JP4470506B2 - 印刷制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷制御装置、コンピュータプログラム、及び、ドット形成方法に関する。
プリンタとコンピュータとを含むコンピュータシステムに代表される印刷制御装置は既によく知られている。かかる印刷制御装置は、媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数(例えば、2ビット)で表したドット情報に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を有している。そして、このドット情報を前記ヘッドが受け取ると、ヘッドは、当該ドット情報に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成する。
特許第3219241号公報
ところで、従来の印刷制御装置は、画像を構成する画素の階調(例えば、階調数が4の階調)を、前記ドット情報の所定のビット数と等しいビット数(例えば、2ビット)、で表した階調情報、を出力する階調情報出力部を有しており、前記ヘッドは、階調情報出力部から出力された当該階調情報を前記ドット情報として、当該ドット情報(階調情報)に基づいて、異なる大きさのドット(例えば、大ドット、中ドット、又は、小ドット)を媒体に形成することにより、所望の階調を媒体上に表現する。
したがって、画像を構成する画素の階調数を増加させたい場合(例えば、階調数を7としたい場合)には、別のヘッド、すなわち、より多いビット数(例えば、3ビット)のドット情報に基づいて異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を準備する必要がある。
しかしながら、前記別のヘッドを準備することが好ましくない場合がある。例えば、簡易な構成のヘッドとして、2ビットのドット情報に基づいて異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、が量産されている場合である。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数(例えば、2ビット)で表したドット情報、に基づいて異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を流用しつつ、当該所定のビット数では表せない高階調(例えば、7階調)を媒体に表現可能な印刷制御装置を実現することにある。
主たる本発明は、媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数で表したドット情報、に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を有する印刷制御装置において、画像を構成する画素の階調を、前記ドット情報の所定のビット数、よりも大きなビット数で表した階調情報、を出力する階調情報出力部と、前記階調情報出力部により出力された前記階調情報を、複数の前記ドット情報に変換する変換部と、を有し、前記ヘッドは、前記変換部により変換された複数の前記ドット情報、の各々に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成し、前記ヘッドは、媒体に形成されるドットの大きさを2ビットで表したドット情報、に基づいて、大ドット、中ドット、又は、小ドットを媒体に形成可能であり、前記大ドット、前記中ドット、及び、前記小ドットのうちの少なくとも一について、前記変換部により変換された2つの前記ドット情報のうち一方のドット情報に基づいて形成されるドットの大きさと、他方のドット情報に基づいて形成されるドットの大きさとが、異なることを特徴とする印刷制御装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数(例えば、2ビット)で表したドット情報、に基づいて異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を流用しつつ、当該所定のビット数では表せない高階調(例えば、7階調)を媒体に表現可能な印刷制御装置を実現することが可能となる。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数で表したドット情報、に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を有する印刷制御装置において、画像を構成する画素の階調を、前記ドット情報の所定のビット数、よりも大きなビット数で表した階調情報、を出力する階調情報出力部と、前記階調情報出力部により出力された前記階調情報を、複数の前記ドット情報に変換する変換部と、を有し、前記ヘッドは、前記変換部により変換された複数の前記ドット情報、の各々に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成することを特徴とする印刷制御装置。
かかる印刷制御装置によれば、媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数で表したドット情報、に基づいて異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を流用しつつ、当該所定のビット数では表せない高階調を媒体に表現することが可能となる。
また、前記所定のビット数がMビットであり、前記階調情報出力部により出力された前記階調情報のビット数がNビットであり、前記変換部により変換された前記ドット情報の数がAである場合に、Aは、NをMで割った値以上の自然数の中で最も小さな自然数であることとしてもよい。
かかる場合には、変換部によるビットの変換がより効率的に行われる。
また、前記ヘッドは、媒体に形成されるドットの大きさを2ビットで表したドット情報、に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成可能であり、前記階調情報出力部は、前記階調を3ビット又は4ビットで表した階調情報、を出力し、前記変換部は、出力された前記階調情報を、2つの前記ドット情報に変換することとしてもよい。
かかる印刷制御装置によれば、媒体に形成されるドットの大きさを2ビットで表したドット情報、に基づいて異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を流用しつつ、当該所定のビット数では表せない高階調(例えば、7階調)を媒体に表現することが可能となる。
また、前記ヘッドは、媒体に形成されるドットの大きさを2ビットで表したドット情報、に基づいて、大ドット、中ドット、又は、小ドットを媒体に形成可能であり、前記大ドット、前記中ドット、及び、前記小ドットのうちの少なくとも一について、前記変換部により変換された2つの前記ドット情報のうち一方のドット情報に基づいて形成されるドットの大きさと、他方のドット情報に基づいて形成されるドットの大きさとが、異なることとしてもよい。
このようにすれば、媒体上に表現される階調のバリエーションを増加させることが可能となる。
また、前記ヘッドを駆動させるための複数の駆動パルスを有し、大ドット、中ドット、又は、小ドットを媒体に形成するためのドット形成信号、を前記ヘッドに向けて連続的に送出するドット形成信号送出部を有し、前記ヘッドは、前記ドット形成信号送出部から受け取った前記ドット形成信号、の前記複数の駆動パルスの中から、作動させる駆動パルス、を前記ドット情報に基づいて選択し、選択された駆動パルスにより駆動されて、大ドット、中ドット、又は、小ドットを媒体に形成可能であり、前記複数の駆動パルスの中には、互いに大きさの異なる駆動パルスが含まれていることとしてもよい。
このようにすれば、媒体上に表現される階調のバリエーションを増加させることが可能となる。
また、前記ドット形成信号の前記複数の駆動パルスの中から、作動させる駆動パルスを、前記変換部により変換された2つの前記ドット情報のうち一方のドット情報に基づいて選択する際の前記ドット形成信号と、他方のドット情報に基づいて選択する際の前記ドット形成信号とが、異なることとしてもよい。
このようにすれば、媒体上に表現される階調のバリエーションを増加させることが可能となる。
また、前記ヘッドは、所定方向に移動しながら、異なる大きさのドットを媒体に形成可能であり、前記変換部により変換された前記ドット情報の数に応じて、前記ヘッドの移動速度を異ならせることとしてもよい。
かかる場合には、階調情報出力部が出力した階調情報の解像度のとおりに、画素を媒体に形成させることができる。
また、媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数で表したドット情報、に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を有する印刷制御装置において、画像を構成する画素の階調を、前記ドット情報の所定のビット数、よりも大きなビット数で表した階調情報、を出力する階調情報出力部と、前記階調情報出力部により出力された前記階調情報を、複数の前記ドット情報に変換する変換部と、を有し、前記ヘッドは、前記変換部により変換された複数の前記ドット情報、の各々に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成し、前記所定のビット数がMビットであり、前記階調情報出力部により出力された前記階調情報のビット数がNビットであり、前記変換部により変換された前記ドット情報の数がAである場合に、Aは、NをMで割った値以上の自然数の中で最も小さな自然数であり、前記ヘッドは、媒体に形成されるドットの大きさを2ビットで表したドット情報、に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成可能であり、前記階調情報出力部は、前記階調を3ビット又は4ビットで表した階調情報、を出力し、前記変換部は、出力された前記階調情報を、2つの前記ドット情報に変換し、前記ヘッドは、媒体に形成されるドットの大きさを2ビットで表したドット情報、に基づいて、大ドット、中ドット、又は、小ドットを媒体に形成可能であり、前記大ドット、前記中ドット、及び、前記小ドットのうちの少なくとも一について、前記変換部により変換された2つの前記ドット情報のうち一方のドット情報に基づいて形成されるドットの大きさと、他方のドット情報に基づいて形成されるドットの大きさとが、異なり、前記ヘッドを駆動させるための複数の駆動パルスを有し、大ドット、中ドット、又は、小ドットを媒体に形成するためのドット形成信号、を前記ヘッドに向けて連続的に送出するドット形成信号送出部を有し、前記ヘッドは、前記ドット形成信号送出部から受け取った前記ドット形成信号、の前記複数の駆動パルスの中から、作動させる駆動パルス、を前記ドット情報に基づいて選択し、選択された駆動パルスにより駆動されて、大ドット、中ドット、又は、小ドットを媒体に形成可能であり、前記複数の駆動パルスの中には、互いに大きさの異なる駆動パルスが含まれており、前記ドット形成信号の前記複数の駆動パルスの中から、作動させる駆動パルスを、前記変換部により変換された2つの前記ドット情報のうち一方のドット情報に基づいて選択する際の前記ドット形成信号と、他方のドット情報に基づいて選択する際の前記ドット形成信号とが、異なり、前記ヘッドは、所定方向に移動しながら、異なる大きさのドットを媒体に形成可能であり、前記変換部により変換された前記ドット情報の数に応じて、前記ヘッドの移動速度を異ならせることを特徴とする印刷制御装置。
このようにすれば、既述の総ての効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
また、媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数で表したドット情報、に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッドを有する印刷制御装置において、画像の質に関する情報をユーザから受け取る情報受取り部と、画像を構成する画素の階調を、前記情報受取り部が受け取った前記画像の質に関する情報に基づいて決定されたビット数、で表した階調情報、を出力する階調情報出力部と、前記階調情報出力部により出力された前記階調情報を、前記ドット情報に変換するための変換部と、を有し、前記階調情報出力部により出力された前記階調情報が、前記ドット情報の所定のビット数、よりも大きなビット数で表されている場合には、前記変換部は、出力された前記階調情報を、複数の前記ドット情報に変換し、前記ヘッドは、前記変換部により変換された複数の前記ドット情報、の各々に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成することを特徴とする印刷制御装置。
かかる印刷制御装置によれば、媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数で表したドット情報、に基づいて異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を流用しつつ、当該所定のビット数では表せない高階調を媒体に表現することが可能となる。
また、媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数で表したドット情報、に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、に向けて前記ドット情報を送出するためのコンピュータプログラムであって、画像を構成する画素の階調を、前記ドット情報の所定のビット数、よりも大きなビット数で表した階調情報、を出力し、出力された前記階調情報を、複数の前記ドット情報に変換し、変換された複数の前記ドット情報を前記ヘッドに向けて送出することを特徴とするコンピュータプログラム。
かかるコンピュータプログラムによれば、媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数で表したドット情報、に基づいて異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を流用しつつ、当該所定のビット数では表せない高階調を媒体に表現することが可能となる。
また、媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数で表したドット情報、に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成するドット形成方法であって、画像を構成する画素の階調を、前記ドット情報の所定のビット数、よりも大きなビット数で表した階調情報、を出力するステップと、出力された前記階調情報を、複数の前記ドット情報に変換するステップと、変換された複数の前記ドット情報、の各々に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成するステップと、を有することを特徴とするドット形成方法。
かかるドット形成方法によれば、媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数で表したドット情報、に基づいて異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を流用しつつ、当該所定のビット数では表せない高階調を媒体に表現することが可能となる。
===印刷制御装置の構成例===
次に、印刷制御装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態の記載には、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体等に関する実施形態も含まれている。
図1は、印刷制御装置の外観構成を示した説明図である。この印刷制御装置700は、印刷装置の一例としてのインクジェットプリンタ(以下、プリンタ1と呼ぶ)と、コンピュータ710と、表示装置720と、入力装置730と、記録再生装置740とを備えている。プリンタ1は、紙、布、フィルム等の媒体に印刷画像を印刷する印刷装置である。コンピュータ710は、プリンタ1と電気的に接続されており、プリンタ1に印刷させるための印刷画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置720は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等におけるユーザインタフェースの操作画面等を表示する。入力装置730は、例えばキーボード730Aやマウス730Bであり、表示装置720に表示されたユーザインタフェースの画面に沿って行われるアプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等の操作に用いられる。記録再生装置740としては、例えばフレキシブルディスクドライブ装置740AやCD−ROMドライブ装置740Bが用いられる。
コンピュータ710には、コンピュータプログラムの一例としてのプリンタドライバ711(図2)がインストールされている。プリンタドライバ711は、表示装置720にユーザインタフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラム713(図2)から出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのものである。このプリンタドライバ711は、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタドライバ711は、インターネットを介してコンピュータ710にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
なお、「印刷制御装置」とは、ここに示すように狭義にはプリンタ1とコンピュータ710とを含むコンピュータシステムを意味するが、広義には各種処理プログラムがインストールされたプリンタ1等の印刷装置をも意味する。
===プリンタドライバの構成例===
図2は、プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
コンピュータ710では、コンピュータ710に搭載されたオペレーティングシステムの下、ビデオドライバ712、アプリケーションプログラム713、プリンタドライバ711などのコンピュータプログラムが動作している。
ビデオドライバ712は、アプリケーションプログラム713やプリンタドライバ711からの表示命令に従って、例えばユーザインタフェース等の操作画面を表示装置720に表示する機能を有する。アプリケーションプログラム713は、例えば、画像編集などを行う機能を有し、画像に関するデータ(画像データ)を作成する。ユーザは、アプリケーションプログラム713のユーザインタフェースを介して、アプリケーションプログラム713により編集した画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム713は、印刷の指示を受けると、プリンタドライバ711に画像データを出力する。
プリンタドライバ711は、アプリケーションプログラム713から画像データを受け取り、この画像データを印刷データに変換する。ここで、印刷データとは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンド(コマンドデータ)とドットに関するデータ(ドットデータ)とを有するデータである。ここで、コマンドデータとは、プリンタに特定の動作の実行を指示するためのデータであり、当該データには、後述するパルスモータ8や紙送りモータ13の動作を制御するための情報が含まれている。また、ドットデータとは、印刷される画像(印刷画像)を構成するドットに関するデータであり、例えば、ドットの大きさ等のデータである。
プリンタドライバ711は、アプリケーションプログラム713から出力された画像データを印刷データに変換するために、各種の処理を行う。当該プリンタドライバ711は、解像度変換処理部711a、色変換処理部711b、階調情報出力部の一例としてのハーフトーン処理部711c、変換部の一例としてのビット変換処理部711d、ラスタライズ処理部711e等を備えている。以下に、プリンタドライバ711が行う各種の処理について説明する。
解像度変換処理部711aは、アプリケーションプログラム713から出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、印刷用紙に印刷する際の解像度に変換する解像度変換処理を行う。例えば、印刷用紙に印刷画像を印刷する際の解像度が1インチあたり360画素に指定されている場合、アプリケーションプログラム713から受け取った画像データを1インチあたり360画素の解像度の画像データに変換する。なお、解像度変換処理後の画像データは、RGB色空間により表される多階調(例えば256階調)のRGBデータである。以下、画像データを解像度変換処理したRGBデータをRGB画像データと呼ぶ。
色変換処理部711bは、RGB画像データをCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する色変換処理を行う。なお、CMYKデータは、プリンタが有するインクの色に対応したデータである。この色変換処理は、RGB画像データの階調値とCMYK画像データの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)をプリンタドライバ711が参照することによって行われる。この色変換処理により、各画素についてのRGBデータが、インク色に対応するCMYKデータに変換される。なお、色変換処理後のデータは、CMYK色空間により表される256階調のCMYKデータである。以下、RGB画像データを色変換処理したCMYKデータをCMYK画像データと呼ぶ。
ハーフトーン処理部711cは、高階調数のCMYK画像データを、より低い階調数の、階調情報の一例としての階調データに変換するハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理により、例えば、256(2の8乗)階調を示すデータが、「2のN乗」階調を示すN(N<8)ビットデータに変換される。ハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などを利用して、プリンタがドットを分散して形成できるように階調データを作成する。プリンタドライバ711は、ハーフトーン処理を行うとき、ディザ法を行う場合にはディザテーブルを参照し、γ補正を行う場合にはガンマテーブルを参照し、誤差拡散法を行う場合は拡散された誤差を記憶するための誤差メモリを参照する。ハーフトーン処理された階調データは、前述のRGBデータと同等の解像度(例えば1インチあたり360画素)を有している。そして、ハーフトーン処理された階調データは、ビット変換処理部711dに向けて出力される。
このように、ハーフトーン処理部711cは、画像を構成する画素の階調をNビットで表した階調データ、を出力する階調情報出力部としての機能をも有する。なお、ハーフトーン処理部711cは、後述するドットデータの所定のビット数(当該所定のビット数をMビットとする)、よりも大きなビット数Nで前記階調を表した階調データ、を作成し、出力する。
また、本実施の形態に係るハーフトーン処理部711cは、256(2の8乗)階調を示すデータを、7階調を示す3ビットデータに変換し、当該3ビットデータをビット変換処理部711dに向けて出力する。7階調は、例えば、3ビットデータ000、001、010、011、100、101,110で示されることととなる。
ビット変換処理部711dは、ハーフトーン処理部711cにより出力された階調データを、複数の、ドット情報の一例としてのドットデータ、に変換する。
詳しくは後述するが、プリンタに備えられた記録ヘッドは、印刷用紙に形成されるドットの大きさを所定のビット数Mで表したドットデータに基づいて、異なる大きさのドットを印刷用紙に形成する。ここで、仮に前記所定のビット数Mと前記階調データのビット数Nが等しい場合には、記録ヘッドは、当該階調データを前記ドットデータとして、当該ドットデータ(階調データ)に基づいて、異なる大きさのドットを印刷用紙に形成することにより、所望の階調を表現することが可能であるが、前記所定のビット数Mよりも、前記階調データのビット数Nの方が大きい場合には、当該階調データを前記ドットデータとして、当該ドットデータ(階調データ)に基づいて、異なる大きさのドットを印刷用紙に形成することは、不可能である。そこで、ビット変換処理部711dは、Nビットの階調データを、複数のMビットのドットデータに変換する。変換後のドットデータの数Aは、NをMで割った値以上の自然数の中で最も小さな自然数となる(例えば、Nが3又は4、Mが2の場合には、Aは2となる)。
より具体的に説明する。後述するように、本実施の形態に係る記録ヘッドは、印刷用紙に形成されるドットの大きさを2ビットで表したドットデータに基づいて、異なる大きさのドット(大ドット、中ドット、又は、小ドット)を印刷用紙に形成する。ハーフトーン処理部711cは、3ビットの階調データを出力するから、ビット変換処理部711dは、前記階調データを、2つのドットデータ(以下、当該2つのドットデータを、第1ドットデータ及び第2ドットデータとも呼ぶ)に変換することとなる。本実施の形態においては、図3に示すような変換方法で、階調データが2つのドットデータに変換される。例えば、階調データ001は、第1ドットデータ01と第2ドットデータ00に、変換される。なお、図3は、本実施の形態に係るビット変換処理部の処理方法を説明するための説明図である。
ラスタライズ処理部711eは、ビット変換処理部711dにより変換されたマトリクス状のドットデータを、プリンタが処理するデータ順に並び替える。当該並び替えは、前記記録ヘッドのノズル毎に行われる。また、ビット変換処理部711dにより変換された複数(本実施の形態における例では2つ)のドットデータは、プリンタがこれらを続けて処理できるように、連続した並び順となる。ラスタライズ処理されたデータは、印刷データに含まれるドットデータとして、プリンタに出力される。
<<<プリンタドライバの設定について>>>
図4は、プリンタドライバのユーザインタフェースの説明図である。このプリンタドライバ711のユーザインタフェースの操作画面は、ビデオドライバ712を介して、表示装置720に表示される。ユーザは、入力装置730を用いて、プリンタドライバ711の各種の設定を行うことができる。
ユーザは、この画面上から、印刷モードを設定することができる。例えば、ユーザは、印刷モードとして、高速印刷モード又はファイン印刷モードを設定することができる。そして、プリンタドライバ711は、設定された印刷モードに応じた形式になるように、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザは、この画面上から、印刷の解像度を設定することができる。例えば、ユーザは、この画面上から、印刷の解像度として1インチあたり720画素や360画素を設定することができる。そして、プリンタドライバ711は、設定された解像度に応じて解像度変換処理を行い、画像データを印刷データに変換する。
また、ユーザは、この画面上から、印刷に用いる印刷用紙を設定することができる。例えば、ユーザは、印刷用紙として、普通紙や光沢紙を設定することができる。そして、プリンタドライバ711は、設定された印刷用紙に応じて、画像データを印刷データに変換する。
このように、プリンタドライバ711は、ユーザインタフェースを介して設定された条件に従って、画像データを印刷データに変換する。
===印刷装置の構成例===
図5は、印刷装置の一例としてのプリンタの斜視図である。このプリンタ1は、インクカートリッジ2を保持可能なカートリッジホルダ部3と、記録ヘッド4と、を有するキャリッジ5を備えている。このキャリッジ5は、フレーム6に架設したガイド部材7に対して移動可能に取り付けられており、キャリッジ駆動機構によりこのガイド部材7に沿って往復移動される。
このプリンタ1は、カラー印刷画像の出力が可能であり、例えば、シアン系インクとしてのシアンインク(C)及びライトシアンインク(淡いシアンインク、LC)、マゼンタ系インクとしてのマゼンタインク(M)及びライトマゼンタインク(淡いマゼンタインク、LM)、イエローインク(Y)、ブラックインク(K)の6色の色インクを吐出して印刷用紙などの様々な媒体上にドットを形成することによって印刷画像を印刷するインクジェット方式のプリンタである。なお、色インクは上記6色に限らず、例えばダークイエロー(暗いイエロー、DY)、ライトブラック(淡いブラック、LK)などを用いてもよい。
<<<キャリッジ駆動機構>>>
キャリッジ駆動機構は、フレーム6の左右一端側に設けたパルスモータ8と、このパルスモータ8の回転軸に接続した駆動プーリー9と、フレーム6の左右他端側に設けたアイドルプーリー10と、駆動プーリー9とアイドルプーリー10との間に架け渡されると共にキャリッジ5に接続されたタイミングベルト11と、パルスモータ8等を制御する制御部46(図8参照)等を備えた構成とされている。即ち、このキャリッジ駆動機構は、パルスモータ8を動作させることにより、記録ヘッド4を備えたキャリッジ5を、媒体の一種である印刷用紙12の幅方向(つまり、主走査方向)に往復移動させる。また、プリンタ1は、印刷用紙12を主走査方向とは直交する副走査方向に送り出す紙送り機構を備えている。この紙送り機構は、紙送りモータ13及びプラテン14等から構成されており、記録ヘッド4の主走査に連動させて印刷用紙12を順次送り出す。
<<<記録ヘッドのインク吐出機構>>>
図6は、ヘッドの一例としての記録ヘッド、のインク吐出機構を説明するための説明図である。なお、記録ヘッド4には、当該インク吐出機構20の他に、ヘッドドライバ51を有しているが、当該ヘッドドライバ51については、後述するプリンタの電気的構成の項で説明する。
記録ヘッド4は、キャリッジ5における印刷用紙12との対向面(下面)に取り付けられている。この記録ヘッド4は、図6に示すように、箱体状のケース21の先端面に流路ユニット22を接合しており、ケース21の内部に収納した振動子ユニット23によって流路ユニット22内の圧力室24に圧力変動を生じさせてノズルnから滴状のインク(以下、インク滴ともいう)を吐出する構成である。
ケース21は、振動子ユニット23を収容するための収容室26を内部に備えており、例えば樹脂材によって成型される。この収容室26は、流路ユニット22との接合面側の開口から反対面まで連なっている。
流路ユニット22は、流路形成基板27の一方の面にノズルプレート28を、他方の面に振動板29を接合した構成とされる。
流路形成基板27は、例えば、シリコンウエハーによって形成されており、これをエッチング加工することにより所定パターンに区画されていて、各ノズルnと連通する複数の圧力室24,共通インク室30,共通インク室30と各圧力室24とを連通する複数のインク供給路31等が適宜に形成されている。なお、共通インク室30には、インク供給管32と接続される接続口が設けられており、インクカートリッジ2に蓄えられたインクがインク供給管32を通じて共通インク室30に供給される。
ノズルプレート28には、所定のピッチにて複数のノズルnが設けられている。ノズルnの配置については後述する。
振動板29は、ステンレス板33にPPS膜等の弾性体膜34を積層した二重構造を採り、各圧力室24に対応する部分はステンレス板33側が環状にエッチング加工されて、環内にアイランド部35が形成されている。
振動子ユニット23は、圧力発生素子の一種である圧電振動子36と、この圧電振動子36が接合される固定部材37とから構成されている。圧電振動子36は、圧電体と電極層とを交互に積層した一枚の圧電振動子板に、流路ユニット22の各圧力室24に対応した所定ピッチでスリット部を形成することにより櫛歯状に構成される。また、固定部材37は、この櫛歯状振動子の基端部分に固着される。この振動子ユニット23は、圧電振動子36の先端が開口から臨む姿勢でケース21の収容室26内に挿入されて、固定部材37を収容室26の内壁へ固着させることにより収容される。この収容状態において、圧電振動子36の各先端は、振動板29の対応するアイランド部35に当接し接合される。
各圧電振動子36は、対向する電極間に電位差を与えることにより、積層方向と直交する素子長手方向に伸縮し、圧力室24を区画する弾性体膜34を変位させる。即ち、この記録ヘッド4では、圧電振動子36を素子長手方向に伸長させることにより、アイランド部35がノズルプレート28側へ押され、アイランド部周辺の弾性体膜34が変形して圧力室24が収縮する。また、圧電振動子36を素子長手方向に収縮させると、弾性体膜34の変位により圧力室24が膨張する。この圧力室24の膨張や収縮に伴って圧力室24 内に充填されたインクに圧力変動が生じ、流路ユニット22のノズルnからインク滴が吐出される。
<<<ノズルの配列>>>
図7は、記録ヘッドが有するノズルの配列を説明するための説明図である。
記録ヘッド4は、図7に示すとおり、複数のノズルnが副走査方向に沿って一直線上に配列された6列のノズル列Nを有している。本実施形態においては、ノズル列Nは、ブラックノズル列Nk、シアンノズル列Nc、ライトシアンノズル列Nlc、マゼンタノズル列Nm、ライトマゼンタノズル列Nlm、イエローノズル列Nyというように吐出するインク色毎に列をなしているが、これに限るものではない。
ブラックノズル列Nkは、180個のノズルn1〜n180を有し、各ノズルnを駆動してインクを吐出させるための圧電振動子36(図2)が各ノズルnに対応させて設けられている。ブラックノズル列Nkのノズルn1、・・・、n180は、副走査方向に沿って一定のノズルピッチk・Dで配置されている。ここで、Dは形成され得る印刷画像の副走査方向のドットピッチであり、kは1以上の整数である。副走査方向のドットピッチDは、主走査ライン(ラスタライン)のピッチとも等しい。図7の例では、ノズルピッチk・Dはドットピッチの4倍である。但し、整数kは、任意の値に設定することができる。
また、上述した事項は、シアンノズル列Nc、ライトシアンノズル列Nlc、マゼンタノズル列Nm、ライトマゼンタノズル列Nlm、イエローノズル列Nyについても、同様である。すなわち、各ノズル列Nは、180個のノズルn1〜n180を有し、副走査方向に沿って一定のノズルピッチk・Dで配置されている。
そして、印刷時には、印刷用紙12が印刷用紙搬送部によって間欠的に所定の搬送量で搬送され、その間欠的な搬送の間にキャリッジ5が主走査方向に移動して各ノズルnからインク滴が吐出される。但し、印刷方式によって、例えば自然画などを印刷するインターレース方式などにて印刷する場合には、すべてのノズルnが常に使用されるとは限らず、一部のノズルnのみが使用される場合もある。
なお、図7においては、各ノズル列のインク色は、図面左側からブラックノズル列Nk、シアンノズル列Nc、ライトシアンノズル列Nlc、マゼンタノズル列Nm、ライトマゼンタノズル列Nlm、イエローノズル列Nyとしたが、これに限定されるものではなく、各ノズル列Nのインク色は、他の並び順で並んでいてもよい。
<<<プリンタの電気的構成>>>
図8は、プリンタの電気的構成を説明するためのブロック図である。
図示するように、プリンタ1は、プリンタコントローラ41を有し、プリンタコントローラ41は、記録ヘッド4、キャリッジ5を移動させるためのパルスモータ8、印刷用紙12を搬送するための紙送りモータ13等と、インターフェース(以下、内部I/Fという)49を介して接続されている。
プリンタコントローラ41は、コンピュータ710からの印刷データを受信するインターフェース(以下、外部I/Fという)43と、RAM44と、ROM45と、発振回路47と、ドット形成信号送出部48と、CPU等からなる制御部46と、内部I/F49と、を備えている。
外部I/F43は、コマンドデータ及びドットデータを有する前述した印刷データをコンピュータ710から受信する。RAM44には、外部I/F43が受信したコンピュータ710からの印刷データが一時的に記憶される。ROM45は、制御部46によって実行される各種処理のためのルーチン等を記憶している。
発振回路47は、クロック信号(CK)を発生する。ドット形成信号送出部48は、ドット形成信号(COM)を生成し、当該ドット形成信号(COM)を記録ヘッド4に向けて連続的に送出する。これらの信号は、内部I/F49を介して、記録ヘッド4のヘッドドライバ51に送られる。
ここで、ドット形成信号(COM)について、図9を用いて説明する。図9は、ドット形成信号送出部から連続的に送出されたドット形成信号(COM)の様子を示す図である。ドット形成信号(COM)は、大ドット、中ドット、又は、小ドットを印刷用紙12に形成するための信号であり、記録ヘッド4を駆動させるための複数の駆動パルス(本実施の形態においては、4つの駆動パルス)を備えている。そして、ヘッドドライバ51内でこれらの駆動パルスの中から作動させるパルスが、前記ドットデータに基づいて選択され、選択された駆動パルスが作動することにより作動した駆動パルスに応じてノズルnからインクが吐出される。このことにより、大ドット、中ドット、又は、小ドットが印刷用紙12に形成可能となる(詳しくは後述する)。
なお、図9に示されるように、ドット形成信号送出部から連続的に送出されるドット形成信号(COM)のうち、奇数番目に送出されるドット形成信号(COM)と偶数番目に送出されるドット形成信号(COM)は互いに異なっている。また、ドット形成信号(COM)に備えられた4つの駆動パルスの中には、互いに大きさの異なる駆動パルスが含まれている。
より具体的に説明する。図9中のドット形成信号COM1とドット形成信号COM3とは同じ信号であり、ドット形成信号COM2とドット形成信号COM4とは同じ信号であるが、ドット形成信号COM1、COM3とドット形成信号COM2、COM4とは、互いに異なった信号となっている。前述したとおり、ビット変換処理部711dにより変換された2つのドットデータは連続した並び順となるため、このことは、ドット形成信号(COM)の4つの駆動パルスの中から、作動させる駆動パルスを、ビット変換処理部711dにより変換された2つのドットデータのうち、一方のドットデータ(第1ドットデータ)に基づいて選択する際の前記ドット形成信号(COM1、COM3)と、他方のドットデータ(第2ドットデータ)に基づいて選択する際の前記ドット形成信号(COM2、COM4)とが、異なっていることを意味する。
また、ドット形成信号COM1、COM3において、第1駆動パルスと第2駆動パルスと第3駆動パルスの大きさは同じである一方で、第4駆動パルスの大きさはこれらと異なっている。同様に、ドット形成信号COM2、COM4において、第2駆動パルスと第3駆動パルスと第4駆動パルスの大きさは同じである一方で、第1駆動パルスの大きさはこれらと異なっている。
なお、図9において、最も大きな駆動パルス(すなわち、ドット形成信号COM1、COM3の第1駆動パルスと第2駆動パルスと第3駆動パルス及びドット形成信号COM2、COM4の第2駆動パルスと第3駆動パルスと第4駆動パルス)が作動すると、ノズルnから7ng(ナノグラム)のインクが吐出され、ドット形成信号COM1、COM3の第4駆動パルスが作動すると、ノズルnから1.5ng(ナノグラム)のインクが吐出され、ドット形成信号COM2、COM4の第1駆動パルスが作動すると、ノズルnから3ng(ナノグラム)のインクが吐出されるようになっている。また、ドット形成信号(COM)は、各ノズルnに共通の信号である。
制御部46は、記録ヘッド4による印刷用紙12へのドットの形成を実現するために、記録ヘッド4のヘッドドライバ51を制御する。このために、制御部46は、前記ドットデータ(SI)を、後述するラッチ信号(LAT)、チェンジ信号(CH)、作動パルス選択テーブル(PT)と共に、ヘッドドライバ51に向けて送出する。これらの信号は、内部I/F49を介して、記録ヘッド4のヘッドドライバ51に送られる。併せて、制御部46は、前記コマンドデータに基づいて、パルスモータ8や紙送りモータ13を制御して、記録ヘッド4を備えたキャリッジ5や印刷用紙12を移動させる。
次に、記録ヘッド4の構成について説明する。前述したとおり、記録ヘッド4は、ヘッドドライバ51とインク吐出機構20とを有しており、印刷用紙12に形成されるドットの大きさを2ビットで表したドットデータ、の各々に基づいて、大ドット、中ドット、又は、小ドットを、印刷用紙12に形成する。ヘッドドライバ51は、シフトレジスタ52と、ラッチ回路54と、デコーダ56と、制御ロジック57と、レベルシフタ58と、スイッチ回路59とを備え、インク吐出機構20を構成する圧電振動子36と接続されている。
なお、図8において、シフトレジスタ52、ラッチ回路54、デコーダ56、レベルシフタ58、スイッチ回路59、及び、圧電振動子36は、各々一つのみ示されているが、これらは、それぞれ記録ヘッド4の各列に対応して列数だけ設けられている。以下では、これらのうちの一に着目して、説明する。
シフトレジスタ52は、プリンタコントローラ41から送出されたドットデータ(SI)を受信する。この際、ドットデータ(SI)は、発振回路47からのクロック信号(CK)に同期して、シフトレジスタ52に送られる。なお、ドットデータ(SI)は、前述したラスタライズ処理部711eにより記録ヘッド4の主走査1回毎の各ノズルnの印刷順に並び替えられているから、プリンタが処理するデータ順に並んだドットデータ(SI)が、各列に対応した複数のシフトレジスタ52の各々に入力される。
ラッチ回路54は、シフトレジスタ52と電気的に接続されており、プリンタコントローラ41からのラッチ信号(LAT)が入力されると、かかる入力タイミングでドットデータ(SI)をラッチする。このような動作をするラッチ回路54は、ドットデータ(SI)を一時記憶する。ラッチ回路54でラッチされたドットデータ(SI)は、デコーダ56に入力される。
デコーダ56は、前述したドット形成信号(COM)が備える4つの駆動パルスの中から、作動させる駆動パルス、をドットデータ(SI)に基づいて選択する。すなわち、デコーダ56は、プリンタコントローラ41から送られてくる作動パルス選択テーブル(PT)を参照して、ドットデータ(SI)から、4つの駆動パルスのうちどの駆動パルスを作動させるかを示す作動パルスデータを作成する。
作動パルスデータは、ドット形成信号(COM)が備える4つの駆動パルスの各々に、各ビットを対応させた複数ビット(例えば、0001)で構成されている。そして、「1」で示されるビットは対応する駆動パルスを作動させることを意味し、一方、「0」で示されるビットは対応する駆動パルスを作動させないことを意味する。例えば、作動パルスデータ0001は、第4駆動パルスのみを作動させることを意味する。
作動パルス選択テーブル(PT)は、ドットデータ(SI)と作動パルスデータとの関係を規定するテーブルである。なお、本実施の形態においては、前述した第1ドットデータと作動パルスデータとの関係を規定するテーブル(以下、第1作動パルス選択テーブルと呼ぶ)と、第2ドットデータと作動パルスデータとの関係を規定するテーブル(以下、第2作動パルス選択テーブルと呼ぶ)と、が異なっている。図10に、本実施の形態に係る作動パルス選択テーブルを示す。例えば、第1作動パルス選択テーブルには、第1ドットデータ01を作動パルスデータ0001に変換する旨の記述がされており、また、第2作動パルス選択テーブルには、第2ドットデータ01を作動パルスデータ1000に変換する旨の記述がされている。なお、第1作動パルス選択テーブル及び第2作動パルス選択テーブルは、前記ラッチ信号(LAT)と同様のタイミングで代わる代わるデコーダ56に送られる。
デコーダ56によって作成された作動パルスデータの各々のビットは、前記ラッチ信号(LAT)及びチェンジ信号(CH)によって規定されるタイミングが到来する毎にレベルシフタ58に入力される。図11に、ドット形成信号(COM)、ラッチ信号(LAT)、チェンジ信号(CH)等の関係を示す。
レベルシフタ58は、電圧増幅器として機能し、デコーダ56から受信した作動パルスデータのビットが1の場合には、スイッチ回路59を駆動できる電圧、例えば数十ボルト程度の電圧に昇圧された電気信号を出力し、前記ビットが0の場合には、前記電気信号を出力しない。レベルシフタ58で前記電圧に昇圧された電気信号は、スイッチ回路59に供給される。
スイッチ回路59の入力側には、前述したドット形成信号(COM)が供給されており、スイッチ回路59の出力側には圧電振動子36が接続されている。そして、スイッチ回路59に前記電気信号が供給されている期間中は、スイッチ回路59が接続状態になって駆動パルスが圧電振動子36に供給され、ノズルnからインクが吐出される。一方、スイッチ回路59に前記電気信号が供給されていない期間中は、スイッチ回路59が非接続状態になって駆動パルスが圧電振動子36に供給されず、ノズルnからインクが吐出されない。
したがって、第1ドットデータ00がデコーダ56に入力され、図10に示した第1作動パルス選択テーブルに基づいて作動パルスデータ0000が出力された場合には、ノズルnからインクが吐出されず、第1ドットデータ01がデコーダ56に入力され、作動パルスデータ0001が出力された場合には、図9に示したドット形成信号COM1の第4駆動パルスのみが作動して小ドットが形成され、第1ドットデータ10がデコーダ56に入力され、作動パルスデータ0010が出力された場合には、ドット形成信号COM1の第3駆動パルスのみが作動して中ドットが形成され、第1ドットデータ11がデコーダ56に入力され、作動パルスデータ1110が出力された場合には、ドット形成信号COM1の第1駆動パルス乃至第3駆動パルスが作動して大ドットが形成される。
同様に、第2ドットデータ00がデコーダ56に入力され、図10に示した第2作動パルス選択テーブルに基づいて作動パルスデータ0000が出力された場合には、ノズルnからインクが吐出されず、第2ドットデータ01がデコーダ56に入力され、作動パルスデータ1000が出力された場合には、図9に示したドット形成信号COM2の第1駆動パルスのみが作動して小ドットが形成され、第2ドットデータ10がデコーダ56に入力され、作動パルスデータ0110が出力された場合には、ドット形成信号COM2の第2駆動パルス及び第3駆動パルスが作動して中ドットが形成され、第2ドットデータ11がデコーダ56に入力され、作動パルスデータ0111が出力された場合には、ドット形成信号COM2の第2駆動パルス乃至第4駆動パルスが作動して大ドットが形成される。
このように、記録ヘッド4は、デコーダ56で選択された駆動パルスにより駆動されて、大ドット、中ドット、又は、小ドットを印刷用紙に形成する。また、大ドット、中ドット、及び、小ドットのうちの少なくとも一(本実施の形態においては、中ドット、及び、小ドット)について、第1ドットデータに基づいて形成されるドットの大きさと、第2ドットデータに基づいて形成されるドットの大きさとが、異なっている。
===本実施の形態に係る印刷制御装置の有効性について===
発明が解決しようとする課題の項等で説明したとおり、従来の印刷制御装置は、画像を構成する画素の階調(例えば、階調数が4の階調)を、前記ドット情報の一例としてのドットデータの所定のビット数と等しいビット数(例えば、2ビット)、で表した階調情報の一例としての階調データ、を出力する階調情報出力部の一例としてのハーフトーン処理部を有しており、前記ヘッドの一例としての記録ヘッドは、ハーフトーン処理部から出力された当該階調データを前記ドットデータとして、当該ドットデータ(階調データ)に基づいて、異なる大きさのドットを印刷用紙に形成することにより、所望の階調を印刷用紙上に表現する。
したがって、画像を構成する画素の階調数を増加させたい場合には(例えば、階調数を7としたい場合)には、別の記録ヘッド、すなわち、より多いビット数(例えば、3ビット)のドットデータに基づいて異なる大きさのドットを印刷用紙に形成可能な記録ヘッド、を準備する必要がある。
しかしながら、前記別の記録ヘッドを準備することが好ましくない場合がある。例えば、簡易な構成の記録ヘッドとして、2ビットのドットデータに基づいて異なる大きさのドットを印刷用紙に形成可能な記録ヘッド、が量産されている場合である。
したがって、印刷用紙に形成されるドットの大きさを所定のビット数(例えば、2ビット)で表したドットデータ、に基づいて異なる大きさのドットを印刷用紙に形成可能な記録ヘッド、を流用しつつ、当該所定のビット数では表せない高階調(例えば、7階調)を印刷用紙に表現可能な印刷制御装置を実現することが要請される。
一方、本実施の形態に係る印刷制御装置700、すなわち、印刷用紙12に形成されるドットの大きさを所定のビット数(例えば、2ビット)で表したドットデータ、に基づいて、異なる大きさのドットを印刷用紙12に形成可能な記録ヘッド4、を有する印刷制御装置700であって、画像を構成する画素の階調を、前記ドットデータの所定のビット数、よりも大きなビット数(例えば、3ビット)で表した階調データ、を出力するハーフトーン処理711c部と、前記ハーフトーン処理部711cにより出力された前記階調データを、複数の前記ドットデータに変換するビット変換処理部711dと、を有し、前記記録ヘッド4は、前記ビット変換処理部711dにより変換された複数の前記ドットデータ、の各々に基づいて、異なる大きさのドットを印刷用紙12に形成することを特徴とする印刷制御装置700、は上述した要請に応えるものとなっている。
当該事項について、図12を用いて説明する。図12は、複数の階調が印刷用紙に表現される様子を示す図である。図12に示すとおり、本実施の形態に係る印刷制御装置700は、7階調を示す3ビットの階調データ(000〜110)を出力可能であり、出力された階調データを図3に示した処理方法に基づいて2つの2ビットドットデータ(00,00〜11,11)に変換し、変換された2つの2ビットドットデータの各々を図10に示した処理方法に基づいて、作動パルスデータ(0000,0000〜1110,0111)に変換する。そして、作動パルスデータの各ビットのうち1を示すビット、に対応した駆動パルスにより記録ヘッドが駆動されて、図に示すように、大ドット、中ドット、又は、小ドットが印刷用紙に形成される(ただし、階調データが000の場合には、ドットは形成されない)。そして、図から明らかなように、3ビットの階調データ(000〜110)の各々に対応した7つの階調が印刷用紙に表現されることとなる。すなわち、大ドット、中ドット、小ドット、又は、無ドット(便宜上、このような表現を用いる)の形成を表す2つの2ビットドットデータに基づいて、これら4種類のドットのいずれかが連続して印刷用紙に形成されることにより、7つの階調が印刷用紙に表現される。
このように、本実施の形態に係る印刷制御装置によれば、印刷用紙に形成されるドットの大きさを所定のビット数(例えば、2ビット)で表したドットデータ、に基づいて異なる大きさのドットを印刷用紙に形成可能な記録ヘッド、を流用しつつ、当該所定のビット数では表せない高階調(例えば、7階調)を印刷用紙に表現することができる。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る印刷制御装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
なお、上記実施の形態において、記録ヘッド4は、印刷用紙12に形成されるドットの大きさを2ビットで表したドットデータ、に基づいて、異なる大きさのドットを印刷用紙12に形成可能であり、ハーフトーン処理部711cは、前記階調を3ビットで表した階調データ、を出力し、ビット変換処理部711dは、出力された階調データを、2つのドットデータに変換することとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、記録ヘッド4は、印刷用紙12に形成されるドットの大きさを2ビットで表したドットデータ、に基づいて、異なる大きさのドットを印刷用紙12に形成可能であり、ハーフトーン処理部711cは、前記階調を4ビットで表した階調データ、を出力し、ビット変換処理部711dは、出力された階調データを、2つのドットデータに変換することとしてもよい。
また、記録ヘッド4は、印刷用紙12に形成されるドットの大きさを3ビットで表したドットデータ、に基づいて、異なる大きさのドットを印刷用紙12に形成可能であり、ハーフトーン処理部711cは、前記階調を5ビットで表した階調データ、を出力し、ビット変換処理部711dは、出力された階調データを、2つのドットデータに変換することとしてもよい。
また、図13に示すように、記録ヘッド4は、印刷用紙12に形成されるドットの大きさを2ビットで表したドットデータ、に基づいて、異なる大きさのドットを印刷用紙12に形成可能であり、ハーフトーン処理部711cは、前記階調を5ビットで表した階調データ、を出力し、ビット変換処理部711dは、出力された階調データを、3つのドットデータに変換することとしてもよい。なお、図13は、図12に対応する図であり、複数の階調が印刷用紙に表現される様子を示す図である。
また、上述したいずれの例においても、ドットデータの所定のビット数がMビットであり、ハーフトーン処理部711cにより出力された階調データのビット数がNビットであり、ビット変換処理部711dにより変換されたドットデータの数がAである場合に、Aは、NをMで割った値以上の自然数の中で最も小さな自然数となっているが、これに限定されるものではない。例えば、図14に示すように、ドットデータの所定のビット数が2ビットであり、ハーフトーン処理部711cにより出力された階調データのビット数が3ビットである場合に、ビット変換処理部711dにより変換されたドットデータの数が3であることとしてもよい。なお、図14は、図3に対応する図であり、ビット変換処理部の他の処理方法を説明するための説明図である。
また、ビット変換処理部711dにより変換されたドットデータの数に応じて、記録ヘッド4の移動速度を異ならせることとしてもよい。
当該事項について、図15を用いて説明する。図15には、ハーフトーン処理部711cが、1インチあたり360画素の解像度の階調データを出力し、ビット変換処理部711dが、出力された階調データを、複数のドットデータに変換し、記録ヘッド4が、変換された複数のドットデータの各々に基づいて、ドットを印刷用紙に形成する例が示されている。図15には、2つの図が示されているが、図15左図は、出力された階調データを、2つのドットデータに変換する例であり、図15右図は、出力された階調データを、4つのドットデータに変換する例である。なお、いずれの例においても、便宜上、大ドットを印刷用紙に形成することとしている。
ここで、双方の例について、記録ヘッド4の移動速度について考察する。
図15左図の例では、ビット変換処理部711dが、出力された階調データを2つのドットデータに変換するため、最終的に2つのドットで一つの画素が表されることとなる。したがって、ハーフトーン処理部711cが1インチあたり360画素の解像度の階調データを出力し、記録ヘッド4が、当該解像度のとおり画素を印刷用紙に形成する場合には、ドット2つ分が1/360インチとなる。同様に、図15右図の例では、ドット4つ分が1/360インチとなる。
また、前述したとおり、記録ヘッド4は、キャリッジ5の移動に伴って、所定方向(図15中左側から右側へ向かう方向)に移動し、移動しながらドットを印刷用紙に形成する。そして、前述したドット形成信号COMの周期が双方の例で同じであれば、記録ヘッド4が移動しながら一つのドットを形成してから次のドットを形成するまでの時間(当該時間を、t秒とする)は、双方の例で同じである。
したがって、記録ヘッド4の移動速度は、図15左図の例では、1/720t(インチ/秒)となり、図15右図の例では、1/1440t(インチ/秒)となる。このように、ビット変換処理部711dにより変換されたドットデータの数に応じて、記録ヘッド4の移動速度を異ならせることとすれば、ハーフトーン処理部711cが出力した階調データの解像度のとおりに、画素を印刷用紙に形成させることができる。
また、上記実施の形態においては、大ドット、中ドット、及び、小ドットのうちの少なくとも一について、ビット変換処理部711dにより変換された2つの前記ドットデータのうち一方のドットデータに基づいて形成されるドットの大きさと、他方のドットデータに基づいて形成されるドットの大きさとが、異なることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、大ドット、中ドット、及び、小ドットの総てについて、ビット変換処理部711dにより変換された2つの前記ドットデータのうち一方のドットデータに基づいて形成されるドットの大きさと、他方のドットデータに基づいて形成されるドットの大きさとが、同じであることとしてもよい。
ただし、印刷用紙上に表現される階調のバリエーションを増加させることが可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、ドット形成信号(COM)の前述した複数の駆動パルスの中に、互いに大きさの異なる駆動パルスが含まれていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、図16に示すように、ドット形成信号(COM)の複数の駆動パルスの各々が総て同じ大きさであることとしてもよい。
ただし、印刷用紙上に表現される階調のバリエーションを増加させることが可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。なお、図16は、図12に対応する図であり、複数の階調が印刷用紙に表現される様子を示す図である。
また、上記実施の形態においては、ドット形成信号の複数の駆動パルスの中から、作動させる駆動パルスを、ビット変換処理部711dにより変換された2つのドットデータのうち一方のドットデータに基づいて選択する際の前記ドット形成信号(COM1)と、他方のドットデータに基づいて選択する際の前記ドット形成信号(COM2)とが、異なることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、図17に示すように、双方のドット形成信号(COM1、COM2)が同じであってもよい。
ただし、印刷用紙上に表現される階調のバリエーションを増加させることが可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。なお、図17は、図12に対応する図であり、複数の階調が印刷用紙に表現される様子を示す図である。
また、上記実施の形態においては、作動パルス選択テーブルを参照して、ドットデータから作動パルスデータを作成することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、図18に示すように、ドットデータを、作動パルスデータとしてそのまま用いることとしてもよい。なお、図18は、図12に対応する図であり、複数の階調が印刷用紙に表現される様子を示す図である。
また、上記実施の形態においては、第1ドットデータと作動パルスデータとの関係を規定するテーブルと、第2ドットデータと作動パルスデータとの関係を規定するテーブルと、が異なっていたが、これに限定されるものではない。例えば、図19に示すように、双方のテーブルを共通のものとしてもよい。また、かかる場合には、作動パルス選択テーブルを、プリンタコントローラから送るのではなく、当該作動パルス選択テーブルをデコーダに常時備えるようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、ドットデータ00をドットの非形成に、ドットデータ01を小ドットの形成に、ドットデータ10を中ドットの形成に、ドットデータ11を大ドットの形成に対応させたが、これに限定されるものではない。例えば、図19に示すように、ドットデータ10を小ドットの形成に、ドットデータ01を中ドットの形成に対応させてもよい。
また、図19に示すように、かかる対応を、前述した第1ドットデータと第2ドットデータとで異ならせてもよい。なお、図19は、図12に対応する図であり、複数の階調が印刷用紙に表現される様子を示す図である。
また、画像の質に関する情報をユーザから受け取る情報受取り部と、画像を構成する画素の階調を、情報受取り部が受け取った画像の質に関する情報に基づいて決定されたビット数、で表した階調データ、を出力するハーフトーン処理部と、階調データ出力部により出力された階調データを、ドットデータに変換するためのビット変換処理部と、を有する印刷制御装置であって、ハーフトーン処理部により出力された階調データがドットデータの所定のビット数よりも大きなビット数で表されている場合には、ビット変換処理部は出力された階調データを複数のドットデータに変換し、記録ヘッドはビット変換処理部により変換された複数のドットデータの各々に基づいて異なる大きさのドットを印刷用紙に形成する印刷制御装置も実現可能である。
すなわち、上記実施の形態に係る印刷制御装置は、常に、画像を構成する画素の階調を、ドットデータの所定のビット数、よりも大きなビット数で表した階調データ、を出力することとしたが、例えば、ユーザから受け取った画像の質に関する情報が「高階調」を示していた場合には、印刷制御装置は、画像を構成する画素の階調を、ドットデータの所定のビット数、よりも大きなビット数で表した階調データ、を出力し、上記実施の形態に係る方法で高階調を印刷用紙に表現し、ユーザから受け取った画像の質に関する情報が「低階調」を示していた場合には、印刷制御装置は、画像を構成する画素の階調を、ドットデータの所定のビット数、と等しいビット数で表した階調データ、を出力し、従来の方法(すなわち、発明が解決しようとする課題で説明した従来の印刷制御装置が採用していた方法)で低階調を印刷用紙に表現することとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、記録ヘッド4が、ヘッドドライバ51を備えることとしたが、ヘッドドライバ51は、記録ヘッド4外にあっても構わない。
印刷制御装置の外観構成を示した説明図である。 プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。 本実施の形態に係るビット変換処理部の処理方法を説明するための説明図である。 プリンタドライバのユーザインタフェースの説明図である。 印刷装置の一例としてのプリンタの斜視図である。 ヘッドの一例としての記録ヘッド、のインク吐出機構を説明するための説明図である。 記録ヘッドが有するノズルの配列を説明するための説明図である。 プリンタの電気的構成を説明するためのブロック図である。 ドット形成信号送出部から連続的に送出されたドット形成信号の様子を示す図である。 本実施の形態に係る作動パルス選択テーブルを説明するための説明図である。 ドット形成信号、ラッチ信号、チェンジ信号等の関係を示す図である。 複数の階調が印刷用紙に表現される様子を示す図である。 複数の階調が印刷用紙に表現される様子を示す図である。 ビット変換処理部の他の処理方法を説明するための説明図である。 ハーフトーン処理部が、1インチあたり360画素の解像度の階調データを出力し、ビット変換処理部が出力された階調データを複数のドットデータに変換し、記録ヘッドが変換された複数のドットデータの各々に基づいてドットを印刷用紙に形成する例を示す図である。 複数の階調が印刷用紙に表現される様子を示す図である。 複数の階調が印刷用紙に表現される様子を示す図である。 複数の階調が印刷用紙に表現される様子を示す図である。 複数の階調が印刷用紙に表現される様子を示す図である。
符号の説明
1 プリンタ 2 インクカートリッジ
3 カートリッジホルダ部 4 記録ヘッド
5 キャリッジ 6 フレーム
7 ガイド部材 8 パルスモータ
9 駆動プーリー 10 アイドルプーリー
11 タイミングベルト 12 印刷用紙
13 紙送りモータ 14 プラテン
20 インク吐出機構 21 ケース
22 流路ユニット 23 振動子ユニット
24 圧力室 26 収容室
27 流路形成基板 28 ノズルプレート
29 振動板 30 共通インク室
31 インク供給路 32 インク供給管
33 ステンレス板 34 弾性体膜
35 アイランド部 36 圧電振動子
37 固定部材
700 印刷制御装置 710 コンピュータ
711 プリンタドライバ 711a 解像度変換処理部
711b 色変換処理部 711c ハーフトーン処理部
711d ビット変換処理部 711e ラスタライズ処理部
712 ビデオドライバ 713 アプリケーションプログラム
720 表示装置 730 入力装置
730A キーボード 730B マウス
740 記録再生装置
740A フレキシブルディスクドライブ装置
740B CD−ROMドライブ装置
LUT 色変換ルックアップテーブル
n ノズル
N ノズル列

Claims (4)

  1. 媒体に形成されるドットの大きさを所定のビット数で表したドット情報、に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成可能なヘッド、を有する印刷制御装置において、
    画像を構成する画素の階調を、前記ドット情報の所定のビット数、よりも大きなビット数で表した階調情報、
    を出力する階調情報出力部と、
    前記階調情報出力部により出力された前記階調情報を、複数の前記ドット情報に変換する変換部と、
    を有し、
    前記ヘッドは、前記変換部により変換された複数の前記ドット情報、の各々に基づいて、異なる大きさのドットを媒体に形成し、
    前記ヘッドは、媒体に形成されるドットの大きさを2ビットで表したドット情報、に基づいて、大ドット、中ドット、又は、小ドットを媒体に形成可能であり、
    前記大ドット、前記中ドット、及び、前記小ドットのうちの少なくとも一について、前記変換部により変換された2つの前記ドット情報のうち一方のドット情報に基づいて形成されるドットの大きさと、他方のドット情報に基づいて形成されるドットの大きさとが、異なることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 請求項1に記載の印刷制御装置において、
    前記ヘッドを駆動させるための複数の駆動パルスを有し、大ドット、中ドット、又は、小ドットを媒体に形成するためのドット形成信号、
    を前記ヘッドに向けて連続的に送出するドット形成信号送出部を有し、
    前記ヘッドは、前記ドット形成信号送出部から受け取った前記ドット形成信号、の前記複数の駆動パルスの中から、作動させる駆動パルス、を前記ドット情報に基づいて選択し、
    選択された駆動パルスにより駆動されて、大ドット、中ドット、又は、小ドットを媒体に形成可能であり、
    前記複数の駆動パルスの中には、互いに大きさの異なる駆動パルスが含まれていることを特徴とする印刷制御装置。
  3. 請求項2に記載の印刷制御装置において、
    前記ドット形成信号の前記複数の駆動パルスの中から、作動させる駆動パルスを、前記変換部により変換された2つの前記ドット情報のうち一方のドット情報に基づいて選択する際の前記ドット形成信号と、
    他方のドット情報に基づいて選択する際の前記ドット形成信号とが、異なることを特徴とする印刷制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷制御装置において、
    前記ヘッドは、所定方向に移動しながら、異なる大きさのドットを媒体に形成可能であり、
    前記変換部により変換された前記ドット情報の数に応じて、前記ヘッドの移動速度を異ならせることを特徴とする印刷制御装置。
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