JP4817941B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、より詳細には、外枠に対して中枠を開閉および着脱可能に組み付けると共に、中枠に対して前枠を開閉および着脱可能に組み付けて遊技に供される遊技機に関するものである。
パチンコ機やアレンジボール機に代表されるこの種の遊技機では、縦長方形の外枠の開口前面側に、各種の必要な遊技構成部材が搭載されて遊技盤を収容セットした中枠を開閉(横開き)および着脱可能に組み付けると共に、遊技盤を透視保護するガラス板を組み付けた前枠を中枠に対して開閉(横開き)および着脱可能に組み付けて1台単位で構成される。そして、製造工場内等に保管されたり出荷(運送)される場合には、前述した機体単位で縦向きまたは横向きの姿勢で取扱われ、一方遊技店内の設置枠台(所謂「島」)に設置される場合には、外枠を所定の縦向き傾斜姿勢で固定保持させたもとで、中枠および前枠を組み付けセットして遊技に供される。
前述した遊技機にあって、機体を構成する外枠と中枠、および中枠と前枠の組み付けに係る連結手段については、最も一般化されている形式として軸を孔に嵌挿して連結する構成が多用されている。しかし、このような機体の組み付け作業にあっては、案外煩雑を伴って時間が掛かると共に、中枠全体がかなり重いことから相当な重労働となる。そこで、遊技機の組み付け作業の簡易化、容易化を図るため、特許文献1に開示されるロックレバー式の連結装置が提案されている。この連結装置は、外枠に、下向きに突出する支軸を配設するのに対し、前枠に配設した受け具に、側面に開口して支軸を横向きに嵌合・離脱し得る軸孔を形成した軸支部を配設すると共に、軸孔の閉鎖位置と開放位置とに往復変位可能なロック部材を旋回動可能に配設して構成される。そして、外枠と中枠との組み付けに際しては、両手で中枠全体を支えながら外枠の支軸に中枠のロック部材を押付けて、該ロック部材を閉鎖位置から開放位置に変位させることで、支軸を軸孔に嵌合させるようになっている。
一方、中枠に対して前枠を組み付ける技術としては、特許文献2に開示されるスライドピン式の連結装置が提案されている。この連結装置は、前枠に、上下にスライド可能で常にはスプリングにより上方に突出すよう付勢されるスライドピンが配設されると共に、中枠に、スライドピンが挿脱可能な軸孔が設けられている。そして、中枠と前枠との組み付けに際しては、前枠のスライドピンを手で押し下げながら前枠を中枠にあてがって、スライドピンと軸孔とを位置合わせしたもとで、スライドピンを軸孔に挿入するようになっている。
特開平11−137805号公報 特開2005−379号公報
特許文献1に開示の連結装置を用いた遊技機では、外枠に中枠を組み付けるに際しては、両手で中枠全体を支えながら行なうことができ、作業者の個体差に拘らず手早く楽に組み付け作業を行なうことができる。
しかしながら、特許文献2に開示の連結装置を用いる構成では、中枠に前枠を組み付けるに際しては、前述したようにスライドピンを手で押し下げた状態で前枠を支えながらスライドピンを軸孔に挿入しなければならず、両手で前枠を支えながら連結することができない。また、軸孔の孔径とスライドピンの軸径とは、ガタツキ防止のため略同寸法に設定されており、それ故に、スライドピンと軸孔とを位置合わせして挿入する作業に手間が掛かる問題がある。更に、スライドピンは、上下に可動する機構であるため、スライドピンが途中で引っ掛かって上方に完全に突出しないこともあり、組み付けが不完全になるおそれがある。しかも、スライドピンが可動式で機構が複雑となるため、近年の重くなった前枠を支えるのには、強度が不足すると云った問題も指摘される。
すなわち、本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、外枠に対して中枠を簡単・確実に組み付けし得ると共に、中枠に対して前枠を簡単・確実に組み付けし得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係る遊技機は、
中枠(12)の左上部を外枠(11)に開閉および着脱可能に組み付けると共に、前枠(13)の左上部を中枠(12)に開閉および着脱可能に組み付ける上側の開閉連結手段(38)と、前記中枠(12)の左下部を外枠(11)に開閉および着脱可能に組み付ける下側の開閉連結手段(20)と、前記前枠(13)の左下部を中枠(12)に開閉および着脱可能に組み付ける中間の開閉連結手段(30)とを有する遊技機であって、
前記下側の開閉連結手段(20)は、前記外枠(11)および中枠(12)の左下部に設けられて嵌挿連結される第1下支軸(23)および第1下軸孔(27)を備え、
前記中間の開閉連結手段(30)は、前記中枠(12)の左縁における上下の開閉連結手段(38,20)の間および前記前枠(13)の左下部に設けられて嵌挿連結される第2下支軸(33)および第2下軸孔(36)を備え、
前記上側の開閉連結手段(38)は、
前記外枠(11)の左上端部に下向きに突出するよう設けられた第1上支軸(42)と、
前記前枠(13)の左上端部に上向きに突出するよう設けられた第2上支軸(44)と、
前記中枠(12)の左上端部に配設された板状のベース部材(52)と、
前記ベース部材(52)の上面前側に設けられて上方および後方へ開口する第1上軸孔(57)を有し、該第1上軸孔(57)に前記第1上支軸(42)を軸支する第1軸受け部(56)と、
前記ベース部材(52)の下面前側に設けられて下方および後方へ開口する第2上軸孔(59)を有し、該第2上軸孔(59)に前記第2上支軸(44)を軸支する第2軸受け部(58)と、
前記ベース部材(52)の上面側に枢支軸(71a)を介して回動可能に配設されて、回動により前記第1上軸孔(57)の後方開口(57a)に対する閉鎖位置および開放位置の間を変位する第1開閉レバー部材(62)と、
前記第1開閉レバー部材(62)の左側縁部に形成され、前記ベース部材(52)の上面左外端および第1軸受け部(56)の間に前記第1上支軸(42)を受け入れ可能な第1軸受入口(68)を画成し、該第1軸受入口(68)を介して受け入れた第1上支軸(42)により第1開閉レバー部材(62)を閉鎖位置から開放位置へ変位させる第1案内面(65)と、
前記枢支軸(71a)を介してベース部材(52)の下面側に回動可能に配設され、回動により前記第2上軸孔(59)の後方開口(59a)に対する閉鎖位置および開放位置の間を変位する第2開閉レバー部材(70)と、
前記第2開閉レバー部材(70)の前側縁部に形成され、前記ベース部材(52)の下面右外端および第2軸受け部(58)の間に前記第2上支軸(44)を受け入れ可能な第2軸受入口(76)を画成し、該第2軸受入口(76)を介して受け入れた前記第2上支軸(44)により第2開閉レバー部材(70)を閉鎖位置から開放位置へ変位させる第2案内面(73)と、
前記第2開閉レバー部材(70)に設けられて上方に突出する突起部(71b)と、
前記ベース部材(52)に上下に貫通するよう形成されて前記突起部(71b)が挿入され、前記第2開閉レバー部材(70)の閉鎖位置および開放位置の間の変位に伴った突起部(71b)の移動を許容する第1ガイド孔(53c)と、
前記第1開閉レバー部材(62)に上下に貫通するよう形成されて前記突起部(71b)が挿入され、前記第1開閉レバー部材(62)の閉鎖位置および開放位置の間の変位に伴った突起部(71b)の移動を許容する第2ガイド孔(63b)と、
前記第1開閉レバー部材(62)に設けられた係止部(63c)および前記突起部(71b)に係止され、前記第1開閉レバー部材(62)および第2開閉レバー部材(70)の夫々を、相互に逆方向となる対応の閉鎖位置へ向けて付勢する付勢部材(78)とを備え、
前記下側の開閉連結手段(20)における第1下支軸(23)と第1下軸孔(27)とを嵌挿連結したもとで、前記上側の開閉連結手段(38)における前記外枠(11)の第1上支軸(42)を前記第1軸受入口(68)に受け入れて、該第1上支軸(42)により閉鎖位置にある前記第1開閉レバー部材(62)を開放位置に変位させて第1上軸孔(57)の後方開口(57a)を開放し、開放した第1上軸孔(57)の後方開口(57a)を介して第1上支軸(42)が第1上軸孔(57)へ進入することで、付勢部材(78)の付勢により第1開閉レバー部材(62)が閉鎖位置に復帰して第1上軸孔(57)に第1上支軸(42)を軸支すると共に、前記外枠(11)に対して中枠(12)を閉鎖した状態では、外枠(11)の前端面が第1開閉レバー部材(62)の後端面に当接することで、該第1開閉レバー部材(62)が回動規制されて閉鎖位置に保持されるよう構成し、
前記中間の開閉連結手段(30)における第2下支軸(33)と第2下軸孔(36)とを嵌挿連結したもとで、前記上側の開閉連結手段(38)における前記前枠(13)の第2上支軸(44)を前記第2軸受入口(76)に受け入れて、該第2上支軸(44)により閉鎖位置にある前記第2開閉レバー部材(70)を開放位置に変位させて第2上軸孔(59)の後方開口(59a)を開放し、開放した第2上軸孔(59)の後方開口(59a)を介して第2上支軸(44)が第2上軸孔(59)に進入することで、付勢部材(78)の付勢により第2開閉レバー部材(70)が閉鎖位置に復帰して第2上軸孔(59)に第2上支軸(44)を軸支すると共に、前記中枠(12)に対して前枠(13)を閉鎖した状態では、前枠(13)の後端面が第2開閉レバー部材(75)の前端面に当接することで、該第2開閉レバー部材(75)が回動規制されて閉鎖位置に保持されるよう構成したことを要旨とする。
請求項1に係る発明では、中枠に対して前枠を組み付ける連結構造を、外枠に対して中枠を組み付ける連結構造と同様のロックレバー式にしたので、中枠に対する前枠の組み付けも簡単で、確実な組み付けが達成できる。また、前枠に設けられる第2上支軸を固定式とし得るから、強度が増し、重量のある前枠を安定して支持することができる。更に、第1および第2開閉レバー部材を閉鎖位置に付勢する付勢部材および枢支軸を共通化したから、部品点数およびコストを低減し得ると共に、装置の小型化を図り得る。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項2の発明に係る遊技機は、
中枠(12)の左上部を外枠(11)に開閉および着脱可能に組み付けると共に、前枠(13)の左上部を中枠(12)に開閉および着脱可能に組み付ける上側の開閉連結手段(38)と、前記中枠(12)の左下部を外枠(11)に開閉および着脱可能に組み付ける下側の開閉連結手段(20)と、前記前枠(13)の左下部を中枠(12)に開閉および着脱可能に組み付ける中間の開閉連結手段(30)とを有する遊技機であって、
前記下側の開閉連結手段(20)は、前記外枠(11)および中枠(12)の左下部に設けられて嵌挿連結される第1下支軸(23)および第1下軸孔(27)を備え、
前記中間の開閉連結手段(30)は、前記中枠(12)の左縁における上下の開閉連結手段(38,20)の間および前記前枠(13)の左下部に設けられて嵌挿連結される第2下支軸(33)および第2下軸孔(36)を備え、
前記上側の開閉連結手段(38)は、
前記外枠(11)の左上端部に下向きに突出するよう設けられた第1上支軸(42)と、
前記前枠(13)の左上端部に上向きに突出するよう設けられた第2上支軸(44)と、
前記中枠(12)の左上端部に配設された板状のベース部材(52)と、
前記ベース部材(52)の上面前側に設けられて上方および後方へ開口する第1上軸孔(57)を有し、該第1上軸孔(57)に前記第1上支軸(42)を軸支する第1軸受け部(56)と、
前記ベース部材(52)の下面前側に設けられて下方および後方へ開口する第2上軸孔(59)を有し、該第2上軸孔(59)に前記第2上支軸(44)を軸支する第2軸受け部(58)と、
前記ベース部材(52)の上面側に枢支軸(83a)を介して回動可能に配設されて、回動により前記第1上軸孔(57)の後方開口(57a)に対する閉鎖位置および開放位置の間を変位する第1開閉レバー部材(82)と、
前記第1開閉レバー部材(82)の左側縁部に形成され、前記ベース部材(52)の上面左外端および第1軸受け部(56)の間に前記第1上支軸(42)を受け入れ可能な第1軸受入口(68)を画成し、該第1軸受入口(68)を介して受け入れた第1上支軸(42)により第1開閉レバー部材(82)を閉鎖位置から開放位置へ変位させる第1案内面(65)と、
前記第1開閉レバー部材(82)に設けられて下方に突出する第2の突起部(83b)と、
前記枢支軸(83a)を介してベース部材(52)の下面側に回動可能に配設され、回動により前記第2上軸孔(59)の後方開口(59a)に対する閉鎖位置および開放位置の間を変位する第2開閉レバー部材(90)と、
前記第2開閉レバー部材(90)の前側縁部に形成され、前記ベース部材(52)の下面右外端および第2軸受け部(58)の間に前記第2上支軸(44)を受け入れ可能な第2軸受入口(76)を画成し、該第2軸受入口(76)を介して受け入れた前記第2上支軸(44)により第2開閉レバー部材(90)を閉鎖位置から開放位置へ変位させる第2案内面(73)と、
前記ベース部材(52)に上下に貫通するよう形成されて前記第2の突起部(83b)が挿入され、前記第1開閉レバー部材(82)の閉鎖位置および開放位置の間の変位に伴った第2の突起部(83b)の移動を許容する第1ガイド孔(53c)と、
前記第2開閉レバー部材(90)に上下に貫通するよう形成されて前記第2の突起部(83b)が挿入され、前記第2開閉レバー部材(90)の閉鎖位置および開放位置の間の変位に伴った第2の突起部(83b)の移動を許容する第3ガイド孔(91a)と、
前記第2開閉レバー部材(90)に設けられた第2の係止部(91b)および前記第2の突起部(83b)に係止され、前記第1開閉レバー部材(82)および第2開閉レバー部材(90)の夫々を、相互に逆方向となる対応の閉鎖位置へ向けて付勢する付勢部材(78)とを備え、
前記下側の開閉連結手段(20)における第1下支軸(23)と第1下軸孔(27)とを嵌挿連結したもとで、前記上側の開閉連結手段(38)における前記外枠(11)の第1上支軸(42)を前記第1軸受入口(68)に受け入れて、該第1上支軸(42)により閉鎖位置にある前記第1開閉レバー部材(82)を開放位置に変位させて第1上軸孔(57)の後方開口(57a)を開放し、開放した第1上軸孔(57)の後方開口(57a)を介して第1上支軸(42)が第1上軸孔(57)へ進入することで、付勢部材(78)の付勢により第1開閉レバー部材(82)が閉鎖位置に復帰して第1上軸孔(57)に第1上支軸(42)を軸支すると共に、前記外枠(11)に対して中枠(12)を閉鎖した状態では、外枠(11)の前端面が第1開閉レバー部材(62)の後端面に当接することで、該第1開閉レバー部材(62)が回動規制されて閉鎖位置に保持されるよう構成し、
前記中間の開閉連結手段(30)における第2下支軸(33)と第2下軸孔(36)とを嵌挿連結したもとで、前記上側の開閉連結手段(38)における前記前枠(13)の第2上支軸(44)を前記第2軸受入口(76)に受け入れて、該第2上支軸(44)により閉鎖位置にある前記第2開閉レバー部材(90)を開放位置に変位させて第2上軸孔(59)の後方開口(59a)を開放し、開放した第2上軸孔(59)の後方開口(59a)を介して第2上支軸(44)が第2上軸孔(59)に進入することで、付勢部材(78)の付勢により第2開閉レバー部材(90)が閉鎖位置に復帰して第2上軸孔(59)に第2上支軸(44)を軸支すると共に、前記中枠(12)に対して前枠(13)を閉鎖した状態では、前枠(13)の後端面が第2開閉レバー部材(75)の前端面に当接することで、該第2開閉レバー部材(75)が回動規制されて閉鎖位置に保持されるよう構成したことを要旨とする。

請求項2に係る発明では、中枠に対して前枠を組み付ける連結構造を、外枠に対して中枠を組み付ける連結構造と同様のロックレバー式にしたので、中枠に対する前枠の組み付けも簡単で、確実な組み付けが達成できる。また、前枠に設けられる第2上支軸を固定式とし得るから、強度が増し、重量のある前枠を安定して支持することができる。更に、第1および第2開閉レバー部材を閉鎖位置に付勢する付勢部材および枢支軸を共通化したから、部品点数およびコストを低減し得ると共に、装置の小型化を図り得る。
本発明に係る遊技機によれば、外枠に対する中枠、および中枠に対する前枠の簡単・確実な組み付けを行ない得る。
次に、本発明に係る遊技機について、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお実施例では、遊技機として、遊技店内の設置枠台(所謂「島」)に縦向き後傾姿勢に固定保持され、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を示す。
実施例1のパチンコ機10は、その基本的構成の概要として、図1に略示するように、外郭用の固定機枠をなす縦長矩形状の外枠11の開口前面側に、各種の遊技用構成部材を搭載セットする搭載用の開閉機枠をなす縦長方形の中枠12が、上下の開閉連結手段38,20(後述)により着脱および開閉可能に組み付けられると共に、右側の施錠手段18により閉鎖状態に保持される。この中枠12の前面側に、遊技盤17を透視保護する透明板13aを組み付けた前枠13が、前記上側の開閉連結手段38と、上下の開閉連結手段38,20の間に位置する中間の開閉連結手段30(後述)により着脱および開閉可能に組み付けられている。なお、実施例1に係るパチンコ機10では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球皿14が設けられており、前枠13と一体的に上球皿14が開閉するようになっている。また、中枠12における前枠13の下部には、パチンコ球を貯留する下球皿15および上球皿14のパチンコ球を遊技盤17の盤面へ向けて打ち出させるハンドル部材16が設けられている。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、外枠11に対して中枠12を閉鎖すると共に中枠12に対して前枠13を閉鎖して、パチンコ機10を正面側から視た状態(図1参照)を基準として、「前・後」、「左・右」を指称する。
前記外枠11は、図2に示すように、上下および左右の4本の枠部材11a,11b,11c,11dを枠組み連結して縦長方形に構成され、前記中枠12も同様に、上下および左右の4本の枠部材12a,12b,12c,12dを枠組み連結して縦長方形に構成される。そして、外枠11の各枠部材11a,11b,11c,11dによって画成される開口部に中枠12が臨み、中枠12の各枠部材12a,12b,12c,12dを組み付けた際に開口する開口部に前記遊技盤17が着脱可能に設置される。なお、実施例1では、前記外枠11および中枠12における上下の枠部材11a,11b,12a,12bは合成樹脂成形されると共に、左右の枠部材11c,11d,12c,12dはアルミ材等の金属材により成形されて、全体としての剛性を確保しつつ薄肉化を図っている。また、実施例1では、前記前枠13は、図2に示すように、前記中枠12に保持した遊技盤17に対応する位置に窓口13bが開設されて、透明板13aが窓口13bに臨むよう前枠13の裏側に設置される(図2においては透明板13aを省略している)。
(下側の開閉連結手段について)
次に、前記各開閉連結手段20,30,38について説明する。先ず、前記中枠12の左下部を外枠11に開閉および着脱可能に組み付ける前記下側の開閉連結手段20は、図3に示すように、前記外枠11の下枠部材11bの左上端部(すなわち外枠11の左下部)に配設される第1の下支持受具21と、前記中枠12の下枠部材12bの左下端部(すなわち中枠12の左下部)に配設される第2の下支持受具24とから構成されて、軸・孔の上下嵌挿連結タイプが採用される。前記第1の下支持受具21は、前記外枠11の下枠部材11bの左上端面(すなわち外枠11の左下部)に配設され、該下枠部材11bより前側に突出する下支持板22と、該下支持板22の突出部位に上向きに突出するよう配設された第1下支軸23とから構成される。一方、前記第2の下支持受具24は、前方へ向けて突出する下突出片25に支持部材26が取り付けられ、該下突出片25および支持部材26に、前記外枠11の第1下支軸23を挿入可能な第1下軸孔27が下方に開口するよう形成されている。なお、前記支持部材26には、上方に開口する別の孔(図示せず)が形成されており、前記下球皿15の左下端部に上下にスライド可能に設けたスライドピン(図示せず)を、この孔に枢支するようになっている。このように構成された下側の開閉連結手段20では、前記第1の下支持受具21における下支持板22および第1下支軸23、前記第2の下支持受具24における下突出片25および支持部材26の夫々が金属製とされて、相当な重量物とされる中枠12全体の荷重を集中的に受けても充分耐え得る連結強度が維持される。そして、第1下軸孔27に対して第1下支軸23が嵌挿されているもとでは、中枠12が垂立位置の外枠11を基準に視て適宜傾き(例えば概ね10度)が許容されるようになっている。
(中間の開閉連結手段について)
前記前枠13の左下部を中枠12に開閉および着脱可能に組み付ける中間の開閉連結手段30は、図3に示すように、前記下側の開閉連結手段20と同様に、軸・孔の上下嵌挿連結タイプが採用される。すなわち、前記中間の開閉連結手段30は、前記中枠12における前記第2の下支持受具24の上方位置(すなわち中枠12の左縁における上下の開閉連結手段38,20の間)に設けられる中間支持受具31と、前記前枠13の左下端部(すなわち前枠13の左下部)に配設される第3の下支持受具35とから構成される。前記中間支持受具31は、前記第2の下支持受具24の下突出片25と略平行に前方へ突出する上突出片32に、上方に突出する第2下支軸33および下方に突出する第3下支軸34が夫々設けられている。なお、前記第3下支軸34は、前記下球皿15の左上端部に形成した孔(図示せず)に挿通されて、前述した前記支持部材26の孔(図示せず)および下球皿15のスライドピン(図示せず)の関係と併せて、下球皿15を開閉可能に組み付けるようになっている。なお、実施例1では、前記第2の下支持受具24の下突出片25、および中間支持受具31の上突出片32は、単一の金属板部材を略コ字状に屈曲形成して構成される。
また、前記第3の下支持受具35には、前記第2下支軸33を挿入可能な下方に開口する第2下軸孔36が形成されており、該第2下軸孔36に第2下支軸33を挿入することで、前枠13の左下部を中枠12に開閉可能に支持し得るようになっている。このように構成された中間の開閉連結手段30では、前記中間の開閉連結手段30における上突出片32および第2下支軸33、前記第3の下支持受具35の夫々が金属製とされて、相当な重量物とされる前枠13全体の荷重を集中的に受けても充分耐え得る連結強度が維持される。そして、第2下軸孔36に対して第2下支軸33が嵌挿されているもとでは、前枠13が垂立位置の中枠12を基準に視て適宜傾き(例えば概ね10度)が許容されるようになっている。
(上側の開閉連結手段について)
次に、前記上側の開閉連結手段38は、軸・孔を左右の広角的な方向位置から横嵌め連結して自動ロックし得る形式として、基本的には図3に示すように、前記外枠11の上枠部材11aの左上端部(すなわち外枠11の左上部)に配設される第1の上支持受具39と、前記前枠13の左上端部(すなわち前枠13の左上部)に配設される第2の上支持受具43と、前記中枠12の左上端部(すなわち中枠12の左上部)に配設される開閉レバー式の開閉連結装置50とから構成されて、開閉連結装置50の開閉レバー部材62,70(後述)を閉鎖位置および開放位置の間で変位させることで、当該開閉連結装置50の軸孔57,59(後述)に対して、第1および第2の上支持受具39,43の支軸42,44を連結し得るようになっている(図9または図10参照)。
前記第1の上支持受具39は、前記外枠11の上枠部材11aに固定される第1の水平片部40と、外枠11の左枠部材11cに固定される第1の垂下片部41とを備えた略L字状に成形されて、該第1の水平片部40の左端前縁から前向き水平に延出形成された半円庇状の支片部40a(図9参照)に第1上支軸42が下向き垂直に固定されている。なお、前記第1上支軸42は、前記第1下支軸23と同一垂線上に位置するよう形成される(図3参照)。また、前記第2の上支持受具43は、前枠13の左隅部に形成された切欠部13cに配設されて、第2上支軸44が上向き垂直に立設されている。なお、前記切欠部13cは、前記開閉連結装置50における前方突出部位(すなわち、後述する受け片部53a、第1軸受け部56および第2軸受け部58)との干渉を回避する回避部として機能している(図1参照)。
(開閉連結装置について)
次に、前記開閉連結装置50について図5〜図8を用いて説明する。前記開閉連結装置50は、前記中枠12の左上端部に配設される板状のベース部材52と、ベース部材52の上面前側に設けられて前記外枠11の第1上支軸42を軸支する第1軸受け部56と、ベース部材52の下面前側に設けられて前記前枠13の第2上支軸44を軸支する第2軸受け部58と、ベース部材52の上面側に回動可能に配設される第1開閉レバー部材62と、ベース部材52の下面側に回動可能に配設される第2開閉レバー部材70と、第1開閉レバー部材62および第2開閉レバー部材70の夫々を付勢するねじりバネ(付勢部材)78とから基本的に構成されて、中枠12の左上端部に取り付けられる(図4参照)。すなわち、実施例1では、外枠11および前枠13の夫々を、開閉連結装置50に枢支することで、外枠11に対して中枠12を開閉可能とし、中枠12に対して前枠13を開閉可能としている。
ここで、前記ベース部材52は、前記中枠12の上枠部材12aにおける左上端面に当接する第2の水平片部53と、該上枠部材12aの後面に当接する第2の垂下片部54とを備えた略L形状に成形される。そして、前記第2の水平片部53および第2の垂下片部54の夫々を、中枠12の上枠部材12aにおける対応する上面および後面に当接させた状態で、該上枠部材12aの前面に配置した座盤79(図3〜図5参照)と、第2の垂下片部54とを複数箇所(実施例1では左右に離間する2箇所)でネジ止めして、ベース部材52(開閉連結装置50)を中枠12に固定している。
また、前記第2の水平片部53の左端前縁には、図5に示すように、半円庇状の受け片部53aが水平前向きに延出形成されて、受け片部53aの上面前側に前記第1軸受け部56が取り付けられると共に、当該受け片部53aの下面前側に前記第2軸受け部58が取り付けられている。ここで、前記第1軸受け部56には、図5または図6に示すように、上下に貫通する第1上軸孔57が後方に開口するよう形成されており、前記受け片部53aに取り付けた状態において第1上軸孔57が上方および後方へ開口するようになっている。そして、第1上軸孔57の後方開口57a(図6(b)参照)を介して前記外枠11の第1上支軸42を挿入し得るようになっている(図9参照)。同様に、前記第2軸受け部58には、図7または図8に示すように、上下に貫通する第2上軸孔59が後方に開口するよう形成されて、前記受け片部53aに取り付けた状態において前記第2上軸孔59が下方および後方へ開口する。そして、第2上軸孔59の後方開口59a(図8(b)参照)を介して前記前枠13の第2上支軸44を挿入し得るようになっている(図10参照)。なお、前記第1および第2軸受け部56,58の夫々は、前記第2の水平片部53(受け片部53a)を挟む状態でカシメピン60,60を介して強固にカシメ付けにより連結固定されている。また、前記第2の水平片部53(受け片部53a)には、前記第2開閉レバー部材70の枢支軸71a(後述)を挿通する第1通孔53bが上下に貫通するよう形成されると共に、該第1通孔53bの右側方に、前記第1開閉レバー部材62および第2開閉レバー部材70の回動方向に延在して第2開閉レバー部材70の突起部71b(後述)を挿通する第1ガイド孔53cが上下に貫通するよう形成されている。
(第1開閉レバー部材について)
前記第1開閉レバー部材62は、図5または図6に示すように、前記ベース部材52の受け片部53a側に対向する第1基体部63と、該第1基体部63に連設して指先操作し得る第1レバー体67とから平面略Pの字形状に一体形成されたハンドルレバー形式とされる。前記第1基体部63には、前記ベース部材52の第1通孔53bと対応する位置に、上下に貫通する第2通孔63aが形成されており、該第1通孔53bに挿通させた第2開閉レバー部材70の枢支軸71aを第2通孔63aに挿通することで、該枢支軸71aを中心として第1開閉レバー部材62を回動し得るようになっている。なお、第1レバー体67の後端縁には、上方に突出する第1摘み67aが形成され、該第1摘み67aを指先操作することで、該第1開閉レバー部材62を容易に回動操作し得るようになっている。
また、前記第1基体部63には、前記第1ガイド孔53cに対応する位置に、前記第1開閉レバー部材62および第2開閉レバー部材70の回動方向に延在する第2ガイド孔63bが上下に貫通するよう形成され、該第1ガイド孔53cに挿通させた第2開閉レバー部材70の突起部71bが、この第2ガイド孔63bに挿通される。なお、前記第2ガイド孔63bは、第1開閉レバー部材62の閉鎖位置(図6(a)参照)において、前記第1ガイド孔53cと略整合するようになっている。また、前記第1基体部63における回動支点(枢支軸71a)から離れた前端縁には、前記第1上軸孔57の後方開口57aを開閉する第1開閉部64が円弧状に形成されている。
ここで、前記第2ガイド孔63bは、前記第2開閉レバー部材70の突起部71bが前記第1ガイド孔53cを介して挿通された状態において、前記第1開閉部64が前記第1上軸孔57の後方開口57aを閉鎖する閉鎖位置(図6(a)参照)と、該第1開閉部64が第1上軸孔57の後方開口57aを開放する開放位置(図6(b)参照)との間を、前記第1開閉レバー部材62が回動変位し得るよう形成される。換言すると、前記第2ガイド孔63bは、前記第1開閉レバー部材62の閉鎖位置および開放位置の間の変位に伴った突起部71bの移動を許容するよう設けられている。実施例1では、外枠11に対して中枠12を開放するか、外枠11から中枠12を取り外した状態において、閉鎖位置にある第1開閉レバー部材62を中枠12の裏側へ向けて回動する(図9において反時計回りに回動する)ことにより開放位置へ変位し、外枠11に対して中枠12を閉鎖した状態においては、外枠11における上枠部材11aの前端面が第1開閉レバー部材62における第1レバー体67(第1摘み67a)の後端面に当接して回動規制されて閉鎖位置に保持するよう構成してある。
図6に示すように、前記第1基体部63の左外側縁に前記外枠11の第1上支軸42を当接案内し得る円弧状の第1案内面65が形成されて、前記ベース部材52における第2の水平片部53(受け片部53a)の左端と、第1案内面65と、前記第1軸受け部56の後端との間に、左方へ向けて広く開口する第1軸受入口68が画成されている。また、実施例1では、前記第1開閉レバー部材62を閉鎖位置に変位した状態では、前記第1案内面65と第1開閉部64との交差隅部66が、前記第1軸受け部56における第1上軸孔57の後方開口57aの左方の段差縁56aに係止するよう設定してある。すなわち、第1開閉レバー部材62の閉鎖位置では、第1案内面65と第1開閉部64との交差隅部66が段差縁56aに係止すると共に第2ガイド孔63bの後端部に突起部71bが係止して回動規制され、第1開閉レバー部材62の開放位置では、第2ガイド孔63bの前端部に突起部71bが係止して回動規制されるようになっている(図6(a),(b)参照)。
(第2開閉レバー部材について)
次に、前記第2開閉レバー部材70の構成について説明する。第2開閉レバー部材70は、前記第1開閉レバー部材62と基本的構成が共通する部材であって、図7または図8に示すように、前記ベース部材52の受け片部53aの裏面側に対向する第2基体部71と、該第2基体部71に連設して指先操作し得る第2レバー体75とから平面略Pの字形状に一体形成されたハンドルレバー形式とされる。前記第2基体部71には、上方に突出する枢支軸71aが形成されて、前記ベース部材52の第1通孔53bおよび第1開閉レバー部材62の第2通孔63aの夫々に下側から枢支軸71aを挿通することで、該枢支軸71aを中心として第2開閉レバー部材70が回動し得るようになっている。なお、第2レバー体75の前端縁には、上方に突出する第2摘み75aが形成されており、該第2摘み75aを指先操作することで、該第2開閉レバー部材70を容易に回動操作し得るようになっている。
また、前記枢支軸71aには、前記第1および第2通孔53b,63aに挿通した状態において、前記第1開閉レバー部材62(第1基体部63)の上方からワッシャ46を介してネジ48が螺挿される(図5または図6参照)。ここで、前記ネジ48(ワッシャ46)は、前記枢支軸71aからの第1基体部63(第1開閉レバー部材62)の抜け止め、および第1および第2通孔53b,63aからの枢支軸71a(第2開閉レバー部材70)の抜け止めとして機能する部材であって、これにより第1開閉レバー部材62および第2開閉レバー部材70の夫々を、枢支軸71aを中心としてベース部材52における第2の水平片部53の上面側または下面側で回動させるよう構成している。なお、抜け止めとして機能する部材として、ピン等を用いることもでき、また枢支軸の端部に径方向に突出する爪部を形成して、第1基体部63に係止することで抜け止めする構成であってもよい。
前記突起部71bは、図5に示すように、前記第2基体部71における前記第1ガイド孔53cに対応する位置に上方に突出するよう形成されて、前述のように前記第1ガイド孔53cに挿通される。また、前記第2基体部71の回動支点(枢支軸71a)から離れた前端縁には、前記第2上軸孔59の後方開口59aを開閉し得る第2開閉部72が前方へ向けて突設されている。ここで、前記ベース部材52の第1ガイド孔53cおよび第1開閉レバー部材62の第2ガイド孔63bの夫々は、前記突起部71bが挿通された状態において、前記第2開閉部72が前記第2上軸孔59の後方開口59aを閉鎖する閉鎖位置(図8(a)参照)と、該第2開閉部72が第2上軸孔59の後方開口59aを開放する開放位置(図8(b)参照)との間を、第2開閉レバー部材70が回動変位し得るよう形成される。換言すると、前記第1ガイド孔53cおよび第2ガイド孔63bは、前記第1開閉レバー部材62の閉鎖位置および開放位置の間の変位に伴った突起部71bの移動を許容するよう設けられている。実施例1では、中枠12に対して前枠13を開放するか、中枠12から前枠13を取り外した状態においては、閉鎖位置にある第2開閉レバー部材70を中枠12の表側へ向けて回動する(図8において反時計回りに回動する)ことにより開放位置へ変位し、中枠12に対して前枠13を閉鎖した状態では、前枠13の後端面が第2開閉レバー部材70における第2レバー体75(第2摘み75a)の前端面に当接して回動規制されて閉鎖位置に保持されるようになっている。
図8に示すように、前記第2基体部71の右前側縁には、前記前枠13の第2上支軸44を当接案内し得る円弧状の第2案内面73が形成されており、前記ベース部材52における第2の水平片部53(受け片部53a)の右端と、第2案内面73と、前記第2軸受け部58の後端との間に、右方へ向けて広く開口する第2軸受入口76が画成される。また、実施例1では、前記第2開閉レバー部材70を閉鎖位置に変位した状態では、前記第2開閉部72が前記第2軸受け部58における第2上軸孔59の後方開口59aの右方の段差縁58aに係止するよう設定してある。一方、前記第2開閉レバー部材70を開放位置に変位した状態では、前記第2軸受け部58における第2上軸孔59の後方開口59aより左方に設けられた顎部58b(図7または図8参照)に前記第2開閉部72が係止するよう構成されている。すなわち、第2開閉レバー部材70の閉鎖位置では、第2開閉部72が段差縁58aに係止すると共に第1ガイド孔53cの後端部に突起部71bが係止して回動規制され(図8(a)参照)、第2開閉レバー部材70の開放位置では、第2開閉部72が顎部58bに係止して回動規制されている(図8(b)参照)。なお、第2開閉レバー部材70の開放位置において、前記突起部71bが前記第1ガイド孔53cまたは第2ガイド孔63bの前端部に係止することで、該第2開閉レバー部材70を回動規制することも可能である。
(ねじりバネについて)
また、前記ねじりバネ78は、図6に示すように、前記枢支軸71aに巻掛けた状態において、一方の端部を前記第1基体部63における第1案内面65側の内壁面(係止部)63cに係止すると共に、他方の端部が前記突起部71bに係止するよう配設されて、第1開閉レバー部材62および第2開閉レバー部材70の夫々を、相互に逆方向となる対応の閉鎖位置へ向けて付勢するようになっている。すなわち、前記ねじりバネ78は、図6においては前記第1開閉レバー部材62を時計回りに回動させるよう付勢する一方、前記第2開閉レバー部材70を反時計回りに回動させるよう付勢している。なお、前記ねじりバネ78は、前記ネジ48(ワッシャ46)により前記枢支軸71aから脱落することなく第1開閉レバー部材62の上面側に保持される。
〔実施例1の作用〕
次に、実施例1に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
(外枠に対する中枠の組み付けについて)
先ず、機体をなす外枠11および中枠12の組み付け態様について説明する。実施例1のパチンコ機10における上下の開閉連結手段38,20は、前述したように、下側の開閉連結手段20が軸・孔の上下嵌挿連結タイプであり、また上側の開閉連結手段38が軸・孔の側方嵌合ロックタイプとして構成されることから、外枠11に対する中枠12の組み付けに際しては、先ず下側の開閉連結手段20の連結作業を行ない、次いで上側の開閉連結手段38の連結作業を行なう。すなわち、下側の開閉連結手段20の連結作業では、床面上または設置枠台等に縦向きに保持された外枠11に対して中枠12を適宜高い位置に保持したもとで、外枠11の左下端部に設けた第1の下支持受具21に対して中枠12の左下端部に設けた第2の下支持受具24を上方に位置合わせし、該第2の下支持受具24の第1下軸孔27に対して第1の下支持受具21の第1下支軸23を嵌挿することにより、第1の下支持受具21および第2の下支持受具24が連結される。なお、前記第1下支軸23と第1下軸孔27は、前述したように、嵌め合い公差的な嵌挿条件により嵌挿連結されるので、中枠12を適宜傾斜姿勢に保持していても両者が至極簡単に嵌挿される。
そして下側の開閉連結手段20の連結が完了したら、次いで上側の開閉連結手段38における第1上軸孔57に第1上支軸42を嵌合させる。例えば図9に示すように、外枠11に対する中枠12の開放角度を略90度に保持した姿勢において、該中枠12を下側の開閉連結手段20を中心として起立変位させ、前記開閉連結装置50のベース部材52と第1軸受け部56と第1案内面65とにより形成された第1軸受入口68に対し、外枠11に固定した第1の上支持受具39の第1上支軸42を相対的に位置合わせする(図9(a)参照)。この状態で中枠12の上部を外枠11側へ押し込むと、前記第1上支軸42の側面が、閉鎖位置に付勢されている開閉連結装置50における第1開閉レバー部材62の第1案内面65を押圧し、該第1開閉レバー部材62はねじりバネ78の付勢力に抗して枢支軸71aを中心として開放位置方向へ回動されるから、第1上軸孔57の後方開口57aを開放するようになる(図9(b)参照)。このとき、第1上支軸42は外枠11に対する中枠12の近接移動のもとに第1案内面65に沿って案内され、第1上軸孔57の後方開口57a側へ相対的に移動する。そして、中枠12の姿勢変位のもとに第1上支軸42が第1上軸孔57内に完全に嵌合すると、該第1上支軸42と第1案内面65との当接が解除されるようになるから、第1開閉レバー部材62はねじりバネ78の付勢力により回動して当初の閉鎖位置に復帰し、第1上軸孔57の後方開口57aは該第1開閉レバー部材62の第1開閉部64により閉鎖されて第1上軸孔57に第1上支軸42が軸支される(図9(c)参照)。この上側の開閉連結手段38の連結に際して、前記第1軸受入口68は中枠12の左方向に広く開口しているので、前記第1上支軸42を広角範囲から受け入れることができ、外枠11に対して中枠12を左右の広範囲に亘る任意の方向・姿勢において組み付け連結することができる。
このように、上下の開閉連結手段38,20の連結が完了した実施例1のパチンコ機10では、下側の開閉連結手段20については、第1の下支持受具21の第1下支軸23と、第2の下支持受具24の第1下軸孔27との嵌挿連結を含む強固な構造を以って中枠12全体の荷重を好適に受けつつ連結強度が維持されると共に、上側の開閉連結手段38については、開閉連結装置50の第1開閉部64により第1の上支持受具39の第1上支軸42を第1上軸孔57に好適に嵌合保持し得るから、中枠12を外枠11に好適に組み付け保持することができる。また上側の開閉連結手段38においては、例えば中枠12の開閉操作中において、第1上軸孔57に嵌合している第1上支軸42が閉鎖位置に付勢保持されている第1開閉レバー部材62の第1開閉部64を押圧したとしても、該第1開閉レバー部材62が開放位置方向に回動することはないから、このような中枠12の開閉操作時に第1上支軸42が第1上軸孔57から抜け出ることはない。なお、外枠11に中枠12を閉鎖セットした状態においては、第1開閉レバー部材62の第1摘み67aが、外枠11の上枠部材11aの前端面に当接するから、この状態での第1開閉レバー部材62の回動も全く不可能となり、パチンコ機10の運送中や遊技中に該中枠12が不用意に外れることもない。
なお、前述した上側の開閉連結手段38の連結例では、外枠11に対して中枠12を約90度の開放角度に保持した状態での両枠11,12の組み付け態様を示したが、実施例1のパチンコ機10では、前述したように、第1軸受入口68が広く開口されて第1上支軸42を広角範囲から受入れ得るようになっているから、図11に示すように、外枠11に対する中枠12の開放角度が、閉鎖状態に対して約30〜150度の範囲内となっていれば、両枠11,12を好適に連結することができる。すなわち機体の組み付けにあたっては、外枠11に対して中枠12を左右の広範囲に亘る任意の方向姿勢において、両手で中枠12を支えながら外枠11側の第1上支軸42と中枠12側の第1上軸孔57とを互いに横嵌め連結して組み付けることができ、作業者の「右利き左利き体格(身長)」等の個体差に拘らず手早く楽に組み付け作業を行なうことができる。
(外枠に対する中枠の組み外しについて)
次に、機体をなす外枠11および中枠12の組み外し態様について説明する。実施例1のパチンコ機10における上下の開閉連結手段38,20は、前述したように、下側の開閉連結手段20が軸・孔の上下嵌挿連結タイプであり、また上側の開閉連結手段38が軸・孔の側方嵌合ロックタイプとして構成されていることから、外枠11に対する中枠12の組み外しに際しては、先ず上側の開閉連結手段38の分離作業を行ない、次いで下側の開閉連結手段20の分離作業を行なう。すなわち、外枠11に対して中枠12を略90度に開放した状態に保持し、先ず上側の開閉連結手段38において閉鎖位置にある開閉連結装置50の第1開閉レバー部材62を第1摘み67aを指先操作して回動させて、開放位置に臨ませる。これにより、第1開閉レバー部材62の第1開閉部64が第1上軸孔57の後方開口57aから離間し、該後方開口57aが開放した状態となる。そして、中枠12の上部を外枠11に対して離間する方向へ移動(傾動)させることにより、第1上支軸42が第1上軸孔57の後方開口57aを介して第1軸受入口68へ抜け出るようになり、該第1上支軸42と第1上軸孔57との嵌合が解除される。中枠12の上部を外枠11に対して離間する方向へ更に移動させることにより上側の開閉連結手段38が完全に分離され、また開閉連結装置50の第1開閉レバー部材62はねじりバネ78の付勢弾力のもとに当初の閉鎖位置へ復帰する。次いで、外枠11に対して適宜傾斜した姿勢状態となっている中枠12を上方へ移動させることにより、下側の開閉連結手段20においては第1下軸孔27から第1下支軸23が抜け出て、外枠11から中枠12が完全に組外される。
なお、実施例1のパチンコ機10では、前述したように第1軸受入口68が広く開口されているから、外枠11に対する中枠12の開放角度が、閉鎖状態に対して約30〜150度の範囲内となっていれば、両枠を好適に組み外すことができる。すなわち機体の組み外しにあたっては、外枠11に対して中枠12を左右の広範囲に亘る任意の方向姿勢において、外枠11側の第1上支軸42と中枠12側の第1上軸孔57とを互いに分離させることができ、作業者の「右利き左利き体格(身長)」等の個体差に拘らず手早く楽に組み外し作業を行なうことができる。しかも開閉連結装置50は、第1開閉レバー部材62を中枠12の後方(裏面側)へ突出する向きに回動させることで開放位置に変位することから、該第1開閉レバー部材62を操作保持する手指と中枠12の上隅部が干渉するのを防止し得る。
(中枠に対する前枠の組み付けについて)
次に、中枠12および前枠13の組み付け態様について説明する。実施例1のパチンコ機10では、前述したように、中間の開閉連結手段30が軸・孔の上下嵌挿連結タイプであり、また上側の開閉連結手段38が軸・孔の側方嵌合ロックタイプとして構成されることから、中枠12に対する前枠13の組み付けに際しては、先ず中間の開閉連結手段30の連結作業を行ない、次いで上側の開閉連結手段38の連結作業を行なう。すなわち、中間の開閉連結手段30の連結作業では、縦向きに保持された中枠12に対して前枠13を適宜高い位置に保持したもとで、中枠12の左下端部に設けた中間支持受具31に対して前枠13の左下端部に設けた第3の下支持受具35を上方に位置合わせし、該第3の下支持受具35の第2下軸孔36に対して中間支持受具31の第2下支軸33を嵌挿することにより、中間支持受具31および第3の下支持受具35が連結される。なお、前記第2下支軸33と第2下軸孔36は、前述したように、嵌め合い公差的な嵌挿条件により嵌挿連結されるので、前枠13を適宜傾斜姿勢に保持していても両者が至極簡単に嵌挿される。
そして中間の開閉連結手段30の連結が完了したら、次いで上側の開閉連結手段38における第2上軸孔59に第2上支軸44を嵌合させる。前枠13を中間の開閉連結手段30を中心として適宜傾斜させ、前記開閉連結装置50のベース部材52と第2軸受け部58と第2案内面73とにより形成された第2軸受入口76に対し、前枠13に固定した第2の上支持受具43の第2上支軸44を相対的に位置合わせする(図10(a)参照)。そして前枠13の上部を中枠12側へ押し込むと、前記第2上支軸44が、閉鎖位置に付勢されている開閉連結装置50における第2開閉レバー部材70の第2案内面73を押圧し、該第2開閉レバー部材70はねじりバネ78の付勢力に抗して枢支軸71aを中心として開放位置方向へ回動されるから、第2上軸孔59の後方開口59aを開放するようになる(図10(b)参照)。このとき、第2上支軸44は中枠12に対する前枠13の近接移動のもとに第2案内面73に沿って案内され、第2上軸孔59の後方開口59a側へ相対的に移動する。そして、前枠13の姿勢変位のもとに第2上支軸44が第2上軸孔59内に完全に嵌合すると、該第2上支軸44と第2案内面73との当接が解除されるようになるから、第2開閉レバー部材70はねじりバネ78の付勢力により回動して当初の閉鎖位置に復帰し、第2上軸孔59の後方開口59aは該第2開閉レバー部材70の第2開閉部72により閉鎖されて第2上軸孔59に第2上支軸44が軸支される(図10(c)参照)。
この上側の開閉連結手段38の連結に際して、前記第2軸受入口76は第2開閉レバー部材70の右方向へ広く開口している。従って、前記第2レバー体75を目標として第2上支軸44を移動することで容易に第2軸受入口76へ進入させることができるから、中枠12に対して前枠13を任意の方向・姿勢において組み付け連結することができる。すなわち、機体の組み付けにあたっては、中枠12に対して前枠13を左右の広範囲(中枠12に対する前枠13の開放角度が、閉鎖状態に対して約45〜90度の範囲)に亘る任意の方向姿勢において、両手で前枠13を支えながら前枠13側の第2上支軸44と中枠12側の第2上軸孔59とを互いに横嵌め連結して組み付けることができ、作業者の「右利き左利き体格(身長)」等の個体差に拘らず手早く楽に組み付け作業を行なうことができる。
このように、中間の開閉連結手段30の連結、および上側の開閉連結手段38の連結が完了した実施例1のパチンコ機10では、中間の開閉連結手段30については、中間支持受具31(中枠12)の第2下支軸33と、第3の下支持受具35(前枠13)の第2下軸孔36との嵌挿連結を含む強固な構造を以って前枠13全体の荷重を好適に受けつつ連結強度が維持されると共に、上側の開閉連結手段38については、開閉連結装置50の第2開閉部72により第2の上支持受具43の第2上支軸44を第2上軸孔59に好適に嵌合保持し得るから、前枠13を中枠12に好適に組み付け保持することができる。また上側の開閉連結手段38においては、例えば前枠13の開閉操作中において、第2上軸孔59に嵌合している第2上支軸44が閉鎖位置に付勢保持されている第2開閉レバー部材70の第2開閉部72を押圧したとしても、該第2開閉レバー部材70が開放位置方向に回動することはないから、このような前枠13の開閉操作時に第2上支軸44が第2上軸孔59から抜け出ることはない。なお、中枠12に前枠13を閉鎖セットした状態においては、第2開閉レバー部材70の第2摘み75aが、前枠13の後端面に当接するから、この状態での第2開閉レバー部材70の回動も全く不可能となり、パチンコ機10の運送中や遊技中に前枠13が不用意に外れることもない。
(中枠に対する前枠の組み外しについて)
次に、機体をなす中枠12および前枠13の組み外し態様について説明する。実施例1のパチンコ機10における上中の開閉連結手段38,30は、前述したように、中間の開閉連結手段30が軸・孔の上下嵌挿連結タイプであり、また上側の開閉連結手段38が軸・孔の側方嵌合ロックタイプとして構成されていることから、中枠12に対する前枠13の組み外しに際しては、先ず上側の開閉連結手段38の分離作業を行ない、次いで中間の開閉連結手段30の分離作業を行なう。すなわち、先ず上側の開閉連結手段38において閉鎖位置にある開閉連結装置50の第2開閉レバー部材70を第2摘み75aを指先操作して回動させて、開放位置に臨ませる。これにより、第2開閉レバー部材70の第2開閉部72が第2上軸孔59の後方開口59aから離間し、該後方開口59aが開放した状態となる。そして、前枠13の上部を中枠12に対して右方向へ移動させることにより、第2上支軸44が第2上軸孔59の後方開口59aを介して第2軸受入口76へ抜け出るようになり、該第2上支軸44と第2上軸孔59との嵌合が解除される。そして、前枠13の上部を中枠12に対して更に右方向へ移動させることにより上側の開閉連結手段38が完全に分離され、開閉連結装置50の第2開閉レバー部材70はねじりバネ78の付勢力のもとに当初の閉鎖位置へ復帰する。次いで、中枠12に対して適宜傾斜した姿勢状態となっている前枠13を上方へ移動させることにより、中間の開閉連結手段30においては第2下軸孔36から第2下支軸33が抜け出て、中枠12から前枠13が完全に組み外される。
なお、実施例1のパチンコ機10では、前述したように第2軸受入口76が右方向(第2レバー体75側)に広く開口しているから、第2開閉レバー部材70の開放位置への回動を許容し得るよう前枠13を中枠12に対して任意の開放角度だけ開放すれば、前両枠12,13を好適に組み外すことができる。すなわち機体の組み外しにあたっては、中枠12に対して前枠13を左右の広範囲に亘る任意の方向姿勢において、中枠12側の第2上支軸44と前枠13側の第2上軸孔59とを互いに分離させることができ、作業者の「右利き左利き体格(身長)」等の個体差に拘らず手早く楽に組み外し作業を行なうことができる。
以上説明したように、中枠12に対して前枠13を組み付ける連結構造を、外枠11に対して中枠12を組み付ける連結構造と同様のロックレバー式にしたことで、従来のように上下方向に押し下げるスライドピンを用いた連結構造と較べて、中枠12に対する前枠13の組み付けを簡単、かつ確実に達成することが可能となる。また、実施例1のように、前枠13に対して第2上支軸44を固定して設けることにより、可動するスライドピンを利用する構成に較べると強度が格段に向上し、重量のある前枠13を安定して支持することができる。
また、実施例1に係るパチンコ機10では、単一の開閉連結装置50を利用して中枠12を外枠11に対して組み付けると共に、前枠13を中枠12に対して組み付け得るよう構成されている。すなわち、前枠13の連結のみに用いられる連結手段を省略して部品点数を少なくすることができ、組み付け工程数の低減や組み付けの合理化を図り得ると共に、製造コストを低減させることができる。
更に、第1および第2開閉レバー部材62,70の夫々を、同じ枢支軸71aを中心として回動するよう構成すると共に、単一のねじりバネ78を利用して各開閉レバー部材62,70を対応の閉鎖位置へ付勢するようにしたから、部品点数およびコストを低減し得ると共に、装置の小型化を図り得る。更にまた、第2開閉レバー部材70に設けた突起部71bを、ベース部材52に形成した第1ガイド孔53cおよび第1開閉レバー部材62に形成した第2ガイド孔63bに挿通して上方に突出するよう構成したことで、第1開閉レバー部材62の上面側に露出するようねじりバネ78を配置することができ、組み付け作業の作業性向上を図り得ると共に、何らかの不具合が生じた場合であってもメンテナンスを容易に行ない得る利点がある。
次に、実施例2に係るパチンコ機について説明する。なお、実施例2に係るパチンコ機は、実施例1に係るパチンコ機10と基本的な構成は同一であって、上側の開閉連結手段38をなす開閉連結装置の構成が相違する。従って、以下の説明において、実施例1と同一の構成・機能を備える部材に関しては同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図12および図13に示すように、実施例2に係る開閉連結装置80の基本的な構成は実施例1の開閉連結装置50と共通している。すなわち、該開閉連結装置80は、前記中枠12の左上端部に配設される板状のベース部材52と、ベース部材52の上面前側に設けられて前記外枠11の第1上支軸42を軸支する第1軸受け部56と、ベース部材52の下面前側に設けられて前記前枠13の第2上支軸44を軸支する第2軸受け部58と、ベース部材52の上面側に回動可能に配設される第1開閉レバー部材82と、ベース部材52の下面側に回動可能に配設される第2開閉レバー部材90と、第1開閉レバー部材82および第2開閉レバー部材90の夫々を付勢するねじりバネ78とから基本的に構成される。
(第1開閉レバー部材について)
ここで、実施例2に係る第1開閉レバー部材82は、図12に示すように、前記ベース部材52の受け片部53a側に対向する第1基体部83と、該第1基体部83に連設して指先操作し得る第1レバー体87とから平面略Pの字形状に一体形成されたハンドルレバー形式とされる。前記第1基体部83には、前記ベース部材52の第1通孔53bと対応する位置に、下方に突出する枢支軸83aが形成されて、ベース部材52の第1通孔53bに上側から枢支軸83aを挿通することで、該枢支軸83aを中心として第1開閉レバー部材82を回動し得るようになっている。また、前記第1基体部83には、前記第1ガイド孔53cに対応する位置に、下方に突出する突起部(第2の突起部)83bが形成されて、該第1ガイド孔53cに対して上側から突起部83bが挿通される。なお、実施例2では、前記第2の水平片部53(受け片部53a)における前記第1通孔53bの前方に、前記第1開閉レバー部材62および第2開閉レバー部材70の回動方向に延在するよう前記第1ガイド孔53cを形成してある。ここで、前記第1ガイド孔53cおよび第3ガイド孔91a(後述)は、前記第1開閉レバー部材82の閉鎖位置および開放位置の間の変位に伴った突起部83bの移動を許容するよう設けられている。
(第2開閉レバー部材について)
次に、前記第2開閉レバー部材90の構成について説明する。第2開閉レバー部材90は、図13に示すように、前記ベース部材52の受け片部53aの裏面側に対向する第2第2基体部91と、該第2基体部91に連設して指先操作し得る第2レバー体95とから平面略Pの字形状に一体形成されたハンドルレバー形式とされる。前記第2基体部91には、前記ベース部材52の第1通孔53bと対応する位置に、第2通孔(図示せず)が上下に貫通するよう形成されて、該第1通孔53bに挿通させた枢支軸83aを前記第2の水平片部53(受け片部53a)の下面側において第2通孔の上側から挿通させることで、該枢支軸83aを中心として第2開閉レバー部材90を回動し得るようになっている。
なお、実施例1と同様に、前記枢支軸83aには、前記第1および第2通孔53bに挿通した状態において、前記第2開閉レバー部材90(第2基体部91)の下方からワッシャ46を介してネジ48が螺挿される(図13参照)。ここで、前記ネジ48(ワッシャ46)は、前記枢支軸83aからの第2基体部91(第2開閉レバー部材90)の抜け止め、および第1および第2通孔53bからの枢支軸83a(第1開閉レバー部材82)の抜け止めとして機能する部材であって、これにより第1開閉レバー部材82および第2開閉レバー部材90の夫々を、枢支軸83aを中心としてベース部材52における第2の水平片部53の上面側または下面側で回動し得るようになっている。
また、前記第2基体部95には、前記ベース部材52の第1ガイド孔53cに対応する位置に、前記第1開閉レバー部材82および第2開閉レバー部材90の回動方向に延在する第3ガイド孔91aが上下に貫通するよう形成され、該第1ガイド孔53cに挿通させた第1開閉レバー部材82の突起部83bが、この第3ガイド孔91aに挿通される。なお、前記第3ガイド孔91aは、第2開閉レバー部材90の閉鎖位置において、前記第1ガイド孔53cと略整合するようになっている。また、前記第3ガイド孔91aは、前記第2開閉レバー部材90の閉鎖位置および開放位置の間の変位に伴った突起部83bの移動を許容するよう設けられている。
実施例2に係るねじりバネ78は、図13に示すように、前記第2開閉レバー部材90(第2基体部91)の下面側において枢支軸83aに巻掛けられ、一方の端部を前記第2基体部91の内壁面(第2の係止部)91bに係止すると共に、他方の端部を前記突起部83bに係止するよう配設されて、第1開閉レバー部材82および第2開閉レバー部材90の夫々を、相互に逆方向となる対応の閉鎖位置へ向けて付勢するようになっている。換言すると、これらガイド孔53c,91aや係止部91bは、前記第1ガイド孔53cおよび第3ガイド孔91aに挿通した突起部83bと、第2基体部91の内壁面91bとの間にねじりバネ78を係止した際に、第1開閉レバー部材82および第2開閉レバー部材90の夫々を相互に逆方向となる対応の閉鎖位置へ向けて付勢し得る位置関係となるよう適宜設けられる。なお、前記ねじりバネ78は、前記ネジ48(ワッシャ46)により前記枢支軸71aから脱落することなく第2開閉レバー部材90の下面側に保持される。
このように構成された実施例2に係る開閉連結装置80を設けたパチンコ機10であっても、実施例1に係る開閉連結装置50を設けたパチンコ機10と同様の作用効果を奏する。すなわち、中枠12に対して前枠13を組み付ける連結構造を、外枠11に対して中枠12を組み付ける連結構造と同様のロックレバー式にしたので、中枠12に対する前枠13の組み付けも簡単で、確実な組み付けが達成できる。また、前枠13に設けられる第2上支軸44を固定式とすることで、強度が増し、重量のある前枠13を安定して支持することができる。更に、第1および第2開閉レバー部材82,90を閉鎖位置に付勢するねじりバネ78および枢支軸83aを共通化したから、部品点数およびコストを低減し得ると共に、装置の小型化を図り得る。更にまた、第1開閉レバー部材82に設けた第2の突起部83bを、ベース部材52に形成した第1ガイド孔53cおよび第2開閉レバー部材90に形成した第3ガイド孔91aに挿通して下方に突出するよう構成したから、ねじりバネ78を第2開閉レバー部材90の下面側に露出して配設することができ、メンテナンス性が向上する。
〔変更例〕
なお、開閉連結装置の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。例えば、各実施例では、開閉連結装置におけるベース部材に第1軸受け部および第2軸受け部をカシメ付けにより強固に固定したが、ネジにより固定することもでき、また、第1軸受け部および第2軸受け部の何れか一方または両方を、ベース部材と一体的に形成することも可能である。
また、実施例では、付勢部材としてねじりバネを採用したが、これに限られるものではなく、第1開閉レバー部材の係止部および第2開閉レバー部材の突起部に係止することで、該第1開閉レバー部材および第2開閉レバー部材の夫々を、相互に逆方向となる対応の閉鎖位置へ向けて付勢し得るものであれば、引張りバネや圧縮バネ、弾性ゴム等を採用することもできる。
実施例では、ベース部材の第1ガイド孔を、第1開閉レバー部材および第2開閉レバー部材の回動方向に延在するよう形成したが、第2開閉レバー部材の突起部が挿入可能で、該突起部を挿通した状態において第2開閉レバー部材の閉鎖位置および開放位置の間の変位を許容し得るよう形成すれば、任意の形状に形成することができる。また、第1開閉レバー部材に第2ガイド孔を形成するタイプでは、第1開閉レバー部材および第2開閉レバー部材の回動方向に延在するよう第2ガイド孔を形成したが、突起部を挿入可能で、突起部を挿通した状態において第1開閉レバー部材の閉鎖位置および開放位置の間の変位を許容する任意の形状に形成することができる。同様に、第2開閉レバー部材に第3ガイド孔を形成するタイプにあっても、第3ガイド孔を、突起部を挿入可能で、突起部を挿通した状態において第2開閉レバー部材の閉鎖位置および開放位置の間の変位を許容する任意の形状に形成すればよい。
また、枢支軸や突起部(第2の突起部を含む)は、第1または第2開閉レバー部材に一体成形する構成に限らず、開閉レバー部材とは別部材とすることも可能である。
なお、実施例では、開閉連結装置をパチンコ機に採用した例を示したが、これに限られるものではなく、外枠に対して中枠を開閉および着脱可能に組み付けると共に、中枠に対して前枠を開閉および着脱可能に組み付けて遊技に供される遊技機であれば、従来公知の各種遊技機に好適に採用することができる。
本発明の実施例1に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例1に係るパチンコ機の外枠、中枠および前枠を示す分解図であって、外枠および中枠は正面から見た状態を示し、前枠は背面から見た状態を示す。 実施例1に係る上下の開閉連結手段および中間の開閉連結手段を示す要部拡大図である。 実施例1に係る開閉連結装置を中枠に取り付けた状態の要部を示す斜視図である。 実施例1に係る開閉連結装置を示す分解斜視図である。 実施例1に係る開閉連結装置を示す平面図であって、(a)は第1開閉レバー部材が閉鎖位置にある状態を示し、(b)は第1開閉レバー部材が開放位置にある状態を示す。 実施例1に係る開閉連結装置を底面側から見た状態を示す斜視図である。 実施例1に係る開閉連結装置を示す底面図であって、(a)は第2開閉レバー部材が閉鎖位置にある状態を示し、(b)は第2開閉レバー部材が開放位置にある状態を示す。 実施例1に係る上側の開閉連結手段の組み付け状態を示す説明図であって、(a)は第1開閉レバー部材の第1案内面に第1上支軸を位置合わせした状態を示し、(b)は第1上支軸を第1案内面に押圧して第1開閉レバー部材が閉鎖位置から開放位置に変位した状態を示し、(c)は第1上支軸が第1上軸孔に挿入されて第1開閉レバー部材が閉鎖位置に復帰した状態を示す。 実施例1に係る上側の開閉連結手段の組み付け状態を開閉連結装置の底面側から見た状態において示す説明図であって、(a)は第2開閉レバー部材の第2案内面に第2上支軸を位置合わせした状態を示し、(b)は第2上支軸を第2案内面に押圧して第2開閉レバー部材が閉鎖位置から開放位置に変位した状態を示し、(c)は第2上支軸が第2上軸孔に挿入されて第2開閉レバー部材が閉鎖位置に復帰した状態を示す。 実施例1に係る上側の開閉連結手段において、外枠に対する中枠の組み付け組み外しが可能な方向を平面状態で示す説明図である。 実施例2に係る開閉連結装置を示す平面図である。 実施例2に係る開閉連結装置を示す底面図である。
符号の説明
11 外枠
12 中枠
13 前枠
42 第1上支軸
44 第2上支軸
52 ベース部材
53c 第1ガイド孔
56 第1軸受け部
57 第1上軸孔
57a 後方開口
58 第2軸受け部
59 第2上軸孔
59a 後方開口
62 第1開閉レバー部材
63b 第2ガイド孔
63c 第1基体部の内壁面(係止部)
65 第1案内面
68 第1軸受入口
70 第2開閉レバー部材
71a 枢支軸
71b 突起部
73 第2案内面
76 第2軸受入口
78 ねじりバネ(付勢部材)
82 第1開閉レバー部材
83a 枢支軸
83b 第2の突起部
90 第2開閉レバー部材
91c 第2基体部の内壁面(第2の係止部)
93b 第3ガイド孔

Claims (2)

  1. 中枠の左上部を外枠に開閉および着脱可能に組み付けると共に、前枠の左上部を中枠に開閉および着脱可能に組み付ける上側の開閉連結手段と、前記中枠の左下部を外枠に開閉および着脱可能に組み付ける下側の開閉連結手段と、前記前枠の左下部を中枠に開閉および着脱可能に組み付ける中間の開閉連結手段とを有する遊技機であって、
    前記下側の開閉連結手段は、前記外枠および中枠の左下部に設けられて嵌挿連結される第1下支軸および第1下軸孔を備え、
    前記中間の開閉連結手段は、前記中枠の左縁における上下の開閉連結手段の間および前記前枠の左下部に設けられて嵌挿連結される第2下支軸および第2下軸孔を備え、
    前記上側の開閉連結手段は、
    前記外枠の左上端部に下向きに突出するよう設けられた第1上支軸と、
    前記前枠の左上端部に上向きに突出するよう設けられた第2上支軸と、
    前記中枠の左上端部に配設された板状のベース部材と、
    前記ベース部材の上面前側に設けられて上方および後方へ開口する第1上軸孔を有し、該第1上軸孔に前記第1上支軸を軸支する第1軸受け部と、
    前記ベース部材の下面前側に設けられて下方および後方へ開口する第2上軸孔を有し、該第2上軸孔に前記第2上支軸を軸支する第2軸受け部と、
    前記ベース部材の上面側に枢支軸を介して回動可能に配設されて、回動により前記第1上軸孔の後方開口に対する閉鎖位置および開放位置の間を変位する第1開閉レバー部材と、
    前記第1開閉レバー部材の左側縁部に形成され、前記ベース部材の上面左外端および第1軸受け部の間に前記第1上支軸を受け入れ可能な第1軸受入口を画成し、該第1軸受入口を介して受け入れた第1上支軸により第1開閉レバー部材を閉鎖位置から開放位置へ変位させる第1案内面と、
    前記枢支軸を介してベース部材の下面側に回動可能に配設され、回動により前記第2上軸孔の後方開口に対する閉鎖位置および開放位置の間を変位する第2開閉レバー部材と、
    前記第2開閉レバー部材の前側縁部に形成され、前記ベース部材の下面右外端および第2軸受け部の間に前記第2上支軸を受け入れ可能な第2軸受入口を画成し、該第2軸受入口を介して受け入れた前記第2上支軸により第2開閉レバー部材を閉鎖位置から開放位置へ変位させる第2案内面と、
    前記第2開閉レバー部材に設けられて上方に突出する突起部と、
    前記ベース部材に上下に貫通するよう形成されて前記突起部が挿入され、前記第2開閉レバー部材の閉鎖位置および開放位置の間の変位に伴った突起部の移動を許容する第1ガイド孔と、
    前記第1開閉レバー部材に上下に貫通するよう形成されて前記突起部が挿入され、前記第1開閉レバー部材の閉鎖位置および開放位置の間の変位に伴った突起部の移動を許容する第2ガイド孔と、
    前記第1開閉レバー部材に設けられた係止部および前記突起部に係止され、前記第1開閉レバー部材および第2開閉レバー部材の夫々を、相互に逆方向となる対応の閉鎖位置へ向けて付勢する付勢部材とを備え、
    前記下側の開閉連結手段における第1下支軸と第1下軸孔とを嵌挿連結したもとで、前記上側の開閉連結手段における前記外枠の第1上支軸を前記第1軸受入口に受け入れて、該第1上支軸により閉鎖位置にある前記第1開閉レバー部材を開放位置に変位させて第1上軸孔の後方開口を開放し、開放した第1上軸孔の後方開口を介して第1上支軸が第1上軸孔へ進入することで、付勢部材の付勢により第1開閉レバー部材が閉鎖位置に復帰して第1上軸孔に第1上支軸を軸支すると共に、前記外枠に対して中枠を閉鎖した状態では、外枠の前端面が第1開閉レバー部材の後端面に当接することで、該第1開閉レバー部材が回動規制されて閉鎖位置に保持されるよう構成し、
    前記中間の開閉連結手段における第2下支軸と第2下軸孔とを嵌挿連結したもとで、前記上側の開閉連結手段における前記前枠の第2上支軸を前記第2軸受入口に受け入れて、該第2上支軸により閉鎖位置にある前記第2開閉レバー部材を開放位置に変位させて第2上軸孔の後方開口を開放し、開放した第2上軸孔の後方開口を介して第2上支軸が第2上軸孔に進入することで、付勢部材の付勢により第2開閉レバー部材が閉鎖位置に復帰して第2上軸孔に第2上支軸を軸支すると共に、前記中枠に対して前枠を閉鎖した状態では、前枠の後端面が第2開閉レバー部材の前端面に当接することで、該第2開閉レバー部材が回動規制されて閉鎖位置に保持されるよう構成した
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 中枠の左上部を外枠に開閉および着脱可能に組み付けると共に、前枠の左上部を中枠に開閉および着脱可能に組み付ける上側の開閉連結手段と、前記中枠の左下部を外枠に開閉および着脱可能に組み付ける下側の開閉連結手段と、前記前枠の左下部を中枠に開閉および着脱可能に組み付ける中間の開閉連結手段とを有する遊技機であって、
    前記下側の開閉連結手段は、前記外枠および中枠の左下部に設けられて嵌挿連結される第1下支軸および第1下軸孔を備え、
    前記中間の開閉連結手段は、前記中枠の左縁における上下の開閉連結手段の間および前記前枠の左下部に設けられて嵌挿連結される第2下支軸および第2下軸孔を備え、
    前記上側の開閉連結手段は、
    前記外枠の左上端部に下向きに突出するよう設けられた第1上支軸と、
    前記前枠の左上端部に上向きに突出するよう設けられた第2上支軸と、
    前記中枠の左上端部に配設された板状のベース部材と、
    前記ベース部材の上面前側に設けられて上方および後方へ開口する第1上軸孔を有し、該第1上軸孔に前記第1上支軸を軸支する第1軸受け部と、
    前記ベース部材の下面前側に設けられて下方および後方へ開口する第2上軸孔を有し、該第2上軸孔に前記第2上支軸を軸支する第2軸受け部と、
    前記ベース部材の上面側に枢支軸を介して回動可能に配設されて、回動により前記第1上軸孔の後方開口に対する閉鎖位置および開放位置の間を変位する第1開閉レバー部材と、
    前記第1開閉レバー部材の左側縁部に形成され、前記ベース部材の上面左外端および第1軸受け部の間に前記第1上支軸を受け入れ可能な第1軸受入口を画成し、該第1軸受入口を介して受け入れた第1上支軸により第1開閉レバー部材を閉鎖位置から開放位置へ変位させる第1案内面と、
    前記第1開閉レバー部材に設けられて下方に突出する第2の突起部と、
    前記枢支軸を介してベース部材の下面側に回動可能に配設され、回動により前記第2上軸孔の後方開口に対する閉鎖位置および開放位置の間を変位する第2開閉レバー部材と、
    前記第2開閉レバー部材の前側縁部に形成され、前記ベース部材の下面右外端および第2軸受け部の間に前記第2上支軸を受け入れ可能な第2軸受入口を画成し、該第2軸受入口を介して受け入れた前記第2上支軸により第2開閉レバー部材を閉鎖位置から開放位置へ変位させる第2案内面と、
    前記ベース部材に上下に貫通するよう形成されて前記第2の突起部が挿入され、前記第1開閉レバー部材の閉鎖位置および開放位置の間の変位に伴った第2の突起部の移動を許容する第1ガイド孔と、
    前記第2開閉レバー部材に上下に貫通するよう形成されて前記第2の突起部が挿入され、前記第2開閉レバー部材の閉鎖位置および開放位置の間の変位に伴った第2の突起部の移動を許容する第3ガイド孔と、
    前記第2開閉レバー部材に設けられた第2の係止部および前記第2の突起部に係止され、前記第1開閉レバー部材および第2開閉レバー部材の夫々を、相互に逆方向となる対応の閉鎖位置へ向けて付勢する付勢部材とを備え、
    前記下側の開閉連結手段における第1下支軸と第1下軸孔とを嵌挿連結したもとで、前記上側の開閉連結手段における前記外枠の第1上支軸を前記第1軸受入口に受け入れて、該第1上支軸により閉鎖位置にある前記第1開閉レバー部材を開放位置に変位させて第1上軸孔の後方開口を開放し、開放した第1上軸孔の後方開口を介して第1上支軸が第1上軸孔へ進入することで、付勢部材の付勢により第1開閉レバー部材が閉鎖位置に復帰して第1上軸孔に第1上支軸を軸支すると共に、前記外枠に対して中枠を閉鎖した状態では、外枠の前端面が第1開閉レバー部材の後端面に当接することで、該第1開閉レバー部材が回動規制されて閉鎖位置に保持されるよう構成し、
    前記中間の開閉連結手段における第2下支軸と第2下軸孔とを嵌挿連結したもとで、前記上側の開閉連結手段における前記前枠の第2上支軸を前記第2軸受入口に受け入れて、該第2上支軸により閉鎖位置にある前記第2開閉レバー部材を開放位置に変位させて第2上軸孔の後方開口を開放し、開放した第2上軸孔の後方開口を介して第2上支軸が第2上軸孔に進入することで、付勢部材の付勢により第2開閉レバー部材が閉鎖位置に復帰して第2上軸孔に第2上支軸を軸支すると共に、前記中枠に対して前枠を閉鎖した状態では、前枠の後端面が第2開閉レバー部材の前端面に当接することで、該第2開閉レバー部材が回動規制されて閉鎖位置に保持されるよう構成した
    ことを特徴とする遊技機。
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