JP4843972B2 - 液滴吐出制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタ等の液滴吐出制御装置に関するものである。
液滴吐出制御装置の1つであるインクジェットプリンタとして、複数のノズルを備えた記録ヘッドをキャリッジ機構で主走査方向に移動させ、順次インク滴を吐出させて印字を行うシリアル方式や、記録媒体幅分の複数のノズルを紙送り方向と垂直方向に並べた長尺ヘッドを配置し、長尺ヘッド下を通過する記録媒体に向けてインク滴を吐出するラインヘッド方式、また、長尺ヘッドの代わりに、複数の小型ヘッド(例えば、1インチ幅ヘッド)を記録媒体幅分だけ組み合わせ、それぞれのヘッド下を記録用紙が通過するタイミングでインク滴を順次吐出するマルチヘッド方式等のインクジェットプリンタが知られている。
このように、インク滴を吐出する記録ヘッドとして、アクチュエータによってノズルに連通する圧力室に圧力変動を発生させ、ノズル開口部からインク滴を吐出させるものが知られている。そして、前記シリアル方式では前記記録ヘッドの移動に応じて、また、ラインヘッド方式やマルチヘッド方式の場合には、記録媒体を搬送するための搬送ベルトの移動に応じてエンコーダ信号を生成するようにし、このエンコーダ信号を分周、或いは逓倍、またはそのまま使用して、インク滴の吐出タイミングを決定する印字パルスを生成し、この印字パルスに基づいて、インク吐出のタイミングを決定している。
そして、この印字パルスに応じたタイミングでインク滴を記録媒体に着弾してドットを形成することにより印刷が行われる。しかし、このままではドットの有無の制御だけであり、灰色等の中間階調を印刷することができない。
そこで、1つの画像を4×4、8×8等の複数のドットで表現することで中間階調を表現する方法が用いられている。
例えば4×4のドットマトリックスで1つの画素を表現すれば、17階調の濃淡を表現することができる。画素の分解能を上げれば、より高階調が得られる。しかしながら、1画素の分解能を上げると、1画素内に形成するドット数が増加するため、印刷速度が低下するという問題がある。
これに対し、ドット径を変えることで階調表現を行うようにした方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この方法によれば、例えば、1画素のドット生成区間に、例えば、第1パルスから第4パルスまでの4つの駆動パルスを時系列的に配置し、これら4つの駆動パルスのうち、1又は複数の駆動パルスを用いて、3種類の異なる径のドットを形成することで、4階調を表現している。このように、ドット径を変えることによって階調表現を行うことができることから、ドット径の種類を増やし、さらに階調数を増やすことによって、さらなる高画質化を期待することができる。
このように、4つの駆動パルスを用いて階調表現を行うようにした方法においては、ホストコンピュータから入力された印刷データを制御装置において各画素の階調を表す画素情報に展開し、記録ヘッドの1ノズル列に含まれるノズル数分の画素情報からなる印字データを記録ヘッドに送信し、記録ヘッド側で、印字データと、4つの駆動パルスのうち印字データで指定される階調に応じて選択されるべき駆動パルスとの関係を規定するための16ビットのプログラム(パターン)データを用いて、4つの駆動パルスの中から、印字データに応じた駆動パルスを選択するための駆動パルス選択信号を生成し、この駆動パルス選択信号を用いて4つの駆動パルスの中から所定の駆動パルスを選択し、これをアクチュエータに供給することで、ホストコンピュータからの印刷データで指定された階調の印刷を行うようにしている。
また、前述のように、プログラムデータに応じて選択される駆動パルスが変化し、これによって印刷できる階調を変化させることができることから、制御装置から、前記印字データと共にプログラムデータを記録ヘッドに送信し、このプログラムデータを用いて印字データに応じた駆動パルス選択信号を生成することで、プログラムデータを変更することによって、異なる階調表現を可能とした方法も提案されている(例えば、特許文献2)。そして、このとき、前記印字データに連結してプログラムパターンを送信することによって、制御装置と記録ヘッドとを接続するフレキシブルフラットケーブルのケーブル幅が最小となるように構成している。
特開平10−81013号公報 特開2003−1824号公報
前述のように4つの駆動パルスによって4階調を表現する場合、プログラムデータは16ビットで表される。また、印字データは、4階調のうちの1つの階調を指定することから、1ノズルに対して2ビット必要となる。例えば、1ノズル列に含まれるノズル数が180個である場合には、印字データを送信するためには2ビット×180=360ビットが必要となる。つまり、360ビットの印字データと、16ビットのプログラムデータとを送信することになるため、合計376ビットのデータを送信する必要がある。
ここで、階調数を増加させた場合、階調表現に用いる駆動パルス数や、プログラムパターンのビット数が増加することになる。これはすなわち、制御装置から記録ヘッドに送信する印字データやプログラムデータのデータ量が増加することになるため、所定の印刷周期内でデータ転送を行うことができない場合があり、印刷周期を延ばさざるを得ない場合がある。
このように印刷周期を延ばすということはすなわち、キャリッジ機構の走査速度の低下や、紙送り速度の低下を伴うことになり、印刷速度の低下につながるという問題がある。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、印刷速度の低下を伴うことなく、多階調表現を実現することの可能な液滴吐出制御装置を提供することを目的としている。
上記した課題を解決するために、本発明の液滴吐出制御装置は、記録媒体に液滴を吐出する複数のノズルと、印加波形の入力によって前記ノズルから液滴を前記記録媒体に対して吐出させるアクチュエータと、前記アクチュエータに前記印加波形を供給して駆動制御する駆動制御手段と、を有する液滴吐出ヘッドと、入力される印刷データを、所定数の画素の階調情報からなる印字データに展開し当該印字データを出力する制御装置と、を備え、前記駆動制御手段は、前記印字データを入力し、当該印字データとこの印字データに対応する所定のプログラムデータとを用いて、前記印字データで指定される階調情報に応じた印加波形の生成に用いる駆動パルス選択信号を画素毎に生成する駆動パルス選択信号生成手段と、前記駆動パルス選択信号で選択される駆動パルスから前記印加波形を生成する印加波形生成手段と、を備えた液滴吐出制御装置において、前記駆動制御手段は、前記印刷データから形成される印字データに対応する前記駆動パルス選択信号を生成するために必要な前記プログラムデータが格納されるプログラムデータ記憶手段を備え、前記駆動パルス選択信号生成手段は、前記印字データを入力したとき、当該印字データに対応するプログラムデータを前記プログラムデータ記憶手段からパラレル入力し、当該プログラムデータと前記印字データとを用いて前記駆動パルス選択信号を生成することを特徴とする。
上記構成によれば、制御装置では、印刷データを、所定数の画素の階調情報からなる印字データに展開してこれを出力し、駆動パルス選択信号生成手段では、この印字データと所定のプログラムデータとを用いて駆動パルス選択信号を生成し、印加波形生成手段では、この駆動パルス選択信号で選択される駆動パルスから、アクチュエータへの印加波形を生成する。
このとき、駆動制御手段は、印刷データから形成される印字データに対応する駆動パルス選択信号を生成するために必要なプログラムデータが格納されるプログラムデータ記憶手段を備えており、駆動パルス選択信号生成手段は、印字データを入力したとき、この印字データに対応するプログラムデータをプログラムデータ記憶手段からパラレル入力し、このプログラムデータと印字データとを用いて駆動パルス選択信号を生成する。
したがって、印字データを出力する毎に、この印字データに応じた駆動パルス選択信号を生成するために必要なプログラムデータを、制御装置から駆動パルス選択信号生成手段に対して出力する必要はなく、また、駆動パルス選択信号生成手段は、プログラムデータをプログラムデータ記憶手段からパラレル入力するから、前記駆動パルス選択信号生成手段に対して印字データ及びプログラムデータを印刷周期毎に供給するにあたって、1印刷周期間にシリアル伝送されるデータ量を削減することができ、すなわち、印刷周期の短縮を図ることができる。
また、上記した液滴吐出制御装置では、前記制御装置は、前記印刷データから形成される印字データに対応する前記駆動パルス選択信号を生成するために必要な前記プログラムデータを、前記印刷データから形成される前記印字データの出力を開始する前に前記駆動制御手段に出力するプログラムデータ出力手段を有し、前記駆動制御手段は、前記プログラムデータを入力したとき当該プログラムデータを前記プログラムデータ記憶手段に格納する構成を有する。
上記構成によれば、印刷データから形成される印字データに対応する駆動パルス選択信号を生成するために必要なプログラムデータを、この印刷データから形成される印字データの、駆動制御手段への出力を開始する前に、プログラムデータ出力手段により出力し、駆動制御手段では、このプログラムデータをプログラムデータ記憶手段に格納するから、プログラムデータ記憶手段には、印刷対象の印刷データを印刷するにあたって必要とするプログラムデータが格納されることになる。したがって、印刷対象の印刷データの印刷を行う際に必要とされるプログラムデータを確実に用いることができ、指定された印刷データの印刷を的確に行うことができる。
また、上記した液滴吐出制御装置では、前記プログラムデータ出力手段は当該プログラムデータに、このプログラムデータを特定する特定情報を付加して出力し、且つ前記制御装置は前記印字データに、これに対応する前記プログラムデータを特定する特定情報を付加して出力し、前記駆動パルス選択信号生成手段は、前記印字データを入力したとき、当該印字データに付加された前記特定情報に対応するプログラムデータを前記プログラムデータ記憶手段からパラレル入力する構成を有する。
上記構成によれば、プログラムデータにこのプログラムデータを特定する特定情報が付加されて出力され、また、印字データにこの印字データに対応するプログラムデータを特定する特定情報が付加されて出力される。そして、駆動パルス選択信号生成手段では、印字データが入力されたとき、これに付加されている特定情報に対応するプログラムデータを、プログラムデータ記憶手段からパラレル入力し、これを用いて前記駆動パルス選択信号を生成する。
したがって、プログラムデータ記憶手段に複数種のプログラムデータが格納されている場合であっても的確に印字データに対応するプログラムデータを用いて駆動パルス選択信号を生成することができる。
また、上記した液滴吐出制御装置は、前記制御装置は、前記印字データ及び前記プログラムデータを、前記駆動パルス選択信号生成手段に対してシリアル伝送する構成を有する。
上記構成によれば、制御装置は、駆動パルス選択信号生成手段に対して、前記印字データやプログラムデータをシリアル伝送するようにしている。このとき、プログラムデータを印刷開始前に出力することで、印字データに対応した駆動パルス選択信号を生成する際に、制御装置側からプログラムデータを出力する必要はなく、印刷中に制御装置から駆動パルス選択信号生成手段に対して出力すべきシリアルデータのデータ量を削減することができるから、階調数の増加等により印字データやプログラムデータのデータ量が増加したとしても、1印刷周期間に伝送すべきシリアルデータの伝送時間の増加を抑制することができ、データ伝送時間の短縮を図るために、例えば印字データやプログラムデータを伝送するためのケーブル数を増加する等といった対処を行うことなく容易に対応することができる。
以下、本発明に係る液滴吐出制御装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の液滴吐出制御装置をインクジェットプリンタに適用した場合の概略構成を示す側面図である。
このインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、記録用紙Pを一枚ずつ給紙する給紙装置2と、インクジェット方式で印刷を行うヘッドユニット3と、給紙装置2により給紙された記録用紙Pを前記ヘッドユニット3の下部近傍を通過して搬送する搬送装置4と、搬送装置4で搬送された記録用紙Pを排出する排紙装置5と、これら各装置を制御する後述の制御装置6とを備えている。
前記給紙装置2は、記録用紙Pを1枚ずつ排出する給紙ローラ21と、給紙ローラ21により排出された記録用紙Pに対してスキュー補正を行うゲートローラ22とを備え、ゲートローラ22から送り出された、スキュー補正後の記録用紙Pが、搬送装置4に受け渡される。
搬送装置4は、所定間隔を保って平行に配設された駆動ローラ41及び従動ローラ42と、これら駆動ローラ41及び従動ローラ42間に張設された幅広帯状の無端搬送ベルト43と、搬送ベルト43の調節するテンションローラ44とを備えている。前記駆動ローラ41は給紙装置2側、従動ローラ42は排紙装置5側に配設され、前記駆動ローラ41を駆動モータ41Mで駆動することで、搬送ベルト43が図1中の矢印方向に移動し、給紙装置2から搬送ベルト43上に給紙された記録用紙Pが、搬送ベルト43の移動と共に搬送されて排紙装置5に排出される。
また、搬送装置4は、駆動ローラ41近傍に配設され、搬送ベルト43の外表面に接触して配設された帯電ローラ45及び給電ローラ46と、前記帯電ローラ45に接続された高圧電源45aとを備え、前記帯電ローラ45を介して高電圧を前記搬送ベルト43に印加して静電帯電させることによって、搬送ベルト43上に載置された記録用紙Pを搬送ベルト43の上面に静電吸着保持して搬送する。
また、搬送ベルト43の適所には、搬送ベルト43のベルト基準位置を表すベルトインデックス43a及び、図示しないリニアスケールが添付され、インデックスセンサ7で前記ベルトインデックス43aを検出すると共に、リニアスケールを用いてリニアエンコーダ8で搬送ベルト43の移動量を検出する。これらインデックスセンサ7及びリニアエンコーダ8の検出情報は後述の制御装置6に入力され、制御装置6では、これらに基づき記録用紙Pの搬送位置を認識し、これに応じて前記ゲートローラ22や駆動ローラ41の回転制御を行い、用紙給紙位置の制御を行うと共に、印刷開始後は、前記ヘッドユニット3による印刷タイミングに同期して記録用紙Pを間欠送りする。
ヘッドユニット3は、支持部材3aに、黒、シアン、マゼンタ、イエローのインク滴をそれぞれ吐出する、4つのライン型のヘッドユニット3K、3C、3M、3Yが記録用紙Pの搬送方向に所定間隔を保って配置されて構成されている。
ヘッドユニット3K、3C、3M、3Yは同一に構成され、図2に示すように、各ヘッドユニット3K、3C、3M、3Yは、インク滴を吐出する多数のノズルを配列した記録幅Aの印字幅を有するプリントヘッド31を、記録用紙Pの幅方向に6個、これを搬送方向に2列に千鳥状に配列させたヘッド列を有し、各プリントヘッド31は、同一に構成され、図3に示すように、インクジェット式記録ヘッド100を多数備えている。
このインクジェットヘッド100は、図3に示すように、振動板121と、この振動板121を変位させる圧電式アクチュエータ122と、内部に液体であるインクが充填され振動板121の変位により内部の圧力が増減されるキャビティ(圧力室)123と、このキャビティ123に連通しキャビティ123内の圧力の増減によりインクを液滴として吐出するノズル124とを少なくとも備えている。
さらに詳述すると、インクジェットヘッド100は、ノズル124が形成されたノズル基板125と、キャビティ基板126と、振動板121と、複数の圧電素子127を積層した積層型の圧電式アクチュエータ122とを備えている。
キャビティ基板126は、図示のように所定形状に形成され、これにより、キャビティ123と、これに連通するリザーバ128とが形成されている。また、リザーバ128は、インク供給チューブ129を介してインクカートリッジ129aに接続されている。
圧電式アクチュエータ122は、対向して配置される櫛歯状の電極131、132と、その電極131、132の各櫛歯と交互に配置される圧電素子127とからなる。また、圧電式アクチュエータ122は、その一端側が図3に示すように中間層130を介して振動板121と接合されている。
このような構成からなる圧電式アクチュエータ122では、第1電極131と第2電極132との間に印加される印加波形源からの印加波形により、図3に示すように上下方向に伸び縮みするモードを利用している。この圧電式アクチュエータ122は、圧電素子127が積層されているために、大きな駆動力が得られるのが特徴である。
したがって、圧電式アクチュエータ122では、図3に示すような印加波形が印加されると、振動板121に変位が生じてキャビティ123内の圧力が変化して、ノズル124からインク滴が吐出される。
各プリントヘッド31では、記録幅Aの印刷が可能となるようにノズル124が配置され、2列に配列されたプリントヘッド31のそれぞれが有するノズルによりインク滴の吐出を行うことによって、ヘッドユニット3により記録用紙幅L分の印字幅が可能に構成されている。そして、各プリントヘッド31のそれぞれと制御装置6とが図示しないフレキシブルフラットケーブルによって電気的に接続されている。
なお、プリントヘッド31は、インクカートリッジ129aを含んだ構成に限定されるものではなく、例えば、インクカートリッジ129aを別に固定し、チューブなどによってヘッドユニット3に供給されるようなものでもよい。したがって、ここでは、夫々一つの振動板121、静電アクチュエータ122、キャビティ123、ノズル124等で構成されたインクジェットヘッド100を複数設けたものをプリントヘッドと称するものとする。
また、インクカートリッジ129aは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインクを充填したものを用いればよく、また、さらに、例えばライトシアン、ライトマゼンタ、ダークイエロー等のインクカートリッジをさらに備えるように構成されていてもよい。
制御装置6は、例えば、パーソナルコンピュータ、ディジタルカメラ等のホストコンピュータ60から入力された印刷データに基づいて、給紙装置2、ヘッドユニット3や、搬送装置4等を制御することにより記録用紙Pに印刷を行うものである。
この制御装置6は、図4に示すように、ホストコンピュータ60から入力された印刷データなどを受け取る入力インタフェース部61と、この入力インタフェース部61から入力された印刷データに基づいて印刷制御処理を実行する例えばマイクロコンピュータで構成される制御部62と、駆動モータ41Mを制御する駆動モータドライバ63と、給紙装置2の給紙ローラ21やゲートローラ22を駆動する図示しないモータを制御する給紙ドライバ64と、ヘッドユニット3を駆動制御するヘッドドライバ65と、各ドライバ63、64及び65の出力信号を外部の駆動モータ41M、給紙装置2及びヘッドユニット3で使用する制御信号に変換して出力する入出力インタフェース部67と、を備えている。
ここで、制御部62は、印刷制御処理等の各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)62aと、ホストコンピュータ60から入力インタフェース部61を介して入力される印刷データを図示していないデータ格納領域に格納するSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)62bと、印刷制御処理等を実行する際に各種データを一時的に格納し、或いは印刷制御処理等のアプリケーションプログラムを一時的に展開するRAM(Random Access Memory)62cと、CPU62aで実行する制御プログラム等を格納する不揮発性半導体メモリで構成されるROM(Read-Only Memory)62dと、を少なくとも備えている。
また、制御部62には、インデックスセンサ7、リニアエンコーダ8が電気的に接続されると共に、図示しないが、例えばインクカートリッジ129aのインク残量、温度、湿度等の印刷環境等を検出可能な各種センサが、それぞれ電気的に接続されている。
制御部62は、入力インタフェース部61を介してホストコンピュータ60から印刷データを入手すると、その印刷データをSDRAM62bに格納する。そして、CPU62aは、この印刷データに所定の処理を実行して、印刷データを、画素の階調を表す、画素毎に設定される画素情報に展開し、この展開した画素情報及び各種センサからの入力データに基づいて、各ドライバ63〜65に制御信号を出力する。各ドライバ63、64及び65から制御信号が出力されると、これらが入出力インタフェース部67を通して信号が送られ、ヘッドユニット3の複数のインクジェットヘッド100に対応する圧電式アクチュエータ122、搬送装置4、給紙装置2がそれぞれ作動して、記録用紙Pに対する印刷処理が行われる。
また、制御部62は、後述の波形メモリ701に格納されている、後述の印加波形を形成するための予め設定された所定の駆動波形COM形成用データを読出すための読み出しアドレスやこれをラッチするタイミングを設定するクロック信号をヘッドドライバ65に出力する。
このヘッドドライバ65は、複数の駆動パルスを時系列的に配列した駆動波形COMを形成する駆動波形COM発生回路70と、同期用のクロック信号SCKを出力する発振回路90とを備えている。
駆動波形COM発生回路70は、図5に示すように、制御部62から入力される、駆動波形COMを生成するための波形形成用データが所定のアドレスに対応する記憶素子に格納される波形メモリ701と、この波形メモリ701から読出された駆動波形COM形成用データを、前述したラッチ用のクロック信号によってラッチするラッチ回路702と、このラッチ回路702から出力される駆動波形COM形成用データをアナログ信号に変換するD/A変換器703と、このD/A変換器703から出力されるアナログ信号を増幅して駆動波形COMを出力する増幅部704と、を備えている。
駆動波形COM発生回路70では、4階調用の駆動波形COMを発生する。この駆動波形COMは、図6(a)に示すように、インク滴を吐出しない程度に微振動を与える駆動パルスWD1と、中ドットを形成するインク滴を吐出する駆動パルスWD2と、小ドットを形成するインク滴を吐出する駆動パルスWD3と、前記中ドットを形成する例えば前記駆動パルスWD2と同量のインク滴を吐出する駆動パルスWD4と、がこの順に時系列的に連結されて構成されている。
そして、この各駆動パルスWD1〜WD4からなる駆動波形COMを形成するための駆動波形COM形成用データを、波形メモリ701の指定されるアドレスから順次読み出し、これを、駆動波形COM形成用データを読み出すためのクロック信号に応じてラッチ回路702でラッチし、D/A変換器703でアナログ信号に変換した後、増幅部704で増幅することにより、駆動波形COMが出力される。
また、入出力インタフェース部67は、駆動波形COM発生回路70から出力される駆動波形COM及び発振回路90から出力されるクロック信号SCKをそのままヘッドユニット3の各プリントヘッド31に出力すると共に、制御部62から出力される印刷データに応じたデータ信号SL、このデータ信号SLをラッチするためのラッチ信号LAT及びチャンネル信号CHをそれぞれ印刷位置に対応したプリントヘッド31に出力する。
ここで、前記データ信号SLには、図7(a)及び図7(b)に示すように、印字データ信号SLaとプログラムデータ信号SLbとの2種類がある。
前記印字データ信号SLaは、図7(a)に示すように、印字データ信号SLa及びプログラムデータ信号SLbのいずれであるかを表す1ビットの制御データScと、印字データSIと、2ビットのSPラベルSlavとで構成される。
前記印字データSIは、印刷データを展開して得た画素毎の画素情報のうち、プリントヘッド31の1ノズル列に含まれるノズル数分の画素情報で構成される。この画素情報は例えば2ビットで表され、1画素に対して1ノズルで印刷を行うことから、印字データSIは、1ノズルにつき2ビット×1ノズル列に含まれるノズル数分のデータで構成されることになる。
この印字データSIは、図7(a)に示すように、2ビットのうちの上位ビットを表すデータSIHと下位ビットを表すデータSILとで構成される。そして、上位ビットを表すデータSIHは、ノズル数分の上位ビットを表すデータで構成され、下位ビットを表すデータSILは、ノズル数分の下位ビットを表すデータで構成される。例えば、ノズル数を180とすると、上位ビットを表すデータSIH及び下位ビットを表すデータSILは、それぞれ180ビットで構成される。
前記SPラベルSlavは、後述の、プログラム(パターン)データSPを特定するための識別情報である。
また、プログラムデータ信号SLbは、図7(b)に示すように、前記制御データScと、前記2ビットのSPラベルSlavと、このSPラベルSlavで特定される16ビットのプログラムデータSPとで構成される。
前記プログラムデータSPは、図6(b)に示すように、駆動波形COMを構成する駆動パルスWD1〜WD4のうち、画素情報で指定される階調を実現するために選択すべき駆動パルスのパターンを表したものである。図6(b)において、画素情報が“00”である場合、駆動波形COMを構成する駆動パルスWD1〜WD4のうち、第1駆動パルスWD1のみを選択することを表す。また、画素情報が“01”の場合、第3駆動パルスWD3のみを選択することを表し、同様に、画素情報が“10”の場合には、第2駆動パルスWD2のみを選択し、また、画素情報が“11”の場合、第2パルスWD2及び第4駆動パルスWD4を選択することを表す。そして、このように、各階調で、駆動パルスの選択パターンが異なることから、各ノズルからのインク滴の吐出量が異なることになって、結果的にドット径の異なるドット印刷が行われ、図6(b)の場合には、4階調表現が可能となっている。
そして、前記プログラムデータ信号SLbは、画素情報が“00”のときを階調1、“01”を階調2、“10”を階調3、“11”を階調4としたとき、図6(b)に示すように、第1駆動パルスWD1の各階調における選択パターンを階調の並び順に表したもの「1000」を、プログラムデータSP(1)とし、同様に、第2駆動パルスWD2の各階調における選択パターン「0011」をプログラムデータSP(2)、第3駆動パルスWD3に対応する選択パターン「0100」をプログラムデータSP(3)、第4駆動パルスWD4に対応する選択パターン「0001」をプログラムデータSP(4)とし、図7(b)に示すように、SPラベルSlavに続いて、前記SP(1)、SP(2)、SP(3)、SP(4)の順に16ビットのプログラムデータSPを配置して構成される。
また、ヘッドユニット3の各プリントヘッド31は、図8に示すように、各ノズル124に対応する圧電式アクチュエータ122の第1の電極131に駆動波形COMを供給するか否かを選択する選択スイッチ201を有すると共に、制御装置6からのデータ信号SLを入力し、その制御データScを参照して、データ信号SLが印字データ信号SLaであるか、プログラムデータ信号SLbであるかを判断するデータ判別部211と、プログラムデータ信号SLbのSPラベルSlav及びプログラムデータSPを所定の記憶素子に格納するSP記憶部212と、印字データ信号SLaのうち印字データSI及びSPラベルSlavがデータ判別部211からシリアルデータ転送され、クロック信号SCKによって順次シフトして印字データSIの上位ビットを格納する格納部SR2、下位ビットを格納する格納部SR1、SPラベルSlavを格納する格納部SR3を有するシフトレジスタ213と、ラッチ信号LATが入力されるタイミングでシフトレジスタ213の格納部SR1、SR2のデータをラッチする第1ラッチ回路214a及び第2ラッチ回路214bと、ラッチ信号LATが入力されるタイミングでシフトレジスタ213の格納部SR3のデータすなわちSPラベルSlavを読み込み、このSPラベルSlavに応じたプログラムデータSPをSP記憶部212からパラレル入力する制御ロジック215と、制御ロジック215からの論理出力と第1ラッチ回路214a及び第2ラッチ回路214bからのラッチデータを入力し、ラッチデータに応じた駆動パルス選択信号を生成するデコーダ216と、デコーダ216で生成した駆動パルス選択信号を選択スイッチ201で必要とする電圧に変換するレベルシフタ217とで構成されている。
前記データ判別部211は、例えば、マイクロコンピュータ等で構成され、データ信号SLを入力すると、その制御データScを参照し、このデータ信号SLがプログラムデータ信号SLbであると判断されるときには、SPラベルSlavとそのプログラムデータSPとを対応付けてSP記憶部212に格納する。一方、入力したデータ信号SLがその制御データScから印字データ信号SLaであると判断されるときには、印字データ信号SLaに含まれる印字データSIの上位ビットSIH、下位ビットSIL、SPラベルSlavの順にシフトレジスタ213にシリアル転送する。
前記制御ロジック215及びデコーダ216は、例えば、特開平10−81013号公報に記載される公知の回路で構成され、前記デコーダ216は、図9に示すように、1ノズルに対して、例えば、4個のANDゲート216a〜216dと、これらANDゲート216a〜216dの出力が入力されるORゲート216eとが設けられている。前記ANDゲート216a〜216dには、第1ラッチ回路214a及び第2ラッチ回路214bでラッチしているラッチデータがそれぞれ入力される。
前記制御ロジック215は、図9に示すように、例えば、4進カウンタ215aとこのカウンタ215aの出力によって出力を変化させる組み合わせ回路215bとから構成される。前記カウンタ215aのリセット端子にはラッチ信号LATが入力され、データ入力端子にはチャネル信号CHが入力される。また、カウンタ215aの上位桁出力C1と下位桁出力C0とが組み合わせ回路215bに入力される。
カウンタ215aは、駆動波形COMを構成する4つの駆動パルスのうち、第1パルスの発生タイミング検出信号を兼ねるラッチ信号が入力されると、クリアされるため、上位桁出力C1及び下位桁出力C0が共に“0”となる。そして、第2パルスの発生タイミング検出信号であるチャネル信号CHが入力されるとカウンタ215aはカウントアップして上位桁出力C1が“0”、下位桁出力C0が“1”となる。さらに第3パルスの発生タイミング検出信号であるチャネル信号CHが入力されると上位桁出力C1が“1”となり、下位桁出力C0が“0”となる。さらに、第4パルスの発生タイミング検出信号であるチャネル信号CHが入力されると、上位桁出力C1及び下位桁出力C0は共に“1”となる。
前記組み合わせ回路215bは、ラッチ信号LATが入力されると、シフトレジスタ213の格納部SR3に格納されたSPラベルSlavを読み込み、このSPラベルSlavに対応するプログラムデータSPをSP記憶部212からパラレル入力する。そして、このSPラベルSlavで特定されるプログラムデータSPを用いて例えば図10に示す真理値表を作成し、この真理値表にしたがって、カウンタ215aからの上位桁出力C1及び下位桁出力C0の値に応じて、出力q1〜q4の値を変化させる。したがって、組み合わせ回路215bからデコーダ216の各ANDゲートに対する入力状態を適宜設定することにより、所望の駆動パルスを選択するための、印字データSIに応じた駆動パルス選択信号を生成することができる。また、SPラベルSlavに応じてプログラムデータSPを変更することによって、異なる真理値表を得ることができ、すなわち異なるパターンで駆動パルスを選択することができから、結果的に、異なる階調表現を行うことができる。
例えば、第1ラッチ回路214a及び第2ラッチ回路214bのラッチデータ、すなわち、ある画素の階調を表す画素情報が“00”である場合、ANDゲート216aのみが有効となって、デコーダ216は、組み合わせ回路215bの出力q1に応じた信号を出力することになる。そして、前述のように、カウンタ215aの出力は、ラッチ信号LAT及びチャネル信号CHに応じてカウントアップし、これに応じて、組み合わせ回路215bの出力q1は、図10の真理値表に応じて変化することから、デコーダ216の出力は、各駆動パルスが発生されるタイミングで、“1”、“0”、“0”、“0”と変化する。そして、このデコーダ216の出力は、選択スイッチ210をオンオフ制御する駆動パルス選択信号であるから、駆動波形COMのうち、第1駆動パルスのみが選択されることになって、図6に示すように、インク滴の吐出は行われず、微振動が生じるように駆動されることになり、すなわち、階調値“0”を表すことになる。
また、画素情報が“01”である場合、ANDゲート216bのみが有効となって、デコーダ216は、組み合わせ回路215bの出力q2に応じた信号を出力することになる。そして、カウンタ215bの出力のカウントアップに応じて、組み合わせ回路215bの出力q2は、図10の真理値表に示すように変化することから、デコーダ216の出力は、各駆動パルスが発生されるタイミングで、“0”、“0”、“1”、“0”と変化する。したがって、駆動波形COMのうち、第3駆動パルスのみが選択されることになって、図6に示すように、小ドットを形成するインク滴が吐出され、階調値“1”のドットが形成されることになる。
同様に、画素情報が“10”である場合、ANDゲート216cのみが有効となって、ダコーダ216は、組み合わせ回路215bの出力q3に応じた信号を出力することになり、カウンタ215aのカウントアップに応じて、組み合わせ回路215bの出力q3は、図10の真理値表に示すように変化することから、デコーダ216の出力は、各駆動パルスが発生されるタイミングで、“0”、“1”、“0”、“0”と変化する。したがって、駆動波形COMのうち、第2駆動パルスのみが選択されることになって、図6に示すように、中ドットを形成するインク滴が吐出されることになり、階調値“2”のドットが形成されることになる。
さらに、画素情報が“11”である場合、ANDゲート216dのみが有効となって、デコーダ216は、組み合わせ回路215bの出力q4に応じた信号を出力することになり、カウンタ215aのカウントアップに応じて、組み合わせ回路215bの出力q4は、図10の真理値表に示すように変化することから、デコーダ216の出力は、各駆動パルスが発生されるタイミングで、“0”、“1”、“0”、“1”と変化する。したがって、駆動波形COMのうち、第2駆動パルス及び第4駆動パルスが選択されることになって、図6に示すように、第2駆動パルスに応じた中ドットを形成するインク滴と、第4駆動パルスに応じた中ドットを形成するインク滴とが吐出される。この結果、記録用紙Pには2つの中ドットのインク滴が僅かに位置ずれを生じながら着弾されて重畳されるので、最大のドットが形成され、階調値“3”のドットが形成されることになる。
また、前記御装置6の制御部62では、インクジェットプリンタ1の電源が投入された後、ホストコンピュータ60から印刷データが入力されると、図11に示す印刷制御処理を実行する。
まず、ステップS1で印刷データを入力すると、この印刷データを、画素毎にその階調を表す画素情報に展開する(ステップS2)。なお前記印刷データと共に、指定された階調を実現し得る駆動パルス選択信号を生成するための前記プログラムデータSP等といった液滴吐出制御情報を入力する。
次いで、ステップS3に移行し、印刷データと共に入力したプログラムデータSPに対してSPラベルSlavを設定し、このSPラベルSlavとこれに対応するプログラムデータSPと、プログラムデータ信号SLbであることを表す制御データとからなるプログラムデータ信号SLbを生成し、これを各プリントヘッド31に出力する。
例えば、この印刷データの液滴吐出制御情報で指定される階調数が“4”であって、4階調表現を行う際の駆動波形COMが図6(a)に示すように、駆動パルスWD1〜WD4で構成され、各階調を表現する際の駆動パルスの選択パターンが、図6(b)に示すプログラムデータSPで表される場合には、このプログラムデータSPに対して、SPラベルをSlav1として設定し、また、制御データScとして、プログラムデータ信号SLbであることを表すデータ例えば“1”を設定し、図7(b)に示すプログラムデータ信号SLbを生成する。
次いで、ステップS4に移行し、ステップS2で特定した各画素の画素情報に基づき、プリントヘッド31毎に、1ノズル列分のノズルに対する画素情報からなる印字データSIを生成し、この印字データSIと、この印字データSIで指定される階調表現を行うために必要なプログラムデータSPに対応するSPラベル、すなわちSlav1と、をもとに、図7(a)に示す印字データ信号SLaを生成し、これをクロック信号SCKと共に、各プリントヘッド31に出力する。この場合、制御データScとして、印字データ信号SLaであることを表すデータ、例えば“0”を設定する。
次いで、ステップS5に移行し、インデックスセンサ7及びリニアエンコーダ8の検出信号に基づいてプリントヘッド31と記録用紙Pとの位置が吐出タイミングであるか否かを判定し、吐出タイミングでないときには吐出タイミングとなるまで待機し、吐出タイミングであるときにはステップS6に移行する。
このステップS6では、駆動波形COM発生回路70で発生させる駆動波形COMの駆動パルスWD1の出力を開始する時のラッチ信号LAT、その後の駆動パルスWD2〜WD4の出力を開始するチャンネル信号CHを順次出力する波形選択処理を実行した後、ステップS7に移行する。
なお、ステップS4からステップS6の処理については、プリントヘッド31は、図2に示すように、6個ずつ8列に配列されているため、プリントヘッド31毎、或いは列単位のプリントヘッド31毎等、制御単位数のプリントヘッド31毎に個別のタイミングで処理を行い、各色のプリントヘッドによる印刷位置が重なるように、印刷タイミングを調整する。
このステップS7では、全ての画素についてその印刷が終了したか否かを判定し、全ての画素に対する印刷が終了していないときには前記ステップS4に戻る。そして、次に印刷すべき画素情報からなる印字データSIを生成し、以後、上記と同様の手順で、順次印字データSIとSPラベルSlavとからなる印字データ信号SLaを出力する。
そして、プリントヘッド31毎に、印字データSIを順次生成して、この印字データSIからなる印字データ信号SLaを出力し、全ての画素に対する印刷が終了したならば、印刷制御処理を終了する。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、インクジェットプリンタ1の電源を投入すると、まず、制御部62で所定の初期化処理が行われる。そして、ホストコンピュータ60から印刷データが入力されると、制御部62で、図11の印刷制御処理を実行する。
すなわち、ホストコンピュータ60から入力された印刷データを読み込むと、図11のステップS1からステップS2に移行し、印刷データを、各画素の階調を表す画素情報に展開する。
また、入力したプログラムデータSPに対してSPラベルSlavを付与し、プログラムデータSPと、付与したSPラベル例えばSlav1と、プログラムデータ信号であることを表す制御データScとから図7(b)に示すプログラムデータ信号SLbを生成し、各プリントヘッド31に出力する(ステップS3)。
このプログラムデータ信号SLbは、各プリントヘッド31において、データ判別部211に入力され、その制御データScはプログラムデータ信号SLbであることを表しているから、データ判別部211は、入力したプログラムデータ信号SLbのうち、SPラベルSlav1とプログラムデータSPとをSP記憶部212に格納する。
制御部62では、プログラムデータ信号SLbを送信した後、プリントヘッド31のそれぞれについて、1ノズル列分のノズルに対応する、最初に印刷すべき画素情報からなる印字データSIを生成し、この印字データSIと、入力したプログラムデータSPに付与したSPラベルSlav1と、印字データ信号SLaであることを表す制御データScとからなる図7(a)に示す印字データ信号SLaを生成しこれをプリントヘッド31に出力する。
プリントヘッド31では、データ判別部211でこれを読み込むと、その制御データは、印字データ信号SLaであることを表すデータに設定されていることから、印字データSI及びSPラベルSlav1をシフトレジスタ213にシリアル転送する。これによって、印字データSIは、格納部SR1及びSR2に格納され、また、SPラベルSlav1は格納部SR3に格納される。
この状態で、インデックスセンサ7及びリニアエンコーダ8の検出信号に基づき、用紙送りが開始されて、記録用紙Pの印刷開始位置がヘッドユニット3の一列目のプリントヘッド列のノズル列と対向する位置に到達したときに、制御部62において、図11のステップS5からステップS6に移行して、インク滴の吐出タイミングとなったプリントヘッド31に対してラッチ信号LATが出力されることにより、シフトレジスタ213に格納されている印字データSIが第1及び第2ラッチ回路214a、214bでラッチされ、また、SPラベルSlav1が制御ロジック215に読み込まれる。
これによって、制御ロジック215では、SPラベルSlav1に応じたプログラムデータSPをSP記憶部212からパラレル入力し、組み合わせ回路215bでは、図10に示すような真理値表を生成し、カウンタ215aの出力に応じてその出力q1〜q4の値を変化させる。この場合、ラッチ信号LATが入力されたことからカウンタ215aの出力はリセットされるため、各出力q1〜q4は“1”、“0”、“0”、“0”となる。そして、チャネル信号CHに応じて、カウンタ215aの出力がカウントアップし、これに応じて各出力q1〜q4が、図10の真理値表にしたがって順次変化することになる。
一方、デコーダ216では、第1及び第2ラッチ回路214a、214bでラッチされたラッチデータ、すなわち、画素情報で特定される階調に応じて、ANDゲート216a〜216dの何れかのみが、制御ロジック215からの論理出力を出力することになる。例えば、ラッチデータが“11”である場合には、ANDゲート216dのみが有効となるから、カウンタ215aの出力がカウントアップするとこれに応じて、組み合わせ回路215bの出力q4が“0”、“1”、“0”、“1”の順に変化し、これがANDゲート216d、ORゲート216eを介して、駆動パルス選択信号として出力される。そして、これがレベルシフタ217を介して選択スイッチ201に出力され、この駆動パルス選択信号は、駆動波形COMを構成する駆動パルスWD1〜WD4の切り換わりのタイミングを表すラッチ信号LAT及びチャネル信号CHに応じて切り換わるから、駆動パルス選択信号に応じて駆動パルスが選択されることになって、この場合には、第2及び第4の駆動パルスが選択されてインク滴の吐出が行われることになる。これによって、記録用紙Pには、僅かにずれて2つの中ドットが表示されることになって、結果的に大ドットが形成され、ラッチデータ“11”に対応する階調“3”の印刷が行われることになる。
同様に、ラッチデータが“01”の場合には、デコーダ216のANDゲート216bのみが有効となって、制御ロジック215の出力q2が駆動パルス選択信号となることから第3駆動パルスのみが選択されて小ドットの印刷が行われ、また、ラッチデータが“10”の場合にはデコーダ216のANDゲート216cのみが有効となって制御ロジック215の出力q3が駆動パルス選択信号となることから第2駆動パルスのみが選択されて中ドットの印刷が行われる。
また、ラッチデータが“00”の場合には、デコーダ216のANDゲート216aのみが有効となることから、制御ロジック215の出力q1が、駆動パルス選択信号として出力されることになって、第1駆動パルスのみが選択されることから、図6に示すように、インク滴の吐出は行われず、キャビティ123に微振動のみが与えられ、インクの固まりが抑制される。
一方、前記制御部62では、最初の印字データSIを印字データ信号SLaとして送信すると、続いて、2番目に印刷すべき印字データSIとSPラベルSlav1と制御データScとからなる印字データ信号SLaを生成して対応するプリントヘッド31に出力し(ステップS4)、記録用紙Pが送られてプリントヘッド31が所定の印刷位置に到達したとき(ステップS5)、ラッチ信号LAT、チャネル信号CHを出力し(ステップS6)、以後、全ての画素に対する印刷処理が終了するまで繰り返し処理を行う。つまり、印字データSI毎に、SPラベルSlav1と制御データScとからなる印字データ信号SLaを生成し、これを対応するプリントヘッド31に出力する。これによって、ある印刷周期で印刷されるべき印字データ信号SLaは、直前の印刷周期内でプリントヘッド31に出力され順次印刷処理が行われることになる。
そして、この印字データ信号SLaを入力したプリントヘッド31のデータ判別部211では、印字データSIとSPラベルSlav1とをシフトレジスタ213にシリアル転送する。
これによって、各印字データSIが、対応するプリントヘッド31に対して順次出力され、各プリントヘッド31が記録用紙Pに対して所定の位置に到達したときにインク滴が吐出されることによって、1つの画素に対して、黒、シアン、マゼンタ、イエローの4色による印刷が行われることになって、カラー印刷が行われることになる。そして、各ノズル位置において指定されたドット印刷が行われ、全ての画素について印刷が行われることによって、記録用紙Pには、入力された印刷データに応じたカラー印刷が行われることになる。
ここで、前述のように、従来の液滴吐出制御装置においては、制御装置6からプリントヘッド31に対して、印字データSIを送信する毎に、これと共にプログラムデータSPを送信し、プリントヘッド31では、入力した印字データSIとこれと共に入力したプログラムデータSPとを用いて印字データSIに応じた駆動パルス選択信号を生成するようにしている。
つまり、1画素につき2ビットの画素情報からなる、1ノズル列に含まれるノズル数分の印字データSIと、16ビットのプログラムデータSPとを印刷周期毎に送信している。このため、より多くの階調数を用いて印刷を行う場合には、図12に示すように、駆動パルス数の増加に伴って、印字データSIのビット幅が増加するだけでなく、プログラムデータSPのビット幅も増加することになる。特に、プログラムデータSPのビット幅は、印字データSIのビット幅が大きいときほど、印字データSIのビット幅の増加度合に比較してより大きな増加度合で変化することになる。このため、階調数が大きいときほど、プログラムデータSPのビット幅が大きくなり、印字データSIとプログラムデータSPとをプリントヘッド31に転送するための転送時間が増加し、場合によっては、印字データSIの印刷周期を長くせざるを得ず印刷速度の低下を伴う場合がある。
しかしながら、上述のように、プリントヘッド31では、プログラムデータSPを記憶するSP記憶部212を備えており、プリントヘッド31側で、印字データSIに対する処理を行う毎にSP記憶部212で記憶するプログラムデータSPを読み出し、このプログラムデータSPと印字データSIとを用いて駆動パルス選択信号を生成している。そして、制御部62では、予めプログラムデータSPをプリントヘッド31に送信してこれをSP記憶部212に格納しておき、印字データSIを送信する際には、16ビットのプログラムデータSPの送信は行わず、この16ビットのプログラムデータSPを特定する2ビットのSPラベルSlavを送信している。
このため、16ビットのプログラムデータSPを送信する場合に比較して、2ビットのSPラベルSlavを送信する場合の方がそのデータ量は少なくてすみ、印字データSIの印刷を行う際に、制御部62からプリントヘッド31に送信すべきデータのデータ量を低減することができる。したがって、その送信に伴う送信時間の短縮を図ることができる。
さらに、このとき、制御ロジック215では、SPラベルSlavに応じたプログラムデータSPをSP記憶部212からパラレル入力するようにしているから、制御ロジック215に対して、印刷周期毎に、印字データSI及びプログラムデータSPを供給するにあたって、1印刷周期間に、シリアル伝送されるデータ量を削減することができ、その転送時間の短縮を図ることができるから、結果的に印刷周期の短縮を図ることができる。
そして、上述のようにプログラムデータSPに替えて、2ビットのSPラベルSlavを送信しているから、図12に示すように、階調数の増加に伴ってプログラムデータSPが大幅に増加したとしても、SPラベルSlavのビット幅は2ビット程度ですみ、印字データSIのビット幅が増加するだけである。この印字データSIのビット幅の増加度合は、図12に示すように、プログラムデータSPの増加度合に比較して小さいから、階調数の増加に伴って、印字データSIを含む所定データのデータ長が増加することを抑制することができ、すなわち、印字データSIを含む所定データの送信時間の増加を抑制することができる。したがって、階調数が大きい場合であっても、印刷速度の大幅な低下を伴うことなく、多階調表現を行うことができる。
特に、図12に示すように、階調数が多くなると、プログラムデータSPのビット幅が大幅に増加することになるが、上述のように、階調数に伴いビット幅の変動が大きい、プログラムデータSPをSPラベルSlavで表すようにしているから、印字データSIと共に送信すべきデータのデータ量の増加を効果的に抑制することができる。
また、印刷速度の低下を伴うことなく階調数を増加することができるから、例えば、印刷速度の低下を回避するために、制御部62からプリントヘッド31に対して、印字データSIとプログラムデータSPとを個別のケーブルで、送信する等といった、ケーブル数の増加を伴うことなく実現することができる。
なお、上記実施の形態において、引き続き別の印刷を行う場合には、上記と同様にして、プログラムデータSPとこれに対応するSPラベル、例えば、Slav2を含むプログラムデータ信号SLbを送信した後、印字データSIとこれに対応するSPラベルSlav2とを含む印字データ信号SLaを送信する。
そして、データ判別部211では、入力したプログラムデータ信号SLbをもとに、プログラムデータSPとSPラベルSlavとを対応付けてSP記憶部212に格納する。
ここで、SP記憶部212には、前回用いたSPラベルSlav1に対応するプログラムデータSPと、今回用いるSPラベルSlav2に対応するプログラムデータSPとが格納されることになるが、制御ロジック215では、SPラベルSlavでプログラムデータSPを識別し、SPラベルSlavに応じたプログラムデータSPを読み込むようにしているから、印字データ信号SLaで指定されるSPラベルSlavに応じたプログラムデータSPを確実に得ることができる。
なお、前回に続いて同じプログラムデータSPを用いる場合には、プログラムデータ信号SLbの送信を行わなくてもよい。
また、例えば、1つの印刷データに対し異なる階調を用いて印刷を行う場合、つまり例えば、インクの色毎に異なる階調で印刷を行う場合等には、印刷を行う際に、複数のプログラムデータSPを用いることになる。この場合には、用いるプログラムデータSPにそれぞれSPラベルSlavを付加し、プログラムデータSP毎、或いは複数のプログラムデータSPからなるプログラムデータ信号SLbを生成し、これを、印刷を開始する前に送信する。そして、プリントヘッド31のデータ判別部211では、複数のプログラムデータSPをSPラベルSlavと対応させてSP記憶部212に格納する。そして、制御ロジック215において、印字データ信号SLaで指定されるSPラベルSlavに応じて、対応するプログラムデータSPを読み出しこれを用いて印刷を行うことにより、1つの印刷データを、複数の異なる階調を用いて印刷することができる。
なお、上記実施の形態においては、印刷を行う前に、プログラムデータSPを、制御部62からプリントヘッド31に対して送信する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、印刷に用いるプログラムデータSPが限定されている場合等には、SP記憶部212を不揮発性の記憶手段で形成し、任意のプログラムデータSPをここに予め格納しておき、印刷データを入力したときには、プログラムデータ信号SLbの送信は行わず、SP記憶部212に格納されている、この印刷データを印刷する際に用いるプログラムデータSPに対して予め付加したSPラベルSlavを含む印字データ信号SLaの送信のみを行うようにしてもよい。
また、例えば、SP記憶部212が、入力したプログラムデータSPを更新記憶するように構成されている場合等、SP記憶部212に、1種類のプログラムデータSPのみが格納されるように構成されている場合には、SPラベルSlavを必ずしも付与する必要はない。つまり、印字データSIを含む印字データ信号SLaを入力したときには、ラッチ信号LATのタイミングで、SP記憶部212のプログラムデータSPを読み込むようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、カラー印刷が可能なインクジェットプリンタに適用した場合について説明したが、これに限るものではなく、白黒印刷を行うインクジェットプリンタであっても適用することができる。また、複数のプリントヘッド31を備えたインクジェットプリンタに限るものではなく、制御部62からの情報をもとに、ヘッドユニット側で、印字データSIとプログラムデータSPとを利用して駆動パルス選択信号を生成するように構成されたインクジェットプリンタであれば、シリアル方式或いはライン方式のプリンタであっても適用することができる。
また、上記実施の形態においては、圧電式(ピエゾ方式)による積層アクチュエータ122を有するインクジェットヘッド100を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図13に示すように、圧電材料301を上下電極302,303で挟んだ簡単な構造のアクチュエータを使用して振動板121を振動させ、振動モードとして図13で上下方向に撓むモードを利用したピエゾ方式のユニモルフアクチュエータ304を適用したり、図14に示すように圧電材料311の両端部に電極312が両端側にあって圧力室313を形成し、アクチュエータはノズルを1つおきに駆動し、印加波形が与えられると図14で破線図示のように圧力室313内の圧力が変化してノズル314からインク液が吐出される構成を有するピエゾ方式のシェアモード1アクチュエータ315を適用したり、図15に示すように、圧電材料321の表面に電極322,323が交互に設けられ、印加波形が与えられると図15の破線のように変形して圧力室324内の圧力が変化してノズル325からインク滴が吐出される4ピエゾ方式のエアモード2アクチュエータを適用したりすることもできる。
また、ピエゾ方式に限らず、図16及び図17に示すように、通常は基板331上に発熱体332とそのドライバ333への接続線334、耐キャビテーション膜335、隔壁336、ノズル壁337を使用して、天板338を接合させ、天板338に形成したインク流入口340からリザーバ341にインクを流入させ、このインクをノズル壁337で囲まれた圧力室342に供給し、ドライバ333からの印加波形がヘッドユニットの圧力室340に配設された各発熱体332に伝達されると発熱体332は瞬間的に300℃以上の温度に発熱し耐キャビテーション膜335上に膜沸騰による気泡が発生しの圧力変化によってインク滴がノズル孔339から吐出され、インク滴が吐出された直後に気泡が発生し、その圧力変化によってインク滴が吐出され、インク液滴が吐出された直後、気泡は急激に収縮してもとの状態に復帰するようにした膜沸騰インクジェット方式を適用することもできる。
さらにまた、上記実施形態では、印字データSIを2ビットデータSIH及びSILで構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ノズル単位で画素情報を連続させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、前記制御ロジック215及びデコーダ216として、図9に示す回路構成を備えた場合について説明したが、これに限るものではなく、プログラムデータ及び印字データに応じて上記と同様の出力を得ることができればどのような回路構成であってもよい。
なお、上記実施の形態において、圧電式アクチュエータ122がアクチュエータに対応し、シフトレジスタ213、第1ラッチ回路214a、第2ラッチ回路214b、制御ロジック215、デコーダ216、レベルシフタ217及び選択スイッチ201が駆動制御手段に対応し、シフトレジスタ213、第1ラッチ回路214a、第2ラッチ回路214b、制御ロジック215及びデコーダ216が駆動パルス選択信号生成手段に対応し、レベルシフタ217及び選択スイッチ201が印加波形生成手段に対応している。また、SP記憶部212がプログラムデータ記憶手段に対応し、プリントヘッド31が液滴吐出ヘッドに対応し、制御装置6が制御装置に対応し、図11のステップS3の処理がプログラムデータ出力手段に対応している。
本発明による液滴吐出制御装置を適用したインクジェットプリンタの概略構成を示す側面図である。 図1に示すインクジェットプリンタのヘッドユニットの底面図である。 図2に示すプリントヘッドのノズル基板の構成を示す平面図である。 本発明に適用し得る制御装置の一例を示すブロックである。 駆動波形COM発生回路の一例を示すブロック図である。 駆動波形COMの波形パターンを示す説明図である。 データ信号SLの構成を示す説明図である。 プリントヘッドの機能構成の一例を示すブロック図である。 図8の制御ロジック及びデコーダの具体的構成を示す回路図である。 図9の組み合わせ回路で生成される真理値表の一例である。 制御装置の制御部で実行される演算処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 階調数と、駆動パルス数、SIビット幅及びSPビット幅との対応を表す対応図である。 ピエゾ式におけるユニモルフアクチュエータを示す断面図である。 ピエゾ式におけるシェアモード1アクチュエータを示す断面図である。 ピエゾ方式におけるシェアモード2アクチュエータを示す断面図である。 膜沸騰インクジェット方式のヘッドユニットを示す天板を除去した斜視図である。 図16の断面図である。
符号の説明
1…インクジェットプリンタ、2…給紙装置、3…ヘッドユニット、4…搬送装置、5…排紙装置、6…制御装置、31…プリントヘッド、62…制御部、65…ヘッドドライバ、70…駆動波形COM発生回路、701…波形メモリ、702…ラッチ回路、703…D/A変換器、704…増幅部、90…発振回路、100…インクジェットヘッド、121…振動板、122…圧電式アクチュエータ、123…キャビティ(圧力室)、124…ノズル、201…選択スイッチ、211…データ判別部、212…SP記憶部、213…シフトレジスタ、214a、214b…ラッチ回路、215…制御ロジック、216…デコーダ、217…レベルシフタ

Claims (4)

  1. 記録媒体に液滴を吐出する複数のノズルと、印加波形の入力によって前記ノズルから液滴を前記記録媒体に対して吐出させるアクチュエータと、前記アクチュエータに前記印加波形を供給して駆動制御する駆動制御手段と、を有する液滴吐出ヘッドと、入力される印刷データを、所定数の画素の階調情報からなる印字データに展開し当該印字データを出力する制御装置と、を備え、
    前記駆動制御手段は、前記印字データを入力し、当該印字データとこの印字データに対応する所定のプログラムデータとを用いて、前記印字データで指定される階調情報に応じた印加波形の生成に用いる駆動パルス選択信号を画素毎に生成する駆動パルス選択信号生成手段と、前記駆動パルス選択信号で選択される駆動パルスから前記印加波形を生成する印加波形生成手段と、を備えた液滴吐出制御装置において、
    前記駆動制御手段は、前記印刷データから形成される印字データに対応する前記駆動パルス選択信号を生成するために必要な前記プログラムデータを、前記印字データを受信する前に受信して格納されるプログラムデータ記憶手段を備え、
    前記駆動パルス選択信号生成手段は、前記印字データを入力したとき、前記印字データを受信する前に受信して前記プログラムデータ記憶手段に格納された当該印字データに対応するプログラムデータを前記プログラムデータ記憶手段からパラレル入力し、当該プログラムデータと前記印字データとを用いて前記駆動パルス選択信号を生成することを特徴とする液滴吐出制御装置。
  2. 前記制御装置は、前記印刷データから形成される印字データに対応する前記駆動パルス選択信号を生成するために必要な前記プログラムデータを、前記印刷データから形成される前記印字データの出力を開始する前に前記駆動制御手段に出力するプログラムデータ出力手段を有し、
    前記駆動制御手段は、前記プログラムデータを入力したとき当該プログラムデータを前記プログラムデータ記憶手段に格納することを特徴とする請求項1記載の液滴吐出制御装置。
  3. 前記プログラムデータ出力手段は前記プログラムデータにこのプログラムデータを特定する特定情報を付加して出力し、且つ前記制御装置は前記印字データにこれに対応する前記プログラムデータを特定する特定情報を付加して出力し、
    前記駆動パルス選択信号生成手段は、前記印字データを入力したとき、当該印字データに付加された前記特定情報に対応するプログラムデータを前記プログラムデータ記憶手段からパラレル入力することを特徴とする請求項2記載の液滴吐出制御装置。
  4. 前記制御装置は、前記印字データ及び前記プログラムデータを、前記駆動パルス選択信号生成手段に対してシリアル転送するようになっていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出制御装置。
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