JP4626826B2 - 連続鋳造設備の制御装置 - Google Patents
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Description
また、41は主幹制御装置である。11はタンディッシュ重量計が出力する重量測定値(4−20mA出力)を主幹制御装置内で使用できるようにスケール変換するタンディッシュ溶鋼重量測定器である。12はタンディッシュ内に湯境が発生したときに1回だけONするタンディッシュ内湯境発生リレーであり、13はタンディッシュ内湯境発生リレー12がONしたときのタンディッシュ溶鋼重量WTを記憶する湯境発生時タンディッシュ溶鋼重量メモリである。ここで、タンディッシュ内の湯境は、例えば、オペレータがレードル1の開操作ボタン又は閉操作ボタンを押したときに発生するものとみなすことができる。24は1ストランド目のモールド断面積A1を記憶するモールド断面積(1)メモリであり、23は1ストランド目の溶鋼比重ρ1を記憶する溶鋼比重(1)メモリである。
以上のようにして、1ストランド目からmストランド目において、タンディッシュ内に湯境が発生してからモールド内に湯境が発生するまでの鋳造鋳片重量ストランド毎に演算する。
また、現在の連続鋳造設備では同じ機械で違う鋼種で鋳造をするのが主流であるが、従来の技術では、溶鋼比重が半固定値であり、鋼種がレードル毎に変化していく現状の操業に対応できていないため、湯境検知にズレが発生するという問題があった。
さらに、従来の技術では、タンディッシュ内に湯境が発生してからモールド内に湯境が発生するまでの鋳造長増加量を下流のメジャーリングロール6のみで測長していたため、鋳片がメジャーリングロールに到達する前にタンディッシュ内に湯境が発生した場合は、モールド内に湯境が発生したことを検知することができないという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、連続鋳造設備の実操業に即し、かつ精度の高いモールド内湯境検知を可能とすることを目的とする。
鋳造された鋳片の延伸方向に沿って配置される少なくとも1台のピンチロールと、少なくとも1台のメジャーリングロールと、を有し、前記鋳片の延伸位置に応じて、前記ピンチロールまたは前記メジャーリングロールから出力される信号を切替えることにより前記鋳片の長さを計測する鋳造長計測手段を備えた連続鋳造設備の制御装置が適用される。
請求項2に記載の発明によると、モールド直下のピンチロール8にて各ストランドの鋳造重量を演算することができるため、鋳片5の先端がメジャーリングロール6に到達する前にモールド内に湯境が発生しても、その湯境を検出することができる。
請求項3に記載の発明によると、鋳造中の鋳片の位置に応じて、タンディッシュ内に湯境が発生してからモールド内に湯境が発生するまでの区間における一定時間当たりの鋳造長増加量を測長対象ロールを自動的に切替えながら測長していくことができるので、ピンチロールのロールスリップ等による測長誤差を回避することができる。
8はピンチロールで、10はモールドの幅を変更するモールド幅可変装置である。41は主幹制御装置である。11はタンディッシュ重量計が出力する重量測定値(4−20mA出力)を主幹制御装置内で使用できるようにスケール変換するタンディッシュ溶鋼重量測定器である。12はタンディッシュ内に湯境が発生したときに1回だけONするタンディッシュ内湯境発生リレーである。13はタンディッシュ内湯境発生リレー12がONしたときのタンディッシュ溶鋼重量WTを記憶する湯境発生時タンディッシュ溶鋼重量メモリである。26は、1ストランド目の幅可変装置を制御する幅可変制御部(1)である。21は、26で制御された1ストランド目のモールド幅実績W1を記憶するモールド幅(1)メモリである。29はオペレータが操業で使用する1ストランド目のモールド厚みt1を設定するためのモールド厚み(1)設定器である。22は、29で設定された1ストランド目のモールド厚みt1を記憶するモールド厚み(1)メモリである。27は上位計算機あるいはオペレータによって鋳造を実施する鋼種の順に溶鋼比重が設定されている溶鋼比重データベースである。28はモールド内に湯境が発生したときに1回だけONするモールド内湯境発生リレーであり、タンディッシュ内湯境発生リレー12と同様のタイミングで動作するものである。23はモールド内湯境発生リレー28がONしたときに1ストランド目のモールド内の湯境発生点より上流の溶鋼の鋼種に応じて溶鋼比重データベースより出力される溶鋼比重を1ストランド目の溶鋼比重ρ1として記憶する溶鋼比重(1)メモリである。
なお、27の溶鋼比重データベースは、1ストランド目からmストランド目までの共通データベースである。
33は鋳片5の先端位置を9−1〜9−nの測長対象ロール選択リレーによって選択されたピンチロール8あるいはメジャーリングロール6からのパルス信号より演算する鋳片先端位置(1)演算器である。
鋳片5の先端が移動するに伴い、選択リレーは9−1、9−2、...、9−n−1、9−n、の順番で順次選択されていく。ピンチロール8は駆動ロールであるため、例えば、選択リレー9−1〜9−n−1を継続して使うと、ロールスリップ等による測長誤差が発生してしまう。本実施例のように、順次選択リレーを9−nまで切り替えて、フリーロールであるメジャーリングロール6を使用することで、測長誤差の発生を回避することができる。
31はタンディッシュ内に湯境が発生してから1ストランド目のモールド内に湯境が発生するまでの鋳造鋳片重量WC1を(6)式及び(7)式により演算する鋳造鋳片重量(1)演算器である。
32はタンディッシュ内に湯境が発生してからmストランド目のモールド内に湯境が発生するまでの鋳造鋳片重量WCmを(8)式及び(9)式により演算する鋳造鋳片重量(m)演算器である。なお、1ストランド目同様、mストランド目についても、幅可変制御部(m)、モールド幅(m)メモリ、モールド厚み(m)設定器、モールド厚み(m)メモリ、溶鋼比重(m)メモリ、鋳造長増加量(1)演算器が設けられているが、図1においては省略している。
以上のようにして、1ストランド目からmストランド目において、タンディッシュ内に湯境が発生してからモールド内に湯境が発生するまでの鋳造鋳片重量をストランド毎に演算する。
なお、上記実施例においては、多ストランド連続鋳造設備について説明したが、1ストランドの場合であっても容易に適用できることは明らかである。
2 タンディッシュ
3−1 レードル内溶鋼
3−2 タンディッシュ内溶鋼
4 モールド
5 鋳片
6 メジャーリングロール
7 タンディッシュ重量計
8 ピンチロール
9−1〜9−n 測長対象ロール選択リレー
10 モールド幅可変装置
11 タンディッシュ溶鋼重量測定器
12 タンディッシュ内湯境発生リレー
13 湯境発生時タンディッシュ溶鋼重量メモリ
14 モールド内湯境検知器
21 モールド幅(1)メモリ
22 モールド厚み(1)メモリ
23 溶鋼比重(1)メモリ
24 モールド断面積(1)メモリ
25 鋳造長増加量(1)演算器
26 幅可変制御部(1)
27 溶鋼比重データベース
28 モールド内湯境発生リレー
29 モールド厚み(1)設定器
31 鋳造鋳片重量(1)演算器
32 鋳造鋳片重量(m)演算器
33 鋳片先端位置(1)演算器
41 主幹制御装置
Claims (1)
- モールドの断面積の変更に追随してモールド幅寸法を記憶するモールド幅メモリ、およびモールド厚み寸法を記憶するモールド厚みメモリと、
鋼種が変更される順に溶鋼比重が設定される溶鋼比重データベースと、
前記溶鋼比重データベースに基づき、鋳造中の溶鋼の前記溶鋼比重を記憶する溶鋼比重メモリと、
鋳造された鋳片の長さを計測する鋳造長計測手段と、
前記鋳造長計測手段が出力する信号に基づいて、タンディッシュ内に湯境が発生してからモールド内に湯境が発生するまでの時間区間における一定時間当たりの鋳造長増加量を演算する鋳造長増加量演算手段と、
タンディッシュ内に湯境が発生した時点のタンディッシュ内の溶鋼重量を計測するタンディッシュ溶鋼重量測定手段と、
前記タンディッシュ溶鋼重量測定手段により測定されたタンディッシュ内溶鋼の重量を記憶する湯境発生時タンディッシュ溶鋼重量メモリ、とを備え、
前記モールド幅メモリおよび前記モールド厚みメモリに記憶されたデータ、前記溶鋼比重メモリに記憶されたデータ、および前記鋳造長増加量演算手段により求められた鋳造長増加量データから鋳造鋳片重量を求め、タンディッシュ内に湯境が発生時に、前記湯境発生時タンディッシュ溶鋼重量メモリに記憶されたタンディッシュ溶鋼重量から前記鋳造鋳片重量を減算した結果が零以下になった場合に、前記モールド内に湯境が発生したものと判断する制御手段を有する、連続鋳造中にモールドの断面積または鋼種が変更される連続鋳造設備の制御装置であって、
鋳造された鋳片の延伸方向に沿って配置される少なくとも1台のピンチロールと、
少なくとも1台のメジャーリングロールと、を有し、
前記鋳片の延伸位置に応じて、前記ピンチロールまたは前記メジャーリングロールから出力される信号を切替えることにより前記鋳片の長さを計測する鋳造長計測手段を備えたことを特徴とする連続鋳造設備の制御装置。
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