JP4682211B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は弾球遊技機に関し、特に、外枠に対して閉状態の開閉枠をロック・ロック解除するとともに開閉枠に対して閉状態のガラス扉をロック・ロック解除する構成(錠装置)を改良した弾球遊技機に関するものである。
一般に、パチンコ機等の弾球遊技機は、主要機枠として、外枠、開閉枠、ガラス扉等を備え、外枠が遊技場の島構造体等と称せられる所に取付けられ、開閉枠が外枠の前側を開閉可能に外枠の幅方向一端部に鉛直軸心回りに回動自在にヒンジ結合され、開閉枠の内部に前側に向く遊技領域を形成する遊技盤が装着され、ガラス扉が開閉枠の前側を開閉可能に開閉枠又は外枠の幅方向一端部に鉛直軸心回りに回動自在にヒンジ結合されている。
弾球遊技機は、遊技者が遊技盤の遊技領域にパチンコ球等の遊技球を発射して遊技するものであるが、通常、この遊技領域は、遊技盤の前面部にガイドレール等で囲まれて外周部の少なくとも一部分が円弧又はそれに近い形状に形成され、その遊技領域に、多数の障害釘、複数の入賞口部材、電動役物、表示装置等が配置されている。そして、近年、特に電動役物や表示装置の大型化に伴い、遊技領域を拡大することが望まれている。
弾球遊技機は、外枠に対して開閉枠を閉じて、また、開閉枠に対してガラス扉を閉じて、遊技に供する正規の状態となるが、遊技者が開閉枠やガラス扉を不要に開けないように、更に、不正を行わないように、また、球詰まり等のエラーがあった場合には、遊技場係員が開閉枠やガラス扉を開けて対応できるように、外枠に対して閉状態の開閉枠をロック・ロック解除するとともに開閉枠に対して閉状態のガラス扉をロック・ロック解除する錠装置を備えている(例えば、特許文献1,2参照)。
弾球遊技機において、近年広く採用されている特許文献1,2のような錠装置は、外枠に対して閉状態の開閉枠をロック・ロック解除する第1ロック機構、開閉枠に対して閉状態のガラス扉をロック・ロック解除する第2ロック機構を備え、第1,第2ロック機構は、夫々、開状態から閉状態に切換えられた開閉枠,ガラス扉を自動的にロックするように構成され、更に、第1,第2ロック機構を択一的にロック解除位置に切換えるように作動可能なロック解除機構、前側から挿入されたキーの操作でロック解除機構を作動させるキーシリンダを備え、これら第1,第2ロック機構、ロック解除機構、キーシリンダは、全て開閉枠の幅方向他端部に装着されている。
第1ロック機構は、外枠に対して閉状態の開閉枠を確実にロックしてガタツキなく保持するために、外枠に設けられた上下2組の第1被係合部に係合解除可能に係合する上下2組の第1係合部を有し、同様に、第2ロック機構は、開閉枠に対して閉状態のガラス扉を確実にロックしてガタツキなく保持するために、ガラス扉の幅方向他端部に設けられた上下2組の第2被係合部に係合解除可能に係合する上下2組の第2係合部を有する。
ロック解除機構は、上下2組の第1係合部を有する第1ロック機構をロック解除位置に切換え可能に上下に細長い帯板状の第1ロック解除部材、上下2組の第2係合部を有する第2ロック機構をロック解除位置に切換え可能に上下に細長い帯板状の第2ロック解除部材、第1,第2ロック解除部材を夫々上下方向へ可動にガイド支持する上下に細長いガイド部材を有し、キーシリンダのキー操作によって第1,第2ロック解除部材を択一的に作動させるように、キーシリンダとロック解除機構とを連動連結する構造になっている。
特開2007−7309号公報 特開2007−117439号公報
パチンコ機等の弾球遊技機では、近年、特に遊技領域に配置される電動役物や表示装置の大型化に伴い、遊技領域を拡大することが望まれているが、従来の弾球遊技機の錠装置では、第1,第2ロック機構、ロック解除機構、キーシリンダが、全て開閉枠の幅方向他端部に装着されているため、しかも、ロック解除機構は、上下に細長い第1,第2ロック解除部材及びガイド部材を有するため、第1,第2ロック機構、ロック解除機構、キーシリンダがコンパクトになるようにユニット化されても、これらを開閉枠の幅方向他端部に配置するスペースが大きくなり、特に、ロック解除機構(第1,第2ロック解除部材、ガイド部材)は、開閉枠の幅方向他端部に開閉枠の上下方向中央部分に跨がって配置されるものになるため、遊技領域を拡大するのに邪魔になる。
即ち、一般的な弾球遊技機では、遊技領域の幅方向他端部分が開閉枠の他端側へ凸の円弧又はそれに近い形状に形成されたものが多く、その遊技領域の幅方向他端部分は、遊技領域の上下方向中央部分に位置して、遊技領域の他の部分よりも開閉枠の他端側へ張出しており、故に、遊技領域を拡大するためには、その遊技領域の幅方向他端部分を開閉枠の他端側へ拡張することが有効であるが、この遊技領域の幅方向他端部分の拡張は、開閉枠の幅方向他端部に開閉枠の上下方向中央部分に跨がって配置されたロック解除機構の制約を受けるため、遊技領域を拡大するのに限界が生じる。
しかも、ロック解除機構は、上下に細長い第1,第2ロック解除部材及びガイド部材を有することから大型になり、つまり、錠装置が全体的に大型化して、製造コスト的に不利になり、更に、大型のロック解除機構を装着した開閉枠が重くなり、開閉枠を大きく開けた状態では、その開閉枠に生じるモーメントを外枠で支持する必要があるので、開閉枠を外枠に支持する支持強度を高めなければならない。
また、一般的な弾球遊技機では、外枠に対して閉状態の開閉枠の他端部の内壁部が内側に位置し、その内壁部の外面部に錠装置が取付けられているため、不正に、針金等を開閉枠と外枠との間の隙間から内部に挿入し、第1ロック機構やロック解除機構を操作して、外枠に対して開閉枠が開けられる虞があり、そうなると、開閉枠には制御装置を含む遊技装置が装着されているため、その遊技装置に対して不正を施される虞がある。
また、ロック解除機構とキーシリンダとの連動連結構造が、キーシリンダのキー操作によって第1,第2解除部材を択一的に作動させる複雑なものになり、故に、錠装置が大型になり製造コストが高価になる起因にもなる。このように、従来の弾球遊技機の錠装置では、第1,第2ロック機構、ロック解除機構、キーシリンダが、全て開閉枠の幅方向他端部に装着されていることから、以上の種々の課題があるが、本発明は、こうした課題を改善できる弾球遊技機を提供することを目的としている。
即ち、本発明の目的は、第1ロック機構、第2ロック機構、ロック解除機構、キーシリンダを備えた弾球遊技機において、遊技領域を拡大すること、不正に外枠に対して開閉枠が開けられないようにすること、ロック解除機構とキーシリンダとの連動連結構造を簡単化すること、等々である。
本発明の弾球遊技機は、外枠と、外枠の前側を開閉可能に外枠の幅方向一端部に鉛直軸心回りに回動自在にヒンジ結合され且つ内部に前側に向く遊技領域を形成する遊技盤が装着された開閉枠と、開閉枠の前側を開閉可能に開閉枠又は外枠の幅方向一端部に鉛直軸心回りに回動自在にヒンジ結合されたガラス扉とを備えたものである。
請求項1の弾球遊技機は、前記外枠の幅方向他端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着され、外枠に対して閉状態の開閉枠をロック・ロック解除する第1ロック機構と、前記開閉枠の幅方向他端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着され、開閉枠に対して閉状態のガラス扉をロック・ロック解除する第2ロック機構と、前記第1,第2ロック機構に連動連結可能に外枠に装着され、第1ロック機構をロック位置からロック解除位置へ切換える第1作動位置と、第2ロック機構をロック位置からロック解除位置へ切換える第2作動位置とに択一的に作動可能なロック解除機構と、前記外枠に前側からキーを挿入可能に装着され、そのキー操作によりロック解除機構を第1,第2作動位置の何れかの位置に択一的に作動させるキーシリンダとを備え、前記第1ロック機構は、外枠に回動自在に支持され且つ開閉枠の幅方向他端部に設けられた上下2組の第1被係合部に係合解除可能に係合する上下2組の第1ロック部材を有し、前記第2ロック機構は、開閉枠に上下方向へ移動自在に支持され且つガラス扉の幅方向他端部に設けられた上下2組の第2被係合部に係合解除可能に係合する上下2組の第2ロック部材を有し、前記ロック解除機構は、外枠に上下方向へ移動自在に支持された上下方向に細長い帯板状のロック解除部材を有し、このロック解除部材が、第1作動位置へ作動する際に前記2組の第1ロック部材に係合して第1ロック部材をロック位置からロック解除位置に押動する上下2組の第1押動部と、第2作動位置へ作動する際に前記2組の第2ロック部材に係合して第2ロック部材をロック位置からロック解除位置に押動する上下2組の第2押動部とを有する。
請求項1の弾球遊技機において、より好ましい構成は次の通りである。
第1ロック機構は、外枠に対して開状態から閉状態に切換えられた開閉枠を自動的にロックする。第2ロック機構は、開閉枠に対して開状態から閉状態に切換えられたガラス扉を自動的にロックする。第1ロック機構は、外枠に対して閉状態の開閉枠を少なくとも上下2箇所でロック・ロック解除する。第2ロック機構は、開閉枠の上下方向中央部分を空けて上下に分割して設けられて、開閉枠に対して閉状態のガラス扉を少なくとも上下2箇所でロック・ロック解除する。
外枠に対して開閉枠が開状態のときに、キーシリンダのキー操作によらず、手動操作で第2ロック機構をロック位置からロック解除位置へ切換え可能に、即ち、開閉枠に対してガラス扉を開放可能にする。外枠に装着されたキーシリンダのキー挿入孔が、開閉枠及びガラス扉を閉じた状態で弾球遊技機の前方外へ臨むように位置し、そのために、外枠に対する開閉枠の開閉、及び、開閉枠に対するガラス扉の開閉の妨げにならないように、開閉枠とガラス扉にキーシリンダが貫通するキーシリンダ貫通孔が形成される。
請求項2,3の弾球遊技機は次の通りである。
記2組の第1ロック部材及び第2ロック部材を夫々ロック位置に付勢する復帰バネ手段を備える(請求項2)。
記ロック解除機構は、外枠に回動自在に支持され且つ前記2組の第2ロック部材に係合可能な上下2組の連動部材を有し、第2作動位置へ作動する際、前記2組の第2押動部が、前記2組の連動部材に係合して連動部材を押動することで、これら連動部材を介して前記2組の第2ロック部材に係合して第2ロック部材をロック位置からロック解除位置に押動する(請求項)。
請求項1の弾球遊技機によれば、外枠の幅方向他端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着され、外枠に対して閉状態の開閉枠をロック・ロック解除する第1ロック機構、開閉枠の幅方向他端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着され、開閉枠に対して閉状態のガラス扉をロック・ロック解除する第2ロック機構、第1,第2ロック機構に連動連結可能に外枠に装着され、第1ロック機構をロック位置からロック解除位置へ切換える第1作動位置と、第2ロック機構をロック位置からロック解除位置へ切換える第2作動位置とに択一的に作動可能なロック解除機構、外枠に前側からキーを挿入可能に装着され、そのキー操作によりロック解除機構を第1,第2作動位置の何れかの位置に択一的に作動させるキーシリンダを備えた。
つまり、第1ロック機構とロック解除機構とキーシリンダ(特に、ロック解除機構)を、従来のように開閉枠にではなくて外枠に装着し、開閉枠には第2ロック機構を装着して、キーシリンダのキー操作でロック解除機構を作動させ、そのロック解除機構により第1,第2ロック機構を択一的にロック位置からロック解除位置へ切換えでき、つまり、開閉枠に装着するもの(第2ロック機構)を従来に比べて小型にでき、しかも、開閉枠に装着する第2ロック機構を、開閉枠の上下方向中央部分を空けて上下に分割して設けて、ロック解除機構で作動可能に構成できる。
従って、遊技領域の幅方向他端部分が開閉枠の他端側へ凸の円弧又はそれに近い形状に形成された場合、その遊技領域の幅方向他端部分は、遊技領域の上下方向中央部分に位置して、遊技領域の他の部分よりも開閉枠の他端側へ張出すが、第1,第2ロック機構等の制約を受けずに、その遊技領域の幅方向他端部分を開閉枠の他端側へ拡張できるため、遊技領域を拡大でき、また、外枠に第1ロック機構とロック解除機構とを装着したことで、不正に、針金等を開閉枠と外枠との間の隙間から内部に挿入できたとしても、第1ロック機構やロック解除機構を操作しにくくなるので、外枠に対して開閉枠が開けられることを防止でき、故に、開閉枠に装着された制御装置等の遊技装置に対して不正を施されることも防止できる。
1ロック機構は、開閉枠の幅方向他端部に設けられた上下2組の第1被係合部に係合解除可能に係合する上下2組の第1ロック部材を有するので、外枠に対して閉状態の開閉枠を確実にロックしてガタツキなく保持でき、また、第2ロック機構は、ガラス扉の幅方向他端部に設けられた上下2組の第2被係合部に係合解除可能に係合する上下2組の第2ロック部材を有するので、開閉枠に対して閉状態のガラス扉を確実にロックしてガタツキなく保持でき、しかも、2組の第2ロック部材を、開閉枠の上下方向中央部分を空けて上下に分割して設けて、ロック解除機構で作動可能に構成できるから、遊技領域を確実に拡大できる。
2組の第1ロック部材を夫々外枠に回動自在に支持したので、これら第1ロック部材(第1ロック機構)を確実に外枠の幅方向他端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着でき、2組の第2ロック部材を夫々開閉枠に上下方向へ移動自在に支持したので、これら第2ロック部材(第2ロック機構)を確実に開閉枠の幅方向他端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着できる。
ロック解除機構は、外枠に上下方向へ移動自在に支持された上下方向に細長い帯板状のロック解除部材を有し、このロック解除部材が、第1作動位置へ作動する際に2組の第1ロック部材に係合して第1ロック部材をロック位置からロック解除位置に押動する上下2組の第1押動部と、第2作動位置へ作動する際に2組の第2ロック部材に係合して第2ロック部材をロック位置からロック解除位置に押動する上下2組の第2押動部とを有するので、ロック解除部材を上下方向(第1,第2作動位置)へ択一的に移動させることで、第1,第2ロック機構を択一的にロック位置からロック解除位置へ確実に切換えでき、しかも、ロック解除機構とキーシリンダとの連動連結構造が、キーシリンダのキー操作によって1つのロック解除部材を作動させる簡単なものになり、故に、これらの構成を小型化し製造コストを低減するうえで有利になる。
請求項の弾球遊技機によれば、2組の第1ロック部材及び第2ロック部材を夫々ロック位置に付勢する復帰バネ手段を備えたので、第1ロック機構は、外枠に対して開状態から閉状態に切換えられた開閉枠を自動的にロックしそのロック状態を維持するように、また、第2ロック機構は、開閉枠に対して開状態から閉状態に切換えられたガラス扉を自動的にロックしそのロック状態を維持するように構成できる。
請求項の弾球遊技機によれば、ロック解除機構は、外枠に回動自在に支持され且つ2組の第2ロック部材に係合可能な上下2組の連動部材を有し、第2作動位置へ作動する際、2組の第2押動部が、2組の連動部材に係合して連動部材を押動することで、これら連動部材を介して2組の第2ロック部材に係合して第2ロック部材をロック位置からロック解除位置に押動するので、外枠に対して開閉枠が閉状態のときには、ロック解除機構を第2ロック機構に確実に連動連結できて、第2ロック機構をロック位置からロック解除位置へ確実に切換えできる。
本発明の弾球遊技機では、開閉枠が外枠の前側を開閉可能に外枠の幅方向一端部に鉛直軸心回りに回動自在にヒンジ結合され、開閉枠の内部に前側に向く遊技領域を形成する遊技盤が装着され、ガラス扉が開閉枠の前側を開閉可能に開閉枠又は外枠の幅方向一端部に鉛直軸心回りに回動自在にヒンジ結合されている。
第1ロック機構が、外枠の幅方向他端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着されて、外枠に対して閉状態の開閉枠をロック・ロック解除し、第2ロック機構が、開閉枠の幅方向他端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着されて、開閉枠に対して閉状態のガラス扉をロック・ロック解除する。
ロック解除機構が、第1,第2ロック機構に連動連結可能に外枠に装着されて、第1ロック機構をロック位置からロック解除位置へ切換える第1作動位置と、第2ロック機構をロック位置からロック解除位置へ切換える第2作動位置とに択一的に作動可能であり、キーシリンダが外枠に前側からキーを挿入可能に装着され、そのキー操作によりロック解除機構が第1,第2作動位置の何れかの位置に択一的に作動する。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。尚、図に矢印で示す方向(前方、上方、左方)を基準に説明し、開閉する開閉枠とガラス扉については、閉状態における前後左右を前後左右として説明する。
図1〜図15に示すように、パチンコ機等の弾球遊技機1は、主要機枠として、外枠2、開閉枠3、ガラス扉4、下部開閉扉5等を備え、外枠2が遊技場の島構造体等と称せられる所に取付けられ、開閉枠3が外枠2の前側を開閉可能に外枠2の左端部(幅方向一端部)に鉛直軸心回りに回動自在にヒンジ結合され、開閉枠3の内部に前側に向く遊技領域6を形成する遊技盤7が装着され、ガラス扉4と下部開閉扉5が夫々開閉枠3の前側を開閉可能に開閉枠3(又は外枠2)の左端部(幅方向一端部)に鉛直軸心回りに回動自在にヒンジ結合されている。
図1〜図7、図11〜図15に示すように、外枠2は、左右の縦フレーム2a,2bと上下の横フレーム2c,2dとを有し、外枠2の左端部に取付けられた上下1対のヒンジベース部材10a,11aに、開閉枠3の左端部に取付けられた上下1対のヒンジ部材10b,11bが上下に向く支軸10c,11cを介して枢支されている。外枠2の下端部分の前面部には、左右方向に長い下端前面板2eが取付けられている。
図1〜図5、図8〜図13に示すように、開閉枠3は、左右の縦フレーム3a,3bと上下の横フレーム3c,3dとを有し、開閉枠3の左端部に取付けられた上下1対のヒンジベース部材12a,13aに、ガラス扉4の左端部に取付けられた上下1対のヒンジ部材12b,13bが上下に向く支軸を介して枢支されている。開閉枠3の上端部分に、フレーム3a〜3cに繋がった左右1対のスピーカ取付部3e,3fが設けられ、これらスピーカ取付部3e,3fに左右1対のスピーカ14が前向きに装着されている。
フレーム3a〜3cの内壁部3g〜3iは、フレーム3a〜3cの外壁部よりも後方へ突出しており、外枠2に対して開閉枠3を閉じた状態で、これら内壁部3g〜3iが外壁2のフレーム2a〜2cの内側に位置する。遊技盤7は、開閉枠3のフレーム3a〜3d及びスピーカ取付部3e,3fの内側から前面に臨むように開閉枠3に装着され、遊技領域6は開閉枠3の内壁部3g〜3iの内側に位置する。遊技盤7の裏面部には、弾球遊技機1の制御を統括的に行う主制御装置や、演出装置の制御を行う演出制御装置を含む遊技装置15が取付けられている。
遊技領域6は、遊技盤7の前面部にガイドレール16で囲まれて円形又は長円形又はそれらに近い形状に形成され、その遊技領域6に、多数の障害釘、複数の入賞口部材、電動役物、表示装置等(図示略)が配置されている。遊技領域6の下側(下部開閉扉5の後側)に発射機構17が設けられ、その発射機構17で発射された遊技球がガイドレール16でガイドされて遊技領域6に投入される。
図1〜図5、図12、図13に示すように、ガラス扉4は、開閉枠3の下部を除く大部分の前側を開閉可能に構成され、下部開閉扉5は、開閉枠3の下部の前側を開閉可能に構成されている。ガラス扉4は、窓枠4aと、窓枠4aに装着されて遊技領域6の前側をカバーする透明な窓ガラス4bとを有する。下部開閉扉5には、遊技球を貯留して発射機構17に1個ずつ供給する球貯留皿18と、発射機構17を作動させる為に遊技者が回動操作する発射ハンドル19とが設けられている。
さて、この弾球遊技機1には、外枠2に対して閉状態の開閉枠3をロック・ロック解除するとともに開閉枠3に対して閉状態のガラス扉4をロック・ロック解除する、本案特有の錠装置Kが設けられている。
錠装置Kについて詳細に説明する。
図4〜図17に示すように、錠装置Kは、外枠2に対して閉状態の開閉枠3をロックする為の上下2組の第1ロック部材21を有する第1ロック機構20及び上下2組の第1被係合部30、開閉枠3に対して閉状態のガラス扉4をロックする為の上下2組の第2ロック部材41を有する第2ロック機構40及び上下2組の第2被係合部50、外枠2に対してロック状態(閉状態)の開閉枠3と開閉枠3に対してロック状態(閉状態)のガラス扉4をロック解除する為のロック解除機構60及びキーシリンダ80等で構成されている。
第1ロック機構20は、外枠2の右端部(幅方向他端部)の縦フレーム2bにロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着され、外枠2に対して閉状態の開閉枠3をロック・ロック解除するものであり、2組の第1ロック部材21は、開閉枠3の右端部(幅方向他端部)に設けられた上下2組の第1被係合部30に係合解除可能に係合し、第1ロック部材21が第1被係合部30に係合してロック状態になる。
2組の第1ロック部材21及び第1被係合部30は、外枠2及び開閉枠3の上下方向中央部分を空けて上下に分割して設けられている。2組の第1ロック部材21は、夫々、その長さ方向中間部分が外枠2の縦フレーム2bの左面部に左右に向く枢支軸22を介して回動自在に支持され、各第1ロック部材21の前端部分に上方凸のフック部23が形成され、各第1ロック部材21の後端部に被押動部24が形成されている。
開閉枠3の内壁部3hの右面部に、2組の第1ロック部材21と同高さ位置に上下2組の被係合金具31が固定され、各被係合金具31の後端部に第1被係合部30形成されている。第1ロック部材21が水平のときにロック位置になり、外枠2に対して開閉枠3を閉じた状態で、フック部23が第1被係合部30に下側から係合し、また、フック部23が第1被係合部30よりも下方に位置してロック解除位置になり、外枠2に対して開閉枠3を開閉可能になる。
外枠2に対して、2組の第1ロック部材21を夫々図12、図13に矢印Aで示すロック位置へ付勢する上下2組の第1復帰バネ25が設けられている。第1ロック部材21は、ロック位置からフック部23が上方へ移動しないように回動規制されており、外枠2に対して開閉枠3を開けた状態で、外力が作用してない場合にロック位置に保持されるが、外枠2に対して開閉枠3を閉じる際、第1被係合部30によって第1ロック部材21がロック位置からロック解除位置を経て第1被係合部30に係合しロック位置になるように、フック部23の前端部に第1被係合部30に案内される傾斜部26が形成されている。
第2ロック機構40は、開閉枠3の右端部(幅方向他端部)の縦フレーム3bの内壁部3hにロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着され、開閉枠3に対して閉状態のガラス扉4をロック・ロック解除するものであり、2組の第2ロック部材41は、ガラス扉4の右端部(幅方向他端部)に設けられた上下2組の第2被係合部50に係合解除可能に係合し、第2ロック部材41が第2被係合部50に係合してロック状態になる。
2組の第2ロック部材41及び第2被係合部50は、開閉枠3及びガラス扉4の上下方向中央部分を空けて上下に分割して設けられている。2組の第2ロック部材41は、夫々、上下方向に比較的細長く形成されて、開閉枠3の内壁部3hの右面部に上下方向へ移動自在に支持され、そのために、例えば、各第2ロック部材41に複数(3つ)の上下方向に長い長孔42が形成され、これら長孔42が内壁部3hから右方へ突出した複数(3つ)のガイドピン43に摺動自在に係合している。
各第2ロック部材41の上下両端部分に前方へ突出して上方凸の上下1対のフック部44が形成され、各第2ロック部材41の上下方向所定部分の後端部(第1ロック部材21よりも下側で、第1ロック部材21のフック部23が解除位置になったときに連動部材70と干渉しないような位置)に被押動部45が形成されている。2組2対のフック部44に対応して、2組2対の第2被係合部50が設けられている。この場合、ガラス扉4の右端部に、2組2対のフック部44と同高さ位置に上下2組2対の被係合金具51が後方突出状に固定され、各被係合金具51の後端部に第2被係合部50形成されている。
第2ロック部材41が上死位置のときにロック位置になり、開閉枠3に対してガラス扉4を閉じた状態で、フック部44が第2被係合部50に下側から係合し、また、フック部44が第2被係合部50よりも下方に位置してロック解除位置になり、開閉枠3に対してガラス扉4を開閉可能になる。開閉枠3に対して、2組の第2ロック部材41を夫々図12、図13に矢印Bで示すロック位置へ付勢する上下2組の第2復帰バネ46が設けられている。
第2ロック部材41は、ロック位置(上死位置)から上方へ移動しないように移動規制されており、開閉枠3に対してガラス扉4を開けた状態で、外力が作用してない場合にロック位置に保持されるが、開閉枠3に対してガラス扉4を閉じる際、第2被係合部50によって第2ロック部材41がロック位置からロック解除位置を経て第2被係合部50に係合しロック位置になるように、フック部44の前端部に第2被係合部50に案内される傾斜部47が形成されている。
ロック解除機構60は、第1,第2ロック機構20,40に連動連結可能に外枠2に装着され、第1ロック機構20をロック位置から図14に仮想線で示すロック解除位置へ切換える第1作動位置と、第2ロック機構40をロック位置から図15に仮想線で示すロック解除位置へ切換える第2作動位置とに択一的に作動可能な機構であり、外枠2に上下方向へ移動自在に支持された上下方向に細長い帯板状のロック解除部材61と、外枠2に回動自在に支持され且つ2組の第2ロック部材41に係合可能な上下2組の連動部材70とを有する。
ロック解除部材61は、外枠2の左端部の縦フレーム2bの左面部において、2組の第1ロック部材21と上下方向でオーバーラップするように、第1ロック部材21よりも左側に配置されている。例えば、ロック解除部材61に複数(上下2つ)の上下方向に長い長孔62が形成され、これら長孔62が縦フレーム2bから右方へ突出した複数(2つ)のガイドピン63に摺動自在に係合している。
ロック解除部材61は、図14の実線で示す中立位置から矢印a方向の第1作動位置へ作動する際に、2組の第1ロック部材21の被押動部24に係合して第1ロック部材21を図14の矢印b方向へ回動させるようにロック位置からロック解除位置に押動する上下2組の第1押動部64と、図15の実線で示す中立位置から矢印c方向の第2作動位置へ作動する際に、2組の第2ロック部材41の被押動部45に2組の連動部材70を介して係合して第2ロック部材41を図15の矢印e方向へ移動させるようにロック位置からロック解除位置に押動する上下2組の第2押動部65とを有する。
2組の連動部材70は、夫々、その後端部分が外枠2の縦フレーム2bの左面部に左右に向く枢支軸71を介して回動自在に支持され、ロック解除部材61と上下方向でオーバーラップするように、ロック解除部材61よりも右側に配置されている。各連動部材70の長さ方向途中部に被押動部72が形成され、各連動部材70の前端部に押動部73が形成されている。
即ち、ロック解除部材61が、図15の矢印c方向の第2作動位置へ作動する際に、ロック解除部材61の第2押動部65が、連動部材70の被押動部72に係合して連動部材70を図15の矢印d方向へ回動させるように押動することで、その連動部材70の押動部73が、第2ロック部材41の被押動部45に係合して第2ロック部材41を図15の矢印e方向へ移動させるようにロック位置からロック解除位置に押動する。
キーシリンダ80は、外枠2に前側からキーを挿入可能に装着され、そのキー操作によりロック解除機構60を第1,第2作動位置の何れかの位置に択一的に作動させるものである。このキーシリンダ80は、外枠2の右端部の縦フレーム2bの下部左面部に、第1,第2ロック部材21,41等と干渉しないように、前方突出状に装着されている。
キーシリンダ80のキー挿入孔は、開閉枠3及びガラス扉4を閉じた状態で弾球遊技機1の前方外へ臨むように位置し、そのために、外枠2に対する開閉枠3の開閉、及び、開閉枠3に対するガラス扉4の開閉の妨げにならないように、開閉枠3の縦フレーム3bにキーブロック部81が設けられ、このキーブロック部81にキーシリンダ80が貫通するキーシリンダ貫通孔82が形成されるとともに、ガラス扉4にキーブロック部81と共にキーシリンダ80が貫通するキーシリンダ貫通孔83が形成されている。
図16、図17に示すように、ロック解除機構60とキーシリンダ80とを連動連結する連動連結構造85については、キーシリンダ80の本体部から後方へ突出する回動軸部86の後端部に連動アーム87の後端部が固定され、連動アーム87の先細り状の後端部がロック解除部材61に形成された孔部88に係合され、キー操作により回動軸部86と一体に連動アーム87を回動させることで、ロック解除部材61を上下何れか一方へ択一的に移動させることで、ロック解除機構60を第1,第2作動位置の何れかの位置に択一的に作動させるように構成されている。
尚、キーシリンダ80をキー操作しない場合、ロック解除部材61は前記中立位置に保持され、このロック解除部材61の中立位置への保持(復帰)は、例えば、第1,第2復帰バネ25,46により、第1ロック部材21、第2ロック部材41を介して行われる。尚、キーシリンダ80をロック解除部材61の中立位置と対応する中立位置に復帰させるバネを、キーシリンダ80に内蔵させてもよい。
以上説明した錠装置Kを備えた弾球遊技機1の作用・効果について説明する。
先ず、キーシリンダ80が操作されていない状態で、外枠2に対して開閉枠3が閉じられた状態では、第1ロック機構20がロック位置になり、第1ロック部材21が第1被係合部30に第1復帰バネ25で付勢されて係合し、外枠2に対して開閉枠3がロックされて開放不能となり、また、開閉枠3に対してガラス扉4が閉じられた状態では、第2ロック機構40がロック位置になり、第2ロック部材41が第2被係合部50に第2復帰バネ46で付勢されて係合し、開閉枠3に対してガラス扉4がロックされて開放不能となる。
開閉枠3とガラス扉4の両方が閉じられた状態から、外枠2に対して開閉枠3を開ける場合には、ロック解除部材61を上方へ移動させるようにキーシリンダ80をキー操作し、こうして、連動連結構造85により、ロック解除部材61が上方へ移動されると、ロック解除機構60が第1作動位置となり、ロック解除部材61の第1押動部64で第1ロック部材21が押動され回動し第1被係合部30から係合解除されて、第1ロック機構20がロック解除位置になり、外枠2に対して開閉枠3を開けることができる。
また、開閉枠3とガラス扉4の両方が閉じられた状態から、開閉枠3に対してガラス扉4を開ける場合には、ロック解除部材61を下方へ移動させるようにキーシリンダ80をキー操作し、こうして、連動連結構造85により、ロック解除部材61が下方へ移動されると、ロック解除機構60が第2作動位置となり、ロック解除部材61の第2押動部65で連動部材70が押動され回動し、その連動部材70で第2ロック部材41が押動され下方移動し第2被係合部50から係合解除されて、第2ロック機構40がロック解除位置になり、開閉枠3に対してガラス扉4を開けることができる。
開閉枠3とガラス扉4の両方が閉じられた状態から、外枠2に対して開閉枠3を開けた状態で、開閉枠3に対してガラス扉4を開ける場合には、第2ロック部材41を下方移動させるように手動操作し、この場合、上下2組の第2ロック部材41をワイヤ等で連結しておくことで、一方(下側)の第2ロック部材41を手動操作することで、第2ロック機構40をロック解除位置にして、開閉枠3に対してガラス扉4を開けることができる。
外枠2に対して開閉枠3が開けられた状態では、第1ロック機構20がロック位置に保持されており、この状態から外枠2に対して開閉枠3を閉じると、第1ロック部材21の傾斜部25が第1被係合部30で案内され、ロック位置からロック解除位置を経て第1被係合部30に係合してロック位置になる。
また、同様に、開閉枠3に対してガラス扉4が開けられた状態では、第2ロック機構40がロック位置に保持されており、この状態から開閉枠3に対してガラス扉4を閉じると、第2ロック部材41の傾斜部47が第2被係合部50で案内され、ロック位置からロック解除位置を経て第2被係合部50に係合してロック位置になる。
この錠装置Kを備えた弾球遊技機1によれば、前記のように、外枠2の右端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着され、外枠2に対して閉状態の開閉枠3をロック・ロック解除する第1ロック機構20、開閉枠3の右端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着され、開閉枠3に対して閉状態のガラス扉4をロック・ロック解除する第2ロック機構40、第1,第2ロック機構20,40に連動連結可能に外枠2に装着され、第1ロック機構20をロック位置からロック解除位置へ切換える第1作動位置と、第2ロック機構40をロック位置からロック解除位置へ切換える第2作動位置とに択一的に作動可能なロック解除機構60、外枠2に前側からキーを挿入可能に装着され、そのキー操作によりロック解除機構60を第1,第2作動位置の何れかの位置に択一的に作動させるキーシリンダ80を備えた。
つまり、第1ロック機構20とロック解除機構60とキーシリンダ80(特に、ロック解除機構60)を、従来のように開閉枠3にではなくて外枠2に装着し、開閉枠3には第2ロック機構40を装着して、キーシリンダ80のキー操作でロック解除機構60を作動させ、そのロック解除機構60により第1,第2ロック機構20,40を択一的にロック位置からロック解除位置へ切換えでき、つまり、開閉枠3に装着するもの(第2ロック機構40)を従来に比べて小型にでき、しかも、開閉枠3に装着する第2ロック機構40を、開閉枠3の上下方向中央部分を空けて上下に分割して設けて、ロック解除機構60で作動可能に構成できる。
従って、遊技領域6の右端部分が開閉枠3の右端側へ凸の円弧又はそれに近い形状に形成された場合、その遊技領域6の右端部分は、遊技領域6の上下方向中央部分に位置して、遊技領域6の他の部分よりも開閉枠3の右端側へ張出すが、図11に仮想線で示す従来の遊技領域6Aに比べて、第1,第2ロック機構20,40等の制約を受けずに、その遊技領域6の右端部分を開閉枠3の右端側へ拡張できるため(この場合、内壁部3hの上下方向中央部分を右側へ凹ませることで)、遊技領域6を拡大できる。
また、外枠2に第1ロック機構20とロック解除機構60とを装着したことで、不正に、針金等を開閉枠3と外枠2との間の隙間から内部に挿入できたとしても、第1ロック機構20やロック解除機構60を操作しにくくなるので、外枠2に対して開閉枠3が開けられることを防止でき、故に、開閉枠3に装着された制御装置等の遊技装置15に対して不正を施されることも防止できる。
第1ロック機構20は、開閉枠3の右端部に設けられた上下2組の第1被係合部30に係合解除可能に係合する上下2組の第1ロック部材21を有するので、外枠2に対して閉状態の開閉枠3を確実にロックしてガタツキなく保持でき、また、第2ロック機構40は、ガラス扉4の右端部に設けられた上下2組の第2被係合部50に係合解除可能に係合する上下2組の第2ロック部材41を有するので、開閉枠3に対して閉状態のガラス扉4を確実にロックしてガタツキなく保持でき、しかも、2組の第2ロック部材41を、開閉枠3の上下方向中央部分を空けて上下に分割して設けて、ロック解除機構60で作動可能に構成できるから、遊技領域6を確実に拡大できる。
2組の第1ロック部材21及び第2ロック部材41を夫々ロック位置に付勢する第1,第2復帰バネ25,46を備えたので、第1ロック機構20は、外枠2に対して開状態から閉状態に切換えられた開閉枠3を自動的にロックしそのロック状態を維持するように、また、第2ロック機構40は、開閉枠3に対して開状態から閉状態に切換えられたガラス扉4を自動的にロックしそのロック状態を維持するように構成できる。
2組の第1ロック部材21を夫々外枠2に回動自在に支持したので、これら第1ロック部材21(第1ロック機構20)を確実に外枠2の右端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着でき、2組の第2ロック部材41を夫々開閉枠3に上下方向へ移動自在に支持したので、これら第2ロック部材41(第2ロック機構40)を確実に開閉枠3の右端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着できる。
ロック解除機構60は、外枠2に上下方向へ移動自在に支持された上下方向に細長い帯板状のロック解除部材61を有し、このロック解除部材61が、第1作動位置へ作動する際に2組の第1ロック部材21に係合して第1ロック部材21をロック位置からロック解除位置に押動する上下2組の第1押動部64と、第2作動位置へ作動する際に2組の第2ロック部材41に係合して第2ロック部材41をロック位置からロック解除位置に押動する上下2組の第2押動部65とを有するので、ロック解除部材61を上下方向(第1,第2作動位置)へ択一的に移動させることで、第1,第2ロック機構20,40を択一的にロック位置からロック解除位置へ確実に切換えでき、しかも、ロック解除機構60とキーシリンダ80との連動連結構造85が、キーシリンダ80のキー操作によって1つのロック解除部材61を作動させる簡単なものになり、故に、この錠装置Kを小型化し製造コストを低減するうえで有利になる。
ロック解除機構60は、外枠2に回動自在に支持され且つ2組の第2ロック部材41に係合可能な上下2組の連動部材70を有し、第2作動位置へ作動する際、2組の第2押動部65が、2組の連動部材70に係合して連動部材70を押動することで、これら連動部材70を介して2組の第2ロック部材41に係合して第2ロック部材41をロック位置からロック解除位置に押動するので、外枠2に対して開閉枠3が閉状態のときには、ロック解除機構60を第2ロック機構40に確実に連動連結できて、第2ロック機構40をロック位置からロック解除位置へ確実に切換えできる。
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能である。例えば、外枠2に対して開閉枠3を閉じた場合に、外枠2と開閉枠3との外部に臨む隙間よりも後方に位置するように第1被係合部30を設けてもよい。これにより、外枠2に対して開閉枠3を不正にロック解除して開けられることがより困難になる。また、ロック解除に関連するもの(第1ロック部材21、連動部材70等)に対して、その近傍に外部からの針金等の不正な侵入を抑制する防犯壁を設けてもよい。
そして、本発明については、パチンコ機に限らず種々の弾球遊技機に適用可能であり、特に、遊技領域の外周部のうち少なくとも錠装置K側の幅方向端部が円弧又はそれに近い形状に形成された弾球遊技機への適用に有効である。
弾球遊技機の正面図である。 弾球遊技機の平面図である。 弾球遊技機の右側面図である。 弾球遊技機の開閉枠が開状態の斜視図である。 弾球遊技機のガラス扉が開状態の斜視図である。 外枠の正面図である。 図6のVII −VII 線断面図である。 開閉枠等の正面図である。 開閉枠等の背面図である。 開閉枠等の右側面図である。 外枠及び開閉枠の要部の背面図である。 図11の錠装置の一部を含む図11のXII −XII 線断面図である。 図11の錠装置の一部を含む図11のXIII−XIII線断面図である。 錠装置の開閉枠を開ける場合の作動説明図である。 錠装置のガラス扉を開ける場合の作動説明図である。 錠装置のキーシリンダとロック解除部材等の側面図である。 図16のXVII−XVII線断面図である。
符号の説明
1 弾球遊技機
2 外枠
3 開閉枠
4 ガラス扉
6 遊技領域
7 遊技盤
20 第1ロック機構
21 第1ロック部材
25 第1復帰バネ
30 第1被係合部
40 第2ロック機構
41 第2ロック部材
46 第2復帰バネ
50 第2被係合部
60 ロック解除機構
61 ロック解除部材
64 第1押動部
65 第2押動部
70 連動部材
80 キーシリンダ

Claims (3)

  1. 外枠と、外枠の前側を開閉可能に外枠の幅方向一端部に鉛直軸心回りに回動自在にヒンジ結合され且つ内部に前側に向く遊技領域を形成する遊技盤が装着された開閉枠と、開閉枠の前側を開閉可能に開閉枠又は外枠の幅方向一端部に鉛直軸心回りに回動自在にヒンジ結合されたガラス扉とを備えた弾球遊技機において、
    前記外枠の幅方向他端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着され、外枠に対して閉状態の開閉枠をロック・ロック解除する第1ロック機構と、
    前記開閉枠の幅方向他端部にロック位置とロック解除位置とに亙って可動に装着され、開閉枠に対して閉状態のガラス扉をロック・ロック解除する第2ロック機構と、
    前記第1,第2ロック機構に連動連結可能に外枠に装着され、第1ロック機構をロック位置からロック解除位置へ切換える第1作動位置と、第2ロック機構をロック位置からロック解除位置へ切換える第2作動位置とに択一的に作動可能なロック解除機構と、
    前記外枠に前側からキーを挿入可能に装着され、そのキー操作によりロック解除機構を第1,第2作動位置の何れかの位置に択一的に作動させるキーシリンダとを備え
    前記第1ロック機構は、外枠に回動自在に支持され且つ開閉枠の幅方向他端部に設けられた上下2組の第1被係合部に係合解除可能に係合する上下2組の第1ロック部材を有し、
    前記第2ロック機構は、開閉枠に上下方向へ移動自在に支持され且つガラス扉の幅方向他端部に設けられた上下2組の第2被係合部に係合解除可能に係合する上下2組の第2ロック部材を有し、
    前記ロック解除機構は、外枠に上下方向へ移動自在に支持された上下方向に細長い帯板状のロック解除部材を有し、このロック解除部材が、第1作動位置へ作動する際に前記2組の第1ロック部材に係合して第1ロック部材をロック位置からロック解除位置に押動する上下2組の第1押動部と、第2作動位置へ作動する際に前記2組の第2ロック部材に係合して第2ロック部材をロック位置からロック解除位置に押動する上下2組の第2押動部とを有する、
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記2組の第1ロック部材及び第2ロック部材を夫々ロック位置に付勢する復帰バネ手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記ロック解除機構は、外枠に回動自在に支持され且つ前記2組の第2ロック部材に係合可能な上下2組の連動部材を有し、第2作動位置へ作動する際、前記2組の第2押動部が、前記2組の連動部材に係合して連動部材を押動することで、これら連動部材を介して前記2組の第2ロック部材に係合して第2ロック部材をロック位置からロック解除位置に押動することを特徴とする請求項に記載の弾球遊技機。
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