JP2011234852A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明部材保持枠を施錠する手段と、遊技盤を固定する手段とを単一のベース部材を介して前面枠に取り付けることができる遊技機を提供する。
【解決手段】施錠ユニット36は、施錠ベース80と、施錠ベース80に装着され、透明部材保持枠の開放を規制する保持枠係合状態と、透明部材保持枠の開放を許容する保持枠係合解除状態とに変換可能な保持枠係合部材92と、鍵穴に鍵部材82を挿入して出力部を回動操作可能となる解除操作部83と、出力部と保持枠係合部材92とに係合し、出力部の回動力を受けて上下一方向へ移動することで保持枠係合部材92を保持枠係合解除状態に変換する連動部材84と、を備え、施錠ベース80には装着部136を設け、該遊技盤固定部材46を、遊技盤を押圧して遊技盤収納部内に固定する盤固定状態と、遊技盤から外れて盤固定状態を解除する盤固定解除状態とに変換可能なように装着部136に装着した。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技盤を収納可能な遊技盤収納部が形成された前面枠と、該前面枠の前面側に開閉可能な状態で取り付けられた透明部材保持枠と、該透明部材保持枠を前面枠に対して閉じた閉成状態に維持可能な施錠ユニットと、遊技盤を固定するための遊技盤固定部材と、を備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、矩形状の機枠(外枠)の前面に遊技盤を収納可能な遊技盤収納部を形成した前面枠(内枠)を開閉可能に軸着し、該前面枠の前面に遊技盤の表面に形成される遊技領域を透視可能なガラス板等の透明部材を保持させたガラス枠(透明部材保持枠)を開閉可能に軸着している。そして、前面枠には係合部が備えられた施錠ユニットを設ける一方、機枠およびガラス枠には、施錠ユニットの係合部が係合する係合受部を設けて、前面枠を機枠に対して閉成した閉成状態で維持可能とするとともに、ガラス枠を前面枠に対して閉成した閉成状態で維持可能としている。
また、前面枠に形成された遊技盤収納部には、内部に収納された遊技盤に対して収納方向とは反対方向から当接する当接状態と、遊技盤への当接状態が解除される非当接状態に変換可能な遊技盤固定手段を配設し、遊技盤収納部内に遊技盤を収納した状態で遊技盤固定手段を非当接状態から当接状態に変換して、遊技盤収納部内で遊技盤を固定する旨が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−192589号公報
ところで、上記特許文献1に開示されたような遊技機においては、施錠ユニットと遊技盤固定手段とが近接する位置に配設されているにも拘らず、それぞれが独立したベース部材を介して前面枠に取り付けられている。このため、遊技機の構成部品点数が増大してしまいコストパフォーマンスが悪い。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、透明部材保持枠を閉成状態で施錠する手段と、遊技盤を固定する手段とを単一のベース部材を介して前面枠に取り付けることができ、構成部品点数の削減および製造コストの低減を図ることができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、機枠の前面側に開閉可能に取り付けられ、表面に遊技領域が形成される遊技盤を前面側から収納可能な遊技盤収納部が形成された前面枠と、
該前面枠の前面側に開閉可能な状態、且つ前記遊技盤収納部を前方から被覆可能な状態で取り付けられ、前記遊技領域を前方から視認可能とする透明部材が保持された透明部材保持枠と、
該透明部材保持枠を前記前面枠に対して閉じた閉成状態に維持可能な施錠ユニットと、
前記遊技盤収納部内に収納された前記遊技盤を固定するための遊技盤固定部材と、を備えた遊技機において、
前記施錠ユニットは、
前記前面枠のうち前記遊技盤収納部の側方に位置する箇所に配置された施錠ベースと、
該施錠ベースに装着され、前記閉成状態の前記透明部材保持枠に係合して前記透明部材保持枠の開放を規制する保持枠係合状態と、前記保持枠係合状態を解除して前記透明部材保持枠の開放を許容する保持枠係合解除状態とに変換可能な保持枠係合部材と、
前記前面枠の外方に露出する鍵穴を開設し、該鍵穴に鍵部材を挿入して出力部を回動操作可能となる解除操作部と、
前記出力部と前記保持枠係合部材とに係合し、前記出力部の回動力を受けて上下一方向へ移動することで前記保持枠係合部材を前記保持枠係合解除状態に変換する連動部材と、を備え、
前記施錠ベースには、前記遊技盤固定部材を装着するための装着部を設け、
前記遊技盤固定部材は、前記遊技盤を前面側から後方へ押圧して前記遊技盤収納部内に固定する盤固定状態と、前記遊技盤から外れて前記盤固定状態を解除する盤固定解除状態とに変換可能なように前記装着部に装着されることを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記施錠ユニットは、前記連動部材が移動する移動力を受けて可動し、前記遊技盤固定部材の一部と係合可能な連動係合部材を備え、
前記連動係合部材と前記遊技盤固定部材とを係合した状態において前記出力部を回動して前記連動部材を上下一方向へ移動させると、前記連動係合部材が可動して前記遊技盤固定部材を前記盤固定解除状態に変換することを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記出力部は、前記鍵部材を前記鍵穴に対して挿脱可能な状態においては回動開始姿勢に設定され、該回動開始姿勢から保持枠解除方向の最大回動角度まで回動すると盤解除姿勢に変換するように設定され、前記回動開始姿勢から最大回動角度まで回動する途中では保持枠解除姿勢に変換するように設定され、
前記出力部を前記保持枠解除姿勢に変換すると、前記出力部の回動力を受けた前記連動部材が前記保持枠係合部材を前記保持枠係合解除状態に変換し、
前記出力部を前記保持枠解除姿勢から前記盤解除姿勢に変換すると、前記連動部材の移動力を受けた前記連動係合部材が前記遊技盤固定部材に係合して当該遊技盤固定部材を前記盤固定解除状態に変換することを特徴とする請求項2に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、前記施錠ベースには、前記遊技盤固定部材が複数装着され、
前記連動係合部材は、前記複数の遊技盤固定部材にそれぞれ対応するように複数設けられ、
前記出力部は、前記保持枠解除姿勢から前記最大回動角度に回動するまで複数段階の盤解除姿勢に変換するように設定され、
前記出力部を一の段階の前記盤解除姿勢に変換すると、前記連動部材の上下一方向への移動力を受けた一の前記連動係合部材が、対応する前記遊技盤固定部材に係合して当該遊技盤固定部材を前記盤固定解除状態に変換することを特徴とする請求項3に記載の遊技機である。
請求項5に記載のものは、前記施錠ユニットは、
前記施錠ベースに装着され、前記機枠に対して前記前面枠を閉じた状態で前記機枠に係合して前記前面枠の開放を規制する機枠係合状態と、前記機枠係合状態を解除して前記前面枠の開放を許容する機枠係合解除状態とに変換可能な機枠係合部材を備え、
該機枠係合部材を前記連動部材へ接続して前記機枠係合部材と前記連動部材とを連動可能とし、
前記連動部材には連動操作部を設け、該連動操作部を操作すると、前記連動部材が上下他方向へ移動して前記機枠係合部材を前記機枠係合解除状態に変換することを特徴とする請求項4に記載の遊技機である。
請求項6に記載のものは、前記連動操作部は、前記透明部材保持枠を閉成すると、該透明部材保持枠に被覆されて操作不能となり、前記透明部材保持枠を開放すると、前記前面枠の外方に露出して操作可能となることを特徴とする請求項5に記載の遊技機である。
請求項7に記載のものは、前記連動係合部材は、前記出力部が前記回動開始姿勢に設定されて前記連動部材が前記出力部の回動力を受けていない状態においては、前記盤固定解除状態に変換されている前記遊技盤固定部材から離間して、該遊技盤固定部材の前記盤固定状態への変換を許容することを特徴とする請求項6に記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、施錠ユニットは、前面枠のうち遊技盤収納部の側方に位置する箇所に配置された施錠ベースと、該施錠ベースに装着され、閉成状態の透明部材保持枠に係合して透明部材保持枠の開放を規制する保持枠係合状態と、保持枠係合状態を解除して透明部材保持枠の開放を許容する保持枠係合解除状態とに変換可能な保持枠係合部材と、前面枠の外方に露出する鍵穴を開設し、該鍵穴に鍵部材を挿入して出力部を回動操作可能となる解除操作部と、出力部と保持枠係合部材とに係合し、出力部の回動力を受けて上下一方向へ移動することで保持枠係合部材を保持枠係合解除状態に変換する連動部材と、を備え、施錠ベースには遊技盤固定部材を装着するための装着部を設け、遊技盤固定部材は、遊技盤を前面側から後方へ押圧して遊技盤収納部内に固定する盤固定状態と、遊技盤から外れて盤固定状態を解除する盤固定解除状態とに変換可能なように装着部に装着されるので、透明部材保持枠を閉成状態で施錠する手段と、遊技盤を固定する手段とを単一のベース部材を介して前面枠に取り付けることができる。したがって、遊技機の部品点数の削減、ひいては遊技機の製造コストの低減を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、施錠ユニットは、連動部材が移動する移動力を受けて可動し、遊技盤固定部材の一部と係合可能な連動係合部材を備え、連動係合部材と遊技盤固定部材とを係合した状態において出力部を回動して連動部材を上下一方向へ移動させると、連動係合部材が可動して遊技盤固定部材を盤固定解除状態に変換するので、解除操作部を操作するだけで、透明部材保持枠の開放準備と遊技盤の固定解除とを実行することができる。したがって、遊技盤の交換作業時における遊技盤の取り外し準備を簡単に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、出力部は、鍵部材を鍵穴に対して挿脱可能な状態においては回動開始姿勢に設定され、該回動開始姿勢から保持枠解除方向の最大回動角度まで回動すると盤解除姿勢に変換するように設定され、回動開始姿勢から最大回動角度まで回動する途中では保持枠解除姿勢に変換するように設定され、出力部を保持枠解除姿勢に変換すると、出力部の回動力を受けた連動部材が保持枠操作位置に移動して保持枠係合部材を保持枠係合解除状態に変換し、出力部を保持枠解除姿勢から盤解除姿勢に変換すると、連動部材の移動力を受けた連動係合部材が遊技盤固定部材に係合して当該遊技盤固定部材を盤固定解除状態に変換するので、出力部が保持枠係合部材と遊技盤固定部材とから同時に抵抗力を受けることを避けることができ、解除操作部を円滑に操作することができる。また、解除操作部を操作して出力部を保持枠解除姿勢にのみ変換すれば、遊技盤の固定を解除せずに透明部材保持枠を解錠することができ、透明部材保持枠の開放準備のみを選択して実行することができる。
請求項4に記載の発明によれば、施錠ベースには、遊技盤固定部材が複数装着され、連動係合部材は、複数の遊技盤固定部材にそれぞれ対応するように複数設けられ、出力部は、保持枠解除姿勢から最大回動角度に回動するまで複数段階の盤解除姿勢に変換するように設定され、出力部を一の段階の盤解除姿勢に変換すると、連動部材の上下一方向への移動力を受けた一の連動係合部材が対応する遊技盤固定部材に係合して当該遊技盤固定部材を盤固定解除状態に変換するので、出力部が保持枠係合部材と複数の遊技盤固定部材とから同時に抵抗力を受けることを避けることができる。したがって、遊技盤固定部材を複数備えていたとしても、解除操作部を支障なく操作することができる。
請求項5に記載の発明によれば、施錠ユニットは、施錠ベースに装着され、機枠に対して前面枠を閉じた状態で機枠に係合して前面枠の開放を規制する機枠係合状態と、機枠係合状態を解除して前面枠の開放を許容する機枠係合解除状態とに変換可能な機枠係合部材を備え、該機枠係合部材を連動部材へ接続して機枠係合部材と連動部材とを連動可能とし、連動部材には連動操作部を設け、該連動操作部を操作すると、連動部材が上下他方向へ移動して機枠係合部材を機枠係合解除状態に変換するので、解除操作部とは別個に連動操作部を操作して前面枠を機枠に対して容易に開放することができる。
請求項6に記載の発明によれば、連動操作部は、透明部材保持枠を閉成すると、該透明部材保持枠に被覆されて操作不能となり、透明部材保持枠を開放すると、前面枠の外方に露出して操作可能となるので、透明部材保持枠を閉成しておけば、連動操作部が不用意に操作される不都合を阻止することができる。したがって、不正行為者が前面枠を不正に開放操作することを未然に防ぐことができる。
請求項7に記載の発明によれば、連動係合部材は、前記出力部が前記回動開始姿勢に設定されて前記連動部材が前記出力部の回動力を受けていない状態においては、前記盤固定解除状態に変換されている遊技盤固定部材から離間して、該遊技盤固定部材の盤固定状態への変換を許容するので、連動係合部材が遊技盤固定部材の盤固定状態への変換を阻止する不都合、ひいては遊技盤収納部内に固定された遊技盤の固定作業を阻止する不都合をなくすことができる。
パチンコ遊技機の斜視図である。 機枠の斜視図である。 前面枠本体の斜視図である。 遊技盤の正面図である。 透明部材保持枠の保持枠本体を背面側から見た斜視図である。 施錠ユニットの説明図であり、(a)は右側方から見た斜視図、(b)は左側方から見た斜視図である。 施錠ユニットの分解斜視図である。 第1係合ユニットの斜視図であり、(a)は後方から見た斜視図、(b)は前方から見た斜視図である。 第2係合ユニットおよび第3係合ユニットを後方から見た斜視図である。 第4係合ユニットを後方から見た斜視図である。 解除操作部の分解斜視図であり、(a)は前方から見た分解斜視図、(b)は後方から見た分解斜視図である。 出力部の説明図であり、(a)は回動開始姿勢の説明図、(b)は機枠解除姿勢の説明図、(c)は保持枠解除姿勢の説明図である。 連動部材の説明図であり、(a)は連動部材の上部の部分斜視図、(b)は連動部材の下部の部分斜視図、(c)は連動部材の上部における機枠係合連結ピンおよび保持枠係合連結ピンの連結状態を示す説明図である。 遊技盤固定部材の軸着状態の説明図である。 遊技盤固定部材を軸着する構成要素の分解斜視図である。 遊技盤固定部材の説明図であり、(a)は前方から見た斜視図、(b)は後方から見た斜視図である。 遊技盤固定部材およびその周辺の状態説明図であり、(a)は盤固定状態の正面図、(b)は盤固定解除状態の正面図である。 盤固定状態における遊技盤固定部材およびその周辺の断面図である。 (a)は保持枠係合爪が保持枠係合受部に係合した状態を示す概略図、(b)は保持枠係合爪が保持枠係合受部から外れた状態を示す概略図である。 (a)は機枠係合爪が機枠係合受部に係合した状態を示す概略図、(b)は機枠係合爪が機枠係合受部から外れた状態を示す概略図である。 連動操作部の作用を説明する概略図である。 遊技盤固定部材が遊技盤から外れた状態を示す説明図である。 第2実施形態における出力部の説明図であり、(a)は保持枠解除姿勢の説明図、(b)は盤解除姿勢の説明図である。 第2実施形態におけるリンクアームの説明図である。 第2実施形態におけるリンクアームおよび遊技盤固定部材の説明図であり、(a)は連動部材を保持枠操作位置に移動した状態の説明図、(b)は連動部材を保持枠操作位置から盤操作位置に移動する途中の状態の説明図である。 第2実施形態において連動部材が盤操作位置に移動したときのリンクアームおよび遊技盤固定部材の説明図であり、(a)は斜視図、(b)はアーム係合突起の作用の説明図である。 第3実施形態における出力部の説明図である。 第3実施形態において連動部材が連動開始位置に位置するときのリンクアームおよび遊技盤固定部材の説明図である。 第3実施形態において連動部材を保持枠操作位置から第1盤操作位置に移動する途中のリンクアームおよび遊技盤固定部材の説明図である。 第3実施形態において連動部材を第1盤操作位置から第2盤操作位置に移動する途中のリンクアームおよび遊技盤固定部材の説明図である。 第3実施形態において連動部材を第2盤操作位置に移動したときのリンクアームおよび遊技盤固定部材の説明図である。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、矩形状の機枠(外枠)2の前面側に前面枠(内枠)3を開閉可能な状態で軸着し、該前面枠3のベースとなる前面枠本体4の表面側には、円形状の遊技領域5が区画形成された遊技盤6(図4参照)を着脱可能としている。また、前面枠本体4の前面の一側(図1中、左側)には透明部材保持枠9を開閉可能な状態で軸着し、該透明部材保持枠9の上寄りの位置には透視可能な透明部材10を保持し、透明部材保持枠9の下部には、遊技球を貯留可能な上皿ユニット11を備えている。そして、透明部材保持枠9を閉じて前面枠本体4の表側に透明部材保持枠9を重合すると、遊技盤6の前面が透明部材保持枠9により被覆されるとともに、透明部材10が遊技領域5の前方に配置され、透明部材10を通して遊技領域5を前方から視認できるように構成されている。また、前面枠本体4のうち透明部材保持枠9の下方には、上皿ユニット11をオーバーフローした遊技球が排出される下皿ユニット12を備え、該下皿ユニット12の左側にスピーカー14を備え、下皿ユニット12の右側には、発射装置15(図3参照)を操作するための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)16を備えている。なお、上皿ユニット11の上部には、遊技者が遊技中に操作可能な遊技演出用ボタン17を備えている。
機枠2は、図2に示すように、上横框20、下横框21、左縦框22、右縦框23を縦長矩形枠状に接合して形成された前後開口枠体であり、当該機枠2の前面側の下部には横長な幕板24を前方から接合すると共に該幕板24の前面に幕板飾り部材25を固定している。また、左縦框22の上下両端部の前側に機枠軸着部(ヒンジ)26を設け、該機枠軸着部26により前面枠3を機枠2に対して開閉可能な状態で軸着している。さらに、右縦框23の内側面(機枠2の中央側に向いた側面)の上下両側には舌片状の機枠係合受部28を機枠2の中央側へ向けて突設している。
前面枠本体4は、図3に示すように、大きな矩形状の開口を上寄りに開設した合成樹脂製枠体であり、開口の縁には額縁状の遊技盤収納部30を備え、該遊技盤収納部30内に遊技盤6を前面枠本体4の前面側から着脱可能な状態で収納している。また、遊技盤収納部30の下方には横長なフレームボード部31を備え、該フレームボード部31の上端には横長な遊技盤載置部32を設けて遊技盤6の下縁部の後側部分を載置可能とし、フレームボード部31の前面には、遊技盤6よりも下方の位置から遊技球を遊技領域5へ向けて発射可能な発射装置15を備えている。そして、前面枠本体4のうち左縦框22側の縁部(図3中、左側縁部)の上下両側には、機枠2(詳しくは機枠軸着部26)と軸着する機枠軸着受部33と、透明部材保持枠9を軸着する保持枠軸着受部34とを備え、前面枠本体4のうち右縦框23側の縁部(図3中、右側縁部)には縦長な施錠ユニット36を備え、該施錠ユニット36により透明部材保持枠9を前面枠3に対して閉じた閉成状態に維持可能、または前面枠3を機枠2に対して閉じた閉成状態に維持可能としている。なお、施錠ユニット36については、後で詳細に説明する。
遊技盤収納部30は、機枠軸着受部33側(図3中、左側)に軸着側壁部40を備えるとともに、施錠ユニット36側(図3中、右側)に施錠側壁部41を備えている。さらに、軸着側壁部40の上端部と施錠側壁部41の上端部とを接続する状態で上側壁部42を備え、各側壁部40,41,42の後縁(すなわち遊技盤収納部30の後部)から内側に向かって背面壁部43を形成し、該背面壁部43に遊技盤6の裏面側を当接できるように構成されている。そして、軸着側壁部40には、遊技盤6の一側部(図2中、左側部)を前方から係合可能な盤係合片44を上下2箇所に設け、施錠側壁部41の上下両側には、遊技盤6の他側部(図3中、右側部)を前方から押圧可能な複数の遊技盤固定部材46を臨ませ、遊技盤収納部30内に収納された遊技盤6を遊技盤固定部材46により固定可能としている。なお、遊技盤固定部材46については、後で詳細に説明する。
遊技盤6は、図4に示すように、合板やプラスチック等で形成された矩形状の遊技盤本体50を備え、該遊技盤本体50の下縁部を遊技盤載置部32へ載置可能とし、該遊技盤本体50の表面には複数のサイドケース(区画部材)51を止着して遊技領域5を区画形成している。サイドケース51により区画形成された遊技領域5内の略中央には包囲枠体(センターケース)52を備え、該包囲枠体52の後方には表示部53aが設けられた変動表示装置53を備えている。さらに、遊技領域5のうち包囲枠体52の一側方(図1中、左側方)には普図始動ゲート54を配置し、包囲枠体52の下方には始動入賞口55を配置し、該始動入賞口55の下方には大入賞口56を配置し、該大入賞口56の左右両側方には、発光により各種の装飾表示を行うサイドランプ57を配置し、該サイドランプ57に一般入賞口58を備えている。そして、大入賞口56の下方に位置する遊技領域5の下端には、入賞せずに流下してきた遊技球を回収するアウト口59を設けている。
また、軸着側壁部40側(図4中、左側)に位置するサイドケース51の上下両側には、盤係合片44を引っ掛ける盤係合受部62を形成し、盤係合受部62が形成されたサイドケース51の遊技領域5側には縦向き円弧状の発射通路63を区画形成し、発射装置15から発射された遊技球が発射通路63内を飛翔(上昇)して遊技領域5の上部へ飛入可能としている。そして、遊技盤6のうち施錠側壁部41側(図4中、右側)に位置する側縁部の上下両側を切り欠いて固定部材通過部64を形成し、サイドケース51のうち固定部材通過部64から遊技領域5寄りに位置する箇所には、遊技盤固定部材46が係合可能な盤固定受部65を形成している。さらに、下側の盤固定受部65の上方には特図・普図表示器66を備え、遊技球の普図始動ゲート54への入賞(通過)を契機として実行される普図変動表示ゲームや、遊技球の始動入賞口55への入賞を契機として実行される特図変動表示ゲーム等を特図・普図表示器66において表示するように構成されている。なお、変動表示装置53では、特図・普図表示器66において実行される各種ゲームに対応して、飾り図柄による変動表示ゲームが実行されるように構成されている。
透明部材保持枠9は、図5に示すように、当該透明部材保持枠9の基部となる矩形状の保持枠本体70を備え、該保持枠本体70には、遊技領域5の全体を臨ませる大きさの略円形の保持枠開口部71を開設し、該保持枠開口部71を透明部材10(詳しくは2枚の透明部材10を略馬蹄形の周縁枠で保持して構成された透明部材ユニット(図示せず))で閉塞して構成されている。なお、保持枠本体70の裏側のうち保持枠開口部71の縁部の近傍にはクランプ72を備え、該クランプ72により透明部材10(透明部材ユニット)を保持枠本体70の裏側に止着している。また、透明部材保持枠9のうち遊技盤収納部30の軸着側壁部40の前方に位置する側部(図5中、右側縁部)の上下両側には保持枠軸着部73を備え、該保持枠軸着部73を前面枠本体4の保持枠軸着受部34に軸着して透明部材保持枠9を前面枠3に対して開閉可能、且つ遊技盤収納部30および遊技盤6(遊技領域5)を前方から被覆可能としている。さらに、透明部材保持枠9のうち施錠ユニット36の前方に重合可能な側縁部(図5中、左側縁部)の裏側には舌片状の保持枠係合受部74を縦向きに複数(本実施形態では3つ)並べて備えている。
次に、前面枠3および透明部材保持枠9を閉成状態に維持可能な施錠ユニット36について説明する。
施錠ユニット36は、図6および図7に示すように、金属板を屈曲する等して成形された縦長な施錠ベース80と、該施錠ベース80に装着された複数の係合ユニット81(第1係合ユニット81a、第2係合ユニット81b、第3係合ユニット81c、第4係合ユニット81d)と、鍵部材82を用いて回動操作可能となる解除操作部(キーシリンダーユニット)83と、該解除操作部83の操作により発生した回動力を係合ユニット81へ伝達可能な連動部材84とを備えて構成されている。
施錠ベース80は、側部が後方の背面壁部43側(前面枠3の背面側)へ向けて屈曲した屈曲板状の縦長部材であり、前面枠3のうち遊技盤収納部30の側方(図3中、右側方)に位置する箇所に配置されている。また、当該施錠ベース80の前寄りに位置する縦向き短冊状平面部分を第1ベース部80aとして前面枠3の左右方向に沿って延在させ、当該施錠ベース80の後寄りに位置する屈曲平面部分を第2ベース部80bとして前面枠3の表裏方向に沿って延在させている。さらに、第1ベース部80aの裏面(背面壁部43側に向いた面)には各係合ユニット81を第1ベース部80aの長手方向(上下方向)に沿って並べて装着している。詳しくは、第1ベース部80aの裏面の上部には第1係合ユニット81aおよび第2係合ユニット81bを装着し、第1係合ユニット81aを第2係合ユニット81bよりも上方に配置している。また、第1ベース部80aの裏面の下部には第3係合ユニット81cおよび第4係合ユニット81dを装着し、第3係合ユニット81cを第4係合ユニット81dよりも上方に配置している。そして、第1ベース部80aの裏面のうち第3係合ユニット81cと第4係合ユニット81dとの間に位置する箇所には解除操作部83を装着し、該解除操作部83の前側部分を第1ベース部80aに開設されたベース側操作開口部86から前方へ突出している。
係合ユニット81は、図8〜図10に示すように、金属板を屈曲する等して成形された係合ベース88を備え、該係合ベース88の前寄りに位置する平面部分を止着部88aとして第1ベース部80aに平行となる姿勢に設定し、該止着部88aと第1ベース部80aとをリベット等の止着具89で止着して当該係合ユニット81を施錠ベース80に固定している。また、係合ベース88の後寄りに位置する屈曲平面部分をブラケット部88bとして第2ベース部80bに平行となる姿勢に設定し、該ブラケット部88bの外側面(第2ベース部80b側に向いた側面)には、機枠2に係合する機枠係合部材91や透明部材保持枠9に係合する保持枠係合部材92を備えている。詳しくは、第1係合ユニット81aのブラケット部88bには機枠係合部材91と保持枠係合部材92とを備え(図8参照)、第2係合ユニット81bのブラケット部88bおよび第3係合ユニット81cのブラケット部88bには保持枠係合部材92を備え(図9参照)、第4係合ユニット81dのブラケット部88bには機枠係合部材91を備えている(図10参照)。
機枠係合部材91は、前面枠3を機枠2に対して閉じた状態を維持するための部材であり、図8および図10に示すように、前面枠3の表裏方向に沿って延在し、該機枠係合部材91の後端部(前面枠3の裏面側端部)には、機枠2(詳しくは機枠係合受部28)に係合可能な機枠係合爪95を下方へ向けた姿勢で設け、該機枠係合爪95をブラケット部88bおよび第2ベース部80bよりも後方へ突出して前面枠本体4の裏側に露出している。また、機枠係合部材91の前寄り(止着部88a寄り)の箇所を機枠係合回動軸96でブラケット部88bの上寄りに軸着し、機枠係合爪95を機枠係合回動軸96の周りに上下方向へ回動して機枠係合部材91が機枠係合状態と機枠係合解除状態とに設定されるように構成されている。詳しくは、機枠係合爪95を下方へ回動すると機枠係合状態に変換し、機枠係合爪95を上方へ回動すると機枠係合解除状態に変換して機枠係合状態を解除する。そして、前面枠本体4(前面枠3)を機枠2に対して閉じた閉成状態においては、機枠係合部材91を機枠係合状態に変換すると、機枠係合爪95を機枠係合受部28に係合して前面枠3の開放を規制し、機枠係合部材91を機枠係合解除状態に変換すると、機枠係合爪95を機枠係合受部28から外して前面枠3の開放を許容する。さらに、機枠係合爪95よりも機枠係合回動軸96寄りの位置を左右方向(機枠係合回動軸96の軸方向)に屈曲して回動ストッパー97を形成し、機枠係合状態において回動ストッパー97をブラケット部88bの後縁部に当接して、機枠係合部材91が機枠係合爪95を機枠係合状態よりも下方に回動することを阻止している。
また、機枠係合部材91の前端部(止着部88a側の端部)と、機枠係合部材91よりも上方に位置する止着部88aの上縁部との間をコイルばね等の機枠係合付勢部材98で連結し、該機枠係合付勢部材98の付勢力により機枠係合部材91を機枠係合解除状態から機枠係合状態に変換する方向(機枠係合爪95を下方へ回動する方向)へ常時付勢するように構成されている。そして、回動ストッパー97と機枠係合回動軸96との間には機枠係合連結ピン99を機枠係合回動軸96に平行となる姿勢で突設し、該機枠係合連結ピン99の先端をブラケット部88bに開設された縦長なブラケット溝部88cの上部に通して後述の連動部材84に連結している。
保持枠係合部材92は、透明部材保持枠9を前面枠3に対して閉じた状態を維持するための部材であり、図8および図9に示すように、前面枠3の表裏方向に沿って延在し、該保持枠係合部材92の前端部(前面枠3の表面側端部)には、透明部材保持枠9(詳しくは保持枠係合受部74)に係合可能な保持枠係合爪105を下方へ向けた姿勢で設け、該保持枠係合爪105を止着部88aよりも前方に突出し、第1ベース部80aに開設された縦長スリット状のベース側挿通溝106(図7参照)、および前面枠本体4に開設された枠本体側挿通開口107(図3参照)へ通して前面枠本体4の表側へ露出している。また、保持枠係合部材92の前寄り(止着部88a寄り)の箇所を保持枠係合回動軸108でブラケット部88bの下寄りに軸着し、保持枠係合爪105を保持枠係合回動軸108の周りに上下方向へ回動して保持枠係合部材92が保持枠係合状態と保持枠係合解除状態とに設定されるように構成されている。詳しくは、保持枠係合爪105を下方へ回動すると保持枠係合状態に変換し、保持枠係合爪105を上方へ回動すると保持枠係合解除状態に変換して保持枠係合状態を解除する。そして、透明部材保持枠9を前面枠3に対して閉じた閉成状態においては、保持枠係合部材92を保持枠係合状態に変換すると、保持枠係合爪105を保持枠係合受部74に係合して透明部材保持枠9の開放を規制し、保持枠係合解除状態に変換すると、保持枠係合爪105を保持枠係合受部74から外して透明部材保持枠9の開放を許容する。
さらに、保持枠係合爪105よりも保持枠係合回動軸108寄りの箇所と、保持枠係合部材92よりも下方に位置する止着部88aの下縁部との間をコイルばね等の保持枠係合付勢部材109で連結し、該保持枠係合付勢部材109の付勢力により保持枠係合部材92を保持枠係合解除状態から保持枠係合状態に変換する方向(保持枠係合爪105を下方へ回動する方向)へ常時付勢するように構成されている。そして、保持枠係合状態においては保持枠係合付勢部材109が保持枠係合部材92を下方から支持して、保持枠係合部材92が保持枠係合爪105を保持枠係合状態よりも下方に回動することを阻止している。また、保持枠係合部材92の後端部には保持枠係合連結ピン110を保持枠係合回動軸108に平行となる姿勢で突設し、該保持枠係合連結ピン110の先端をブラケット溝部88cの下部に通して後述の連動部材84に連結している。
解除操作部83は、図11に示すように、前面枠3の表裏方向に沿って延在する円筒状のシリンダーケース113内に、シリンダー錠の一部を構成している円柱状の回動部114を前端部が解除操作部83の前方に露出した状態、且つ回動部114の中心軸周りに回動可能な状態で収納し、回動部114の前端には鍵穴115を開設し、該鍵穴115にシリンダー錠に適合した鍵部材82を挿入して解除操作部83(回動部114)を回動操作可能としている。また、シリンダーケース113の後部の上下両側に設けられた止着フランジ116を第1ベース部80aの裏側に止着するとともに、シリンダーケース113および回動部114を第1ベース部80aの裏側からベース側操作開口部86、前面枠本体4に開設された枠本体側操作開口部117(図3参照)へ通して、鍵穴115を前面枠3の外方(詳しくはパチンコ遊技機1の前方(図1参照))へ露出し、鍵穴115に鍵部材82をパチンコ遊技機1の前方から挿入可能としている。さらに、回動部114の後部には、回動部114と共回りする回動ジョイント部118をシリンダーケース113の後方へ向けて突設し、回動ジョイント部118には平板状の出力部119をビス等の止着具120で止着して回動部114と出力部119とを共回り可能としている。そして、出力部119のうち回動ジョイント部118から外れた位置には、回動部114の円周方向に沿って並ぶ2つの出力突起(第1出力突起121および第2出力突起122)を解除操作部83の後方へ向けて突設している。
このような構成を備えた解除操作部83において、鍵部材82を鍵穴115に対して挿脱可能となる挿脱許容状態(施錠非操作状態)に設定すると、図12(a)に示すように、出力部119が回動開始姿勢に設定される。この回動開始姿勢では、第1出力突起121および第2出力突起122を回動部114の回動中心(出力部119の回動中心)よりも第2ベース部80b寄り(図12(a)中、右寄り)の位置で上下に並べ、第1出力突起121を出力部119の回動中心よりも上方に位置させるとともに第2出力突起122を出力部119の回動中心よりも下方に位置させる。また、鍵部材82を回して出力部119を回動開始姿勢から機枠解除方向(図12(a)中、反時計方向の矢印Aで示す方向)の最大回動角度となる機枠解除角度α(本実施形態では40度)まで回動すると、図12(b)に示すように、出力部119が第1出力突起121および第2出力突起122を上昇させて機枠解除姿勢に変換され、第1出力突起121を出力部119の回動中心の直上に移動するとともに第2出力突起122を出力部119の回動中心と横に並ぶ位置まで移動する。さらに、鍵部材82を回して出力部119を回動開始姿勢から保持枠解除方向(図12(a)中、時計方向の矢印Bで示す方向)の最大回動角度となる保持枠解除角度β(本実施形態では120度)まで回動すると、図12(c)に示すように、出力部119が第1出力突起121および第2出力突起122を下降させて保持枠解除姿勢に変換され、第1出力突起121を出力部119の回動中心の下方に移動するとともに第2出力突起122を出力部119の回動中心を挟んで第2ベース部80bとは反対側(図12(c)中、左側)まで移動する。なお、機枠解除姿勢および保持枠解除姿勢における各出力突起121,122の作用については、後で詳細に説明する。
連動部材84は、解除操作部83と各係合ユニット81とを連動させるために上下方向に移動する縦長な部材であり、図6に示すように、各ブラケット部88bの内側面(止着部88a側に向いた面)に重なって配置されている。また、図7および図12(a)に示すように、解除操作部83の後方に位置する箇所には、横向き平板状に形成された上側操作受部123および下側操作受部124を上下に離間した状態で備え、出力部119が回動開始姿勢に設定されている場合には、上側操作受部123の上面に第1出力突起121を当接するとともに下側操作受部124の下面に第2出力突起122を当接して、連動部材84が連動開始位置にて上下移動を規制されるように構成されている。また、解除操作部83の操作により連動開始位置から上方にずれて機枠操作位置に移動したり、連動開始位置から下方にずれて保持枠操作位置に移動したりする。なお、機枠操作位置または保持枠操作位置への移動については、後で詳細に説明する。
さらに、図13(a)および(b)に示すように、連動部材84のうち機枠係合連結ピン99に重合する箇所には、上部が下部よりも拡幅した縦向き長円形状の機枠係合連結開口127を開設し、該機枠係合連結開口127に機枠係合連結ピン99を挿通して機枠係合部材91を連動部材84に連動可能な状態で接続している。また、保持枠係合連結ピン110に重合する箇所には、下部が上部よりも拡幅した縦向き長円形状の保持枠係合連結開口128を開設し、該保持枠係合連結開口128に保持枠係合連結ピン110を挿通して保持枠係合部材92を連動部材84に連動可能な状態で接続している。そして、連動部材84の上下移動が規制されている場合(出力部119を回動開始姿勢とした場合)には、機枠係合連結ピン99が機枠係合連結開口127の下縁部に係合するとともに、保持枠係合連結ピン110が保持枠係合連結開口128の上縁部に係合するように構成されている(図6(a)および図13(c)参照)。
また、連動部材84のうち、第1係合ユニット81aを連結する箇所と第2係合ユニット81bを連結する箇所との間、および第3係合ユニット81cを連結する箇所と上側操作受部123との間には、遊技盤固定部材46の一部を押圧可能(係合可能)な連動係合受部(連動係合部材)130をそれぞれ下向きにして形成し、連動部材84が移動する移動力を受けて可動するように構成されている。さらに、図13(a)に示すように、連動部材84の上側に位置する連動係合受部(連動係合部材)130の前方には、連動部材84の上下移動の操作を可能とする連動操作部131を前方へ延設し、該連動操作部131の先端部を第1ベース部80aに開設された縦長スリット状の操作部挿通溝132(図7参照)へ通して、第1係合ユニット81aの保持枠係合爪105とともに枠本体側挿通開口107から前面枠本体4の表側へ臨ませている(図3参照)。このようにして設けられた連動操作部131は、透明部材保持枠9を前面枠本体4に対して閉成すると、透明部材保持枠9により被覆されて操作不能となる一方、透明部材保持枠9を前面枠本体4に対して開放すれば、前面枠3の外方(前方)に露出して操作可能となる。
そして、施錠ユニット36は、施錠ベース80に遊技盤固定部材46を複数(本実施形態では2つ)装着している。具体的には、図14および図15に示すように、第2ベース部80bの外側面(遊技盤収納部30側に向いた面)のうち、第1係合ユニット81aと第2係合ユニット81bとの間に位置する箇所、および第3係合ユニット81cと解除操作部83との間に位置する箇所に盤固定操作開口135を開設し、該盤固定操作開口135の前方および後方に設けられた装着部(盤固定ブラケット)136の間には盤固定回動軸137を架設してEリング等のストッパー138で脱落を防止し、盤固定回動軸137に遊技盤固定部材46を上下に回動可能な状態で軸着(装着)している。
遊技盤固定部材46は、図16に示すように、盤固定回動軸137が挿通される盤固定軸受部141を前面枠本体4の表裏方向に沿って延設し、該盤固定軸受部141の側部の前寄り(前面枠本体4の表寄り)には、遊技盤6の盤固定受部65に遊技盤6の表側から係合可能な盤固定係合部142を側方(図16(a)中、左側方)へ向けて突設し、盤固定軸受部141の側部の後寄り(前面枠本体4の裏寄り)には、遊技盤6の側部を押圧可能な盤固定押圧部143を備えている。また、盤固定係合部142の前面には、回動操作時に指等を引っ掛けるための固定操作部144を前方へ向けて突設し、盤固定軸受部141の側部のうち盤固定軸受部141を挟んで盤固定押圧部143とは反対側(図16(a)中、右側)には、連動部材84に係合可能な連動係合レバー145を突設して盤固定操作開口135へ通し、連動係合レバー145の先端部を連動部材84の連動係合受部(連動係合部材)130へ下方から係合可能としている。
このような構成を備えた遊技盤固定部材46は、施錠側壁部41の上下両側に開設された固定露出開口146(図3参照)から遊技盤収納部30に露出し、図17(a)および図18に示すように、下方へ回動して盤固定係合部142を横向きに配置すると、遊技盤収納部30内に遊技盤6を固定する盤固定状態に変換する。この盤固定状態においては、盤固定係合部142が遊技盤収納部30内の遊技盤6の前方に移動して盤固定受部65を前面側から後方の背面壁部43側へ押圧し、遊技盤6の表裏方向(前後方向)の移動を規制する。また、盤固定押圧部143の先端部が遊技盤6の側面(右側面)を押圧して、遊技盤6の左右方向の移動を規制する(図18参照)。一方、図17(b)に示すように、上方へ回動して盤固定係合部142を縦向きに配置すると、盤固定状態を解除する盤固定解除状態に変換する。この盤固定解除状態においては、盤固定係合部142が遊技盤収納部30内の遊技盤6の盤係合受部62から外れて固定部材通過部64の前方に移動し、遊技盤6の前後方向の移動を許容する。また、盤固定押圧部143の先端部が遊技盤6の側面(右側面)から後退し、遊技盤6の左右方向の移動を許容する。
次に、上記構成を備えた施錠ユニット36における解錠操作について説明する。なお、パチンコ遊技機1は、予め遊技盤収納部30に遊技盤6を収納しておき、遊技盤固定部材46を盤固定状態に変換して遊技盤6を固定しているものとする。また、透明部材保持枠9を前面枠本体4に対して閉成し、保持枠係合部材92の保持枠係合爪105を保持枠係合受部74に係合して透明部材保持枠9の閉成状態を維持(透明部材保持枠9の開放を規制)しているものとする(図19(a)参照)。さらに、前面枠3(前面枠本体4)を機枠2に対して閉成し、機枠2係合部の機枠係合爪95を機枠係合受部28に係合して前面枠3の閉成状態を維持(前面枠3の開放を規制)しているものとする(図20(a)および図21参照)。
まず、閉成状態の透明部材保持枠9を開放するには、鍵部材82を鍵穴115に挿入し、この状態で鍵部材82(回動部114)を保持枠解除方向Bへ回して出力部119を保持枠解除姿勢に変換する。すると、図12(c)および図19(b)に示すように、出力部119の第1出力突起121の回動力で上側操作受部123が下方へ押圧されて連動部材84が連動開始位置から保持枠操作位置に押し下げられ、保持枠操作位置に移動した連動部材84が保持枠係合連結開口128の上縁部により保持枠係合連結ピン110を保持枠係合付勢部材109の付勢力に抗して引き下げるとともに、連動係合受部(連動係合部材)130により連動係合レバー145を押し下げる。言い換えると、連動部材84が下方(上下一方向)へ移動する移動力を受けて連動係合受部(連動係合部材)130が可動して、連動係合レバー145を押し下げる。このとき、連動部材84の保持枠操作位置への押し下げに伴って機枠係合連結開口127が下方へ移動して、該機枠係合連結開口127の下縁部が機枠係合連結ピン99から離間するが、機枠係合連結開口127の上縁部が機枠係合連結ピン99に当接するまで下降しない。このため、連動部材84は、機枠係合部材91には出力部119からの押圧力を伝達せず、機枠係合部材91の機枠係合状態を維持する。
出力部119の回動力を受けて連動部材84が下方(上下一方向)へ移動し、この連動部材84により保持枠係合連結ピン110を引き下げられた保持枠係合部材92は、保持枠係合爪105を上方へ回動して保持枠係合解除状態に変換し、保持枠係合爪105と保持枠係合受部74との係合を解除して透明部材保持枠9の開放を許容する(図19(b)参照)。この状態で透明部材保持枠9を前方へ引けば、透明部材保持枠9を開放することができる。一方、連動部材84により連動係合レバー145を押し下げられた遊技盤固定部材46は、盤固定係合部142および盤固定押圧部143を上方へ回動して盤固定解除状態に変換し、遊技盤6の盤固定受部65側(図4中、右側)が遊技盤収納部30から前方へ外れることを許容する(図19(b)および図22参照)。この状態で固定部材通過部64に遊技盤固定部材46を通しながら遊技盤6の盤固定受部65側を遊技盤収納部30から引き出し、さらには遊技盤6の盤係合受部62側(図4中、左側)を背面壁部43と盤係合片44との間から引き抜けば、遊技盤6を遊技盤収納部30から外すことができる。
このことから、解除操作部83を操作するだけで、透明部材保持枠9の開放準備と遊技盤6の固定解除とを実行することができる。したがって、遊技盤6の交換作業時における遊技盤6の取り外し準備を簡単に行うことができる。また、施錠ユニット36の施錠ベース80に保持枠係合部材92および機枠係合部材91だけではなく遊技盤固定部材46をも装着しているので、透明部材保持枠9および前面枠3を閉成状態で施錠する各手段と、遊技盤6を固定する手段とを単一のベース部材を介して前面枠3に取り付けることができる。したがって、パチンコ遊技機1の部品点数の削減、ひいてはパチンコ遊技機1の製造コストの低減を図ることができる。
そして、回した鍵部材82を押さえる力を緩めると、第1出力突起121の押圧力が解除されるとともに、保持枠係合部材92が保持枠係合付勢部材109の付勢力により保持枠係合状態に戻って保持枠係合連結ピン110を上方へ回動し、この保持枠係合連結ピン110が連動部材84を上方(上下他方向)へ移動して連動開始位置に押し上げる。さらに、上側操作受部123が第1出力突起121を押し上げて出力部119を回動開始姿勢とし、解除操作部83を挿脱許容状態に戻す。
また、前面枠3を機枠2に対して開放するには、鍵部材82を鍵穴115に挿入し、この状態で鍵部材82(回動部114)を機枠解除方向Aへ回して出力部119を機枠解除姿勢に変換する。すると、図12(b)および図20(b)に示すように、出力部119の第2出力突起122の回動力で下側操作受部124が上方へ押圧されて、連動部材84が上方(上下他方向)へ移動して連動開始位置から保持枠操作位置とは異なる機枠操作位置(詳しくは保持枠操作位置よりも上方の機枠操作位置)に押し上げられ、機枠操作位置に移動した連動部材84が機枠係合連結開口127の下縁部により機枠係合連結ピン99を機枠係合付勢部材98の付勢力に抗して押し上げる。このとき、連動部材84の押し上げに伴って保持枠係合連結開口128が上方へ移動して、該保持枠係合連結開口128の上縁部が保持枠係合連結ピン110から離間するが、保持枠係合連結開口128の下縁部が保持枠係合連結ピン110に当接するまで上昇しない。このため、連動部材84は、機枠係合部材91には出力部119からの押圧力を伝達せず、保持枠係合部材92の保持枠係合状態を維持する。
出力部119の回動力を受けて連動部材84が上方(上下他方向)へ移動し、この連動部材84により機枠係合連結ピン99を押し上げられた機枠係合部材91は、機枠係合爪95を上方へ回動して機枠係合解除状態に変換し、機枠係合爪95と機枠係合受部28との係合を解除して前面枠3の開放を許容する。この状態で前面枠3(前面枠本体4)を前方へ引けば、前面枠3を開放することができる。そして、回した鍵部材82を押さえる力を緩めると、第2出力突起122の押圧力が解除されるとともに、機枠係合部材91が機枠係合付勢部材98の付勢力により機枠係合状態に戻って機枠係合連結ピン99を下方へ回動し、この機枠係合連結ピン99が連動部材84を連動開始位置に押し下げる。さらに、下側操作受部124が第2出力突起122を押し下げて出力部119を回動開始姿勢とし、解除操作部83を挿脱許容状態に戻す。
そして、透明部材保持枠9を開放して前面枠3の前方に連動操作部131を露出しておき、この連動操作部131を機枠係合付勢部材98の付勢力に抗して押し上げる操作を実行すれば、連動部材84が上方(上下他方向)に移動(詳しくは、連動開始位置から機枠操作位置に移動)して機枠係合連結ピン99を押し上げ、機枠係合部材91を機枠係合解除状態に変換する(図21参照)。したがって、鍵部材82を抜いて解除操作部83を回動操作できない状態であったとしても、解除操作部83とは別個に連動操作部131を操作して前面枠3を機枠2に対して容易に開放することができる。また、透明部材保持枠9を閉成して連動操作部131を被覆しておけば、連動操作部131が不用意に操作される不都合を阻止することができる。したがって、不正行為者が前面枠3を不正に開放操作することを未然に防ぐことができる。
開放した前面枠3を機枠2に対して閉じるには、鍵穴115に鍵部材82を挿入せずに解除操作部83を挿脱許容状態としたままで、前面枠3を機枠2側へ向けて回動して機枠係合爪95の下部を機枠係合受部28の上縁部に当接する。この状態で前面枠3を機枠2側へ押し込むと、機枠係合受部28が機枠係合付勢部材98の付勢力に抗して機枠係合爪95を押し上げて機枠係合部材91を機枠係合解除状態に変換する。このとき、機枠係合連結ピン99が上方に回動するが機枠係合連結開口127の上縁部に当接しないため、連動部材84が機枠係合部材91の機枠係合解除状態への変換を規制しない。そして、前面枠3を機枠2側へ十分に押し込んで閉成すると、機枠係合爪95の下端が機枠係合受部28を乗り越えて機枠係合受部28に引っ掛かり、機枠係合部材91が機枠係合状態に変換して前面枠3の開放を規制する。
また、遊技盤収納部30に遊技盤6を取り付けるには、透明部材保持枠9を大きく開き、遊技盤固定部材46を盤固定解除状態にしておく。この状態で遊技領域5を前方に向けた遊技盤6の盤係合受部62側(図4中、左側)を背面壁部43と盤係合片44との間に差し込み、遊技盤6を軸着側壁部40側へ向けて押圧するようにしながら遊技盤6の盤固定受部65側(図4中、右側)を遊技盤収納部30内に押し入れるとともに遊技盤固定部材46を固定部材通過部64に通し、遊技盤6の下端を遊技盤載置部32上に載せる。遊技盤載置部32に遊技盤6を載せたならば、遊技盤6を十分に後退させて背面壁部43に遊技盤6の裏面を当接する。そして、固定操作部144を指などで押圧して遊技盤固定部材46を盤固定状態に変換して遊技盤6を固定する。このとき、解除操作部83を挿脱許容状態として出力部119を回動開始姿勢に設定し、連動部材84が出力部119の回動力を受けていない状態においては、連動部材84は、盤固定解除状態に変換していた遊技盤固定部材46の連動係合レバー145から連動係合受部(連動係合部材)130を上方へ離間し、遊技盤固定部材46が盤固定解除状態から盤固定状態に変換することを許容する。したがって、連動部材84が遊技盤固定部材46の盤固定状態への変換を阻止する不都合、ひいては遊技盤収納部30内に収納された遊技盤6の固定作業を阻止する不都合をなくすことができる。
さらに、開放した透明部材保持枠9を前面枠3に対して閉じるには、鍵穴115に鍵部材82を挿入せずに解除操作部83を挿脱許容状態としたままで、透明部材保持枠9を前面枠本体4側へ向けて回動して保持枠係合爪105の下部を保持枠係合受部74の上縁部に当接する。この状態で透明部材保持枠9を前面枠本体4側へ押し込むと、保持枠係合受部74が保持枠係合付勢部材109の付勢力に抗して保持枠係合爪105を押し上げて保持枠係合部材92を保持枠係合解除状態に変換する。このとき、保持枠係合連結ピン110が下方に回動するが保持枠係合連結開口128の下縁部に当接しないため、連動部材84が保持枠係合部材92の保持枠係合解除状態への変換を規制しない。そして、透明部材保持枠9を前面枠本体4側へ十分に押し込んで閉成すると、保持枠係合爪105の下端が保持枠係合受部74を乗り越えて保持枠係合受部74に引っ掛かり、保持枠係合部材92が保持枠係合状態に変換して透明部材保持枠9の開放を規制する。
ところで、上記実施形態では、鍵部材82を回して出力部119を保持枠解除姿勢に変換すると、保持枠係合部材92を保持枠係合解除状態に変換するとともに遊技盤固定部材46を盤固定解除状態に変換したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図23〜図26に示す第2実施形態においては、基本的な構成は第1実施形態と同じであるが、解除操作部83の出力部119を保持枠解除姿勢および機枠解除姿勢とは別個の盤解除姿勢に変換可能とし、出力部119を盤解除姿勢に変換すると、遊技盤固定部材46を盤固定解除状態に変換するように構成されている点で異なる。具体的に説明すると、第2実施形態における解除操作部83は、図23(a)に示すように、鍵部材82を回して出力部119を回動開始姿勢から保持枠解除方向Bの最大回動角度まで回動する途中の保持枠解除角度β1(本実施形態では60度)に回動すると、第1出力突起121および第2出力突起122を下降させて出力部119を保持枠解除姿勢に変換し、第1出力突起121を出力部119の回動中心と横に並ぶ位置まで移動するとともに第2出力突起122を出力部119の回動中心の下方に移動する。さらに、図23(b)に示すように、鍵穴115に挿入した鍵部材82を回して出力部119を回動開始姿勢から保持枠解除方向Bの最大回動角度となる盤解除角度β2(本実施形態では120度)まで回動すると、保持枠解除姿勢から第1出力突起121を下降させるとともに第2出力突起122を上昇させて出力部119を盤解除姿勢に変換し、第1出力突起121を出力部119の回動中心の下方に移動するとともに第2出力突起122を出力部119の回動中心を挟んで第2ベース部80bとは反対側(図23(a)中、左側)まで移動する。なお、上側操作受部123の上面に第1出力突起121を当接する連動部材84は、出力部119を保持枠解除姿勢に変換すると、連動開始位置よりも低い保持枠操作位置に移動し、出力部119を盤解除姿勢に変換すると、保持枠操作位置よりも低い盤操作位置に移動する。
また、施錠ユニット36は、連動部材84と各遊技盤固定部材46の連動係合レバー145との間にリンクアーム(連動係合部材)150を備えている。リンクアーム(連動係合部材)150は、図24に示すように、連動部材84側に位置する一端にアーム回動軸受151を開設して施錠ベース80に回動自在な状態で軸着し、遊技盤固定部材46側に位置する他端には、連動係合レバー145を押圧可能なアーム係合突起152を突設している。また、リンクアーム(連動係合部材)150の長手方向の中間部分には、連動部材84から突設したカムフォロワ154を係合可能なカム溝155を屈曲した状態で開設し、該カム溝155のうち屈曲箇所からアーム係合突起152寄りに位置する部分を第1溝部155aとし、アーム回動軸受151寄りに位置する部分を第2溝部155bとし、第1溝部155aの長さを連動部材84の連動開始位置から保持枠操作位置までの移動距離よりも長く、且つ連動開始位置から盤操作位置までの移動距離よりも短く設定している。そして、図25に示すように、盤固定状態になっている遊技盤固定部材46の連動係合レバー145にアーム係合突起152を係合しているアーム非操作姿勢では、アーム係合突起152がアーム回動軸受151よりも上方に位置し、第1溝部155aが連動部材84の上下移動方向に沿って延在するとともに、第2溝部155bが第1溝部155aの下端からアーム回動軸受151側へ向けて延在するように構成されている。さらに、連動部材84が連動開始位置に位置している状態においては、カムフォロワ154が縦向き状態の第1溝部155aの上端部に係合するように構成されている(図25(a)参照)。
このような構成を備えた施錠ユニット36の作用について説明すると、まず、各遊技盤固定部材46を予め盤固定状態に設定して、リンクアーム(連動係合部材)150を介して遊技盤固定部材46と連動部材84とを係合しておく。この状態で鍵穴115に挿入した鍵部材82を回し、出力部119を回動開始姿勢から保持枠解除方向Bへ回動して保持枠解除姿勢に変換すると、出力部119の第1出力突起121の回動力を受けて上側操作受部123が下方へ押圧されて連動部材84が下方(上下一方向)へ移動して連動開始位置から保持枠操作位置に押し下げられる。さらに、保持枠操作位置に移動した連動部材84が保持枠係合連結開口128の上縁部により保持枠係合連結ピン110を保持枠係合付勢部材109の付勢力に抗して引き下げて、保持枠係合部材92を保持枠係合解除状態に変換する。このとき、カムフォロワ154が連動部材84の上下移動方向に沿って延在する第1溝部155a内を下降するが、第1溝部155aの下端部(第2溝部155bとの連通部)まで移動しない。このため、リンクアーム(連動係合部材)150がアーム非操作姿勢に維持されるとともに、各遊技盤固定部材46が盤固定状態に維持される。
引き続き鍵部材82を回し、出力部119を保持枠解除姿勢から保持枠解除方向Bへ回動すると、出力部119の第1出力突起121の回動力を受けて上側操作受部123がさらに下方へ押圧されて連動部材84が下方(上下一方向)へ移動して保持枠操作位置から押し下げられる。さらに、連動部材84が盤操作位置に移動する前(出力部119が盤解除姿勢に変換する前)に、カムフォロワ154が第2溝部155bに進入して第2溝部155bの縁に係合し、この縁を下方へ押圧する(図25(b)参照)。そして、出力部119を盤解除姿勢に変換して連動部材84が盤操作位置に到達すると、各リンクアーム(連動係合部材)150がアーム回動軸受151を中心に下方へ回動してアーム操作姿勢に変換し、アーム係合突起152が連動係合レバー145を押し下げ、これにより各遊技盤固定部材46が盤固定解除状態に変換する(図26(a)および(b)参照)。このようにして出力部119を保持枠解除方向Bに回動して保持枠係合部材92を保持枠係合解除状態に変換した後に、遊技盤固定部材46を盤固定解除状態に変換するので、出力部119が保持枠係合部材92と遊技盤固定部材46とから同時に抵抗力を受けることを避けることができ、解除操作部83を円滑に操作することができる。また、解除操作部83を操作して出力部119を保持枠解除姿勢にのみ変換すれば、遊技盤6の固定を解除せずに透明部材保持枠9を解錠することができ、透明部材保持枠9の開放準備のみを選択して実行することができる。
なお、回した鍵部材82を押さえる力を緩めると、第1出力突起121の押圧力が解除されるとともに、保持枠係合部材92が保持枠係合付勢部材109の付勢力により保持枠係合状態に戻って保持枠係合連結ピン110を上方へ回動し、この保持枠係合連結ピン110が連動部材84を連動開始位置に押し上げる。さらに、上側操作受部123が第1出力突起121を押し上げて出力部119を回動開始姿勢とし、解除操作部83を挿脱許容状態に戻す。また、連動部材84の連動開始位置への上昇に伴ってカムフォロワ154がカム溝155内を上昇してリンクアーム(連動係合部材)150をアーム操作姿勢からアーム非操作姿勢に戻す。この結果、出力部119が回動開始姿勢に設定されて連動部材84が出力部119の回動力を受けていない状態においては、リンクアーム(連動係合部材)150のアーム係合突起152が遊技盤固定部材46の連動係合レバー145から上方へ離間し、盤固定解除状態の遊技盤固定部材46と連動部材84との係合が解除され、遊技盤固定部材46が盤固定解除状態から盤固定状態に変換することを許容する。したがって、連動部材84およびリンクアーム(連動係合部材)150が遊技盤固定部材46の盤固定状態への変換を阻止する不都合、ひいては遊技盤収納部30内に収納された遊技盤6の固定作業を阻止する不都合をなくすことができる。
ところで、上記第2実施形態では、出力部119を盤解除姿勢に変換して連動部材84を盤操作位置に移動すると、上下両側の遊技盤固定部材46を同時に盤固定状態から盤固定解除状態へ変換するように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図27〜図31に示す第3実施形態においては、基本的な構成は第2実施形態と同じであるが、遊技盤固定部材46を1つずつ盤固定解除状態に変換するように構成されている点で異なる。具体的に説明すると、第3実施形態における解除操作部83は、図27に示すように、鍵部材82を回して出力部119を回動開始姿勢から保持枠解除方向Bの最大回動角度まで回動する途中の保持枠解除角度β3(本実施形態では40度)に回動すると、第1出力突起121および第2出力突起122を下降させて出力部119を保持枠解除姿勢に設定し、第1出力突起121を出力部119の回動中心と横に並ぶ位置まで移動するとともに第2出力突起122を出力部119の回動中心の下方に移動する。
また、出力部119を保持枠解除姿勢から保持枠解除方向Bの最大回動角度に回動するまで複数段階(本実施形態では2段階)の盤解除姿勢に設定する。詳しくは、鍵穴115に挿入した鍵部材82を回して出力部119を回動開始姿勢から保持枠解除方向Bの第1盤解除角度β4(本実施形態では80度)に回動すると、第1出力突起121を保持枠解除姿勢よりも下降させるとともに第2出力突起122を保持枠解除姿勢よりも側方に移動して出力部119を第1盤解除姿勢に設定する。さらに鍵部材82を回して出力部119を保持枠解除方向Bの最大回動角度となる第2盤解除角度(本実施形態では120度)まで回動すると、第1出力突起121を第1盤解除姿勢よりも下降させるとともに第2出力突起122を第1盤解除姿勢よりも上昇させて出力部119を第2盤解除姿勢に設定する。なお、上側操作受部123の上面に第1出力突起121を当接する連動部材84は、出力部119を保持枠解除姿勢に変換すると、連動開始位置よりも低い保持枠操作位置に移動し、出力部119を第1盤解除姿勢に変換すると、保持枠操作位置よりも低い第1盤操作位置に移動し、出力部119を第2盤解除姿勢に変換すると、第1盤操作位置よりも低い第2盤操作位置に移動する。
また、第3実施形態においては、カム溝155の寸法が異なるリンクアーム(連動係合部材)150を各遊技盤固定部材46にそれぞれ対応するように複数(本実施形態では2つ)設けている。具体的には、図28に示すように、上側の遊技盤固定部材46に係合するリンクアーム(連動係合部材)150(上側リンクアーム150′)と、下側の遊技盤固定部材46に係合するリンクアーム(連動係合部材)150(下側リンクアーム150″)とで第1溝部155aの長さを異ならせ、上側リンクアーム150′の第1溝部155aを下側リンクアーム150″の第1溝部155aよりも長く設定している。さらに、上側リンクアーム150′の第1溝部155aの長さを連動部材84の連動開始位置から第1盤操作位置までの移動距離よりも長く、且つ連動開始位置から第2盤操作位置までの移動距離よりも短く設定し、下側リンクアーム150″の第1溝部155aの長さを連動部材84の連動開始位置から保持枠操作位置までの移動距離よりも長く、且つ連動開始位置から第1盤操作位置までの移動距離よりも短く設定している。なお、連動部材84が連動開始位置に位置している状態においては、上側リンクアーム150′の第1溝部155aの上端部および下側リンクアーム150″の第1溝部155aの上端部にカムフォロワ154をそれぞれ係合するように構成されている。
このような構成を備えた施錠ユニット36の作用について説明すると、まず、各遊技盤固定部材46を予め盤固定状態に設定して、リンクアーム150′,150″を介して遊技盤固定部材46と連動部材84とを係合しておく。この状態で鍵穴115に挿入した鍵部材82を回し、出力部119を回動開始姿勢から保持枠解除方向Bへ回動して保持枠解除姿勢に変換すると、出力部119の第1出力突起121の回動力で上側操作受部123が下方へ押圧されて連動部材84が下方(上下一方向)へ移動して連動開始位置から保持枠操作位置に押し下げられる。さらに、保持枠操作位置に移動した連動部材84が保持枠係合連結開口128の上縁部により保持枠係合連結ピン110を保持枠係合付勢部材109の付勢力に抗して引き下げて、保持枠係合部材92を保持枠係合解除状態に変換する。このとき、各カムフォロワ154が連動部材84の上下移動方向に沿って延在する第1溝部155a内を下降するが、何れのカムフォロワ154も第1溝部155aの下端部(第2溝部155bとの連通部)まで移動しない。このため、各リンクアーム150′,150″がアーム非操作姿勢に維持され、各遊技盤固定部材46が盤固定状態に維持される。
引き続き鍵部材82を回し、出力部119を保持枠解除姿勢から保持枠解除方向Bへ回動すると、出力部119の第1出力突起121の回動力で上側操作受部123がさらに下方へ押圧されて連動部材84が下方(上下一方向)へ移動して保持枠操作位置から押し下げられる。さらに、連動部材84が第1盤操作位置に移動する前(出力部119が第1盤解除姿勢に変換する前)には、下側リンクアーム150″においては、カムフォロワ154が第2溝部155bに進入して第2溝部155bの縁を下方へ押圧するが、上側リンクアーム150′においては、カムフォロワ154が第1溝部155aの下端部(第2溝部155bとの連通部)まで移動しない(図29参照)。そして、出力部119を第1盤解除姿勢に変換して連動部材84が第1盤操作位置に到達すると、下側リンクアーム150″がアーム回動軸受151を中心に下方へ回動してアーム操作姿勢に変換し、アーム係合突起152が連動係合レバー145を押し下げ、これにより下側の遊技盤固定部材46(言い換えると、下側リンクアーム150″に対応する遊技盤固定部材46)が盤固定解除状態に変換する(図30参照)。一方、上側リンクアーム150′がアーム非操作姿勢に維持され、上側の遊技盤固定部材46が盤固定状態に維持される。
さらに鍵部材82を回し、出力部119を第1盤解除姿勢から保持枠解除方向Bへ回動すると、出力部119の第1出力突起121の回動力で上側操作受部123がさらに下方へ押圧されて連動部材84が第1盤操作位置から押し下げられる。さらに、連動部材84が第2盤操作位置に移動する前(出力部119が第2盤解除姿勢に変換する前)には、下側リンクアーム150″においては、カムフォロワ154が第2溝部155b内を移動して下側リンクアーム150″を下方へ回動し、上側リンクアーム150′においては、カムフォロワ154が第2溝部155bに進入して第2溝部155bの縁を下方へ押圧する。そして、図31に示すように、出力部119を第2盤解除姿勢に変換して連動部材84が第2盤操作位置に到達すると、上側リンクアーム150′がアーム回動軸受151を中心に下方へ回動してアーム操作姿勢に変換し、アーム係合突起152が連動係合レバー145を押し下げ、これにより上側の遊技盤固定部材46(言い換えると、上側リンクアーム150′に対応する遊技盤固定部材46)が盤固定解除状態に変換する。また、下側リンクアーム150″がアーム係合突起152を連動係合レバー145から十分に離間する。このようにして、出力部119を保持枠解除方向Bに回動して一の段階の盤解除姿勢に変換すると、出力部119の回動力を受けた連動部材84が一の遊技盤固定部材46を連動可能となる盤操作位置に移動して、一の遊技盤固定部材46を盤固定解除状態に変換するので、出力部119が保持枠係合部材92と複数の遊技盤固定部材46とから同時に抵抗力を受けることを避けることができる。したがって、遊技盤固定部材46を複数備えていたとしても、解除操作部83を支障なく操作することができる。
なお、回した鍵部材82を押さえる力を緩めると、第1出力突起121の押圧力が解除されるとともに、保持枠係合部材92が保持枠係合付勢部材109の付勢力により保持枠係合状態に戻って保持枠係合連結ピン110を上方へ回動し、この保持枠係合連結ピン110が連動部材84を連動開始位置に押し上げる。さらに、上側操作受部123が第1出力突起121を押し上げて出力部119を回動開始姿勢とし、解除操作部83を挿脱許容状態に戻す。また、連動部材84の連動開始位置への上昇に伴ってカムフォロワ154がカム溝155内を上昇して各リンクアーム150′,150″をアーム操作姿勢からアーム非操作姿勢に戻す。この結果、出力部119が回動開始姿勢に設定されて連動部材84が出力部119の回動力を受けていない状態においては、アーム係合突起152が連動係合レバー145から上方へ離間し、盤固定解除状態の遊技盤固定部材46と連動部材84との係合が解除され、遊技盤固定部材46が盤固定解除状態から盤固定状態に変換することを許容する。したがって、連動部材84およびリンクアーム(連動係合部材)150′,150″が遊技盤固定部材46の盤固定状態への変換を阻止する不都合、ひいては遊技盤収納部30内に収納された遊技盤6の固定作業を阻止する不都合をなくすことができる。
ところで、上記実施形態では、施錠ユニット36に2つの遊技盤固定部材46を備えたが、本発明はこれに限定されず、3つ以上の遊技盤固定部材46を備えてもよい。また、遊技盤固定部材46を複数備えた場合には、出力部119において、保持枠解除姿勢から最大回動角度に回動するまで複数段階の盤解除姿勢に変換するように設定し、各遊技盤固定部材46に対応するリンクアーム(連動係合部材)150毎に第1溝部155aの長さを異ならせ、出力部119を一の段階の盤解除姿勢に変換すると、連動部材84の下方(上下一方向)への移動力を受けた一のリンクアーム(連動係合部材)150が、対応する遊技盤固定部材46に係合して、この遊技盤固定部材46を盤固定解除状態に変換するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、連動部材84が下方へ移動すると、保持枠係合部材92を保持枠係合解除状態に変換したり、遊技盤固定部材46を盤固定解除状態に変換したりするように構成し、連動部材84が上方へ移動すると、機枠係合部材91を機枠係合解除状態に変換するように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、連動部材が上方へ移動すると、保持枠係合部材を保持枠係合解除状態に変換したり、遊技盤固定部材46を盤固定解除状態に変換したりするように構成し、連動部材84が下方へ移動すると、機枠係合部材91を機枠係合解除状態に変換するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、機枠の前面側に開閉可能に取り付けられ、表面に遊技領域が形成される遊技盤を前面側から収納可能な遊技盤収納部が形成された前面枠と、該前面枠の前面側に開閉可能な状態、且つ遊技盤収納部を前方から被覆可能な状態で取り付けられ、遊技領域を前方から視認可能とする透明部材が保持された透明部材保持枠と、該透明部材保持枠を前面枠に対して閉じた閉成状態に維持可能な施錠ユニットと、遊技盤収納部内に収納された遊技盤を固定するための遊技盤固定部材と、を備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
1 パチンコ遊技機
2 機枠
3 前面枠
4 前面枠本体
6 遊技盤
9 透明部材保持枠
28 機枠係合受部
30 遊技盤収納部
36 施錠ユニット
43 背面壁部
46 遊技盤固定部材
50 遊技盤本体
51 サイドケース
64 固定部材通過部
65 盤固定受部
74 保持枠係合受部
80 施錠ベース
81 係合ユニット
82 鍵部材
83 解除操作部
84 連動部材
88 係合ベース
91 機枠係合部材
92 保持枠係合部材
95 機枠係合爪
98 機枠係合付勢部材
105 保持枠係合爪
109 保持枠係合付勢部材
113 シリンダーケース
114 回動部
115 鍵穴
119 出力部
121 第1出力突起
122 第2出力突起
123 上側操作受部
124 下側操作受部
127 機枠係合連結開口
128 保持枠係合連結開口
130 連動係合受部(連動係合部材)
131 連動操作部
136 装着部
142 盤固定係合部
143 盤固定押圧部
145 連動係合レバー
146 固定露出開口
150 リンクアーム(連動係合部材)
152 アーム係合突起

Claims (7)

  1. 機枠の前面側に開閉可能に取り付けられ、表面に遊技領域が形成される遊技盤を前面側から収納可能な遊技盤収納部が形成された前面枠と、
    該前面枠の前面側に開閉可能な状態、且つ前記遊技盤収納部を前方から被覆可能な状態で取り付けられ、前記遊技領域を前方から視認可能とする透明部材が保持された透明部材保持枠と、
    該透明部材保持枠を前記前面枠に対して閉じた閉成状態に維持可能な施錠ユニットと、
    前記遊技盤収納部内に収納された前記遊技盤を固定するための遊技盤固定部材と、を備えた遊技機において、
    前記施錠ユニットは、
    前記前面枠のうち前記遊技盤収納部の側方に位置する箇所に配置された施錠ベースと、
    該施錠ベースに装着され、前記閉成状態の前記透明部材保持枠に係合して前記透明部材保持枠の開放を規制する保持枠係合状態と、前記保持枠係合状態を解除して前記透明部材保持枠の開放を許容する保持枠係合解除状態とに変換可能な保持枠係合部材と、
    前記前面枠の外方に露出する鍵穴を開設し、該鍵穴に鍵部材を挿入して出力部を回動操作可能となる解除操作部と、
    前記出力部と前記保持枠係合部材とに係合し、前記出力部の回動力を受けて上下一方向へ移動することで前記保持枠係合部材を前記保持枠係合解除状態に変換する連動部材と、を備え、
    前記施錠ベースには、前記遊技盤固定部材を装着するための装着部を設け、
    前記遊技盤固定部材は、前記遊技盤を前面側から後方へ押圧して前記遊技盤収納部内に固定する盤固定状態と、前記遊技盤から外れて前記盤固定状態を解除する盤固定解除状態とに変換可能なように前記装着部に装着されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記施錠ユニットは、
    前記連動部材が移動する移動力を受けて可動し、前記遊技盤固定部材の一部と係合可能な連動係合部材を備え、
    前記連動係合部材と前記遊技盤固定部材とを係合した状態において前記出力部を回動して前記連動部材を上下一方向へ移動させると、前記連動係合部材が可動して前記遊技盤固定部材を前記盤固定解除状態に変換することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記出力部は、前記鍵部材を前記鍵穴に対して挿脱可能な状態においては回動開始姿勢に設定され、該回動開始姿勢から保持枠解除方向の最大回動角度まで回動すると盤解除姿勢に変換するように設定され、前記回動開始姿勢から最大回動角度まで回動する途中では保持枠解除姿勢に変換するように設定され、
    前記出力部を前記保持枠解除姿勢に変換すると、前記出力部の回動力を受けた前記連動部材が前記保持枠係合部材を前記保持枠係合解除状態に変換し、
    前記出力部を前記保持枠解除姿勢から前記盤解除姿勢に変換すると、前記連動部材の移動力を受けた前記連動係合部材が前記遊技盤固定部材に係合して当該遊技盤固定部材を前記盤固定解除状態に変換することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記施錠ベースには、前記遊技盤固定部材が複数装着され、
    前記連動係合部材は、前記複数の遊技盤固定部材にそれぞれ対応するように複数設けられ、
    前記出力部は、前記保持枠解除姿勢から前記最大回動角度に回動するまで複数段階の盤解除姿勢に変換するように設定され、
    前記出力部を一の段階の前記盤解除姿勢に変換すると、前記連動部材の上下一方向への移動力を受けた一の前記連動係合部材が、対応する前記遊技盤固定部材に係合して当該遊技盤固定部材を前記盤固定解除状態に変換することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記施錠ユニットは、
    前記施錠ベースに装着され、前記機枠に対して前記前面枠を閉じた状態で前記機枠に係合して前記前面枠の開放を規制する機枠係合状態と、前記機枠係合状態を解除して前記前面枠の開放を許容する機枠係合解除状態とに変換可能な機枠係合部材を備え、
    該機枠係合部材を前記連動部材へ接続して前記機枠係合部材と前記連動部材とを連動可能とし、
    前記連動部材には連動操作部を設け、該連動操作部を操作すると、前記連動部材が上下他方向へ移動して前記機枠係合部材を前記機枠係合解除状態に変換することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記連動操作部は、前記透明部材保持枠を閉成すると、該透明部材保持枠に被覆されて操作不能となり、前記透明部材保持枠を開放すると、前記前面枠の外方に露出して操作可能となることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記連動係合部材は、前記出力部が前記回動開始姿勢に設定されて前記連動部材が前記出力部の回動力を受けていない状態においては、前記盤固定解除状態に変換されている前記遊技盤固定部材から離間して、該遊技盤固定部材の前記盤固定状態への変換を許容することを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
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