JP6165616B2 - アンテナ取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナを壁面やアンテナポールに取り付けられるアンテナ取付装置に関し、特に薄型アンテナの取り付けに適用して好適なアンテナ取付装置に関する。
地上デジタルテレビ放送を受信する従来のアンテナとして、八木アンテナや薄型アンテナが知られている。薄型アンテナはケースを備えており、一般的に平面状とされたアンテナ素子がケース内に内蔵されている。この薄型アンテナは、アンテナポールに取り付けるだけではなく、ベランダや壁面などの設置場所に設置することが望まれており、住宅等の外壁やベランダに設置しても違和感がないような良好なデザインとされている。このため、薄型アンテナを取り付けるためのアンテナ取付装置には、壁面やアンテナポールなどへの薄型アンテナの取り付けを可能とすることができると共に、薄型アンテナの方向調整を行えることが望まれている。
従来のアンテナ取付装置(特許文献1参照)の構成を図21に示す。この図に示すように、従来のアンテナ取付装置330は、薄型アンテナのアンテナ本体200を壁面100に取り付ける取付装置とされている。アンテナ本体200は、電波受信面210と、アンテナ本体200の背面側に位置しアンテナ本体200の長手方向に沿って延びる取付面220と、取付面220からアンテナ本体200の内部側に向かって凹む取付用凹部250とを含んでいる。アンテナ取付装置330は、壁面100に設けられる第1取付具310と、取付用凹部250に設けられ、第1取付具310の一部を受け入れ可能な保持部を有する第2取付具320とを含む。第2取付具320の保持部に第1取付具310の一部が受け入れられて第2取付具320が第1取付具310に取り付けられることによって、アンテナ本体200は壁面100に取り付けられる。また、第1取付具310の中間部材313が第2取付具320の上下に設けられた延材部321,322の長孔内を移動することにより、アンテナ本体200の方向調整を行うことができる。
従来の他のアンテナ取付装置(特許文献2参照)の構成を図22に示す。この図に示すように、従来の他のアンテナ取付装置460は、薄型アンテナであるアンテナ装置401をアンテナマスト405や壁面に取り付ける取付装置とされている。支持部410は、相互に対向配置される一対の端面411a・411bを貫通する貫通孔415と、少なくとも前記一対の端面における一方側の端面411aに備えられ、当該端面に沿うように形成された支持腕と当該支持腕の先端部に前記端面より外方向に突出するように備えられた先窄み状に形成された係止凸部417aとからなる係止弾性片を備える。アンテナ取付部材420は、前記一対の端面を挟み込むように配置される一対の板体であって、相互に対向する位置に軸線を一致させるように設けた雌ネジ部429A・429Bと、係止凸部417aを受入れ嵌合する大きさに形成された係止凹部427aが設けられた一対の当付片421a・421bを備える。雌ネジ部429Bに挿通したボルト体430を貫通孔415に挿通して、雌ネジ部429Aに螺合することで、支持部410がアンテナ取付部材420に装着され、係止凸部417aと係止凹部427aとが係脱自在に嵌合して、支持部410はアンテナ取付部材420に仮設置できる。一対の端面411a・411bに設けられた支持孔412における弧状のスライド孔内を、ボルト体430を移動させることにより、アンテナ装置401の方向調整を行うことができる。
特開2013−162460号公報 特開2013−66125号公報
ところで、薄型アンテナを建物等の壁面に取り付ける場合は、受信したい電波の到来方向を考慮して設置場所を選定することになるが、設置する際の工事の足場も考慮して設置場所を選定することになる。このため、薄型アンテナの指向方向と受信したい電波の到来方向とが一致していない設置場所が選定される場合があり、薄型アンテナを電波到来方向に向けるように、その取付角度を調整する必要があった。すなわち、アンテナ取付装置には方向調整を行える機能が求められると共に、さらに、アンテナ取付装置には、薄型アンテナを十分な機械強度で支持できると共に、簡単で安全に取付工事を行える構造であることが求められる。
従来のアンテナ取付装置は、壁面に設けられた第1取付具の中間部材を、アンテナ本体の背面に設けられた第2取付具の延材部の長孔内に挿入して固着しており、アンテナ本体の方向調整を行える構造とされている。しかしながら、壁面に設けられた第1取付具に、アンテナ本体の背面に設けられた第2取付具を取り付ける際に、壁面に対してアンテナ本体をほぼ平行にして取り付けるようになるが、第1取付具および第2取付具の取り付け箇所を目視しながら取り付けるだけの間隔を確保しづらく、多くの場合は目視できない状態で取付作業を行っていた。さらに、固着する際においては壁面とアンテナ本体との狭い間隔内に手を差し入れてパイプ部材に挿入されたボルトを締着することになるが、この際にも目視しながら作業をすることが困難であった。このように、設置作業を目視しながら行うことが困難であることから、簡易に設置作業を行うことができないという問題点があった。
また、従来の他のアンテナ取付装置においても、壁面に設けられたアンテナ取付部材の一対の当付片の一方に挿通したボルト体を、アンテナ装置の背面に設けられた支持部の貫通孔に挿通して当付片の他方の雌ネジ部に螺合することで、アンテナ装置を壁面に取り付けており、貫通孔に連通するスライド孔内をボルト体が移動することでアンテナ装置の方向調整を行える構造とされている。しかしながら、壁面に対してアンテナ本体をほぼ平行にして取り付けるようになることから、壁面に設けられたアンテナ取付部材に、アンテナ本体の背面に設けられた支持部を取り付ける作業を、アンテナ取付部材および支持部の取り付け箇所を目視しながら行うだけの間隔を確保しづらかった。従って、ボルト体をアンテナ装置の背面に設けられた支持部の貫通孔に挿通して当付片の他方の雌ネジ部に螺合する作業を、多くの場合は目視できない状態で行っていた。このように、設置作業を目視しながら行うことが困難であることから、簡易に設置作業を行うことができないという問題点があった。
そこで、本発明は、方向調整を行える機能を有し、取付箇所を目視しながら取付作業を行うことができるアンテナ取付装置を提供することを目的としている。
本発明のアンテナ取付装置は、アンテナ本体に組み付けられる第2取付金具と、被取付物に取り付けられる第1取付金具とからなるアンテナ取付装置であって、被取付物に取り付け可能な平面状の取付面板と、該取付面板の上端および下端においてほぼ直角に折曲されて互いに対面するよう延伸された第1取付足および第2取付足とを有し、該第2取付足の先端部に軸ボルトを挿通可能な挿通孔が形成され、該第1取付足の先端部に前記軸ボルトが螺合可能な螺着手段が設けられている前記第1取付金具と、矩形状の前板と、該前板の4辺からほぼ直角に折曲されて形成された上板、下板、左側板、右側板とからなり、前記左側板および前記右側板の一方と前記上板および前記下板との角部に切欠部がそれぞれ形成され、前記上板および前記下板には、奥行き方向に形成された複数本の溝と、該複数本の溝の前記前板側の端部を連通すると共に、前記切欠部が形成されている側の前記上板および前記下板の側端まで連通溝が形成されている前記第2取付金具とを備え、前記第2取付金具は、前記アンテナ本体の背面に形成されている凸部に嵌挿されるように組み付けることができ、前記アンテナ本体に組み付けられた前記第2取付金具を、被取付物に取り付けられた前記第1取付金具に組み付ける際に、前記第1取付金具の前記挿通孔に挿通されて前記螺着手段に螺着された前記軸ボルトを、前記切欠部から前記連通孔内に導入して、前記複数本の溝の内の選択した一つの溝に前記軸ボルトを挿入することにより、前記アンテナ本体を所定角度範囲において方向調整することが可能とされ、前記軸ボルトを締着することにより、前記第1取付足および前記第2取付足の間に前記上板および前記下板とを挟持して固着できることを最も主要な特徴としている。
本発明のアンテナ取付装置は、アンテナ本体の背面に組み付けられた第2取付金具の右側板あるいは左側板と上板および下板との間隙である切欠部に、壁面に取り付けられた第1取付金具に装着されている軸ボルトを位置合わせする作業は、壁面に対してアンテナ本体をほぼ直交するよう斜めにして行えることから、その作業を目視しながら行えるようになる。そして、アンテナ本体を移動させて軸ボルトを切欠部から上板および下板に形成されている連通溝内に導入していき、軸ボルトを上板および下板に形成されている複数本の溝の内の選択した一つの溝に挿入して、アンテナ本体の方向調整を行うことができる。方向調整を行った後には、軸ボルトを締着することによりアンテナ本体を壁面に固着することができる。このように、本発明のアンテナ取付装置においては、取付箇所を目視しながら取付作業を行うことができ、また、方向調整を行える機能を有している。
本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置を備えるアンテナ本体の構成を示す背面図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置を備えるアンテナ本体の構成を示す左側面図、右側面図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置を備えるアンテナ本体の構成を示す上面図、下面図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置の第2取付金具をアンテナ本体に組み付ける工程を示す斜視図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置の第2取付金具をアンテナ本体に組み付けた構成を示す斜視図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置の第2取付金具を第1取付金具に組み付ける工程を示す斜視図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置の第2取付金具を第1取付金具に組み付ける工程を示す上面図、組み付けた構成を示す上面図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置を備えるアンテナ本体の方向調整の範囲を示す上面図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置を備えるアンテナ本体の他の方向調整の範囲を示す上面図である。 本発明の実施例のアンテナ取付装置が備えられるアンテナ本体の構成を示す背面図、上面図である。 本発明の実施例のアンテナ取付装置が備えられるアンテナ本体の構成を示す左側面図、右側面図、下面図である。 本発明の実施例のアンテナ取付装置が備えられるアンテナ本体の後ケースの構成を示す斜視図、取付片の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置の第2取付金具の構成を示す右上前面側から見た斜視図、右下背面側から見た斜視図、左上背面側から見た斜視図、左下前面側から見た斜視図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置の第2取付金具の構成を示す正面図、上面図、下面図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置の第2取付金具の構成を示す右側面図、左側面図面図、背面図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置の第1取付金具の構成を示す右上前面側から見た斜視図、左下前面側から見た斜視図、左上背面側から見た斜視図、右下背面側から見た斜視図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置の第1取付金具の構成を示す正面図、上面図、下面図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置の第1取付金具の構成を示す右側面図、左側面図、背面図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置の第2取付金具をアンテナ本体に組み付ける他の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置の第2取付金具に第3取付金具を組み付ける構成を示す斜視図である。 従来のアンテナ取付装置の構成を示す斜視図である。 従来のアンテナ取付装置の他の構成を示す斜視図である。
本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置を備えるアンテナ本体の構成を図1ないし図3に示す。図1は本発明にかかるアンテナ取付装置1を備えるアンテナ本体10の構成を示す背面図であり、図2(a)(b)は上記アンテナ本体10の構成を示す左側面図および右側面図であり、図3(a)(b)は上記アンテナ本体10の構成を示す上面図および下面図である。
これらの図に示すように、アンテナ本体10を建物等の壁部に取り付けることのできる本発明の実施例にかかるアンテナ取付装置1が、アンテナ本体10の背面の下部に設けられている。アンテナ本体10は薄型アンテナとされ、前ケース11aと後ケース11bとからなる厚さが薄くされ縦に長い直方体状のケース11を備え、ケース11内に平面アンテナ等の厚さが薄く構成されたアンテナ素子が収納されている。このアンテナ素子は、例えば地上デジタルテレビ放送を受信するアンテナ素子とされている。前ケース11aは樹脂製とされ、前面の左寄りから高さの低い山形が縦方向に突出するよう形成されており、背面が開口された箱状とされている。後ケース11bも樹脂製とされて前面が開口されており、前ケース11aの開口面を閉塞するように前ケース11aに嵌合されている。これにより、収納空間が内部に形成されたケース11が構成されている。
この後ケース11bの背面の中央よりやや上部に後方へ突出する直方体状の突出部11cが形成されており、背面の下部には第1取付金具20と第2取付金具30とからなるアンテナ取付装置1が設けられている。突出部11cの下面からは同軸接栓である第1接栓12および第2接栓13が突出して設けられている。第1接栓12には、図示しない衛星放送受信アンテナにより受信された衛星放送受信信号を入力することができ、衛星放送受信信号が入力された際にケース11に内蔵されたアンテナ素子で受信された受信信号と混合部で混合されて、この混合された信号が第2接栓13から出力される。混合部は、突出部11c内に設けることができる。なお、突出部11cは、図2に示すように上部より下部が後方へ突出するよう突出面が傾斜して設けられており、第1接栓12および第2接栓13とは先端に行くほど後ケース11bの背面から間隔が開くように傾斜して取り付けられている。このように、第1接栓12および第2接栓13とが傾斜して取り付けられていることから、同軸ケーブルの先端に設けられた同軸プラグを第1接栓12および第2接栓13に容易に装着することができるようになる。
また、後ケース11bの背面の下部に設けられている本発明にかかるアンテナ取付装置1は、建物等の壁面に取り付けることができる第1取付金具20と、第1取付金具20に所定の角度範囲内において組み付けることができる第2取付金具30とから構成されている。この場合、アンテナ本体10の背面に第2取付金具30が設けられていることから、アンテナ取付装置1によりアンテナ本体10の方向調整を行うことができる。また、後述する第3取付金具40と第1取付金具20とを組み合わせることにより、第1取付金具20をアンテナポールに取り付けることもできる。
本発明にかかるアンテナ取付装置1の第2取付金具30をアンテナ本体10に組み付ける工程を示す斜視図を図4に、その組み付けた構成を示す斜視図を図5に示すが、その説明を行う前にアンテナ本体10、第1取付金具20および第2取付金具30の詳細を説明する。
図10(a)(b)はアンテナ本体10の構成を示す背面図、上面図であり、図11(a)(b)(c)は、アンテナ本体10の構成を示す左側面図、右側面図、下面図である。これらの図に示すように、アンテナ本体10は前ケース11aと後ケース11bとを備えており、前ケース11aと後ケース11bとが嵌合されることにより、内部にアンテナ素子を収納する収納空間を備えるケース11が構成されている。後ケース11bの背面の中央よりやや上部には、直方体状の突出部11cが後方へ突出するよう形成されており、背面の下部にはほぼ直方体状の矩形状凸部14が後方へ突出するよう形成されている。突出部11cの下面からは、同軸接栓である第1接栓12および第2接栓13が下方へ突出するよう傾斜して設けられている。矩形状凸部14の前面にはほぼ中央に断面がU字状の中央凹部14aが縦方向に形成され、左側には断面がU字状の第1凹部14bが中央凹部14aにほぼ平行に形成され、右側には断面がU字状の第2凹部14cが中央凹部14aにほぼ平行に形成されている。このように、矩形状凸部14の前面には、3本の凹部14a〜14cがほぼ平行に縦方向に形成されており、中央凹部14aの深さが第1凹部14bおよび第2凹部14cより深く形成されている。矩形状凸部14の上面には、中央凹部14aと第1凹部14bとの中間に断面が円形の位置決め用ボス14dが若干突出して形成され、中央凹部14aと第2凹部14cとの中間に図示しないネジ穴が形成されている。また、矩形状凸部14の下面には、中央凹部14aと第1凹部14bとの中間にネジ穴14fが形成され、中央凹部14aと第2凹部14cとの中間に位置決め用ボス14dと同形状の位置決め用ボス14eが形成されている。なお、矩形状凸部14の上面と下面には、上面の位置決め用ボス14dと下面の位置決め用ボス14eとが同形状で点対称に形成されていると共に、上面の図示されていないネジ穴14gと下面のネジ穴14fとが点対称で形成されている。
また、後ケース11bの内側の構成を斜視図で図12に示すが、後ケース11bの内側には前ケース11aと嵌合した際に、前ケース11aに締着するネジを挿通する複数のボスや内蔵するアンテナ素子を固着するための複数のボスが立設されている。また、後ケース11bの内面の下部において矩形状凸部14に対応する部位が凹状に形成されており、この部位に金属製の取付片15が装着されている。取付片15は、中央に係合孔15eが形成され、その両側に挿通孔15dがそれぞれ形成された横方向に短く伸びる横部分と、この横部分の両端から縦方向で互いに反対方向へ延伸する縦部分からなる本体部15aを備えている。この縦部分の先端には同方向へ折曲された折曲部15b,15cがそれぞれ形成され、折曲部15b、15cにはそれぞれタップ穴15f,15gが形成されている。この取付片15を後ケース11bの上記凹状の部分に装着すると、挿通孔15dおよび係合孔15eが上記凹状の部分に立設されている凸部に係合して固着され、タップ穴15f,15gにより矩形状凸部14の上面と下面とにネジ穴14g,14fが形成されるようになる。なお、挿通孔15dあるいは係合孔15eにネジを挿通して、後ケース11bに締着することにより取付片15を後ケース11b内に固着しても良い。
次に、第2取付金具30の詳細構成を図13ないし図15に示す。図13(a)(b)(c)(d)は第2取付金具30の構成を示す右上前面側から見た斜視図、右下背面側から見た斜視図、左上背面側から見た斜視図、左下前面側から見た斜視図であり、図14(a)(b)(c)は第2取付金具30の構成を示す正面図、上面図、下面図であり、図15(a)(b)(c)は第2取付金具30の構成を示す右側面図、左側面図面図、背面図である。
第2取付金具30は金属板を加工することにより形成されており、これらの図に示すように、前板35は矩形状とされており、前板35の上辺からほぼ直角に折曲されて形成された上板31と、前板35の下辺からほぼ直角に折曲されて形成された下板32と、前板35の右側辺からほぼ直角に折曲されて形成された右側板33と、前板35の左側辺からほぼ直角に折曲されて形成された左側板34とから構成されている。すなわち、第2取付金具30は、背面が開口された直方体状に形成されている。上板31にはほぼ中央に先端が半円状とされた中央溝31aが奥行き方向に形成され、中央溝31aの左側に先端が半円状とされた第1溝31bが中央溝31aにほぼ平行にやや短く形成され、中央溝31aの右側に先端が半円状とされた第2溝31cが中央溝31aにほぼ平行にやや短く形成されている。中央溝31aないし第2溝31cの3つの溝の前板35側の端は、前板35側に寄って上板31に横方向に形成されている連通溝31dにより互いに連通されている。また、下板32にもほぼ中央に先端が半円状とされた中央溝32aが奥行き方向に形成され、中央溝32aの左側に先端が半円状とされた第1溝32bが中央溝32aにほぼ平行にやや短く形成され、中央溝32aの右側に先端が半円状とされた第2溝32cが中央溝32aにほぼ平行にやや短く形成されている。中央溝32aないし第2溝32cの3つの溝の前板35側の端は、前板35側に寄って下板32に横方向に形成されている連通溝32dにより互いに連通されている。なお、連通溝31d,32dは、上板31および下板32における右側板33側の側端まで形成されており、側端の近傍においては湾曲して形成されている。この場合、2つの連通溝31d,32dは上板31と下板32とを重ねた際に同形状になるよう対称に形成されている。
右側板33の端部には斜めに折曲された折曲部33aが形成されて、背面側に行くほど上板31および下板32との間隔が広がっている。また、上板31および下板32における側端と右側板33の側端との間に間隙を持つように、右側板33と上板31および下板32との境界である角部を切り欠いた切欠部33bがそれぞれの角部に形成されている(図15(c)参照)。図14(b)(c)に示すように連通溝31d,32dは、上記した湾曲している部分を介して右側板33と上板31および下板32との上記間隙に通じており、さらに右側板33に形成されている折曲部33aとの間隙を通り第2取付金具30の外部に通じている。
また、上板31の背面側の端部には、中央溝31aを挟むように左側に係合部31fが右側に挿通孔31eが形成され、下板32の背面側の端部には、中央溝32aを挟むように左側に挿通孔32eが右側に係合部32fが形成されている。係合部31f,32fは、後ケース11bの矩形状凸部14に形成されている位置決め用ボス14d,14eがそれぞれ係合可能なU字状の溝とされており、挿通孔31e,32eは、挿通したネジを後ケース11bの矩形状凸部14の上面と下面とに形成されているネジ穴14f,14gに螺着することができる円形の孔とされている。なお、上板31の係合部31fと下板32の係合部32fとは同形状で点対称に第2取付金具30形成されていると共に、上板31の挿通孔31eと下板32の挿通孔32eとは同形状で点対称に第2取付金具30形成されている。
さらに、上板31ないし前板35で構成される第2取付金具30においてほぼ直角に折曲されている各角部には、クサビ状に打ち込まれて形成された補強部36が複数ずつ形成されている。また、右側板33、左側板34、前板35は矩形や円形に切り抜かれた切り抜き部が形成されているが、切り抜き部は第2取付金具30を十分な機械的強度を保ちながら軽量にするために設けられている。
次に、第1取付金具20の詳細構成を図16ないし図18に示す。図16(a)(b)(c)(d)は軸ボルト24を組み合わせた第1取付金具20の構成を示す右上前面側から見た斜視図、左下前面側から見た斜視図、左上背面側から見た斜視図、右下背面側から見た斜視図であり、図17(a)(b)(c)は第1取付金具20の構成を示す正面図、上面図、下面図であり、図18(a)(b)(c)は第1取付金具20の構成を示す右側面図、左側面図、背面図である。
第1取付金具20は金属板を加工することにより形成されており、これらの図に示すように、縦長の矩形状とされた取付面板21と、取付面板21の上端においてほぼ直角に前方へ折曲されて山形状に延伸された第1取付足22と、取付面板21の下端においてほぼ直角に前方へ折曲されて山形状に延伸され、第1取付足22と対面するようほぼ平行に設けられた第2取付足23とから構成されている。平面状とされた取付面板21のほぼ中央部にくの字状に凹んだ凹部21bが長軸方向に形成されており、凹部21bを挟んで両側に一対のネジ穴21aが短軸方向に並んで形成されている。このネジ穴21aが形成されている位置に相当する取付面板21の第1取付足22および第2取付足23が延伸している側の面には六角ナットがそれぞれ溶接されて設けられている。取付面板21の周囲はほぼ直交して前方へ折曲された壁部が形成されて機械的強度が向上されている。
第1取付足22の先端部の上面には六角形のナット25が溶接されており、斜辺とされた両側縁の一部が上方へ折曲されて機械的強度が向上されている。また、第2取付足23の先端部には軸ボルト24を挿通することのできる円形の挿通孔23bが形成されており、斜辺とされた両側縁の一部が下方へ折曲されて機械的強度が向上されている。軸ボルト24は、第2取付足23の挿通孔23bに下方から挿通されて上部が第1取付足22のナット25に螺合されている。ただし、図17,18においては軸ボルト24は省略されている。なお、取付面板21の前面には上向き矢印の中に「上」と表記されて、第1取付足22が上になるよう配置して、建物の壁面等に取り付けることが指示されている。これにより、軸ボルト24の頭部は必ず第1取付金具20の最下端に位置するようになる。なお、第1取付金具20を建物の壁面等に取り付ける際には、取付面板21に形成されている複数の矩形状の切り欠きに挿通したネジを壁面に締着するようにする。また、第1取付金具20の軽量化を図るため、取付面板21には複数の矩形状の切り抜きが設けられている。
図4に戻り本発明にかかるアンテナ取付装置1の第2取付金具30をアンテナ本体10に組み付ける工程の説明を行う。
図4に示すように、アンテナ本体10における後ケース11bの背面の下部に形成されている矩形状凸部14に、第2取付金具30を背面側から嵌挿していく。第2取付金具30を矩形状凸部14に押し込んでいくと、矩形状凸部14の上面のネジ穴14g上に第2取付金具30の上板31に形成された挿通孔31eが重なると共に、矩形状凸部14の上面に形成された位置決め用ボス14dが上板31に形成された係合部31fに嵌入されて係合するようになる。また、図示されていないが矩形状凸部14の下面のネジ穴14fに第2取付金具30の下板32に形成された挿通孔32eが重なると共に、矩形状凸部14の下面に形成された位置決め用ボス14eが下板32に形成された係合部32fに嵌入されて係合するようになる。次いで、挿通孔31e,32eにそれぞれ固定ネジ51を挿通して、2本の固定ネジ51をネジ穴14g,14fにそれぞれ締着する。
これにより、第2取付金具30が矩形状凸部14に嵌挿された状態で固着されて、アンテナ本体10の背面の下部に第2取付金具30が組み付けられる。この第2取付金具30がアンテナ本体10に組み付けられた状態を図5に示すが、図5に示すように矩形状凸部14の中央凹部14aの上端と下端に上板31および下板32に形成されている中央溝31a,32aがそれぞれ重なるようになり、矩形状凸部14の第1凹部14bの上端と下端に上板31および下板32に形成されている第1溝31b,32bがそれぞれ重なるようになり、矩形状凸部14の第2凹部14cの上端と下端に上板31および下板32に形成されている第2溝31c,32cがそれぞれ重なるようになる。また、第2取付金具30がアンテナ本体10に組み付けられた状態では、アンテナ本体10の下面が第2取付金具30の下板32の下面にほぼ一致すると共に、アンテナ本体10を背面から見て第2取付金具30の右側板33が左側に位置するようになる。
次に、図5に示すように第1取付金具20に、アンテナ本体10に組み付けられた第2取付金具30を組み付ける工程を示す斜視図を図6に、その工程を示す上面図を図7(a)に示し、組み付けた状態を示す上面図を図7(b)に示す。なお、図7(a)(b)においては突出部11cを説明上省略して示している。
図示していないが、これらの図に示す第1取付金具20は建物等の壁面に取り付けられている。また、第1取付金具20の第1取付足22と第2取付足23との間に軸ボルト24が予め装着されているが、第1取付金具20における第1取付足22と第2取付足23との間隔は、第2取付金具30の高さ以上となるよう軸ボルト24のナット25への螺合状態が調整されている。壁面に取り付けられている第1取付金具20にアンテナ本体10に組み付けられた第2取付金具30を組み付ける時には、把持したアンテナ本体10を長軸を回転軸として回転させて、第1取付金具20が取り付けられている壁面に対してアンテナ本体10をほぼ直交するよう斜めにする。この状態において第1取付金具20に装着された軸ボルト24に第2取付金具30の右側板33の側を相対させるが、アンテナ本体10が壁面に対してほぼ直交するよう斜めになっていることから、軸ボルト24に対する右側板33の位置を横方向から目視しながら合わせることができる。そして、軸ボルト24が右側板33と上板31および下板32との間隙である上下の切欠部33bから第2取付金具30における上板31および下板32の連通溝31d,32d内に導入されるようアンテナ本体10を移動させていく。
この上下の切欠部33bから第2取付金具30の連通溝31d,32d内に軸ボルト24が導入される経路が図7(a)に2点鎖線の矢印線で示されている。このとき、アンテナ本体10を移動させながら、軸ボルト24を上板31および下板32の中央溝31a,32aに挿通していくことができると共に、軸ボルト24を上板31および下板32の第1溝31b,32bあるいは第2溝31c,32cに挿通していくことができる。なお、軸ボルト24が連通溝31d,32d内に導入される際には、第1取付金具20の第1取付足22および第2取付足23の間に、第2取付金具30の上板31および下板32が挟持されるようになる。そして、軸ボルト24が連通溝31d,32d内を摺動するようアンテナ本体10を移動させる際には、第1取付足22と第2取付足23における斜辺とされた両側縁の一部が外方へ折曲されていることから、第1取付足22および第2取付足23の対面する面が第2取付金具30の上板31と下板32の外面を滑らかに摺動するようになり、容易に移動できるようになる。
軸ボルト24を中央溝31aに挿入した状態が図7(b)に示されている。軸ボルト24を中央溝31aに挿入した状態において、アンテナ本体10の方向調整を行える範囲を上面図で図8(a)(b)に示す。図8(a)は正面へ向けたアンテナ本体10を上から見て左方向に回転できる角度が正面方向からθ1であることを示している。また、図8(b)は正面へ向けたアンテナ本体10を上から見て右方向に回転できる角度が正面方向からθ1であることを示している。このように、軸ボルト24を中央溝31aに挿入した場合は、アンテナ本体10を正面方向から左右に±θ1の角度で方向調整することができる。θ1は、例えば約10°とされ、軸ボルト24を中央溝31aに挿入した場合は、約20°の角度範囲で方向調整を行えるようになる。方向調整を行える角度範囲は、中央溝31aを形成する深さを変えることで多少は変更することができる。この場合、中央溝31aの深さを深くすると角度範囲は狭まるようになり、中央溝31aの深さを浅くすると角度範囲は拡がるようになる。
また、軸ボルト24を第2溝31cに挿入した状態おいて、アンテナ本体10の方向調整を行える範囲を上面図で図9(a)に示す。図9(a)は正面へ向けたアンテナ本体10を上から見て左方向に回転できる角度がθ2であることを示している。θ2は、例えば約60°とされ、軸ボルト24を第2溝31cに挿入した場合は、正面方向から左方向に約60°の角度範囲で方向調整を行えるようになる。
さらに、軸ボルト24を第1溝31bに挿入した状態おいて、アンテナ本体10の方向調整を行える範囲を上面図で図9(b)に示す。図9(b)は正面へ向けたアンテナ本体10を上から見て右方向に回転できる角度がθ2であることを示している。θ2は、例えば約60°とされ、軸ボルト24を第1溝31bに挿入した場合は、正面方向から右方向に約60°の角度範囲で方向調整を行えるようになる。
このように、アンテナ本体10の方向調整を行う方向および角度に応じて軸ボルト24を挿入する溝として中央溝31aないし第2溝31cの内の一つを選択する。選択された中央溝31aないし第2溝31cの一つに軸ボルト24が挿通された際には、選択された溝に対応する中央凹部14aないし第2凹部14cの内の一つの凹部内に軸ボルト24が挿入されるようになる。この状態において、方向調整を行って電波到来方向にアンテナ本体10の指向方向が調整されたら、軸ボルト24をナット25に締着する。これにより、第1取付金具20および第2取付金具30からなる本発明にかかるアンテナ取付装置1により、アンテナ本体10の方向を所望の方向に向けて建物等の壁面に強固に取り付けることができる。なお、軸ボルト24を締着する場合は軸ボルト24の下端の六角形の頭部をスパナ等で回転させるが、この軸ボルト24の頭部はアンテナ本体10の下面とほぼ同じ面に位置していることから、軸ボルト24の頭部を目視しながらアンテナ本体10に邪魔されることなく軸ボルト24を締着することができる。なお、第1取付金具20に軸ボルト24が予め挿入された状態で、第2取付金具30を組み付けることから、その組み付けの作業時に軸ボルト24を第1取付金具20に挿入する作業は不要となる。本発明にかかるアンテナ取付装置1においては、上記したようにアンテナ本体10の取付作業を目視しながら行うことができることから、容易に取付作業を行うことができる。また、本発明にかかるアンテナ取付装置1においては、大きな角度範囲において方向調整を行える機能を有している。
また、第2取付金具30をアンテナ本体10に組み付ける場合に、上記した図4に示す場合に替えて第2取付金具30を上下反対にして組み付けることができる。このように組み付ける工程を斜視図で図19に示す。
図19に示す工程では第2取付金具30の下板32を上にすると共に上板31を下にして、第2取付金具30を矩形状凸部14に挿入していく。第2取付金具30を矩形状凸部14に押し込んでいくと、矩形状凸部14の上面のネジ穴14g上に第2取付金具30の下板32に形成された挿通孔32eが重なると共に、矩形状凸部14の上面に形成された位置決め用ボス14dが下板32に形成された係合部32fに嵌入されて係合するようになる。また、図示されていないが矩形状凸部14の下面のネジ穴14fに第2取付金具30の上板31に形成された挿通孔31eが重なると共に、矩形状凸部14の下面に形成された位置決め用ボス14eが上板31に形成された係合部31fに嵌入されて係合するようになる。次いで、挿通孔31e,32eにそれぞれ固定ネジ51を挿通して、2本の固定ネジ51をネジ穴14g,14fにそれぞれ締着する。このようにして第2取付金具30をアンテナ本体10に組み付けた場合も、第2取付金具30が矩形状凸部14を覆うように固着されて、アンテナ本体10の背面の下部に第2取付金具30が組み付けられる。第2取付金具30を上下反対にしてもアンテナ本体10を矩形状凸部14に組み付けられるのは、上面の位置決め用ボス14dおよびネジ穴14gと、下面の位置決め用ボス14eおよびネジ穴14fとが、同形状で点対称に矩形状凸部14に形成されていると共に、上板31の係合部31fおよび挿通孔31eと、下板32の係合部32fおよび挿通孔32eとが、同形状で点対称に第2取付金具30に形成されているからである。
この上下反対にした第2取付金具30がアンテナ本体10に組み付けられた状態では、アンテナ本体10を背面から見て第2取付金具30の右側板33が右側に位置するようになる。また、矩形状凸部14の中央凹部14aと第1凹部14bと第2凹部14cの上端と下端に、下板32および上板31に形成されている中央溝32a,31aと第1溝32b,31bと第2溝32c,31cとがそれぞれ重なるようになり、正立した第2取付金具30をアンテナ本体10に組み付けた状態と同様になる。
この場合において、アンテナ本体10に組み付けられた第2取付金具30を第1取付金具20に組み付ける時は、第2取付金具30の右側板33が右側に位置することから、軸ボルト24に対する右側板33の位置を背面から見て左側の横方向から目視しながら合わせることができる。そして、右側板33と下板32および上板31との間隙である上下の切欠部33bから軸ボルト24が第2取付金具30の連通溝32d,31d内に挿入されるようアンテナ本体10を移動させていく。アンテナ本体10に組み付けられた第2取付金具30を第1取付金具20に組み付けた後に行う方向調整および軸ボルト24の締着作業は、上記した通りであるのでその説明は省略する。なお、上記したアンテナ本体10の取付作業は目視しながら行うことができることから、容易に取付作業を行うことができる。このように、上下反対にした第2取付金具30をアンテナ本体10に組み付けるのは、アンテナ本体10を第1取付金具20に組み付ける際に、左側にしか設置作業を行う場所がない設置場所にアンテナ本体を取り付ける場合に好適とされる。
本発明にかかるアンテナ取付装置1は、アンテナ本体10をアンテナポールに取り付けることもできる。アンテナ本体10をアンテナポールに取り付ける場合には、さらに第3取付金具40を用いて第1取付金具20をアンテナポールに取り付ける。第1取付金具20をアンテナポールに取り付ける態様を示す斜視図を図20に示す。
図20に示すように、第3取付金具40の前面は横長の平面状とされており、前面の両側には円形の挿通穴40bがそれぞれ形成されている。第3取付金具40の前面の上端および下端は後方へ折曲されて後方へ突出する挟持部40aがそれぞれ形成されている。この挟持部40aは斜面が階段状とされた山形に凹んでいる。この2つの挟持部40aに図示しないアンテナポールを当接し、2つの挿通穴40bにそれぞれ取付ボルト41を挿通して、第1取付金具20における取付面板21の両側のほぼ中央に形成されている2つのネジ穴21aに、2本の取付ボルト41の先端部をそれぞれ螺着する。これにより、第3取付金具40の2つの挟持部40aと、第1取付金具20のほぼ中央に縦方向に形成されている凹部21bとの間にアンテナポールが挟持されて固着されるようになる。この場合、挟持部40aの階段状の斜面がアンテナポールに喰い込んで強固に固着される。次いで、アンテナポールに取り付けられた第1取付金具20に、アンテナ本体10に組み付けられた第2取付金具30を組み付けることにより、アンテナ本体10をアンテナポールに取り付けることができる。なお、アンテナ本体10に組み付けられた第2取付金具30を第1取付金具20に組み付ける工程は、上記した通りであるのでその説明は省略する。
上記の説明では、本発明のアンテナ取付装置は地上デジタルテレビ放送を受信するアンテナ本体用としたが、これに限るものではなく、他の薄型アンテナに適用することができる。
以上説明した本発明のアンテナ取付装置は、建物等の壁部やアンテナポール、さらにベランダなどの被取付物にアンテナ本体を取り付けることができる。また、建物の壁面の隅やベランダの隅などの、片側の一方に床がなく取付作業を他方の片側からしか行えない場合においても、第2取付金具の上下を変更してアンテナ本体に組み付けることで、他方の片側から視認しながら取付作業を行えるようになる。
また、以上説明した本発明のアンテナ取付装置の第2取付金具においては、右側板と上板および下板との境界である角部を切り欠いて切欠部を形成したが、左側板と上板および下板との境界である角部を切り欠いて切欠部を形成しても良い。この場合は、連通溝を上板および下板に右側板側の側端まで形成することに替えて、上板および下板に左側板側の側端まで連通溝を形成するようにする。
1 アンテナ取付装置、10 アンテナ本体、11 ケース、11a 前ケース、11b 後ケース、11c 突出部、12 接栓、13 接栓、14 矩形状凸部、14a 中央凹部、14b 第1凹部、14c 第2凹部、14d 位置決め用ボス、14e 位置決め用ボス、14f ネジ穴、14g ネジ穴、15 取付片、15a 本体部、15b 折曲部、15d 挿通孔、15e 係合孔、15f,15g タップ穴、20 第1取付金具、21 取付面板、21a ネジ穴、21b 凹部、22 第1取付足、23 第2取付足、23b 挿通孔、24 軸ボルト、25 ナット、30 第2取付金具、31 上板、31a 中央溝、31b 第1溝、31c 第2溝、31d 連通溝、31e 挿通孔、31f 係合部、32 下板、32a 中央溝、32b 第1溝、32c 第2溝、32d 連通溝、32e 挿通孔、32f 係合部、33 右側板、33a 折曲部、33b 切欠部、34 左側板、35 前板、36 補強部、40 第3取付金具、40a 挟持部、40b 挿通穴、41 取付ボルト、51 固定ネジ、100 壁面、200 アンテナ本体、210 電波受信面、220 取付面、250 取付用凹部、310 取付具、313 中間部材、320 取付具、321,322 延材部、330 アンテナ取付装置、401 アンテナ装置、405 アンテナマスト、410 支持部、411a 端面、412 支持孔、415 貫通孔、417a 係止凸部、420 アンテナ取付部材、421a 当付片、427a 係止凹部、429A 雌ネジ部、429B 雌ネジ部、430 ボルト体、460 アンテナ取付装置

Claims (5)

  1. アンテナ本体に組み付けられる第2取付金具と、被取付物に取り付けられる第1取付金具とからなるアンテナ取付装置であって、
    被取付物に取り付け可能な平面状の取付面板と、該取付面板の上端および下端においてほぼ直角に折曲されて互いに対面するよう延伸された第1取付足および第2取付足とを有し、該第2取付足の先端部に軸ボルトを挿通可能な挿通孔が形成され、該第1取付足の先端部に前記軸ボルトが螺合可能な螺着手段が設けられている前記第1取付金具と、
    矩形状の前板と、該前板の4辺からほぼ直角に折曲されて形成された上板、下板、左側板、右側板とからなり、前記左側板および前記右側板の一方と前記上板および前記下板との角部に切欠部がそれぞれ形成され、前記上板および前記下板には、奥行き方向に形成された複数本の溝と、該複数本の溝の前記前板側の端部を連通すると共に、前記切欠部が形成されている側の前記上板および前記下板の側端まで連通溝が形成されている前記第2取付金具とを備え、
    前記第2取付金具は、前記アンテナ本体の背面に形成されている凸部に嵌挿されるように組み付けることができ、前記アンテナ本体に組み付けられた前記第2取付金具を、被取付物に取り付けられた前記第1取付金具に組み付ける際に、前記第1取付金具の前記挿通孔に挿通されて前記螺着手段に螺着された前記軸ボルトを、前記切欠部から前記連通孔内に導入して、前記複数本の溝の内の選択した一つの溝に前記軸ボルトを挿入することにより、前記アンテナ本体を所定角度範囲において方向調整することが可能とされ、前記軸ボルトを締着することにより、前記第1取付足および前記第2取付足の間に前記上板および前記下板とを挟持して固着できることを特徴とするアンテナ取付装置。
  2. 前記アンテナ本体の背面に形成されている前記凸部には、前記第2取付金具が組み付けられた際に、前記上板および前記下板に形成されている前記複数本の溝のそれぞれに上端と下端とが重なるようになる複数の凹部が縦方向に形成されており、前記複数本の溝の内の選択した一つの溝に前記軸ボルトを挿入した際に、当該選択した一つの溝に対応する前記複数の凹部の内の一つの凹部内に前記軸ボルトが挿入されることを特徴とする請求項1記載のアンテナ取付装置。
  3. 前記アンテナ本体の背面に形成されている前記凸部の上面および下面には、位置決め用ボスとネジ穴とが形成されており、前記第2取付金具の前記上板および前記下板には、挿通孔と係合部がそれぞれ形成されており、前記第2取付金具が組み付けられた際に、前記位置決め用ボスが前記係合部に係合すると共に、前記ネジ穴に前記挿通孔が重なって、前記挿通孔に挿通した固定ネジを前記ネジ穴に締着することにより、前記凸部に前記第2取付金具が組み付けられることを特徴とする請求項1または2記載のアンテナ取付装置。
  4. 前記位置決め用ボスと前記ネジ穴とは、前記凸部の上面および下面に点対称に形成されていると共に、前記挿通孔と前記係合部とは、前記第2取付金具の前記上板および前記下板に点対称に形成されて、前記第2取付金具の上下を反対にして前記凸部に組み付けることが可能とされていることを特徴とする請求項3記載のアンテナ取付装置。
  5. 前記上板および前記下板に形成された前記複数本の溝は、ほぼ中央に形成された中央溝と、左右に形成された第1溝および第2溝とされており、互いにほぼ平行に形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のアンテナ取付装置。
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