JP4628664B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

本発明は、前面枠及び機構板を備えたパチンコ機に関し、特に前面枠を機枠に対して施錠する施錠装置を備えたパチンコ機に関する。
従来のパチンコ機は、機枠の前面に前面枠が開閉自在に設けられ、前記前面枠の自由端を錠機構によって施錠し得るようにしている。そして、その錠機構は、固定板に摺動自在に設けられる可動板の上下に鉤片が設けられ、該可動板を錠の解錠操作により前記可動板を摺動させて解錠し、前面枠を開放するようにしている。また、前記前面枠の裏面側には球タンク等を備えた機構板が前面枠と同じ側の一端を軸支して開閉自在に設けられ、自由端を係止部材により固定するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
また、前面枠の前面に該前面枠と同じ側の一端を軸支したガラス扉枠が開閉自在に設けられ、該ガラス扉枠の自由端を錠機構によって施錠し得る施錠装置も開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平7−255927号公報(図9) 特開平11−206999号公報
前記したように、従来のパチンコ機は機構板が前面枠及びガラス扉枠と同じ側を軸支して回動自在に装着され、しかも自由端を閉鎖固定する係止部が互いに近傍に位置しているにもかかわらず、それぞれの係止部を別途設けるようにしている。このため、当然のことながら部品点数が増えると共に、組立ての作業工程が煩雑なものとなっていた。
そこで、上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、機枠の前面に開閉自在に軸支した前面枠と、前記前面枠を機枠に対して閉止状態に係止する施錠装置と、前記前面枠の裏面に該前面枠と同側を開閉自在に軸支した機構板とを備えたパチンコ機であって、前記施錠装置は、前記前面枠の自由端の裏面側に固設される基板と、前記基板に沿って摺動自在に設けられる施錠杆と、前記施錠杆に連結され前記機枠に設けられた係止部に係脱する鉤片と、前記施錠杆に連結され前記機構板に形成される係合部に係脱する鉤状片と、前記基板に取付けられるシリンダ錠と、前記シリンダ錠の錠軸に固着され前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向に摺動させるカム板とを備え、前記鉤状片は前記基板に形成されるガイド長孔と施錠杆に形成される遊挿長孔とに嵌挿する軸ピンを介して連結されていて、前記施錠杆を前記鉤片の解錠範囲を越して摺動操作させることにより前記鉤状片と前記係合部との係合が解除され前記機構板が開放されるようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、機枠の前面に開閉自在に軸支した前面枠と、前記前面枠を機枠に対して閉止状態に係止する施錠装置と、前記前面枠の裏面に該前面枠と同側を開閉自在に軸支した機構板とを備えたパチンコ機であって、前記施錠装置は、前記前面枠の自由端の裏面側に固設される基板と、前記基板に沿って摺動自在に設けられる施錠杆と、前記施錠杆に連結され前記機枠に設けられた係止部に係脱する鉤片と、前記施錠杆に連結され前記機構板に形成される鉤状片に係脱する係止片と、前記基板に取付けられるシリンダ錠と、前記シリンダ錠の錠軸に固着され前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向に摺動させるカム板とを備え、前記係止片は前記基板に形成されるガイド長孔と施錠杆に形成される遊挿長孔とに嵌挿する軸ピンを介して連結されていて、前記施錠杆を前記鉤片の解錠範囲を越して摺動操作させることにより前記係止片と前記鉤状片との係合が解除され前記機構板が開放されるようにしたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、機枠の前面に開閉自在に軸支した前面枠と、前記前面枠を機枠に対して閉止状態に係止する施錠装置と、前記前面枠の裏面に該前面枠と同側を開閉自在に軸支した機構板とを備えたパチンコ機であって、前記施錠装置は、前記前面枠の自由端の裏面側に固設される基板と、前記基板に沿って摺動自在に設けられる施錠杆と、前記施錠杆に連結され前記機枠に設けられた係止部に係脱する鉤片と、前記施錠杆に連結され前記機構板の自由端側に形成される係合部に係脱する鉤状片と、前記基板に取付けられるシリンダ錠と、前記シリンダ錠の錠軸に固着され前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向に摺動させるカム板とを備え、前記鉤片は前記施錠杆の解錠方向の摺動にのみ連動し、前記鉤状片は前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向と反対方向に摺動操作させることにより連動して前記係合部との係合が解除され前記機構板が開放されるようにしたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、機枠の前面に開閉自在に軸支した前面枠と、前記前面枠を機枠に対して閉止状態に係止する施錠装置と、前記前面枠の裏面に該前面枠と同側を開閉自在に軸支した機構板とを備えたパチンコ機であって、前記施錠装置は、前記前面枠の自由端の裏面側に固設される基板と、前記基板に沿って摺動自在に設けられる施錠杆と、前記施錠杆に連結され前記機枠に設けられた係止部に係脱する鉤片と、前記施錠杆に連結され前記機構板の自由端側に形成される鉤状片に係脱する係止片と、前記基板に取付けられるシリンダ錠と、前記シリンダ錠の錠軸に固着され前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向に摺動させるカム板とを備え、前記鉤片は前記施錠杆の解錠方向の摺動にのみ連動し、前記係止片は前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向と反対方向に摺動操作させることにより連動して前記鉤状片との係合が解除され前記機構板が開放されるようにしたことを特徴とする。
前記鉤状片を複数設けるのが好ましく、個々に鉤状片の解除操作をしなくても、鉤状片を連結した施錠杆,作動杆,可動杆を操作するだけで複数の鉤状片を同時に作用させて機構板を開放させることができ、操作効率がよくなる。
前記鉤部材は、一端を作動杆に形成した長孔に軸ピンを介して設けるのが好ましく、常態で作動杆の操作力がガラス扉枠の解錠方向の一方向に伝達するように軸ピンを長孔の一端に当接させるのがよい。
前記鉤部材は、前記基板に傾動可能に軸支されると共に一端を作動杆に形成した長孔に軸ピンを介して設けるのが好ましい。また、作動杆に該作動杆の摺動により前記鉤部材の一端に係止して該鉤部材を解錠方向に傾動させる係止部を設けるようにしてもよい。
前記鉤状片は、前記基板に傾動可能に軸支されると共に一端を作動杆に形成した長孔に軸ピンを介して遊挿され、前記作動杆を鉤部材の解錠方向と反対方向に摺動することにより傾動して、前記係合部との係合を解除するようにするのが好ましい。
また、機枠の前面側に開閉自在に軸支したガラス扉枠と、前記ガラス扉枠を機枠に対して閉止状態に係止する施錠装置と、前記ガラス扉枠と同側を開閉自在に軸支した機構板とを備えたパチンコ機であって、前記施錠装置は、前記ガラス扉枠の自由端側に固設される基板と、前記基板に沿って摺動自在に設けられる作動杆と、前記作動杆に連結され前記ガラス扉枠に設けられる係止部に係脱する鉤部材と、前記作動杆に連結され前記機構板の自由端側に形成される係合部に係脱する鉤状片と、鍵により解錠操作するシリンダ錠と、前記シリンダ錠の錠軸に固着され前記作動杆を前記鉤部材の解錠方向に摺動させるカム板とを備え、前記鉤部材は前記作動杆の解錠方向の移動にのみ連動し、前記鉤状片は前記作動杆を前記ガラス扉枠の解錠時と反対方向に摺動操作することにより連動して前記係合部との係合が解除され前記機構板が開放されるようにしてもよい。
機枠の前面に開閉自在に軸支した前面枠と、前記前面枠を機枠に対して閉止状態に係止する施錠装置と、前記前面枠と同側を開閉自在に軸支した機構板とを備えたパチンコ機であって、前記施錠装置は、前記前面枠の自由端側に位置して機枠に固設される基板と、前記基板に沿って摺動自在に設けられる施錠杆と、前記施錠杆に連結され前記前面枠に設けられた係止部に係脱する鉤片と、前記施錠杆に連結され前記機構板の自由端側に形成される係合部に係脱する鉤状片と、鍵により解錠されるシリンダ錠と、前記シリンダ錠の錠軸に固着され前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向に摺動させるカム板とを備え、前記鉤状片は前記施錠杆を前記鉤片の解錠範囲を越して摺動操作させることにより連動して、前記係合部との係合が解除され前記機構板が開放されるようにしてもよい。さらに、前記施錠装置にガラス扉枠を施錠する施錠具を設けるようにしてもよい。このとき、鍵によりシリンダ錠を解錠操作してガラス扉枠が解錠され、さらに同一方向に解錠操作すると前面枠が解錠されるようにするのが好ましい。そして、ガラス扉枠及び前面枠を開放した状態で施錠杆を摺動操作すると、前記係合部との係合が解除され前記機構板が開放される。
前記機構板を開閉自在に軸支するようにしたが、施錠装置の反対側縁にも鉤状片を配設し、施錠装置の鉤状片と他方に設けた鉤状片とにより機構板を着脱自在に設けるようにしてもよい。そして、機枠の前面に開閉自在に軸支した前面枠と、前記前面枠を機枠に対して閉止状態に係止する施錠装置と、前記前面枠の裏面に着脱自在に設けられる機構板とを備えたパチンコ機であって、前記施錠装置は、前記前面枠の自由端の裏面側に固設される基板と、前記基板に沿って摺動自在に設けられる施錠杆と、前記施錠杆に連結され前記機枠に設けられた係止部に係脱する鉤片と、前記施錠杆に連結され前記機構板に形成される係合部に係脱する鉤状片と、前記基板に取付けられるシリンダ錠と、前記シリンダ錠の錠軸に固着され前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向に摺動させるカム板とを備え、前記鉤状片は前記施錠杆を前記鉤片の解錠範囲を越して摺動操作させることにより連動して前記係合部との係合が解除されるようにするのが好ましい。また、鉤状片は連結杆に一体に設けても、別体に設けて回動式としてもよい。
また、機枠の前面に開閉自在に軸支した前面枠と、前記前面枠の前面に開閉自在に軸支したガラス扉枠と、前記ガラス扉枠を前面枠に対して閉止状態に保つ共に前面枠を機枠に対して閉止状態に係止する施錠装置と、前記前面枠の裏面に着脱自在に設けられる機構板とを備えたパチンコ機であって、前記施錠装置は、前記前面枠の自由端の裏面側に固設される基板と、前記基板に沿って摺動自在に設けられる可動杆と、前記可動杆に連結され前記機枠に設けられる係止部に係脱する鉤片と、前記可動杆に連結され前記ガラス扉枠に設けられる係止部に係脱する鉤部材と、前記可動杆に連結され前記機構板に形成される係合部に係脱する鉤状片と、前記基板に取付けられるシリンダ錠と、前記シリンダ錠の錠軸に固着され前記可動杆を前記鉤片及び鉤部材の解錠方向に摺動させるカム板とを備え、前記鉤状片は前記可動杆を前記鉤部材の解錠方向と反対方向であり前記鉤片の解錠範囲を越して摺動操作させることにより連動して前記係合部との係合が解除されるようにしてもよい。このとき、機構板の閉鎖状態を支持する支持手段を設けるのが好ましく、装着時に該支持手段に機構板を支持させて鉤状片と係合部を係合させるのがよい。また、前記施錠装置と反対側の固定手段は、摺動又は回動自在に設けられる鉤状片と係合部との係合により固定係止される。
本発明のパチンコ機は、前面枠を機枠に施錠する施錠装置に、機構板の自由端を係脱する係止手段を設けるようにすることにより、部品点数を減らしてコストの低減化を図り、延いては組立て作業の容易化を図ることができる。
部品点数を減らしてコストの低減化を図り、延いては組立て作業の容易化を図るという目的を、前面枠の自由端の裏面側に固設される基板に沿って摺動自在に設けられ、機枠に設けられた係止部に係脱する上下一対の鉤片が設けられる施錠杆に、機構板の自由端側に形成される係合部に係脱する鉤状片を連結し、前記施錠杆を前記鉤片の解錠範囲を越して摺動操作させることにより前記鉤状片が連動して前記係合部との係合が解除され前記機構板が開放されるようにした。
以下に、本発明に係るパチンコ機の実施例を、図面を参照しつつ説明する。図1はパチンコ機の正面図、図2はパチンコ機の裏面図、図3は前面枠及び機構板を開放した状態のパチンコ機の斜視図である。図において1はパチンコ機の機枠、2は機枠1の前面に上下一対のヒンジ機構3a,3bにより開閉自在に設けられる前面枠であり、開放側は施錠装置4により施錠される。前記前面枠2の裏面には取付枠5を介して遊技盤6が着脱自在に取付けられており、前面枠2の前面にはガラス扉枠7及び前板8が上下ヒンジにより開閉自在に装着され、自由端を前記施錠装置4及び施錠具で前面枠2に対して施錠するようにしている。前記前板8の前面に打球供給用の上部球受皿9が取付けられている。また、前面枠2の下部には上部球受皿9から溢出するパチンコ球を貯留する下部球受皿10及びパチンコ球の弾発力を調節する操作ハンドル11が設けられている。なお、本実施例では図上前面枠2及び取付枠5を、合成樹脂により一体に形成されているようにしたが、前面枠2と取付枠5とをそれぞれ別体に形成するようにしたものであっても、一部又は全部を金属の折曲により形成するようにしたものであってもよい。
前記機枠1は、図3に示すように上下左右の枠板により矩形に枠組され、その下部前面に補強用の腰板1aが横設されており、前面枠2を閉じた状態で該腰板1aの上端面と前面枠2の下端面とが重合するように構成されている。そして、機枠1の右枠板1b内側面の上下位置には前面枠2を閉止状態に係止する係止部としての受金具12,12が取付けられている。
前記遊技盤6は、図4に示すようにほぼ方形状に形成され、前面に遊技球を案内するガイドレール22により遊技領域6aがほぼ円形に形成され、該遊技領域6aに一般入賞口23や可変表示装置24の図柄を変動させるチューリップタイプの始動入賞口25、また可変表示装置24の予め設定された図柄の組合せにより開放する大入賞口27等が設けられている。なお、大入賞口27は、取付板に形成した横長の開口に開閉扉27aを前後方向に開閉自在に設け、電気的駆動源(図示せず)により開閉扉27aを開閉する周知構造のものである。
前記取付枠5は、図4に示すように遊技盤6の下端を支持する下部側枠5bと、遊技盤6の上部及び左右両側をそれぞれ支持する上部側枠5a及び左右側枠5c,5dとにより額縁状に形成されており、遊技盤6が取付けられる設置領域30が前後方向に開放して形成されている。そして、左右側枠5c,5dの裏面内側縁に内方に向う短幅の位置決め突条31が形成され、該位置決め突条31の前面側にて遊技盤6の裏面側が位置規制されて、前記遊技盤6の前面位置が前記取付枠5の下側枠5bの前面位置に正確に一致するように構成されている。また、下側枠5bの前面には前記ガイドレール22に連通する発射レール32及びファール球樋33が設けられている。なお、前記ファール球樋33は、図上取付枠5と一体に設けられているが、別体に形成してビス着等により取付枠5に固着するようにしてもよい。また、前記取付枠5の開口周縁であり上下側枠5a,5b及び左右側枠5c,5dの適宜位置に、遊技盤6を設置領域30に固定させる係止部材35が着脱回動自在に設けられるために、前記係止部材35の軸部36が支持される設置部として、設置領域30側の一端が開放する設置溝37が形成されている。具体的には、下側枠5b及び左右側枠5c,5dの設置溝37は、設置領域30に向って斜め上方に開放するように形成され、上側枠5aの設置溝37は一端が下方で開放した円弧状に形成されている。なお、前記設置溝37の開放端は、図5に示すように前記軸部36よりも僅かに縮径してC字状に形成され、係止部材35が簡単に外れないようにしている。
前記係止部材35は、図5に示すように細径軸部36の両端に遊技盤6の前面及び後面に係止する前後挟着片37,38が、ほぼ遊技盤6の厚みを隔てて相対位置に半径方向に平行に延出して設けられ、操作部として手で係止部材35を操作する操作片39,40が設けられている。なお、前記挟着片37,38は、図上ほぼ長円形状としたがこの形状に限定されるものではなく、扇状であってもよく、このことからも操作角度は必ずしも90°に限定されるものではない。前記係止部材35の取付けは、前記設置溝37に軸部36を開放端から押し込み嵌挿することにより、該係止部材35が取付枠5に装着される遊技盤6面に対して垂直な回動軸を中心として回動自在に取付けられ、前記挟着片37,38が遊技盤6の盤面に沿って回動する。なお、設置部は溝状のものに限られることなく軸部36を両端で支持するようにしてもよい。そして、操作片39,40を操作して、軸部36を支点に回動させることにより、前記前後挟着片37,38が遊技盤6の前面及び後面に沿って回動し、遊技盤6の前面及び後面に圧接係止させることができるようになっている。なお、係止部材35は、前記実施例に限定されるものではなく、前記発射レール32及びファール球樋33の一部を可動自在に設けて、その一部を可動することにより遊技盤6を固定するようにしてもよい。
また、前記前面枠2の裏面には、遊技盤6のほぼ全体を覆うように、合成樹脂製の機構板42が前記前面枠2と同側をヒンジ具43により軸支して着脱開閉自在に装着されている。そして、前記遊技盤6の裏面と相対する位置に開口窓部44が開設され、該開口窓部44を境に上下に分割形成され、それぞれ独立して開閉できるようにしている。前記開口窓部44の下方の下部機構板には、平坦面として形成された板状部に球払出制御基板45及び大型の基板ボックス46が設けられ、該基板ボックス46にはパチンコ機全体の遊技動作を制御する遊技制御基板が収納されている。
また、開口窓部44の上部にはパチンコ球を貯留する球タンク48が設けられており、該球タンク48の下方には球払出装置49に該球タンク48のパチンコ球を整列して導く供給樋50が設けられている。該供給樋50は前記開口窓44の上方に位置する傾斜樋50aと該開口窓44の側方に位置し供給通路が蛇行する屈曲樋50bとで構成される。そして、前記屈曲樋50bと球払出装置49は、共に後方へ立上がるように設けられている。また、前記球払出装置49の下方に位置して、該球払出装置49から払出されたパチンコ球を前面枠2の前面の上部球受皿9に導く球排出樋51と、該上部球受皿9にパチンコ球が充満したとき、その余剰球を下部球受皿10に導く余剰球通路52が設けられている。そして、自由端側に突出するように固定係止部53が設けられ、該固定係止部53に後述する鉤状片54が係止する係合部としての係合孔55が開設されている。60は屈曲樋50bの上方に位置して設けられる電源ターミナルボックスである。
前記ヒンジ具43は、図6に示すように軸ピン56を有した上下可動ヒンジ部57が連結部材58により一体に形成され、ヒンジ具43の軸ピン56を、取付枠5にビス着された固定ヒンジ部59の軸孔に挿通することにより、該機構板42を遊技盤6の裏側に開閉可能に装着するようにしている。前記連結部材58は、図6及び図7に示すように断面コ字状に形成され、前記電源ターミナルボックス60等からの配線Hを収納する配線収納部61として、開口部に蓋部材62が開閉自在に装着されている。そして、連結部材58の一側壁は、前記屈曲樋50b及び球払出装置49の側面に当接するように設けられ、該側面をガードすると共に前記屈曲樋50b及び球払出装置49の側面を支持して側方への倒れを防止するように機能している。なお、前記上下固定ヒンジ部59も同様に一体に連結部材によって連結するようにしてもよく、ヒンジ具43の位置決め及び取付けを容易にすることができる。また、屈曲樋50b又は球払出装置49に設けられるアース用の鉄板と前記連結部材58とを接触させて静電気を放電させるようにしてもよく、アース線を配線する煩わしさはない。さらに、球払出装置49の電気的駆動源としてのソレノイド又はモータを、前記連結部材58に接触させて放熱させるようにして、駆動効率を高めるようにしてもよい。
前記施錠装置4は、図8及び図9に示すように前面枠2の自由端の裏面に固設されるL字状の基板65と、前記基板65の長手方向に沿って摺動自在に設けられ前面枠2を開閉するための施錠杆66と、前記基板65の長手方向に沿って摺動自在に設けられガラス扉枠7を開閉するための作動杆67と、前記基板65に取付けられるシリンダ錠68と、前記シリンダ錠68の錠軸68aに固着され前記施錠杆66及び作動杆67の摺動方向に操作力を伝達し摺動させるカム板69と、前記機構板42の係合孔55に係脱する鉤状片54と、前記施錠杆66又は作動杆67を一方向に付勢する弾性部材70,90とで構成されている。前記施錠杆66は、長板状の上下部に機枠1に設けられる受金具12に係止する上下一対の下向き鉤片71,71を一体に形成し、前記基板65と施錠杆66との間に弾性部材としてのスプリング70を設け、前記施錠杆66を常に上下鉤片71,71の施錠方向である下方へ付勢している。72はカム板69が係合する係止段部であり、73は施錠杆66を手で操作する操作部である。前記上下鉤片71,71は、受金具12との係合時に係合し易くするガイド傾斜面を設けた三角形状の先端部の後端に係合凹部を下向きとしたフック状に形成される。なお、前記鉤片71,71は、施錠杆66に一体に設けることなく、別体に形成してスポット溶接等により施錠杆66に一体的に固着するようにしてもよい。また、前記作動杆67は、図9に示すように帯状金属の上下に位置して、ガラス扉枠7の裏面に開口して設けられる係止部としての係止孔75に係止する上向き鉤部76が形成され、弾性部材としてのスプリング90を介して摺動自在に設けられ、前記カム板69が係合する凹欠係止部81が形成されている。77は作動杆67を手で操作する操作レバーである。前記シリンダ錠68は、基板65に開設した透孔に挿通しフランジ部68bをビス着して固定され、前記フランジ部68bにカム板69の回動を規制する規制手段としてストッパ78を突設している。そして、前記カム板69は、前記施錠杆66の係止段部72に係止する前面枠解錠爪79と前記作動杆67の凹欠係止部81に係止するガラス扉枠解錠爪80を有し、鍵Kの操作により操作力を施錠杆66又は作動杆67に伝達して、鉤片71又は鉤部76を解錠方向に摺動させる。前記鉤状片54は前記基板65に形成されるガイド長孔82と施錠杆66に形成される遊挿長孔83とにスプリング20により鉤片71と同一方向に付勢して、軸ピンとしての頭付ピン84を介して摺動自在に設けられ、常態で前記ガイド長孔82の下端に前記頭付ピン84が当接すると共に前記遊挿長孔83の上端に該頭付ピン84が当接するように設けられている。そして、前記施錠杆66を摺動操作することにより前記鉤状片54と係合孔55との係合を解除して機構板42を開放し得るようにしている。なお、実施例において施錠杆66を施錠方向に付勢するスプリング70と作動杆67を施錠方向に付勢するスプリング90とを別途設けるようにしたが、施錠杆66及び作動杆67をそれぞれ施錠方向と反対方向への移動を規制する阻止片を基板65に設け、施錠杆66及び作動杆67を互いに施錠方向に付勢するように、スプリング等の弾性部材の一端を施錠杆66に固着し他端を作動杆67に固着するようにして、1つの弾性部材を共有させて部品点数を減らすことも可能である。また、常態において、前記スプリング70によって、鉤状片54も同一方向に付勢されているため、スプリング20を取外してもよい。
次に、上記構成の施錠装置4の前面枠2及びガラス扉枠7の施錠作用について説明する。先ず、ガラス扉枠7を閉鎖施錠するには、ガラス扉枠7の自由端を前面枠2側に押すと、該ガラス扉枠7の係止孔75が鉤部76の傾斜部に当接して、スプリング90の付勢に抗して作動杆67を下動させて、前記鉤部76がスプリング90の復帰弾性により係止孔75に係合することで、図12に示すように該ガラス扉枠7が前面枠2に対して確実に閉鎖状態を保持される。また、前面枠2を閉鎖施錠するには、前面枠2の自由端を機枠1側に押すと、前記上下鉤片71,71が前記機枠1の受金具12,12に当接して、スプリング70の付勢に抗して施錠杆66を上動させて、前記鉤状片71,71がスプリング70の復帰弾性により受金具12,12に係合することで、図13に示すように前面枠2の開放側が機枠1にほぼ密着状に閉塞保持される。
次に、前記施錠装置4の解錠操作について説明する。前面枠2を解錠するには、鍵Kの解錠操作によりカム板69を図11(イ)矢印方向に回動させると、前面枠解錠爪79が施錠杆66の段状係止部72に係止して、カム板69の操作力をスプリング70の付勢に抗して該施錠杆66に伝達して上下鉤片71,71を上方に摺動させる。すると、図13鎖線に示すように上下鉤片71,71と前記受金具12,12との係合が解除されて、前面枠2を簡単に開放させることができる。このとき、カム板69はストッパ78に当接してそれ以上の回動が阻止され、施錠杆66は鉤片71の解錠範囲つまり遊挿長孔83の範囲内を上動するだけであり、遊挿長孔83の下端で頭付ピン84を上動させて、鉤状片54を上動させることはなく、鉤状片54と係止孔55との係合が解除して無用に機構板42を開放させることはない。また、ガラス扉枠7を解錠操作するには、鍵Kの解錠操作によりカム板69を図11(ロ)矢印方向(前記前面枠2の解錠方向と反対方向)に回動させると、ガラス扉枠解錠爪80が作動杆67の凹欠係止部81に係止して、カム板69の操作力をスプリング90の付勢に抗して該作動杆67に伝達して鉤部76を下方に摺動させる。すると、図12鎖線に示すように鉤部76と係止孔75との係合が解除されて、ガラス扉枠7を簡単に開放することができる。
次に、機構板42の施錠操作について説明する。機構板42がヒンジ具43により開閉自在に装着された状態で、機構板42を遊技盤6に密着させるように自由端側を閉鎖すると、係合孔55に下向き鉤状片54の先端傾斜辺が当接し、さらに機構板42を押付けると、スプリング20,70の付勢に抗して前記傾斜辺により鉤状片54がガイド長孔82に沿って上動する。このとき、頭付ピン84が遊挿長孔83の上端に位置していることから施錠杆66も同時に上動する。しかし、機構板42の開閉は、図14に示すように前面枠2を開放した状態で行うため、施錠杆66が上動することにより鉤片71が上動しても何等問題となることはない。そして、機構板42が遊技盤6に密着状態になると、鉤状片54がスプリング20,70の復帰弾性により係合孔55に係合して機構板42が遊技機6の裏面に密着固定される。
また、前記機構板42を開放させるには、前面枠2を開放した状態で施錠杆66の操作部73を操作して、該施錠杆66をスプリング20,70の付勢に抗して解錠方向(実施例において上方向)に摺動させると、図14鎖線に示すように遊挿長孔83の下端が頭付ピン84に当接して鉤状片54を上動させる。すると、鉤状片54と係合孔55との係合が上下同時に解除され、その状態で機構板42を開放させることができる。
なお、機構板42の閉鎖時に機構板42の球タンク48に貯留されるパチンコ球等の重量により、自由端側が下傾した状態で閉鎖することがあるため、図15に示すように自由端側に突出する固定係止部53の下端を支持するガイド片98を基板65に設けるようにしてもよく、同図鎖線で示すようにガイド片98の傾斜面に固定係止部53の下端が接触し、機構板42の閉鎖動作に伴ってガイド片98の傾斜面98aに沿って固定係止部53が持ち上げられ、係合孔55が確実に鉤状片54と正規位置で係合させることができる。また、常態でもガイド片98により固定係止部53を正規位置で支持することにより、パチンコ球の重量によって機構板42が鉤状片54との係合を解除する方向に下がるのを防ぐことができ、安定した係止状態を保持することができる。
図16乃至図19は施錠装置4の他の実施例を示し、前記実施例1と異なる点は前面枠2の解錠方向と機構板42の係止解除方向を異ならせた点であるので、前記実施例と同じ構成要素には同一符号を付して説明する。基板65に摺動自在に設けられる施錠杆66に、下向きの鉤片71aの一端が施錠杆66に形成された遊挿長孔83aに頭付ピン84aを介して移動自在に設けられ、弾性部材としてのスプリング70aよって前記遊挿長孔83aの下端で頭付ピン84aと当接するようにしている。そして、機構板42の係合孔55に係止する上向き鉤状片54の一端が施錠杆66に形成された遊挿長孔83bに頭付ピン84bを介して移動自在に設けられ、弾性部材としてのスプリング70bよって前記遊挿長孔83bの上端で頭付ピン84bと当接するようにしている。
次に、上記構成の施錠装置4の作用について説明する。先ず前面枠2を閉鎖施錠するには、前面枠2の自由端を機枠1側に押すと前面枠2の鉤片71aが受金具12に当接して、鉤片71aがスプリング70aの付勢に抗して遊挿長孔83a内で上動して、前記鉤片71がスプリング70aの復帰弾性により受金具12に係合することで、該前面枠2が機枠1に対して確実に閉鎖保持される。また、機構板42は、自由端を遊技盤6に密着させるようにすると、係合孔55が鉤状片54の先端に当接して、スプリング70bの付勢に抗して遊挿長孔83b内で下動して、前記鉤状片54がスプリング70bの復帰弾性により係合孔55に係合することで機構板42が遊技盤6に密着状に固定される。
前記前面枠2を解錠操作するには、鍵Kの解錠操作によりカム板69を回動させると、前面枠解錠爪79が施錠杆66の係止段部72に係止して、カム板69の操作力をスプリング70aの付勢に抗して施錠杆66に伝達して、図18鎖線に示すように該施錠杆66を上方に摺動させる。そして、頭付ピン84aが遊挿長孔83aの下端に位置することにより鉤片71が上動して受金具12との係合が解除され、前面枠2を簡単に開放することができる。このとき、施錠杆66は遊挿長孔83bの範囲内で摺動するため、鉤状片54に何等影響を与えることはなく、機構板42を無用に開放させることはない。また、機構板42の開放は、図19に示すように前面枠2を開放した状態で、施錠杆66の操作部73を操作して、施錠杆66をスプリング70bの付勢に抗して前面枠2の解錠方向と反対方向に下動させると、遊挿長孔83bの上端に頭付ピン84bが当接していることから鉤状片54が下動して、図19鎖線に示すように係合孔55との係合が解除されて機構板42を開放することができる。
なお、前記実施例1及び2において、ガラス扉枠7の施錠を、施錠装置4側に鉤部76を設けるようにして、ガラス扉枠7側に該鉤部76が係合する係合孔75を設けるようにしたが、ガラス扉枠7側に鉤部76を設けて施錠装置4側に該鉤部76に係合する係合部75を設けるようにしてもよい。さらに、従来のようにガラス扉枠7を施錠する施錠具を別途設けるようにして、前面枠2を施錠する施錠装置4には前記ガラス扉枠7用の施錠具を解錠するための操作杆を設けるようにしてもよい。
このように、前面枠2を施錠する施錠装置4に機構板42の自由端を係止する鉤状片54を設けることで、従来のように機構板42の開放端を係止固定する施錠具を別個に設けていたのに比べ、組付けの手間が大幅に省くことができる。しかも、鉤状片54を施錠杆66に複数連結することにより、施錠杆66を操作するだけで上下の係合の解除操作を一気に行うことができ、従来のように1つ1つ施錠具を解除操作をすることがなく、機構板42の施錠解除操作が簡単なものとなる。
図20乃至図22は、機構板42の自由端を係止する鉤状片54を、ガラス扉枠7を施錠する作動杆67に設けるようにした実施例を示す。なお、前記実施例1と同じ構成要素には同一符号を付して説明する。この実施例はガラス扉枠7の係止孔75に係合する上下一対の鉤部材76aが、作動杆67によって連結されている。具体的には、上向きの鉤部材76aの一端が作動杆67に形成された長孔88aに軸ピン89aを介して移動自在に設けられ、弾性部材としてのスプリング90aよって前記長孔88aの上端で軸ピン89aと当接するようにしている。そして、機構板42の係合孔55に係止する下向き鉤状片54の一端が作動杆67に形成された長孔88bに軸ピン89bを介して移動自在に設けられ、弾性部材としてのスプリング90bよって前記長孔88bの下端で軸ピン89bと当接するようにしている。
次に、上記構成の施錠装置4の作用について前記実施例1と異なる、ガラス扉枠7及び機構板42の開閉について説明する。ガラス扉枠7を閉鎖施錠するには、ガラス扉枠7の自由端側を前面枠2側に押すとガラス扉枠7の係止孔75が鉤部材76aの先端傾斜部に当接して、鉤部材76aがスプリング90aの付勢に抗して作動杆67の長孔88a内で下動して、前記鉤部材76aがスプリング90aの復帰弾性により係止孔75に係合することで、図21に示すように該ガラス扉枠7が前面枠2に対して確実に閉鎖保持される。また、機構板42は自由端を遊技盤6に密着させるようにして、係合孔55が鉤状片54に当接するとスプリング90bの付勢に抗して作動杆67の長孔88b内で下動して、前記鉤状片54がスプリング90bの復帰弾性により係合孔55に係合することで、図22に示すように機構板42が遊技盤6に密着状に固定される。
前記ガラス扉枠7を解錠操作するには、鍵Kの解錠操作によりカム板69を図11(ロ)矢印方向回動させると、ガラス扉枠解錠爪80が作動杆67の凹欠係止部81に係止して、カム板69の操作力をスプリング90aの付勢に抗して作動杆67に伝達して、図21鎖線に示すように該作動杆67を下方に摺動させ、長孔88aの上端に位置する軸ピン89aにより鉤部材76aが下動して係止孔75との係合が解除され、ガラス扉枠7を簡単に開放することができる。このとき、作動杆67は長孔88bの範囲内で摺動するため、鉤状片54に何等影響を与えることはなく、機構板42を無用に開放させることはない。また、機構板42の開放は、前面枠2を開放した図22実線の状態で作動杆67の操作レバー77を操作して、作動杆67をスプリング90bの付勢に抗して、図22鎖線に示すようにガラス扉枠7の解錠方向と反対方向に上動させると、長孔88bの下端に軸ピン89bが当接していることから鉤状片54が上動して、係合孔55との係合が解除されて機構板42を開放することができる。
図23は、前記実施例3をさらに変更した実施例の要部を示し、前記実施例3と異なる点は下向き鉤部材76a及び上向き鉤状片54を基板65に軸支91して傾動自在に設けている点であり、それに伴ってスプリング90a,90bの付勢方向を異ならせている。そして、鉤部材76a及び鉤状片54の一端が作動杆67に設けられる長孔88a,88bにそれぞれ軸ピン89a,89bを介して遊挿され、前記作動杆67を上下方向に摺動し得るようにしている。この作用を簡単に説明すると、ガラス扉枠7を閉鎖すると係止孔75が鉤部材76aの先端傾斜部に当接することにより、該鉤部材76aがスプリング90aの付勢に抗して上向き回動して、鉤部材76aがスプリング90aの復帰弾性により係合孔75に係合し、ガラス扉枠7を閉鎖施錠することができる。また、機構板42を閉鎖固定するには、機構板42の自由端を遊技盤6に向けて押すと係合孔55が鉤状片54の先端傾斜部に当接し、該鉤状片54がスプリング90bの付勢に抗して下向き回動して、スプリング90bの復帰弾性により係合孔55に係合して、機構板42が遊技盤6に密着状に閉鎖固定される。
この実施例でガラス扉枠7を開放させるには、鍵Kの解錠操作によりカム板69を図11(ロ)矢印方向に回動させると、ガラス扉枠解錠爪80が作動杆67の凹欠係止部81に係止して、カム板69の操作力を作動杆67に伝達して、図23(イ)鎖線に示すように該作動杆67を下方に摺動させる。それに伴って長孔88aの上端に位置する軸ピン89aを下動させることにより、鉤部材76aが上向き回動して係止孔75との係合が解除されて、ガラス扉枠7を簡単に開放することができる。このとき、作動杆67は長孔88bの範囲内で摺動するため、鉤状片54に何等影響を与えることはなく、機構板42が無用に開放することはない。次に、機構板42を開放させるには、前面枠2を開放させた状態で、作動杆67の操作レバー77を操作してガラス扉枠7の解錠方向と反対方向に上動させると、鉤状片54の一端が長孔88bの下端に当接していることから、図23(ロ)鎖線に示すように鉤状片54が下向き回動して、係合孔55との係合を解除して機構板42を開放させることができる。このように、下向き鉤部材76a及び上向き鉤状片54を基板65に軸支91して傾動自在に設けると、軸支91位置により作動杆67の僅かな動きに対しても、下向き鉤部材76a及び上向き鉤状片54を大きく可動させることができる。
なお、実施例において鉤部材76aの一端を、軸ピン91を介して長孔88aに遊挿するようにしたが、この構成に限定されるものではなく、作動杆67に鉤部材76aの一端に係止して該鉤部材76aを連動させる係止部を設けるようにしてもよい。
また、実施例3において、機枠1の前面に前面枠2を設けて、該前面枠2にガラス扉枠7を設けるようにしたが、機枠1の前面側にガラス扉枠7を直接開閉自在に軸支してもよく、前記ガラス扉枠7を機枠1に対して閉止状態に係止する施錠装置4と、前記ガラス扉枠7と同側を開閉自在に軸支した機構板42とを備えたパチンコ機であって、前記施錠装置4は、前記ガラス扉枠7の自由端側に固設される基板65と、前記基板65に沿って摺動自在に設けられる作動杆67と、前記作動杆67に連結され前記ガラス扉枠7に設けられる係止部75に係脱する鉤部材76と、前記作動杆67に連結され前記機構板42の自由端側に形成される係合部55に係脱する鉤状片54と、鍵Kにより解錠操作するシリンダ錠68と、前記シリンダ錠68の錠軸68aに固着され前記作動杆67を前記鉤部材76の解錠方向に摺動させるカム板69とを備え、前記鉤部材76は前記作動杆67の解錠方向の移動にのみ連動し、前記鉤状片54は前記作動杆67を前記ガラス扉枠7の解錠時と反対方向に摺動操作することにより連動して前記係合部55との係合が解除され前記機構板42が開放されるようにしてもよい。
図24乃至図27はさらに他の実施例を示し、ガラス扉枠7を施錠する鉤部材76a及び前面枠2を施錠する鉤片71a及び機構板42の自由端を係止する鉤状片54を1本の可動杆92で連繋するようにしている。なお、前記実施例1乃至3と同じ構成要素には同一符号を付して説明する。具体的には、ガラス扉枠7を施錠する鉤部材76aは、可動杆92に形成した長孔93aに一端を軸ピン94aにより摺動自在に設け、スプリング95aにより前記長孔93aの上端に軸ピン94aが当接するように付勢している。このとき、前記長孔93aの長さは後述する鉤片71aの解錠範囲長さと、さらに鉤状片54の解錠範囲長さとをプラスした長さが選ばれる。次に、前面枠2を施錠する鉤片71aは、可動杆92に形成した長孔93bに一端を軸ピン94bにより摺動自在に設け、スプリング95bにより前記長孔93bの下端に軸ピン94bが当接するように付勢している。前記長孔93bは前記鉤部材76aの係合が解除される長さが選ばれる。また、機構板42の自由端を係止する鉤状片54は、一端が可動杆92に形成した長孔93c及び基板65に形成したガイド長孔82に軸ピン94cを介して摺動自在に設けられ、スプリング95cにより前記基板65に形成したガイド長孔82の下端に軸ピン94cが当接するように付勢している。このとき、可動杆92に形成された長孔93cは、前記鉤部材76a及び鉤片71aの係合が解除される長さをプラスした長さとして、常には軸ピン94cがガイド長孔82の下端に位置すると共に長孔93cのほぼ中央に位置している。21は機枠1に設けられ、鉤片71aの上動を規制する上動規制片である。
上記構成の施錠装置4の作用について説明する。先ず、ガラス扉枠7を施錠するには、ガラス扉枠7を閉鎖操作するとガラス扉枠7の自由端の係合孔75が鉤部材76aの先端傾斜部に当接し、鉤部材76aがスプリング95aの付勢に抗して下動して、スプリング95aの復帰弾性により鉤部材76aが係合部75に係合して、ガラス扉枠7が前面枠2に閉鎖施錠される。この状態で、ガラス扉枠7を開放させるには、鍵Kによってシリンダ錠68を操作してカム板69を回動させると、該カム板69が可動杆92の係合凹部96aに係合して可動杆92を下動させる。そうすると、図25に示すように鉤部材76aの軸ピン94aが長孔93aの上端に当接していることから、可動杆92の下動により上下一対の鉤部材76aが共に下動し、係合部75との係合を解除してガラス扉枠7を開放することができる。このとき、鉤片71aは長孔93bの下端に位置しているため、可動杆92が下動しても鉤片71aの軸ピン94bは長孔93b内に位置して何等影響を受けることはない。また、鉤状片54についても同様に軸ピン94cが長孔93c内に位置するため、何等影響を受けることはない。
次に、前面枠2を施錠するには、前面枠2の自由端を機枠1に押付けると、鉤片71aの先端傾斜部が機枠1の受金具12に当接し、鉤片71がスプリング95bの付勢に抗して上動して、スプリング95bの復帰弾性により鉤片71aが受金具12に係合し、前面枠2が機枠1に閉鎖施錠される。この状態で、前面枠2を開放させるには、鍵Kによってシリンダ錠68を前記ガラス扉枠7の回錠時と反対方向に回動操作してカム板69を回動させ、該カム板69が可動杆92の係合凹部96bに係合して、図26鎖線に示すように可動杆92を上動させる。そうすると、鉤片71aの軸ピン94bが長孔93bの下端に当接していることから、可動杆92の上動により上下一対の鉤片71aが上動し、受金具12との係合を解除して前面枠2が開放される。このとき、カム板69を所定範囲回動すると、鉤片71aが上動規制片21に当接してそれ以上の回動が阻止され、可動杆92は鉤片71aの解錠範囲、つまり長孔93cの範囲内を上動するだけであり、長孔93cの下端で軸ピン94cを上動させることはなく、鉤状片54を上動させて係止孔55との係合を解除して無用に機構板42が開放することはない。また、鉤部材76aは長孔93aの上端に位置しているため、可動杆92が上動しても鉤部材76aの軸ピン94aは長孔93a内に位置して何等影響を受けることはない。
また、機構板42の自由端を係止施錠するには、機構板42の自由端を遊技盤6に押付けると、鉤状片54の先端傾斜部が機構板42の係合孔55に当接し、スプリング95cの付勢に抗して鉤状片54が上動して、スプリング95cの復帰弾性により鉤状片54が係合孔55に係合して、機構板42が遊技盤6に密着固定される。次に、機構板42を開放させるには、図27に示すように前面枠2を開放させた状態で、操作部99を操作して可動杆92を上動させる。そして、鉤片71aが解錠範囲上動すると長孔93cの下端が軸ピン94cに当接し、前記鉤片71aの解錠範囲を越して摺動操作させることにより、係合孔55との係合が解除され機構板42を開放し得る状態とすることができる。このとき、鉤部材76aは長孔93aの上端に位置しているため、可動杆92が上動しても鉤部材76aの軸ピン94aは長孔93a内に位置して何等影響を受けることはない。
このように、施錠方向が反対方向の前面枠2及びガラス扉枠7の鉤部材76a及び鉤片71aを1本の可動杆92に連繋すると共に、さらに機構板42の自由端を係止する鉤状片54を設けることにより、部品点数をより少なくすることができ、組立作業も簡単となる。また、可動杆92に上下鉤片71a,71aをそれぞれ摺動自在に設けるようにしたので、ホールにおいて、閉店後に不正目的でパチンコ機の上部に開閉自在に設けられる点検用の幕板を開放して、鍵Kを使用せずに施錠装置4の鉤片71aを操作して前面枠2を開放し、基板ボックス46の遊技制御基板を交換しようとして、一方の鉤片71aを操作して受金具12との係合を解除しても、該鉤片71aが前記上動規制片21に当接してそれ以上上動させることができないので、可動杆92を上動させてもう一方の鉤片71aを作用させることができないため、前面枠2を開放させることができず、不正防止の役割を果すこともできる。
また、前記実施例で示したように、鉤状片54,鉤片71a,鉤部材76aを基板65に回動自在に軸支するようにしても、同様の効果を奏するのはいうまでもない。また、実施例1についてもいえることだが、前面枠2の閉鎖時に施錠杆66,可動杆92を手で操作して前面枠2を開放させることが可能であるが、機構板42を開放することなく前面枠2のみを開放するには、意識的に施錠杆66,可動杆92の移動量を注意をしなければならない。その不便さをなくすために、例えば受金具12の上方に鉤片71,71aの上動を規制する規制部を設けることにより、前面枠2の閉鎖時には規制部により上動範囲が規制され、無用に機構板42が開放されることはない。また、該規制部は前記ストッパ78の代わりともなり、鍵Kの解錠操作によりカム板69を回動させても、鉤片71,71aが規制部に当接することにより、施錠杆66,可動杆92がそれ以上上動できないことからカム板69はそれ以上回動できず、前記規制部がカム板69の回動規制の役割を果す。
なお、前記鉤状片54,鉤部材76a,鉤片71aは、前記実施例の取付け方に限定されることなく、例えば図28に示すように鉤状片54,鉤部材76a,鉤片71の一端に長孔85を形成して、施錠杆66,作動杆67,可動杆92に設けられる軸ピン86を介して摺動自在に設けるようにしても、同図一点鎖線及び二点鎖線に示すように前記実施例と同様に作用させることができる。
また、実施例において、前記施錠杆66及び作動杆67,可動杆92を帯板金属により形成するようにしたが、帯板金属の中央部を押し出して隆起させることにより、強度を高めるようにするのが好ましい。また、帯板金属に替えて棒状金属により形成するようにしてもよい。
また、機構板42の係合孔55は合成樹脂により形成されているため、度重なる鉤状片54との係合により摩耗して、係合状態にがたつきが発生する怖れがあるため、好ましくは鉄板により係合孔55を補強すると共に、該鉄板を折り曲げ弾性を付与することにより、鉤状片54との係止状態を調整できるようにするのがよい。さらに、上下固定係止部53を補強する鉄板を連結して機構板42の補強を兼用するようにしてもよい。
具体的に図面を参照して説明する。なお、施錠装置4において前記実施例と異なる点は、鉤状片54を回動式として上向きフックとした点であり、同じ構成には同一符号を付して説明する。また、この実施例において、図29及び図30に示すように、機構板42の開口窓44を閉塞するカバー体106が開閉自在に設けられている。そして、上下係合孔55の補強板100は、図31に示すように帯状の金属板を一部L字状に屈曲した連結プレート101に一体に設けられ、そのほぼ中間に機構板42の自由端側の傾動を防止する規制片102を設け、前記カバー体106の軸受板108を連結プレート101に一体に設けている。104は連結プレート101を機構板42に取付けるためのビス孔であり、好ましくは機構板42の閉鎖時にガイド片98に最初に当接する規制片102の近傍に設け、ガイド片98に当接した際の衝撃により連結プレート101がずれたり外れたりしないようにするのがよい。前記補強板100は、前記鉤状片54の上動によって該補強板100に係合するように前記係合孔55の上方に位置して設けられている。また、前記規制片102は、施錠装置4の基板65に設けられるガイド片98の傾斜面に接触して移動することにより、機構板42は正規位置に導かれ、前記鉤状片54が係合孔55に対向位置して係合し得るようになる。前記補強板100及び規制片102の上端に、5mm〜10mm程度の取着用舌片100a,102aが突設されている。なお、前記舌片100a,102aは、後述する挿通孔103に挿通しやすいように上向テーパー又は円弧状とするのが好ましい。また、前記軸受板108は、金属片を屈曲して形成され、該軸受板108に前記カバー体106のヒンジ部材107に設けられる軸ピン115が嵌挿される軸孔121が貫設されている。なお、カバー体106のヒンジ部材107に軸孔を貫設して、軸受板108に上向きの軸ピンを突設させるようにして、軸孔を軸ピンに嵌挿させるようにしてもよい。このように、連結プレート101にカバー体106の軸受板108を一体に設けることで、従来カバー体106の軸受部を機構板42に一体に設けていたのに比べて、機構板42の成型を容易とし軸受の強度を高めることができる。さらに、従来軸受が損傷すると、機構板42の全体を交換しなければならないが、連結プレート101に軸受板108を設けることで、万一軸受部が損傷したとしても、連結プレート101を交換すればよくコストの削減に寄与することになる。109は機構板42に設けられるカバー体106の上動規制片であり、カバー体106の閉鎖時にヒンジ側の連繋が外れないように、カバー体106のヒンジ部材107が上動規制片109の下方に入り込みカバー体106の上動を阻止する。なお、図33に示すようにカバー体106の上動規制片109を、連結プレート101の折曲片101aをさらに折曲して形成するようにしてもよい。また、カバー体106のヒンジ部材107を直接規制することなく、別途規制部を設けて前記上動規制片109により規制するようにしてもよい。
一方、機構板42の側方であり前記固定係止部53の係合孔55の上方及び前記規制片102に対応位置して、下向き開口した袋状の挿通孔103が形成されている。前記補強板100の取付けは、図34に示すように連結プレート101を機構板42の側面に沿わせると共に、前記舌片100a,102aを袋状の挿通孔103の下方に臨ませ、連結プレート101を上動させ舌片100a,102aを袋状の挿通孔103に挿通して位置決めされ、ビス孔104にビスを螺着することで簡単に取付けることができる。このように、袋状の挿通孔103を設けることで、連結プレート101の位置決めが容易となり、しかもビス1本で取付けができるため、補強板100を個々に設けるのに比して取付作業の効率化を図ることができる。なお、前記補強板100の下端を係合孔55から後方に折曲するようにしても、さらに補強板100の下端をコ字状に屈曲して、連結プレート101をスライドして取付ける際に係合孔55の端部に係合するようにして、該係合孔55を保護すると共に連結プレート101の固定も兼ねることができる。また、このように補強板100の下端を折曲又はコ字状に屈曲させることで、鉤状片54が補強板100に最初に当接することになるため、より係合孔55の損傷を防止することができる。また、図35に示すように折曲片101aの下方に位置する機構板42に、上向に弾発する弾性片119を門型の切溝により形成し、連結プレート101を取付ける際に、図35(イ)に示すように折曲片101aで前記弾性片119を付勢に抗して押さえ込み、連結プレート101をスライドさせて該連結プレート101が所定位置に上動したときに、折曲片101aの押圧から解放された弾性片119が弾性復帰して、前記折曲片101aの下端に係止するようにして、ビス着することなく連結プレート101を取着するようにしてもよい。このとき、より折曲片101a下端との係合を確実にするために、前記折曲片101aの下端をさらに弾性片119の弾発方向に折曲させるのが好ましい。さらに、その折曲部を前記した上動規制片109として、図35(ロ)に示すようにカバー体106のヒンジ部材107の上面に、L字状の起立片120を立設し、カバー体106の閉鎖時に該起立片120が前記折曲部(上動規制片109)の下面に入り込んで、カバー体106の上動を阻止してカバー体106が外れないようにしてもよい。このとき、起立片120が弾性片109を押さえ込まないように寸法設定するのが好ましい。
また、前記球タンク48又は傾斜樋50aを機構板42に取付けているビスを連結プレート101の取付ビスと共有して、連結プレート101の折曲片101aを該ビスで共締めするようにしてもよく、さらに部品点数を削減することができる。このとき、機構板42の裏面を折曲片101aの厚み分削切して、球タンク48又は傾斜樋50aの取付高さ位置が変化しないようにするのがよい。また、図36に示すように連結プレート101の折曲片101aと傾斜樋50aに設けられる静電気除去用鉄板110とを接触導通させて、ビスにより共締めすることによりアースすることができる。そして、連結プレート101に放電された静電気は、補強板100と鉤状片54との接触により施錠装置4に放電され、鉤部76とガラス扉枠7の係止孔75との係合によりガラス扉枠7に放電され、さらにガラス扉枠7のヒンジを介して放電される。このように、接触及び係合によって導通させるようにしてアース線を介して放電を行わないため、アース線の配線作業及び機構板42を開放したり取外したりする際にアース線を取外す煩わしさはない。なお、球タンク48に静電気除去用鉄板110を設けて、該静電気除去用鉄板110と連結プレート101の折曲片101aとを接触導通させて、共締めするようにしても前記傾斜樋50aと同様の効果を奏する。また、機構板42を上下に分割したものとして説明したが、機構板42を上下一体ものとして、基板ボックス46を折曲片101aと接触させて共締めすることにより導通させてアースするようにしてもよい。
なお、補強板100を係合孔55の上方に位置して設けるようにしたが、これは図32に示すように鉤状片54を上向きフックとしたためであり、鉤状片54を下向きフックとした場合には、補強板100を係合孔55の下方に位置して設けるようにすればよい。このとき、舌片100a,102a及び袋状の挿通孔103も下向きに設けるようにすればよい。さらに、実施例において、補強板100を連結プレート101により一体化したが、補強板100を固定係止部53として、該固定係止部53に直接係合孔55を開設するようにしてもよい。また、連結プレート101に鉤状片54を固定的に設け、施錠装置4側(施錠杆66,作動杆67,可動杆92)に前記鉤状片54が係止する係合孔又は係止片を可動自在に設けるようにしてもよい。
また、連結プレート101にカバー体106の軸受板108を一体に設けるようにしたが、機構板42に開閉自在に設けたカバー体106の係止部を施錠装置4側として、図37に示すように該係止部を連結プレート101に一体に設けるようにしてもよい。具体的にはL字状に屈曲した折曲片101aをさらにカバー体106の立壁106aに沿うように屈曲させ、該屈曲片101bに係止孔117を貫設し、カバー体101の立壁106aに切り溝により弾性係止片118を形成し、弾性片118を押圧することで爪部と係止孔117の係合を解除するようにしている。なお、切り溝により弾性係止片118を設けることなく、立壁106aに爪部のみを設け、立壁106aの撓みにより係止孔117との係合を解除するようにしてもよい。
前記連結プレート101は、機構板42の縁枠に沿って設けられることから補強の用をなすが、前記機構板42の縁枠を無くしてその代わりに、連結プレート101の中間部を裏面側を開放した断面コ字型に形成し、該コ字型形成部を配線収納部としてもよい。なお、前記配線収納部の蓋部はカバー体106の立壁106aに一体に形成し、カバー体106の閉鎖時に前記配線収納部の開口部を閉塞するようにするのが好ましい。そして、配線収納部61に配線を収納するには、カバー体106を開放して配線収納部の開口を露呈させ、球タンク48又は傾斜樋50aの球切れ検知スイッチ等の配線を、前記配線収納部に収納する。次に、カバー体106を閉鎖することで、カバー体106の立壁106aに形成された蓋部が配線収納部の開口を閉塞し、配線が確実に収納される。なお、前記連結プレート101に前記配線収納部の開口に一部臨むように折曲片101aを設けて、配線の仮押えとしてもよい。このように、機構板42の縁枠の少なくとも一部を連結プレート101により代替することにより、機構板42の型材を小さくすることができ、成型も容易となる。また、前記機構板42の縁枠に後面が開放する配線収納部を設けた際には、前記連結プレート101に配線収納部の蓋部の軸支部を一体に設け、該軸支部に蓋部を開閉自在に軸支するのが好ましい。
なお、施錠装置4に機構板42の自由端を係止する鉤状片54を設けるようにしたが、さらに機構板42の上部に係止して機構板42の撓みを防止する鉤状の係止片を連動させるようにしてもよい。具体的には、取付枠5の上面で一端を軸支した係止片を、前記鉤状片54が設けられる施錠杆66,作動杆67,可動杆92の上動により前記係止片が上方に回動するように連動杆を連繋するのがよい。前記係止片は前記鉤状片54と同様に、先端部を傾斜部として機構板42の閉鎖動作により、該機構板42が傾斜部に当接して上方に回動するようにしており、好ましくは前記傾斜部を接触面積を大きくするように先端を屈曲させて、傾斜面とするのがよい。また、係止片を上方に回動させることにより、施錠杆66,作動杆67,可動杆92が上動して鉤状片54を連動させるようにしてもよい。このとき、前面枠2の閉鎖時には鍵Kにより前面枠2は開放されるが、係止片を操作しても該係止片の回動範囲が機枠1に衝止して規制され、無用に機構板42を開放させることのないようにするのが好ましい。また、前記したように先端を屈曲させて傾斜面とすることで、指で係止片を操作しやすくすることができる。
図38及び図39は、施錠装置4に遊技盤6の位置決めを備えた実施例を示している。図29に示すように、基板65の一側の一部を取付枠5の外側に沿って延設すると共に、遊技盤6の設置領域30の内方に向うように屈曲させて、該折曲部に打ち込みして強度を高め、遊技盤6の裏面側が当接して位置規制する規制片97としている。このとき、当然前記実施例で示した位置決め突条31を設けることはなく、取付枠5の型が簡素化されコストの低減化に寄与する。また、基板65を金属板によって形成することにより、前記規制片97に弾性を付与することができ、遊技盤6が密接してがたつきをなくすことができる。さらに、規制片97に切溝等を設けることにより、部分的に弾性を付与するようにしてもよい。なお、規制片97は設置領域30の前面に臨むように取付枠5を貫通して設け、遊技盤6の前面側が当接して、前面側への移動を阻止する位置規制とするようにしてもよい。また、施錠装置4と反対に位置する遊技盤6の位置決めは、機構板42のヒンジ具43の上下固定ヒンジ部59を一体に連結する連結部材に、前記規制片97と同様に設けるようにしてもよい。
また、図40に示すように施錠装置4の基板65に遊技盤6の固定具111の取付部112を形成するようにしてもよい。前記取付部112は、基板65の一側の一部を取付枠5の外側に沿って延設すると共に、遊技盤6の設置領域30の内方に向うように屈曲させると共に、取付枠5の外側に沿った延設片を切欠きして設置領域30の外方に向うように屈曲させ形成される。そして、取付部112に形成されたビス孔に固定具111をビス着することで回動自在に取着することができる。なお、固定具111は、図示したように遊技盤6の裏面に沿って摺動するものに限らず、遊技盤6面に対して交差する方向に可動するものであってもよい。また、基板65を取付枠5の一部としてもよく、好ましくは取付枠5の一側を基板65とするのがよい。なお、図上遊技盤6をパチンコ機の裏面側から装着するものとしたが、遊技盤6をパチンコ機の正面から装着するものとしてもよいのはいうまでもない。
また、実施例において、鉤状片54を施錠杆66,作動杆67,可動杆92に設けるようにしたが、基板65に鉤状片54を固定的に設けるようにして、機構板42側を上下動させて係止したり固定具により鉤状片54に係止させたりするようにしたりしても、従来に比して部品点数を減らし、組立工程も簡素化することができる。前記固定具は、例えばガイド用の長孔を有する一対の支持壁を左右両側に対設して断面コ字状に形成された枠体の底部に前記鉤状片54が臨む開孔を設けると共に、支持壁間にレバーを軸により回動自在に枢支し、該レバーには、先端に前記鉤状片54に係合する係合部を備え、かつ両側に突設した突起を長孔に挿通して移動自在に支持される係合部材の基端を枢着して成る。
前記機構板42を上下に分割して形成し、実施例において上部機構板42の施錠具を施錠装置4に設けるようにしたが、別途下部機構板用の鉤状片を備えた可動板を施錠装置4に設けて、弾性部材の付勢により下部機構板の自由端側の係止部に係止するようにしてもよい。なお、好ましくは前記可動板を施錠方向に付勢する弾性部材を、前記施錠杆66,作動杆67,連動杆92を付勢する弾性部材と共有させるのがよい。このとき、可動板を施錠方向に付勢する方向は前記施錠杆66,作動杆67,連動杆92を施錠方向に付勢する方向と異ならせるのがよい。また、ここで下部機構板の施錠具を前記施錠装置4に設けるものとして説明したが、メイン基板,電源基板,払出基板等の複数の制御基板のみを一括して備える基板ベースを開閉自在に設けるようにして、自由端を施錠する施錠具を前記施錠装置4に設けるようにしてもよい。なお、好ましくは前記基板ベースを導電性樹脂又はアルミ等の金属製とするのがよい。
また、前記前板8を前面枠2に対して施錠する施錠具を前記施錠装置4に設けるようにしてもよく、好ましくは施錠具を解錠操作する操作部を設けるのがよい。このとき、前板8側には施錠具が係止する係止部が設けられる。前記施錠具は、フックを備えた摺動杆が弾性部材により施錠方向に付勢されて設けられ、ガラス扉枠7を開放した状態で前記操作部が操作し得るように設け、前記操作部を弾性部材の付勢に抗して操作することにより、係止部との係止を解除して前板8を開放するようにするのがよい。また、前記施錠具を施錠方向に付勢する弾性部材を、前記施錠杆66,作動杆67,連動杆92を付勢する弾性部材と共有させるのが好ましい。なお、施錠具を施錠方向に付勢する方向は、前記施錠杆66,作動杆67,連動杆92を施錠方向に付勢する方向と異ならせるのがよい。また、前板8に上部球受皿9を設けるようにしたが、該前板8と上部球受皿9を一体的に設けるようにして、上部球受皿9が前面枠2に対して開閉自在に設けられるようにしても、下部球受皿10が一体的に開閉されるようにしてもよい。さらに、下部球受皿10が単独で前面枠2に対して開閉するようにして、該下部球受皿10の施錠具を施錠装置4に設けるようにしてもよい。なお、前記基板ベースと球受皿を施錠する各係止具を1本の連動杆に設け、該連動杆を互いに逆方向に摺動させることで、基板ベース及び球受皿を個々に開放させるようにして、部品点数を削減するようにしてもよい。
なお、実施例においてガラス扉枠7を単独で開放するものとして、作動杆67又は連動杆92によって施錠・解錠するように説明したが、ガラス扉枠7及び前板8が一体に開放するもの、さらに下部球受皿10がガラス扉枠7と一体に開放されるものであってもよい。
また、実施例において施錠装置4を前面枠2側に設けるようにしたが、機枠1側に設けるようにしても本願発明は適用できる。例えば実施例1で示した施錠装置4を、前記前面枠2の自由端側に位置して機枠1に固設される基板65と、前記基板65に沿って摺動自在に設けられる施錠杆66と、前記施錠杆66に連結され前記前面枠2に設けられた係止部に係脱する鉤片71と、前記施錠杆66に連結され前記機構板42の自由端側に形成される係合部55に係脱する鉤状片54と、鍵Kにより解錠されるシリンダ錠68と、前記シリンダ錠68の錠軸68aに固着され前記施錠杆66を前記鉤片71の解錠方向に摺動させるカム板69とを備え、前記鉤状片54は前記施錠杆66を前記鉤片71の解錠範囲を越して摺動操作させることにより連動して前記係合部55との係合が解除され前記機構板42が開放されるようにすればよい。さらに、前記施錠装置4にガラス扉枠7を施錠する施錠具を設けるようにしてもよい。このとき、鍵Kによりシリンダ錠68を解錠操作してガラス扉枠7が解錠され、さらに同一方向に解錠操作すると前面枠2が解錠されるようにするのが好ましい。そして、ガラス扉枠7及び前面枠2を開放した状態で施錠杆66を摺動操作すると、前記係合部55との係合が解除され前記機構板42が開放される。また、同様に実施例2乃至4の施錠装置4を機枠1側に設けることができる。
また、機構板42の自由端側に施錠装置4を設けるようにしてもよい。このとき、施錠装置4は、前記機構板42の自由端側に固設される基板65と、前記基板65に沿って摺動自在に設けられる施錠杆66と、前記施錠杆66に連結され前記前面枠2に設けられた係止部に係脱する鉤片71と、前記施錠杆66に連結され前記機枠1の自由端側に形成される係合部に係脱する鉤状片54と、鍵Kにより解錠されるシリンダ錠68と、前記シリンダ錠68の錠軸68aに固着され前記施錠杆66を前記鉤片71の解錠方向に摺動させるカム板69とを備え、前記鉤状片54は前記施錠杆66を前記鉤片71の解錠範囲を越して摺動操作させることにより連動して前記係合部との係合が解除され、前記機構板42が開放されるようにすればよい。つまり、この実施例においては、機構板42が機枠に対して回動自在に軸支されており、シリンダ錠68の解錠操作により前面枠2を開放し、この前面枠2を開放した状態で施錠杆66を操作して、鉤状片54と機枠1との係合部の係合を解除して機構板42を開放させることができる。
また、前記遊技盤6の施錠装置4側を取付枠5に固定する係止具を前記施錠装置4に可動自在に設けるようにしてもよい。該係止具は鉤状のフックであり、遊技盤6を切欠きして形成された係合部に係合するように設けられる。該係止具は、単体でそれぞれ基板65に設けるようにしても複数の係止具を連結する可動板を介して設けるようにしてもよい。なお、弾性部材によって係止具を係止方向に付勢するようにしても、自重により係合部に係止するようにしてもよい。また、遊技盤6の他側は機構板42のヒンジ具43(固定ヒンジ部材又は可動ヒンジ部材)を上下連結する連結部材58に、係止具を施錠装置4に設けたように可動自在に設けるようにしても、連結部材58を前記位置決め突条31に対向位置するように挟着片を屈曲して設け、前記位置決め突条31及び挟着片間に遊技盤6の一側を位置決め挟着し、他側を前記した係止具により係止するようにしてもよい。また、遊技盤6は前面側から装着することなく、取付枠5の後面側から装着するようにしてもよい。
なお、前記実施例において、ヒンジ具43の配線収納部61を機構板42の裏面側に開放して、配線を裏面側から収納するようにしたが、図41及び図42に示すように配線収納部61を機構板42の前面に位置させて側面を開放して配線を収納するようにしてもよく、このように配線収納部61の側面を開放させるようにすることで、図41に示すように屈曲樋50b及び球払出装置49の側端を軸ピン56の軸線内に位置させることができ、その分開口窓44をより大きく開口させることができる。さらに、図42に示すように配線収納部61によって直接遊技盤6を押圧することができるため、少なくとも該配線収納部61が位置する個所に遊技盤6の固定具を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。なお、実施例では機構板42を上下に分割したものとして説明したが、機構板42を上下一体ものとすることで、下方まで配線収納部61を形成することができ、遊技盤6の下方を固定する固定具を設けなくてもよくなる。
上述した実施例において、前記機構板42を開閉自在に軸支するようにして、自由端側を施錠装置4に設けた鉤状片54により係止するようにしたが、機構板42は開閉自在に装着するものに限定されることはなく、例えば施錠装置4の反対側縁(実施例において軸支側)に鉤状片54等の固定具が設けられ、それぞれの固定具の係合により着脱自在に設けるようにしたものであってもよい。例えば、図43に示すように鉤状片54が設けられる連結杆113を前面枠2に対して摺動自在に配設し、機構板42の前記鉤状片54に対応する位置に係合部(係合孔55)を設けて、施錠装置4の鉤状片54と連結杆113に設けた鉤状片54とを係合部55に係合させることにより、機構板42が前面枠2に対して着脱自在に設けられる。このとき、上下係合部55の補強板100は連結部材58により一体に連結され、前記したように連結部材58を折曲することにより配線収納部61を形成している。113aは連結杆113の操作部である。また、補強板100の取付けも前記実施例に示したように、袋状の挿通孔103に挿通して取付けられる。このように、機構板42を軸支することなく着脱自在とした際には、機構板42の閉鎖状態を保持する前記ガイド片98等の支持手段を設けるのが好ましく、該支持手段は機構板42の装着時に機構板42の支点(位置決め)となるようにして鉤状片54と係合部55を係合させるのがよい。なお、支持手段は、機構板42の上部で引っ掛けるようにしても、機構板42の下部を戴置するようにしてもよい。このときの支持部は、好ましくは前記連結プレート101及び連結部材58と一体に設けるようにするのがよい。また、固定具は実施例に示した鉤状片54に限定されることなく、鉤状片54を固定的なものとして係止具により係止する等、他に様々な形態が考えられる。なお、鉤状片54を上下一対設けるようにしたが、前記したように支持手段を一方の係止手段として、上下いずれか一方の鉤状片54により係止するようにしてもよい。このことは、いままで説明してきた実施例においても言えることである。また、鉤状片54の係止解除を簡単にするために、鉤状片54が設けられる施錠杆66(作動杆67又は可動杆92)と連結杆113とを同時に操作し得るようにリンク部材等を介してレバー部材を設けるのが好ましい。このレバー部材を操作することにより、施錠杆66(作動杆67又は可動杆92)と連結杆113とが同時に可動して、鉤状片54と係合部55との係合を一挙に解除することができ、機構板42の取外しが簡単となる。
また、機構板42を回動自在又は着脱自在に設けた場合に共通していえることであるが、機構板42の後方への撓みを防止する方法として、機構板42の上部ほぼ中央に受片を突出形成し、機枠1の上部枠下面に押え片が垂下する金属製の押え部材を設け、前面枠2の閉鎖時に前記受片が押え片に当接することで、機構板42の後面側への撓みを防止することができる。なお、前記押え部材は合成樹脂により形成してもよいのはいうまでもなく、好ましくは取付のための位置決めボスを設けるのがよい。前記押え片は前記受金具12と同様のものを使用すれば、わざわざ押え部材を別途形成することがないためコストを低減化することができる。また、前記押え片に弾性を付与して確実に受片に当接するようにして、撓みを防止するようにしてもよい。また、上部枠を合成樹脂又はアルミ・マグネシウム等により形成して、前記押え片を上部枠と一体に形成するようにしてもよい。このとき、上部枠のみを分割形成するようにしてもよい。さらに、機構板42の後面に位置してボルト・ビスを上部枠の下面に突出させ、該ボルト・ビスにより機構板42の上部又は受片を当接させるようにしてもよい。さらに、他の方法として機枠1の上部枠下面に干渉するように受片を突出させ、上部枠の前面側から前記受片を受入れて前面枠2の閉鎖時に該受片が当接する切溝を切削するようにしてもよい。このとき、強度的に切削量を少なくするために、切溝端に当接する受片を前面側に延出するようにするのが好ましい。また、施錠装置4側においても鉤状片54と係合孔55との係合が緩くなると、機構板42にがたつきが生じるため、機枠1に設けられている前記受金具12を屈曲延設して機構板42の裏面端部に当接する押え片を形成し、前面枠2の閉鎖時に該押え片で機構板42の裏面端部を押さえ込み、がたつきをなくすようにしてもよい。同様に他側にも機構板42の裏面端部に接触合致する押え部材を設けるようにして、機構板42の撓み及びがたつきを防ぐようにしてもよい。また、機枠1のコーナー部に設けられる補強板を延設して押え片を形成するようにしてもよい。これまで説明した押え片は、機枠1に固定的に設けるようにしたが、押え部材を着脱自在に設けるようにして、パチンコ機のホールへの納入前に必要に応じて前記押え部材を外すことにより、機枠1の後面側から機構板42を開放できるようにしてもよい。具体的には、例えば上部枠又は側枠の機構板42の後端面に位置する任意の場所に、押え部材の挿通孔を段状に開設し、一方押え部材は上部枠及び側枠を貫通して機構板42の後端面に当接する長さを有し、機枠1の内方向を規制する規制片と外向きに拡開弾性を有し機枠1に係止して機枠1の外方向への移動(抜脱)を阻止する係止部を設けている。そして、押え部材を挿通孔に挿通すると係止片と規制片とにより所定位置に固定される。このとき、当然のことではあるが押え部材は機枠1の外周から突出することはない。また、押え部材の取外しは、挿通孔から前記弾性係止片を摘んで係止部の係合を解除して取外すことができる。
さらに、他の機構板42の撓み防止の手段として、前面枠2に機構板42の端部に係止する弾性係止片を一体又は別体に設け、該弾性係止片の係止爪を下向き山形状に形成し、一面を機構板42と接触して弾性に抗して上動させるガイド面とし、他面を機構板42に係止する係止面としている。該係止面は、機構板42の開放動作により解除方向に力が作用するように機構板42側に向かって傾斜させている。つまり、弾性係止片の本体に対して鈍角に形成される。これは、機構板42の閉鎖動作により簡単に係止すると共に、指で解除操作しなくても機構板42の開放動作によって簡単に外れるようにしている。そして、前面枠2の閉鎖時に前記弾性係止片の上面と機枠1の上部枠の下面との隙間は、前記係止爪の係止長さより狭く設定される。このように、弾性係止片の上面と機枠1の上部枠の下面間の隙間を設定することで、前面枠2の閉鎖時に機構板42が撓んで係止部が外れそうになっても、機枠1の上部枠との隙間が係止爪の係止長さより狭いため、係止爪が外れることはなく機構板42の撓みを防止することができる。なお、前面枠2を機枠1に閉じる際に、機枠1の前面壁に前記弾性係止片の先端が当たることなくスムーズに機枠1の下面に潜り込むようにするために、該弾性係止片の先端上面を下方に向けてテーパー状とするのが好ましい。また、弾性係止片に替えて係止片を回動自在に設けるようにしてもよく、該係止片は自重でも弾性部材によって係止方向に付勢するようにしてもよい。但し、係止片の係止爪の形状及び係止片の回動範囲は前記した実施例と同様であり、係止片に触ることなく機構板42が閉鎖・開放ができ、前面枠2の閉鎖時には係止片が機枠1の上部枠の下面に接触して係合が外れないようにすればよい。また、弾性係止片及び係止片が係止する機構板42の係止部を、前記係止爪の係止面と合致するテーパー面とするのが好ましい。なお、前記撓み防止手段の配置位置は、機構板42の上部一側の任意の場所でよく、配置個数も限られることなく1個でも複数でもよい。また、前記撓み防止手段を機構板42の左右端に設けると、機構板42の軸支位置又は側部の係止位置が多少下方に位置しても撓みを防止することができる。
パチンコ機の正面図である。 パチンコ機の裏面図である。 前面枠を開放した状態を示す裏面斜視図である。 ガラス扉枠を開放し遊技盤を外した状態の斜視図である。 取付枠から係止部材を外した状態を示す要部斜視図である。 機構板のヒンジ具を示す要部斜視図である。 図6の要部断面図である。 施錠装置の斜視図である。 施錠装置の分解斜視図である。 施錠装置を示すパチンコ機の要部平断面図である。 (イ),(ロ)はカム板の作用説明図である。 ガラス扉枠の解錠を示す作用説明図である。 前面枠の解錠を示す作用説明図である。 機構板の係合解除を示す作用説明図である。 施錠装置にガイド片を設けた実施例を示す要部側断面図である。 施錠装置の他の実施例を示す斜視図である。 施錠装置の他の実施例を示す分解斜視図である。 図16の施錠装置の前面枠の解錠を示す作用説明図である。 図16の施錠装置の機構板の係合解除を示す作用説明図である。 施錠装置の他の実施例を示す分解斜視図である。 図20の施錠装置のガラス扉枠の解錠を示す作用説明図である。 図20の施錠装置の機構板の係合解除を示す作用説明図である。 (イ),(ロ)は施錠装置の他の実施例を示す作用説明図である。 施錠装置の他の実施例を示す分解斜視図である。 図24の施錠装置のガラス扉枠の解錠を示す作用説明図である。 図24の施錠装置の前面枠の解錠を示す作用説明図である。 図24の施錠装置の機構板の係合解除を示す作用説明図である。 施錠装置の他の実施例を示す要部正面図である。 施錠装置側を示す要部斜視図である。 図29から機構板を外した状態の斜視図である。 連結プレートの斜視図である。 鉤状片との係合を示す連結プレートの要部断面図である。 連結プレートの要部斜視図である。 連結プレートの取付けを示す要部側断面図である。 (イ),(ロ)は連結プレートの取付けを示す要部側断面図である。 連結プレートの要部斜視図である。 連結プレートの要部斜視図である。 施錠装置の他の実施例を示す斜視図である。 図38の施錠装置の要部断面図である。 施錠装置の基板の斜視図である。 機構板のヒンジ具を示す要部正面図である。 図41の要部断面図である。 機構板の施錠装置の他方側を示す要部斜視図である。
符号の説明
1 機枠
2 前面枠
4 施錠装置
7 ガラス扉枠
12 受金具(係止部)
20 スプリング(弾性部材)
42 機構板
54 鉤状片
55 係合孔(係合部)
56 頭付ピン(軸ピン)
65 基板
66 施錠杆
67 作動杆
68 シリンダ錠
68a 錠軸
69 カム板
70 スプリング(弾性部材)
70a,70b スプリング(弾性部材)
71 鉤片
75 係止孔(係止部)
76 鉤部
76a 鉤部材
82 ガイド長孔
83 遊挿長孔
83a,83b 長孔
84a,84b 軸ピン
90a,90b スプリング(弾性部材)
92 可動杆
93a〜93c 長孔
94a〜94c 軸ピン
95a〜95c スプリング(弾性部材)

Claims (4)

  1. 機枠の前面に開閉自在に軸支した前面枠と、前記前面枠を機枠に対して閉止状態に係止する施錠装置と、前記前面枠の裏面に該前面枠と同側を開閉自在に軸支した機構板とを備えたパチンコ機であって、
    前記施錠装置は、前記前面枠の自由端の裏面側に固設される基板と、前記基板に沿って摺動自在に設けられる施錠杆と、前記施錠杆に連結され前記機枠に設けられた係止部に係脱する鉤片と、前記施錠杆に連結され前記機構板に形成される係合部に係脱する鉤状片と、前記基板に取付けられるシリンダ錠と、前記シリンダ錠の錠軸に固着され前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向に摺動させるカム板とを備え、
    前記鉤状片は前記基板に形成されるガイド長孔と施錠杆に形成される遊挿長孔とに嵌挿する軸ピンを介して連結されていて、
    前記施錠杆を前記鉤片の解錠範囲を越して摺動操作させることにより前記鉤状片と前記係合部との係合が解除され前記機構板が開放されるようにしたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 機枠の前面に開閉自在に軸支した前面枠と、前記前面枠を機枠に対して閉止状態に係止する施錠装置と、前記前面枠の裏面に該前面枠と同側を開閉自在に軸支した機構板とを備えたパチンコ機であって、
    前記施錠装置は、前記前面枠の自由端の裏面側に固設される基板と、前記基板に沿って摺動自在に設けられる施錠杆と、前記施錠杆に連結され前記機枠に設けられた係止部に係脱する鉤片と、前記施錠杆に連結され前記機構板に形成される鉤状片に係脱する係止片と、前記基板に取付けられるシリンダ錠と、前記シリンダ錠の錠軸に固着され前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向に摺動させるカム板とを備え、
    前記係止片は前記基板に形成されるガイド長孔と施錠杆に形成される遊挿長孔とに嵌挿する軸ピンを介して連結されていて、
    前記施錠杆を前記鉤片の解錠範囲を越して摺動操作させることにより前記係止片と前記鉤状片との係合が解除され前記機構板が開放されるようにしたことを特徴とするパチンコ機。
  3. 機枠の前面に開閉自在に軸支した前面枠と、前記前面枠を機枠に対して閉止状態に係止する施錠装置と、前記前面枠の裏面に該前面枠と同側を開閉自在に軸支した機構板とを備えたパチンコ機であって、
    前記施錠装置は、前記前面枠の自由端の裏面側に固設される基板と、前記基板に沿って摺動自在に設けられる施錠杆と、前記施錠杆に連結され前記機枠に設けられた係止部に係脱する鉤片と、前記施錠杆に連結され前記機構板の自由端側に形成される係合部に係脱する鉤状片と、前記基板に取付けられるシリンダ錠と、前記シリンダ錠の錠軸に固着され前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向に摺動させるカム板とを備え、
    前記鉤片は前記施錠杆の解錠方向の摺動にのみ連動し、前記鉤状片は前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向と反対方向に摺動操作させることにより連動して前記係合部との係合が解除され前記機構板が開放されるようにしたことを特徴とするパチンコ機。
  4. 機枠の前面に開閉自在に軸支した前面枠と、前記前面枠を機枠に対して閉止状態に係止する施錠装置と、前記前面枠の裏面に該前面枠と同側を開閉自在に軸支した機構板とを備えたパチンコ機であって、
    前記施錠装置は、前記前面枠の自由端の裏面側に固設される基板と、前記基板に沿って摺動自在に設けられる施錠杆と、前記施錠杆に連結され前記機枠に設けられた係止部に係脱する鉤片と、前記施錠杆に連結され前記機構板の自由端側に形成される鉤状片に係脱する係止片と、前記基板に取付けられるシリンダ錠と、前記シリンダ錠の錠軸に固着され前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向に摺動させるカム板とを備え、
    前記鉤片は前記施錠杆の解錠方向の摺動にのみ連動し、前記係止片は前記施錠杆を前記鉤片の解錠方向と反対方向に摺動操作させることにより連動して前記鉤状片との係合が解除され前記機構板が開放されるようにしたことを特徴とするパチンコ機。
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