JP4627363B2 - 自動伴奏装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、伴奏データに基づいて自動伴奏を行なう自動伴奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、伴奏データに基づいて自動伴奏を行なう自動伴奏装置が知られており、この自動伴奏装置は、通常、例えばドラムパート、ベースパート等、複数の伴奏パートで、かつ、例えばポップス、ロック、バラード、ジャズといった複数の演奏スタイルに適した複数の伴奏パターンの中から選択された所望の伴奏パターンで、自動伴奏を行なうようになっている。
【0003】
自動伴奏装置は、このように様々な形態の自動伴奏を行なうことができるように構成されていることから、機能を選択するための操作子も多数備えられている。
【0004】
図12は、従来の自動伴奏装置の操作パネルの一例を示す図である。
【0005】
この操作パネル200には、自動伴奏の開始/停止を指示するためのスタートスイッチ/ストップボタン201、自動伴奏する自動伴奏パターンにイントロ/エンディングをつけて演奏するイントロ/エンディングボタン202、フィル演奏を付与してバリエーションパターンに移行するフィルボタン203aとフィル演奏を付与してオリジナルパターンに移行するフィルボタン203bとからなるフィルボタン203、伴奏パターンの各パートのミュートのオン/オフを行なうパート選択ボタン204、伴奏のスタイルを選択するスタイル選択ボタン205など、様々な操作子が機能ごとに設けられている。また、ここには、各種操作子の操作状態やこの自動伴奏装置の現在の状態を表示する表示画面206も備えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように各機能ごとに操作子を備えると、
1)設定パネル上に多くの操作子が必要になる。機能のそれぞれに対応する操作子を決められた面積内に設けるのには限度があり、コストもかかる。
【0007】
2)各操作子の機能を適切に用いるためには、それぞれの操作子がどのような機能をもつのかユーザの方で把握しておく必要がある。
という問題がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、ユーザによる操作の負担を軽減させた自動伴奏装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の自動伴奏装置うちの第1の自動伴奏装置は、複数の伴奏パートによる自動伴奏を行なう自動伴奏装置において、
それら複数の伴奏パートそれぞれに対応する複数の操作子と、
それら複数の操作子のうちのいずれかの操作子の操作を受けて、操作された操作子と、その操作子が操作されたタイミングにおける自動伴奏の状態との双方に応じて自動伴奏の態様を制御する伴奏制御部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
ここで、「自動伴奏の状態」とは自動伴奏を行っている各伴奏パートの演奏状態(演奏中、演奏停止、ミュート)を表わしている。
【0011】
また、「自動伴奏の態様を制御する」とは、「自動伴奏の状態」や、自動伴奏を行っている各伴奏パートの演奏態様(ディビジョン)を変更することである。尚、ディビジョンとは、後述する実施形態では、伴奏スタイルの伴奏パート、イントロパターン、フィルパターン、エンディングパターンを指す。
【0012】
本発明の第1の自動伴奏装置は、ユーザによる操作子の操作と、その操作のタイミングにおけるその自動伴奏の状態との双方に応じて次の自動伴奏の態様を制御するものであるため、ユーザがいちいち現在の自動伴奏の状態まで考えてそれに応じて操作する必要がなくなり、ユーザによる操作の負担が軽減され、操作子の数も減らすことができる。
【0013】
この場合、操作子の操作と自動伴奏の次の態様とが一対一ではなくなるが、上記複数の伴奏パートそれぞれの、自動伴奏の状態を表示する表示部を備えると、自動伴奏の状態の確認が容易となる。
【0014】
また、上記本発明の自動伴奏装置のうちの第2の自動伴奏装置は、複数の伴奏パターンの中から選択された伴奏パターンによる自動伴奏を行なう自動伴奏装置において、複数の伴奏パターンの中から操作に応じて所望の伴奏パターンを選択する操作子と、いずれかの伴奏パターンによる自動伴奏中における、上記操作子の操作を受けてフィルパターンの演奏に移行させ、そのフィルパターンの演奏終了後に、その操作子の、そのフィルパターンの演奏終了時点における操作状態に応じた伴奏パターンによる自動伴奏に移行させる伴奏制御部とを備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明の第2の自動伴奏装置は、自動伴奏中に伴奏パターンの変更の操作を受けてフィル演奏が行なわれ、そのフィル演奏終了後にその時点の操作状態に応じた伴奏パターンに移行する。したがってユーザはフィル演奏の挿入の指示を行なうことなくユーザの感性で伴奏パターンを自由に変更することができる。
【0016】
ここで、本発明の第2の自動伴奏装置において、伴奏パターンを選択したタイミングが、現在演奏中の自動伴奏の小節上の最終拍より手前または以前であれば、フィルパターンをこのタイミングに相当する部分から演奏し、最終拍より後または以後なら次の小節の先頭からフィルパターンを演奏する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明の自動伴奏装置の一実施形態の機能を含む電子楽器の機能ブロック図である。
【0019】
この電子楽器10にはCPU11が備えられており、そのCPU11では、ROMから読み出された制御プログラムが実行されて、後述する図5の伴奏パターン変更時の制御処理が行なわれるほか、装置全体の制御が行なわれる。
【0020】
また、ROM12には、CPU11で処理される制御プログラムが記憶されている。
【0021】
また、RAM13は、CPU11により処理される制御プログラムに関するパラメータを記憶したり、後述するインタフェース15から供給された外部からのデータを記憶したり、後述するフロッピィディスクドライブ14でフロッピィディスク(図示せず)から読み出した伴奏スタイル(図4を参照して後述する)を記憶したりするワークメモリである。
【0022】
またフロッピィディスクドライブ14は、伴奏スタイルが記憶された図示しないフロッピィディスクをアクセスしそのフロッピィディスクに記憶された伴奏パターンを読み取るためのユニットである。
【0023】
さらに、インタフェース15は、外部から供給されるMIDIデータを受け取り、あるいは外部にMIDIデータを送り出すためのユニットである。
【0024】
設定パネル16は、この電子楽器10に対し各種の設定を行なう操作子が配列されたユニットである。詳細は後述する。
【0025】
演奏操作子17は、ユーザによる演奏操作が行なわれる操作子であり、その演奏操作に応じた信号が内部に取り込まれる。
【0026】
音源18は、伴奏パターンや、演奏操作子17による演奏操作により得られた演奏データを楽音信号に変換するユニットである。この音源18で生成された楽音信号はスピーカ19により実際に楽音として発音される。
【0027】
図2は、図1に1つのブロックで示す操作パネル16の詳細図である。
【0028】
音色ボタン161を押すと表示画面165に音色番号が表示され、Valueボタン163の操作で音色番号が選択される。
【0029】
また、スタイル選択ボタン162を押すと、表示画面にスタイル番号が表示され、Valueボタン163の操作でそのスタイル番号が変更されて、その変更後のスタイル番号が示す伴奏パターンが選択される。
【0030】
表示画面165は、例えば7セグメントLEDやLCDによる表示手段であり、ここには、音色番号、スタイル番号などが表示される。
【0031】
Valueボタン163は、音色番号、スタイル番号などを+(Inc)ボタン163a、−(Dec)ボタン163bで選択するボタンである。
【0032】
パート選択ボタン164は、本実施形態ではDrumボタン164aとBassボタン164bからなり、このパート選択ボタン164の操作により、選択されているスタイル番号の伴奏パターンを構成するドラムバートとベースパートに対する伴奏制御が行われる。それぞれのボタン164a,164bは各2色LED164a’,164b’を内蔵しており、これらの2色LEDは伴奏状態によって発光状態が変化する。
【0033】
図3は、CPUにより実行される操作検出処理のフローチャートである。
【0034】
この処理は、スタイル選択ボタン162およびパート選択ボタン164の操作を検出する処理である。パート選択ボタン164が操作されると(ステップS301)、図7を参照して後述する伴奏制御処理が行なわれ(ステップS303)、スタイル選択ボタン162が操作されると(ステップS302)、図6を参照して後述する伴奏パターン選択処理が行なわれる(ステップS304)。
【0035】
図4は、伴奏スタイルのデータフォーマットを示す図である。
【0036】
ここには、各スタイル番号が付された複数の伴奏スタイルが示されている。各伴奏スタイルは、伴奏パターン、フィルパターン、イントロパターン、およびエンディングパターンからなる。これらのうち、伴奏パターンはドラムパートとベースパートからなる演奏情報であり、フィルパターンは、異なるスタイル番号の伴奏パターンに移行するときに演奏される、伴奏パターンどうしの間を音楽的につなぐ、経過的あるいは装飾的な1小節の演奏パターンであり、イントロパターン、エンディングパターンは、伴奏パターンの、それぞれイントロ、エンディングに対応する演奏パターンである。
【0037】
図5は、伴奏パターンの切換えタイミングを示す説明図、図6は、図3のステップS304で実行される伴奏パターン選択処理のフローチャートである。
【0038】
図6に示す伴奏パターン選択処理は、図2に示す操作パネル16のスタイル選択ボタン162が押されたときに実行される処理であり(図3のステップS302参照)、この伴奏パターン選択処理の実行が開始されると、先ずステップS601で)Valueボタン163の操作がモニタされ、Valueボタン163が操作されると、現在、自動伴奏を演奏中か否かが判定され(ステップS602)、演奏中であったときは、ステップS603〜S608の処理が実行され、演奏中でなければステップS609が実行される。
【0039】
演奏中であったときは、Valueボタン163が操作されたタイミングが現在演奏中の自動伴奏の小節上の何拍目にあたるかが検出され(ステップS603)、その検出された拍が最終拍(すなわち、例えば4拍子の曲であれば4拍目、3拍子の曲であれば3拍目)であるか否かが検出される(ステップS604)。最終拍よりも前の拍(すなわち、例えば4拍子の曲であれば3拍目以内、3拍子の曲であれば2拍目以内)であったときは、ステップS605に進み、フィルパターンの、検出した拍に相当する部分からの演奏開示が指示される。
【0040】
図5は、このときの伴奏パターンの切換えタイミングを示しており、ここではスタイル番号1の伴奏パターンによる演奏の3小節目の、最終拍に達するよりも前のタイミングでValueボタン163(ここでは+(Inc)ボタン163a)が操作されたことを受けて、その3小節目の途中から、フィルパターンのその途中に対応する部分からの演奏が行なわれる。
【0041】
図6に戻って説明を続行する。
【0042】
ステップS604で検出された拍が最終拍であったと判定されたときは、ステップS606に進み現在自動伴奏演奏中の小節はそのまま、それまで演奏されていたスタイル番号の演奏パターンによる演奏が続行されて、次の小節の先頭からフィルパターンの演奏が開始される。
【0043】
フィル演奏が終了すると(ステップS607)、そのフィル演奏が終了したタイミングにおける、Valueボタン163の操作状態に応じた伴奏パターン、すなわち、Valueボタン163の操作により、そのフィル演奏が終了したタイミングで選択されているスタイル番号の伴奏パターンの演奏の開始が指示される(ステップS608)。
【0044】
一方、ステップS602で現在自動伴奏演奏中ではないと判定されたときは、Valueボタン163で選択されたスタイル番号の伴奏パターンが再生待機状態となる。
【0045】
次に、この再生待機状態にあるスタイル番号の伴奏パターンの再生の態様について説明する。
【0046】
図7は、図3のステップS303における伴奏制御処理の内容を示す図である。
【0047】
本実施形態ではドラムパートとベースパートとによる自動伴奏が行なわれるが、図7の左欄は、これらドラムパート(Drum)とベースパート(Bass)の各状態が示されており、中央の欄には、自動伴奏が左欄の(A),(B),(C)の各状態にあるときに、図2に示すパート選択ボタン164のうちのDrumボタン164aが押されたときの自動伴奏の状態の変化が示されており、右欄には、自動伴奏が左欄の(A),(B),(C)の各状態にあるときに、図2に示すパート選択ボタン164のうちのBassボタン164bが押されたときの自動伴奏の状態の変化が示されている。
【0048】
この図7の伴奏制御処理は以下のルールに従う。ここでは伴奏パートの優先順位はDrum>Bassである。
【0049】
・ベース(Bass)単独で演奏が開始されることはない。
【0050】
→必ずドラム(Drum)の演奏を伴って演奏が開始される。
【0051】
・ベース(Bass)の演奏を残してドラム(Drum)の演奏が停止されることはない。
【0052】
→必ずベース(Bass)の演奏停止を伴ってドラム(Drum)の演奏が停止となる。
【0053】
・ドラム(Drum)の演奏を残してベース(Bass)の演奏が停止されることはあり得る。
【0054】
→ベース(Bass)単独のミュートオン/オフが出来る。
【0055】
すなわち、図7の(A)の欄に示す、ドラム(Drum)とベース(Bass)との双方のパートが演奏停止の状態にあるとき(これを(A)の状態と称する。(B),(C)についても同様)に、Drumボタン164aが押されると、(A)の演奏停止の状態にあることと、Drumボタン164aが押されたことからDrumパートのみによる演奏開始指示があったものとみなして、Bassパートはミュートされて、Drumパートのみによるイントロ演奏が行なわれ、そのイントロ演奏が終了すると、(B)の状態、すなわち、BassはミュートされたままDrumによる伴奏パターンの自動伴奏演奏が行なわれる。
【0056】
一方、(A)の状態において、Bassボタン164bが押されると、(A)の演奏停止の状態にあることと、Bassボタン164bが押されたことからDrumパートとBassパートとの双方のパートによる演奏開始指示があったものとみなされ、DrumパートとBassパートとの双方によるイントロ演奏が行なわれ、そのイントロ演奏終了後に、(C)の状態、すなわちDrumパートとBassパートとの双方による伴奏パターンの自動伴奏演奏が行なわれる。
【0057】
また、(B)の、Drumパートのみによる伴奏パターンの演奏が行なわれている状態において、Drumボタン164aが押されると、(B)の状態にあったこととDrumボタン164aが押されたことから自動伴奏演奏の終了が指示されたものとみなされ、BassパートはミュートされたままDrumパートによるエンディング演奏が行なわれ、その後、(A)の演奏停止状態に移行する。
【0058】
また(B)の状態においてBassボタン164bが押されると、(B)の状態、すなわちBassパートがミュートされた状態でBassボタン164bが押されたことから、(C)のDrumとBassとの双方による伴奏パターンの演奏に移行する。
【0059】
また、(C)のDrumとBassとの双方による伴奏パターンの演奏中にDrumボタン164aが押されると、(C)の状態でDrumボタンが押されたことから演奏の停止が指示されたものとみなされて、DrumとBassとの双方によるエンディング演奏が行なわれ、そのエンディング演奏が終了すると、(A)の演奏停止状態に移行する。
【0060】
また、(C)のDrumとBassとの双方による伴奏パターンの演奏中にBassボタン164bが押されると、(C)の状態でBassボタンが押されたことをもってBassパートのミュートが指示されたものとみなされ、(B)の、Drumのみによる伴奏パターンの演奏に移行する。
【0061】
以上のように、本実施形態では、図3のステップS303の伴奏制御処理において、Drumの方がBassよりも伴奏パートの優先順位が高いものとして自動伴奏の態様が制御される。
【0062】
次に、この実施形態におけるパート選択ボタン164を構成するDrumボタン164aとBassボタン164bにそれぞれ備えられた各2色LED164a’,164b’の制御態様について説明する。
【0063】
図8は、2色LEDの発光状態と、そのときの、そのパートの演奏状態との対応関係を示す図である。
【0064】
この2色LEDは、赤と緑で独立に点灯、消灯することができ、赤と緑との双方が同様に点灯すると橙色で点灯しているように見える。
【0065】
2色LEDが消灯しているときは、演奏が停止していることを示し、赤色での点灯は、イントロ、エンディング、あるいは図5,図6を参照して説明したフィルの演奏状態であることを示し、緑色での点灯は、伴奏パターンが繰り返し演奏されている状態であることを示し、橙色の点灯(赤と緑との同時点灯)はそのパートの演奏がミュートされていることを示している。
【0066】
図9は、点灯、消灯が図8に示すように制御された2色LEDの、演奏状態が図7に示すように制御されたときの点灯、消灯の状態を示した図である。
【0067】
図7と同一の説明の繰り返しは避けるが、(A)の状態では、Drumボタン164aの2色LED164a’(以下、Drum LEDと称する)と、Bassボタン164bの2色LED164b’(以下、Bass LEDと称する)との双方が消灯状態にあり、(B)の状態ではDrum LEDが緑色に点灯するとともにBass LEDが橙色に点灯した状態にあり、(C)の状態ではDrum LEDとBass LEDとの双方が緑色に点灯した状態にある。
【0068】
(A)の状態にあるときにDrumボタン164aが押されると、Drum LEDが赤色、Bass LEDが橙色に点灯した後、(B)の状態に移行し、一方、(A)の状態にあるときにBassボタン164bが押されると、Drum LEDとBass LEDとの双方が赤色に点灯した後、(C)の状態に移行する。
【0069】
また、(B)の状態にあるときDrumボタン164aが押されるとDrumLEDが赤色、Bass LEDが橙色に点灯した後、(A)の状態に移行し、一方(B)の状態にあるときにBassボタン164bが押されると、(B)の状態から直接に(C)の状態に移行する。
【0070】
さらに、(C)の状態にあるときに、Drumボタン164aが押されると、Drum LEDとBass LEDの双方が赤色に点灯した後、(A)の状態に移行し、一方、(C)の状態にあるときに、Bassボタン164bが押されると、(C)の状態から直接に(B)の状態に移行する。
【0071】
図10は、図3のステップS303で実行される、もう1つの伴奏制御処理を示す図である。この図10に示す伴奏処理は、図7に示す伴奏制御処理に代えて採用することのできる処理である。
【0072】
この図10に示す伴奏処理の、図7に示す伴奏制御処理との相違点は、(B)の状態あるいは、(C)の状態にあるときにBassボタンが押されたときの処理にある。
【0073】
図7に示す処理の場合、(B)の状態においてBassボタン164bが押されると直接に(C)の状態に移行し、(C)の状態でBassボタン164bが押されると直接に(B)の状態に移行したが、図10に示す処理の場合、(B)の状態あるいは(C)の状態でBassボタン164bが押されると、いずれもDrumとBassとの双方によるフィル演奏が行なわれ、その後、それぞれ(C)の状態あるいは(B)の状態に移行する。
【0074】
このように(B)の状態と(C)の状態との間で直接に移行する代わりに、フィル演奏を挟んで移行するようにしてもよい。
【0075】
図11は、図3のステップ303で実行される、更に異なる伴奏制御処理を示す図である。図7、図10に示す各伴奏制御処理に代えて、この図11に示す伴奏制御処理を採用してもよい。
【0076】
ここでは以下の制御ルールに基づく伴奏制御が行なわれる。
【0077】
・Bassの演奏のオン/オフが発生した場合には、伴奏全体のオン/オフと解釈し、イントロ/エンディングを付加して伴奏全体を制御する。
【0078】
・Drumの演奏のオン/オフが発生した時には、Bassが演奏中であるか否かにより、ミュートの単純なオン/オフ動作か、イントロ/エンディングを付加した、Drum単体での演奏かを制御する。
【0079】
すなわち、(A)の、DrumとBassとの双方が演奏停止状態にあるときにDrumボタンが押されるとBassはミュートされてDrumのみによるイントロ演奏が行なわれ、その後、(B)の、Bassはミュートされたままの状態でDrumのみによる伴奏パターンの演奏状態となる。一方、(A)の状態においてBassボタンが押されると、DrumとBassとの双方によるイントロ演奏が行なわれた後、(D)の、DrumとBassとの双方による伴奏パターンの演奏状態に移行する。
【0080】
また、(C)の、BassがミュートされDrumのみによる伴奏パターンの演奏状態においてDrumボタンが押されると、Bassはミュートされたまま、Drumのみによるエンディング演奏が行なわれ、その後、(A)の演奏停止状態に移行する。
【0081】
一方、(B)の状態においてBassボタンが押されると、(B)の状態から直接に、(D)の、DrumとBassとの双方による伴奏パターンの演奏状態に移行する。
【0082】
また、(C)のDrumがミュートされBassのみによる伴奏パターンの演奏状態においてDrumボタンが押されると(C)の状態から直接に(D)のDrumとBassとの双方による伴奏パターンの演奏状態に移行する。一方、(C)の状態において、Bassボタンが押されると、DrumはミュートしたままBassのみによるエンディング演奏が行なわれ、その後、(A)の演奏停止状態に移行する。
【0083】
さらに、(D)の、DrumとBassとの双方による伴奏パターンの演奏状態において、Drumボタンが押されると、この(D)の状態から直接に、(C)の、DrumがミュートされBassのみによる伴奏パターンの演奏状態に移行し、一方、(D)の状態においてBassボタンが押されると、DrumとBassとの双方によるエンディング演奏が行なわれた後、(A)の演奏停止状態に移行する。
【0084】
図3のステップS303の伴奏制御処理では、このような伴奏制御を行なってもよい。
【0085】
尚、本実施形態では、図4に示すように、各伴奏スタイルは、伴奏パターン、フィルパターン、イントロパターン、およびエンディングパターンからなり、各伴奏スタイルは、いずれもスタイル番号に対応づけられているが、イントロパターン、エンディングパターン、フィルパターンは、複数の伴奏スタイルで共通のものを使ってもよい。
【0086】
また、フィルパターンは、各伴奏スタイルごとに一つの持つのではなく、現在演奏中のスタイル番号の前後のスタイル番号の伴奏パターンに対応して、2つのフィルパターンを持ってもよい。
【0087】
また、フィルパターンは、伴奏パターンが変更されたことを指示するカウント音のようなものであってもよい。
【0088】
また、図4に示す伴奏スタイルを読み取る手段はフロッピィディスクドライブに限定されず、着脱可能な記憶媒体からデータを読み取るためのドライブユニットなら何でもよい。例えば、CD−ROM、Smart−Media等に伴奏スタイルを記憶しておき、電子楽器はそこからデータを読み取る手段を備えていてもよい。
【0089】
あるいは、伴奏スタイルは着脱可能な記録媒体からデータを読み取るのではなく、本体内にROMを持ちそのROM内に伴奏スタイルをあらかじめ格納しておいてもよい。あるいはROM内に伴奏スタイルをあらかじめ格納しておくとともに着脱可能な記録媒体から伴奏スタイルを読み取ることができるように構成してもよい。
【0090】
また、本実施形態では、伴奏パターンは、ドラムパート、ベースパートからなるものであったが、これに限定されるものではない。
【0091】
また、本実施形態では、伴奏パターンは、ドラムパート、ベースパートからなり、図7に示す例では、伴奏パターンの優先順位を、固定的に、Drum>Bassとしたが、これに限らず、設定パネルに優先順位設定用の操作子などを設け、所望の優先順位を決定できるようにしてもよい。
【0092】
さらに、本実施形態では、自動伴奏の状態をパート選択ボタンのLEDの発光状態によって認識できるようにしたが、例えばLCDの表示画面内に伴奏状態を示唆するような情報を表示してもよい。
【0093】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によればユーザによる操作の負担が軽減された自動伴奏装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動伴奏装置の一実施形態の機能を含む電子楽器の機能ブロック図である。
【図2】図1に1つのブロックで示す操作パネルの詳細図である。
【図3】CPUにより実行される操作検出処理のフローチャートである。
【図4】伴奏スタイルのデータフォーマットを示す図である。
【図5】伴奏パターンの切換えタイミングを示す説明図である。
【図6】伴奏パターン選択処理のフローチャートである。
【図7】伴奏制御処理の内容を示す図である。
【図8】2色LEDの発光状態と、そのときの、そのパートの演奏状態との対応関係を示す図である。
【図9】点灯、消灯が図8に示すように制御された2色LEDの、演奏状態が図7に示すように制御されたときの点灯、消灯の状態を示した図である。
【図10】もう1つの伴奏制御処理を示す図である。
【図11】更に異なる伴奏制御処理を示す図である。
【図12】従来の自動伴奏装置の操作パネルの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 電子楽器
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 ロッピィディスクドライブ
15 インタフェース
16 操作パネル
17 演奏操作子
18 音源
19 スピーカ
161 音選択ボタン
162 スタイル選択ボタン
163 Valueボタン
163a +(Inc)ボタン
163b −(Dec)ボタン
164 パート選択ボタン
164a Drumボタン
164b Bassボタン
164a’,164b’ 2色LED
Claims (2)
- 複数の伴奏パートによる自動伴奏を行なう自動伴奏装置において、
前記複数の伴奏パートそれぞれに対応する複数の操作子と、
前記複数の操作子のうちのいずれかの操作子の操作を受けて、操作された操作子と、その操作子が操作されたタイミングにおける自動伴奏の状態との双方に応じて、自動伴奏の態様のうち、自動伴奏の停止/開始およびイントロ/エンディングのうちの少なくとも1つの切替を制御する伴奏制御部とを備えたことを特徴とする自動伴奏装置。 - 複数の伴奏パートによる自動伴奏を行なう自動伴奏装置において、
前記複数の伴奏パートそれぞれに対応する複数の操作子と、
前記複数の操作子のうちのいずれかの操作子の操作を受けて、操作された操作子に対応する伴奏パートと該伴奏パート以外の少なくとも1つの伴奏パートとの双方の、該操作子が操作されたタイミングにおける自動伴奏の状態のうち、演奏中か演奏停止かミュートされているか否かの状態に応じて、該操作された操作子に対応する伴奏パートについての自動伴奏の態様のうち、自動伴奏の停止/開始およびイントロ/エンディングのうちの少なくとも1つの切替を制御する伴奏制御部とを備えたことを特徴とする自動伴奏装置。
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