JP4868128B2 - アンテナ装置及びそれを用いた無線通信機器 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特に、複数の送受信周波数帯域に対応可能なアンテナ装置及びそれを用いた無線通信機器に関する。
近年、携帯電話等の無線通信機器が急速に普及し、通信に使用する帯域も多岐に亘っている。特に、最近の携帯電話では、デュアルバンド方式、トリプルバンド方式、クワッドバンド方式等と呼ばれるように、複数の送受信周波数帯域への対応を一つの携帯電話機器に装備する例が多くなっている。かかる状況下、携帯電話等の内臓アンテナ回路を構成するアンテナ装置として、上記のような複数の送受信周波数帯域に対応できるアンテナ装置の開発が急がれている。これらのアンテナ回路は、携帯電話等の無線通信機器の更なる小型化とマルチバンド化の要請により、アンテナ部品の増加傾向にも拘わらず小型化を実現するだけでなく、より高い性能を持つ必要が生じている。
従来、このように複数の送受信周波数帯域を一つの携帯電話等の無線通信機器に設定するアンテナ装置の例として、例えば、特許文献1には、携帯電話等の内臓アンテナ回路において、使用する送受信周波数帯域毎に異なるアンテナを設け、これらのアンテナを一つの給電ポートから分岐して配置し、基板上に実装する技術(以下、従来例と称する)が記載されている。
特開2004−88218号公報
しかしながら、従来のアンテナ装置では一般に各アンテナの電磁気的な相互利用をしないで、換言すれば、各アンテナ同士の相互干渉が小さくなるように相互に離間して配置する構成を有するため、更に、各送受信周波数帯域に対応するアンテナ毎に給電するものではアンテナスイッチが必要になることから、基板上のアンテナ回路のスペースを大きく取られてしまう。
従来のアンテナ装置では、DCS帯域/PCS帯域を含めたGSM帯域とUMTS帯域を一つのアンテナで共用し、アンテナスイッチで上記GSM帯域とUMTS帯域の送受信信号を各々別の送受信回路に振り分けるようにしたものがあるが、かかる従来例では送受信周波数帯域を切り替えるアンテナスイッチの構成が複雑となり、特に高い周波数帯域であるUMTS帯域で挿入損失が多くなってしまう。また、DCS帯域/PCS帯域を含めたGSM帯域とUMTS帯域を一つのアンテナで共用するものでは給電ポートがひとつであるため電波の拡散に偏りを生じ、各送受信周波数帯域に対応するアンテナの垂直偏波の指向性も均一でなくなるという問題があった。
更にこれらのアンテナを携帯電話等の無線通信機器に用いた場合、送受信周波数帯域を切り替えるアンテナスイッチを必要とするため基板上のアンテナ装置のスペースを大きく取られ、該無線通信機器の筐体内におけるアンテナの配置(レイアウト)の自由度が小さくなり、携帯電話等の無線通信機器の小型化が困難になってしまう。
また、上記従来例に記載のアンテナ装置は、アンテナスイッチを用いることなく誘電体基板上に主アンテナを配置し、この主アンテナの中間位置から副アンテナが分岐配置された構成を有し、主アンテナから副アンテナを分岐配置することで、複数の送受信周波数帯域におけるインピーダンス整合を取り易くするものであるが、GSM帯域、DCS帯域/PCS帯域を含めたトリプルバンドや、GSM帯域、DCS帯域/PCS帯域、UMTS帯域を含めたクワッドバンド方式において各送受信周波数帯域に対応するアンテナの垂直偏波の無指向性や、高い周波数帯域であるUMTS帯域での挿入損失を少なくすること、には対応できていおらず、省スペース化の問題も充分に解決されていない。
本発明の課題は、広帯域(複数の送受信周波数帯域)化が可能で、各送受信周波数帯域内において良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができるアンテナ装置を省スペースで実現し得る技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明者は、より小型のアンテナ部品を集積可能とすると共に、これらの小型のアンテナ部品同士が電磁気的に相互に利用し合うようにするアンテナ装置の構成を種々研究・検討した結果、従来のアンテナ装置に比べ省スペース化を図れる上に、広帯域(複数の送受信周波数帯域)化が可能で、各送受信周波数帯域内において良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができる内蔵アンテナ回路を形成し得るアンテナ装置の構成を見出した。
即ち、上記課題を解決するため、本発明では、 基板と、前記基板に設けられ第1の送受信周波数帯域に対応した第1のアンテナと、前記基板に設けられ第2の送受信周波数帯域に対応した第2のアンテナと、前記基板に設けられ第3の送受信周波数帯域に対応した第3のアンテナとを含み、前記第1乃至第3の送受信周波数帯域は、それぞれ相異なるとともに、前記第2の送受信周波数帯域は、前記第1の送受信周波数帯域よりも高い周波数帯域であって、前記第3の送受信周波数帯域は、前記第2の送受信周波数帯域よりも高い周波数帯域であって、前記第1のアンテナを構成する第1導体パターンと第2のアンテナを構成する第2導体パターンは、それぞれ一方端が共通の線路を介して第1の給電ポートと接続し、他方端が前記第1の給電ポートより離れて前記第3のアンテナへ向って配置され、前記第3のアンテナは、前記第1の給電ポートとは異なる第2の給電ポートと接続するように設けられ、前記第1のアンテナ及び第2のアンテナは、前記基板上で前記第3のアンテナとギャップを介して配置され、且つ前記第2のアンテナ前記第3のアンテナと静電容量結合するように設けられており、前記第1の給電ポートと前記第2の給電ポートとの間が、前記第1の送受信周波数帯域の1/4波長となることを特徴としている。
これにより、広帯域(複数の送受信周波数帯域)化が可能で、各送受信周波数帯域内において良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができるアンテナ装置を省スペースで実現し得る。特に、使用周波数帯の広帯域(複数の送受信周波数帯域)化を容易に実現できる柔軟性がある。また、広帯域(複数の送受信周波数帯域)に亘って良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができる。更に、各送受信周波数帯域内においても広帯域に亘って良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができる。 上記構成によれば、前記第1のアンテナを構成する第1導体パターンと第2のアンテナを構成する第2導体パターンは、それぞれ一方端が共通の線路を介して第1の給電ポートと接続し、他方端が前記第1の給電ポートより離れて前記第3のアンテナへ向って配置され、前記第3のアンテナは、前記第1の給電ポートとは異なる第2の給電ポートと接続するように設けられ、前記第1のアンテナ及び第2のアンテナは、前記基板上で前記第3のアンテナとギャップを介して配置され、且つ前記第2のアンテナ前記第3のアンテナと静電容量結合するように設けられており、前記第1の給電ポートと前記第2の給電ポートとの間が、前記第1の送受信周波数帯域の1/4波長となるので、第2のアンテナと第3のアンテナとを静電容量結合させることができ、電磁気的に相互に利用させることができるので、第1、第2及び第3のアンテナそれぞれのインピーダンス整合性が向上し、その結果、各バンド内においても広帯域化が可能となり、良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができる。尚、ここでいうギャップは、少なくとも静電容量結合が考えられる程度の間隔であることを要する。尚、前記第2のアンテナと前記第3のアンテナとは静電容量結合するように配置されているので、その間にはグランド電極を設けないことが好ましい。
前記基板は矩形状であって、その一辺側の幅方向の全幅に亘ってアンテナを構成する領域が設けられ、前記第1の給電ポートは、前記領域の幅中央より一側面側に寄って配置されており、前記第2の給電ポートは、前記領域の幅中央より前記一側面に対向する側面側に寄って配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、第2のアンテナと、第3のアンテナの共振電流がそれぞれ第2のアンテナの前記第1の給電ポートと第3のアンテナの前記第2の給電ポート間に、第2のアンテナと第3のアンテが静電容量結合することにより流れるが、2つの給電ポートが対称的な配置となるためこの2つの給電ポート間でGSM帯の1/4波長若しくはDCS帯及びPCS帯とUMTS帯の1/2波長が丁度形成され、GSM帯とDCS帯及びPCS帯とUMTS帯での垂直偏波の無指向性を保つことができる。
また、前記第1の送受信周波数帯域は、前記第2の送受信周波数帯域よりも低い周波数帯域であり、該第1のアンテナは、誘電材料及び磁性材料の少なくとも一方から成る基体と該基体に設けた第1導体パターンとを含むチップ型アンテナであるようにしても良い。かかる構成によれば、例えば、GSM帯のような比較的低い周波数の帯域、つまり比較的波長が長い周波数帯域に対応する第1のアンテナをチップ型アンテナにより構成できるので、小型に構成することができ、そのためGSM帯のような比較的低い周波数の帯域にも簡単且つ柔軟に対応できる上に、基板上のアンテナ装置の占有面積を小さくすることができる。
また、前記第1のアンテナは第1導体パターンが巻回されたチップ型アンテナであるようにしても良い。
また、前記第2のアンテナは、前記基板上に形成された導体パターンから成り、前記第1導体パターンの巻軸方向に向って伸びるパターンアンテナとして構成することができる。かかる構成によれば、前記第2のアンテナの基板上における占有面積は比較的大きくなるが、基板上の高さを小さくすることができ、第2のアンテナ自体ひいてはアンテナ装置を低背化し易くなる。
また、前記第3のアンテナは、誘電材料及び磁性材料の少なくとも一方から成る基体と該基体に設けた第3導体パターンとを含むチップ型アンテナであるようにしても良い。かかる構成によれば、例えば、UMTS帯のような比較的高い周波数の帯域に対応する第3のアンテナをチップ型アンテナにより構成できるので、小型に構成することができ、そのためUMTS帯のような比較的高い周波数の帯域にも簡単且つ柔軟に対応できる上に、基板上のアンテナ回路の占有面積を小さくすることができる。
上記構成において、更に、前記第3のアンテナは、前記基体が複数の層から構成され、該複数の層中に前記第3導体パターンを配設した積層アンテナであるのが好適である。かかる構成によれば、前記第3のアンテナは、その実効誘電率が高くなるので、その分アンテナ基体の体積を小さくすることができ、第3のアンテナ自体を小型化できる。
また、本発明では、以上の構成を有するアンテナ装置を無線通信機器に内蔵したことを特徴とする。
これにより、無線通信機器のアンテナ装置の省スペース化が可能で、無線通信機器の筐体内におけるアンテナの配置(レイアウト)の自由度が増し、当該無線通信機器を小型化できる。
本発明によれば、広帯域(複数の送受信周波数帯域)化が可能で、各送受信周波数帯域内において良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができる小型のアンテナ装置を実現することができる。従って、このアンテナ装置を携帯電話等の無線通信機器に用いた場合、内蔵アンテナ回路の省スペース化を図ることができ、該無線通信機器の筐体内におけるアンテナの配置(レイアウト)の自由度も大きくなり、当該無線通信機器の小型化を達成し易くなる。
また、本発明では、例えば、GSM帯域とUMTS帯域の信号を切り替える場合、GSM帯域とUMTS帯域の送受信回路を別々にしたので送受信周波数帯域を切り替える複雑なアンテナスイッチが不要になり、もって挿入損失を少なくすることも可能である。
本発明の実施形態に係るアンテナ装置について図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の第1の実施形態について図1乃至図15を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の実施例1のアンテナ装置の基本構成を示す図であり、(a)はその全体構成を示す斜視図、(b)はその要部を拡大して示す斜視図、(c)はその全体構成を示す平面図である。
図1(a)、(b)及び(c)に示すように、本実施例のアンテナ装置11は、基板100と、基板100にそれぞれ設けられた第1のアンテナ101、第2のアンテナ102及び第3のアンテナ103とを含んでいる。
これら第1のアンテナ101、第2のアンテナ102及び第3のアンテナ103は、それぞれ相異なる送受信周波数帯域を有しており、具体的には、第1のアンテナ101はGSM帯(900MHz帯)、第2のアンテナ102はDCS帯(1700MHz帯)及びPCS帯(1800MHz帯)、第3のアンテナ103はUMTS帯(2200MHz帯)を、それぞれ送受信周波数帯域として有しており、これによりクワッドバンド方式のアンテナ装置11を実現している。このように、第1のアンテナ101は、第2のアンテナ102の送受信周波数帯域であるDCS帯及びPCS帯や第3のアンテナ103の送受信周波数帯域であるUMTS帯よりも低い周波数帯域であるGSM帯をその送受信周波数帯域として有している。また、第2のアンテナ102は、DCS帯とPCS帯という2つの相異なる近接した周波数帯域をその送受信周波数帯域として有している。更に、第3のアンテナ103は、第2のアンテナの送受信周波数帯域であるDCS帯/PCS帯よりも高い周波数帯域であるUMTS帯をその第3の送受信周波数帯域として有している。尚、本実施例のアンテナ装置11では、第1のアンテナ101の送受信周波数帯域であるGSM帯の信号と第2のアンテナ102の送受信周波数帯域であるDCS帯/PCS帯の信号は同一の送受信回路により処理する構成を有している。
ここで、図1(a)、(b)及び(c)に示すように、第1のアンテナ101は、誘電体又は磁性体から成る基体101Aと基体101Aに設けた導体101Bとを含み、基板100の表面に実装されたチップ型アンテナ、第2のアンテナ102は、基板100上に形成された導体パターンから成るパターンアンテナ、第3のアンテナ103は、誘電体又は磁性体から成る基体103A中に導体103Bを積層して配設し、基板100の表面に実装された積層アンテナ[詳細には後述する図21(b)、図22及び図23参照]として構成されている。即ち、本実施例のアンテナ装置11は、これらチップ型アンテナ、パターンアンテナ、及び積層アンテナが基板100の表面に配設される表面実装型アンテナ装置として構成されている。
そして、本実施例のアンテナ装置11では、第2のアンテナ102を構成するパターンアンテナは、第1のアンテナ101を構成するチップ型アンテナと給電点104を繋ぐ線路105から分岐して設けられている。また、第2のアンテナ102は、基板100上で第3のアンテナ103とギャップGを介して設けられている。即ち、第2のアンテナ102は、基板100上で第3のアンテナ103とギャップGを介して容量結合している。従って、ここでいうギャップGは、少なくとも静電容量結合が考えられる程度の間隔である。尚、本実施形態では、第1のアンテナ101も第3のアンテナ103と静電容量結合しているものと考えられるが、第1のアンテナ101及び第2のアンテナ102の両方が結合する必要はなく、第1のアンテナ101又は第2のアンテナ102の一方が、基板100上で第3のアンテナ103とギャップGを介して設けられ、静電容量結合していれば良い。
本実施例のアンテナ装置11の構成を、図1(a)、(b)及び(c)を参照してより具体的に述べるが、アンテナ装置11はアンテナ実装領域100Mと、アンテナのグランド(接地導体)としての機能を持つアンテナ非実装領域100Lのアンテナ実装領域100Mの近傍を指す。基板100は、例えば、図中に示すX方向(幅方向)が40mm、Y方向(長さ方向)が90mm、Z方向(厚さ方向)が2mmのガラスエポキシ樹脂等から形成され、後述する本発明の一実施形態である無線通信機器としての携帯電話に内蔵されるプリント回路基板(PCB[Printed Circuit Board])である。尚、以下、このように基板100の幅方向をX方向、長さ方向をY方向、厚さ方向をZ方向として、他の部品等の配置方向も説明する。この基板100の長さ方向(Y方向)の一端側には、例えば、長さ方向(Y方向)10mm程度、幅方向(X方向)全幅に亘ってアンテナ実装領域100Mが形成されている。尚、基板100の残余の部分は、第1のアンテナ101、第2のアンテナ102及び第3のアンテナ103につながる送受信回路を含む携帯電話機器の他の回路が形成される領域であるが、ここでは、アンテナ非実装領域100Lと呼ぶ。第1のアンテナ101は、誘電材料から成る直方体形状の基体101Aの表面に導体(電極)101Bを周回したものであり、例えば、その長さが15mm、幅が3mm、高さが3mmのチップ型(極小片)のアンテナを、その長さ方向がX方向(基板100の幅方向)と平行になるように、上記アンテナ実装領域100Mの略中央に面実装されている。ここで、第1のアンテナ101は、X方向はその先端がアンテナ実装領域100Mの中央から僅かに出る程度に、Y方向はアンテナ実装領域100Mの略中央に位置するように、基板100に配設されている。第2のアンテナ102は、第1のアンテナ101と一定間隔を挟んで平行に、例えば、25mm程度の長さに亘って形成された導体パターンから成るパターンアンテナであり、第1のアンテナ101と同様にX方向はその先端がアンテナ実装領域100Mの中央から僅かに出る程度に、Y方向はアンテナ実装領域100Mの最も端部に位置するように形成されている。この第2のアンテナ102を構成するパターンアンテナは、上述したように、第1のアンテナ101を構成するチップ型アンテナと給電点104を繋ぐ線路105から分岐して設けられている。第3のアンテナ103は、誘電材料から成る矩形片状の基体103A中に導体103Bを積層して配設したものであり、例えば、長さが7mm、幅が5mm、高さが0.7mmのチップ型(極薄小片)のアンテナを、その長さ方向がY方向(基板100の長さ方向)と平行になるように、上記アンテナ実装領域100Mにおいて、上記第1のアンテナ101や第2のアンテナ102の給電点104や線路105とは反対側の端部に面実装されている。ここで、X方向はアンテナ実装領域100Mの最端部に位置するように、Y方向はアンテナ非実装領域100Lから5mmほどの間隔を開けて基板100に面実装されている。尚、第3のアンテナ103の送受信周波数帯域であるUMTS帯の信号は、上記第1のアンテナ101や第2のアンテナ102の送受信回路とは別個の送受信回路により処理する構成を有し、第3のアンテナ103と線路107を介して接続される給電ポート106は、X方向においてアンテナ非実装領域100Lにおける給電ポート104とは反対側に設けられている。以上の構成より、第1のアンテナ101、第2のアンテナ102及び第3のアンテナ103は、第1のアンテナ101又は第2のアンテナ102と第3のアンテナ103との間のギャップGが9mm程度になるように配設されている。
図2は、図1に示したアンテナ装置11におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板100の部品実装面側、(b)はその基板100の裏面側を示す。図2(a)及び(b)に示すように、第1のアンテナ101及び第2のアンテナ102は、導体パターンから形成される線路105を介して送受信回路部(信号処理回路)108に接続され、線路105と送受信回路部(信号処理回路)108の間には、インピーダンス整合回路109が設けられている。第3のアンテナ103は、導体パターンから形成される線路107を介して送受信回路部(信号処理回路)110に接続され、線路107と送受信回路部(信号処理回路)110の間には、インピーダンス整合回路111が設けられている。これにより、本実施例のアンテナ装置11では、第1のアンテナ101の送受信周波数帯域であるGSM帯の信号と第2のアンテナ102の送受信周波数帯域であるDCS帯/PCS帯の信号は同一の送受信回路により処理される一方、第3のアンテナ103の送受信周波数帯域であるUMTS帯の信号は別個の送受信回路により処理されるようになっている。また、第1のアンテナ101の給電線路と第2のアンテナ102の給電線路は、線路105を共用し同一のインピーダンス整合回路109により送受信回路部とのインピーダンス整合が取られるのに対し、第3のアンテナ103の給電線路とその送受信回路部は、第1のアンテナ101や第2のアンテナ102とは別個の整合回路111によりインピーダンス整合が取られるようになっている。
次に、本実施例のアンテナ装置11の作用効果を、比較例のアンテナ装置と比較しつつ説明する。即ち、本発明者は、上述した本発明のアンテナ装置11の作用効果(性能)の優位性を検証するため、上述した本発明のアンテナ装置11の必須の構成である第3のアンテナを有さないアンテナ装置を作製した。図3は、この比較例のアンテナ装置の基本構成を示す図であり、(a)はその全体構成を示す斜視図、(b)はその要部を拡大して示す斜視図、(c)はその全体構成を示す平面図である。図4は、図3に示した比較例のアンテナ装置におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板のアンテナ実装主面側、(b)はその基板の裏面側を示す。
図3(a)、(b)及び(c)に示すように、比較例のアンテナ装置CEは、第3のアンテナを有していない以外は、本発明のアンテナ装置11と同様の構成を有している。即ち、比較例のアンテナ装置CEは、基板100と、基板100にそれぞれ設けられた第1のアンテナ101及び第2のアンテナ102とを含み、第1のアンテナ101はGSM帯、第2のアンテナ102はDCS帯及びPCS帯を、それぞれ送受信周波数帯域として有するトリプルバンド方式のアンテナ装置である。しかして、図4(a)及び(b)に示すように、比較例のアンテナ装置CEでは、第1のアンテナ101の送受信周波数帯域であるGSM帯の信号と第2のアンテナ102の送受信周波数帯域であるDCS帯/PCS帯の信号は同一の送受信回路により処理する点、また、第2のアンテナ102を構成するパターンアンテナは、第1のアンテナ101を構成するチップ型アンテナと給電ポート104を繋ぐ線路105に接続されて設けられている点も、本発明のアンテナ装置11と同様である。しかしながら、第3のアンテナを有していないので、本発明のアンテナ装置11とは異なり、第1のアンテナ101及び第2のアンテナ102が基板100上で第3のアンテナ103とギャップGを介して設けられていることは無い。比較例のアンテナ装置CEの残余の構成、例えば、基板100、第1のアンテナ101及び第2のアンテナ102の材料、寸法等も本発明のアンテナ装置11と全く同様である。
図5乃至図8は、比較例のアンテナ装置CEの性能を示す図であり、図9乃至図14は、本実施例のアンテナ装置11の性能を示す図である。
まず、図5乃至図8を参照して比較例のアンテナ装置の性能について述べる。
図5及び図6は、比較例のアンテナ装置CEのGSM帯域におけるアンテナ特性を示す図である。このうち、図5(a)は、比較例のアンテナ装置のいわゆるsパラメータという、アンテナの送信電力がどれぐらいはね返ってくるかを表すパラメータであり、同図のデータでは、その特性を周波数[GHz]に対するGSM帯域の給電ポート側の反射損失で表している。この縦軸の値[dB]が小さい程、50Ωの給電レベルに近い電圧特性が得られることを表しており、従って、50Ωでのインピーダンス整合性を表すデータのひとつである。)
また、図5(b)は、上記sパラメータを電圧/定在波比(Voltage Standing Wave Ratio)に変換したデータであり、アンテナに送られる送信電力の反射の程度を表す値であり、この縦軸のVSWRの値が小さい(1に近い)程、反射が少なく投入した電力が効率よくアンテナに伝わるためアンテナ特性が優れていることを表しており、同図に示すように、ある周波数帯域でVSWRの値が示される。同図のデータでは、グラフの曲線が1に近くなるのが対象とするGSM帯域(900MHz)付近[1040MHz]になっている。
また、図5(c)は、いわゆるスミスチャートであり、負荷としての第1のアンテナ101と給電線路のインピーダンス整合特性を表している。
また、図5(d)は、アンテナの放射効率を示すデータであり、アンテナに投入した電力がどれぐらいの効率で空間に放射されるかを表しており、横軸の各周波数に対して縦軸の放射効率の割合で示している。従って、この縦軸の値が大きい(1[100%]に近い)程、放射効率が良く、アンテナ特性が優れていることを表しており、例えば、対象とする周波数帯域において0.90[90%]以上の放射効率が得られるように調整する。ここでは、図5(b)に示すVSWRの値が小さくなる(1に近くなる)GSM帯域(900MHz)で0.90[90%]以上の放射効率が得られるように調整している。
図6(a)は、比較例のアンテナ装置のGSM帯域におけるアンテナ特性のうち、アンテナの指向性を立体(3次元)的に表したものであり、図6(a)に示すXYZ軸を基準として、XY面 YZ面 ZX面の断面で2次元的にアンテナの指向性を中心点から分布する曲線で表したものが、それぞれ図6(b)、(c)、(d)である。これらの図において中心点から分布する曲線は、中心点から径方向に大きい程、指向性ひいては利得が高く、中心点から径方向に一様に分布し、(真)円に近い程、指向性ひいては利得の落ち込みが無く均一であることを示している。このうち、例えば、携帯電話端末に搭載されるアンテナとしては、図6(d)に示すZX面のアンテナの指向性が重要であり、このZX面において利得が最大となり、且つ均一な利得、指向性が得られるのが望ましい。これは、上述した基板100の面に対して直交する方向(図3においてもZXの面)において均一な利得、指向性が得られるかを表している。即ち、基板100に対してその周方向においてどの程度均一な利得、指向性が得られるかを表す。携帯電話端末では、薄長の端末機器の筐体の長手方向に沿って基板100が配置されることになるため、端末機器の筐体の周方向に対して均一な利得、指向性が得られるかにかかわることになる。このように端末機器の筐体の周方向に対して均一な利得、指向性が得られれば、筐体内の金属部位の配置如何により指向性が制御し易くなることから、かかるZX面における垂直偏波の指向性の均一化(無指向性)が重要とされる。従って、このZX面における垂直偏波の指向性を表す曲線が中心点から径方向に一様に分布し、(真)円に近いことが望ましい。図6(d)に示すZX面のデータでは、垂直偏波の指向性を表す曲線Verticalは、−5.00付近で一様な円を表すものとなっている。
図7及び図8は、比較例のアンテナ装置のDCS帯域及びPCS帯域におけるアンテナ特性を示す図である。このうち、図7(a)は、図5(a)に示したのと同様のsパラメータを表している。同図のデータでは、1700MHzから2000MHz付近まで−6.00dB以下の値が得られており、対象とするDCS帯域/PCS帯域における周波数である1700MHz/1800MHzの帯域において十分な特性が得られていることが分かる。また、図7(b)は、図5(b)に示したのと同様に、上記sパラメータを電圧/定在波比に変換したデータを表している。同図のデータでは、1700MHzから2000MHz付近(1960MHz)まで3.00以下のVSWRの値が得られており、対象とするDCS帯域/PCS帯域における周波数である1700MHz/1800MHzの帯域において十分な特性が得られていることが分かる。
また、図7(c)は、いわゆるスミスチャートであり、負荷としての第2のアンテナ102と給電線路のインピーダンス整合特性を表している。
また、図7(d)は、図5(d)に示したのと同様に、アンテナの放射効率を示すデータである。同図のデータでは、1600MHzから2000MHzまで略100%の放射効率が得られており、対象とするDCS帯域/PCS帯域における周波数である1700MHz/1800MHzの帯域において十分な放射特性が得られていることが分かる。
図8(a)、(b)、(c)及び(d)は、比較例のアンテナ装置のDCS帯域/PCS帯域におけるアンテナ特性のうち、アンテナの指向性を、図6(a)、(b)、(c)及び(d)と同様に、立体(3次元)的に表したものである。
図8(d)に示すZX面のアンテナの指向性のデータでは、垂直偏波の指向性を表す曲線Verticalは、一様な円(真円)を表すものではなく、図中のX方向における利得の落ち込みが見られ、X方向における利得が減少していることが分かる。換言すれば、X方向において、いわゆるヌル点が生じてしまうことが分かる。
本発明者は、このヌル点が生じてしまう原因を検討した結果、比較例のアンテナ装置では、給電ポートが基板100の片側(X軸方向側)に偏って配置されており、たとえ第2のアンテナ102(または第1のアンテナ101)を基板100のX軸方向中央に配置したとしても給電ポートと相俟ってX軸方向側に偏在しているためであることを見出した。そこで、かかるZX面におけるヌル点の解消という課題と、上述したように、比較例のアンテナ装置ではUMTS帯域には対応できないため、UMTS帯域への対応をも可能とするという課題の2つの課題を解決すべく、本実施例のアンテナ装置11では、UMTS帯域への対応が可能な第3のアンテナ103を設け、この第3のアンテナ103を基板100の他端側に配置して、第2のアンテナ102(または第1のアンテナ101)と、第3のアンテナ103の共振電流がそれぞれ第2のアンテナ102(または第1のアンテナ101)の給電ポートと第3のアンテナ103の給電ポート間に流れるように第2のアンテナ102(または第1のアンテナ101)と、第3のアンテナ103を静電容量結合させるように配置し、その給電ポートもX軸方向において対称的な位置に配置するようにした。これによって2つの給電ポート間でGSM帯の1/4波長若しくはDCS帯及びPCS帯とUMTS帯の1/2波長が丁度形成され、GSM帯とDCS帯及びPCS帯とUMTS帯での垂直偏波の無指向性を保つことができる。
そこで、以下、図9乃至図14を参照して本実施例のアンテナ装置11の性能を、上述した比較例のアンテナ装置の性能と適宜比較しつつ述べる。
図9及び図10は、本実施例のアンテナ装置11のGSM帯域におけるアンテナ特性を示す図である。このうち、図9(a)は、図5(a)に示した比較例のデータと同様に、本実施例のアンテナ装置11のsパラメータから算出した値であり、同図のデータでは、その特性を周波数[GHz]に対するGSM帯域の給電ポート側の反射損失で表している。図9(a)のデータでは、図5(a)に示した比較例のデータの値と略同様の値を示している。
尚、図9(b)は、本実施例のアンテナ装置11のGSM帯域におけるアンテナ特性のうちアイソレーションとして、その特性を周波数[GHz]に対する一つのアンテナからもう一方のアンテナへの電力の分離の程度を表している。アイソレーションの良否の程度を判断する目標値としては10[db]であるが、図9(b)のデータでは、対象とするGSM帯域(900MHz)付近で15.00[db]であり、大きなアイソレーションが得られていることから第1のアンテナ101と第2のアンテナ102とが各々第3のアンテナ103と電気的に分離されていることが確認された。
また、図9(c)は、いわゆるスミスチャートであり、本実施例のアンテナ装置11における負荷としての第1のアンテナ101と給電線路のインピーダンス整合特性を表している。
また、図9(d)は、比較例に関して図5(d)に示したのと同様に、本実施例のアンテナ装置11のアンテナの放射効率を示すデータである。同図のデータでは、700MHzから1000MHz付近まで略85%の放射効率が得られており、対象とするGSM帯域における周波数である900MHz付近において十分な放射特性が得られていることが分かる。
図10(a)、(b)、(c)及び(d)は、本実施例のアンテナ装置11のGSM帯域におけるアンテナ特性のうち、アンテナの指向性を、比較例に関して図6(a)、(b)、(c)及び(d)に示したのと同様に、立体(3次元)的に表したものである。
図10(d)に示すZX面のアンテナの指向性のデータでは、垂直偏波の指向性を表す曲線Verticalは、一様な円(真円)を表しており、図中のX方向における利得の落ち込みは見られず、均一な指向性ひいては利得が得られることが分かる。
図11及び図12は、本実施例のアンテナ装置11のDCS帯域及びPCS帯域におけるアンテナ特性を示す図である。このうち、図11(a)は、比較例に関して図7(a)に示したのと同様のsパラメータを表している。同図のデータでは、その特性を周波数[GHz]に対するGSM帯域と共通の給電ポート側の反射損失の値で表している。図11(a)のデータでは、1600MHzから2000MHzまで十分に6.00dB以上(正確には8.00dB以上)の値が得られており、対象とするDCS帯域/PCS帯域における周波数である1700MHz/1800MHzの帯域において十分な特性が得られていることが分かる。
尚、図11(b)は、本実施例のアンテナ装置11のDCS帯域及びPCS帯域におけるアンテナ特性のうちアイソレーションとして、その特性を周波数[GHz]に対する一つのアンテナからもう一方のアンテナへの電力の分離の程度を表している。図11(b)のデータでは、対象とするDCS帯域及びPCS帯域(1700MHz乃至1800MHz)付近で3.00より大きい値が得られている。
また、図11(c)は、いわゆるスミスチャートであり、負荷としての第2のアンテナ102と給電線路のインピーダンス整合特性を表している。
また、図11(d)は、比較例に関して図7(d)に示したのと同様に、アンテナの放射効率を示すデータである。同図のデータでは、1600MHzから2000MHzまで略100%の放射効率が得られており、本実施例のアンテナ装置11においても、対象とするDCS帯域/PCS帯域における周波数である1700MHz/1800MHzの帯域において十分な放射特性が得られていることが分かる。
図12(a)、(b)、(c)及び(d)は、本実施例のアンテナ装置11のDCS帯域/PCS帯域におけるアンテナ特性のうち、アンテナの指向性を、比較例に関して図8(a)、(b)、(c)及び(d)に示したのと同様に、立体(3次元)的に表したものである。
図12(d)に示すZX面のアンテナの指向性のデータでは、本実施例のアンテナ装置11では、垂直偏波の指向性を表す曲線Verticalは、一様な円(真円)を表しており、上述した比較例と異なり、図中のX方向における利得の落ち込み(比較例に関して上述したヌル点)は見られず、均一な指向性ひいては利得が得られることが分かる。
図13及び図14は、本実施例のアンテナ装置11のUMTS帯域におけるアンテナ特性を示す図である。このうち、図13(a)は、第3のアンテナ103の反射損失を表している。即ち、この第3のアンテナ103の反射損失とは、その特性を周波数[GHz]に対するUMTS帯域の給電ポート側の反射損失の値で表している。図13(a)のデータでは、1800MHzから2200MHzまで十分に6.00dB以上(正確には9.00dB以上)の値が得られており、対象とするUMTS帯域における周波数である1900MHz乃至2200MHzの帯域において十分な特性が得られることが分かる。また、この範囲以外の周波数範囲でも十分な値が得られることから、UMTSの帯域内で更に広帯域化が可能であることを確認できた。
尚、図13(b)は、本実施例のアンテナ装置11のUMTS帯域におけるアンテナ特性のうちアイソレーションとして、その特性を周波数[GHz]に対する一つのアンテナからもう一方のアンテナへの電力の分離の程度を表している。図13(b)のデータでは、1800MHzから2200MHzまで3.00dB以上の値が得られている。
また、図13(c)は、いわゆるスミスチャートであり、負荷としての第3のアンテナ103と給電線路のインピーダンス整合特性を表している。
また、図13(d)は、アンテナの放射効率を示すデータである。同図のデータでは、1800MHzから2200MHzまで略100%近い放射効率が得られており、本実施例のアンテナ装置11においても、対象とするUMTS帯域における周波数である1900MHz乃至2200MHzの帯域において十分な放射特性が得られていることが分かる。
図14(a)、(b)、(c)及び(d)は、本実施例のアンテナ装置11のUMTS帯域におけるアンテナ特性のうち、アンテナの指向性を立体(3次元)的に表したものである。
図14(d)に示すZX面のアンテナの指向性のデータでは、垂直偏波の指向性を表す曲線Verticalは、一様な円(真円)に近い分布を表しており、図中のX方向における利得の落ち込み(ヌル点)は見られず、均一な指向性ひいては利得が得られることが分かる。
以上に述べたように、本実施例のアンテナ装置11では、図12(d)に示すZX面のアンテナの指向性のデータと図14(d)に示すZX面のアンテナの指向性のデータにおいてヌル点が解消された、即ち、DCS帯域/PCS帯域とUMTS帯域において基板の周方向における垂直偏波の無指向性が実現されたことを確認できた。
本発明者は、この理由を考察するに、上述した比較例のアンテナ装置では、給電ポートが一つで、第2のアンテナ102を構成する導体パターン先端と基板100のグランド(接地導体)114との静電容量が支配的に作用するのに対し、本実施例のアンテナ装置11では、第2のアンテナ102を構成する導体パターン先端と第3のアンテナ103との静電容量も生じ、2つの給電ポートが対称的に配置されていて、静電容量による作用により共振電流がそれぞれ第2のアンテナ102の給電ポートと第3のアンテナ103の給電ポート間に流れるためDCS帯及びPCS帯とUMTS帯の1/2波長が丁度形成される、ことによるものと考える。
このように、本実施例のアンテナ装置11では、UMTS帯域への対応が可能な第3のアンテナ103を設けて広帯域化を可能としただけでなく、特にDCS帯域/PCS帯域とUMTS帯域において基板の周方向における垂直偏波の無指向性が実現されたことで、上述した携帯端末の筺体内での金属部位のレイアウト等により携帯端末アンテナとしての指向性の制御も可能とした。
以上に述べたように、本実施例のアンテナ装置11では、GSM帯に対応する第1のアンテナ101、DCS帯/PCS帯に対応する第2のアンテナ102及びUMTS帯に対応する第3のアンテナ103を有するので、クワッドバンド方式を実現することができる。
また、第2のアンテナ102は、第1のアンテナ101の給電側の線路105から分岐して接続するように設けられている。従って、同一の送受信回路により信号処理可能となり、アンテナ装置11を簡単な構成とし、省スペース化が可能となる。
また、第1のアンテナ101、第2のアンテナ102及び第3のアンテナ103を基板100の同一面上に配置し、第1のアンテナ101と第2のアンテナ102を共にチップ型アンテナとする構成により、アンテナ装置全体の小型化を図ることができる。
特に、DCS帯域/PCS帯域に対応する第2のアンテナ012とUMTS帯域に対応する第3のアンテナ103とを静電容量結合させる構成によりDCS帯域/PCS帯域とUMTS帯域において上述したヌル点を解消できるので、DCS帯及びPCS帯での垂直偏波の無指向性とUMTS帯での垂直偏波の無指向性を保つことができる。
尚、本実施例のアンテナ装置11では、第1のアンテナ101、第2のアンテナ102及び第3のアンテナ103は、全て基板100の主面(部品面)に実装したので、アンテナ装置11の製造工程を簡略化できる。
尚、本実施例のアンテナ装置11では、第2のアンテナ102を第1のアンテナ101よりもグランド電極(接地導体)114から離れた位置に配置している。これにより、比較的広い帯域幅が求められるDCS帯域/PCS帯域において、広帯域化を図ることができ、また、高い利得を実現し易くしている。
以上のように、本実施例のアンテナ装置11では、より小型のアンテナを送受信回路毎に設け、送受信回路毎のアンテナが電磁気的に相互に利用し合うようにすることで、小型化・省スペース化できる上に、各アンテナのインピーダンス整合性が向上し、広帯域(複数の送受信周波数帯域及び各送受信周波数帯域内)に亘って良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができる。
次に、本発明の第1の実施形態の実施例2のアンテナ装置を図15に示す。図15は、この第1の実施形態の実施例2のアンテナ装置12におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板のアンテナ主実装面側、(b)はその基板の裏面側を示す。
図15(a)及び(b)に示すように、本実施例のアンテナ装置12では、第1のアンテナ101と第2のアンテナ102の配置箇所を入れ替えて、第2のアンテナ102は、第1のアンテナ101よりもグランド電極(接地導体)114に近い側に配置している以外は、上述した実施例1のアンテナ装置11と全く同様の構成を有している。そこで、同様の部分には同様の参照符号を付して、その説明は省略する。
即ち、第1のアンテナ101と第2のアンテナ102のグランド電極(接地導体)114からの位置と帯域、利得はトレードオフの関係にあり、この実施例2では、第1のアンテナ101を重要視して低域側であるGSM帯を広帯域、高利得とするために、第1のアンテナ101をグランド電極(接地導体)114から遠い方に配置したものである。
続いて、本発明の第2の実施形態の実施例1のアンテナ装置を図16に示す。図16は、第2の実施形態の実施例1のアンテナ装置21におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板のアンテナ主実装面側、(b)はその基板の裏面側を示す。
本実施例のアンテナ装置21の基本的構成は、上述した第1の実施形態の実施例1及び2のアンテナ装置と同様であるので、同様の部分には同様の参照符号を付して、その説明は省略する。
本実施例のアンテナ装置21では、図16(a)及び(b)に示すように、第1のアンテナ101は基板100の主面(表面)100Pに設けられているのに対し、第2のアンテナ102は基板100の裏面100Rに設けられており、この第2のアンテナ102は主面100Pに設けられた第1のアンテナ101の給電側の線路105からスルーホール電極116を介して接続するように設けられている。従って、第1のアンテナ101の送受信周波数帯域であるGSM帯の信号と第2のアンテナ102の送受信周波数帯域であるDCS帯/PCS帯の信号は同一の送受信回路により処理する点、また、第2のアンテナ102を構成するパターンアンテナは、第1のアンテナ101を構成するチップ型アンテナと給電点104を繋ぐ線路105に接続されて設けられている点は、上述した第1の実施形態の実施例1及び2のアンテナ装置と同様である。
しかしながら、この第2の実施形態の実施例1のアンテナ装置21では、図16(a)及び(b)から明らかなように、第1のアンテナ101と第3のアンテナ103は、基板100の主面(部品面)100Pに実装しているのに対し、第2のアンテナ102はスルーホール電極116を介して基板100の裏面100Rに実装している。これにより、第1のアンテナ101のY方向の配置箇所をアンテナ実装領域100Mの略中央ではなく、第2のアンテナ102と同様に、最も端部に位置させている。従って、このアンテナ装置21では、第1のアンテナ101は第2のアンテナ102とグランド電極(接地導体)114からの距離は同じである。このため、第1のアンテナ101と第2のアンテナ102の両方をグランド電極(接地導体)114から遠い方に配置できるので、第1のアンテナ101と第2のアンテナ102の両方を広帯域、高利得とすることができる。尚、第2のアンテナ102を構成するパターンアンテナは、第1のアンテナ101の長さ方向と基板100の厚み分だけ離間して平行に形成されている。
次に、本発明の第2の実施形態の実施例2のアンテナ装置を図17に示す。図17は、第2の実施形態の実施例2のアンテナ装置22におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板のアンテナ主実装面側、(b)はその基板の裏面側を示す。
本実施例のアンテナ装置22の基本的構成は、上述した第2の実施形態の実施例1のアンテナ装置21と同様であるので、同様の部分には同様の参照符号を付して、その説明は省略する。
本実施例のアンテナ装置22では、図17(a)及び(b)に示すように、第1のアンテナ101及び第3のアンテナ103は基板100の主面(表面)100Pに実装し、第2のアンテナ102はスルーホール電極を介することなく、第1のアンテナ101と同様の幅と長さのパターンアンテナを基板100の裏面100Rに、第1のアンテナ101の丁度裏側の対向する位置になるように形成している。即ち、第1のアンテナ101と同様の幅と長さのパターンアンテナから成る第2のアンテナ102を第1のアンテナ101の丁度裏側の対向する位置になるように配置して、その静電容量による結合でデュアルバンドの機能を得るようにしたものである。尚、第2のアンテナ102は、第2の実施形態の実施例1のアンテナ装置21のものより幅広で短い形状に形成されている。これは、スルーホール電極を介することなく基板100の裏面100Rに配置したパターンアンテナである第2のアンテナ102をDCS帯/PCS帯に対応可能とするためである。
続いて、本発明の第2の実施形態の実施例3のアンテナ装置を図18に示す。図18は、第2の実施形態の実施例3のアンテナ装置におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板のアンテナ主実装面側、(b)はその基板の裏面側を示す。
本実施例のアンテナ装置23の基本的構成は、上述した第2の実施形態の実施例1及び2のアンテナ装置21及び22と同様であるので、同様の部分には同様の参照符号を付して、その説明は省略する。
本実施例のアンテナ装置23では、図18(a)及び(b)に示すように、第1のアンテナ101及び第3のアンテナ103は基板100の主面(表面)100Pに実装し、第2のアンテナ102はスルーホール電極を介することなく、パターンアンテナを基板100の裏面100Rに、第1のアンテナ101の丁度裏側の対向する位置になるように形成している。即ち、パターンアンテナから成る第2のアンテナ102を第1のアンテナ101の裏側に位置するように配置して、その静電容量による結合でデュアルバンドの効果を得るようにしたものである。尚、第2のアンテナ102は、第2の実施形態の実施例2のアンテナ装置22のものより幅が狭く長い形状に形成されている。これは、実施例2のアンテナ装置22と同様に、スルーホール電極を介することなく基板100の裏面100Rに配置したパターンアンテナである第2のアンテナ102をDCS帯/PCS帯に対応可能とするためである。
また、本実施例のアンテナ装置23では、図18(a)及び(b)に示すように、第1のアンテナ101、第2のアンテナ102及び第3のアンテナ103は、インピーダンス整合回路109、111、118がそれぞれ付加されている。インピーダンス整合回路118はLとCの並列共振回路であり、このLとCの値を調整してインピーダンス整合することによりVSWRを下げることができる。このインピーダンス整合回路109、111、118をそれぞれ第1のアンテナ101の給電側と送受信回路部との間、第3のアンテナの給電側と送受信回路部との間、第2のアンテナの給電側とグランドとの間に各々挿入することによりGSM帯、DCS/PCS帯各々で最適なVSWRの設定ができる。
次に、本発明の第3の実施形態のアンテナ装置を図19に示す。図19は、本発明の第3の実施形態のアンテナ装置30におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板のアンテナ主実装面側、(b)はその基板の裏面側を示す。
本実施形態のアンテナ装置30の基本的構成は、上述した第1の実施形態の実施例1及び2のアンテナ装置11及び12と同様であるので、同様の部分には同様の参照符号を付して、その説明は省略する。
本実施形態のアンテナ装置30では、図19(a)及び(b)に示すように、第2のアンテナ102も、第1のアンテナ101と同様に、チップ型アンテナとして構成されている。即ち、第2のアンテナ102も、誘電体から成る基体102Aと基体102Aの表面に周回して設けた導体102Bから成る。但し、第2のアンテナ102は、第1のアンテナ101と同様の長さを有しているが、幅と高さは第1のアンテナ101よりも小さく形成されている。また、第2のアンテナ102の導体102Bは、第1のアンテナ101の導体101Bよりも広い間隔をおいて少ない巻き数で巻回されている。これは、第2のアンテナ102の対象とする送受信周波数帯域が第1のアンテナ101より高い送受信周波数帯域に対応するためである。尚、第2のアンテナ102の導体102Bの巻き方向は、第1のアンテナ101の導体101Bの巻き方向と同じ方向であるが、第1のアンテナ101の対象とする周波数帯域が第2のアンテナ102の対象とする周波数帯域より離れているので相互に影響が出ない。よって離れていれば巻き方向は必ずしも同じでなくても良い。
ここで、第1乃至第3の実施形態のアンテナ装置におけるチップ型アンテナと積層アンテナの変形例について述べる。
図20は、チップ型アンテナの変形例の構成を示す図である。
図20に示すように、この変形例のチップ型アンテナでは、導体101Bの形状・パターンが図1等に示したチップ型アンテナとは相違している。このようにアンテナ電極パターンを巻回せずにミアンダ状に印刷することもできる。図21は、積層アンテナの変形例の構成を示す図であり、(a)は積層アンテナの変形例、(b)は図1等に示した実施例の積層アンテナ、(c)は積層アンテナの他の変形例を示す。
図21(a)、(b)及び(c)にそれぞれ示す積層アンテナでは、導体103Bの形状・パターンがそれぞれ相違している。また、螺旋状等の導体103Bの長さを、UMTS帯に対応する共振周波数になるようにそれぞれ調整している。但し、図21(b)に示す上述した実施例の積層アンテナが好適である。即ち、図21(a)に示す積層アンテナでは、L(導体)の重なり部分が多く、線間容量が増えてQが大きくなって帯域幅が狭くなる場合があり、図21(c)に示す積層アンテナでは、L(導体)が平面的にミアンダ状になっている(うねっている)のでLの長さが取れず同じ周波数ならアンテナ自体が大きくなってしまう場合がある。図21(b)に示す上述した実施例の積層アンテナでは、L(導体)が長く取れてかつL(導体)の重なり部分が少ないので線間容量を小さくできることから、最も小型化が可能で帯域幅も広くできる。
図22は、図21(b)に示した実施例の積層アンテナの拡大平面図であり、図23は実施例の積層アンテナのシート層の分解図である。上述した実施例の第3のアンテナ103は、図21(b)に示したように、一方の主面[図21(b)中裏面]が実装面103mをなす直方体状の基体103Aの内部に、基体103Aの長手方向に螺旋状に巻回される導体103Bを備えてなる。ここで、基体103Aは、図22及び図23に示すように、例えば、酸化アルミニウム、シリカを主成分とする誘電材料から成る矩形状のシート層103a、103b、103cを積層してなる。このうち、シート層103a、103cの表面には、銀、銀合金、銅或いは銅合金より成り、直線状をなす導電パターン203a〜203iが印刷・蒸着・貼り合わせ或いはメッキ等により設けられると共に、シート層103bには、図22及び図23に示すように、厚さ方向にスルーホール電極103hが形成されている。また積層アンテナの成形において誘電材料としてガラス質部とAl部からなる低温焼成材(LTCC)を用いると、温度が800〜1000℃で焼成可能になるので、銀、銅等の電極材と一緒に焼成することができる。よって、電極を形成する時に積層材の表面に導電パターン203a〜203iを銀ペースト等により印刷成形し、誘電材料と電極膜を同じ温度で焼成することもできる。そして、シート層103a、103b、103cを積層し、導電パターン203a〜203iをスルーホール電極103hを介して電極で接続することにより、巻回断面が矩形状をなし、螺旋状に巻回される導体103Bが形成される。
次に、以上の構成を有するアンテナ装置を無線通信機器に内蔵した本発明の他の態様について述べる。
図24乃至図26は、本発明の実施例のアンテナ装置を無線通信機器としての携帯電話端末に適用した例を示す図であり、図24は、棒型携帯電話端末への適用例、図25は、折畳み型携帯電話端末への適用例、図26は、スライド型携帯電話端末への適用例、をそれぞれ示す。また、それぞれ(a)は携帯電話端末の外観を表面側から見た図、(b)は基板100を含む実施例のアンテナ装置11を内蔵した状態を裏面側から見た図である。
例えば、従来の板金アンテナは、基板から板金アンテナの上面まで8mm程度の高さに形成されているものが多い。上述したように、本発明の実施例のアンテナ装置11は小型で薄く、アンテナ実装領域100Mの端末機器の筐体の長手方向の幅は半分(1/2)程度にすることが可能である。また、アンテナ装置11のアンテナ実装領域100Mの厚みは2mm程度(基板を含んだ厚さは3mm程度)とすることができる。このように、アンテナ実装領域100M部分の体積を従来の板金アンテナと比べ1/8程度の大きさにできるので、無線通信機器としての携帯電話端末のアンテナ装置の省スペース化が可能で、携帯電話端末の筐体内におけるアンテナの配置(レイアウト)の自由度が増し、携帯電話端末を小型化できる。
例えば、図24乃至図26に示す例では、アンテナ装置11を携帯電話端末の筐体内でアンテナ実装領域100Mが上側に位置するようにレイアウトしたが、アンテナ実装領域100Mが携帯電話端末の筐体内で下側に位置するようにレイアウトしても良い。近年、携帯電話端末でも機能と共にデザインが重視され、携帯電話端末の筐体の下方部はややテーパ状に細身に形成される端末機器も多くなっているが、本発明の実施例のアンテナ装置11は小型で薄型に構成されているため、このような場合でも端末機器の筐体内でアンテナ実装領域100Mが下側に位置するようにレイアウト可能である。また、このようにアンテナ実装領域100Mが下側に位置するようにすることは、ユーザの手に電波が吸収されるのを防止するためにも有効である。また、端末機器の液晶画面部からのノイズの影響も受けにくくなる。
尚、上述したように、本発明の実施例のアンテナ装置11では、基板100の周方向において垂直偏波の無指向性が確保されるので、図24乃至図26に示すように、携帯電話端末の筐体内に配置した場合には、筐体内のアンテナ実装領域100Mの周囲に金属部位を適宜配設することでアンテナの指向性の制御が可能である。
図27に、本発明の実施例のアンテナ装置11の実装方法の他の例を示す。即ち、図27に示す例では、グランドされた基板100とは別個に、アンテナ用サブ基板200を設け、このアンテナ用サブ基板200に第1のアンテナ101、第2のアンテナ102及び第3のアンテナ103を配置している。そして、回路基板100に設けられた送受信回路部から給電線271、273を介して第1のアンテナ101と第2のアンテナ102、及び第3のアンテナ103にそれぞれ給電するようにしている。本発明の実施例のアンテナ装置11等は、小型で薄型に形成されているため、このように基板100とは別個にアンテナ用サブ基板200を設けることができる。かかる実装構成により、第1のアンテナ101、第2のアンテナ102及び第3のアンテナ103と回路基板100のグランド電極との距離を確保することが可能となるので、第1のアンテナ101、第2のアンテナ102及び第3のアンテナそれぞれを広帯域、高利得なアンテナにすることが可能である。
尚、図示はしないが、アンテナ用サブ基板200の他に、更にサブ基板を設け、このサブ基板にGSM帯とDCS帯/PCS帯の送受信回路部(信号処理回路)とUMTS帯の送受信回路部(信号処理回路)を設け、それぞれのサブ基板に設けた接続端子とアンテナ間を同軸ケーブルを介して、接続するようにしても良い。
上述した実施形態では、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナと、前記3のアンテナの間にはグランド電極を設けないため、アンテナのグランド電極からの距離が遠くなり、アンテナとグランド電極の静電結合容量も小さくなり、この共振電流は小さくなる。反面アンテナから放射される電波の放射効率が向上し無指向性がとりやすくなり、送受信周波数帯域の広帯域化に寄与することができる。
以上に説明したように、本実施形態のチップ型アンテナによれば、GSM帯、DCS/PCS帯、UMTS帯を含む広帯域(クワッドバンド)化が可能で、各送受信周波数帯域内において良好な利得と垂直偏波の無指向性を保つことができるアンテナ装置を省スペースで実現することができる。
上述した実施形態では、第2のアンテナをDCS帯及びPCS帯に対応可能に構成することでクワッドバンド化を実現したが、第2のアンテナも一つの送受信周波数帯域にのみ対応可能に構成しトリプルバンド化することも勿論可能である。
また、上述した実施形態では、第1のアンテナ101の送受信周波数帯域であるGSM帯の信号と第2のアンテナ102の送受信周波数帯域であるDCS帯/PCS帯の信号を同一の送受信回路により処理するようにしたが、別の送受信回路により処理するようにしても良い。
上述した実施形態では、GSM帯とDCS帯/PCS帯は送受信回路を共有するが、UMTS帯はアンテナへの給電ポートを別に設けて送受信回路との接続を行なうので、従来GSM帯及びDCS帯/PCS帯と、UMTS帯を1つのアンテナで共有していた場合には必要であったGSM帯及びDCS帯/PCS帯と、UMTS帯の送受信回路を切り替える複雑なアンテナスイッチは設ける必要が無く、アンテナ装置の挿入損失を少なくすることができる。
更に、上述した実施形態では、チップ型アンテナの基体が誘電材料により構成される例を述べたが、磁性材料或いは誘電材料と磁性材料の組み合わせにより構成しても良い。
また、第3のアンテナ103は、内層パターン(積層アンテナ)でなくても良い(第1のアンテナ101と同じように誘電体から成る基体の表面に電極を周回させる構成でもよい)。但し、内層パターン(積層アンテナ)の方が小型化に有利である。これは、内層パターン(積層アンテナ)の方が、パターン幅を狭くできるからであり、第1のアンテナ101と同じチップ型アンテナとすれば、スクリーン印刷等で表面にパターンを形成するが、この工程時に断線しないように電極をある程度の幅にする場合がある。また、内層パターン(積層アンテナ)の方は、導体の周囲両側が誘電体のため実効誘電率をかせげるので、その分小型化が可能である。
本発明は、同一の基板に設けられた第1のアンテナ、第2のアンテナ及び第3のアンテナを含み、第1、第2及び第3のアンテナは、それぞれ相異なる第1、第2及び第3の送受信周波数帯域を有し、第2のアンテナが第1のアンテナと同一の給電ポートから延びた線路を経て設けられ、第1のアンテナ又は第2のアンテナが基板上で第3のアンテナとギャップを介して設けられたアンテナ装置であれば、無線通信機器に限らず、どのような機器のアンテナとしても広く適用可能である。
本発明の第1の実施形態の実施例1のアンテナ装置の基本構成を示す図であり、(a)はその全体構成を示す斜視図、(b)はその要部を拡大して示す斜視図、(c)はその全体構成を示す平面図である。 図1に示したアンテナ装置11におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板100の部品実装面側、(b)はその基板100の裏面側を示す。 比較例のアンテナ装置の基本構成を示す図であり、(a)はその全体構成を示す斜視図、(b)はその要部を拡大して示す斜視図、(c)はその全体構成を示す平面図である。 図3に示した比較例のアンテナ装置におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板の部品実装面側、(b)はその基板の裏面側を示す。 比較例のアンテナ装置のGSM帯域におけるアンテナ特性を示す図である。 比較例のアンテナ装置のGSM帯域におけるアンテナ特性を示す図である。 比較例のアンテナ装置のDCS帯域及びPCS帯域におけるアンテナ特性を示す図である。 比較例のアンテナ装置のDCS帯域及びPCS帯域におけるアンテナ特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態の実施例1のアンテナ装置のGSM帯域におけるアンテナ特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態の実施例1のアンテナ装置のGSM帯域におけるアンテナ特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態の実施例1のアンテナ装置のDCS帯域及びPCS帯域におけるアンテナ特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態の実施例1のアンテナ装置のDCS帯域及びPCS帯域におけるアンテナ特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態の実施例1のアンテナ装置のUMTS帯域におけるアンテナ特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態の実施例1のアンテナ装置のUMTS帯域におけるアンテナ特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態の実施例2のアンテナ装置におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板のアンテナ主実装面側、(b)はその基板の裏面側を示す。 本発明の第2の実施形態の実施例1のアンテナ装置におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板のアンテナ主実装面側、(b)はその基板の裏面側を示す。 本発明の第2の実施形態の実施例2のアンテナ装置におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板のアンテナ主実装面側、(b)はその基板の裏面側を示す。 本発明の第2の実施形態の実施例3のアンテナ装置におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板のアンテナ主実装面側、(b)はその基板の裏面側を示す。 本発明の第3の実施形態のアンテナ装置におけるアンテナ回路の基本構成を示す図であり、(a)はその基板のアンテナ主実装面側、(b)はその基板の裏面側を示す。 チップ型アンテナの変形例の構成を示す図である。 積層アンテナの変形例の構成を示す図であり、(a)は積層アンテナの変形例、(b)は図1等に示した実施例の積層アンテナ、(c)は積層アンテナの他の変形例を示す。 図21(b)に示した実施例の積層アンテナの拡大平面図である。 図1等に示した実施例の積層アンテナのシート層の分解図である。 本発明の実施例のアンテナ装置を無線通信機器としての棒型携帯電話端末へ適用した例を示す図であり、(a)は携帯電話端末の外観、(b)は基板を含む実施例のアンテナ装置を内蔵した状態を示す図である。 本発明の実施例のアンテナ装置を無線通信機器としての折畳み型携帯電話端末へ適用した例を示す図であり、(a)は携帯電話端末の外観、(b)は基板を含む実施例のアンテナ装置を内蔵した状態を示す図である。 本発明の実施例のアンテナ装置を無線通信機器としてのスライド型携帯電話端末へ適用した例を示す図であり、(a)は携帯電話端末の外観、(b)は基板を含む実施例のアンテナ装置を内蔵した状態を示す図である。 本発明の実施例のアンテナ装置の実装方法の他の例を示す図である。
符号の説明
11,12,21,22,23,30,CE アンテナ装置、100 基板、100M アンテナ実装領域、100L アンテナ非実装領域、101 第1のアンテナ、101A 基体、101B 導体、102 第2のアンテナ、103 第3のアンテナ、 103a,103b,103cシート層、104,106 給電ポート、 105,107 線路、108 ,110 送受信回路部、109,111 ,118 インピーダンス整合回路、114 グランド電極(接地導体)、116,103h スルーホール電極、200 アンテナ用サブ基板、203 a〜203i 導体パターン、271,273 給電線、G ギャップ

Claims (8)

  1. 基板と、前記基板に設けられ第1の送受信周波数帯域に対応した第1のアンテナと、前記基板に設けられ第2の送受信周波数帯域に対応した第2のアンテナと、前記基板に設けられ第3の送受信周波数帯域に対応した第3のアンテナとを含み、前記第1乃至第3の送受信周波数帯域は、それぞれ相異なるとともに、前記第2の送受信周波数帯域は、前記第1の送受信周波数帯域よりも高い周波数帯域であって、前記第3の送受信周波数帯域は、前記第2の送受信周波数帯域よりも高い周波数帯域であって、
    前記第1のアンテナを構成する第1導体パターンと第2のアンテナを構成する第2導体パターンは、それぞれ一方端が共通の線路を介して第1の給電ポートと接続し、他方端が前記第1の給電ポートより離れて前記第3のアンテナへ向って配置され、
    前記第3のアンテナは、前記第1の給電ポートとは異なる第2の給電ポートと接続するように設けられ、
    前記第1のアンテナ及び第2のアンテナは、前記基板上で前記第3のアンテナとギャップを介して配置され、且つ前記第2のアンテナ前記第3のアンテナと静電容量結合するように設けられており、前記第1の給電ポートと前記第2の給電ポートとの間が、前記第1の送受信周波数帯域の1/4波長となることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置において、前記基板は矩形状であって、その一辺側の幅方向の全幅に亘ってアンテナを構成する領域が設けられ、前記第1の給電ポートは、前記領域の幅中央より一側面側に寄って配置されており、前記第2の給電ポートは、前記領域の幅中央より前記一側面に対向する側面側に寄って配置されていることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のアンテナ装置において、該第1のアンテナは、誘電材料及び磁性材料の少なくとも一方から成る基体と該基体に設けた第1導体パターンとを含むチップ型アンテナであることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項3に記載のアンテナ装置において、前記第1のアンテナは第1導体パターンが巻回されたチップ型アンテナであることを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項4に記載のアンテナ装置において、前記第2のアンテナは、前記基板上に形成された導体パターンから成り、前記第1導体パターンの巻軸方向に向って伸びるパターンアンテナであることを特徴とするアンテナ装置。
  6. 請求項4又は5に記載のアンテナ装置において、前記第3のアンテナは、誘電材料及び磁性材料の少なくとも一方から成る基体と該基体に設けた第3導体パターンとを含むチップ型アンテナであることを特徴とするアンテナ装置。
  7. 請求項6に記載のアンテナ装置において、前記第3のアンテナは、前記基体が複数の層から構成され、該複数の層中に前記第3導体パターンを配設した積層アンテナであることを特徴とするアンテナ装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載のアンテナ装置を内蔵したことを特徴とする無線通信機器。
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