JPH1170700A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

記録装置および記録方法

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JPH1170700A
JPH1170700A JP10167473A JP16747398A JPH1170700A JP H1170700 A JPH1170700 A JP H1170700A JP 10167473 A JP10167473 A JP 10167473A JP 16747398 A JP16747398 A JP 16747398A JP H1170700 A JPH1170700 A JP H1170700A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ転送速度と記録速度とが関連した系に
おける記録品位のバランスを図り、記録系全体の効率を
向上させること。 【解決手段】 ホストコンピュータ500により受信し
た複数種類のデータの圧縮率を記録装置400の判別手
段430によって判別し、圧縮率が低いデータに対して
は遅い記録速度に対応した記録モードを、圧縮率が高い
データに対しては速い記録速度に対応した記録モードを
モード選択手段440によって選択し、それら選択され
た各記録モードに対応した記録速度に従って記録ヘッド
102を駆動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクドットを記
録媒体に付着させて文字や画像を形成する記録装置およ
び記録方法に関し、特に、記録品位の異なる複数の記録
モードを有したインクジェット記録装置およびインクジ
ェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録は、低騒音、
低ランニングコスト、装置の小型化が容易、カラー化が
容易等の利点がある。また、カラーインクジェット記録
は、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の
3色のインクを使用し、あるいは、それらの3色にブラ
ック(Bk)を加えた4色のインクを使用して行う。さ
らに、グリーン(G),レッド(R),ブルー(B)等
のインクを使用して、カラー記録を行うものもある。
【0003】このような従来のインクジェット記録にお
いて、インクのにじみのない画像を得るためには、イン
ク吸収層を有する専用紙を使用することが好ましい。近
年はインクの改良により、複写機等で大量に使用される
「普通紙」への印字適性を持たせた方法も実用化されて
いる。
【0004】しかしながら、普通紙への記録品位はまだ
不十分なレベルに留まっているのが現状である。その原
因は、記録媒体に付着したインクのにじみによるところ
が大きい。このため、普通紙への記録と、専用紙への記
録とでは、同一の画像品位が得られない。
【0005】また、記録装置を使用する立場からは、同
一の記録装置を使用して、多少記録品位は悪くても、よ
り速く記録したい記録モード、あるいは、多少記録速度
は遅くても、より高品位で記録したい記録モードの両立
の希望がある。
【0006】そこで、記録品位を向上させる手段として
は、例えば特開昭63−254050号のように、隣接
して記録されるドット各々を異なる走査で記録するマル
チパス記録方式がある。しかし、このマルチパス記録方
式は、走査回数が増加し、記録速度が低下するという欠
点がある。
【0007】また、記録品位を向上させる手段として、
記録解像度の向上がある。例えば、180dpiより3
60dpiの方が、また、360dpiより720dp
iの方が記録解像度が高く記録品位は向上する。しか
し、この高解像度記録は、データ量が増加し、データ転
送速度が低下するため、記録速度が低下するという欠点
がある。
【0008】この欠点を改良する方法として、圧縮デー
タ転送方法がある。これは、ホストコンピュータ内で転
送するデータを圧縮し、記録装置に圧縮されたデータを
転送し、記録装置は圧縮されたデータを展開する処理で
ある。しかし、この圧縮データ転送方法は、効率的な圧
縮と展開処理のためには、元データが完全には再現され
ず、記録データそのものが劣化してしまうという欠点が
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のイ
ンクジェット記録においては、個々には様々な方法で、
記録品位の向上や、記録速度の高速化がなされている
が、記録品位および記録速度とデータ転送速度との間に
おける関連付けはなされていない。
【0010】例えば、記録品位の向上のため、記録装置
は、解像度の高いデータを受信するときは、比較的長い
転送時間となり、記録装置の記録ヘッドの駆動は停止し
て待つことになるため、記録系全体としては効率の悪い
系となる。
【0011】さらに、記録すべきドットを間引いて記録
を行って複数回の記録走査で相補的となるように記録を
行うマルチパス記録の場合、上述のような記録ヘッドの
駆動の停止状態は、記録濃度ムラを発生させる要因とな
り、記録品位の低下を招いていた。
【0012】そこで、本発明の目的は、記録データの作
成、データ転送、記録動作を、複数の記録速度に対応し
た記録モードに合わせて最適化することにより、記録系
のムダ時間をなくし、その結果、データ転送速度と記録
速度とが関連した系における記録品位のバランスを図
り、記録系全体の効率を向上させることが可能な記録装
置および記録方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、受信したデー
タに基づいて、記録ヘッドを駆動制御することによって
記録媒体上に記録を行う記録装置であって、受信したデ
ータのデータ圧縮率を判別する判別手段と、データ圧縮
率が低いと判別されたデータのときは遅い記録速度に対
応した記録モードを選択し、かつ、データ圧縮率が高い
と判別されたデータのときは速い記録速度に対応した記
録モードを選択するモード選択手段と、前記選択された
記録モードに対応した記録速度に前記記録ヘッドを設定
する制御手段とを具えることによって、記録装置を構成
する。
【0014】また、本発明は、受信したデータに基づい
て、記録ヘッドを駆動制御することによって記録媒体上
に記録を行う記録装置であって、受信したデータの単位
面積当たりの情報量を判別する判別手段と、単位面積当
たりの情報量が多いと判別されたデータのときは遅い記
録速度に対応した記録モードを選択し、かつ、単位面積
当たりの情報量が少ないと判別されたデータのときは速
い記録速度に対応した記録モードを選択するモード選択
手段と、前記選択された記録モードに対応した記録速度
に前記記録ヘッドを設定する制御手段とを具えることに
よって、記録装置を構成する。
【0015】また、本発明は、受信したデータに基づい
て、記録ヘッドを駆動制御することによって記録媒体上
に記録を行う記録方法であって、受信したデータのデー
タ圧縮率を判別し、データ圧縮率が低いと判別されたデ
ータのときは、遅い記録速度に対応した記録モードを選
択し、該選択された記録モードに対応した記録速度で前
記記録ヘッドを駆動制御することによって前記記録媒体
上に記録を行い、データ圧縮率が高いと判別されたデー
タのときは、速い記録速度に対応した記録モードを選択
し、該選択された記録モードに対応した記録速度で前記
記録ヘッドを駆動制御することによって前記記録媒体上
に記録を行うことによって、記録方法を提供する。
【0016】また、本発明は、受信したデータに基づい
て、記録ヘッドを駆動制御することによって記録媒体上
に記録を行う記録方法であって、受信したデータの単位
面積当たりの情報量を判別し、単位面積当たりの情報量
が多いと判別されたデータのときは遅い記録速度に対応
した記録モードを選択し、該選択された記録モードに対
応した記録速度で前記記録ヘッドを駆動制御することに
よって前記記録媒体上に記録を行い、単位面積当たりの
情報量が少ないと判別されたデータのときは速い記録速
度に対応した記録モードを選択し、該選択された記録モ
ードに対応した記録速度で前記記録ヘッドを駆動制御す
ることによって前記記録媒体上に記録を行うことによっ
て、記録方法を提供する。
【0017】また、本発明は、ホスト装置から記録装置
にデータを転送し、該データに基づいて、前記記録装置
の記録ヘッドを駆動制御することによって記録媒体上に
記録を行う記録制御システムであって、前記ホスト装置
に設けられ、データ圧縮率および前記記録ヘッドの記録
速度に対応した記録モードを選択するモード選択手段
と、前記記録装置に設けられ、前記選択された記録モー
ドに対応した所定の圧縮率を有するデータを受信する受
信手段と、前記選択された記録モードに対応した記録速
度に前記記録ヘッドを設定する制御手段とを具えること
によって記録制御システムを構成し、前記記録ヘッドを
前記選択された記録モードに対応した記録速度で駆動さ
せることによって、前記記録媒体に対して前記受信した
所定のデータ圧縮率を有するデータの記録を行うことが
できる。
【0018】また、本発明は、ホスト装置から記録装置
にデータを転送し、該データに基づいて、前記記録装置
の記録ヘッドを駆動制御することによって記録媒体上に
記録を行う記録制御システムであって、前記ホスト装置
に設けられ、データの単位面積当たりの情報量および前
記記録ヘッドの記録速度に対応した記録モードを選択す
るモード選択手段と、前記記録装置に設けられ、前記選
択された記録モードに対応した所定の単位面積当たりの
情報量を有するデータを受信する受信手段と、前記選択
された記録モードに対応した記録速度に前記記録ヘッド
を設定する制御手段とを具えることによって記録制御シ
ステムを構成し、前記記録ヘッドを前記選択された記録
モードに対応した記録速度で駆動させることによって、
前記記録媒体に対して前記受信した所定の単位面積当た
りのデータ情報量を有するデータの記録を行うことがで
きる。
【0019】また、本発明は、コンピュータによって記
録装置の記録ヘッドの記録制御を行うためのプログラム
を記録した記録媒体であって、該制御プログラムはコン
ピュータに、ホスト装置から前記記録装置に転送される
データのデータ圧縮率を判別させ、データ圧縮率が低い
と判別されたデータのときは、遅い記録速度に対応した
記録モードを選択させ、該選択された記録モードに対応
した記録速度で前記記録ヘッドを駆動させて記録を行な
わせ、データ圧縮率が高いと判別されたデータのとき
は、速い記録速度に対応した記録モードを選択させ、該
選択された記録モードに対応した記録速度で前記記録ヘ
ッドを駆動させて記録を行なわせることによって、記録
制御プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【0020】また、本発明は、コンピュータによって記
録装置の記録ヘッドの記録制御を行うためのプログラム
を記録した記録媒体であって、該制御プログラムはコン
ピュータに、ホスト装置から前記記録装置に転送される
データの単位面積当たりの情報量を判別させ、単位面積
当たりの情報量が多いと判別されたデータのときは遅い
記録速度に対応した記録モードを選択させ、該選択させ
た記録モードに対応した記録速度で前記記録ヘッドを駆
動させて記録を行なわせ、単位面積当たりの情報量が少
ないと判別されたデータのときは速い記録速度に対応し
た記録モードを選択させ、該選択させた記録モードに対
応した記録速度で前記記録ヘッドを駆動させて記録を行
なわせることによって、記録制御プログラムを記録した
記録媒体を提供する。
【0021】ここで、前記データ圧縮率の最小圧縮率
は、1倍とすることができる。
【0022】前記データ圧縮率は、n×m個(n,mの
一方は1以上の整数、他方は2以上の整数)の画素数
を、ビット単位の数値に置換して決定することができ
る。
【0023】前記データ圧縮率は、k倍(kは2以上の
整数)とすることができる。
【0024】前記記録速度に対応した記録モードは、1
回の記録ヘッドの走査により所定領域の画像を形成する
1パス記録モードと、少なくとも2回の記録ヘッドの走
査により所定領域の画像を形成する2パス以上のマルチ
パス記録モードとを含み、前記1パス記録モードに対応
するデータ圧縮率は、前記2パス以上のマルチパス記録
モードに対応するデータ圧縮率よりも圧縮率を高くする
ことができる。
【0025】前記単位面積当たりの情報量は、単位記録
面積あたりのデータ転送量、前記記録媒体の所定サイズ
の1頁当たりの記録データ、又は、記録されるデータ全
体とすることができる。
【0026】前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録
を行うインクジェットヘッドにより構成することがで
き、さらに、そのインクジェットヘッドは、熱エネルギ
ーを利用してインクを吐出するヘッドとすることができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0028】本発明の第1の実施の形態を図1〜図6に
基づいて説明する。まず、本発明装置の概略を図8〜図
10について説明する。
【0029】図8は、本発明に適用可能な一例としての
インクジェット記録装置を示す。
【0030】記録装置100の給紙位置に挿入された記
録媒体106は、送りローラ109によって、記録ヘッ
ドユニット103の記録可能領域へ搬送される。記録可
能領域における記録媒体106の下部には、プラテン1
08がある。キャリッジ101は、2つのガイド軸10
4,105によって定められた方向に移動可能となって
おり、記録領域を往復走査する。このキャリジ101に
は、4色のインクを供給するインクタンクとそれらのイ
ンクを吐出する記録ヘッドとを含む記録ヘッドユニット
103が搭載されている。本例のインクジェット記録装
置に設けられるインクは、ブラック(Bk),シアン
(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の4色とす
る。107はスイッチと表示パネルであり、各種記録モ
ードの設定や記録装置の状態を表示する。
【0031】図9は、記録ヘッドユニット103の構成
を示す。Bkインクを収容するブラックインクタンク2
1と、CMYの3色のカラーインクが一体構造のカラー
インクタンク20とは、それぞれパイプ24により記録
ヘッド102に連結され、各インクは記録ヘッド102
に供給される。吐出口面22には、Bk,C,M,Yの
各色に対応した複数の吐出口23の列がある。ここで
は、各色毎に32個の吐出口23からなり、これら吐出
口23は360dpiの密度で直線状に配置され、各色
の吐出口列は8ドットピッチ分の間隔がある。本例のイ
ンクジェット記録装置は、インクの液路(ノズル)に対
応して電気・熱変換体を配置し、記録情報に対応する駆
動信号を電気・熱変換体に印加してノズルからインクを
吐出させる記録方式を採用するものとする。
【0032】図10は、記録ヘッド102の電気・熱変
換体付近の拡大断面図である。
【0033】記録ヘッド102の電気・熱変換体である
発熱体30は、全てのノズルに対してそれぞれ独立に発
熱可能な構成で設けられている。この発熱体30の発熱
により急速に加熱されたノズル内のインクは、膜沸騰に
より気泡を形成し、この気泡生成の圧力によりインク滴
35が記録媒体106に向かって吐出され、これにより
記録媒体106上に文字や画像を形成する。このとき、
吐出される各色のインク滴35の体積は、約40ngで
ある。
【0034】吐出口23の各々に対応するインク液路に
は、これら吐出口23からインク滴35を吐出するため
に利用される熱エネルギーを発生する電気・熱変換体で
ある発熱体30や、これに電力を供給するための電極配
線が設けられている。これら発熱体30や電極配線は、
シリコン等からなる基板33上に成膜技術によって形成
される。発熱体30の上にはインクと発熱体30が直接
接触しないように保護膜36が形成されている。さら
に、この基板33上に樹脂やガラス材よりなる隔壁34
を積層することによって、上記吐出口23、インク液
路、共通液室32等が構成される。なお、このように電
気・熱変換体を使用した記録方式は、インク滴吐出時に
熱エネルギー印加により形成される気泡を使用して記録
するため、通称バブルジェット記録方式と呼ばれてい
る。
【0035】次に、本発明を適用可能なインクジェット
記録装置の構成を、図1に基づいて説明する。ホストコ
ンピュータ500から、記録すべき文字や画像のデータ
(以下、記録データという)が本記録装置400の受信
バッファ401に入力される。また、正しくデータが転
送されているかを確認するデータや、記録装置400の
動作状態を知らせるデータが、記録装置400からホス
トコンピュータ500に転送される。受信バッファ40
1のデータは、CPU402の管理のもとで、メモリ部
403に転送されてRAM(ランダムアクセスメモリ)
に一次的に記憶される。
【0036】メカコントロール部404は、CPU40
2からの指令によりキャリッジモータやラインフィード
モータ等のメカ部405を駆動する。センサ/SWコン
トロール部406は、各種センサやSW(スイッチ)か
らなるセンサ/SW部407からの信号をCPU402
に送る。表示素子コントロール部408は、CPU40
2からの指令により表示パネル群のLED等の表示素子
を制御する。記録ヘッドコントロール部410は、CP
U402からの指令により記録ヘッド102を制御する
と共に、記録ヘッド102の状態を示す温度情報等を検
知し、CPU402に伝える。
【0037】判別手段430は、ホストコンピュータ5
00から記録装置400の受信バッファ401に受信さ
れる複数種類のデータのそれぞれのデータ圧縮率を判別
する。
【0038】モード選択手段440は、1頁当りの最高
記録速度(データ転送に依存しない機械的動作のみに依
存した記録速度)が異なる複数種類の記録モードを有し
ており、それらのいずれかの記録モードを選択できる。
すなわち、モード選択手段440は、判別手段430に
よって、データ圧縮率が低いと判別されたデータのとき
は遅い記録速度に対応した記録モードを選択し、データ
圧縮率が高いと判別されたデータのときは速い記録速度
に対応した記録モードを選択する。言い換えると、デー
タ圧縮率が低いデータほど、遅い記録速度に対応した記
録モードを選択する。
【0039】また、本例のようなシステム構成において
は、ホストコンピュータ500側にもモード選択手段5
01が設けられている。この場合、モード選択手段50
1は、データ圧縮率および記録ヘッド102の記録速度
に対応した記録モードを選択することができる。これに
より、ある記録モードが選択されると、記録装置400
側の記録ヘッド102は、その選択された記録モードに
対応した記録速度に設定される。また、その選択された
記録モードに対応した所定のデータ圧縮率を有するデー
タがホストコンピュータ500側から記録装置400側
の受信バッファ401に受信されることになる。
【0040】次に、記録動作について説明する。本例に
おいては、判別手段430とモード選択手段440とを
具えた記録装置400自身が記録モードを選択する手法
と、モード選択手段501を具えたホストコンピュータ
500側からの指令によって記録モードを選択する手法
とが考えられる。以下の説明では、ホストコンピュータ
500側からの指令によって記録モードを選択する場合
について説明する。
【0041】ホストコンピュータ500からの指令によ
り、まず、記録モードを選択する。本例における複数の
記録モードとは、マルチパス記録モード(Npは正の整
数)であり、1パス記録モード、2パス記録モード、3
パス記録モードの3種類の記録モードである。ここで、
Npパス記録モードとは、同一記録領域の記録動作のた
めにNp回だけ記録媒体106と記録ヘッド102を相
対スキャン(走査)させて順次記録していく記録処理で
ある。
【0042】図2〜図4は、Np=1,2,3の場合の
説明図である。なお、この図2〜図4では、ノズル数が
12の記録ヘッドを例に説明する。
【0043】図2は、Np=1のときの1パス記録モー
ドであり、図3は、Np=2のときの2パス記録モード
であり、図4は、Np=3のときの3パス記録モードで
ある。記録領域を埋めつくすベタ記録を行う場合の記録
データを示している。黒点はすでに記録した画素、白点
は矢印で示す次のスキャンで記録する画素を示す。この
マルチパス記録とは、隣接画素を異なる時刻に隣接しな
いノズルで記録することにより、記録品位を向上させる
記録処理のことである。
【0044】図2に示すように、選択された記録モード
が1パス記録モードの場合は、対応して圧縮率3倍の記
録データをホストコンピュータ500から記録装置40
0に転送する。その記録データを受信した記録装置40
0は、受信バッファ401やメモリ部403を介して、
CPU402の指令によりデータ展開処理部420で、
圧縮されたデータを展開して、記録ヘッドコントロール
部410に転送する。この記録ヘッドコントロール部4
10から記録ヘッド102に最終的なヘッド駆動データ
と制御信号とが送られ、記録動作を開始する。なお、デ
ータ展開処理については、後述する図6において説明す
る。
【0045】図3に示すように、選択された記録モード
が2パス記録モードの場合は、圧縮率2倍の記録データ
をホストコンピュータ500から記録装置400に転送
し、同様に記録動作を行う。
【0046】この図3では、記録領域に対する2回の記
録走査それぞれにおける記録ヘッドの相対的位置を示し
ている。
【0047】すなわち、図3において、第1回目のスキ
ャンでは、記録領域A部の後半を上側6個のノズルで記
録すると共に、記録領域B部の前半を下側6個のノズル
で記録する。第2回目のスキャンでは、記録領域B部の
後半を上側6個のノズルで記録すると共に、記録領域C
部の前半を下側6個のノズルで記録する。
【0048】図4に示すように、選択された記録モード
が3パス記録モードの場合は、圧縮率1倍すなわち、そ
のままの記録データをホストコンピュータ500から記
録装置400に転送し、データ展開処理部420を介さ
ずあるいはデータ展開処理部420をスルーで通過し
て、同様に記録動作する。
【0049】この図4では、図3と同様に、記録領域に
対する3回の記録走査それぞれにおける記録ヘッドの相
対的位置を示している。
【0050】この3パス記録モードでは、所定の記録領
域が3回の記録走査で完成されるように記録が行われ
る。つまり、図4に示す記録領域Dについてみると、1
回目のスキャンでは記録ヘッドの下側4個のノズルを用
いて記録が行われ、2回目のスキャンでは記録ヘッドの
中央部分4個のノズルを用いて記録が行われ、3回目の
スキャンでは記録ヘッドの上側4個のノズルを用いて記
録が行われ、3回のスキャンにより記録領域Dに対する
記録が完成する。
【0051】次に、カラー記録時にY,M,C,Bk各
色用ノズルを32個使用し、キャリッジ101の往復動
作で記録する構成を例に、各記録モード毎に説明する。
また、360dpiを各ノズルが約4.8kHzでイン
クを吐出するので、キャリッジ101の反転時間を0.
2secとして、8インチ幅を記録する1スキャンの必
要時間Tは、
【0052】
【数1】 T=(8×360)/(4.8×103 )+0.2 ≒0.8sec …(1) となる。8インチ幅での1スキャン当たりの4色分の記
録データ量は最大約32×4×8×360/8=46k
byteとなる。
【0053】各記録モードでのデータ転送速度は、 (A)1パス記録モードでは3倍のデータ圧縮率であ
り、46/3/(0.8×1)=19.2kbyte/
sec (B)2パス記録モードでは2倍のデータ圧縮率であ
り、46/2/(0.8×2)=14.4kbyte/
sec (C)3パス記録モードでは1倍のデータ圧縮率であ
り、46/1/(0.8×3)=19.2kbyte/
sec が適している。
【0054】ここで、従来の記録処理と比較してみる。
【0055】従来の記録処理では、記録速度に対応した
記録モードとその時のデータ圧縮率が必ずしも対応して
いない。このため例えば、2倍の圧縮率でマルチパス記
録する場合には、1パスは28.8kbyte/se
c、2パスは14.4kbyte/sec、3パスは
9.6kbyte/secの転送速度が適している。こ
れらを比較してまとめると、表1にようになる。
【0056】
【表1】
【0057】このように、従来例は、記録パス数に対応
した必要なデータ転送速度が互いに大きく異なることに
よって生じる欠点があった。例えば、3パス記録モード
に適したデータ転送速度の記録装置では、1パス記録モ
ードではデータ転送が間に合わない。あるいは、1パス
記録モードに適したデータ転送速度の記録装置では、3
パス記録モードではデータ転送に余裕があり過ぎる。こ
のことは、複数の記録モードに適した記録装置を得るた
めに、ムリをした設計となりコストアップの原因とな
る。
【0058】これに対して、本例では、1,2,3パス
記録モードで、データ転送速度は14.4〜19.2k
byte/secとなり、ほぼ均一なデータ転送速度で
適した記録が可能であり、これにより記録速度とデータ
転送の系でのバランスが良い記録装置を得ることができ
ることがわかる。ここでいうバランスが良いとは、1パ
スでも2パスでも3パスでも、データ転送速度が一定で
あることをいう。
【0059】一般に、データ圧縮率が高いほど、展開時
のデータと元のデータとの差が大きくなるので、記録品
位は、データ圧縮率が高いほど劣化する傾向にある。ま
た、記録品位は、パス数が多いほど高品位である。一
方、高速な記録の要求に対しては品位の犠牲が許され、
高品位の記録の要求に対しては記録速度の犠牲が許され
る。
【0060】したがって、本例のように、高速記録では
データ圧縮率を高くして少ない記録パス数で記録し、高
品位記録ではデータ圧縮率を低くして多い記録パス数で
記録すると、それぞれの記録モードが両立する。
【0061】次に、データ圧縮処理について説明する。
本例で使用するデータ圧縮処理は、n×m(n,mの一
方は1以上の整数、他方は2以上の整数)画素を数値に
置き換え、データ圧縮率をk倍(kは2以上の整数)と
する手法である。
【0062】図5は、本例で使用したデータ圧縮処理の
説明図である。最小マスは最小記録画素を示す。黒丸は
インク滴の記録ドットを示す。最上位置の数字はn×m
画素での記録レベルを示す。
【0063】図5(a)は、1×1画素、n=1、m=
1で、データ圧縮率=1倍の例である。
【0064】図5(b)は、2×2画素、n=2、m=
2で、データ圧縮率=2倍の例である。
【0065】図5(c)は、3×3画素、n=3、m=
3で、データ圧縮率=3倍の例である。
【0066】図5(a)では、0と1の2レベルを区別
する従来からの手法である。
【0067】図5(b)では、0〜4までの5レベルを
区別する例であり、正確に各画素の状態を示すために
は、4bitの情報量が必要である。ここでは、矢印の
下側の書いた2bitの情報量に圧縮していることを示
す。このためデータ圧縮率は2倍であり、データ転送時
間は1/2にできるメリットがある。ただし、2種のデ
ータ劣化がある。
【0068】1つ目のデータ劣化は、例えばレベル1の
状態でも4個のマスの内のどのマスに記録するかで4つ
のケースがありうるが、本来の2×2のマス内のどのマ
スに1画素を記録しても、このデータ圧縮法ではデータ
展開時に常に右上に記録することになる。以下、レベル
2の状態でも同様である。
【0069】2つ目のデータ劣化は、レベル3とレベル
4の状態が同じレベルに変換されてしまう点である。マ
クロ的には、レベル3とレベル4の記録濃度差は少ない
が、ミクロ的に厳密に見ると異なるデータのためその差
は大きくなり、データ劣化となる。
【0070】これら2種のデータ劣化はミクロ的にはデ
ータ劣化として受け取られるが、マクロ的には大きなデ
ータ劣化にはならない。さらには、記録解像度が高くな
るほどデータ劣化は小さく感じられる。また、比較的高
速な記録モードでは最高画質を要求されないためこれら
のデータ劣化は問題とならない。
【0071】図5(c)では、0〜9までの10レベル
を区別する例であり、正確に各画素の状態を示すために
は、9bitの情報量が必要である。ここでは、矢印の
下側の書いた3bitの情報量に圧縮していることを示
す。このためデータ圧縮率は3倍であり、データ転送時
間は1/3にできるメリットがある。詳細は図5(b)
と同様である。
【0072】このように、データ圧縮率が高いほど転送
するデータは少なく、転送時間も少なくなるが、元のデ
ータに対する再現性は低い。本例では、これらの特徴を
利用して、各記録モードをデータ圧縮率に対応させた。
【0073】(A)1パス記録モードでは、図5(c)
の3倍圧縮率、 (B)2パス記録モードでは、図5(b)の2倍圧縮
率、 (C)3パス記録モードでは、図5(a)の1倍圧縮率
(スルー) にそれぞれ対応させた。
【0074】なお、記録データの圧縮手法は、本手法に
限定することなく、これ以外の方法でもよい。
【0075】さらに、本例では、複数の記録速度に対応
した記録モードとして、マルチパス記録法の場合を示し
たが、これに限定されるものではなく、記録品位が向上
する記録法であればよい。
【0076】例えば、記録ヘッドの駆動周波数を記録モ
ードのパラメータとしてもよい。これは、駆動周波数を
小さくすると、インク滴の噴射が安定し均一なインク滴
が得られるからである。また、記録ヘッドと記録媒体と
の相対移動の速度が下がり、インク滴の着弾位置がより
正確になることにより、記録品位が向上するからであ
る。
【0077】次に、上述した第1の実施の形態の変形例
について説明する。
【0078】ここでは、最も簡単な例として、2種類の
記録モードを持ち、 (A)1パス記録モードでは、図5(b)の2倍データ
圧縮率、 (B)2パス記録モードでは、図5(a)の1倍データ
圧縮率(スルー) とする場合の例である。
【0079】あるいは、2種類の記録モードを持ち、 (A)1パス記録モードでは、図5(c)の3倍データ
圧縮率、 (B)3パス記録モードでは、図5(a)の1倍データ
圧縮率(スルー) とする場合の例である。
【0080】このように、データ圧縮率が低いデータほ
ど、遅い記録速度に対応した記録モードと組み合せるこ
とによって、データ転送速度と記録速度とが関連した系
における記録品位のバランスを図り、記録系全体の効率
を向上させることができる。
【0081】次に、データ展開処理について説明する。
【0082】図6(a)〜(c)は、データ展開処理の
説明図である。図6(a)は圧縮無しすなわち1倍のデ
ータ圧縮率、図6(b)は2倍のデータ圧縮率、。図6
(c)は3倍のデータ圧縮率のデータ展開を示す。
【0083】前述した図3の処理を例に挙げると、デー
タ圧縮率は2倍なので、図6(b)の展開処理が行わ
れ、2パス記録モードで記録が行われる。この展開処理
では2ビットの信号から2×2のドット配置位置へのデ
ータ展開を行う。このようなデータ展開は、図1に示す
データ展開処理部420で行われる。
【0084】さらに、データ展開処理部420におい
て、その展開処理されたデータは、次のスキャンで記録
するデータと記録しないデータとに分けるマスクによっ
て、次のスキャンで記録するデータのみが選択される。
なお、1パス記録モードでは、常に全てのデータが選択
されることになる。
【0085】その選択された全ノズルに対応する次の1
スキャン分の記録データが、記録ヘッドコントロール部
410内のメモリ部411に展開される。この記録ヘッ
ドコントロール部410内のメモリ部411は、全ノズ
ルの主走査1スキャン分の構成とされている。
【0086】マスクは、図3の2パス記録モードの場合
には、千鳥状のマスクであり、1回目のスキャンが千
鳥、2回目のスキャンが逆千鳥のマスクとなる。
【0087】そして、記録ヘッドコントロール部410
内のメモリ部411に記録されたデータは、記録ヘッド
102の主走査と同期して出力され、これにより、記録
ヘッド102からインクが吐出され記録が行われる。
【0088】なお、図6に示したデータ展開処理につい
て、図6(b)を例に挙げると、2ビットデータ「1
1」は4ビットデータ「1111」に展開される。ここ
で、図5(b)に示したデータ圧縮処理では、4ビット
データ「1110」、「1111」のいずれも2ビット
データ「11」へ変換したが、2ビットデータを4ビッ
トデータに展開する際には、2ビットデータ「11」が
4ビットデータ「1110」、「1111」のいずれで
あるかはデータ上に現れないため、本データ展開処理で
は、「1111」へ展開するように変換を行っている。
【0089】この場合、2×2のマトリクス内について
みると、データ圧縮の際と同様に、データの劣化が生じ
ることとなるが、画像全体としては大きなデータ劣化に
はならない。このデータの劣化が生じても、データの圧
縮による転送効率の向上という効果が得られる。図6
(c)に示す3倍の圧縮率で圧縮されたデータを展開す
る場合も同様である。
【0090】本例では、上述のように、図6(b)に示
す2倍圧縮の場合に2ビットデータ「11」を「111
1」へ展開するように変換を行っている例を挙げたが、
元の4ビットデータ「1110」は4ビットデータ「1
111」となって記録されるため、記録濃度が微小に高
くなってしまうことが考えられる。そのため、例えば、
2ビットデータ「11」を展開する場合、4ビットデー
タ「1110」と「1111」とが所定の割合で発生す
るように変換を行ってもよく、また、4ビットデータ
「1110」と「1111」とがランダムに発生するよ
うに変換を行ってもよい。
【0091】次に、本発明の第2の実施の形態を図1お
よび図7に基づいて説明する。
【0092】前述した第1の実施の形態では、記録モー
ドと記録データのデータ圧縮率とを対応させた例を示し
た。本例では、記録装置400が複数の記録速度に対応
した記録モードを有し、記録データの単位記録面積当り
の情報量に応じて、記録装置400が記録モードを選択
して記録する方法の例である。
【0093】図1において、本例では、判別手段430
は、複数種類の記録データの単位記録面積当りの情報量
を判別するものとする。また、モード選択手段440
は、単位記録面積当りの情報量が多いデータのときは遅
い記録速度に対応した記録モードを選択し、単位記録面
積当りの情報量が少ないデータのときは速い記録速度に
対応した記録モードを選択するものとする。
【0094】まず、記録データの単位記録面積当りの情
報量、すなわちデータ転送量(転送時間)をホストコン
ピュータ500から記録装置400に送る。次に、送ら
れた単位記録面積当りの情報量に応じて、記録装置40
0が記録モードを選択する動作をする。すなわち、判別
手段430によって単位記録面積当りの情報量を判別
し、モード選択手段440によってその判別された情報
量に応じた記録モードを選択する。ここで、単位記録面
積当りの情報量とは、例えば、A4サイズ1頁当りの記
録データのことである。
【0095】そして、記録装置400は、単位記録面積
当りの情報量に応じて記録モードを選択することによ
り、データ転送時間と記録時間が適切にバランスをと
る。例えば、データ転送量が少ない場合には高速記録モ
ードで記録し、また、データ転送量が多い場合には低速
記録モードで高画質に記録する。
【0096】記録時間とデータ転送速度とのバランスの
条件は、以下から設定される。横8インチ、縦11イン
チの記録媒体に対して360dpiの解像度で、32ノ
ズルの記録装置400を使用して記録する場合、1パ
ス,2パス,3パスでの記録時間は、記録媒体のセット
時間等の記録に直接かからない時間を除くと、次のとお
りである。
【0097】1パス記録モードでは、0.8sec×1
24回=100sec→2Mbyte 2パス記録モードでは、0.8sec×249回=20
0sec→4Mbyte 3パス記録モードでは、0.8sec×374回=30
0sec→6Mbyte 矢印の右に記したデータ転送量は、平均データ転送速度
が20kbyte/secで転送する場合で計算した。
【0098】これらから、A4サイズ1頁のデータ転送
量が (A)2Mbyte以下の場合には、
1パス記録モードで記録 (B)2Mbyteより多く4Mbyte以下の場合に
は、2パス記録モードで記録 (C)4Mbyteより多い場合には、
3パス記録モードで記録 することが、1パスと2パスと3パスの3種類の記録モ
ードを持った系における最適記録となる。例えば、 (1)文字等のデータ例 −−−−−−− 20kb
yte→1パス記録モード (2)文字とグラフが混合した例 −−− 2000k
byte→2パス記録モード (3)全体が画像の例 −−−−−−−−5700kb
yte→3パス記録モード である。
【0099】図7は、本例における主要部のフローチャ
ートである。記録動作が開始すると、ステップS31で
は、記録装置400は単位記録面積当りの記録データ量
を調べる。ここでは、A4サイズ用の用紙として、横8
×縦11インチ1頁分の記録データ量が、2Mbyte
以下かどうかと、4Mbyte以下かどうかを判断す
る。2Mbyte以下の場合はステップS32へ、2M
byteより多く4Mbyte以下の場合はステップS
33へ、4Mbyteより多い場合はステップS34へ
それぞれ進む。
【0100】ステップS32では、記録モードを1パス
記録モードに設定する。
【0101】ステップS33では、記録モードを2パス
記録モードに設定する。
【0102】ステップS34では、記録モードを3パス
記録モードに設定する。
【0103】ステップS35では、設定された記録モー
ドで、1頁を記録動作し、終了する。
【0104】単位記録面積当りの情報量を、ホストコン
ピュータ500が1頁分の記録データを作成し終えた後
に、ホストコンピュータ500から記録装置400に転
送すればよい。あるいは、予め、ホストコンピュータ5
00が1頁分の記録データの概略を調べることによっ
て、単位記録面積当りの情報量の概略値を記録装置40
0に転送してもよい。
【0105】これまで、単位記録面積当りの情報量とし
ては、1頁の記録データとしたが、これは、もっと多く
ても、また、もっと少なくてもよい。もっと多い場合と
は連続する数頁分とする場合であり、もっと少なくても
よい場合とは、キャリッジ101の数スキャン分であ
る。前者では、連続したドキュメントを一貫して記録す
る場合に有効であり、後者は1頁内でデータ転送量の多
い部分のみをNpを増やしたマルチパス記録に有効であ
り、頁内でのキメ細かな制御が可能となる。なお、各例
中のパラメータとなる数値は、設計事項であり、各記録
系で最適化される。
【0106】上述したように、記録装置400が複数の
記録速度に対応した記録モードを有し、記録データの単
位記録面積当りの情報量に応じて、記録装置400が記
録モードを選択して記録することによって、記録系全体
の効率を向上させることができる。また、第1の実施の
形態でも述べたように、ホストコンピュータ500側の
モード選択手段501からの指令によって記録モードを
選択して定める場合においても、同様な効果を得ること
ができる。
【0107】本発明は、複写機等に使用する通常の紙、
インクジェット記録専用紙、布、OHP用紙等の記録媒
体を用いる機器すべてに適用できる。具体的な適用機器
としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等を挙げる
ことができる。
【0108】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。
【0109】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0110】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0111】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0112】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0113】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0114】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0115】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装口のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0116】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0117】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0118】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0119】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ポー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も含まれることは言うまでもない。
【0120】なお、本発明は、上述した実施形態によっ
て限定されるものではなく、当業者にとっては様々な変
形例があることは言うまでもない。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の実施の形
態によれば、複数種類のデータの各圧縮率を判別し、圧
縮率が低いデータのときは、遅い記録速度に対応した記
録モードを選択し、圧縮率が高いデータのときは、速い
記録速度に対応した記録モードを選択し、それら選択さ
れた各記録モードに対応した記録速度で記録ヘッドを駆
動制御するようにしたので、高い圧縮率のデータに対す
る高速記録と、低い圧縮率のデータに対する高品位記録
とをともに一つの系で効率良く実現することができ、こ
れにより、データ転送速度と記録速度とが関連した系に
おける記録品位のバランスを図り、記録系全体の効率が
向上した記録装置および記録方法を提供することができ
る。
【0122】また、本発明によれば、複数種類のデータ
の単位面積当たりの情報量を判別し、単位面積当たりの
情報量が多いデータのときは、遅い記録速度に対応した
記録モードを選択し、単位面積当たりの情報量が少ない
データのときは、速い記録速度に対応した記録モードを
選択し、それら選択された各記録モードに対応した記録
速度で前記記録ヘッドを駆動制御するようにしたので、
上記圧縮率の場合と同様な理由により、データ転送速度
と記録速度とが関連した系における記録品位のバランス
を図り、記録系全体の効率が向上した記録装置および記
録方法を提供することができる。
【0123】また、ホストコンピュータからの指令によ
って記録装置の記録モードを選択するようなシステムの
場合においても、その選択された記録モードに対応した
所定の圧縮率を有するデータ又は所定の単位面積当たり
の情報量を有するデータを適宜転送することによって、
データ転送速度と記録速度とが関連した系における記録
品位のバランスを図り、記録系全体の効率が向上した記
録制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である記録装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】マルチパス記録の1例を示すものであり、圧縮
率3倍時における1パス記録モードを模式的に示す説明
図である。
【図3】マルチパス記録の1例を示すものであり、圧縮
率2倍時における2パス記録モードを模式的に示す説明
図である。
【図4】マルチパス記録の1例を示すものであり、圧縮
率1倍時における3パス記録モードを模式的に示す説明
図である。
【図5】データ圧縮処理の説明図である。
【図6】データ展開処理の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態である記録処理を示
すフローチャートである。
【図8】記録装置の外観を示す斜視図である。
【図9】記録ヘッドユニットの外観を示す斜視図であ
る。
【図10】記録ヘッドの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
102 記録ヘッド 106 記録媒体 400 記録装置 401 受信手段 410 駆動制御手段 430 判別手段 440 モード選択手段 500 ホスト装置 501 モード選択手段

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したデータに基づいて、記録ヘッド
    を駆動制御することによって記録媒体上に記録を行う記
    録装置であって、 受信したデータのデータ圧縮率を判別する判別手段と、 データ圧縮率が低いと判別されたデータのときは遅い記
    録速度に対応した記録モードを選択し、データ圧縮率が
    高いと判別されたデータのときは速い記録速度に対応し
    た記録モードを選択するモード選択手段と、 前記選択された記録モードに対応した記録速度に前記記
    録ヘッドを設定する制御手段とを具えたことを特徴とす
    る記録装置。
  2. 【請求項2】 前記データ圧縮率の最小圧縮率は、1倍
    であることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記データ圧縮率は、n×m個(n,m
    の一方は1以上の整数、他方は2以上の整数)の画素数
    を、ビット単位の数値に置換して決定されることを特徴
    とする請求項1記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記データ圧縮率は、k倍(kは2以上
    の整数)であることを特徴とする請求項3記載の記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記記録速度に対応した記録モードは、 1回の記録ヘッドの走査により所定領域の画像を形成す
    る1パス記録モードと、少なくとも2回の記録ヘッドの
    走査により所定領域の画像を形成する2パス以上のマル
    チパス記録モードとを含み、前記1パス記録モードに対
    応するデータ圧縮率は、前記2パス以上のマルチパス記
    録モードに対応するデータ圧縮率よりも圧縮率が高いこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の記
    録装置。
  6. 【請求項6】 受信したデータに基づいて、記録ヘッド
    を駆動制御することによって記録媒体上に記録を行う記
    録装置であって、 受信したデータの単位面積当たりの情報量を判別する判
    別手段と、 単位面積当たりの情報量が多いと判別されたデータのと
    きは遅い記録速度に対応した記録モードを選択し、か
    つ、単位面積当たりの情報量が少ないと判別されたデー
    タのときは速い記録速度に対応した記録モードを選択す
    るモード選択手段と、 前記選択された記録モードに対応した記録速度に前記記
    録ヘッドを設定する制御手段とを具えたことを特徴とす
    る記録装置。
  7. 【請求項7】 前記単位面積当たりの情報量は、単位記
    録面積あたりのデータ転送量であることを特徴とする請
    求項6記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記単位面積当たりの情報量は、前記記
    録媒体の所定サイズの1頁当たりの記録データであるこ
    とを特徴とする請求項6記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記単位面積当たりの情報量は、記録さ
    れるデータ全体であることを特徴とする請求項6記載の
    記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェットヘッドであることを特徴とす
    る請求項1ないし9のいずれかに記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
    ルギーを利用してインクを吐出するヘッドであることを
    特徴とする請求項10記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 受信したデータに基づいて、記録ヘッ
    ドを駆動制御することによって記録媒体上に記録を行う
    記録方法であって、 受信したデータのデータ圧縮率を判別し、 データ圧縮率が低いと判別されたデータのときは、遅い
    記録速度に対応した記録モードを選択し、該選択された
    記録モードに対応した記録速度で前記記録ヘッドを駆動
    制御することによって前記記録媒体上に記録を行い、 データ圧縮率が高いと判別されたデータのときは、速い
    記録速度に対応した記録モードを選択し、該選択された
    記録モードに対応した記録速度で前記記録ヘッドを駆動
    制御することによって前記記録媒体上に記録を行うこと
    を特徴とする記録方法。
  13. 【請求項13】 前記データ圧縮率の最小圧縮率は、1
    倍であることを特徴とする請求項12記載の記録方法。
  14. 【請求項14】 前記データ圧縮率は、n×m個(n,
    mの一方は1以上の整数、他方は2以上の整数)の画素
    数を、ビット単位の数値に置換して決定されることを特
    徴とする請求項12記載の記録方法。
  15. 【請求項15】 前記データ圧縮率は、k倍(kは2以
    上の整数)であることを特徴とする請求項14記載の記
    録方法。
  16. 【請求項16】 前記記録速度に対応した記録モード
    は、 1回の記録ヘッドの走査により所定領域の画像を形成す
    る1パス記録モードと、少なくとも2回の記録ヘッドの
    走査により所定領域の画像を形成する2パス以上のマル
    チパス記録モードとを含み、前記1パス記録モードに対
    応するデータ圧縮率は、前記2パス以上のマルチパス記
    録モードに対応するデータ圧縮率よりも圧縮率が高いこ
    とを特徴とする請求項12ないし15のいずれかに記載
    の記録方法。
  17. 【請求項17】 受信したデータに基づいて、記録ヘッ
    ドを駆動制御することによって記録媒体上に記録を行う
    記録方法であって、 受信したデータの単位面積当たりの情報量を判別し、 単位面積当たりの情報量が多いと判別されたデータのと
    きは遅い記録速度に対応した記録モードを選択し、該選
    択された記録モードに対応した記録速度で前記記録ヘッ
    ドを駆動制御することによって前記記録媒体上に記録を
    行い、 単位面積当たりの情報量が少ないと判別されたデータの
    ときは速い記録速度に対応した記録モードを選択し、該
    選択された記録モードに対応した記録速度で前記記録ヘ
    ッドを駆動制御することによって前記記録媒体上に記録
    を行うことを特徴とする記録方法。
  18. 【請求項18】 前記単位面積当たりの情報量は、単位
    記録面積当たりのデータ転送量であることを特徴とする
    請求項17記載の記録方法。
  19. 【請求項19】 前記単位面積当たりの情報量は、前記
    記録媒体の所定サイズの1頁当たりの記録データである
    ことを特徴とする請求項17記載の記録方法。
  20. 【請求項20】 前記単位面積当たりの情報量は、記録
    されるデータ全体であることを特徴とする請求項17記
    載の記録方法。
  21. 【請求項21】 ホスト装置から記録装置にデータを転
    送し、該データに基づいて、前記記録装置の記録ヘッド
    を駆動制御することによって記録媒体上に記録を行う記
    録制御システムであって、 前記ホスト装置に設けられ、データ圧縮率および前記記
    録ヘッドの記録速度に対応した記録モードを選択するモ
    ード選択手段と、 前記記録装置に設けられ、前記選択された記録モードに
    対応した所定の圧縮率を有するデータを受信する受信手
    段と、 前記選択された記録モードに対応した記録速度に前記記
    録ヘッドを設定する制御手段とを具え、前記記録ヘッド
    を前記選択された記録モードに対応した記録速度で駆動
    させることによって、前記記録媒体に対して前記受信し
    た所定のデータ圧縮率を有するデータの記録を行うこと
    を特徴とする記録制御システム。
  22. 【請求項22】 ホスト装置から記録装置にデータを転
    送し、該データに基づいて、前記記録装置の記録ヘッド
    を駆動制御することによって記録媒体上に記録を行う記
    録制御システムであって、 前記ホスト装置に設けられ、データの単位面積当たりの
    情報量および前記記録ヘッドの記録速度に対応した記録
    モードを選択するモード選択手段と、 前記記録装置に設けられ、前記選択された記録モードに
    対応した所定の単位面積当たりの情報量を有するデータ
    を受信する受信手段と、 前記選択された記録モードに対応した記録速度に前記記
    録ヘッドを設定する制御手段とを具え、前記記録ヘッド
    を前記選択された記録モードに対応した記録速度で駆動
    させることによって、前記記録媒体に対して前記受信し
    た所定の単位面積当たりのデータ情報量を有するデータ
    の記録を行うことを特徴とする記録制御システム。
  23. 【請求項23】 コンピュータによって記録装置の記録
    ヘッドの記録制御を行うためのプログラムを記録した記
    録媒体であって、 該制御プログラムはコンピュータに、 ホスト装置から前記記録装置に転送されるデータのデー
    タ圧縮率を判別させ、 データ圧縮率が低いと判別されたデータのときは、遅い
    記録速度に対応した記録モードを選択させ、該選択され
    た記録モードに対応した記録速度で前記記録ヘッドを駆
    動させて記録を行なわせ、 データ圧縮率が高いと判別されたデータのときは、速い
    記録速度に対応した記録モードを選択させ、該選択され
    た記録モードに対応した記録速度で前記記録ヘッドを駆
    動させて記録を行なわせることを特徴とする記録制御プ
    ログラムを記録した記録媒体。
  24. 【請求項24】 コンピュータによって記録装置の記録
    ヘッドの記録制御を行うためのプログラムを記録した記
    録媒体であって、 該制御プログラムはコンピュータに、 ホスト装置から前記記録装置に転送されるデータの単位
    面積当たりの情報量を判別させ、 単位面積当たりの情報量が多いと判別されたデータのと
    きは遅い記録速度に対応した記録モードを選択させ、該
    選択させた記録モードに対応した記録速度で前記記録ヘ
    ッドを駆動させて記録を行なわせ、 単位面積当たりの情報量が少ないと判別されたデータの
    ときは速い記録速度に対応した記録モードを選択させ、
    該選択させた記録モードに対応した記録速度で前記記録
    ヘッドを駆動させて記録を行なわせることを特徴とする
    記録制御プログラムを記録した記録媒体。
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