る入力インタフェース部61と、この入力インタフェース部61から入力された印刷データに基づいて印刷処理を実行する例えばマイクロコンピュータで構成される制御部62と、キャリッジモータ41を駆動制御するキャリッジモータドライバ63と、給紙モータ51を駆動制御する給紙モータドライバ64と、ヘッドユニット35を駆動制御するヘッドドライバ65と、各ドライバ63、64及び65の出力信号を外部のキャリッジモータ41、給紙モータ51及びヘッドユニット35で使用する制御信号に変換して出力する入出力インタフェース部67と、を備えている。
制御部62は、入力インタフェース部61を介してホストコンピュータ60から印刷データを入手すると、その印刷データをSDRAM62bに格納する。そして、CPU62aは、この印刷データに所定の処理を実行して、画素毎にその階調を表す画素情報を特定し、1ノズル列分のノズルに対応する画素情報からなる印字データSIに展開する。そして、この展開した印字データSI及び各種センサからの入力データに基づいて、各ドライバ63〜65に制御信号を出力する。各ドライバ63、64及び65から制御信号が出力されると、これらが入出力インタフェース部67を通して信号が送られ、ヘッドユニット35の複数のインクジェットヘッド100に対応する圧電式アクチュエータ122、印刷装置4のキャリッジモータ41及び給紙装置5が夫々作動して、記録用紙Pに印刷処理が実行される。
このヘッドドライバ65は、複数の駆動パルスを時系列的に配列した駆動波形COMを形成する駆動波形COM発生回路70と、同期用のクロック信号SCKを出力する発振回路90とを備えている。
前記通常データ信号SLaは、図8(a)に示すように、通常データ信号SLa及び変換データ信号SLbのいずれであるかを表す1ビットの制御データScと、伝送データDslとで構成される。
また、前記プログラムデータSPは、階調毎に選択すべき駆動パルスの選択パターンを図7(b)に示すように設定したとき、各階調において第1の駆動パルスの選択情報を表すプログラムデータSP(1)、同様に各階調において第2の駆動パルスの選択状況を表すプログラムデータSP(2)、第3の駆動パルスの選択状況を表すプログラムデータSP(3)、第4の駆動パルスの選択状況を表すプログラムデータSP(4)から構成される。そして、図7(b)において、画素情報が“00”、“01”、“10”、“11”の順に階調が高くなるものとすると、各プログラムデータSP(1)〜SP(4)は、それぞれ、階調の降順に配置されて構成され、図8(c)に示すように、印字データSIに続いて、第4駆動パルスに対応するプログラムデータSP(4)から、プログラムデータSP(3)、SP(2)、SP(1)の順に連結される。
まず、ステップS1で、例えば1文書分等、入力した所定単位の印刷データを所定の記憶領域に格納し、次に、この印刷データを、画素毎にその階調を表す、画素情報に展開し、さらに、ヘッドユニット35の1ノズル列分のノズルに対応する画素情報からなる印字データSIに展開する(ステップS2)。なお前記印刷データと共に、指定された階調を実現し得る駆動パルス選択信号を生成するための前記プログラムデータSP等といった液滴吐出制御情報を入力する。
具体的には、まず、所定数の画素情報からなる印字データSIについて、ヘッドユニット35に出力する順、すなわち印刷を行う順に、n番目に印刷を行う印字データSIとn+1番目に印刷を行う印字データSIとを、同一のノズルにより印刷が行われる画素情報どうしについて比較する。そして、一致しない画素情報に対応するビットを“1”、一致する画素情報に対応するビットを“0”に設定することによって、n+1番目に印刷を行う印字データSIについて、n番目に印刷を行う印字データSIとその画素情報が一致しない画素情報に対応するノズルを特定するデータ変化ノズルSNを生成する。また、このとき、印字データSIが一致しない画素情報については、n+1番目に印刷を行う印字データSIから、この一致しない画素情報を抽出し、これを変化データSNDとする。
そして、この場合、変化データSNDとして、変化のあったノズル“2、3、…、178、180”に対応する画素情報を設定し、このとき、変化のあったノズルの並び順に対応して、これに対応する画素情報が配置される。例えば、変化のあったノズルが“2、3、178、180”の4つである場合には、変化データSNDとして、ノズル“2、3、178、180”に対応する画素情報がこの順に配置される。
このようにして各印字データSIについて差分データを生成したならば、ステップS4に移行し、データ変化ノズルSNのノズル数の最大値を検出し、このノズル数が最大となるときのデータ変化ノズルSN及び変化データSNDのデータ量、すなわち、差分データの最大データ量と、所定のノズル数分の画素情報からなる印字データSIのデータ量とを比較し、印字データSIのデータ量の方が、差分データの最大データ量よりも大きいときには、ステップS5に移行し、そうではないときにはステップS7に移行する。
次いで、ステップS8に移行し、印刷動作処理を行ってから印刷処理を終了する。
このステップS8での印刷動作処理は、図13に示すように、まずステップS11で、印刷開始時に、ヘッドユニット35の各ノズルで印刷を行うための印字データSIを読み込む。次いで、ステップS12に移行し、ステップS11で読み込んだ印字データSIと、プログラムデータSPと、通常データ信号SLaであることを表す制御データScとをもとに、図8(a)に示す通常データ信号SLaからなるデータ信号SLを生成し、これをクロック信号SCKと共にヘッドユニット35に送信してからステップS13に移行する。
このステップS14では、駆動波形COM発生回路70で発生させる駆動波形COMの駆動パルスWD1の出力を開始する時のラッチ信号LAT、その後の駆動パルスWD2〜WD4の出力を開始するチャンネル信号CHを順次出力する波形選択処理を実行した後、ステップS15に移行する。
このステップS16では、信号種フラグFが通常データ信号SLaの転送を表すデータに設定されているかどうかを判断し、そうであるならばステップS17に移行し、2番目に印刷を行うべき印字データSIを読み込み、これに基づいてステップS12の処理と同様にして通常データ信号SLaからなるデータ信号SLを生成し、これをヘッドユニット35に出力する。そして、ステップS13に戻って、所定のタイミングでLAT信号やチャンネル信号CHを出力して波形選択処理を行い(ステップS14)、全画素の印刷が終了するまで、ステップS16、ステップS17を経てステップS13〜ステップS15の処理を繰り返し行う。そして、全画素について印刷が終了したとき印刷動作処理を終了して図12の印刷制御処理を終了する。
一方、信号種別フラグFとして変換データ信号SLbの転送を表すデータが設定されている時には最初の1回目の印刷を行う場合についてのみ、1番目に印刷を行うべき印字データSIを読み出しこれに基づいて通常データ信号SLaを生成する。そして、2回目以後の印刷を行う場合には、ステップS3で生成した差分データのうち、2番目に印刷すべき印字データSIに対応する差分データから順に読み出して、これに基づいて変換データ信号SLbを生成しこれを送信する。
このデータ更新部230は、マイクロコンピュータ等で構成される制御部231を有し、入力したデータ信号SLが、その制御データScから通常データ信号SLaであると判断されるときには、入力したデータ信号SLのうち制御データScを除いた、印字データSI及びプログラムデータSPを、SLデータ記憶領域232に格納すると共に、これを制御部62からのクロック信号SCKに同期してシフトレジスタ213にシリアル出力する。
制御部231では、通常データ信号SLa又は変換データ信号SLbからなるデータ信号SLを入力すると、ステップS21からステップS22に移行し、その制御データScを参照し、入力されたデータ信号SLが通常データ信号SLaであるかどうかを判断する。そして、通常データ信号SLaであるときにはステップS23に移行し、通常データ信号SLaのうち、制御データScを除く、所定数のノズル分の画素情報からなる印字データSIとプログラムデータSPとから伝送データDslを生成しこれをシフトレジスタ213にシリアル出力する。また、入力したデータ信号SLが印刷開始後最初に入力したデータ信号SLである場合には、シフトレジスタ213に出力した伝送データDslをSLデータ記憶領域232に格納する。そして、入力したデータ信号SLに対する処理を終了する。
次いで、ステップS32に移行し、変化データ記憶領域233に格納したデータ変化ノズルSNのうち1番目のノズルに対応するビットから順に、1ビットずつビットデータを読み出す。
次いで、ステップS35に移行し、全てのノズルについて処理が終了していない場合には、ステップS32に戻って上記と同様に処理を行う。
次いで、ステップS37に移行し、このSLデータ記憶領域232の伝送データDslを、シフトレジスタ213にシリアル出力する。
今、インクジェットプリンタ1の電源を投入すると、制御部62のCPU62aで初期化処理が行われる。その後、ホストコンピュータ60から印刷データが入力されると、制御部62のCPU62aで、図12の印刷制御処理を実行する。
すなわち、ホストコンピュータ60から入力された印刷データを読み込むと、ステップS1からステップS2に移行し、印刷データに基づき画素毎の画素情報を特定し、印字データSIに展開する(ステップS2)。
この状態で、用紙送りが開始されて、キャリッジ32が印刷開始位置まで移動され、記録用紙Pの印刷開始位置がヘッドユニット35のノズル位置に到達したときに、制御部62において、図13のステップS13からステップS14に移行して、ラッチ信号LATがヘッドユニット35に出力されることにより、シフトレジスタ213の格納部SR1及びSR2に格納されている印字データSIが第1ラッチ回路214a及び第2ラッチ回路214bにラッチされると共に、シフトレジスタ213の格納部SR3に格納されているプログラムデータSPが制御ロジック215に読み込まれて例えば図11に示す真理値表が生成される。そして、カウンタ215aの出力に応じてその出力q1〜q4の値を変化させる。この場合、ラッチ信号LATが入力されたことからカウンタ215aの出力はリセットされるため、各出力q1〜q4は“0”、“0”、“1”、“1”となる。そして、チャネル信号CHに応じて、カウンタ215aの出力がカウントアップし、これに応じて各出力q1〜q4が、図11の真理値表にしたがって順次変化することになる。
このとき、例えば、1番目のノズルにおいて、その最初に印刷すべき印字データSIにおける画素情報が“00”、2回目に印刷すべき印字データSIにおける画素情報が“01”である場合には、この1番目のノズルに対するデータ変化ノズルSNは“1”に設定され、変化データSNDとして、“01”が設定されている。
データ更新部230では、通常データ信号SLaからなるデータ信号SLを入力するとその制御データScを参照し、この場合“1”に設定されていることから、図14のステップS22からステップS23に移行し、入力した通常データ信号SLaのうち、印字データSIとプログラムデータSPとから伝送データDslを生成しこれをシフトレジスタ213に供給し、また、この伝送データDslをSLデータ記憶領域232に格納する。
また、例えば、ノズル数が増加した場合、或いは、印刷データで指定される階調数が増加した場合等には、印字データSIのデータ量やプログラムデータSPのデータ量が増加することになり、そのデータ量によっては、所定の印刷周期内にデータ転送を完了することができないため、印刷周期をより長くし、印刷速度をより遅くする必要がある。しかしながら、上述のようにデータ信号SLとして変換データ信号SLbを用いることによって、印刷速度の低下を抑制することができる。
また、上記第1の実施形態では、データ更新部230では、プログラムデータSPも更新するようにしているが、所定単位の印刷データにおいて同一のプログラムデータSPを用いる場合には、SLデータ記憶領域232に格納されている印字データSIのみを更新するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
この第2の実施形態は、上記第1の実施形態において、制御装置6の制御部62で実行される印刷制御処理の処理手順及び、データ更新部230の構成が異なること以外は同様であるので同一部には同一符号を付与しその詳細な説明は省略する。
制御部62では、上記第1の実施形態と同様に、印刷データを入力するとこれを所定の記憶領域に格納し、画素毎の画素情報を特定し、所定数の画素情報からなる印字データSIに展開する(ステップS1、S2)。また、指定された階調を実現し得る駆動パルス選択信号を生成するためのプログラムデータSP等の液滴吐出制御情報を入力する。
例えば、この印刷データの液滴吐出制御情報で指定される階調数が“4”であって、4階調表現を行う際の駆動波形COMが前記図7(a)に示すように、駆動パルスWD1〜WD4で構成され、各階調を表現する際の駆動パルスの選択パターンが、図7(b)に示すプログラムデータSPである場合には、このプログラムデータSPに対して、SPラベルをSlav1として設定し、また、制御データScとして、プログラムデータ信号SLzであることを表す2ビットのデータを設定し、図18(c)に示すプログラムデータ信号SLzを生成する。
まず、ステップS11で、上記第1の実施形態と同様の手順で、印刷開始時に最初に印刷すべき印字データSIを読み込む。次いで、ステップS12aに移行し、ステップS11で読み込んだ印字データSIと、この印字データSIで指定される階調表現を行う際に用いるプログラムデータSPに対して前記ステップS2aの処理で対応付けたSPラベルSlavと、通常データ信号SLxであることを表す2ビットの制御データScとをもとに、図18(a)に示す通常データ信号SLxからなるデータ信号SLを生成し、これをクロック信号SCKと共にヘッドユニット35に送信してからステップS13に移行する。このステップS13からステップS16の処理は上記第1の実施形態と同様である。
一方、信号種別フラグFが変換データ信号SLbの送信を表すときには、最初の印刷を行うときのみ印字データSIを読み出し、これとSPラベルSlavとに基づいて通常データ信号SLxを生成する。そして、2番目に印刷すべき印字データSI以後については、ステップS3で生成した、2番目に印刷を行うべき印字データSIに対応する差分データから順に、これを順次読み出し、これとSPラベルSlavとに基づいて変換データ信号SLyを生成しこれを送信する。
このデータ更新部230は、図20に示すように、マイクロコンピュータ等で構成される制御部231と、印字データSI及びSPラベルSlavからなる伝送データDsl′の前回値を格納するためのSLデータ記憶領域232と、変換データ信号SLyが入力されたとき、そのデータ変化ノズルSN、変化データSND及びSPラベルSlavを格納する変化データ記憶領域233を備える。さらに、プログラムデータ信号SLbのSPラベルSlav及びプログラムデータSPを所定の記憶素子に格納するSP記憶部234を備える。
制御部231では、データ信号SLを入力すると、ステップS21からステップS21aに移行し、その制御データScを参照し、プログラムデータ信号SLzであることを表す制御データScであるかどうかを判断する。そして、プログラムデータ信号SLzであることを表す制御データScであるときには、ステップS21bに移行し、入力したプログラムデータ信号SLzのうち、そのプログラムデータSPとSPラベルSlavとを対応付けてSP記憶部234に格納する。そして、このデータ信号SLに対する処理を終了する。
次いで、ステップS37に移行し、SLデータ記憶領域232の印字データSI及びSPラベルSlavからなる伝送データDsl′を読み出し、これをシフトレジスタ213にシリアル出力する。
そして、制御ロジック15では、ラッチ信号LATのタイミングで、格納部SR3のデータ、つまり、SPラベルSlavを読み込み、このSPラベルSlavに対応するプログラムデータSPを、SP記憶部234からパラレル入力する。そして、この入力したプログラムデータSPをもとに、前記図11に示す真理値表を生成し、その論理出力が、真理値表で指定される出力となるように、ラッチ信号LAT及びチャンネル信号CHに応じてその出力を変化させる。
今、インクジェットプリンタ1の電源を投入すると、まず、制御部62のCPU62aで所定の初期化処理が行われる。そして、ホストコンピュータ60から印刷データが入力されると、制御部62のCPU62aで、図17の印刷制御処理を実行する。
すなわち、ホストコンピュータ60から入力された印刷データを読み込むと、ステップS1からステップS2に移行し、印刷データを印字データSIに展開する(ステップS1、S2)。
そして、各印字データSIについて、印刷順が前後となる印字データSIどうしを比較し、同一ノズルに対応する画素情報に変化があるかどうかに応じて、データ変化ノズルSNと変化データSNDとからなる差分データが生成される(ステップS3)。そして、差分データの最大データ量が、印字データSIのデータ量を下回る場合には、変換データ信号SLyを送信した方がデータ量が少なくデータの転送時間は短いことから、変換データ信号SLyの送信を表す信号種フラグFが設定され、変換データ信号SLyの転送時間に応じてキャリッジ及びベルトの移動速度が算出される。
以後、上記第1の実施の形態と同様にして、制御ロジック215の論理出力と、第1及び第2ラッチ回路214a、214bのラッチデータ、すなわち画素情報とに基づいてデコーダ216によって駆動パルス選択信号が生成され、これに応じて駆動波形COMを構成する4つの駆動パルスから1又は複数の駆動パルスが選択され、これに応じて各アクチュエータ122が駆動されてインク滴が吐出される。
ここで、前述のように、従来の液滴吐出制御装置においては、制御装置6からヘッドユニット35に対して、印字データSIを送信する毎に、これと共にプログラムデータSPを送信し、ヘッドユニット35では、入力した印字データSIとこれと共に入力したプログラムデータSPとを用いて印字データSIに応じた駆動パルス選択信号を生成するようにしている。
また、印刷速度の低下を伴うことなく階調数を増加することができるから、例えば、印刷速度の低下を回避するために、制御部62からヘッドユニット35に対して、印字データSIとプログラムデータSPとを個別のケーブルで、送信する等といった、ケーブル数の増加を伴うことなく実現することができる。
そして、データ更新部230では、入力したプログラムデータ信号SLzをもとに、プログラムデータSPとSPラベルSlav2とを対応付けてSP記憶部234に格納する。ここで、SP記憶部234には、前回用いたSPラベルSlav1に対応するプログラムデータSPと、今回用いるSPラベルSlav2に対応するプログラムデータSPとが格納されることになるが、制御ロジック215では、SPラベルSlavでプログラムデータSPを識別し、SPラベルSlavに応じたプログラムデータSPを読み込むようにしているから、印字データ信号SLxで指定されるSPラベルSlavに応じたプログラムデータSPを確実に得ることができる。
また、例えば、1つの印刷データに対し異なる階調を用いて印刷を行う場合、つまり例えば、インクの色毎に異なる階調で印刷を行う場合等には、印刷を行う際に、複数のプログラムデータSPを用いることになる。この場合には、用いるプログラムデータSPにそれぞれSPラベルSlavを付加し、プログラムデータSP毎、或いは複数のプログラムデータSPからなるプログラムデータ信号SLbを生成し、これを、印刷を開始する前に送信する。そして、ヘッドユニット35のデータ更新部230では、複数のプログラムデータSPをSPラベルSlavと対応させてSP記憶部234に格納する。そして、制御ロジック215において、印字データ信号SLxで指定されるSPラベルSlavに応じて、対応するプログラムデータSPを読み出しこれを用いて印刷を行うことにより、1つの印刷データを、複数の異なる階調を用いて印刷することができる。
また、第2の実施形態において、シフトレジスタ213、第1及び第2ラッチ回路214a、214b、制御ロジック215、デコーダ216が駆動パルス選択信号生成手段に対応し、レベルシフタ217及び選択スイッチ201が印加波形生成手段に対応し、SP記憶部234がプログラムデータ記憶手段に対応し、図17のステップS2aの処理がプログラムデータ出力手段に対応している。
Claims (6)
- 記録媒体に液滴を吐出する複数のノズルと、印加波形の入力によって前記ノズルから液滴を前記記録媒体に対して吐出させるアクチュエータと、前記アクチュエータに前記印加波形を供給して駆動制御する駆動制御手段と、を有する液滴吐出ヘッドと、入力される印刷データを、所定数の画素の階調情報からなる印字データに展開し当該印字データを出力する制御装置と、を備え、
前記駆動制御手段は、前記印字データを入力し、当該印字データで指定される階調表示を行うための前記印加波形を画素毎に生成する液滴吐出制御装置において、
前記制御装置は、一の印字データと、出力順がその直前の印字データとについて同一ノズルに対応する画素情報どうしを比較し、前記一の印字データを、前記画素情報に変化があるか否かを表すノズル毎の変化情報と画素情報に変化のあったノズルに対応する画素情報とからなる変換データに変換し、当該変換データを前記印字データに代えて出力するデータ変換手段を備え、
前記駆動制御手段は、入力される前記変換データを前記印字データに復元する復元手段を備え、
さらに、前記データ変換手段は、前記印刷データから形成される全ての印字データに対応する前記変換データについて、そのデータ量の最大値を検出する最大データ量検出手段と、
当該最大データ量検出手段で検出した最大データ量と前記印字データのデータ量とを比較する比較手段とを備え、
当該比較手段で前記最大データ量が前記印字データのデータ量よりも少ないと判断されるとき前記変換データを出力し、前記最大データ量が前記印字データのデータ量以上であると判断されるときには前記印字データを出力することを特徴とする液滴吐出制御装置。 - 前記データ変換手段は、前記印刷データから形成される全ての印字データに対応する前記変換データについて、そのデータ量の最大値を検出する最大データ量検出手段と、
当該最大データ量検出手段で検出した最大データ量に応じて、前記変換データの出力周期を調整する出力周期調整手段と、
当該出力周期調整手段で調整される前記変換データの出力周期に基づいて前記液滴吐出ヘッドと前記記録媒体との間の相対移動速度を制御する相対速度制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出制御装置。 - 前記駆動制御手段は、前記印字データを入力し、当該印字データとこの印字データに対応する所定のプログラムデータとを用いて、前記印字データで指定される階調情報に応じた印加波形の生成に用いる駆動パルス選択信号を画素毎に生成する駆動パルス選択信号生成手段と、前記駆動パルス選択信号で選択される駆動パルスから前記印加波形を生成する印加波形生成手段と、を備えた液滴吐出制御装置であって、
前記駆動制御手段は、前記印刷データから形成される印字データに対応する前記駆動パルス選択信号を生成するために必要な前記プログラムデータが格納されるプログラムデータ記憶手段を備え、
前記駆動パルス選択信号生成手段は、前記印字データを入力したとき、当該印字データに対応するプログラムデータを前記プログラムデータ記憶手段からパラレル入力し、当該プログラムデータと前記印字データとを用いて前記駆動パルス選択信号を生成することを特徴とする請求項1または請求項2の何れか1項に記載の液滴吐出制御装置。 - 前記制御装置は、前記印刷データから形成される印字データに対応する前記駆動パルス選択信号を生成するために必要な前記プログラムデータを、前記印刷データから形成される前記印字データの出力を開始する前に前記駆動制御手段に出力するプログラムデータ出力手段を有し、
前記駆動制御手段は、前記プログラムデータを入力したとき当該プログラムデータを前記プログラムデータ記憶手段に格納することを特徴とする請求項3記載の液滴吐出制御装置。 - 前記プログラムデータ出力手段は前記プログラムデータにこのプログラムデータを特定する特定情報を付加して出力し、且つ前記制御装置は前記印字データにこれに対応する前記プログラムデータを特定する特定情報を付加して出力し、
前記駆動パルス選択信号生成手段は、前記印字データを入力したとき、当該印字データに付加された前記特定情報に対応するプログラムデータを前記プログラムデータ記憶手段からパラレル入力することを特徴とする請求項4記載の液滴吐出制御装置。 - 前記制御装置は、前記印字データ及び前記プログラムデータを、前記駆動パルス選択信号生成手段に対してシリアル転送するようになっていることを特徴とする請求項3から請求項5の何れか1項に記載の液滴吐出制御装置。
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