JP4628215B2 - アンテナの取付構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばベランダや屋上に鉛直方向に立設されるマストに対し、アンテナ本体を水平または鉛直のいずれの方向にも取付可能なアンテナの取付構造に関するもので、詳しくは、例えば地上デジタルテレビ放送用のUHFテレビ電波の水平偏波あるいは垂直偏波のいずれにも対応でき、かつ電波の到来方向に応じてアンテナの向きを変更できる取付金具を含む、簡易型のアンテナの取付構造に関する。
この種のアンテナの取付構造に関する先行技術として、例えば、アンテナ本体の背面に断面が円弧の十字溝を凹設してその相隣接する外端を弧状孔で連通し、各弧状孔の対向面の周縁に突起縁を形成したうえ、この突起縁に前記十字溝と平行に4箇所の支柱(マスト)受け溝と収納用切欠き溝とを形成した受け金具と、この受け金具の弧状孔に挿通して基部を十字溝に嵌挿させるUボルトと、このUボルトに挿通して前記受け金具とで支柱を挟持する押さえ金具と、Uボルトの両側ねじ部に螺合させ押さえ金具と受け金具を介して支柱を緊締する一対のナットとからなるアンテナ取付具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭49−106242号公報(第1頁〜第3頁および第1図〜第3図)
しかし、上記した従来のアンテナ取付具には、つぎのような解決すべき課題が残されている。すなわち、例えばベランダに固定されたマストに上記アンテナ取付具を用いてアンテナを取り付けた状態で、アンテナは一般的にベランダの格子等から前方(外方)へ突出する一方、Uボルトの両側のねじ部分がベランダの内側へ突出する(特許文献1の第3図参照)。
したがって、ベランダ内を通行したり、洗濯物を干すなどの作業をしたり、子供が遊んだりする場合に、突出するUボルトの両側ねじ部分でけがをするなど非常に危険な面がある。また、押さえ金具とともにUボルトの両側のねじ部分が内側へ突出した状態で露呈しているので、外観上も良好ではなく、また特にねじ部分が風雨に当たって短期間で錆びたり劣化したりするおそれがあり、耐久性にも欠ける。
この発明は上述の点に鑑みなされたもので、受信しようとする電波の偏波の向き(水平または垂直)に合わせてアンテナ本体を水平または鉛直のいずれかの方向に向けて簡単に取り付けることができ、また同電波の到来方向に対応させてアンテナの向きを任意に変更でき、しかもマスト等に取り付けた状態でボルトや止め金具などがベランダ等の内側へは一切突出せず、安全性に優れ、また構造が簡単で熟練の有無に拘わらず簡単に取り付けでき、外観上も良好で、耐久性にも富み、風雨や日光に晒されても長期間安定して使用できるアンテナの取付構造を提供しようとするものである。
上記の目的を達成するために本発明に係るアンテナの取付構造は、鉛直方向に支持されたマストに対しアンテナ本体を水平または鉛直のいずれの方向にも取付可能なアンテナの取付構造であって、前記アンテナ本体の背面側のほぼ中央部に設けられ、マスト取付金具を前記アンテナ本体の背面に対し平行または直交する方向に位置決めする複数の突起を備えた位置決め金具と、前記位置決め金具の突起を嵌入可能な複数の嵌合部を備え、前記ア
ンテナ本体に対し前記位置決め金具とともにボルトで固定され、前記マストの一方の面に係合する凹状係合部を備えたマスト取付金具と、前記マスト取付金具の凹状係合部を前記マストの一方の面を係合させた状態で、マストの反対側である他方の面を押圧して係合する凹状係合部を備え、この凹状係合部と前記取付金具の凹状係合部との間で前記マストを挟持して固定するマスト押さえ金具と、前記マスト押さえ金具の両端部に設けたボルト孔を挿通し前記取付金具側に設けたねじ孔に螺合させて緊締する一対の長尺ボルトとを具備し、さらに、前記アンテナ本体が樹脂製筐体にアンテナ素子を内蔵して構成され、前記位置決め金具は前記ボルトのねじ孔および固定用止めネジのねじ孔がそれぞれ形成され前記筐体内の背面に当接させて配置され、前記筐体背面に設けた前記固定用止めネジの挿通孔から前記固定用止めネジを挿通して固定用止めネジのねじ孔に螺合させて締め付けることにより固定され、前記筐体の背面に設けた複数の開口から前記突起を外方へ突出させ、それらの突出する突起に前記マスト取付金具の嵌合部を嵌入させた状態で、前記マスト取付金具に設けたボルト孔から前記ボルトを挿入し、前記筐体の背面に設けたボルト孔を一連に挿通させ、前記位置決め金具のねじ孔に螺合させて締め付けることにより前記筐体の背面を内外両面から挟持して位置決め金具とマスト取付金具とを一体に固定したことを特徴とする。
上記の構成を有する本発明に係るアンテナの取付構造によれば、例えばベランダに鉛直方向に立設されたマストに対し取り付ける場合に、受信しようとする電波の偏波の向き(水平あるいは垂直)に合わせてアンテナ本体を水平あるいは鉛直に向けて取り付けできるように、マスト取付金具をアンテナ本体の背面に平行あるいは直交する方向に配置し、位置決め金具の突起にマスト取付金具の嵌合部を嵌入させてボルトで固定する。マスト取付金具の凹状係合部をマストの前方の面に押し当て、この状態でマスト押さえ金具の凹状係合部をマストの後方の面に押し当てて挟持し、前記受信しようとする電波の到来方向に向けてアンテナ本体をマストに対し水平に旋回させた状態で、一対の長尺ボルトをマスト押さえ金具のボルト孔に挿通して前記取付金具側のねじ孔に螺合して締め付けることによりアンテナ本体を取り付けることができる。この取付状態で、マストの後方の面(背面)にはマスト押さえ金具が当接し、一対のボルトの頭部だけがマスト押さえ金具の後方に突出している。したがって、従来の取付構造と違ってベランダ内へUボルトの両側ねじ部分が大きく突出することがなく、安全性が高く、外観も良好で体裁がよい。
また、樹脂製筐体の背面を位置決め金具とマスト取付金具とで挟持した状態で固定しているので、マスト取付金具を筐体の背面にしっかりと取り付けることができ、筐体自体の強度を補強する作用もある。また、アンテナ素子が樹脂製筐体に内蔵されており、マストに取り付けた状態が美しく、またアンテナ素子をはじめ取付構造の主要部分も風雨や日光に晒され難いので、耐久性に富み長期にわたり安定した使用が可能になる。
請求項2に記載のように、前記マスト押さえ金具には、前記各長尺ボルトが挿通される一対の長孔または遊嵌される大きめの一対の孔を前記ボルト孔として穿設することが好ましい。
請求項2に記載のアンテナの取付構造によれば、一対のボルトで固定する際にマスト押さえ金具の長手方向の位置若しくは全方向の位置を調整できるので、加工精度を低減でき、製作が容易になる。
請求項3に記載のように、前記筐体の背面から内部にかけて、一対の前記長尺ボルトを前記マスト押さえ金具の各ボルト孔から挿通させた状態で挿入可能な挿入部を形成するこ
とができる。
請求項3に記載のアンテナの取付構造によれば、梱包状態でマスト押さえ金具のボルト孔から挿通させた長尺ボルトをマスト取付金具のねじ孔に螺合し、マスト本体側に長尺ボルトの先端部分を突き出させ、筐体の挿入部内に挿入することができるので、一対の長尺ボルトを含め、コンパクトに一体化でき、収納スペースが小さくなり、かつマスト押さえ金具とマスト取付金具が一つになり、ガタつきもない。また、鉛直に立設されたマストに対しアンテナ本体を水平に取り付けた状態で、マスト取付金具のねじ孔からアンテナ本体側に突出する長尺ボルトの先端部分が挿入部に挿入され、外部に露呈されないので、体裁がよい上に風雨が当たって長尺ボルトの先端部分が錆び付くのが防止される。しかも、一対の長尺ボルトの先端部分でもアンテナ本体を水平に支持するので、アンテナ本体がしっかりと水平に保持される。
なお、アンテナ本体を鉛直に取り付ける場合に、一対の長尺ボルトの先端部分の間隔をアンテナ本体(筐体)の背面側の厚みとほぼ同一(背面側の厚みよりわずかに広く)にすれば、アンテナ本体を一対の長尺ボルトの先端部分で挟持して鉛直方向に支持できる。
請求項4に記載のように、前記マスト押さえ金具を、前記マスト取付金具に対し覆い被せられるように前記マスト取付金具よりやや大きく形成することができる。
請求項4に記載のアンテナの取付構造によれば、請求項4記載の取付構造において、マスト押さえ金具とマスト取付金具を一対の長尺ボルトを締め付けて一つにした際に、マスト押さえ金具内にマスト取付金具が入り込み、一層コンパクトになる。
請求項5に記載のように、前記マスト押さえ金具の中央部に、前記マスト取付金具固定用の前記ボルトの頭部を工具で操作可能な開口部を設けることができる。
請求項5に記載のアンテナの取付構造によれば、例えばマストに取り付けるアンテナ本体の向きを鉛直から水平または水平から鉛直に変更する場合、マスト押さえ金具の中央開口部から工具を挿入し、位置決め金具に対しマスト取付金具を固定しているボルトを緩め、マスト取付金具を位置決め金具から引き離し、マスト取付金具の嵌合部を突起から抜き出す。そして、鉛直方向に90°回転させた状態で、再びマスト取付金具の嵌合部を位置決め金具の突起に嵌め込み、ボルトを工具で締め付ける。このあと、マスト取付金具の凹状係合部とマスト押さえ金具の凹状係合部でマストを挟持し、一対の長尺ボルトをマスト押さえ金具のねじ孔に螺合して締め付けることにより取り付けることができる。
請求項6に記載のように、前記位置決め金具の突起およびこれらに対応する前記マスト取付金具の嵌合部はそれぞれ4つで、突起間および嵌合部間の距離をそれぞれ同一にすることが好ましい。
請求項6に記載のアンテナの取付構造によれば、マスト取付金具はアンテナ本体の背面に対し平行(水平)および直交(鉛直)のいずれの状態でも常に位置決め金具の4つの突起がマスト取付金具の嵌合部に嵌入されて位置決めされるので、マスト取付金具がアンテナ本体の背面にしっかりと固定される。
請求項7に記載のように、前記マスト取付金具の裏面の、前記筐体背面の止めネジおよびその周辺部に対応する箇所に、凹み部分を設けることができる。
請求項7に記載のアンテナの取付構造によれば、例えばマスト取付金具やアンテナ本体の加工精度によっては腹当たりとなってボルトを締め付けてもガタが生じる場合においても、マスト取付金具がアンテナ本体の背面の止めネジと接触する箇所に凹状部分(凹み)を設けているので、ガタが生じず、確実に固定できる。
本発明に係るアンテナの取付構造には、つぎのような優れた効果がある。すなわち、
受信しようとする電波の偏波の向き(水平または垂直)に合わせてアンテナ本体を水平または鉛直のいずれかの方向に向けて取り付けることができ、またアンテナ本体をマストに取り付けた状態でも同電波の到来方向に応じてアンテナの向きを容易に変更でき、しかもマスト等に取り付けた状態でボルトや止め金具などがベランダなどの内側へは突出せず、安全性が高く、また熟練の有無に関係なく誰にでも容易にかつ確実にマストに取り付けることができ、さらに外観上も良好で、耐久性にも富み、風雨や日光に晒されても長期間安定して使用できる。
以下、本発明に係るアンテナの取付構造を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例に係るアンテナの取付構造を示す背面側(後方)の上方より見たアンテナ本体の上蓋を取り外した状態の、位置決め金具、マスト取付金具およびマスト押さえ金具の分解斜視図で、アンテナ素子を省略している。図2は図1に示すアンテナの取付構造をアンテナ本体の正面側の下方より見た状態の、マスト取付金具およびマスト押さえ金具の斜視図である。図3はアンテナ本体を背面側上方より見た斜視図、図4は鉛直方向に立設したマストにアンテナ本体を水平に取り付た状態(アンテナ本体を水平偏波受信状態にマストに取り付けた態様)を示すもので、図4−1(a)は同平面図、図4−1(b)は同正面図、図4−2(c)は同側面図、図4−2(d)は同背面図である。図5は鉛直方向に立設したマストにアンテナ本体を鉛直に取り付た状態(アンテナ本体を垂直偏波受信状態にマストに取り付けた態様)を示すもので、図5−1(a)は同平面図、図5−1(b)は同正面図、図5−2(c)は同側面図、図5−2(d)は同背面図である。図6は梱包状態を示すもので、図6(a)は同平面図、図6(b)は同側面図である。
図1に示すように、アンテナ本体1は、例えばUHFテレビ放送用アンテナ素子(図示せず)が正面(前方)へ向け漸次傾斜した流線形状で上蓋(図示せず)を取り外した樹脂製筐体2内に収容され、樹脂製上蓋3(図3参照)を筐体2の上面開口2aに装着することにより構成されている。筐体2内の背面2b側において後述する位置決め金具5を嵌め込むための凹状収納部2cが区画された複数の樹脂板で形成され、背面2bの長手方向の中央部に、位置決め金具5の4つの突起5aを後方へ向けて突出させるための4つの開口21が長手方向および上下方向に等間隔に穿設されている。また、背面2bの長手方向のほぼ中央位置に固定用ボルト9の挿通孔22が穿設され、この挿通孔22の両側に位置決め金具5の取付用止めネジ7の挿通孔23がそれぞれ穿設されている。さらに、挿通孔23の両側には、後述する長尺ボルト10の挿入口24がそれぞれ開口され、各挿入口24から筐体2内に向けて長尺ボルト10先端部分の挿入部としての角筒状収納部25が一連に延設されている。なお、アンテナ本体1の底面で背面寄りに、図4−1(b)に示すように本例では入出力用の2つの接続端子12が設けられている。
位置決め金具5は略長方形の金属板からなり、図1に示すように上下両辺から位置決め用突起5aが後方へ直角に屈折成形され、後方へ向け突出している。4つの突起5aは全て等間隔に配置され、筐体2の各開口21の位置に対応している。位置決め金具5の長手方向および上下方向のほぼ中心に固定用ボルト9のねじ孔51が穿設され、その両側の側辺近傍に固定用止めネジ7のネジ孔52がそれぞれ穿設されている。
マスト取付金具6は正面より見て略長方形状の浅い皿状体からなり、板状本体6aの周囲に背面方向に延設された垂直壁6b・6cを有し、両側の垂直壁6bに比べて上下の各垂直壁6cが長く延設されており、これらの垂直壁6cの長手方向中央部に凹状係合部6dが相対向してそれぞれ形成されている。また、板状本体6aの長手方向および上下方向のほぼ中央部に、固定用ボルト9の挿通孔61が穿設され、その両側の端部寄りに長尺ボルト10のねじ孔62が穿設されている。各ねじ孔62は、図2に示すように円環状のねじ孔部63が板状本体6aの裏面側に突設されている。さらに、板状本体6aの裏面の挿通孔61の周辺箇所には、一段低くなった凹み部分64が形成されている。マスト取付金具6の底面6e側において中央部の挿通孔61を中心に、4つの位置決め用嵌合部としての位置決め孔65がそれぞれ等距離離間して形成され、これらの位置決め孔65は筐体2の各開口21の位置に対応している。
一方、マスト取付金具6と対をなしてマスト(支柱)Mにアンテナ本体1を取り付けるためのマスト押さえ金具8は、図1・図2のように浅い皿状体からなり、中央部分が内向け凹状に湾曲形成された板状本体8aの周囲に正面方向に延設された垂直壁8b・8cを有する。対向する両側(上下)の垂直壁8cの長手方向の中央部に凹状係合部8dが相対向して形成され、板状本体8aの両端部に長尺ボルト10が挿通される一対のボルト孔(挿通孔)81が穿設されている。これらのボルト孔81・81はマスト取付金具6のねじ孔62および角筒状収納部(挿入部)25のボルト挿通口24の各位置に対応している。本例では、板状本体8aの長手方向の中央部に固定用ボルト9の回転操作用工具(図示せず)の挿入用開口部82が開口されている。また、マスト押さえ金具8の上下の垂直壁8cの間隔はマスト取付金具6の上下の垂直壁6cの間隔より広くし、図6のようにマスト押さえ金具8の垂直壁8c間内にマスト取付金具6の垂直壁6cが嵌り込むようにしている。
以上のようにして本実施例のアンテナの取付構造が構成される。このアンテナの取付構造の使用態様について詳しく説明する。
鉛直方向に立設したマストMに対しアンテナ本体1を水平偏波用受信波に対応して水平に取り付ける場合、図4−1(a)のようにアンテナ本体1の背面2b中央部において、マスト取付金具6を長手方向に平行に固定する必要がある。このために、図1に示すように位置決め金具5を筐体2内の背面2bに当接させ、4つの突起5aを開口21より後方へ突出させ、この状態で一対の止めネジ7・7を挿通孔23から挿入し、ねじ孔52に螺合して締め付けることにより、背面2bを位置決め金具5とマスト取付金具6とで挟持して固定する。この状態で、マスト取付金具6をアンテナ本体1の背面2b中央部に長手方向に平行に配置し、背面2bの開口21より後方へ突出する突起5aに対しマスト取付金具6の位置決め孔65を嵌め込む。そして、固定用ボルト9をマスト取付金具6の中央部の挿通孔61より挿入し、位置決め金具5のねじ孔51に螺合して緊締し固定する。
ここで、マスト取付金具6の上下の凹状係合部6d(図1参照)を、図4−1(a)に示すようにマストMの前方の面に押し当てた状態で、マスト押さえ金具8の凹状係合部8dをマストMの背面に押し付け、一対の長尺ボルト10をマスト押さえ金具8のボルト孔81から挿入し、マスト取付金具6のねじ孔62に螺合させて締め付ける。このとき、各長尺ボルト10の先端部がアンテナ本体1側に突出するが、背面2bの挿入口24よりアンテナ本体1内の挿入部25に挿入される。このようにして、アンテナ本体1はマストMに対し水平に取り付けられる。この状態で、図4に示すように入出力端子12には出力用の同軸ケーブル13の接続端子14が接続される。また、アンテナ本体1の後方にはマスト押さえ金具8から長尺ボルト10の頭部10aが露出する程度で、危険なものは一切突出しない。また、マスト取付金具6とマスト押さえ金具8間に、図4−2(c)のように長尺ボルト10の一部が露呈する程度である。
一方、図5は鉛直方向に立設したマストMに対しアンテナ本体1を垂直偏波用受信波に対応して鉛直に取り付ける場合を示すもので、上記の場合とは、マスト取付金具6をアンテナ本体1の背面2bに対し直交する方向に固定したのちに、マストMをマスト取付金具6とマスト押さえ金具8で挟持しているところが相違する。すなわち、図6に示す梱包状態からアンテナ本体1を取り出してマストMに取り付ける場合には、工具(例えばL形工具)の先端部をマスト押さえ金具8の開口部82より挿入し、固定用ボルト9を緩める。また、両側の長尺ボルト10をそれぞれ緩めてマスト取付金具6のねじ孔62から抜き出す。マスト取付金具6をアンテナ本体1の背面2bから引き離し、位置決め孔65から突起5aを抜き出す。ここで、マスト取付金具6を固定用ボルト9のボルト軸を中心に90°回転させ、再び各突起5aに位置決め孔65を嵌め込み、固定用ボルト9を締め付け、アンテナ本体1の背面2bに対し直交するように固定する。しかし、マストMをマスト取付金具6とマスト押さえ金具8で挟持したり、受信しようとする電波の到来方向に合わせて鉛直方向のアンテナ本体1をマストMに対し水平に旋回させ、受信しようとする電波をアンテナ本体1の正面で受けるようにして2本の長尺ボルト10で緊締したりするところなど、その他の態様については共通するので、詳しい説明は省略する。なお、図5に示すように、アンテナ本体1をマストMに対し鉛直に取り付けた状態でも、アンテナ本体1の後方へ危険なものが一切突出せず、マスト押さえ金具8の後方に長尺ボルト10の頭部10aが露呈するのは、アンテナ本体1を水平方向に取り付けた状態と同様である。なお、本例の場合、一対の長尺ボルト10の間隔に比べてアンテナ本体1の厚みを薄くしているので、図5−1(a)のように長尺ボルト10の先端部分がアンテナ本体1の外部に露出するが、アンテナ本体1の背面2b側の厚みを一対の長尺ボルト10の間隔に合わせて形成し、マストMにアンテナ本体1を取り付けた状態で一対の長尺ボルト10の先端部分でアンテナ本体1を挟持して支持させたり、アンテナ本体1の上蓋3と底面とに各長尺ボルト10の先端部分が挿入可能な収納部(図示せず)を形成したりすることもできる。
ところで、アンテナ本体1の梱包状態では、図6に示すようにマスト取付金具6はアンテナ本体1の背面2bに平行に固定され、このマスト取付金具6にマスト押さえ金具8をその凹状係合部側を突き合わせるように重ね合わせ、一対の長尺ボルト10をマスト取付金具6のねじ孔62に螺合して締め付けてアンテナ本体1に全ての構成部材が一体的に固定される。このとき、長尺ボルト10の先端部分はアンテナ本体1の挿入口24より内部の挿入部25に挿入されるので、コンパクトになり、収納スペースを小さくできる上に、輸送時のガタつきも防止できる。
以上に本発明のアンテナの取付構造の実施例を示したが、つぎのように実施することができる。
・位置決め金具5をアンテナ本体1内の背面2b側に配置したが、例えば背面2bの中央部外面に取り付けることもできる。
・マスト押さえ金具8の板状本体8aにおける両端部のボルト孔81を長手方向に延びる長孔にしてもよく、また一方の長孔の一端を切り欠いて開放してもよく、さらに各ボルト孔81を長尺ボルト10の外径より大きくして長尺ボルト10を遊嵌できるようにしてもよい。このようにすれば、マスト取付金具6のねじ孔62と多少の心ずれがあっても長尺ボルト10をマスト取付金具6のねじ孔62に容易かつ確実に螺合させられる。
・図示は省略するが、本発明はアンテナ本体1に内蔵されるアンテナ素子が水平偏波または垂直偏波のいずれか一方の電波を受信するものを対象としているので、上記実施例のようにアンテナ本体1の形状は正面より見て略長方形に限らず、例えば、立方体や球体の形状からなるアンテナ本体1についても同様に実施できることは言うまでもない。
・マスト取付金具6の長さおよび高さをマスト押さえ金具8に比べてそれぞれ小さくし、両者を突き合わせたときにマスト取付金具6がマスト押さえ金具8内に完全に嵌り込むようにすることもできる。
・構造を簡略化するために、マスト押さえ金具8の開口部82をなくしたり、マスト取付金具6の凹み部分64を省いたりすることもできる。
本発明の実施例に係るアンテナの取付構造を示す背面側(後方)の上方より見たアンテナ本体の上蓋を取り外した状態の、位置決め金具、マスト取付金具およびマスト押さえ金具の分解斜視図で、アンテナ素子を省略している。 図1に示すアンテナの取付構造をアンテナ本体の背面側の下方より見た状態の、マスト取付金具およびマスト押さえ金具の斜視図である。 図1のアンテナ本体を背面側上方より見た斜視図である。 鉛直方向に立設したマストにアンテナ本体を水平に取り付た状態(アンテナ本体を水平偏波受信状態にマストに取り付けた態様)を示すもので、図4−1(a)は同平面図、図4−1(b)は同正面図である。 図4−2(c)は同側面図、図4−2(d)は同背面図である。 鉛直方向に立設したマストにアンテナ本体を鉛直に取り付た状態(アンテナ本体を垂直偏波受信状態にマストに取り付けた態様)を示すもので、図5−1(a)は同平面図、図5−1(b)は同正面図である。 図5−2(c)は同側面図、図5−2(d)は同背面図である。 アンテナ本体1の梱包状態を示すもので、図6(a)は同平面図、図6(b)は同側面図である。
符号の説明
1 アンテナ本体
2 樹脂製筐体
2b背面
3 樹脂製上蓋
5 位置決め金具
5a突起
51・52 ねじ孔
6 マスト取付金具
61 挿通孔
62 ねじ孔
63 ねじ孔部
64 凹み部分
65 位置決め孔(位置決め用嵌合部)
7 止めネジ
8 マスト押さえ金具
81 ボルト孔(挿通孔)
82 開口部
9 固定用ボルト
10 長尺ボルト
12 入出力用接続端子
M マスト(支柱)

Claims (7)

  1. 鉛直方向に支持されたマストに対しアンテナ本体を水平または鉛直のいずれの方向にも取付可能なアンテナの取付構造であって、
    前記アンテナ本体の背面側のほぼ中央部に設けられ、マスト取付金具を前記アンテナ本体の背面に対し平行または直交する方向に位置決めする複数の突起を備えた位置決め金具と、
    前記位置決め金具の突起を嵌入可能な複数の嵌合部を備え、前記アンテナ本体に対し前記位置決め金具とともにボルトで固定され、前記マストの一方の面に係合する凹状係合部を備えたマスト取付金具と、
    前記マスト取付金具の凹状係合部を前記マストの一方の面を係合させた状態で、マストの反対側である他方の面を押圧して係合する凹状係合部を備え、この凹状係合部と前記取付金具の凹状係合部との間で前記マストを挟持して固定するマスト押さえ金具と、
    前記マスト押さえ金具の両端部に設けたボルト孔を挿通し前記取付金具側に設けたねじ孔に螺合させて緊締する一対の長尺ボルトとを具備し、
    さらに、前記アンテナ本体が樹脂製筐体にアンテナ素子を内蔵して構成され、
    前記位置決め金具は前記ボルトのねじ孔および固定用止めネジのねじ孔がそれぞれ形成され前記筐体内の背面に当接させて配置され、前記筐体背面に設けた前記固定用止めネジの挿通孔から前記固定用止めネジを挿通して固定用止めネジのねじ孔に螺合させて締め付けることにより固定され、
    前記筐体の背面に設けた複数の開口から前記突起を外方へ突出させ、それらの突出する突起に前記マスト取付金具の嵌合部を嵌入させた状態で、前記マスト取付金具に設けたボルト孔から前記ボルトを挿入し、前記筐体の背面に設けたボルト孔を一連に挿通させ、前記位置決め金具のねじ孔に螺合させて締め付けることにより前記筐体の背面を内外両面から挟持して位置決め金具とマスト取付金具とを一体に固定したことを特徴とするアンテナ取付構造。
  2. 前記マスト押さえ金具には、前記各長尺ボルトが挿通される一対の長孔または遊嵌される大きめの一対の孔を前記ボルト孔として穿設したことを特徴とする請求項1記載のアンテナの取付構造。
  3. 前記筐体の背面から内部にかけて、一対の前記長尺ボルトを前記マスト押さえ金具の各ボルト孔に挿通させた状態で挿入可能な挿入部を形成したことを特徴とする請求項2記載のアンテナの取付構造。
  4. 前記マスト押さえ金具を、前記マスト取付金具に対し覆い被せられるように前記マスト取付金具よりやや大きく形成したことを特徴とする請求項3に記載のアンテナの取付構造。
  5. 前記マスト押さえ金具の中央部に、前記マスト取付金具固定用の前記ボルトの頭部を工具で操作可能な開口部を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のアンテナの取付構造。
  6. 前記位置決め金具の突起およびこれらに対応する前記マスト取付金具の嵌合部はそれぞれ4つで、突起間および嵌合部間の距離がそれぞれ同一であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のアンテナの取付構造。
  7. 前記マスト取付金具の裏面の、前記筐体背面の止めネジおよびその周辺部に対応する箇所に、凹み部分を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のアンテナの取付構造。
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