JP2006218679A - 液滴吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷速度を低下させることなく、多階調表現を実現する。
【解決手段】高明度ドット形成用の駆動波形と低明度ドット形成用の駆動波形とをこの順に連結してこれを単位波形とし、微振動発生用の駆動波形と2つの単位波形とをこの順に連結して駆動信号COMを生成する。このとき、各駆動波形単独、単位波形を構成する駆動波形どうしの組み合わせ、及び隣接する単位波形の低明度ドットつまり大ドット形成用の駆動波形どうしの組み合わせによるインク滴の吐出によって、8階調表現が可能となるように各駆動波形を選択する。単位波形を構成する駆動波形単独だけではなく駆動波形どうしの組み合わせ及び低明度ドット形成用駆動波形どうしの組み合わせによる階調表現が可能であるから、駆動波形数を増加した場合、増加した駆動波形数以上の階調表現を行うことができ、駆動波形数の増加に伴う印刷速度の低下を抑制しつつ多階調表示が可能となる。
【選択図】 図7
【解決手段】高明度ドット形成用の駆動波形と低明度ドット形成用の駆動波形とをこの順に連結してこれを単位波形とし、微振動発生用の駆動波形と2つの単位波形とをこの順に連結して駆動信号COMを生成する。このとき、各駆動波形単独、単位波形を構成する駆動波形どうしの組み合わせ、及び隣接する単位波形の低明度ドットつまり大ドット形成用の駆動波形どうしの組み合わせによるインク滴の吐出によって、8階調表現が可能となるように各駆動波形を選択する。単位波形を構成する駆動波形単独だけではなく駆動波形どうしの組み合わせ及び低明度ドット形成用駆動波形どうしの組み合わせによる階調表現が可能であるから、駆動波形数を増加した場合、増加した駆動波形数以上の階調表現を行うことができ、駆動波形数の増加に伴う印刷速度の低下を抑制しつつ多階調表示が可能となる。
【選択図】 図7
Description
本発明は、インクジェットプリンタ等の液滴吐出装置に関するものである。
液滴吐出装置の1つであるインクジェットプリンタは、記録ヘッドに形成した複数のノズルからインク滴(液滴)を吐出して所定の記録媒体上に画像形成を行う。この記録ヘッドとして、アクチュエータによってノズルに連通する圧力室に圧力変動を発生させ、ノズル開口部からインク滴を吐出させるものが知られている。
このようなインクジェットプリンタでは、インク滴が記録媒体に着弾してドットを形成することにより印刷が行われる。しかし、このままではドットの有無の制御だけであり、灰色等の中間階調を印刷することができない。そこで、1つの画像を4×4、8×8等の複数のドットで表現することで中間階調を表現する方法が用いられている。
このようなインクジェットプリンタでは、インク滴が記録媒体に着弾してドットを形成することにより印刷が行われる。しかし、このままではドットの有無の制御だけであり、灰色等の中間階調を印刷することができない。そこで、1つの画像を4×4、8×8等の複数のドットで表現することで中間階調を表現する方法が用いられている。
例えば4×4のドットマトリックスで1つの画素を表現すれば、17階調の濃淡を表現することができる。画素の分解能を上げれば、より高階調が得られる。しかしながら、1画素の分解能を上げると、1画素内に形成するドット数が増加するため、印刷速度が低下するという問題がある。
これに対し、ドット径を変えることで階調表現を行うようにした方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
これに対し、ドット径を変えることで階調表現を行うようにした方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この方法によれば、例えば、1画素のドット生成区間に、例えば、第1パルスから第4パルスまでの4つの駆動波形を時系列的に配置させ、これら4つの駆動波形のうち、1又は複数の駆動波形を用いて、3種類の異なる径のドットを形成することで、4階調を表現している。このように、ドット径を変えることによって階調表現を行うことができることから、ドット径の種類を増やし、さらに階調数を増やすことによって、さらなる高画質化を期待することができる。
特開昭10−81013号公報
しかしながら、4つの駆動波形を用いて4階調を表現するようにした場合、例えば前記特許文献1においては、同じ駆動波形を含む3種類の駆動波形からなる4つの駆動波形のうち、1又は2つの駆動波形を組み合わせて4階調を構成するようにしているため、多階調表現において、単独では多階調表現に適したドットを印刷することのできない駆動波形や、駆動波形の配置関係から良好なドットを印刷することのできない駆動波形の組み合わせが存在し、各駆動波形が十分に活用されておらず、4つ分の駆動波形を送信し得る印刷周期に対し、印刷周期に見合った十分な効果を得ることができていないという問題がある。
また、上述のように駆動波形の数を増加させることにより4階調以上の多階調表現を実現することはできるが、その分、駆動波形数が増加しすなわち印刷周期が長くなるため、印刷周波数を下げる必要があって、印刷速度の低下を招くことになるという問題がある。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、印刷速度を低下させることなく、多階調表現を実現することの可能な液滴吐出装置を提供することを目的としている。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、印刷速度を低下させることなく、多階調表現を実現することの可能な液滴吐出装置を提供することを目的としている。
上記した課題を解決するために、本発明の液滴吐出装置は、内部に液体が充填された複数の圧力室と、該圧力室に個別に連通して前記液体を液滴として記録媒体に吐出する複数のノズルと、駆動信号の入力によって前記圧力室の圧力を変化させて前記ノズルから液滴を前記記録媒体に対して吐出させるアクチュエータと、該アクチュエータに駆動信号を供給して駆動制御する駆動制御手段と、を有する液滴吐出ヘッドを備え、前記駆動信号を階調数に応じて設定された複数の駆動波形で構成し、該複数の駆動波形のうち1つ又は複数の駆動波形を選択しこれを前記アクチュエータに供給することで多階調表現を行うようにした液滴吐出装置において、前記駆動波形を、高明度ドットを形成し得る高明度用駆動波形及び低明度ドットを形成し得る低明度用駆動波形をそれぞれ1つ以上含んで形成すると共に前記高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形の組み合わせにより形成されるドットによって階調を表現するようにし、各階調間での明度差が所定値となるように前記高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形を設定したことを特徴としている。
上記構成によれば、高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形を含んで駆動波形を形成し、高明度用駆動波形或いは低明度用駆動波形単独、また、高明度用駆動波形どうし、或いは低明度用駆動波形どうしの組み合わせにより形成されるドットだけでなく、高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形を組み合わせて階調を表現することで多階調表現を行い、このとき、各階調間での明度差が所定値となるように高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形を設定したから、階調間での明度差が所定値となり得る多階調表現を実現することができる。
上記した液滴吐出装置では、前記高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形を所定の順に連結してこれを単位波形とし、前記駆動信号を、前記単位波形を1つ以上連結して形成することが好ましい。
上記構成によれば、高明度用駆動波形と低明度用駆動波形とが連結されて駆動信号が形成されるから、隣接する高明度用駆動波形と低明度用駆動波形とを組み合わせることによって、隣接する駆動波形により液滴の吐出が行われ、僅かな時間差での液滴の吐出によりドットが形成されるから、各液滴により形成されるドットを適切に重畳させることができ、良好なドットを形成することができる。また、隣接する駆動波形どうしを、階調を表現する組み合わせパターンとして設定することができるから、高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形単独だけでなく、これらの組み合わせによっても階調を表現することができ、駆動信号を構成する高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形を、多階調表現において有効に活用することができる。
上記構成によれば、高明度用駆動波形と低明度用駆動波形とが連結されて駆動信号が形成されるから、隣接する高明度用駆動波形と低明度用駆動波形とを組み合わせることによって、隣接する駆動波形により液滴の吐出が行われ、僅かな時間差での液滴の吐出によりドットが形成されるから、各液滴により形成されるドットを適切に重畳させることができ、良好なドットを形成することができる。また、隣接する駆動波形どうしを、階調を表現する組み合わせパターンとして設定することができるから、高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形単独だけでなく、これらの組み合わせによっても階調を表現することができ、駆動信号を構成する高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形を、多階調表現において有効に活用することができる。
また、上記した液滴吐出装置では、前記駆動信号を、前記単位波形を複数連結して形成し、隣接する高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形を組み合わせて階調を表現するようにすることが好ましい。
上記構成によれば、高明度用駆動波形と低明度用駆動波形とが交互に連結されて駆動信号が形成されることになるから、隣接する駆動波形どうしそれぞれを、階調を表現する組み合わせパターンとして設定することができ、駆動信号を構成する各駆動波形を多階調表現において有効に活用することができると共に、高明度用駆動波形と低明度用駆動波形との組み合わせパターンを容易に設定することができる。
上記構成によれば、高明度用駆動波形と低明度用駆動波形とが交互に連結されて駆動信号が形成されることになるから、隣接する駆動波形どうしそれぞれを、階調を表現する組み合わせパターンとして設定することができ、駆動信号を構成する各駆動波形を多階調表現において有効に活用することができると共に、高明度用駆動波形と低明度用駆動波形との組み合わせパターンを容易に設定することができる。
また、上記した液滴吐出装置では、前記駆動信号を、前記単位波形を複数連結して形成し、隣接する単位波形を構成する高明度用駆動波形どうし又は低明度用駆動波形どうしのどちらか一方を組み合わせて階調を表現することが好ましい。
上記構成によれば、高明度用駆動波形と低明度用駆動波形とが交互に連結されて駆動信号が形成されることになり、低明度用駆動波形を挟んで隣接する高明度用駆動波形どうしの組み合わせにより、比較的短い時間差で比較的大きな液滴の吐出が行われるから各液滴により形成されるドットを適切に重畳させることができ、良好なドットを形成することができる。したがって、低明度用駆動波形を挟んで隣接する高明度用駆動波形どうしを、良好な階調を表現する組み合わせパターンどうしの組み合わせとして設定することができるから、駆動信号を構成する高明度用駆動波形を多階調表現において有効に活用することができる。
上記構成によれば、高明度用駆動波形と低明度用駆動波形とが交互に連結されて駆動信号が形成されることになり、低明度用駆動波形を挟んで隣接する高明度用駆動波形どうしの組み合わせにより、比較的短い時間差で比較的大きな液滴の吐出が行われるから各液滴により形成されるドットを適切に重畳させることができ、良好なドットを形成することができる。したがって、低明度用駆動波形を挟んで隣接する高明度用駆動波形どうしを、良好な階調を表現する組み合わせパターンどうしの組み合わせとして設定することができるから、駆動信号を構成する高明度用駆動波形を多階調表現において有効に活用することができる。
さらに、上記した液滴吐出装置では、前記複数の単位波形を構成する高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形は、それぞれ明度の異なるドットを形成するように設定されることが好ましい。
上記構成によれば、駆動信号を構成する高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形はそれぞれ明度の異なるドットを形成するから、各駆動波形単独で階調を表現することができると共に、これらのいずれを組み合わせたとしても明度の異なるドットが形成されることになるから、より多くの階調を表現することができる。
上記構成によれば、駆動信号を構成する高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形はそれぞれ明度の異なるドットを形成するから、各駆動波形単独で階調を表現することができると共に、これらのいずれを組み合わせたとしても明度の異なるドットが形成されることになるから、より多くの階調を表現することができる。
以下、本発明に係る液滴吐出装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の液滴吐出装置をインクジェットプリンタに適用した場合の概略構成を示す斜視図である。
図中、1はインクジェットプリンタであって、このインクジェットプリンタ1は、装置本体2を備えており、上部後方に記録媒体としての記録用紙Pを載置するトレイ21と、下部前方に記録用紙Pを排出する排出口22と、上部面に操作パネル7とが設けられている。
図1は、本発明の液滴吐出装置をインクジェットプリンタに適用した場合の概略構成を示す斜視図である。
図中、1はインクジェットプリンタであって、このインクジェットプリンタ1は、装置本体2を備えており、上部後方に記録媒体としての記録用紙Pを載置するトレイ21と、下部前方に記録用紙Pを排出する排出口22と、上部面に操作パネル7とが設けられている。
操作パネル7は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDランプ等で構成され、液晶メッセージ等を表示する表示部(図示せず)と、各種スイッチ等で構成される操作部(図示せず)とを備えている。
また、装置本体2の内部には、主に、往復動する印字部3を備える印刷装置4と、記録用紙Pを1枚ずつ印刷装置4に送り込む給紙装置5と、印刷装置4及び給紙装置5を制御する制御装置6とを有している。
また、装置本体2の内部には、主に、往復動する印字部3を備える印刷装置4と、記録用紙Pを1枚ずつ印刷装置4に送り込む給紙装置5と、印刷装置4及び給紙装置5を制御する制御装置6とを有している。
制御装置6の制御により、給紙装置5は、記録用紙Pを一枚ずつ間欠送りする。この記録用紙Pは、印字部3の下部近傍を通過する。このとき、印字部3が記録用紙Pの送り方向とは略直交する方向に往復移動して、記録用紙Pへの印刷が行われる。すなわち、印字部3の往復動及び記録用紙Pの間欠送りが、印刷における主操作方向及び副操作方向となって、インクジェット方式の印刷が行われる。
印刷装置4は、図2に示すように、印字部3と、印字部3を主走査方向に移動させる駆動源となるキャリッジモータ41と、キャリッジモータ41の回転を受けて、印字部3を往復動させる往復動機構42とを備えている。
印字部3は、その下部に、多数のノズル124を備えるインクの種類に対応した複数のヘッドユニット35と、各ヘッドユニット35にインクを供給する複数のインクカートリッジ31と、各ヘッドユニット35及びインクカートリッジ31を搭載したキャリッジ32と、キャリッジ32と平行に配設されたリニアスケール33と、リニアスケール33のスケールを読み取ってキャリッジの移動位置を検出するエンコーダ34と、ヘッドユニット35と後述する制御装置6との間を電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル36とを有している。
印字部3は、その下部に、多数のノズル124を備えるインクの種類に対応した複数のヘッドユニット35と、各ヘッドユニット35にインクを供給する複数のインクカートリッジ31と、各ヘッドユニット35及びインクカートリッジ31を搭載したキャリッジ32と、キャリッジ32と平行に配設されたリニアスケール33と、リニアスケール33のスケールを読み取ってキャリッジの移動位置を検出するエンコーダ34と、ヘッドユニット35と後述する制御装置6との間を電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル36とを有している。
また、ヘッドユニット35は、図3に示すように、インクジェット式記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)100を多数備えている。
このインクジェットヘッド100は、図3に示すように、振動板121と、この振動板121を変位させる圧電式アクチュエータ122と、内部に液体であるインクが充填され振動板121の変位により内部の圧力が増減されるキャビティ(圧力室)123と、このキャビティ123に連通しキャビティ123内の圧力の増減によりインクを液滴として吐出するノズル124とを少なくとも備えている。
このインクジェットヘッド100は、図3に示すように、振動板121と、この振動板121を変位させる圧電式アクチュエータ122と、内部に液体であるインクが充填され振動板121の変位により内部の圧力が増減されるキャビティ(圧力室)123と、このキャビティ123に連通しキャビティ123内の圧力の増減によりインクを液滴として吐出するノズル124とを少なくとも備えている。
さらに詳述すると、インクジェットヘッド100は、ノズル124が形成されたノズル基板125と、キャビティ基板126と、振動板121と、複数の圧電素子127を積層した積層型の圧電式アクチュエータ122とを備えている。
キャビティ基板126は、図示のように所定形状に形成され、これにより、キャビティ123と、これに連通するリザーバ128とが形成されている。また、リザーバ128は、インク供給チューブ129を介してインクカートリッジ31に接続されている。
キャビティ基板126は、図示のように所定形状に形成され、これにより、キャビティ123と、これに連通するリザーバ128とが形成されている。また、リザーバ128は、インク供給チューブ129を介してインクカートリッジ31に接続されている。
圧電式アクチュエータ122は、対向して配置される櫛歯状の電極131、132と、その電極131、132の各櫛歯と交互に配置される圧電素子127とからなる。また、圧電式アクチュエータ122は、その一端側が図3に示すように中間層130を介して振動板121と接合されている。
このような構成からなる圧電式アクチュエータ122では、第1電極131と第2電極132との間に印加される駆動信号源からの駆動信号により、図3に示すように上下方向に伸び縮みするモードを利用している。この圧電式アクチュエータ122は、圧電素子127が積層されているために、大きな駆動力が得られるのが特徴である。
このような構成からなる圧電式アクチュエータ122では、第1電極131と第2電極132との間に印加される駆動信号源からの駆動信号により、図3に示すように上下方向に伸び縮みするモードを利用している。この圧電式アクチュエータ122は、圧電素子127が積層されているために、大きな駆動力が得られるのが特徴である。
したがって、圧電式アクチュエータ122では、図3に示すような駆動信号が印加されると、振動板121に変位が生じてキャビティ123内の圧力が変化して、ノズル124からインク滴が吐出される。
なお、図3に示すノズル基板126に形成されるインクジェットヘッド100毎のノズル124は、例えば図4に示すように配列されている。この図4の例では、4色のインク(イエローY,マゼンタM,シアンC,ブラックK)に適用した場合のノズル124の配列パターンを示している。
なお、図3に示すノズル基板126に形成されるインクジェットヘッド100毎のノズル124は、例えば図4に示すように配列されている。この図4の例では、4色のインク(イエローY,マゼンタM,シアンC,ブラックK)に適用した場合のノズル124の配列パターンを示している。
また、ヘッドユニット35は、図1ではインクカートリッジ31を含んだ構成を示しているが、このような構成に限定されない。例えば、インクカートリッジ31を別に固定し、チューブなどによってヘッドユニット35に供給されるようなものでもよい。したがって、以下において、印字部3とは別に、夫々一つの振動板121、静電アクチュエータ122、キャビティ123、ノズル124等で構成されたインクジェットヘッド100を複数設けたものをヘッドユニットと称するものとする。
なお、インクカートリッジ31として、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインクを充填したものを用いることにより、フルカラー印刷が可能となる。この場合、印字部3には、各色に夫々対応したヘッドユニット35が設けられることになる。ここで、図1では、4色のインクに対応した4つのカートリッジ31を示しているが、印字部3はその他の色、例えばライトシアン、ライトマゼンタ、ダークイエロー等のインクカートリッジ31をさらに備えるように構成されていてもよい。
往復動機構42は、その両端をフレーム(図示せず)に支持されたキャリッジガイド軸422と、キャリッジガイド軸422と平行に延在するタイミングベルト421とを有している。
キャリッジ32は、往復動機構42のキャリッジガイド軸422に往復動自在に支持されると共に、タイミングベルト421の一部に固定されている。
キャリッジ32は、往復動機構42のキャリッジガイド軸422に往復動自在に支持されると共に、タイミングベルト421の一部に固定されている。
キャリッジモータ41の作動により、プーリを介してタイミングベルト421を正逆走行させると、キャリッジガイド軸422に案内されて、印字部3が往復動する。そして、この往復動の際に、印刷されるイメージデータ(印刷データ、液滴吐出制御情報)に対応して、ヘッドユニット35内における複数のインクジェットヘッド100のノズル124から適宜インクが吐出され、記録用紙Pへの印刷が行われる。
給紙装置5は、その駆動源となる給紙モータ51と、給紙モータ51の作動により回転する給紙ローラ52とを有している。
給紙ローラ52は、記録用紙Pの送り経路で記録用紙Pを挟んで上下に対向する従動ローラ52aと駆動ローラ52bとで構成され、駆動ローラ52bは給紙モータ51に連結されている。これにより、給紙ローラ52は、トレイ21に設置した多数枚の記録用紙Pを、印刷装置4に向かって1枚ずつ送り込めるようになっている。なお、トレイ21に代えて、記録用紙Pを収容する給紙カセットを着脱自在に装着し得るような構成であってもよい。
給紙ローラ52は、記録用紙Pの送り経路で記録用紙Pを挟んで上下に対向する従動ローラ52aと駆動ローラ52bとで構成され、駆動ローラ52bは給紙モータ51に連結されている。これにより、給紙ローラ52は、トレイ21に設置した多数枚の記録用紙Pを、印刷装置4に向かって1枚ずつ送り込めるようになっている。なお、トレイ21に代えて、記録用紙Pを収容する給紙カセットを着脱自在に装着し得るような構成であってもよい。
制御装置6は、例えば、パーソナルコンピュータ、ディジタルカメラ等のホストコンピュータ60から入力された印刷データに基づいて、印刷装置4や給紙装置5等を制御することにより記録用紙Pに印刷処理を行うものである。
この制御装置6は、図5に示すように、ホストコンピュータ60から入力された印刷データなどを受け取る入力インタフェース部61と、この入力インタフェース部61から入力された印刷データに基づいて印刷処理を実行する例えばマイクロコンピュータで構成される制御部62と、キャリッジモータ41を駆動制御するキャリッジモータドライバ63と、給紙モータ51を駆動制御する給紙モータドライバ64と、ヘッドユニット35を駆動制御するヘッドドライバ65と、各ドライバ63、64及び65の出力信号を外部のキャリッジモータ41、給紙モータ51及びヘッドユニット35で使用する制御信号に変換して出力する入出力インタフェース部67と、を備えている。
この制御装置6は、図5に示すように、ホストコンピュータ60から入力された印刷データなどを受け取る入力インタフェース部61と、この入力インタフェース部61から入力された印刷データに基づいて印刷処理を実行する例えばマイクロコンピュータで構成される制御部62と、キャリッジモータ41を駆動制御するキャリッジモータドライバ63と、給紙モータ51を駆動制御する給紙モータドライバ64と、ヘッドユニット35を駆動制御するヘッドドライバ65と、各ドライバ63、64及び65の出力信号を外部のキャリッジモータ41、給紙モータ51及びヘッドユニット35で使用する制御信号に変換して出力する入出力インタフェース部67と、を備えている。
ここで、制御部62は、印刷処理等の各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)62aと、ホストコンピュータ60から入力インタフェース部61を介して入力される印刷データを図示していないデータ格納領域に格納する不揮発性半導体メモリの一種であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)62bと、印刷データ印刷処理等を実行する際に各種データを一時的に格納し、或いは印刷処理等のアプリケーションプログラムを一時的に展開するRAM(Random Access Memory)62cと、CPU62aで実行する制御プログラム等を格納する不揮発性半導体メモリで構成されるROM(Read-Only Memory)62dと、を少なくとも備えている。
また、制御部62には、図示しないが、例えばインクカートリッジ31のインク残量、印字部3の位置、温度、湿度等の印刷環境等を検出可能な各種センサが、夫々電気的に接続されている。
制御部62は、入力インタフェース部61を介してホストコンピュータ60から印刷データを入手すると、その印刷データをEEPROM62bに格納する。そして、CPU62aは、この印刷データに所定の処理を実行して、この処理データ及び各種センサからの入力データに基づいて、各ドライバ63〜65に制御信号を出力する。各ドライバ63、64及び65から制御信号が出力されると、これらが入出力インタフェース部67で駆動信号に変換されてヘッドユニット35の複数のインクジェットヘッド100に対応する圧電式アクチュエータ122、印刷装置4のキャリッジモータ41及び給紙装置5が夫々作動して、記録用紙Pに印刷処理が実行される。
制御部62は、入力インタフェース部61を介してホストコンピュータ60から印刷データを入手すると、その印刷データをEEPROM62bに格納する。そして、CPU62aは、この印刷データに所定の処理を実行して、この処理データ及び各種センサからの入力データに基づいて、各ドライバ63〜65に制御信号を出力する。各ドライバ63、64及び65から制御信号が出力されると、これらが入出力インタフェース部67で駆動信号に変換されてヘッドユニット35の複数のインクジェットヘッド100に対応する圧電式アクチュエータ122、印刷装置4のキャリッジモータ41及び給紙装置5が夫々作動して、記録用紙Pに印刷処理が実行される。
また、制御部62は、後述する駆動信号を形成するための波形形成用データDATAを後述する波形メモリ701に書込むために、書込イネーブル信号DENと、書込クロック信号WCLKと波形メモリ701の書込アドレスデータA0〜A3とを出力して例えば16ビットの波形形成用データDATAを波形メモリ701に書込むと共に、この波形メモリ701に記憶された波形形成用データDATAを読出すための読出アドレスデータA0〜A3、波形メモリ701から読出した波形形成用データをラッチするタイミングを設定する第1のクロック信号ACLK、ラッチした波形形成用データを加算するためのタイミングを設定する第2のクロック信号CLK及びラッチデータをクリアするクリア信号CLERをヘッドドライバ65に出力する。
このヘッドドライバ65は、複数の駆動波形を時系列的に配列した駆動信号COMを形成する駆動信号発生部としての駆動信号発生回路70と、同期用のクロック信号SCKを出力する発振回路90とを備えている。
駆動信号発生回路70は、図6に示すように、制御部62から入力される駆動信号を生成するための波形形成用データDATAを所定のアドレスに対応する記憶素子に記憶する波形メモリ701と、この波形メモリ701から読出された波形形成用データを前述した第1のクロック信号ACLKによってラッチするラッチ回路702と、ラッチ回路702の出力と後述するラッチ回路704から出力される波形生成データWDATAとを加算する加算器703と、この加算器703の加算出力を前述した第2のクロック信号CLKによってラッチするラッチ回路704と、このラッチ回路704から出力される波形生成データWDATAをアナログ信号に変換するD/A変換器705と、このD/A変換器705から出力されるアナログ信号を電圧増幅する電圧増幅部706と、この電圧増幅部706の出力信号を電流増幅して駆動信号COMを出力する電流増幅部707とを備えている。ここで、ラッチ回路702及び704には制御部62から出力されるクリア信号CLERが入力され、このクリア信号CLERがオフ状態となったときに、ラッチデータがクリアされる。
駆動信号発生回路70は、図6に示すように、制御部62から入力される駆動信号を生成するための波形形成用データDATAを所定のアドレスに対応する記憶素子に記憶する波形メモリ701と、この波形メモリ701から読出された波形形成用データを前述した第1のクロック信号ACLKによってラッチするラッチ回路702と、ラッチ回路702の出力と後述するラッチ回路704から出力される波形生成データWDATAとを加算する加算器703と、この加算器703の加算出力を前述した第2のクロック信号CLKによってラッチするラッチ回路704と、このラッチ回路704から出力される波形生成データWDATAをアナログ信号に変換するD/A変換器705と、このD/A変換器705から出力されるアナログ信号を電圧増幅する電圧増幅部706と、この電圧増幅部706の出力信号を電流増幅して駆動信号COMを出力する電流増幅部707とを備えている。ここで、ラッチ回路702及び704には制御部62から出力されるクリア信号CLERが入力され、このクリア信号CLERがオフ状態となったときに、ラッチデータがクリアされる。
駆動信号発生回路70では、8階調用の駆動信号COMを発生する。この駆動信号COMは、図7に示すように、高明度な比較的小ドットを形成するインク滴を吐出する高明度ドット形成用の駆動波形(高明度用駆動波形)と低明度な比較的大ドットを形成するインク滴を吐出する低明度ドット形成用の駆動波形(低明度用駆動波形)とをこの順に配置した駆動波形を単位波形とし、インク滴を吐出しない程度に微振動を与える第1の駆動波形WD1と、第1の単位波形COM1及び第2の単位波形COM2とを時系列的に配置した構成を有する。
第1の単位波形COM1は、小ドットのうち比較的高明度であり且つドット径の小さな第1小ドットS1を形成する第2の駆動波形WD2と、大ドットのうち比較的低明度であり且つドット径の大きな第1大ドットM1を形成する第3の駆動波形WD3とで構成される。第2の単位波形COM2は、小ドットのうち前記第1小ドットS1よりも低明度であり且つよりドット径の大きな第2小ドットS2を形成する第4の駆動波形WD4と、大ドットのうち前記第1大ドットM1よりも低明度であり且つドット径のより小さな第2大ドットM2を形成する第5の駆動波形WD5とで構成される。そして、前記第1〜第5の駆動波形WD1〜WD5がこの順に時系列的に配置される。
駆動信号発生回路70の波形メモリ701に対する波形形成用データDATAの書込みは、図8に示すように、1つの駆動波形WDi(i=1〜5)について、アドレスを指定した状態で、16ビットの波形形成用データDATAを出力し、これと同時に書込クロック信号WCLKを出力し、イネーブル信号DENの発生により、波形メモリ701のアドレスA0〜A2等に対応するメモリ素子に夫々波形形成用データが格納される。このとき、波形形成用データの最上位ビットMSBは正負の符号を表す符号ビットとして使用される。
そして、駆動信号COMの駆動波形WD1、WD2、WD4については図9(b)及び(e)に示すように、波形メモリ701のアドレスA0に“0”の波形データが格納され、アドレスA1に駆動信号の初期増加量を設定する+ΔV1が設定され、アドレスA2に駆動信号の初期増加を終了した後の減少量を設定する−ΔV2が設定されている。これら、|ΔV1|、|ΔV2|は、それぞれ駆動波形WD1、WD2、WD4毎に個別に設定され、例えば、駆動波形WD1の場合には、|ΔV1|=|ΔV2|の関係に設定され、また、駆動波形WD2及びWD4の場合には、それぞれ|ΔV1|>|ΔV2|の関係に設定されている。
また、駆動信号COMの駆動波形WD3及びWD5については図9(f)及び(h)に示すように、波形メモリ701のアドレスB0に“0”の波形データが格納され、アドレスB1に駆動信号の初期増加量を設定する,前記駆動波形WD1、WD2、WD4の+ΔV1より大きな+ΔV4が設定され、アドレスB2に駆動信号の初期増加を終了した後の減少量を設定する−ΔV5が設定され、アドレスB3には駆動信号の減少後の初期状態復帰増加量を設定する+ΔV6が設定されている。これら|ΔV4|、|ΔV5|、|ΔV6|は、駆動波形WD3、WD5毎に個別に設定され、例えば、|ΔV4|<|ΔV5|、+ΔV4>+ΔV6の関係に設定されている。
また、波形メモリ701に書込まれた波形形成用データの読み出し処理は、駆動波形WD3及びWD5については、先ず、図9(f)に示すように、時点t1で、制御部62からクリア信号CLERを駆動信号発生回路70に出力して、駆動信号発生回路70のラッチ回路702及び704のラッチデータがクリアされた後、所定のアドレス指定が行われ駆動信号COMの所望のオフセット電圧V0FFに設定される。次いで、時点t2で、図9(d)に示すように、第2のクロック信号CLKが駆動信号発生回路70のラッチ回路704に供給されるが、この時点では新たなアドレス指定が行われていないので、電流増幅部707から出力される駆動信号COMは、図9(h)に示すようにオフセット電圧VOFFを維持している。
次いで、時点t3で、制御部62によってアドレスB1が指定され、その後、時点t4で図9(g)に示すように第1のクロック信号ACLKが立ち上がると、波形メモリ701から読出されたアドレスB1の波形データ+ΔV4がラッチ回路702にラッチされ、これが加算器703に供給され、この加算器703に入力されているラッチ回路704のラッチ出力がオフセット電圧VOFFを維持しているので、加算器703の加算値はオフセット電圧VOFFに+ΔV4を加算した値となり、この加算値が第2のクロック信号CLKが立ち上がる時点t5でラッチ回路704にラッチされ、このラッチ回路704からVOFF+ΔV4の駆動信号波形データWDATAが出力される。
このため、駆動信号波形データWDATAがD/A変換器705でアナログ信号に変換され、電圧増幅部706で電圧増幅された後、電流増幅部707で電流増幅されて駆動信号COMとして出力され、アクチュエータ122の一方の入力端としての第1の電極131に供給される。
その後、時点t6で波形メモリ701のアドレスがB0に変更されるが、第1のクロック信号ACLKが立ち上がることはないので、ラッチ回路702は前回のラッチ信号を維持することにより、前述した時点t5のラッチ回路704のラッチ時点で駆動信号波形データがVOFF+ΔV4となった時点で、加算器702の加算値はVOFF+2ΔV4となっており、これが第2のクロック信号CLKが立ち上がる時点t7でラッチ回路704にラッチされて、このラッチ回路704から図9(h)に示すようにVOFF+2ΔV4の駆動信号波形データWDATAが出力される。
その後、時点t6で波形メモリ701のアドレスがB0に変更されるが、第1のクロック信号ACLKが立ち上がることはないので、ラッチ回路702は前回のラッチ信号を維持することにより、前述した時点t5のラッチ回路704のラッチ時点で駆動信号波形データがVOFF+ΔV4となった時点で、加算器702の加算値はVOFF+2ΔV4となっており、これが第2のクロック信号CLKが立ち上がる時点t7でラッチ回路704にラッチされて、このラッチ回路704から図9(h)に示すようにVOFF+2ΔV4の駆動信号波形データWDATAが出力される。
その後、クロック信号CLKが立ち上がるt8でラッチ回路704がラッチすることにより、駆動信号波形データWDATAが図9(h)に示すようにVOFF+3ΔV4となり、その後、時点t9で第1のクロック信号ACLKが立ち上がることにより、アドレスB0の波形データ“0”がラッチ回路702にラッチされるが、波形データが“0”であるので、加算器703の加算値は変更されず、この状態が時点t13まで継続される。
その間の時点t11でアドレスデータB2が出力され、波形メモリ701から−ΔV4の波形データが読出され、これが時点t14で第1のクロック信号ACLKが立ち上がることによりラッチ回路702にラッチされる。
このため、加算器703の出力はVOFF+3ΔV4−ΔV5となり、これがクロック信号CLKが立ち上がる時点t15でラッチ回路704にラッチされることにより、駆動信号波形データWDATAが図9(h)に示すように減少を開始する。
このため、加算器703の出力はVOFF+3ΔV4−ΔV5となり、これがクロック信号CLKが立ち上がる時点t15でラッチ回路704にラッチされることにより、駆動信号波形データWDATAが図9(h)に示すように減少を開始する。
その後、時点t19まで駆動信号波形データWDATA及び駆動信号COMの減少状態を継続し、時点t20でアドレスB0の波形データ“0”がラッチ回路702にラッチされることにより、駆動信号波形データWDATA及び駆動信号COMの減少状態から減少が停止する。
その後、時点t22でアドレスデータB3が出力され、波形メモリ701から+ΔV6の波形データが読出され、これが時点t24で第1のクロック信号ACLKが立ち上がることによりラッチ回路702にラッチされる。
その後、時点t22でアドレスデータB3が出力され、波形メモリ701から+ΔV6の波形データが読出され、これが時点t24で第1のクロック信号ACLKが立ち上がることによりラッチ回路702にラッチされる。
このため、加算器703の出力はVOFF+3ΔV4−4ΔV5+ΔV6となり、これが第2のクロック信号CLKが立ち上がる時点t25でラッチ回路704にラッチされることにより、駆動信号波形データWDATAが図9(h)に示すように増加を開始し、さらに時点t27でさらに+ΔV6が加算される。
この間の時点t26でアドレスデータB0が出力され、波形メモリ701から“0”の波形データが読出され、これが時点t28で第1のクロック信号ACLKが立ち上がることによりラッチ回路702にラッチされる。
この間の時点t26でアドレスデータB0が出力され、波形メモリ701から“0”の波形データが読出され、これが時点t28で第1のクロック信号ACLKが立ち上がることによりラッチ回路702にラッチされる。
このため、加算器の出力はVOFF+3ΔV4−4ΔV5+2ΔV6となって時点t1〜t4間と同じオフセット電圧VOFFに復帰する。
なお、駆動波形WD1、WD2及びWD4については、波形データが0、+ΔV1に対応する値及び−ΔV2に対応する値のみで構成され、この場合も上記と同様に読み出されて図9(e)に示すように駆動波形が形成されるが、この場合、駆動信号は、オフセット電圧VOFFよりも大きな値をとる範囲で変化する。
なお、駆動波形WD1、WD2及びWD4については、波形データが0、+ΔV1に対応する値及び−ΔV2に対応する値のみで構成され、この場合も上記と同様に読み出されて図9(e)に示すように駆動波形が形成されるが、この場合、駆動信号は、オフセット電圧VOFFよりも大きな値をとる範囲で変化する。
また、入出力インタフェース部67は、駆動信号発生回路70から出力される駆動信号COM及び発振回路90から出力されるクロック信号SCKをそのままヘッドユニット35に出力すると共に、制御部62から印刷データに応じて出力される吐出制御用の駆動信号COMに対するノズル毎の駆動波形選択信号SL、この駆動波形選択信号SLをラッチするためのラッチ信号LAT及びチャンネル信号CHをヘッドユニット35に出力する。
ここで、駆動波形選択信号SLは、図10に示すように、駆動信号発生回路70で発生する駆動信号毎に出力され、ノズル毎に3ビットで設定される駆動波形選択データSIと40ビットのプログラム(パターン)データSPとで構成されている。そして、駆動波形選択データSIは最上位ビットを表すデータSI1と第2ビットを表すデータSI2と、最下位ビットを表すデータSI3とで構成され、プログラム(パターン)データSPは、1つの駆動信号に含まれる時系列的な駆動波形の組合せを設定する各々5ビットのプログラム(パターン)データSPa〜SPhで構成されている。
また、ヘッドユニット35は、図11に示すように、所定数のノズル単位で、各ノズル124に対応する圧電式アクチュエータ122の第1の電極131に駆動信号COMを供給するか否かを選択する選択スイッチ201を有すると共に、この選択スイッチ201を選択制御する駆動信号選択制御回路210を有する。なお駆動信号選択制御回路210及び選択スイッチ201が駆動制御手段に対応している。
駆動信号選択制御回路210は、入出力インタフェース部67から所定数の圧電式アクチュエータ122に対する駆動波形選択信号SLがシリアルデータとして供給され、クロック信号SCKによって順次シフトして波形選択データSIの最上位ビットを格納する格納部SR1、第2ビットを格納する格納部SR2、最下位ビットを格納する格納部SR3、プログラム(パターン)データSPa〜SPhを格納する格納部SR4を有するシフトレジスタ211と、このシフトレジスタ211に格納された駆動波形選択信号SLをラッチ信号LATによってパラレル信号としてラッチするラッチ回路212と、このラッチ回路212におけるラッチ出力のうち波形選択データSIのビットデータSI1〜SI3を「0」〜「7」の波形選択値にデコードして夫々に応じた出力DE10〜DE17を論理値“1”にするデコーダ213と、このデコーダ213の出力DE10〜DE17に基づいてラッチ回路212にラッチされている波形選択データSPa〜SPhを選択するプログラムデータ選択回路214と、ラッチ信号LATとチャンネル信号CHとが入力され、ラッチ信号LATによってカウント内容が“0”にクリアされ、その後にチャンネル信号CHを計数するチャンネル信号カウンタ215と、このチャンネル信号カウンタ215のカウント値に基づいて対応する出力DE20〜DE24を論理値“1”にするデコーダ216と、このデコーダ216の出力DE20〜DE24によってプログラムデータ選択回路214で選択されたプログラムデータを選択することにより駆動波形を選択する選択信号を出力する駆動波形選択信号形成回路217と、この駆動波形選択信号形成回路217から出力される選択信号を選択スイッチ201で必要とする電圧に変換するレベルシフタ218とで構成されている。
ここで、プログラムデータ選択回路214は、図12に示すように、プログラムデータSPaの各ビットが一方の入力側に供給され、他方の入力側にデコーダ213のデコード内容が“0”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE10が入力されたアンドゲートAGa1〜AGa5と、プログラムデータSPbの各ビットが一方の入力側に供給され、他方の入力側にデコーダ213のデコード内容が“1”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE11が入力されたアンドゲートAGb1〜AGb5と、プログラムデータSPcの各ビットが一方の入力側に供給され、他方の入力側にデコーダ213のデコード内容が“2”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE12が入力されたアンドゲートAGc1〜AGc5と、図示していないが、同様に、プログラムデータSPdの各ビットが一方の入力側に供給され、他方の入力側にデコーダ213のデコード内容が“3”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE13が入力されたアンドゲートAGd1〜AGd5、プログラムデータSPeの各ビットが一方の入力側に供給され、他方の入力側にデコーダ213のデコード内容が“4”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE14が入力されたアンドゲートAGe1〜AGe5、プログラムデータSPfの各ビットが一方の入力側に供給され、他方の入力側にデコーダ213のデコード内容が“5”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE15が入力されたアンドゲートAGf1〜AGf5、プログラムデータSPgの各ビットが一方の入力側に供給され、他方の入力側にデコーダ213のデコード内容が“6”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE16が入力されたアンドゲートAGg1〜AGg5、プログラムデータSPhの各ビットが一方の入力側に供給され、他方の入力側にデコーダ213のデコード内容が“7”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE17が入力されたアンドゲートAGh1〜AGh5と、各アンドゲートAGa1〜AGh1の出力が入力されたオアゲートOG1と、同様に、アンドゲートAGa2〜AGh2の出力が入力されたオアゲートOG2、アンドゲートAGa3〜AGh3の出力が入力されたオアゲートOG3、アンドゲートAGa4〜AGh4の出力が入力されたオアゲートOG4、アンドゲートAGa5〜AGh5の出力が入力されたオアゲートOG5の出力が入力されたオアゲートOG6とで構成されている。
そして、各オアゲートOG1〜OG5から選択されたプログラムデータSP1〜SP5が出力され、これらが駆動波形選択信号形成回路217に入力される。
駆動波形選択信号形成回路217は、図12に示すように、プログラムデータ選択回路214から出力されるプログラムデータSP1が一方の入力端に入力され、他方の入力端にデコーダ216のデコード内容が“0”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE20が入力されたアンドゲートAG21と、プログラムデータ選択回路214から出力されるプログラムデータSP2が一方の入力端に入力され、他方の入力端にデコーダ216のデコード内容が“1”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE21が入力されたアンドゲートAG22と、プログラムデータ選択回路214から出力されるプログラムデータSP3が一方の入力端に入力され、他方の入力端にデコーダ216のデコード内容が“2”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE22が入力されたアンドゲートAG23と、プログラムデータ選択回路214から出力されるプログラムデータSP4が一方の入力端に入力され、他方の入力端にデコーダ216のデコード内容が“3”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE23が入力されたアンドゲートAG24と、プログラムデータ選択回路214から出力されるプログラムデータSP5が一方の入力端に入力され、他方の入力端にデコーダ216のデコード内容が“4”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE24が入力されたアンドゲートAG25と、各アンド回路AG21〜AG25の出力が入力されたオアゲートOG6とで構成されている。
駆動波形選択信号形成回路217は、図12に示すように、プログラムデータ選択回路214から出力されるプログラムデータSP1が一方の入力端に入力され、他方の入力端にデコーダ216のデコード内容が“0”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE20が入力されたアンドゲートAG21と、プログラムデータ選択回路214から出力されるプログラムデータSP2が一方の入力端に入力され、他方の入力端にデコーダ216のデコード内容が“1”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE21が入力されたアンドゲートAG22と、プログラムデータ選択回路214から出力されるプログラムデータSP3が一方の入力端に入力され、他方の入力端にデコーダ216のデコード内容が“2”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE22が入力されたアンドゲートAG23と、プログラムデータ選択回路214から出力されるプログラムデータSP4が一方の入力端に入力され、他方の入力端にデコーダ216のデコード内容が“3”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE23が入力されたアンドゲートAG24と、プログラムデータ選択回路214から出力されるプログラムデータSP5が一方の入力端に入力され、他方の入力端にデコーダ216のデコード内容が“4”であるときに論理値“1”となるデコード出力DE24が入力されたアンドゲートAG25と、各アンド回路AG21〜AG25の出力が入力されたオアゲートOG6とで構成されている。
そして、オアゲートOG6から出力される選択信号WSLがレベルシフタ218に供給される。
また、制御部62では、インクジェットプリンタ1の電源が投入された後、ホストコンピュータ60から印刷データが入力されると、図13に示す印刷制御処理を実行する。先ず、ステップS11で印刷開始時におけるヘッドユニット35の各ノズルで1ドットを形成するための画素データを読込み、次いでステップS12に移行して階調数に応じて設定した駆動波形選択データSI及びプログラム(パターン)データSPa〜SPhを含む駆動波形選択信号SLをクロック信号SCKと共にヘッドユニット35に送信してからステップS13に移行する。
また、制御部62では、インクジェットプリンタ1の電源が投入された後、ホストコンピュータ60から印刷データが入力されると、図13に示す印刷制御処理を実行する。先ず、ステップS11で印刷開始時におけるヘッドユニット35の各ノズルで1ドットを形成するための画素データを読込み、次いでステップS12に移行して階調数に応じて設定した駆動波形選択データSI及びプログラム(パターン)データSPa〜SPhを含む駆動波形選択信号SLをクロック信号SCKと共にヘッドユニット35に送信してからステップS13に移行する。
このステップS13では、エンコーダ34で検出したヘッドユニット35の移動位置に基づいてヘッドユニット35と記録用紙Pとの位置が吐出タイミングであるか否かを判定し、吐出タイミングでないときには吐出タイミングとなるまで待機し、吐出タイミングであるときにはステップS14に移行する。
このステップS14では、駆動信号発生回路70で発生させる駆動信号COMの駆動波形WD1の出力を開始する時のラッチ信号LAT、その後の駆動波形WD2〜WD4の出力を開始するチャンネル信号CHを順次出力する波形選択処理を実行し、1画素に対する処理が終了したならば、ステップS15に移行する。
このステップS14では、駆動信号発生回路70で発生させる駆動信号COMの駆動波形WD1の出力を開始する時のラッチ信号LAT、その後の駆動波形WD2〜WD4の出力を開始するチャンネル信号CHを順次出力する波形選択処理を実行し、1画素に対する処理が終了したならば、ステップS15に移行する。
このステップS15では、全画素データの印字が終了したか否かを判定し、全画素データの印字が終了していないときには前記ステップS11に戻り、全画素データの印字が終了したときには印刷動作処理を終了して図13の印刷制御処理を終了する。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、インクジェットプリンタ1の電源を投入すると、先ず、制御部62のCPU62aで初期化処理が行われ、駆動信号発生回路70の波形メモリ701に対する波形形成用データの書込みが行われる。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、インクジェットプリンタ1の電源を投入すると、先ず、制御部62のCPU62aで初期化処理が行われ、駆動信号発生回路70の波形メモリ701に対する波形形成用データの書込みが行われる。
この初期化処理が完了した後に、ホストコンピュータ60から印刷データが入力されると、制御部62のCPU62aで、図13の印刷制御処理を実行する。
そして、各ノズルに対応する最初の1画素データを読込み(ステップS11)、駆動波形選択信号SLをヘッドユニット35に送信する(ステップS12)。
このときの駆動波形選択信号SLは、図14(a)に示すように、微振動の駆動波形WD11と、第1小ドットS1、第1大ドットM1、第2小ドットS2、第2大ドットM2に対応する所定吐出量に設定された駆動波形WD2〜WD5とで構成されており、波形選択データSIの各ビットSI1〜SI3と、8階調を表すプログラム(パターン)データSPa〜SPhとの関係が図14(a)に示すように設定されている。
そして、各ノズルに対応する最初の1画素データを読込み(ステップS11)、駆動波形選択信号SLをヘッドユニット35に送信する(ステップS12)。
このときの駆動波形選択信号SLは、図14(a)に示すように、微振動の駆動波形WD11と、第1小ドットS1、第1大ドットM1、第2小ドットS2、第2大ドットM2に対応する所定吐出量に設定された駆動波形WD2〜WD5とで構成されており、波形選択データSIの各ビットSI1〜SI3と、8階調を表すプログラム(パターン)データSPa〜SPhとの関係が図14(a)に示すように設定されている。
すなわち、SI1〜SI3が全て“0”であるときにはプログラムデータSPa「10000」が選択され、SI1及びSI2が“0”、SI3が“1”であるときにはプログラムデータSPb「01000」が選択され、SI1及びSI3が“0”、SI2が“1”であるときにはプログラムデータSPc「00010」が選択され、SI1が“0”、SI2及びSI3が“1”であるときにはプログラムデータSPd「00001」が選択される。また、SI1が“1”、SI2及びSI3が“0”であるときにはプログラムデータSPe「00100」が選択され、SI1及びSI3が“1”、SI2が“0”であるときにはプログラムデータSPf「00011」が選択され、SI1及びSI2が“1”、SI3が“0”であるときにはプログラムデータSPg「01100」が選択され、SI1〜SI3が全て“1”であるときにはプログラムデータSPh「00101」が選択される。
したがって、あるノズルについて階調値が“0”(印字無し)に設定されているときには、波形選択データSI1〜SI3が全て“0”に設定され、階調値が“1”に設定されているときにはSI1及びSI2が“0”、SI3が“1”に設定され、階調値が“2”に設定されているときにはSI1及びSI3が“0”、SI2が“1”に設定され、階調値が“3”に設定されているときにはSI1が“0”、SI2及びSI3が“1”に設定され、階調値が“4”に設定されているときにはSI1が“1”、SI2及びSI3が“0”に設定され、階調値が“5”に設定されているときにはSI1及びSI3が“1”、SI2が“0”に設定され、階調値が“6”に設定されているときにはSI1及びSI2が“1”、SI3が“0”に設定され、階調値が“7”に設定されているときにはSI1〜SI3が全て“1”に設定される。
このため、例えば先頭のノズルが階調値“7”、2番目のノズルが階調値“3”、3番目のノズルが階調値“6”、4番目のノズルが階調値“2”、5番目のノズルが階調値“0”……と設定されているものとすると、制御部62のCPU62aから出力される駆動波形選択信号SLは、図10に示すように、SI1が「……00101」、SI2が「……01111」、SI3が「……00011」、SPaが「10000」、SPbが「01000」、SPcが「00010」、SPdが「00001」、SPeが「00100」、SPfが「00011」、SPgが「01100」、SPhが「00101」に設定され、これがプログラムデータSPhを先頭にしてクロック信号SCKと共にヘッドユニット35のシフトレジスタ211に供給されて、各格納部SR1〜SR4に格納される。
この状態で、用紙送りが開始されて、キャリッジ32が印刷開始位置まで移動されて、記録用紙Pの印刷開始位置がヘッドユニット35のノズル位置に到達したときに、ステップS13からステップS14に移行して、ラッチ信号LATがヘッドユニット35に出力されることにより、シフトレジスタ211に格納されている駆動波形選択信号SLがラッチ回路212にラッチされ、ノズル毎に波形選択データSIがデコーダ213でデコードされると共に、プログラム(パターン)データSPa〜SPhがプログラムデータ選択回路214に出力される。
このため、図12において、例えば先頭のノズルについてはSI1〜SI3が全て“1”であるので、デコーダ213で“7”に対応する出力DE17のみが論理値“1”となり、プログラムデータSPhが選択されて、このプログラムデータSPhの「00101」のビットデータがオアゲートOG1〜OG5を介してプログラムデータSP1〜SP5として駆動波形選択信号形成回路217に出力される。
一方、チャンネル信号カウンタ215では、図14(b)に示すように、ラッチ信号LATが入力された時点でカウント内容が“0”にリセットされ、これがデコーダ216に供給されるので、このデコーダ216からの“0”に対応する出力信号DE20のみが論理値“1”となり、これが駆動波形選択信号形成回路217のアンドゲートAG21に供給される。
このアンドゲート21では、入力されるプログラムデータSP1が“0”であるので、出力が“0”となり、これがオアゲートOG6を通じて選択信号WSLとしてレベルシフタ218に供給され、電圧調整されて選択スイッチ201に供給される。このため、先頭のノズルに対応する選択スイッチ201がオフ状態を維持し、先頭のノズルに対応するアクチュエータ122が非作動状態を維持する。
その後、CPU62aからチャンネル信号CHがチャンネル信号カウンタ215に入力されると、そのカウント値が“1”にカウントアップするので、デコーダ216の出力DE21のみが論理値“1”となって、これが図12に示す駆動波形選択信号形成回路217のアンドゲートAG22に供給される。このアンドゲートAG22にはプログラムデータ選択回路214のオアゲートOG2から出力される“0”のプログラムデータSP2が入力されているので、出力が論理値“0”となり、選択信号WSLが“0”となる。このため、先頭のノズルに対応する選択スイッチ201は引き続きオフ状態を維持し、先頭のノズルに対応するアクチュエータ122は引き続き非作動状態を維持する。
その後、次に、CPU62aからチャンネル信号CHがチャンネル信号カウンタ215に入力されると、そのカウント値が“2”にカウントアップするので、デコーダ216の出力DE22のみが論理値“1”となって、これが図12に示す駆動波形選択信号形成回路217のアンドゲートAG23に供給される。このアンドゲートAG23にはプログラムデータ選択回路214のオアゲートOG3から出力される“1”のプログラムデータSP3が入力されているので、出力が論理値“1”となり、選択信号WSLが“1”となる。
このため、選択スイッチ201の先頭のノズルに対応するスイッチがオン状態となり、駆動信号発生回路70から入力される第3番目の駆動波形WD3に対応する電流がアクチュエータ122に供給されて、このアクチュエータ122から第1大ドットM1を形成するインク滴が吐出される。
その後、再度CPU62aからチャンネル信号CHが入力されると、チャンネル信号カウンタ215のカウント値が“3”にカウントアップし、デコーダ216の出力DE23のみが論理値“1”となり、これが駆動波形選択信号形成回路217のアンドゲートAG24に供給される。このアンドゲートAG24には、プログラムデータ選択回路214のオアゲートOG4から出力される論理値“0”のプログラムデータSP4が入力されているので、このアンドゲートAG24から論理値“0”の出力が選択信号WSLとして出力される。このため、選択スイッチ201の先頭のノズルに対応するスイッチはオフ状態となり、アクチュエータ122は駆動されない。
その後、再度CPU62aからチャンネル信号CHが入力されると、チャンネル信号カウンタ215のカウント値が“3”にカウントアップし、デコーダ216の出力DE23のみが論理値“1”となり、これが駆動波形選択信号形成回路217のアンドゲートAG24に供給される。このアンドゲートAG24には、プログラムデータ選択回路214のオアゲートOG4から出力される論理値“0”のプログラムデータSP4が入力されているので、このアンドゲートAG24から論理値“0”の出力が選択信号WSLとして出力される。このため、選択スイッチ201の先頭のノズルに対応するスイッチはオフ状態となり、アクチュエータ122は駆動されない。
その後、さらにCPU62aからチャンネル信号CHが入力されると、上記と同様にチャンネル信号カウンタ215のカウント値が“4”にカウントアップしてデコーダ216から“4”に対応する出力DE24のみが論理値“1”となることにより、駆動波形選択信号形成回路217のアンドゲートAG25が開き、プログラムデータ選択回路214のオアゲートOG5から入力されている“1”のプログラムデータSP5が選択信号WSLとして出力され、これがレベルシフタ218で電圧調整されて選択スイッチ201に供給される。このため、先頭のノズルに対応するスイッチがオン状態となって、駆動信号発生回路70で発生される第5駆動波形WD5に対応する電流がアクチュエータ122に供給されて、先頭のノズルから第2大ドットを形成するインク滴が吐出される。
この結果、記録用紙Pには第1大ドットM1及び第2大ドットM2を形成するインク滴が僅かに位置ずれを生じながら着弾されて重畳されるので、最大のドットが形成され、階調値“7”のドットを印字することができる。
一方、2番目のノズルでは、第2大ドットM2を形成するインク滴のみが着弾されるので、階調値“3”のドットを印字し、3番目のノズルでは、第1小ドットS1及び第1大ドットM1を形成するインク滴が僅かに位置ずれを生じながら着弾されて重畳されるので、階調値“6”のドットを印字し、4番目のノズルでは第2小ドットS2を形成するインク滴のみが着弾されるので階調値“2”のドットを印字し、5番目のノズルでは階調値“0”すなわち駆動波形WD1に応じた電流がアクチュエータ122に供給されるがインク滴の吐出は行われず、キャビティ123に微振動のみが与えられ、インクの固まりが抑制される。
一方、2番目のノズルでは、第2大ドットM2を形成するインク滴のみが着弾されるので、階調値“3”のドットを印字し、3番目のノズルでは、第1小ドットS1及び第1大ドットM1を形成するインク滴が僅かに位置ずれを生じながら着弾されて重畳されるので、階調値“6”のドットを印字し、4番目のノズルでは第2小ドットS2を形成するインク滴のみが着弾されるので階調値“2”のドットを印字し、5番目のノズルでは階調値“0”すなわち駆動波形WD1に応じた電流がアクチュエータ122に供給されるがインク滴の吐出は行われず、キャビティ123に微振動のみが与えられ、インクの固まりが抑制される。
このように、印字データが8階調で印字するように設定されている場合には、駆動信号COMに含まれる5つの駆動波形WD1〜WD5から階調値に応じて1つ又は複数の駆動波形を選択することにより、1画素を8階調のドット径で印字することができる。
図15は、8階調表示を行う際に、アクチュエータ122に供給する波形パターンを表したものである。各0〜7の各階調が、波形パターンSPa〜SPhにそれぞれ対応している。
図15は、8階調表示を行う際に、アクチュエータ122に供給する波形パターンを表したものである。各0〜7の各階調が、波形パターンSPa〜SPhにそれぞれ対応している。
前記図7に示すように、駆動信号COMを、高明度な比較的小ドットを形成するインク滴を吐出する高明度ドット形成用の駆動波形と低明度な比較的大ドットを形成するインク滴を吐出する低明度ドット形成用の駆動波形とをこの順に配置した単位波形2つと、微振動用の駆動波形とから構成し、微振動用の第1の駆動波形WD1と、高明度ドット形成用の第2の駆動波形WD2と、低明度ドット形成用の第3の駆動波形WD3と、高明度ドット形成用の第4の駆動波形WD4と、低明度ドット形成用の第5の駆動波形WD5とを、この順に一定の時間間隔で配置している。
そして、前記駆動波形WD1〜WD5は、図15に示す波形パターンで階調表示を行ったとき、各階調間の階調差が、明度やドット面積また吐出量等の点で略等間隔となるように設定している。
ここで、図16において、破線は、高明度ドット形成用の駆動波形1つと、低明度ドット形成用の同一の駆動波形2つと、微振動発生用の駆動波形との、3種類4つの駆動波形を用いて4階調表現を行うようにした場合の、各階調における明度を示したものである。ここでは、高明度ドット形成用の駆動波形及び低明度ドット形成用の駆動波形のそれぞれ単独でのインク滴の吐出により形成される2種類のドットと、低明度ドット形成用の駆動波形どうしの組み合わせにより得られるドットとにより、4階調表現を行っている。この場合、図16に破線で示すように、各階調間での明度差が等間隔ではない。
ここで、図16において、破線は、高明度ドット形成用の駆動波形1つと、低明度ドット形成用の同一の駆動波形2つと、微振動発生用の駆動波形との、3種類4つの駆動波形を用いて4階調表現を行うようにした場合の、各階調における明度を示したものである。ここでは、高明度ドット形成用の駆動波形及び低明度ドット形成用の駆動波形のそれぞれ単独でのインク滴の吐出により形成される2種類のドットと、低明度ドット形成用の駆動波形どうしの組み合わせにより得られるドットとにより、4階調表現を行っている。この場合、図16に破線で示すように、各階調間での明度差が等間隔ではない。
本願発明では、図15に示すように、高明度ドット形成用駆動波形と低明度ドット形成用駆動波形とを組み合わせて階調を形成し、この高明度ドット形成用駆動波形と低明度ドット形成用駆動波形との組み合わせによる階調を含めて多階調表現を行うことで、各階調間における明度差が図16に実線で示すように略等間隔となり得ることに着目し、これを満足するように各駆動波形WD1〜WD5を設定している。したがって、各階調間における明度差を略等間隔とすることができ、すなわち階調の変化に伴って明度を連続的に変化させることができる。
また、このように、高明度ドット形成用駆動波形及び低明度ドット形成用駆動波形を組み合わせることで階調を表現するようにしているから、多階調表現をするにあたって駆動信号COMを構成する各駆動波形を有効に活用することができ、駆動信号COMを構成する限られた数の駆動波形によって、より多くの階調表現を行うことができる。
また、5種類の駆動波形によって駆動波形の数以上の多階調表現を行うことができるから、多階調表現を行う際の駆動波形数の増加を抑制することができる。したがって、駆動波形数の増加に伴う1画素印刷周期の増加を抑制し印刷速度の低下を抑制することができるから、多階調表現に伴う印刷速度の低下を抑制することができる。
また、5種類の駆動波形によって駆動波形の数以上の多階調表現を行うことができるから、多階調表現を行う際の駆動波形数の増加を抑制することができる。したがって、駆動波形数の増加に伴う1画素印刷周期の増加を抑制し印刷速度の低下を抑制することができるから、多階調表現に伴う印刷速度の低下を抑制することができる。
また、小ドットと大ドットとを重畳させて1つのドットを形成する場合、良好なドットを得るためには、小ドット形成用のインク滴を吐出した後大ドット形成用のインク滴を吐出することが好ましい。また、複数のドットを重畳させて1つのドットを形成する場合には、各ドットを形成するためのインク滴を、所定の時間差内に吐出することが好ましい。
本実施形態では、上述のように駆動信号COMを、高明度ドット形成用駆動波形及び低明度ドット形成用駆動波形の順、つまり、小ドット形成用の駆動波形及び大ドット形成用の駆動波形の順に連結した単位波形を2つ連結すると共に、これに微振動用の駆動波形とを連結して形成しており、各単位波形を構成する駆動波形どうしを組み合わせて印字を行うことによって階調を表現している。したがって、単位波形を構成する駆動波形どうしを組み合わせることによって、小ドット形成用のインク滴及び大ドット形成用のインク滴の順にインク滴の吐出が行われることになると共に、小ドット形成用のインク滴及び大ドット形成用のインク滴は所定の時間差内に吐出されることになって、良好なドットを形成することができる。
本実施形態では、上述のように駆動信号COMを、高明度ドット形成用駆動波形及び低明度ドット形成用駆動波形の順、つまり、小ドット形成用の駆動波形及び大ドット形成用の駆動波形の順に連結した単位波形を2つ連結すると共に、これに微振動用の駆動波形とを連結して形成しており、各単位波形を構成する駆動波形どうしを組み合わせて印字を行うことによって階調を表現している。したがって、単位波形を構成する駆動波形どうしを組み合わせることによって、小ドット形成用のインク滴及び大ドット形成用のインク滴の順にインク滴の吐出が行われることになると共に、小ドット形成用のインク滴及び大ドット形成用のインク滴は所定の時間差内に吐出されることになって、良好なドットを形成することができる。
また、単に複数の駆動波形を連結して駆動信号COMを形成した場合、駆動波形の配置によっては、隣接する駆動波形どうしの組み合わせによって良好な印刷を行うことができない場合や、同じドット径を印刷する駆動波形が複数存在する場合には階調表示に単独では寄与することのできない駆動波形が存在する場合等があり、階調表示を行うに当たり、各駆動波形を有効に活用することができない場合がある。
しかしながら、上述のように、高明度ドット形成用駆動波形及び低明度ドット形成用駆動波形を連結して1つの単位波形とし、この単位波形を複数連結して一つの駆動信号COMを形成するようにしているから、単位波形を構成する駆動波形どうしを組み合わせることが可能となり、単独の駆動波形で1つの階調表現を行うことができると共に、駆動波形を組み合わせることによっても1つの階調表現を行うことができる。したがって駆動信号COMを構成する各駆動波形を有効に活用することができると共に、限られた駆動波形数によって、より多くの階調表現を行うことができる。
また、このとき、単位波形を連結して駆動信号COMを形成することで、高明度ドット形成用の駆動波形と低明度ドット形成用の駆動波形とが交互に連結されるようにし、隣接する単位波形を構成する低明度ドット形成用の駆動波形、つまり、大ドット形成用の駆動波形どうしが近接した位置に配置されるようにし、近接する2つの大ドット形成用駆動波形を、これらによるインク滴の吐出タイミングの時間差がある程度の時間差内に収まるように配置しているから、これら大ドット形成用(低明度ドット形成用)駆動波形どうしの組み合わせによっても階調表現を行うことができる。
このため、例えば、階調8の場合のように、比較的短い時間差を持ってインク滴の吐出が行われる、第1大ドットM1と第2大ドットM2とを組み合わせることによって、よりドット径の大きなドットを印刷することが可能となり、大ドットどうしの組み合わせによる階調表示をも行うことができる。
また、このとき、単独の駆動波形により表現される階調及び駆動波形を組み合わせることにより表現される階調について、これら階調間の階調差が、明度やドット面積また吐出量等の点で略等間隔となるように各駆動波形を設定しているから、階調の変化に応じて明度やドット面積また吐出量等を略等間隔で変化させることができる。
また、このとき、単独の駆動波形により表現される階調及び駆動波形を組み合わせることにより表現される階調について、これら階調間の階調差が、明度やドット面積また吐出量等の点で略等間隔となるように各駆動波形を設定しているから、階調の変化に応じて明度やドット面積また吐出量等を略等間隔で変化させることができる。
なお、上記実施の形態においては、2つの単位波形と微振動用駆動波形とから駆動信号COMを形成した場合について説明したが、単位波形は1つであってもよく、また、3以上の単位波形を含んで駆動信号を形成してもよい。
また、上記実施の形態においては、高明度ドット形成用駆動波形及び低明度ドット形成用駆動波形の順に連結して単位波形を構成した場合について説明したが、低明度ドット形成用駆動波形及び高明度ドット形成用駆動波形の順に連結して単位波形を構成することも可能である。この場合には、高明度ドット形成用駆動波形及び低明度ドット形成用駆動波形の組み合わせを行う場合には、隣接する単位波形間において、先に配置された単位波形の高明度ドット形成用駆動波形と、後に配置された単位波形の低明度ドット形成用駆動波形とを組み合わせるようにすればよい。
また、上記実施の形態においては、高明度ドット形成用駆動波形及び低明度ドット形成用駆動波形の順に連結して単位波形を構成した場合について説明したが、低明度ドット形成用駆動波形及び高明度ドット形成用駆動波形の順に連結して単位波形を構成することも可能である。この場合には、高明度ドット形成用駆動波形及び低明度ドット形成用駆動波形の組み合わせを行う場合には、隣接する単位波形間において、先に配置された単位波形の高明度ドット形成用駆動波形と、後に配置された単位波形の低明度ドット形成用駆動波形とを組み合わせるようにすればよい。
また、上記実施の形態においては、図14に示すように、駆動信号COMを構成する駆動波形のうち、高明度ドット形成用駆動波形及び低明度ドット形成用駆動波形をそれぞれ単独又はこれらを組み合わせると共に、低明度ドット形成用(大ドット形成用)駆動波形どうしを組み合わせて、8階調を表現するようにした場合について説明したが、高明度ドット形成用(小ドット形成用)駆動波形どうしを組み合わせてもよい。この場合には、階調3及び階調4間の明度を有するドットを形成することができ、図14に示す組み合わせにおいて、低明度ドット形成用駆動波形どうしの組み合わせに代えて高明度ドット形成用駆動波形どうしの組み合わせを用いて8階調を表現することも可能であり、また、図14に示す組み合わせにおいて、さらに低明度ドット形成用駆動波形どうしの組み合わせも用いることによって9階調を実現することができ、さらに多階調化を図ることができる。
また、上記実施形態においては、駆動信号選択制御回路210に対して駆動波形選択信号SLをシリアルデータとして供給する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、パラレル送信するようにしても良く、この場合には直並列変換用のシフトレジスタを省略することができる。
また、上記実施形態においては、圧電式(ピエゾ方式)による積層アクチュエータ122を有するインクジェットヘッド100を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図17に示すように、圧電材料301を上下電極302,303で挟んだ簡単な構造のアクチュエータを使用して振動板121を振動させ、振動モードとして図17で上下方向に撓むモードを利用したピエゾ方式のユニモルフアクチュエータ304を適用したり、図18に示すように圧電材料311の両端部に電極312が両端側にあって圧力室313を形成し、アクチュエータはノズルを1つおきに駆動し、駆動信号が与えられると図18で破線図示のように圧力室313内の圧力が変化してノズル314からインク液が吐出される構成を有するピエゾ方式のシェアモード1アクチュエータ315を適用したり、図19に示すように、圧電材料321の表面に電極322,323が交互に設けられ、駆動信号が与えられると図19の破線のように変形して圧力室324内の圧力が変化してノズル325からインク滴が吐出される4ピエゾ方式のシェアモード2アクチュエータを適用したりすることもできる。
また、上記実施形態においては、圧電式(ピエゾ方式)による積層アクチュエータ122を有するインクジェットヘッド100を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図17に示すように、圧電材料301を上下電極302,303で挟んだ簡単な構造のアクチュエータを使用して振動板121を振動させ、振動モードとして図17で上下方向に撓むモードを利用したピエゾ方式のユニモルフアクチュエータ304を適用したり、図18に示すように圧電材料311の両端部に電極312が両端側にあって圧力室313を形成し、アクチュエータはノズルを1つおきに駆動し、駆動信号が与えられると図18で破線図示のように圧力室313内の圧力が変化してノズル314からインク液が吐出される構成を有するピエゾ方式のシェアモード1アクチュエータ315を適用したり、図19に示すように、圧電材料321の表面に電極322,323が交互に設けられ、駆動信号が与えられると図19の破線のように変形して圧力室324内の圧力が変化してノズル325からインク滴が吐出される4ピエゾ方式のシェアモード2アクチュエータを適用したりすることもできる。
また、ピエゾ方式に限らず、図20及び図21に示すように、通常は基板331上に発熱体332とそのドライバ333への接続線334、耐キャビテーション膜335、隔壁336、ノズル壁337を使用して、天板338を接合させ、天板338に形成したインク流入口340からリザーバ341にインクを流入させ、このインクをノズル壁337で囲まれた圧力室342に供給し、ドライバ333からの駆動信号がヘッドユニットの圧力室340に配設された各発熱体332に伝達されると発熱体332は瞬間的に300℃以上の温度に発熱し耐キャビテーション膜335上に膜沸騰による気泡が発生しの圧力変化によってインク滴がノズル孔339から吐出され、インク滴が吐出された直後に気泡が発生し、その圧力変化によってインク滴が吐出され、インク液滴が吐出された直後、気泡は急激に収縮してもとの状態に復帰するようにした膜沸騰インクジェット方式を適用することもできる。
さらに、上記実施形態では、ヘッドユニット35の駆動信号選択制御回路210をハードウェアで構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、マイクロコンピュータ等を使用してソフトウェアで構成することもできる。
さらにまた、上記実施形態では、波形選択データSIを3ビットデータSI1〜SI3で構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ノズル単位で波形選択データを連続させるようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、波形選択データSIを3ビットデータSI1〜SI3で構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ノズル単位で波形選択データを連続させるようにしてもよい。
1…インクジェットプリンタ、3…印字部、4…印刷装置、5…給紙装置、6…制御装置、31…インクカートリッジ、32…キャリッジ、35…ヘッドユニット、62…制御部、65…ヘッドドライバ、70…駆動信号発生回路、701…波形メモリ、702,704…ラッチ回路、703…加算器、705…D/A変換器、706…電圧増幅部、707…電流増幅部、90…発振回路、100…インクジェットヘッド、121…振動板、122…圧電式アクチュエータ、123…キャビティ(圧力室)、124…ノズル、201…選択スイッチ、210…駆動信号選択制御回路、211…シフトレジスタ、212…ラッチ回路、213,216…デコーダ、214…プログラムデータ選択回路、215…チャンネル信号カウンタ、217…駆動波形選択信号形成回路、218…レベルシフタ
Claims (5)
- 内部に液体が充填された複数の圧力室と、該圧力室に個別に連通して前記液体を液滴として記録媒体に吐出する複数のノズルと、駆動信号の入力によって前記圧力室の圧力を変化させて前記ノズルから液滴を前記記録媒体に対して吐出させるアクチュエータと、該アクチュエータに駆動信号を供給して駆動制御する駆動制御手段と、を有する液滴吐出ヘッドを備え、
前記駆動信号を階調数に応じて設定された複数の駆動波形で構成し、該複数の駆動波形のうち1つ又は複数の駆動波形を選択しこれを前記アクチュエータに供給することで多階調表現を行うようにした液滴吐出装置において、
前記駆動波形を、高明度ドットを形成し得る高明度用駆動波形及び低明度ドットを形成し得る低明度用駆動波形をそれぞれ1つ以上含んで形成すると共に前記高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形の組み合わせにより形成されるドットによって階調を表現するようにし、各階調間での明度差が所定値となるように前記高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形を設定したことを特徴とする液滴吐出装置。 - 前記高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形を所定の順に連結してこれを単位波形とし、
前記駆動信号を、前記単位波形を1つ以上連結して形成したことを特徴とする請求項1記載の液滴吐出装置。 - 前記駆動信号を、前記単位波形を複数連結して形成し、
隣接する高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形を組み合わせて階調を表現するようにしたことを特徴とする請求項2記載の液滴吐出装置。 - 前記駆動信号を、前記単位波形を複数連結して形成し、
隣接する単位波形を構成する高明度用駆動波形どうし又は低明度用駆動波形どうしのどちらか一方を組み合わせて階調を表現するようにしたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の液滴吐出装置。 - 前記複数の単位波形を構成する高明度用駆動波形及び低明度用駆動波形は、それぞれ明度の異なるドットを形成するように設定されることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の液滴吐出装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8657401B2 (en) | 2011-09-15 | 2014-02-25 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus with ink-jet printing system |
-
2005
- 2005-02-09 JP JP2005032773A patent/JP2006218679A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8657401B2 (en) | 2011-09-15 | 2014-02-25 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus with ink-jet printing system |
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