JP4625474B2 - ランキンサイクル動力回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気発生器と、廃棄熱源と、スクロール形の複数の膨張機と、凝縮器と、復水ポンプ等から構成され、発電等に利用されるランキンサイクル動力回収装置に関し、特に、上記膨張機に用いられる膨張機潤滑油の循環及びその冷却に関する。
ランキンサイクル動力回収装置に備えられたスクロール形の膨張機は、一般に、固定スクロールと揺動スクロールとを、互いのスクロールラップが噛み合うように軸方向に対向配置し、駆動軸を有する前記揺動スクロールを前記固定スクロールに対して偏芯配置し、スクロールラップ間で形成された膨張室内で気相の作動媒体を膨張させることにより、揺動スクロールを公転させ、それにより、駆動軸を駆動するように構成されている。公転する揺動スクロールは、固定スクロールとスラスト軸受との間で摺動可能に挟持されており、揺動スクロールの公転運動時、駆動軸やスラスト軸受等の摩擦による出力ロスを防ぐためには、各摺動部の潤滑が必要である。
スクロール形の膨張機の各摺動部を潤滑する方式としては、従来、潤滑油を混合した膨張機の作動媒体自体で行う方式(特許文献1)と、作動媒体とは別に膨張機潤滑油を循環させて行う方式があるが、潤滑性能の点では、作動媒体自体で潤滑を行う方式よりも、別の膨張機潤滑油を用いる方式が優れ、また、膨張機内の油路形成の自由度も大きく、製造が容易である。
特開2000−227081号公報
作動媒体とは別の膨張機潤滑油を循環させる方式では、潤滑油ポンプ並びに潤滑使用後の潤滑油を冷却する潤滑油冷却器が必要となり、単一のスクロール形の膨張機を備えたランキンサイクル動力回収装置では、小容量の一つの潤滑油ポンプと小容量の一つの潤滑油冷却器を備えればよいが、複数の膨張機を備えたランキンサイクル動力回収装置では、膨張機毎にそれぞれ潤滑油ポンプと潤滑油冷却器を備えるか、あるいは、大容量の潤滑油ポンプと潤滑油冷却器を備えなければならず、また、使用する潤滑油も大量に必要となる。
[発明の目的]
本発明は、複数のスクロール形膨張機を備えたランキンサイクル動力回収装置において、各膨張機に供給される作動媒体の供給経路並びに膨張機潤滑油の循環経路等を工夫することにより、膨張機潤滑油の使用量を節約できると共に潤滑油冷却器を省略でき、経済的でコンパクトな膨張機潤滑油の循環構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本願請求項1記載の発明は、蒸気発生器と、該蒸気発生器を加熱する廃棄熱源と、前記蒸気発生器で発生する作動媒体の蒸気により駆動するスクロール形の複数の膨張機と、該膨張機から排出された作動媒体の蒸気を凝縮する凝縮器と、該凝縮器で凝縮した作動媒体の凝縮液を蒸気発生器に供給する復水ポンプと、を備えたランキンサイクル動力回収装置において、前記膨張機として、高圧蒸気が供給される高圧段膨張機と、該高圧段膨張機よりも低圧の蒸気が供給される低圧段形膨張機と、を備え、前記高圧段膨張機の潤滑油入口は、高圧段用潤滑油ポンプを介して前記低圧段膨張機の潤滑油出口に接続され、前記低圧段膨張機の潤滑油入口は、低圧段用潤滑油ポンプを介して前記高圧段膨張機の潤滑油出口に接続され、前記各膨張機内にて、膨張機潤滑油と作動媒体とを熱交換するように構成されている。
上記構成によると、高圧段膨張機から排出された膨張機潤滑油を直接低圧段膨張機の潤滑に利用し、低圧段膨張機から排出された膨張機潤滑油を直接高圧段膨張機の潤滑に利用しているので、短い循環経路にて両膨張機に膨張機潤滑油を循環させることができ、膨張機潤滑油循環経路がコンパクトになる。
しかも、低圧段膨張機内では、高圧段膨張機から排出される高温の膨張機潤滑油と作動媒体とが熱交換することにより、膨張機潤滑油は冷却されるので、膨張機潤滑油の冷却器が不要となり、一方、作動媒体は加熱されるので、低圧段膨張機の出力が向上する。すなわち、高圧段膨張機の熱損失及び機関損失を、膨張機潤滑油の熱交換により、低圧段膨張機の出力として一部回収できるのである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のランキンサイクル動力回収装置において、前記高圧段膨張機の作動媒体出口を前記低圧段膨張機の作動媒体入口に接続している。
上記構成によると、一種類の作動媒体により、両膨張機を作動させることができると共に、作動媒体上流側の膨張機を高圧(高温)形の膨張機とし、作動媒体の下流側膨張機を低圧(低温)形の膨張機として、簡単に設定することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のランキンサイクル動力回収装置において、前記廃棄熱源として、液冷式の往復動内燃機関を備え、前記蒸気発生器として、前記往復動内燃機関の排気ガスの熱を利用して作動媒体を蒸発させて前記高圧段膨張機に供給する高圧段用蒸気発生器と、前記往復動内燃機関の機関冷却液を前記往復動内燃機関の熱で蒸発させて前記低圧段膨張機に供給する低圧段用蒸気発生器と、を備えている。
上記構成によると、単一の内燃機関の排気ガスの熱と内燃機関内の要冷却部の熱とを、高圧段膨張機と低圧段膨張機との作動媒体蒸発にそれぞれ利用しているので、内燃機関の動力回収効率が向上する。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のランキンサイクル動力回収装置において、前記低圧段膨張機の作動媒体入口は、前記高圧段膨張機の作動媒体出口及び前記低圧段用蒸気発生器の作動媒体出口に接続され、前記高圧段膨張機からの作動媒体と前記低圧段用蒸気発生器からの作動媒体とを合流させ、低圧段膨張機に供給している。
上記構成によると、低圧段膨張機に供給される作動媒体の量を増加させることができるので、より多くの作動媒体の加熱と、機関潤滑油の冷却が可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のランキンサイクル動力回収装置において、前記低圧段膨張機に熱交換室を設け、該熱交換室内において、廃棄熱源としての内燃機関の機関潤滑油と、低圧段膨張機内の作動媒体とを熱交換するように構成している。
上記構成によると、熱交換室において、内燃機関内で高温となった機関潤滑油と、低圧段膨張機内の作動媒体とを熱交換することにより、作動媒体に熱を与え、低圧段膨張機の出力を向上させることができ、一方、機関潤滑油を冷却することにより、機関潤滑油冷却器を小形化することができる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のランキンサイクル動力回収装置において、前記熱交換室の機関潤滑油出口は、機関潤滑油冷却器を介して前記内燃機関の機関潤滑油入口に接続され、前記機関潤滑油冷却器には、冷却媒体として前記復水ポンプの凝縮液を供給するように構成している。
上記構成によると、復水ポンプから蒸気発生器に供給される作動媒体の温度を上昇させ、蒸気発生器における蒸気発生を促進し、その量を増加させることができる。
[発明の第1の実施の形態]
図1及び図2は、本発明によるランキンサイクル動力回収装置の第1の実施の形態であり、これらの図面に基づいて第1の実施の形態を説明する。
(ランキンサイクル動力回収装置の全体の概要)
図1はランキンサイクル動力回収装置の配管略図であり、ランキンサイクル動力回収装置は、廃熱源である内燃機関1と、該内燃機関1の排気装置2に接続された蒸気発生器3と、スクロール形の高圧段膨張機5と、スクロール形の低圧段膨張機6と、凝縮器7と、復水ポンプ8等と、を備え、各膨張機5、6の動力取出部には発電機9、9がそれぞれ連結されている。
スクロール形の各膨張機5,6を駆動するための作動媒体としては、水(水蒸気)が用いられている。蒸気発生器3の作動媒体出口(蒸気出口)3bは蒸気通路11を介して高圧段膨張機5の作動媒体入口(蒸気入口)5aに接続され、高圧段膨張機5の作動媒体出口(蒸気出口)5bは蒸気通路62を介して低圧段膨張機6の作動媒体入口(蒸気入口)6aに接続され、低圧段膨張機6の作動媒体出口(蒸気出口)6bは蒸気通路63を介して凝縮器7の入口に接続され、凝縮器7の出口は復水ポンプ8の吸入口に接続され、復水ポンプ8の吐出口は蒸気発生器3の作動媒体入口3aに接続されている。符号8aは、凝縮器7の冷却媒体用のポンプである。
ランキンサイクル動力回収装置には、前記作動媒体の循環経路とは別に、各膨張機5,6に潤滑油を供給するための膨張機潤滑油循環経路を備えており、該膨張機潤滑油循環経路には、高圧段用潤滑油ポンプ21及び低圧段用潤滑油ポンプ22が配設されている。高圧段用潤滑油ポンプ21の吐出口21bは油路31を介して高圧段膨張機5の潤滑油入口5cに接続され、吸入口21aは油路32を介して低圧段膨張機6の潤滑油出口6dに接続され、低圧段膨張機6の潤滑油出口6dから排出される潤滑油を高圧段膨張機5の潤滑油入口5cに供給するようになっている。低圧段用潤滑油ポンプ22の吐出口22bは油路33を介して低圧段膨張機6の潤滑油入口6cに接続され、吸入口22aは油路34を介して高圧段膨張機5の潤滑油出口5dに接続され、高圧段膨張機5の潤滑油出口5dから排出される潤滑油を低圧段膨張機6の潤滑油入口6cに供給するようになっている。
(高圧段膨張機5の構造)
図2は、各スクロール形膨張機5,6の内部構造を示しており、左側に記載した高圧段膨張機5は、軸方向に対向配置された固定スクロール25及び揺動スクロール26と、環状のスラスト軸受27と、揺動軸部(偏芯軸部)28aを一体に有するクランク状の駆動軸28と、該駆動軸28を回転自在に支持するころ軸受37と、該ころ軸受37及び前記スラスト軸受27を支持する軸受ハウジング38と、から主構成されている。
固定スクロール25は、円板状の台板25aと、該台板25aの鏡面に形成された渦巻き状の固定スクロールラップ25bと、台板25aの外周端部に形成された環状外周壁25cとを一体に備えている。
揺動スクロール26は、円板状の台板26aと、該台板26aの鏡面に形成された渦巻き状の揺動スクロールラップ26bとを一体に備えている。
両スクロール25,26は、両スクロールラップ25b,26bが互いに噛み合うように軸方向に対向配置され、両スクロールラップ25b,26bと鏡面との間で複数の三日月状の膨張室29を形成している。固定スクロール25の軸芯部分には作動媒体供給体40が設けられ、該作動媒体供給体40には前記作動媒体入口5aが形成され、該作動媒体入口5aは作動媒体通路41を介して軸芯部分の膨張室29に連通している。
スラスト軸受27は、外周端部が、固定スクロール25の外向きフランジ部と軸受ハウジング38の外向きフランジ部との間に挟持され、スラスト軸受27の内周端部には環状のランド部27aが形成され、該ランド部27aにより、揺動スクロール26の背面を摺動自在に支持している。
揺動スクロール26の背面の中央部にはボス部26cが一体に形成されており、該ボス部26cの内周面に、ニードル軸受(又は軸受メタル)43を介して前記駆動軸28の揺動軸部28aが回転自在に嵌合している。揺動軸部28aの軸芯は、駆動軸28の軸芯から一定量だけ変位しており、揺動軸部28aが揺動スクロール26と共に駆動軸回りに公転することにより、駆動軸28を回転するようになっている。また、揺動スクロール26の背面と軸受ハウジング38との間には、揺動スクロール26の公転時に、揺動スクロール26が自転するのを防止するために、リング状のオルダム継手45が介装されている。
駆動軸28の軸芯部分には、軸長方向に延びる潤滑油路50が形成され、該潤滑油路50の一端は前記潤滑油入口5cとなっている。潤滑油路50の他端は絞り51を介して前記揺動スクロール26のボス部26c内に開口し、潤滑油を揺動スクロール26の台板26aの中央部に向けて噴射するようになっている。揺動スクロール26の台板26aの背面と軸受ハウジング31の正面との間で形成された空間部の下端部には、潤滑油溜まり53が形成され、該潤滑油溜まり53は、前記潤滑油出口5d及び油路34を介して低圧段用潤滑油ポンプ22の吸入口22aに連通している。
(低圧段膨張機6の構造)
図2において、低圧段膨張機6の基本的な構造は、潤滑油経路を除いて前記高圧段膨張機5と略同様であり、同じ機能を果たす同名称の部品には、同じ符号を付してある。
図2の右側に記載した低圧段膨張機6において、駆動軸28の軸芯部分には、軸長方向に延びる潤滑油路50が形成され、該潤滑油路50の一端は前記潤滑油入口6cとなっている。潤滑油路50の他端は絞り51を介して揺動スクロール26のボス部26c内に開口し、潤滑油を揺動スクロール26の台板26aの中央部に向けて噴射するようになっている。上記潤滑油経路に加え、該実施の形態では、軸受ハウジング38の外周壁にも潤滑油入口6cが形成され、該潤滑油入口6c及び油路56を介してスラスト軸受27のランド部27aに形成された環状油室58に連通している。
(作動媒体の流れ)
(1)図1において、液相の作動媒体(凝縮液等)が通過する通路61は破線で示し、気相の作動媒体(蒸気)が通過する通路11,62,63は実線で示している。蒸気発生器3で発生した高温高圧の蒸気(気相の作動媒体)は、高圧段膨張機5の中心部の作動媒体入口5aに供給される。
(2)図2において、高圧段膨張機5の中心部の作動媒体入口5aから中心部付近の膨張室29内に圧入された高温高圧の蒸気は、膨張室29内で膨張することにより、揺動スクロール26を公転させ、それにより駆動軸28を回転させ、発電する。
(3)高圧段膨張機5内で膨張した蒸気は、外周端部の作動媒体出口5bから排出され、図1の通路62を通り、低圧段膨張機6の作動媒体入口6aに供給される。低圧段膨張機6内では、前記高圧段膨張機5と同様に膨張し、発電機9を駆動し、作動媒体出口6bから排出される。
(4)低圧段膨張機6から排出された蒸気は凝縮水も含んでおり、通路63を通って凝縮器7に供給され、全体が凝縮される。
(5)凝縮器7で凝縮された作動媒体は、通路61を通って復水ポンプ8に吸い込まれ、再度、蒸気発生器3に供給され、内燃機関1の排気ガスの熱により、蒸発する。
(膨張機潤滑油の流れ)
(1)図1において、膨張機潤滑油循環経路は、太い実線で示している。高圧段用潤滑油ポンプ21内で加圧され吐出口21bから吐出された膨張機潤滑油は、高圧段膨張機5の潤滑油入口5cから高圧段膨張機5内に入り、各摺動部を潤滑すると共に、高圧段膨張機5内の作動媒体と熱交換し、温度上昇して潤滑油出口5dから排出され、油路34を介して低圧段用潤滑油ポンプ22に吸い込まれる。
(2)低圧段用潤滑油ポンプ22内で加圧され吐出口22bからから吐出された高温の膨張機潤滑油は、低圧段膨張機6の潤滑油入口6cから低圧段膨張機6内に入り、各摺動部を潤滑すると共に、低圧段膨張機6内の作動媒体と熱交換し、冷却されて潤滑油出口6dから排出され、高圧段用潤滑油ポンプ21に吸い込まれる。
(3)図2により、各膨張機5、6内の膨張機潤滑油の流れ及び作用を詳しく説明する。図2の左側に記載した高圧段膨張機5において、駆動軸28内の潤滑油路50に供給された膨張機潤滑油は、絞り51から揺動スクロール26の中心部の背面に吹き付けられ、これにより、中心部の膨張室29内の蒸気(作動媒体)はインピンジメント冷却され、一方、膨張機潤滑油は熱交換により温度が上昇する。温度上昇した膨張機潤滑油は、ボス部26c内の軸受43を潤滑すると共に径方向の外方に移動し、スラスト軸受27のランド部27aを潤滑した後、(高温)潤滑油溜まり53に溜まり、潤滑油出口5dから排出され、低圧段用潤滑油ポンプ22に吸い込まれる。
(4)図2の右側に記載した低圧段膨張機6において、低圧段用潤滑油ポンプ22により加圧された高温の膨張機潤滑油は、駆動軸28に形成された潤滑油入口6cから供給されると共に、固定スクロール25の外周壁に形成された潤滑油入口6cからも供給される。駆動軸28内の潤滑油路50に供給された高温の膨張機潤滑油は、絞り51から揺動スクロール26の中心部の背面に吹き付けられ、中心部の膨張室29内の蒸気(作動媒体)を加熱する。これにより、低圧段膨張機6の出力が増加され、一方、膨張機潤滑油は冷却される。インピンジメントによる熱交換(加熱及び冷却)は、少ない潤滑油量でも大きな熱伝達率を得ることができ、効率的な熱の授受ができる。また、固定スクロール25の外周端部の潤滑油入口6cから供給された膨張機潤滑油は、スラスト軸受27の環状油室58に供給され、これにより、ランド部27aを潤滑すると共に低圧段膨張機6の外周端部近傍の作動媒体を加熱し、低圧段膨張機6の出力を増加させる。低圧段膨張機6の軸受43及びスラスト軸受27のランド部27aを潤滑した潤滑油は、(低温)潤滑油溜まり53に溜まり、潤滑油出口6dを介して高圧段用潤滑油ポンプ21に吸い込まれる。
(5)このように、高圧段膨張機5の熱損失及び機械損失並びに低圧段膨張機6の機械損失の一部が、膨張機潤滑油と作動媒体との熱交換を介して、低圧段膨張機6内の作動媒体の加熱に利用されるので、上記損失を出力の一部として回収できる。ちなみにランキンサイクル効率を20%とし、膨張機の理想仕事量に対して10%の入熱から2%を動力として回収でき、膨張機効率は約2ポイント向上する。勿論、外部の潤滑油冷却機構も省略できる。
[発明の第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態であり、高圧段膨張機5と低圧圧段膨張機6とを、同一回転軸(駆動軸)70上に配置し、両膨張機5,6間の中央部に共通の発電機9を配置した構造となっている。高圧段膨張機5と発電機9との間に高圧段用潤滑油ポンプ21及び高圧側の潤滑油溜まり53が配置され、低圧段膨張機6と発電機9との間に低圧段用潤滑油ポンプ22及び低圧側の潤滑油溜まり53が配置されている。その他の構造は、第1の実施の形態と同様であり、詳細は省略している。
該実施の形態によると、各潤滑油ポンプ21,22と潤滑油溜まり53,53の潤滑油が熱遮断のバッファとなり、各膨張機5,6から発電機9への熱伝達を遮断し、発電機9の温度上昇を防ぐことができる。勿論、低圧段膨張機6では、前記第1の実施の形態と同様に、機械損失と熱損失の一部を、潤滑油の熱交換により、出力として回収できる。
[発明の第3の実施の形態]
図4〜図6は、本発明の第3の実施の形態であり、図4において、内燃機関1として往復動内燃機関を備え、低圧段膨張機6の作動媒体として、往復動内燃機関1の機関冷却液を用いている。さらに、低圧段膨張機6に熱交換室81を増設し、該熱交換室81において、内燃機関1から排出される高温の機関潤滑油と低圧段膨張機6内の作動媒体との熱交換を行うようになっている。
詳しく説明する。図4において、低圧段膨張機6の作動媒体循環経路として、内燃機関1の要冷却部(シリンダ及びシリンダヘッド等)の上側に蒸発タンク(低圧段用蒸気発生器)80を設けており、該蒸発タンク80の蒸気出口(低圧段用作動媒体出口)80bは低圧段膨張機6の作動媒体入口6aに接続されている。低圧段膨張機6の作動媒体出口6bは、高圧段膨張機5の作動媒体出口5bに接続された通路62に合流し、凝縮器7に接続されている。凝縮器7の出口は、通路61を介して第1の復水ポンプ8に接続され。該第1の復水ポンプ8の出口に接続された通路71は、分岐通路71aを介して内燃機関1内の冷却液通路に接続されると共に、第2の復水ポンプ72に接続されている。該第2の復水ポンプ72の出口に接続された通路74は、後述する機関潤滑油冷却器73を介して蒸気発生器3の作動媒体入口3aに接続されている。
低圧段膨張機6に増設した熱交換室81の潤滑油入口81aは、内燃機関1の潤滑油出口1bに接続され、熱交換室81の潤滑油出口81bは、潤滑油冷却器73を介して内燃機関1の潤滑油入口1aに接続されている。上記機関潤滑油冷却器73には、前述のように、復水ポンプ72からの液状の作動媒体が供給され、この作動媒体により、機関潤滑油を最終的に冷却して、内燃機関1に戻すようになっている。
すなわち、低圧段膨張機6の熱交換室81内においては、内燃機関1内で高温となった機関潤滑油と、低圧段膨張機6内の作動媒体とを熱交換することにより、作動媒体に熱を与え、低圧段膨張機6の出力を向上させ、一方、機関潤滑油を冷却しており、これにより、機関潤滑油冷却器73を小形化することができる。また、機関潤滑油冷却器73に第2の復水ポンプ72からの作動媒体を供給することにより、該作動媒体の温度を上昇させ、蒸気発生器3における蒸気発生を促進させることができる。
図5及び図6は低圧段膨張機6の熱交換室81の具体例であり、図5に示すように、低圧段膨張機6の固定ハウジング25の背面に螺旋状の熱交換室81が形成され、カバー83により覆われている。図6に示すように、螺旋状の熱交換室81の外周端部に機関潤滑油入口81aが形成され、中央部に機関潤滑油出口81bが形成されている。
図4の内燃機関1の潤滑油出口1bから排出された高温(90℃〜100℃)の機関潤滑油は、油路84を介して熱交換室81に送られ、図6において、熱交換室81の外周端部の潤滑油入口81aから熱交換室81内に入り、中央部へと流れる。高温の機関潤滑油は、熱交換室81内を流れる間に、図5の低圧段膨張機6の膨張室29内の作動媒体と熱交換する。すなわち、機関潤滑油は冷却され、膨張室29内の作動媒体は加熱される。
上記のように、熱交換室81の外周端部から高温の機関潤滑油を導入していると、熱交換相手の作動媒体は中央部から膨張室29に導入されているので、作動媒体の温度が最も低下する外周端部において、作動媒体と機関潤滑油との温度差が最も大きくなり、効率良く熱交換できる。
内燃機関1の冷却は90℃前後で行われ、機関冷却液に逃げるエネルギーは燃料エネルギーの約30%ある。一方、内燃機関1で機関潤滑油に逃げる熱量は、燃料エネルギーの5〜10%であり、排出時の温度は90℃前後ある。つまり熱源として考えれば、機関潤滑油は低圧段膨張機6用の作動媒体と同じ温度レベルにあり、量的には冷却水に逃げる熱量の約1/6〜1/3程度ある。ランキンサイクル動力回収装置の低圧段膨張機6の作動媒体は、90℃前後から室温近くまで温度降下することから、低圧段膨張機6の膨張途中の作動媒体の加熱のために、内燃機関1の機関潤滑油は十分使用可能である。
また、該実施の形態においては、機関潤滑油冷却器73の冷却液側に復水ポンプ72からの作動媒体を通すことにより、機関潤滑油に逃げたエネルギーを作動媒体のエネルギーとして回収でき、動力回収量を増やすことができると共に、熱交換室81で冷却しきれなかった分を十分冷却することができる。
[発明の第4の実施の形態]
図7は本発明の第4の実施の形態であり、前記第3の実施の形態に加え、高圧段膨張機5の作動媒体出口5bから排出される作動媒体を、内燃機関1の蒸発タンク80の蒸気出口(低圧段用作動媒体出口)80bから供給される作動媒体と合流させて、低圧段膨張機6の作動媒体入口6aに供給する構造である。その他の構造は第3の実施の形態と同じであり、同じ部品には同じ符号を付している。
第4の実施の形態によると、低圧段膨張機6に供給される作動媒体の量が、図5の第3の実施の形態に比べて増加するので、より多くの作動媒体の加熱と、機関潤滑油の冷却が可能となる。
本発明によるランキンサイクル動力回収装置の第1の実施の形態の全体配管図である。 図1のランキンサイクル動力回収装置の各膨張機の断面図である。 本発明の第2の実施の形態の全体配管略図である。 本発明の第3の実施の形態の全体配管略図である。 第3の実施の形態の各膨張機の断面図である。 第3の実施の形態の熱交換室の背面図である。 本発明の第4の実施の形態の全体配管略図である。
符号の説明
1 往復動形の内燃機関(廃棄熱源)
2 排気装置
3 蒸気発生器
5 スクロール形の高圧段膨張機
5a 作動媒体入口
5b 作動媒体出口
5c 膨張機潤滑油入口
5d 膨張機潤滑油出口
6 スクロール形の低圧段膨張機
6a 作動媒体入口
6b 作動媒体出口
6c 膨張機潤滑油入口
6d 膨張機潤滑油出口
7 凝縮器
8 復水ポンプ
9 発電機
21 高圧段用潤滑油ポンプ
21a 吸込口
21b 吐出口
22 低圧段用潤滑油ポンプ
22a 吸込口
22b 吐出口
29 膨張室
73 機関潤滑油冷却器
80 蒸発タンク(低圧段用の蒸気発生器の一例)
81 熱交換室

Claims (6)

  1. 蒸気発生器と、該蒸気発生器を加熱する廃棄熱源と、前記蒸気発生器で発生する作動媒体の蒸気により駆動するスクロール形の複数の膨張機と、該膨張機から排出された作動媒体の蒸気を凝縮する凝縮器と、該凝縮器で凝縮した作動媒体の凝縮液を蒸気発生器に供給する復水ポンプと、を備えたランキンサイクル動力回収装置において、
    前記膨張機として、高圧蒸気が供給される高圧段膨張機と、該高圧段膨張機よりも低圧の蒸気が供給される低圧段膨張機と、を備え、
    前記高圧段膨張機の潤滑油入口は、高圧段用潤滑油ポンプを介して前記低圧段膨張機の潤滑油出口に接続され、前記低圧段膨張機の潤滑油入口は、低圧段用潤滑油ポンプを介して前記高圧段膨張機の潤滑油出口に接続され、前記各膨張機内にて、膨張機潤滑油と作動媒体とを熱交換するように構成されていることを特徴とするランキンサイクル動力回収装置。
  2. 請求項1記載のランキンサイクル動力回収装置において、
    前記高圧段膨張機の作動媒体出口は前記低圧段膨張機の作動媒体入口に接続されているランキンサイクル動力回収装置。
  3. 請求項1記載のランキンサイクル動力回収装置において、
    前記廃棄熱源として、液冷式の往復動内燃機関を備え、
    前記蒸気発生器として、前記往復動内燃機関の排気ガスの熱を利用して作動媒体を蒸発させて前記高圧段膨張機に供給する高圧段用蒸気発生器と、前記往復動内燃機関の機関冷却液を前記往復動内燃機関の熱で蒸発させて前記低圧段膨張機に供給する低圧段用蒸気発生器と、を備えているランキンサイクル動力回収装置。
  4. 請求項3記載のランキンサイクル動力回収装置において、
    前記低圧段膨張機の作動媒体入口は、前記高圧段膨張機の作動媒体出口及び前記低圧段用蒸気発生器の作動媒体出口に接続され、前記高圧段膨張機からの作動媒体と前記低圧段用蒸気発生器からの作動媒体とを合流させ、低圧段膨張機に供給しているランキンサイクル動力回収装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のランキンサイクル動力回収装置において、
    前記低圧段膨張機に熱交換室を設け、
    該熱交換室において、廃棄熱源としての内燃機関の機関潤滑油と、低圧段膨張機内の作動媒体とを熱交換するように構成しているランキンサイクル動力回収装置。
  6. 請求項5記載のランキンサイクル動力回収装置において、
    前記熱交換室の機関潤滑油出口は、機関潤滑油冷却器を介して前記内燃機関の機関潤滑油入口に接続され、
    前記機関潤滑油冷却器には、冷却媒体として前記復水ポンプの凝縮液を供給するように構成しているランキンサイクル動力回収装置。
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