JP4631288B2 - アンテナモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、移動体通信やパーソナルコンピュータなどの無線通信を行う電子機器等に好適に用いられるアンテナモジュールに関するものである。
近年、携帯端末において、通話を行うためのホイップアンテナや内蔵アンテナを設け、各アンテナに加えて他の電子機器との間でデータの無線通信を行うためにアンテナを搭載するものが増えてきている。
また、ノートブックパソコンなどの携帯型モバイル電子機器においても、無線LANなどを用いてデータ通信を無線で行うものが増えてきており、その電子機器内にアンテナを搭載するものも増えてきている。
更に、近年の携帯端末やノートブックパソコンなどの電子機器には、アンテナを内蔵して、無線通信を行うことが求められているが、このとき、アンテナ自体が内蔵されてしまうために、送受信での利得や指向性を、電子機器の構造や実装、あるいは外観に影響を与えることなく確保、あるいは向上させることが求められている。
また、これらの電子機器は年々薄型化や小型化、高密度実装化が進展し、内蔵するアンテナの小型化、また、この利得などを確保することにおける実装などでの小型かも求められていた。
このため、筐体の裏面などにパターンアンテナを形成し、あるいは筐体の外部の構造の一部形状を変形させて、アンテナとするなどが行われていた(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
特開2002−207535号公報 特開平10−290707号公報
しかしながら、筐体の裏面などにパターンアンテナを形成する場合には、非常に大型のアンテナとなり、これを実装するスペースを確保する必要があるなど、薄型化、小型化が必須である電子機器にとっては問題となっていた。
また、筐体の裏面や内部に存在する実装基板にパターンアンテナや、積層電子部品などで作られたアンテナを内蔵した場合には、外部の筐体により、その送受信利得が十分に取れないなどの問題もあった。特に、筐体の軽量化と強度の双方を確保するために、筐体外部にマグネシウム合金などが使われる場合があり、このような金属体により覆われている場合には、シールドとなって、内蔵されたアンテナが、外部と送受信することが困難となる。
また、筐体外部に突起物を設けたりするアンテナの場合では、外観上すっきりさせることができず、デザイン性に劣り、またそれ以上にユーザーにとって不快でかつ故障や損傷の原因となるものであるという問題もあった。また、この場合であっても、筐体やアンテナとの構造上の関係で、送受信利得や、指向性が十分に確保できない問題があった。
本発明は、これらの問題に鑑み、電子機器の外観や使用性を損なうことなく、更に小型
化、薄型化を実現したまま、送受信利得や指向性を向上させるアンテナモジュールを提供することを目的とする。
本発明のアンテナモジュールは、無線通信を行う電子機器の筐体のいずれか一部に設けられ、周囲が導体で囲まれた実装用窪み部と、前記実装用窪み部に嵌め込まれたアンテナ基板と、前記アンテナ基板に実装された、基体と、前記基体に設けられた一対の端子部と、前記基体に設けられたヘリカル部を有するヘリカルアンテナと、前記アンテナ基板に設けられるとともに、前記一対の端子部の一方に接続される給電部と、前記アンテナ基板に設けられるとともに、前記一対の端子部の他方に接続される開放部と、前記給電部に近接した位置に前記ヘリカルアンテナの長手方向と略垂直に設けられる接地領域と、を備え、前記実装用窪み部を囲む導体の周囲長が共振周波数の略四分の1波長の整数倍であり、前記給電部が、前記実装用窪み部において前記接地領域が配置される方の端部に形成されている構成とする。
本発明の構成により、アンテナとしてヘリカルアンテナを用いることにより、電子機器に内蔵するのに最適となる小型のアンテナモジュールを実現でき、更に、筐体外部に余分な張り出しや突起物を作ることなくアンテナモジュールを電子機器内部に内蔵することができる。
このため、電子機器の外観を損なうことなく、更に使用上の不具合や故障の原因を生じさせることがなくなる効果がある。
また、ヘリカルアンテナの給電部側に接地領域を設けることで、ヘリカルアンテナを1/4λ型のアンテナとした場合であっても、グランド面で発生するイメージ電流を有効に活用できるため、ヘリカルアンテナの更なる小型化と高利得化が促進されるアンテナモジュールが実現される。
また、給電部をアンテナ基板の一端側に設置して、多端を開放部とし、さらにこの給電部を基準として導体部で囲まれる外周の長さを1/4λの整数倍とすることで、この周囲導体部が放射基板となって、更なる利得の向上と、高い指向性を確保することが可能となるメリットがある。
また、このようなアンテナ基板をベースとしたアンテナモジュールは電子機器の筐体の一部に容易に組み込むことが可能となり、電子機器への内臓を容易とし、小型化、薄型化を実現し、更に製造工程の容易化も実現されるものである。
更に、このアンテナ基板の周囲の導体部を、筐体の導体部と兼用するように設計することで、余分な設計工程や部材が不要となり、小型化が更に促進され、コストも低減されるものである。これらにより、電子機器の薄型化、小型化を阻害せず、アンテナモジュールの送受信利得を同時に向上させることができるものである。
また、筐体に設けられた切欠き部などのような実装用窪み部にアンテナ基板やヘリカルアンテナ実装、格納したアンテナモジュールにより、電子機器の外部に余分な突起物などを出すことなく内蔵できる上、その周囲は筐体に存在する導体部、あるいはアンテナ基板に形成された導体部などを用いて、ヘリカルアンテナの周囲を導体部で構成することができるようになり、小型化を阻害せず、容易に実装することができる。更に、周囲の導体長を送受信周波数の1/4λの整数倍とすることで、周囲導体部を放射基板として、更なる利得の向上と、高い指向性を確保することが可能となる。特に、筐体がマグネシウム合金などで覆われている場合であっても、実装用窪み部はこれらが剥き出されているので、ヘリカルアンテナによる送受信放射に影響を及ぼさない。
特に筐体の端面のいずれかの位置に、実装窪み部を設けることで、外観上もすっきりする上に、製造工程も容易となり、更に、外部への電波放射もより利得が高くなる効果がある。また、実装用窪み部の外周を保護材で覆うことで、耐久性も増すものである。
また、切欠きなどによる実装用窪み部の外周長は、電子機器側のニーズに応じて、必ずしも1/4λの整数倍とならない場合があるが、アンテナ基板の一端に、トリミングなどによる面積や長さの調整が可能な付加導体が設けられることで、ヘリカルアンテナの周囲の導体部の周囲長を変化させることが可能となって、利得放射が最も効率の高くなる1/4λの整数倍に調整することが可能となって、同様に電子機器の小型化や外観を阻害することなく、高い送受信利得などを確保したアンテナモジュールを実現することができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、無線通信を行う電子機器の筐体のいずれか一部に設けられ、周囲が導体で囲まれた実装用窪み部と、前記実装用窪み部に嵌め込まれたアンテナ基板と、前記アンテナ基板に実装された、基体と、前記基体に設けられた一対の端子部と、前記基体に設けられたヘリカル部を有するヘリカルアンテナと、前記アンテナ基板に設けられるとともに、前記一対の端子部の一方に接続される給電部と、前記アンテナ基板に設けられるとともに、前記一対の端子部の他方に接続される開放部と、前記給電部に近接した位置に前記ヘリカルアンテナの長手方向と略垂直に設けられる接地領域と、を備え、前記実装用窪み部を囲む導体の周囲長が共振周波数の略四分の1波長の整数倍であり、前記給電部が、前記実装用窪み部において前記接地領域が配置される方の端部に形成されているアンテナモジュールであって、電子機器の外観を損なわず、外部に余分な突起物を出さず、機器の小型化を維持したままアンテナを内蔵することを実現しつつ、アンテナの送受信利得や指向性を向上させることが可能となる。ヘリカルアンテナのイメージ電流を利得増加に用い、更に、給電部におけるインピーダンス整合を容易として、性能向上を実現できる。
本発明の請求項に記載の発明は、実装用窪み部を囲む導体の周囲長が、給電部を基点として共振周波数の略四分の1波長の整数倍であることを特徴とする請求項記載のアンテナモジュールであって、電子機器の外観を損なわず、外部に余分な突起物を出さず、機器の小型化を維持したままアンテナを内蔵することを実現しつつ、アンテナの送受信利得や指向性を向上させることが可能となる。
本発明の請求項に記載の発明は、アンテナ基板において、その周囲の短手方向のヘリカルアンテナの長手方向と略平行となる長手方向のの中で少なくとも一部に導体が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナモジュールであって、導体の周囲長を容易に確保することができる。
本発明の請求項に記載の発明は、実装用窪み部であって、給電部と反対側となる端部に付加導体部が形成されたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1記載のアンテナモジュールであって、広帯域化が実現されるものである。
本発明の請求項に記載の発明は、付加導体部の長さ、もしくは面積が変更可能であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1記載のアンテナモジュールであって、送受信利得向上のための、給電部を基点とした導体の周囲長の長さを変更して、最適な長さである送受信周波数の1/4λの略整数倍とすることができる。
本発明の請求項に記載の発明は、実装用窪み部における給電部を基点とした導体の周囲長を調整することを特徴とする請求項5記載のアンテナモジュールであって、送受信利得向上のための、給電部を基点とした導体の周囲長の長さを変更して、最適な長さである送受信周波数の1/4λの略整数倍とすることができる。
本発明の請求項に記載の発明は、ヘリカルアンテナと共通の給電部に接続されるパターンアンテナが付加されたことを特徴とする請求項1〜6いずれか1記載のアンテナモジュールであって、容易に多共振を実現できる。
本発明の請求項に記載の発明は、開放部に頂冠導体部が形成されていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1記載のアンテナモジュールであって、簡単な構成かつ、余分な実装領域を必要としないで広帯域化を実現することができるものである。
本発明の請求項に記載の発明は、開放部に接続されて記アンテナ基板のヘリカル部と対向する面に底面導体部が形成されていることを特徴とする請求項1〜8いずれか1記載のアンテナモジュールであって、簡単な構成かつ、余分な実装領域を必要としないで広帯域化を実現することができるものである。
本発明の請求項10に記載の発明は、実装用窪み部が、筐体の端面のいずれかの位置に設けられた切欠き部であることを特徴とする請求項1〜9いずれか1記載のアンテナモジュールであって、実装用窪み部を簡単に形成することができるものである。
本発明の請求項11に記載の発明は、実装用窪み部、保護材で覆われていることを特徴とする請求項1〜10いずれか1記載のアンテナモジュールであって、耐久性や使用感を向上させ、デザイン性も上げるものである。
本発明の請求項12に記載の発明は、切欠き部が、コの字状を有していることを特徴とする請求項10に記載のアンテナモジュールであって、ヘリカルアンテナの周囲の導体による電磁波放射をより効果的に生じさせることができるものである上、電子機器の筐体において、容易に実装窪み部を作ることとのバランスがよいものである
本発明の請求項13に記載の発明は、ヘリカルアンテナの長手方向が、実装用窪み部の長手方向と略平行に配置されていることを特徴とする請求項1〜12いずれか1記載のアンテナモジュールであって、実装領域を少なくし、周囲の導体部における電界分布を、最適なものにして、送受信利得の向上を実現できるものである。
本発明の請求項14に記載の発明は、接地領域がアンテナ基板に形成され、接地領域には筐体との接続部が設けられて、接続部において、誘電体を介して筐体と接続されることを特徴とする請求項1〜13いずれか1記載のアンテナモジュールであって、インピーダンス整合を容易に取ることができるものである。
本発明の請求項15に記載の発明は、付加導体部がアンテナ基板に形成され、付加導体部には筐体との接続部が設けられて、接続部において、誘電体を介して筐体と接続されることを特徴とする請求項1〜14いずれか1記載のアンテナモジュールであって、インピーダンス整合を容易に取ることができるものである。
本発明の請求項16に記載の発明は、請求項1〜15いずれかのアンテナモジュールと、表示部を有する第一筐体と、入力装置を有する第二筐体と、中央演算処理装置と、記憶装置を有し、実装用窪み部が第一筐体又は第二筐体に設けられたことを特徴とするノートブックパソコンであって、ノートブックパソコンの小型化、外観維持と、無線通信の送受信利得の向上を実現するものである。
本発明の請求項17に記載の発明は、請求項1〜15いずれかのアンテナモジュールと、送信処理部と、受信処理部と、制御部と、電源と、アンテナモジュールと、送信処理部、受信処理部、制御部、電源を格納する筐体を有し、実装用窪み部が筐体に設けられたことを特徴とする携帯端末であって、携帯端末の小型化、外観維持と、無線通信の送受信利得の向上を実現するものである。
以下、図面を用いて説明する。
なお、本明細書中でλは波長を表す記号として使われている。
(実施の形態1)
まず、アンテナモジュールの形状、構造などについて説明し、その後に動作とそのメリットについて図1〜図10を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1におけるヘリカルアンテナの構成図、図2〜図10は本発明の実施の形態1におけるアンテナモジュールの構成図である。
1はヘリカルアンテナ、2は基体、3はヘリカル部、4、5は端子部、6はアンテナモジュール、7は給電部、8は開放部、9はアンテナ基板、10は接地領域、11は接合穴、12はパターンアンテナ、13は頂冠導体部、14は付加導体部、15は底面導体部、16は周辺導体部、17が周囲長、18、19は調整用付加導体部である。
まず、各部の詳細について説明し、それぞれの変形などの内容やその効果などについて説明する。
まず、図1を用いてヘリカルアンテナ1について説明する。
ヘリカルアンテナ1は基体2に、一対の端子部4、5が形成され、更に基体2の一部にスパイラル部を持つヘリカル部3が形成されることで構成される。
基体2はヘリカルアンテナの素子を構成する形態を有するものであり、アルミナもしくはアルミナを主成分とするセラミック材料等の絶縁体もしくは誘電体などをプレス加工,押し出し法等を施して形成される。なお、基体2の構成材料としては、フォルステライト、チタン酸マグネシウム系、チタン酸カルシウム系、ジルコニア・スズ・チタン系、チタン酸バリウム系、鉛・カルシウム・チタン系などのセラミック材料を用いてもよく、エポキシ樹脂などの樹脂材料を用いても良い。実施の形態1では、強度や絶縁性或いは加工の容易性の面からアルミナもしくはアルミナを主成分としたセラミック材料が用いられている。更に基体には全体に銅,銀,金,ニッケル等の導電材料で構成された導電膜が単層乃至複数積層され、導電性を有する表面が形成される。導電膜はめっき、蒸着、スパッタ、ペーストなどが用いられる。
また、基体2は角柱であってもよく、円柱であってもよく、三角柱、多角形柱のいずれであってもよく、その角部に面取りが施されていることで、素子の欠けやスパイラル部を形成するときに、損傷を発生させることを防止することができるメリットがある。ここで、基体2が円柱状の場合には、角部が存在しなくなるので耐衝撃性が高まり、スパイラル部の形成が容易となるメリットがある。
なお、基体2の表面のポアは1〜30%(好ましくは8〜23%)程度が好ましく、この程度のポアにより、めっき後の表面腐食などを防止することが可能となる。
更にヘリカルアンテナのサイズとしては、ヘリカルアンテナの長さL、高さH、幅Wを、
4.0=<L=<50.0mm
0.5=<H=<10.0mm
0.5=<W=<10.0mm
とすることが好ましいが、これ以外のサイズであっても特に問題の無いものである。
次に、端子部4、5について説明する。
端子部4、5は、基体2に一対に設けられ、図1などでは基体2の両端にそれぞれ設けられているが、両端ではなく、基体2の途中部分にそれぞれ設けられてもよいものである。また、端子部4,5は基体2と同じ材料や製造工法で形成されてもよく、材料を別途のものを採用してもよいものである。また、導電性のメッキ膜,蒸着膜,スパッタ膜等の薄膜や、銀ペーストなどを塗布して焼き付けなどを行ったものなどの少なくとも一つが用いられて、導電膜が施されて、アンテナ基板9に形成された給電部7、開放部8となる実装ランドなどとの接合がなされるものである。
なお、端子部4,5と基体2は一体で形成されてもよく、別体で形成されてもよい。
また、基体2は図1などに表されるように、その外周が端子部4,5よりも段落ちされていてもよいが、段落ちのないストレート構造であっても良いものである。
また、端子部4、5は、その形状が角形ではなくて、円柱などであってもよいものである。
ここで、基体2の外周が段落ちされることで、実装時に基体がアンテナ実装基板の表面からの距離を持つことが可能となり、特性の劣化を防ぐことが可能になる。このとき段落ちを基体2の一部の面に対してのみおこなってもよく、全面に渡って段落ちさせてもよい。全面に渡って段落ちさせた場合には、実装時に電子基板との接する面を選択する留意が不要となり、実装時のコストを低下させることができる。
なお、ヘリカルアンテナ1はλ/4型アンテナであってもよく、λ/2型アンテナであってもよいが、小型化をより促進するためにλ/4型アンテナが用いられることが多く、この場合にはヘリカルアンテナ1の近辺に存在するグランド面に生じるイメージ電流を利用して、送受信利得が確保される。このイメージ電流の利用を促すために、ヘリカルアンテナ1の長手方向に垂直な端面を有するグランド面が存在することが好ましい。後で述べるが、このイメージ電流を発生させるのが、給電部7側に形成された接地領域10である。
次にヘリカル部3について説明する。
ヘリカル部3は基体2上に形成されたスパイラル部により形成される。このスパイラル部がヘリカル巻きの導電部分となって、インダクタ成分が発生される。ヘリカル部3は、図1に示されるとおり、端子部4、および端子部5と電気的に導通しており、端子部4、5、あるいは基体2上でヘリカル部3が存在しない場所で生じる容量成分と、ヘリカル部3で発生するインダクタ成分とにより定まる共振周波数で、アンテナとしての送受信動作が実現されるものである。
なお、ヘリカル部3においても、導電部分は残っているため、インダクタ成分のみならず抵抗成分や容量成分も発生しうるものである。
また、ヘリカル部3は、基体2の表面に形成された導電膜をレーザーなどでトリミングしてスパイラル部が形成されて実現されてもよく、あるいは銅線やアルミ線などの導電線を基体2に巻きつけることで実現されても良い。
なお、ヘリカル部3はそのスパイラル部によりインダクタ成分が発生するものであるから、そのスパイラル部の巻き数に依存してインダクタ成分の大きさが決定される。巻き数が多ければインダクタ成分が大きくなり、巻き数が少なければインダクタ成分が小さくなる。後で説明する共振条件は、インダクタ成分の平方根に反比例して大きさが決まるので、より高周波を実現する場合には、巻き数を少なくし、低周波を実現する場合には、巻き数を多くすれば良い。これはスパイラル部がその巻き形状により電気長が決まることを考慮しても明らかである。
また、ヘリカル部3は基体2上に複数存在してもよい。この場合には、インダクタ成分を発生させる場所が2箇所となり、他の容量成分とあいまって、複数の共振周波数を有する多共振のヘリカルアンテナ1を実現することができるものである。
次に、図2〜図10を用いて、アンテナモジュール6について説明する。
図2などにおいては、図1で説明したヘリカルアンテナ1がアンテナ基板9に実装されて、アンテナモジュール6として構成されている。このアンテナモジュール6は、ノートブックパソコンや携帯端末、その他の無線通信を必要とする家庭内ネットワーク機器、電話機などに組み込まれるのに最適なものである。
まず、各部の詳細について説明する。
まず、給電部7について説明する。
給電部7は、ヘリカルアンテナ1に信号電流を給電し、あるいはヘリカルアンテナ1で受信した受信信号電流を、図には示していない復調部に出力するための部分である。給電部7は基板パターンなどで形成されてもよく、リード線や銅線、あるいは同軸ケーブルなどで形成されてもよいものである。
給電部7はヘリカルアンテナ1の端子部4と接続されており、この給電部7を介して、ヘリカルアンテナ1への信号電流の供給などが実現される。実装ランドを用いた半田接合でもよく、その他の接続であっても良い。
また、給電部7はアンテナ基板9の一端に設けられることが好ましく、後で述べる接地領域10に近接していることが好ましく、アンテナモジュール6を筐体に格納した場合には、後で述べる格納するスペースとなる切欠き部などの一端側に給電部7が位置するよう
になることが好ましい。
次に、開放部8について説明する。
開放部8は中空となって、電源にも、信号にも、接地にもつながらない部分であり、独立した実装ランドなどが、アンテナ基板9上などで形成される。開放部8がヘリカルアンテナ1の端子部5が接続され、開放部8と接続されていることで、共振条件により定まる共振周波数による電波の放射、受信が実現されるものである。
アンテナ基板9は、ヘリカルアンテナ1などを実装する基板であり、図2のように基板のみであってもよく、図8に記載のように基板の周囲に周辺導体部16が形成されていてもよいものである。また周辺導体部16は、あらかじめ形成されていてもよく、後から形成されてもよく、アンテナ基板9と一体であってもよく、別体であってもよく、周辺導体部16は、筐体にもともと存在する導体部を兼用したものであっても良い。
アンテナ基板9にヘリカルアンテナ1がその開放部8、給電部7との接合を介して実装され、更に、次に述べる接地領域10も形成されている。なお、接地領域10はアンテナ基板9上に形成されてもよく、あるいは別体で形成されてもよい。
また、アンテナモジュール6を筐体に格納するために、ねじ止めしたり、ビス止めしたり、ほぞなどでの嵌合を実現するためなどの、接続部11が設けられていてもよいものである。
次に接地領域10について説明する。
接地領域10は、ヘリカルアンテナ1の給電部7側に近接した位置に形成され、例えばアンテナ基板9の表面に形成された金属膜などで実現されてもよく、金属などの導体部を張り合わせても良く、別体で形成された導体部を張り合わせたり、あるいは近接して配置したものであっても良い。
また、接地領域10は後で述べる周辺導体部16などと電気的に接続されていてもよいものであるが、あくまでも接地電位を保つ必要があるため、他の導体、特にグランド以外の電位を有する導体部と接続されることはできないものである。
また、接地領域10の端面はヘリカルアンテナ1の長手方向と、略垂直となっていることが好ましい。これは、略垂直に接地領域10が形成されていることで、接地領域10に発生するイメージ電流が、ヘリカルアンテナ1の長手方向と同一向きとなって、ヘリカルアンテナ1が1/4λ型のモノポールアンテナとして動作し、これにより、十分な利得を確保することができるものである。
次に図3などで、種々の変形した形態について説明する。
パターンアンテナ12は、ヘリカルアンテナ1と別途同一の給電部7から接続された、基板パターンなどにより形成されるアンテナであり、例えば、非常に高周波であって、送受信波長が非常に短い場合に適切なアンテナとすることで、多共振に容易に対応することができるものである。
例えば、アンテナモジュール6が対象としているのが、無線LANであれば、ヘリカルアンテナ1において2.4GHzの送受信周波数に対応し、パターンアンテナ12で5GHzに対応するなどの、デュアルモード対応が可能となる。もちろん、これ以外の周波数
を対象とする場合でも良く、2共振だけでなく、3以上の共振に対応するために、パターンアンテナ12を複数形成したり、その形状などを工夫することも好適である。
また、同様に、ヘリカルアンテナ1において、あらかじめヘリカル部3を複数にして多共振化しておき、更にこれに加えてパターンアンテナ12を追加することで、より多数の周波数に対応できる、適用範囲の広いアンテナモジュール6を実現することができる。
次に、図4には、頂冠導体部13が表されており、頂冠導体部13について説明する。
頂冠導体部13は、開放部8に形成されている導体部であり、開放部8を形成する実装ランドをあらかじめ大きく形成してもよく、あるいは、別途金属膜や金属箔、めっき層、パターン層などを追加接続して、これにより頂冠導体部13が実現されてもよいものである。
ヘリカルアンテナ1は、ヘリカル部3により生じるインダクタ成分と、それ以外の場所から生じる容量成分とで定まる共振周波数、ならびにQ値により、そのアンテナ性能が決定されるものである。ここで、頂冠導体部13により、全体の容量値が増加してQ値を下げる働きを有する。特に、給電部7を基準として、負荷的な容量成分となっているため、この容量負荷により周波数特性における立ち上がり遅延と立下り遅延をなだらかにして、帯域を拡大する効果を発生させる。このため、頂冠導体部13により、大量データ通信などで必要となる広帯域化が実現されるものである。
同様に、図7にあるように、底面導体部15の存在により、更なる広帯域化が実現されるものである。底面導体部15は、開放部8(もしくは開放部8と接続された頂冠導体部13)を折り曲げて延伸し、ヘリカルアンテナ1のヘリカル部3と対向する面に(例えばアンテナ基板9上で)形成されることで、ヘリカル部3と容量結合し、ヘリカルアンテナ1において、他の容量成分と並列接続となる容量成分が発生することになる。しかも、本来他の部品が実装できないヘリカルアンテナ1の底面領域を効率的に活用したものでもある。
並列接続される容量成分の発生により、やはり同様に全体での容量成分が増加して、Q値を低下させ、広帯域化が更に実現されるものである。
次に符号と前後するが、周辺導体部16について説明する。周辺導体部16は図5などに現されている。
周辺導体部16は、アンテナ基板9の長手方向の端面に形成された導体部であり、その長手方向の全体、あるいは部分にわたって形成されている。また、周辺導体部16としては、アンテナ基板9に、金属膜や金属箔、あるいは基板パターンなどで形成される。また、アンテナ基板9上に形成されてもよく、別途形成された導体を張り合わせたり接続したり、配置したりすることでも良い。また、アンテナモジュール6が嵌め込まれる筐体の一部の導体部分が兼用されてもよいものである。
また、周辺導体部16はアンテナ基板9の長手方向だけではなく、短手方向にも形成されてもよい。
また、図8に示されるように、周辺導体部16は接地領域10、あるいは付加導体11と、あるいはいずれか一方、もしくは全てと接続されていても良く、全体にわたって一体で形成された導体であってもよいものである。
次に、付加導体部14について説明する。図5などには付加導体部14が表されている。付加導体14は、アンテナ基板9上に形成された、金属膜、金属箔、導体パターンなどのいずれかであっても良く、アンテナ基板9と別体で形成されて貼り合せたり、接続されたり、近傍に配置されるなどしてもよい。
また、付加導体14は、後で述べるように、事後的にレーザートリミングや、剥ぎ取りなどにより、その面積、長さを適宜変更することができるものである。
また、図1などにおいては、ヘリカルアンテナ1をアンテナ基板9の長手方向に略平行に実装しており、周辺導体部16が、アンテナ基板9の長手方向に沿って形成されているように表されているが、アンテナ基板9が、例えば筐体に組み込む際の形状に合わせて、周辺導体部16側が、アンテナ基板9の短手方向となるような形状となってもよいものである。
また、付加導体部14は給電部7とは反対側、すなわち接地領域10と反対側に形成される。これにより、後で説明するように、ヘリカルアンテナ1の周囲の一部を囲む導体の周囲長を容易に変更、調整して、送受信利得が最適となる送受信周波数の1/4λの略整数倍とすることができるものである。
例えば、図10に示されるように、付加導体部14に加えて、調整用付加導体部18、19を形成することで、これらを事後的に剥ぎ取ったりして、付加導体部14の面積を容易に変更し、最終的に、ヘリカルアンテナ1を囲む導体の周囲長を変更することも好適である。
次に、このようなアンテナモジュールの動作について説明する。
図11には、本発明の実施の形態1におけるヘリカルアンテナ1の等価回路図が示されている。なお、この等価回路図は、ヘリカル部3が一つのみの場合であり、複数ある場合には、等価回路図においてのインダクタ成分と容量成分の個数が増加する。
Lはインダクタ成分で、Cは容量成分であり、共振周波数は(数1)で決定される。
Figure 0004631288
このように定まった共振周波数により、ヘリカルアンテナ1は送受信動作する。
次に、図4、図9を用いて、アンテナモジュール6の送受信利得が向上することについて説明する。
まず、一つ目の要因として、ヘリカルアンテナ1の長手方向と、その端面が略垂直となる接地領域10が存在することで、イメージ電流がヘリカルアンテナ1の電流の流れる方向と同一ベクトル方向に発生することになって、利得を向上させることが可能となる。
次に、二つ目の要因として、給電部7がアンテナモジュールの一方の端部に位置することで、接地領域10と近接している状態になり、接地領域10のもつグランド面の効果が更に高まるものである。
更に、3つ目の要因として、ヘリカルアンテナ1の周囲を囲む導体の周囲長(これは周辺導体部16のみが存在する場合にはその長さが、あるいは付加導体14が存在する場合には、これを含めた合計の周囲長が、さらには周辺導体部16と接地領域10が接続されている場合にはこれらの合計長が)送受信周波数の1/4波長の略整数倍であることにより、これらの導体部が一種の二次放射的な役割を果たして、その送受信利得が高まるものである。
すなわち、ヘリカルアンテナ1のみでなく、その周囲に形成された周辺導体部16などの導体部も、アンテナとしての動作を行い、これが、送受信周波数の1/4波長の略整数倍である場合には、電界分布が最適となり、この周波数においての放射(あるいは受信)の利得を加重するものである。
これらすべての要因が合わさることで、例えば電子機器の筐体に組み込むことを前提としているアンテナモジュール6であっても、送受信利得を非常に高くすることができるものである。
なお、ここで、アンテナ基板9の大きさにより、周辺導体部16の長さが依存することになるため、(特に、周辺導体部16が、アンテナ基板9に形成されるのではなく、筐体に存在する導体部を兼用する場合には、筐体に設けられるアンテナモジュール6の格納領域の長さに依存する)筐体や電子機器の都合、あるいは送受信周波数の変化により必ずしも、ヘリカルアンテナ1の周辺の導体の周囲長が1/4波長の略整数倍とできない場合が多く生じうる。
この場合には、付加導体14をあらかじめ設けておき、これをトリミングしたり剥ぎ取りしたり、あるいは、調整用付加導体18、19によりその長さを調整して、周辺導体部16の周囲長を1/4波長にあわせることが可能となって、上記で述べたように、送受信利得を高めることが実現されるものである。
以上のような構成により、電子機器に組み込むことを前提とされたアンテナモジュール6であっても、非常に小型となるヘリカルアンテナ1を用いて、接地領域10との関係を適切なものとして、小型とし、電子機器の小型化を阻害することなく、アンテナモジュール6の高利得化を実現することができるようになるものである。
(実施の形態2)
実施の形態2においては、アンテナモジュール6だけでなく、アンテナモジュール6を電子機器の筐体に設けられた実装用窪み部に形成することに関してこれを詳細に説明する。そしてその小型化と高性能化の両面を実現することについて説明する。更に、アンテナモジュールを組み込んだ電子機器について説明する。
図12〜図14は本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの構成図である。図15は本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの上面図である。図16、図17は本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの実験結果図、図18は本発明の実施の形態2におけるノートブックパソコンの斜視図、図19は本発明の実施の形態2における携帯端末の構成図である。
30はアンテナモジュール、31は筐体の一部、32は導体、33は実装用窪み部、34はアンテナ基板、35はヘリカルアンテナ、36、37は端子部、38は給電部、39は開放部、40は接地領域、41bは誘電体、41は接続部、42は導体部の周囲長、43はパターンアンテナ、44は頂冠導体部、45は底面導体部、46は付加導体部、47、48は調整用付加導体部、49は保護材、50はノートブックパソコン、51は第一筐
体、52は表示部、53は第二筐体、54は入力装置、60は携帯端末、61は筐体、62は表示部、63は送信処理部、64は受信処理部、65は制御部、66は電源である。
以下、まずアンテナモジュールについて、図12〜図15を用いて説明する。
まず、各部の詳細について説明する。但し、実施の形態1で説明したものと同じものに関しては、詳細な説明は省略する。
まず、筐体の一部31について説明する。
筐体の一部31は、例えば図16などに示されるノートブックパソコンなどの電子機器を形成する筐体の一部であり、その外縁部の一部であっても良く、中央部や裏面、表面、側面のいずれかの部分などに、次に述べる実装用窪み部33が形成される。
また、筐体の一部31には、その表面あるいは内部が導体32が形成されていることが多く、例えばノートブックパソコンなどであれば表面がマグネシウム合金などで処理されていることも多い。もちろん、銅や銀、金、合金などの他の金属による表面処理や、筐体内部に存在する構造体が金属などの導体で形成されている場合もあるものである。
次に実装用窪み部33について説明する。
実装用窪み部33は、筐体の一部31に切欠き部などを形成することで構成される。例えば、筐体の外縁部を切り取った切欠き部などで形成すれば、コの字形状の実装用窪み部33が形成され、あるいは、導体の中央部などに形成されれば、ロの字状の実装用窪み部33が形成されることになる。実装用窪み部33が形成されることで、この内部にヘリカルアンテナ35を実装でき、筐体内部、すなわち電子機器内部に容易にアンテナを内蔵することができる。更に、その外観に突出部などを余分に作ることはなく、外観を損なうことも無く、また使用者に不快感を与えず、更に故障などの原因をあらかじめ排除することも可能である。
また、実装用窪み部33は図12などでは図の水平方向が長辺となって、これに略垂直な方向が短辺となっているが、形態に応じて、逆であっても良く、正方形でもよく、角部に面取りが施されても良く、デザイン性などを考慮して楕円形や円形、半月形など、種々の形状であっても良い。
実装窪み部33にはアンテナ基板34が格納、装着される。アンテナ基板34は例えば実施の形態1で説明したように、エポキシ基板のようなものであっても良く、これ以外の樹脂製のものであってもよい。更に、このアンテナ基板34にはヘリカルアンテナ35が実装される。ヘリカルアンテナ35は実施の形態1で説明したように、基体に一対の端子部36、37を設けて、基体上にヘリカル部を形成することで、ヘリカルアンテナ35で定まる共振周波数により動作するアンテナモジュール30が実現される。
また、実装用窪み部33において、給電部38を基点としたヘリカルアンテナ35の長手方向(すなわち、ヘリカルアンテナ35の電流の流れる方向)における導体32の長さである導体部の周囲長42が、送受信周波数の1/4λの略整数倍となることが好ましい。これは、後で述べるように、ヘリカルアンテナ35に加えて、あたかも実装用窪み部33も電波放射するアンテナとして動作して、送受信利得が向上する。このため、実装用窪み部33はこれを意識してその大きさを調整することが好ましい。
次にヘリカルアンテナ35について説明する。
ヘリカルアンテナ35は、端子部36が給電部38に接続されるが、この給電部38は実装用窪み部33の一方の端部に配置されることが好ましい。これにより、この給電部38を基点とした電流分布(あるいは電圧分布)が実装用窪み部33の下面を覆う筐体の一部31の導体32において、適切に分布し、後で述べるように実装用窪み部33から、二次的な電波放射が起こって、利得が向上するものである。
また、ヘリカルアンテナ35には、図12で示されるように、開放部39に頂冠導体部が形成されてもよく、あるいは、底面導体部45が形成されてもよく、これらにより、送受信帯域の広帯域化が実現されるものである。
あるいは、図13に表されるように給電部38を共通にして、パターンアンテナ43をアンテナ基板34に形成してもよいものである。実施の形態1で説明したように、非常に高周波であれば波長も短く、このような簡単なパターンアンテナ43で、容易に多共振化が図られるものである。
次に、給電部38について説明する。
給電部38は、実装用窪み部33の一方の端部に位置することが好ましい。これにより、接地領域と、給電部38とのインピーダンス整合がとりやすくなって、利得が向上するからである。
また、後で述べるように、実装用窪み部33の導体部の周囲長42を、筐体を大型化させずに確保するためにも、この導体部の周囲長42の基点となる給電部38が、窪みとなる一方の端部に位置することが好ましいものである。
次に、接地領域40について説明する。
接地領域40は、アンテナ基板34上に形成されてもよく、あるいは、筐体内部に形成されていてもよく、あるいは筐体内部に存在する別の電子基板上に形成されて、ヘリカルアンテナ35の給電部38の近傍であって、開放部39と反対側となる位置に配置されるものである。なお、接地領域40はその大きさにより、発生するイメージ電流にかかわってくるので、可能であれば十分な大きさを有していることが好ましい。また接地領域40の端面がヘリカルアンテナ35の長手方向と略垂直となることで、イメージ電流が、ヘリカルアンテナ35を流れる電流と同等のベクトルを持ち、電流分布を最大にして、利得を向上させるものである。
また、接地領域40は実装用窪み部33に存在しても良く、筐体内部に入り込んでいてもよいが、設計のし易さ、製造の容易性を考慮して、筐体内部に存在することが好ましい。
次に、接続部41について説明する。
接続部41は、アンテナ基板34と筐体の一部31とを接続する。接続にはねじ止めやビス止め、接着、ほぞなどによる嵌合、嵌め込みなど種々の手段が用いられる。
また、このとき、図15に表されるように、絶縁性のある誘電体41bを介して、筐体の一部31とアンテナ基板34を接続することにより、容量成分が発生し、アンテナのインピーダンス整合を取りやすくなるメリットがある。特に、インピーダンス整合には容量成分が必要となるが、これを実現するには、アンテナ基板34に余分な電子部品を実装す
る必要などもあり、手間、コスト、小型化、見栄えの点でデメリットが多い。このため、この接続部分に絶縁体である誘電体を介して接続することで、これらのデメリットを解消し、インピーダンス整合を確実に取ることができると言うメリットがあるものである。
次に、図13などを用いて、付加導体部46について説明する。
付加導体部46は、導体部の周囲長42を調整するために設けられるものである。
すなわち、実装用窪み部33において、給電部38を基準とした導体部の周囲長42が、送受信周波数の1/4λの略整数倍であることで、あたかも実装用窪み部33もアンテナとして働き、その放射(受信)を拡張して、送受信利得を向上させることが可能となるものである。これにより、電子機器の外観などに悪影響を与えることなくアンテナを内蔵し、更に小型かも阻害せず送受信利得の向上と言う、アンテナ性能において非常に重要な性能向上を同時達成できるものである。もちろん、頂冠導体部44や底面導体部45などにより広帯域化も実現できる。
しかしながら、電子機器上の都合や、外観デザイン上の都合、あるいは、強度とのバランスなどから、実装用窪み部33の大きさが必ずしも、上記のように送受信周波数の1/4λの略整数倍とできない場合もある。
このため、付加導体部46を配置することで、導体部の周囲長42を調整し、最適な送受信周波数の1/4λの略整数倍となるようにすることが可能となり、送受信利得向上を確実に実現できるようになる。このとき、付加導体部46をレーザーなどでトリミングしたり、他の物理的手段で剥ぎ取りなどを行ったり、あるいは熱溶融で短縮化したりなどにより、その面積を事後的に調整することができる。これにより、例えば実装用窪み部33の形状により、給電部38を基準とする導体部の周囲長42が、送受信周波数の1/4λの略整数倍よりも長い場合には、この付加導体部46が存在することで、実装用窪み部33における、ヘリカルアンテナ35の長手方向の導体長が短くなって、全体として導体部の周囲長42が短くなり、1/4λの略整数倍にあわせることが可能になって、送受信利得を向上させることが可能となる。
あるいは、あらかじめ付加導体部46を設けておき、実際にアンテナモジュール30を装着する際に、微調整を必要としたり、ヘリカルアンテナ35を変更して対象とする送受信周波数を変更する場合には、付加導体部46をトリミングや溶融などでその面積を調整して、やはり送受信周波数の1/4λの略整数倍に調整して、送受信利得を向上させることが可能となる。
また、実施の形態1で説明し、図14に表されるように調整用付加導体部47、48を設けておくことで、これの一部を剥ぎ取ったり、トリミングしたりすることで、調整を容易として、給電部38を基点とした導体部の周囲長42を容易に送受信周波数の1/4λの略整数倍にあわせることが可能となって、送受信利得の向上が可能となる。
なお、付加導体部46はアンテナ基板34に設けられても良く、筐体に設けられても良く、筐体内部の他の実装基板に設けられてもよいものである。
次に、保護材49について説明する。
保護材49は、筐体の一部31に切り欠きなどで設けられた実装用窪み部33においてこれを周囲の筐体の表面とその高さなどを合わせ、更に、内部のヘリカルアンテナ35などを剥き出しにせず防御するものである。
このとき保護材49は樹脂などで形成され、電波放射の妨げとならないようにすることが好適である、また、透過性のある樹脂を保護財として用いることで、内部を透過して見ることができ、デザイン性も良く、更に内部状態が確認できるため、接続不良などの故障の確認も容易となるものである。更に、保護材49を着脱可能としておき、更に、接続部41で筐体とアンテナ基板34とが接続されているものも着脱可能とすることで、故障などの時の部品交換を容易としたり、送受信周波数の変更などを行ったり、利得調整を事後的に行ったりすることが可能となる。
以上説明したように、各種の電子機器の外観を損なわず、外部に余分な突起物などを出すことなくアンテナを内蔵しつつ、更に、電子機器の小型化、薄型化を阻害しないままに、内蔵されたアンテナの送受信利得を高めることが可能となる、筐体などに組み込むのに最適な、アンテナモジュールを実現することができる。
これは、実施の形態1でも説明したのと同様に説明される。
まず、一つ目の要因として、ヘリカルアンテナ35の長手方向と、その端面が略垂直となる接地領域40が存在することで、イメージ電流がヘリカルアンテナ35の電流の流れる方向と同一ベクトル方向に発生することになって、利得を向上させることが可能となる。
次に、二つ目の要因として、給電部38が実装用窪み部33の一方の端部に位置することで、接地領域40と近接している状態になり、接地領域40のもつグランド面の効果が更に高まり、インピーダンス整合のとりやすさも加重されるものである。
更に、3つ目の要因として、ヘリカルアンテナ35の周囲を囲む給電部38を基点とする導体部の周囲長42送受信周波数の1/4波長の略整数倍であることにより、これらの導体部が一種の二次放射的な役割を果たして、その送受信利得が高まるものである。
すなわち、ヘリカルアンテナ35のみでなく、その周囲に形成された周辺導体部などの導体部も、アンテナとしての動作を行い、これが、送受信周波数の1/4波長の略整数倍である場合には、電界分布が最適となり、この周波数においての放射(あるいは受信)の利得を加重するものである。
これらすべての要因が合わさることで、例えば電子機器の筐体に組み込むことを前提としているアンテナモジュール30であっても、送受信利得を非常に高くすることができるものである。
次に、このようなアンテナモジュールの利得向上についての実験結果を説明する。
図16には、本発明に係るアンテナモジュールと比較例との指向性および利得数値が表されている。図17には、本発明に係るアンテナモジュールと比較例とのVSWRの結果が示されている。
例Aが、本発明の構成要件を充足したアンテナモジュール、例Bは導体部の周囲長42が1/4λよりも長く、これの略整数倍でもないアンテナモジュール、例Cは給電部38が実装用窪み部33の端部に存在せず、接地領域40との関係が悪い場合のアンテナモジュールである。
図17から明らかな通り、指向性のパターンはいずれも似たものであるが、その広がり
や無指向性といった点で、例Aである本発明のアンテナモジュールが最も優れている。送受信利得の値も同様である。
また、図17から明らかな通り、VSWR特性においても、例Aである本発明のアンテナモジュールが最も優れていることが明らかである。
以上のように、実際の実験結果からも、本発明の効果が明確なものである。
最後に、これらのアンテナモジュール30を実際の電子機器に応用した場合について図18、図19を用いて説明する。
図18には電子機器としてノートブックパソコンが表されている。図19には電子機器の例として携帯端末が表されている。
なお、アンテナモジュール30を組み込む対象となる電子機器はこれらのノートブックパソコンや携帯端末に限られるものではなく、無線通信を行う家庭内電話、コードレス電話の子機、カードリーダー、無線LAN端末、ターミナル、ゲートウェイ、PBXなど、いずれであってもよいものである。
まず、図18を用いてノートブックパソコンについて説明する。
ノートブックパソコン50は液晶などで構成された表示部52を有した第一筐体51と、これと回動可能に接続された第二筐体53などから主に、その外形は形成される。近年は強度と軽量化のバランスを計るために、表面がマグネシウム合金などが用いられる場合もあり、アンテナを内蔵しても、このマグネシウム合金などの金属面がシールドとなって、外部通信ができない。
第二筐体53にはキーボードやタッチパネルなどの入力装置54が形成されていることが多く、更に、その内部には図示されていないが、中央演算処理装置(CPU)やハードディスクなどの記憶装置、あるいは、電源、各種の制御装置、無線処理装置、外部記憶装置などが格納されており、必要な集積回路や電子部品が、電子基板上に実装されているものである。
このようなノートブックパソコン50において、図18においては第一筐体51の上辺となる外縁部に切り欠きがされた実装用窪み部が設けられ、この位置にアンテナモジュールが実装される。
このような位置に、アンテナモジュール30が実装され、更にその外部を保護材49で覆うことで、外観に影響を与えず、機器を大型化することも無く上記で説明したように、送受信利得の高い無線通信が可能となる。
例えば、ノートブックパソコンで、無線LANを行ったりする場合に最適である。
なお、上方の外縁部ではなく、側面でも良く、第二筐体53のいずれかの場所に配置してもよいものであり、第一筐体51を閉じたときには隠れるようにする、あるいは逆に第一筐体51と第二筐体53の合わせ面と反対の面に形成してもよいものであり、これらは機器の都合や実装上の都合などで、適宜決められればよいものである。
次に、図19で携帯端末において実装した場合について説明する。
筐体61の表面には実際には入力キーなどが存在するが、透視した状態で、内部の送信処理部63などが見えているものとして、図が表されている。
電源66はパック電池などで実現され、これから端末に電力が供給される。制御部65は中央演算処理装置などが含まれ、これの周辺回路やプログラムなどで、同期処理や命令処理を実行する。
送信処理部63で処理された送信信号はアンテナモジュール30を通じて放射され、逆にアンテナモジュール30で受信された信号は受信処理部64で復調されて、音声データなどに再生され、必要に応じて、処理内容などが表示部62で表示される。
この場合であっても、筐体外部に余分な突起物を出すことなく、更に外観のデザインを害さず、機器の小型化も実現した上で、送受信利得の高い無線通信が実現される。
なお、この場合でもやはり筐体の上部にアンテナモジュール30が設けられているが、側面や中央部などであっても良いものである。
以上のように、実施の形態1、および2で説明したアンテナモジュール1、30をそれぞれ、電子機器に組み込むことで、電子機器の外観に影響を与えず、使用者の操作性を害さず、機器の小型化、薄型化を維持した上で、送受信利得の向上を可能にするものである。
更に、低コストにも資するものである。
本発明は基体と、基体に設けられた一対の端子部と、基体に設けられたヘリカル部を有するヘリカルアンテナと、ヘリカルアンテナに設けられた一対の端子部の一方に給電する給電部と、ヘリカルアンテナに設けられた一対の端子部の他方に接続される開放部と、ヘリカルアンテナが実装されるアンテナ基板と、給電部に近接して設けられた接地領域と、アンテナ基板の周囲の少なくとも一部に形成された周辺導体部を有するアンテナモジュールであって、アンテナ基板の周囲に形成された周辺導体部の周囲長が共振周波数の略四分の1波長の整数倍である構成により、利得の向上と、高い指向性を確保することが可能となるメリットが必要な用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるヘリカルアンテナの構成図 本発明の実施の形態1におけるアンテナモジュールの構成図 本発明の実施の形態1におけるアンテナモジュールの構成図 本発明の実施の形態1におけるアンテナモジュールの構成図 本発明の実施の形態1におけるアンテナモジュールの構成図 本発明の実施の形態1におけるアンテナモジュールの構成図 本発明の実施の形態1におけるアンテナモジュールの構成図 本発明の実施の形態1におけるアンテナモジュールの構成図 本発明の実施の形態1におけるアンテナモジュールの構成図 本発明の実施の形態1におけるアンテナモジュールの構成図 本発明の実施の形態1におけるヘリカルアンテナの等価回路図 本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの構成図 本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの構成図 本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの構成図 本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの上面図 本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの実験結果図 本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの実験結果図 本発明の実施の形態2におけるノートブックパソコンの斜視図 本発明の実施の形態2における携帯端末の構成図
符号の説明
1 ヘリカルアンテナ
2 基体
3 ヘリカル部
4、5 端子部
6 アンテナモジュール
7 給電部
8 開放部
9 アンテナ基板
10 接地領域
11 接続部
12 パターンアンテナ
13 頂冠導体部
14 付加導体部
15 底面導体部
16 周辺導体部
17 周囲長
18、19 調整用付加導体部
30 アンテナモジュール
31 筐体の一部
32 導体
33 実装用窪み部
34 アンテナ基板
35 ヘリカルアンテナ
36、37 端子部
38 給電部
39 開放部
40 接地領域
41 接続部
41b 誘電体
42 導体部の周囲長
43 パターンアンテナ
44 頂冠導体部
45 底面導体部
46 付加導体部
47、48 調整用付加導体部
49 保護材
50 ノートブックパソコン
51 第一筐体
52 表示部
53 第二筐体
54 入力装置
60 携帯端末
61 筐体
62 表示部
63 送信処理部
64 受信処理部
65 制御部
66 電源

Claims (17)

  1. 無線通信を行う電子機器の筐体のいずれか一部に設けられ、周囲が導体で囲まれた実装用窪み部と、
    前記実装用窪み部に嵌め込まれたアンテナ基板と、
    前記アンテナ基板に実装された、基体と、前記基体に設けられた一対の端子部と、前記基体に設けられたヘリカル部を有するヘリカルアンテナと、
    前記アンテナ基板に設けられるとともに、前記一対の端子部の一方に接続される給電部と、
    前記アンテナ基板に設けられるとともに、前記一対の端子部の他方に接続される開放部と、前記給電部に近接した位置に前記ヘリカルアンテナの長手方向と略垂直に設けられる接地領域と、を備え、
    前記実装用窪み部を囲む導体の周囲長が共振周波数の略四分の1波長の整数倍であり、
    前記給電部が、前記実装用窪み部において前記接地領域が配置される方の端部に形成されていることを特徴とするアンテナモジュール。
  2. 前記実装用窪み部を囲む導体の周囲長が、前記給電部を基点として共振周波数の略四分の1波長の整数倍であることを特徴とする請求項記載のアンテナモジュール。
  3. 前記アンテナ基板において、その周囲の短手方向の前記ヘリカルアンテナの長手方向と略平行となる長手方向のの中で少なくとも一部に導体が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナモジュール。
  4. 前記実装用窪み部であって、前記給電部と反対側となる端部に付加導体部が形成されたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1記載のアンテナモジュール。
  5. 前記付加導体部の長さ、もしくは面積が変更可能であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1記載のアンテナモジュール。
  6. 前記実装用窪み部における前記給電部を基点とした導体の周囲長調整ることを特徴とする請求項記載のアンテナモジュール。
  7. 前記ヘリカルアンテナと共通の給電部に接続されるパターンアンテナが付加されたことを特徴とする請求項1〜6いずれか1記載のアンテナモジュール。
  8. 前記開放部に頂冠導体部形成されていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1記載のアンテナモジュール。
  9. 前記開放部に接続されて前記アンテナ基板の前記ヘリカル部と対向する面に底面導体部が形成されていることを特徴とする請求項1〜8いずれか1記載のアンテナモジュール。
  10. 前記実装用窪み部が、前記筐体の端面のいずれかの位置に設けられた切欠き部であることを特徴とする請求項1〜9いずれか1記載のアンテナモジュール。
  11. 前記実装用窪み部、保護材で覆われていることを特徴とする請求項1〜10いずれか1記載のアンテナモジュール。
  12. 前記切欠き部が、コの字状を有していることを特徴とする請求項10に記載のアンテナモジュール。
  13. 前記ヘリカルアンテナの長手方向が、前記実装用窪み部の長手方向と略平行に配置されていることを特徴とする請求項1〜12いずれか1記載のアンテナモジュール。
  14. 前記接地領域前記アンテナ基板に形成され、前記接地領域には前記筐体との接続部が設けられて、前記接続部において、誘電体を介して前記筐体と接続されることを特徴とする請求項1〜13いずれか1記載のアンテナモジュール。
  15. 前記付加導体部が前記アンテナ基板に形成され、前記付加導体部には前記筐体との接続部が設けられて、前記接続部において、誘電体を介して前記筐体と接続されることを特徴とする請求項1〜14いずれか1記載のアンテナモジュール
  16. 請求項1〜15いずれかのアンテナモジュールと、
    表示部を有する第一筐体と、
    入力装置を有する第二筐体と、
    中央演算処理装置と、
    記憶装置を有し、
    前記実装用窪み部が前記第一筐体又は前記第二筐体に設けられたことを特徴とするノートブックパソコン。
  17. 請求項1〜15いずれかのアンテナモジュールと、
    送信処理部と、
    受信処理部と、
    制御部と、
    電源と、
    前記アンテナモジュールと、前記送信処理部、前記受信処理部、前記制御部、前記電源を格納する筐体を有し、
    前記実装用窪み部が前記筐体に設けられたことを特徴とする携帯端末。
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