JP4626101B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単相全波整流型のDC−DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハイブリッド車を含む電気自動車では走行用モータへは高圧の主バッテリから給電し、種々の補機へは低圧の補機バッテリから給電する二電源方式が種々の点で有益である。通常の内燃機関車においても種々の要因により高圧の主バッテリ及び低圧負荷給電用の補機バッテリの両方を搭載する二バッテリ電源系を搭載する機運が生じている。この二電源方式の車両用電源系では、補機バッテリを小容量とし、主バッテリから降圧型DC−DCコンバータ装置を通じて補機バッテリに送電するのが種々の点で合理的な選択である。
【0003】
この降圧型DC−DCコンバータ装置は、入力直流電圧から単相交流電圧を形成するインバータ、この単相交流電圧の降圧を行うトランス、このトランスの出力電圧を整流する整流器、整流された電圧を平滑するチョークコイル及び平滑コンデンサからなる平滑回路から通常、構成されるが、降圧トランスの二次コイルを中間端子付きとして整流部を単相全波整流方式、すなわち交互に半波整流する一対のダイオードで構成するのが通常である。以下、このDC−DCコンバータを単相全波整流型のDC−DCコンバータと呼ぶものとする。
【0004】
この単相全波整流型のDC−DCコンバータには、ダイオードの接続方向が異なる2つの回路形式が知られている。
【0005】
第一の回路形式は、接地される中間端子をもつトランスの両端に一対のダイオードのアノード端子が個別接続され、両ダイオードのカソード端子が平滑用のチョークコイルの一端に接続される形式である。第二の回路形式は、アノード端子が接地される一対のダイオードのカソード端子がトランスの両端に個別接続され、このトランスの中間端子が平滑用のチョークコイルの一端に接続される形式である。
【0006】
前者の回路形式は、すべてのダイオードの端子をチョークコイルの入力端に接続できるため、構造が簡素となる利点をもつ。以下、前者の回路形式の単相全波整流型のDC−DCコンバータを、ダイオード・チョークコイル直結式単相全波整流型DC−DCコンバータと呼ぶものとする。
【0007】
上記車両用DC−DCコンバータは少なくとも車両の低圧負荷供給電力のすべてを賄うために出力電流を大きくする必要があり、そのため、トランス及びチョークコイルの各コイル、これら各コイルに接続される配線部分を、すべてブスバーすなわち長板状導体片により構成するのが通常である。
【0008】
上記説明したブスバー構造のダイオード・チョークコイル直結式単相全波整流型DC−DCコンバータにおけるダイオードとチョークコイルとの接続部分の従来構造を、図6に示す。
【0009】
1aはチョークコイルであり、長板状導体片すなわちブスバーにより構成されて図示しないコアに巻回されている。2a、3aは第一半波整流用のダイオード、4a、5aは第二半波整流用ダイオード、6aは放熱プレート、61aは放熱プレート6aの上面である。
【0010】
ダイオード2a、3aは電流容量を増大するために互いに並列接続されて、不図示のトランスの二次コイルから出力される一側の半波電圧を整流し、ダイオード4a、5aは電流容量を増大するために互いに並列接続されて、上記二次コイルから出力される他側の半波電圧を整流する。
【0011】
ダイオード2a〜5aは、ダイオードチップを囲包する長方形厚板状の樹脂モールド部Mを有し、樹脂モールド部Mの底面は放熱プレート6aの上面61aに固定されている。ダイオード2a〜5aは、樹脂モールド部Mの側面から上面61aと平行に突出するカソード端子7aを有している。同様に、アノード端子も樹脂モールド部Mの側面から放熱プレート6aの上面61aと平行に突出しているが、図示は省略する。更に詳しく説明すると、8aは、チョークコイルをなすブスバー1の一端部の両側面Sに凹設されたカソード端子収容溝であり、このカソード端子収容溝8aはブスバー1aの両側面の所定部位を切り起こして形成されている。9aは上記切り起こしにより紙面に垂直に立ち上がるブスバー1aの切り起こし端部である。
カソード端子収容溝8aはブスバー1aの厚さ方向に延設されている。カソード端子7aの先端部は、カソード端子収容溝8aに収容され、切り起こし端部9aに溶接されている。この時、一半波整流用のダイオード2、3と他半波整流用ダイオード4、5とは、図6に示すように、ブスバー1aの先端部の異なる側面に溶接されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のDC−DCコンバータのダイオード・チョークコイル接続方式では、一半波整流用のダイオード2a、3aのカソード端子7aを収容するカソード端子収容溝8aと、他半波整流用ダイオード4a、5aのカソード端子7aを収容するカソード端子収容溝8aとが、ブスバー1aの長手方向において、等しい位置に形成されているために、チョークコイルをなすブスバー1aの幅が両側からこれら一対のカソード端子収容溝8aにより狭窄され、この部分の電流密度が増加してブスバー1aの抵抗損失、発熱が増大するという問題があった。
【0013】
なお、カソード端子7aをブスバー1aの主面に溶接すれば、このようなカソード端子収容溝8aを凹設して切り起こし部9aに溶接する必要が無く、上記問題を解消することができる。しかし、ブスバー1の主面は放熱プレート6aの上面61aに近接して平行に延設されているため、一対の溶接電極によりブスバー1aとその上側主面上のカソード端子7aとのペアを挟圧するために、一方の溶接電極を放熱プレート6aの上面61aとブスバー1aの下側主面との間の狭い間隔に挿入しなければならず、溶接作業は非常に容易ではない。
【0014】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、整流用の半導体素子の端子とブスバーとの接続作業が容易で、ブスバーの抵抗損失及び発熱を低減可能なDC−DCコンバータを提供することを、その目的としている。
【0015】
請求項1記載のDC−DCコンバータは、リード状の端子を有する少なくとも一対の半導体素子と、前記半導体素子がトランスの二次コイルと平滑用のチョークコイルとの間に介設されるDC−DCコンバータにおいて、前記チョークコイル及び前記二次コイルから延在するかもしくは前記チョークコイル及び前記二次コイルに接続される長板状導体片を有し、前記半導体素子の前記端子は、前記長板状導体片の先端部の互いに平行な一対の側面における互いに前記長板状導体片の長手方向へずれた部位に位置して前記長板状導体片にその略厚さ方向に凹設された端子収容溝又は前記端子収容溝に隣接する切り起こし部の表面又は側面に接合されていることを特徴としている。
【0016】
すなわち、本構成では、整流用の各半導体素子の第一端子を個別に収容する端子収容溝が平滑コイルに形成され、第一端子は、この端子収容溝の表面又は、この端子収容溝に隣接する切り起こし部の表面に接合される。端子収容溝又は切り起こし部は、長板状導体片の長手方向へずれた部位に配置されるので、長板状導体片(ブスバー)の幅がこれらカソード端子収容溝により狭窄される割合が少なくでき、この狭窄部での電流密度増加によりブスバーの抵抗損失、発熱が増大するという問題を解決することができる。
【0017】
したがって、半導体素子の端子とブスバーとの接続作業が容易で、ブスバーの抵抗損失及び発熱を低減可能なDC−DCコンバータを実現することができる。
【0018】
請求項2記載のDC−DCコンバータは、リード状の端子を有する少なくとも一対の半導体素子と、前記半導体がトランスの二次コイルと平滑用のチョークコイルとの間に介設されるDC−DCコンバータにおいて、前記チョークコイル及び前記二次コイルから延在するかもしくは前記チョークコイル及び前記二次コイルに接続される長板状導体片と、前記半導体素子が固定される放熱プレートとを有し、前記半導体素子の前記端子は、前記放熱プレートの前記上面に対して略直角に延在する前記長板状導体片の先端部の互いに平行な一対の主面における互いに前記長板状導体片の長手方向へずれた部位に接合されていることを特徴としている。
【0019】
すなわち、本構成によれば、長板状導体片(ブスバー)の主面を放熱プレートの上面に平行に配置し、長板状導体片の半導体素子接続側の端部を放熱プレートの上面に略直角に配置し、半導体素子の端子を、この長板状導体片の端部の主面に溶接した構造を採用する。本構成では更に、各半導体素子の端子を、ブスバーの先端部においてその長手方向にずれた位置に接続するので、ブスバーの主面への端子の先端部の接合が容易となる。
【0020】
たとえば、ブスバーの主面に端子の先端部を抵抗溶接する際に、一対の溶接電極により、ブスバーと端子の先端部とを良好に挟圧することができる。
【0021】
請求項3記載の構成は請求項1又は2記載のDC−DCコンバータにおいて更に、前記接合が溶接によりなされていることを特徴としている。
【0022】
請求項4記載のDC−DCコンバータは、側面から突出するリード状のカソード端子を有し、アノード端子が単相全波整流用のトランスの一対の二次コイルの出力端に個別に接続されて前記二次コイル出力電圧を整流する少なくとも一対のダイオードと、コアに巻回された長板状導体片からなり、前記各ダイオードのカソード端子が接続される平滑用のチョークコイルと、前記コアの底面及び前記ダイオードの底面が前記長板状導体片の主面と平行な上面に固定される放熱プレートとを有し、前記ダイオードのカソード端子は、前記ダイオードの側面から前記放熱プレートの上面に対して平行に出た後、前記放熱プレートの上面から遠ざかる向きへ屈曲して前記長板状導体片の前記先端部に接合されるDC−DCコンバータにおいて、
前記ダイオードのカソード端子は、前記長板状導体片の先端部の互いに平行な一対の側面における互いに前記長板状導体片の長手方向へずれた部位に位置して前記長板状導体片にその略厚さ方向に凹設されたカソード端子収容溝又は前記カソード端子収容溝に隣接する切り起こし部の表面に溶接されていることを特徴としている。
【0023】
すなわち、本構成では、図6により説明した従来のダイオード・チョークコイル直結構造において、一半波整流用のダイオードのカソード端子を収容するべくチョークコイルとしてのブスバーの先端部の一側面に凹設されたカソード端子収容溝と、他半波整流用ダイオードのカソード端子を収容するべくチョークコイルとしてのブスバーの先端部の背向他側面に凹設されたカソード端子収容溝とが、ブスバーの長手方向にずれた位置に形成されているために、チョークコイルをなすブスバーの幅がこれらカソード端子収容溝により狭窄される割合が少なくでき、この狭窄部での電流密度増加によりブスバーの抵抗損失、発熱が増大するという問題を解決することができる。
【0024】
したがって、ダイオードのカソード端子とチョークコイルをなすブスバーとの接続作業が容易で、チョークコイルをなすブスバーの抵抗損失及び発熱を低減可能なダイオード・チョークコイル直結式単相全波整流型のDC−DCコンバータを実現することができる。
【0025】
なお、本構成において、ダイオードのカソード端子は、ブスバーのカソード端子収容溝に収容されて、カソード端子収容溝の内側面に溶接されるが、その代わりに、又はそれに加えて、このカソード端子収容溝形成をブスバー切り起こしにより上方へ立ち上がる切り起こし部の側面に溶接されてもよいことはもちろんである。
【0026】
請求項5記載の構成は、側面から突出するリード状のカソード端子を有し、アノード端子が単相全波整流用のトランスの一対の二次コイルの出力端に個別に接続されて前記二次コイル出力電圧を整流する少なくとも一対のダイオードと、コアに巻回された長板状導体片からなり、前記各ダイオードのカソード端子が接続される平滑用のチョークコイルと、前記コアの底面及び前記ダイオードの底面が前記長板状導体片の主面と平行な上面に固定される放熱プレートとを有し、前記ダイオードのカソード端子は、前記ダイオードの側面から前記放熱プレートの上面に対して平行に出た後、前記放熱プレートの上面から遠ざかる向きへ屈曲して前記長板状導体片の前記先端部に接合されるDC−DCコンバータにおいて、
前記ダイオードのカソード端子の先端部は、捻られて前記放熱プレートの前記上面に対して略直角に延在する前記長板状導体片の先端部の互いに平行な一対の主面における互いに前記長板状導体片の長手方向へずれた部位に溶接されていることを特徴としている。
【0027】
すなわち、本構成によれば、チョークコイルをなす長板状導体片の主面を放熱プレートの上面に平行に配置し、長板状導体片のダイオード接続側の端部を90度捻って、放熱プレートの上面に略直角に配置し、ダイオードのカソード端子を、この長板状導体片の端部の主面に溶接した構造を採用する。 特に本構成では、一半波整流用のダイオードのカソード端子と、他半波整流用ダイオードのカソード端子とは、チョークコイルをなすブスバーの先端部において、その長手方向にずれた位置に接続されているので、ブスバーの主面へのカソード端子の先端部の接合が容易となる。
【0028】
更に説明すると、ブスバーの主面にカソード端子の先端部を抵抗溶接する際に、一対の溶接電極により、ブスバーとカソード端子の先端部とを挟圧することができる。これに対して、ブスバーの長手方向同位置にて、一半波整流用のダイオードのカソード端子と他半波整流用ダイオードのカソード端子とをブスバーの先端部の両主面に個別接合する場合には、一対の溶接電極により、2つのカソード端子とブスバーとを一挙に挟圧して溶接する必要があるが、2つの溶接点を均等に発熱させることが容易ではないため溶接精度の確保が容易ではなく、接合信頼性が低下してしまう。
【0029】
【発明を実施するための態様】
本発明のDC−DCコンバータを用いた二バッテリ搭載型車両用の降圧型DC−DCコンバータ装置の好適な態様を以下の実施例を参照して説明する。
【0030】
【実施例1】
この実施例の降圧DC−DCコンバータ装置を図1に示すその回路図を参照して以下に説明する。
(回路構成)
1はDC−DCコンバータ、V1は高圧バッテリ、V2は低圧バッテリである。
【0031】
DC−DCコンバータ1において、2はインバータ、3はトランス、41〜44はダイオード、5は平滑用のチョークコイル、6は平滑コンデンサ、70はマイコン製のコントローラである。
【0032】
トランス3は、フェライト製のコア30、一次コイル31、第一の二次コイル32及び第二の二次コイル33を有している。二次コイル32、33の接続端(中間端子)は接地され、二次コイル32の他端はダイオード41、42を通じてチョークコイル5の入力端に接続され、二次コイル33の他端はダイオード43、44を通じてチョークコイル5の入力端に接続されている。
【0033】
インバータ2から出力された高圧交流電圧は、トランス3で降圧される。両二次コイル32、33は異なる半波期間ごとに交互に半波整流電圧をダイオード41、42、チョークコイル5を通じて低圧バッテリV2に出力する。コントローラ70は、低圧バッテリV2の電圧を基準電圧と比較し、その比較結果に基づいて、インバータ2の4つのスイッチング素子(IGBT)のPWMデューテイ比を増減し、送出する交流電力をフィードバック制御する。この種のDC−DCコンバータは周知であるので、これ以上の説明は省略し、この実施例の特徴部分を以下に説明する。
【0034】
トランス3のコイル31〜33及びチョークコイル5のコイル32は、ブスバーを巻回して構成されている。チョークコイル5は、フェライト製のコア(図示せず)に巻回された長板状導体片からなる。
【0035】
上記コアから引き出された上記長板状導体片の端部50には、ダイオード41〜44のリード状のカソード端子410、420、430、440が抵抗溶接されている。
【0036】
この実施例の特徴をなすダイオード41〜44とチョークコイル5との接続部分の構造を図2、図3を参照して詳細に説明する。
【0037】
チョークコイル5は、長板状導体片すなわちブスバーにより構成されて図示しないコアに巻回されている。チョークコイル5の引き出し端部50の主面は、図3に示すように放熱プレート6の上面61と平行に配置されている。
【0038】
一半波整流用のダイオード41、42は、互いに並列接続されて放熱プレート6の上面61に固定されている。他半波整流用ダイオード43、44も、互いに並列接続されて引き出し端部50を挟んで一半波整流用のダイオード41、42と反対側にて放熱プレート6の上面61に固定されている。
【0039】
ダイオード41〜44は、ダイオードチップを囲包する長方形厚板状の樹脂モールド部Mを有し、樹脂モールド部Mの底面は放熱プレート6の上面61に固定されている。ダイオード41〜44は、樹脂モールド部Mの側面から上面61と平行に突出するカソード端子410、420、430、440を有している。同様に、アノード端子も樹脂モールド部Mの側面から放熱プレート6の上面61と平行に突出しているが、図示は省略する。更に詳しく説明すると、8は、引き出し端部50の両側面Sに凹設されたカソード端子収容溝であり、このカソード端子収容溝8は引き出し端部50の両側面の所定部位を所定長さだけ直角に切り起こして形成されている。9は上記切り起こしにより紙面に垂直に立ち上がる引き出し端部50の切り起こし端部である。カソード端子収容溝8は引き出し端部50の厚さ方向に延設されている。カソード端子410の先端部は、カソード端子収容溝8に収容され、切り起こし端部9に溶接されている。この時、一半波整流用のダイオード41、42のカソード端子410と、他半波整流用ダイオード43、44のカソード端子410とは、図2に示すように、引き出し端部50の互いに背向する側面に個別に溶接されている。
【0040】
特に、この実施例では、一半波整流用のダイオード41、42のカソード端子410、420を収容するカソード端子収容溝8と、他半波整流用ダイオード43、44のカソード端子430、440を収容するカソード端子収容溝8とが、引き出し端部50の長手方向における異なる位置に形成されている。特に、ダイオード44のカソード端子430を収容するカソード端子収容溝8は、ダイオード41のカソード端子410を収容するカソード端子収容溝8と、ダイオード42のカソード端子420を収容するカソード端子収容溝8との中間位置に配置されている。
【0041】
これにより、引き出し端部50の幅がこれらカソード端子収容溝8により狭窄される割合が少なくでき、この狭窄部での電流密度増加により引き出し端部50の抵抗損失、発熱が増大するという問題を解決することができる。
【0042】
なお、本構成において、ダイオードのカソード端子は、ブスバーのカソード端子収容溝に収容されて、カソード端子収容溝の内側面に溶接されるが、その代わりに、又はそれに加えて、このカソード端子収容溝形成をブスバー切り起こしにより上方へ立ち上がる切り起こし部の側面に溶接されてもよいことはもちろんである。
【0043】
カソード端子410、420、430、440は、ダイオード41〜44の樹脂モールド部Mの側面から放熱プレート6の上面61に対して平行に出た後、放熱プレート6の上面61から遠ざかる向きへ直角に屈曲しており、カソード端子カソード端子410、420、430、440の先端部がカソード端子収容溝8にて切り起こし端部9に溶接されている。
【0044】
溶接方法を図3を参照して説明する。図3において、100、200は一対の溶接電極である。溶接電極100、200は最初、両者間の間隔が大きい状態で降下し、次に、互いに近づく前後方向に変位して、カソード端子410の先端部と切り起こし端部9とを挟圧する。この状態で両溶接電極間に大電流を通電してカソード端子の先端部を切り起こし端部9に溶接する。次に、溶接電極100、200を互いに遠ざかる前後方向に変位させて上昇させ、カソード端子410の先端部と切り起こし端部9とから溶接電極100、200を離脱させる。以下、残るカソード端子を順次溶接する。
【0045】
この実施例によれば、ダイオードのカソード端子とチョークコイルをなすブスバーとの接続作業が容易で、チョークコイルをなすブスバーの抵抗損失及び発熱を低減可能なダイオード・チョークコイル直結式単相全波整流型のDC−DCコンバータを実現することができる。
【0046】
【実施例2】
実施例2のダイオード・チョークコイル接続構造を図4を参照して以下に説明する。下記の部分を除いて、この実施例は実施例1と本質的に同じである。ただし、この実施例では、引き出し端部50は、カソード端子収容溝8及び切り起こし端部9をもたない。
【0047】
この実施例において、チョークコイル5の引き出し端部50は、捻られて放熱プレート6の上面61に対して略直角に延在している。これにより、各カソード端子410、420、430、440は、引き出し端部50の主面500に直接、溶接されることができる。
【0048】
カソード端子410、420、430、440は、ダイオード41〜44の樹脂モールド部Mの側面から放熱プレート6の上面61に対して平行に出た後、放熱プレート6の上面61から遠ざかる向きへ直角に屈曲しており、カソード端子カソード端子410、420、430、440の先端部が引き出し端部50の主面500にに溶接されている。
【0049】
特に、この実施例では、一半波整流用のダイオード41、42のカソード端子410、420と、他半波整流用ダイオード43、44のカソード端子430、440とは、引き出し端部50の異なる主面に溶接され、かつ、実施例1同様に、各カソード端子410、420、430、440は、それぞれ引き出し端部50の長手方向において互いにずれた位置に溶接されている。
【0050】
これにより、引き出し端部50の幅がこれらカソード端子収容溝8により狭窄される割合が少なくでき、この狭窄部での電流密度増加により引き出し端部50の抵抗損失、発熱が増大するという問題を解決することができる。
【0051】
溶接方法を図5を参照して説明する。図5において、100、200は一対の溶接電極である。溶接電極100、200は最初、両者間の間隔が大きい状態で降下し、次に、互いに近づく前後方向に変位して、カソード端子410の先端部と引き出し端部50とを挟圧する。この状態で両溶接電極間に大電流を通電してカソード端子410の先端部を引き出し端部50に溶接する。次に、溶接電極100、200を互いに遠ざかる前後方向に変位させて上昇させ、カソード端子410の先端部と引き出し端部50から溶接電極100、200を離脱させる。以下、残るカソード端子を順次溶接する。
【0052】
この実施例によれば、ダイオードのカソード端子とチョークコイルをなすブスバーとの接続作業が容易で、チョークコイルをなすブスバーの抵抗損失及び発熱を低減可能なダイオード・チョークコイル直結式単相全波整流型のDC−DCコンバータを実現することができる。
(変形態様)
上記実施例で用いたダイオードの代わりに整流用のMOSトランジスタなどの三端子半導体素子を用いて同期整流を行ってもよい。
【0053】
また、上記実施例では、ダイオードのカソードをチョークコイルに接続したが、ダイオードのアノードを接地し、カソードをトランスの二次コイルに接続してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の車両用降圧型DC−DCコンバータを示す回路図である。
【図2】 図1のダイオードとチョークコイルとの接続部分を示す模式平面図である。
【図3】 図1のダイオードとチョークコイルとの接続部分を示す模式断面図である。
【図4】 実施例2のダイオードとチョークコイルとの接続部分を示す模式平面図である。
【図5】 図4のダイオードとチョークコイルとの接続部分を示す模式断面図である。
【図6】 従来のDC−DCコンバータにおけるダイオードとチョークコイルとの接続部分を示す模式平面図である。
【符号の説明】
41〜44 ダイオード
410、420、430、440 カソード端子
5 チョークコイル
50 引き出し端部
8 カソード端子収容溝
9 切り起こし端部

Claims (5)

  1. ード状の端子を有する少なくとも一対の半導体素子と、前記半導体素子がトランスの二次コイルと平滑用のチョークコイルとの間に介設されるDC−DCコンバータにおいて、
    前記チョークコイル及び前記二次コイルから延在するかもしくは前記チョークコイル及び前記二次コイルに接続される長板状導体片を有し、
    記半導体素子の前記端子は
    前記長板状導体片の先端部の互いに平行な一対の側面における互いに前記長板状導体片の長手方向へずれた部位に位置して前記長板状導体片にその略厚さ方向に凹設された端子収容溝又は前記端子収容溝に隣接する切り起こし部の表面又は側面に接合されていることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. ード状の端子を有する少なくとも一対の半導体素子と、前記半導体素子がトランスの二次コイルと平滑用のチョークコイルとの間に介設されるDC−DCコンバータにおいて、
    前記チョークコイル及び前記二次コイルから延在するかもしくは前記チョークコイル及び前記二次コイルに接続される長板状導体片と
    記半導体素子が固定される放熱プレートと、
    を有
    前記半導体素子の前記端子は
    前記放熱プレートの前記上面に対して略直角に延在する前記長板状導体片の先端部の互いに平行な一対の主面における互いに前記長板状導体片の長手方向へずれた部位に接合されていることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  3. 請求項1又は2記載のDC−DCコンバータにおいて、
    前記接合は溶接によりなされていることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  4. 側面から突出するリード状のカソード端子を有し、アノード端子が単相全波整流用のトランスの一対の二次コイルの出力端に個別に接続されて前記二次コイル出力電圧を整流する少なくとも一対のダイオードと、
    コアに巻回された長板状導体片からなり、前記各ダイオードのカソード端子が接続される平滑用のチョークコイルと、
    前記コアの底面及び前記ダイオードの底面が前記長板状導体片の主面と平行な上面に固定される放熱プレートと、
    を有し、
    前記ダイオードのカソード端子は、前記ダイオードの側面から前記放熱プレートの上面に対して平行に出た後、前記放熱プレートの上面から遠ざかる向きへ屈曲して前記長板状導体片の前記先端部に接合されるDC−DCコンバータにおいて、
    前記ダイオードのカソード端子は、
    前記長板状導体片の先端部の互いに平行な一対の側面における互いに前記長板状導体片の長手方向へずれた部位に位置して前記長板状導体片にその略厚さ方向に凹設されたカソード端子収容溝又は前記カソード端子収容溝に隣接する切り起こし部の表面に溶接されていることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  5. 側面から突出するリード状のカソード端子を有し、アノード端子が単相全波整流用のトランスの一対の二次コイルの出力端に個別に接続されて前記二次コイル出力電圧を整流する少なくとも一対のダイオードと、
    コアに巻回された長板状導体片からなり、前記各ダイオードのカソード端子が接続される平滑用のチョークコイルと、
    前記コアの底面及び前記ダイオードの底面が前記長板状導体片の主面と平行な上面に固定される放熱プレートと、
    を有し、
    前記ダイオードのカソード端子は、前記ダイオードの側面から前記放熱プレートの上面に対して平行に出た後、前記放熱プレートの上面から遠ざかる向きへ屈曲して前記長板状導体片の前記先端部に接合されるDC−DCコンバータにおいて、
    前記ダイオードのカソード端子の先端部は、捻られて前記放熱プレートの前記上面に対して略直角に延在する前記長板状導体片の先端部の互いに平行な一対の主面における互いに前記長板状導体片の長手方向へずれた部位に溶接されていることを特徴とするDC−DCコンバータ。
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